JPH09168491A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

Info

Publication number
JPH09168491A
JPH09168491A JP41797A JP41797A JPH09168491A JP H09168491 A JPH09168491 A JP H09168491A JP 41797 A JP41797 A JP 41797A JP 41797 A JP41797 A JP 41797A JP H09168491 A JPH09168491 A JP H09168491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
joint
casing
suction port
lead wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP41797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2849371B2 (ja
Inventor
Shuji Watanabe
修自 渡辺
Susumu Sato
佐藤  進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP41797A priority Critical patent/JP2849371B2/ja
Publication of JPH09168491A publication Critical patent/JPH09168491A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2849371B2 publication Critical patent/JP2849371B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nozzles For Electric Vacuum Cleaners (AREA)
  • Electric Vacuum Cleaner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 電気掃除機の曲り継手6の外周面に、延長管
46に配設された給電線に接続するための接続部47
と、該接続部に電気的に接続されるリード線48とを配
設し、接続部47の少なくとも一部とリード線48とを
外部に露出しないように保護カバー49によって覆う。
リード線48は、接続部47から吸口本体1の電動機に
電気的に接続されるために、吸口本体1内に設けられた
電気部品に至り、曲り継手6の周方向回動を許容するた
るみを有して接続される。 【効果】吸口継手部を上下方向や継手管周方向に回動可
能にするタイプの電気掃除機であっても、これらの自由
な回動を保証しつつこの継手部分での配線も他の箇所
(ホース,延長管等)同様に外部にさらすことなく構成
でき、掃除中における障害物との接触による配線の破損
等を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機に係り、
更に詳細には掃除機の回転清掃体を有する吸口体側の曲
り継手と掃除機本体側のホースの延長管の接続構造及び
その付近における給電線(回転清掃体駆動用モータの給
電線)の配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気掃除機には、例えば、特
開昭60−176618号公報に記載されるように、回転ブラシ
吸口体(吸口本体)の後部中央に吸い込み通路を有する
ケーシングを上下方向に回動可能に装着し、このケーシ
ングの一部(筒部)と掃除機本体側の延長管とを曲り継
手を介して接続(曲り継手は、前記ケーシングの筒部に
周方向に回動可能に接続される)することで、結果的に
曲り継手及び延長管と前記回転ブラシ吸口体とが相体的
に2方向(上下方向,管の周方向)に回動可能にしたも
のがある。
【0003】このタイプの電気掃除機においては、掃除
機本体から回転ブラシ吸口体までの給電線を、ホース,
延長管,継手部,回転ブラシ吸口体に至るまで全て内装
するのが掃除機の美観や配線の外的保護の見地から理想
とされるが、現実には、継手部・回転ブラシ吸口体間で
異なる2軸を中心にした回動(2方向の回動)を行うた
め、給電線がこの動きに追従するのが難しく、すべての
給電線を内装することが困難とされていた。
【0004】そのため、装着されたブラシ駆動用モータ
の給電用のプラグを回転ブラシ吸口体に設け、給電線を
内装した延長管を回転ブラシ吸口体に曲り継手を介して
接続した場合に、延長管側の給電線を曲り継手上で外部
に引き出して上記回転ブラシ吸口体側の給電用のプラグ
に接続していた。
【0005】同様に、実開昭62−139453号公報に開示の
電気掃除機でも、掃除機本体側のホース,延長管は電源
線を内装して、継手部のみ配線を外部へ出して、再び吸
口本体内へ導く方策が取られている。
【0006】一方、特公昭44−21270号公報,実開昭56
−14559号公報に開示されるように、電源線を全て内装
しても、前者の場合は継手部が対象掃除機の回転ブラシ
吸口体に対して上下方向のみしか回動できない構成であ
ったり、後者の場合はいずれの方向にも回動できない構
成であり、この回動を規制することで給電線の内装化を
可能にするもので、継手部・回転ブラシ吸口体のすべて
の回動(2方向の回動)を満足させつつ給電線の内装化
を保証するものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、継手
部・回転ブラシ吸口体間で二方向の回動を可能にした方
式の電気掃除機(例えば、特開昭60−176618号,実開昭
62−139453号)では、すべての給電配線を内装すること
が困難であったため、従来は、延長管側の給電線を曲り
継手上で外部に引き出して吸口本体に設けた給電用のコ
ネクタ要素(プラグあるいはコンセント)に接続してい
たが、このタイプのものは、掃除中に吸口を家具や机の
下へ入れて操作する場合、外部に出ている継手部の配線
が引掛って掃除動作を阻外したり、強く引掛って配線を
継線させたり、張力により配線寿命を短かくするなどの
改善すべき点を有していた。また一方の従来例(例え
ば、特公昭44−212270号,実開昭56−14559 号等)で
は、配線の内装化を実現しているが、反面、継手の回動
