JPH09163138A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09163138A
JPH09163138A JP7345194A JP34519495A JPH09163138A JP H09163138 A JPH09163138 A JP H09163138A JP 7345194 A JP7345194 A JP 7345194A JP 34519495 A JP34519495 A JP 34519495A JP H09163138 A JPH09163138 A JP H09163138A
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JP
Japan
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data
pulse
pulse width
image
modulation
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Application number
JP7345194A
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English (en)
Inventor
Masaaki Ishida
雅章 石田
Hidetoshi Ema
秀利 江間
Narihiro Masui
成博 増井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は半導体レーザをパルス幅変調及びパワ
ー変調して高速に高品質の画像を形成することのできる
画像形成装置を提供する。 【解決手段】画像形成装置10は、パルス幅生成・デー
タ変調部11のパルス幅生成部14がPLLにより構成
され、画素クロックCLKに同期しN倍した複数の位相
のクロックを生成し、このパルスをデータ変調部15が
周波数選択データで指定されたパルス幅内で画像データ
の内容に対応した2種類のパルス幅を有したパルスであ
るパルス幅・パワー混合変調データを生成して、半導体
レーザ駆動制御部12に出力する。半導体レーザ駆動制
御部12は、このパルス幅・パワー混合変調データに基
づいて画像生成処理部13の半導体レーザLDをパルス
幅変調及びパワー(光強度)変調して、画像を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、詳細には、レーザプリンタ、光ディスク装置、ディ
ジタル複写機及び光通信装置等における光源として用い
られる半導体レーザの光出力を制御及び変調する画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザは、極めて小型で、駆動電
流により高速に直接変調を行うことが可能であることか
ら、近年、レーザプリンタ、光ディスク装置、ディジタ
ル複写機及び光通信装置等の光源として広く利用されて
いる。
【0003】ところが、半導体レーザの駆動電流と光出
力の関係は、温度により著しく変化するため、半導体レ
ーザを使用する場合、半導体レーザの光強度を所望の値
に如何に設定・制御するかが重要な課題となる。
【0004】そこで、従来、半導体レーザの光強度を所
望の値に設定して、半導体レーザの利点を生かすため
に、特開平2−205086号公報に記載されている半
導体レーザの制御方式が提案されている。
【0005】これは、半導体レーザの光出力を受光素子
によりモニターし、その出力と発光レベル指令信号とが
等しくなるように、常時半導体レーザの順方向電流を制
御する光電気負帰還ループと、発光レベル指令信号を半
導体レーザの順方向電流に変換する変換手段と、を有
し、前記光電気負帰還ループの制御電流と前記変換手段
により生成された電流の和または差の電流によって半導
体レーザの光出力を制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体レーザの制御方式を用いた画像形成装置にあって
は、多値画像を出力する画像形成装置においては、優れ
た特性を示すが、2値画像を出力する場合には、多階調
出力用データの全てに2値、すなわち、0か1を入力し
て画像を形成することとなり、本来2値画像のみを出力
する出力装置に比較すると、処理速度が遅くなるという
問題があった。
【0007】そこで、請求項1記載の発明は、パルス幅
・パワー変調により、高速に、かつ、高品位の画像の形
成を行うことのできる画像形成装置を提供することを目
的としている。
【0008】請求項2記載の発明は、階調数と書込密度
を制御して、画像の内容に対応した適切で、高品質の画
像を高速に形成することのできる画像形成装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】請求項3記載の発明は、階調数と書込速度
を制御して、画像内容に対応して、階調度と書込速度を
適切に制御することのできる画像形成装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】請求項4記載の発明は、パルスの位相変化
させて、形成する画像に適したドット位置にドットを形
成することのできる画像形成装置を提供することを目的
としている。
【0011】請求項5記載の発明は、高速かつ適切にシ
ェーディング補正を行うことのできる画像形成装置を提
供することを目的としている。
【0012】請求項6記載の発明は、各ドット内で指定
した位置でパルス発生させて、形成する画像に適した位
置からドットを形成することのできる画像形成装置を提
供することを目的としている。
【0013】請求項7記載の発明は、簡単な回路構成
で、パルスの各ドット内での基準位置を指定することの
できる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像形成装置は、複数の位相を有するパルスを生成するパ
ルス幅生成手段と、入力される画像データに基づいて、
前記パルス幅生成手段の生成したパルスから複数のパル
ス幅のパルスを生成するデータ変調手段と、レーザ光を
出射する半導体レーザと、前記データ変調手段の生成し
たパルスに基づいて、前記半導体レーザをパルス幅変調
及び光強度変調する駆動・制御手段と、前記半導体レー
ザの出射したレーザ光を主走査方向に走査する走査手段
と、を備え、前記パルス幅生成手段は、PLLシンセサ
イザにより前記画像データに基づいて前記複数のパルス
幅のパルスを生成することにより、上記目的を達成して
いる。
【0015】ここで、パルス幅生成手段は、PLL(Ph
ase Locked Loop )シンセサイザにより、半導体レーザ
をパルス幅変調及び光強度変調するのに必要な複数の位
相を有する所定周期のパルスを生成し、このパルスは、
画像データの画素クロックに、その位相が同期してい
る。
【0016】データ変調手段は、パルス幅生成手段の生
成した複数の位相のパルスを画像データにより、半導体
レーザをパルス幅変調及び光強度変調するための複数
(例えば、2種類)のパルス幅のパルスを生成する。
【0017】駆動制御手段は、例えば、光電気負帰還ル
ープ及び半導体レーザの順方向直流電流を直接制御する
ことにより、半導体レーザの駆動・制御を行うが、半導
体レーザの駆動・制御方法は、上記の方法に限るもので
はない。
【0018】走査手段は、半導体レーザから出射された
レーザ光を主走査及び副走査することにより、画像を形
成する。
【0019】上記構成によれば、半導体レーザを安定し
たパルス幅変調を基調として、光強度変調でその移り変
わり部分を補間するための複数の位相を有するパルスを
PLLを用いて生成することができ、高品質の画像を、
高速に形成することができる。
【0020】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記データ変調手段は、前記画像データととも
に、1ドット当たりのパルス幅を指定する周波数選択デ
ータが入力され、該周波数選択データに基づいて1ドッ
ト当たりのパルス幅を設定するとともに、当該設定され
たパルス幅内で前記画像データに基づいて前記パルス幅
生成手段の生成したパルスから複数のパルス幅の前記パ
ルスを生成して、1ドット当たりの階調数と書込密度を
相対的に調整するものであってもよい。
【0021】ここで、周波数選択データは、1ドット当
たりのパルス幅を指定するものであり、パルス幅は、1
ドット当たりの階調数と書込密度を相対的に決定するも
の時ある。
【0022】すなわち、1ドット当たりの階調数を高く
して、書込密度を低くするときには、周波数選択データ
によりパルス幅を広く指定し、階調数を低くして、書込
密度を高くするときには、周波数選択データによりパル
ス幅を狭く指定する。
【0023】データ変調手段は、この周波数選択データ
で指定されたパルス幅内で、前記パルスを生成する。
【0024】上記構成によれば、周波数選択データによ
りパルス幅を指定することにより、階調数と書込密度を
容易に制御することができ、画像の内容に対応した適切
で、高品質の画像を高速に形成することができる。
【0025】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記データ変調手段と前記走査手段に、1ドット当
たりのパルス幅を指定する周波数選択データが入力さ
れ、前記データ変調手段は、前記周波数選択データに基
