JPH09164791A - Icカード及びその製造方法 - Google Patents
Icカード及びその製造方法Info
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- JPH09164791A JPH09164791A JP7330343A JP33034395A JPH09164791A JP H09164791 A JPH09164791 A JP H09164791A JP 7330343 A JP7330343 A JP 7330343A JP 33034395 A JP33034395 A JP 33034395A JP H09164791 A JPH09164791 A JP H09164791A
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- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K5/00—Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
- H05K5/02—Details
- H05K5/0256—Details of interchangeable modules or receptacles therefor, e.g. cartridge mechanisms
- H05K5/026—Details of interchangeable modules or receptacles therefor, e.g. cartridge mechanisms having standardized interfaces
- H05K5/0265—Details of interchangeable modules or receptacles therefor, e.g. cartridge mechanisms having standardized interfaces of PCMCIA type
- H05K5/0269—Card housings therefor, e.g. covers, frames, PCB
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K7/00—Constructional details common to different types of electric apparatus
- H05K7/14—Mounting supporting structure in casing or on frame or rack
- H05K7/1461—Slidable card holders; Card stiffeners; Control or display means therefor
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 接着剤を用いることなく表裏の金属パネルを
樹脂製フレームに固定し、しかも同時に、両金属パネル
どうしを電気的に導通させる。 【解決手段】所定の電子部品等4を組み込んだ電気回路
基板3と、該電気回路基板の一端側に接続されるコネク
タ5と、カードの外枠を構成するフレーム2と、カード
の表裏を覆う一対の金属パネル6,7とを備えてなるI
Cカード1において、各金属パネル6,7の側縁部分
に、互いに係合し得る複数の舌片6c,突片7cがそれ
ぞれ設けられる一方、上記フレーム2には、下側金属パ
ネル7の各突片7cを圧入させる複数のスリットが設け
られており、これら各スリットに上記突片7cが圧入さ
れるとともに、この突片7cに上側金属パネル6の対応
する舌片6cが、金属パネルの弾性力を作用させた状態
で、それぞれ係合されていることを特徴とする。
樹脂製フレームに固定し、しかも同時に、両金属パネル
どうしを電気的に導通させる。 【解決手段】所定の電子部品等4を組み込んだ電気回路
基板3と、該電気回路基板の一端側に接続されるコネク
タ5と、カードの外枠を構成するフレーム2と、カード
の表裏を覆う一対の金属パネル6,7とを備えてなるI
Cカード1において、各金属パネル6,7の側縁部分
に、互いに係合し得る複数の舌片6c,突片7cがそれ
ぞれ設けられる一方、上記フレーム2には、下側金属パ
ネル7の各突片7cを圧入させる複数のスリットが設け
られており、これら各スリットに上記突片7cが圧入さ
れるとともに、この突片7cに上側金属パネル6の対応
する舌片6cが、金属パネルの弾性力を作用させた状態
で、それぞれ係合されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICカード及び
その製造方法に関する。
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所謂ICカードでは、所定の電子
部品等を組み込んだ電気回路基板などの内部部品を枠体
(フレーム)内に配置し、その表裏を一対の金属パネル
で覆うようにした構造が、一般に幅広く採用されてい
る。尚、本明細書において、「ICカード」とは、カー
ド状もしくは平板状で、半導体回路を含む電子回路ある
いは電気回路を備えたものを言い、例えば、PCカー
ド,モデムカード,LANカードあるいはメモリカー
ド、更には電子カードなど、種々の他の異なる名称で呼
ばれるカード類で、同様の基本構成を備えたものも、こ
れに含まれるものとする。
部品等を組み込んだ電気回路基板などの内部部品を枠体
(フレーム)内に配置し、その表裏を一対の金属パネル
で覆うようにした構造が、一般に幅広く採用されてい
る。尚、本明細書において、「ICカード」とは、カー
ド状もしくは平板状で、半導体回路を含む電子回路ある
いは電気回路を備えたものを言い、例えば、PCカー
ド,モデムカード,LANカードあるいはメモリカー
ド、更には電子カードなど、種々の他の異なる名称で呼
ばれるカード類で、同様の基本構成を備えたものも、こ
れに含まれるものとする。
【0003】かかるICカードの従来の基本的な構造お
よび製造方法の一例を、図面を参照しながら具体的に説
明する。図23は従来例に係るICカード101の分解
斜視図であるが、この図に示すように、上記ICカード
101は、カード本体の外枠を構成する樹脂製のフレー
ム102と、所定の電子部品等104を組み込んだ電気
回路基板103と、該電気回路基板103の一端側に取
り付けられるコネクタ105と、電気回路基板103お
よびコネクタ105を含むカード101の表裏をそれぞ
れ覆う一対の金属パネル106,107とを備えてい
る。尚、上記コネクタ105は、本ICカード101が
使用される機器(例えばパーソナルコンピュータなど)
との電気的な接続を得るためのものである。
よび製造方法の一例を、図面を参照しながら具体的に説
明する。図23は従来例に係るICカード101の分解
斜視図であるが、この図に示すように、上記ICカード
101は、カード本体の外枠を構成する樹脂製のフレー
ム102と、所定の電子部品等104を組み込んだ電気
回路基板103と、該電気回路基板103の一端側に取
り付けられるコネクタ105と、電気回路基板103お
よびコネクタ105を含むカード101の表裏をそれぞ
れ覆う一対の金属パネル106,107とを備えてい
る。尚、上記コネクタ105は、本ICカード101が
使用される機器(例えばパーソナルコンピュータなど)
との電気的な接続を得るためのものである。
【0004】上記ICカード101を組み立てる際に
は、まず、電子部品等104を搭載した電気回路基板1
03の一端側にコネクタ105を取り付け、例えばはん
だ付け等により、該コネクタ105を電気回路基板10
3に対して機械的および電気的に接続して、一種のモジ
ュール108(カードモジュール)を構成する。そし
て、このカードモジュール108を上記フレーム102
に位置決め状態でセットした後、金属パネル106,1
07を表裏から組み合わせてそれぞれフレーム102に
接着固定するようにしている。これにより、図24およ
び図25に示すような、カードモジュール108を内蔵
した1枚のICカード101が、一体物として組み立て
られる。
は、まず、電子部品等104を搭載した電気回路基板1
03の一端側にコネクタ105を取り付け、例えばはん
だ付け等により、該コネクタ105を電気回路基板10
3に対して機械的および電気的に接続して、一種のモジ
ュール108(カードモジュール)を構成する。そし
て、このカードモジュール108を上記フレーム102
に位置決め状態でセットした後、金属パネル106,1
07を表裏から組み合わせてそれぞれフレーム102に
接着固定するようにしている。これにより、図24およ
び図25に示すような、カードモジュール108を内蔵
した1枚のICカード101が、一体物として組み立て
られる。
【0005】すなわち、従来では、上記各金属パネル1
06,107とフレーム102との間に接着シート10
9をそれぞれ配置し、その接着力によって各金属パネル
106,107をフレーム102の表裏へ固定するよう
にしていた。この場合、接着シートの接着剤に所要の接
着力を発現させるには、組立時、所定の温度(例えば約
150℃)に維持し、かつ、所定の圧力(例えば約50
Kg)を作用させる必要がある。このため、ICカード
101の組立には、温度制御状態で押圧力を作用させ得
る特別な装置が必要で、また、組立作業にも手間が掛か
るという問題があった。
06,107とフレーム102との間に接着シート10
9をそれぞれ配置し、その接着力によって各金属パネル
106,107をフレーム102の表裏へ固定するよう
にしていた。この場合、接着シートの接着剤に所要の接
着力を発現させるには、組立時、所定の温度(例えば約
150℃)に維持し、かつ、所定の圧力(例えば約50
Kg)を作用させる必要がある。このため、ICカード
101の組立には、温度制御状態で押圧力を作用させ得
る特別な装置が必要で、また、組立作業にも手間が掛か
るという問題があった。
【0006】かかる問題に関して、例えば、特開平3−
45397号公報あるいは特開平7−160837号公
報(以下、これを従来技術1,従来技術2と称する。)
では、各金属パネルの側縁部分を折り曲げ成形して複数
の突起部(突片あるいは舌片)を形成する一方、樹脂製
のフレームの表裏に上記各突起部に対応するスリットを
設けておき、これら各スリットに対応する突起部をそれ
ぞれ圧入することにより、各金属パネルをフレームの表
裏にそれぞれ固定するようにした構造が開示されてい
る。かかる構造によれば、接着剤を用いることなく、各
金属パネルをフレームに固定することができ、その結
果、上記のような特別な装置が不要となり、また、組立
工程も簡略化することができる。
45397号公報あるいは特開平7−160837号公
報(以下、これを従来技術1,従来技術2と称する。)
では、各金属パネルの側縁部分を折り曲げ成形して複数
の突起部(突片あるいは舌片)を形成する一方、樹脂製
のフレームの表裏に上記各突起部に対応するスリットを
設けておき、これら各スリットに対応する突起部をそれ
ぞれ圧入することにより、各金属パネルをフレームの表
裏にそれぞれ固定するようにした構造が開示されてい
る。かかる構造によれば、接着剤を用いることなく、各
金属パネルをフレームに固定することができ、その結
果、上記のような特別な装置が不要となり、また、組立
工程も簡略化することができる。
【0007】ところで、周知のように、ICカード内部
の電気回路基板に搭載された電子部品等は、ICカード
の表裏を覆う上記各金属パネルによって、外部から印加
される静電気等から電気的に保護されている。そして、
この外部からの静電気に対する耐性をより高めるために
は、表裏の金属パネルどうしを相互に導通させることが
効果的であることが知られている。つまり、両者が電気
的に導通しておれば、一方の金属パネルに静電気が印加
されても、他方の金属パネルを通じて静電気を逃がすこ
とができるので、静電気耐性が向上するのである。
の電気回路基板に搭載された電子部品等は、ICカード
の表裏を覆う上記各金属パネルによって、外部から印加
される静電気等から電気的に保護されている。そして、
この外部からの静電気に対する耐性をより高めるために
は、表裏の金属パネルどうしを相互に導通させることが
効果的であることが知られている。つまり、両者が電気
的に導通しておれば、一方の金属パネルに静電気が印加
されても、他方の金属パネルを通じて静電気を逃がすこ
とができるので、静電気耐性が向上するのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1および従来技術2では、各金属パネルに設けら
