JP3412861B2 - 振動波アクチュエータの駆動制御方法及び装置 - Google Patents

振動波アクチュエータの駆動制御方法及び装置

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JP3412861B2 JP10848593A JP10848593A JP3412861B2 JP 3412861 B2 JP3412861 B2 JP 3412861B2 JP 10848593 A JP10848593 A JP 10848593A JP 10848593 A JP10848593 A JP 10848593A JP 3412861 B2 JP3412861 B2 JP 3412861B2
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/106Langevin motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/14Drive circuits; Control arrangements or methods
    • H02N2/145Large signal circuits, e.g. final stages
    • H02N2/147Multi-phase circuits

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動波アクチュエータの
駆動制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電界や磁界が作用したことに応じて機械
的歪みを生じる歪み発生素子を弾性体に取付けて該弾性
体を振動子となし、該歪み発生素子により該振動子を振
動せしめ、該振動子の振動を連続的もしくは断続的な機
械的運動に変換して出力する振動波アクチュエータは現
在では種々の分野で使用されており、特に、該歪み発生
素子として圧電素子及び電歪素子を利用する圧電/電歪
アクチュエータが最も広く使用されている。また、該圧
電素子を利用する圧電アクチュエータのうちで超音波モ
ータと称されるアクチュエータは連続回転式の回転駆動
源を構成できるため、従来の回転式電磁駆動モータに代
る駆動源として既にカメラ等の光学機器に搭載されてお
り、該超音波モータの駆動制御技術もほぼ確立されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】振動波アクチュエータ
(なお、この明細書では、該歪み発生素子に交番電界も
しくは交番磁界を作用させた時に該振動子に生じる機械
的共振を出力変位とする形式の振動波アクチュエータも
しくは超音波モータを対象として記載する。)に関する
駆動制御技術はここ数年間にほぼ確立されてきたが、該
アクチュエータの起動時の制御や過渡的な駆動状態に対
する駆動制御技術には更に改善を必要としている。
【0004】カメラ等の光学機器に搭載されてる公知の
超音波モータでは、よく知られているようにステータた
る振動子にロータとしての移動子がバネにより強く圧接
されているので、該移動子を静止時から起動させる時に
は該振動子と該移動子との間の静止摩擦力と該移動子の
静止慣性力との和以上の力を該移動子に加えなければな
らない。そのため、従来公知の駆動制御技術では、起動
に際しては定常運転中に該圧電素子に印加する交番電圧
よりも大きな電圧を該素子に印加するように制御が行な
われている。しかしながら、これでも起動しない場合が
あるため、たとえば特開昭59−106886号公報に
開示されているように、起動に際して該振動子に進行波
を形成する2相の圧電素子の一方のみを駆動させること
により、定在波振動を発生させて該振動子と該移動子と
の間のスティック(固着力)を弱めてから起動させよう
とする駆動制御技術が提案されている。
【0005】しかしながら、超音波モータに関する本発
明者の実験によれば、前記公報に開示された駆動制御技
術では、該移動子は静止状態から定常運転状態(該振動
子に進行波振動が生じている状態)へ移行する過渡的時
間を短縮することはできるが、該モータを低電圧でも起
動しやすくするという効果はないことがわかった。その
原因について本発明者が種々の実験を行って調べた結
果、該モータを起動できない場合には該振動子と該移動
子との間に密着現象が生じていることがわかった。
【0006】従来、超音波モータの特性を調べるため
に、超音波モータに印加する電圧の大きさ(該電圧は振
動子の振幅の大きさに比例する)を変化させて該モータ
に関する実験を行っていると、起動時に必要な電圧と該
移動子の停止時の電圧との間にはヒステリシスがあるこ
とがわかっていたが、この原因について本発明者が調べ
た結果、前述のように該振動子と該移動子との間に生じ
ている密着力によるものであることが明らかになった。
【0007】この現象は非常に高い面精度に仕上げられ
た面を有する二つの物体を互いに接触させた時に起きる
現象であり、両者の相互接触面に吸着したり、露結した
水などの液体がわずかに存在していると、その液体の表
面張力により両物体が強い力で接着されてしまう現象で
ある。超音波モータのロータとステータのそれぞれの相
互接触面も鏡面仕上げにより非常に高い面精度に加工さ
れている上、両者はバネで互いに圧接されているため、
温度変化により両者の面に僅かの水滴が生じた時には、
このような密着力が生じやすくなるのである。狭いすき
まに存在する水蒸気は水として凝縮しやすいのである。
このような密着力が生じると、起動に際してステータに
定在波振動を生じさせてもステータとロータとの接着を
容易に解放することはできなくなる。
【0008】また、この密着現象は該移動子に対する回
転数が急激に減少した場合にも突然に発生することがあ
り、このため、減速過程において該モータが突然に停止
してしまう危険性があった。
【0009】該モータの振動子と移動子との間に密着力
が生じた時に該密着力に打ち勝って該移動子を起動させ
るためには従来の駆動制御方法及び装置では圧電素子に
通常の起動時よりも更に高い電圧を印加しなければなら
ないので、駆動制御装置の構成要素としての回路素子を
含めてすべてを高耐圧化する必要があり、従って駆動制
御装置のコストが増大し、該モータを搭載する機器の高
価格化を招くことになる。
【0010】本発明の目的は、振動波アクチュエータの
振動子と移動子との間に接着が起った時にも該アクチュ
エータの駆動制御装置に高電圧をかけずに起動すること
ができ、また、該駆動制御装置を特別に高耐圧化する必
要もない、駆動制御方法及び装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は振動波アクチ
ュエータにおいて振動子と移動子との間で密着力により
停止が起きることのない条件及び該振動子と該移動子と
の間で接着を起こさずに起動できる条件について考察を
行ない、この考察に基づいた駆動制御方法及び装置を提
供する。
【0012】第1の発明は、請求項1に記載のように、
電界および磁界が作用したことに応じて機械的歪みを生
じる歪み発生素子が取り付けられている振動子と、該振
動子との間に相対移動を生じる移動子と、を有した振動
波アクチュエータの駆動制御方法において、駆動時に次
数が異なる2種類以上の曲げ振動モードを該振動子に時
系列で連続して与えたことを特徴とする。第2の発明
は、請求項2に記載のように、上記第1の発明におい
て、前記2種類以上の曲げ振動モードを時系列で変化さ
せる時は、前記移動子の起動時であることを特徴とす
る。第3の発明は、請求項3に記載のように、上記いず
れかの発明で、前記2種類以上の曲げ振動モードを時系
列で変化させる時は、前記移動子の減速時であることを
特徴とする。第4の発明は、請求項4に記載のように、
電界が作用したことに応じて機械的歪みを生じる第1の
歪み発生素子と第2の歪み発生素子が取り付けられてい
る振動子と、該振動子との間に相対移動を生じる移動子
とを有し、該第1の歪み発生素子に第1の交流電圧を印
加するとともに該第2の歪み発生素子に該第1の交流電
圧とは位相の異なる第2の交流電圧を印加することで該
移動子に相対移動を生じさせる振動波アクチュエータの
駆動制御方法において、駆動時に該第1の歪み発生素子
と該第2の歪み発生素子に同位相の交流電圧を印加する
ことを特徴とする。第5の発明は、請求項5に記載のよ
うに、駆動時に前記第1の歪み発生素子と前記第2の歪
み発生素子に同位相の交流電圧を印加したあと、該第1
の歪み発生素子に前記第1の交流電圧を印加するととも
に該第2の歪み発生素子に前記第2の交流電圧を印加す
ることを特徴とする。第6の発明は、請求項6に記載の
ように、電界および磁界が作用したことに応じて機械的
歪みを生じる歪み発生素子が取り付けられている振動子
と、該振動子との間に相対移動を生じる移動子と、を有
