JPH09166464A - 空気流量計測装置及び空気流量計測方法 - Google Patents

空気流量計測装置及び空気流量計測方法

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JPH09166464A
JPH09166464A JP7324212A JP32421295A JPH09166464A JP H09166464 A JPH09166464 A JP H09166464A JP 7324212 A JP7324212 A JP 7324212A JP 32421295 A JP32421295 A JP 32421295A JP H09166464 A JPH09166464 A JP H09166464A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】応答遅れのある熱式空気流量計を用いても、実
際に近い平均流量が得られるエンジン空気流量の測定装
置及び測定方法を提供する。 【解決手段】熱式空気流量計の出力をA/D変換(30
1)した後にデジタル信号を2系統に分け、第1の系統
で時定数を求め(303)た後に第2の系統の出力とと
もに出力からの誤差を求める逆変換を(305)を実行
する。その後、熱式空気流量計の特性に基づいてリニア
ライズ(306)し、流れ方向を判別する。 【効果】実際の空気流量変化に即した信号が得られると
ともに、流れの方向が判別されるので、正確な空気流量
の平均値が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エンジン
の電子燃料噴射システムに用いられる空気流量計測装置
およびそれを用いた空気流量計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子燃料噴射システムを備えた自動車用
エンジンの吸入空気流量を測定する熱式空気流量計は、
多く吸気ダクトのスロットル上流に配置される。ところ
で、スロットル開度の大きい状態すなわち負荷の大きい
状態では吸気ダクト中で脈動流が発生し、応答の遅い自
動車用エアフローセンサを用いると異常に低下した検出
流量値を示す場合がある。この低下の原因は、主として
センサの応答性と非線形な出力特性にあり、細い熱線の
ように応答が高速で、且つ高速に出力を線形化するリニ
アライザを使用すれば回避できると考えられる。そこ
で、脈動する出力の全振幅を検出して補正係数を乗じ、
平均出力に加算して検出流量の低下を防止する例が特公
昭59−17371号公報(以下文献1と称す)に記載
されている。
【0003】熱式空気流量計の信号の補正方法について
の基本概念が、SAEペ−パ−No.880561(S
AE Paper No.880561)(以下文献2
と称す)及びSAE ペ−パ− No.940377
(SAE Paper No.940377)(以下文
献3と称す)に記載されている。これら文献では、熱式
空気流量計の出力は変動した流れに対して時間遅れと非
線形特性が加えられたものであると考えている。そし
て、このような考えに基づいて実際に熱式空気流量計を
構成した例が、特公平6−13859号公報(以下文献
4と称す)や特開平4−358743号公報(以下文献
5と称す)に記載されている。
【0004】さらに、熱式空気流量計において流れの方
向を判別できないという不具合のために、逆流が伴う脈
動流の計測においては、検出流量値が異常に増大する傾
向がある。逆流を伴う脈動流は、エンジンの吸排気バル
ブの開タイミングのオーバーラップによる吹き返しや吸
気バルブによる圧力脈動の反射により生じる。この不具
合を解消するために、流れ方向を判別できない熱式空気
流量計を用いて逆流量を検出する方法が、特公平2−3
2564公報(以下文献6と称す)、特公平5−106
12公報(以下文献7と称す)及び特開昭61−213
728公報(以下文献8と称す)に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の欄に
記載した文献4や文献5の熱式空気流量計では、その出
力をリニアライズしてから応答性補償の逆変換を実行し
ている。しかしながら、これらの装置を用いると流量の
変動幅はある程度近似されるが、エンジン空燃比を決定
する上で重要な真の平均空気流量は得られない。
【0006】図2に、回転数を一定として、負荷を変化
させたときの真の平均流量と熱式空気流量計を用いて検
出した検出流量との関係を示す。曲線223は応答遅れ
のある熱式空気流量計の出力をリニアライズし平均化し
た場合である。流量の大きい高負荷域で検出流量値が一
旦低下し、その後上昇している。見かけの検出流量が低
下する原因は、文献1に説明されているように、流量計
の出力に応答遅れがあることと、流量計の出力特性が非
線形性を有することによる。また、流量の大きい最大負
荷域で検出流量値が増加するのは、熱式空気流量計が流
量の絶対値しか測定できないため、逆流分をも含んで測
定することによる。そのため、この検出流量が増加する
ことに対しては、応答性補償の逆変換を行っても原理的
に解決できない。
【0007】上述した中で、検出流量が低下する現象に
ついては、文献4や文献5に記載の方式、すなわち熱式
空気流量計の出力信号をリニアライズしてから応答性を
補償する逆変換を行う方式を用いても真の平均流量は求
められない。従って、図2に示すように、検出流量が低
下した場合に検出流量波形に対して応答性を補償する逆
変換を実行しても、検出流量値が低下することを防止で
きず、真の空気流量が得られないという不具合を生じ
る。
【0008】実際に、熱式空気流量計の応答遅れのある
出力をリニアライザで流量に変換し、これに応答性を補