れた突起部は、それぞれ樹脂製フレームに圧入されてお
り、表側の金属パネルと裏側の金属パネルとが相互に接
触することはなく、従って、両金属パネルを互いに導通
させて静電気耐性を向上させることはできないという難
点があった。
来技術1および従来技術2では、各金属パネルに設けら
れた突起部は、それぞれ樹脂製フレームに圧入されてお
り、表側の金属パネルと裏側の金属パネルとが相互に接
触することはなく、従って、両金属パネルを互いに導通
させて静電気耐性を向上させることはできないという難
点があった。
【0009】一方、表裏の金属パネルどうしを相互に導
通させて静電気耐性の向上を図るものとしては、例え
ば、実開平4−63284号公報あるいは実開平4−7
7485号公報(以下、これを従来技術3,従来技術4
と称する。)に開示されるように、表裏の各金属パネル
の側縁部分を折り曲げ成形して互いに係号し得る爪部を
形成する一方、樹脂製フレームの上記各爪部に対応する
部位に、表裏に貫通する空隙部を設けておき、カードを
組み立てることにより、上記空隙部内で表裏の金属パネ
ルの爪部どうしが係合し、両金属パネル間の導通を得る
ようにした構造が知られている。ところが、この場合に
は、上記両金属パネルの爪部は、その設置数も少なく
(金属パネル1枚当たりに、例えば4箇所)、しかも、
基本的には、単に係合して相互の接触を得るだけか、若
しくは、この接触の確実性を高めるためにパネル爪部の
弾性を利用するだけのものであるので、各金属パネルを
樹脂フレームに固定するには、従来通り接着剤を用いる
必要がある。
通させて静電気耐性の向上を図るものとしては、例え
ば、実開平4−63284号公報あるいは実開平4−7
7485号公報(以下、これを従来技術3,従来技術4
と称する。)に開示されるように、表裏の各金属パネル
の側縁部分を折り曲げ成形して互いに係号し得る爪部を
形成する一方、樹脂製フレームの上記各爪部に対応する
部位に、表裏に貫通する空隙部を設けておき、カードを
組み立てることにより、上記空隙部内で表裏の金属パネ
ルの爪部どうしが係合し、両金属パネル間の導通を得る
ようにした構造が知られている。ところが、この場合に
は、上記両金属パネルの爪部は、その設置数も少なく
(金属パネル1枚当たりに、例えば4箇所)、しかも、
基本的には、単に係合して相互の接触を得るだけか、若
しくは、この接触の確実性を高めるためにパネル爪部の
弾性を利用するだけのものであるので、各金属パネルを
樹脂フレームに固定するには、従来通り接着剤を用いる
必要がある。
【0010】以上のように、従来では、接着剤を用いず
に各金属パネルをフレームに固定した場合(従来技術
1,2)には、両金属パネルを電気的に導通させること
ができず、一方、両金属パネルを電気的に導通させた場
合(従来技術3,4)には、各金属パネルを接着剤なし
にフレームへ固定することができなかった。すなわち、
ICカードの構造および製造工程の簡略化と静電気耐性
の向上とを、両立して達成することはできないのが実情
であった。
に各金属パネルをフレームに固定した場合(従来技術
1,2)には、両金属パネルを電気的に導通させること
ができず、一方、両金属パネルを電気的に導通させた場
合(従来技術3,4)には、各金属パネルを接着剤なし
にフレームへ固定することができなかった。すなわち、
ICカードの構造および製造工程の簡略化と静電気耐性
の向上とを、両立して達成することはできないのが実情
であった。
【0011】この発明は、上記問題点を解消するために
なされたもので、接着剤を用いることなく表裏の金属パ
ネルを樹脂製フレームに固定することができ、しかも同
時に、両金属パネルどうしを電気的に導通させることが
できるICカード及びその製造方法を提供することを目
的とする。
なされたもので、接着剤を用いることなく表裏の金属パ
ネルを樹脂製フレームに固定することができ、しかも同
時に、両金属パネルどうしを電気的に導通させることが
できるICカード及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の第1
の態様に係るICカードは、所定の電子部品等を組み込
んだ電気回路基板と、該電気回路基板の一端側に接続さ
れるコネクタと、カードの外枠を構成する枠体と、カー
ドの表裏を覆う一対の金属パネルとを備えてなるICカ
ードにおいて、上記各金属パネルの側縁部分に、互いに
係合し得る複数の突起部がそれぞれ設けられる一方、上
記枠体には、いずれか一方の金属パネルの各突起部を圧
入させる複数のスリットが設けられており、これら各ス
リットに上記一方の金属パネルの突起部が圧入されると
ともに、該一方の金属パネルの各突起部に、他方の金属
パネルの対応する突起部が、金属パネルの弾性力を作用
させた状態で、それぞれ係合されていることを特徴とし
たものである。
の態様に係るICカードは、所定の電子部品等を組み込
んだ電気回路基板と、該電気回路基板の一端側に接続さ
れるコネクタと、カードの外枠を構成する枠体と、カー
ドの表裏を覆う一対の金属パネルとを備えてなるICカ
ードにおいて、上記各金属パネルの側縁部分に、互いに
係合し得る複数の突起部がそれぞれ設けられる一方、上
記枠体には、いずれか一方の金属パネルの各突起部を圧
入させる複数のスリットが設けられており、これら各ス
リットに上記一方の金属パネルの突起部が圧入されると
ともに、該一方の金属パネルの各突起部に、他方の金属
パネルの対応する突起部が、金属パネルの弾性力を作用
させた状態で、それぞれ係合されていることを特徴とし
たものである。
【0013】また、本発明の第2の態様に係るICカー
ドは、上記第1の態様に係るICカードにおいて、上記
一方の金属パネルはICカードの裏面側を、上記他方の
金属パネルはICカードの表面側をそれぞれ覆い、該他
方の金属パネルの各突起部は、一方の金属パネルの対応
する突起部に対して、外側から係合されていることを特
徴としたものである。
ドは、上記第1の態様に係るICカードにおいて、上記
一方の金属パネルはICカードの裏面側を、上記他方の
金属パネルはICカードの表面側をそれぞれ覆い、該他
方の金属パネルの各突起部は、一方の金属パネルの対応
する突起部に対して、外側から係合されていることを特
徴としたものである。
【0014】更に、本発明の第3の態様に係るICカー
ドは、上記第1の態様に係るICカードにおいて、上記
一方の金属パネルの各突起部には、ICカードの平面に
沿った方向に開口する切欠部が設けられており、上記他
方の金属パネルを枠体の対応する表面に沿ってスライド
させることにより、該他方の金属パネルの各突起部が上
記切欠部に係合していることを特徴としたものである。
ドは、上記第1の態様に係るICカードにおいて、上記
一方の金属パネルの各突起部には、ICカードの平面に
沿った方向に開口する切欠部が設けられており、上記他
方の金属パネルを枠体の対応する表面に沿ってスライド
させることにより、該他方の金属パネルの各突起部が上
記切欠部に係合していることを特徴としたものである。
【0015】また、更に、本発明の第4の態様に係るI
Cカードは、上記第3の態様に係るICカードにおい
て、上記切欠部は、ICカードのコネクタが配置される
側と反対方向に開口しており、上記他方の金属パネルの
最大スライド量は、上記コネクタの幅よりも小さく設定
されていることを特徴としたものである。
Cカードは、上記第3の態様に係るICカードにおい
て、上記切欠部は、ICカードのコネクタが配置される
側と反対方向に開口しており、上記他方の金属パネルの
最大スライド量は、上記コネクタの幅よりも小さく設定
されていることを特徴としたものである。
【0016】また、更に、本発明の第5の態様に係るI
Cカードは、上記第1〜第4のいずれか一の態様に係る
ICカードにおいて、上記両金属パネルの各突起部に
は、テーパ状部分を有する係合部がそれぞれ設けられて
いることを特徴としたものである。
Cカードは、上記第1〜第4のいずれか一の態様に係る
ICカードにおいて、上記両金属パネルの各突起部に
は、テーパ状部分を有する係合部がそれぞれ設けられて
いることを特徴としたものである。
【0017】また、更に、本発明の第6の態様に係るI
Cカードは、上記第5の態様に係るICカードにおい
て、上記一方の金属パネルの各突起部はネック部を有す
るくびれ形状に形成され、該ネック部に、上記他方の金
属パネルの各突起部に設けられた係合部のテーパ状部分
が係合していることを特徴としたものである。
Cカードは、上記第5の態様に係るICカードにおい
て、上記一方の金属パネルの各突起部はネック部を有す
るくびれ形状に形成され、該ネック部に、上記他方の金
属パネルの各突起部に設けられた係合部のテーパ状部分
が係合していることを特徴としたものである。
【0018】また、更に、本発明の第7の態様に係るI
Cカードは、上記第1〜第6のいずれか一の態様に係る
ICカードにおいて、上記各金属パネルの側縁部分に
は、パネル素材を所定角度折り曲げて該側縁に沿った曲
折部が設けられ、上記各突起部は、この曲折部の縁部か
ら更に突出するように形成されていることを特徴とした
ものである。
Cカードは、上記第1〜第6のいずれか一の態様に係る
ICカードにおいて、上記各金属パネルの側縁部分に
は、パネル素材を所定角度折り曲げて該側縁に沿った曲
折部が設けられ、上記各突起部は、この曲折部の縁部か
ら更に突出するように形成されていることを特徴とした
ものである。
【0019】また、更に、本発明の第8の態様に係るI
Cカードは、上記第7の態様に係るICカードにおい
て、上記両金属パネルの曲折部は互いに異なる角度で折
り曲げられており、各金属パネルの突起部は、各々の曲
折部と同一平面内において、該曲折部の縁部から更に突
出していることを特徴としたものである。
Cカードは、上記第7の態様に係るICカードにおい
て、上記両金属パネルの曲折部は互いに異なる角度で折
り曲げられており、各金属パネルの突起部は、各々の曲
折部と同一平面内において、該曲折部の縁部から更に突
出していることを特徴としたものである。
【0020】また、更に、本発明の第9の態様に係るI
Cカードは、上記第1〜第8のいずれか一の態様に係る
ICカードにおいて、上記フレームには、両金属パネル
の各突起部どうしの係合部を収納する凹部と、両者の係
合状態で、上記他方の金属パネルを支持し得る凸部とが
設けられていることを特徴としたものである。
Cカードは、上記第1〜第8のいずれか一の態様に係る
ICカードにおいて、上記フレームには、両金属パネル
の各突起部どうしの係合部を収納する凹部と、両者の係
合状態で、上記他方の金属パネルを支持し得る凸部とが
設けられていることを特徴としたものである。
【0021】また、本発明の態様に係るICカードの製
造方法は、所定の電子部品等を組み込んだ電気回路基板
と、該電気回路基板の一端側に接続されるコネクタと、
カードの外枠を構成する枠体と、カードの表裏を覆う一
対の金属パネルとを備えてなるICカードの製造方法に
おいて、上記電気回路基板に上記コネクタを取り付けて
カードモジュールを形成する工程と、いずれか一方の金
属パネルの側縁部分に設けられた複数の突起部を上記枠
体に設けられたスリットに圧入することにより、該枠体
に対して上記一方の金属パネルを圧入固定する工程と、
上記一方の金属パネルが圧入固定された枠体に、上記カ
ードモジュールをセットする工程と、上記カードモジュ
ールが枠体にセットされた後に、該枠体に圧入固定され
た上記一方の金属パネルに対して他方の金属パネルを組
み合わせ、該他方の金属パネルの側縁部分に設けられた
複数の突起部を上記一方の金属パネルの対応する突起部
に、金属パネルの弾性力を作用させた状態で、それぞれ
係合させることにより、上記他方の金属パネルを一方の
金属パネルに対して係合固定する工程とを、備えたこと
を特徴としたものである。
造方法は、所定の電子部品等を組み込んだ電気回路基板
と、該電気回路基板の一端側に接続されるコネクタと、
カードの外枠を構成する枠体と、カードの表裏を覆う一
対の金属パネルとを備えてなるICカードの製造方法に
おいて、上記電気回路基板に上記コネクタを取り付けて
カードモジュールを形成する工程と、いずれか一方の金
属パネルの側縁部分に設けられた複数の突起部を上記枠
体に設けられたスリットに圧入することにより、該枠体
に対して上記一方の金属パネルを圧入固定する工程と、
上記一方の金属パネルが圧入固定された枠体に、上記カ
ードモジュールをセットする工程と、上記カードモジュ
ールが枠体にセットされた後に、該枠体に圧入固定され
た上記一方の金属パネルに対して他方の金属パネルを組