した振動波アクチュエータの駆動制御方法において、駆
動時に次数が異なる2種類以上の曲げ振動モードを該振
動子に同時に与えたことを特徴とする。 第7の発明は、
請求項7に記載のように、電界および磁界が作用したこ
とに応じて機械的歪みを生じる歪み発生素子が取り付け
られている振動子と、該振動子との間に相対移動を生じ
る移動子と、を有した振動波アクチュエータの駆動制御
方法において、駆動時に進行波振動の振動モードと、該
進行波振動の振動モードと次数の異なる定在波振動の振
動モードを、該振動子に同時に与えたことを特徴とす
る。第8の発明は、請求項8に記載のように、上記第6
の発明で、駆動時に次数が異なる2種類以上の振動モー
ドを前記振動子に同時に与えたあと、前記次数が異なる
2種類以上の振動モードのうち1つの振動モードを該振
動子に与えたことを特徴とする。第9の発明は、請求項
9に記載のように、上記第7の発明で、駆動時に進行波
振動の振動モードと、該進行波振動の振動モードと次数
の異なる定在波振動の振動モードを、前記振動子に同時
に与えたあと、前記進行波振動の振動モードのみを該振
動子に与えたことを特徴とする。第10の発明は、請求
項10に記載のように、圧電素子や電歪素子等の励振素
子が取り付けられている振動子と、該振動子に生じる進
行波振動により該振動子との間に相対移動を生じる移動
子と、を有した振動波アクチュエータの駆動制御方法に
おいて、該移動子を起動させる時において、該移動子が
起動し得るまでの所定時間の間は、該振動子の第一の次
数モードの振動の共振周波数に近い周波数の第一の交流
電圧を該励振素子に印加することにより、該振動子に該
第一の次数モードの振動の共振周波数に近い進行波振動
を生ぜしめた後、該所定時間の経過後には該振動子の該
第一の次数より低い第二の次数モードの振動の共振周波
数近くの周波数の第二の交流電圧を該励振素子に印加す
ることにより該振動子にそれ自身の第二の次数モードの
振動の共振周波数に近い周波数の進行波振動を生じさせ
て該移動子を該振動波アクチュエータの定常駆動状態に
移行させることを特徴とする。第11の発明は、請求項
11に記載のように、上記した第10の発明で、該第一
の交流電圧の周波数は該振動子の第一の次数モードの振
動の共振周波数よりも高い初期周波数から時間の経過と
ともに該共振周波数へ近づくように変化し、該 第二の交
流電圧は該振動子の第二の次数モードの振動の共振周波
数よりも高い初期周波数から時間の経過とともに該第二
の次数モードの振動の共振周波数へ近づくように変化す
るものであることを特徴とする。第12の発明は、請求
項12に記載のように、上記した第10の発明で、該第
一の交流電圧の周波数は該振動子の第一の次数モードの
振動の共振周波数よりも高い初期周波数から時間の経過
とともに該共振周波数へ近づいた後に再び該初期周波数
へ向って増大し、該第二の交流電圧の周波数は該振動子
の第二の次数モードの振動の共振周波数よりも高い初期
周波数から時間の経過とともに該第二の次数モードの振
動の共振周波数へ近づくように変化するものであること
を特徴とする。第13の発明は、請求項13に記載のよ
うに、上記した第10の発明で、該第一の交流電圧の周
波数は該振動子の第一の次数モードの振動の共振周波数
よりも高い一定の周波数であり、該第二の交流電圧の周
波数は該振動子の第二の次数モードの振動の共振周波数
よりも高い初期周波数から時間の経過とともに該第二の
次数モードの共振周波数へ近づくように変化するもので
あることを特徴とする。第14の発明は、請求項14に
記載のように、上記した第10の発明で、該第一の交流
電圧は該振動子の第一の次数の共振周波数よりも高い一
定の周波数であり、該第二の交流電圧の周波数は該振動
子の第二の次数モードの共振周波数よりも高い一定の周
波数であることを特徴とする。第15の発明は、請求項
15に記載のように、圧電素子や電歪素子等の励振素子
が取り付けられている振動子と、該振動子に生じる進行
波振動及び定在波振動により該振動子との間に相対移動
を生じる移動子と、を有した振動波アクチュエータの駆
動制御方法において、該振動子と該移動子とが定常の駆
動状態にある時に該移動子の速度が所定変化率以上で減
少したことを検出した時には該振動子に対する励振周波
数を該振動子の第一の次数モードの共振周波数よりも高
くする方向に変化させた後、該振動子に対する励振周波
数を該振動子の該第一の次数よりも高い第二の次数モー
ドの共振周波数に近い値に切換えることを特徴とする。
第16の発明は、請求項16に記載のように、表面に定
在波振動及び進行波振動が発生する振動子と、該振動子
に定在波振動及び進行波振動を生じさせるため に該振動
子に取り付けられた第一及び第二の励振素子と、該振動
子に生じた振動により該振動子に対して相対移動する移
動子と、を具備した振動波アクチュエータのための駆動
制御装置であり、可変周波数発振器と、該可変周波数発
振器に駆動信号を入力する駆動信号発生手段と、該可変
周波数発振器の出力に応じた周波数の交流電圧を該第一
及び第二の励振素子に印加する第一及び第二の増幅器
と、を有している駆動制御装置において、該駆動信号発
生手段は、該移動子を起動させる時には該振動子の第一
の次数モードの振動の共振周波数に近い周波数出力を該
可変周波数発振器に発生させる第一駆動信号を発生し、
該移動子が起動しうる所定時間を経過した後には該振動
子の該第一の次数より低い第二の次数モードの振動の共
振周波数に近い周波数の出力を該可変周波数発振器に発
生させる第二駆動信号を発生する機能を有し、該所定時
間の経過時に該駆動信号発生手段の出力を変換させるた
めのタイマー手段が設けられていることを特徴とする。
第17の発明は、請求項17に記載のように、表面に第
一の定在波振動と第二の定在波振動を同時に発生させる
ことで該表面に進行波振動を発生させる振動子と、該振
動子に第一の定在波を発生させるために該振動子に取り
付けられた第一の励振素子と、該振動子に第二の定在波
を発生させるために該振動子に取り付けられた第二の励
振素子と、該振動子に対して相対的に移動する移動子
と、を具備した振動波アクチュエータの駆動制御装置に
おいて、可変周波数の正弦波出力を発生する正弦波発振
器と、該正弦波発振器の出力を増幅して該第一及び第二
の励振素子に印加する第一及び第二の増幅器と、該振動
子に生じた振動により得られる信号が所定値以上である
ことを検出する検出手段と、該第二の励振素子に対する
該第二の増幅器の入力端と該正弦波発振器の出力端との
間に接続されて該検出手段の出力により該正弦波発振器
の出力の接続を切換える切換え手段と、該切換え手段と
該第二増幅器の入力端との間に接続された位相変換器と
を有し、該検出手段が該振動子に生じた振動により得ら
れる信号が所定値以上であることを検出すると、該切換
え手段が該正弦波発振器の出力の接続先を該第二の増幅
器から該位相変換器に切換えることを特徴とする。第1
8の発明は、請求項18に記載のように、表面に第一の
定在波振動と第二の定在波振動を同時に発生させること
で該表面に進行波振動を発生させる振動子 と、該振動子
に第一の定在波を発生させるために該振動子に取り付け
られた第一の励振素子と、該振動子に第二の定在波を発
生させるために該振動子に取り付けられた第二の励振素
子と、該振動子に対して相対的に移動する移動子と、を
具備した振動波アクチュエータの駆動制御装置におい
て、可変周波数発振器と、該可変周波数発信器の出力に
応じた周波数の交流電圧を該第一及び第二の励振素子に
印加するための第一及び第二の増幅器と、該振動子に生
じた振動により得られる信号が所定値以上であることを
検出する検出手段と、該第二の励振素子に該交流電圧を
印加するための該第二増幅器の入力端と該可変周波数発
振器の出力端との間に接続されて該検出手段の出力によ
り可変周波数発振器の出力の接続を切換える切換え手段
と、該第二増幅器入力端と該切換え手段との間に接続さ
れて該可変周波数発振器の出力の位相を変化させる位相
変換器とを有し、該検出手段が該振動子に生じた振動に
より得られる信号が所定値以上であることを検出した場
合に、該切換え手段が該可変周波数発振器の出力の接続
先を該第二の増幅器から該位相変換器に切換えることを
特徴とする。
【0013】
【実施例】以下に、添付図を参照しつつ本発明の実施例
について説明するが、実施例の説明に先立って、まず、
本発明の発想の基礎となる振動波アクチュエータの起動
の条件について説明する。なお、以下の考察において対
象となる振動波アクチュエータとして、図1(b)に示
す構造の公知の超音波モータを例にとって説明する。
【0014】図1(b)において、1は該超音波モータ
10の振動子、2は該振動子1の端面1aに圧接されて
軸線yを中心として回転される相対移動子(すなわちロ
ータ)、3は該移動子2と一体になって回転するギア、
