JPH07156583A - 真正さがチェックされる被検出物とこの被検出物の真正さをチェックする方法および装置 - Google Patents

真正さがチェックされる被検出物とこの被検出物の真正さをチェックする方法および装置

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JPH07156583A
JPH07156583A JP5303065A JP30306593A JPH07156583A JP H07156583 A JPH07156583 A JP H07156583A JP 5303065 A JP5303065 A JP 5303065A JP 30306593 A JP30306593 A JP 30306593A JP H07156583 A JPH07156583 A JP H07156583A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低コストで製造できかつセキュリティ性が高
く、しかも扱いが容易な被検出物を得ることを主な目的
とする。 【構成】被検出物10の基材11に多数の磁性ポリマー
素子12がランダムに混入されている。磁性ポリマー素
子12は、高分子材料からなる素子本体に磁性金属粉を
含有させたものである。基材11は紙を主体とし、パル
プ繊維と一体に磁性ポリマー素子12が基材11中にす
き込まれており、磁性ポリマー素子12とパルプ繊維と
が立体的に絡み合っている。この被検出物10に印刷さ
れた数字等によって表示される表示内容17、例えば公
営競技投票券においては枠番や賭け数などの重要な表示
内容は、走査領域14における磁性ポリマー素子12の
分布状態等に応じて得られる固有の出力信号と所定の暗
号化ルールによって暗号化されるとともに、バーコード
などによってコード表示部18に印刷されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、競馬・競輪・競艇等
の公営競技投票券をはじめとして、重要書類や有価証
券,紙幣および小切手等の金券,トラベラーズチェッ
ク,各種催し物の入場券,航空券,乗車券などのよう
に、偽造を防止する必要がありかつ真正さがチェックさ
れる被検出物とこの被検出物の真正さをチェックする方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば競馬の勝馬投票券の場合、投票者
が買い求めた券の通し番号と枠番および賭け数などのデ
ータが券の表面に数字で記載されるとともに、これらの
表示内容が一定のルールでコード化されて裏面の磁気層
に磁気的に記録されている。この場合、競技後に払い戻
し請求があった時に、主催者側の券読取装置によって磁
気データを読取ることにより、通し番号や枠番および賭
け数などを読取り、当たり枠の枚数分を換金できるよう
にしている。
【0003】あるいは、上記以外の公営競技投票券にお
いて、上記磁気データを使用する代りに、券の所定位置
にバーコードを設け、このバーコードに枠番,賭け数な
どを記録することによって、データの改ざん等の不正な
行為を防止するようにしている。
【0004】一方、書類等の真正さをチェックするため
の公知の手段として、特許出願公表昭63-501250 号(U
SP 4,820,912号)に見られるように、マイクロ波を用
いたチェック方法と装置がある。この先行技術は、書類
中にランダムに分布された多数の金属線にマイクロ波を
入射させ、応答マイクロ波束に応じた固有のディジタル
マークを、一定のルールで書類の適宜箇所に記録してい
る。そして書類の真正さを判断する際には、書類にマイ
クロ波を入射させるとともに、応答マイクロ波束と上記
ディジタルマークとを照合することにより、両者が一致
した時に、本物であると判断している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した勝馬投票券の
ように、枠番,賭け数などの表示内容を券の表面に数字
で記載するとともにこれらの表示内容を裏面の磁気層に
記録する場合には、これらのデータが目で見えないため
改ざんや複製を防止する上で多少有利であるが、磁気層
を設けるために券1枚当たりのコストがきわめて高くな
り、バーコード使用の券の数倍以上のコストがかかる。
しかも、券に磁気層が設けられていると、券に含まれる
磁性体の量が多すぎることから、券を再生紙として利用
