JP2993330B2 - D/a変換装置 - Google Patents

D/a変換装置

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JP2993330B2
JP2993330B2 JP5241229A JP24122993A JP2993330B2 JP 2993330 B2 JP2993330 B2 JP 2993330B2 JP 5241229 A JP5241229 A JP 5241229A JP 24122993 A JP24122993 A JP 24122993A JP 2993330 B2 JP2993330 B2 JP 2993330B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル信号をアナロ
グ信号に変換するD/A(ディジタル/アナログ)変換
装置に関し、特にディジタル入力信号のサンプリング周
波数よりも高いサンプリング周波数でD/A変換を行
う、オーバーサンプリング型D/A変換装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】D/A変換装置の一つとして、ノイズシ
ェーパとPWMを用いたD/A変換装置が報告されてい
る。従来報告されていたこの方式のD/A変換装置につ
いて図9を用いて説明する。なお、この技術については
「ナショナル・テクニカル・レポート(第34巻第2号、
昭和63年4月)pp.40-45」にその記載がある。
【0003】図9は従来のD/A変換装置の一例を示す
ブロック図である。10はディジタルフィルタ(DF)
であり、入力されたディジタル信号のサンプリング周波
数fsをn倍(n≧2)にするものである。ここではn=
64とする。11はノイズシェーパ(NS)であり、D
F10から出力されるディジタル信号の語長制限を行う
とともにノイズの周波数特性を所定の特性に変化させる
ものである。ここでは3次特性のノイズシェーパとし、
入力Xに対する出力Yは(数1)で表されるものとす
る。
【0004】
【数1】
【0005】また、出力Yは11(=p)レベルの出力
を持つものとする。70はパルス幅変調回路(PWM)
であり、NS11から出力されるディジタル信号に対応
した11通りのパルス幅を有する1ビットのパルス信号
に変換し、アナログ信号として出力する。図9のD/A
変換装置は、DF10とNS11によりディジタル入力
信号をサンプリング周波数64fs、11レベルとしたの
ちに、PWM70でさらに少なくとも704倍(64×
11)のクロックを用いてアナログ信号に変換するもの
であり、ディジタル信号をより高いサンプリング周波数
でアナログ信号に変換するいわゆるオーバーサンプリン
グ型のD/A変換装置となっている。
【0006】図9のD/A変換装置の出力信号スペクト
ラムをコンピュータ・シミュレーションで求めた結果を
図10に示す。簡単のため、ここでは0〜2fsまでの信
号を示している。前記したように僅か11レベルのディ
ジタル信号をアナログ信号に変換したものながら、図1
0に示したようにNS11によって0〜fs/2の信号帯域
では120dB以上のダイナミックレンジ(D.R.)が得ら
れるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図9に示
す構成では、PWM70には少なくとも704fsのクロ
ックを必要とする。例えば、ディジタルオーディオで広
く用いられているサンプリング周波数fs=48kHzの場
合、704fs=33.792MHzという極めて高いクロックと
なり、電磁干渉や電磁妨害の対策が必要になるなど実用
上の課題がある。
【0008】PWM以外の方式でD/A変換を行う場合
にはPWMの場合よりも低いクロックで動作させること
も可能である。例えば、抵抗列を用いたD/A変換回路
を用いればよい。しかし、このためには抵抗列に極めて
高い相対精度が要求されるため、D/A変換回路の製造
が困難になるという課題があった。
【0009】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、PWMのように高いクロックを必要とせず、またD
/A変換回路に高い精度を必要としないようなD/A変