4は該ギア3に嵌着された球軸受、6は該振動子1に挟
持された圧電素子群、7は該移動子2が端部のつば部2
aを該振動子1の端面1aに圧接させるためのバネ、で
ある。該移動子2の端部は図示のように厚みの薄い環状
体から成るつば部2aとなっており、該つば部2aは振
動子1の端面に対して軸線方向に弾性変位するように
(つまり、バネとして機能するように)構成されてい
る。
【0015】圧電素子群6は、図2に示されるように、
振動子1に振動を発生させるための第1の交流電圧が印
加される第1の(A相用)圧電素子6a及び6bと、該
第1の圧電素子6a及び6bに印加される交流電圧とは
異なった位相の第2の交流電圧が印加される第2の(B
相用)圧電素子6c及び6dと、該振動子1の振動状態
を検出するための検出用(S相用)圧電素子6eと、で
構成されており、これらの圧電素子群6は後に説明する
駆動制御回路に電気的に接続されている。なお、該超音
波モータ10については特開平4−150781号公報
において詳しく説明されているので、本明細書では本発
明に関連する構造のみを説明する。該超音波モータは、
振動子1に二つの直交する一次曲げ振動(共振振動子f
r は略37kHz)の合成により生じる縄とび型の振動
が生じ、該振動子1の端面に圧接されている移動子2に
軸線yを中心とした回転運動を生じさせる形式のもので
ある。
【0016】次に、該超音波モータにおいて、該振動子
1と該相対移動子2との間に密着による接着が生じても
起動できる条件について考察する。
【0017】<該モータにおける起動のモデル1>図4
に該モータの振動子1と相対移動子2との相互接触部の
拡大モデル図を示す。振動子1はそれ自身の側面1bと
平行に矢印方向に振動変位が生じているものとし、該移
動子2のつば部2aのバネ定数がk,該移動子2の質量
がm,であると仮定し、該振動子1の側面が時間tの間
に矢印方向(x方向)に原位置0からxs だけ動いたと
仮定する。この場合、該移動子2に関して次の運動方程
式が成立する。
【0018】
【外1】
【0019】なお、上式において、xr は時間t内にお
ける移動子2の任意点の瞬時位置、xs は時刻tにおけ
る振動子1の任意点の瞬時位置、である。
【0020】振動子1と移動子2との間に滑りが発生す
る条件は、 k(xs −xr )>μw…である。
【0021】なお、μは振動子1の端面1aと移動子2
のつば部2aとの静止摩擦係数、wは密着力とバネ7に
より移動子2を振動子1に押し付けている力の和、であ
る。
【0022】振動子1の任意点の瞬時位置xs がxs
Asinωtで表わされ、移動子2の任意点の瞬時位置
r がxr =Bsin(ωt+φ)で表わされると仮定
し、これから
【0023】
【外2】
【0024】を作り、これらをに代入すれば、−mω
2 Bsin(ωt+φ)+k{Asinωt−Bsin
(ωt+φ)}=0となる。
【0025】従って、(mω2 +k)Bsin(ωt+
φ)=kAsinωtとなり、この両辺が恒等的に等し
いためには(mω2 +k)B=kA、及びφ=0が成立
することが必要である。従って、B=kA/(mω2
k)となり、これをxr =Bsin(ωt+φ)に代入
することにより、
【0026】
【外3】
【0027】が得られ、また、このxr ,xs をに代
入すると、
【0028】
【数1】
【0029】となる。
【0030】この式で左辺の値が最大になるのはωt=
π/2の時であるから(すなわちsinωt=1),
【0031】
【数2】
【0032】を得る。
【0033】従って、式の左辺を確実に大きくするた
めの条件として、 (a)振動子1の振幅Aを大きくする。
【0034】(b)振動子1の振動数ωを大きくする。
【0035】という二つの条件が得られる。また、式
を満足する関係があれば振動子と移動子との間で接着を
起こしても起動させることができる。
【0036】<該モータにおける起動のモデル2> (振動子の軸線方向の振動変位による影響を考慮した場
合)図5は振動子1が軸線方向に振動変位する場合の移
動子2と振動子1との相対位置関係の変化を示した図で
ある。移動子2(質量m)は図1に示したバネ7(バネ
定数k)により振動子1の端面1aに圧接され、図5
(a)の状態では移動子2のつば部2a(固有周波数f
2 )が変形している。振動子1が軸線方向にyだけ変位
して移動子2のつば部2aが振動子1の端面1aから離
れようとする瞬間が図5(b)に示されている。この時
には該移動子2のつば部2aの変形はなくなり、該つば
部2aの先端が振動子1の先端面に圧力なしに接触して
いる。
【0037】加圧バネ7の剛性と移動子2の質量により
決る固有周波数f1 はf1 =2π√(k/m)である。
1 ≪fr とすると、つば部2aの固有周波数f2 が振
動子1の駆動周波数fr よりも充分に高ければ移動子2
の上面部2bは図5(b)のように静止したままであ
る。すなわち、この場合は、f1 ≪fr ≪f2 である。
そして、この場合、該モータが起動するためには、振動
子1が図中のyだけ変位しなければならない。すなわ
ち、振動子1は振幅yで振動しなければならない。
【0038】なお、f1 >f2 では移動子2につば部2
aを設ける意味がなくなる。また、fr <f1 <f2
場合はyが該バネ7のストロークとは比べられない程小
さいので移動子2の上面2bが振動子1の振動に追従し
てしまうため起動しない。
【0039】<該モータにおける起動のモデル3> (f1 <f2 <fr の場合)この場合はつば部2aが振
動子1の振動に対して勝手な周期で振動するので、起動
は前記のxやyの値とは比較にならない程小さい値で可
能になる。但し、起動後にfr <f2 にならない限り該
モータでは正常な駆動を行なうことができなくなる。
【0040】以上に説明した起動に関する3種のモデル
に示されるように、該超音波モータを起動するために
は、該振動子に生じさせる振動の振幅か周波数を制御す
ることが必要である。
【0041】本発明の駆動制御方法及び装置は、超音波
モータの起動に関する以上のような仮定及び考察に基づ
いたものであり、以下には本発明の実施例について説明
する。なお、本発明の駆動制御技術の対象となる超音波
モータは、既に前述したモータであるから、該モータの
構造に関する説明は省略する。
【0042】<実施例1>図3は前述の超音波モータ1
0に本発明の第一実施例の駆動制御方法を実施するため
の駆動制御装置の構成図である。なお、該超音波モータ
の構造についての説明は省略する。
【0043】同図において、8は該超音波モータ10を
制御する駆動制御装置20に含まれるマイクロコンピュ
ータ等から成る主制御装置(以下にはCPUと略記す
る)、9はCPU8から発生される駆動ディジタル信号
をアナログ駆動信号に変換するD/A変換器、11はD
/A変換器9から生じるアナログ駆動信号により駆動さ
れて該駆動信号の電圧に応じた周波数の交流電圧を発生
する可変周波数発振器(以下にはVCOと略記)、14
はVCO11の出力電圧を増幅する電力増幅器(以下に
はアンプと略記)、13はVCO11の出力電圧の位相
を変える位相変換器、15は位相変換器13でVCO出
力電圧よりも所定位相(本実施例では90°)だけズラ
された交流電圧を増幅する電力増幅器(以下にはアンプ
と略記)、32及び33はマッチングコイル、である。
なお、超音波モータ10の振動状態検出用のS相圧電素
子6eは、配線等を介して駆動制御装置20内の不図示
の回路に接続されている。
【0044】本実施例の駆動制御装置20は本実施例の
駆動制御方法(起動方法)を実施するために、CPU8
の駆動信号の発生時期を制御するためのタイマー12が
CPU8に接続されている。(なお、このタイマー12
に代り、CPU8内のタイマーを用いてもよい。)本実
施例の駆動制御方法では、該超音波モータ10の起動に
際してCPU8はまず、周波数67kHzの交流電圧を
VCO11に生じさせるための駆動信号をD/A変換器
9に出力し、D/A変換器9でアナログ信号に変換され
た20VRMS の駆動信号がVCO11に印加される。一
方、CPU8はタイマー12を0.1秒にセットする。
【0045】VCO11はD/A変換器9から入力され
た駆動信号に応じて周波数67kHzで電圧20VRMS
の交流電圧を図1(a)の如く発生し、該電圧はアンプ
14で増幅された後、コイル32を介して超音波モータ
10のA相圧電素子6a及び6bに印加される。また、
同じ交流電圧が位相変換器13に入力されて90°だけ
位相の遅れた電圧となり、該電圧はアンプ15で増幅さ
れた後、コイル33を介して該モータ10のB相圧電素
子6c及び6dに印加される。このため、振動子1には
二次の曲げ振動が発生する。(なお、該振動子の一次曲
げ共振周波数及び二次曲げ共振周波数はそれぞれ37k
Hz、67kHzである。)圧電素子6a〜6dに印加
