JP3679499B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザプリンタ,デジタル複写機,ファクシミリ装置等のレーザを用いた書込光学系をを搭載した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の画像形成装置における一例として、図12に示すように構成されたデジタル複写機を用いて説明する。図12において、1はデジタル複写機、2は原稿(図示せず)の印刷画像を読み取り入力する画像読取部、3は画像読取部2で入力される画像データに各種処理を実行する信号処理部、4は信号処理部3から出力される画像データを用紙(図示せず)に印刷出力する画像印刷部である。
【0003】
デジタル複写機1の画像読取部2はコンタクトガラス5下に、走査方向に細長いライン光源6と反射ミラー7からなる第1走査ユニット8と、一対の反射ミラー9,10からなる第2走査ユニット11とを、速度比が2対1となるように副走査方向に移動自在に支持し、結像光学系12とCCD(Charge Coupled Device)センサ13とを順次配置した構成となっている。
【0004】
また、信号処理部3は画像読取部2のCCDセンサ13に接続されたアンプ14にA/DC(Analog/Digital Convertor)15と、画像データに各種処理を実行する画像処理部16と、外部機器I/F部29からの画像データと画像処理部16からの画像データを選択するセレクタ28と、画像データを一時記憶するバッファメモリ17、およびデータ読み出しの開始タイミングを制御する印刷制御部18、並びに変調コードデータに基づいて画像印刷部4を駆動制御するLD(Laser Diode)変調部19等を順次接続した構成となっている。
【0005】
さらに、画像印刷部4は信号処理部3のLD変調部19に接続されたLD20の出射光路に、コリメータレンズ21やシリンドカルレンズ22を介して主走査方向に回転自在なポリゴンミラー23の反射面を位置させ、このポリゴンミラー23の主走査光路にfθレンズ24や反射ミラー25を介して副走査方向に回転自在な感光体ドラム26の被走査面を位置させた構造となっている。なお、この画像印刷部4は前記ポリゴンミラー23の主走査光が感光体ドラム26に入射する直前の位置にフォトセンサからなる同期検知器27が配置されており、この同期検知器27の出力端子が前記信号処理部3の印刷制御部18にフィードバック接続されている。
【0006】
以上のような構成において、このデジタル複写機1は、原稿から画像読取部2で読み取り入力した画像データあるいは、外部機器I/F部29から入力した画像データを画像印刷部4で用紙に印刷出力するようになっており、この過程で画像データを信号処理部3で一時記憶して画像読取部2の入力速度と画像印刷部4の出力速度とを調停するようになっている。
【0007】
さらに詳細に述べると、原稿から読み取った画像を複写する場合、このデジタル複写機1の画像読取部2は、コンタクトガラス5に載置された原稿の印刷画像を第1,第2走査ユニット8,11で副走査方向に読み取り走査して結像光学系12でCCDセンサ13に結像するので、このCCDセンサ13は、副走査方向に連続する主走査ラインとしてドットマトリクスの画像データを1ラインずつ信号処理部3に出力する。このときCCDセンサ13は、1ラインの画像データをライン同期信号LSYNCによりアドレスをリセットしてから所定の画素クロックで主走査方向に1画素ずつ出力することになり、この画像データは、第1,第2走査ユニット8,11の走査速度やCCDセンサ13の読み取り周期などに起因した所定のライン周期で信号処理部3に1ラインずつ出力される。
【0008】
次に、信号処理部3では、1ラインずつ入力される画像データをアンプ14で増幅してA/DC15でアナログ値からデジタル値に変換し、画像処理部16で明度補正処理や変倍処理や編集処理などの各種処理を実行し、複数ビットの濃度データ(階調数)と位相コードからなる多値画像データとして、セレクタ28を介してバッファメモリ17に入力される。後述するように、このバッファメモリ17に印刷制御部18がタイミング制御信号を出力するので、このタイミング制御信号に従ってバッファメモリ17の画像データが印刷制御部18に読み出される。この印刷制御部18は、画像データが入力されると、範囲制限やパターン合成などの各種処理を実行して、変調コードデータとしてLD変調部19に出力するので、このLD変調部19は、変調コードデータに対応して変調する駆動電流を画像印刷部4のLD20に出力することになる。
【0009】
