JPH08147435A - 情報記録媒体 - Google Patents
情報記録媒体Info
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- JPH08147435A JPH08147435A JP6284962A JP28496294A JPH08147435A JP H08147435 A JPH08147435 A JP H08147435A JP 6284962 A JP6284962 A JP 6284962A JP 28496294 A JP28496294 A JP 28496294A JP H08147435 A JPH08147435 A JP H08147435A
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- magnetic
- information recording
- recording medium
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Abstract
(57)【要約】
【目的】低コストで生産可能であり、加工性、固有情報
となる磁気パターンのランダム性及び偽造・改竄・変造
に対するセキュリティ性が良好であり、かつ読み取り精
度が高く、廃棄による環境への影響の少ない情報記録媒
体を提供する。 【構成】生分解性を有する樹脂からなる基材中に磁性粒
子を不均一に分散させた磁性粒子により、基材自体から
生じる磁気ムラがアナログ磁気固有情報となり、磁気セ
ンサーの読み取りによる磁気読み取り波形出力から各情
報記録媒体に固有の情報とすることができる。予め磁気
固有情報を他の記録手段に記録しておき、情報記録媒体
の照合時点での比較により情報記録媒体の真偽判定が可
能となる。情報記録媒体の廃棄後放置されても自然に分
解される。
となる磁気パターンのランダム性及び偽造・改竄・変造
に対するセキュリティ性が良好であり、かつ読み取り精
度が高く、廃棄による環境への影響の少ない情報記録媒
体を提供する。 【構成】生分解性を有する樹脂からなる基材中に磁性粒
子を不均一に分散させた磁性粒子により、基材自体から
生じる磁気ムラがアナログ磁気固有情報となり、磁気セ
ンサーの読み取りによる磁気読み取り波形出力から各情
報記録媒体に固有の情報とすることができる。予め磁気
固有情報を他の記録手段に記録しておき、情報記録媒体
の照合時点での比較により情報記録媒体の真偽判定が可
能となる。情報記録媒体の廃棄後放置されても自然に分
解される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構成全体が生分解性を
有し、かつ固有の情報の保持が可能である情報記録媒体
の偽造、改竄、変造防止技術に関する。
有し、かつ固有の情報の保持が可能である情報記録媒体
の偽造、改竄、変造防止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、カードには身分を証明するIDカ
ード、会員カードや金銭的価値を有するキャッシュカー
ド、クレジットカード、プリペイドカード、定期券、通
行券、切符、投票券、商品券、証券など幅広い分野で利
用されている。とくにカードで最も利用数が増加してい
る、一定単位の金額を予め支払い、その金額分の価値情
報を記録した、いわゆるプリペイドカード(前払いカー
ド)がある。このカードには価値情報、識別情報が基材
に印字又は印刷表示した絵柄・文字情報として記録さ
れ、また基材上に設けられた磁気記録部又は光学記録部
に機械読み取り情報として記録され、用途に応じた様々
な情報が記録される。例えば情報記録媒体の表示情報・
ID情報、情報記録媒体の保持者情報、或いは金銭に関
する情報などである。とくに上記の用途に用いられるも
のは、低コストで供給されるものであり、しかもその情
報記録媒体が正当なものであるかの判定も安価で確実に
行なわれることが要求される。
ード、会員カードや金銭的価値を有するキャッシュカー
ド、クレジットカード、プリペイドカード、定期券、通
行券、切符、投票券、商品券、証券など幅広い分野で利
用されている。とくにカードで最も利用数が増加してい
る、一定単位の金額を予め支払い、その金額分の価値情
報を記録した、いわゆるプリペイドカード(前払いカー
ド)がある。このカードには価値情報、識別情報が基材
に印字又は印刷表示した絵柄・文字情報として記録さ
れ、また基材上に設けられた磁気記録部又は光学記録部
に機械読み取り情報として記録され、用途に応じた様々
な情報が記録される。例えば情報記録媒体の表示情報・
ID情報、情報記録媒体の保持者情報、或いは金銭に関
する情報などである。とくに上記の用途に用いられるも
のは、低コストで供給されるものであり、しかもその情
報記録媒体が正当なものであるかの判定も安価で確実に
行なわれることが要求される。
【0003】一般的に、情報記録媒体の正当性の確認手
段は、情報記録媒体に記録された情報を容易に読み取り
・書き込みすることが可能であることから、不法に記録
情報の内容を作為的に変更する恐れがある。そこで、こ
れら情報記録媒体の不正防止対策として、磁気記録では
特殊な磁気ヘッドにより読み取り・書き込みを可能とす
る高保磁力磁気記録や磁気シールド等の使用による一般
に入手可能なリーダライタの使用をできないようにする
ことや、さらにはホログラムの形成(図柄或いはバーコ
ード等の情報を有するホログラム)や赤外線吸収又は赤
外線反射や蛍光発色などの特殊インキの使用により光学
的に真正物を判別可能とする手段が実施されてきた。し
かし、これら従来のセキュリティ対策も現時点において
は、その効果が薄らいでいる。とくに真正物を判定する
セキュリティ情報が一通りのみで発行される情報記録媒
体全てに使用される場合においては、セキュリティ情報
を解読或いは真似される恐れがあり、偽造、改竄、変造
の可能性は高い。そのため、情報記録媒体に記録された
情報を解読し、偽造又は正規の情報記録媒体に情報を再
入力する不正行為を確実に防止する手段が求められてい
る。
段は、情報記録媒体に記録された情報を容易に読み取り
・書き込みすることが可能であることから、不法に記録
情報の内容を作為的に変更する恐れがある。そこで、こ
れら情報記録媒体の不正防止対策として、磁気記録では
特殊な磁気ヘッドにより読み取り・書き込みを可能とす
る高保磁力磁気記録や磁気シールド等の使用による一般
に入手可能なリーダライタの使用をできないようにする
ことや、さらにはホログラムの形成(図柄或いはバーコ
ード等の情報を有するホログラム)や赤外線吸収又は赤
外線反射や蛍光発色などの特殊インキの使用により光学
的に真正物を判別可能とする手段が実施されてきた。し
かし、これら従来のセキュリティ対策も現時点において
は、その効果が薄らいでいる。とくに真正物を判定する
セキュリティ情報が一通りのみで発行される情報記録媒
体全てに使用される場合においては、セキュリティ情報
を解読或いは真似される恐れがあり、偽造、改竄、変造
の可能性は高い。そのため、情報記録媒体に記録された
情報を解読し、偽造又は正規の情報記録媒体に情報を再
入力する不正行為を確実に防止する手段が求められてい
る。
【0004】また、これら情報記録媒体は、主にポリエ
チレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリ塩化ビニル
等のプラスチックを基材として構成している。この種の
情報記録媒体は利用者に販売又は提供された後は、利用
者がその情報記録媒体を使い終われば廃棄されるもので