償する逆変換を施した例を図3に示す。2リットル4気
筒エンジンを毎分900回転で運転した場合である。真
の流量波形(絶対値)234とその平均値231、熱式
空気流量計の出力をリニアライザを用いて変換した検出
流量波形235とその平均値232、検出流量波形23
5を逆変換した波形236とその平均値233が示され
ている。逆変換した波形236の位相と振幅は回復して
おり、応答遅れ補償は達成されている。しかしながら、
最低流量及び最高流量付近で、逆変換された波形236
は真の流量波形234より小さな値になっている。ま
た、平均値233は逆変換以前の平均値232から殆ど
変化していない。このように、検出流量が低下した場合
には、エンジンの空燃比制御を正確に行うことが困難で
あり、エンジンストールやエミッションの悪化を招く恐
れがある。
【0009】上述の文献5においては、応答性を補償す
るために逆変換を実行してから誤差を求め、ゲインを誤
差に与えているので、平均値の低下分を補正することは
可能である。しかしながら、文献1で説明されている様
に、平均値の低下の原因は応答性と出力の非線形性にあ
る。これらはいずれも流量に依存する特性を有するの
で、脈動する流量の周波数、振幅および流量の平均値に
応じて随時変化させる必要があり、複雑なマップを必要
とする。
【0010】一方、検出流量が増大する現象は、熱式空
気流量計が流れ方向を検出せず、逆流も順方向流(エン
ジンへの吸入流れ)と同様に検出することに起因する。
これを解消するためには、逆流量と順方向流量とを判別
し逆流する流量を負(−)、順方向に流れる流量を正
(+)として積算すればよい。つまり、順方向に流れた
後に逆流が生じるので、符号付きの流量を時間積分して
平均すれば真の平均流量が求まる。この事については、
文献6および7、8に詳しい。
【0011】ここで、文献6では逆流が発生するクラン
ク角位相を予め設定し、その位相になったら逆流とみな
している。しかし、実際の自動車用エンジンにおいて
は、測定している吸気ダクト内で常に逆流が生じている
訳ではない。つまり、エンジンの負荷や回転数により逆
流の発生する位相が変化する。そのため、この文献6に
記載の方法では逆流が発生しない運転条件において、逆
流分の流量を差し引く恐れがある。さらに、仮に正しく
逆流発生位相を指定したとしても熱式空気流量計に応答
遅れが生じている場合には、正しい逆流量を求めること
ができない。
【0012】また、文献7においては、圧力を同時に測
定して逆流開始点を求めている。しかし、この方法にお
いても熱式空気流量計に応答遅れが生じる場合には、応
答遅れのために逆流期間の検出流量が実際の空気流量と
異なり、正確な逆流量を検出できない。
【0013】上記文献6、7の不具合を解消する方法の
1つが文献8に記載されている。この文献8ではノイズ
対策を主眼として、逆流期間が明確でない熱式空気流量
計の出力から逆流期間を抽出する方法が試みられてい
る。そして、サンプリングした出力差を設定値と比較
し、設定値より上下する特異点が二つ以上存在したとき
に流れの方向が変化したとしている。この方法を用いる
と逆流の判別は可能である。しかし、設定値はエンジン
回転数やエンジン負荷により刻々と変わり、さらに脈動
周期中にも変わる可能性があり複雑な構成を必要とする
とともに、手法も複雑とならざるを得ない。
【0014】以上述べたように、脈動する流量の平均流
量を応答遅れのある熱式空気流量計で計測すると、平均
検出流量が真の値より低下する場合がある。この場合、
リニアライザを通過した後の信号に逆変換を施しても真
の平均流量値を得ることが難かしい。また、逆流を伴う
脈動流の流量の計測において平均検出流量が増大する場
合には、従来の方式では応答遅れを考慮していないの
で、正確な流量を求めることが困難である。
【0015】本発明の目的は、エンジンの脈動する流量
を応答遅れのある熱式空気流量計で計測しても、実際の
流量に対応した測定値が得られる空気流量計測装置およ
び空気流量の計測方法を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、簡単な構成で高精度
に流量を測定できる空気流量計測装置およびその計測方
法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の態様は、内燃機関の吸入空気量を熱式
空気流量計の出力を用いて測定する空気流量計測装置に
おいて、熱式空気流量計の出力を入力し応答遅れを補正
する手段と、この補正手段の出力を入力し予め記憶され
た前記熱式空気流量計の特性に基づいて空気流量に対応
する値に変換するリニアライズ手段と、このリニアライ
ズ手段の出力を入力とし逆流を判別する逆流判別手段と
を備えたものである。
【0018】また本発明の第2の態様は、内燃機関の吸
入空気量を熱式空気流量計の出力を用いて測定する空気
流量計測装置において、熱式空気流量計の出力信号をサ
ンプリングするA/D変換器と、このA/D変換器によ
りA/D変換されたデジタル信号を2つの系統に分離し
て、第1の系統で真の流量に対応する出力からの誤差を
求めるための逆変換を行い、この逆変換された値を第2
の系統に加算しこの加算された信号に対して予め記憶さ
れた前記熱式空気流量計の特性に基づいて空気流量に対
応する値に変換するリニアライズ手段と、このリニアラ
イズ手段の出力を入力とし逆流を判別する逆流判別手段
とを備えたものである。
【0019】そして好ましくは、逆流を判別する手段
が、予め定められた閾値とリニアライズ手段から得られ
た空気流量に対応する出力信号とを比較する第1の比較
要素と、この第1の比較要素の出力に応じて出力を格納
し積分する複数の積分要素と、この複数の積分要素中の
2つの積分要素の出力を比較する第2の比較要素と、こ
