JP4529420B2 - セキュリティペーパーとその製造方法および装置 - Google Patents

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Description

この発明は、磁性ワイヤが漉き込まれたセキュリティペーパーとその製造方法および装置に関し、特に、単純な工程で抄紙網上の脱水された湿紙上に磁性ワイヤを均一に分散して振りかけ、抄紙された紙の全面に均一に分散して形成された磁性ワイヤが容易に剥離しないセキュリティペーパーとその製造方法および装置に関する。
近年、コンピュータや複合機およびネットワークの普及により、情報をネットワークを介して取得し、取得した情報を印刷及び複写することが容易に行なえるようになっている。
情報の中には、特定の者のみが知り得る情報や、機密保持を要するような情報等があり、これらの機密情報が不正に印刷もしくは複写されて機密情報が漏洩することを防止するための情報セキュリティーを強化した種々の装置や方法の提供が望まれている。
また、印刷技術や複写技術の向上により有価証券や証明書等がカラー複写機等を用いて不正に偽造される等の問題も発生しており、これら偽造防止や機密情報の漏洩防止等が可能なセキュリティー対策の一つとしてセキュリティペーパーやその製造方法および装置等が種々提供されている。
不正複写による偽造防止を目的とした偽造防止用紙およびその製造方法に関しては、例えば特許文献1に示されるように、複写機が金属色や干渉色等の光輝性を有する色が再現できないことを利用して基紙の表面に光輝性を有する細片を偏在させた特殊紙の製造方法が提案されている。
この提案によれば、基紙の表面に光輝性を有する細片を偏在させた偽造防止用紙をカラー複写機で複写した場合は、基紙の表面に偏在した光輝性を有する細片の部分が再現できずに黒色に複写され偽造防止が可能であることが示されており、種々の細片を紙に漉き込む場合の一般的な問題点と解決方法が開示されている。
例えば、金属片を紙の表面に漉き込む場合において、抄紙機の抄紙網上の脱水された湿紙上に金属片を空中から振りかける製造方法では、金属片が飛散し、作業効率が低いということと作業者の安全と健康上の問題が指摘されている。
そこで、この問題を解決する方法として上記特許文献1では、抄紙網上の脱水された湿紙上に細片を振りかける細片振りかけ装置を抄紙機の抄紙網上に設置し、細片振りかけ装置内に貯留された細片の懸濁液を攪拌羽根の回転によりオーバーフローさせて、湿紙上に均一に細片を振りかける方法が示されている。
また、細片と紙との接着に関して、例えば特許文献2に示されるように、紙層間に糸状物(スレッド)を漉き込んだ紙、いわゆる糸入り紙と称する偽造防止用紙において、糸状物が紙層から剥離し偽造防止効果が低下する問題を解決可能とする偽造防止用紙用スレッドおよび偽造防止用紙の提案がなされている。
特開平07−145600号公報 特開平10−292296号公報
ところで、上記提案の特許文献1で示された特殊紙の製造方法を用いて、例えば金属コアをワイヤ状に形成した磁性ワイヤを5mm〜50mmに切断して多数用意し、多数の磁性ワイヤを水に入れて作った水懸濁液を細片振りかけ装置内に貯留して、磁性ワイヤの懸濁液を攪拌羽根の回転によりオーバーフローさせようとすると、磁性ワイヤが攪拌羽根の回転軸に巻きついたり、羽根にひっかかる等の不具合が発生し、細片振りかけ装置に供給した磁性ワイヤが、抄紙網上の脱水された湿紙上に効率よく振りかけられないという問題が生じた。
また、上記提案の特許文献2では、糸状物が紙層から剥離する問題の解決方法として、接着剤を用いてスレッドと紙層との接着力を向上させるように構成した偽造防止用紙の提案がなされているが、この提案は、スレッド基材への接着剤塗布工程を新たに加える工程が必要であることから製造工程が複雑となる。
そこで、この発明は、単純な工程で抄紙網上の脱水された湿紙上に磁性ワイヤを均一に分散して振りかけ、抄紙された紙の全面に均一に分散して形成された磁性ワイヤが容易に剥離しないセキュリティペーパーとその製造方法および装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、抄紙機の抄紙網上に、紙原料がそれぞれ貯留された第1の紙層形成用槽と第2の紙層形成用槽とを配設するとともに、前記抄紙網上の前記第1の紙層形成用槽と第2の紙層形成用槽との間に磁性ワイヤと水とを混ぜ合わせた水懸濁液を貯留する磁性ワイヤ供給槽を配設し、前記磁性ワイヤ供給槽に貯留した水懸濁液中に気泡を発生させ、前記気泡によって前記水懸濁液を該磁性ワイヤ供給槽から前記第1の紙層形成用槽からの紙原料により形成された第1の紙層上にオーバーフローさせて供給することにより、該水懸濁液に含まれる前記磁性ワイヤを前記第1の紙層上に分散配置し、該磁性ワイヤが分散配置された前記第1の紙層上に前記第2の紙層形成用槽から紙原料を供給することにより第2の紙層を形成するセキュリティペーパー製造方法であることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記磁性ワイヤは、表面が親水性材料で被覆されていることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項2の発明において、前記磁性ワイヤは、大バルクハウゼン効果の特性を有していることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1の発明において、前記磁性ワイヤ供給槽の底面部に所定方向へ移動可能な磁石を設置し、前記磁石を所定方向へ移動させることにより前記水懸濁液中の磁性ワイヤを前記気泡の発生する領域へ移動させることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、第1の紙層と、前記第1の紙層の上に分散配置された複数の磁性ワイヤと、前記磁性ワイヤーが分散配置された前記第1の紙層上に形成された第2の紙層とを具備し、前記磁性ワイヤーは、該磁性ワイヤーと水とを混ぜ合わせた、紙原料を含まない水懸濁液を前記第1の紙層上に供給することにより当該第1の紙層上に分散配置されるセキュリティペーパーであることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明において、前記磁性ワイヤは、表面が親水性材料で被覆されていることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明において、前記磁性ワイヤは、表面が親水性処理されていることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項6または7の発明において、前記磁性ワイヤは、大バルクハウゼン効果の特性を有している
