JPH09167966A - D/a変換装置 - Google Patents
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- JPH09167966A JPH09167966A JP32775095A JP32775095A JPH09167966A JP H09167966 A JPH09167966 A JP H09167966A JP 32775095 A JP32775095 A JP 32775095A JP 32775095 A JP32775095 A JP 32775095A JP H09167966 A JPH09167966 A JP H09167966A
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Abstract
ズを低減することができるD/A変換装置を提供する。 【解決手段】 ディジタル入力信号は、ディジタルフィ
ルタ10とノイズシェーパ(NS)11でサンプリング
周波数が高く語長制限されたディジタル信号に変換され
る。NS11の出力はデコーダ12で1ビット信号列に
変換された後、各1ビット信号に対応する1ビットD/
A変換器列13でアナログ信号に変換され、さらにアナ
ログ加算器14で総和されてアナログ出力信号となる。
この場合、デコーダ12の出力を、NS11の出力値に
応じた数の1ビット信号が巡回するような出力とし、ま
たNS11の出力レベルが小さい場合には、一部の1ビ
ット信号の値を固定する。
Description
サンプリング周波数でD/A変換するオーバーサンプリ
ング型のD/A変換装置に関するものである。
下、D/Aと略記する)変換装置の一つとして、ノイズ
シェーパと1ビットD/A変換器列を用いたD/A変換
装置が知られている。
335963号公報および特開平7−99451号公報
に開示されており、このD/A変換装置について、図5
を用いて以下に説明する。
示すブロック図である。図5において、10はディジタ
ルフィルタ(DF)であり、入力されたディジタル信号
のサンプリング周波数fsをk倍(kは整数)にするもの
である。ここでは説明のためk=64とする。11はノ
イズシェーパ(NS)であり、DF10から出力される
ディジタル信号の量子化(語長制限)を行うとともに、
ノイズの周波数特性を所定の特性に変化させるものであ
る。ここでは2次特性のノイズシェーパとし、入力Xに
対する出力Yは(式1)で表されるものとする。
(−3〜+3)を持つものとする。なお、ここでは簡単
のために3を加えて(0〜6)として説明を行う。50
はポインタであり、入力信号の累算値の剰余を出力する
ものである。ここではNS11の出力を累算して6の剰
余を出力するものとする。ある時刻nのポインタ50の
入力をXn とするとき、出力Yn は(式2)で表され
る。
り、ポインタ50の入力信号Xn を下位、ポインタ50
の出力信号Yn を上位とするアドレスに対応して、6
(=m=p−1)ビットのデータを出力するものであ
る。13は一連の1ビットD/A変換器(DAC)から
なる1ビットD/A変換器列(DAC列)であり、第1
の1ビットD/A変換器(DAC−1)から第6の1ビ
ットD/A変換器(DAC−6)までの、全て均一な6
個(=m)の1ビットD/A変換器で構成され、ROM
51からの6ビット出力の各ビットのディジタル信号
を、それぞれに対応するアナログ信号に変換する。14
はアナログ加算器(Σ)であり、DAC列13から出力
される各ビットに対応する6個のアナログ信号の総和を
計算し、その計算結果をディジタル信号入力に対応する
アナログ信号として出力する。15はD/A変換回路で
あり、DAC列13とアナログ加算器14とで構成され
る。
11とにより、入力されたディジタル信号をサンプリン
グ周波数64fs、7(=p)レベルの信号としたのち
に、ポインタ50及びROM51で6個の1ビットディ
ジタル信号とし、さらにD/A変換回路15でアナログ
信号に変換して出力するものであり、入力信号であるデ
ィジタル信号をそのサンプリング周波数(fs)より高い
サンプリング周波数(例えば64fs)でアナログ信号に
変換する、いわゆるオーバーサンプリング型のD/A変
換装置となっている。
トラムを、D/A変換回路15が理想的な場合につい
