JPH0916835A - 真正さがチェックされる被検出物とこの被検出物のチェック方法 - Google Patents

真正さがチェックされる被検出物とこの被検出物のチェック方法

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JPH0916835A
JPH0916835A JP7160986A JP16098695A JPH0916835A JP H0916835 A JPH0916835 A JP H0916835A JP 7160986 A JP7160986 A JP 7160986A JP 16098695 A JP16098695 A JP 16098695A JP H0916835 A JPH0916835 A JP H0916835A
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JP
Japan
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scanning
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JP7160986A
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Shuichi Hoshino
秀一 星野
Kazuhiro Kitada
和広 北田
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偽造や変造が困難な被検出物を得ることが主
たる目的である。 【構成】 被検出物10に走査領域12とデータ記録部
20が設けられている。走査領域12に磁気バー13が
設けられている。磁気バー13は、磁性金属からなる多
数の磁性素子をランダムに分散させた磁性体からなり、
走査領域12を磁気的に走査した時に磁性素子の混入状
態に応じた大きさのアナログ波形の出力を生じるように
なっている。データ記録部20には、走査領域12を磁
気的に走査した時の各磁気バー13ごとの出力の大きさ
に応じた情報がコード化されて登録されている。被検出
物10の使用状況に応じて走査領域12にパンチ孔14
があけられる。パンチ孔14をあけた走査領域12を再
び磁気的に走査し、得られた新たな出力に応じた情報を
データ記録部20に登録し直す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種交通機関の乗車
券購入用プリペイドカードや有料道路料金支払い用プリ
ペイドカード、あるいは公衆電話機用カードのように、
偽造を防止する必要がありかつ真正さがチェックされる
被検出物とこの被検出物のチェック方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道の乗車券プリペイドカードに
おいて、不正な使用を防ぐための対策として磁気バーが
利用されている。この磁気バーは、高保磁力の磁性体か
らなる第1の磁気バーと、低保磁力の第2の磁気バーと
をカードの走査方向に等間隔で並べたものである。これ
らの磁気バーを検出することにより得られるデータは、
「0」と「1」の組合わせによるデジタルコードであ
り、このデジタルコードに応じたデータがカードの特定
位置に記録されるようにしている。そしてこのカードが
使用された時に、残金データを更新するとともに残金額
に応じて上記磁気バーにパンチ孔をあけることにより、
残金データを照合できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
例の磁気バーは、単に「0」と「1」の二者択一的なデ
ータを表すに過ぎないため、パンチ孔があけられた部分
を高保磁力または低保磁力の磁性体で塞ぐことで、比較
的容易にパンチ孔をあける前の状態に復元できる可能性
があるなど、不正使用を防ぐ上で改善の余地があった。
また、前記従来例では、高保磁力と低保磁力の2種類の
磁性体を印刷する必要があるため、カードの製造コスト
が高くつくという問題もある。
【0004】従って本発明の目的は、偽造や変造などの
不正な使用が困難でかつ低コスト化が可能な、例えばプ
リペイドカード等の被検出物とそのチェック方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
に開発された本発明の被検出物は、非磁性材料からなり
かつ特定位置に走査領域が設定されかつ上記走査領域に
パンチ孔を形成可能な基材と、磁性素子をランダムに分
散させた磁性体により上記走査領域にその走査方向に沿
って所定間隔で複数設けられかつ各々が上記磁性素子の
混入状態に応じて互いに異なる磁気的性質を有すること
ができしかも上記パンチ孔をあけた時に少なくとも一部
分が欠落するように配置された磁気バーと、上記走査領
域の磁気バーを磁気的に走査した時に上記各磁気バーご
