JPH09165725A - 生態系を考慮した護岸構造物 - Google Patents

生態系を考慮した護岸構造物

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JPH09165725A
JPH09165725A JP7330279A JP33027995A JPH09165725A JP H09165725 A JPH09165725 A JP H09165725A JP 7330279 A JP7330279 A JP 7330279A JP 33027995 A JP33027995 A JP 33027995A JP H09165725 A JPH09165725 A JP H09165725A
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千歳 塩谷
Takeshi Iida
毅 飯田
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清一 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船の接岸が可能な桟橋式岸壁について、魚や
カニ等の水生生物の餌場、産卵場所となる生活場所を有
し、かつ安全性や経済性にも優れた生態系を考慮した護
岸構造物を提供する。 【解決手段】 桟橋式岸壁1の前面部を鋼矢板4で締め
切り、内側に割栗石5を投入し、階段状に積み上げる。
鋼矢板4の天端高さは干潮面LWLまでとする。段状部
6の陸側は常時海面上にあり、干潮時に鋼矢板4近傍が
浅瀬となり、その間が磯に相当する潮間帯6aとして、
水生小動物の棲み場や隠れ場となる。前面の鋼矢板4に
は、透水孔4aを設け、内外の海水の交換を可能とす
る。桟橋床版3にはスリット3aを設けて、太陽光を導
入し、また開口部9より侵入する波浪の波圧を逃がす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は埋め立て地等の護
岸について、船着き場や物揚場を兼ねた桟橋式護岸の機
能を持たせるとともに、魚、カニ、エビ等の水生生物の
生活空間を設け、生態系を配慮した護岸構造物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図7〜図10は、従来一般的な護岸構造
物の構造を示したものである。
【0003】図7は鋼管矢板31aと捨石31bからな
る自立矢板式護岸構造物31の例、図8はケーソン32
aに中詰砂32bやコンクリートを充填した重力式護岸
構造物32の例、図9は捨石33aを堤防状に積み上げ
た捨石式護岸構造物33の例(図中、33bは吸出防止
マット)、図10は鋼管からなる桟橋脚柱34aで桟橋
床版34bを支持する桟橋式岸壁34(護岸構造物)の
例を示したものである。
【0004】また、この他、水生生物の生態系に配慮し
た護岸構造に関しては、特公平7−18141号公報に
記載されるように護岸用ブロックの形状を工夫して護岸
を魚礁として利用できるようにしたもの、特開平7−5
4325号公報に記載されるように礫を積み上げた堤体
状の護岸構造物について、堤体本体を層状に仕切る遮水
シートを埋設したもの、特公平7−26380号公報に
記載されるように逆Y字状のブロックを並べ河床部等に
砂利や砕石等を生態系保持用部材として配置したものが
ある。
【0005】これらの公報に記載されたものは、ブロッ
クや礫、砕石等によって形成される空間を利用して水の
浄化を図ったり、魚類その他の水生生物の棲息環境を人
工的に作り出すことを目的の一つとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した図7、図8の
護岸構造物は直立護岸であり、カニ等の水生小動物の生
育には適していない。また、図10の桟橋式岸壁では、
桟橋床版の下の空間には光が入らず、水深も深く、カニ
等の甲殻類やゴカイ等の棲息岩場等がないため、水生小
動物の棲息場所とはなり得ず、魚も回遊するのみであ