することが不可能であるばかりでなく、焼却処理に問題
があるなど、使用済みの券をいかに処理するかが大きな
問題である。
【0006】また、上記以外の公営競技投票券のよう
に、枠番,賭け数などの表示内容を券の表面に数字で記
載するとともにこれらの表示内容をバーコードによって
記録したものでは、枠番,賭け数等の表示内容とバーコ
ードが目で見えるため、枠番や賭け数を暗号化してバー
コードで表現しても、暗号化ルールが知られてしまうと
バーコードを改ざんする手掛かりとなり、当たり券とし
て不正使用されるおそれがある。またバーコードのみに
よって当たり券を判断するのでは、当たり券の複製(い
わゆるデッドコピー)が行われる可能性がある。
【0007】一方、前記先行技術(特許出願公表昭63-5
01250 号)のような金属線を用いるチェック手段では、
紙のように薄い被検出物に金属線を混入すると金属線が
表面に露出するおそれがあり、金属線が露出すると外観
上目立つため好ましくない。しかも金属線が含まれた被
検出物をカッタによって所望の大きさに切断する場合
に、金属線の一部が被検出物の切断面から飛び出たり、
カッタの寿命が著しく短くなるといった問題がある。金
属線は被検出物に印刷や着色を施す際の障害になるし、
錆が生じることもある。また被検出物が折曲げられた時
に、金属線が折れることによって被検出物の表面に突出
したり、その被検出物に固有のコードが被検出物の作成
時と異なってしまい、コードの照合が不可能になるおそ
れがある。これらの問題は、金属線の線径をより細くす
ることで多少改善されるが、根本的な解決策にはなり得
ない。また、金属線を細くすることはSN比が悪化する
原因になるだけでなくコストアップにつながるため現実
的でない。
【0008】従って本発明の目的は、偽造などの不正な
使用が困難であり、しかも金属線を埋設する場合に見ら
れるような問題を回避することができるような被検出物
とそのチェック方法および装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
に開発された本発明の被検出物は、紙を主体としかつ所
定の表示内容が表記される基材と、上記基材のパルプ繊
維と一緒にすき込まれた繊維状の素子であって高分子材
料からなる素子本体に磁性金属粉を含有させた磁性ポリ
マー素子と、上記基材の特定位置に設定された走査領域
と、上記走査領域内の磁性ポリマー素子に応じて得られ
る固有の検出信号と上記表示内容とを関連付けて所定の
暗号化ルールにより暗号化したコードが上記基材の一部
に光学的に読取り可能なコードにより記録されるコード
表示部とを具備している。
【0010】素子本体に使われる高分子材料の一例は、
アクリル樹脂である。上記磁性金属粉として例えばパー
マロイ,センダスト,Co系アモルファス,ソフトフェ
ライトなどのように磁気的に軟質な高透磁率磁性材料か
らなる粉体、あるいは、フェライトやSm−Co合金,
Nd合金等のように磁気的に硬質な高保磁力材料からな
る粉体が適している。磁性金属粉に高保磁力材料を使う
場合には、磁性ポリマー素子を予め着磁させておくこと
ができる。
【0011】上記被検出物の真正さをチェックするため
の本発明装置は、走査領域中の磁性ポリマー素子を磁気
的に走査しかつ磁性ポリマー素子の分布に応じて変化す
る出力をとらえてこの被検出物に固有の検出信号を得る
検出手段と、上記表示内容および上記検出信号を予め決
められた暗号化ルールに基いて暗号化することによって
暗号コードを得る手段と、上記暗号コードを被検出物の
コード表示部に光学的に読取り可能なコードにより記録
するコード書込み手段と、上記コード表示部に記録され
ている上記暗号コードを光学的に読取る読取り手段と、
上記読取り手段によって読取られた暗号コードに関する
データが上記検出手段によって検出された検出信号に関
するデータと対応した時にこの被検出物が真正であると
判断する手段とを具備している。
【0012】
【作用】被検出物を作成するための作成プロセスにおい
て、この被検出物に上記磁性ポリマー素子をランダムに
多数混入しておき、この走査領域を磁気的に走査するこ
とによって得られる固有の検出信号を被検出物の真正さ
のチェックに利用する。すなわち、被検出物を所定速度
で移動させながら、走査領域中の磁性ポリマー素子の分
布に応じた検出信号を検出手段によってとらえる。この
検出信号は、磁性ポリマー素子の混入密度や磁性ポリマ