される交流電圧の周波数は該振動子の二次の曲げ振動に
おける共振周波数であるため該振動子は共振状態とな
り、その結果、移動子2は振動子1に対して相対的回転
運動を始め、該モータ10が起動される。該モータが起
動されると、S相の圧電素子6eにより該モータの起動
が検出されて駆動制御装置20にフィードバックされ
る。
【0046】VCO11から67kHzの交流電圧の発
生が0.1秒続いた後、タイマー12からの信号に応じ
てCPU8は駆動信号を37kHzに変化させるので、
それ以後はVCO11から発生される交流電圧は図1
(a)に示されるように周波数37kHz、電圧20V
RMS の交流電圧に変化するため該モータ10の振動子1
は一次曲げ振動の共振周波数37kHzで振動し、該モ
ータは定常運転状態に入る。
【0047】本実施例の駆動制御方法による該モータの
起動は前述した起動モデル1に従っていることが実験に
より確認された。すなわち、該実験において移動子2の
保持トルクと起動電圧との間に直線相関の関係が成立し
ていることを確認した。
【0048】また、本発明者の実験によれば、次の事実
が確認された。
【0049】(A)振動子1の一次曲げ振動の共振周波
数である37kHzの交流電圧を最初から圧電素子に印
加した場合は印加電圧を40VRMS にしても振動子と移
動子との間に吸着があると起動しないが、本実施例の方
法のように起動前に67kHz(振動子1の二次曲げ振
動時の共振周波数)の交流電圧をわずかの時間(たとえ
ば0.1秒)だけ印加する場合は印加電圧が20VRMS
であっても常に(振動子と移動子との間に吸着が生じて
いても)容易に該モータを起動させることができた。
【0050】(B)37kHzの周波数で20VRMS
交流電圧を印加した場合(従来の起動方法)と本実施例
の起動方法(67kHzの周波数で20VRMS の交流電
圧を最初に印加した後、37kHzで20VRMS の交流
電圧を印加する)によった場合とにおいて振動子1の面
に平行な方向の振幅の大きさを比較したところ、本実施
例の起動方法による場合の方が振動子の振幅が大きかっ
た。(なお、従来方法では起動しなかった。) (C)移動子を振動子に4Nのバネ加圧力で圧接してい
る場合、移動子と振動子の相互接触面に油をつけて移動
子の保持トルクを低下させ、この状態の該モータを本実
施例の起動方法と従来方法の起動方法とで起動実験をし
た。その結果、油をつけて保持トルクを低下させた場合
は起動電圧も低下することがわかった。従って、本実施
例の起動方法は前述の起動モデル1に基いていることが
確認された。
【0051】なお、本実施例では起動に際して67kH
z(振動子1の二次曲げ振動の共振周波数)の交流電圧
を0.1秒間印加したが、67kHz前後の周波数であ
ればよく、67kHzに限定する必要はない。また、印
加時間も0.1秒間よりもはるかに短かくてもよく、た
とえば67kHz前後の周波数を走査してもよい。ま
た、67kHzの周波数の交流電圧を該モータの圧電素
子に印加した時に振動子1に進行波振動が生じていなく
てもよく、振動子1に定在波振動だけが生じていても該
モータは起動する。(たとえば67kHzの交流電圧を
印加する時にはA相の圧電素子のみに印加しても有効で
ある。)また、本実施例の起動方法において、起動前に
圧電素子に印加する交流電圧として67kHzの交流電
圧と37kHzの交流電圧とを重畳させた電圧であって
もよい。
【0052】なお、起動を阻害している要因は前述した
通り水分の存在なので、該モータにおいては極力水分を
介在させない手段を講じている。すなわち、振動子と移
動子のしゅう動面(密着面)付近に撥水及び撥油効果の
あるポリマーを塗布している。本実施例ではフルオロア
クリレートコポリマーを溶媒(パーフルオロカーボン)
に混ぜた後塗布した。
【0053】<実施例2>図6に本発明の第2実施例の
駆動制御装置16の構成を示す。本実施例の駆動制御装
置16ではB相駆動回路にセレクタ18を設け、該セレ
クタ18の第1出力端子V2と第2出力端子V3との間
に位相変換器13を接続し、S相の検出回路にはコンパ
レータ19を設け、該コンパレータ19の出力端子をセ
レクタ18の選択信号入力端子SELに接続した。ま
た、実施例1のCPU8の代りに正弦波発振器17を設
け、該発振器17の出力をアンプ14を介して該超音波
モータのA相圧電素子に印加し、B相圧電素子への駆動
信号はセレクタ18の出力端子V1に入力させるように
した。
【0054】なお、22はコンパレータ19における基
準値を変えるための可変電源、21はS相出力信号を直
流に変換するダイオード、である。
【0055】該モータ10(図1において示したので構
造的図示は省略)の起動前には該モータ10のS相圧電
素子の出力がコンパレータ19における基準値に達して
いないのでコンパレータ19の出力はないため、セレク
タ18の端子SELには信号が入らない。従って、セレ
クタ18の入力端子V1と第1出力端子V2とが接続さ
れた状態であり、正弦波発振器17の出力はアンプ14
で増幅された後に該モータ10のA相圧電素子に印加さ
れる一方、該正弦波発振器17の出力はセレクタ18の
端子V1及びV2を介してアンプ15に入力されてアン
プ15で増幅されて該モータ10のB相圧電素子に印加
される。従って、該モータ10のA相圧電素子とB相圧
電素子には同位相の交流電圧が印加されるので該モータ
10の振動子には定在波振動が発生する。この場合、A
相圧電素子とB相圧電素子の両方に同位相の交流電圧が
印加されるので、該振動子に生ずる定在波振動の振幅は
該モータ10の定常運転状態において該振動子に発生す
る進行波振動の振幅の√2倍の大きさとなり、従って該
モータの起動前に該振動子は定常運転時の振幅よりも大
きな振幅の振動で励振されていることになる。そのた
め、本実施例ではその後の起動を容易に行うことができ
る。
【0056】該モータ10の移動子が進行波振動の振幅
の√2倍の大きさで振動すると、該モータのS相圧電素
子の出力がコンパレータ19の基準値を上回るようにな
り、従ってコンパレータ19から出力が発生し、該出力
がセレクタ18の端子SELに入力するとセレクタ18
内の接続が切換えられ、入力端子V1と第2出力端子V
3とが接続される。このため、これまで端子V1及びV
2を介して該モータ10のB相圧電素子に印加されてい
た正弦波交流電圧はこの時点以降、出力端子V3から位
相変換器13を経由して該モータ10のB相圧電素子に
印加される。
【0057】従って、B相圧電素子に印加される交流電
圧は予め位相変換器13において位相を90°遅れたも
のにされるので、該モータ10の振動子にはA相圧電素
子に印加された交流電圧とB相圧電素子に印加された交
流電圧とによって進行波振動が生じる。その結果、該モ
ータ10は定常運転状態となり、移動子は該振動子に生
じている進行波振動により駆動されるようになる。
【0058】なお、セレクタ18の代りに他の回路を設
け、B相用圧電素子に印加する交流電圧の位相をA相用
圧電素子に印加する交流電圧の位相に徐々に近づけるよ
うに位相変化させてもよい。
【0059】
【0060】<実施例3>図7及び図8に本発明の第3
実施例を示す。本実施例の駆動制御装置は実施例1の駆
動制御装置の変形実施例であり、本実施例における駆動
制御方法では該超音波モータの起動を行なうに際して駆
動交流電圧の周波数を時間的に変化させるようにした。
【0061】図7に示す本実施例の駆動制御装置23は
実施例2に示した駆動制御装置において正弦波発振器1
7をCPU8に置き換えた構成となっており、実施例2
の装置がアナログ制御方式であるのに対し、本実施例の
装置はディジタル制御になっている点のみで異ってい
る。
【0062】同図において、9はD/A変換器、11は
VCO、24はセレクタ、13は位相変換器、19はS
相検出出力が基準値よりも上か下かを検出するコンパレ
ータ、21はS相出力の直流成分のみをコンパレータに
入力させるダイオードである。
【0063】超音波モータ10の起動に際してCPU8
は図8(a)に示すように、まず、該モータ10の振動
子1の二次曲げ振動の共振周波数67kHzよりも高い
70kHzから徐々に周波数が低下してゆく交流電圧を
VCO11に発生させるように駆動信号を発生する。こ
の時、該モータ10の移動子はまだ振動しておらず、
モータのS相電極から生じる信号はコンパレータ19の
基準値に達していないためコンパレータ19の出力はな
く、従ってセレクタ24の選択信号入力端子SELに信
号が入らないためセレクタ24の端子V3と第1出力端
子V2とが接続された状態にある。そのため、CPU8
の出力信号がD/A変換器9を介してVCO11に印加
されるとVCO11は図8(a)のように周波数が低下
してゆく交流電圧を発生し、該交流電圧はアンプ14で
増幅されて該モータ10のA相圧電素子に印加される。