づいて1ドット当たりのパルス幅を設定するとともに、
当該設定されたパルス幅内で前記画像データに基づいて
前記パルス幅生成手段の生成したパルスから複数のパル
ス幅の前記パルスを生成して、1ドット当たりの階調数
を相対的に調整し、前記走査手段は、前記周波数選択デ
ータに基づいて、その走査速度を変化させ、前記周波数
選択データが低い周波数を指定しているときには、前記
走査手段が、当該走査速度を低速にするとともに、前記
データ変調手段が、1ドット当たりの階調数を増加さ
せ、前記周波数選択データが高い周波数を指定している
ときには、前記走査手段が、当該走査速度を高速にする
とともに、前記データ変調手段が、1ドット当たりの階
調数を減少させるものであってもよい。
【0026】ここで、走査手段は、例えば、ポリゴンミ
ラーにより主走査するものであるときには、ポリゴンミ
ラーの回転速度を周波数選択データにより指定されたパ
ルス幅に対応した速度で変化させる。なお、走査手段
は、上記方法のものに限るものでないことは、言うまで
もない。
【0027】上記構成によれば、周波数選択データによ
りパルス幅を指定することにより、階調数と書込速度を
容易に制御することができ、画像内容に対応して、高階
調度の高品質の画像を形成することができるとともに、
階調度が低くなるに従って書込速度を向上させることが
できる。
【0028】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記データ変調手段は、前記画像データとともに、
1ドット毎の前記パルスの位相を指定する位相選択デー
タが入力され、前記画像データに基づいて前記パルス幅
生成手段の生成したパルスから複数のパルス幅のパルス
を生成するとともに、該位相選択データに基づいて1ド
ット毎のパルスの位相を設定するものであってもよい。
【0029】ここで、位相選択データは、1ドット内で
半導体レーザのレーザ光のパルスの出射位置を主走査方
向にシフトさせるものである。
【0030】上記構成によれば、位相選択データにより
パルスの位相、すなわち、発生開始位置をシフトさせる
ことができ、形成する画像に適したドット位置にドット
を形成することができる。その結果、斜線等の画像をよ
り一層高品質に、かつ、高速に形成することができる。
【0031】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記データ変調手段は、シェーディング補正データ
を記憶する記憶手段を、さらに備え、所定タイミングで
前記シェーディング補正データを前記記憶手段に記憶し
て、前記記憶手段に記憶するシェーディング補正データ
に基づいて前記パルス幅を補正して、シェーディング補
正するものであってもよい。
【0032】上記構成によれば、高速に、かつ、適切に
シェーディング補正を行うことができ、画像品質をより
一層向上させることができる。
【0033】さらに、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記データ変調手段は、前記パルス幅変調及び光強
度変調されたパルスを各ドットにおいて右基準、左基
準、あるいは、中央基準等の何れの位置を基準として発
生させるかを指定する位置選択データが入力され、前記
位置選択データに対応した位置を基準とする前記パルス
の生成を行うものであってもよい。
【0034】ここで、位置選択データは、パルスを各ド
ット内で、どの位置を基準にどの方向に発生させるかを
指定するものである。
【0035】上記構成によれば、位置選択データにより
指定した位置を基準に各ドット内でパルスを発生させる
ことができ、形成する画像に適した位置から画像に適し
た方向にドットを形成することができる。その結果、斜
線等の画像をより一層高品質に、かつ、高速に形成する
ことができる。
【0036】また、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記データ変調手段は、前記位置選択データを記憶
する位置データ記憶手段と、1ページ毎あるいは1ライ
ン毎に入力されるコマンド信号によりコマンド入力モー
ドと画像入力モードを判別し、コマンド信号がコマンド
入力モードを指定していると、前記入力される位置選択
データを前記位置データ記憶手段に記憶し、前記コマン
ド信号が前記画像入力モードを指定していると、前記位
置データ記憶手段に記憶されている前記位置選択データ
に基づいて、前記画像データを遅延させて出力させるデ
ータ位置制御手段と、を備え、前記データ位置制御手段
により遅延された画像データに基づいて、前記パルスを
生成することにより、前記位置選択データに対応した位
置を基準とする前記パルスの生成を行うものであっても
よい。
【0037】上記構成によれば、簡単な回路構成で、1
ページ毎あるいは1ライン毎に位置選択データによりパ
ルスの各ドット内での基準位置を指定して、画像を形成
することができ、安価に、かつ、容易に高品質の画像を
形成することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】まず、本発明の基本原理につい
て、図1〜図5に基づいて、以下説明する。
【0039】通常、レーザプリンタ等の半導体レーザを
用いた画像形成装置においては、1ドット内で多階調の
出力を得る手法として、パルス幅変調方式やパワー変調
方式等があるが、本発明では、パルス幅・パワー混合変
調方式を用いている。
【0040】このパルス幅・パワー混合変調変調方式
は、基本的に2値記録方式であり、印字プロセスに対し
て安定しているパルス幅変調方式を基調とし、その移り
変わり部をパワー(光強度)変調方式により補間する方
式である。
【0041】このパルス幅・パワー混合変調方式は、同
じ階調数を実現する場合、それぞれ単独の変調方式によ
り変調したときに比較して、必要となるパルス幅数、パ
ワー値数を組み合わせて低減することで、それぞれの変
調に必要な回路構成を容易に達成できるとともに、印字
プロセスに対して安定であると同時に、回路の集積化に
適しており、小型化・ローコスト化を図ることができる
という特徴がある。
【0042】このパルス幅・パワー変調方式による画像
形成装置1は、図1に示すように、半導体レーザ制御・
変調処理部2と画像生成処理部3等を備えており、半導
体レーザ制御・変調処理部2は、パルス幅生成・データ
変調部4と導体レーザ駆動・制御部5等を備えている。
【0043】パルス幅生成・データ変調部4には、画像
データとセレクト信号が入力され、パルス幅生成・デー
タ変調部4は、入力される画像データに基づいて、パル
ス幅変調方式を基調とし、その移り変わり部を光強度変
調で補間することにより、パルス幅変調したデータDA
TAを生成して、半導体レーザ駆動・制御部5に出力す
る。
【0044】上記半導体レーザ駆動・制御部5及び画像
生成処理部3は、図2に示すように、2つの電流源D
1、D2、反転増幅器OP1、トランジスタTr1、半
導体レーザLD及び受光素子PD等を備えており、電流
源D1、D2にそれぞれパルス幅生成・データ変調部4
からパルス変調されたデータDATAが入力される。
【0045】電流源D1の電流ID1は、反転増幅器O
P1、半導体レーザLD及び受光素子PDを介して光電
流負帰還ループを形成し、電流源D2の電流ID2は、
半導体レーザLDの順方向電流となっている。
【0046】したがって、図3(a)に示す光電流負帰
還ループのみによる半導体レーザLDの光強度と時間と
の関係に比較して、図3(b)に示すように、高速に半
導体レーザLDを駆動することができるとともに、デー
タDATAによりその駆動を制御することができる。
【0047】すなわち、画像生成処理部3は、上述のよ
うに、半導体レーザLDや受光素子PDを備えるととも
に、半導体レーザLDから出射されたレーザ光を主走査
方向に走査するポリゴンミラーやその他の光学系からな
るポリゴンスキャナを備えており、半導体レーザLDか
ら出射されたレーザ光により画像を形成する。
【0048】そして、この半導体レーザLDの出力波形
は、パルス幅を3値、パワー値を6値の計18階調を出
力する場合の半導体レーザLDの光出力波形を、図4に
模式的に示すように、画像データによりパルス幅変調を
基本として変調され、その移り変わり部がパワー変調さ
れたものとなっている。
【0049】この場合、図4から分かるように、中間露
光領域においては、最小パルス幅で出力する必要があ
る。
【0050】そこで、図5に、パルスを左寄せで出す場
合(a)と、パルスを右寄せで出す場合(b)と、を示
すように、パルス幅をPMとすると、PMとPM+ΔP
M(ΔPMは、最小パルス幅)の2パルスを生成すれば
よいことが分かる。
【0051】このパルスの変調処理をパルス幅生成・デ
ータ変調部4により行っている。
【0052】このように、パルス幅変調・パワー変調方
式によれば、半導体レーザLDの光出力を高速にパルス
幅及びパワー変調することができる。
【0053】上記基本原理を前提として、以下、本発明
の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0054】尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の
好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の
限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明に