の第2の比較要素の出力に応じて正又は負の符号を排他
的に付加する符号付加要素とを備えたものである。◆ま
た好ましくは、第1の比較要素の出力が連続して閾値以
上であるときは、同一の積分要素に第1の比較要素の出
力を入力する第1のスイッチング要素を設けたものであ
る。
【0020】さらに、前記逆流を判別する手段に、空気
流量に対応する信号を予め定められた閾値と比較する第
1の比較要素と、前記信号が連続して閾値以上である積
分期間における前記信号を入力し積算する第1及び第2
の積分要素と、前記積分期間を交互に第1と第2の積分
要素に切り替えるスイッチング要素と、この第1及び第
2の積分要素の出力を所定時間後に比較する第2の比較
要素と、第1の積分要素の出力と第2の積分要素の出力
の小さい方に負の符号を付加する符号付加要素を設けて
もよい。◆また、クランクの回転に同期した信号を検出
する信号検出手段を設け、この信号検出手段の検出した
信号間隔を前記積分要素の積分時間としてもよい。
【0021】上記目的を達成するための本発明の第3の
態様は、内燃機関の吸入空気量を熱式空気流量計の出力
を用いて測定する空気流量計測方法において、熱式空気
流量計の出力信号をサンプリングし、このサンプリング
された信号から時定数を決定し、この決定された時定数
を用いて出力信号を流量の信号に逆変換し、この逆変換
された信号に対して線形化し、この線形化された信号に
基づいて逆流を判別して空気流量を求めるものである。
◆そして好ましくは逆流の判別において、サンプリング
データに基づいて得られた流量に対応した値が連続して
設定値以上となる期間を1つの単位としたときに、第1
の単位に対してその次に連続して設定値以上となる第2
の単位の流れ方向は、第1の単位と逆方向であるとした
ものである。
【0022】また好ましくは逆流の判別において、所定
時間中の奇数番の前記単位に含まれる前記線形化された
信号の出力と、偶数番の前記単位に含まれる前記線形化
された信号の出力とを各々別個に積分し、その積分値の
大小を比較し小さい方を逆流と判別するものである。◆
さらに、クランクの回転に同期した信号を検出する信号
検出手段が検出した信号間隔を、前記積分の時間として
もよい。◆また、前記積分の時間を0.1ないし2ms
とした、またはエンジンのクランク角度が0.6乃至1
2°変位する時間としてもよい。◆なお、サンプリング
を周期的に行い、その周期がクロックで測定される時間
毎であるとともに回転速度に応じて可変に設定されてい
てもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態をいく
つかの実施例を用いて説明する。初めに、本発明の基本
的な作用について説明する。文献1に記載のように、脈
動する流量を測定した応答性の良い熱式空気流量計の出
力をリニアライザに入力し、その出力を平均化して得た
平均検出流量においては、検出流量値が低下する恐れは
無い。つまり、応答の遅い熱式空気流量計を用いたとき
に検出流量値が低下するのは、図4に示すように、元来
非線形な出力特性(ステップ241)を有する熱式空気
流量計において、応答遅れ(振幅が小さくなり位相が遅
れること)(ステップ242)が加わったからである。
従って、応答遅れを有する熱式空気流量計の出力から真
の流量を求める場合には、図5に示すように、まず熱式
空気流量計の出力の応答性を補償する逆変換(応答遅れ
がある信号を元に戻すために振幅及び位相を補正する処
理)(ステップ251)を行い、その後リニアライザで
リニアライズする(ステップ252)必要がある。
【0024】換言すれば、応答性を補償する逆変換に
は、位相を進める作用と振幅を大きくする作用のみがあ
り、平均値を増幅する作用はほとんどない。このため逆
変換251を実行することにより、応答性の良い熱式空
気流量計と同等な信号を得ることができる。その後、流
量を求める際に信号をリニアライズすれば、検出流量値
の低下を防止できる。また、リニアライズした後の信号
において、逆流量を求める手段を用いて得た逆流量分
を、順方向に流れる流量分から減算すれば検出流量値の
増大を防止できる。
【0025】本発明の一実施例における信号処理を図1
及び図2、図6、図7を用いて説明する。図1は本発明
に係る自動車用エンジンの電子燃料噴射システムとそれ
に用いられる空気流量計測装置の模式図、図2は一定回
転数で負荷を変化させたときの真の平均流量と逆変換に
より求められた平均流量との関係を示す図、図6はこの
第1の実施例の信号処理法のフロー図、図7は流量と時
定数の関係を示す図である。
【0026】図1に、内燃機関の電子式燃料噴射系に熱
式空気流量計を用いた様子を示す。エンジン212に吸
入された空気は、図示していないエアクリーナを通過
し、熱式空気流量計202で空気流量が計測された後
に、吸気管214、スロットル部213を通過し、イン
ジェクタ210から供給される燃料と混合されてエンジ
ン212へ流入する。この混合された燃料はエンジン2
12で燃焼された後、排気ガスとして排気管211を通
って大気中に排出される。熱式空気流量計202から出
力される信号201と、補助信号である例えばクランク
角センサ217の信号218や図示しない空燃比センサ
等の運転状態をモニタする各種信号215は、エンジン
コントロールユニット(以後ECUと称す)206に取
り込まれる。そして、リ−ンバ−ン等に対して最適な運
転状態が得られるように、インジェクタ210から噴霧
される燃料噴射量が設定される。
【0027】ECU206は、主として入力ポート20
3、RAM204、ROM205、CPU208、出力
ポート207から構成される。ECU206に入力され
た信号は演算処理を施された後、制御信号として出力ポ
ート207から図示しない各種アクチュエータに送られ