とに得られる個々のアナログ波形の出力の大きさに対応
した情報がコード化して登録されるデータ記録部とを具
備している。
【0006】上記磁性素子は、粉末または繊維状あるい
はフレーク状の磁性金属や、磁性金属を含んだ磁性ポリ
マー繊維のカット体からなる。磁性金属として、例えば
パーマロイ,センダスト,Co系アモルファス,ソフト
フェライトなどのように磁気的に軟質な高透磁率磁性材
料が適している。上記磁性素子はインクにランダムに分
散させたものを被検出物に印刷するようにしてもよい。
【0007】本発明のチェック方法は、非磁性材料から
なる基材の走査領域に、磁性素子をランダムに分散させ
た磁性体によって所定間隔で複数の磁気バーを設け、上
記走査領域の磁気バーを磁気的に走査することにより各
磁気バーの磁性素子の混入状態に応じた固有のアナログ
波形の出力を得るとともに、得られた各々の出力の大き
さに対応する情報を上記基材に設けられたデータ記録部
に登録し、上記被検出物が使用される際に上記走査領域
の磁気バーを磁気的に走査することにより得られた検出
信号を上記データ記録部に登録されている情報と照合
し、両者が対応した時にこの被検出物が真正であると判
断し、上記被検出物が使用された後に上記走査領域にパ
ンチ孔をあけることによって各磁気バーの少なくとも一
部を欠落させてから上記走査領域を再び磁気的に走査
し、各磁気バーによって得られる固有のアナログ波形の
出力の大きさに対応する新たな情報を上記データ記録部
に登録し直すことにより、パンチ孔をあけるたびにデー
タ記録部の登録内容を更新してゆくことを特徴とする。
【0008】
【作用】被検出物を作成する際に、被検出物の走査領域
に上記磁気バーを印刷等の手段によって設ける。この磁
気バーに含まれる磁性素子はランダム(不均一)に分散
しているため、見た目は同一の磁気バーであっても、各
々の磁気バーは磁性素子の混入量や磁性素子どうしの重
なり具合などの混入状況に応じて、固有の透磁率等の磁
気的性質を有するようになる。この磁気バーが設けられ
た走査領域を処理装置によって磁気的に走査することに
より、各磁気バーの磁気的性質に応じて、固有のアナロ
グ波形の出力を検出するとともに、検出された出力の大
小に対応する情報が特定のアルゴリズムに基いてコード
化され、被検出物のデータ記録部に登録される。
【0009】そして被検出物が使用される際に、上記走
査領域が磁気的に走査される。この走査によって得られ
た検出信号をデータ記録部に登録されている情報と照合
し、両者が対応した時にこの被検出物が真正であると判
断する。また、被検出物の使用状況に応じて走査領域に
パンチ孔をあけ、磁気バーの少なくとも一部を欠落させ
ると、この磁気バーの磁性素子の量が減少することによ
り、透磁率等の磁気的性質が変化するようになる。
【0010】このため、パンチ孔をあけた後に走査領域
を再び磁気的に走査すると、変化後の磁気的性質に応じ
た出力が検出される。この新たな検出信号の大小に対応
した情報をデータ記録部に登録し直す。こうすることに
より、その後に被検出物が使われる際には、更新された
データ記録部の登録内容と、走査領域を走査した時に得
られる検出信号とが照合され、被検出物の真正さが判断
される。
【0011】本発明の磁気バーによって得られる検出信
号は単なる「0」「1」の二者択一的なものではなく、
磁気バーに含まれる磁性素子の量や磁性素子どうしの重
なり具合などに応じて変化する多様な出力のアナログ波
形であるため、不正使用の目的でパンチ孔を何らかの磁
性体で塞いだとしても、一旦パンチ孔のあけられた走査
領域をデータ記録部の登録内容と整合するように再現す
ることはきわめて困難である。
【0012】また、不正使用の目的でデータ記録部の登
録内容を書き換えたとしても、本発明の磁気バーが発生
する出力はランダムなアナログ波形であるため、走査領
域の内容と整合するようにデータ記録部の登録内容を書
き換えることはきわめて困難である。しかも本発明の被
検出物は、磁気バー自体を磁化(着磁)させるのではな
く、外部から磁界を与えた時の磁気バーの磁気的性質
(透磁率等)に応じた出力を利用するので、不正使用を
試みる者にとって走査領域の内容を読取りにくいもので
ある。
【0013】
【実施例】以下に本発明の一実施例を、磁性インクを用
いた場合について図面を参照して説明する。図1に示さ
れる被検出物10は、紙あるいは合成樹脂等の非磁性材
料を主体とするカード状の基材11を有しており、この
基材11の特定位置に走査領域12が設定されている。
走査領域12には、下記磁性インクによって複数の磁気
バー13が走査方向に沿って一定間隔で印刷されてい
る。
【0014】この走査領域12は、後述するように被検
出物10が使われた時に、被検出物10の使用状況(残
金データ等)に応じて、少なくとも1つのパンチ孔14
があけられるようになっている。パンチ孔14の形状は
円形あるいは多角形などでよいが、走査領域12のどの