ー素子のサイズあるいは配置方向などによって走査領域
の微小部分ごとに変化するため、各走査領域に固有の出
力パターンをもっている。この検出信号と上記表示内容
が予め決められた暗号化ルールに基いて暗号化され、被
検出物のコード表示部にバーコード等の光学的に読取り
可能なコードにより記録される。
【0013】さらに、表示内容とは全く関係のないその
被検出物特有の検出信号によるランダムな数を使って暗
号化するので、表示内容のみを使って暗号化する従来の
方法よりも暗号の解読が困難である。
【0014】被検出物が真正なものであるか否かを照合
するプロセスでは、上記走査領域を再び走査することに
より、この走査領域に固有の検出信号を得るとともに、
被検出物のコード表示部に記録されている暗号コードを
読取り、この暗号コードに関するデータが上記検出信号
に関するデータと対応した時に、この被検出物が真正で
あると判断される。
【0015】本発明の被検出物は、各々の被検出物に固
有の磁性ポリマー素子のパターンに応じて表示内容が暗
号化されてバーコード等で表現されているため、これを
そのまま複写しても、照合時に真正でないことが判る。
このため、真正な被検出物を複製すること(いわゆるデ
ッドコピー)は不可能である。また、バーコードを改ざ
んできたとしても、本発明の被検出物に使われる磁性ポ
リマー素子はパルプ繊維と三次元的に絡み合っているた
め磁性ポリマー素子のパターンを変えることは実質的に
不可能であるから、改ざんによる不正使用も防止できる
など、セキュリティ性がきわめて高いものである。
【0016】そして本発明の被検出物に混入されている
磁性ポリマー素子は、金属線に比べて十分に柔軟である
ため、被検出物が折曲げられても、この素子が被検出物
の表面に突出したり折れてしまうといった不具合は生じ
ない。このため、この被検出物は良好な表面状態を維持
できるとともに、錆びることがなく、カッタによる切断
も容易であり、印刷や着色も問題なく行える。また、素
子の分布パターンが変化することも回避される。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。図1に示されるように、紙を主体とする
被検出物10の基材11の中に、多数の磁性ポリマー素
子12が不特定多数の方向を向くようにランダムに混入
されている。
【0018】図2に示されるように、上記基材11には
多数のパルプ繊維13が含まれており、これらのパルプ
繊維13と上記磁性ポリマー素子12が、基材11中に
一体にすき込まれている。そして基材11の特定位置に
走査領域14が設定されている。
【0019】磁性ポリマー素子12は、図3に示される
ように、高分子材料からなる素子本体15の断面全体
に、磁性金属粉16を混入した繊維状の素子である。素
子本体15に使われる高分子材料の一例はアクリル樹脂
が適しているが、ポリエチレンやポリエステルあるいは
ウレタンなどの熱可塑性樹脂が使われてもよく、要する
に適当な可撓性を有する周知の合成樹脂を適用できる。
【0020】この被検出物10には、数字や文字,記号
等の所定の表示内容17が印刷されているとともに、光
学的なコード表示手段の一例としてバーコードを用いた
コード表示部18が設けられている。このコード表示部
18には、走査領域14における磁性ポリマー素子12
の分布状態等に応じた固有の出力信号と上記表示内容1
7が下記の処理装置50によって暗号化されてバーコー
ドとして印刷される。なお、表示内容17は印刷の代り
に筆記具による手書きでもよいし、あるいはスタンプ等
による表記であってもよい。また、基材11の表面を樹
脂フィルムなどによってコーティングしてもよい。
【0021】上記磁性ポリマー素子12は、図4に示す
製造装置20を用いて作ることができる。この製造装置
20は、アクリル溶液を噴出するノズル21を有するア
クリル溶液供給部22と、凝固溶液23を収容する溶液
槽24などを備えている。図5に拡大して示すように、
多数の磁性金属粉16が混入されたアクリル溶液25を
ノズル21から引き出して凝固溶液23中を通すことに
より、アクリル製の素子本体15の内部に多数の磁性金
属粉16が混在する磁性ポリマー素子12が得られる。
この磁性ポリマー素子12は、例えば2mm〜10mm位の
長さに切断される。
【0022】なお、磁性ポリマー素子12の断面形状は
丸に限ることはなく、ノズル21の開口断面を矩形にす
るなどして、偏平な矩形や長円形の断面、あるいは多角