て、コンピュータ・シミュレーションで求めた結果を図
6に示す。簡単のため、ここでは0〜2fsまでの信号を
示している。
か7レベルのディジタル信号をアナログ信号に変換する
ものでありながら、図6に示すように、NS11によっ
て0〜fs/2の信号帯域では90dB以上のダイナミックレ
ンジ(D.R.)が得られるものである。
換器列13の各DACを完全に均一に製造することは不
可能であり、各DACの出力間には必ず何らかのバラツ
キ(例えば相対誤差)が存在してノイズ発生の原因とな
る。このノイズの発生を抑圧するために、1ビットD/
A変換器列13を、各DACを巡回するように用いる方
法があり、その方法について以下に説明する。
ら出力される7レベルの信号(0〜6)を累算し、その
累算結果に対して6の剰余を求め出力する。従って該出
力は0〜5の6通りとなる。次に、ポインタ50の入力
信号を下位としその出力信号を上位とするアドレスをR
OM51に入力し、6ビットのデータを得る。この6ビ
ットのデータは、重み付けの無い1ビット信号6個を表
すものである。この時のアドレス(10進数)とデータ
(1ビット信号6個)の関係を(表1)に示す。なお、
表1では簡単のためデータ“0”を“.”と表記してい
る。
レス下位即ちポインタ50の入力信号の数値が示すだけ
“1”となっており、各ビットの総和が入力信号に等し
くなるようになっている。また、アドレス上位即ちポイ
ンタ50の出力信号の数値が示すだけ左にシフトされ、
あふれた桁は右から現れるように巡回している。ROM
51を(表1)のように定義することにより、例えば、
(表2)のようにデータが出力される。
値が示すだけの“1”が6ビットデータを巡回するよう
に出力されており、このことは入力信号の数値と6ビッ
トデータのうちの特定ビットとの相関が無いことを示し
ている。このため、6ビットデータがそれぞれ接続され
る1ビットD/A変換器列13の各DACの出力間にバ
ラツキがある場合でも、信号帯域でのノイズの発生を小
さくなるように抑制することができる。
ACの並びを工夫することにより、ノイズを更に小さく
することができる。1ビットD/A変換器列13の各D
ACの出力誤差が隣合う1ビットD/A変換器で反対に
なるように配置すれば、複数個の1ビットD/A変換器
の出力和で振幅を表すとき、誤差が小さくなる場合が多
くなるため、ノイズが小さくなる。これを図5の場合で
説明すると、6個の1ビットD/A変換器を、出力レベ
ルの順に、DAC-1,DAC-2,DAC-3,DAC-4,DAC-5,DAC-6 と
し、ROM51から出力される連続した1ビット信号列
に対して、1ビットD/A変換器列13が、DAC-1,DAC-
5,DAC-3,DAC-4,DAC-2,DAC-6 という並びに割り当てられ
るようにする。例えば“2”を出力するときに、DAC-1
とDAC-2 を用いるより、DAC-1 とDAC-5 を用いる方が誤
差が小さいため、発生するノイズを小さく抑えることが
できる。
うな従来のD/A変換装置では、図5に示すD/A変換
回路15において、NS11の出力レベルには無関係に
1ビット信号の巡回動作が行われるために、特に小信号
時においては、1ビットD/A変換器列13におけるス
イッチング(出力値の切り替わり)が多くなる。例えば
NS11から“0”が続けて出力されているとき、1ビ
ットD/A変換器列13は、その3個のDACが“1”
で、他の3個のDACが“0”であり、これらは1サン
プル毎に“1”と“0”が入れ替わるように動作する。
従って、以上のようなスイッチング動作に起因するノイ
ズは小信号時に特に多くなり、このノイズによりダイナ
ミックレンジが劣化するという問題点を有していた。
ので、小信号時のスイッチング動作を減少することがで
き、このスイッチング動作によるノイズの発生を抑える
ことができるD/A変換装置を提供する。
に、本発明の請求項1に記載のD/A変換装置は、kを
整数として、入力されたディジタル信号に対して、その
信号のサンプリング周波数のk倍のサンプリング周波数
によるフィルタ機能を有するディジタルフィルタと、前
記ディジタルフィルタからの出力信号に対して、そのデ
ータの語長を制限するとともに、その信号に含まれるノ
イズの周波数特性を所定の特性に変化させるノイズシェ
ーパと、前記ノイズシェーパからの出力信号を、その信
