JP2718624B2 - 真正さがチェックされる被検出物とその製造方法 - Google Patents

真正さがチェックされる被検出物とその製造方法

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JP2718624B2
JP2718624B2 JP5303033A JP30303393A JP2718624B2 JP 2718624 B2 JP2718624 B2 JP 2718624B2 JP 5303033 A JP5303033 A JP 5303033A JP 30303393 A JP30303393 A JP 30303393A JP 2718624 B2 JP2718624 B2 JP 2718624B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、重要書類や有価証
券,紙幣および小切手等の金券,トラベラーズチェッ
ク,各種催し物の入場券,航空券,乗車券,競艇・競馬
等の公営競技投票券等のように、偽造を防止する必要が
ありかつ真正さがチェックされる被検出物とその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】書類等の真正さをチェックするための手
段として、特許出願公表昭63-501250号(USP 4,820,
912号)に見られるように、マイクロ波を用いたチェッ
ク方法と装置が公知である。この先行技術は、書類中に
ランダムに分布された多数の金属線にマイクロ波を入射
させ、応答マイクロ波束に応じた固有のディジタルマー
クを、一定のルールで書類の適宜箇所に記録している。
そして書類の真正さを判断する際には、書類にマイクロ
波を入射させるとともに、応答マイクロ波束と上記ディ
ジタルマークとを照合することにより、両者が一致した
時に、本物であると判断している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術のような
マイクロ波を用いるチェック手段では、応答マイクロ波
束を計測する際に、外部ノイズの影響を受けやすいた
め、SN比が悪くなる。また上記先行技術の装置はマイ
クロ波を発振するため、ノイズ源になることも考えられ
る。更に、マイクロ波の発信器および受信器は一般に大
形であり、コストも高い。
【0004】また、例えば紙のように薄い被検出物に金
属線を混入すると金属線が表面に露出するおそれがあ
る。金属線が露出すると外観上目立つため好ましくな
い。しかも金属線が含まれた被検出物をカッタによって
所望の大きさに切断する場合、金属線の一部が被検出物
の切断面から飛び出たり、カッタの寿命が著しく短くな
るといった問題がある。金属線は被検出物に印刷や着色
を施す際の障害になるし、錆が生じることもある。また
被検出物が折曲げられた時に、金属線が折れることによ
って被検出物の表面に突出したり、その被検出物に固有
のコードが被検出物の作成時と異なってしまい、コード
の照合が不可能になるおそれがある。これらの問題は、
金属線の線径をより細くすることで多少改善されるが、
根本的な解決策にはなり得ない。また、金属線を細くす
ることはSN比が悪化する原因になるだけでなくコスト
アップにつながるため現実的でない。
【0005】従って本発明の目的は、金属線を埋設する
場合に見られるような問題を回避することができ、しか
もSN比の高い被検出物とその製造方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
に開発された本発明の被検出物は、多数のパルプ繊維が
含まれた紙製の基材と、上記パルプ繊維と一緒に上記基
材中にすき込まれた繊維状の多数の素子であって高分子
材料からなる素子本体に磁性金属粉を混入した磁性ポリ
マー素子と、上記基材の特定位置に設定された走査領域
とを有し、上記パルプ繊維と磁性ポリマー素子とが互い
に立体的に絡み合っているとともに、上記走査領域を磁
気的に走査したときにこの走査領域内の磁性ポリマー素
子の分布状態に応じて得られる固有の出力に応じた情報
がコード化されて記録されるコード表示部を具備したこ
とを特徴とするものである。
【0007】本発明の被検出物は、必要に応じて、上記
基材の特定位置に設定された走査領域と、上記走査領域