が上下一方向のみあるいは全く回動不能な継手無し構造
になり、使い勝手が劣るのが短所であった。
【0008】本発明の目的は、吸口継手部を上下方向や
継手管周方向に回動可能にする(異なる二方向の回動を
可能にする)タイプの電気掃除機であっても、この継手
から回動ブラシ吸口体(吸口本体)に至る箇所での配線
も外部にさらすことなく構成でき、しかも、掃除機本体
側の延長管に内装された給電線と曲り継手側の給電線
(リード線)との接続を延長管と曲り継手の接続と同時
に行い得ると共に、上記給電接続部にごみ,水分等が付
着しにくく、仮に付着してもその除去が容易で、しか
も、給電線接続部に無理な負荷がかかりにくい耐久性に
優れた電気掃除機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の特徴とするところは、下面に吸込口を有する
下ケースに上ケースを被着して吸口本体を形成し、前記
吸口本体の内部には、前記吸込口に設けられた回転清掃
体と該回転清掃体を駆動する電動機とを備え、前記吸口
本体の後部には、前記吸込口に連通するとともに前記吸
口本体後方に吸込通路を有するケーシングが前記吸口本
体に対して上下方向に回動可能に装着され、前記吸込通
路を形成する吸込通路形成部に接続される曲り継手の一
端が前記ケーシングの吸込通路形成部に対して周方向に
回動可能に接続され、該曲り継手の他端に掃除機本体側
の延長管が接続される電気掃除機において、前記吸口本
体の内部を上部後方からみた場合に、前記リード線は前
記ケーシングの右側より入り、前記電動機は前記ケーシ
ングよりも左に配置され、電動機の制御回路が前記ケー
シングよりも右側に配置されて前記制御回路に接続され
ていることにある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面により説
明する。
【0011】第1図は本発明の一実施例に係る電気掃除
機のうち、特に回転ブラシ吸口体を示す縦断面図、第2
図は上記回転ブラシ吸口体を上ケース、吸込口カバーを
外して表わす平面図である。
【0012】第1図,第2図に示す如く、回転ブラシ吸
口本体(以下、吸口本体と称する)1は、内部にモータ
2,モータ2により駆動される回転ブラシ(回転清掃
体)3とを装備し、底面前部には吸込口4が開口され、
後部は吸込口4から連通路5を介して吸込通路18″を
有するケーシング18に連通されており、このケーシン
グ18を介して曲り継手6が設けられている。
【0013】また吸口本体1底面の後部に車輪7,8、
吸込口4前方に小車輪9,10がそれぞれ対称に設けら
れている。さらに吸口本体1底面には、吸込口4の前方
と、後方にそれぞれ長さ,形状を変えた2枚の可撓板1
1,12が配設されている。
【0014】各々の詳細について説明すると、吸口本体
1は、上部側が上ケース13,吸込口カバー14より成
り、下部側が底面を構成する下ケース15より成り、下
ケース15の下面に吸込口4が形成され、下ケース15
にねじ16により上ケース13が被着(固着)されてい
る。吸口本体1内のモータ2,回転ブラシ3,連通路5
内のノズルピース17と、連通路5から接続するケーシ
ング18及び吸口本体外周に巻装されたバンパー19な
どの内装部品は、上ケース13,吸込口カバー14と下
ケース15を組合せることにより挾み込みにて保持され
る。このうち、回転ブラシ3は、吸込口4に臨んで設け
られる。
【0015】モータ2は、防振ゴム20,21を介して
吸口本体1に防振支持され、モータシャフト22端に
は、歯形を有し一方向にフランジ23部を備えたプーリ
24とシャフト22先端を保持する軸受25及びこの軸
受を下ケース15に保持する軸受カバー26が装着され
ている。
【0016】回転ブラシ3は、側端に上記プーリ24と
同形の歯形で歯数の異なるプーリ27が取り付けられ、
プーリ23のフランジ24と逆位置にフランジ28も同
様に備えている。また回転ブラシ3は、その軸受29,
30を取り付けたときに、回転ブラシ軸受外側端の突起
31とプーリ27の内側端の突起32が圧入後に正規位
置に取り付けられるようになっているので、軸受29,
30は回転ブラシ3と一体として構成されている。上記
プーリ24と回転ブラシ3のプーリ28とにはタイミン
グベルト62が張架され、モータ2の動力が回転ブラシ
3に伝達される。
【0017】本実施例では、回転ブラシ3は、発泡性樹
脂により成形された回転体に螺旋状にブラシ33が植毛
され、且つ螺旋状に突出する叩き突条34が形成されて
いる。 吸込口カバー14の両端には尾錠35(第5
図,第6図に示す)が設けてある。尾錠35は、図示さ
れない係止部を有し、この係止部が尾錠35の操作によ
り吸口本体1の上ケース13に設けた突起36(第8図
参照)と係,脱することで、吸込口カバー14を吸口本
体1に着脱可能にしてある。
【0018】また、吸込口カバー14を吸口本体1に装
着した時には、そのカバー先端に設けたフック状の突起
39が下ケース15に設けた凹部38に引掛かること
で、カバー14が下ケース15にも係り止めする。また
吸込口カバー14の回転ブラシ軸受部29,30の上方
には軸受押えばね(図示せず)が配設されている。
【0019】回転ブラシ3は、吸込口カバー14を外す
ことにより、回転ブラシ軸受29,30ごと取り出せ
る。
【0020】一方、下ケース15には、吸込口4前方に
第6図に示すような切欠き開口部41を複数配設した可
撓板11と、下端が後方(回転ブラシ)に反るような形状
の吸込口ガイド壁42が設けてある。可撓板11は、そ
の下端が吸込口ガイド壁42下端よりも下にくるように
配設される。さらに、可撓板11の上端側にバンパー1
9の端部61を接して設けている。また吸込口4の後方
にも前記可撓板11より背の低い可撓板12を吸込口4
の幅方向に平行して設けている。
【0021】吸込口4は、吸口本体1の内部連通路5を
介してケーシング18の吸込通路18″,曲り継手6へ
連通しており、ケーシング18は、吸口本体1の後部中
央に内装され、その両端に設けた回動軸43が吸口本体
1内で軸支されて吸口本体1に対して上下方向に回動可
能に支持され、ケーシング18の一部18Aが吸口本体
1の背部から後方に向けて突出するようにしてある。こ
のケーシング18の突出部18Aに曲り継手6の一端が
該突出部18Aの周方向に回動可能に接続され、該曲り
継手6の他端に掃除機本体44(第5図に示す)側のホ