あり、このようなプラスチック製情報記録媒体の使用後
の処理は、現在のところ焼却または廃棄物として埋め立
て等によって処分されているが、プラスチック廃棄物
は、焼却による燃焼温度の高熱化による焼却炉の耐久性
の問題、燃焼ガスなどの公害問題、また埋め立て地にお
いて分解することなく原形のまま存在するため、半永久
的にゴミとして残り、自然環境への影響が問題となって
いる。
チレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリ塩化ビニル
等のプラスチックを基材として構成している。この種の
情報記録媒体は利用者に販売又は提供された後は、利用
者がその情報記録媒体を使い終われば廃棄されるもので
あり、このようなプラスチック製情報記録媒体の使用後
の処理は、現在のところ焼却または廃棄物として埋め立
て等によって処分されているが、プラスチック廃棄物
は、焼却による燃焼温度の高熱化による焼却炉の耐久性
の問題、燃焼ガスなどの公害問題、また埋め立て地にお
いて分解することなく原形のまま存在するため、半永久
的にゴミとして残り、自然環境への影響が問題となって
いる。
【0005】そこで前者の場合において情報記録媒体の
偽造・変造・改ざんなどの不正行為、またその不正使用
を防止する手段として、例えば特表昭63−50125
0号公報に開示されるようなチェック書類中にステンレ
スファイバをランダムに分布させ、これをマイクロ波に
よりチェックする技術がある。これは書類中にランダム
に分布した微細なステンレスファイバにマイクロ波を入
射し、応答マイクロ波束を一定のルールにより決定され
るデジタルマークを書類上に記録するものである。そし
て書類の真正さを判断する場合には、書類にマイクロ波
を入射し、その応答マイクロ波束に応じて決定されるデ
ジタルマークを上述のデジタルマークと比較照合し、両
者が一致する場合を真正物と判断するものである。
偽造・変造・改ざんなどの不正行為、またその不正使用
を防止する手段として、例えば特表昭63−50125
0号公報に開示されるようなチェック書類中にステンレ
スファイバをランダムに分布させ、これをマイクロ波に
よりチェックする技術がある。これは書類中にランダム
に分布した微細なステンレスファイバにマイクロ波を入
射し、応答マイクロ波束を一定のルールにより決定され
るデジタルマークを書類上に記録するものである。そし
て書類の真正さを判断する場合には、書類にマイクロ波
を入射し、その応答マイクロ波束に応じて決定されるデ
ジタルマークを上述のデジタルマークと比較照合し、両
者が一致する場合を真正物と判断するものである。
【0006】また、磁気材料のランダムパターンを作っ
て上記マイクロ波と同様のことを実現させようという考
えもある。この磁気ランダムパターンを作る技術として
代表的な方法は、以下の3つがある。まず第1には、磁
性金属ファイバーを用いて、分散させる方法がある。第
2二は、第1の方法における磁性金属ファイバーの代わ
りに磁性材料を高分子繊維中に充填し、高分子磁気ファ
イバーとして分散させる方法がある。さらに第3には、
不規則な磁性インキからなるパターンを、印刷、転写、
印字(インキジェット、静電印刷)等の方法によって設
ける方法がある。
て上記マイクロ波と同様のことを実現させようという考
えもある。この磁気ランダムパターンを作る技術として
代表的な方法は、以下の3つがある。まず第1には、磁
性金属ファイバーを用いて、分散させる方法がある。第
2二は、第1の方法における磁性金属ファイバーの代わ
りに磁性材料を高分子繊維中に充填し、高分子磁気ファ
イバーとして分散させる方法がある。さらに第3には、
不規則な磁性インキからなるパターンを、印刷、転写、
印字(インキジェット、静電印刷)等の方法によって設
ける方法がある。
【0007】また後者の場合においては紙を基材として
利用した情報記録媒体が作られており、とくにこの紙は
焼却や埋め立てなどの廃棄が簡単であり、しかも製造コ
ストが安価であることから、上記した近年議論されてい
るゴミなど環境問題の解決に最適な材料と見られてお
り、さらに特開昭57−150393号公報、特開昭5
9−220192号公報、特開昭51−93991号公
報、特開昭63−260912号公報、特開昭57−1
50393号公報に記載されるように、光または地中な
ど自然環境下で分解可能なプラスチックが開発され、と
くに使い捨て型の商品パッケージに用いられ、現在では
一部が商品化されている。カードの分野では特開平5−
42786号や本出願人による特開平5−85088号
において、カード基材に生分解性或いは光分解性のプラ
スチックを用いることが述べられている。
利用した情報記録媒体が作られており、とくにこの紙は
焼却や埋め立てなどの廃棄が簡単であり、しかも製造コ
ストが安価であることから、上記した近年議論されてい
るゴミなど環境問題の解決に最適な材料と見られてお
り、さらに特開昭57−150393号公報、特開昭5
9−220192号公報、特開昭51−93991号公
報、特開昭63−260912号公報、特開昭57−1
50393号公報に記載されるように、光または地中な
ど自然環境下で分解可能なプラスチックが開発され、と
くに使い捨て型の商品パッケージに用いられ、現在では
一部が商品化されている。カードの分野では特開平5−
42786号や本出願人による特開平5−85088号
において、カード基材に生分解性或いは光分解性のプラ
スチックを用いることが述べられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たいずれの方法によっても情報記録媒体の偽造、改竄、
変造などの不正行為を確実に防止でき、かつ廃棄が容易
な情報記録媒体は存在していない。
たいずれの方法によっても情報記録媒体の偽造、改竄、
変造などの不正行為を確実に防止でき、かつ廃棄が容易
な情報記録媒体は存在していない。
【0009】前者の特表昭63−501250号公報に
開示される技術では、導電性の金属ファイバーを情報記
録媒体に分散するための加工技術が困難であるため、コ
ストが高い。さらに、この情報記録媒体の読み取りに用
いるギガヘルツ帯のマイクロ波は、制御が難しく、読み
取りの誤差が大きい。詳しくは、マイクロ波をステンレ
スファイバのランダムパターンに透過、または反射させ
て、そのパターン固有のデータを得て、このデータを相
関係数に近似させ同一性を判断する。この場合、高精度
の判断を可能とするには、相関係数の設定がきわめて難
しく、実用性に乏しいものである。さらには、マイクロ
波の読み取り装置自体も大型化、複雑化するという欠点
も有する。
開示される技術では、導電性の金属ファイバーを情報記
録媒体に分散するための加工技術が困難であるため、コ
ストが高い。さらに、この情報記録媒体の読み取りに用
いるギガヘルツ帯のマイクロ波は、制御が難しく、読み
取りの誤差が大きい。詳しくは、マイクロ波をステンレ
スファイバのランダムパターンに透過、または反射させ
て、そのパターン固有のデータを得て、このデータを相
関係数に近似させ同一性を判断する。この場合、高精度
の判断を可能とするには、相関係数の設定がきわめて難
しく、実用性に乏しいものである。さらには、マイクロ
波の読み取り装置自体も大型化、複雑化するという欠点
も有する。
【0010】また第1の方法の磁性金属ファイバーを分
散させる場合は、磁性金属繊維のコストが高いこと以外
に、加工性にも問題があり、金属ファイバーを切断する
のにカッターの歯を傷めたり、また媒体に加工した場
合、バリやヒゲが発生する可能性がある。第2の方法の