換装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は以下の構成とする。
【0011】(1)入力されたディジタル信号のサンプ
リング周波数をn倍(n≧2)にするディジタルフィル
タと、前記ディジタルフィルタの出力を入力とし語長制
限とともにノイズの周波数特性を所定の特性に変化させ
るノイズシェーパと、前記ノイズシェーパの出力を入力
とし、その入力の値に対応した1ビット信号列に変換す
るデコーダと、前記デコーダの出力をアナログ信号に変
換する1ビットD/A変換器列と、前記1ビットD/A
変換器列の出力を総合するアナログ加算器とを備え、前
記デコーダの出力を、前記ノイズシェーパから出力され
るp通り(pは整数)の値を持つ信号に対応して所定の
ビット個数分を「1」とし他を「0」とする少なくとも
(p−1)個のパラレルな1ビット信号列を出力するよ
うにし、前記1ビット信号列の各ビットを「1」が割り
当てられる順にそれぞれ0,1,2,・・,(p−
1),・・と位置番号を付すとき、あるサンプルデータ
に対して前記所定のビット個数分「1」の割り当てを受
ける際、「1」の割り当てを受ける前記1ビット信号列
のビット位置番号が、1サンプルデータ前に「1」の割
り当てを受けたビットの最終位置番号の次の番号になる
ように前記位置番号順に巡回して前記所定のビット個数
分割り当てられるようにし、前記デコーダ出力の隣合う
番号に対して前記1ビットD/A変換器列の中の相反す
る相対誤差を持つ1ビットD/A変換器が割り当てられ
るように配列したD/A変換装置とする。
【0012】(2)1ビットD/A変換器列の各1ビッ
トD/A変換器を出力レベルの順にD1,D2,D3,D
4,・・・,Dm-3,Dm-2,Dm-1,Dmとしたとき、デ
コーダの出力信号列の各位置番号に対して前記1ビット
D/A変換器列の割り当てをD1,Dm-1,D3,Dm-3,
・・・,D4,Dm-2,D2,Dmの順に配列したD/A変
換装置とする。
【0013】(3)1ビットD/A変換器列の各1ビッ
トD/A変換器を全く同一の形状で1列に並べて配置し
てLSI化したとき、前記各1ビットD/A変換器を配
置順にD1,D2,D3,D4,・・・,Dm-3,Dm-2,D
m-1,Dmとしたとき、デコーダの出力信号列の各位置番
に対して前記1ビットD/A変換器列の割り当てをD
1,Dm-1,D3,Dm-3,・・・,D4,Dm-2,D2,Dm
の順に配列したD/A変換装置とする。
【0014】
【作用】上記した構成により本発明は、 (1)ノイズシェーパの出力をデコーダで1ビット信号
列に変換しさらに1ビットD/A変換器列でアナログ信
号に変換することにより、D/A変換時のサンプリング
周波数がノイズシェーパのディジタル出力のサンプリン
グ周波数と同じでよく、PWMに比較して遥かに低いク
ロックでの動作が可能である。
【0015】(2)デコーダがノイズシェーパの出力を
複数個の1ビットD/A変換器に巡回するように割り当
てることにより、ノイズシェーパの出力値と特定の1ビ
ットD/A変換器との相関を無くしている。
【0016】(3)各1ビットD/A変換器の相対誤差
に起因するノイズの実効値を小さくするように1ビット
D/A変換器列を配列している。このことによって各1
ビットD/A変換器間の出力にバラツキがある場合で
も、信号帯域での歪やノイズの発生を小さくすることが
できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0018】図1は本発明によるD/A変換装置の一実
施例を表すブロック図である。図1で、10はディジタ
ルフィルタ(DF)、11はノイズシェーパ(NS)で
あり、ともに図9で示したものと同一の構成・機能を有
する。12はデコーダ(DEC)であり、NS11から
出力されるディジタル信号に対応してm個の1ビット信
号を出力するものである。13は1ビットD/A変換器
列(DAC)であり、第1のD/A変換器(DAC−
1)から第mのD/A変換器(DAC−m)までの、全
て均一なm個の1ビットD/A変換器で構成される。1
4はアナログ加算器であり、DAC13から出力される
m個のアナログ信号を総合し、アナログ信号として出力
する。15はD/A変換回路であり、DAC13とアナ
ログ加算器14とで構成される。図1のD/A変換装置
は、DF10とNS11によりディジタル入力信号をサ