また、外部機器からのデータを印刷する場合は、外部機器I/F部29から画像データがセレクタ28を介してバッファメモリ17に入力され、あとは前記した複写動作と同様な動作で、変調コードデータに応じてLD20が駆動される。
【0010】
LD変調部19は、感光体ドラム26への書き込み開始位置を左右両方向から制御可能として選択切り換えに使用し、パルス幅変調方式(レーザダイオードの発光時間を変調する方式)をとっていたり、パワー変調方式(レーザダイオードの発光パワーを変調する方式)をとっていたり、あるいはその両方を組み合わせた変調方式をとっている。
【0011】
変調コードデータは、1画素に対応する時間にLD20が発光するパターンを示す信号で、例えば、8ビットの濃度データと、1ビットの位相コードからなる。濃度データはLD20が発光する時間あるいはエネルギーの割合(以下、デューティという)を示す。位相コードは1画素の時間内のLD20の発光タイミングを示す。例えば、左から右に主走査を行う画像形成装置の場合、1画素を走査する時間内に早いタイミングでLD20を点灯すると、左側に片寄ったドットが形成され、逆に1画素の時間内に遅いタイミングでLD20を点灯すると、右側に片寄ったドットが形成される。
【0012】
そして、この画像印刷部4では、変調コードデータに対応して駆動されるLD20の出射光を各種レンズ21,22で収束してポリゴンミラー23で偏向走査し、この走査光をfθレンズ24で補正して感光体ドラム26の副走査方向に移動する被走査面に結像する。そこで、この感光体ドラム26の被走査面にドットマトリクスの静電潜像が形成されるので、これをトナー(図示せず)で現像して用紙に転写することで画像印刷が実行される。
【0013】
ここで、この画像印刷部4では、ポリゴンミラー23の主走査光が感光体ドラム26の直前に入射する同期検知器27が同期検知信号DETPを出力するので、これが入力される信号処理部3の印刷制御部18がバッファメモリ17にタイミング制御信号を出力するようになっている。このタイミング制御信号は、転写する用紙のサイズやレジスト調整値によりタイミングを変更し、このようにすることで、信号処理部3のバッファメモリ17で一時記憶された画像データは、画像印刷部4の印刷出力に適正なタイミングで順次読み出されることになる。
【0014】
LD変調において、前記の従来例では、感光体ドラム26への書き込み開始位置を左右両方向から制御可能で、選択切り換えに使用するパルス幅変調方式について述べたが、ドット形成位置の選択において、左右のみならず中央も選ぶことができる変調方式により、より高精細の画像処理の要求もある。
【0015】
さらには、特開平5−276343号公報に開示されているPWM信号発生装置では、前記パルス幅変調方式のドット形成位置が左右のみならず、中央にドットを形成することが記載されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成の画像形成装置は、ドット形成位置を左右および中央からの選択を行うと、位相コードを表すため2ビットが必要となり、変調回路(PWM信号発生回路)もそのぶん規模が大きくなる。そのため、変調回路においてドット形成位置は左右からの選択しかサポートできない場合もありえるという問題があった。
【0017】
本発明は、前記従来技術の問題を解決するものであり、発光タイミングが左右のみ選択可能な変調回路においても、変調回路の規模を大きくすることなく、ドット形成位置を左右からのみならず途中または中央からも選択でき、より高精細な画像処理ができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、第1画素単位にコード化されたデータであって、第1画素の濃度を示す第1濃度データと第1画素における複数の記録位置の1つを示す第1位相データとから構成される第1画像データを、主走査方向に第1画素の複数倍の画素密度である第2画素単位にコード化された複数の第2画像データに変換するデータ変換手段と、第2画像データに応じて駆動電流を変調して出力する変調手段と、駆動電流により駆動され、出力するレーザ光により感光体上に潜像を記録するレーザダイオードとを備えて構成したものである。
【0019】
前記構成によれば、データ変換手段が出力する変調コードデータの第2画像データは第2画素の濃度を示す第2濃度データと第2画素における記録位置として第2画素内の主走査方向に対して前側位置または後側位置のいずれか一方を示す第2位相データとから構成され、データ変換手段は、第1画像データと等価となるように、複数の第2画像データの第2濃度データおよび第2位相データを組み合わせて変換し、変調手段は、第2画像データの第2濃度データに応じたパルス幅と、第2位相データに応じた記録位置に従って駆動電流を変調することで、レーザ光による潜像画素のドット形成位置を制御できる。