おいて特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これ
らの態様に限られるものではない。
【0055】図6〜図21は、本発明の画像形成装置の
第1の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、請
求項1及び請求項2に対応するものである。なお、本実
施の形態の説明において、上記基本原理において説明し
た内容と同様の内容については、その説明を省略する。
【0056】図6において、画像形成装置10は、パル
ス幅生成・データ変調部11、半導体レーザ駆動制御部
12及び画像生成処理部13等を備えており、パルス幅
生成・データ変調部11は、パルス幅生成部14とデー
タ変調部15等を備えている。
【0057】パルス幅生成・データ変調部11には、図
示しない画像形成装置10の制御部等から画素クロック
CLK、周波数選択データ及び画像データが入力され、
周波数選択データは、3ビットデータで、画像データ
は、8ビットデータである。
【0058】パルス幅生成・データ変調部11のパルス
幅生成部14は、例えば、図7に示すように回路構成さ
れており、7個のDフリップフロップFF1〜FF7、
7個の遅延回路DL1〜DL7、マルチプレクサMP及
び図示しない付加回路等を備えている。
【0059】各DフリップフロップFF1〜FF7は、
周期Tの画素クロックCLKが、そのクロック入力端子
CLKに、一定電圧VD が、そのデータ入力端子Dに、
各遅延回路DL1〜DL7の遅延出力が、そのリセット
端子Rに、それぞれ入力されている。
【0060】各遅延回路DL1〜DL7は、各Dフリッ
プフロップFF1〜FF7の出力端子Qに接続されてお
り、DフリップフロップFF1〜FF7の出力をそれぞ
れT/8、2T/8、・・・、7T/8時間遅延させ
て、上記DフリップフロップFF1〜FF7のリセット
端子Rに出力する。
【0061】したがって、各DフリップフロップFF1
〜FF7は、画素クロックCLKをそれぞれT/8、2
T/8、・・・、7T/8時間遅延させて、図8に示す
ようなパルス幅変調した画像データパルスPW0’〜P
W7’を生成して、その出力端子Qからマルチプレクサ
MPに出力する。
【0062】マルチプレクサMPには、さらに、画像デ
ータの上位3ビットであるパルス幅変調用データが入力
されており、マルチプレクサMPは、上記各Dフリップ
フロップFF1〜FF7から入力される画像データパル
スPW0’〜PW7’から2種類のパルス幅XTとパル
ス幅(X+1)Tの画像データパルスPW0’〜PW
7’を選択して、論理和や論理積を演算処理する付加回
路に出力し、この付加回路は、マルチプレクサMPで選
択された2種類のパルス幅XTとパルス幅(X+1)T
の画像データパルスPW0’〜PW7’の論理和や論理
積を演算処理して、図9に示すようなT/8のパルス幅
の画像データパルスPW0〜PW7を生成する。パルス
幅生成・データ変調部11は、この画像データパルスP
W0〜PW7を、図6に示したデータ変調部15に出力
する。
【0063】また、パルス幅生成・データ変調部11の
パルス幅生成部14は、図10に示すように、PLL
(Phase Locked Loop )20を用いて構成することがで
き、位相比較器21、ローパスフィルタ22、電圧制御
発振器23及び1/N分周器24を備えている。
【0064】位相比較器21には、周波数Fs(周期
T)の画素クロックCLKが入力され、PLL20は、
一般に既知であるように、電圧制御発振器23の出力の
周波数と位相の1/N分周したものが入力信号である画
素クロックCLKに同期するようにフィードバック制御
する。
【0065】すなわち、1/N分周期24は、電圧制御
電圧発振器23の出力Foを1/N分周して、位相比較
器21に出力し、位相比較器21は、画素クロックCL
Kと1/NFoの位相を比較して、その誤差成分をロー
パスフィルタ22に出力する。ローパスフィルタ22
は、位相比較器21から入力される誤差成分に含まれて
いる不要な成分や雑音を取り除き、電圧制御発振器23
に出力する。電圧制御発振器23は、ローパスフィルタ
22を介して位相比較器21から入力される誤差成分に
よりその発振周波数と位相が制御され、入力信号である
画素クロックCLKの周波数と位相を1/N分周したも
のに対応する周波数Foの出力をデータ変調部15に出
力する。
【0066】したがって、PLL20を用いてパルス幅
生成部14を構成すると、図7に示したDフリップフロ
ップFF1〜FF7、遅延回路DL1〜DL7、マルチ
プレクサMP及び論理和や論理積を演算処理する付加回
路を用いてパルス幅生成・データ変調部11を構成した
図7の場合のように、画像データパルスPW0’〜PW
7’を生成した後、これらの論理和や論理積を付加回路
で演算して画像データパルスPW0〜PW7を生成する
ことなく、直接、画像データパルスPW0〜PW7を生
成することができ、付加回路を削除することができると
ともに、画素クロックCLKが変化しても、画素クロッ
クCLKに追従して、画素クロックCLKの逓倍(N
倍)の画像データパルスPW0〜PW7を生成すること
ができる。
【0067】その結果、パルス幅生成・データ変調部1
1の回路素子を削減して、パルス幅生成・データ変調部
11の回路構成を簡単、かつ、安価なものとすることが
できるとともに、適応範囲を広げることができる。
【0068】パルス幅生成・データ変調部11のデータ
変調部15は、図11に示すように構成され、PWM回
路31、データ制御回路32、データ変調回路33等を
備えている。
【0069】パルス幅生成部14は、上記図7あるいは
図10に示したように、画素クロックCLKをN倍した
パルスを生成して、データ変調部15のPWM回路31
に出力する。
【0070】データ制御回路32には、8ビットの画像
データと周波数選択データが入力され、データ制御回路
32は、画像データと周波数選択データにより、種々の
データ制御を行うが、特に、8ビット階調用データ(上
位3ビットでパルス幅変調用データを生成し、下位5ビ
ットでパワー変調用データを生成)を出力したり、4ビ
ット階調用データ(上位2ビットでパルス幅変調用デー
タ、下位2ビットでパワー変調用データを生成)を出力
する。
【0071】PWM回路31には、上記パルス幅生成部
14からの画素クロックCLKをN倍したパルスが入力
されるとともに、周波数選択データ及びデータ制御回路
32の出力するパルス幅変調用データが入力され、PW
M回路31は、パルス幅変調用データと周波数選択デー
タに基づいてパルス幅生成部14から入力されるパルス
のパルス幅を決定して、データ変調回路33に出力す
る。
【0072】データ変調回路33には、PWM回路31
から上記パルス幅決定されたパルスとデータ制御回路3
2からパワー変調用データが入力され、データ変調回路
33は、このパワー変調用データをPWM回路31から
入力されるパルスに基づいてパルス幅変調して、結果と
して5ビットのパルス幅・パワー混合変調データ(画像
データパルス)を図6に示した半導体レーザ駆動制御部
12に出力する。
【0073】半導体レーザ駆動制御部12及び画像生成
処理部13は、基本原理の半導体レーザ駆動制御部5及
び画像生成処理部3と同様に構成されており、画素生成
処理部13は、半導体レーザLDや受光素子PD等を備
えるとともに、図示しないが、半導体レーザLDの出射
したレーザ光を主走査するポリゴンミラーやfθレンズ
その他の光学系及び感光体等のポリゴンスキャナ等を備
えている。半導体レーザ駆動制御部12及び画像生成処
理部13は、基本原理で説明したように、半導体レーザ
駆動制御部12によりパルス幅生成・データ変調部11
から入力される画像データパルスに基づいて半導体レー
ザLDが駆動制御されて、上記ポリゴンスキャナにより
画像を形成するとともに、受光素子PDで半導体レーザ
LDの出射光を受光して、基本原理で説明したように、
半導体レーザLDのフィードバック制御を行う。
【0074】次に、作用を説明する。
【0075】画像形成装置10は、そのパルス幅生成・
データ変調部11に画素クロックCLK、2ビットの周
波数選択データ及び8ビットの画像データが入力され、
パルス幅生成・データ変調部11は、これらに基づいて
画像データパルスPW0〜PW7を生成して、半導体レ
ーザ駆動制御部12に出力する。なお、以下の説明にお
いては、画素クロックCLKをF(MHz)(=1/
T)、入力される画像データが、8ビット、変調方式
が、パルス幅を3ビット(8階調)、パワー(光強度)
を5ビット(32階調)のトータル256階調の混合変
調を行うものとする。
【0076】いま、周波数選択データがないか、若しく
は一番低い周波数(F(MHz))が選択されている場
合を想定すると、図12に示すように、画像データは、
周期T毎に画像データD0〜D7が入力され、パルス幅
・パワー混合変調を受けた後、その画像データの内容に
応じて、図13に示すような半導体レーザLDの光出力
と1ドット毎のドットイメージが得られる。
【0077】このドットイメージは、例えば、図13の
左端の画像データD0として、例えば、図14に示すよ
うに、10010000(D07が上位ビット、D00
が下位ビットである。)が入力されたとすると、パルス
幅生成・データ変調部11は、上位3ビットでパルス幅
変調を行い、下位5ビットでそのパルス幅を補間する。
したがって、パルス幅生成・データ変調部11は、図1