磁性材料を高分子繊維中に充填し、高分子磁気ファイバ
ーとして分散させる場合は、高分子磁気ファイバーの生
産から分散まで大ロットのものにしか対応できず、小ロ
ットのものには第1の方法と同様コスト高となり向いて
いない。第3の方法の不規則な磁性インキからなるパタ
ーンとする場合は、コスト的には比較的安価ではある
が、磁気のパターンが盛り上がり、容易に外部からパタ
ーンを判別される可能性がある。また人工的な磁気のパ
ターンのため、同じパターンができる可能性が高く、ラ
ンダム性に欠ける面がある。
散させる場合は、磁性金属繊維のコストが高いこと以外
に、加工性にも問題があり、金属ファイバーを切断する
のにカッターの歯を傷めたり、また媒体に加工した場
合、バリやヒゲが発生する可能性がある。第2の方法の
磁性材料を高分子繊維中に充填し、高分子磁気ファイバ
ーとして分散させる場合は、高分子磁気ファイバーの生
産から分散まで大ロットのものにしか対応できず、小ロ
ットのものには第1の方法と同様コスト高となり向いて
いない。第3の方法の不規則な磁性インキからなるパタ
ーンとする場合は、コスト的には比較的安価ではある
が、磁気のパターンが盛り上がり、容易に外部からパタ
ーンを判別される可能性がある。また人工的な磁気のパ
ターンのため、同じパターンができる可能性が高く、ラ
ンダム性に欠ける面がある。
【0011】後者の紙を基材として用いた場合は、耐久
性、耐折り曲げ性、耐水性、耐薬品性、防水性、表面平
滑性、光沢性、加工性等のカードとしての適性を考慮す
ると全ての点で機能が劣るため、紙の単独での使用は、
通行券や入場券、乗車券など一時的な利用のみに限定さ
れ、一定期間、使用される上述したカード等の情報記録
媒体には不向きである。なお紙基材にポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタ
レート等の合成樹脂やアルミニウム箔などプラスチック
以外の外層を保護層として積層することが考えられる
が、これらは廃棄性に優れず、上記したプラスチックカ
ードと大差がない欠点を有する。
性、耐折り曲げ性、耐水性、耐薬品性、防水性、表面平
滑性、光沢性、加工性等のカードとしての適性を考慮す
ると全ての点で機能が劣るため、紙の単独での使用は、
通行券や入場券、乗車券など一時的な利用のみに限定さ
れ、一定期間、使用される上述したカード等の情報記録
媒体には不向きである。なお紙基材にポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタ
レート等の合成樹脂やアルミニウム箔などプラスチック
以外の外層を保護層として積層することが考えられる
が、これらは廃棄性に優れず、上記したプラスチックカ
ードと大差がない欠点を有する。
【0012】また基材そのものを分解性を有するプラス
チックで構成するようにした情報記録媒体は、そのプラ
スチックの機能により、廃棄後徐々に分解されていくも
のである。ところがこれらは分解性を有するプラスチッ
クを単に基材として用いただけであり、情報記録媒体の
偽造、改竄、変造などの不正行為を困難とすることを意
図するものではない。
チックで構成するようにした情報記録媒体は、そのプラ
スチックの機能により、廃棄後徐々に分解されていくも
のである。ところがこれらは分解性を有するプラスチッ
クを単に基材として用いただけであり、情報記録媒体の
偽造、改竄、変造などの不正行為を困難とすることを意
図するものではない。
【0013】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、低コストで生産可能で、加工性、固有情報と
なるパターンのランダム性および偽造・改竄・変造に対
するセキュリティ性が良好であり、かつ比較的簡単な装
置で読み取り可能で、その読み取り精度が高く、さらに
は廃棄による環境への影響を低くすることが可能な情報
記録媒体を提供することを目的とする。
たもので、低コストで生産可能で、加工性、固有情報と
なるパターンのランダム性および偽造・改竄・変造に対
するセキュリティ性が良好であり、かつ比較的簡単な装
置で読み取り可能で、その読み取り精度が高く、さらに
は廃棄による環境への影響を低くすることが可能な情報
記録媒体を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべくなされたものであり、請求項1に記載の発明は、
少なくとも磁性粒子を不均一に分散した生分解性樹脂か
らなる基材を有し、かつこの基材は磁性粒子の不均一な
分散により磁気固有情報を示すことを特徴とする情報記
録媒体である。
すべくなされたものであり、請求項1に記載の発明は、
少なくとも磁性粒子を不均一に分散した生分解性樹脂か
らなる基材を有し、かつこの基材は磁性粒子の不均一な
分散により磁気固有情報を示すことを特徴とする情報記
録媒体である。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の情報記録媒体において、基材の少なくとも一部に磁気
固有情報を表すデジタル情報を付与してなることを特徴
とする情報記録媒体である。
の情報記録媒体において、基材の少なくとも一部に磁気
固有情報を表すデジタル情報を付与してなることを特徴
とする情報記録媒体である。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の情報記録媒体において、磁気固有情報を表すデジタル
情報を付与する手段が、磁気記録手段、IC記録手段、
光記録手段の何れかであることを特徴とする情報記録媒
体である。
の情報記録媒体において、磁気固有情報を表すデジタル
情報を付与する手段が、磁気記録手段、IC記録手段、
光記録手段の何れかであることを特徴とする情報記録媒
体である。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の情報記録媒体において、磁性粒子が200Oe以上の
保磁力である硬質磁性材、60〜200Oeの保磁力で
ある半硬質磁性材、60Oe以下の軟質磁性材であり、
少なくとも1つ以上混合してなることを特徴とする情報
記録媒体である。
の情報記録媒体において、磁性粒子が200Oe以上の
保磁力である硬質磁性材、60〜200Oeの保磁力で
ある半硬質磁性材、60Oe以下の軟質磁性材であり、
少なくとも1つ以上混合してなることを特徴とする情報
記録媒体である。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の情報記録媒体において、磁性粒子の粒度分布が2〜5
0μmの範囲内であることを特徴とする情報記録媒体で
ある。
の情報記録媒体において、磁性粒子の粒度分布が2〜5
0μmの範囲内であることを特徴とする情報記録媒体で
ある。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の情報記録媒体において、磁性粒子の添加量が5%以
上、50%以下であることを特徴とする情報記録媒体で
ある。
の情報記録媒体において、磁性粒子の添加量が5%以
上、50%以下であることを特徴とする情報記録媒体で
ある。
【0020】
【作用】本発明の情報記録媒体によれば、生分解性を有
する樹脂からなる基材中に磁性粒子を不均一に分散させ
た磁性粒子により、基材自体から生じる磁気ムラが本発
明の情報記録媒体のアナログ磁気固有情報となり、磁気
センサーの読み取りによる磁気読み取り波形出力から各
情報記録媒体に固有の情報を得ることができる。また予
め磁気固有情報を他の記録手段に記録しておき、情報記
録媒体の照合時点において、他の記録手段に予め記録さ