ース45の延長管46が接続される。このようにして、
曲り継手6ひいてはこれに接続される延長管46が吸口
本体1と相対的に互いに交わる2軸を中心に回動可能に
してある。
【0022】曲り継手6と延長管46とは、延長管46
一端の内周を曲り継手6一端の外周に着脱自在に差し込
む接続方式であり(第5図,第6図に図示)、曲り継手
6の外周面には、延長管46一端の内周が差し込まれる
嵌合面6Aと、差し込まれる延長管46の先端がくる位
置に合わせて配置されたコネクタ要素の接続ピン支持部
47′と、接続ピン支持部47′に支持される接続ピン
47とつながるモータ給電用のリード線(給電線)48
をケーシング18側に導くための空間となるリード線収
容部6Bとが設けてある。
【0023】リード線収容部6Bは着脱可能な保護カバ
ー49によって覆われる。一方、ケーシング18の突出
部18Aの外周にも、リード線48の保護カバー18′
が設けてあり、この保護カバー18′は、第8図,第9
図に示すようにリード線48が吸口本体1内部に通じる
ようにしてある。この保護カバー18′に曲り継手6側
の保護カバー49がケーシング18の突出部18Aの周
方向に曲り継手6と一緒に回動し得るよう嵌合(ここで
はインロー嵌合)され、これらの保護カバー49,1
8′で覆われた収納空間によりリード線48が曲がり継
手6の周方向回動を許容するたるみを持たされて前記吸
口本体1に導かれる。
【0024】接続ピン47は、保護カバー49の対象外
となり、嵌合面6A上に延長管46を抜いた時に露出す
るよう嵌合面6Aに対して平行配置される。
【0025】一方、前記延長管46には、第5図,第6
図に示すカバー部46Aに給電線(図示省略)が内装さ
れ、延長管46一端内周を曲り継手6の嵌合部6Aに差
し込むと、該延長管46側のコネクタ要素46′(第5
図,第6図に示す)に曲り継手6側の接続ピン47が差
し込まれる構成としてある。
【0026】本実施例では、リード線48を保護するカ
バー49は、カバー49A,49Bより成り、保護カバ
ー49Bの一部をねじ51で曲り継手6へ固定し、ケー
シング18側へはカバー49Bの一部を筒状49B′に
して、しかもインロー53でケーシング18側へのカバ
ー18′へラップ嵌合させ、さらに、カバー49Aを筒
状49B′部へ係止させてから同様にねじ54で曲り継
手6へ固定する構成としている。カバー49Bは、曲り
継手6を覆い包む形で、カバー49Aと共に曲り継手6
間に空間を保ち、曲り継手6の動きに応じてリード線も
自由に動きが取れるよう構成している。
【0027】リード線48は、第7図の回路図に示す配
線によりモータ2へ給電される。
【0028】ここで配線中に配置されている基板55上
のLEDランプ56,57,58は回転ブラシ3停止で
消灯し、ホース45先端にあるスイッチ59(第5図参
照)で順次回転ブラシ3の回転状態に応じて点灯するも
ので、第6図に示すように上ケース13の表示部60か
ら確認できるように設けられている。
【0029】本実施例の電気掃除機は上述のごとく構成
されているため、まず、次のような作用,効果を奏す
る。
【0030】(イ)曲り継手6と延長管46とを接続す
る場合には、延長管46一端の内周を曲り継手6一端の
外周に差し込むことでなされるが、同時に曲り継手6上
に装着したコネクタ要素の接続ピン47が延長管46側
のコネクタ要素46′に差し込まれ、曲り継手6・延長
管46の接続と同時にそれらの給電線同士の接続がなさ
れる。したがって、接続操作の簡便性を図れる。
【0031】(ロ)そして、延長管46にモータ給電線
が内装されるほかに、曲り継手6及び吸口本体1側のケ
ーシング18側の給電配線(リード線)48も保護カバー
49,18′によって外部にさらされず、しかも、これ
らのカバー49,18′を設けたとしても、保護カバー
49が曲り継手6と一緒にケーシング突出部18Aの周
方向に回動し得るようにケーシング18側のカバー1
8′に嵌合しているため、継手部49の回動を保証し、
さらに、カバー49,18′で覆われるリード線48
が、この覆われる空間によって曲り継手6の周方向回動
を許容するたるみを持って吸口本体1側に導かれるの
で、上記異なる二方向の回動がリード線48により抑制
されず、リード線48にも無理な力が加わることがな
く、この配線18が切れたり,ねじれたりすることがな
い。
【0032】そして、リード線保護カバー49,18′
の存在によって、掃除中に吸口本体1を家具や机の下へ
入れて操作する場合、継手部の配線(リード線)48が
引掛って掃除動作を阻外したり、強く引掛って配線を断
線させたり、張力により配線寿命を短かくするなどの不
具合が生じない。
【0033】(ハ)また、上記したように、曲り継手6
と延長管46とは、延長管46の一端内周を曲り継手6
の外周に着脱自在に差し込む接続方式であるため、接続
時は延長管46の一端内周(曲り継手6嵌合側)は掃除
機の吸引の風道にさらされないので、掃除機運転時に吸
い込まれる塵埃等が延長管46の一端内周壁に付着する
ことはなく、したがって、掃除機の運転停止時に延長管
46を曲り継手6の嵌合面6Aに沿ってスライドさせて
引き抜く過程では、嵌合面6Aには常に塵埃等の付着し
にくい延長管46一端内周がかかわるので、継手6上の
コネクタ要素(接続ピン47やその支持部47′)に延
長管46側から塵埃がこぼれ落ちたりすることを防止で
き、コネクタ要素への塵埃堆積を防止できる。
【0034】(ニ)さらに、接続ピン47に塵埃や水分
がかかったとしても、これらは延長管46を抜いた状態
にある時には嵌合面6A上に露出した状態にあるので、
容易に拭い去ることができる。したがって、コネクタ要
素の電気的接続の信頼性を高める。
【0035】(ホ)保護カバー49を外すことで、コネ
クタ要素47,47′やリード線48のメンテナンスを
容易に行うことができ、また、これらの部品の組付けも
簡単に行うことができる。
【0036】第8図,第9図は、この保護カバー49A
及び保護カバー49Bの取付けとリード線48の組込み
状態を分解斜視図で表わす。
【0037】さらに、本実施例のその他の作用について
述べると、運転する場合は第5図に示すように各部品を
接続した後、ホース45先端にあるスイッチ59を端子
2側へオンすると、掃除機本体44側の電動送風機と
吸口本体1側のモータ2が運転を開始すると共に表示部
60のLEDランプ56(緑)1個が点灯する。この状
態では回転ブラシ3が低速回転となるため、薄手のじゅ