ンプリング周波数64fs、11(=p)レベルとしたの
ちに、DEC12でm個の1ビット信号とし、さらにD
/A変換回路15でアナログ信号に変換するものであ
り、ディジタル信号をより高いサンプリング周波数でア
ナログ信号に変換するいわゆるオーバーサンプリング型
のD/A変換装置となっている。
【0019】図1のDEC12の一例を図2に示す。図
2で、20はポインタであり、入力信号の累算値の剰余
を出力するものである。21はROM(読み出し専用メ
モリ)であり、入力信号を下位、ポインタ20の出力を
上位とするアドレスに対応してmビットのデータを出力
するものである。ここでは、m=10(=p−1)とす
る。図2の動作を説明すると、まずポインタ20は図1
のNS11から出力される11レベルの信号(0〜1
0)を累算し、10の剰余を求め出力する。従って、そ
の出力は0〜9の10通りとなる。次に、入力信号を下
位、ポインタ20の出力信号を上位とするアドレスをR
OM21に入力し、10ビットのデータを得る。この1
0ビットのデータは、1ビット信号10個を表すもので
ある。この時のアドレス(10進数)とデータ(2進
数)の関係を(表1)に示す。
【0020】
【表1】
【0021】(表1)を説明すると、10ビットデータ
はアドレス下位即ち入力信号の数値が示すだけ“1”と
なっており、各ビットの総和が入力信号に等しくなるよ
うになっている。また、アドレス上位即ちポインタ20
の出力信号の数値が示すだけ左にシフトされ、あふれた
桁は右から現れるように巡回している。(表1)のよう
にROM21を定義することにより、例えば(表2)の
ようにデータが出力される。
【0022】
【表2】
【0023】(表2)からも判るように、入力信号の数
値が示すだけの“1”が10ビットデータを巡回するよ
うに出力されており、このことは入力信号の数値と10
ビットデータのうちの特定ビットとの相関が無いことを
示している。このため、10ビットデータがそれぞれ接
続される1ビットD/A変換器列13の出力間にバラツ
キがある場合でも、信号帯域での歪やノイズの発生を小
さくすることができる。
【0024】図1のD/A変換回路15の一例を図3に
示す。図3で、13は1ビットD/A変換器列(DA
C)、14はアナログ加算器、15はD/A変換回路で
あり、それぞれ図1に対応している。30はスイッチで
あり、ディジタル入力信号b1からbmの値が“1”のと
きVrefに接続され、“0”のときにGNDに接続され
るように切り換わる。31は容量である。図3の動作を
説明すると、ディジタル入力信号の“1”、“0”に応
じてスイッチをVrefかGNDに切り換え、各容量31
の片側の電極を共通にして各容量31の間で電荷を再分
布させることにより出力電圧を得ている。即ち、容量と
スイッチのアレイによる電荷再分布型のD/A変換器を
構成している。いま、DAC−1の容量31の容量値を
C1、DAC−2の容量31の容量値をC2、・・・、D
AC−mの容量31の容量値をCmとするとき、アナロ
グ出力電圧Voは(数2)で求められる。
【0025】
【数2】
【0026】ここで、DAC13は全て均一な構成であ
るから容量31の容量値もC1=C2=・・・=Cmであ
り、アナログ出力は、ディジタル入力信号のうち“1”
になっている信号の数に比例した電圧値を出力するもの
となっている。
【0027】実際の回路ではDAC13の容量31を完
全に均一に製造することは不可能であり、何らかの相対
誤差が存在する。この場合は(数2)からも明らかなよ
うにディジタル入力信号のうち“1”になっている信号
の数だけではなく位置にも依存した電圧値が出力され
る。
【0028】ここで、アナログ出力と1ビットD/A変
換器列(DAC)の相対誤差の関係について説明する。
いま、DAC−1の出力をD1、DAC−2の出力をD
2、・・・、DAC−mの出力をDm、各DACの平均出
力をDとするとき、各DACの相対誤差εi(i=1,2,・・
・,m)は(数3)の関係がある。
【0029】
【数3】
【0030】図1のDEC12の出力のうち“1”にな
っている信号の数が1になるときの確率をP1、2にな
るときの確率をP2、・・・、mになるときの確率をPm
としたとき、アナログ出力に含まれる相対誤差の実効値
εrmsは(数4)となる。
【0031】
【数4】