る。
【0007】すなわち、護岸構造物のうち、通常の岸壁
構造では船舶の接岸を容易とするため、コンクリートや
鋼管矢板、鋼矢板による垂直岸壁を構成しており、魚類
は前面水域で回遊するだけであり、埋立により魚やカニ
等の棲息場所が狭められて無機的場所となる等、水生生
物の棲息環境については十分配慮されていない。
【0008】また、垂直岸壁となる図7、図8あるいは
図10の護岸構造物の場合、万一海中に人が転落した場
合、つかむところがなく、安全上問題がある。
【0009】一方、図9の捨石式護岸構造物等のよう
に、一般的に魚やカニの棲息に適した隙間の多くある石
積み護岸や磯のある構造は、船の接岸には不向きであ
る。
【0010】本願発明は、船の接岸が可能な桟橋式岸壁
について、魚やカニ等の水生生物の餌場、産卵場所とな
る生活場所を有し、かつ安全性や経済性にも優れた生態
系を考慮した護岸構造物を提供することを目的としたも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る護
岸構造物は、桟橋式岸壁を構成する桟橋床版の下部空間
に、石積み材を投入して積み上げ、潮が満ちると冠水し
潮が引くと干出する潮間帯を有する段状部または傾斜部
を形成し、水生生物の棲息場としたものである。
【0012】潮間帯は、岩礁海岸で磯と呼ばれる部分に
相当し、岩の割れ目や溝、転石の裏、潮だまりといった
棲み場や隠れ場が豊富にあり、水生小動物の棲息に適し
た場所を提供する。
【0013】請求項2は、石積み材として、割栗石、捨
石、水砕スラグ、気泡ソイルモルタル、発泡プラスチッ
クビーズのうちの1種または2種以上を用いる場合であ
る。
【0014】請求項3は、さらに桟橋式岸壁を構成する
桟橋脚柱の水中位置に棚を設け、石積み材をこの棚の上
に投入して積み上げる場合である。
【0015】水中位置に棚を設け、桟橋脚柱と結合して
桟橋の剛性を向上させることにより、耐震性を向上させ
ることができる。また、棚により投入する石積み材の量
を低減することで、接岸部の矢板等に作用する荷重も小
さくなり、矢板等の断面縮小によるコスト低減が図れ
る。
【0016】請求項4は、石積み材の下部について、通
常の石積み材に代えて任意の形状、材質の軽量材料を投
入して積み上げた場合である。
【0017】ここでいう軽量材料としては、例えばポリ
ウレタン樹脂、FRP樹脂等の高分子材料の他、発泡コ
ンクリート等の軽量コンクリートや軽量な石等の無機材
料で比重の小さいもの等が用いられる。
【0018】石積み材の下部、通常、干潮海面より下に
軽量材料を投入し、その上に通常の割栗石等の石積み材
を投入することで、全量、通常の石積み材を投入する場
合に比べ、接岸部の矢板等に作用する荷重が小さくな
り、矢板等の断面縮小によるコスト低減が図れる。
【0019】全量、軽量材料を投入することも考えられ
るが、それでは波浪等の波の影響により軽量材料が移動
し、初期に設定した潮間帯が維持できず、また軽量材料
が桟橋前面側の海中に落ち、桟橋の機能を阻害すること
も考えられるため、請求項4では上部については、通常
の割栗石等の石積み材を用いることとした。
【0020】請求項5は、請求項4に係る発明につい
て、石積み材と軽量材料との間に、境界部を形成する網
状の仕切り材を敷いた場合を限定したものである。
【0021】境界面に金網あるいは網等の仕切り材を敷
くことで、投入した軽量材料とその上の通常の石積み材
の混合が防止できる。
【0022】請求項6は、石積み材による段状部または
傾斜部について、潮間帯に加え、満潮時においても常時
水面より出ている部分と、干潮時において浅瀬となる部
分を形成した場合を限定したものである。
【0023】実際的には、請求項1の実施形態としても
このように構成するのが一般的であり、潮間帯および浅
瀬が魚類や水生小動物にとって恰好の棲息場所を提供す
る。
【0024】請求項7は、石積み材を積み上げた前面部
を矢板で締め切り、矢板の天端高さを干潮時において浅
