JPH09163765A - 超音波モータの駆動方法およびその駆動回路 - Google Patents

超音波モータの駆動方法およびその駆動回路

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JPH09163765A
JPH09163765A JP7318667A JP31866795A JPH09163765A JP H09163765 A JPH09163765 A JP H09163765A JP 7318667 A JP7318667 A JP 7318667A JP 31866795 A JP31866795 A JP 31866795A JP H09163765 A JPH09163765 A JP H09163765A
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JP
Japan
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drive
ultrasonic motor
voltage
frequency
driving
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Application number
JP7318667A
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English (en)
Inventor
Takashi Nojima
貴志 野島
Masanori Sumihara
正則 住原
Takahiro Nishikura
孝弘 西倉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の駆動方法では、起動時に必ずしも振動
体のアドミタンスの大きな領域を駆動周波数が通過しな
いために、安定に起動することができず、また停止時に
は移動体の慣性などによる移動体と振動体の間に滑りが
生じ、静粛に不要振動、異音無く超音波モータを駆動す
ることが困難であった。 【解決手段】 電圧制御発振器22と、パルス幅変調器47
と、パルス幅変調器47の出力パルスに応じて出力電圧の
絶対値を可変するDC−DCコンバータ48と、起動時に
は電圧制御発振器22の駆動周波数が振動体の停止状態に
おける共振周波数より高いものとなるように電圧制御発
振器22を調整するとともに、移動体の停止状態への移行
直前には直前の駆動周波数に駆動周波数を固定するよう
に電圧制御発振器22を調整し、かつ出力パルスのON時
間を連続的に低下させるようにパルス幅変調器47を調整
するコントローラ37を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電体の逆圧電効
果により励振された弾性振動を駆動力とする超音波モー
タ、特に超音波モータの駆動方法および駆動回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気−機械変換素子として圧電セ
ラッミクなどの圧電体、および金属などの弾性基板によ
り構成された振動体を交流電圧で駆動することにより振
動体上に弾性振動を励振し、これを駆動力とする超音波
モータが注目されている。
【0003】以下、図面を参照しながら超音波モータの
従来技術について説明する。 〔超音波モータの構造〕図8は従来の進行波型ディスク
状超音波モータの構造を示す縦断面図である。
【0004】ドーナツ形状の弾性基板1の一方の面に薄
いドーナツ形状の圧電体2を貼り合わせて、超音波モー
タの駆動力源である振動体3を構成し、前記弾性基板1
の他方の面に、振動体3の周方向の振動変位を拡大する
ために突起体1Aを形成している。
【0005】また振動体3と同芯のドーナツ形状の金属
やプラスチックなどの弾性体4と突起体1Aの上面に配
置されたリング形状の耐摩耗性材料よりなる摩擦材5
を、互いに貼り合わせて振動体3より回転力を取り出す
移動体6を構成している。上記摩擦材5は耐摩耗性を有
し、移動体6と突起体1Aとの安定な接触を得る役目も
果たしている。
【0006】また移動体6の中心には、移動体6の回転
力を外部に伝達する出力伝達軸7が嵌合されており、移
動体6の回転力を安定に効率よく出力伝達軸7に伝達す
るために軸の周囲に突起部7Aが設けられ、さらに出力
伝達軸7の異常振動などを吸収補正し、移動体6の回転
力を安定に効率よく出力伝達軸7に伝えるために、移動
体6の上面と突起部7A間に摩擦係数の大きな弾性部材
8が配置されている。出力伝達軸7の上端の出力伝達部
7Bより外部に回転力が伝達される。
【0007】また、振動体3の振動を阻害することなく
振動体3を支持するドーナツ形状の支持部材9が設けら
れ、この支持部材9を支持する、すなわち超音波モータ
を支持するベース13が設けられ、このベース部13の
中心側側面に、出力伝達軸7の位置規制を行うベアリン
グ、メタル軸受けなどの軸受け10が設けられている。
【0008】また出力伝達軸7の下端には、皿バネ、コ
イルバネなどの加圧手段11と、加圧力調整手段12が
取付けられ、移動体6は、摩擦材5を介して振動体3に
加圧手段11が発生する力により加圧接触させられてい