み合わせ、該他方の金属パネルの側縁部分に設けられた
複数の突起部を上記一方の金属パネルの対応する突起部
に、金属パネルの弾性力を作用させた状態で、それぞれ
係合させることにより、上記他方の金属パネルを一方の
金属パネルに対して係合固定する工程とを、備えたこと
を特徴としたものである。
【0022】更に、本発明の他の態様に係るICカード
の製造方法は、上記態様に係るICカードの製造方法に
おいて、上記他方の金属パネルを一方の金属パネルに対
して係合固定する際には、上記他方の金属パネルを、そ
の弾性範囲内で所定の方向に湾曲させて、該他方の金属
パネルの各突起部を上記一方の金属パネルの対応する突
起部にそれぞれ係合させることを特徴としたものであ
る。
の製造方法は、上記態様に係るICカードの製造方法に
おいて、上記他方の金属パネルを一方の金属パネルに対
して係合固定する際には、上記他方の金属パネルを、そ
の弾性範囲内で所定の方向に湾曲させて、該他方の金属
パネルの各突起部を上記一方の金属パネルの対応する突
起部にそれぞれ係合させることを特徴としたものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。まず、図1〜図8
に示す本発明の第1の実施の形態について説明する。図
1は本実施の形態に係るICカード1の分解斜視図であ
る。この図に示すように、上記ICカード1は、カード
本体の外枠を構成する樹脂製のフレーム2と、所定の電
子部品等4を組み込んだ電気回路基板3と、該電気回路
基板3の一端側に取り付けられるコネクタ5と、電気回
路基板3およびコネクタ5を含むカード1の表裏(上
下)をそれぞれ覆う一対の金属パネル6,7とを備えて
いる。上記コネクタ5は、本ICカード1が使用される
機器(例えばパーソナルコンピュータなど)と電気的に
接続されて信号授受を行うためのもので、ICカード1
の一側面(フロント側の側面)に位置している。また、
上記電子部品等4およびコネクタ5は、例えば、はんだ
付け等の手法により、電気回路基板3に対して電気的お
よび機械的に接続されている。このように、電気回路基
板3に電子部品等4およびコネクタ4を一体的に取り付
けたものをカードモジュール8と称する。
図面を参照しながら詳細に説明する。まず、図1〜図8
に示す本発明の第1の実施の形態について説明する。図
1は本実施の形態に係るICカード1の分解斜視図であ
る。この図に示すように、上記ICカード1は、カード
本体の外枠を構成する樹脂製のフレーム2と、所定の電
子部品等4を組み込んだ電気回路基板3と、該電気回路
基板3の一端側に取り付けられるコネクタ5と、電気回
路基板3およびコネクタ5を含むカード1の表裏(上
下)をそれぞれ覆う一対の金属パネル6,7とを備えて
いる。上記コネクタ5は、本ICカード1が使用される
機器(例えばパーソナルコンピュータなど)と電気的に
接続されて信号授受を行うためのもので、ICカード1
の一側面(フロント側の側面)に位置している。また、
上記電子部品等4およびコネクタ5は、例えば、はんだ
付け等の手法により、電気回路基板3に対して電気的お
よび機械的に接続されている。このように、電気回路基
板3に電子部品等4およびコネクタ4を一体的に取り付
けたものをカードモジュール8と称する。
【0024】上記ICカード1を組み立てる際には、ま
ず、電子部品等4を搭載した電気回路基板3の一端側に
コネクタ5を取り付け、例えばはんだ付け等により、該
コネクタ5を電気回路基板3に対して機械的および電気
的に接続して、カードモジュール8を構成する。また、
後で詳しく説明する方法により、樹脂フレーム2に対し
て一方の(図における下側の)金属パネル7を圧入して
固定する。そして、上記カードモジュール8をこの樹脂
フレーム2にセットし、最後に、他方の(図における上
側の)金属パネル6を、カードモジュール8がセットさ
れたフレーム2と組み合わせ、該フレーム2に圧入固定
された下側の金属パネル7に対し、後述する方法によ
り、係合させて固定する。
ず、電子部品等4を搭載した電気回路基板3の一端側に
コネクタ5を取り付け、例えばはんだ付け等により、該
コネクタ5を電気回路基板3に対して機械的および電気
的に接続して、カードモジュール8を構成する。また、
後で詳しく説明する方法により、樹脂フレーム2に対し
て一方の(図における下側の)金属パネル7を圧入して
固定する。そして、上記カードモジュール8をこの樹脂
フレーム2にセットし、最後に、他方の(図における上
側の)金属パネル6を、カードモジュール8がセットさ
れたフレーム2と組み合わせ、該フレーム2に圧入固定
された下側の金属パネル7に対し、後述する方法によ
り、係合させて固定する。
【0025】以上のようにして、カードモジュール8を
内蔵した1枚のICカード1が、接着剤を用いることな
く、図2に示すような一体物として組み立てられる。こ
のとき、上記ICカード1のカードモジュール8は、樹
脂製フレーム2内に格納保持された上で、その表裏が一
対の金属パネル6,7でそれぞれ覆われることとなり、
これら金属パネル6,7により、カードモジュール8の
電子部品等が、外部から印加される静電気等から電気的
に保護されるようになっている。
内蔵した1枚のICカード1が、接着剤を用いることな
く、図2に示すような一体物として組み立てられる。こ
のとき、上記ICカード1のカードモジュール8は、樹
脂製フレーム2内に格納保持された上で、その表裏が一
対の金属パネル6,7でそれぞれ覆われることとなり、
これら金属パネル6,7により、カードモジュール8の
電子部品等が、外部から印加される静電気等から電気的
に保護されるようになっている。
【0026】次に、下側金属パネル7のフレーム2に対
する圧入固定および上側金属パネル6の下側金属パネル
7に対する係合固定について説明する。本実施の形態で
は、上側金属パネル6の長手方向に沿った各側縁部分
に、パネル素材を略90度折り曲げて断面L字状に形成
した曲折部6aがそれぞれ設けられており、この曲折部
6aの長手方向に沿った側縁部分の複数箇所(本実施の
形態では例えば7箇所)について、該側縁部分を更に略
90度内側へ折り曲げることにより、複数の突起部6c
(舌片)が形成されている。この舌片6cは、図3から
良く分かるように、より好ましくは、上記曲折部6aの
側縁部分を更に略90度内側へ折り曲げて形成した基端
部6bから、平面視で略三角形状をなすように、それぞ
れ内側へ突出している。
する圧入固定および上側金属パネル6の下側金属パネル
7に対する係合固定について説明する。本実施の形態で
は、上側金属パネル6の長手方向に沿った各側縁部分
に、パネル素材を略90度折り曲げて断面L字状に形成
した曲折部6aがそれぞれ設けられており、この曲折部
6aの長手方向に沿った側縁部分の複数箇所(本実施の
形態では例えば7箇所)について、該側縁部分を更に略
90度内側へ折り曲げることにより、複数の突起部6c
(舌片)が形成されている。この舌片6cは、図3から
良く分かるように、より好ましくは、上記曲折部6aの
側縁部分を更に略90度内側へ折り曲げて形成した基端
部6bから、平面視で略三角形状をなすように、それぞ
れ内側へ突出している。
【0027】一方、下側金属パネル7についても、その
長手方向に沿った各側縁部分に、パネル素材を略90度
折り曲げて断面L字状に形成した曲折部7aが設けられ
ており、上記上側金属パネル6の舌片6cに対応した複
数箇所について、曲折部7aから上方に突出した略矩形
状の突起部7c(突片)が設けられている。そして、図
4から良く分かるように、各突片7cには、上側金属パ
ネル6の舌片6cを係合させる略三角形状の係合穴7h
が、それぞれ形成されている。尚、この下側金属パネル
7には、より好ましくは、リヤ側の側縁部分にも上記曲
折部7aと同様の断面L字状の曲折部7aおよび複数の
突片7cが形成されているが、この部分の突片7cに
は、上記のような係合穴7hは設けられていない。
長手方向に沿った各側縁部分に、パネル素材を略90度
折り曲げて断面L字状に形成した曲折部7aが設けられ
ており、上記上側金属パネル6の舌片6cに対応した複
数箇所について、曲折部7aから上方に突出した略矩形
状の突起部7c(突片)が設けられている。そして、図
4から良く分かるように、各突片7cには、上側金属パ
ネル6の舌片6cを係合させる略三角形状の係合穴7h
が、それぞれ形成されている。尚、この下側金属パネル
7には、より好ましくは、リヤ側の側縁部分にも上記曲
折部7aと同様の断面L字状の曲折部7aおよび複数の
突片7cが形成されているが、この部分の突片7cに
は、上記のような係合穴7hは設けられていない。
【0028】また、樹脂製フレーム2の長手方向に沿っ
た縦フレーム部2aには、上記下側金属パネル7の突片
7cに対応した複数箇所について、所定深さの凹部2c
が設けられており、図5に詳しく示すように、各凹部2
cの底壁には、対応する突片7cを圧入状態で貫通させ
るスリット2hが設けられている。尚、縦フレーム部2
aにおける各凹部2cに隣接する凸部2dの上面は、I
Cカード1の組立時には、上側金属パネル6に対する受
け面を構成するようになっている。
た縦フレーム部2aには、上記下側金属パネル7の突片
7cに対応した複数箇所について、所定深さの凹部2c
が設けられており、図5に詳しく示すように、各凹部2
cの底壁には、対応する突片7cを圧入状態で貫通させ
るスリット2hが設けられている。尚、縦フレーム部2
aにおける各凹部2cに隣接する凸部2dの上面は、I
Cカード1の組立時には、上側金属パネル6に対する受
け面を構成するようになっている。
【0029】本実施の形態では、上記各スリット2hの
長さは、対応する突片7cの長さよりも所定量(ごく僅
か)だけ短く設定されており、各突片7cを、それぞれ
対応する各スリット2hに、外力を加えて強制的に貫通
させることにより、各突片7cが(従って、下側金属パ
ネル7が)、フレーム2に対して一定の圧入力をもって
圧入固定されるようになっている。また、この圧入状態
で、各突片7cに形成された係合穴7hが、各凹部2c
の底壁よりも上方に位置するように、係合穴7hの位置
および凹部2cの深さが設定されている。尚、具体的に
は図示しなかったが、より好ましくは、フレーム2の横
フレーム部2bについても、対応する各突片7cを圧入
させるための孔部が設けられているが、この部分につい
ては、横フレーム自体に凹部は設けられておらず、ま
た、各孔部は上方に貫通しておらず、従って、各突片7
cは、圧入により横フレーム部2b内に埋設された状態
となる。
長さは、対応する突片7cの長さよりも所定量(ごく僅
か)だけ短く設定されており、各突片7cを、それぞれ
対応する各スリット2hに、外力を加えて強制的に貫通
させることにより、各突片7cが(従って、下側金属パ
ネル7が)、フレーム2に対して一定の圧入力をもって
圧入固定されるようになっている。また、この圧入状態
で、各突片7cに形成された係合穴7hが、各凹部2c
の底壁よりも上方に位置するように、係合穴7hの位置
および凹部2cの深さが設定されている。尚、具体的に
は図示しなかったが、より好ましくは、フレーム2の横
フレーム部2bについても、対応する各突片7cを圧入
させるための孔部が設けられているが、この部分につい
ては、横フレーム自体に凹部は設けられておらず、ま
た、各孔部は上方に貫通しておらず、従って、各突片7
cは、圧入により横フレーム部2b内に埋設された状態
となる。
【0030】上述のようにして、下側金属パネル7を樹
脂フレーム2に圧入固定した後、ICカード1の組立の
最終工程で、上側金属パネル6を下側金属パネル7に対
して係合固定させる際には、図1において仮想線の矢印
で示すように、上側金属パネル6に所定の外力を加え、
その長手方向に沿った各側縁部分を中央側に対して持ち
上げるようにして、つまり、該中央側を下方に膨出させ
るようにして、素材の弾性範囲内で湾曲させ、これによ
り、両側縁部分の舌片6c間の間隔を拡げる。そして、
この湾曲状態で、図6に示すように、下側金属パネル7
の突片7cの外側から、各舌片6cを対応する突片7c
の係合穴7hにそれぞれ係合させ、その後、上側金属パ
ネル6への外力の作用を解除する。
脂フレーム2に圧入固定した後、ICカード1の組立の
最終工程で、上側金属パネル6を下側金属パネル7に対
して係合固定させる際には、図1において仮想線の矢印
で示すように、上側金属パネル6に所定の外力を加え、
その長手方向に沿った各側縁部分を中央側に対して持ち
上げるようにして、つまり、該中央側を下方に膨出させ
るようにして、素材の弾性範囲内で湾曲させ、これによ
り、両側縁部分の舌片6c間の間隔を拡げる。そして、