ことを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明において、前記磁性ワイヤは、付加する情報に対応した長さを有することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項の発明において、前記磁性ワイヤは、付加する情報に対応して長さの異なることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、抄紙機の抄紙網上に、紙原料がそれぞれ貯留された第1の紙層形成用槽と第2の紙層形成用槽とを配設するとともに、前記抄紙網上の前記第1の紙層形成用槽と第2の紙層形成用槽との間に磁性ワイヤと水とを混ぜ合わせた水懸濁液を貯留する磁性ワイヤ供給槽を配設したセキュリティペーパー製造装置であって、前記磁性ワイヤ供給槽は、前記磁性ワイヤ供給槽に貯留した水懸濁液中に気泡を発生させる気泡発生手段と、前記気泡発生手段により発生された気泡により水懸濁液を該磁性ワイヤ供給槽からオーバーフローさせて前記第1の紙層形成用槽からの紙原料により形成された第1の紙層上に供給する供給手段とを具備し、前記水懸濁液に含まれる前記磁性ワイヤを前記第1の紙層上に分散配置し、該磁性ワイヤが分散配置された前記第1の紙層上に前記第2の紙層形成用槽から紙原料を供給することにより第2の紙層を形成するセキュリティペーパー製造装置であることを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項11の発明において、前記磁性ワイヤ供給槽は、底面部に所定方向へ移動可能な磁石を具備し、前記磁石を所定方向へ移動させることにより前記水懸濁液中の磁性ワイヤを前記気泡の発生する領域へ移動させることを特徴とする。
この発明のセキュリティペーパーとその製造方法および装置によれば、抄紙機の抄紙網上に、紙原料がそれぞれ貯留された第1の紙層形成用槽と第2の紙層形成用槽とを配設するとともに、前記抄紙網上の前記第1の紙層形成用槽と第2の紙層形成用槽との間に磁性ワイヤと水とを混ぜ合わせた水懸濁液を貯留する磁性ワイヤ供給槽を配設し、前記磁性ワイヤ供給槽に貯留した水懸濁液中に気泡を発生させ、前記気泡によって前記水懸濁液を該磁性ワイヤ供給槽から前記第1の紙層形成用槽からの紙原料により形成された第1の紙層上にオーバーフローさせて供給することにより、該水懸濁液に含まれる前記磁性ワイヤを前記第1の紙層上に分散配置し、該磁性ワイヤが分散配置された前記第1の紙層上に前記第2の紙層形成用槽から紙原料を供給することにより第2の紙層を形成するように構成したので、抄紙された紙の全面に均一に磁性ワイヤが分散して形成され、磁性ワイヤと紙パルプ繊維が水素結合で強力に分子間結合して磁性ワイヤが抄紙から容易に剥離しないセキュリティペーパーを製造することができる。
また、磁性ワイヤと紙パルプ繊維とを接着させるために磁性ワイヤへの接着剤塗布工程を設ける必要がないので製造工程が単純である。
更に、磁性ワイヤが攪拌羽根の回転軸に巻きついたり、羽根にひっかかる等の不具合の問題が無く磁性ワイヤ振りかけ装置に供給した磁性ワイヤを抄紙網上の脱水された湿紙上に効率よく振りかけることができるとういう効果を奏する。
この発明に係わるセキュリティペーパーとその製造方法および装置は、情報漏洩防止、機密保持、文書管理を目的とした機密情報等を印刷もしくは複写するセキュリティペーパー、あるいは有価証券や証明書等の偽造防止を目的としたセキュリティペーパーを提供するとともに、これらセキュリティペーパーを製造する方法を適用した製造装置として用いられるものである。
この発明に係わるセキュリティペーパーは、紙の全面に均一に分散して形成された磁性ワイヤが容易に剥離しないセキュリティペーパーであり、このセキュリティペーパーに形成された磁性ワイヤが大バルクハウゼン効果を有する軟磁性体であることを特徴とする。 大バルクハウゼン効果を有する磁性ワイヤが紙の全面に均一に分散して形成された本発明に係わるセキュリティペーパーに対して所定の交番磁界を与えることにより、セキュリティペーパーに形成された磁性ワイヤが磁化反転時に急峻なパルス信号を発し、このパルス信号を検知装置で検知することによりセキュリティペーパーに形成された磁性ワイヤの大きさ等に対応したパルス信号を検出してセキュリティペーパー固有の識別情報を検知することが可能となる。
例えば、前述した検知装置を複写機や印刷装置等に配設し、この発明に係わるセキュリティペーパーに印刷された情報を例えば検知装置が配設された複写機で複写する際に、セキュリティペーパーに形成された磁性ワイヤのパルス信号に対応したセキュリティペーパー固有の識別情報に基づいて複写を許可するか否かを判断するようにすることにより不正複写を防止することが可能となる。
また、前述した検知装置を機密情報管理室等の出入り口近傍に設置し、機密情報が印刷されたセキュリティペーパーが不正の持ち出されようとした際には、出入り口近傍に設置された検知装置がセキュリティペーパーの磁性ワイヤを検知して警報を発するか、もしくは出入り口の扉を閉じるように制御することにより機密情報が不正に持ち出されることを防止することが可能となる。