る。図1では、例としてインジェクタ210に送られる
信号209のみが示されている。
【0028】この実施例ではECU206内部で空気流
量の演算処理を実行しているが、後述する図9、図11
および図12に示す全処理を、熱式空気流量計202自
身またはプリプロセッサ216の内部で実行してもよ
い。また、一部の処理を熱式空気流量計202またはプ
リプロセッサ216が分担してもよい。プリプロセッサ
216で行う場合、プリプロセッサ216が最低限必要
とする信号は、熱式空気流量計202の信号である。そ
の詳細を図6に示す。
【0029】図6においては、熱式空気流量計の出力信
号を周期Tでサンプリングし、A/D変換回路を用いて
アナログ信号をデジタル信号に変換し(ステプ301)
数値化する。次に、応答性を補償する逆変換(ステップ
305)を行うために、時定数τを(数1)により求め
る(ステップ303)。つまり、A/D変換した値を一
時的にリニアライザで流量Qに変換し(ステップ30
2)、次式から時定数τを定める。
【0030】
【数1】
【0031】ここで、定数C5およびC6としては、C5
=0.02、C6 =0.48を用いている。
【0032】文献3にも示されているように、熱式空気
流量計の熱素子は流量が大きいほど瞬時の放熱量が大き
く、熱平衡に到達しやすい。そのため図7に示すよう
に、流量が大きくなるほど時定数τは小さくなるという
流量依存性を示す。◆本実施例においては、エンジンの
脈動流量に対して遅れを有する流量信号から時定数τを
算出しているが、平均流量を求める上では十分な精度が
得られている。この時定数τと、A/D変換の周期T
と、ステップ304でメモリに記憶しておいた1回前の
A/D変換値V-1と今回のA/D変換値V0を用いて、
(数2)で示す応答性を補償する逆変換(ステップ10
5)を実行する。
【0033】
【数2】
【0034】ここで、VINVの出力特性は非線形性を保
っているから、リニアライザを用いて線形化し(ステッ
プ306)、流量を求める。
【0035】次に図8を用いて、真の空気流量信号を得
る本発明の原理について説明する。図8に、本発明の空
気流量測定装置に使用される熱式空気流量計202の入
出力の非線形特性を補償するリニアライザの変換特性カ
ーブ310、真の吸入空気流量変化311、熱式空気流
量計202の出力信号312、応答遅れのない熱式空気
流量計の出力信号313および熱式空気流量計202の
出力信号をそのままリニアライザに通して得たリニアラ
イザの出力信号314及びその各々の平均値を示す。
【0036】応答遅れのない理想的な熱式空気流量計の
非線形出力313に、特性310で表されるリニアライ
ジング処理を施せば、元の真の空気流量311の信号が
得られる。しかしながら、実際の応答遅れのある熱式空
気流量計202の出力信号312をそのままリニアライ
ジング処理をすると、信号314のようになり、真の空
気流量信号311とは位相、振幅及び平均値が相違し、
測定誤差を生じる。
【0037】一方、本発明による空気流量測定装置にお
いては、熱式空気流量計202の出力信号312にリニ
アライジング処理する前に、応答遅れ補償のための逆変
換処理をしているので応答遅れのない出力信号313と
同じ振幅と位相を有する信号が得られる。そして、逆変
換をした信号に対し特性310で表されるリニアライジ
ング処理を施すので、真の空気流量信号311が得られ
る。
【0038】図9に従って、さらに詳細な処理を説明す
る。まず、熱式空気流量計の出力をデジタル化するため
にステップ320でA/D変換を行い、RAM204に
変数V0として記憶させる。ここで、A/D変換の周期
Tは、一定時間毎でも、一定クランク角度毎でもよい。
ただし、一定クランク角度毎のタイミングでA/D変換
する場合は、図示しないクロックを用いて、A/D変換
の周期Tを個別に測定する必要がある。一定時間毎にA
/D変換する場合は0.1〜2ms、一定クランク角度
毎でA/D変換する場合は4気筒のエンジンについては
0.6〜12°に設定することが望ましい。例えば1m
s刻みでA/D変換したときには、真の流量に対し最大
3%程度の誤差が生じる。
【0039】燃料噴射量を決定するのに気筒毎の流量値
を求める必要があるので、気筒毎の割り込み(ステップ
334)がかかるまでのA/D変換回数を数える手段と
してループカウンタ(ステップ321)を設ける。カウ
ント数をsとする。変換周期がクランク角から定められ
る場合には、このステップは省略できる。ステップ32
2から324はリニアライザを用いて線形化するステッ
プ102に相当する。リニアライジング時には、一般的
に(数3)に示す4次式を用いる。
【0040】
【数3】
【0041】係数CNは定常状態での出力Vと流量Qの
関係から求められ、予めROM205に記録されてい
る。さらに(数3)を、
【0042】
【数4】
【0043】と変形し、(数5)に示す演算に好都合な
繰り返し要素QNを抽出する。
【0044】
【数5】
【0045】このステップ322では、係数CNにA/
D変換値Vと前回の演算で得たQN-1との積を加える。
ここで、Nは繰り返し番号で、初期値0から、カウンタ
でインクリメントされる(ステップ323)。係数CN
はROM205に記憶されたデータからカウント数Nを
アドレス番号の参照値として求められる。QNはRAM
204に格納される。カウント数Nが4未満と判断され
たとき(ステップ324)は、ステップ322に戻さ
れ、ステップ322から324が繰り返される。
【0046】この実施例では、リニアライズする際に4
次式が簡単に扱えることから繰り返し次数を4とした
が、リニアライズが可能な範囲であれば、CPU208
の演算能力に応じて係数の数と繰り返し回数を変えるこ