箇所に穿孔しても磁気バー13の少なくとも一部が切除
されるような大きさとしている。
【0015】この明細書で言う磁性体の一例としての磁
性インクは、図2に模式的に拡大して示すように、例え
ば高分子材料からなるバインダー15中に、粉体または
繊維状あるいは板状の磁性素子16をランダム(不均
一)に分散させたものである。このような磁性インク
は、バインダー15中に多数の磁性素子16が不特定な
方向を向きかつ互いに不規則に重なり合うなどするた
め、各々の磁気バー13が互いに異なる磁気的性質を発
揮できるようになる。磁性素子16の材料としては、例
えばパーマロイ,センダスト,Co系アモルファス,ソ
フトフェライトなどのように磁気的に軟質な高透磁率磁
性材料や、高透磁率磁性材料を含んだ磁性ポリマー素子
のカット体(適当な長さに切断したもの)が適してい
る。
【0016】また上記走査領域12の近傍に、各磁気バ
ー13と同じ位置に、磁気バー13を走査する際の検出
タイミングをとるための同期用磁気バー18が設けられ
ている。これらの同期用磁気バー18は、周知の高保磁
力の磁性インクあるいは高透磁率の磁性物質を含む磁性
インクにより、走査方向に沿って磁気バー13と同一の
幅とピッチで印刷されている。
【0017】被検出物10の特定位置にデータ記録部2
0が設けられている。データ記録部20は、例えば磁気
ストライプのように、データを磁気的に書込むことがで
きかつ読取ることもでき、しかもデータの書き換えが可
能な記録媒体が適している。なお、被検出物10の全面
に磁気層が設けられている場合には、その磁気層の一部
分をデータ記録部20として利用するようにしてもよ
い。データ記録部20の他の例として、データの書き換
えが可能なバーコードのように、光学的に読取ることが
可能な記録媒体が使用されてもよい。そしてこの被検出
物10がプリペイドカードの場合には、データ記録部2
0の一部に、残金データ等の残量に関するデータが記録
される。
【0018】また上記データ記録部20には、走査領域
12の磁気バー13を下記の処理装置50によって磁気
的に走査した時に得られる出力、すなわち各磁気バー1
3の磁気的性質に応じて得られる固有のアナログ波形の
出力の大きさに対応した情報が、コード化して記録され
るようになっている。
【0019】処理装置50は、ハウジング55と移送機
構56を備えている。移送機構56は、ベルトやローラ
等を用いた移送用部材57によって、被検出物10を所
定速度で図中の矢印F方向に移動させるようになってい
る。被検出物10の移動経路の途中に磁気センサ60が
設けられている。この磁気センサ60は、第1のMR素
子61と第2のMR素子62とを被検出物10の移動方
向に並べるとともに、MR素子61,62の背後にマグ
ネット63を配置したものであって、走査領域12の透
磁率変化を検出できるようになっている。
【0020】これらのMR素子61,62は互いに電気
的に接続されており、しかも各MR素子61,62に、
マグネット63による同じ強さの磁界が及ぶようになっ
ている。第1のMR素子61は下記コントローラ80に
接続されている。第2のMR素子62は直流電源回路7
5に接続されている。
【0021】MR素子61,62の下を磁気バー13が
通る時に、磁気バー13の位置が走査方向に変化するの
に伴い、出力電圧Vout が変化する。すなわち矢印F方
向に走査領域12が移動し、MR素子61,62の近傍
を磁気バー13が通ることによって、磁気バー13に含
まれている磁性素子16の量や磁性素子16の重なり具
合などに応じて、各MR素子61,62を通る磁束が経
時的に変化するとともに、MR素子61,62の抵抗値
1 ,R2 に差が出ることによって、各磁気バー13ご
とに固有の大きさのアナログ波形の出力電圧Vout が生
じる。
【0022】この処理装置50は、マイクロコンピュー
タ等を用いたコントローラ80と、被検出物10のデー
タ記録部20に下記暗号コードを記録するためのコード
書込み部81と、データ記録部20に記録されたコード
を読取るためのコード読取り部82などを備えている。
コード書込み部81と読取り部82は、読取り/書込み
用の回路83に接続されている。コントローラ80は、
A/D変換器90や比較器91および暗号コード変換器
92などを含んでいる。コントローラ80に表示器95
が接続されている。また上記処理装置50には、被検出
物10の走査領域12にパンチ孔14をあけるための穿
孔機構96が設けられている。
【0023】次に、上記被検出物10と処理装置50の
作用などについて説明する。図5は被検出物10を作成
するためのプロセスの一例を示している。基材製造ステ
ップS1では、合成樹脂あるいは紙等の非磁性材料によ
って、カード状の基材11を製造する。印刷ステップS
2において、走査領域12に前述の磁気バー13が前記
磁性インクによって印刷されるとともに、同期用磁気バ
ー18が印刷される。
【0024】走査ステップS3において、処理装置50