れてなる磁気固有情報と照合時に得られる磁気固有情報
との比較により情報記録媒体の真偽判定が可能となる。
さらにこの情報記録媒体が廃棄後放置されても自然に分
解される。
する樹脂からなる基材中に磁性粒子を不均一に分散させ
た磁性粒子により、基材自体から生じる磁気ムラが本発
明の情報記録媒体のアナログ磁気固有情報となり、磁気
センサーの読み取りによる磁気読み取り波形出力から各
情報記録媒体に固有の情報を得ることができる。また予
め磁気固有情報を他の記録手段に記録しておき、情報記
録媒体の照合時点において、他の記録手段に予め記録さ
れてなる磁気固有情報と照合時に得られる磁気固有情報
との比較により情報記録媒体の真偽判定が可能となる。
さらにこの情報記録媒体が廃棄後放置されても自然に分
解される。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明の情報記録媒体の平面図であり、図2
は図1の情報記録媒体のX−X線における断面図であ
り、図3は本発明の情報記録媒体のデジタル情報記録部
を改竄した例及び情報記録媒体のデジタル情報記録部を
他の情報記録媒体にデッドコピーした例を表す図であ
り、図4は本発明にかかる真偽判定において真と判定さ
れた場合の状態を表す図であり、図5は、本発明にかか
る真偽判定において真と判定された場合の状態を表す図
である。
る。図1は本発明の情報記録媒体の平面図であり、図2
は図1の情報記録媒体のX−X線における断面図であ
り、図3は本発明の情報記録媒体のデジタル情報記録部
を改竄した例及び情報記録媒体のデジタル情報記録部を
他の情報記録媒体にデッドコピーした例を表す図であ
り、図4は本発明にかかる真偽判定において真と判定さ
れた場合の状態を表す図であり、図5は、本発明にかか
る真偽判定において真と判定された場合の状態を表す図
である。
【0022】図1、図2の本発明の情報記録媒体1は、
基材2中には磁気粒子が不均一に分散されており、基材
2の最外層面には磁気固有情報をデジタル情報として記
録するデジタル情報記録部4(光学バーコード)が設け
らる。ここで3は基材2の磁気固有情報とする出力波形
を得る磁気データ部である。この磁気データ部3はとく
に目視により判別できないが、磁気センサーによる読み
取り箇所が特定され、情報記録媒体の照合時には磁気固
有情報は基材2の同一位置から読み取られる。これによ
り常に同一情報を再生することができる。
基材2中には磁気粒子が不均一に分散されており、基材
2の最外層面には磁気固有情報をデジタル情報として記
録するデジタル情報記録部4(光学バーコード)が設け
らる。ここで3は基材2の磁気固有情報とする出力波形
を得る磁気データ部である。この磁気データ部3はとく
に目視により判別できないが、磁気センサーによる読み
取り箇所が特定され、情報記録媒体の照合時には磁気固
有情報は基材2の同一位置から読み取られる。これによ
り常に同一情報を再生することができる。
【0023】情報記録媒体1は、基体2上に、光学バー
コードからなるデジタル情報を記録するデジタル情報記
録部4と磁気データ部3とが形成された構造を有する。
磁気データ部3は、目視では判別不可能な情報として不
均一な磁性粒子の分布による固有磁気情報を有する。磁
気ヘッド等の磁気センサーで磁気データ部6の出力波形
を読み取り、この固有磁気情報を認識した後、AD変換
を行い、デジタル情報をデジタル情報記録部6に記録す
る。ここでは光学バーコードを用いたが、他のデジタル
記録手段として、例えば磁気ストライプ、磁気バーコー
ド、OCR、MICR、ICメモリや光メモリなどによ
るデジタル情報記録も使用できる。
コードからなるデジタル情報を記録するデジタル情報記
録部4と磁気データ部3とが形成された構造を有する。
磁気データ部3は、目視では判別不可能な情報として不
均一な磁性粒子の分布による固有磁気情報を有する。磁
気ヘッド等の磁気センサーで磁気データ部6の出力波形
を読み取り、この固有磁気情報を認識した後、AD変換
を行い、デジタル情報をデジタル情報記録部6に記録す
る。ここでは光学バーコードを用いたが、他のデジタル
記録手段として、例えば磁気ストライプ、磁気バーコー
ド、OCR、MICR、ICメモリや光メモリなどによ
るデジタル情報記録も使用できる。
【0024】なお、デジタル情報記録部4は、図示した
情報記録媒体1の同一面側だけではなく、異なる面上、
或いは両面に設けることができる。このデジタル情報記
録部4はデジタル情報を記録することが可能で、機械的
な読み取りが可能な記録手段であればとくに制限はな
く、例えば磁気記録層、光記録手段、ICメモリ手段、
磁気バーコード、光学バーコード、ホログラム等から適
宜選択することができる。
情報記録媒体1の同一面側だけではなく、異なる面上、
或いは両面に設けることができる。このデジタル情報記
録部4はデジタル情報を記録することが可能で、機械的
な読み取りが可能な記録手段であればとくに制限はな
く、例えば磁気記録層、光記録手段、ICメモリ手段、
磁気バーコード、光学バーコード、ホログラム等から適
宜選択することができる。
【0025】次に、各構成について説明する。基材2
は、カビ、細菌、酵母など自然環境中に存在する微生物
により分解可能な樹脂、いわゆる生分解性樹脂であり、
例えば3−ヒドロキシ酪酸・3−ヒドロキシ吉草酸共重
合体 P(3HB−3HV)等の微生物産生ポリエステ
ル、ポリカプロラクトン(PCL)などの脂肪族ポリエ
ステル、ポリ乳酸等のポリグリコリド、ポリビニルアル
コール・でんぷん複合体等が使用でき、これらの分解性
を有するプラスチック同士の混合体や積層体であっても
よい。水、炭酸ガス、メタン等まで分解可能であるが好
ましい。本発明では用途に応じて要求される物性、例え
ば強度、剛性、隠蔽性、光不透過性等を考慮し、上記材
料から適宜選択することができる。
は、カビ、細菌、酵母など自然環境中に存在する微生物
により分解可能な樹脂、いわゆる生分解性樹脂であり、
例えば3−ヒドロキシ酪酸・3−ヒドロキシ吉草酸共重
合体 P(3HB−3HV)等の微生物産生ポリエステ
ル、ポリカプロラクトン(PCL)などの脂肪族ポリエ
ステル、ポリ乳酸等のポリグリコリド、ポリビニルアル
コール・でんぷん複合体等が使用でき、これらの分解性
を有するプラスチック同士の混合体や積層体であっても
よい。水、炭酸ガス、メタン等まで分解可能であるが好
ましい。本発明では用途に応じて要求される物性、例え
ば強度、剛性、隠蔽性、光不透過性等を考慮し、上記材
料から適宜選択することができる。
【0026】またこれらの生分解性を有する樹脂に、重
量比で5%以上、50%以下であれば、各種添加剤やポ
リマー等の非分解性の物質を添加することは可能である
が、非分解性の物質を50%以上添加することは、分解
性が著しく低下し、加工上の問題を生じるため、好まし
くない。
量比で5%以上、50%以下であれば、各種添加剤やポ
リマー等の非分解性の物質を添加することは可能である
が、非分解性の物質を50%以上添加することは、分解
性が著しく低下し、加工上の問題を生じるため、好まし
くない。
【0027】磁気データ部3は、少なくとも磁性粒子5
(説明のため図示しているが、実際には基材樹脂材料の
色などにより識別は困難である。)を上記樹脂中に任意
に分散した状態で形成され基材2の上記の特定された読
み取り箇所を示す。その特定された位置での読み取り情
報が、その情報記録媒体の磁気固有情報となる。したが
って基材2全体に磁性粒子が分散形成されている場合
は、磁気データ部3の位置は任意に選択される。なお、