形断面等の磁性ポリマー素子を製造するようにしてもよ
い。磁性ポリマー素子12を偏平な形状に成形すれば、
基材11が薄い場合に素子12を混入する上で有利とな
る。
【0023】磁性ポリマー素子12の素子本体15にア
クリル樹脂を用いた場合には、磁性ポリマー素子12の
比重がパルプ繊維13に近いため、パルプ繊維13と磁
性ポリマー素子12とが互いにパルプ溶液中で良く混ざ
り、しかもアクリル樹脂の表面(磁性ポリマー素子12
の表面)を顕微鏡で見ると無数の小突起がささくれ立っ
た状態になっているから、磁性ポリマー素子12とパル
プ繊維13との絡みつきがきわめて強固となる。なお、
従来の金属製磁性ワイヤの場合は、パルプ溶液の下にワ
イヤがたまりやすいため、パルプ繊維と混ざりにくかっ
た。また、従来の金属製磁性ワイヤは表面が平滑である
から、パルプ繊維に対する食い付きが悪かった。
【0024】なお、図6に示した磁性ポリマー素子12
のように、素子12の外面を全周にわたって前記基材1
1と同系色のコーティング層30で覆うようにしてもよ
い。コーティング層30の一例は、基材11が白色の場
合、高分子材料に酸化チタン31を含有させた白色系の
ものが採用される。また、基材11が茶色系の場合に
は、コーティング層30を茶色にするとよい。
【0025】上記磁性ポリマー素子12をパルプ繊維1
3と一緒にすき込む工程は、通常の紙パルプ製造プロセ
スにより、問題なく実施できる。すなわち、パルプ繊維
13と磁性ポリマー素子12とを混合したパルプ溶液を
得る工程と、上記パルプ溶液をすくことによってパルプ
繊維13と磁性ポリマー素子12とが立体的に絡み合う
所定厚さのシート状物を得る工程と、上記シート状物を
カッタによって所定の大きさに切断する工程とを経るこ
とにより、所定サイズの被検出物10が製造される。
【0026】このようにパルプ繊維13と磁性ポリマー
素子12とを一緒にすき込んだ場合には、パルプ繊維1
3と磁性ポリマー素子12とが立体的(三次元的)に絡
み合うため、磁性ポリマー素子12が基材11中を動い
たり、剥がれたり、基材11の表面に磁性ポリマー素子
12がささくれ立つなどの不具合を回避できるため、磁
性ポリマー素子12の状態安定性がきわめて高い。また
磁性ポリマー素子12がパルプ繊維13と三次元的に絡
み合うため偽造も難しく、セキュリティ性が向上する。
【0027】なお、磁性金属粉16の混入量は30wt%
〜80wt%の範囲が好ましい。30wt%未満では磁性金
属粉16による出力が実用化レベルに達しないことがあ
る。80wt%を越えると素子12の強度(主に引張り強
度)が著しく低下し、実用に耐えることができない。磁
性金属粉16の粒径は例えば1μm以下、好ましくは平
均粒径が0.2〜0.3μm前後である。
【0028】また、磁性ポリマー素子12の長さは2mm
から10mmまでの範囲が好ましい。2mm未満であると素
子12が細かくなり過ぎ、基材11中に粉のように均一
に分散してしまうため、下記の処理装置50では出力が
均一化してランダムな特徴が出にくくなる。長さが2mm
以上であれば、出力に特徴が出やすくなる。素子12の
長さが10mmを越えると、パルプ溶液中で素子12がパ
ルプ繊維13と混ざりにくくなり、現状の製紙技術では
磁性ポリマー素子12をすき込むことが困難である。
【0029】また、磁性ポリマー素子12の線径は10
μm〜100μmの間が好ましい。線径が10μm以上
であれば、磁性金属粉16の含有量が十分でありさえす
れば実用化レベルの出力が得られる。線径は大きい方が
出力が大になるため好ましいが、基材11の厚さが10
0μm程度の時に、素子12の線径が100μmを越え
ると、基材11の表面に素子12の一部が露出するよう
になるため好ましくない。つまり、基材11の厚み以下
の線径にする必要がある。
【0030】磁性ポリマー素子12の磁性金属粉16に
高透磁率磁性材料(例えばパーマロイ,Co系アモルフ
ァス,センダスト,ソフトフェライトのように磁気的に
軟質な金属)が使われている場合、この被検出物10
は、図7に示すような処理装置50によって磁気的に走
査される。
【0031】この処理装置50は、ハウジング55と移
送機構56を備えている。移送機構56は、ベルトやロ
ーラ等を用いた移送用部材57によって、被検出物10
を所定速度(一定の速度)で図中の矢印F方向に移動さ
せるようになっている。