【0020】
また、データ変換手段は、複数の第2画像データのうち、第1画素の中央より主走査方向の前側に相当する第2画像データは第2位相データを後側位置を示すデータとし、第1画素の中央より主走査方向の後側に相当する第2画像データは第2位相データを前側位置を示すデータとするように変換を行うことで、中央より左側画素は右側に発光パルスが寄るように制御し、中央より右側画素は左側に発光パルスが寄るように制御することで、左右のみならず中央からもドット形成位置を選択できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態における画像形成装置として例示するデジタル複写機の構成図である。ここで、前記従来例を示す図12において説明した同一作用効果の構成部材には同一の符号を付す。図1において、1はデジタル複写機、2は画像読取部、3は信号処理部、4は画像印刷部、30はバッファメモリ17から読み出した画像データを主走査方向に複数倍の画素密度の変調コードデータに変換するデータ変換手段、31は画像印刷部4からの同期検知信号に同期した印刷画素クロックを発生させる印刷画素クロック発生器である。これは、従来例として前記したデジタル複写機1の信号処理部3に、データ変換手段30と印刷画素クロック発生器31を新たに設けたものである。
【0022】
この信号処理部3は、画像読取部2のCCDセンサ13からの画像データをアンプ14,A/DC15,画像処理部16により各種処理を実行し、複数ビットの濃度データ(階調数)と位相コードからなる多値画像データを出力する。また、外部機器I/F部29や画像処理部16からの画像データをセレクタ28により選択し、バッファメモリ17に一時記憶する。データ変換手段30によりバッファメモリ17から画像データを読み出して、主走査方向に複数倍の画素密度の変調コードデータに変換する。さらに、LD変調部19は変調コードデータに基づいて画像印刷部4を駆動制御する。また、印刷画素クロック発生器31は画像印刷部4からの同期検知信号に同期した印刷画素クロックを発生し、印刷制御部18,データ変換手段30に入力する。
【0023】
このデータ変換手段30から出力される変調コードデータの転送レートは、データ変換手段30に入力される画像データの転送レートの複数倍になる。これは後述する出力データに転送クロックを発生して、それを分周して入力データの転送クロックとしてもよいし、入力データの転送クロックを発生して、それを逓倍して出力データの転送クロックとしてもよい。
【0024】
このように構成された本実施の形態は、原稿から画像読取部2で読み取り入力した画像データあるいは、外部機器I/F部29から入力した画像データを画像印刷部4で用紙に印刷出力するようになっており、この過程で画像データを信号処理部3で一時記憶して画像読取部2の入力速度と画像印刷部4の出力速度とを調停するようになっている。
【0025】
また、外部機器I/F部29により、図示しないホストコンピュータから入力された文字コードデータや、グラフィックデータをラスタ展開し、輪郭補正処理等の画像処理を行い、複数ビットの濃度データと位相コードからなる多値画像データを出力する。さらに、画像印刷部4に含まれるLD(レーザダイオード)20を制御するLD変調部19は従来例に示されたように書き込み開始位置を左右両方向から制御可能とした変調方式をとっている。
【0026】
図2は本実施の形態におけるバッファメモリとデータ変換手段の構成を示すブロック図である。図1に示すセレクタ28からの画像データは、バッファメモリ17に一時記憶される。印刷画素クロック発生器31からデータ変換手段30に入力される印刷画素クロックは、クロック分周手段33で複数分の1に分周され、読出クロックとしてバッファメモリ17に入力される。クロック分周手段33は印刷制御部18で生成されるタイミング選択信号で、分周するタイミングの読出クロックが選択される。バッファメモリ17は、一時記憶された画像データを前記読出クロックに同期してデータ変換回路32に出力する。データ変換回路32では入力された1画素の画像データが主走査方向に複数の画素数のデータになるように変換し、印刷画素クロックに同期し、変調コードデータとして印刷制御部18に出力する。
【0027】
印刷画素クロックは後述するように、同期検知信号で同期されるが、クロック分周手段33で複数分の1に分周されるため、バッファメモリ17に入力する読出クロックの同期精度は複数倍良くなる。すなわち、本発明のデータ変換を行うことにより、出力される画像の同期精度は複数倍に向上するということである。
【0028】