号レベルに対応して、複数の1ビット信号からなる1ビ
ット信号列に変換して出力するデコーダと、前記デコー
ダから出力された1ビット信号列の各1ビット信号を、
その信号に対応するアナログ信号に変換する1ビットD
/A変換器を備えた1ビットD/A変換器列と、前記1
ビットD/A変換器列から出力された前記各1ビット信
号に対応するアナログ信号を総和するアナログ加算器と
を備え、前記デコーダを、ノイズシェーパからの出力信
号レベルに応じた数の1ビット信号が巡回する1ビット
信号列を出力するよう構成し、前記デコーダは、ノイズ
シェーパからの出力信号レベルが所定値より小さいこと
を検出して、1ビット信号列の一部の1ビット信号を、
その値を固定して前記巡回動作から除外する。
項1のデコーダを、pを整数としてp通りの入力信号レ
ベルに対応して、少なくともp−1個の1ビット信号か
らなる1ビット信号列を出力するよう構成し、前記デコ
ーダは、前記1ビット信号列の割り当て開始位置が、1
サンプルデータ前の1ビット信号列の最終割り当て位置
の次の位置となるように巡回する。
項1または請求項2のデコーダを、所定値より小さい入
力信号レベルを検出した際に1ビット信号列の巡回動作
から除外する1ビット信号を徐々に増加して、前記1ビ
ット信号列を出力し、前記入力信号レベルが再び所定値
より大きくなったことを検出して、前記巡回動作を直ち
に元に戻すよう構成する。
項1または請求項2のデコーダを、所定値より小さい入
力信号レベルを検出した際に1ビット信号列の巡回動作
から除外する1ビット信号を徐々に増加して、前記1ビ
ット信号列を出力し、前記入力信号レベルが再び所定値
より大きくなったことを検出して、前記入力信号レベル
に応じて、前記巡回動作から除外する1ビット信号数を
減少するよう構成する。
項1から請求項4の1ビットD/A変換器列を、その1
ビットD/A変換器列を構成するm個の1ビットD/A
変換器を、各1ビットD/A変換器をDAC−mとし
て、それぞれの出力レベルの順に、DAC−1,DAC
−2,DAC−3,DAC−4,…,DAC−(m−
3),DAC−(m−2),DAC−(m−1),DA
C−mとし、デコーダから出力される連続した1ビット
信号列に対して、DAC−1,DAC−(m−1),D
AC−3,DAC−(m−3),…,DAC−4,DA
C−(m−2),DAC−2,DAC−mという並びに
割り当て、その並びの両端から同数づつ順に巡回動作か
ら除外するよう構成する。
項1から請求項5の1ビットD/A変換器列とアナログ
加算器とからなるD/A変換回路を、1ビットD/A変
換器列の各1ビットD/A変換器がコンデンサとそのコ
ンデンサの両端の接続を切り換えるスイッチとで構成さ
れるとともに、アナログ加算器が積分器で構成されたス
イッチトキャパシタ回路で形成し、前記D/A変換回路
を、1ビット信号列の巡回動作から除外される1ビット
信号を偶数個とした場合に、前記除外される1ビット信
号に対応する1ビットD/A変換器の出力側スイッチを
開放とするよう構成する。
イズシェーパの出力をデコーダで1ビット信号列に変換
する際にその信号レベルが小さいことを検出したら、1
ビット信号列に対して、そのうちの一部の信号を“1”
または“0”に固定し1ビット信号列に対する巡回動作
のためのスイッチング対象から除外して、スイッチング
を行うことにより、1ビット信号列全体に対するスイッ
チング回数を減少させる。
コーダが信号レベルが小さいことを検出したため、1ビ
ット信号列のうちの一部の信号を、1ビット信号列に対
する巡回動作のためのスイッチング対象から除外して
“1”または“0”に固定する際に、その信号を徐々に
増加することにより、その信号に対応する1ビットD/
A変換器の出力レベルと、各1ビットD/A変換器の平
均出力レベルとの相対誤差によって、その固定の瞬間
に、D/A変換器の出力信号上に発生する僅かながらス
テップ状の信号と等価な信号による影響を最小にする。
信号レベルが小さいことを検出した際に、1ビット信号
列のうちの一部の信号に対して行った“1”または
“0”への固定およびスイッチング対象からの除外を、
その信号に対応する1ビットD/A変換器の出力レベル
と、各1ビットD/A変換器の平均出力レベルとの相対
誤差において、その符号が反対で絶対値が近い信号を組
み合わせて同時に行うことにより、1ビットD/A変換