瀬となる部分ができる高さとし、矢板天端と桟橋床版と
の間が開口する構造とした場合を限定したものである。
【0025】水生小動物や魚類等の棲息環境としては、
磯や石等を積み上げただけの構造が好ましいが、船舶の
接岸を考えた場合、垂直部が必要であり、投入した石積
み材が前面に出ないよう鋼矢板、鋼管矢板等により仕切
ることは重要である。
【0026】この請求項7においては、石積み材の投入
において、満潮でも常時海水面より出ている部分や、干
潮時に浅瀬を形成する部分等ができるように積み上げる
ための前面の矢板の天端高さを定めている。
【0027】請求項8は、矢板の水中部に矢板背面の石
積み材側に通じる透水孔を設ける場合を限定したもので
ある。
【0028】水中部の透水孔による外洋面と桟橋床版下
に投入した石積み材間の海水の交換は、棲息する魚やカ
ニ等の水生小動物の排泄物、ゴミ等の浄化に役立つ。さ
らに、海水の置換がない水溜まりでは、夏場になると水
温が上昇して生物が死ぬことがあるが、水の動きにより
温度上昇を抑えることができるため、生物の育成に適し
ている。また、投入した割栗石や捨石等の石積み材の表
面や間隙に棲息する微生物や水生小動物による水質の浄
化も促進される。
【0029】請求項9は、桟橋床版に光を透過させるた
めのスリットを設けた場合である。
【0030】スリットよりもれる太陽光によって、桟橋
床版の下の石積み材による磯や浅瀬に海藻等の植物が生
育する。また、桟橋式岸壁前面の開口部より進入する波
浪や船のスクリューによる波圧は、桟橋床版のスリット
部からの逃げにより低減され、水生小動物の生存に適し
た環境になる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1および図2は、それぞれ本願
の請求項1に係る護岸構造物の一実施形態を示したもの
で、図1では背面の埋立て部分を鉛直方向の鋼管矢板7
で仕切って、その海側に脚柱(鋼管杭)2と床版3で構
成される桟橋式岸壁1を構築しているのに対し、図2で
は捨石8による堤体の海側に桟橋式岸壁1を構築してい
る。
【0032】これらの例において、桟橋式岸壁1の前面
部は鋼矢板4で締め切られており、内側に石積み材とし
ての割栗石5を投入し積み上げている。鋼矢板4の天端
高さは干潮面LWLまでであり、床版3下面との間の前
面部に大きな開口部9を形成している。
【0033】投入された割栗石5は、階段状に積み上げ
られ(段状部6)、一部は常時海面より顔を出すよう
に、また前面の鋼矢板4近傍については、鋼矢板4天端
高さより低い位置までとし、その部分が干潮時に浅瀬
(浅瀬部6b)になるように積み上げる。
【0034】また、図において、段状部6の中央の段は
潮間帯6aとして、岩の割れ目や溝、転石の裏、潮だま
りといった水生小動物の棲み場や隠れ場が豊富にあり、
これらの棲息に適した磯に相当する場所を提供してい
る。
【0035】さらに、前面の鋼矢板4については、海中
部に締め切り部内側と外側の海水の交換が可能なよう
に、干潮面LWLより低い位置に透水孔4aを設けてあ
る。
【0036】一方、床版3にはスリット3aを設けてあ
り、このスリット3aは太陽光の導入と、波浪や船舶の
スクリューのたてる波が床版3下の開口部9より侵入し
た場合、開口部9内の波圧を逃がす役目も兼ね備えてい
る。
【0037】このスリット3aがないと、床版3下の空
間部は暗黒であり、海藻等が生育せず、魚類等の産卵場
としての機能も有しない。また、この空間部での波が強
い場合、水生小動物の生存には適しない。しかし、上述
のようにこのスリット3aがあることで、カニ等の甲殻
類や、ゴカイ等の小生物の生活に適した環境になる。ま
た、これにより魚類の餌場としての役割も果たす。
【0038】なお、本実施形態においては、前面の矢板
を鋼矢板4としているが、水深が深い場合には、鋼矢板
4の代わりに剛性の大きい鋼管矢板を用いることが望ま
しい。
【0039】図3および図4は、それぞれ本願の請求項
3に係る護岸構造物の一実施形態を示したものであり、