この湾曲状態で、図6に示すように、下側金属パネル7
の突片7cの外側から、各舌片6cを対応する突片7c
の係合穴7hにそれぞれ係合させ、その後、上側金属パ
ネル6への外力の作用を解除する。
【0031】このように、各舌片6cは対応する各突片
7cの係合穴7hにそれぞれ係合して、上下の金属パネ
ル6,7間の直接接触が達成される。しかも、この場
合、上側金属パネル6への外力の作用が解除された後
は、該上側金属パネル6自体の弾性力により、各舌片6
cには、対応する突片7cを持ち上げる方向のモーメン
トが作用する。これにより、各舌片6cは対応する各突
片7cに対して、単に、係合して接触するだけでなく、
一定の付勢力(上側金属パネル6のパネル全体の弾性
力)をもって強固に結合される。つまり、がたつきが生
じることなく係合固定される。このとき、各舌片6cの
テーパ部分が、対応する突片7cの係合穴7hのテーパ
部分と組み合わされて相互に摺動し得ることにより、互
いの寸法・形状のバラツキを吸収しながら、確実に係合
することができるようになっている。
7cの係合穴7hにそれぞれ係合して、上下の金属パネ
ル6,7間の直接接触が達成される。しかも、この場
合、上側金属パネル6への外力の作用が解除された後
は、該上側金属パネル6自体の弾性力により、各舌片6
cには、対応する突片7cを持ち上げる方向のモーメン
トが作用する。これにより、各舌片6cは対応する各突
片7cに対して、単に、係合して接触するだけでなく、
一定の付勢力(上側金属パネル6のパネル全体の弾性
力)をもって強固に結合される。つまり、がたつきが生
じることなく係合固定される。このとき、各舌片6cの
テーパ部分が、対応する突片7cの係合穴7hのテーパ
部分と組み合わされて相互に摺動し得ることにより、互
いの寸法・形状のバラツキを吸収しながら、確実に係合
することができるようになっている。
【0032】この両者の係合部分は、図7から良く分か
るように、フレーム2の縦フレーム部2aに形成された
各凹部2c内に収納されている。また、このとき、図8
から良く分かるように、上側金属パネル6は、その裏面
側が、上記凹部2cに隣接して縦フレーム部2aに形成
された凸部2dの上面で受け止められるようになってい
る。尚、上記図7および図8に示されるように、樹脂製
フレーム2の左右の縦フレーム部2aには、上側金属パ
ネル6の曲折部6aを収納するための溝部2fおよび下
側金属パネル7の曲折部7aを収納するための溝部2g
が、それぞれ長手方向に沿って設けられている。
るように、フレーム2の縦フレーム部2aに形成された
各凹部2c内に収納されている。また、このとき、図8
から良く分かるように、上側金属パネル6は、その裏面
側が、上記凹部2cに隣接して縦フレーム部2aに形成
された凸部2dの上面で受け止められるようになってい
る。尚、上記図7および図8に示されるように、樹脂製
フレーム2の左右の縦フレーム部2aには、上側金属パ
ネル6の曲折部6aを収納するための溝部2fおよび下
側金属パネル7の曲折部7aを収納するための溝部2g
が、それぞれ長手方向に沿って設けられている。
【0033】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、上記樹脂製フレーム2に設けられた各スリット2
hに下側金属パネル7の突片7cが圧入されているの
で、この圧入力によって該下側金属パネル7がフレーム
2に対して圧入固定される。そして、この下側金属パネ
ル7の各突片7cに、上側金属パネル6の対応する舌片
6cが、金属パネルの弾性力を作用させた状態で、それ
ぞれ係合されているので、この弾性力によって上側金属
パネル6が下側金属パネル7に対して係合固定される。
すなわち、接着剤を用いることなく両金属パネル6,7
をフレーム2に固定することができる。この結果、接着
剤自体および接着工程で用いられる特別な装置が不要と
なり、また、組立工程も大幅に簡略化することができ、
これにより、ICカード1の製造コストの低減を達成す
ることができる。しかも、この場合において、両金属パ
ネル6,7は、その突起部(舌片6cと突片7c)どう
しが係合することによって電気的に導通されるので、外
部から印加される静電気に対する耐性をより高めること
ができる。すなわち、接着剤を用いることなく表裏の金
属パネル6,7をフレーム2に固定し、しかも同時に、
両金属パネル6,7どうしを電気的に導通させることが
でき、製造コストの低減と静電気耐性の向上とを、両立
して達成することができるのである。
れば、上記樹脂製フレーム2に設けられた各スリット2
hに下側金属パネル7の突片7cが圧入されているの
で、この圧入力によって該下側金属パネル7がフレーム
2に対して圧入固定される。そして、この下側金属パネ
ル7の各突片7cに、上側金属パネル6の対応する舌片
6cが、金属パネルの弾性力を作用させた状態で、それ
ぞれ係合されているので、この弾性力によって上側金属
パネル6が下側金属パネル7に対して係合固定される。
すなわち、接着剤を用いることなく両金属パネル6,7
をフレーム2に固定することができる。この結果、接着
剤自体および接着工程で用いられる特別な装置が不要と
なり、また、組立工程も大幅に簡略化することができ、
これにより、ICカード1の製造コストの低減を達成す
ることができる。しかも、この場合において、両金属パ
ネル6,7は、その突起部(舌片6cと突片7c)どう
しが係合することによって電気的に導通されるので、外
部から印加される静電気に対する耐性をより高めること
ができる。すなわち、接着剤を用いることなく表裏の金
属パネル6,7をフレーム2に固定し、しかも同時に、
両金属パネル6,7どうしを電気的に導通させることが
でき、製造コストの低減と静電気耐性の向上とを、両立
して達成することができるのである。
【0034】しかも、この場合において、ICカード1
の上側(表面側)を覆う上側金属パネル6の舌片6c
は、ICカード1の下側(裏面側)を覆う下側金属パネ
ル7の対応する突片7cに対して、外側から係合されて
いるので、両者6c,7cの係合部分は上側金属パネル
6で覆われて、表面側から見えにくくなる。つまり、人
目に触れ易い表面側の見映えを向上させることができ
る。
の上側(表面側)を覆う上側金属パネル6の舌片6c
は、ICカード1の下側(裏面側)を覆う下側金属パネ
ル7の対応する突片7cに対して、外側から係合されて
いるので、両者6c,7cの係合部分は上側金属パネル
6で覆われて、表面側から見えにくくなる。つまり、人
目に触れ易い表面側の見映えを向上させることができ
る。
【0035】また、上記各金属パネル6,7の突起部
(舌片6c,突片7c)には、テーパ状部分を有する係
合部がそれぞれ設けられているので、両者6c,7cが
係合する際には、そのテーパ状部分どうしが組み合わさ
れて相互に摺動し得ることにより、互いの寸法・形状の
バラツキを吸収しながら、確実に係合することができ
る。
(舌片6c,突片7c)には、テーパ状部分を有する係
合部がそれぞれ設けられているので、両者6c,7cが
係合する際には、そのテーパ状部分どうしが組み合わさ
れて相互に摺動し得ることにより、互いの寸法・形状の
バラツキを吸収しながら、確実に係合することができ
る。
【0036】更に、上記各金属パネル6,7の側縁部分
には、パネル素材を所定角度(略90度)折り曲げて該
側縁に沿った断面L字状の曲折部6a,7aが設けられ
ているので、単に平板状に設定されている場合に比べ
て、各金属パネル6,7の剛性を向上させることができ
る。
には、パネル素材を所定角度(略90度)折り曲げて該
側縁に沿った断面L字状の曲折部6a,7aが設けられ
ているので、単に平板状に設定されている場合に比べ
て、各金属パネル6,7の剛性を向上させることができ
る。
【0037】また、更に、上記フレーム2には、両金属
パネル6,7の各突起部(舌片6c,突片7c)どうしの
係合部を収納する凹部2cと、両者6c,7cの係合状
態で、上側金属パネル6を支持し得る凸部2dとが設け
られているので、両金属パネル6,7の各突起部(舌片
6c,突片7c)どうしを支障なく係合させることがで
き、かつ、この係合状態における上側金属パネル6の支
持剛性を有効に確保することができる。
パネル6,7の各突起部(舌片6c,突片7c)どうしの
係合部を収納する凹部2cと、両者6c,7cの係合状
態で、上側金属パネル6を支持し得る凸部2dとが設け
られているので、両金属パネル6,7の各突起部(舌片
6c,突片7c)どうしを支障なく係合させることがで
き、かつ、この係合状態における上側金属パネル6の支
持剛性を有効に確保することができる。
【0038】また、上記上側金属パネル6を下側金属パ
ネル7に対して係合固定する際には、上側金属パネル6
を、その弾性範囲内で所定の方向に湾曲させて、該上側
金属パネル6の各舌片6cを下側金属パネル7の対応す
る突片7cにそれぞれ係合させるので、比較的容易かつ
確実に、各突起部(舌片6c,突片7c)どうしの係合
部分に弾性力を作用させることができるのである。
ネル7に対して係合固定する際には、上側金属パネル6
を、その弾性範囲内で所定の方向に湾曲させて、該上側
金属パネル6の各舌片6cを下側金属パネル7の対応す
る突片7cにそれぞれ係合させるので、比較的容易かつ
確実に、各突起部(舌片6c,突片7c)どうしの係合
部分に弾性力を作用させることができるのである。
【0039】次に、図9〜図13に示す本発明の第2の
実施の形態について説明する。尚、以下の説明において
は、上記第1の実施の形態における場合と同じものに
は、同一の符号を付し、それ以上の説明は省略する。本
実施の形態では、図9に示すように、上側金属パネル2
6の長手方向に沿った各側縁部分に形成された断面L字
状の曲折部26aに、第1の実施の形態におけるものと
類似した複数(本実施の形態では例えば7個)の略三角
形状の舌片26cが設けられている。一方、下側金属パ
ネル27の長手方向に沿った各側縁部分に形成された断
面L字状の曲折部27aには、上記各舌片26cに対応
した位置に複数の突片27cが設けられている。
実施の形態について説明する。尚、以下の説明において
は、上記第1の実施の形態における場合と同じものに
は、同一の符号を付し、それ以上の説明は省略する。本
実施の形態では、図9に示すように、上側金属パネル2
6の長手方向に沿った各側縁部分に形成された断面L字
状の曲折部26aに、第1の実施の形態におけるものと
類似した複数(本実施の形態では例えば7個)の略三角
形状の舌片26cが設けられている。一方、下側金属パ
ネル27の長手方向に沿った各側縁部分に形成された断
面L字状の曲折部27aには、上記各舌片26cに対応
した位置に複数の突片27cが設けられている。
【0040】本実施の形態では、図10に詳しく示すよ
うに、これら各突片27cに、上側金属パネル26の舌
片26cを係合させるために、リヤ側に開口したテーパ
状の切欠部27hがそれぞれ設けられている。また、樹
脂製フレーム22の縦フレーム部22a(図11参照)
には、具体的には図示しなかったが、第1の実施の形態
におけるものと同様の作用を行う、凹部,スリット,凸
部などが設けられている。そして、第1の実施の形態に
おける場合と同様にして、下側金属パネル27の各突片
27cをフレーム22のスリット22h(図12参照)
に圧入することにより、下側金属パネル27がフレーム
22に対して固定される。
うに、これら各突片27cに、上側金属パネル26の舌
片26cを係合させるために、リヤ側に開口したテーパ
状の切欠部27hがそれぞれ設けられている。また、樹
脂製フレーム22の縦フレーム部22a(図11参照)
には、具体的には図示しなかったが、第1の実施の形態
におけるものと同様の作用を行う、凹部,スリット,凸
部などが設けられている。そして、第1の実施の形態に
おける場合と同様にして、下側金属パネル27の各突片
27cをフレーム22のスリット22h(図12参照)
に圧入することにより、下側金属パネル27がフレーム
22に対して固定される。
【0041】本実施の形態では、上側金属パネル26を
組付ける最終工程においては、図11に示すように、上
側金属パネル26をフレーム22上に載置した状態(図
11における破線表示参照)で、ICカード本体21の
リヤ側からフロント側に向かってスライドさせる(図1
1における矢印参照)ことにより、図12に示すよう
に、上側金属パネル26の舌片26cを下側金属パネル
27の対応する突片27cの切欠部27hに係合させ、
これにより、上側金属パネル26を下側金属パネル27
に対して結合させるようにしている。尚、この場合、フ