器の出力の相対誤差に起因するノイズの軽減目的で、誤
差の絶対値が大きいものから1ビットづつスイッチング
対象から除外して固定しために、その誤差に比例して信
号レベルが大きくなるテップ状信号に対して、そのレベ
ルを極く小さく抑える。
信号レベルが小さいことを検出した際に、1ビット信号
列のうちの一部の信号に対して行った“1”または
“0”への固定およびスイッチング対象からの除外につ
いて、その解除を、信号が最大レベルに変化しない限
り、必要最小限の信号に対してのみ行うことにより、ス
イッチング数の変化を抑え、ノイズの増加を抑える。
変換器を構成するスイッチトキャパシタ回路について、
デコーダからの1ビット信号列のうちの“1”と“0”
の信号を組み合わせ、この信号に対応する2個または偶
数個のスイッチトキャパシタ回路の出力側スイッチを開
放状態に固定することにより、通常において、出力信号
の変化がない場合でも常に行われるスイッチングに対し
て、そのスイッチングを停止する。
D/A変換装置について、図面を参照しながら説明す
る。
成を表すブロック図である。図1において、10はディ
ジタルフィルタ(DF)、11はノイズシェーパ(N
S)であり、それぞれ図5の従来例で示したものと同一
の構成・機能を有する。12はデコーダ(DEC)であ
り、NS11から出力されるディジタル信号に対応して
m個の1ビット信号を出力するものである。ここではm
=6とする。13は1ビットD/A変換器(DAC)列
であり、ここでは、例えば第1の1ビットD/A変換器
(DAC−1)から第6の1ビットD/A変換器(DA
C−6)までの全て均一な6個の1ビットD/A変換器
で構成される。14はアナログ加算器(Σ)であり、D
AC列13から出力される6個のアナログ信号の総和を
計算し、その計算結果をディジタル信号入力に対応する
アナログ信号として出力する。15はD/A変換回路で
あり、DAC列13とアナログ加算器14とで構成され
る。
11とにより、入力されたディジタル信号をサンプリン
グ周波数64fs、7(=p)レベルの信号としたのち
に、DEC12で6個の1ビットディジタル信号とし、
さらにD/A変換回路15でアナログ信号に変換して出
力するものであり、入力信号であるディジタル信号をそ
のサンプリング周波数(fs)より高いサンプリング周波
数(例えば64fs)でアナログ信号に変換する、いわゆ
るオーバーサンプリング型のD/A変換装置となってい
る。
2に示す。図2において、13は1ビットD/A変換器
(DAC)列、14はアナログ加算器(Σ)であり、そ
れぞれ図1に示す同一符号のものに対応している。20
はインバータであり、1ビット入力信号を反転して出力
する。21,22は抵抗器、23はオペアンプ(演算増
幅器)である。インバータ20と抵抗器21とでDAC
列13内の各DAC(図1に示すDAC−1からDAC
−6)が構成されている。
明する。まず、オペアンプ23の非反転入力端子(+
側)は接地されており、反転入力端子(−側)は仮想接
地点となっている。また、各1ビット入力信号は、それ
ぞれに対応するDACを構成するインバータ20および
抵抗器21を介して、全てオペアンプ23の反転入力端
子に接続され、さらに抵抗器22を介して、オペアンプ
23の出力端子に接続されている。即ち、抵抗器21,
22による電流加算回路を構成している。
の抵抗器21の抵抗値をR1 、DAC−2の抵抗器21
の抵抗値をR2 、…、DAC−6の抵抗器21の抵抗値
をR 6 とし、アナログ加算器14内における抵抗器22
の抵抗値をRfとするとき、オペアンプ23から出力さ
れるアナログ信号の出力電圧E0 は(式3)で求められ
る。
均一な構成であるとすると、各DACの抵抗器21の抵
抗値も、R1 =R2 =…=R6 となり、オペアンプ23
の出力電圧E0 即ちアナログ信号出力は、DAC列13
に入力される1ビット信号列のうち値が“1”(即ちイ
ンバータ20の出力が“0”)になっている信号の数に
比例した電圧値となる。
の各DACにおける抵抗器21を完全に均一に製造する
ことは不可能であり、各DAC間には各抵抗器21のば
らつきによる何らかの相対誤差が存在する。この場合
は、オペアンプ23からは、(式3)からも明らかなよ
うに、1ビット入力信号列のうち、その値が“1”にな
っている信号の数だけではなく、その値が“1”になっ