る。 〔圧電体上の電極構造〕上記超音波モータの圧電体2上
に交流電圧が印加される電極が配置されている。圧電体
2の弾性基板1との接着面側の電極は全面電極、反対側
の面の電極は、一例として図9に示す電極構造となって
おり、振動体3の周方向に4波の曲げ振動を励振するよ
うな構成となっている。
【0009】図9において、A0 、B0 はそれぞれ振動
体3上に励振される進行波の2分の1の波長相当の3つ
の小領域(小電極部)からなる駆動電極、C0 は振動体
3上に励振される進行波の4分の1の波長相当の長さの
電極、D0 は励振される進行波の4分の3の波長相当の
長さの電極である。
【0010】したがって、駆動電極A0 の駆動電極B0
とは互いに、位置的に振動体3上に励振される進行波の
4分の1波長相当(=90゜)の位相差を有し、また駆
動電極A0 、B0 内の隣合う2分の1の波長相当の各小
電極部は、厚みの方向に交互に反対方向に分極されてお
り、使用時には斜線で示したように、駆動電極A0 と駆
動電極B0 を構成する各小電極部は、それぞれ短絡して
用いられる。
【0011】この駆動電極A0 ,B0 に数式(1)、数
式(2)で表されるような時間的な位相差が90゜ある
交流電圧V1 、およびV2 をそれぞれ印加すれば、振動
体3には数式(3)で表される振動体3の円周方向に進
行する曲げ振動の進行波が励振される。
【0012】 V1 =V0 ×sin(ωt) ・・・(1) V2 =V0 ×cos(ωt) ・・・(2) ξ=ξ0 ×{cos(ωt) ×cos(kx)+sin
(ωt) ×sin(kx)}} =ξ0 ×cos(ωt−kx) ・・・(3) ただし、V0 は印加電圧の振幅の最大値、ωは印加電圧
の角周波数、tは時間、ξは曲げ振動の振幅値、ξ0 は
曲げ振動の振幅の最大値、k(=2π/λ)は波数、λ
は波長、xは位置を示す。そして、駆動電極A0 ,B0
に印加する2つの交流電圧の位相差である90°の符号
を逆にすると、曲げ振動の進行波の進行方向を変えるこ
とができ、この結果、移動体6の回転方向を変えること
ができる。 〔動作原理〕図10は、超音波モータの動作原理の説明図
であり、振動体3から移動体6へ駆動力を伝えている円
周状の接触部分をリニアモデルで近似したものである。
同図に示したように、振動体3に曲げ振動の進行波を励
振することによって、振動体3の表面の各点は、長軸
w、短軸uの進行波の進行方向と逆向きの楕円軌跡を描
いて運動する。そして、振動体3に加圧して設置された
移動体6は、摩擦材5を介して振動体3の表面の任意の
点が描く楕円の頂点(たとえばA)近傍で接触し、振動
体3の横方向の変位成分を振動体3と摩擦材5の間に作
用する摩擦力により伝達され、振動体3上に励振されて
いる進行波の進行方向とは逆方向に数式(4)で表され
る移動速度vで運動する。
【0013】v= ω×w ・・・(4) ここで進行波の波頭は連続的に移動するので、振動体3
と移動体6の接触点も時間とともに移動し、移動体6は
連続的に駆動され滑らかな回転運動をする。 〔等価回路〕図11は、振動体3の駆動端子からみた等価
回路であり、圧電体2の電気的容量(Ce )14、電気
系−機械系変換トランス(変換係数N)15、振動体3
の機械的弾性定数(Cm )16、質量(Lm )17、お
よび機械的損失(Rm )18とで表される。
【0014】圧電体2に電圧Vを印加すると、その周波
数、絶対値に応じた総電流(i)19が圧電体2に流れ
込む。この総電流(i)19は、圧電体2の電気的容量
(Ce )14に流れ込む電流である電気腕電流(ie )
20と、電気系−機械系変換トランス15を流れる電流
である機械腕電流(im )21に分流される。この機械
腕電流(im )21が、電気系−機械系変換トランス1
5により数式(5)で表される振動体3の周方向の変位
速度v’に比例変換される。
【0015】v’= dξ’/dt ・・・(5) 従って、総電流(i)19、あるいは機械腕電流(im
)21を検出することによって、周方向の変位速度
v’を求めることができる。
【0016】上述のことより移動体6の回転速度は、振
動体3の曲げ振動の振幅の瞬時値に比例し、曲げ振動の
周方向速度成分の瞬時値は振動体3を構成する圧電体2
を流れる機械腕電流(im )21に比例する。故に、圧
電体2を流れる機械腕電流(im )21を検出すること
により、超音波モータの回転速度情報を得ることができ
る。 〔駆動回路〕図12は従来の超音波モータの駆動回路のブ
ロック図である。
【0017】電圧制御発振器22から、超音波モータの
駆動交流信号が発生される。ここで、前記駆動交流信号
は2分割され、一方は移相器23により所定の位相(+
90°、あるいは−90°)だけ移相して、電力増幅器
24に入力され、直流電源25より供給される電力を用
いて電力増幅器24によって超音波モータを駆動するの
に十分なレベルに電力増幅される。また、他方は直流電
源25より供給される電力を用いて電力増幅器26によ
って超音波モータを駆動するのに十分なレベルに電力増
幅される。
【0018】さらに、電力増幅器24から発せられた駆
動交流信号はコイル27を通って波形整形をされるとと
もに、コイル27と圧電体2の駆動電極28下の静電容