レーム22の縦フレーム部22aに設けられた凹部は、
上側金属パネル26が支障なくスライドできるように、
ICカード21の長手方向について十分に長く設定され
ている。
組付ける最終工程においては、図11に示すように、上
側金属パネル26をフレーム22上に載置した状態(図
11における破線表示参照)で、ICカード本体21の
リヤ側からフロント側に向かってスライドさせる(図1
1における矢印参照)ことにより、図12に示すよう
に、上側金属パネル26の舌片26cを下側金属パネル
27の対応する突片27cの切欠部27hに係合させ、
これにより、上側金属パネル26を下側金属パネル27
に対して結合させるようにしている。尚、この場合、フ
レーム22の縦フレーム部22aに設けられた凹部は、
上側金属パネル26が支障なくスライドできるように、
ICカード21の長手方向について十分に長く設定され
ている。
【0042】本実施の形態では、図13に示すように、
フレーム22の横フレーム部22bの上面に段部22s
が形成されており、上記各舌片26cが対応する突片2
7cの切欠部27hに係合して当て止められた状態で、
上側金属パネル26のリヤ側端部26eが、横フレーム
部22bの上記段部22sの縦壁よりも所定量(ごく僅
か)だけリヤ側にはみ出た位置にあり、上側金属パネル
26にフロント方向の外力を加えることにより、上側金
属パネル26のリヤ側端部26eを強制的に上記段部2
2s内に圧入する。従って、この場合には、上側金属パ
ネル26は、ICカード21の長手方向について、湾曲
が生じることになる。
フレーム22の横フレーム部22bの上面に段部22s
が形成されており、上記各舌片26cが対応する突片2
7cの切欠部27hに係合して当て止められた状態で、
上側金属パネル26のリヤ側端部26eが、横フレーム
部22bの上記段部22sの縦壁よりも所定量(ごく僅
か)だけリヤ側にはみ出た位置にあり、上側金属パネル
26にフロント方向の外力を加えることにより、上側金
属パネル26のリヤ側端部26eを強制的に上記段部2
2s内に圧入する。従って、この場合には、上側金属パ
ネル26は、ICカード21の長手方向について、湾曲
が生じることになる。
【0043】この結果、上側金属パネル26の各舌片2
6cは対応する下側金属パネル27の各突片27cに対
して、単に、係合して接触するだけでなく、カード長手
方向に作用する一定の付勢力(上側金属パネル26の弾
性力)をもって強固に結合される。このとき、各舌片2
6cのテーパ部分が、対応する突片27cの切欠部27
hのテーパ部分に沿って摺動し得ることにより、互いの
寸法・形状のバラツキを吸収しながら、確実に係合する
ことができ、この係合状態で所定の付勢力が得られるよ
うに、各部の寸法および所要精度が設定されている。
6cは対応する下側金属パネル27の各突片27cに対
して、単に、係合して接触するだけでなく、カード長手
方向に作用する一定の付勢力(上側金属パネル26の弾
性力)をもって強固に結合される。このとき、各舌片2
6cのテーパ部分が、対応する突片27cの切欠部27
hのテーパ部分に沿って摺動し得ることにより、互いの
寸法・形状のバラツキを吸収しながら、確実に係合する
ことができ、この係合状態で所定の付勢力が得られるよ
うに、各部の寸法および所要精度が設定されている。
【0044】また、本実施の形態では、上側金属パネル
26をリヤ側からフロント側に向かってスライドさせる
際の最大スライド量E(図11参照)は、コネクタ5の
幅寸法W(図1参照)よりも小さくなるように設定され
ている。これにより、上側金属パネル26のフロント側
端部は、スライド動作の前後で同一平面(コネクタ5の
上面)上を摺動することとなり、引っ掛かりのないスム
ースなスライド動作が確保される。
26をリヤ側からフロント側に向かってスライドさせる
際の最大スライド量E(図11参照)は、コネクタ5の
幅寸法W(図1参照)よりも小さくなるように設定され
ている。これにより、上側金属パネル26のフロント側
端部は、スライド動作の前後で同一平面(コネクタ5の
上面)上を摺動することとなり、引っ掛かりのないスム
ースなスライド動作が確保される。
【0045】以上、説明したように、本実施の形態で
は、基本的には、第1の実施の形態と同様の効果を奏す
ることができ、特に、両金属パネル26,27の突起部
(舌片26c,突片27c)どうしの係合は、上側金属
パネル26をフレーム22の上面に沿ってスライドさせ
ることによって得られるので、両金属パネル26,27
の組付作業を比較的容易に行うことができるのである。
は、基本的には、第1の実施の形態と同様の効果を奏す
ることができ、特に、両金属パネル26,27の突起部
(舌片26c,突片27c)どうしの係合は、上側金属
パネル26をフレーム22の上面に沿ってスライドさせ
ることによって得られるので、両金属パネル26,27
の組付作業を比較的容易に行うことができるのである。
【0046】次に、図14〜図18に示す本発明の第3
の実施の形態について説明する。本実施の形態では、図
14に示すように、上側金属パネル36の長手方向に沿
った各側縁部分に、パネル素材を略90度折り曲げて断
面L字状に形成した曲折部36aが設けられるととも
に、この曲折部36aの長手方向に沿った側縁部分を更
に略90度内側へ折り曲げ、複数箇所(本実施の形態で
は例えば7箇所)について舌片36cが形成されてい
る。これら各舌片36cは、図15から良く分かるよう
に、上記曲折部36aの側縁部分から、平面視で略矩形
状をなすように、それぞれ内側へ突出している。そし
て、これら舌片36cには、下側金属パネル37の突片
37cを係合させるために、三角形状の係合穴36hが
それぞれ形成されている。一方、下側金属パネル37の
長手方向に沿った各側縁部分に形成された断面L字状の
曲折部37aには、上記上側金属パネル36の舌片36
cに対応した複数箇所について、曲折部37aから上方
に突出した突片37cが設けられている。
の実施の形態について説明する。本実施の形態では、図
14に示すように、上側金属パネル36の長手方向に沿
った各側縁部分に、パネル素材を略90度折り曲げて断
面L字状に形成した曲折部36aが設けられるととも
に、この曲折部36aの長手方向に沿った側縁部分を更
に略90度内側へ折り曲げ、複数箇所(本実施の形態で
は例えば7箇所)について舌片36cが形成されてい
る。これら各舌片36cは、図15から良く分かるよう
に、上記曲折部36aの側縁部分から、平面視で略矩形
状をなすように、それぞれ内側へ突出している。そし
て、これら舌片36cには、下側金属パネル37の突片
37cを係合させるために、三角形状の係合穴36hが
それぞれ形成されている。一方、下側金属パネル37の
長手方向に沿った各側縁部分に形成された断面L字状の
曲折部37aには、上記上側金属パネル36の舌片36
cに対応した複数箇所について、曲折部37aから上方
に突出した突片37cが設けられている。
【0047】本実施の形態では、図16に詳しく示すよ
うに、この突片37cの上部がくびれ形状に形成され、
そのネック部37dが上側金属パネル36の舌片37c
に設けられた係合穴36hに係合し得るようになってい
る。尚、この下側金属パネル37には、より好ましく
は、リヤ側の側縁部分にも上記曲折部37aと同様の断
面L字状の曲折部37aおよび複数の突片37cが形成
されているが、この部分の突片37cには、上記のよう
なくびれ形状は設けられておらず、単なる矩形状に形成
されている。また、具体的には図示しなかったが、本実
施の形態に係るICカードの樹脂製フレームは、第1の
実施の形態におけるものと同様の構成を備えている。そ
して、第1の実施の形態における場合と同様にして、下
側金属パネル37の各突片37cをフレーム2のスリッ
ト2h(図17,図18参照)に圧入することにより、
下側金属パネル27がフレーム2に対して固定される。
うに、この突片37cの上部がくびれ形状に形成され、
そのネック部37dが上側金属パネル36の舌片37c
に設けられた係合穴36hに係合し得るようになってい
る。尚、この下側金属パネル37には、より好ましく
は、リヤ側の側縁部分にも上記曲折部37aと同様の断
面L字状の曲折部37aおよび複数の突片37cが形成
されているが、この部分の突片37cには、上記のよう
なくびれ形状は設けられておらず、単なる矩形状に形成
されている。また、具体的には図示しなかったが、本実
施の形態に係るICカードの樹脂製フレームは、第1の
実施の形態におけるものと同様の構成を備えている。そ
して、第1の実施の形態における場合と同様にして、下
側金属パネル37の各突片37cをフレーム2のスリッ
ト2h(図17,図18参照)に圧入することにより、
下側金属パネル27がフレーム2に対して固定される。
【0048】上述のようにして、下側金属パネル37を
樹脂フレーム2に圧入固定した後、ICカード31の組
立の最終工程で、上側金属パネル36を下側金属パネル
37に対して係合固定させる際には、図14において仮
想線の矢印で示すように、上側金属パネル36に所定の
外力を加え、その長手方向に沿った各側縁部分を中央側
に対して押さえ込むようにして、つまり、該中央側を上
方に膨出させるようにして、素材の弾性範囲内で湾曲さ
せ、これにより、両側縁部分の舌片36c間の間隔を狭
くする。そして、この湾曲状態で、図17に示すよう
に、下側金属パネル37の各突片37cを、上側金属パ
ネル36の対応する各舌片36cの係合穴36hにそれ
ぞれ係合させる。このとき、上側金属パネル36は上述
のように湾曲させられているので、下側金属パネル37
の突片37cは、上側金属パネル36の舌片36cの係
合穴36hにおける幅広部分にスムースに挿入されるこ
ととなり、係合作業が容易に行える。その後、上側金属
パネル36に作用させていた外力を解除する。
樹脂フレーム2に圧入固定した後、ICカード31の組
立の最終工程で、上側金属パネル36を下側金属パネル
37に対して係合固定させる際には、図14において仮
想線の矢印で示すように、上側金属パネル36に所定の
外力を加え、その長手方向に沿った各側縁部分を中央側
に対して押さえ込むようにして、つまり、該中央側を上
方に膨出させるようにして、素材の弾性範囲内で湾曲さ
せ、これにより、両側縁部分の舌片36c間の間隔を狭
くする。そして、この湾曲状態で、図17に示すよう
に、下側金属パネル37の各突片37cを、上側金属パ
ネル36の対応する各舌片36cの係合穴36hにそれ
ぞれ係合させる。このとき、上側金属パネル36は上述
のように湾曲させられているので、下側金属パネル37
の突片37cは、上側金属パネル36の舌片36cの係
合穴36hにおける幅広部分にスムースに挿入されるこ
ととなり、係合作業が容易に行える。その後、上側金属
パネル36に作用させていた外力を解除する。
【0049】このように、下側金属パネル37の各突片
37cは上側金属パネル36の対応する各舌片36cの
係合穴36hにそれぞれ係合して、上下の金属パネル3
6,37間の直接接触が達成される。しかも、この場
合、上側金属パネル36への外力の作用が解除された後
は、該上側金属パネル36自体の弾性力により、各舌片
36cには、対応する突片37cを持ち上げる方向のモ
ーメントが作用する。これにより、各舌片36cは対応
する各突片37cに対して、単に、係合して接触するだ
けでなく、一定の付勢力(上側金属パネル36の弾性
力)をもって強固に結合される。
37cは上側金属パネル36の対応する各舌片36cの
係合穴36hにそれぞれ係合して、上下の金属パネル3
6,37間の直接接触が達成される。しかも、この場
合、上側金属パネル36への外力の作用が解除された後
は、該上側金属パネル36自体の弾性力により、各舌片
36cには、対応する突片37cを持ち上げる方向のモ
ーメントが作用する。これにより、各舌片36cは対応
する各突片37cに対して、単に、係合して接触するだ
けでなく、一定の付勢力(上側金属パネル36の弾性
力)をもって強固に結合される。
【0050】尚、このとき、各舌片36cの係合穴36
hのテーパ部分が対応する突片37cのネック部37d
のテーパ部分と組み合わされて、相互に摺動し得ること
により、両者36c,37cは、互いの寸法・形状のバ
ラツキを吸収しながら、確実に係合することができる。
また、この両者の係合部分は、図18から良く分かるよ
うに、フレーム2の縦フレーム部2aに形成した各凹部
2c内に収納されている。また、このとき、上側金属パ
ネル36は、その裏面側が、縦フレーム2aに形成され
た各凸部2dの上面で受け止められている。
hのテーパ部分が対応する突片37cのネック部37d