内の磁性ポリマー素子に応じて得られる固有の出力に応
じた情報がコード化されて記録されるコード表示部とを
具備している。素子本体に使われる高分子材料の一例
は、アクリル樹脂である。上記磁性金属粉として例えば
パーマロイ,センダスト,Co系アモルファス,ソフト
フェライトなどのように磁気的に軟質な高透磁率磁性材
料からなる粉体、あるいは、例えばフェライトやSm−
Co合金,Nd合金等のように磁気的に硬質な高保磁力
材料からなる粉体が適している。磁性金属粉に高保磁力
材料を使う場合には、磁性ポリマー素子を予め着磁させ
ておくことができる。
【0008】本発明の製造方法は、高分子材料からなる
素子本体に磁性金属粉を混入した磁性ポリマー素子を作
る工程と、多数のパルプ繊維と多数の上記磁性ポリマー
素子とを混合したパルプ溶液を作る工程と、上記パルプ
溶液をすくことによって多数のパルプ繊維と磁性ポリマ
ー素子とが立体的に絡み合う所定厚さのシート状物を得
る工程と、上記シート状物をカッタによって所定の大き
さに切断する工程と、上記多数の磁性ポリマー素子が混
入された走査領域を磁気的に走査するとともにこれら磁
性ポリマー素子の分布状態に応じて得られる固有の出力
に応じた情報をコード化してコード表示部に記録する工
程とを具備したことを特徴とする被検出物の製造方法で
ある。
【0009】
【作用】被検出物を作成するための作成プロセスにおい
て、少なくともこの被検出物の走査領域に上記磁性ポリ
マー素子をランダムに多数混入しておき、この走査領域
を磁気的に走査することによって得られる固有の検出信
号を被検出物の真正さのチェックに利用する。すなわ
ち、被検出物を所定速度で移動させながら、走査領域中
の磁性ポリマー素子の分布に応じた検出信号を検出手段
によってとらえる。この検出信号は、磁性ポリマー素子
の混入密度や磁性ポリマー素子のサイズあるいは配置方
向などによって走査領域の微小部分ごとに変化するた
め、各走査領域に固有の出力パターンをもっている。こ
の検出信号は、被検出物を作成する際に特定のルールで
暗号化されて被検出物のコード表示部に記録される。
【0010】被検出物が真正なものであるか否かを照合
するプロセスでは、上記走査領域を再び走査することに
より、この走査領域に固有の検出信号を得るとともに、
被検出物のコード表示部に記録されている暗号コードを
読取り、この暗号コードと上記検出信号とが対応した時
に、被検出物が真正なものであると判断する。
【0011】本発明の被検出物に混入されている磁性ポ
リマー素子は、金属線に比べて十分に柔軟であるため、
被検出物が折曲げられても、この素子が被検出物の表面
に突出したり折れてしまうといった不具合は生じない。
このため、この被検出物は良好な表面状態を維持できる
とともに、錆びることがなく、カッタによる切断も容易
であり、印刷や着色も問題なく行える。また、素子の分
布パターンが変化することも回避される。
【0012】本発明に使われる基材は、各種の券類に使
われる紙を主体とするものであり、この紙のパルプ繊維
と一緒に磁性ポリマー素子が基材中にすき込まれている
ためパルプ繊維と磁性ポリマー素子とが立体的(三次元
的)に絡み合っている。このため、磁性ポリマー素子が
基材中を動いたり剥がれたり、磁性ポリマー素子が基材
表面にささくれ立つなどの不具合を回避でき、磁性ポリ
マー素子の状態安定性がきわめて高いとともに、セキュ
リティ性の高い被検出物となる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。図1に示されるように、紙を主体とする
被検出物10の基材11の中に、多数の磁性ポリマー素
子12が不特定多数の方向を向くようにランダムに混入
されている。
【0014】図2に示されるように、上記基材11には
多数のパルプ繊維13が含まれており、これらのパルプ
繊維13と上記磁性ポリマー素子12が、基材11中に
一体にすき込まれている。そして基材11の特定位置に
走査領域14が設定されている。
【0015】磁性ポリマー素子12は、図3に示される
ように、高分子材料からなる素子本体15の断面全体
に、磁性金属粉16を混入した繊維状の素子である。素
子本体15に使われる高分子材料の一例はアクリル樹脂
が適しているが、ポリエチレンやポリエステルあるいは
ウレタンなどの熱可塑性樹脂が使われてもよく、要する