によって走査領域12を磁気的に走査する。すなわち被
検出物10を移送機構56によって図4中の矢印F方向
に移動させ、同期用磁気バー18の出力が検出された時
に磁気バー13の出力を検出することにより、各々の磁
気バー13に応じて、図3に示すように出力の大きさh
1 ,h2 ,h3 ,h4 が互いに異なるランダムなアナロ
グ波形の検出信号が得られる。
【0025】この実施例の場合、磁気バー13と同じ位
置に同期用磁気バー18を配置しているため、被検出物
10の移動速度などにかかわらず磁気バー13の検出タ
イミングを正確にとることができ、各々の磁気バー13
の検出信号を正確に再現することができる。
【0026】上記検出信号は、暗号化ステップS4にお
いて、出力の大きさに応じてコード変換器92によって
特定のアルゴリズムに基いて暗号化される。こうして得
られた暗号コードが、書込みステップS5において、コ
ード書込み部81によってデータ記録部20に例えばデ
ィジタル値で記録される。
【0027】被検出物10が使用される際に、被検出物
10が真正であるか否かのチェックが行われる。図6
は、被検出物10の真正さをチェックするための照合プ
ロセスの一例を示している。この例の場合、走査ステッ
プS11において、前記処理装置50によって前記と同
様に被検出物10の走査領域12を磁気的に走査するこ
とにより、各磁気バー13ごとの出力を得る。そしてこ
の出力を処理装置50によって前記アルゴリズムに基い
て処理することで、各磁気バー13に応じた固有の検出
信号を得る。
【0028】また、コード読取りステップS12におい
て、データ記録部20に記録されている暗号コードがコ
ード読取り部82によって読取られる。読取られたコー
ドはコード再生ステップS13において、暗号コード変
換器92によって所定のアルゴリズムに基いて解読され
ることにより、照合用コードが再生される。
【0029】そして判別ステップS14において、上記
照合用コードと走査ステップS11で検出された検出信
号とが比較器91によって比較され、両者が整合した時
に、この被検出物10が本物であると判断される。
【0030】この実施例の被検出物10がプリペイドカ
ードである場合、データ記録部20に残金データが記録
され、被検出物10を使用するたびにデータ記録部20
の内容(残金データ)が更新される。そしてこの場合、
被検出物10が使用された時に、走査領域12にパンチ
孔14をあけたのち、走査領域12を再び磁気的に走査
する。
【0031】この場合、走査領域12にパンチ孔14を
あけることによって各磁気バー13の少なくとも一部分
が欠落し、磁性素子16の量が減少するため、検出信号
のアナログ波形が変化する。例えば図3に示すように、
パンチ孔14のあいた部分の出力がh2 からh5 に減少
する。
【0032】この新たなアナログ波形に応じた検出信号
を前記アルゴリズムによりコード化し、データ記録部2
0に登録し直す。そしてそれ以降に被検出物10が使わ
れる際に、走査領域12を走査するとともに、前述の照
合プロセスを繰返すことにより、この被検出物10が真
正なものであるか否かが判断される。
【0033】このように、磁性素子16がランダムに分
散した走査領域12にパンチ孔14を設け、かつ、デー
タ記録部20の登録内容を走査領域12のパンチ孔14
による変化に応じて更新してゆくことにより、被検出物
10の真正さを確実にチェックできるとともに、被検出
物10に記録されている残高金額などに関するデータの
改ざんを防止することができる。しかも同一の残高金額
でも、各々の被検出物10のデータ記録部20の登録内
容を異ならせることができる。
【0034】そして上述の被検出物10であれば、不正
に使用する目的で走査領域12のパンチ孔14を何らか
の磁性体によって塞いでも、個々の磁気バー13ごとの
固有のアナログ波形に応じた出力を再現するように改ざ
んすることは困難であり、ましてや、データ記録部20
に登録されている暗号データと整合するように磁気バー
13を改ざんすることは著しく困難である。
【0035】上記実施例のように複数の磁気バー13を
互いに間隔をあけて配置した走査領域12であれば、磁
気バー13による信号部分aと、磁気バー13が存在し
ない箇所の無信号部分bとが交互に生じ、信号部分aと
無信号部分bの差が明確になるため、S/N比を高める
上で有利である。これに対し走査領域12の全面に磁性
インクを塗布すると、アナログ波形が連続的に生じるた
め、信号部分と無信号部分とが不明確となり、S/N比
に悪影響が出る。このため、検出精度を高める上でも本
実施例のような磁気バー13を有する走査領域12は好
ましいものである。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、磁気バーによって多様
に特徴付けることのできる情報をデータ記録部の登録内
容と照合するため、走査領域を改ざんしたりデータ記録