量とキャパシタ29より構成されるL−C直列共振回路
により再度昇圧され、圧電体2上の2組の駆動電極(図
9のA0 ,B0 )の一方の駆動電極28に印加されると
ともに、この駆動電極28下の圧電体2の静電容量と等
価な静電容量を有するキャパシタ29に印加される。
【0019】同様に電力増幅器26から発せられた駆動
交流信号は、コイル30を通って波形整形をされるとと
もに、コイル30と圧電体2の駆動電極31下の静電容
量とキャパシタ32より構成されるL−C直列共振回路
により再度昇圧され、圧電体2上の2組の駆動電極の他
方の駆動電極31に印加されるとともに、この駆動電極
31下の圧電体2の静電容量と等価な静電容量を有する
キャパシタ32に印加される。
【0020】このとき、振動体3上には各駆動電極2
8,31により励振される2つの定在波が互いに干渉し
て、周方向に進行する曲げ振動の進行波が励振され、摩
擦材5と振動体3の突起体1Aの間に作用する摩擦力に
より、移動体6が進行波の進行方向と逆向きに駆動され
る。
【0021】また、圧電体2には、前述したように、駆
動電圧Vの周波数、その絶対値に応じた総電流(i)1
9(図11参照)が流れ、この総電流(i)19は抵抗3
3により電圧信号に比例変換され、減算器34の一方の
入力端子に印加される。また、キャパシタ29とキャパ
シタ32にも印加電圧の絶対値およびその周波数に応じ
た圧電体2上の2組の駆動電極を流れる電気腕電流(i
e )20(図11参照)と等価な電流が流れ、それぞれを
加え合わせたものが抵抗35により電圧信号に比例変換
され、減算器34の他方の入力端子に入力される。ここ
で、抵抗33と抵抗35の抵抗値は互いに等しく設定さ
れている。
【0022】減算器34の出力は、2組の駆動電極2
8,31を流れる総機械腕電流(im)21(図11参
照)に比例した電圧値であり、前述したようにこれは超
音波モータの移動体6の回転速度に比例したものであ
る。この後、減算器34の出力は整流器36により直流
電圧に変換された後、マイクロコンピュータからなるコ
ントローラ37に取り込まれる。ここで、コントローラ
37は取り込んだ値を記憶素子(図示せず)上の回転速
度信号と回転速度のデータに照らし合わせ、現在の超音
波モータの回転速度を認識し、速度設定器39により設
定された速度設定値を比較演算処理した後、電圧制御発
振器22に電圧信号により発振周波数を指令し、超音波
モータの回転速度が目標回転速度となるように超音波モ
ータの駆動周波数が調整される。
【0023】以上の従来例の説明では、進行波型ディス
ク状超音波モータを取り上げてその構成、動作原理、駆
動方法を説明したが、振動体として中空構造を持つリン
グ形状を採り、振動モードとして径方向1次・周方向3
次以上の曲げ振動の進行波を利用するリング型超音波モ
ータもあり、同様の動作原理で動作し、また同様な駆動
方法を用いることが可能である。また、振動片で移動体
を繰り返し突くことにより、移動体を移動させる定在波
型超音波モータでも同様の駆動方法が用いられている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13に
示すように超音波モータの駆動周波数と回転数の特性に
は、駆動周波数の掃引する方向によりヒステリシスが存
在し、さらに図14に示すように超音波モータの停止時に
は振動体3の共振周波数は停止時アドミタンス40が示
すように駆動時アドミタンス41が示す共振周波数より
も高い周波数であるとともに、停止時の共振周波数より
低い部分の周波数対アドミタンスの変化率は非常に大き
く、停止時に駆動周波数領域のアドミタンスは非常に小
さくなっており、安定に超音波モータを起動し、かつ効
率よく駆動するためには、必ず起動時には振動体3の共
振周波数よりも十分高い周波数から超音波モータの駆動
周波数を掃引する必要がある。しかしながら、図12の超
音波モータの駆動回路では、超音波モータの起動時に必
ずしも振動体3の共振周波数より高い側から駆動周波数
を掃引するようになっていないため安定に起動し効率良
く駆動することが困難であった。
【0025】また図12の駆動回路では、超音波モータの
回転停止時には、回転状態から瞬時に駆動信号の供給が
停止されるために振動体3は即座に停止状態となるが、
移動体6は移動体6、出力伝達軸7、外部負荷などの慣
性により回転状態を持続しようとするため、振動体3と
移動体6の間に滑りが生じ、この結果、可聴雑音、不要
振動が発生し、静粛に超音波モータを駆動することが困
難であるという課題を有していた。
【0026】そこで、本発明は、超音波モータの振動体
の周波数と回転数の特性におけるヒステリシス領域を回
避するとともに、停止状態において振動体の共振周波数
が駆動領域の周波数に対して高い側に移行していても、
安定に効率よく起動することができ、そして回転状態か
ら停止状態に移行する場合には段階的に回転数を低下さ
せることにより、可聴雑音、不要振動を発生すること無
く静粛に超音波モータを駆動することを可能とする超音
波モータの駆動方法およびその駆動回路を提供すること
を目的としたものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の超音波モータの駆動方法およびその駆