4において、T/8パルスとして、4(100)を選択
し、補間するT/8パルスの出力として、ピークパワー
を1とすると、16/32(10000)を選択するの
で、光出力としては、図15に画像データD0を拡大し
て詳細に示すように、4×T/8のパルス幅で、その移
り変わり部にピークパワーの半分の光出力のT/8のパ
ワー(光強度)変調されたパルスの光出力が得られる。
【0078】次に、周波数選択データにより画素クロッ
クCLKを2F(MHz)に設定する場合について、図
16〜図19に基づいて説明する。
【0079】上述のように、パルス幅生成・データ変調
部11には、F(MHz)の画素クロックCLK、2ビ
ットの周波数選択データ及び8ビットの画像データが入
力される。この場合、例え周波数選択データにより画素
クロックCLKが2F(MHz)に選択されても、画像
データの転送レートは、F(MHz)の画素クロックC
LKと画像データ8ビットにより決定されるので、一定
である。
【0080】ところが、図16に示したように、パルス
幅生成・データ変調部11は、周波数選択データにより
画素クロックCLKが2F(MHz)に選択された場
合、D00〜D03を画像データD0のデータ、D10
〜D13を画像データD1のデータとして受け取る。
【0081】したがって、画像データD0、D1のデー
タ量は、それぞれ4ビットでトータル16階調となる
が、画像書込密度は、2倍になる。
【0082】ここで、トータル16階調を、パルス幅が
2ビット(4階調)、パワーが2ビット(4階調)の混
合変調により行う場合、上記パルス幅生成に関しては、
周波数選択データにより画素クロックCLKがF(MH
z)に選択された場合のパルス幅3ビットと、周波数選
択データにより画素クロックCLKが2F(MHz)に
選択された場合のパルス幅(2ビット)とは、最小パル
ス幅は同じであるので、上記パルス幅生成・データ変調
部11により適切に生成することができる。
【0083】また、パワー変調データは、もともと5ビ
ット所有しており、上位1ビットと下位4ビットに分割
することにより、2ビット(4階調)を容易に実現する
ことができる。この場合の光出力及びドットイメージ
は、図17のように示され、図18に示すように、画像
データD0のデータD00〜D03が(1010)で、
画像データD1のデータD10〜D13が(0111)
であるとすると、その光出力波形は、図19に拡大して
示すようになる。
【0084】すなわち、周波数選択データにより画素ク
ロックCLKを2F(MHz)に設定すると、図16か
ら図19から分かるように、主走査方向には、階調数
は、8ビットから4ビットに減少するが、書込密度が2
倍になる。
【0085】次に、周波数選択データにより画素クロッ
クCLKを4F(MHz)に設定する場合について、図
20及び図21に基づいて説明する。
【0086】パルス幅生成・データ変調部11は、周波
数選択データにより4F(MHz)が選択されると、D
00〜D01を画像データD0のデータ、D10〜D1
1を画像データD1のデータ、D20〜D21を画像デ
ータD2のデータ、D30〜D31を画像データD3の
データとして受け取り、いま、図20に示すように、デ
ータD00〜D01が(10)、データD10〜D11
が(01)、データD20〜D21が(01)、データ
D30〜D31が(11)であるとすると、その光出力
波形は、図21に示すようになる。
【0087】したがって、画像データD0、D1、D
2、D3のデータ量は、それぞれ2ビットでトータル4
階調ずつとなるが、画像書込密度は4倍となり、主走査
方向には、階調数は8ビッから2ビットに減少するが、
書込密度が4倍になる。
【0088】上述書込周波数(画素クロックCLK)の
各種設定によるで画像データ、パルス幅、光出力(パワ
ー)及び1ドット当たりの階調数をまとめると、下の表
のようになる。
【0089】
【表1】 すなわち、画像形成装置10をプロッタや複写機等に適
用した場合、画像を出力するのに、常に1ドット当たり
8ビット階調(256階調)が必要なわけではなく、文
字部などは基本的に2値出力である。
【0090】そこで、パルス幅生成・データ変調部11
に入力する周波数選択データにより書込周波数(画素ク
ロックCLK)を制御することにより、同じ画像データ
量から主走査方向に異なった書込密度が得られる画像形
成装置10を実現することができる。例えば、1ドット
当たり8ビット階調の出力を行いたい場合には、画素ク
ロックCLKを、F(MHz)とし、1ドット当たり4
ビット階調の出力を行いたい場合には、画素クロックC
LKを、2F(MHz)とし、1ドット当たり2ビット
階調の出力を行いたい場合には、画素クロックCLK
を、4F(MHz)とし、1ドット当たり2値の出力を
行いたい場合には、画素クロックCLKを、8F(MH
z)とすることにより、同じ画像データ量から主走査方
向に異なった書込密度の得られる画像形成装置10を実
現することができる。
【0091】なお、本実施の形態においては、説明のた
めに、画素クロックCLKがF(MHz)の場合のパル
ス幅精度を3ビット、パワー精度を5ビットとしている
が、パルス幅とパワーは、これに限るものではなく、ど
のようにパルス幅とパワーにデータを分割しても、適用
することができる。
【0092】このように、本実施の形態によれば、出力
したい階調数に合わせて、同じ画像データ量から高速
に、かつ、適切にパルス幅変調及びパワー変調を行っ
て、高品位の画像を高速に出力することができる。
【0093】図22は、本発明の画像形成装置の第2の
実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、周波数選
択データをパルス幅生成・データ変調部と画像生成処理
部に入力して、パルス幅生成・データ変調部と画像生成
処理部のレーザ光の走査を連動させることにより、より
一層高速に画像形成を行うもので、請求項3に対応する
ものである。
【0094】本実施の形態は、上記第1の実施の形態と
同様の画像形成装置に適用したものであり、第1の実施
の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明を省略する。
【0095】図22において、画像形成装置40は、パ
ルス幅生成・データ変調部11、半導体レーザ駆動制御
部12及び画像生成処理部41等を備えており、画像生
成処理部41は、光源部42及びレーザ光走査部43等
を備えている。
【0096】画像生成処理部41の光源部42は、基本
原理で示した図2と同様の半導体レーザLD及び受光素
子PD等を備えており、パルス幅生成・データ変調部1
1で生成された画像データパルスに基づいて半導体レー
ザ駆動制御部12により半導体レーザLDの駆動・制御
が行われる。
【0097】画像生成処理部41のレーザ光走査部43
は、半導体レーザLDの出射したレーザ光を主走査する
ポリゴンミラーやfθレンズその他の光学系及び感光体
等のポリゴンスキャナ等を備えており、レーザ光走査部
43には、周波数選択データが入力されている。レーザ
光走査部43は、詳しくは図示しないが、ポリゴンミラ
ー等の回転速度が周波数選択データに対応して変化し、
主走査方向の走査速度が周波数選択データに応じて変化
する。
【0098】すなわち、画像生成処理部41は、本質的
には、第1の実施の形態の画像生成処理部13と同様の
構成であるが、画像生成処理部13の場合は、半導体レ
ーザLDの主走査部が常に同じ速度(スピード)で主走
査していたため、周波数選択データが変化すると、上述
のように、主走査方向の書込密度がそれに応じて変化し
ていた。
【0099】ところが、画像生成処理部41は、そのレ
ーザ光走査部43が、周波数選択データが変化した場
合、主走査方向の書込密度は変化しないが、周波数選択
データに応じて、その主走査方向の走査速度が変化す
る。
【0100】例えば、周波数選択データがF(MHz)
から2F(MHz)に変化した場合、レーザ光走査部4
3のポリゴンミラーの回転速度が2倍に変化し、主走査
速度が2倍に変化すると、1ドットの幅は同じである
が、例えば、1ドット8ビット階調をレーザ光走査速度
Sで書き込みを行っていたものが、1ドット4ビット階
調をレーザ光走査速度2Sで書き込みを行うようにな
る。また、例えば、上記表1に示した場合の1ドット2
値を書き込むときには、レーザ光走査速度8Sで書き込
むことができる。
【0101】すなわち、画像形成装置40をプリンタや
複写機等に適用した場合、常に、1ドット当たり8ビッ
ト階調(256階調)が必要なわけではなく、文字部等
は、基本的に2値出力である。
【0102】したがって、文字部等は、基本的に2値出
力であるので、周波数選択データを8F(MHz)等に
変化させることにより、高速に出力することができると
ともに、画像部などは、多値階調が要求されるので、周
波数選択データを要求される階調に応じて、F(MH
z)等に変化させることにより、低速ではあるが、高品
位の画像を出力することができる。
【0103】また、周波数選択データによりレーザ光走
査部43のレーザ光走査速度を変化させる場合、通常
は、レーザ光走査部43は、画像クロックのような高速
なデータに追従して変化するわけではなく、周波数選択
データが変化した後、一定時間経過してからレーザ光走
査部43のレーザ光走査速度が所望の値となるので、コ
マンド入力モードを設定して、1ページ毎、例えば、画