このように、この発明に係わるセキュリティペーパーは、前述した検知装置によって検知することが可能であるのでセキュリティペーパーに印刷された情報の不正複写や不正印刷およびセキュリティペーパーに印刷された機密情報の不正持ち出し等を防止することが可能となる。
この実施例においては、所定の長さに切断された多くの磁性ワイヤが紙の全面に均一に分散して形成され、磁性ワイヤが紙から容易に剥離しないセキュリティペーパーを単純な工程で製造可能とするセキュリティペーパーとその製造方法および装置について説明する。
図1は、この発明に係わるセキュリティペーパーを製造する方法を適用したセキュリティペーパー製造装置の概念図である。
図1に示すように、セキュリティペーパー製造装置100(以下、「抄紙機100」という。)は、エンドレス状に巻回された抄紙網3が図示せぬ駆動モータの駆動軸と嵌合されたプーリー2とプーリー1を介して所定方向(図中の矢印12)へ所定速度で移動可能なように配置され、抄紙網3上の所定位置に製紙原料を供給する第一紙層形成用ヘッドボックス4、磁性ワイヤ振りかけ装置5、第二紙層形成用ヘッドボックス6を配設されている。
磁性ワイヤ振りかけ装置5は、第一紙層形成用ヘッドボックス4から抄紙網3の移動方向(図中の矢印12)へ所定の長さだけ離間されて配設され、第二紙層形成用ヘッドボックス6は、磁性ワイヤ振りかけ装置5から抄紙網3の移動方向へ所定の長さだけ離間されて配設されている。
第一紙層形成用ヘッドボックス4には、第一製紙原料9が貯留されており、磁性ワイヤ振りかけ装置5には磁性ワイヤの水懸濁液10、第二紙層形成用ヘッドボックス6には第二製紙原料11がそれぞれ貯留されている。
第一紙層形成用ヘッドボックスの吐出口4aからは第一製紙原料9が抄紙網3上に供給され、供給された第一製紙原料9は、抄紙網3の移動とともに磁性ワイヤ振りかけ装置5のエプロン52の先端52a直下へ運ばれる。
磁性ワイヤ振りかけ装置5からは磁性ワイヤ振りかけ装置5からオーバーフローした磁性ワイヤの水懸濁液10が斜面状に形成されたエプロン52に沿って斜面下方へ流動し、エプロン52の先端52aで抄紙網3上に供給された第一製紙原料9上に磁性ワイヤの水懸濁液10が供給される。
抄紙網3上に二層で形成された第一製紙原料9と磁性ワイヤの水懸濁液10は、更に抄紙網3の移動とともに第二紙層形成用ヘッドボックス6の直下に運ばれ第二紙層形成用ヘッドボックス6の吐出口6aから第二製紙原料11が磁性ワイヤの水懸濁液10上に供給されて第一製紙原料9と磁性ワイヤの水懸濁液10と第二製紙原料11の三層構造に形成されて抄紙網3とともに移動し抄紙機100から排出される。
抄紙網3の下面には、テーブルロール7とサンクションボックス8が配置されており、テーブルロール7は、抄紙網3を支持するとともに抄紙網3上に供給された第一製紙原料9や磁性ワイヤの水懸濁液10及び第二製紙原料11の製紙原料から水分を自然脱水し、サンクションボックス8は、製紙原料から強制的に脱水させて製紙原料がシート状に形成されるように構成されている。
図2は、図1で示した抄紙機100により排出されたセキュリティペーパーの構造を示す図であり、図2(a)は、セキュリティペーパー200の断面模式図、図2(c)は、セキュリティペーパー200の平面図である。
図2(a)に示すように、抄紙機100により排出されるセキュリティペーパー200は、三層構造に形成されており、最下層が第一製紙原料9で形成された第一紙層201、中間層が磁性ワイヤ204の水懸濁液10で形成された磁性ワイヤ混入層202、最上層が第二製紙原料11で形成された第二紙層203で構成されている。
なお、図2(a)において、磁性ワイヤ混入層202は、一層に描かれているが、磁性ワイヤ204と紙のパルプ繊維が、水酸基を媒介にした分子間力で接合した構造を有した層で形成されている。
また、図2(b)に示すように、抄紙機100により排出されたセキュリティペーパー200は、紙全面に磁性ワイヤ204が均一に分散した状態で形成される。
ここで、図2で示したセキュリティペーパー200の全面に均一に分散されて形成された磁性ワイヤ204の構成について簡単に説明する。
磁性ワイヤ204は、例えば1〜30ミクロン径のアモルファス軟磁性材料からなる金属コアを、親水性材料で被覆するか、または金属コアを被覆する材料の表面を親水性処理したことを特徴として構成されている。
親水性材料の厚みは、例えば1〜20ミクロンであり、親水性処理する厚みは数ミクロン以下である。
親水性材料とは、その表面が水酸基(−OH)で被われていて、水が表面になじみやすい状態のことである。
例えば、金属コアの表面を、光触媒性能を有する酸化チタン(TiO2)で被覆し、光を当てると、光触媒作用により表面が水酸基で被われ、親水性を発現する。
また、金属コアの表面を被覆した親水材料層または親水性処理層の一部に水分が拡散すると、光がなくても数日は親水性が維持される。
磁性ワイヤ204が親水性を有すると、磁性ワイヤ204と紙パルプのセルロース分子との間に水素結合が形成され、紙パルプと磁性ワイヤ204が分子間力により引き寄せられ、剥離しにくくなる。
このような方法は、抄紙の製造段階で、セルロース分子同士が水素結合により自己接着性を有する原理を、セルロースと磁性ワイヤ204との接着に応用したものである。
また、磁性ワイヤ204を親水性材料で被覆する場合は、金属コアをガラス材料(SiO2やパイレックス(登録商標)ガラス等)で被覆し、更に親水性材料で被覆した多層構造で構成してもよい。
親水性材料は、一般的に親水性ポリマーと呼ばれる有機材料を用いることができる。
ただし、金属コアを一層の親水性材料で被覆した一層構造の場合は、水分の透過性により、金属コアを形成する金属が腐食し、磁気的な性質を劣化する場合があるので、予め金属コアを腐食防止層で被覆し、腐食防止層で被覆された金属コアに対して親水性ポリマーの親水性材料をコーティングするような工夫が望まれる。
磁性ワイヤ204の金属コアを形成する磁性材料は、Fe、Coの少なくともいずれか一方を含み、Fe、Coとは他の成分としてSi、B、Cr、Moの少なくとも2成分を有する合金が代表的な成分として用いられることが公知技術として知られている。