うたんや,畳などの掃除に適する。
【0038】次にスイッチ59を端子C1 側へオンする
と吸口本体1のモータ2が高速運転となるため回転ブラ
シ3も同様に高速回転する。このときLEDランプ56
(緑),57(緑)の2個が点灯する。この状態では厚
手のじゅうたん掃除に適している。
【0039】本実施例の吸口本体1には、第7図に示す
ように正特性サーミスタ61,ヒューズ62等の電気部
品が設けられており、モータ2に電気的に接続されてい
る。そして、回転ブラシ3が異物などを巻き込んで回転
がロックされた場合、正特性サーミスタ61が発熱し抵
抗増大となり、流れる電流の方向が(イ)側に変わり、
LEDランプ58(赤)が点灯し、使用者に異常を知ら
せるように構成されている。このLEDランプ58
(赤)が点灯すると、56,57の緑のLEDランプは
消灯する。
【0040】本実施例によれば、上記(イ)〜(ホ)で
述べた作用,効果のほかに次のような効果を奏すること
ができる。
【0041】回転ブラシ3の回転数を高・低に使い分
けができるので、畳上でも低回転で回転させながら掃除
が可能となり、畳上でも掃き効果を持たせながら、畳を
傷めずに掃除ができる。しかも回転の状態が、吸口上面
部に表示されるため、回転ブラシを回しながら床を掃除
して床を傷付けたり、回転ブラシに異物を巻き込んで回
転がロックしたこともすぐに認知できるので、常に回転
ブラシを正常な回転で使用することができる。
【0042】 回転ブラシ軸受をバネで一定方向に設
定した押圧力で保持できるので、回転ブラシにアンバラ
ンス量が発生しても、このアンバランスにて発生する回
転ブラシの振動音を抑制することができる。
【0043】 回転ブラシプーリのフランジを内側方
向に設けているので、吸口体からメンテナンスで、回転
ブラシを外す場合でも、ベルトがフランジに引掛ること
なくスムーズに外せることができる。
【0044】 曲り継手6に装着される保護カバー4
9の形状を、ケーシング18側では円筒インロー嵌合と
し、曲り継手6側で保護カバー49で上下合せの構成と
しているため、継手部に大きな外力が加わっても嵌合部
が開いたり、合せ目がズレたりしない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
保護カバーの形状を、ケーシング側では円筒インロー嵌
合としているため、継手部に大きな外力が加わっても嵌
合部が開いたり、合せ目がズレたりすることを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気掃除機に用いられる回転ブラシを内蔵した
吸口の縦断面図である。
【図2】回転ブラシ吸口の上ケース、吸込口カバーを外
した状態の平面図である。
【図3】吸込口部拡大断面図である。
【図4】吸口が壁などに当接した状態図である。
【図5】電気掃除機の外観を表わす斜視図である。
【図6】吸口部の外観斜視図である。
【図7】吸口に内蔵される電気部品の回路図である。
【図8】吸口構成部品の分解斜視図である。
【図9】継手回動部の拡大分解斜視図である。
【図10】吸口裏側の斜視図である。
【符号の説明】
1…吸口本体、2…モータ、3…回転ブラシ、4…吸込
口、6…曲り継手、6A…延長管差込部(嵌合部)、6
B…リード線収容部、13…上ケース、15…下ケー
ス、18…ケーシング、18′…保護カバー、44…掃
除機本体、45…ホース、46…延長管、47…接続ピ
ン、47′…接続ピン支持部、48…リード線、49…
保護カバー。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電気掃除機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機に係り、
更に詳細には掃除機の回転清掃体を有する吸口本体の内
構造及びその付近におけるホース継手部の配線構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気掃除機には、例えば、特
開昭60−176618号公報に記載されるように、回転ブラシ
吸口体(吸口本体)の後部中央に吸い込み通路を有する
ケーシングを上下方向に回動可能に装着し、このケーシ
ングの一部(筒部)と掃除機本体側の延長管とを曲り継
手を介して接続(曲り継手は、前記ケーシングの筒部に
周方向に回動可能に接続される)することで、結果的に
曲り継手及び延長管と前記回転ブラシ吸口体とが相体的
に2方向(上下方向,管の周方向)に回動可能にしたも
のがある。
【0003】このタイプの電気掃除機においては、掃除
機本体から回転ブラシ吸口体までの給電線を、ホース,
延長管,継手部,回転ブラシ吸口体に至るまで全て内装
するのが掃除機の美観や配線の外的保護の見地から理想
とされるが、現実には、継手部・回転ブラシ吸口体間で
異なる2軸を中心にした回動(2方向の回動)を行う
イプの電気掃除機では、すべての給電線を内装化するた
めの配慮がなされていなかった
【0004】そのため、装着されたブラシ駆動用モータ
の給電用のプラグを回転ブラシ吸口体に設け、給電線を
内装した延長管を回転ブラシ吸口体に曲り継手を介して
接続した場合に、延長管側の給電線を曲り継手上で外部
に引き出して上記回転ブラシ吸口体側の給電用のプラグ
に接続していた。
【0005】同様に、実開昭62−139453号公報に開示の
電気掃除機でも、掃除機本体側のホース,延長管は電源
線を内装して、継手部のみ配線を外部へ出して、再び吸
口本体内へ導く方策が取られている。
【0006】一方、特公昭44−21270号公報,実開昭56
−14559号公報に開示されるように、電源線を全て内装
しても、前者の場合は継手部が対象掃除機の回転ブラシ
吸口体に対して上下方向のみしか回動できない構成であ
ったり、後者の場合はいずれの方向にも回動できない構
成であり、この回動を規制することで給電線の内装化を
可能にするもので、継手部・回転ブラシ吸口体のすべて
の回動(2方向の回動)を満足させつつ給電線の内装化
を保証するものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、継手
部・回転ブラシ吸口体間で二方向の回動を可能にした方
式の電気掃除機(例えば、特開昭60−176618号,実開昭
62−139453号)では、すべての給電配線を内装すること
が困難であったため、従来は、延長管側の給電線を曲り
継手上で外部に引き出して吸口本体に設けた給電用のコ