像データがあるかないかなどの情報により切り換えるな
どすればよいが、レーザ光走査部43の追従性が良好な
場合には、1ライン毎に、ディテクトパルスより書き込
み開始信号までの時間にレーザ光走査部43のレーザ光
走査速度を所望の値にして、自在に書き込み速度、階調
を制御することができる。
【0104】なお、このコマンド入力モードによる処理
については、後の実施の形態で詳細に説明する。
【0105】図23〜図25は、本発明の画像形成装置
の第3の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、
位相選択データに基づいてパルス幅生成部の生成したパ
ルスの位相を制御もので、請求項4に対応している。
【0106】本実施の形態は、上記第1の実施の形態と
同様の画像形成装置に適用したものであり、第1の実施
の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明を省略する。
【0107】図23において、画像形成装置50は、パ
ルス幅生成・データ変調部51、半導体レーザ駆動制御
部12及び画像生成処理部13等を備えており、パルス
幅生成・データ変調部51は、上記第1の実施の形態と
同様のパルス幅生成部14とデータ変調部52等を備え
ている。
【0108】データ変調部52は、例えば、図24に示
すように、位相選択回路53、PWM回路54、データ
変調回路55及びカウンタ56等を備えており、カウン
タ56に4ビットの位相選択データが入力されている。
【0109】カウンタ56は、入力される位相選択デー
タをカウントして、そのカウント結果を位相選択回路5
3に出力し、位相選択回路53には、さらに、パルス幅
生成部14から、上記同様に、画素クロックCLKをN
倍するとともに画素クロックCLKと位相の同期したパ
ルスが入力される。位相選択回路53は、カウント46
から入力されるカウント結果に基づいて、パルス幅生成
部14から入力されるパルスを遅延させて、すなわち、
パルス幅変調して、PWM回路54に出力する。
【0110】PWM回路54には、パルス幅生成部14
で画素クロックCLKがN倍され、かつ、位相選択回路
53で遅延されたパルスが入力されるとともに、画像デ
ータの上位3ビットデータ(パルス幅変調用データ)が
入力され、PWM回路54は、画像データの上位3ビッ
トであるパルス幅変調用データに基づいて位相選択回路
53から入力されるパルスのパルス幅を決定して、デー
タ変調回路55に出力する。
【0111】データ変調回路55には、PWM回路54
から上記パルス幅決定されたパルスと画像データの下位
5ビット(パワー変調用データ)が入力され、データ変
調回路55は、このパワー変調用データをPWM回路5
4から入力されるパルスに基づいてパルス幅変調して、
結果として5ビットのパルス幅・パワー混合変調データ
(画像データパルス)を図23に示した半導体レーザ駆
動制御部12に出力する。
【0112】したがって、データ変調部52により、T
/8パルス毎に、位相選択データに応じて、0〜7T/
8まで画素クロックCLKのオフセット量を設定するこ
とができ、このオフセット(シフト)した画素クロック
CLKをパルス幅変調した後、パワー変調して5ビット
のパルス幅・パワー混合変調データ(画像データパル
ス)を生成することができる。
【0113】その結果、本実施の形態の画像形成装置5
0によれば、図25に示すように、位相選択データがな
い場合(位相選択データ=0000の場合)、画像デー
タの書き込みは、画像クロックCLKによって決定さ
れ、画像クロックCLK間を8等分するパルス幅PW0
〜PW7を画像データに基づいて選択して、光出力波形
1のように、半導体レーザLDからレーザ光が出力され
る。
【0114】ところが、本実施の形態においては、パル
ス幅生成部14により周波数逓倍されたされた画素クロ
ックCLKのパルスが自在に生成できるので、位相選択
データに従って、画像クロックCLKより数パルス遅れ
てから変調された画像データを出力することができる。
【0115】すなわち、半導体レーザLDの光出力波形
は、位相選択データに応じて、図25に示す光出力波形
2及び光出力波形3のように、画像クロックCLKより
T/8パルスずつシフトした出力、すなわち、画像を出
力する際のオフセット量を与える出力を得ることができ
る。
【0116】なお、本実施の形態の場合、画像データの
上位3ビットをパルス幅変調としているので、位相選択
データを3ビット与えれば、オフセット量は、0、T/
8パルス、2T/8パルス、・・・、7T/8パルスと
することができる。
【0117】このように、本実施の形態によれば、画素
クロックCLKをN倍するとともに、位相同期させたパ
ルスをパルス幅生成部14で高速に生成することができ
るので、このパルスを位相選択データにより、適宜移送
調整して、出力することができる。
【0118】その結果、斜線等の画像をより一層高速
に、かつ、高品位に形成することができる。
【0119】図26及び図27は、本発明の画像形成装
置の第4の実施の形態を示す図であり、本実施の形態
は、周波数調整及び位相調整の双方を行うもので、請求
項2及び請求項4に対応するものである。
【0120】本実施の形態は、第3の実施の形態と同様
の画像形成装置に適用したものであり、第3の実施の形
態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳
細な説明を省略する。
【0121】図26は、第3の実施の形態の画像形成装
置50と同様の画像形成装置に適用されたパルス幅生成
・データ変調部60の詳細な回路ブロック図であり、パ
ルス幅生成・データ変調部60は、パルス幅生成部14
とデータ変調部61とを備えている。
【0122】パルス幅生成部14は、上記第3の実施の
形態のものと同様のものであり、画素クロックCLKを
N倍及び位相同期したパルスを、データ変調部61に出
力する。
【0123】データ変調部61は、位相選択回路53、
PWM回路54、データ変調回路55、カウンタ56及
びデータ制御・位置制御回路62等を備えている。
【0124】カウンタ56には、第3の実施の形態と同
様に、4ビットの位相選択データが入力されており、カ
ウンタ56は、入力される位相選択データをカウントし
て、そのカウント結果をパルスのオフセット値として位
相選択回路53に出力する。
【0125】位相選択回路53には、さらに、パルス幅
生成部14から画素クロックCLKをN倍及び位相同期
したパルスが入力され、位相選択回路53は、上記第3
の実施の形態の場合と同様に、カウント46から入力さ
れるカウント結果に基づいて、パルス幅生成部14から
入力されるパルスを遅延(オフセット)させて、PWM
回路54に出力する。
【0126】データ制御・位置制御回路62には、8ビ
ットの画像データ、2ビットの位置選択データ及び2ビ
ットの周波数選択データが入力され、データ制御・位置
制御回路62は、画像データを位置選択データ及び周波
数選択データに基づいて画像データを位置調整及び周波
数調整して、データ変調回路55に出力する。
【0127】すなわち、データ制御・位置制御回路62
は、画像データの下位5ビットをパワー変調用データと
してデータ変調回路55に出力するとともに、上位3ビ
ットを位置選択データに基づいて、そのデータ配列の設
定を行い、かつ、周波数選択データに応じて、そのデー
タのビット構成を調整して、パルス幅変調用データとし
てPWM回路54に出力する。
【0128】PWM回路54には、パルス幅生成部14
で画素クロックCLKをN倍及び位相同期され、かつ、
位相選択回路53で遅延されたパルスが入力されるとと
もに、2ビットの周波数選択データとデータ制御・位置
制御回路62から上記3ビットのパルス幅変調用データ
が入力され、PWM回路54は、パルス幅変調用データ
と周波数選択データに基づいて位相選択回路53から入
力されるパルスのパルス幅を決定して、データ変調回路
55に出力する。
【0129】データ変調回路55には、PWM回路54
から上記パルス幅決定されたパルスと画像データの下位
5ビットのパワー変調用データが入力され、データ変調
回路55は、このパワー変調用データをPWM回路54
から入力されるパルスに基づいてパルス幅変調して、結
果として5ビットのパルス幅・パワー混合変調データ
(画像データパルス)を図23に示した半導体レーザ駆
動制御部12に出力する。
【0130】したがって、本実施の形態においては、周
波数選択データ及び位相選択データに基づいて、半導体
レーザLDを出射するパルスの周波数及び位相を制御す
ることができるとともに、位置選択データによりパルス
を、例えば、左寄せ、右寄せ、あるいは、中央寄せ等に
制御することができる。
【0131】すなわち、図25に示したように、位相選
択データがない場合、画像データの書き込みは、画像ク
ロックCLKによって決定され、画像クロックCLK間
を8等分するパルス幅PW0〜PW7を画像データによ
り選択し、光出力波形1のように、位相のシフトを行う
ことなく半導体レーザLDからレーザ光が出力される。
そして、位相選択データの値に応じて、半導体レーザL
Dの光出力波形は、図25に光出力波形2及び光出力波
形3として示すように、画像クロックCLKによりT/
8パルスずつシフトした出力、すなわち、画像を出力す
る際のオフセット量を与える出力を得ることができる。
【0132】また、周波数選択データの値に応じて、パ
ルス幅が変化する。例えば、周波数選択データが(0