【0032】被検出物10の移動経路の途中に、磁気セ
ンサ60が設けられている。この磁気センサ60は、一
対の磁電変換素子の一例としての第1のMR素子61と
第2のMR素子62とを被検出物10の移動方向に並べ
るとともに、これらMR素子61,62の背後に磁界発
生手段の一例としてのマグネット63を配置したもので
ある。マグネット63は永久磁石でもよいし、コイルを
用いた電磁石が使われてもよい。
【0033】MR素子61,62は磁界の強さに応じて
電気抵抗値が変化する磁気抵抗素子であり、要求仕様に
応じて、例えばインジウムアンチモンやガリウムヒ素な
どの化合物半導体を用いた正の磁気特性を有するもの
や、ニッケルコバルトやパーマロイ等の強磁性体などの
ように負の磁気特性を有するものが使用される。
【0034】これらのMR素子61,62は互いに電気
的に接続されており、しかも各MR素子61,62に、
マグネット63による同じ強さの磁界が及ぶようになっ
ている。また、第1のMR素子61は検出回路74を介
して下記コントローラ80に接続されている。第2のM
R素子62は直流電源回路75に接続されている。そし
てこのMR素子61,62が並んでいる方向に沿って走
査領域14が移動させられるようになっている。
【0035】MR素子61,62の下を磁性ポリマー素
子12が通る時、磁性ポリマー素子12の位置が走査方
向に変化するのに伴って、出力電圧Vout が変化する。
すなわち、MR素子61,62の近傍に磁性ポリマー素
子12が存在しない時には、各MR素子61,62にマ
グネット63の磁界が均等にかかり、MR素子61,6
2の抵抗値が互いに等しいので、入力電圧Vinに対して
出力電圧Vout は約半分(Vin/2)となる。そして矢
印F方向に磁性ポリマー素子12が移動することによっ
て、MR素子61,62の下を磁性ポリマー素子12が
通ると、磁性ポリマー素子12の位置に応じて、各MR
素子61,62を通る磁束が経時的に変化するととも
に、各MR素子61,62の抵抗値に差が出るため、出
力電圧Vout がほぼ(Vin/2)を上下するようにな
る。
【0036】ここで第1のMR素子61の抵抗をR1
第2のMR素子62の抵抗をR2 とすると、出力電圧V
out は Vout =Vin×{R2 /(R1 +R2 )} で
表される。そしてこの出力電圧Vout は、磁性ポリマー
素子12の分布密度や磁性ポリマー素子12の径(また
は厚さ)、長さ、方向などの分布状態に応じて大きさが
変化するので、固有の出力電圧パターンが検出される。
【0037】この処理装置50は、マイクロコンピュー
タ等を用いたコントローラ80と、被検出物10のコー
ド表示部18に下記暗号コードを印刷するためのバーコ
ード書込み部81と、コード表示部18に記録された暗
号コード(バーコード)を光学的に読取るためのコード
読取り部82などを備えている。コード書込み部81と
読取り部82は、読取り/書込み用の回路83に接続さ
れている。コントローラ80は、A/D変換器90や比
較器91および暗号コード変換器92などを含んでい
る。コントローラ80に表示器95が接続されている。
【0038】次に、上記実施例装置50の作用などにつ
いて説明する。図8は被検出物10を作成するためのプ
ロセスの概略を示している。ステップS1においては、
被検出物10の基材11が製造される際に、磁性ポリマ
ー素子12が基材11の全体にわたって分布するように
混入される。走査・検出ステップS2は、走査ステップ
S3と検出ステップS4を含み、被検出物10が移送機
構56によって所定速度で図7の矢印F方向に移動させ
られることにより、走査領域14に応じた固有の検出信
号が得られる。
【0039】すなわち走査ステップS3において、移送
機構56によって被検出物10を所定速度で矢印F方向
に移動させると、走査領域14の複数の微小部分がMR
素子61,62の近傍を順次通過する。この時、磁性ポ
リマー素子12の密度や径、方向、長さ、磁性金属粉1
6の性質等に応じて各MR素子61,62を通る磁束が
経時的に変化するため、MR素子61,62の抵抗値R
1 ,R2 に差が出ることによって、出力電圧Vout は固
有の出力電圧パターンとして測定される。この実施例で
は、検出ステップS4において、走査領域14が微小時
間ごとに区切られて検出され、各微小時間ごとの出力電
圧が複数段階にランク付けされてディジタル化される。
こうして走査領域14に固有のコード化された検出信号