一度特定されると変更はできないか、改めて読み取りを
行い磁気固有情報をデジタル情報記録部4に再入力する
必要がある。ところで粒径の小さい場合は、樹脂中で比
較的均一に分散するのに対し、粒径の大きい場合は、樹
脂中で不均一に分散するため、不均一に分散された磁性
粒子により、これら磁性粒子が分散された樹脂からなる
基材2には磁気ムラが発生する。このムラが、本発明の
情報記録媒体1のアナログ磁気固有情報となる。なお、
粒径の大きい磁性粒子とは、磁性粒子単独、およびその
凝集体を意味する。
(説明のため図示しているが、実際には基材樹脂材料の
色などにより識別は困難である。)を上記樹脂中に任意
に分散した状態で形成され基材2の上記の特定された読
み取り箇所を示す。その特定された位置での読み取り情
報が、その情報記録媒体の磁気固有情報となる。したが
って基材2全体に磁性粒子が分散形成されている場合
は、磁気データ部3の位置は任意に選択される。なお、
一度特定されると変更はできないか、改めて読み取りを
行い磁気固有情報をデジタル情報記録部4に再入力する
必要がある。ところで粒径の小さい場合は、樹脂中で比
較的均一に分散するのに対し、粒径の大きい場合は、樹
脂中で不均一に分散するため、不均一に分散された磁性
粒子により、これら磁性粒子が分散された樹脂からなる
基材2には磁気ムラが発生する。このムラが、本発明の
情報記録媒体1のアナログ磁気固有情報となる。なお、
粒径の大きい磁性粒子とは、磁性粒子単独、およびその
凝集体を意味する。
【0028】このアナログ磁気固有情報を表す磁気デー
タ部3は、印刷法のように磁気パターンを故意に作るこ
となく、基材自体により容易にランダムに作成すること
ができる。
タ部3は、印刷法のように磁気パターンを故意に作るこ
となく、基材自体により容易にランダムに作成すること
ができる。
【0029】本発明の情報記録媒体における磁気ムラ
は、約10〜50μmが好ましい。このようなアナログ
磁気固有情報を読み取るための磁気センサーの解像度は
一般的に約20μm以上であることから、磁気ムラは、
さらに好ましくは20μm以上であれば、磁気固有情報
(セキュリティ磁気データ)として読み取りが容易であ
る。
は、約10〜50μmが好ましい。このようなアナログ
磁気固有情報を読み取るための磁気センサーの解像度は
一般的に約20μm以上であることから、磁気ムラは、
さらに好ましくは20μm以上であれば、磁気固有情報
(セキュリティ磁気データ)として読み取りが容易であ
る。
【0030】このような20μm以上の磁気ムラを作る
ためには、使用される磁性粒子は、2μm以上の粒径を
有することが好ましい。磁性粒子が2μm未満である
と、20μm以上の磁気ムラを作ることが困難となる傾
向がある。さらに好ましくは、磁性粒子の粒度分布は、
2〜50μmである。磁性粒子が50μmを越えると、
基材2の成形性、表面平滑度、強度等といった媒体とし
ての基体特性が悪くなる傾向がある。
ためには、使用される磁性粒子は、2μm以上の粒径を
有することが好ましい。磁性粒子が2μm未満である
と、20μm以上の磁気ムラを作ることが困難となる傾
向がある。さらに好ましくは、磁性粒子の粒度分布は、
2〜50μmである。磁性粒子が50μmを越えると、
基材2の成形性、表面平滑度、強度等といった媒体とし
ての基体特性が悪くなる傾向がある。
【0031】磁性粒子の形状は、鱗片状(フレーク状)
の他に針状、球状、不定形、舟状でもよく、形状は特に
問わない。
の他に針状、球状、不定形、舟状でもよく、形状は特に
問わない。
【0032】磁性粒子を不均一に分散させる方法として
は、粒度分布の大きな磁性粒子を用いること(例え
ば、2〜50μmの範囲)、平均粒子径が10μm以
下で粒度分布が小さい磁性粉末の場合は、一次粒子まで
分散させずに分散を故意に甘くして、10μm以上の凝
集体を残しておくこと、10μm以上の大きな磁性粒
子を用いること等が考えられる。
は、粒度分布の大きな磁性粒子を用いること(例え
ば、2〜50μmの範囲)、平均粒子径が10μm以
下で粒度分布が小さい磁性粉末の場合は、一次粒子まで
分散させずに分散を故意に甘くして、10μm以上の凝
集体を残しておくこと、10μm以上の大きな磁性粒
子を用いること等が考えられる。
【0033】磁性粒子の材質は、バリウムフェライト、
γ−フェライト等の金属酸化物質、ニッケル、カルボニ
ル鉄等の結晶質単体金属、ニッケル鉄合金等の結晶質合
金、鉄ニッケルコバルトアモルファス合金等の非晶質合
金などの何れでもよく、保磁力に関しては、とくに制限
されない。しかし磁性粒子は、60Oe以下の保磁力で
あれば、磁性粒子の分散による磁気ムラ(磁気パター
ン)が見破られにくいため、アナログ磁気固有情報の不
正な読み取りが防止できる。また、着磁の必要性がない
ため、低いバイアス磁界にて認識可能となるという利点
がある。
γ−フェライト等の金属酸化物質、ニッケル、カルボニ
ル鉄等の結晶質単体金属、ニッケル鉄合金等の結晶質合
金、鉄ニッケルコバルトアモルファス合金等の非晶質合
金などの何れでもよく、保磁力に関しては、とくに制限
されない。しかし磁性粒子は、60Oe以下の保磁力で
あれば、磁性粒子の分散による磁気ムラ(磁気パター
ン)が見破られにくいため、アナログ磁気固有情報の不
正な読み取りが防止できる。また、着磁の必要性がない
ため、低いバイアス磁界にて認識可能となるという利点
がある。
【0034】さらに保磁力の異なる2種類以上の磁性粉
末を混合すると、それぞれの磁性体について、所定のバ
イアス磁界により情報の認識ができるため、少なくとも
2種類以上の情報を有することになり、非常にセキュリ
ティ性を向上させることができるという利点がある。
末を混合すると、それぞれの磁性体について、所定のバ
イアス磁界により情報の認識ができるため、少なくとも
2種類以上の情報を有することになり、非常にセキュリ
ティ性を向上させることができるという利点がある。
【0035】磁性粒子の充填量は任意でよく、磁性材料
のムラができればよいので高充填でも低充填でもよい。
生分解性樹脂に対する磁性粒子の添加立は、好ましくは
5%〜50%の範囲である。磁性粒子の添加による生分
解性樹脂基材の剛度は向上するが、磁性粒子の添加量が
50%を越えると基材の機械強度が急激に低下する傾向
がある。また磁性粒子の添加量が5%を下回ると、磁気
ムラが出にくく、磁気波形出力が得られにくくなる。一
方、非常に細かい粒子の磁性体を高充填で均一分散させ
てしまうと、磁性材料のムラを作りにくいので、好まし
くない。
のムラができればよいので高充填でも低充填でもよい。
生分解性樹脂に対する磁性粒子の添加立は、好ましくは
5%〜50%の範囲である。磁性粒子の添加による生分
解性樹脂基材の剛度は向上するが、磁性粒子の添加量が
50%を越えると基材の機械強度が急激に低下する傾向
がある。また磁性粒子の添加量が5%を下回ると、磁気
ムラが出にくく、磁気波形出力が得られにくくなる。一
方、非常に細かい粒子の磁性体を高充填で均一分散させ
てしまうと、磁性材料のムラを作りにくいので、好まし
くない。
【0036】このような情報記録媒体は、基材に磁性粒
子を分散することにより、比較的安価にしかも加工性に
も優れ、容易には磁気のムラを認識し難い、非常にラン
ダム性に優れたものを提供できる。なお、本発明では磁
性材として磁性粒子を用いているが、他にもファイバー
(繊維)状の磁性金属や磁性材料を含有するファイバー
(繊維)状の高分子樹脂を用いることができる。
子を分散することにより、比較的安価にしかも加工性に
も優れ、容易には磁気のムラを認識し難い、非常にラン