ネクタ要素(プラグあるいはコンセント)に接続してい
たが、このタイプのものは、掃除中に吸口を家具や机の
下へ入れて操作する場合、外部に出ている継手部の配線
が引掛って掃除動作を阻外したり、強く引掛って配線を
継線させたり、張力により配線寿命を短かくするなどの
改善すべき点を有していた。また一方の従来例(例え
ば、特公昭44−212270号,実開昭56−14559 号等)で
は、配線の内装化を実現しているが、反面、継手の回動
が上下一方向のみあるいは全く回動不能な継手無し構造
になり、使い勝手が劣るのが短所であった。
【0008】本発明の目的は、吸口継手部を上下方向や
継手管周方向に回動可能にする(異なる二方向の回動を
可能にする)タイプの電気掃除機であっても、この継手
から回動ブラシ吸口体(吸口本体)に至る箇所での配線
も外部にさらすことなく構成でき、しかも、壁際の掃除
を行う場合の集塵性能を高めることのできる電気掃除機
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明は、下面に吸込口を有する下ケースに上ケー
スを被着して吸口本体を形成し、前記吸口本体の内部に
は、前記吸込口に設けられた回転清掃体と該回転清掃体
を駆動する電動機とを備え、前記吸口本体の後部には、
前記吸込口に連通するとともに前記吸口本体後方に吸込
通路を有するケーシングが装着され、該ケーシングに曲
り継手を介して掃除機本体側の延長管が接続され、該延
長管に内装される給電線にコネクタを介して接続される
リード線が前記吸口本体内に導かれる電気掃除機におい
て、前記吸口本体の内部を上部後方からみた場合に、前
記リード線は前記ケーシングの右側より入り、前記電動
機は前記ケーシングよりも左に配置され、前記電動機
の制御回路が前記ケーシングよりも右側に配置されて前
リード線に接続されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面により説
明する。
【0011】第1図は本発明の一実施例に係る電気掃除
機のうち、特に回転ブラシ吸口体を示す縦断面図、第2
図は上記回転ブラシ吸口体を上ケース、吸込口カバーを
外して表わす平面図である。
【0012】第1図,第2図に示す如く、回転ブラシ吸
口本体(以下、吸口本体と称する)1は、内部にモータ
(電動機)2,モータ2により駆動される回転ブラシ
(回転清掃体)3とを装備し、底面前部には吸込口4が
開口され、後部は吸込口4から連通路5を介して吸込通
路18″を有するケーシング18に連通されており、こ
のケーシング18を介して曲り継手6が設けられてい
る。
【0013】また吸口本体1底面の後部に車輪7,8、
吸込口4前方に小車輪9,10がそれぞれ対称に設けら
れている。さらに吸口本体1底面には、吸込口4の前方
と、後方にそれぞれ長さ,形状を変えた2枚の可撓板1
1,12が配設されている。
【0014】各々の詳細について説明すると、吸口本体
1は、上部側が上ケース13,吸込口カバー14より成
り、下部側が底面を構成する下ケース15より成り、下
ケース15の下面に吸込口4が形成され、下ケース15
にねじ16により上ケース13が被着(固着)されてい
る。吸口本体1内のモータ2,回転ブラシ3,連通路5
内のノズルピース17と、連通路5から接続するケーシ
ング18及び吸口本体外周に巻装されたバンパー19な
どの内装部品は、上ケース13,吸込口カバー14と下
ケース15を組合せることにより挾み込みにて保持され
る。このうち、回転ブラシ3は、吸込口4に臨んで設け
られる。
【0015】モータ2は、吸口本体1の内部を上部後方
からみた場合に、図2に示すようにケーシング18より
も左側に配置され、モータ2の制御回路となる基板55
がケーシング18よりも右側に配置される。また、モー
タ2は、シャフト22先端が吸口本体1の左端に向い
て、防振ゴム20,21を介して吸口本体1に防振支持
され、モータシャフト22端には、歯形を有し一方向に
フランジ23部を備えたプーリ24とシャフト22先端
を保持する軸受25及びこの軸受を下ケース15に保持
する軸受カバー26が装着されている。
【0016】回転ブラシ3は、側端,すなわち吸口本
体1の内部を上部後方からみた場合に左側の方の側端
上記プーリ24と同形の歯形で歯数の異なるプーリ27
が取り付けられ、プーリ2のフランジ2と逆位置に
フランジ28も同様に備えている。また回転ブラシ3
は、その軸受29,30を取り付けたときに、回転ブラ
シ軸受外側端の突起31とプーリ27の内側端の突起3
2が圧入後に正規位置に取り付けられるようになってい
るので、軸受29,30は回転ブラシ3と一体として構
成されている。上記プーリ24と回転ブラシ3のプーリ
28とにはタイミングベルト62が張架され、モータ2
の動力が回転ブラシ3に伝達される。
【0017】本実施例では、回転ブラシ3は、発泡性樹
脂により成形された回転体に螺旋状にブラシ33が植毛
され、且つ螺旋状に突出する叩き突条34が形成されて
いる。 吸込口カバー14の両端には尾錠35(第5
図,第6図に示す)が設けてある。尾錠35は、図示さ
れない係止部を有し、この係止部が尾錠35の操作によ
り吸口本体1の上ケース13に設けた突起36(第8図
参照)と係,脱することで、吸込口カバー14を吸口本
体1に着脱可能にしてある。
【0018】また、吸込口カバー14を吸口本体1に装
着した時には、そのカバー先端に設けたフック状の突起
39が下ケース15に設けた凹部38に引掛かること
で、カバー14が下ケース15にも係り止めする。また
吸込口カバー14の回転ブラシ軸受部29,30の上方
には軸受押えばね(図示せず)が配設されている。
【0019】回転ブラシ3は、吸込口カバー14を外す
ことにより、回転ブラシ軸受29,30ごと取り出せ
る。
【0020】一方、下ケース15には、吸込口4前方に
第6図に示すような切欠き開口部41を複数配設した可
撓板11と、下端が後方(回転ブラシ)に反るような形状
の吸込口ガイド壁42が設けてある。可撓板11は、そ
の下端が吸込口ガイド壁42下端よりも下にくるように
配設される。さらに、可撓板11の上端側にバンパー1
9の端部61を接して設けている。また吸込口4の後方
にも前記可撓板11より背の低い可撓板12を吸込口4
の幅方向に平行して設けている。
【0021】吸込口4は、吸口本体1の内部連通路5を
介してケーシング18の吸込通路18″,曲り継手6へ