【0032】(数4)において、右辺第1項は各DAC
の相対誤差によるものであり、この項を小さくするため
には各DAC間の相対誤差を小さくするしかない。とこ
ろが、右辺第2項以降はDEC12の出力に応じた数の
DACを組み合わせて出力するときに組み合わされたD
AC間の相対誤差によって生じる誤差であり、この項は
DACの組み合せにより小さくすることができる。(数
4)からも明らかなように、右辺第2項以降を小さくす
るためには隣合うDACの相対誤差の和を小さくすれば
よく、そのためにはDEC12の出力信号列の隣合うビ
ットに対して相反する相対誤差(プラスの相対誤差に対
してマイナスの相対誤差、またはその逆)を持つDAC
が割り当てられるように配列すればよい。
【0033】図1のD/A変換装置で、DF10とNS
11によりディジタル入力信号をサンプリング周波数6
4fs、11レベルとしたのちに、DEC12で10個の
1ビット信号とされるとき、1ビットD/A変換器列1
3が例えば(表3)に示すような最大±1.0%のバラ
ツキでプラスとマイナスが交互になるような場合の出力
信号スペクトラムをシミュレーションで求めた結果を図
4に示す。簡単のためここでは0〜2fsまでの信号を示
している。
【0034】
【表3】
【0035】図10にも示したように、NS11からの
出力では0〜fs/2の信号帯域では120dB以上のダイナ
ミックレンジが得られるが、図4では約102dBのダ
イナミックレンジとなっており、1ビットD/A変換器
列13に最大±1.0%ものバラツキが存在するにも関
わらず16ビット精度以上の性能が得られているのが判
る。また、(表4)に示すような最大±1.0%のバラ
ツキでプラスとマイナスが交互にならないような場合の
出力信号スペクトラムをシミュレーションで求めた結果
を図5に示す。
【0036】
【表4】
【0037】図5では約99dBのダイナミックレンジ
となっており、1ビットD/A変換器列13のバラツキ
を考慮にいれない場合、3dBのダイナミックレンジの
劣化がみられる。これに対してデータが巡回しないよう
な出力の場合、例えばポインタ20の出力が入力によら
ず0に固定されている場合の出力信号スペクトラムをシ
ミュレーションで求めた結果を図6に示す。図6に見ら
れるように、図4,図5に比較してノイズが増加し、高
調波歪が発生しており、またダイナミックレンジは約7
0dBと大きく劣化していることが判る。
【0038】また、ここではデコーダ12の出力の隣合
うビットに対して相反する相対誤差を持つ1ビットD/
A変換器13が割り当てられるようにしたが、本発明の
他の実施例として、1ビットD/A変換器が出力レベル
の順にD1,D2,D3,D4,・・・,Dm-3,Dm-2,D
m-1,Dmとなるときは、デコーダ12の出力信号列の各
ビットに対して1ビットD/A変換器列の割り当てをD
1,Dm-1,D3,Dm-3,・・・,D4,Dm-2,D2,Dm
の順に配列すればよい。例えば、1ビットD/A変換器
列13の出力が(表5)に示すような出力レベルの順で
最大±1.0%のバラツキになるような場合の出力信号
スペクトラムをシミュレーションで求めた結果を図7に
示す。
【0039】
【表5】
【0040】図7では約106dBのダイナミックレン
ジとなっており、全ての配列の組み合せの中で最も高い
特性になっている。特にこの方式では1ビットD/A変
換器の出力レベルが既知の場合には、前記のような配列
にするだけで最大のダイナミックレンジを得られるとい
う効果がある。
【0041】次に、本発明のさらに他の実施例について
説明する。一般に、均一な特性を持つ1ビットD/A変
換器列をLSIで実現しようとするとき、各1ビットD
/A変換器を全く同一の形状で1列に並べて配置すれば
平面的な加工精度の誤差による相対誤差の劣化を小さく
することができ、高精度な1ビットD/A変換器列を作
ることができる。図3に示したD/A変換回路のLSI
マスクパターン例を図8に示す。図8において、30は
スイッチであり、31は例えば2層のポリシリコンを上
部電極と下部電極に用いた2層ポリシリコン構造の容量
であり、13は1ビットD/A変換器列で各1ビットD
/A変換器は全く同一の形状で1列に並べて配置されて
おり、それぞれ図3に対応している。このD/A変換回
路に置いて1ビットD/A変換器列の相対誤差は容量の