のテーパ部分と組み合わされて、相互に摺動し得ること
により、両者36c,37cは、互いの寸法・形状のバ
ラツキを吸収しながら、確実に係合することができる。
また、この両者の係合部分は、図18から良く分かるよ
うに、フレーム2の縦フレーム部2aに形成した各凹部
2c内に収納されている。また、このとき、上側金属パ
ネル36は、その裏面側が、縦フレーム2aに形成され
た各凸部2dの上面で受け止められている。
【0051】以上、説明したように、本実施の形態で
は、基本的には、第1の実施の形態と同様の効果を奏す
ることができる。特に、下側金属パネル37の各突片3
7cネック部37dを有するくびれ形状に形成され、該
ネック部37dに、上側金属パネル36の各舌片36c
突起部に設けられた係合部36hのテーパ状部分が係合
するので、両者36c,37cを係合させる際には、こ
のテーパ状部分の幅広部に下側金属パネル37の突片3
7cを挿入した後、弾性力を作用させて係合状態を得る
ようにすることができ、上側金属パネル36に無理な力
を加えることなく、該上側金属パネル36を下側金属パ
ネル37に係合固定することができる。
は、基本的には、第1の実施の形態と同様の効果を奏す
ることができる。特に、下側金属パネル37の各突片3
7cネック部37dを有するくびれ形状に形成され、該
ネック部37dに、上側金属パネル36の各舌片36c
突起部に設けられた係合部36hのテーパ状部分が係合
するので、両者36c,37cを係合させる際には、こ
のテーパ状部分の幅広部に下側金属パネル37の突片3
7cを挿入した後、弾性力を作用させて係合状態を得る
ようにすることができ、上側金属パネル36に無理な力
を加えることなく、該上側金属パネル36を下側金属パ
ネル37に係合固定することができる。
【0052】次に、図19〜図22に示す本発明の第4
の実施の形態について説明する。本実施の形態では、図
19に示すように、上側金属パネル46の長手方向に沿
った各側縁部分に、パネル素材を斜め内側に折り曲げて
形成した曲折部46aが設けられ、この曲折部46aと
同一の傾斜平面内において内側に突出する略三角形状の
舌片46cが、複数箇所(本実施の形態では例えば7箇
所)について形成されている。この場合、図20に詳し
く示すように、上記曲折部46aと舌片46cとは同一
平面内に設定されているので、パネル素材の曲げ加工を
二段階に分けて行う必要はなく、加工工程を簡素化する
ことができる。
の実施の形態について説明する。本実施の形態では、図
19に示すように、上側金属パネル46の長手方向に沿
った各側縁部分に、パネル素材を斜め内側に折り曲げて
形成した曲折部46aが設けられ、この曲折部46aと
同一の傾斜平面内において内側に突出する略三角形状の
舌片46cが、複数箇所(本実施の形態では例えば7箇
所)について形成されている。この場合、図20に詳し
く示すように、上記曲折部46aと舌片46cとは同一
平面内に設定されているので、パネル素材の曲げ加工を
二段階に分けて行う必要はなく、加工工程を簡素化する
ことができる。
【0053】一方、下側金属パネル47については、そ
の長手方向に沿った各側縁部分に、パネル素材を略90
度折り曲げて断面L字状に形成した曲折部47aが設け
られている。すなわち、上側金属パネル46と下側金属
パネル47とでは、各々の曲折部46a,47aの折り
曲げ角度が異なっている。そして、下側金属パネル47
の曲折部47aの側縁部分には、上記上側金属パネル4
6の舌片46cに対応した複数箇所について、曲折部4
7aから上方に突出した略矩形状の突片47cが設けら
れている。そして、図21から良く分かるように、各突
片47cには、上側金属パネル46の舌片4cを係合さ
せる三角形状の係合穴47hが、それぞれ形成されてい
る。
の長手方向に沿った各側縁部分に、パネル素材を略90
度折り曲げて断面L字状に形成した曲折部47aが設け
られている。すなわち、上側金属パネル46と下側金属
パネル47とでは、各々の曲折部46a,47aの折り
曲げ角度が異なっている。そして、下側金属パネル47
の曲折部47aの側縁部分には、上記上側金属パネル4
6の舌片46cに対応した複数箇所について、曲折部4
7aから上方に突出した略矩形状の突片47cが設けら
れている。そして、図21から良く分かるように、各突
片47cには、上側金属パネル46の舌片4cを係合さ
せる三角形状の係合穴47hが、それぞれ形成されてい
る。
【0054】尚、この下側金属パネル47には、より好
ましくは、リヤ側の側縁部分にも上記曲折部47aと同
様の断面L字状の曲折部47aおよび複数の突片47c
が形成されているが、この部分の突片47cには、上記
のような係合穴4hは設けられていない。また、具体的
には図示しなかったが、本実施の形態に係るICカード
の樹脂製フレームは、第1の実施の形態におけるものと
同様の構成を備えている。そして、第1の実施の形態に
おける場合と同様にして、下側金属パネル47の各突片
47cをフレーム2のスリット2h(図21,図22参
照)に圧入することにより、下側金属パネル47がフレ
ーム2に対して固定される。
ましくは、リヤ側の側縁部分にも上記曲折部47aと同
様の断面L字状の曲折部47aおよび複数の突片47c
が形成されているが、この部分の突片47cには、上記
のような係合穴4hは設けられていない。また、具体的
には図示しなかったが、本実施の形態に係るICカード
の樹脂製フレームは、第1の実施の形態におけるものと
同様の構成を備えている。そして、第1の実施の形態に
おける場合と同様にして、下側金属パネル47の各突片
47cをフレーム2のスリット2h(図21,図22参
照)に圧入することにより、下側金属パネル47がフレ
ーム2に対して固定される。
【0055】上述のようにして、下側金属パネル47を
樹脂フレーム2に圧入固定した後、ICカード41の組
立の最終工程で、上側金属パネル36を下側金属パネル
47に対して係合固定させる際には、図19において仮
想線の矢印で示すように、上側金属パネル46に所定の
外力を加え、その長手方向に沿った各側縁部分を中央側
に対して持ち上げるようにして、つまり、該中央側を下
方に膨出させるようにして、素材の弾性範囲内で湾曲さ
せ、これにより、両側縁部分の舌片46c間の間隔を拡
げる。そして、この湾曲状態で、図21に示すように、
上側金属パネル46の各舌片46cを、下側金属パネル
47の対応する各突片47cの係合穴47hにそれぞれ
係合させる。その後、上側金属パネル46に作用させて
いた外力を解除する。
樹脂フレーム2に圧入固定した後、ICカード41の組
立の最終工程で、上側金属パネル36を下側金属パネル
47に対して係合固定させる際には、図19において仮
想線の矢印で示すように、上側金属パネル46に所定の
外力を加え、その長手方向に沿った各側縁部分を中央側
に対して持ち上げるようにして、つまり、該中央側を下
方に膨出させるようにして、素材の弾性範囲内で湾曲さ
せ、これにより、両側縁部分の舌片46c間の間隔を拡
げる。そして、この湾曲状態で、図21に示すように、
上側金属パネル46の各舌片46cを、下側金属パネル
47の対応する各突片47cの係合穴47hにそれぞれ
係合させる。その後、上側金属パネル46に作用させて
いた外力を解除する。
【0056】このように、上側金属パネル46の各舌片
46cは下側金属パネル47の対応する各突片47cの
係合穴47hにそれぞれ係合して、上下の金属パネル4
6,47間の直接接触が達成される。しかも、この場
合、上側金属パネル46への外力の作用が解除された後
は、該上側金属パネル46自体の弾性力により、各舌片
46cには、対応する突片47cを持ち上げる方向のモ
ーメントが作用する。これにより、各舌片46cは対応
する各突片47cに対して、単に、係合して接触するだ
けでなく、一定の付勢力(上側金属パネル46の弾性
力)をもって強固に結合される。
46cは下側金属パネル47の対応する各突片47cの
係合穴47hにそれぞれ係合して、上下の金属パネル4
6,47間の直接接触が達成される。しかも、この場
合、上側金属パネル46への外力の作用が解除された後
は、該上側金属パネル46自体の弾性力により、各舌片
46cには、対応する突片47cを持ち上げる方向のモ
ーメントが作用する。これにより、各舌片46cは対応
する各突片47cに対して、単に、係合して接触するだ
けでなく、一定の付勢力(上側金属パネル46の弾性
力)をもって強固に結合される。
【0057】このとき、各舌片46cのテーパ部分が対
応する突片47cの係合穴47hのテーパ部分と組み合
わされて、相互に摺動し得ることにより、互いの寸法・
形状のバラツキを吸収しながら、確実に係合することが
できるようになっている。この両者の係合部分は、図2
2から良く分かるように、フレーム2の縦フレーム部2
aに形成した各凹部2c内に収納されている。また、こ
のとき、上側金属パネル46は、その裏面側が、縦フレ
ーム2aに形成された各凸部2dの上面で受け止められ
ている。
応する突片47cの係合穴47hのテーパ部分と組み合
わされて、相互に摺動し得ることにより、互いの寸法・
形状のバラツキを吸収しながら、確実に係合することが
できるようになっている。この両者の係合部分は、図2
2から良く分かるように、フレーム2の縦フレーム部2
aに形成した各凹部2c内に収納されている。また、こ
のとき、上側金属パネル46は、その裏面側が、縦フレ
ーム2aに形成された各凸部2dの上面で受け止められ
ている。
【0058】以上、説明したように、本実施の形態で
は、基本的には、第1の実施の形態と同様の効果を奏す
ることができる。特に、上側金属パネル46の曲折部4
6aは、下側金属パネル47の曲折部47aと異なる角
度で折り曲げられ、その突片46cは、曲折部46aと
同一平面内において、該曲折部46aの縁部から更に突
出しており、曲折部46aと突片46cとが同一平面内
に設定されているので、上側金属パネル46を折り曲げ
成形するに際して、パネル素材を二段階に分けて成形す
る必要はなく、加工工程を簡素化することができるので
ある。
は、基本的には、第1の実施の形態と同様の効果を奏す
ることができる。特に、上側金属パネル46の曲折部4
6aは、下側金属パネル47の曲折部47aと異なる角
度で折り曲げられ、その突片46cは、曲折部46aと
同一平面内において、該曲折部46aの縁部から更に突
出しており、曲折部46aと突片46cとが同一平面内
に設定されているので、上側金属パネル46を折り曲げ
成形するに際して、パネル素材を二段階に分けて成形す
る必要はなく、加工工程を簡素化することができるので
ある。
【0059】尚、本発明は、以上の実施態様に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
【0060】
【発明の効果】本発明の第1の態様に係るICカードに
よれば、上記枠体に設けられた各スリットに上記一方の
金属パネルの突起部が圧入されているので、この圧入力
によって該一方の金属パネルが枠体に対して圧入固定さ
れる。そして、この一方の金属パネルの各突起部に、他
方の金属パネルの対応する突起部が、金属パネルの弾性
力を作用させた状態で、それぞれ係合されているので、
この弾性力によって他方の金属パネルが上記一方の金属
パネルに対して係合固定される。すなわち、接着剤を用
いることなく両金属パネルを枠体に固定することができ
る。この結果、接着剤自体および接着工程で用いられる
特別な装置が不要となり、また、組立工程も大幅に簡略
化することができ、これにより、ICカードの製造コス
トの低減を達成することができる。しかも、この場合に
おいて、両金属パネルは、その突起部どうしが係合する
ことによって電気的に導通されるので、外部から印加さ
れる静電気に対する耐性をより高めることができる。す
なわち、接着剤を用いることなく表裏の金属パネルを枠
体に固定し、しかも同時に、両金属パネルどうしを電気
的に導通させることができ、製造コストの低減と静電気
耐性の向上とを、両立して達成することができる。
よれば、上記枠体に設けられた各スリットに上記一方の
金属パネルの突起部が圧入されているので、この圧入力
によって該一方の金属パネルが枠体に対して圧入固定さ
れる。そして、この一方の金属パネルの各突起部に、他
方の金属パネルの対応する突起部が、金属パネルの弾性
力を作用させた状態で、それぞれ係合されているので、
この弾性力によって他方の金属パネルが上記一方の金属
パネルに対して係合固定される。すなわち、接着剤を用
いることなく両金属パネルを枠体に固定することができ
る。この結果、接着剤自体および接着工程で用いられる