なお、この発明に係わる磁性ワイヤ204は、これら公知技術の成分に限定されるものではなく、金属コアをワイヤ状に形成したときに、大バルクハウゼン効果を有するような軟磁性体ならば何でもよい。
大バルクハウゼン効果とは、例えば、「磁気センサー理工学」(毛利佳年雄著、コロナ社)69ページに記述されるように、磁性ワイヤ中を磁壁が伝播していくときに検出コイルにパルス状の電圧が検出されるような物理的な効果をいう。
また、前述した親水性処理とは、表面に水酸基を形成する処理または、水酸基が形成しやすいように表面処理を行うことを言う。
例えば、金属コアの表面を酸化チタンで被覆した場合は、酸化チタンで被覆した金属コアに対して光を照射し、強制的に水酸基を金属コアの表面に形成する処理を行うか、または、交流放電によるプラズマイオンを軽く打ち込むことで、表面のプラス・イオンと水酸基イオンとを水素結合させて、表面を親水性にするような処理を行ってもよい。
図3は、セキュリティペーパー200に形成された大バルクハウゼン効果の特性を有する磁性ワイヤ204を検知する方法を説明するための説明図である。
図3を参照しながらこの発明に係わるセキュリティペーパー200が情報漏洩防止、機密保持、文書管理を目的としたセキュリティペーパー、あるいは有価証券や証明書等の偽造防止を目的としたセキュリティペーパーとしてより効果的であるかについて簡単に説明する。
図3(a)は、長さの異なる複数の大バルクハウゼン効果特性を有する磁性ワイヤL、2L、3L、4Lが形成されたセキュリティペーパー300の一例を示す図であり、図3(b)は、図3(a)に示した磁性ワイヤL、2L、3L、4Lが交番磁界を受けて磁化反転時に発する固有パルス信号を示す図である。
なお、磁性ワイヤL、2L、3L、4Lの各数値2、3、4は、長さの異なる複数の磁性ワイヤを識別するために付したものであり、各磁性ワイヤL、2L、3L、4Lの長さをそれぞれL(1)、L(2)L(3)L(4)とすると、L(1)<L(2)<L(3)<L(4)の順に長いものとする。
磁性ワイヤL311、2L312、3L313、4L314が形成されたセキュリティペーパー300を所定の交番磁界中に置くと、各磁性ワイヤL311、2L312、3L313、4L314が有する固有の保磁力を超える磁界強度の交番磁界を受けて磁化反転し、その際に急峻なパルス信号を発する。
各磁性ワイヤL311、2L312、3L313、4L314が有する各磁性ワイヤ固有の保磁力は、磁性ワイヤの属性、例えば、長さや、磁性コア径、材質等を変えることで、異なる値に設定できる。
例えば磁性ワイヤL311の保磁力がH1、磁性ワイヤ2L312の保磁力がH2、磁性ワイヤ3L313の保磁力がH3、磁性ワイヤ4L314の保磁力がH4とすると、これらの各磁性ワイヤが図3(b)に示すような所定周波数の交番磁界301を受けることにより磁化反転し、パルス信号A、B、C、Dを発する。
例えば、交番磁界301の磁界強度がそれぞれH1、H2、H3、H4を超える時間t1、t2、t3、t4の時に、各磁性ワイヤL311、2L312、3L313、4L314がそれぞれ磁化反転し、その際にパルス信号A、B、C、Dを発する。
パルス信号Aは、磁性ワイヤL311が磁化反転時に発するパルス信号、パルス信号Bは、磁性ワイヤ2L312が磁化反転時に発するパルス信号、パルス信号Cは、磁性ワイヤ3L313が磁化反転時に発するパルス信号、パルス信号Dは、磁性ワイヤ4L314が磁化反転時に発するパルス信号をそれぞれ示している。
このように、大バルクハウゼン効果特性を有する磁性ワイヤに対して所定周波数の交番磁界を与えることにより、磁性ワイヤが磁化反転時に急峻なパルス信号を発し、このパルス信号を検出することにより、セキュリティペーパー300に形成された磁性タグを検知することができる。
また、大バルクハウゼン効果特性を有する磁性ワイヤは、その大きさ等に応じて保磁力が異なるので、保磁力の異なる磁性ワイヤを複数用意して図3(a)に示したセキュリティペーパー300のように複数の磁性ワイヤを組合わせて形成することにより、検知したパルス信号のパターンに基づいて磁性ワイヤの組合せが特定でき、特定された磁性ワイヤの組合せで形成されたセキュリティペーパーの特定も可能となる。
なお、図3の例では、説明の便宜上、長さの異なる磁性ワイヤL、2L、3L、4Lを各1個ずつ形成したセキュリティペーパー300の例を示したが、セキュリティペーパーに付与したい識別情報に応じて長さの異なる磁性ワイヤをそれぞれ複数、もしくは長さが同一の磁性ワイヤを複数形成するようにしてもよい。
このように必要に応じて長さの異なる磁性ワイヤ、もしくは長さが同一の磁性ワイヤを多数用意して、磁性ワイヤを均一に抄紙網上の脱水された湿紙上に振りかけ、抄紙された紙の全面に均一に分散して形成することによりセキュリティペーパー固有の識別情報の付与が可能となる。
以上説明したように、例えば1〜30ミクロン径のアモルファス軟磁性材料からなる金属コアを、親水性材料で被覆するか、または金属コアを被覆する材料の表面を親水性処理したことを特徴として構成された磁性ワイヤを例えば5mm〜50mmに切断して多数用意し、多数の磁性ワイヤ204を水にいれて作った水懸濁液をバブリング(気泡)により磁性ワイヤ振りかけ装置5からオーバーフローさせることで、抄紙網上の紙層形成前の紙料もしくは湿紙上に磁性ワイヤ204を均一に振りかけることができ、抄紙された紙の全面に均一に形成された磁性ワイヤが容易に剥離しないセキュリティペーパーを単純な工程で製造することができる。
図4は、この発明に係わる抄紙機100の特徴である磁性ワイヤ振りかけ装置5の詳細を示した図である。
図4を参照しながら磁性ワイヤ振りかけ装置5の構成と動作について説明する。
図4に示すように、磁性ワイヤ振りかけ装置5は、抄紙網3上方の所定位置に配置された貯留槽51およびエプロン52から構成されており、貯留槽51は、バブル発生槽53と水懸濁液供給槽54とに仕切り板55によって仕切られている。