従って、該モータ10のA相圧電素子には時間的に図8
(a)のように周波数が変化する交流電圧が印加される
ため該モータ10の振動子には入力電圧と同じ周波数の
定在波振動が発生する。この交流電圧の印加は所定時間
Δt秒だけ続けられ、その間に該モータの移動子は振動
する。該モータの移動子が振動できるまでの時間がΔt
秒後であると、該モータのS相圧電素子の出力は図8
(c)のように立ち上り、該出力はコンパレータ19の
設定基準値を上回るためコンパレータ19から出力が生
じる。コンパレータ19に出力が生じると該出力はセレ
クタ24の端子SELに入力されるので、セレクタ24
においては第2出力端子V3と第1出力端子V2との接
続が切換えられて入力端子V1と第2出力端子V3とが
接続される。
【0064】一方、CPU8は最初の駆動信号を発生し
てからΔt秒後(すなわち該モータの移動子振動した
時)に自己に内蔵するタイマーによって駆動信号が切換
え、この時点以後は図8(b)に示されるように、周波
数が40kHzから37kHzに徐々に低下してゆく交
流電圧をVCO11に発生させる駆動信号に発生する。
このため、該モータ10の起動後はVCO11から図8
(b)に示される周波数変化の交流電圧が発生され、該
交流電圧がアンプ14を介して該モータ10のA相用圧
電素子に印加される一方、該交流電圧がセレクタ24の
入力端子V1に入力される。従って、該交流電圧がセレ
クタ24の第2出力端子V3から位相変換器13に入力
されるので該交流電圧の位相が該位相変換器13で90
°ずらされ、この移相された交流電圧がアンプ15で増
幅された後に該モータ10のB相圧電素子に印加され
る。その結果、該モータ10の振動子1には該モータを
定常運転状態にする進行波振動が発生し、該振動子1は
該振動子の一次曲げ振動時の共振周波数である37kH
zの振動数で振動を開始する。従って、移動子2は定常
運動状態に移行する。
【0065】
【0066】<実施例4>図9及び図10に本発明の第
4の実施例を示す。本実施例では、該超音波モータ10
の起動後も所定時間の間は振動子と移動子との間に前記
密着が生じないようにするために、起動後において互い
に異なる周波数の交流電圧を圧電素子に印加するように
したことを特徴とする。
【0067】図9において図6及び図7と同じ符号で示
された構成要素は前記実施例で説明した構成要素である
から説明を省略する。本実施例の駆動制御装置25で
は、該超音波モータ10のA相圧電素子及びB相圧電素
子の駆動回路に前述のD/A変換器9及びVCO11に
並列に第2のD/A変換器26及び第2のVCO27が
接続され、該第2のD/A変換器26はCPU8の第2
の駆動信号出力ポートに接続されている。また、コンパ
レータ19の出力はCPU8にもフィードバックされる
ようになっている。
【0068】次に、図9及び図10を参照して本実施例
における駆動制御方法と駆動制御装置25の動作とを説
明する。
【0069】該超音波モータ10を起動するに際してC
PU8は図10(a)に示すように、まず、該モータ1
0の振動子の二次曲げ振動時の共振周波数67kHzよ
りも高い70kHzから徐々に周波数が低下してゆく交
流電圧をVCO11に発生させる駆動信号を第1の出力
ポートから発生し、該駆動信号が第1のD/A変換器9
を介して第1のVCO11に入力される。この時、該モ
ータ10の移動子はまだ振動しておらず、該モータのS
相電極から生じる信号はコンパレータ19において設定
されている基準値に達していないためコンパレータ19
の出力はなく、従ってセレクタ18の入力端子V1と第
1出力端子V2とが接続された状態となっており、ま
た、コンパレータ19の出力がないためCPU8は第1
の出力ポートからD/A変換器9に第1の駆動信号を発
生しているだけである。そのため、CPU8の出力信号
がD/A変換器9を介してVCO11に、印加されると
VCO11は図10(a)のように周波数が70kHz
から徐々に低下してゆく交流電圧を発生し、該交流電圧
はアンプで増幅された後に該モータ10のA相用圧電素
子に印加される。これと同時に該交流電圧はセレクタ1
8の第1出力端子V2からアンプ15に入力されて増幅
された後に該モータ10のB相用圧電素子にも印加され
る。従って該モータ10のA相用圧電素子とB相用圧電
素子には時間的に周波数が図10(a)のように変化す
る交流電圧が印加されるため該モータ10の振動子には
入力電圧と同じ周波数の定在波振動が発生する。この交
流電圧の印加が所定時間Δt秒だけ続けられると、その
間に該モータ10の移動子が振動する。該モータ10の
移動子が振動すると該モータのS相圧電素子の出力は図
10(c)のように立ち上り、該出力はコンパレータ1
9の設定基準値を上回るため、コンパレータ19に出力
が生じる。コンパレータ19に出力が生じると、該出力
はセレクタ18の端子SELに入力されるのでセレクタ
18においては入力端子V1と第1出力端子V2との接
続が断たれ、代って入力端子V1と第2出力端子V3と
が接続される。一方、コンパレータ19の出力がCPU
8に入力されるのでCPU8はコンパレータ19からの
入力に応じて第2の出力ポートから第2の駆動信号を発
生し、該第2駆動信号はD/A変換器26を介して第2
のVCO27に入力される。これによりVCO27は図
10(b)に示すように、周波数が40kHzから徐々
に低下してゆく交流電圧を発生し、該交流電圧はアンプ
14で増幅された後に該モータ10のA相用圧電素子に
印加される。また、該交流電圧は位相変換器13に入力
されて位相を90°遅らされた後、アンプ15で増幅さ
れて該モータ10のB相用圧電素子に印加される。
【0070】一方、この時にもCPU8の第1出力ポー
トからは図10(a)に示すように周波数を変化させる
交流電圧をVCO11に発生される第1駆動信号が発生
しているので、VCO11の出力である第1の交流電圧
がアンプ14を介して該モータ10のA相用圧電素子に
印加され続ける。また、該VCO11の出力はセレクタ
18の第2出力端子V3から位相変換器13に入力され
て位相が90°遅らされた後にアンプ15て増幅されて
該モータ10のB相用圧電素子に印加される。
【0071】すなわち、該モータ10の移動子の振動
には、67kHzに近い周波数の交流電圧と37kHz
に近い周波数の交流電圧とが該モータのA相用圧電素子
及びB相用圧電素子のそれぞれに重畳して印加され、B
相用圧電素子に印加される交流電圧の位相はA相用圧電
素子に印加される交流電圧の位相よりも90°だけ位相
が遅れているので振動子1には進行波振動が発生する。
従って、該モータ10は定常運転状態に移行する。そし
て、CPU8が第1駆動信号の発生を開始した時からt
1 秒後(すなわち、該第1駆動信号による交流電圧の周
波数が67kHzにかなり近くなった時点で)にCPU
8は第1駆動信号の発生を停止し、以後は該モータ10
の駆動交流電圧は該第2駆動信号によって決められた3
7kHz近傍の周波数の交流電圧となる。
【0072】以上のように、67kHz近傍の周波数の
交流電圧が印加されている時には該モータの振動子は二
次曲げ振動の共振周波数で振動するので該振動子の振幅
は最大となり、従って、振動子と移動子との間で前記密
着現象が発生する恐れはなく、該モータ10が突然に停
止してしまう恐れがない。もし、前記t1 時間の間に移
動子が停止する事態が発生すれば、コンパレータ19の
出力がなくなるためCPU8は第2駆動信号の発生を停
止し、また、セレクタ18は入力端子V1と第2出力端
子V3との接続を入力端子V1と第1出力端子V2との
接続に切換えるので該モータ10のA相圧電素子のみに
67kHz近傍の交流電圧が印加された状態となり、振
動子1は定在波振動状態となり、起動は最初からやり直
されることになる。
【0073】
【0074】<実施例5>図11は本発明の駆動制御方
法の第5実施例におけるVCO出力の状態を示した図で
ある。本実施例の駆動制御方法は図12に示した駆動制
御装置28において実施される。駆動制御装置28の構
成は図9に示した装置と殆んど同じであり、セレクタが
異なるだけである。本実施例の装置では図7の装置で用
いられたセレクタ24が使用されている。
【0075】本実施例の駆動制御方法では、該超音波モ
ータ10の起動に際して図11(a)に示すように70
kHzからt1 時間の間に下向き放物線状に周波数が変
化する交流電圧を該モータ10のA相用圧電素子に印加
すると同時に、図11(b)に示すように最初のΔt時
間の間は40kHzの交流電圧を圧電素子に印加し、そ
の後は40kHzから37kHzに漸近曲線状に周波数
が変化する交流電圧を圧電素子に印加するようにしたこ
とを特徴とする。
【0076】以下には図11及び図12を参照して本実
施例の方法と、本実施例の方法を実施する駆動制御装置
の動作を説明する。
【0077】該モータ10の起動に際してCPU8は図