1)で、画素クロックCLKとして2F(MHz)を選
択すると、1ドット当たりのパルス幅は、図27に示す
ように、2ビット(4値)となり、このパルス幅のドッ
トが、位相選択データの値に応じて、図27に位相選択
データ(0000)の場合と、位相選択データ(010
1)の場合について示すように、位相がシフトした状
態、すなわち、オフセットされた状態となる。
【0133】なお、上述のように、本実施の形態におい
ては、画素クロックCLKを2F(MHz)とすると、
1ドット当たりのパルス幅は、2ビット(4値)必要と
するので、オフセット設定可能値としても2ビットずつ
となり、位相選択データは、4ビット必要となる。これ
は、画素クロックCLKを2F(MHz)にする場合だ
けでなく、例えば、4F(MHz)とする場合にも、1
ドット当たりのパルス幅を1ビット(2値)ずつ所有
し、オフセット設定可能値としても、1ビットずつとな
るので、位相選択データとしては、4ビット必要とな
る。したがって、位相選択データと周波数選択データを
用いて、位相制御と周波数制御を行う場合には、位相選
択データのデータ幅として4ビット設定しておくことが
有効である。このように、本実施の形態によれば、パル
ス幅生成部14により周波数逓倍されたされた画素クロ
ックCLKのパルスを自在に、かつ、高速に生成できる
ので、周波数選択データに応じて階調数とドット密度を
自在に調整することができるとともに、位相選択データ
により、パルスの位相を自在に調整して、ドットを形成
するオフセット量を自在に調整することができ、より一
層高品位な画像を、高速に形成することができる。
【0134】図28〜図29は、本発明の画像形成装置
の第5の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、
パルス幅生成・データ変調部によりシェーディング補正
を行うもので、請求項5に対応するものである。
【0135】本実施の形態は、上記第4の実施の形態と
同様の画像形成装置及びパルス幅生成・データ変調部に
適用したものであり、本実施の形態の説明において、上
記第4の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号
を付して、その詳細な説明を省略する。
【0136】本実施の形態のパルス幅生成・データ変調
部70は、上記同様のパルス幅生成部14とデータ変調
部71を備えており、データ変調部71は、位相選択回
路53、PWM回路54、データ変調回路55、カウン
タ56、データ制御・位置制御回路62、カウンタ72
及びメモリ73等を備えている。
【0137】カウンタ72には、書込開始データが入力
され、カウンタ72は、書込開始データをカウントし
て、そのカウント値をメモリ73に出力する。
【0138】データ制御・位置制御回路62は、例え
ば、図示しない白基準板を読み取るタイミングで当該読
み取った際の画像データをシェーディング補正データと
してメモリ73に出力し、メモリ73は、このデータ制
御・位置制御回路62から入力されるシェーディング補
正データを記憶する。
【0139】そして、メモリ73は、通常の原稿の画像
データの処理時に上記記憶したシェーディング補正デー
タを、カウンタ72から入力されるカウント値だけ、す
なわち、書込開始タイミングに合わせて、データ変調回
路55に出力する。
【0140】データ変調回路55には、上記第4の実施
の形態と同様に、PWM回路54からパルス幅変調され
たパルスとデータ制御・位置制御回路62から画像デー
タの下位5ビットのパワー変調用データが入力されると
ともに、上記メモリ73からシェーディング補正データ
が入力され、データ変調回路55は、パワー変調用デー
タをPWM回路31から入力されるパルスに基づいてパ
ルス幅変調するとともに、シェーディング補正データに
基づいてシェーディング補正して、結果として5ビット
のパルス幅・パワー混合変調データ(画像データパル
ス)を半導体レーザ駆動制御部12に出力する。
【0141】すなわち、半導体レーザLDを書き込み光
に用いるプリンタやディジタル複写機等の画像形成装置
50等においては、レーザ光は、ポリゴンミラーやfθ
レンズを介して感光体表面上を走査するが、ポリゴンミ
ラーにおいては、反射角が異なると、S偏光とP偏光の
反射率が変化することや、fθレンズを介する場合に
は、その中心部をレーザ光が透過する場合と中心を外れ
た部分をレーザ光が透過する場合によって透過率が変化
する等の原因により、画像データ領域内で光量のずれを
生じる。
【0142】この感光体上の光量のずれは、一般に、図
29(a)に実線で示すように、画像データ領域の中心
からずれるほど、光量が小さくなる傾向にある。
【0143】この感光体上における光量のずれを補償す
るために、図25(b)に示すように、半導体レーザL
Dの光量を変化させるシェーディング補正を行うこと
が、従来から行われており、パルス幅生成・データ変調
部70では、このシェーディング補正を、メモリ73に
記憶したシェーディング補正データに基づいて、データ
変調回路55により行っている。
【0144】例えば、パルス幅生成・データ変調部11
において、周波数選択データにより画素クロックCLK
をF(MHz)とする場合、パワー変調部61は、5ビ
ットをフルに使用するので、シェーディング補正を行う
ことはできないが、周波数選択データにより画素クロッ
クCLKを、例えば、2F(MHz)とする場合には、
パワー変調部61は、その処理に2ビットあればよいの
で、下位3ビット分、すなわち、フルパワーの25%分
を3ビット階調でシェーディング補正を行うことができ
る。
【0145】この場合、カウンタ72は、書込開始デー
タをカウントして、そのカウント数により書込位置を決
定して、その書込開始位置を決定するカウント数(デー
タ)をメモり63に出力し、メモリ73は、その記憶し
ているシェーディング補正データを書込開始位置に合わ
せてデータ変調回路55に入力する。
【0146】いま、周波数選択データにより画素クロッ
クCLKを、例えば、4F(MHz)にするものとする
と、パワー変調部61は、1ビットあればよいので、フ
ルパワーの50%分を4ビット階調でシェーディング補
正することができ、また、画素クロックCLKを、例え
ば、8F(MHz)とする場合には、フルパワーの10
0%分を5ビット階調でシェーディング補正することが
できる。
【0147】したがって、高速書込を行う場合や主走査
方向に高密度書込を行う場合には、上記シェーディング
補正を行うことができ、図29(a)に破線で示すよう
に、感光体表面における光量を均一にして、画像品質を
より一層向上させることができる。
【0148】なお、画像データ幅をさらに広げることに
より、画素クロックCLKがF(MHz)の場合にも、
上記シェーディング補正を行うことができるが、その場
合には、パルス幅変調部14のデータ幅を増やすととも
に、パワー変調部61のデータ幅を減らし、上記シェー
ディング補正がせいぜい10%程度は補償できる設定に
することが望ましい。
【0149】図30は、本発明の画像形成装置の第6の
実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、コマンド
入力モードを設定して、パルスの位置選択を可能とした
もので、請求項6に対応するものである。
【0150】本実施の形態は、上記第5の実施の形態と
同様の画像形成装置及びパルス幅生成・データ変調部に
適用したものであり、本実施の形態の説明においては、
上記第5の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符
号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0151】図30において、パルス幅生成・データ変
調部80は、パルス幅生成部14とデータ変調部81を
備えており、データ変調部81は、位相選択回路53、
PWM回路54、データ変調回路55、カウンタ56、
データ制御・位置制御回路62、カウンタ72、メモリ
73及びコマンド制御回路82等を備えている。
【0152】コマンド制御回路82には、コマンド選択
信号及び8ビットの画像データが入力されており、コマ
ンド選択信号は、コマンド入力モードと画像モードを示
す信号である。
【0153】コマンド制御回路82は、コマンド選択信
号によりコマンド入力モードと画像モードを判別し、コ
マンド選択信号がコマンド入力モードを示していると、
画像データをコマンドデータとして解釈して、コマンド
を実行する。
【0154】本実施の形態においては、このコマンド入
力モードの画像データにパルスの位置、すなわち、左寄
せ、右寄せ、あるいは、中央寄せを示す位置選択データ
が設定されており、コマンド制御回路82は、コマンド
入力モードにおいて位置選択データが画像データに設定
されて入力されと、位置選択データから左寄せ、右寄
せ、あるいは、中央寄せを判別して、位置選択データの
示す内容に対応するオフセットデータを、位相選択回路
53、データ制御・位置制御回路62及びデータ変調回
路55に出力する。
【0155】位相選択回路53は、上記同様に、パルス
幅生成部14から入力されるパルスを、カウンタ56か
ら入力されたる位相を指定するカウント値に基づいて位
相を選択するとともに、コマンド制御回路82から入力
されるオフセットデータに基づいて、オフセットしたパ
ルスをPWM回路54に出力する。