連通しており、ケーシング18は、吸口本体1の後部中
央に内装され、その両端に設けた回動軸43が吸口本体
1内で軸支されて吸口本体1に対して上下方向に回動可
能に支持され、ケーシング18の一部18Aが吸口本体
1の背部から後方に向けて突出するようにしてある。こ
のケーシング18の突出部18Aに曲り継手6の一端が
該突出部18Aの周方向に回動可能に接続され、該曲り
継手6の他端に掃除機本体44(第5図に示す)側のホ
ース45の延長管46が接続される。このようにして、
曲り継手6ひいてはこれに接続される延長管46が吸口
本体1と相対的に互いに交わる2軸を中心に回動可能に
してある。
【0022】曲り継手6と延長管46とは、延長管46
一端の内周を曲り継手6一端の外周に着脱自在に差し込
む接続方式であり(第5図,第6図に図示)、曲り継手
6の外周面には、延長管46一端の内周が差し込まれる
嵌合面6Aと、差し込まれる延長管46の先端がくる位
置に合わせて配置されたコネクタ要素の接続ピン支持部
47′と、接続ピン支持部47′に支持される接続ピン
47とつながるモータ給電用のリード線(給電線)48
をケーシング18側に導くための空間となるリード線収
容部6Bとが設けてある。
【0023】リード線収容部6Bは着脱可能な保護カバ
ー49によって覆われる。一方、ケーシング18の突出
部18Aの外周にも、リード線48の保護カバー18′
が設けてあり、この保護カバー18′は、第8図,第9
図に示すようにリード線48が吸口本体1内部に通じる
ようにしてある。この保護カバー18′に曲り継手6側
の保護カバー49がケーシング18の突出部18Aの周
方向に曲り継手6と一緒に回動し得るよう嵌合(ここで
はインロー嵌合)され、これらの保護カバー49,1
8′で覆われた収納空間によりリード線48が曲がり継
手6の周方向回動を許容するたるみを持たされて前記吸
口本体1に導かれる。リード線48は、吸口本体1の内
部を上部後方からみた場合に、図2,図8,図9に示す
ように保護カバー18´で覆われながらケーシング18
の右側より入って吸口本体1内に導かれ、制御回路(基
板)55と電気的に接続される。換言すれば、リード線
48は、リード線収容部6Bを通された後、ケーシング
18の外郭一部(保護カバー)18´の内側と吸込通路
18″の外側との間を通されながら、ケーシング18の
右側より吸口本体1内に入り込む。
【0024】接続ピン47は、保護カバー49の対象外
となり、嵌合面6A上に延長管46を抜いた時に露出す
るよう嵌合面6Aに対して平行配置される。
【0025】一方、前記延長管46には、第5図,第6
図に示すカバー部46Aに給電線(図示省略)が内装さ
れ、延長管46一端内周を曲り継手6の嵌合部6Aに差
し込むと、該延長管46側のコネクタ要素46′(第5
図,第6図に示す)に曲り継手6側の接続ピン47が差
し込まれる構成としてある。
【0026】本実施例では、リード線48を保護するカ
バー49は、カバー49A,49Bより成り、保護カバ
ー49Bの一部をねじ51で曲り継手6へ固定し、ケー
シング18側へはカバー49Bの一部を筒状49B′に
して、しかもインロー53でケーシング18側へのカバ
ー18′へラップ嵌合させ、さらに、カバー49Aを筒
状49B′部へ係止させてから同様にねじ54で曲り継
手6へ固定する構成としている。カバー49Bは、曲り
継手6を覆い包む形で、カバー49Aと共に曲り継手6
間に空間を保ち、曲り継手6の動きに応じてリード線も
自由に動きが取れるよう構成している。
【0027】リード線48は、第7図の回路図に示す配
線によりモータ2へ給電される。
【0028】ここで配線中に配置されている基板55上
のLEDランプ56,57,58は回転ブラシ3停止で
消灯し、ホース45先端にあるスイッチ59(第5図参
照)で順次回転ブラシ3の回転状態に応じて点灯するも
ので、第6図に示すように上ケース13の表示部60か
ら確認できるように設けられている。
【0029】本実施例の電気掃除機は上述のごとく構成
されているため、まず、次のような作用,効果を奏す
る。
【0030】(イ)曲り継手6と延長管46とを接続す
る場合には、延長管46一端の内周を曲り継手6一端の
外周に差し込むことでなされるが、同時に曲り継手6上
に装着したコネクタ要素の接続ピン47が延長管46側
のコネクタ要素46′に差し込まれ、曲り継手6・延長
管46の接続と同時にそれらの給電線同士の接続がなさ
れる。したがって、接続操作の簡便性を図れる。
【0031】(ロ)そして、延長管46にモータ給電線
が内装されるほかに、曲り継手6及び吸口本体1側のケ
ーシング18側の給電配線(リード線)48も保護カバー
49,18′によって外部にさらされず、しかも、これ
らのカバー49,18′を設けたとしても、保護カバー
49が曲り継手6と一緒にケーシング突出部18Aの周
方向に回動し得るようにケーシング18側のカバー1
8′に嵌合しているため、継手部49の回動を保証し、
さらに、カバー49,18′で覆われるリード線48
が、この覆われる空間によって曲り継手6の周方向回動
を許容するたるみを持って吸口本体1側に導かれるの
で、上記異なる二方向の回動がリード線48により抑制
されず、リード線48にも無理な力が加わることがな
く、この配線18が切れたり,ねじれたりすることがな
い。
【0032】そして、リード線保護カバー49,18′
の存在によって、掃除中に吸口本体1を家具や机の下へ
入れて操作する場合、継手部の配線(リード線)48が
引掛って掃除動作を阻外したり、強く引掛って配線を断
線させたり、張力により配線寿命を短かくするなどの不
具合が生じない。
【0033】(ハ)また、上記したように、曲り継手6
と延長管46とは、延長管46の一端内周を曲り継手6
の外周に着脱自在に差し込む接続方式であるため、接続
時は延長管46の一端内周(曲り継手6嵌合側)は掃除
機の吸引の風道にさらされないので、掃除機運転時に吸
い込まれる塵埃等が延長管46の一端内周壁に付着する
ことはなく、したがって、掃除機の運転停止時に延長管
46を曲り継手6の嵌合面6Aに沿ってスライドさせて
引き抜く過程では、嵌合面6Aには常に塵埃等の付着し
にくい延長管46一端内周がかかわるので、継手6上の
コネクタ要素(接続ピン47やその支持部47′)に延
長管46側から塵埃がこぼれ落ちたりすることを防止で
き、コネクタ要素への塵埃堆積を防止できる。
【0034】(ニ)さらに、接続ピン47に塵埃や水分