が得られる。
【0040】暗号化ステップS5において、上述の検出
信号と表示内容17が互いに関連付けられかつ暗号コー
ド変換器92によって特定の暗号化ルールに基いて暗号
化される。こうして暗号化されたコードが、書込みステ
ップS6において、コード書込み部81のバーコード印
刷ヘッドによってコード表示部18に印刷される。な
お、通常のバーコードの代りに、コード読取り部82に
よって光学的に読取り可能な標識およびコード(例えば
二次元バーコード,OCR文字など)で記録するように
してもよいし、コードを記録したホログラムを暗号コー
ドにしたがって順番にスタンプしてもよい。また、ホス
トコンピュータのコード記憶領域に上記暗号コードを記
憶させるようにしてもよい。
【0041】被検出物10が真正であるか否かのチェッ
クも上記処理装置50を使って行われる。図9は、被検
出物10の真正さをチェックするための照合プロセスの
概略を示している。ステップS11は、前述した被検出
物10の作成プロセスと同様の走査ステップS3と検出
ステップS4を含んでおり、磁気センサ60によって走
査領域14を所定速度で走査することにより、磁性ポリ
マー素子12の分布等に応じた検出信号を得る。
【0042】コード読取りステップS12においては、
コード表示部18に記録されている暗号コードがコード
読取り部82によって読取られる。この暗号コードが、
コード再生ステップS13において、暗号コード変換器
92によって所定のルールに基いて解読されることによ
り、照合用コードが再生される。そして判別ステップS
14において、上記照合用コードと、検出ステップS4
で検出された検出信号とが比較器91によって比較さ
れ、両者が一致した時のみ、この被検出物10が本物で
あると判断され、その照合結果が表示器95に表示され
る。
【0043】上記磁気センサ60は、2つのMR素子6
1,62の出力比に基く検出信号を得るようにしている
ので、温度変化やノイズの影響を受けにくい。また、一
般の磁気ヘッドでは被検出物の移動速度によって出力の
大きさが変化してしまうが、本実施例の磁気センサ30
を備えた処理装置50であれば、移動速度や温度変化の
影響を受けにくく、出力が常にほぼ一定の大きさを示す
ようになる。
【0044】なお、前述した被検出物10の作成プロセ
スにおいて、暗号コードをホストコンピュータのコード
記憶領域に登録した場合に、照合プロセスにおいてこの
ホストコンピュータから暗号コードを呼び出し、検出信
号と照合させるようにしてもよい。あるいは、照合プロ
セスにおいて、検出ステップS4で得た検出信号および
表示内容17を作成プロセスの場合と同じルールで暗号
化し、この暗号コードを、コード読取りステップS12
で読取った暗号コードと照合させるようにしてもよい。
【0045】上記実施例の被検出物10に使用される磁
性ポリマー素子12はきわめて柔軟であり、可撓性に富
んでいるから曲げても折れない。このため、例えば紙の
ように薄い被検出物10に混入された場合に、被検出物
10が折曲げられても、素子12が折れて被検出物10
の表面に突出するといった不具合が生じないし、被検出
物10を作成した時の固有のパターンに何らの影響も及
ぼさない。
【0046】また、磁性ポリマー素子12を基材11と
同系色のコーティング層30で覆った場合には、素子1
2の存在を目立たないようにすることができ、セキュリ
ティ性の高いものである。
【0047】図10に、被検出物10の具体例として公
営競技投票券の例が示されている。この被検出物(投票
券)10は、発券順の通し番号や枠番、賭け数などの表
示内容が数字で印刷されているとともに、コード表示部
18には、前記処理装置50によって、走査領域14に
おける磁性ポリマー素子12の分布状態等に応じた固有
の情報と上記表示内容(通し番号や枠番,賭け数等)が
暗号化されてバーコードとして印刷されている。
【0048】この被検出物10の発券処理の概要を図1
1に示す。また、払い戻し処理の概要を図12に示す。
なお、前述の作成プロセス(図8)および照合プロセス
(図9)と共通のステップには共通の符号を付してあ
る。
【0049】図11に示した発券処理において、投票し
ようとする枠番と賭け数を発券機にキー入力すると、コ
ンピュータの内部で発券順の通し番号Aと、枠番および
賭け数のデータB1 ,B2 ,…Bx のディジタル値が作
られる。また、前述の走査ステップS3が実行され、こ