ている位置にも依存した電圧値のアナログ信号が出力さ
れる。
す。図3において、30はポインタであり、入力信号の
累算値の剰余を出力するものである。31は固定ビット
を制御する制御回路であり、信号レベルによって巡回す
る信号を変化させるようポインタ30およびROM32
(後述)を制御する信号を出力するものである。32は
ROM(読み出し専用メモリ)であり、ポインタ30へ
の入力信号を下位、ポインタ30および制御回路31の
出力信号を上位とするアドレスに対応して、6(=m)
ビットのデータを出力するものである。なお、DEC1
2は7レベルの信号(−3〜+3)を入力とするが、簡
単のためここでは該信号に3を加え、(0〜6)として
説明を進める。
まず、ポインタ30は、図1のNS11から出力される
7レベルの信号(0〜6)を累算し、この累算値に対し
て6の剰余を求め出力する。従って該出力は(0〜5)
の6通りとなる。次に、ポインタ30の入力信号を下位
とし、ポインタ30の出力信号を上位とするアドレスを
ROM32に入力し、このアドレスに対応する6ビット
のデータを得て出力する。この6ビットのデータは、重
み付けの無い1ビット信号6個を表すものである。この
時のアドレス(10進数)とデータ(1ビット信号6
個)の関係を(表1)に示す。なお、表1では、簡単の
ためデータ“0”を“.”と表記している。
1)において、6ビットデータはアドレス下位即ちポイ
ンタ30の入力信号の数値が示すだけ“1”となってお
り、各ビットの総和が入力信号に等しくなるようになっ
ている。また、アドレス上位即ちポインタ30の出力信
号の数値が示すだけ左にシフトされ、あふれた桁は右か
ら現れるように巡回している。ROM32を(表1)の
ように定義することにより、例えば、(表2)のように
データが出力される。
値が示すだけの“1”が6ビットデータを巡回するよう
に出力されており、このことは入力信号の数値と6ビッ
トデータのうちの特定ビットとの相関が無いことを示し
ている。このため、6ビットデータがそれぞれ接続され
る1ビットD/A変換器列13の各DACの出力間にバ
ラツキがある場合でも、信号帯域での歪やノイズの発生
を小さくなるように抑制することができる。
小さくなると、NS11の出力信号のレベルは7レベル
から6レベル,5レベル,...と徐々に小さくなる。
即ち、例えばNS11の出力が6レベル(5〜0)にな
ったときには、1ビットD/A変換器列13の各DAC
のうち1個は出力を“0”に固定しても良いことにな
る。このときのROM32のアドレスとデータの関係を
(表3)に示す。
3)において、まず、データ(1ビット信号6個)のう
ち左端のビットが常に“0”となって固定されており、
残りの5個のビットで巡回を行いながらデータを出力す
るようになっている。また、このときポインタ30の動
作を5の剰余を求めるように変更する。
13の各DACのうち1個のスイッチングを停止するこ
とができる。もしもNS11が(6〜1)の6レベルに
なった時には、1ビット信号列のうちの1ビットを
“1”にすれば良い。
1)になったときには、1ビットD/A変換器列13の
各DACのうち2個の出力を固定できる。このときのR
OM32のアドレスとデータの関係を(表4)に示す。
4)において、データのうち左端のビットが常に
“0”、右端のデータが“1”となって固定されてお
り、残りの4個のビットで巡回を行いながらデータを出
力するようになっている。またこのときポインタ30の
動作を4の剰余を求めるように変更する。このようにし
て、1ビットD/A変換器列13の各DACのうち2個
のスイッチングを停止することができる。
により、NS11の出力が4レベルや3レベルになった
ときにも、同様にして出力を固定するビットを増やすこ
とができる。ここで、NS11の出力が急に小さくなっ
た場合でも、固定するビットを徐々に増加するようにす
れば、巡回の経路が変化することによるノイズを最小に
抑えることができる。
には、固定されていた1ビット信号を、その固定を解除
して再び用いて出力を行い、巡回動作に組み入れれば良
い。このときも、必要最小限の信号のみ固定を解除すれ
ば、上記と同様に、巡回の経路変化によるノイズを抑え
ることができる。
ACを、出力レベルの順に、DAC-1,DAC-2,DAC-3,DAC-4,