11(a)に示すように周波数変化する交流電圧を第1
のVCO11から発生させるための第1の駆動信号を発
生すると同時に、図11(b)に示すように周波数変化
する交流電圧を第2のVCO27から発生させるための
第2の駆動信号を発生する。第1の駆動信号は第1のD
/A変換器9においてアナログ信号に変換された後に第
1のVCO11に入力され、VCO11は図11(a)
に示す周波数変化の交流電圧を発生し、該交流電圧はア
ンプ14で増幅されて該モータ10のA相用圧電素子に
印加される。なお、この場合、該モータ10の移動子は
まだ起動していないのでコンパレータ19の出力はな
く、従ってセレクタ24のV3端子はV2端子に接続さ
れているためセレクタ24からB相駆動用アンプ15へ
の入力はない。
【0078】一方、第2の駆動信号は第2のD/A変換
器26を介して第2のVCO27に入力され、第2のV
CO27は図11(b)に示す周波数変化をする交流電
圧を発生する。この交流電圧はアンプ14により増幅さ
れて該モータのA相用圧電素子に印加される一方、位相
変換器13に入力されて位相を90°ずらされた後にア
ンプ15で増幅されて該モータ10のB相用圧電素子に
印加される。すなわち、該モータの起動前にはA相用圧
電素子に図11(a)に示すように周波数が変化する第
1の交流電圧と図11(b)に示すように40kHzの
交流電圧とが印加され、また、B相用圧電素子には周波
数が40kHzでA相用圧電素子の印加電圧に対して位
相が90°遅れた交流電圧が印加されることになる。従
って、該モータ10の振動子には周波数40kHzの交
流電圧による進行波振動と周波数67kHz以上の交流
電圧による定在波振動とが発生する。振動子に生ずる定
在波振動の周波数は該振動子の二次曲げ振動時の共振周
波数に近いので該定在波振動の振幅が大きいため、該モ
ータの移動子は容易に起動される。また、周波数40k
Hzの交流電圧によって該振動子に生ずる進行波振動に
より該移動子の運動が保持される。
【0079】移動子がΔt秒後に移動し始めると、該モ
ータ10のS相圧電素子の出力がコンパレータ19の基
準値を上回るようになるためコンパレータ19に出力が
生じ、該コンパレータ出力がCPU8とセレクタ24の
SEL端子とに入力される。このため、セレクタ24の
V1端子とV3端子とが接続され、VCO11から発生
している図11(a)のような周波数変化の第1の交流
電圧が位相変換器13に入力され、従って該モータのB
相用圧電素子には該交流電圧の位相が90°ずらされた
交流電圧が印加され、その結果、該モータの振動子には
67kHzに近い周波数の交流電圧による進行波振動が
新たに発生し、前述の定在波振動は消失する。該モータ
の起動時(Δt秒経過時)以後、VCO11から発生す
る第1の交流電圧の周波数は図11(a)に示すように
一旦、67kHzに最も近い値まで低下した後に再び7
0kHzに向って上昇し、その結果、該交流電圧による
該モータの振動子の振幅は一旦最大になってから減少し
てゆく。
【0080】また、第2のVCO27から発生する交流
電圧の周波数は該モータの起動時以後は図11(b)に
示すように指数関数的に37kHzに向って減少し、そ
の結果、該交流電圧による振動子の振幅(一次曲げ振動
の振幅)は大きくなってゆく。
【0081】そして、時刻t1 になるとVCO11から
生ずる交流電圧は断たれ、それ以後はVCO27から発
生する交流電圧のみが該モータのA相圧電素子及びB相
圧電素子に印加される。従って時刻t1 以後は該モータ
の振動子は37kHz附近の周波数の交流電圧で駆動さ
れる。
【0082】以上に説明したように、本実施例の場合
は、互いに異なる周波数の二つの交流電圧を該モータの
起動前から該モータの振動子に印加し、該モータの起動
後も所定時間の間は該振動子の二次曲げ振動の共振周波
数に近い周波数の交流電圧を印加しているため、該モー
タの起動後においても該振動子と該移動子との間の密着
を防止することができる。
【0083】本実施例の駆動制御方法(起動方法)は前
述の起動モデル1に基いているものであり、起動に際し
て振動子の二次曲げ振動の共振周波数に近い周波数の交
流電圧を振動子に印加することにより起動を容易にして
いる。
【0084】<実施例6>本発明の駆動制御方法の第6
実施例を図13を参照して説明する。なお、本実施例の
方法を実施するための駆動制御装置の構成は<実施例5
>で説明した図12に示す装置と同じであるから、該装
置の説明は省略する。
【0085】本実施例の駆動制御方法(起動方法)で
は、該モータの起動前から図13(a)に示すように、
該モータの振動子の二次曲げ振動時の共振周波数(67
kHz)に近い68kHzの第1の交流電圧を該振動子
のA相用圧電素子に印加して該交流電圧による定在波振
動を該振動子に生ぜしめる一方、図13(b)に示すよ
うに40kHzから37kHzに向って漸近曲線的に周
波数が低下する第2の交流電圧を該振動子のA相用圧電
素子とB相用圧電素子に印加することによって該第2の
交流電圧による進行波振動を該振動子に生ぜしめる。そ
して、該モータの移動子が動き始めた時点Δt(すなわ
ち、該モータが起動した)以後も、暫らくは68kHz
の交流電圧の印加を続けた後、移動子と振動子との間に
前記密着が起きる危険性のなくなった時点t1 で68k
Hz交流電圧の印加を停止し、以後は37kHz(該振
動子の一次曲げ振動の共振周波数)附近の周波数の交流
電圧の印加により該振動子に進行波振動を生ぜしめて該
モータを定常運転状態に保持する。
【0086】なお、本実施例の方法を実施するための駆
動制御装置の動作説明は省略する。
【0087】<実施例7>図14に本発明の駆動制御方
法の第7実施例を示す。図15に該方法を実施するため
の駆動制御装置を示す。
【0088】以下に本実施例の方法と該装置の動作を説
明する。
【0089】超音波モータ10を起動するに際してCP
U8は第1の駆動信号を第1のD/A変換器9に出力す
ると同時に第2の駆動信号を第2のD/A変換器26に
出力する。第1のD/A変換器9によりアナログ化され
た駆動信号が第1のVCO11に入力されるとVCO1
1は図14(a)に示すように68kHzの交流電圧を
発生し、該交流電圧はアンプ14によって増幅された
後、該モータ10のA相用圧電素子に印加される。一
方、該交流電圧は位相変換器13に入力され位相を90
°ずらされた交流電圧がアンプ15により増幅されて該
モータ10のB相用圧電素子に印加される。
【0090】また、第2のD/A変換器26でアナログ
化された第2の駆動信号が第2のVCO27に入力され
ると、第2のVCO27は図14(b)に示されるよう
に38kHzの交流電圧を発生し、該交流電圧はアンプ
14で増幅されて該モータ10のA相用圧電素子に印加
される。更に、第2のVCO27から生じた38kHz
の交流電圧は位相変換器13により位相を90°ずらさ
れ、この移相された38kHzの交流電圧がアンプ15
で増幅された後に該モータ10のB相用圧電素子に印加
される。
【0091】その結果、該モータ10の振動子には68
kHzの交流電圧による進行波振動と38kHzの交流
電圧による進行波振動が生じる。
【0092】該モータ10の振動子が移動を始めた後、
所定時刻t1 になるまで68kHzの交流電圧が該圧電
素子に印加され、時刻t1 以後は38kHzの交流電圧
のみが該圧電素子に印加される。
【0093】本実施例においても、該振動子の二次曲げ
振動の共振周波数67kHzに近い68kHzの交流電
圧が起動前の該モータの振動子に印加されるので該振動
子の振幅が非常に大きくなり、従って該モータを容易に
起動することができ、また、起動後も暫らくは68kH
z交流電圧が印加されているので移動子の移動速度が低
い状態での振動子と移動子との密着の発生を防止するこ
とができる。
【0094】<実施例8>図16に本発明の駆動制御方
法の第8の実施例を示す。また、本実施例の方法を実施
するための駆動制御装置30の構成を図17に示す。
【0095】本実施例の方法は該超音波モータ10の起
動を制御するものではなく、該モータが減速した時に該
モータの振動子と移動子との間に密着が生じないように
する駆動制御方法である。
【0096】該モータの定常運転中は前述したように3
8kHzの交流電圧が該振動子のA相用圧電素子とB相
用圧電素子とに印加されて該振動子には進行波振動が生
じている。該モータの運転中に該モータの移動子に対す
る負荷が急に過大になると、該モータの駆動制御装置は
該移動子の速度を低下させるように動作して該振動子に
対する交流電圧の周波数を38kHzよりも高い周波数
へ徐々に変化させた後、駆動交流電圧の周波数を該モー
タの振動子の二次曲げ振動の共振周波数である67kH
z以上の高い周波数に瞬時に切換える。このように、同
じ駆動電圧の周波数の変換はCPU8で行なえるので、