【0156】データ制御・位置制御回路62は、上述の
ように、画像データを位置調整及び周波数調整し、その
下位5ビットをパワー変調用データとしてデータ変調回
路55に出力するとともに、位置調整及び周波数調整さ
れた画像データの上位3ビットをパルス幅変調用データ
としてPWM回路54に出力する。
【0157】PWM回路54は、周波数選択データ及び
データ制御・位置制御回路62から入力されるパルス幅
変調用データに基づいて、位相選択回路53から入力さ
れるパルスのパルス幅を決定して、データ変調回路55
に出力する。
【0158】データ変調回路55は、データ制御回路・
位置制御回路52から入力されるパワー変調用データ
を、PWM回路54から入力されるパルスとコマンド制
御回路82から入力されるオフセットデータに基づいて
変調して、5ビットのパルス幅・パワー混合変調データ
として半導体レーザ駆動制御部12に出力する。
【0159】したがって、本実施の形態によれば、パル
スを各ドット毎に、右端を基準とする右寄せのパルス
(図2及び図3参照)、ドットの中央を基準として大き
くなっていく中央寄せパルス及び左端を基準とする左寄
せパルスを、位置選択データにより、容易に生成するこ
とができ、形成する画像に応じて位置選択データを適宜
設定することにより、より一層高品位の画像を高速に形
成することができる。
【0160】図31は、本発明の画像形成装置の第7の
実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、上記第6
の実施の形態のコマンド入力モードの処理を容易に行う
もので、請求項に対応するもので、請求項7に対応する
ものである。
【0161】本実施の形態は,上記第6の実施の形態と
同様の画像形成装置のパルス幅生成・データ変調部に適
用したものであり、第6の実施の形態と同様の構成部分
には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する
とともに、第6の実施の形態の各部をそのままの符号を
用いて、適宜引用しつつ、以下説明する。
【0162】図31において、パルス幅生成・データ変
調部90は、パルス幅生成部14、バッファメモリ9
1、データ制御・位置制御回路92、パルス開始回路9
3及びパルス終了回路94等を備えるとともに、図示し
ないが第6の実施の形態のPWM回路54、データ変調
回路55、データ制御・位置制御回路62、カウンタ7
2及びメモリ73等を備えている。
【0163】バッファメモリ91には、コマンド入力モ
ード時には、オフセットデータが入力され、バッファメ
モリ91は、入力されるオフセットデータを記憶して、
画像データ入力モード時にデータ制御・位置制御回路9
2に出力する。通常、このオフセットデータは、せいぜ
い2〜3ドット程度であるので、バッファメモリ91
は、2〜4バイト(Byte)程度の容量で十分であ
る。
【0164】データ制御・位置制御回路92には、画像
データ入力モード時、上記バッファメモリ91からのオ
フセットデータが入力されるとともに、書込開始データ
及び画像データが入力され、データ制御・位置制御回路
92は、書込開始データ(信号)にオフセットデータ
(オフセット量)を加えることにより、書き込み開始位
置を設定して、開始信号をパルス開始回路93に出力す
るとともに、画像データのパルス数をカウントして、画
像データの終了タイミングで終了信号をパルス終了回路
94に出力する。
【0165】パルス開始回路93には、上記データ制御
・位置制御回路92から開始信号が入力されるととも
に、パルス幅生成部14から画素クロックCLKに位相
同期するとともにN倍されたパルスが入力され、パルス
開始回路93は、データ制御・位置制御回路92から開
始信号が入力されるとアクティブになって、パルス幅生
成部14から入力されるパルスをPWM回路54及びパ
ルス終了回路94に出力する。
【0166】パルス終了回路94には、上記データ制御
・位置制御回路92からの終了信号、パルス開始回路9
3からのパルス及びパルス幅生成部14からのパルスが
入力され、パルス終了回路94は、パルス開始回路93
からパルスが入力されると、アクティブになって、パル
ス幅生成部14からのパルスをPWM回路54に出力す
るとともに、データ制御・位置制御回路92から終了信
号が入力されると、パルスの出力を停止する。
【0167】すなわち、本実施の形態のパルス幅生成・
データ変調部90は、1ライン毎に、ディテクトパルス
(同期パルス)から書込開始信号までの時間にコマンド
入力モードを設定して、オフセットデータをバッファメ
モリ91に蓄え、画像データ入力モード時に、データ制
御・位置制御回路92が、上記位置選択データや周波数
選択データに基づいて生成されるパルス幅のスタートを
決定する開始信号とエンドを決定する終了信号を、次式
により設定して、パルス開始回路93及びパルス終了回
路94からこの開始信号と終了信号に同期させたパルス
を出力させる。
【0168】start(開始信号)=0+offse
t(オフセット量) end(終了信号)=value+offset(オフ
セット量) ここで、valueは、データ制御・位置制御回路92
が画像データ入力モード時に入力される画像データから
取得した画像データのデータ量を意味する。
【0169】したがって、周波数選択データにより画素
クロックCLKをF(MHz)とする場合、パルス幅変
調は、3ビット(8値)であるので、それぞれ開始信
号、終了信号に「8」を加算して出力して、パルス開始
回路93及びパルス終了回路94により、順次、パルス
のスタート、エンドを決定して、PWM回路54に出力
する。
【0170】また、周波数選択データにより画素クロッ
クCLKが異なる場合には、そのパルス幅変調の階調数
が、順次パルスのスタート、エンドに加算される。
【0171】このように、本実施の形態によれば、開始
信号により、パルスが開始して、終了信号によりパルス
が終了するパルスが、画素クロックCLKのクロック幅
の制約を受けることなく生成することができ、例えば、
1ライン毎あるいは1ページ毎にディテクトパルス(同
期パルス)から書込開始信号までの時間に、コマンド入
力モードを設定して、パルス位置の制御を容易に行うこ
とができる。
【0172】その結果、画像に合わせて、パルス位置を
制御することにより、斜線等の画像の品質をより一層向
上させることができる。
【0173】なお、本実施の形態においては、コマンド
入力モード時に、オフセット量をバッファメモリ91に
蓄えることにより、パルスの位置調整を行っているが、
オフセット量を蓄えるものとしては、バッファメモリ9
1に限るものではなく、例えば、図28あるいは図30
と同様にカウンタ等にオフセット量を蓄えてもよい。
【0174】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0175】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像形成装置によ
れば、半導体レーザを安定したパルス幅変調を基調とし
て、光強度変調でその移り変わり部分を補間するための
複数の位相を有するパルスをPLLを用いて生成するこ
とができ、高品質の画像を、高速に形成することができ
る。
【0176】請求項2記載の発明の画像形成装置によれ
ば、周波数選択データによりパルス幅を指定することに
より、階調数と書込密度を容易に制御することができ、
画像の内容に対応した適切で、高品質の画像を高速に形
成することができる。
【0177】請求項3記載の発明の画像形成装置によれ
ば、周波数選択データによりパルス幅を指定することに
より、階調数と書込速度を容易に制御することができ、
画像内容に対応して、高階調度の高品質の画像を形成す
ることができるとともに、階調度が低くなるに従って書
込速度を向上させることができる。
【0178】請求項4記載の発明の画像形成装置によれ
ば、位相選択データによりパルスの位相、すなわち、発
生開始位置をシフトさせることができ、形成する画像に
適したドット位置にドットを形成することができる。そ
の結果、斜線等の画像をより一層高品質に、かつ、高速
に形成することができる。
【0179】請求項5記載の発明の画像形成装置によれ
ば、高速に、かつ、適切にシェーディング補正を行うこ
とができ、画像品質をより一層向上させることができ
る。
【0180】請求項6記載の発明の画像形成装置によれ
ば、位置選択データにより指定した位置を基準に各ドッ
ト内でパルスを発生させることができ、形成する画像に
適した位置から画像に適した方向にドットを形成するこ
とができる。その結果、斜線等の画像をより一層高品質
に、かつ、高速に形成することができる。
【0181】請求項7記載の発明の画像形成装置によれ
ば、簡単な回路構成で、1ページ毎あるいは1ライン毎
に位置選択データによりパルスの各ドット内での基準位
置を指定して、画像を形成することができ、安価に、か
つ、容易に高品質の画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本原理を説明するための画像形成装
置の一例を示すブロック構成図。
【図2】図1の半導体レーザ駆動制御部と画像生成処理
部の回路構成図。
【図3】光電気負帰還ループ制御のみの場合(a)と順
方向電流制御と電気負帰還ループ制御を組み合わせた場
合(b)の光強度の制御状態を示す図。
【図4】図1の画像形成装置によりパルス幅変調及びパ