・・・,DAC-(m-3),DAC-(m-2),DAC-(m-1),DAC-m とし(ここ
ではm=6)、デコーダ12から出力される連続した1
ビット信号列に対して、1ビットD/A変換器列13の
各DACが、DAC-1,DAC-(m-1),DAC-3,DAC-(m-3),・・・,DA
C-4,DAC-(m-2),DAC-2,DAC-m という並びに割り当てられ
るように配列することで、1ビットD/A変換器列13
における各DACの相対誤差に起因するノイズを小さく
できることが知られている。
数づつ順に前記した巡回動作からの除外を行うようにす
ると、1ビットD/A変換器列13における各DACは
出力誤差の大きい方から除外されるために、相対誤差そ
のものを小さくでき、従ってノイズも小さくできる。ま
た並びの両端から同数ずつ除外すると、相対誤差の平均
値の変化を小さく抑えることができるため、平均値変化
によるノイズ発生も小さくできる。
A変換装置について、図面を参照しながら説明する。図
4は、図1に示したD/A変換装置のD/A変換回路1
5に対応する他の実施の形態を表すブロック図である。
図4において、13は1ビットD/A変換器(DAC)
列、14はアナログ加算器(Σ)であり、それぞれ図1
に同一の符号で示したものに対応している。41はキャ
パシタ、42,43はアナログスイッチであり、44は
キャパシタ、45はオペアンプ(演算増幅器)である。
アナログスイッチ42の一方端子aは基準電圧源に接続
され、アナログスイッチ43の一方端子aはオペアンプ
45の反転入力端子(−側)に接続され、またアナログ
スイッチ42,43の各他方端子bはともに接地されて
いる。キャパシタ41とアナログスイッチ42,43と
でDAC列13内の各DAC(図1に示すDAC−1か
らDAC−6)が構成されている。
明する。まず、オペアンプ45の非反転入力端子(+
側)は接地されており、反転入力端子は仮想接地点とな
っている。また、キャパシタ44はオペアンプ45の反
転入力端子と出力端子の間に接続されており、従って反
転入力端子に入力される電荷をキャパシタ44に保存す
る積分回路を構成している。DEC12からの各1ビッ
ト入力信号がそれぞれに対応するDACのアナログスイ
ッチ42,43を制御することにより、各DAC(例え
ば、DAC−1からDAC−6)から接地点に対して正
または負の電荷を出力し、該電荷はオペアンプ45の反
転入力端子に入力され、さらにキャパシタ44に保存さ
れることで出力電圧を変化させるという、いわゆるスイ
ッチトキャパシタによるD/A変換回路を構成してい
る。
のキャパシタ41の容量値をC1 、DAC−2のキャパ
シタ41の容量値をC2 、…、DAC−6のキャパシタ
41の容量値をC6 とし、アナログ加算器14内におけ
るキャパシタ44の容量値をCfとするとき、オペアン
プ45から出力されるアナログ信号の出力電圧E0 は
(式4)で求められる。
均一な構成であるとすると、各DACのキャパシタ41
の容量値も、C1 =C2 =…=C6 となり、オペアンプ
45の出力電圧E0 即ちアナログ信号出力は、DAC列
13に入力される1ビット信号列のうち値が“1”にな
っている信号の数に比例した電圧値となる。なおここで
は、アナログ加算器14が積分器で構成されるため、D
AC列13の各DACから出力されたアナログ信号を積
分し、その積分値をアナログ加算器14の出力電圧とし
て出力するようになっており、その出力電圧は、各DA
Cからのアナログ信号の周波数によって振幅が異なる
が、必要に応じて補正すればよく、本質的にはアナログ
加算を行うものとして用いている。
いてスイッチングを停止するためには、アナログスイッ
チ43を開放のままで固定すればよい。しかしこの場合
には電荷が出力されなくなるため、出力は正の電荷出力
と負の電荷出力との中間を出力したことと等価になり、
誤差が生ずる。そこで入力される1ビット信号列のうち
その値が“1”のものと“0”のものとを同数組み合わ
せてスイッチングを停止するようにすれば誤差は生じな
い。例えば(表4)に示すように、1ビット信号列の両
端が“1”と“0”に固定されている場合には、それら
の信号に対応する1ビットD/A変換器列13内におけ
るDACのアナログスイッチ43を開放に固定すること
により、誤差を生じることなく、スイッチングを停止す
ることができる。
グ動作を減少することができ、このスイッチング動作に