動回路は、起動時には停止時の振動体の共振周波数より
十分高い周波数から駆動周波数を掃引し、回転状態から
停止状態に移行する場合には、駆動周波数を固定、ある
いは駆動周波数を段階的に高めるとともに、超音波モー
タの駆動電圧の絶対値を段階的に低下させ、あるいは駆
動電圧の位相差を段階的に90゜より遠ざけることによ
り段階的に回転数を低下させ停止状態とするものであ
る。
【0028】上記方法、および構成によれば、超音波モ
ータの起動時には駆動周波数は必ず停止時の振動体の共
振周波数より高い側から掃引されることにより、振動体
のアドミタンスの大きな領域を通過し、超音波モータは
確実に安定に駆動される。
【0029】また、駆動状態から停止状態への移行時に
は、駆動周波数を固定、あるいは駆動周波数を高めてい
くとともに、超音波モータの駆動電圧を段階的に低下さ
せ、あるいは超音波モータの駆動電圧の位相差を段階的
に90゜より遠ざけることにより、超音波モータの回転
速度は段階的に遅い方向へと移行する。この結果、超音
波モータは段階的に回転速度が低下し、停止状態となる
ため、移動体の慣性による移動体と振動体の接触面にお
ける滑りが防止され、可聴雑音、振動の発生が防止され
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、従来例の図8〜図12と同一
の構成には同一の符号を付して説明を省略する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
を示す超音波モータの駆動回路のブロック図である。
【0031】本発明では、新たに、整流器36の出力が
一方の入力端子に接続され、他方の入力端子に電源電圧
(Vcc)43を抵抗44と抵抗45で分圧した電圧値
(Vk)46が入力されるコンパレータ42が設けら
れ、またコントローラ37にパルス幅制御端子(図示せ
ず)が接続されたパルス幅変調器47が設けられ、従来
の直流電源25に代わって、パルス幅変調器47の出力が
スイッチング素子(図示せず)に接続され、出力が2分
割されてそれぞれ電力増幅器24、電力増幅器26の電
力供給端子に接続されたDC−DCコンバータ48が設
けられ、さらにコントローラ37に起動停止信号を入力
する起動停止スイッチ49が設けられている。
【0032】上記電圧値(Vk)46は、超音波モータ
の回転、停止状態の境界電圧値に設定されており、コン
パレータ42の出力は、整流器36の出力がこの電圧値
(Vk)46以上であればL(ロー)レベルとなり、超
音波モータが回転状態であることが検出され、整流器3
6の出力がこの電圧値(Vk)46より小さければH
(ハイ)レベルとなり、超音波モータが停止状態である
ことが検出される。
【0033】上記パルス幅変調器47は、パルス幅制御
端子に印加される印加電圧が低くなると、発振器(図示
せず)よりの出力パルスのON時間を短くするように設
定されている。そして、パルス幅変調器47よりの出力
パルスは、DC−DCコンバータ48のスイッチング素
子に印加される。
【0034】また上記DC−DCコンバータ48は、パ
ルス幅変調器47より供給されるパルスのON時間に応
じて昇圧比を可変し、昇圧比に応じて電源電圧を昇圧す
る。ここで、DC−DCコンバータ48は、スイッチン
グ素子に印加されるパルスのON時間が短くなると、昇
圧比を低下させ、出力電圧を低下させるように構成され
ている。
【0035】また上記起動停止スイッチ49の起動停止
信号は、停止命令のときLレベル、駆動命令のときHレ
ベルとしている。コントローラ37の機能ブロック図を
図2に示す。
【0036】コントローラ37のアナログ入力端子37
Aには整流器36の出力が接続され、ディジタル入力端
子37Bにはコンパレータ42の出力が接続され、アナ
ログ出力端子37Cにはパルス幅変調器47のパルス幅
制御端子が接続され、ディジタル入力端子37Dには起
動停止スイッチ49の出力が接続され、アナログ出力端
子37Eには電圧制御発振器22の周波数制御端子22
Aが接続され、アナログ入力端子37Fには速度設定器
39が接続されている。
【0037】起動停止スイッチ49の起動停止信号がH
レベル(駆動命令)のとき動作(オン)するリレイST
51と、起動停止信号がHレベルでかつコンパレータ4
2の出力信号がHレベル(超音波モータ−停止状態)の
ときオンし、いずれかの信号がLレベルとなって所定時
間t後にオフするオフディレイタイマーDW52が設け
られ、このオフディレイタイマーDW52がオンのとき
動作する、すなわち実行条件とする掃引回路53が設け
られている。上記所定時間tは、超音波モータが回転を
開始し、定常回転数に到るまでの通常の時間に設定され
ている。
【0038】前記掃引回路53は、図3に示すように、
振動体3の停止時の共振周波数より十分高い周波数から
定常状態の駆動周波数に掃引する超音波モータの駆動周
波数指令を、実行条件が成立している間繰り返し出力す
る。
【0039】また速度設定器39において設定された目
標回転速度(設定値)と整流器36の出力、すなわち現
在の超音波モータの回転速度は減算器54において、そ
の速度偏差が演算され、この速度偏差に応じてPID演
算器55により、超音波モータの回転速度が目標回転速