の券の走査領域14の磁性ポリマー素子12が走査され
るとともに、この券に固有のアナログ信号を得る。検出
ステップS4において上記アナログ信号が圧縮され、短
縮化されたディジタル値C1 ,C2 ,…Cm が作られ
る。そして暗号化ステップS5において、上記データA
とB1 ,B2 ,…Bx およびC1 ,C2 ,…Cm を暗号
化することにより、D1 ,D2 ,…Dn を得る。
【0050】そして従来と同様に、枠番や賭け数などの
表示内容がこの券の表面に印刷される。また、前述の暗
号化されたD1 ,D2 ,…Dn のバーコードがコード書
込み部81によってコード表示部18に印刷される。
【0051】図12に示された払い戻し処理では、前述
の走査ステップS3が実行され、この券の走査領域14
の磁性ポリマー素子12が走査されるとともに、この券
に固有のアナログ信号を得る。また、検出ステップS4
において、上記アナログ信号が圧縮され、短縮化された
ディジタル値C1',C2',…Cm'が作られる。また、コ
ード読取りステップS12において、コード読取り部8
2によってコード表示部18のバーコードが読取られ、
D1 ,D2 ,…Dn を得るとともに、コード再生ステッ
プS13において、D1 ,D2 ,…Dn を発券時と逆の
方法で解読し、通し番号Aと枠番および賭け数のデータ
B1 ,B2 ,…Bx およびC1 ,C2 ,…Cm を得る。
そして判別ステップS14においてC1 ,C2 ,…Cm
とC1',C2',…Cm'を照合し、両者が対応した時にこ
の券が本物であると判断する。そして券が本物でかつ当
たり券の場合にのみ、当たり枠の枚数分を換金する。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、被検出物の改ざんや複
製が実質的に不可能であり、セキュリティ性が高く、し
かもコード表示部を光学的に読取るため読取り装置が低
コストであり、かつデータの高速処理が可能である。ま
た、裏面に磁気層を設けた被検出物に比べてコストが半
分以下である。また、本発明の被検出物は実質的に紙が
主体となり、これに含まれる磁性金属粉は僅かであるた
め再生紙としての使用が可能であり、焼却も問題なく行
える。
【0053】また、被検出物を折曲げるなどしても素子
が被検出物の表面に突出したり折れるなどの不具合を生
じることがなく、素子の分布パターンが変化するなどの
問題もなくなり、錆の発生も回避できる。そして走査領
域に混入された磁性ポリマー素子を磁気的に検出できる
ため、マイクロ波使用のチェック手段に比べて装置から
のノイズ発生が回避され、SN比も高い。
【0054】また、磁性ポリマー素子が基材のパルプ繊
維と一緒にすき込まれているため、パルプ繊維と磁性ポ
リマー素子とが立体的に十分に絡み合い、磁性ポリマー
素子と基材との一体性が高いものが得られる。この場
合、磁性ポリマー素子が基材から剥がれたり基材表面に
ささくれ立つなどの不具合を回避でき、耐久性の高い被
検出物となる。しかもカッタによって所定の大きさに切
断することが容易でありカッタの寿命に悪影響を与える
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す被検出物の平面図。
【図2】図1に示された被検出物の一部の拡大図。
【図3】図1に示された被検出物に使われる磁性ポリマ
ー素子の断面図。
【図4】図1に示された磁性ポリマー素子を製造する装
置の概略を示す断面図。
【図5】図4に示された装置の一部を拡大して示す断面
図。
【図6】被検出物に使われる磁性ポリマー素子の他の実
施例を示す断面図。
【図7】被検出物を処理する処理装置を一部断面で示す
側面図。
【図8】被検出物を作成する際の処理のステップを示す
フローチャート。
【図9】被検出物の照合を行う際の処理のステップを示
すフローチャート。
【図10】被検出物の一態様を示す平面図。
【図11】図10に示された被検出物の発券処理を示す
フローチャート。
【図12】図10に示された被検出物の払い戻し処理を
示すフローチャート。
【符号の説明】
10…被検出物 11…基材 12…磁性ポリマー素子 13…パルプ繊