よるノイズの発生を抑えることができる。なお、上記の
各実施の形態におけるD/A変換装置では、NS11と
して、(式1)で表されるものを用いたが、ノイズシェ
ーパとして機能するものであれば、異なる次数、特性、
出力階調数を有するものであっても、同様に実施でき、
同様な効果が得られる。
(表1)に示したROMデータ等は、説明のための一例
であり、勿論これに限ったものではなく、例えばロジッ
ク回路で構成することも可能である。
て、DEC12の出力ビット数m(即ちDAC列13に
おけるDACの個数m)を(p−1)として説明した
が、これらは何れも最少の場合であるから回路構成等の
都合によって、mはこれ以上の数であっても良い。
は、図2および図4示した構成に限ったものでは無く、
要は1ビット信号列の各ビットデータをそれぞれD/A
変換しアナログ加算することができれば良く、スイッチ
ングを停止することによるノイズ低減が可能であれば良
い。
に1ビットD/A変換器のスイッチング動作を部分的に
停止することができる。
差の大きいものから停止するようにして、小信号時には
各1ビットD/A変換器の相対誤差を、より小さくする
ことができる。
シタを用いて構成した場合にも、1ビットD/A変換器
を2個づつ組み合わせることにより、スイッチング動作
を停止することができる。
を減少することができ、このスイッチング動作によるノ
イズの発生を抑えることができる。
ロック図
例を示す回路図
すブロック図
成例を示す回路図
タ・シミュレーション図
Claims (6)
- 【請求項1】 kを整数として、入力されたディジタル
信号に対して、その信号のサンプリング周波数のk倍の
サンプリング周波数によるフィルタ機能を有するディジ
タルフィルタと、前記ディジタルフィルタからの出力信
号に対して、そのデータの語長を制限するとともに、そ
の信号に含まれるノイズの周波数特性を所定の特性に変
化させるノイズシェーパと、前記ノイズシェーパからの
出力信号を、その信号レベルに対応して、複数の1ビッ
ト信号からなる1ビット信号列に変換して出力するデコ
ーダと、前記デコーダから出力された1ビット信号列の
各1ビット信号を、その信号に対応するアナログ信号に
変換する1ビットD/A変換器を備えた1ビットD/A
変換器列と、前記1ビットD/A変換器列から出力され
た前記各1ビット信号に対応するアナログ信号を総和す
るアナログ加算器とを備え、前記デコーダを、ノイズシ
ェーパからの出力信号レベルに応じた数の1ビット信号
が巡回する1ビット信号列を出力するよう構成し、前記
デコーダは、ノイズシェーパからの出力信号レベルが所
定値より小さいことを検出して、1ビット信号列の一部
の1ビット信号を、その値を固定して前記巡回動作から
除外するD/A変換装置。 - 【請求項2】 デコーダを、pを整数としてp通りの入
力信号レベルに対応して、少なくともp−1個の1ビッ
ト信号からなる1ビット信号列を出力するよう構成し、
前記デコーダは、前記1ビット信号列の割り当て開始位
置が、1サンプルデータ前の1ビット信号列の最終割り
当て位置の次の位置となるように巡回する請求項1に記
載のD/A変換装置。 - 【請求項3】 デコーダを、所定値より小さい入力信号
レベルを検出した際に1ビット信号列の巡回動作から除
外する1ビット信号を徐々に増加して、前記1ビット信
号列を出力し、前記入力信号レベルが再び所定値より大
きくなったことを検出して、前記巡回動作を直ちに元に
戻すよう構成した請求項1または請求項2に記載のD/
A変換装置。 - 【請求項4】 デコーダを、所定値より小さい入力信号
レベルを検出した際に1ビット信号列の巡回動作から除
外する1ビット信号を徐々に増加して、前記1ビット信
号列を出力し、前記入力信号レベルが再び所定値より大
きくなったことを検出して、前記入力信号レベルに応じ
て、前記巡回動作から除外する1ビット信号数を減少す
るよう構成した請求項1または請求項2に記載のD/A
変換装置。 - 【請求項5】 1ビットD/A変換器列を、その1ビッ
トD/A変換器列を構成するm個の1ビットD/A変換
器を、各1ビットD/A変換器をDAC−mとして、そ
れぞれの出力レベルの順に、DAC−1,DAC−2,
DAC−3,DAC−4,…,DAC−(m−3),D
AC−(m−2),DAC−(m−1),DAC−mと