がかかったとしても、これらは延長管46を抜いた状態
にある時には嵌合面6A上に露出した状態にあるので、
容易に拭い去ることができる。したがって、コネクタ要
素の電気的接続の信頼性を高める。
【0035】(ホ)保護カバー49を外すことで、コネ
クタ要素47,47′やリード線48のメンテナンスを
容易に行うことができ、また、これらの部品の組付けも
簡単に行うことができる。(ヘ)しかも本実施例によれば、リード線48を、吸口
本体1の上部後方からみてケーシング48の右側より入
り込ませ、右側にある制御回路55と接続する。したが
って、吸口本体1の内部の左側には、モータ2の設置ス
ペースを確保でき、さらにモータ2の駆動力を回転ブラ
シ3へ伝えるためのプーリー24,27等を吸口本体1
の左端に配設させる構造となり得る。このうち、プーリ
ー27の設置スペースは、回転ブラシ3の左端に確保さ
れ、その分、回転ブラシ3の左端から軸受29までの距
離ひいては吸口本体1外郭の左端までの距離L1が、回
転ブラシ3の右端から軸受30までの距離ひいては吸口
本体外郭の右端までの距離L2よりも長くなる。換言す
れば、L2を短くすることにより、回転ブラシ3の右端
を吸口本体1外郭の右端まで近づけさせることができ
る。ところで、掃除機を使用する場合、使用者は右利き
者が圧倒的に多く、右手で操作を行う一般的な使用者が
掃除を行う際、吸口本体1の右端を壁際まで押し付ける
ことにより、壁際に溜った塵埃を吸い込む性能を高める
ことができる。
【0036】第8図,第9図は、この保護カバー49A
及び保護カバー49Bの取付けとリード線48の組込み
状態を分解斜視図で表わす。
【0037】さらに、本実施例のその他の作用について
述べると、運転する場合は第5図に示すように各部品を
接続した後、ホース45先端にあるスイッチ59を端子
2側へオンすると、掃除機本体44側の電動送風機と
吸口本体1側のモータ2が運転を開始すると共に表示部
60のLEDランプ56(緑)1個が点灯する。この状
態では回転ブラシ3が低速回転となるため、薄手のじゅ
うたんや,畳などの掃除に適する。
【0038】次にスイッチ59を端子C1 側へオンする
と吸口本体1のモータ2が高速運転となるため回転ブラ
シ3も同様に高速回転する。このときLEDランプ56
(緑),57(緑)の2個が点灯する。この状態では厚
手のじゅうたん掃除に適している。
【0039】本実施例の吸口本体1には、第7図に示す
ように正特性サーミスタ61,ヒューズ62等の電気部
品が設けられており、モータ2に電気的に接続されてい
る。そして、回転ブラシ3が異物などを巻き込んで回転
がロックされた場合、正特性サーミスタ61が発熱し抵
抗増大となり、流れる電流の方向が(イ)側に変わり、
LEDランプ58(赤)が点灯し、使用者に異常を知ら
せるように構成されている。このLEDランプ58
(赤)が点灯すると、56,57の緑のLEDランプは
消灯する。
【0040】本実施例によれば、上記(イ)〜()で
述べた作用,効果のほかに次のような効果を奏すること
ができる。
【0041】回転ブラシ3の回転数を高・低に使い分
けができるので、畳上でも低回転で回転させながら掃除
が可能となり、畳上でも掃き効果を持たせながら、畳を
傷めずに掃除ができる。しかも回転の状態が、吸口上面
部に表示されるため、回転ブラシを回しながら床を掃除
して床を傷付けたり、回転ブラシに異物を巻き込んで回
転がロックしたこともすぐに認知できるので、常に回転
ブラシを正常な回転で使用することができる。
【0042】 回転ブラシ軸受をバネで一定方向に設
定した押圧力で保持できるので、回転ブラシにアンバラ
ンス量が発生しても、このアンバランスにて発生する回
転ブラシの振動音を抑制することができる。
【0043】 回転ブラシプーリのフランジを内側方
向に設けているので、吸口体からメンテナンスで、回転
ブラシを外す場合でも、ベルトがフランジに引掛ること
なくスムーズに外せることができる。
【0044】 曲り継手6に装着される保護カバー4
9の形状を、ケーシング18側では円筒インロー嵌合と
し、曲り継手6側で保護カバー49で上下合せの構成と
しているため、継手部に大きな外力が加わっても嵌合部
が開いたり、合せ目がズレたりしない。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、リード線を、吸口本体
の上部後方からみてケーシングの右側より入り込ませ、
右側にある制御回路と接続し、さらに電動機の駆動力を
回転清掃体へ伝えるためのプーリー等を吸口本体の左端
に配設させる構造となり得るので、上記実施の形態でも
詳述したように、回転清掃体の右端を吸口本体の外郭ま
で近づけさせることができ、右手で操作を行う一般的な
使用者が掃除を行う際、吸口本体の右端を壁際まで押し
付けることにより、壁際に溜った塵埃を吸い込む性能を
高めることができる。また、リード線がケーシング右側
から吸口本体内部に入り込む態様として、該リード線を
ケーシング外郭の内側を通して吸口本体内部に導くこと
が可能になり、このようにすれば、吸口継手部を上下方
向や継手管周方向に回動可能にする(異なる二方向の回
動を可能にする)タイプの電気掃除機であっても、この
継手から回動ブラシ吸口体(吸口本体)に至る箇所での
配線も外部にさらすことなく構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気掃除機に用いられる回転ブラシを内蔵した
吸口の縦断面図である。
【図2】回転ブラシ吸口の上ケース、吸込口カバーを外
した状態の平面図である。
【図3】吸込口部拡大断面図である。
【図4】吸口が壁などに当接した状態図である。
【図5】電気掃除機の外観を表わす斜視図である。
【図6】吸口部の外観斜視図である。
【図7】吸口に内蔵される電気部品の回路図である。
【図8】吸口構成部品の分解斜視図である。
【図9】継手回動部の拡大分解斜視図である。
【図10】吸口裏側の斜視図である。
【符号の説明】 1…吸口本体、2…モータ、3…回転ブラシ、4…吸込
口、6…曲り継手、6A…延長管差込部(嵌合部)、6
B…リード線収容部、13…上ケース、15…下ケー
ス、18…ケーシング、18′…保護カバー、44…掃
除機本体、45…ホース、46…延長管、47…接続ピ
ン、47′…接続ピン支持部、48…リード線、49…
保護カバー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に吸込口を有する下ケースに上ケー