度となるように超音波モータの駆動周波数(目標駆動周
波数)が設定されて出力される。
【0040】また、リレイST51が動作している間、
すなわち駆動命令を入力している間、現在の超音波モー
タの回転速度を駆動周波数に換算して記憶するホールド
回路56が設けられている。
【0041】また入力した目標駆動周波数に応じて電圧
を発生して電圧制御発振器22へ出力する電圧発生器5
7が設けられている。この電圧発生器57へ入力される
目標駆動周波数として、オフディレイタイマーDW52
がオン、すなわち駆動命令を入力し、超音波モータが停
止状態のとき、あるいは回転状態となって所定時間tの
間、掃引回路53の駆動周波数指令が入力され、超音波
モータが振動体3の停止時の共振周波数より十分高い周
波数から駆動周波数を掃引して、安定に超音波モータを
起動した後、定常駆動状態に入りオフディレイタイマー
DW52がオフとなると、超音波モータよりフィードバ
ックされる回転速度の誤差信号を基にしたPID演算器
55の駆動周波数指令が入力され、またリレイST51
がオフ、すなわち停止命令を入力すると、ホールド回路
56に記憶された現在の超音波モータの駆動周波数が入
力される。
【0042】また起動時のパルス幅変調器47のパルス
幅を設定する第1電圧設定器58、停止時のパルス幅変
調器47のパルス幅を設定する第2電圧設定器59が設
けられ、また入力電圧に応じて時定数Tで一次遅れの電
圧を出力する一次遅れ回路60が設けられ、リレイST
51が動作し、すなわち駆動命令を入力している間、第
1電圧設定器58に設定された制御電圧がパルス幅変調
器47へ出力され、またリレイST51がオフ、すなわ
ち停止命令を入力すると、一次遅れ回路60より第1電
圧設定器58に設定された制御電圧から第2電圧設定器
59に設定された制御電圧へ一次遅れカーブに則って段
階的に減少する制御電圧がパルス幅変調器47へ出力さ
れる。
【0043】以上のように構成された超音波モータの駆
動回路について、以下にその動作を説明する。起動停止
スイッチ49の起動停止信号がLレベル(停止命令)か
らHレベル(駆動命令)になった瞬間すなわち超音波モ
ータの起動時には、超音波モータからフィードバックさ
れる速度信号である整流器36の出力は、超音波モータ
が停止状態にあるために、電圧値(Vk)46(整流器
36の出力がこの電圧値以上であれば超音波モータは回
転状態にあり、小さければ停止状態である)より十分小
さく、この結果コンパレータ42はHレベルとなり、コ
ントローラ37のディジタル入力端子37Bより取り込
まれる。このときコントローラ37は超音波モータが停
止状態にあると認識し(リレイ51およびオフディレイ
タイマーDW52が動作し)、掃引回路53からの指令
に基づいて電圧発生器57より、振動体3の停止時の共
振周波数より十分高い周波数で電圧制御発振器22が発
振するような低い電圧が掃引出力され、アナログ出力端
子37Eを介して電圧制御発振器22の周波数制御端子
22Aへ供給される。電圧制御発振器22はアナログ出
力端子37Eの値に対応する周波数を有する交流信号を
生成する。
【0044】また、コントローラ37の電圧設定器58
より、DC−DCコンバータ48が超音波モータを駆動
するのに必要とされる電力を電力増幅器24、電力増幅
器26へ供給することが可能であるような動作状態とな
るように、パルス幅変調器47が発振器(図示せず)よ
り供給されるパルスの幅を変調するアナログ電圧値が、
アナログ出力端子37Cを介してパルス幅変調器47へ
供給される。
【0045】また、超音波モータの駆動周波数と回転数
の関係は、図13のようになっており、この図に見られる
ように駆動周波数の掃引方向と回転数の間にはヒステリ
シスの関係が存在し、このヒステリシス領域で超音波モ
ータを駆動すると超音波モータは不安定な駆動状態とな
る。また、図14に見られるように超音波モータの停止時
には振動体3の共振周波数は駆動領域周波数より高い周
波数となっている。そこで、前述した駆動回路の動作に
より起動時には必ず周波数を振動体3の停止時の共振周
波数より高い周波数から掃引することにより、安定に効
率良く起動しかつ駆動することが可能である。
【0046】電圧制御発振器22より出力された駆動信
号(交流信号)は2分割され、一方は移相器23を通り
90゜移相された後、DC−DCコンバータ48より供
給される電力により電力増幅器24によって、超音波モ
ータを駆動するのに必要な電力を有する電圧信号に増幅
される。
【0047】また他方は直接、電力増幅器26に送ら
れ、DC−DCコンバータ48より供給される電力によ
り超音波モータを駆動するのに必要な電力を有する電圧
信号に増幅される。電力増幅器24から発せられた駆動
電圧は、コイル27を通って波形整形された後、圧電体
2上に設けられた駆動電極28に印加されるとともに、
この駆動電極28下の圧電体2の静電容量と等価な静電
容量を有するコンデンサ29に印加される。
【0048】同様に電力増幅器26から発せられた駆動
電圧は、コイル30を通って波形整形された後圧電体2
上に設けられた他方の駆動電極31に印加されるととも
に、この駆動電極31下の静電容量と等価な静電容量を
有するコンデンサ32に印加される。