特別な装置が不要となり、また、組立工程も大幅に簡略
化することができ、これにより、ICカードの製造コス
トの低減を達成することができる。しかも、この場合に
おいて、両金属パネルは、その突起部どうしが係合する
ことによって電気的に導通されるので、外部から印加さ
れる静電気に対する耐性をより高めることができる。す
なわち、接着剤を用いることなく表裏の金属パネルを枠
体に固定し、しかも同時に、両金属パネルどうしを電気
的に導通させることができ、製造コストの低減と静電気
耐性の向上とを、両立して達成することができる。
【0061】また、本発明の第2の態様に係るICカー
ドによれば、基本的には、上記第1の態様に係るICカ
ードと同様の効果を奏することができる。しかも、その
上、ICカードの表面側を覆う他方の金属パネルの突起
部は、ICカード裏面側の上記一方の金属パネルの対応
する突起部に対して、外側から係合されているので、両
突起部の係合部分は上記他方の金属パネルで覆われて、
表面側から見えにくくなる。つまり、人目に触れ易い表
面側の見映えを向上させることができる。
ドによれば、基本的には、上記第1の態様に係るICカ
ードと同様の効果を奏することができる。しかも、その
上、ICカードの表面側を覆う他方の金属パネルの突起
部は、ICカード裏面側の上記一方の金属パネルの対応
する突起部に対して、外側から係合されているので、両
突起部の係合部分は上記他方の金属パネルで覆われて、
表面側から見えにくくなる。つまり、人目に触れ易い表
面側の見映えを向上させることができる。
【0062】更に、本発明の第3の態様に係るICカー
ドによれば、基本的には、上記第1の態様に係るICカ
ードと同様の効果を奏することができる。特に、両金属
パネルの突起部どうしの係合は、上記他方の金属パネル
を枠体の対応する表面に沿ってスライドさせることによ
って得られるので、両金属パネルの組付作業を比較的容
易に行うことができる。
ドによれば、基本的には、上記第1の態様に係るICカ
ードと同様の効果を奏することができる。特に、両金属
パネルの突起部どうしの係合は、上記他方の金属パネル
を枠体の対応する表面に沿ってスライドさせることによ
って得られるので、両金属パネルの組付作業を比較的容
易に行うことができる。
【0063】また、更に、本発明の第4の態様に係るI
Cカードによれば、基本的には、上記第3の態様に係る
ICカードと同様の効果を奏することができる。しか
も、その上、上記切欠部は、ICカードのコネクタが配
置される側と反対方向に開口しており、上記他方の金属
パネルの最大スライド量は上記コネクタの幅よりも小さ
く設定されているので、上記他方の金属パネルのコネク
タ側の端部を、スライド動作の前後で同一平面(つまり
コネクタの表面)上を摺動させることができ、引っ掛か
りのないスムースなスライド動作を確保することができ
るようになる。
Cカードによれば、基本的には、上記第3の態様に係る
ICカードと同様の効果を奏することができる。しか
も、その上、上記切欠部は、ICカードのコネクタが配
置される側と反対方向に開口しており、上記他方の金属
パネルの最大スライド量は上記コネクタの幅よりも小さ
く設定されているので、上記他方の金属パネルのコネク
タ側の端部を、スライド動作の前後で同一平面(つまり
コネクタの表面)上を摺動させることができ、引っ掛か
りのないスムースなスライド動作を確保することができ
るようになる。
【0064】また、更に、本発明の第5の態様に係るI
Cカードによれば、基本的には、上記第1〜第4のいず
れか一の態様に係るICカードと同様の効果を奏するこ
とができる。しかも、その上、上記両金属パネルの各突
起部には、テーパ状部分を有する係合部がそれぞれ設け
られているので、両者が係合する際には、そのテーパ状
部分どうしが組み合わされて相互に摺動し得ることによ
り、互いの寸法・形状のバラツキを吸収しながら確実に
係合することができる。
Cカードによれば、基本的には、上記第1〜第4のいず
れか一の態様に係るICカードと同様の効果を奏するこ
とができる。しかも、その上、上記両金属パネルの各突
起部には、テーパ状部分を有する係合部がそれぞれ設け
られているので、両者が係合する際には、そのテーパ状
部分どうしが組み合わされて相互に摺動し得ることによ
り、互いの寸法・形状のバラツキを吸収しながら確実に
係合することができる。
【0065】また、更に、本発明の第6の態様に係るI
Cカードによれば、基本的には、上記第5の態様に係る
ICカードと同様の効果を奏することができる。特に、
上記一方の金属パネルの各突起部はネック部を有するく
びれ形状に形成され、該ネック部に、上記他方の金属パ
ネルの各突起部に設けられた係合部のテーパ状部分が係
合するので、両者を係合させる際には、このテーパ状部
分の幅広部に上記一方の金属パネルの各突起部を挿入し
た後、金属パネルの弾性力を作用させて係合状態を得る
ようにすることができ、他方の金属パネルに無理な力を
加えることなく、該他方の金属パネルを上記一方の金属
パネルに対して、係合固定することができる。
Cカードによれば、基本的には、上記第5の態様に係る
ICカードと同様の効果を奏することができる。特に、
上記一方の金属パネルの各突起部はネック部を有するく
びれ形状に形成され、該ネック部に、上記他方の金属パ
ネルの各突起部に設けられた係合部のテーパ状部分が係
合するので、両者を係合させる際には、このテーパ状部
分の幅広部に上記一方の金属パネルの各突起部を挿入し
た後、金属パネルの弾性力を作用させて係合状態を得る
ようにすることができ、他方の金属パネルに無理な力を
加えることなく、該他方の金属パネルを上記一方の金属
パネルに対して、係合固定することができる。
【0066】また、更に、本発明の第7の態様に係るI
Cカードによれば、基本的には、上記第1〜第6のいず
れか一の態様に係るICカードと同様の効果を奏するこ
とができる。しかも、その上、上記各金属パネルの側縁
部分には、パネル素材を所定角度折り曲げて該側縁に沿
った曲折部が設けられているので、単に平板状に設定さ
れている場合に比べて、各金属パネルの剛性を向上させ
ることができる。
Cカードによれば、基本的には、上記第1〜第6のいず
れか一の態様に係るICカードと同様の効果を奏するこ
とができる。しかも、その上、上記各金属パネルの側縁
部分には、パネル素材を所定角度折り曲げて該側縁に沿
った曲折部が設けられているので、単に平板状に設定さ
れている場合に比べて、各金属パネルの剛性を向上させ
ることができる。
【0067】また、更に、本発明の第8の態様に係るI
Cカードによれば、基本的には、上記第7の態様に係る
ICカードと同様の効果を奏することができる。しか
も、その上、上記両金属パネルの曲折部は互いに異なる
角度で折り曲げられ、各金属パネルの突起部は、各々の
曲折部と同一平面内において、該曲折部の縁部から更に
突出しており、曲折部と突起部とが同一平面内に設定さ
れているので、各金属パネルを折り曲げ成形するに際し
て、パネル素材を二段階に分けて成形する必要はなく、
加工工程を簡素化することができる。
Cカードによれば、基本的には、上記第7の態様に係る
ICカードと同様の効果を奏することができる。しか
も、その上、上記両金属パネルの曲折部は互いに異なる
角度で折り曲げられ、各金属パネルの突起部は、各々の
曲折部と同一平面内において、該曲折部の縁部から更に
突出しており、曲折部と突起部とが同一平面内に設定さ
れているので、各金属パネルを折り曲げ成形するに際し
て、パネル素材を二段階に分けて成形する必要はなく、
加工工程を簡素化することができる。
【0068】また、更に、本発明の第9の態様に係るI
Cカードによれば、基本的には、上記第1〜第8のいず
れか一の態様に係るICカードと同様の効果を奏するこ
とができる。しかも、その上、上記フレームには、両金
属パネルの各突起部どうしの係合部を収納する凹部と、
両者の係合状態で、上記他方の金属パネルを支持し得る
凸部とが設けられているので、両金属パネルの各突起部
どうしを支障なく係合させることができ、かつ、この係
合状態における他方の金属パネルの支持剛性を有効に確
保することができる。
Cカードによれば、基本的には、上記第1〜第8のいず
れか一の態様に係るICカードと同様の効果を奏するこ
とができる。しかも、その上、上記フレームには、両金
属パネルの各突起部どうしの係合部を収納する凹部と、
両者の係合状態で、上記他方の金属パネルを支持し得る
凸部とが設けられているので、両金属パネルの各突起部
どうしを支障なく係合させることができ、かつ、この係
合状態における他方の金属パネルの支持剛性を有効に確
保することができる。
【0069】また、本発明の態様に係るICカードの製
造方法によれば、一方の金属パネルの側縁部分に設けら
れた複数の突起部を上記枠体に設けられたスリットに圧
入することにより、該枠体に対して上記一方の金属パネ
ルが圧入固定される。そして、上記電気回路基板に上記
コネクタを取り付けて形成したカードモジュールが枠体
にセットされた後に、該枠体に圧入固定された上記一方
の金属パネルに対して他方の金属パネルを組み合わせ、
該他方の金属パネルの側縁部分に設けられた複数の突起
部を上記一方の金属パネルの対応する突起部に、金属パ
ネルの弾性力を作用させた状態で、それぞれ係合させる
ことにより、上記他方の金属パネルが一方の金属パネル
に対して係合固定される。すなわち、接着剤を用いるこ
となく両金属パネルを枠体に固定することができる。こ
の結果、接着剤自体および接着工程で用いられる特別な
装置が不要となり、また、組立工程も大幅に簡略化する
ことができ、これにより、ICカードの製造コストの低
減を達成することができる。しかも、この場合におい
て、両金属パネルは、その突起部どうしが係合すること
によって電気的に導通されるので、外部から印加される
静電気に対する耐性をより高めることができる。すなわ
ち、接着剤を用いることなく表裏の金属パネルを枠体に
固定し、しかも同時に、両金属パネルどうしを電気的に
導通させることができ、製造コストの低減と静電気耐性
の向上とを、両立して達成することができる。
造方法によれば、一方の金属パネルの側縁部分に設けら
れた複数の突起部を上記枠体に設けられたスリットに圧
入することにより、該枠体に対して上記一方の金属パネ
ルが圧入固定される。そして、上記電気回路基板に上記
コネクタを取り付けて形成したカードモジュールが枠体
にセットされた後に、該枠体に圧入固定された上記一方
の金属パネルに対して他方の金属パネルを組み合わせ、
該他方の金属パネルの側縁部分に設けられた複数の突起
部を上記一方の金属パネルの対応する突起部に、金属パ
ネルの弾性力を作用させた状態で、それぞれ係合させる
ことにより、上記他方の金属パネルが一方の金属パネル
に対して係合固定される。すなわち、接着剤を用いるこ
となく両金属パネルを枠体に固定することができる。こ
の結果、接着剤自体および接着工程で用いられる特別な
装置が不要となり、また、組立工程も大幅に簡略化する
ことができ、これにより、ICカードの製造コストの低
減を達成することができる。しかも、この場合におい
て、両金属パネルは、その突起部どうしが係合すること
によって電気的に導通されるので、外部から印加される
静電気に対する耐性をより高めることができる。すなわ
ち、接着剤を用いることなく表裏の金属パネルを枠体に
固定し、しかも同時に、両金属パネルどうしを電気的に
導通させることができ、製造コストの低減と静電気耐性
の向上とを、両立して達成することができる。
【0070】更に、本発明の他の態様に係るICカード
の製造方法によれば、基本的には、上記態様に係るIC
カード製造方法と同様の効果を奏することができる。特
に、上記他方の金属パネルを一方の金属パネルに対して
係合固定する際には、上記他方の金属パネルを、その弾
性範囲内で所定の方向に湾曲させて、該他方の金属パネ
ルの各突起部を上記一方の金属パネルの対応する突起部
にそれぞれ係合させるので、比較的容易かつ確実に、各
突起部どうしの係合部分に弾性力を作用させることがで
きる。
の製造方法によれば、基本的には、上記態様に係るIC
カード製造方法と同様の効果を奏することができる。特
に、上記他方の金属パネルを一方の金属パネルに対して
係合固定する際には、上記他方の金属パネルを、その弾
性範囲内で所定の方向に湾曲させて、該他方の金属パネ
ルの各突起部を上記一方の金属パネルの対応する突起部
にそれぞれ係合させるので、比較的容易かつ確実に、各
突起部どうしの係合部分に弾性力を作用させることがで
きる。
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るICカード