図3は本実施の形態における印刷画素クロック発生器を示すブロック図である。また、図4は印刷画素クロックによるタイミングチャートである。図3において、クロック発振器34は、水晶発振器やPLL周波数シンセサイザによるもので、印刷画素クロックの周波数、あるいは、その複数倍の周波数の源発振クロックを発生するものである。また、クロック同期回路35は、源発振クロックを基に同期検知信号のエッジからクロックエッジ間での時間が概一定な印刷画素クロックを印刷制御部18およびデータ変換手段30に出力する(図1参照)。
【0029】
また同期の精度は、通常1/4ドット以下の精度が要求され、精度は高いほうが良いが、ハードウエアの簡便さの理由により、1/4の精度のものも少なくない。画素密度が粗い場合は、1/4程度の同期精度では、ドットの位置ずれが目立ってくる。しかし図4に示すタイミングチャートのように、クロック分周手段33の分周比が1/4の場合で、印刷画素クロックを4分周するときに、分周クロック1〜4のうち、どの分周クロックをバッファメモリの読出クロックとして出力するかを選択可能にする。この動作により、主走査方向のドット位置を高精度に、この場合は1/4ドット単位で調整することができる。
【0030】
図5は本実施の形態におけるLD変調部の構成を示すブロック図である。印刷制御部18から複数ビットの濃度データと位相コードからなる変調コードデータが転送クロックに同期してパルス変調回路36に入力され、パルス変調回路36により変調コードデータに応じたパルスが生成され、LDON信号としてLD駆動回路37に出力される。LD駆動回路37はLDON信号に応じてLDに電流を流してLDを発光させる。本実施の形態ではパルス幅変調の場合を示しているが、本出願人による特開平2−243363号公報に示されたようなパルス幅変調とパワー変調とを組み合わせた変調方式でもよい。
【0031】
図6は濃度データ,位相コードとLDの出力パターンであるドット形成位置の関係を示す図である。図6に示す例では、3ビットの濃度データで0%,25%,50%,75%,100%の5値のデューティのパルス幅(発光パルス)と、1ビットの位相コードで左モードと右モードを切り換え、濃度データはLDが発光する時間あるいはエネルギーであるデューティを示す。ここでは、3ビットの濃度データは、0〜4が順番に0%,25%,50%,75%,100%のデューティを表し、濃度データ5〜7は冗長に濃度データ4と同じ100%のデューティを示す。位相コードは1画素の時間内のLDの発光タイミングを示す。
【0032】
左から右に主走査を行う画像形成装置の場合、1画素の時間内の早いタイミングでLDを点灯すると、左側に片寄ったドットが形成され(左モード)、逆に1画素の時間内の遅いタイミングでLDを点灯すると、右側に片寄ったドットが形成される(右モード)。例えば、位相コードが0のときは左モード、1のときは右モードというように決める。この例の場合、濃度データと位相コードを別々にしているが、0%と100%のデューティの場合、位相コードは意味のないものになるので濃度データと位相コードを分けないで変調コードデータを3ビットのコードとして表してもよい。
【0033】
また、図7は印刷画素クロックを2分周したときのバッファメモリの読出クロックのタイミングチャートである。この読出クロックで読み出された画像データが、データ変換回路で印刷画素クロックに同期して、左右に分離され2倍の数で2倍の周波数の変調コードに変換される例である。この例では1クロックで1画素を転送する画像データを1クロックで2画素を転送する複数画素の変調コードデータに変換する場合を示したが、1クロックで1画素を転送する画像データを1クロックで複数画素を転送するパラレルインターフェイスの変調コードデータに変換したり、パラレルインターフェイスの画像データを異なったパラレルインターフェイスの変調コードデータに変換するようなこともできる。
【0034】
次に、図8は本実施の形態における400dpiの9値の画素データを主走査方向に2倍の画素密度、すなわち800dpi相当の変調コードデータに変換する変換テーブル表を示す図である。ここで、主走査方向は左から右で、変換前の画像データは3ビットの濃度データで0%,25%,50%,75%,100%の5値のデューティのパルス幅と、2ビットの位相コードが0,1,2で左モードと右モードおよび中モードを切り換える。また、変換後の変調コードデータは図6で説明した変調コードデータと同じ定義とする。
【0035】
まず、変換前の位相コードが0の左モードの場合において、変換前の濃度データが0のとき、左画素も右画素も濃度データを0に変換する。位相コードは左モードを割り当てたが、0%と100%のデューティの場合、位相コードは意味のないものとなるのでどちらでもよい。
【0036】