図1および図2の構造との主な相違点は、干潮面LWL
下に棚11を設け、桟橋の脚柱2と結合させている点で
ある。
【0040】棚11は、コンクリートや鋼材等で作られ
ている。また、この棚11には、下部との海水の行き来
が可能なように孔もしくはスリット等の空隙を設けるこ
とが望ましい。
【0041】棚11の上には、石積み材としての割栗石
5を投入し積み上げて行く。投入された割栗石5は階段
状もしくは傾斜状に積み上げられ、一部は常時海面より
顔を出すように、また前面の鋼矢板4近傍については、
鋼矢板4天端高さより低い位置までとし、その部分が干
潮時に浅瀬になるように積み上げる。
【0042】この割栗石5の積み上げには、図3に示す
ように蛇籠12等を用いてもよい。また、棚11の下部
については、割栗石5を投入してもよいし、その他軽量
コンクリート等の破砕物やブロック等を投入してもよ
い。また、単に空隙にしてもよい。
【0043】図5および図6は、それぞれ本願の請求項
4に係る護岸構造物の一実施形態を示したものであり、
図1および図2の構造との主な相違点は、石積み部分の
下部に通常の割栗石5等の代わりに、軽量材料22を干
潮面LWL近傍まで投入している点である。
【0044】ここでいう軽量材料としては、例えばポリ
ウレタン樹脂、FRP樹脂等の高分子材料の他、発泡コ
ンクリート等の軽量コンクリートや軽量な石等の無機材
料で比重の小さいものが用いられる。
【0045】また、これらの例においては、その上に投
入される割栗石5との境界面に金網21が敷かれてお
り、軽量材量22のサイズを境界面の金網21の網目サ
イズより大きくしている。
【0046】境界面に用いる材料は、通常の金網以外に
エクスパンションメタル等の金網その他開孔部のある形
状のものであれば、特に限定されず、また材質について
も金属、樹脂にこだわらない。
【0047】軽量材料22の上には、金網21を隔てて
割栗石5を投入し積み上げて行く。投入された割栗石5
は図1〜図4の場合と同様に、階段状もしくは傾斜状に
積み上げられ、一部は常時海面より顔を出すように、ま
た前面の鋼矢板4近傍については、鋼矢板4天端高さよ
り低い位置までとし、その部分が干潮時に浅瀬になるよ
うにする。また、割栗石5の積み上げには、図5に示す
ように蛇籠12等を用いてもよい。
【0048】
【発明の効果】 本願発明の護岸構造物は、桟橋式岸壁による単に船
着き場や物揚場としての機能を有する船舶の接岸に適し
た岸壁であるだけでなく、床版下に投入して積み上げた
石積み材による岩場、磯、干潟や浅瀬等に相当する部分
があり、魚が回遊するだけでなく餌場や産卵場となる場
所が確保され、魚類やカニ、ゴカイ等の水生生物の生育
に適する。
【0049】 桟橋床版にスリットを設ける等して、
床版下に太陽光線を取り入れることで、海藻等の生育も
可能であり、鳥の飛来等を含め自然環境に恵まれた護岸
になる。
【0050】 護岸の前面に鋼矢板や鋼管矢板等によ
る締切り工を設けた場合においても、その天端高さが水
面近傍となるため、海に人が落ちても泳ぎ着ける等、安
全面も確保されている。
【0051】 請求項3に係る護岸構造物において
は、水中位置に棚を設けてあることで、桟橋脚柱と結合
して桟橋の剛性を向上させ、耐震性を向上させることが
できる。また、棚により投入する石積み材の量を低減す
ることで、接岸部の矢板等に作用する荷重も小さくな
り、矢板等の断面縮小によるコスト低減が図れる。
【0052】 請求項4に係る護岸構造物において
は、石積み材の下部に軽量材料を投入して積み上げてい
るため、全量、通常の石積み材を投入する場合に比べ、
接岸部の矢板等に作用する荷重が小さくなり、矢板等の
断面縮小によるコスト低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の請求項1に係る発明の一実施形態を示
す鉛直断面図である。
【図2】 本願の請求項1に係る発明の他の実施形態を
示す鉛直断面図である。
【図3】 本願の請求項3に係る発明の一実施形態を示
す鉛直断面図である。