し、デコーダから出力される連続した1ビット信号列に
対して、DAC−1,DAC−(m−1),DAC−
3,DAC−(m−3),…,DAC−4,DAC−
(m−2),DAC−2,DAC−mという並びに割り
当て、その並びの両端から同数づつ順に巡回動作から除
外するよう構成した請求項1から請求項4のいずれかに
記載のD/A変換装置。 - 【請求項6】 1ビットD/A変換器列とアナログ加算
器とからなるD/A変換回路を、1ビットD/A変換器
列の各1ビットD/A変換器がコンデンサとそのコンデ
ンサの両端の接続を切り換えるスイッチとで構成される
とともに、アナログ加算器が積分器で構成されたスイッ
チトキャパシタ回路で形成し、前記D/A変換回路を、
1ビット信号列の巡回動作から除外される1ビット信号
を偶数個とした場合に、前記除外される1ビット信号に
対応する1ビットD/A変換器の出力側スイッチを開放
とするよう構成した請求項1から請求項5のいずれかに
記載のD/A変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32775095A JP3150593B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | D/a変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32775095A JP3150593B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | D/a変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09167966A true JPH09167966A (ja) | 1997-06-24 |
JP3150593B2 JP3150593B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=18202572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32775095A Expired - Fee Related JP3150593B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | D/a変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3150593B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6204788B1 (en) | 1998-08-25 | 2001-03-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Digital/analog conversion apparatus |
JP2014112775A (ja) * | 2012-12-05 | 2014-06-19 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | カスケードδς変調器及びそのデジタル−アナログ変換器 |
-
1995
- 1995-12-18 JP JP32775095A patent/JP3150593B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6204788B1 (en) | 1998-08-25 | 2001-03-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Digital/analog conversion apparatus |
JP2014112775A (ja) * | 2012-12-05 | 2014-06-19 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | カスケードδς変調器及びそのデジタル−アナログ変換器 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3150593B2 (ja) | 2001-03-26 |
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