ダム性に優れたものを提供できる。なお、本発明では磁
性材として磁性粒子を用いているが、他にもファイバー
(繊維)状の磁性金属や磁性材料を含有するファイバー
(繊維)状の高分子樹脂を用いることができる。
【0037】磁気データ部3の読み取り方法としては、
公知の磁気センサー(磁気ヘッド、磁気抵抗センサー)
にて、硬質磁性材材(保磁力200Oe以上)であれ
ば、一旦着磁した後に磁性材料の残留磁化のムラを読み
取るかあるいは、半硬質磁性材材(保磁力60〜200
Oe)以下であれば、外部バイアス磁界を印加しながら
磁束のムラを読み取ることによって、その情報記録媒体
に固有の情報を得ることができる。このようにして得ら
れた情報記録媒体に固有のアナログ情報をAD変換する
ことによって、デジタル情報化し、媒体のデジタル情報
記録方式、光学バーコード(図中のデジタル情報記録部
4)、図示しない磁気記録手段、磁気バーコード、OC
R、MICR、ICメモリ、光メモリ等に記録してお
き、情報記録媒体の使用時には磁気データ部3とデジタ
ル情報記録部4の両方読み取って相関係数等にて真偽判
定する。
公知の磁気センサー(磁気ヘッド、磁気抵抗センサー)
にて、硬質磁性材材(保磁力200Oe以上)であれ
ば、一旦着磁した後に磁性材料の残留磁化のムラを読み
取るかあるいは、半硬質磁性材材(保磁力60〜200
Oe)以下であれば、外部バイアス磁界を印加しながら
磁束のムラを読み取ることによって、その情報記録媒体
に固有の情報を得ることができる。このようにして得ら
れた情報記録媒体に固有のアナログ情報をAD変換する
ことによって、デジタル情報化し、媒体のデジタル情報
記録方式、光学バーコード(図中のデジタル情報記録部
4)、図示しない磁気記録手段、磁気バーコード、OC
R、MICR、ICメモリ、光メモリ等に記録してお
き、情報記録媒体の使用時には磁気データ部3とデジタ
ル情報記録部4の両方読み取って相関係数等にて真偽判
定する。
【0038】取り引き時には、不均一な磁性材分布を有
する磁気データ部3の出力波形を読み取り、デジタル情
報記録部4にデジタル記録されてなるエンコード情報と
比較、照合することによってカードの真偽判定を行う。
例えば図3に情報記録媒体1を改竄した例を示す。
(a)のデジタル情報記録部4(光学バーコード)を改
竄した場合には、改竄されたデジタル情報記録部4’の
情報と、磁気データ部3の情報とが照合せず、取り引き
停止となる。(b)デジタル情報記録部6の情報を他の
磁気情報記録媒体にデッドコピーした場合には、デッド
コピーされたデジタル情報記録部4”の情報と他の磁気
情報記録媒体のデジタル情報記録部4’に相当する固有
情報とが照合せず、取り引き停止となる。
する磁気データ部3の出力波形を読み取り、デジタル情
報記録部4にデジタル記録されてなるエンコード情報と
比較、照合することによってカードの真偽判定を行う。
例えば図3に情報記録媒体1を改竄した例を示す。
(a)のデジタル情報記録部4(光学バーコード)を改
竄した場合には、改竄されたデジタル情報記録部4’の
情報と、磁気データ部3の情報とが照合せず、取り引き
停止となる。(b)デジタル情報記録部6の情報を他の
磁気情報記録媒体にデッドコピーした場合には、デッド
コピーされたデジタル情報記録部4”の情報と他の磁気
情報記録媒体のデジタル情報記録部4’に相当する固有
情報とが照合せず、取り引き停止となる。
【0039】このように本発明の真偽判定方法において
は、使用される磁気情報記録媒体に、コピーされにくい
媒体固有のセキュリティ磁気データがあるため、改竄さ
れにくく、目視可能な光学バーコードや磁気ストライプ
のデータもしくはOCR、MICR、ICメモリや光メ
モリ中のデータを改竄しても情報記録媒体の基材に存在
する磁気固有情報との照合を行うと、不真正な情報記録
媒体であることが容易に発見できる。
は、使用される磁気情報記録媒体に、コピーされにくい
媒体固有のセキュリティ磁気データがあるため、改竄さ
れにくく、目視可能な光学バーコードや磁気ストライプ
のデータもしくはOCR、MICR、ICメモリや光メ
モリ中のデータを改竄しても情報記録媒体の基材に存在
する磁気固有情報との照合を行うと、不真正な情報記録
媒体であることが容易に発見できる。
【0040】なお、図示はしないが必要に応じて隠蔽層
を磁気データ部3の隠蔽のために設けてもよく、その上
面に設けられる光学バーコードの読み取り精度を向上、
情報記録媒体に表面に形成される絵柄などのデザイン、
或いはデザイン的に磁気データ層3を目視できないよう
にするためのものであり、例えばホワイト隠蔽層、アル
ミペースト隠蔽層又は地紋印刷等を形成することができ
る。好ましくは生分解性を有する材質のものがよい。ま
た情報等の読み取り・書き込みに影響の無い範囲でキズ
やホコリから情報記録媒体を保護する保護層を情報記録
媒体の最外層に設けてもよい。この場合も生分解性を有
する材質のものが好ましい。
を磁気データ部3の隠蔽のために設けてもよく、その上
面に設けられる光学バーコードの読み取り精度を向上、
情報記録媒体に表面に形成される絵柄などのデザイン、
或いはデザイン的に磁気データ層3を目視できないよう
にするためのものであり、例えばホワイト隠蔽層、アル
ミペースト隠蔽層又は地紋印刷等を形成することができ
る。好ましくは生分解性を有する材質のものがよい。ま
た情報等の読み取り・書き込みに影響の無い範囲でキズ
やホコリから情報記録媒体を保護する保護層を情報記録
媒体の最外層に設けてもよい。この場合も生分解性を有
する材質のものが好ましい。
【0041】上述の実施例では基材2を単層としたが、
さらに基材2に生分解性樹脂からなるシートを一層以上
積層した多層構成からなる基材としてもよく、また紙な
どの生分解性を有する材料からなるシート、或いは生分
解性樹脂からなるシートと紙などの生分解性を有する材
料からなるシートとの組み合わせ等の複合層とすること
が可能である。生分解性樹脂と紙基材との積層について
は、本出願人による特願平5−144738、特願平6
−58903に詳述している。
さらに基材2に生分解性樹脂からなるシートを一層以上
積層した多層構成からなる基材としてもよく、また紙な
どの生分解性を有する材料からなるシート、或いは生分
解性樹脂からなるシートと紙などの生分解性を有する材
料からなるシートとの組み合わせ等の複合層とすること
が可能である。生分解性樹脂と紙基材との積層について
は、本出願人による特願平5−144738、特願平6
−58903に詳述している。
【0042】以下、さらに本発明の具体的な実施例を挙
げて説明する。 <実施例1>生分解性樹脂として島津製作所社製の乳酸
系生分解プラスチック「ラクティ(商品名)」に粒度分
布2〜10μmの不定形のMn−Znフェライト磁性粒
子(保磁力30Oe)と、厚さ2μm、平均粒子径20
μmの鱗片状のNi磁性粉(保磁力40Oe)を各5%
ずつ添加し、分散するように混合した。それを押し出し
成形により760μmの厚さとし、カード抜き型により
86mm×54mmの基材2を作製した。この基材2の
特定箇所を磁気データ部3として、磁気データ部3から
磁気センサー(通常の磁気ヘッドまたはMRセンサー
バイアス磁界(40Gauss))を用いて、不均一な
分散状態にある磁性粒子による磁気ムラ(または磁気パ
ターン)から磁気出力で検出されるアナログ磁気固有情
報が得られ、これをAD変換し、得られたデジタル情報
を光学バーコード(デジタル情報記録部6)に記録す
る。ここでは光学バーコードは、可視光又は赤外線等の
光学的な読み取りが可能な記録が行えるものであればよ
く、ここでは周知の転写リボン(例えばベースフィルム