とができる。さらにリニアライズの精度を良くするため
にマップを用いてもよい。その場合、ROM205の容
量を多く必要とする。
【0047】繰返し演算が実行され、条件判断ステップ
324でN≧4となると、ステップ325でNを初期値
0に戻す。時定数τをステップ326で(数1)を用い
て求め、RAM204に格納する。次に、ステップ32
7で(数2)に従って応答性補償の逆変換を行う。この
とき時定数τ、周期T、A/D変換値Vは、RAM20
4に既に格納してある値を使用する。求められた逆変換
値VINVをRAM204に格納する。この時点でRAM
204に格納されている時定数τをクリアしてもよい。
【0048】次に、逆変換の値VINVをステップ328
〜331でリニアライズする。このステップは、ステッ
プ322〜325と同様のステップである。実行プログ
ラムの上では、同じルーチンであり、RAM204にお
けるアドレスも共通にしている。リニアライズして得ら
れた値Qは、ステップ332において前回までのQの合
計値Qsumに加算される。ステップ333において、A
/D変換値V0をV-1としてメモリ手段に格納する。以
上の手順を気筒毎の割り込み信号335、例えばクラン
ク角センサのレファレンス信号が与えられるまで繰り返
す。割り込み信号が与えられると、ステップ334にお
いて繰返し演算ループの外に抜け出す。そして、ステッ
プ336でQの合計値Qsumをループカウンタのカウン
ト数sで割り、平均流量Qoutを求める。同時に、合計
値Qsumとループカウンタのカウント数sを初期値0に
戻す。
【0049】平均流量Qoutは、噴射量決定ルーチンに
引き渡され、エンジンをモニタする各種センサ信号21
5から与えられた情報を基に、エンジンの作動環境に応
じた補正係数を乗じて補正される。燃料噴射量が決定さ
れると、出力ポート207からインジェクタ210に燃
料噴射量の信号が伝えられる。
【0050】実際の処理波形の一例を図10に示す。従
来の検出空気流量波形355は、真の脈動する空気流量
波形354に対して応答遅れを持つ。それとともに検出
平均空気流量352は真の平均空気流量351より小さ
くなっている。この検出流量波形355に対し上述した
処理を加えて逆変換されたのが、逆変換空気流量波形3
56である。脈動のピーク付近でノイズによる変動がみ
られるが、真の流量波形に追従していることが分かる。
この時の、平均流量を求めると逆変換された平均空気流
量353(Qout)は、逆流が発生しない状態において
は真の平均空気流量351に近似している。つまり、検
出流量値が真の平均流量値より小さくなるという不具合
が解消されている。
【0051】求められた平均流量Qoutにおいては、図
2に示す曲線221に見られるように、検出流量が低下
する不具合がなくなり、広範囲にわたって真の流量を正
確に反映している。つまり、逆流が発生する高負荷時に
おいては、逆流時を除いて各時刻における流量222は
真の流量カーブとほぼ同一になる。一方、逆流時の各時
刻における流量の絶対値も真の流量カーブとほぼ同一に
なっている。従って、絶対値はほぼ等しいものの符号が
相違するので平均流量は真の流量より大きい値になる。
これは高負荷時に余分に燃料を必要とする実際の機関の
特性に合致している。高負荷域においてもより精密な制
御を必要とする場合には、図11に示した吸気ダクト内
の逆流を判別するステップ337を、ステップ331と
ステップ332の間に設けることが望ましい。逆流の有
無を判別し逆流分を補正すれば、図2に示す曲線225
のようになり、逆流が発生する領域においても検出流量
は真の流量を正確に近似している。なお、図9に示すリ
ニアライズのためのステップ322〜324と328〜
330においては、A/D変換値Vもしくは逆変換値V
INVから流量を参照できる予めROMに記憶された流量
のマップを用いてもよい。
【0052】ここで、逆流が発生したときにその逆流を
判別し、逆流による見かけの検出流量の増大を解消する
具体的方法を説明する。本方法は逆変換、リニアライジ
ング、流量の換算を行った後の信号に適用する。具体的
には、上述した処理方法においてステップ332を省き
図11に示した逆流判別ステップ337をステップ33
3以後に付加することで達成される。
【0053】この逆流判別の詳細を、図12を用いて以
下に示す。ブロック401は比較器で、リニアライザか
ら出力された値と予め設定されたしきい値とを比較す
る。ここでは、熱式空気流量計における流速が1m/s
であるときの流量をしきい値として設定している。ブロ
ック401は、ブロック402の出力の方向をスイッチ
ングする機能も有する。ブロック401の入力値がしき
い値より小さい場合は、ブロック402の出力はブロッ
ク404Cに送られ、ブロック404Cで積分後、格納
される。
【0054】一方、入力値がしきい値より大きい場合に
は、ブロック402からブロック403とブロック40
5にスイッチングされる。ブロック405は、常にブロ
ック402を監視している。スイッチング回路ブロック
402において、出力方向がブロック404Cからステ
ップ403へスイッチングされるのに応じて、ブロック
403のスイッチング方向も変化させる。その結果、連
続してしきい値以上の値を取る場合は、ブロック404
Aもしくはブロック404Bに連続して値が送られる。
第1回目はブロック404A方向にスイッチングするよ
うに定める。一旦しきい値以下の値になりその後再びし
きい値以上の値になると、スイッチング回路ブロック4
03では、ブロック404B方向にスイッチングされ
る。
【0055】これが交互に繰り返される。連続してしき
い値以上の値を示す期間を1期間とする。スタートから
数えて奇数番目の期間はブロック404Aに、偶数番目
はブロック404Bにそれぞれスイッチングされる。ブ