変換前の濃度データが1のとき、左画素の濃度データを2(デューティ50%)、位相コードは0(左モード)とし、右画素の濃度データは0に変換する(位相コードはどいらでもよい)。
【0037】
変換前の濃度データが2のとき、左画素の濃度データを4(デューティ100%)とし(位相コードはどちらでもよい)、右画素の濃度データは0に変換する(位相コードはどちらでもよい)。
【0038】
変換前の濃度データが3のとき、左画素の濃度データを4(デューティ100%)とし(位相コードはどちらでもよい)、右画素の濃度データは2(デューティ50%)、位相コードは0(左モード)に変換する。
【0039】
変換前の濃度データが4以上のとき、左画素も右画素も濃度データを4(デューティ100%)に変換する(位相コードはどちらでもよい)。
【0040】
変換前の位相コードが1の右モードの場合も左モードのときと同様に変換を行う。この場合、左画素と右画素,左モードと右モードは入れ替わる。
【0041】
次に、変換前の位相コードが2の中モードの場合について、変換前の濃度データが0のとき、左画素も右画素も濃度データを0に変換する。位相コードは左画素には右モード、右画素には左モードを割り当てるが、0%と100%のデューティの場合、位相コードは意味のないものとなるのでどちらでもよい。
【0042】
変換前の濃度データが1のとき、左画素の濃度データを1(デューティ25%)、位相コードは1(右モード)とし、右画素の濃度データは1(デューティ25%)、位相コードは0(左モード)に変換する。
【0043】
変換前の濃度データが2のとき、左画素の濃度データを2(デューティ50%)、位相コードは1(右モード)とし、右画素の濃度データは2(デューティ50%)、位相コードは0(左モード)に変換する。
【0044】
変換前の濃度データが3のとき、左画素の濃度データを3(デューティ75%)、位相コードは1(右モード)とし、右画素の濃度データは3(デューティ75%)、位相コードは0(左モード)に変換する。
【0045】
変換前の濃度データが4以上のとき、左画素も右画素も濃度データを4(デューティ100%)に変換する(位相コードはどちらでもよい)。
【0046】
このような動作をするデータ変換回路は、変換テーブル回路で実現できるがロジックでも簡単に実現できる。
【0047】
また、前記で説明した変換を式で表すと
変換前の位相コードが左モードの場合
左画素のデューティ(%)=変換前のデューティ(%)×2
;但し、最大100%
右画素のデューティ(%)=変換前のデューティ(%)×2−100
;但し、最小0%
位相コード=0(左モード;左右画素とも)
同様に変換前の位相コードが右モードの場合
左画素のデューティ(%)=変換前のデューティ(%)×2−100
;但し、最小0%
右画素のデューティ(%)=変換前のデューティ(%)×2
;但し、最大100%
位相コード=1(右モード;左右画素とも)
同様に変換前の位相コードが中モードの場合
左画素のデューティ(%)=変換前のデューティ(%)
右画素のデューティ(%)=変換前のデューティ(%)
左画素の位相コード=1(右モード)
右画素の位相コード=0(左モード)
のようになる。
【0048】
以上のような変換を行うことにより、400dpiの画像データを通常に印刷する場合と等価の画像を主走査方向に800dpiの条件で印刷することができる。また、変調回路が中モードをサポートしていなくてもドットを中央位置に形成することが可能になる。さらには、変換前の位相コード0,1,2を表す2ビットを変換後は位相コード0,1で表せるため1ビットとすることができる。
【0049】
また、位相コード2の中モードの画像データを変換する他の例を説明する。図9は400dpiの9値の画像データを2倍の画素密度(800dpi)の5値の濃度データの2画素に変換する変換テーブル表を、図10は400dpiの13値の画像データを3倍の画素密度(1200dpi)の5値の濃度データの3画素に変換する変換テーブル表を、さらに図11は400dpiの17値の画像データを4倍の画素密度(1600dpi)の5値の濃度データの4画素に変換する変換テーブル表を示す図である。
【0050】
このように、変換前の階調数を増やすことができ、前記図6で説明した変調方式では濃度データが5値であるが、前記図9では9値、図10では13値、図11では17値を、変調回路の5値の濃度データと1ビットの位相コードで表すことができる。但し、画素密度が画像データの奇数倍の場合、位相モードが中モードの変換後のドット形成位置は、低デューティのとき中央ではなく若干左右のどちらかに片寄った位置にドットが形成される(図10参照)。
【0051】