に適当な可撓性を有する周知の合成樹脂を適用できる。
【0016】上記磁性ポリマー素子12は、図4に示す
製造装置20を用いて作ることができる。この製造装置
20は、アクリル溶液を噴出するノズル21を有するア
クリル溶液供給部22と、凝固溶液23を収容する溶液
槽24などを備えている。図5に拡大して示すように、
多数の磁性金属粉16が混入されたアクリル溶液25を
ノズル21から引き出して凝固溶液23中を通すことに
より、アクリル製の素子本体15の内部に多数の磁性金
属粉16が混在する磁性ポリマー素子12が得られる。
この磁性ポリマー素子12は、例えば2mm〜10mm位の
長さに切断される。
【0017】なお、磁性ポリマー素子12の断面形状は
丸に限ることはなく、ノズル21の開口断面を矩形にす
るなどして、偏平な矩形や長円形の断面、あるいは多角
形断面等の磁性ポリマー素子を製造するようにしてもよ
い。磁性ポリマー素子12を偏平な形状に成形すれば、
基材11が薄い場合に素子12を混入する上で有利とな
る。
【0018】磁性ポリマー素子12の素子本体15にア
クリル樹脂を用いた場合には、磁性ポリマー素子12の
比重がパルプ繊維13に近いため、パルプ繊維13と磁
性ポリマー素子12とが互いにパルプ溶液中で良く混ざ
り、しかもアクリル樹脂の表面(磁性ポリマー素子12
の表面)を顕微鏡で見ると無数の小突起がささくれ立っ
た状態になっているから、磁性ポリマー素子12とパル
プ繊維13との絡みつきがきわめて強固となる。なお、
従来の金属製磁性ワイヤの場合は、パルプ溶液の下にワ
イヤがたまりやすいため、パルプ繊維と混ざりにくかっ
た。また、従来の金属製磁性ワイヤは表面が平滑である
から、パルプ繊維に対する食い付きが悪かった。
【0019】なお、図6に示した磁性ポリマー素子12
のように、素子12の外面を全周にわたって前記基材1
1と同系色のコーティング層30で覆うようにしてもよ
い。コーティング層30の一例は、基材11が白色の場
合、高分子材料に酸化チタン31を含有させた白色系の
ものが採用される。また、基材11が茶色系の場合に
は、コーティング層30を茶色にするとよい。
【0020】上記のようにコーティング層30を設けた
磁性ポリマー素子12は、図7に示すように、2重構造
のノズル35を用いたアクリル溶液供給部36によっ
て、磁性金属粉16が混入されたアクリル溶液25の外
側を酸化チタン31を含んだポリマー溶液37で包むよ
うにして凝固溶液23(図4参照)の中を通すことによ
り製造される。
【0021】上記磁性ポリマー素子12をパルプ繊維1
3と一緒にすき込む工程は、通常の紙パルプ製造プロセ
スにより、問題なく実施できる。すなわち、パルプ繊維
13と磁性ポリマー素子12とを混合したパルプ溶液を
得る工程と、上記パルプ溶液をすくことによってパルプ
繊維13と磁性ポリマー素子12とが立体的に絡み合う
所定厚さのシート状物を得る工程と、上記シート状物を
カッタによって所定の大きさに切断する工程とを経るこ
とにより、所定サイズの被検出物10が製造される。
【0022】このようにパルプ繊維13と磁性ポリマー
素子12とを一緒にすき込んだ場合には、パルプ繊維1
3と磁性ポリマー素子12とが立体的(三次元的)に絡
み合うため、磁性ポリマー素子12が基材11中を動い
たり、剥がれたり、基材11の表面に磁性ポリマー素子
12がささくれ立つなどの不具合を回避できるため、磁
性ポリマー素子12の状態安定性がきわめて高い。また
磁性ポリマー素子12がパルプ繊維13と三次元的に絡
み合うため偽造も難しく、セキュリティ性が向上する。
【0023】なお、磁性金属粉16の混入量は30wt%
〜80wt%の範囲が好ましい。30wt%未満では磁性金
属粉16による出力が実用化レベルに達しないことがあ
る。80wt%を越えると素子12の強度(主に引張り強
度)が著しく低下し、実用に耐えることができない。磁
性金属粉16の粒径は例えば1μm以下、好ましくは平
均粒径が0.2〜0.3μm前後である。
【0024】また、磁性ポリマー素子12の長さは2mm
から10mmまでの範囲が好ましい。2mm未満であると素
子12が細かくなり過ぎ、基材11中に粉のように均一
に分散してしまうため、下記の処理装置50では出力が
均一化してランダムな特徴が出にくくなる。長さが2mm
以上であれば、出力に特徴が出やすくなる。素子12の