なお、仕切り板55は、貯留槽51に供給された磁性ワイヤ204の水懸濁液10がバブル発生槽53と水懸濁液供給槽54との底面部で自由に流動可能なように貯留槽51の上面から下面方向へ所定の長さだけ仕切るように構成されており、仕切り板55によって貯留槽51をバブル発生槽53と水懸濁液供給槽54とに仕切ることによりバブル発生槽53で発生させた気泡が水懸濁液供給槽54へ拡散することを防止し、バブル発生槽53の水懸濁液10中の磁性ワイヤ204が水懸濁液供給槽54へ拡散することを防止することが可能となる。
また、バブル発生槽53の水懸濁液10中の磁性ワイヤ204が水懸濁液供給槽54へ拡散するとバブル発生槽53及びエプロン52を介して抄紙へ形成する磁性ワイヤ204の供給量の効率が低下する。
また、前述した気泡の拡散および磁性ワイヤ204の拡散を防止するために貯留槽51の底面に傾斜を持たせ、水懸濁液供給槽54に拡散した磁気ワイヤをバブル発生槽53に集めるか、貯留槽51の底面に超音波振動板を設置して底面の傾斜及び振動により磁気ワイヤをバブル発生槽53に集めるような構成にしてもよい。
水懸濁液供給槽54には、磁性ワイヤ204の水懸濁液10を外部から供給する供給管56と、バブル発生槽53で気泡を発生させるための圧縮気体送入管57が配設されており、供給管56から供給された磁性ワイヤ204の水懸濁液10が水懸濁液供給槽54とバブル発生槽53とに貯留される。
圧縮気体送入管57の先端部は、閉じた管で一部に微小な穴が多数設けられてバブル発生槽53の底面部に配置されており、外部から供給される圧縮空気あるいは圧縮窒素等の気体を供給することで微小な多数の穴から気体が放出されてバブル発生槽53に貯留された磁性ワイヤ204の水懸濁液10に気泡を発生させる。
このバブル発生槽53に貯留された磁性ワイヤ204の水懸濁液10に気泡を発生させることにより、磁性ワイヤ204の水懸濁液10をバブル発生槽53からオーバーフローさせる速度を制御するとともに、水懸濁液10中の磁性ワイヤ204が水懸濁液10中で均一に分散するように攪拌する効果を得ることができる。
なお、圧縮気体送入管57の先端部は、平面状パネルの一部あるいは全部に多数の穴を設けたような構成でもよい。
バブル発生槽53の所定の位置には排出口5aが斜面状に形成されたエプロン52の上部と接続されて設けられており、バブル発生槽53に貯留された磁性ワイヤ204の水懸濁液10に気泡を発生すると、気泡によって磁性ワイヤ204の水懸濁液10が排出口5aからオーバーフローしてエプロン52に沿ってエプロン52の下部へ流動する。
エプロン52の下部へ流動した磁性ワイヤ204の水懸濁液10は、エプロン52の先端52aで抄紙網3上に供給された第一製紙原料9上に磁性ワイヤ204の水懸濁液10を供給し、図2で示したような磁性ワイヤ混入層202を形成する。
このように構成された磁性ワイヤ振りかけ装置5の動作を簡単に説明すると次のような動作となる。
磁性ワイヤ振りかけ装置5が配設された抄紙機を稼動すると、第一紙層形成用ヘッドボックスの吐出口4aからは第一製紙原料9が抄紙網3上に供給され、供給された第一製紙原料9は、抄紙網3の移動とともにサンクションボックス8とテーブルロール7によって脱水され磁性ワイヤ振りかけ装置5のエプロン52の先端52a直下へ運ばれる。
磁性ワイヤ振りかけ装置5の水懸濁液供給槽54とバブル発生槽53には、供給管56から供給された磁性ワイヤ204の水懸濁液10が貯留されており、水懸濁液供給槽554に貯留された水懸濁液10中の磁性ワイヤ204は、貯留槽51の底面に傾斜もしくは供給管56から供給された磁性ワイヤ204の水懸濁液10の押す力によって水懸濁液供給槽54からバブル発生槽53に移動する。
バブル発生槽53のバブル発生領域まで移動した磁性ワイヤ204は、バブル発生槽53の水懸濁液10中に発生している気泡に引き込まれてバブル発生槽53の上方へ移動し、バブル発生槽53の排出口5aからオーバーフローした水懸濁液10とともにエプロン52上に排出される。
エプロン52上に排出された磁性ワイヤ204の水懸濁液10は、エプロン52に沿ってエプロン52の下部へ流動し、エプロン52の下部先端52aで抄紙網3上に供給された第一製紙原料9上に磁性ワイヤ204の水懸濁液10が供給されて、図2で示したような磁性ワイヤ混入層202を形成する。
抄紙網3上に二層で形成された第一製紙原料9と磁性ワイヤ204の水懸濁液10は、更に抄紙網3の移動とともに磁性ワイヤ204の水懸濁液10がサンクションボックス8とテーブルロール7によって脱水され第二紙層形成用ヘッドボックス6の直下に運ばれる。
第二紙層形成用ヘッドボックス6の吐出口6aからは、第二製紙原料11が抄紙網3上の磁性ワイヤ204の水懸濁液10上に供給されて第一製紙原料9と磁性ワイヤ204の水懸濁液10と第二製紙原料11の三層構造に形成され、第二製紙原料11がサンクションボックス8とテーブルロール7によって脱水されて抄紙網3とともに移動して抄紙機100から排出される。
なお、貯留槽51で貯留する水懸濁液10の供給方法としては、前述したように、供給管56から磁性ワイヤ204の水懸濁液10を直接供給してもよく、水懸濁液供給槽54、あるいはバブル発生槽53に予め磁性ワイヤ204を供給し、供給管56から水のみを供給して水懸濁液供給槽54、あるいはバブル発生槽53で磁性ワイヤ204の水懸濁液10を供給できるようにしてもよい。
また、貯留槽5、圧縮気体送入管57およびエプロン52は、非磁性材料で構成し、供給された磁性ワイヤ204が付着することなく、エプロン52から紙層上へ振りまかれるように構成されている。
図5は、貯留槽51に貯留された磁性ワイヤ204の水懸濁液10中の磁性ワイヤ204が拡散することなく効率良くバブル発生槽53に収集可能とするような図4で示した磁性ワイヤ振りかけ装置5とは他の磁性ワイヤ振りかけ装置の構成を示す構成図である。
図5を参照しながら磁性ワイヤ振りかけ装置500の構成と動作について説明する。