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図2】 第1の実施の形態に係るICカードの全体斜
視図である。
視図である。
【図3】 第1の実施の形態に係るICカードの上側金
属パネルの舌片を拡大して示す斜視図である。
属パネルの舌片を拡大して示す斜視図である。
【図4】 第1の実施の形態に係るICカードの下側金
属パネルの突片を拡大して示す斜視図である。
属パネルの突片を拡大して示す斜視図である。
【図5】 第1の実施の形態に係るフレームの凹部およ
びスリットを拡大して示す斜視図である。
びスリットを拡大して示す斜視図である。
【図6】 第1の実施の形態に係る舌片と突片との係合
状態を拡大して示す斜視図である。
状態を拡大して示す斜視図である。
【図7】 第1の実施の形態に係る舌片と突片との係合
状態を示すICカードの縦断面説明図である。
状態を示すICカードの縦断面説明図である。
【図8】 第1の実施の形態に係る上側金属パネルのフ
レームによる支持状態を示すICカードの縦断面説明図
である。
レームによる支持状態を示すICカードの縦断面説明図
である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態に係るICカード
の上下の金属パネルの全体斜視図である。
の上下の金属パネルの全体斜視図である。
【図10】 第2の実施の形態に係るICカードの下側
金属パネルの突片を拡大して示す斜視図である。
金属パネルの突片を拡大して示す斜視図である。
【図11】 第2の実施の形態に係るICカードの組立
状態を示す全体斜視図である。
状態を示す全体斜視図である。
【図12】 第2の実施の形態に係る舌片と突片との係
合状態を拡大して示す斜視図である。
合状態を拡大して示す斜視図である。
【図13】 第2の実施の形態に係るフレームのリヤ側
端部を拡大して示す縦断面説明図である。
端部を拡大して示す縦断面説明図である。
【図14】 本発明の第3の実施の形態に係るICカー
ドの上下の金属パネルの全体斜視図である。
ドの上下の金属パネルの全体斜視図である。
【図15】 第3の実施の形態に係るICカードの上側
金属パネルの舌片を拡大して示す斜視図である。
金属パネルの舌片を拡大して示す斜視図である。
【図16】 第3の実施の形態に係るICカードの下側
金属パネルの突片を拡大して示す斜視図である。
金属パネルの突片を拡大して示す斜視図である。
【図17】 第3の実施の形態に係る舌片と突片との係
合状態を拡大して示す斜視図である。
合状態を拡大して示す斜視図である。
【図18】 第3の実施の形態に係る舌片と突片との係
合状態を示すICカードの縦断面説明図である。
合状態を示すICカードの縦断面説明図である。
【図19】 本発明の第4の実施の形態に係るICカー
ドの上下の金属パネルの全体斜視図である。
ドの上下の金属パネルの全体斜視図である。
【図20】 第4の実施の形態に係るICカードの上側
金属パネルの舌片を拡大して示す斜視図である。
金属パネルの舌片を拡大して示す斜視図である。
【図21】 第4の実施の形態に係る舌片と突片との係
合状態を拡大して示す斜視図である。
合状態を拡大して示す斜視図である。
【図22】 第4の実施の形態に係る舌片と突片との係
合状態を示すICカードの縦断面説明図である。
合状態を示すICカードの縦断面説明図である。
【図23】 従来例に係るICカードの分解斜視図であ
る。
る。
【図24】 従来例に係るICカードの全体斜視図であ
る。
る。
【図25】 図24のY−Y線に沿った断面説明図であ
る。
る。
1,21,31,41 ICカード、2,22 フレーム
(枠体)、2c,22c凹部、2d,22d 凸部、3
電気回路基板、4 電子部品等、5 コネクタ、6,2
6,36,46 上側金属パネル(他方の金属パネル)、
6a,26a,36a,46a 上側金属パネルの曲折
部、6c,26c,36c,46c 舌片(他方の金属パ
ネルの突起部)、7,27,37,47 下側金属パネル
(一方の金属パネル)、7a,27a,37a,47a
下側金属パネルの曲折部、7c,27c,37c,47c
突片(一方の金属パネルの突起部)、7h,47h
係合穴、8 ICカードモジュール、27h 切欠部、
36h 係合穴、37h ネック部、E 最大スライド
量、W コネクタ幅寸法。
(枠体)、2c,22c凹部、2d,22d 凸部、3
電気回路基板、4 電子部品等、5 コネクタ、6,2
6,36,46 上側金属パネル(他方の金属パネル)、
6a,26a,36a,46a 上側金属パネルの曲折
部、6c,26c,36c,46c 舌片(他方の金属パ
ネルの突起部)、7,27,37,47 下側金属パネル
(一方の金属パネル)、7a,27a,37a,47a
下側金属パネルの曲折部、7c,27c,37c,47c
突片(一方の金属パネルの突起部)、7h,47h
係合穴、8 ICカードモジュール、27h 切欠部、
36h 係合穴、37h ネック部、E 最大スライド
量、W コネクタ幅寸法。
Claims (11)
- 【請求項1】 所定の電子部品等を組み込んだ電気回路
基板と、該電気回路基板の一端側に接続されるコネクタ
と、カードの外枠を構成する枠体と、カードの表裏を覆
う一対の金属パネルとを備えてなるICカードにおい
て、 上記各金属パネルの側縁部分に、互いに係合し得る複数
の突起部がそれぞれ設けられる一方、上記枠体には、い
ずれか一方の金属パネルの各突起部を圧入させる複数の
スリットが設けられており、これら各スリットに上記一
方の金属パネルの突起部が圧入されるとともに、該一方
の金属パネルの各突起部に、他方の金属パネルの対応す
る突起部が、金属パネルの弾性力を作用させた状態で、
それぞれ係合されていることを特徴とするICカード。 - 【請求項2】 上記一方の金属パネルはICカードの裏
面側を、上記他方の金属パネルはICカードの表面側を
それぞれ覆い、該他方の金属パネルの各突起部は、一方
の金属パネルの対応する突起部に対して、外側から係合
されていることを特徴とする請求項1記載のICカー
ド。 - 【請求項3】 上記一方の金属パネルの各突起部には、
ICカードの平面に沿った方向に開口する切欠部が設け
られており、上記他方の金属パネルを枠体の対応する表
面に沿ってスライドさせることにより、該他方の金属パ
ネルの各突起部が上記切欠部に係合していることを特徴
とする請求項1記載のICカード。 - 【請求項4】 上記切欠部は、ICカードのコネクタが
配置される側と反対方向に開口しており、上記他方の金
属パネルの最大スライド量は、上記コネクタの幅よりも
小さく設定されていることを特徴とする請求項3記載の
ICカード。 - 【請求項5】 上記両金属パネルの各突起部には、テー
パ状部分を有する係合部がそれぞれ設けられていること
を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一に記載の
ICカード。 - 【請求項6】 上記一方の金属パネルの各突起部はネッ
ク部を有するくびれ形状に形成され、該ネック部に、上
記他方の金属パネルの各突起部に設けられた係合部のテ
ーパ状部分が係合していることを特徴とする請求項5記
載のICカード。 - 【請求項7】 上記各金属パネルの側縁部分には、パネ
ル素材を所定角度折り曲げて該側縁に沿った曲折部が設
けられ、上記各突起部は、この曲折部の縁部から更に突
出するように形成されていることを特徴とする請求項1
〜請求項6のいずれか一に記載のICカード。 - 【請求項8】 上記両金属パネルの曲折部は互いに異な
る角度で折り曲げられており、各金属パネルの突起部
は、各々の曲折部と同一平面内において、該曲折部の縁
部から更に突出していることを特徴とする請求項7記載
のICカード。 - 【請求項9】 上記フレームには、両金属パネルの各突
起部どうしの係合部を収納する凹部と、両者の係合状態
で、上記他方の金属パネルを支持し得る凸部とが設けら
れていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれ
か一に記載のICカード。 - 【請求項10】 所定の電子部品等を組み込んだ電気回
路基板と、該電気回路基板の一端側に接続されるコネク
タと、カードの外枠を構成する枠体と、カードの表裏を
覆う一対の金属パネルとを備えてなるICカードの製造
方法において、 上記電気回路基板に上記コネクタを取り付けてカードモ
ジュールを形成する工程と、 いずれか一方の金属パネルの側縁部分に設けられた複数
の突起部を上記枠体に設けられたスリットに圧入するこ
とにより、該枠体に対して上記一方の金属パネルを圧入
固定する工程と、 上記一方の金属パネルが圧入固定された枠体に、上記カ
ードモジュールをセットする工程と、 上記カードモジュールが枠体にセットされた後に、該枠
体に圧入固定された上記一方の金属パネルに対して他方
の金属パネルを組み合わせ、該他方の金属パネルの側縁
部分に設けられた複数の突起部を上記一方の金属パネル
の対応する突起部に、金属パネルの弾性力を作用させた
状態で、それぞれ係合させることにより、上記他方の金
属パネルを一方の金属パネルに対して係合固定する工程
とを、備えたことを特徴とするICカードの製造方法。 - 【請求項11】 上記他方の金属パネルを一方の金属パ
ネルに対して係合固定する際には、上記他方の金属パネ
ルを、その弾性範囲内で所定の方向に湾曲させて、該他
方の金属パネルの各突起部を上記一方の金属パネルの対
応する突起部にそれぞれ係合させることを特徴とする請
求項10記載のICカードの製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7330343A JPH09164791A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | Icカード及びその製造方法 |
GB9612955A GB2308505B (en) | 1995-12-19 | 1996-06-20 | IC card and manufacturing method thereof |
US08/669,622 US5994769A (en) | 1995-12-19 | 1996-06-24 | IC card |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7330343A JPH09164791A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | Icカード及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09164791A true JPH09164791A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18231565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7330343A Pending JPH09164791A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | Icカード及びその製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5994769A (ja) |
JP (1) | JPH09164791A (ja) |
GB (1) | GB2308505B (ja) |
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KR20010015583A (ko) * | 1997-09-15 | 2001-02-26 | 엠. 리차드 페이지 | 알에프 연장부를 갖는 전자 카드 |
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-
1995
- 1995-12-19 JP JP7330343A patent/JPH09164791A/ja active Pending
-
1996
- 1996-06-20 GB GB9612955A patent/GB2308505B/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-06-24 US US08/669,622 patent/US5994769A/en not_active Expired - Fee Related
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