長さが10mmを越えると、パルプ溶液中で素子12がパ
ルプ繊維13と混ざりにくくなり、現状の製紙技術では
磁性ポリマー素子12をすき込むことが困難である。
【0025】また、磁性ポリマー素子12の線径は10
μm〜100μmの間が好ましい。線径が10μm以上
であれば、磁性金属粉16の含有量が十分でありさえす
れば実用化レベルの出力が得られる。線径は大きい方が
出力が大になるため好ましいが、基材11の厚さが10
0μm程度の時に、素子12の線径が100μmを越え
ると、基材11の表面に素子12の一部が露出するよう
になるため好ましくない。つまり、基材11の厚み以下
の線径にする必要がある。
【0026】なお、図8に示された被検出物10のよう
に、磁性ポリマー素子12がすき込まれた上記基材11
に、各種データを記録するための磁気層40が積層され
ていてもよい。この磁気層40は、基材11の表裏両面
に設けられていてもよい。磁気層40の厚さは、例えば
10μm前後である。
【0027】また図9に示された被検出物10のよう
に、基材11と磁気層40との間に紙あるいは合成樹脂
などの非磁性材料からなる非磁性中間層41が介在され
ていてもよい。この場合には、磁性ポリマー素子12と
磁気層40とが互いに磁気的に影響し合うことを避ける
上で有効である。また、図10あるいは図11に示すよ
うに、基材11の表面が紙あるいは合成樹脂製のカバー
層43によって覆われていてもよい。
【0028】図12に示された被検出物10には、コー
ド表示部46が設けられている。このコード表示部46
には、走査領域14における磁性ポリマー素子12の分
布状態等に応じた固有の情報が、下記の処理装置50に
よって暗号化されて書込まれる。コード表示部46は、
基材11よりも幅の狭い磁気ストライプであってもよい
が、前述した磁気層40を使用することができる。
【0029】この素子12の磁性金属粉16に高透磁率
磁性材料(例えばパーマロイ,Co系アモルファス,セ
ンダスト,ソフトフェライトのように磁気的に軟質な金
属)が使われている場合、この被検出物10は、図13
に示すような処理装置50によって磁気的に走査され
る。
【0030】この処理装置50は、ハウジング55と移
送機構56を備えている。移送機構56は、ベルトやロ
ーラ等を用いた移送用部材57によって、被検出物10
を所定速度(一定の速度)で図中の矢印F方向に移動さ
せるようになっている。
【0031】被検出物10の移動経路の途中に、磁気セ
ンサ60が設けられている。この磁気センサ60は、一
対の磁電変換素子の一例としての第1のMR素子61と
第2のMR素子62とを被検出物10の移動方向に並べ
るとともに、これらMR素子61,62の背後に磁界発
生手段の一例としてのマグネット63を配置したもので
ある。マグネット63は永久磁石でもよいし、コイルを
用いた電磁石が使われてもよい。
【0032】MR素子61,62は磁界の強さに応じて
電気抵抗値が変化する磁気抵抗素子であり、要求仕様に
応じて、例えばインジウムアンチモンやガリウムヒ素な
どの化合物半導体を用いた正の磁気特性を有するもの
や、ニッケルコバルトやパーマロイ等の強磁性体などの
ように負の磁気特性を有するものが使用される。
【0033】これらのMR素子61,62は互いに電気
的に接続されており、しかも各MR素子61,62に、
マグネット63による同じ強さの磁界が及ぶようになっ
ている。また、第1のMR素子61は検出回路74を介
して下記コントローラ80に接続されている。第2のM
R素子62は直流電源回路75に接続されている。そし
てこのMR素子61,62が並んでいる方向に沿って走
査領域14が移動させられるようになっている。
【0034】MR素子61,62の下を磁性ポリマー素
子12が通る時、磁性ポリマー素子12の位置が走査方
向に変化するのに伴って、出力電圧Vout が変化する。
すなわち、MR素子61,62の近傍に磁性ポリマー素
子12が存在しない時には、各MR素子61,62にマ
グネット63の磁界が均等にかかり、MR素子61,6
2の抵抗値が互いに等しいので、入力電圧Vinに対して
出力電圧Vout は約半分(Vin/2)となる。そして矢
印F方向に磁性ポリマー素子12が移動することによっ
て、MR素子61,62の下を磁性ポリマー素子12が