比精度で決まり、容量値は上部電極と下部電極間の絶縁
層の誘電率と絶縁層の厚さと電極の面積で決まる。LS
Iのチップ内では絶縁層の誘電率は等しいことから、容
量の比精度の劣化要因は絶縁層の傾斜による厚さの違い
および加工精度の誤差による電極面積の違いである。加
工精度の誤差による要因については容量を同一の形状で
1列に配置し、さらに容量の面積を可能な限り大きくす
ることで容量の比精度を上げることができるが、絶縁層
の傾斜による要因については容量の形状、配置、面積に
は直接的には依存しない。ここで、絶縁層の傾斜を次の
3種類の場合に分けて考察する。
【0042】(1)絶縁層が容量C1,C2,・・・,C
mに対して順に傾斜したとき、各容量の容量値も傾斜に
反比例して順に大きくまたは小さくなる。
【0043】(2)絶縁層が容量C1,C2,・・・,C
mに対して大きく波打つ形で傾斜したとき、各容量の容
量値も傾斜に反比例して分布する。
【0044】(3)絶縁層が容量C1,C2,・・・,C
mに対して小さく波打つ形で傾斜したとき、各容量はラ
ンダムな比精度で分布する。
【0045】容量が(1)のように分布するとき容量C
1,C2,C3,C4,・・・,Cm-3,Cm-2,Cm-1,Cm
の配置順に対して、デコーダの出力の各ビットにはC
1,Cm-1,C3,Cm-3,・・・,C4,Cm-2,C2,Cm
の順で割り当てられるようにすれば最大のダイナミック
レンジを得ることができる。また、容量が(2)のよう
に分布するときは最大のダイナミックレンジを得ようと
すれば分布状態によって最適な配置が異なり一つには決
まらないが、配置が隣合う容量の相対誤差は同じ極性を
もつ可能性が高く、(数4)の右辺第2項以降が小さく
ならない。そこで、(1)のような配置にすると比精度
の分布が見かけ上ランダムに近い形になり、(数4)の
右辺第2項以降を打ち消し合って小さくする可能性が高
い。また、容量が(3)のようにランダムに分布すると
きは容量の配置順を変えてもダイナミックレンジに大き
な変化はない。したがって、全ての場合を考慮したとき
高い性能を得るためには容量C1,C2,C3,C4,・・
・,Cm-3,Cm-2,Cm-1,Cmの配置順に対して、デコ
ーダの出力の各ビットにはC1,Cm-1,C3,Cm-3,・
・・,C4,Cm-2,C2,Cmの順で割り当てられるよう
にすればよい。
【0046】以上説明したようにD/A変換装置を構成
するものである。ここではNS11に(数1)で表され
るものを用いたが、ノイズシェーパとして機能するもの
であれば異なる次数、特性であってもよいことは勿論で
ある。また、図3に示したDEC12の構成や(表1)
のROMデータ等は説明のための一例であり、勿論これ
に限ったものではない。さらに、NS11のp通りの出
力に対してDEC12の出力ビット数m(即ち、1ビッ
トD/A変換器13の個数m)をそれぞれ(p−1)と
して説明したが、これらは何れも最少の場合であるから
回路構成等の都合によって、mはこれ以上の数であって
も良い。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように本発明のD/A変換装
置は、D/A変換時のサンプリング周波数がノイズシェ
ーパのディジタル出力のサンプリング周波数と同じでよ
く、PWMに比較して遥かに低いクロックでの動作が可
能であるという優れた特長を有するものである。
【0048】また、デコーダがノイズシェーパの出力を
複数個の1ビットD/A変換器に巡回するように割り当
てるようにしたため、ノイズシェーパの出力値と特定の
1ビットD/A変換器との相関が無く、さらに各1ビッ
トD/A変換器の相対誤差を打ち消すように配列したた
め、相対誤差に起因するノイズの実効値を小さくでき、
各1ビットD/A変換器間の出力にバラツキがある場合
でも、信号帯域での歪やノイズの発生を小さくすること
ができるという優れた特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるD/A変換装置の一実施例を表す
ブロック図
【図2】図1のデコーダ12の一例を表すブロック図
【図3】図1のD/A変換回路15の一例を表す回路図
【図4】図1のD/A変換装置で、1ビットD/A変換
器列のバラツキがプラスとマイナスが交互になるような
場合の出力信号スペクトラム