本実施例の方法を実施する装置の構成は図17に示すよ
うに従来装置の構成と同じであってもよい。
【0097】なお、図17において、31は該超音波モ
ータ10の移動子2の動きを検出するエンコーダであ
り、図16(b)には該モータ10の定常運転中に負荷
の急増等によって移動子2の移動速度が急減した場合の
エンコーダ出力が示されている。該移動子2の速度が急
減すると、エンコーダ31の出力パルスの間隔tが図1
6(b)に示すように長くなる。
【0098】これを検出したCPU8は図16(a)に
示すように振動子に対する印加電圧の周波数をそれまで
の38kHzから40kHzまで上昇させるようにVC
O11に対する駆動信号を変化させた後、該印加電圧の
周波数を該振動子の二次共振周波数67kHzに近い7
0kHzになるようにVCO11に与える駆動信号を変
化させる。そして更にVCO11の出力周波数が二次共
振周波数67kHzに近い68kHzになるようにVC
O11を制御する。
【0099】すなわち、本発明によれば、負荷急増によ
り移動子の速度が低下して振動子と移動子との間に密着
力が生じる危険性が増大すると、該振動子に対する励振
周波数が該振動子の二次モードの共振周波数に近い周波
数に変更されるので振動子の振幅が大きくなり、その結
果、振動子と移動子の密着力による不測的な移動体の停
止を防止できる。
【0100】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の駆動制
御方法によれば、振動波アクチュエータの起動時もしく
は該アクチュエータの急減速時もしくは低速時におい
て、該アクチュエータの振動子の振動が該振動子の通常
の駆動に用いる振動とは別モードの共振周波数に近くな
るように該振動子を励振することにより、該振動子と移
動子との間に密着力を生じても起動させ(もしくは該移
動子の移動を継続させ)ることができる。また、本発明
の方法によれば、該振動子の励振素子に特別に高い電圧
を印加しなくても該移動子を容易に起動(もしくは該移
動子の移動を停止させずに移動を継続)することができ
るので、該アクチュエータの駆動制御装置を高耐圧化す
る必要がなく、従って、該装置のコストを上げずに制御
機能のよい駆動制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の駆動制御方法により振動波ア
クチュエータを起動する際に該アクチュエータの振動子
を励振するための交流電圧の波形を示した図、(b)は
本発明の方法で駆動制御される振動波アクチュエータの
一例を示す断面図。
【図2】図1に示した振動波アクチュエータに装備され
ている励振素子としての圧電素子の分解斜視図。
【図3】本発明の方法を実施するための駆動制御装置の
第一実施例の構成を示す概略図。
【図4】図1に示した振動波アクチュエータの振動子1
と移動子2との起動時における運動を説明するための
図。
【図5】図1に示した振動波アクチュエータの起動時に
おける振動子1と移動子2との軸線方向の運動を説明す
るための図。
【図6】本発明の駆動制御装置の第二の実施例を示す
図。
【図7】本発明の駆動制御装置の第三の実施例を示す
図。
【図8】図7の駆動制御装置によって実施する本発明の
駆動制御方法において図7の回路の要部における出力の
波形を示した図。
【図9】本発明の駆動制御装置の第四の実施例の構成を
示した図。
【図10】図9の装置で実行される本発明の駆動制御方
法において図9の回路の要部における出力の波形を示し
た図。
【図11】図12に示す本発明の駆動制御装置で実行さ
れる本発明の駆動制御方法において図12の回路の要部
における出力の波形を示した図。
【図12】本発明の駆動制御装置の第五の実施例を示し
た図。
【図13】図12に示した駆動制御装置において実行さ
れる本発明の駆動制御方法において図12の回路の要部
における出力の波形を示した図。
【図14】図15に示される本発明の駆動制御装置によ
って実行される本発明の駆動制御方法において該制御装
置に要部における出力の波形を示した図。
【図15】本発明の駆動制御装置の第六の実施例を示し
た図。
【図16】図17の駆動制御装置において実行される本
発明の方法において該装置の要部における出力の波形を
示した図。
【図17】図16に示した方法を実行する駆動制御装置
の構成図。
【符号の説明】
1…振動子 2…移動子 3…ギア 4…軸受 5…固定軸 6…圧電素子 7…ばね 8…CPU 9…D/A変換器 10…超音波
モータ 11…可変周波数発振器(電圧制御発振器) 13…位相変換器 14,15…
電力増幅器 16,20…駆動制御装置 17…正弦波
発振器 18,24…セレクタ 19…コンパ
レータ 21…ダイオード 22…可変電
圧源 26…D/A変換器 27…可変周
波数発振器(電圧制御発振器) 23,25,28,29,30…駆動制御装置 31…エンコーダ 32,33…
マッチングコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−17581(JP,A) 特開 平3−265477(JP,A) 特開 平4−183282(JP,A) 特開 平2−36779(JP,A) 特開 平4−42783(JP,A) 特開 昭59−106886(JP,A) 特開 平3−270678(JP,A) 特開 昭63−174582(JP,A) 特開 昭62−171475(JP,A) 特開 昭62−166787(JP,A) 特開 昭62−2868(JP,A) 特開 平2−174574(JP,A) 特開 平4−42785(JP,A) 特開 平2−214482(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界および磁界が作用したことに応じて
    機械的歪みを生じる歪み発生素子が取り付けられている
    振動子と、該振動子との間に相対移動を生じる移動子
    と、を有した振動波アクチュエータ駆動制御方法にお
    いて、 駆動時に次数が異なる2種類以上の曲げ振動モードを該
    振動子に時系列で連続して与えたことを特徴とする振動
    波アクチュエータの駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 前記2種類以上の曲げ振動モードを時系
    列で変化させる時は、前記移動子の起動時であることを
    特徴とする請求項1の振動波アクチュエータの駆動制御
    方法。
  3. 【請求項3】 前記2種類以上の曲げ振動モードを時系
    列で変化させる時は、前記移動子の減速時であることを
    特徴とする請求項1又は2の振動波アクチュエータの駆
    動制御方法。
  4. 【請求項4】 電界が作用したことに応じて機械的歪み
    を生じる第1の歪み発生素子と第2の歪み発生素子が取
    り付けられている振動子と、該振動子との間に相対移動
    を生じる移動子とを有し、該第1の歪み発生素子に第1
    の交流電圧を印加するとともに該第2の歪み発生素子に
    該第1の交流電圧とは位相の異なる第2の交流電圧を印
    加することで該移動子に相対移動を生じさせる振動波ア
    クチュエータ駆動制御方法において、 駆動時に該第1の歪み発生素子と該第2の歪み発生素子
    に同位相の交流電圧を印加することを特徴とする振動波
    アクチュエータの駆動制御方法。
  5. 【請求項5】 駆動時に前記第1の歪み発生素子と前記
    第2の歪み発生素子に同位相の交流電圧を印加したあ
    と、該第1の歪み発生素子に前記第1の交流電圧を印加
    するとともに該第2の歪み発生素子に前記第2の交流電
    圧を印加することを特徴とする請求項4の振動波アクチ
    ュエータの駆動制御方法。
  6. 【請求項6】 電界および磁界が作用したことに応じて
    機械的歪みを生じる歪み発生素子が取り付けられている
    振動子と、該振動子との間に相対移動を生じる移動子
    と、を有した振動波アクチュエータ駆動制御方法にお
    いて、 駆動時に次数が異なる2種類以上の曲げ振動モードを
    振動子に同時に与えたことを特徴とする振動波アクチュ
    エータの駆動制御方法。
  7. 【請求項7】 電界および磁界が作用したことに応じて
    機械的歪みを生じる歪み発生素子が取り付けられている
    振動子と、該振動子との間に相対移動を生じる移動子
    と、を有した振動波アクチュエータ駆動制御方法にお
    いて、 駆動時に進行波振動の振動モードと、該進行波振動の振
    動モードと次数の異なる定在波振動の振動モードを、該
    振動子に同時に与えたことを特徴とする振動波アクチュ
    エータの駆動制御方法。
  8. 【請求項8】 駆動時に次数が異なる2種類以上の振動