図5に示すように、磁性ワイヤ振りかけ装置500は、抄紙網3上方の所定位置に配置された貯留槽551およびエプロン552から構成されており、貯留槽551は、バブル発生槽553と水懸濁液供給槽554とに仕切り板555によって仕切られている。
なお、仕切り板555は、貯留槽551に供給された磁性ワイヤ204の水懸濁液10がバブル発生槽553と水懸濁液供給槽554との底面部で自由に流動可能なように貯留槽551の上面から下面方向へ所定の長さだけ仕切るように構成されており、仕切り板555によって貯留槽551をバブル発生槽553と水懸濁液供給槽554とに仕切ることによりバブル発生槽553で発生させた気泡が水懸濁液供給槽554へ拡散することを防止し、バブル発生槽553の水懸濁液10中の磁性ワイヤ204が水懸濁液供給槽554へ拡散することを防止することが可能となる。
貯留槽551の底面の外部近傍には、永久磁石20が所定位置に接着されたベルト21が図示せぬ駆動モータの駆動軸と嵌合されたプーリー31及びプーリー30を介して設置されており、駆動モータを周期的に動かすことで水懸濁液供給槽554の磁性ワイヤ204が永久磁石20に移動とともに引きずられながら貯留槽551の底面に沿って、水懸濁液供給槽554からバブル発生槽553に移動する。
なお、ベルト21上に接着した磁石を水懸濁液供給槽554からバブル発生槽553の方向へ移動させることで、底面近傍(磁力の及ぶ範囲で)に水懸濁液供給槽554に浮遊する磁性ワイヤ204を回収し、バブル発生槽553に移動することが可能となる。
また、貯留槽551の底面部は、非磁性の底面で構成し、例えば塩化ビニールやアクリル等の材質で形成する。
水懸濁液供給槽554には、磁性ワイヤ204の水懸濁液10を外部から供給する供給管556が配設されており、供給管556から供給された磁性ワイヤ204の水懸濁液10が水懸濁液供給槽554とバブル発生槽553とに貯留される。
また、バブル発生槽553にはバブル発生槽553で気泡を発生させるための先端部が閉じた管で一部に微小な穴が多数設けられた圧縮気体送入管557がバブル発生槽553の底面部に配置されており、外部から圧縮空気あるいは圧縮窒素等の気体を供給することでバブル発生槽553に貯留された磁性ワイヤ204の水懸濁液10中に気泡を発生させる。
バブル発生槽553の所定の位置には排出口505aが斜面状に形成されたエプロン552の上部と接続されて設けられており、バブル発生槽553に発生した気泡によってオーバーフローした磁性ワイヤ204の水懸濁液10が排出口505aとエプロン552を介して抄紙網3上に供給された第一製紙原料9上に磁性ワイヤ204の水懸濁液10を供給し、図2で示したような磁性ワイヤ混入層202を形成する。
なお、貯留槽551で貯留する水懸濁液10の供給方法としては、図4で示した磁性ワイヤ振りかけ装置5の場合と同様に供給管556から磁性ワイヤ204の水懸濁液10を直接供給してもよく、水懸濁液供給槽554、あるいはバブル発生槽553に予め磁性ワイヤ204を供給し、供給管556から水のみを供給して水懸濁液供給槽554、あるいはバブル発生槽553で磁性ワイヤ204の水懸濁液10を供給できるようにしてもよい。
また、貯留槽500、圧縮気体送入管557およびエプロン552は、非磁性材料で構成し、供給された磁性ワイヤ204が付着することなく、エプロン552から紙層上へ振りまかれるように構成されている。
このように構成された磁性ワイヤ振りかけ装置500の動作を簡単に説明すると次のような動作となる。
磁性ワイヤ振りかけ装置500が配設された抄紙機を稼動すると、第一紙層形成用ヘッドボックスの吐出口4aからは第一製紙原料9が抄紙網3上に供給され、供給された第一製紙原料9は、抄紙網3の移動とともに磁性ワイヤ振りかけ装置500のエプロン552の先端552a直下へ運ばれる。
磁性ワイヤ振りかけ装置500の供給管556から供給された磁性ワイヤ204の水懸濁液10が水懸濁液供給槽554とバブル発生槽553とに貯留されている。
永久磁石20が所定位置に接着されたベルト21は、プーリー31と嵌合された駆動モータが所定のタイミングで駆動することにより水懸濁液供給槽554に貯留された水懸濁液10中の磁性ワイヤ204が永久磁石20に移動とともに引きずられながら貯留槽551の底面に沿って、水懸濁液供給槽554からバブル発生槽553に移動する。
磁性ワイヤ204がバブル発生槽553のバブル発生領域まで移動すると、磁性ワイヤ204は、バブル発生槽553の水懸濁液10中に発生している気泡に引き込まれて磁性ワイヤ204がバブル発生槽553のは上方に移動し、水懸濁液10がバブル発生槽553の排出口500aからオーバーフローしてエプロン552上に排出される。
エプロン552上に排出された磁性ワイヤ204の水懸濁液10は、エプロン552に沿ってエプロン552の下部へ流動し、エプロン552の下部先端552aで抄紙網3上に供給された第一製紙原料9上に磁性ワイヤ204の水懸濁液10を供給し、図2で示したような磁性ワイヤ混入層202を形成する。
抄紙網3上に二層で形成された第一製紙原料9と磁性ワイヤ204の水懸濁液10は、更に抄紙網3の移動とともに第二紙層形成用ヘッドボックス6の直下に運ばれ第二紙層形成用ヘッドボックス6の吐出口6aから第二製紙原料11が磁性ワイヤ204の水懸濁液10上に供給されて第一製紙原料9と磁性ワイヤ204の水懸濁液10と第二製紙原料11の三層構造に形成されて抄紙網3とともに移動し抄紙機100から排出される。
なお、磁性ワイヤ204は、親水性処理した磁性ワイヤ204あるいは、親水性材料で被覆した磁性ワイヤ204を磁性ワイヤ供給装置に供給してもよいし、親水性の効果を一層高めるために、磁性ワイヤ供給装置内で、親水性処理を行ってもよい。
図6は、貯留槽のバブル発生槽で水懸濁液中の磁性ワイヤ204の表面を親水性処理を行うように構成された図5で示した磁性ワイヤ振りかけ装置500とは他の磁性ワイヤ振りかけ装置の構成を示す構成図である。
なお、磁性ワイヤ振りかけ装置600は、図5で示した磁性ワイヤ振りかけ装置500のバブル発生槽553に磁性ワイヤ204の親水性処理を行うランプ658を配設した他は、磁性ワイヤ振りかけ装置500と同様に構成されている。