ワー変調された光波形とドットイメージを示す図。
【図5】図4の光波形の左寄せの場合(a)と右寄せの
場合(b)の拡大図。
【図6】本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を適
用した画像形成装置のブロック構成図。
【図7】図6のパルス幅発生部の一例の回路構成図。
【図8】図7のマルチプレクサから出力される画像デー
タパルスPW0’〜PW7’を示す図。
【図9】図6のパルス発生部により最終的に生成される
画像データパルスPW0〜PW7を示す図。
【図10】図6のパルス幅発生部のPLLを用いた場合
の他の例の回路構成図。
【図11】図6のデータ変調部の一例の回路構成図。
【図12】図11の周波数選択データが画素クロックC
LKをF(MHz)を選択する場合の画像データの構成
を示す図。
【図13】図12の画像データに対応する光出力とドッ
トイメージを示す図。
【図14】図12の画像データの一例を示す図。
【図15】図14の画像データの場合の光出力の拡大説
明図。
【図16】図11の周波数選択データが画素クロックC
LKを2F(MHz)を選択する場合の画像データの構
成を示す図。
【図17】図16の画像データに対応する光出力とドッ
トイメージを示す図。
【図18】図16の画像データの一例を示す図。
【図19】図18の画像データの場合の光出力の拡大説
明図。
【図20】図11の周波数選択データが画素クロックC
LKを4F(MHz)を選択する場合の画像データの構
成とその内容の一例を示す図。
【図21】図20の画像データに対応する光出力の拡大
説明図。
【図22】本発明の画像形成装置の第2の実施の形態を
適用した画像形成装置のブロック構成図。
【図23】本発明の画像形成装置の第3の実施の形態を
適用した画像形成装置のブロック構成図。
【図24】図23のパルス幅生成・データ変調部の詳細
なブロック構成図。
【図25】図24の位相選択データが種々変化する場合
の光出力と画像データパルスPW0〜PW7を示す図。
【図26】本発明の画像形成装置の第4の実施の形態を
適用した画像形成装置のパルス幅生成・データ変調部の
ブロック構成図。
【図27】図26の周波数選択データが画素クロックC
LKの2F(MHz)を選択し、位相選択データが「0
000」と「0101」の場合の光出力と画像データパ
ルスPW0〜PW7を示す図。
【図28】本発明の画像形成装置の第5の実施の形態を
適用した画像形成装置のパルス幅生成・データ変調部の
ブロック構成図。
【図29】シェーディング補正前後の感光体表面におけ
る光量を示す図(a)と、シェーディング補正された半
導体レーザの光量を示す図(b)。
【図30】本発明の画像形成装置の第6の実施の形態を
適用した画像形成装置のパルス幅生成・データ変調部の
ブロック構成図。
【図31】本発明の画像形成装置の第7の実施の形態を
適用した画像形成装置のパルス幅生成・データ変調部の
要部ブロック構成図。
【符号の説明】
10、40、50 画像形成装置 11、90、51、60、70、80、90 パルス幅
生成・データ変調部 12 半導体レーザ駆動制御部 13、41 画像生成処理部 14 パルス幅生成部 15 データ変調部 20 PLL 21 位相比較器 22 ローパスフィルタ 23 電圧制御発振器 24 1/N分周器 31 PWM回路 32 データ制御回路 33 データ変調回路 42 光源部 43 レーザ光走査部 52、61、71、81 データ変調部 53 位相選択回路 54 PWM回路 55 データ変調回路 56、72 カウンタ 62、92 データ制御・位置制御回路 73 メモリ 81 コマンド制御回路 91 バッファメモリ 93 パルス開始回路 94 パルス終了回路 LD 半導体レーザ PD 受光素子 FF1〜FF7 Dフリップフロップ DL1〜DL7 遅延回路 MP マルチプレクサ CLK 画素クロック D0〜D7 画像データ PW0’〜PW7’、PW0〜PW7 画像データパル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の位相を有するパルスを生成するパル
    ス幅生成手段と、 入力される画像データに基づいて、前記パルス幅生成手
    段の生成したパルスから複数のパルス幅のパルスを生成
    するデータ変調手段と、 レーザ光を出射する半導体レーザと、 前記データ変調手段の生成したパルスに基づいて、前記
    半導体レーザをパルス幅変調及び光強度変調する駆動・
    制御手段と、 前記半導体レーザの出射したレーザ光を主走査方向に走
    査する走査手段と、 を備え、 前記パルス幅生成手段は、PLLシンセサイザにより前
    記画像データに基づいて前記複数のパルス幅のパルスを
    生成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記データ変調手段は、 前記画像データとともに、1ドット当たりのパルス幅を
    指定する周波数選択データが入力され、該周波数選択デ
    ータに基づいて1ドット当たりのパルス幅を設定すると
    ともに、当該設定されたパルス幅内で前記画像データに
    基づいて前記パルス幅生成手段の生成したパルスから複
    数のパルス幅の前記パルスを生成して、1ドット当たり
    の階調数と書込密度を相対的に調整することを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記データ変調手段と前記走査手段に、1
    ドット当たりのパルス幅を指定する周波数選択データが
    入力され、 前記データ変調手段は、 前記周波数選択データに基づいて1ドット当たりのパル
    ス幅を設定するとともに、当該設定されたパルス幅内で
    前記画像データに基づいて前記パルス幅生成手段の生成
    したパルスから複数のパルス幅の前記パルスを生成し
    て、1ドット当たりの階調数を相対的に調整し、 前記走査手段は、 前記周波数選択データに基づいて、その走査速度を変化
    させ、 前記周波数選択データが低い周波数を指定しているとき
    には、前記走査手段が、当該走査速度を低速にするとと
    もに、前記データ変調手段が、1ドット当たりの階調数
    を増加させ、前記周波数選択データが高い周波数を指定
    しているときには、前記走査手段が、当該走査速度を高
    速にするとともに、前記データ変調手段が、1ドット当
    たりの階調数を減少させることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記データ変調手段は、 前記画像データとともに、1ドット毎の前記パルスの位
    相を指定する位相選択データが入力され、前記画像デー
    タに基づいて前記パルス幅生成手段の生成したパルスか
    ら複数のパルス幅のパルスを生成するとともに、該位相
    選択データに基づいて1ドット毎のパルスの位相を設定
    することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記データ変調手段は、 シェーディング補正データを記憶する記憶手段を、さら
    に備え、 所定タイミングで前記シェーディング補正データを前記
    記憶手段に記憶して、前記記憶手段に記憶するシェーデ
    ィング補正データに基づいて前記パルス幅を補正して、
    シェーディング補正することを特徴とする請求項1から
    請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記データ変調手段は、 前記パルス幅変調及び光強度変調されたパルスを各ドッ
    トにおいて右基準、左基準、あるいは、中央基準等の何
    れの位置を基準として発生させるかを指定する位置選択
    データが入力され、 前記位置選択データに対応した位置を基準とする前記パ
    ルスの生成を行うことを特徴とする請求項1から請求項
    5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記データ変調手段は、 前記位置選択データを記憶する位置データ記憶手段と、 1ページ毎あるいは1ライン毎に入力されるコマンド信
    号によりコマンド入力モードと画像入力モードを判別
    し、コマンド信号がコマンド入力モードを指定している
    と、前記入力される位置選択データを前記位置データ記
    憶手段に記憶し、前記コマンド信号が前記画像入力モー
    ドを指定していると、前記位置データ記憶手段に記憶さ
    れている前記位置選択データに基づいて、前記画像デー
    タを遅延させて出力させるデータ位置制御手段と、 を備え、前記データ位置制御手段により遅延された画像
    データに基づいて、前記パルスを生成することにより、
    前記位置選択データに対応した位置を基準とする前記パ
    ルスの生成を行うことを特徴とする請求項6記載の画像
    形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1426900A1 (en) * 2002-12-03 2004-06-09 Ricoh Company Image forming apparatus with resolution conversion

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