通ると、磁性ポリマー素子12の位置に応じて、各MR
素子61,62を通る磁束が経時的に変化するととも
に、各MR素子61,62の抵抗値に差が出るため、出
力電圧Vout がほぼ(Vin/2)を上下するようにな
る。
【0035】ここで第1のMR素子61の抵抗をR1
第2のMR素子62の抵抗をR2 とすると、出力電圧V
out は Vout =Vin×{R2 /(R1 +R2 )} で
表される。そしてこの出力電圧Vout は、磁性ポリマー
素子12の分布密度や磁性ポリマー素子12の径(また
は厚さ)、長さ、方向などの分布状態に応じて大きさが
変化するので、固有の出力電圧パターンが検出される。
【0036】この処理装置50は、マイクロコンピュー
タ等を用いたコントローラ80と、被検出物10のコー
ド表示部46に下記暗号コードを記録するためのコード
書込み部81と、コード表示部46に記録された暗号コ
ードを読取るためのコード読取り部82などを備えてい
る。コード書込み部81と読取り部82は、読取り/書
込み用の回路83に接続されている。コントローラ80
は、A/D変換器90や比較器91および暗号コード変
換器92などを含んでいる。コントローラ80に表示器
95が接続されている。
【0037】次に、上記実施例装置50の作用などにつ
いて説明する。図14は被検出物10を作成するための
プロセスの概略を示している。ステップS1において
は、被検出物10の基材11が製造される際に、磁性ポ
リマー素子12が基材11に混入される。走査・検出ス
テップS2は、走査ステップS3と検出ステップS4を
含み、被検出物10が移送機構56によって所定速度で
図13の矢印F方向に移動させられることにより、走査
領域14に応じた固有の検出信号が得られる。
【0038】すなわち走査ステップS3において、移送
機構56によって被検出物10を所定速度で矢印F方向
に移動させると、走査領域14の複数の微小部分がMR
素子61,62の近傍を順次通過する。この時、磁性ポ
リマー素子12の密度や径、方向、長さ、磁性金属粉1
6の性質等に応じて各MR素子61,62を通る磁束が
経時的に変化するため、MR素子61,62の抵抗値R
1 ,R2 に差が出ることによって、出力電圧Vout は固
有の出力電圧パターンとして測定される。この実施例で
は、検出ステップS4において、走査領域14が微小時
間ごとに区切られて検出され、各微小時間ごとの出力電
圧が複数段階にランク付けされてディジタル化される。
こうして走査領域14に固有のコード化された検出信号
が得られる。
【0039】上述の検出信号を、暗号化ステップS5に
おいて、暗号コード変換器92によって、特定のルール
に従って暗号化する。こうして暗号化されたコードが、
書込みステップS6において、コード書込み部81の磁
気ヘッドによって、コード表示部46に記録される。こ
の実施例のコード表示部46は磁気帯であるが、例えば
印字ヘッドを用いて上記暗号コードをコード表示部46
に光学的に読取り可能な標識およびコード(例えばバー
コードや二次元バーコード,OCR文字など)で記録す
るようにしてもよいし、コードを記録したホログラムを
暗号コードにしたがって順番にスタンプしてもよい。ま
た、ホストコンピュータのコード記憶領域に上記暗号コ
ードを記憶させるようにしてもよい。
【0040】被検出物10が真正であるか否かのチェッ
クも上記処理装置50を使って行われる。図15は、被
検出物10の真正さをチェックするための照合プロセス
の概略を示している。ステップS11は、前述した被検
出物10の作成プロセスと同様の走査ステップS3と検
出ステップS4を含んでおり、磁気センサ60によって
走査領域14を所定速度で走査することにより、磁性ポ
リマー素子12の分布等に応じた検出信号を得る。
【0041】コード読取りステップS12においては、
コード表示部46に記録されている暗号コードがコード
読取り部82によって読取られる。この暗号コードが、
コード再生ステップS13において、暗号コード変換器
92によって所定のルールに基いて解読されることによ
り、照合用コードが再生される。そして判別ステップS
14において、上記照合用コードと、検出ステップS4
で検出された検出信号とが比較器91によって比較さ
れ、両者が一致した時のみ、この被検出物10が本物で