図6を参照しながら磁性ワイヤ振りかけ装置600の構成と動作について説明する。
図6に示すように、磁性ワイヤ振りかけ装置600は、抄紙網3上方の所定位置に配置された貯留槽651およびエプロン652から構成されており、貯留槽651は、バブル発生槽653と水懸濁液供給槽654とに仕切り板655によって仕切られている。
なお、仕切り板655は、貯留槽651に供給された磁性ワイヤ204の水懸濁液10がバブル発生槽653と水懸濁液供給槽654との底面部で自由に流動可能なように貯留槽651の上面から下面方向へ所定の長さだけ仕切るように構成されており、仕切り板655によって貯留槽651をバブル発生槽653と水懸濁液供給槽654とに仕切ることによりバブル発生槽653で発生させた気泡が水懸濁液供給槽654へ拡散することを防止し、バブル発生槽653の水懸濁液10中の磁性ワイヤ204が水懸濁液供給槽654へ拡散することを防止することが可能となる。
貯留槽651の底面の外部近傍には、永久磁石20が所定位置に接着されたベルト21が図示せぬ駆動モータの駆動軸と嵌合されたプーリー31及びプーリー30を介して設置されており、駆動モータを周期的に動かすことで水懸濁液供給槽654の磁性ワイヤ204が永久磁石20に移動とともに引きずられながら貯留槽651の底面に沿って、水懸濁液供給槽654からバブル発生槽653に移動する。
なお、ベルト21上に接着した磁石を所定方向(図中の矢印方向)に移動させることで、底面近傍(磁力の及ぶ範囲で)に浮遊する磁性ワイヤ204を回収し、バブル発生槽653に移動することが可能となる。
水懸濁液供給槽654には、磁性ワイヤ204の水懸濁液10を外部から供給する供給管656が配設されており、供給管656から磁性ワイヤ204の水懸濁液10を生成するための水が供給される。
バブル発生槽653には、バブル発生槽653で気泡を発生させるための先端部が閉じた管で一部に微小な穴が多数設けられた圧縮気体送入管657がバブル発生槽653の底面部に配置されており、外部から圧縮空気あるいは圧縮窒素等の気体を供給することでバブル発生槽653に貯留された磁性ワイヤ204の水懸濁液10中に気泡を発生させる。
また、バブル発生槽653には、バブル発生槽653で磁性ワイヤ204の親水性処理を行うためのランプ658が配設されており、ランプ658からは、例えば大バルクハウゼン効果を示す、Fe−Co−Si−B系合金からなる10ミクロン径の金属コアを5ミクロン厚のガラスで被覆された磁性ワイヤ204を4cmに切断したものに光触媒性酸化チタンでコートした磁性ワイヤ204を供給し、供給管656から供給された水と混ざって磁性ワイヤ204の水懸濁液が生成されるように構成されている。
なお、磁性ワイヤ204の長さは4cmに限定されることはなく必要に応じた長さに切断してもよい。
バブル発生槽653の所定の位置には排出口605aが斜面状に形成されたエプロン652の上部と接続されて設けられており、バブル発生槽653に発生した気泡によってオーバーフローした磁性ワイヤ204の水懸濁液10が排出口605aとエプロン652を介して抄紙網3上に供給された第一製紙原料9上に磁性ワイヤ204の水懸濁液10を供給し、図2で示したような磁性ワイヤ混入層202を形成する。
なお、貯留槽651、圧縮気体送入管657、ランプ658及びエプロン652は、非磁性材料で構成し、供給された磁性ワイヤ204が付着することなく、エプロン652から紙層上へ振りまかれるように構成されている。
このように構成された磁性ワイヤ振りかけ装置600の動作を簡単に説明すると次のような動作となる。
貯留槽のバブル発生槽で水懸濁液中の磁性ワイヤ204の表面を親水性処理を行う場合は、まず、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を叩解した後、澱粉、定着剤等を添加して調整した製紙原料を第一紙層形成用ヘッドボックス4及び第二紙層形成用ヘッドボックス6へ供給する。
なお、前述では、同一の製紙原料を第一紙層形成用ヘッドボックス4及び第二紙層形成用ヘッドボックス6へ供給するように構成した例を示したが、必ずしも第一紙層形成用ヘッドボックス4及び第二紙層形成用ヘッドボックス6へ同一の製紙原料を供給することに限定されるものではない。
前述した製紙原料を第一紙層形成用ヘッドボックス4及び第二紙層形成用ヘッドボックス6へ供給後、磁性ワイヤ振りかけ装置600が配設された抄紙機を稼動すると、供給管656から供給された水とランプ658から供給された磁性ワイヤ204がバブル発生槽653で混ざり磁性ワイヤ204の水懸濁液が生成される。
発生槽653に貯留された水懸濁液の磁性ワイヤ204は、バブル発生槽653の水懸濁液10中に発生している気泡に引き込まれて磁性ワイヤ204がバブル発生槽653のは上方に移動し、水懸濁液10がバブル発生槽653の排出口605aからオーバーフローしてエプロン652上に排出される。
なお、水懸濁液供給槽654に拡散した磁性ワイヤ204は、永久磁石20が所定位置に接着されたベルト21のプーリー31と嵌合された駆動モータを所定のタイミングで駆動させることにより、永久磁石20に移動とともに引きずられながら貯留槽651の底面に沿って、水懸濁液供給槽554からバブル発生槽553に移動させられる。
エプロン652上に排出された磁性ワイヤ204の水懸濁液10は、エプロン652に沿ってエプロン652の下部へ流動し、エプロン652の下部先端で抄紙網3上に供給された第一製紙原料9の水切れ直後に、磁性ワイヤ204が水懸濁液10とともに、第一製紙原料9上に振りかけられ、図2で示したような磁性ワイヤ混入層202を形成する。
抄紙網3上に二層で形成された第一製紙原料9と磁性ワイヤ204の水懸濁液10は、更に抄紙網3の移動とともに水切れされて第二紙層形成用ヘッドボックス6の直下に運ばれ、第二紙層形成用ヘッドボックス6の吐出口6aから第二製紙原料11が供給されて第一製紙原料9と磁性ワイヤ204の水懸濁液10と第二製紙原料11の三層構造に形成される。