【0049】このとき、振動体3上には周方向に進行す
る曲げ振動が励振され、摩擦材5と振動体3の突起体1
Aの間に作用する摩擦力により、移動体6が曲げ振動の
進行波の進行方向と逆向きに駆動される。
【0050】また、圧電体2の2組の駆動電極には印加
された電圧の絶対値、および周波数に応じた総電流
(i)19(図11参照)が流れ、抵抗33によりこの総
電流(i)19は電圧信号に変換され、減算器34の一
方の入力端子に入力される。
【0051】また、コンデンサ29とコンデンサ32に
も印加電圧の絶対値、およびその周波数に応じた圧電体
2上の2組の駆動電極を流れる電気腕電流(ie )20
(図11参照)と等価な電流が流れ、それぞれを加え合わ
せたものが抵抗35により電圧信号に変換され、減算器
34の他方の入力端子に供給される。
【0052】減算器34の出力は、圧電体2を流れる総
電流(i)19より得られる電圧値から、圧電体2を流
れる電気腕電流(ie )20と等価な電流より得られる
電圧値を差し引いたもので、これは圧電体2を流れる総
機械腕電流に比例した電圧値であり、これは超音波モー
タの回転速度に比例した信号である。
【0053】減算器34の出力は、整流器36により整
流され、その絶対値に比例した直流電圧信号に変換され
2分割された後、一方はコントローラ37のアナログ入
力端子37Aに供給され、他方はコンパレータ42の一
方の入力端子に供給される。
【0054】超音波モータの駆動可能領域内で駆動して
いる場合には、整流器36の出力は電源電圧43を抵抗
44と抵抗45で分割した電圧値(Vk)46(超音波
モータの駆動可能領域内、外の境界値)より大きく、コ
ンパレータ42の出力は、Lレベルであり、コントロー
ラ37はディジタル入力端子37Bよりこの情報を取り
込む。コンパレータ42の出力がLレベルのとき、コン
トローラ37は超音波モータが回転状態にあると認識す
る。
【0055】このように起動時して、振動体3の停止時
の共振周波数より十分高い周波数から駆動周波数を掃引
して、安定に超音波モータを起動した後、定常駆動状態
に入ると(オフディレータイマーDW52がオフとなる
と)、PID演算器55により、超音波モータよりフィ
ードバックされる速度偏差を基に、超音波モータの回転
速度を速度設定器39の目標回転速度に一致させるよう
にアナログ出力端子37Eの出力を調整し、電圧制御発
振器22に訂正動作を掛け、超音波モータの回転速度は
速度設定器39に対応する回転速度に維持される。
【0056】また、超音波モータが停止状態のとき、整
流器36の出力はVk46より低い状態となり、コンパ
レータ42の出力はHレベルとなりディジタル入力端子
37Dより取り込まれる。このとき、コントローラ37
は超音波モータが停止状態であると認識し、起動時同様
に再度停止時の振動体3の共振周波数より十分高い周波
数から駆動信号を掃引し、再起動を行い定常駆動状態へ
と移行していく。
【0057】また、起動停止スイッチ49の起動停止信
号がHレベルからLレベルになった瞬間すなわち停止状
態への移行時には、すなわちリレイST51がオフとな
ったとき、コントローラ37は、PID演算器55によ
る制御演算ルーチンを切り、ホールド回路56に保持さ
れた現在駆動周波数に相当する電圧にアナログ出力端子
37Eの出力電圧をホールドする。これにより電圧制御
発振器22は、一定の発振周波数で発振を維持する。
【0058】同時にコントローラ37は、電圧設定器5
9と一次遅れ回路60によりアナログ出力端子37Cを
介して、DC−DCコンバータ48から電力増幅器2
4、電力増幅器26への供給電力が段階的に低下するよ
うにDC−DCコンバータ48の動作状態が変化するよ
うに、パルス幅変調器47の出力パルスのデューティ比
が段階的に低下するような電圧を供給していく。これに
よりパルス幅変調器47の出力パルスのデューティ比は
段階的に小さくなる。これに伴いDC−DCコンバータ
46の出力電力も段階的に小さくなる。結果として、超
音波モータの駆動電圧は、周波数一定で絶対値が時間と
ともに小さくなる。図4に、駆動周波数が一定の下での
超音波モータの駆動電圧と回転数の関係を示す。
【0059】この図4から判るように、駆動電圧の絶対
値が低下するに従い、超音波モータの回転数は段階的に
低下し、緩やかな停止を実現することができる。このよ
うに、超音波モータの停止時には移動体6の回転数を段
階的に低下させることにより、移動体6が振動体3に対
して慣性力により滑ることを防止することができる。
【0060】これらの動作を繰り返すことにより、安定
に超音波モータを起動し、かつ駆動することができると
ともに、可聴雑音、振動の発生を防ぐことが可能であ
る。以上述べたように、超音波モータの起動時には、駆
動周波数を停止時の振動体3の共振周波数より高い周波
数から掃引するとともに、回転状態から停止状態への移
行時には駆動周波数を一定として駆動電圧を徐々に低下
させ、移動体6の回転数を段階的に低下させ停止状態に
することにより、安定に起動し、かつ停止時の移動体6
と振動体3の滑りを防止することができ、可聴雑音、不
要振動の発生を防ぐことができる。 (第2の実施の形態)図5は、本発明の第2の実施の形
態を示す超音波モータの駆動回路のブロック図である。