ロック404Aと404Bは、ともに入力された値を積
分していく。
【0056】ブロック406はクランク角センサのレフ
ァレンス信号(気筒信号)を監視しており、リファレン
ス信号が検出されない場合は、この時点で再びA/D変
換のプロセスに戻る。リファレンス信号が検出された場
合には、スイッチング作用を持つブロック407のスイ
ッチを閉じ、ブロック404A〜404Cの値を次のブ
ロックに伝達し、ブロック404A〜404Cの内容を
クリアする。また、図9のステップ321のように、カ
ウンタを使用している場合にはカウンタをリセットす
る。ブロック408では、ブロック404Aとブロック
404Bの値を比較し、ブロック409のスイッチング
方向を制御する。
【0057】ブロック409ではブロック404Aと4
04Bより送られた値に(+)もしくは(−)の一方の
符号を排他的に付加する。つまり、一方は(+)、もう
片方は(−)の符号となる。ブロック409において大
きい方の値に(+)、小さい方の値に(−)が付加され
るように、ブロック408はスイッチングする。
【0058】ブロック411において、ブロック409
から出力される2つの値と、ブロック404Cから出力
される値とを加算し、その和を出力する。この値はクラ
ンク角センサのレファレンス信号が入力された後に次の
レファレンス信号が入力されるまでの時間における流量
の積算値である。この値を燃料噴射量の演算段にそのま
ま伝達してもよい。また、必要に応じてブロック402
の前段にカウンタを設け、そのカウント回数でブロック
411の出力を除算し平均流量を求めてもよい。なお、
本実施例ではブロック407内でのスイッチングにクラ
ンク角センサの毎回のレファレンス信号を用いたが、1
脈動周期以上の時間間隔を有する信号であればよい。例
えば、内燃機関の全気筒が点火するまでの点火間隔に相
当する信号や数気筒分の点火間隔に相当する信号でもよ
い。
【0059】また、バイパス型の熱式空気流量計を用い
て、主流ではなくバイパス流の流量を熱素子が計測する
場合には、バイパスの流体素子的効果により、順流と逆
流の分流比が異なるおそれもある。このとき、ブロック
410A〜410Cにおいて、順流と逆流の各々の分流
比に応じて補正係数を掛けても良い。
【0060】図13に、4気筒エンジンを低回転、高負
荷域において運転したときに逆流が発生した例を示す。
この図では、検出波形に逆変換を行った後の波形415
を示す。大きい「ピーク」はエンジンへ吸入される順方
向の流量、小さい「ピーク」は逆流である。小さい「ピ
ーク」は負の流量として出力されるべきであるが、熱式
空気流量計は流れ方向を判別しないので両者とも順方向
の流れとして出力される。このデータに対し、上述の方
法を適用する。
【0061】本方法によれば、各々の「ピーク」を積分
した結果が出力されので、瞬時流量は出力されない。そ
こで、検証のために逐次A/D変換された値を時刻とと
もに記録し、ブロック411に入力されるデータを時刻
毎に展開する。この結果を図14に示す。図14に見ら
れるとおり、しきい値の上方に大きい「ピーク」は順方
向すなわち(+)の流量、しきい値の下方の小さい「ピ
ーク」は逆の方向の流量すなわち(−)の流量として判
別されている。この出力から平均流量を再プロットする
と、図2の実線225で示したものと重なり、破線で示
した実際の特性に極めて近い。
【0062】本発明における波形処理方法の他の実施例
を図15に示す。この実施例においては、初めに熱式空
気流量計の出力信号を周期TでA/D変換して(ステッ
プ420)数値化する。次に、応答性を補償する逆変換
を行う(ステップ424)ために時定数τを求める。つ
まり、A/D変換値を一時的にリニアライザで流量に変
換し(ステップ421)、(数1)を用いて時定数τを
ステップ422で算出する。この場合、エンジンの脈動
流量に対して遅れを持った流量信号から時定数τを算出
することになるが、平均流量を求めるのには十分な精度
を有する時定数τが得られる。なお、時定数τと、A/
D変換の周期Tと、メモリに格納しておいた(ステップ
423)前回のA/D変換値(V-1)と今回のA/D変
換値Vを用いて、(数2)により応答性を補償する逆
変換(ステップ424)を実行する。VINVは非線形
であるから、信号を再びリニアライザを用いて線形化す
る(ステップ421)ことにより、真の流量が求められ
る。本実施例によれば上述の実施例に比べて、リニアラ
イザを1つだけ使用すれば良く、メモリを節約できる効
果がある。
【0063】上述した実施例の変形例を図16に示す。
この変形例においては、熱式空気流量計の信号をA/D
変換(ステップ431)し、その信号を逆変換してい
る。但し、逆変換で扱うのは熱式空気流量計の非線形性
を保ったままの信号とし、逆変換(ステップ433)し
た後に信号をリニアライザに入力し、真の流量信号を得
る(ステップ434)。逆変換を行う際に用いる時定数
に相当する定数は、リニアライザから得られた流量信号
をステップ432にフィードバックして求められる。本
変形例においては、図16に示した実施例と同様の効果
を有する。さらに図16の実施例に比較して、時定数を
求める際に処理結果をフィードバックするので、時定数
の精度が向上し正確な制御ができる効果もある。
【0064】本発明の更に他の変形例を図17に示す。
この変形例においては、A/D変換(ステップ471)
した信号を2系統に分離し、一方の系統で真の流量に対
応した出力からの誤差を求める逆変換を行い、最終段の
ステップ478で他の系統の出力に加算して真の流量に
対応する非線形性を持つ出力を求める。その後、真の流
量に換算するためにリニアライザに信号を戻す。
【0065】誤差を求める系統を説明すると、A/D変