【図4】 本願の請求項3に係る発明の他の実施形態を
示す鉛直断面図である。
【図5】 本願の請求項4に係る発明の一実施形態を示
す鉛直断面図である。
【図6】 本願の請求項4に係る発明の他の実施形態を
示す鉛直断面図である。
【図7】 従来の自立矢板式護岸構造物の一般的な構造
を示す鉛直断面図である。
【図8】 従来の重力式式護岸構造物の一般的な構造を
示す鉛直断面図である。
【図9】 従来の捨石式護岸構造物の一般的な構造を示
す鉛直断面図である。
【図10】 従来の桟橋式護岸構造物の一般的な構造を
示す鉛直断面図である。
【符号の説明】
HWL…満潮面、LWL…干潮面、1…桟橋式岸壁、2
…脚柱、3…床版、3a…スリット、4…鋼矢板、4a
…透水孔、5…割栗石、6…段状部、6a…潮間帯、6
b…浅瀬部、7…鋼管矢板、8…捨石、9…開口部、1
1…棚、12…蛇籠、21…金網、22…軽量材料、3
1…自立矢板式護岸構造物、32…重力式護岸構造物、
33…捨石式護岸構造物、34…桟橋式岸壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩谷 千歳 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金 属工業株式会社内 (72)発明者 飯田 毅 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金 属工業株式会社内 (72)発明者 小山 清一 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金 属工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 桟橋式岸壁を構成する桟橋床版の下部空
    間に、石積み材を投入して積み上げ、潮が満ちると冠水
    し潮が引くと干出する潮間帯を有する部分を形成し、水
    生生物の棲息場としたことを特徴とする生態系を考慮し
    た護岸構造物。
  2. 【請求項2】 前記石積み材は、割栗石、捨石、水砕ス
    ラグ、気泡ソイルモルタル、発泡プラスチックビーズの
    うちの1種または2種以上で構成される請求項1記載の
    生態系を考慮した護岸構造物。
  3. 【請求項3】 前記桟橋式岸壁を構成する桟橋脚柱の水
    中位置に棚を設け、前記石積み材を前記棚の上に投入し
    て積み上げている請求項1または2記載の生態系を考慮
    した護岸構造物。
  4. 【請求項4】 前記石積み材の下部には石積み材に代え
    て任意の形状、材質の軽量材料を投入して積み上げてあ
    る請求項1または2記載の生態系を考慮した護岸構造
    物。
  5. 【請求項5】 前記石積み材と前記軽量材材料との間に
    は境界部を形成する網状の仕切り材を敷いてある請求項
    4記載の生態系を考慮した護岸構造物。
  6. 【請求項6】 前記潮間帯に加え、満潮時においても常
    時水面より出ている部分と、干潮時において浅瀬となる
    部分を形成してある請求項1、2、3、4または5記載
    の生態系を考慮した護岸構造物。
  7. 【請求項7】 前記石積み材を積み上げた前面部を矢板
    で締め切り、前記矢板の天端高さを干潮時において前記
    浅瀬となる部分ができる高さとし、矢板天端と桟橋床版
    との間を開けた構造とした請求項6記載の生態系を考慮
    した護岸構造物。
  8. 【請求項8】 前記矢板の水中部に矢板背面の石積み材
    側に通じる透水孔を設けた請求項7の生態系を考慮した
    護岸構造物。
  9. 【請求項9】 前記桟橋床版に光を透過させるためのス
    リットを設けた請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8記載の生態系を考慮した護岸構造物。
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