上にカーボンブラックをワックス、樹脂あるいはこれに
類する熱溶融性材料に分散した黒色インキを0.5〜1
0μm厚さに塗工した)により、バーコード状の印字記
録を行い、情報記録媒体1を完成した。この情報記録媒
体を電動式生ゴミ処理機(日立製作所製)に入れ、定期
的に分解状態を観察したところ、3か月後には基材2が
崩壊し始め、6か月経過後では形状は保持されておら
ず、磁性粒子のみが残存する状態であった。
げて説明する。 <実施例1>生分解性樹脂として島津製作所社製の乳酸
系生分解プラスチック「ラクティ(商品名)」に粒度分
布2〜10μmの不定形のMn−Znフェライト磁性粒
子(保磁力30Oe)と、厚さ2μm、平均粒子径20
μmの鱗片状のNi磁性粉(保磁力40Oe)を各5%
ずつ添加し、分散するように混合した。それを押し出し
成形により760μmの厚さとし、カード抜き型により
86mm×54mmの基材2を作製した。この基材2の
特定箇所を磁気データ部3として、磁気データ部3から
磁気センサー(通常の磁気ヘッドまたはMRセンサー
バイアス磁界(40Gauss))を用いて、不均一な
分散状態にある磁性粒子による磁気ムラ(または磁気パ
ターン)から磁気出力で検出されるアナログ磁気固有情
報が得られ、これをAD変換し、得られたデジタル情報
を光学バーコード(デジタル情報記録部6)に記録す
る。ここでは光学バーコードは、可視光又は赤外線等の
光学的な読み取りが可能な記録が行えるものであればよ
く、ここでは周知の転写リボン(例えばベースフィルム
上にカーボンブラックをワックス、樹脂あるいはこれに
類する熱溶融性材料に分散した黒色インキを0.5〜1
0μm厚さに塗工した)により、バーコード状の印字記
録を行い、情報記録媒体1を完成した。この情報記録媒
体を電動式生ゴミ処理機(日立製作所製)に入れ、定期
的に分解状態を観察したところ、3か月後には基材2が
崩壊し始め、6か月経過後では形状は保持されておら
ず、磁性粒子のみが残存する状態であった。
【0043】<実施例2>生分解性樹脂として昭和高分
子社製の脂肪族ポリエステル樹脂「ビオノーレ(商品
名)」に粒度分布2〜10μmの不定形のMn−Znフ
ェライト磁性粒子(保磁力30Oe)を15%添加し、
分散するように混合した。それを押し出し成形により7
60μmの厚さとし、カード抜き型により86mm×5
4mmの基材2を作製した。実施例1と同様に、この基
材2の特定箇所を磁気データ部3として、磁気データ部
3から磁気センサー(通常の磁気ヘッドまたはMRセン
サーバイアス磁界(40Gauss))を用いて、不均
一な分散状態にある磁性粒子による磁気ムラ(または磁
気パターン)を用いて、不均一な分散状態にある磁性粒
子による磁気ムラ(または磁気パターン)から磁気出力
で検出されるアナログ磁気固有情報が得られ、これをA
D変換し、得られたデジタル情報を光学バーコード(デ
ジタル情報記録部6)に記録する。ここでは光学バーコ
ードは、可視光又は赤外線等の光学的な読み取りが可能
な記録が行えるものであればよく、ここでは周知の転写
リボン(例えばベースフィルム上にカーボンブラックを
ワックス、樹脂あるいはこれに類する熱溶融性材料に分
散した黒色インキを0.5〜10μm厚さに塗工した)
により、バーコード状の印字記録を行い、情報記録媒体
1を完成した。この情報記録媒体を畑土壌中に埋設し、
定期的に分解状態を観察したところ、3か月後には基材
2が分解し始め、6か月経過後は形状は保持しているも
のの、基材2の50%が残存している状態であった。
子社製の脂肪族ポリエステル樹脂「ビオノーレ(商品
名)」に粒度分布2〜10μmの不定形のMn−Znフ
ェライト磁性粒子(保磁力30Oe)を15%添加し、
分散するように混合した。それを押し出し成形により7
60μmの厚さとし、カード抜き型により86mm×5
4mmの基材2を作製した。実施例1と同様に、この基
材2の特定箇所を磁気データ部3として、磁気データ部
3から磁気センサー(通常の磁気ヘッドまたはMRセン
サーバイアス磁界(40Gauss))を用いて、不均
一な分散状態にある磁性粒子による磁気ムラ(または磁
気パターン)を用いて、不均一な分散状態にある磁性粒
子による磁気ムラ(または磁気パターン)から磁気出力
で検出されるアナログ磁気固有情報が得られ、これをA
D変換し、得られたデジタル情報を光学バーコード(デ
ジタル情報記録部6)に記録する。ここでは光学バーコ
ードは、可視光又は赤外線等の光学的な読み取りが可能
な記録が行えるものであればよく、ここでは周知の転写
リボン(例えばベースフィルム上にカーボンブラックを
ワックス、樹脂あるいはこれに類する熱溶融性材料に分
散した黒色インキを0.5〜10μm厚さに塗工した)
により、バーコード状の印字記録を行い、情報記録媒体
1を完成した。この情報記録媒体を畑土壌中に埋設し、
定期的に分解状態を観察したところ、3か月後には基材
2が分解し始め、6か月経過後は形状は保持しているも
のの、基材2の50%が残存している状態であった。
【0044】上述の実施例1乃び2について、各々情報
記録媒体1に固有のセキュリティデータ(情報)である
磁気データ部3のアナログ情報をAD変換によりディジ
タル情報化してデジタルデータ記録部4に記録し、その
後、同様に磁気データ部3から再生したセキュリティデ
ータとデジタルデータ記録部4のセキュリティデータと
の照合を行なったところ、いずれの例についても良好な
結果が得られた。
記録媒体1に固有のセキュリティデータ(情報)である
磁気データ部3のアナログ情報をAD変換によりディジ
タル情報化してデジタルデータ記録部4に記録し、その
後、同様に磁気データ部3から再生したセキュリティデ
ータとデジタルデータ記録部4のセキュリティデータと
の照合を行なったところ、いずれの例についても良好な
結果が得られた。
【0045】<実施例3>本発明にかかる情報記録媒体
1を用いて真偽判定を行なった。その真偽判定の一例を
図4及び図5に示す。図4は、真と判定された場合の状
態を表す図、図5は、偽と判定された場合の状態を表す
図である。
1を用いて真偽判定を行なった。その真偽判定の一例を
図4及び図5に示す。図4は、真と判定された場合の状
態を表す図、図5は、偽と判定された場合の状態を表す
図である。
【0046】この真偽判定方法では、図4及び図5に示
すように、まず、登録時の読取り波形及び取り引き時の
読取り波形(アナログ情報)を、各々通常のA/D変換
により、8byteデジタル処理する。次に、得られた
各デジタル情報の相関性を比較演算する。図4に示すよ
うに相関係数の数値が高い場合は真正物、図5に示すよ
うに数値が低い場合は偽物と判定される 。
すように、まず、登録時の読取り波形及び取り引き時の
読取り波形(アナログ情報)を、各々通常のA/D変換
により、8byteデジタル処理する。次に、得られた
各デジタル情報の相関性を比較演算する。図4に示すよ
うに相関係数の数値が高い場合は真正物、図5に示すよ
うに数値が低い場合は偽物と判定される 。
【0047】<比較例1>実施例1に用いられるポリ乳
酸樹脂の代わりに厚さ188μmの白色のポリエチレン
テレフタレート(PET)を基材して情報記録媒体を作
製した。この情報記録媒体を畑土壌中に埋設し、定期的
に分解状態を観察したところ、6か月経過後も色が部分
的に黄色に変化した以外は、形状に変化がなく、分解性
がないことが確認された。
酸樹脂の代わりに厚さ188μmの白色のポリエチレン
テレフタレート(PET)を基材して情報記録媒体を作
製した。この情報記録媒体を畑土壌中に埋設し、定期的