換値をリニアライザに入力して線形化し(ステップ47
2)、次のステップ473で空気流量の関数で表される
時定数を求める。さらに時定数とA/D変換の周期に関
係した2つの係数をステップ474で定める。この時、
エンジンの脈動流量に対して遅れを持つ流量信号を用い
て時定数τを算出することになるが、平均流量を求める
には十分な精度である。なお、メモリにA/D変換値を
記憶しておく(ステップ475)。真の流量に対応した
出力の誤差を求める逆変換476を行う際には、2つの
係数とメモリに記憶してある前回のA/D変換値と、今
回のA/D変換値と、さらに前回求めた誤差量を使用す
る。これにゲインを掛け(ステップ477)、2系統に
分離する前のA/D変換値に加算することにより真の流
量に対応した非線形性を保持する信号を得る。真の流量
は再びリニアライザに戻してリニアライズする(ステッ
プ472)ことにより得られる。本変形例によれば、図
15、6に示した実施例や変形例に比べて時定数を遅れ
のある信号より求めているので安定した制御を行える効
果がある。
【0066】本発明の他の変形例を図18に示す。この
変形例においては、A/D変換(ステップ461)した
信号を2系統に分離し、一方の系統で真の流量に対応し
た出力からの誤差を求める逆変換を行う。そして、最終
段のステップ467で逆変換された信号に他の系統から
の信号を加算して、真の流量に対応する非線形性を持つ
出力を求める。さらに、この信号を真の流量に換算する
ためにリニアライザを使用して線形化する(ステップ4
68)。
【0067】誤差を求める系統は以下のようになってい
る。リニアライズした(ステップ468)信号をフィー
ドバックし、空気流量の関数で表される時定数をステッ
プ463で求めるとともに、時定数とA/D変換の周期
に関係した2つの係数をステップ464で定める。ま
た、メモリにA/D変換値を記憶しておく(ステップ4
62)。逆変換(ステップ465)の演算を実行する際
には、2つの係数とメモリに記憶してある前回のA/D
変換値と、今回のA/D変換値と、さらに前回求めた誤
差量を使用する。このようにして求めた誤差にさらにゲ
インを掛け(ステップ466)、2系統に分離する前の
A/D変換値を最終段のステップ467で加算し、真の
流量に対応した非線形な出力を求め、その後真の流量を
リニアライザで求める(ステップ468)。本変形例に
よれば、図17に示したのと同様の効果の他、応答性補
償部が完全に分離されているので、応答性補償部の故障
時に容易に対応できるという効果もある。
【0068】ここで、上記各変形例においては、A/D
変換を周期T毎に実行したが、一定のクランク角毎、例
えば12°毎にサンプリングするようにしてもよい。こ
の場合は図示しないがクロックで周期Tを測定しても良
い。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように本発明の熱式空気流量
計によると、逆流量を判別しているので正確な空気流量
を得ることができる。また、脈動しているエンジンの吸
入空気量を応答の遅い熱式空気流量計で計測する場合に
おいても、熱式空気流量計の出力の応答性を補償する逆
変換と、線形化処理を実行しているので正確な空気流量
を測定できる。さらに、逆流が伴う脈動流においても、
平均検出流量値の異常な低下や異常な増加を防止でき、
正確な平均流量を求めることができる。これにより、内
燃機関のより高度な制御が可能になると共に、燃費の向
上等の効果も生じる。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃機関の空気流量計測システム
の模式図である。
【図2】一定回転数で負荷を変化させたときの真の平均
流量と逆変換により求められた平均流量の関係を示す図
である。
【図3】真の流量波形と従来の方法で逆変換した流量波
形の関係を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に用いる熱式空気流量計の処
理フローを示す図である。
【図5】本発明の一実施例における逆変換処理のフロー
図である。
【図6】本発明の一実施例における信号処理のフローを
示す図である。
【図7】流量と時定数の関係を示す図である。
【図8】真の流量を得る原理の説明図である。
【図9】本発明の一実施例における信号処理の詳細フロ
ーを示す図である。
【図10】本発明の一実施例において逆変換により得ら
れた流量の信号波形を示す図である。
【図11】逆流を検出するフローを示す図である。
【図12】本発明の一実施例における逆流判別手段の詳
細構成図である。
【図13】本発明の一実施例において、逆流が発生した
ときの逆変換後の流量波形を示す図である。
【図14】本発明の一実施例において、逆変換および逆
流判別を実行した後の処理波形を示す図である。
【図15】本発明の他の実施例のフローを示す図であ
る。
【図16】本発明の変形例のフローを示す図である。
【図17】本発明の他の変形例のフローを示す図であ
る。
【図18】本発明のさらに他の変形例のフローを示す図
である。
【符号の説明】
201…熱式空気流量計の信号、202…熱式空気流量
計、203…A/D変換器、204…RAM、205…
ROM、206…エンジン制御ユニット、207…出力
ポート、208…CPU、209…燃料噴射信号、21
0…インジェクタ、211…排気管、212…エンジ
ン、213…スロットル、214…吸気管、215…各
種センサの信号、216…プリプロセッサ、217…ク