部を書き換えるなどの不正な行為が行われても、走査領
域とデータ記録部の内容が整合してしまうことを防止で
きる。そして被検出物が使われた後に、必要に応じて走
査領域にパンチ孔を設けることにより、新たに特徴付け
られた走査領域が簡単に得られ、更新されたデータ記録
部の登録内容とパンチ孔によって変化した走査領域とを
照合するので、使用状況に応じてデータ記録部の登録内
容が変化してゆく被検出物において、登録内容の改ざん
や変造などの不正な使用をきわめて困難なものにするこ
とができる。また、従来のように高保磁力と低保磁力の
2種類の磁性体を用いる必要がないから印刷工程が簡略
化し、コストを下げることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す被検出物の平面図。
【図2】図1に示された被検出物の磁気バーの一部の拡
大図。
【図3】図1に示された被検出物を磁気的に走査した時
の検出信号の一例を示す図。
【図4】被検出物を処理する装置を一部断面で示す側面
図。
【図5】被検出物を作成する際の処理のステップを示す
フローチャート。
【図6】被検出物の照合を行う際の処理のステップを示
すフローチャート。
【符号の説明】
10…被検出物 11…基材 12…走査領域 13…磁気バー 14…パンチ孔 16…磁性素子 18…同期用磁気バー 20…データ記録部 50…処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 19/04 521 G06K 19/00 R

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性材料からなりかつ特定位置に走査領
    域が設定されかつ上記走査領域にパンチ孔を形成可能な
    基材と、 磁性素子をランダムに分散させた磁性体により上記走査
    領域にその走査方向に沿って所定間隔で複数設けられか
    つ各々が上記磁性素子の混入状態に応じて互いに異なる
    磁気的性質を有することができしかも上記パンチ孔をあ
    けた時に少なくとも一部分が欠落するように配置された
    磁気バーと、 上記走査領域の磁気バーを磁気的に走査した時に上記各
    磁気バーごとに得られる個々のアナログ波形の出力の大
    きさに対応した情報がコード化して登録されるデータ記
    録部と、 を具備したことを特徴とする真正さがチェックされる被
    検出物。
  2. 【請求項2】上記走査領域の各磁気バーと対応した位置
    に、上記各磁気バーを走査する際の検出タイミングをと
    るための同期用磁気バーが設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の被検出物。
  3. 【請求項3】非磁性材料からなる基材の走査領域に、磁
    性素子をランダムに分散させた磁性体によって所定間隔
    で複数の磁気バーを設け、 上記走査領域の磁気バーを磁気的に走査することにより
    各磁気バーの磁性素子の混入状態に応じた固有のアナロ
    グ波形の出力を得るとともに、得られた各々の出力の大
    きさに対応する情報を上記基材に設けられたデータ記録
    部に登録し、 上記被検出物が使用される際に上記走査領域の磁気バー
    を磁気的に走査することにより得られた検出信号を上記
    データ記録部に登録されている情報と照合し、両者が対
    応した時にこの被検出物が真正であると判断し、 上記被検出物が使用された後に上記走査領域にパンチ孔
    をあけることによって各磁気バーの少なくとも一部を欠
    落させてから上記走査領域を再び磁気的に走査し、各磁
    気バーによって得られる固有のアナログ波形の出力の大
    きさに対応する新たな情報を上記データ記録部に登録し
    直すことにより、パンチ孔をあけるたびにデータ記録部
    の登録内容を更新してゆくことを特徴とする被検出物の
    チェック方法。
JP7160986A 1995-06-27 1995-06-27 真正さがチェックされる被検出物とこの被検出物のチェック方法 Pending JPH0916835A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009059023A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Toppan Forms Co Ltd 帳票体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009059023A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Toppan Forms Co Ltd 帳票体

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