あると判断され、その照合結果が表示器95に表示され
る。
【0042】上記処理装置50によれば、被検出物10
に与える外部磁界が微弱でも走査領域14の検出が可能
であるから、暗号コードやその他の情報がコード表示部
46あるいはそれ以外の箇所に磁気的に記録されていて
も、これらの磁気的情報を破壊することがない。
【0043】そして上記磁気センサ60は、2つのMR
素子61,62の出力比に基く検出信号を得るようにし
ているので、温度変化やノイズの影響を受けにくい。ま
た、一般の磁気ヘッドでは被検出物の移動速度によって
出力の大きさが変化してしまうが、本実施例の磁気セン
サ30を備えた処理装置50であれば、移動速度や温度
変化の影響を受けにくく、出力が常にほぼ一定の大きさ
を示すようになる。
【0044】なお、前述した被検出物10の作成プロセ
スにおいて、暗号コードをホストコンピュータのコード
記憶領域に登録した場合に、照合プロセスにおいてこの
ホストコンピュータから暗号コードを呼び出し、検出信
号と照合させるようにしてもよい。あるいは、照合プロ
セスにおいて、検出ステップS4で得た検出信号を作成
プロセスの場合と同じルールで暗号化し、この暗号コー
ドを、コード読取りステップS12で読取った暗号コー
ドと照合させるようにしてもよい。
【0045】上記実施例の被検出物10に使用される磁
性ポリマー素子12はきわめて柔軟であり、可撓性に富
んでいるから曲げても折れない。このため、例えば紙の
ように薄い被検出物10に混入された場合に、被検出物
10が折曲げられても、素子12が折れて被検出物10
の表面に突出するといった不具合が生じないし、被検出
物10を作成した時の固有のパターンに何らの影響も及
ぼさない。
【0046】また、磁性ポリマー素子12を基材11と
同系色のコーティング層30で覆った場合には、素子1
2の存在を目立たないようにすることができ、セキュリ
ティ性の高いものである。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、被検出物を折曲げるな
どしても素子が被検出物の表面に突出したり折れるなど
の不具合を生じることがなく、印刷や着色に適した良好
な表面状態が得られ、素子の分布パターンが変化するな
どの問題もなくなる。また、錆の発生を回避できる。そ
して走査領域に混入された磁性ポリマー素子を磁気的に
検出できるため、マイクロ波使用のチェック手段に比べ
て装置からのノイズ発生が回避され、SN比も高い。
【0048】また、磁性ポリマー素子が基材のパルプ繊
維と一緒にすき込まれているため、パルプ繊維と磁性ポ
リマー素子とが立体的に十分に絡み合い、磁性ポリマー
素子と基材との一体性が高いものが得られる。この場
合、磁性ポリマー素子が基材中を動いたり剥がれたり、
基材表面にささくれ立つなどの不具合を回避でき、耐久
性とセキュリティ性の高い被検出物となる。しかもカッ
タによって所定の大きさに切断することが容易であり、
カッタの寿命に悪影響を与えることがない。また紙製の
基材が表面に露出している場合には、ペン等の筆記具に
よる書き込みも可能であり、用途がきわめて広い被検出
物が得られる。本発明の被検出物は、このように走査領
域にランダムにかつパルプ繊維と立体的に絡み合わせた
状態で多数混入された上記磁性ポリマー素子を磁気的に
走査することによって固有の出力を得るようにしている
ため、磁性ポリマー素子の分布状態が多様なだけでな
く、被検出物の表面から個々の磁性ポリマー素子までの
距離(埋設深さ)などが微妙に変化することなどとあい
まって、あたかも人間の指紋に匹敵する多様な特徴付け
を被検出物に与えることができる。そしてこの走査領域
を走査して得たデータを、コード表示部のデータすなわ
ち予め上記走査領域を走査して得た出力を暗号化して登
録しておいたデータと照合するようにしているため、き
わめてセキュリティ性の高い被検出物にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す被検出物の平面図。
【図2】図1に示された被検出物の一部の拡大図。
【図3】図1に示された被検出物に使われる磁性ポリマ
ー素子の断面図。
【図4】図1に示された磁性ポリマー素子を製造する装
置の概略を示す断面図。
【図5】図4に示された装置の一部を拡大して示す断面
図。
【図6】被検出物に使われる磁性ポリマー素子の他の実