なお、第1の実施の形態の図1〜図4の構成と同一の構
成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0061】本発明では、パルス幅変調器47およびD
C−DCコンバータ48に代えて、従来の直流電源25
を設け、さらに移相器23に代えて、電圧制御移相器5
0が設けられており、コントローラ37のアナログ出力
端子37Cが電圧制御移相器50の移相量制御端子50
Aに接続されている。
【0062】またコントローラ37には、図6に示すよ
うに、電圧設定器58,59に代えて、2相の駆動信号
の位相差を90°とするように出力電圧が設定された電
圧設定器61と180°にするように出力電圧が設定さ
れた電圧設定器62が設けられている。
【0063】電圧制御発振器22の動作は上述した第1
の実施の形態と同一の動作であるので説明を省略し、電
圧制御移相器50の動作について説明する。起動停止ス
イッチ49の起動停止信号がLレベル(停止命令)から
Hレベル(駆動命令)になった瞬間すなわち超音波モー
タの起動時から、電圧制御移相器50へアナログ出力端
子37Cを介して電圧設定器61より位相差を90°と
する電圧信号が出力される。
【0064】また、起動停止スイッチ49の起動停止信
号がHレベルからLレベルになった瞬間すなわち停止状
態への移行時には、この瞬間コントローラ37は、電圧
設定器62と一次遅れ回路60より、アナログ出力端子
37Cを介して、電圧制御移相器50へ、2相の駆動信
号の位相差が90°より段階的に離れ、180゜(ある
いは0゜)に近づくような電圧値を供給する。図7は、
駆動周波数が一定で駆動電圧の絶対値が一定の場合の、
超音波モータの2相の駆動信号の位相差に対する回転数
の関係を示す図である。この図7から判るように2相の
駆動信号の位相差が90゜を離れ180゜(あるいは0
゜)に近づくに従い、超音波モータの回転数は段階的に
低下する。これにより、緩やかな停止を実現することが
できる。
【0065】このように、超音波モータの停止時には2
相の駆動信号の位相差を段階的に90°から離すことに
より、移動体6の回転数を段階的に低下させることがで
き、このため停止移行時に移動体6が振動体3に対して
慣性により滑ることを防止することができ、この結果、
可聴雑音、不要振動の発生を防ぐことができる。
【0066】以上述べたように、超音波モータの起動時
には、駆動周波数を振動体の共振周波数より高い周波数
から掃引するとともに、停止動作時には2相の駆動信号
の移相差を段階的に90゜から離していくことにより、
移動体6の回転数を段階的に低下させ停止状態にするこ
とにより、安定に起動し移動体6と振動体3の滑りを防
止することができ、また超音波モータの起動時間と停止
時間を調整することにより、可聴雑音、不要振動の発生
を防ぐことが可能である。
【0067】なお、上記実施の形態では駆動状態から停
止状態への移行時の速度の減速方法として、駆動周波数
を固定し、段階的に駆動電圧を低くする、あるいは駆動
信号の位相差を90゜から離しているが、たとえば駆動
周波数を段階的に高くするとともに駆動電圧の絶対値を
段階的に低下させていく、あるいは駆動周波数を段階的
に高くするとともに2相の駆動信号の位相差を段階的に
90゜から離していく、あるいは絶対値を段階的に小さ
くするとともに2相の駆動信号の位相差を段階的に90
゜から離していく場合にも有効であり、また上記実施の
形態では連続的駆動時の起動時、または停止動作時の実
施の形態であるが、間欠駆動(起動、停止を間欠的に繰
り返す)時の起動時そして回転状態から停止状態への移
行時にも有効であることはもちろんである。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、超音
波モータの起動時には駆動周波数は必ず停止時の振動体
の共振周波数より高い側から掃引されることにより、振
動体のアドミタンスの大きな領域を通過し、確実に安定
に駆動することができる。
【0069】また停止直前に、駆動周波数を固定し駆動
電圧を段階的に低くする、あるいは2相の駆動電圧の位
相差を段階的に90゜から離すことにより超音波モータ
の回転速度を段階的に遅い方向へと移行させることによ
って、超音波モータは段階的に回転速度が低下し停止状
態となるため、移動体および外部負荷の慣性による移動
体と振動体の接触面における滑りを防止することがで
き、可聴雑音、振動の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す超音波モータ
の駆動回路のブロック図である。
【図2】同超音波モータの駆動回路のコントローラの機
能ブロック図である。
【図3】同超音波モータ駆動回路のコントローラの掃引
回路の出力波形図である。
【図4】同超音波モータの駆動電圧の絶対値と超音波モ
ータの回転数の関係図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す超音波モータ
の駆動回路のブロック図である。
【図6】同超音波モータの駆動回路のコントローラの機
能ブロック図である。
【図7】同超音波モータの駆動電圧の位相差と超音波モ
ータの回転数の関係図である。
【図8】進行波型ディスク状超音波モータの構造を示す