維 14…走査領域 15…素子本体 16…磁性金属粉 17…表示内容 18…コード表示部 50…処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 7/10 P 9069−5L 9/00 Z 9289−5L 19/06 19/10 G07D 7/00 F G06K 19/00 R (72)発明者 菅原 嗣高 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目10番地 日本発条株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙を主体としかつ所定の表示内容が表記さ
    れる基材と、上記基材のパルプ繊維と一緒にすき込まれ
    た繊維状の素子であって高分子材料からなる素子本体に
    磁性金属粉を含有させた磁性ポリマー素子と、上記基材
    の特定位置に設定された走査領域と、上記走査領域内の
    磁性ポリマー素子に応じて得られる固有の検出信号と上
    記表示内容とを関連付けて所定の暗号化ルールにより暗
    号化したコードが上記基材の一部に光学的に読取り可能
    なコードにより記録されるコード表示部とを具備したこ
    とを特徴とする真正さがチェックされる被検出物。
  2. 【請求項2】上記コード表示部がバーコードまたは二次
    元バーコードまたはOCR文字またはホログラムによっ
    て表示されることを特徴とする請求項1記載の被検出
    物。
  3. 【請求項3】紙を主体としかつ所定の表示内容が表記さ
    れる基材と、上記基材のパルプ繊維と一緒にすき込まれ
    た繊維状の素子であって高分子材料からなる素子本体に
    磁性金属粉を含有させた磁性ポリマー素子と、上記基材
    の特定位置に設定された走査領域と、を有する被検出物
    の真正さをチェックするための方法であって、 上記被検出物を作成するための作成プロセスと、上記被
    検出物をチェックするための照合プロセスとを含み、 上記作成プロセスは、上記走査領域中の磁性ポリマー素
    子を磁気的に走査する走査ステップと、上記走査領域を
    走査した時に磁性ポリマー素子の分布に応じて変化する
    出力をとらえてこの被検出物に固有の検出信号を得る検
    出ステップと、上記表示内容および上記検出信号を予め
    決められた暗号化ルールに基いて暗号化することによっ
    て暗号コードを得るステップと、上記暗号コードを被検
    出物のコード表示部に記録するステップとを含み、 また上記照合プロセスは、上記走査領域中の磁性ポリマ
    ー素子を磁気的に走査する走査ステップと、上記走査領
    域を走査した時に磁性ポリマー素子の分布に応じて変化
    する出力をとらえてこの被検出物に固有の検出信号を得
    る検出ステップと、上記コード表示部に記録されている
    暗号コードを光学的に読取るコード読取りステップと、
    上記暗号コードに関するデータが上記検出ステップにお
    いて検出された検出信号に関するデータと対応した時に
    この被検出物が真正であると判断する判別ステップとを
    具備していることを特徴とする被検出物の真正さをチェ
    ックするための方法。
  4. 【請求項4】紙を主体としかつ所定の表示内容が表記さ
    れる基材と、上記基材のパルプ繊維と一緒にすき込まれ
    た繊維状の素子であって高分子材料からなる素子本体に
    磁性金属粉を含有させた磁性ポリマー素子と、上記基材
    の特定位置に設定された走査領域と、を有する被検出物
    の真正さをチェックするための装置であって、 上記走査領域中の磁性ポリマー素子を磁気的に走査しか
    つ磁性ポリマー素子の分布に応じて変化する出力をとら
    えてこの被検出物に固有の検出信号を得る検出手段と、
    上記表示内容および上記検出信号を予め決められた暗号
    化ルールに基いて暗号化することによって暗号コードを
    得る手段と、上記暗号コードを被検出物のコード表示部
    に記録するコード書込み手段と、上記コード表示部に記
    録されている上記暗号コードを光学的に読取る読取り手
    段と、上記読取り手段によって読取られた暗号コードに
    関するデータが上記検出手段によって検出された検出信
    号に関するデータと対応した時にこの被検出物が真正で
    あると判断する手段とを具備したことを特徴とする被検
    出物の真正さをチェックするための装置。
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