    スを被着して吸口本体を形成し、前記吸口本体の内部に
    は、前記吸込口に設けられた回転清掃体と該回転清掃体
    を駆動する電動機とを備え、前記吸口本体の後部には、
    前記吸込口に連通するとともに前記吸口本体後方に吸込
    通路を有するケーシングが前記吸口本体に対して上下方
    向に回動可能に装着され、前記吸込通路を形成する吸込
    通路形成部に接続される曲り継手の一端が前記ケーシン
    グの吸込通路形成部に対して周方向に回動可能に接続さ
    れ、該曲り継手の他端に掃除機本体側の延長管が接続さ
    れる電気掃除機において、 前記吸口本体の内部を上部後方からみた場合に、前記リ
    ード線は前記ケーシングの右側より入り、前記電動機は
    前記ケーシングよりも左に配置され、電動機の制御回路
    が前記ケーシングよりも右側に配置されて前記制御回路
    に接続されていることを特徴とする電気掃除機。
JP41797A 1997-01-06 1997-01-06 電気掃除機 Expired - Lifetime JP2849371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41797A JP2849371B2 (ja) 1997-01-06 1997-01-06 電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41797A JP2849371B2 (ja) 1997-01-06 1997-01-06 電気掃除機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7259833A Division JP2718654B2 (ja) 1995-10-06 1995-10-06 電気掃除機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09168491A true JPH09168491A (ja) 1997-06-30
JP2849371B2 JP2849371B2 (ja) 1999-01-20

Family

ID=11473235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP41797A Expired - Lifetime JP2849371B2 (ja) 1997-01-06 1997-01-06 電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2849371B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016114035A1 (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 三菱電機株式会社 電気掃除機
CN109228622A (zh) * 2018-08-14 2019-01-18 浙江美欣达纺织印染科技有限公司 一种圆网印花机进布拍打除尘装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016114035A1 (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 三菱電機株式会社 電気掃除機
JPWO2016114035A1 (ja) * 2015-01-14 2017-04-27 三菱電機株式会社 電気掃除機
CN109228622A (zh) * 2018-08-14 2019-01-18 浙江美欣达纺织印染科技有限公司 一种圆网印花机进布拍打除尘装置
CN109228622B (zh) * 2018-08-14 2020-08-18 浙江美欣达纺织印染科技有限公司 一种圆网印花机进布拍打除尘装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2849371B2 (ja) 1999-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4980945A (en) Safety interlock device for a vacuum cleaner
JP2007505659A (ja) 送電型掃除機ホースの連結システム
WO2001030228A1 (fr) Aspirateur
JPH09192068A (ja) 改善された回転連結部を有する真空掃除機のハンドルアセンブリ
JPH09168491A (ja) 電気掃除機
JP2718655B2 (ja) 電気掃除機
US4146283A (en) Vacuum cleaner head
US7051401B2 (en) Suction nozzle for vacuum cleaner
JP2718654B2 (ja) 電気掃除機
JP2514688B2 (ja) 電気掃除機
JP3072211B2 (ja) 電気掃除機の吸込口体
JP2007252695A (ja) 電気掃除機用接続ホース及びこれを具えた電気掃除機
JP3597429B2 (ja) 電気掃除機用吸込口体及び電気掃除機
JPH1170066A (ja) 掃除機用の延長管
JP3086506B2 (ja) 電気掃除機
JP2000342495A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2021145943A (ja) 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機
JP2001008864A (ja) 電気掃除機およびその吸込口体
JP3323999B2 (ja) 電気掃除機
JP3594173B2 (ja) 電気掃除機およびその吸込口体
JP7182546B2 (ja) 電気掃除機の接続ホースおよびそれを備えた電気掃除機
JP3140945B2 (ja) 電気掃除機の吸込口体
JPH07108274B2 (ja) 電気掃除機
JP4155673B2 (ja) 電気掃除機
JP2005152492A (ja) 電気掃除機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071106

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10