なお、前記の図9,図10,図11の説明ではドット形成位置として中央から形成するものについて述べたが、変換において左右どちらかに片寄った位置にドットを形成することもできる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コード化された変調コードデータに応じてレーザダイオードの発光を変調し、発光タイミングは左右両方向からの制御を選択切り換えられる変調手段と、画像データを主走査方向に複数倍の画素密度の変調コードデータに変換するデータ変換手段により、データ変換手段が出力する変調コードデータで発光タイミングを制御し、レーザ光による潜像画素のドット形成位置を制御できる。
【0053】
また、データ変換手段が出力する変調コードデータにより、中央より左側画素の変調コードデータは右側に発光パルスが寄るよう(右モード)に制御し、中央より右側画素の変調コードデータは左側に発光パルスが寄るよう(左モード)に制御することで、左右のみならず中央からもドット形成位置を選択でき、より高精細な画像処理ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における画像形成装置として例示するデジタル複写機の構成図である。
【図2】本実施の形態におけるバッファメモリとデータ変換手段の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態における印刷画素クロック発生器を示すブロック図である。
【図4】印刷画素クロックによるタイミングチャートである。
【図5】本実施の形態におけるLD変調部の構成を示すブロック図である。
【図6】濃度データ,位相コードとLDの出力パターンであるドット形成位置の関係を示す図である。
【図7】印刷画素クロックを2分周したときのバッファメモリの読出クロックのタイミングチャートである。
【図8】本実施の形態における400dpiの9値の画素データを主走査方向に2倍の画素密度の800dpi相当の変調コードデータに変換する変換テーブル表を示す図である。
【図9】本実施の形態における400dpiの9値の画像データを2倍の画素密度(800dpi)の5値の濃度データの2画素に変換する変換テーブル表を示す図である。
【図10】本実施の形態における400dpiの13値の画像データを3倍の画素密度(1200dpi)の5値の濃度データの3画素に変換する変換テーブル表を示す図である。
【図11】本実施の形態における400dpiの17値の画像データを4倍の画素密度(1600dpi)の5値の濃度データの4画素に変換する変換テーブル表を示す図である。
【図12】従来の画像形成装置における一例として示したデジタル複写機の構成図である。
【符号の説明】
1…デジタル複写機、 2…画像読取部、 3…信号処理部、 4…画像印刷部、 30…データ変換手段、 31…印刷画素クロック発生器、 32…データ変換回路、 33…クロック分周手段、 34…クロック発振器、 35…クロック同期回路、 36…パルス変調回路、 37…LD駆動回路。
Claims (2)
- 第1画素単位にコード化されたデータであって、
当該第1画素の濃度を示す第1濃度データと当該第1画素における複数の記録位置の1つを示す第1位相データとから構成される第1画像データを、主走査方向に前記第1画素の複数倍の画素密度である第2画素単位にコード化された複数の第2画像データに変換するデータ変換手段と、
前記第2画像データに応じて駆動電流を変調して出力する変調手段と、
前記駆動電流により駆動され、出力するレーザ光により感光体上に潜像を記録するレーザダイオードとを備え、
前記第2画像データは前記第2画素の濃度を示す第2濃度データと前記第2画素における記録位置として当該第2画素内の主走査方向に対して前側位置または後側位置のいずれか一方を示す第2位相データとから構成され、
前記データ変換手段は、前記第1画像データと等価となるように、前記複数の第2画像データの第2濃度データおよび第2位相データを組み合わせて変換し、
前記変調手段は、前記第2画像データの第2濃度データに応じたパルス幅と、第2位相データに応じた記録位置に従って前記駆動電流を変調することを特徴とする画像形成装置。 - 前記データ変換手段は、前記複数の第2画像データのうち、前記第1画素の中央より前記主走査方向の前側に相当する第2画像データは前記第2位相データを前記後側位置を示すデータとし、前記第1画素の中央より前記主走査方向の後側に相当する第2画像データは前記第2位相データを前記前側位置を示すデータとするように変換を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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