    モードを前記振動子に同時に与えたあと、前記次数が異
    なる2種類以上の振動モードのうち1つの振動モードを
    該振動子に与えたことを特徴とする請求項6の振動波ア
    クチュエータの駆動制御方法。
  9. 【請求項9】 駆動時に進行波振動の振動モードと、該
    進行波振動の振動モードと次数の異なる定在波振動の振
    動モードを、前記振動子に同時に与えたあと、前記進行
    波振動の振動モードのみを該振動子に与えたことを特徴
    とする請求項7の振動波アクチュエータの駆動制御方
    法。
  10. 【請求項10】 圧電素子や電歪素子等の励振素子が取
    り付けられている振動子と、該振動子に生じる進行波振
    動により該振動子との間に相対移動を生じる移動子と、
    を有した振動波アクチュエータ駆動制御方法におい
    て、 該移動子を起動させる時において、該移動子が起動し得
    るまでの所定時間の間は、該振動子の第一の次数モード
    の振動の共振周波数に近い周波数の第一の交流電圧を該
    励振素子に印加することにより、該振動子に該第一の次
    数モードの振動の共振周波数に近い進行波振動を生ぜし
    めた後、該所定時間の経過後には該振動子の該第一の次
    数より低い第二の次数モードの振動の共振周波数近くの
    周波数の第二の交流電圧を該励振素子に印加することに
    より該振動子にそれ自身の第二の次数モードの振動の共
    振周波数に近い周波数の進行波振動を生じさせて該移動
    子を該振動波アクチュエータの定常駆動状態に移行させ
    ることを特徴とする振動波アクチュエータの駆動制御方
    法。
  11. 【請求項11】 該第一の交流電圧の周波数は該振動子
    の第一の次数モードの振動の共振周波数よりも高い初期
    周波数から時間の経過とともに該共振周波数へ近づくよ
    うに変化し、該第二の交流電圧は該振動子の第二の次数
    モードの振動の共振周波数よりも高い初期周波数から時
    間の経過とともに該第二の次数モードの振動の共振周波
    数へ近づくように変化するものであることを特徴とする
    請求項10の駆動制御方法。
  12. 【請求項12】 該第一の交流電圧の周波数は該振動子
    の第一の次数モードの振動の共振周波数よりも高い初期
    周波数から時間の経過とともに該共振周波数へ近づいた
    後に再び該初期周波数へ向って増大し、該第二の交流電
    圧の周波数は該振動子の第二の次数モードの振動の共振
    周波数よりも高い初期周波数から時間の経過とともに該
    第二の次数モードの振動の共振周波数へ近づくように変
    化するものであることを特徴とする請求項10の駆動制
    御方法。
  13. 【請求項13】 該第一の交流電圧の周波数は該振動子
    の第一の次数モードの振動の共振周波数よりも高い一定
    の周波数であり、該第二の交流電圧の周波数は該振動子
    の第二の次数モードの振動の共振周波数よりも高い初期
    周波数から時間の経過とともに該第二の次数モードの共
    振周波数へ近づくように変化するものであることを特徴
    とする請求項10の駆動制御方法。
  14. 【請求項14】 該第一の交流電圧は該振動子の第一の
    次数の共振周波数よりも高い一定の周波数であり、該第
    二の交流電圧の周波数は該振動子の第二の次数モードの
    共振周波数よりも高い一定の周波数であることを特徴と
    する請求項10の駆動制御方法。
  15. 【請求項15】 圧電素子や電歪素子等の励振素子が取
    り付けられている振動子と、該振動子に生じる進行波振
    動及び定在波振動により該振動子との間に相対移動を生
    じる移動子と、を有した振動波アクチュエータ駆動制
    御方法において、 該振動子と該移動子とが定常の駆動状態にある時に該移
    動子の速度が所定変化率以上で減少したことを検出した
    時には該振動子に対する励振周波数を該振動子の第一の
    次数モードの共振周波数よりも高くする方向に変化させ
    た後、該振動子に対する励振周波数を該振動子の該第一
    の次数よりも高い第二の次数モードの共振周波数に近い
    値に切換えることを特徴とする振動波アクチュエータの
    駆動制御方法。
  16. 【請求項16】 表面に定在波振動及び進行波振動が発
    生する振動子と、該振動子に定在波振動及び進行波振動
    を生じさせるために該振動子に取り付けられた第一及び
    第二の励振素子と、該振動子に生じた振動により該振動
    子に対して相対移動する移動子と、を具備した振動波ア
    クチュエータのための駆動制御装置であり、可変周波数
    発振器と、該可変周波数発振器に駆動信号を入力する駆
    動信号発生手段と、該可変周波数発振器の出力に応じた
    周波数の交流電圧を該第一及び第二の励振素子に印加す
    る第一及び第二の増幅器と、を有している駆動制御装置
    において、 該駆動信号発生手段は、該移動子を起動させる時には該
    振動子の第一の次数モードの振動の共振周波数に近い周
    波数出力を該可変周波数発振器に発生させる第一駆動信
    号を発生し、該移動子が起動しうる所定時間を経過した
    後には該振動子の該第一の次数より低い第二の次数モー
    ドの振動の共振周波数に近い周波数の出力を該可変周波
    数発振器に発生させる第二駆動信号を発生する機能を有
    し、該所定時間の経過時に該駆動信号発生手段の出力を
    変換させるためのタイマー手段が設けられていることを
    特徴とする振動波アクチュエータの駆動制御装置。
  17. 【請求項17】 表面に第一の定在波振動と第二の定在
    波振動を同時に発生させることで該表面に進行波振動を
    発生させる振動子と、該振動子に第一の定在波を発生さ
    せるために該振動子に取り付けられた第一の励振素子
    と、該振動子に第二の定在波を発生させるために該振動
    子に取り付けられた第二の励振素子と、該振動子に対し
    て相対的に移動する移動子と、を具備した振動波アクチ
    ュエータの駆動制御装置において、 可変周波数の正弦波出力を発生する正弦波発振器と、該
    正弦波発振器の出力を増幅して該第一及び第二の励振素
    子に印加する第一及び第二の増幅器と、該振動子に生じ
    た振動により得られる信号が所定値以上であることを検
    出する検出手段と、該第二の励振素子に対する該第二の
    増幅器の入力端と該正弦波発振器の出力端との間に接続
    されて該検出手段の出力により該正弦波発振器の出力の
    接続を切換える切換え手段と、該切換え手段と該第二増
    幅器の入力端との間に接続された位相変換器とを有し、
    該検出手段が該振動子に生じた振動により得られる信号
    が所定値以上であることを検出すると、該切換え手段が
    該正弦波発振器の出力の接続先を該第二の増幅器から該
    位相変換器に切換えることを特徴とする振動波アクチュ
    エータの駆動制御装置。
  18. 【請求項18】 表面に第一の定在波振動と第二の定在
    波振動を同時に発生させることで該表面に進行波振動を
    発生させる振動子と、該振動子に第一の定在波を発生さ
    せるために該振動子に取り付けられた第一の励振素子
    と、該振動子に第二の定在波を発生させるために該振動
    子に取り付けられた第二の励振素子と、該振動子に対し
    て相対的に移動する移動子と、を具備した振動波アクチ
    ュエータ駆動制御装置において、可変周波数発振器と、該可変周波数発信器の出力に応じ
    た周波数の交流電圧を該第一及び第二の励振素子に印加
    するための第一及び第二の増幅器と、該振動子に生じた
    振動により得られる信号が所定値以上であること を検出
    する検出手段と、該第二の励振素子に該交流電圧を印加
    するための該第二増幅器の入力端と該可変周波数発振器
    の出力端との間に接続されて該検出手段の出力により可
    変周波数発振器の出力の接続を切換える切換え手段と、
    該第二増幅器入力端と該切換え手段との間に接続されて
    該可変周波数発振器の出力の位相を変化させる位相変換
    器とを有し、該検出手段が該振動子に生じた振動により
    得られる信号が所定値以上であることを検出した場合
    に、該切換え手段が該可変周波数発振器の出力の接続先
    を該第二の増幅器から該位相変換器に切換えることを特
    徴とする振動波アクチュエータの駆動制御装置。
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