三層構造を形成した後に第二製紙原料11の脱水後、シリンダードライヤで乾燥させて抄紙網3とともに移動し抄紙機100から排出される。
このように抄紙されたセキュリティペーパーは、前述したような磁性ワイヤの大バルクハウゼン信号の検知装置によって1メートルの遠隔距離から、磁性ワイヤの大バルクハウゼン効果によるパルス信号が検知することが確認された。
この発明に係わるセキュリティペーパー製造装置(抄紙機)の概念図 この発明に係わるセキュリティペーパーの構造図 大バルクハウゼン効果の特性を説明する説明図 この発明に係わる抄紙機の磁性ワイヤ振りかけ装置の詳細を示す図 図4で示した磁性ワイヤ振りかけ装置とは他の磁性ワイヤ振りかけ装置の構成図 図5で示した磁性ワイヤ振りかけ装置とは他の磁性ワイヤ振りかけ装置の構成図
符号の説明
1、2 プーリー(抄紙網用)
3 抄紙網
4 第一紙層形成用ヘッドボックス
4a 吐出口
5、500、600 磁性ワイヤ振りかけ装置
5a、500a、600a 吐出口
6 第二紙層形成用ヘッドボックス
6a 吐出口
7 テーブルロール
8 サンクションボックス
9 第一製紙原料
10 磁性ワイヤの水懸濁液
11 第二製紙原料
12 抄紙網及び抄紙の移動方向
20 永久磁石
21 ベルト
30、31 プーリー(ベルト用)
51 貯留槽
52、552、652 エプロン
53、553、653 バブル発生槽
54、554、654 水懸濁液供給槽
55、555、655 仕切り板
56、556、656 供給管
57、557、657 圧縮気体送入管
200、300 セキュリティペーパー
201 第一紙層
202 磁性ワイヤ混入層
203 第二紙層
204 磁性ワイヤ
301 交番磁界
311 磁性ワイヤL
312 磁性ワイヤ2L
313 磁性ワイヤ3L
314 磁性ワイヤ4L
658 ランプ

Claims (12)

  1. 抄紙機の抄紙網上に、紙原料がそれぞれ貯留された第1の紙層形成用槽と第2の紙層形成用槽とを配設するとともに、
    前記抄紙網上の前記第1の紙層形成用槽と第2の紙層形成用槽との間に磁性ワイヤと水とを混ぜ合わせた水懸濁液を貯留する磁性ワイヤ供給槽を配設し、
    前記磁性ワイヤ供給槽に貯留した水懸濁液中に気泡を発生させ、前記気泡によって前記水懸濁液を該磁性ワイヤ供給槽から前記第1の紙層形成用槽からの紙原料により形成された第1の紙層上にオーバーフローさせて供給することにより、該水懸濁液に含まれる前記磁性ワイヤを前記第1の紙層上に分散配置し、
    該磁性ワイヤが分散配置された前記第1の紙層上に前記第2の紙層形成用槽から紙原料を供給することにより第2の紙層を形成する
    を特徴とするセキュリティペーパー製造方法。
  2. 前記磁性ワイヤは、表面が親水性材料で被覆されている
    ことを特徴とする請求項1記載のセキュリティペーパー製造方法。
  3. 前記磁性ワイヤは、大バルクハウゼン効果の特性を有している
    ことを特徴とする請求項2に記載のセキュリティペーパー製造方法。
  4. 前記磁性ワイヤ供給槽の底面部に所定方向へ移動可能な磁石を設置し、
    前記磁石を所定方向へ移動させることにより前記水懸濁液中の磁性ワイヤを前記気泡の発生する領域へ移動させる
    ことを特徴とする請求項1記載のセキュリティペーパー製造方法。
  5. 第1の紙層と、
    前記第1の紙層の上に分散配置された複数の磁性ワイヤと
    前記磁性ワイヤーが分散配置された前記第1の紙層上に形成された第2の紙層と
    を具備し、
    前記磁性ワイヤーは、該磁性ワイヤーと水とを混ぜ合わせた、紙原料を含まない水懸濁液を前記第1の紙層上に供給することにより当該第1の紙層上に分散配置される
    ことを特徴とするセキュリティペーパー。
  6. 記磁性ワイヤは、
    表面が親水性材料で被覆されている
    ことを特徴とする請求項記載のセキュリティペーパー。
  7. 記磁性ワイヤは、
    表面が親水性処理されている
    ことを特徴とする請求項記載のセキュリティペーパー。
  8. 記磁性ワイヤは、
    大バルクハウゼン効果の特性を有している
    ことを特徴とする請求項6または7に記載のセキュリティペーパー。
  9. 記磁性ワイヤは、
    付加する情報に対応した長さを有する
    ことを特徴とする請求項記載のセキュリティペーパー。
  10. 記磁性ワイヤは、
    付加する情報に対応して長さの異なる
    ことを特徴とする請求項記載のセキュリティペーパー。
  11. 抄紙機の抄紙網上に、紙原料がそれぞれ貯留された第1の紙層形成用槽と第2の紙層形成用槽とを配設するとともに、
    前記抄紙網上の前記第1の紙層形成用槽と第2の紙層形成用槽との間に磁性ワイヤと水とを混ぜ合わせた水懸濁液を貯留する磁性ワイヤ供給槽を配設したセキュリティペーパー製造装置であって、
    前記磁性ワイヤ供給槽は、
    前記磁性ワイヤ供給槽に貯留した水懸濁液中に気泡を発生させる気泡発生手段と、
    前記気泡発生手段により発生された気泡により水懸濁液を該磁性ワイヤ供給槽からオーバーフローさせて前記第1の紙層形成用槽からの紙原料により形成された第1の紙層上に供給する供給手段と
    を具備し、
    前記水懸濁液に含まれる前記磁性ワイヤを前記第1の紙層上に分散配置し、該磁性ワイヤが分散配置された前記第1の紙層上に前記第2の紙層形成用槽から紙原料を供給することにより第2の紙層を形成する
    ことを特徴とするセキュリティペーパー製造装置。
  12. 前記磁性ワイヤ供給槽は、
    底面部に所定方向へ移動可能な磁石
    を具備し、
    前記磁石を所定方向へ移動させることにより前記水懸濁液中の磁性ワイヤを前記気泡の発生する領域へ移動させる
    ことを特徴とする請求項11載のセキュリティペーパー製造装置。
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