【図5】図1のD/A変換装置で、1ビットD/A変換
器列のバラツキがプラスとマイナスが交互にならないよ
うな場合の出力信号スペクトラム
【図6】図1のD/A変換装置で、ポインタ20の出力
が入力によらず0に固定されている場合の出力信号スペ
クトラム
【図7】図1のD/A変換装置で、1ビットD/A変換
器列のバラツキが(表5)のような場合の出力信号スペ
クトラム
【図8】図3のD/A変換回路のLSIマスクパターン
の一例を示すパターン図
【図9】従来のD/A変換装置の一例を示すブロック図
【図10】コンピュータ・シミュレーションで求めた、
図9のD/A変換装置の出力信号スペクトラム
【符号の説明】
10 ディジタルフィルタ(DF) 11 ノイズシェーパ(NS) 12 デコーダ(DEC) 13 1ビットD/A変換器列(DAC) 14 アナログ加算器 15 D/A変換回路 20 ポインタ 21 ROM(読み出し専用メモリ) 30 スイッチ 31 容量 90 パルス幅変調回路(PWM)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−302222(JP,A) 特開 平4−262622(JP,A) 特開 平4−152715(JP,A) 特開 平1−115223(JP,A) 特開 平4−150416(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 1/00 - 7/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたディジタル信号のサンプリン
    グ周波数をn倍(n≧2)にするディジタルフィルタ
    と、 前記ディジタルフィルタの出力を入力とし、語長制限と
    ともにノイズの周波数特性を所定の特性に変化させるノ
    イズシェーパと、 前記ノイズシェーパの出力を入力とし、その入力の値に
    対応した1ビット信号列に変換するデコーダと、 前記デコーダの出力をアナログ信号に変換する1ビット
    D/A変換器列と、 前記1ビットD/A変換器列の出力を総合するアナログ
    加算器とを備え、 前記デコーダの出力を、前記ノイズシェーパから出力さ
    れるp通り(pは整数)の値を持つ信号に対応して所定
    のビット個数分を「1」とし他を「0」とする少なくと
    も(p−1)個のパラレルな1ビット信号列を出力する
    ようにし、前記1ビット信号列の各ビットを「1」が割
    り当てられる順にそれぞれ0,1,2,・・,(p−
    1),・・と位置番号を付すとき、あるサンプルデータ
    に対して前記所定のビット個数分「1」の割り当てを受
    ける際、「1」の割り当てを受ける前記1ビット信号列
    のビット位置番号が、1サンプルデータ前に「1」の割
    り当てを受けたビットの最終位置番号の次の番号になる
    ように前記位置番号順に巡回して前記所定のビット個数
    分割り当てられるようにし、前記デコーダ出力の隣合う
    番号に対して前記1ビットD/A変換器列の中の相反す
    る相対誤差を持つ1ビットD/A変換器が割り当てられ
    るように配列したD/A変換装置。
  2. 【請求項2】 1ビットD/A変換器列の各1ビットD
    /A変換器を出力レベルの順にD1,D2,D3,D4,・
    ・・,Dm-3,Dm-2,Dm-1,Dmとしたとき、デコーダ
    の出力信号列の各位置番号に対して前記1ビットD/A
    変換器列の割り当てをD1,Dm-1,D3,Dm-3,・・
    ・,D4,Dm-2,D2,Dmの順に配列した請求項1記載
    のD/A変換装置。
  3. 【請求項3】 1ビットD/A変換器列の各1ビットD
    /A変換器を全く同一の形状で1列に並べて配置してL
    SI化し、前記各1ビットD/A変換器を配置順にD
    1,D2,D3,D4,・・・,Dm-3,Dm-2,Dm-1,Dm
    としたとき、デコーダの出力信号列の各位置番号に対し
    て前記1ビットD/A変換器列の割り当てをD1,Dm-
    1,D3,Dm-3,・・・,D4,Dm-2,D2,Dmの順に
    配列した請求項1記載のD/A変換装置。
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