ランク角センサ、218…クランク角センサの信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 千尋 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 五十嵐 信弥 茨城県ひたちなか市大字高場2477番地 株 式会社日立カーエンジニアリング内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸入空気量を熱式空気流量計の
    出力を用いて測定する空気流量計測装置において、 前記熱式空気流量計の出力を入力し応答遅れを補正する
    手段と、この補正手段の出力を入力し予め記憶された前
    記熱式空気流量計の特性に基づいて空気流量に対応する
    値に変換するリニアライズ手段と、このリニアライズ手
    段の出力を入力とし逆流を判別する逆流判別手段とを備
    えたことを特徴とする空気流量計測装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の吸入空気量を熱式空気流量計の
    出力を用いて測定する空気流量計測装置において、 前記熱式空気流量計の出力信号をサンプリングするA/
    D変換器と、このA/D変換器によりA/D変換された
    デジタル信号を2つの系統に分離して、第1の系統で真
    の流量に対応する出力からの誤差を求めるための逆変換
    を行い、この逆変換された値を第2の系統に加算しこの
    加算された信号に対して予め記憶された前記熱式空気流
    量計の特性に基づいて空気流量に対応する値に変換する
    リニアライズ手段と、このリニアライズ手段の出力を入
    力とし逆流を判別する逆流判別手段とを備えたことを特
    徴とする空気流量計測装置。
  3. 【請求項3】前記逆流を判別する手段は、予め定められ
    た閾値と前記リニアライズ手段から得られた空気流量に
    対応する出力信号とを比較する第1の比較要素と、この
    第1の比較要素の出力に応じて前記出力を格納し積分す
    る複数の積分要素と、この複数の積分要素中の2つの積
    分要素の出力を比較する第2の比較要素と、この第2の
    比較要素の出力に応じて正又は負の符号を排他的に付加
    する符号付加要素とを備えたことを特徴とする請求項2
    に記載の空気流量計測装置。
  4. 【請求項4】前記第1の比較要素の出力が連続して閾値
    以上であるときは、同一の積分要素に第1の比較要素の
    出力を入力する第1のスイッチング要素を設けたことを
    特徴とする請求項3に記載の空気流量計測装置。
  5. 【請求項5】前記逆流を判別する手段は、空気流量に対
    応する信号を予め定められた閾値と比較する第1の比較
    要素と、前記信号が連続して閾値以上である積分期間に
    おける前記信号を入力し積算する第1及び第2の積分要
    素と、前記積分期間を交互に第1と第2の積分要素に切
    り替えるスイッチング要素と、この第1及び第2の積分
    要素の出力を所定時間後に比較する第2の比較要素と、
    第1の積分要素の出力と第2の積分要素の出力の小さい
    方に負の符号を付加する符号付加要素とを有する請求項
    2に記載の空気流量計測装置。
  6. 【請求項6】クランクの回転に同期した信号を検出する
    信号検出手段を設け、この信号検出手段の検出した信号
    間隔を前記積分要素の積分時間としたことを特徴とする
    請求項3乃至5の何れか1項に記載の空気流量測定装
    置。
  7. 【請求項7】内燃機関の吸入空気量を熱式空気流量計の
    出力を用いて測定する空気流量計測方法において、 前記熱式空気流量計の出力信号をサンプリングし、この
    サンプリングされた信号から時定数を決定し、この決定
    された時定数を用いて前記出力信号を流量の信号に逆変
    換し、この逆変換された信号に対して線形化し、この線
    形化された信号に基づいて逆流を判別して空気流量を求
    めることを特徴とする空気流量計測方法。
  8. 【請求項8】前記逆流の判別において、サンプリングデ
    ータに基づいて得られた流量に対応した値が連続して設
    定値以上となる期間を1つの単位としたときに、第1の
    単位に対してその次に連続して設定値以上となる第2の
    単位の流れ方向は、第1の単位と逆方向であるとしたこ
    とを特徴とする請求項7に記載の空気流量計測方法。
  9. 【請求項9】前記逆流の判別において、所定時間中の奇
    数番の前記単位に含まれる前記線形化された信号の出力
    と、偶数番の前記単位に含まれる前記線形化された信号
    の出力とを各々別個に積分し、その積分値の大小を比較
    し小さい方を逆流と判別するものであることを特徴とす
    る請求項7または8のいずれかに記載の空気流量測定方
    法。
  10. 【請求項10】クランクの回転に同期した信号を検出す
    る信号検出手段の検出した信号間隔を、前記積分の時間
    としたことを特徴とする請求項9に記載の空気流量測定
    方法。
  11. 【請求項11】前記積分の時間を0.1乃至2msとし
    たことを特徴とする請求項9に記載の空気流量測定方
    法。
  12. 【請求項12】前記積分の時間をエンジンのクランク角
    度が0.6乃至12°変位する時間としたことを特徴と
    する請求項9に記載の空気流量測定方法。
  13. 【請求項13】前記サンプリングを周期的に行い、その
    周期をクロックで測定される時間毎とするともに内燃機
    関の回転速度に応じて可変に設定したことを特徴とする
    請求項7ないし9のいずれか1項に記載の空気流量測定
    方法。
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