施例を示す断面図。
【図7】図6に示された磁性ポリマー素子を製造する装
置の一部を示す断面図。
【図8】磁気層を有する被検出物の一例を示す断面図。
【図9】磁気層と非磁性中間層を有する被検出物の一例
を示す断面図。
【図10】磁気層とカバー層を有する被検出物の一例を
示す断面図。
【図11】磁気層と非磁性中間層とカバー層を有する被
検出物の一例を示す断面図。
【図12】コード表示部を有する被検出物の平面図。
【図13】被検出物を処理する処理装置を一部断面で示
す側面図。
【図14】被検出物を作成する際の処理のステップを示
すフローチャート。
【図15】被検出物の照合を行う際の処理のステップを
示すフローチャート。
【符号の説明】
10…被検出物 11…基材 12…磁性ポリマー素子 13…パルプ繊
維 14…走査領域 15…素子本体 16…磁性金属粉 30…コーティ
ング層 40…磁気層 41…非磁性中
間層 43…カバー層 46…コード表
示部 50…処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07D 7/00 G06K 19/00 R (72)発明者 小宮 実 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目10番地 日本発条株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−98195(JP,A) 特開 昭57−167416(JP,A) 実開 平5−38000(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のパルプ繊維が含まれた紙製の基材
    と、上記パルプ繊維と一緒に上記基材中にすき込まれた
    繊維状の多数の素子であって高分子材料からなる素子本
    体に磁性金属粉を混入した磁性ポリマー素子と、上記基
    材の特定位置に設定された走査領域とを有し、上記パル
    プ繊維と上記磁性ポリマー素子とが互いに立体的に絡み
    合っているとともに、上記走査領域を磁気的に走査した
    ときにこの走査領域内の磁性ポリマー素子の分布状態に
    応じて得られる固有の出力に応じた情報がコード化され
    て記録されるコード表示部を具備したことを特徴とする
    真正さがチェックされる被検出物。
  2. 【請求項2】上記磁性ポリマー素子の素子本体がアクリ
    ル樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の真正さ
    がチェックされる被検出物。
  3. 【請求項3】上記磁性ポリマー素子を有する上記基材の
    表あるいは裏の少なくともいずれか一方側に磁気層が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の真正さが
    チェックされる被検出物。
  4. 【請求項4】上記基材と上記磁気層との間に非磁性材料
    からなる非磁性中間層が設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の真正さがチェックされる被検出物。
  5. 【請求項5】上記基材の表面が紙または合成樹脂製のカ
    バー層によって覆われていることを特徴とする請求項1
    記載の真正さがチェックされる被検出物。
  6. 【請求項6】高分子材料からなる素子本体に磁性金属粉
    を混入した磁性ポリマー素子を作る工程と、 多数のパルプ繊維と多数の上記磁性ポリマー素子とを混
    合したパルプ溶液を作る工程と、 上記パルプ溶液をすくことによって多数のパルプ繊維と
    磁性ポリマー素子とが立体的に絡み合う所定厚さのシー
    ト状物を得る工程と、 上記シート状物をカッタによって所定の大きさに切断す
    る工程と、 上記多数の磁性ポリマー素子が混入された走査領域を磁
    気的に走査するとともにこれら磁性ポリマー素子の分布
    状態に応じて得られる固有の出力に応じた情報をコード
    化してコード表示部に記録する工程と、 を具備したことを特徴とする被検出物の製造方法。
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