縦断面図である。
【図9】超音波モータの圧電体の電極構造を示す平面図
である。
【図10】超音波モータの動作原理図である。
【図11】振動体の等価回路図である。
【図12】従来の超音波モータの駆動回路のブロック図で
ある。
【図13】超音波モータの駆動周波数と回転数の関係図で
ある。
【図14】周波数と駆動時の振動体のアドミタンス、周波
数と停止時の振動体のアドミタンスの関係図である。
【符号の説明】
1 弾性基板 2 圧電体 3 振動体 4 弾性体 5 摩擦材 6 振動体 7 出力伝達軸 8 弾性部材 9 支持部材 10 軸受け 11 加圧手段 12 加圧力調整手段 22 電圧制御発振器 23 移相器 24,26 電力増幅器 27,30 コイル 28,31 駆動電極 29,32 コンデンサ 33、35、44、45 抵抗 34 減算器 36 整流器 37 コントローラ(制御手段) 39 速度設定器 42 コンパレータ 43 電源電圧 46 駆動状態と停止状態の境界電圧値 47 パルス幅変調器 48 DC−DCコンバータ(昇圧器) 49 起動停止スイッチ 50 電圧制御移相器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体を交流電圧で駆動し、前記圧電体
    と弾性体とから構成される振動体に弾性進行波を励振す
    ることにより、前記振動体上に接触して設置された移動
    体を移動させる超音波モータにおいて、 起動時には前記超音波モータの停止状態における前記振
    動体の共振周波数より十分高い側から前記圧電体の駆動
    周波数を掃引し、 駆動状態から停止状態への移行直前に前記移動体の回転
    速度を段階的に低下させることを特徴とする超音波モー
    タの駆動方法。
  2. 【請求項2】 移動体の停止状態への移行直前に回転速
    度を段階的に低下させるために、駆動周波数を固定する
    とともに、圧電体の駆動電圧の絶対値を段階的に低下さ
    せることを特徴とする請求項1記載の超音波モータの駆
    動方法。
  3. 【請求項3】 移動体の停止状態への移行直前に回転速
    度を段階的に低下させるために、駆動周波数を段階的に
    高めるとともに、圧電体の駆動電圧の絶対値を段階的に
    低下させることを特徴とする請求項1記載の超音波モー
    タの駆動方法。
  4. 【請求項4】 移動体の停止状態への移行直前に回転速
    度を段階的に低下させるために、駆動周波数を固定する
    とともに、圧電体の駆動電圧の位相差を段階的に90゜
    から離していくことを特徴とする請求項1記載の超音波
    モータの駆動方法。
  5. 【請求項5】 移動体の停止状態への移行直前に回転速
    度を段階的に低下させるために、駆動周波数を段階的に
    高めるとともに、圧電体の駆動電圧の位相差を段階的に
    90゜から離していくことを特徴とする請求項1記載の
    超音波モータの駆動方法。
  6. 【請求項6】 圧電体を交流電圧で駆動し、前記圧電体
    と弾性体とから構成される振動体に弾性進行波を励振す
    ることにより、前記振動体上に接触して設置された移動
    体を移動させる超音波モータの駆動回路であって、 駆動周波数を可変可能とした前記圧電体の駆動信号を発
    生する駆動信号発生器と、 可変可能な昇圧比に応じて電源電圧を昇圧する昇圧器
    と、 前記昇圧器の出力電圧に応じて前記駆動信号発生器より
    出力される駆動信号を電力増幅し、前記圧電体へ供給す
    る電力増幅器と、 起動時には前記駆動信号発生器の駆動周波数が前記振動
    体の停止状態における共振周波数より高くなるように前
    記駆動信号発生器を調整するとともに、前記移動体の停
    止状態への移行直前には直前の駆動周波数に駆動周波数
    を固定するように駆動信号発生器を調整し、前記昇圧器
    の出力電圧の絶対値を連続的に減少させるように前記昇
    圧器を調整する制御手段を備えたことを特徴とする超音
    波モータの駆動回路。
  7. 【請求項7】 圧電体を交流電圧で駆動し、前記圧電体
    と弾性体とから構成される振動体に弾性進行波を励振す
    ることにより、前記振動体上に接触して設置された移動
    体を移動させる超音波モータの駆動回路であって、 駆動周波数を可変可能とした前記圧電体の駆動信号を発
    生する駆動信号発生器と、 可変可能に設定される位相に応じて前記駆動信号発生器
    より出力される駆動信号の位相を移相して出力する移相
    器と、 起動時には前記駆動信号発生器の駆動周波数が前記振動
    体の停止状態における共振周波数より高くなるように前
    記駆動信号発生器を調整するとともに、前記移動体の停
    止状態への移行直前には直前の駆動周波数に駆動周波数
    を固定するように駆動信号発生器を調整し、前記駆動信
    号の位相差を連続的に90゜より遠ざけるように前記移
    相器を調整する制御手段を備えたことを特徴とする超音
    波モータの駆動回路。
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