に分解状態を観察したところ、6か月経過後も色が部分
的に黄色に変化した以外は、形状に変化がなく、分解性
がないことが確認された。
【0048】
【発明の効果】本発明の情報記録媒体は、微少な磁気ム
ラが樹脂への磁性粒子の不均一な分散により形成される
ため、従来のような長い磁気ファイバーを分散させた
り、パターンを印刷したりする方法と異なり、第1に少
量生産にも対応でき、生産が容易でコスト的にも有利で
ある、第2に磁性材のムラ(=磁気のムラ)によるパタ
ーンのため磁気のランダムデータを見破られにくく、不
正防止効果が高い、第3に磁気パターンの印刷による方
法に比べてランダム性が高い、第4に従来の磁気ファイ
バーを分散させる方法に比べて、基本的に磁性粒子の分
散によるため、断裁や抜き等の加工が容易である、第5
に比較的簡単な装置で読み取り可能で、その読み取り精
度が高いとする利点を有する。
ラが樹脂への磁性粒子の不均一な分散により形成される
ため、従来のような長い磁気ファイバーを分散させた
り、パターンを印刷したりする方法と異なり、第1に少
量生産にも対応でき、生産が容易でコスト的にも有利で
ある、第2に磁性材のムラ(=磁気のムラ)によるパタ
ーンのため磁気のランダムデータを見破られにくく、不
正防止効果が高い、第3に磁気パターンの印刷による方
法に比べてランダム性が高い、第4に従来の磁気ファイ
バーを分散させる方法に比べて、基本的に磁性粒子の分
散によるため、断裁や抜き等の加工が容易である、第5
に比較的簡単な装置で読み取り可能で、その読み取り精
度が高いとする利点を有する。
【0049】このように、本発明の情報記録媒体は、情
報記録媒体に固有のIDデータ(磁気固有情報)を容易
に付与することが可能で、上述のような利点が得られ
る。
報記録媒体に固有のIDデータ(磁気固有情報)を容易
に付与することが可能で、上述のような利点が得られ
る。
【0050】さらには生分解性樹脂を基材とする構造の
情報記録媒体であるため、廃棄後に放置されても自然に
分解されるため、環境への影響を少なくすることができ
る。また本発明の情報記録媒体は当初の目的である固有
の情報の保持が可能である高い偽造、改竄、変造防止機
能を有する情報記録媒体が、その機能を低下させること
なく、情報記録媒体の構成の殆どを分解性を有する材料
から構成することが可能な従来に無い効果を有する情報
記録媒体を提供することができる。
情報記録媒体であるため、廃棄後に放置されても自然に
分解されるため、環境への影響を少なくすることができ
る。また本発明の情報記録媒体は当初の目的である固有
の情報の保持が可能である高い偽造、改竄、変造防止機
能を有する情報記録媒体が、その機能を低下させること
なく、情報記録媒体の構成の殆どを分解性を有する材料
から構成することが可能な従来に無い効果を有する情報
記録媒体を提供することができる。
【図1】本発明の情報記録媒体の一実施例を示す平面図
である。
である。
【図2】図1の情報記録媒体のX−X線における断面図
である。
である。
【図3】図1の磁気情報記録媒体の磁気記録部を改竄し
た例及び図1の磁気情報記録媒体の磁気記録部を他の基
材にデッドコピーした例を表す図である。
た例及び図1の磁気情報記録媒体の磁気記録部を他の基
材にデッドコピーした例を表す図である。
【図4】本発明にかかる真偽判定において真と判定され
た場合の状態を表す図である。
た場合の状態を表す図である。
【図5】本発明にかかる真偽判定において真と判定され
た場合の状態を表す図である。
た場合の状態を表す図である。
1 情報記録媒体 2 基材 3、3’ 磁気データ部 4、4’、4” デジタル情報記録部 5 磁性粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B42D 15/10 521 551 A G06K 19/10 19/077 G11B 5/80 G06K 19/00 K
Claims (6)
- 【請求項1】少なくとも磁性粒子を不均一に分散した生
分解性樹脂からなる基材を有し、かつ前記基材は前記磁
性粒子の不均一な分散により磁気固有情報を示すことを
特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項2】前記基材の少なくとも一部に前記磁気固有
情報を表すデジタル情報を付与してなることを特徴とす
る請求項1記載の情報記録媒体。 - 【請求項3】前記磁気固有情報を表すデジタル情報を付
与する手段が、磁気記録手段、IC記録手段、光記録手
段の何れかであることを特徴とする請求項2記載の情報
記録媒体。 - 【請求項4】前記磁性粒子が200Oe以上の保磁力で
ある硬質磁性材、60〜200Oeの保磁力である半硬
質磁性材、60Oe以下の軟質磁性材であり、少なくと
も1つ以上混合してなることを特徴とする請求項1記載
の情報記録媒体。 - 【請求項5】前記磁性粒子の粒度分布が2〜50μmの
範囲内であることを特徴とする請求項1記載の情報記録
媒体。 - 【請求項6】前記磁性粒子の添加量が5%以上、50%
以下であることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6284962A JPH08147435A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6284962A JPH08147435A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 情報記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08147435A true JPH08147435A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17685338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6284962A Pending JPH08147435A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08147435A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1025439A (ja) * | 1996-07-12 | 1998-01-27 | Toppan Printing Co Ltd | 生分解性磁性インキ組成物 |
JP2005238826A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Microsoft Corp | 無作為に生ずる特徴を備えた耐偽造性及び耐タンバ性ラベル |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP6284962A patent/JPH08147435A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1025439A (ja) * | 1996-07-12 | 1998-01-27 | Toppan Printing Co Ltd | 生分解性磁性インキ組成物 |
JP2005238826A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Microsoft Corp | 無作為に生ずる特徴を備えた耐偽造性及び耐タンバ性ラベル |
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