JPH09163075A - 原稿保持装置 - Google Patents

原稿保持装置

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JPH09163075A
JPH09163075A JP7346460A JP34646095A JPH09163075A JP H09163075 A JPH09163075 A JP H09163075A JP 7346460 A JP7346460 A JP 7346460A JP 34646095 A JP34646095 A JP 34646095A JP H09163075 A JPH09163075 A JP H09163075A
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JP7346460A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Itano
義春 板野
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 識別情報の付与部分に汎用性を持たせるとと
もに、製造工程を簡素化してコスト低減を図る。 【解決手段】 原稿ホルダの下部枠には、丸孔31が設
けられており、その丸孔31にシール部材を貼着する。
シール部材は、塩化ビニル製のもので、青色に塗りつぶ
されており、その青色の濃度の相違するものが3種類用
意されている。これら3種類のシール部材40a、40
b、40cの青色の濃度は、10、50、90%であ
る。シール部材40a、40b、40cの内の一つが選
択されて丸孔31にはシール部材40(ここでは40
b)が貼着される。シール部材はその濃度の違いによ
り、貼着されるホルダの個別番号を表わしている。この
丸孔31の光透過率を検出することで、シール部材の濃
度によって表わされる識別情報の読み込みが可能とな
る。このため、必要な孔は一つで済み、汎用性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像信号を読み
取る画像読取装置の読取対象となる原稿を保持する原稿
保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷、製版の分野において、作業
工程の合理化、画像品質の向上等を目的として、写真や
線画等の原稿に記録された画像情報を読み取って電気的
に処理することでフィルム原版を作成するシステムが採
用されている。このシステムを構成する上で用いられる
画像読取装置では、原稿を原稿ホルダ(原稿保持装置)
に装着した形で、その原稿の読取部まで搬送して、CC
D等の光電変換素子により原稿の画像信号の読み取りを
行なっている。
【0003】原稿ホルダは、例えば、開閉自在の下枠と
上枠とを備えており、この下枠と上枠との間にフィルム
等の原稿を挟み込む構造となっている。この原稿ホルダ
は、原稿を挟み込んだ形で、原稿読取装置の挿入口に差
し込んで使用される。
【0004】ところで、上記原稿ホルダを用いる画像読
取装置では、原稿ホルダに保持された原稿がどのような
種類の原稿であるのか、あるいは、この原稿ホルダの個
別番号が何番であるのか等の識別情報を自動的に確認で
きることが望まれる。そこで、このような自動認識を行
なうため、原稿ホルダの上枠(あるいは下枠)に、上記
識別情報を表わす複数の孔部を配列したものが提案され
ている。即ち、各孔部の有無の組合せによりコード化さ
れた複数の孔部の配列により上記識別情報を表わすよう
にしている。
【0005】なお、各孔部の有無は、原稿ホルダに実際
に穿孔するか否かにより決められる。また、予め複数の
孔を穿孔しておき、それらの孔の一部をシール等により
塞ぐことにより、各孔部の有無の組合せを作成するもの
も提案されている(例えば、特開平3−133847号
公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、複数の孔を個々の原稿ホルダ毎に違えて穿孔
するのでは、一つの原稿ホルダに種々の識別情報を持た
すといったことができず、汎用性がないといった問題が
生じた。また、複数の孔を各原稿ホルダに共通してあ
け、その孔の一部をシール等により塞ぐ構成であって
も、孔の数に限りがあり、例えば、8個の孔だと256
種類までの識別情報しか持たせることができず、前記同
様、汎用性に乏しいといった問題が生じた。
【0007】さらに、前述したどちらの構成であって
も、原稿ホルダに複数の孔をあける必要があることか
ら、製造工程の複雑化を招き、コストの上昇を招くとい
った問題も生じた。
【0008】本発明の原稿保持装置は、これら問題に鑑
みてなされたもので、識別情報の付与部分に汎用性を持
たせるとともに、製造工程を簡素化してコスト低減を図
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題を解決するためになされた本発明は以下に示す
構成をとった。
【0010】即ち、本発明の原稿保持装置は、画像信号
を読み取る画像読取装置の読取対象となる原稿を保持す
る原稿保持装置であって、閉状態で前記原稿を挟持する
一対の保持部材と、前記一対の保持部材の内の一方に形
成され、該保持部材の一方の面から他方の面に貫通する
孔部と、前記一対の保持部材の内の他方に形成され、前
記閉状態で前記孔部を開口する開口部と、前記孔部に装
着されて、該孔部の光透過率を0%以外の所定の比率に
制限することにより、前記孔部の光透過率に識別性を持
たせるシール部材とを備えることを、その要旨としてい
る。
【0011】上記構成の原稿保持装置によれば、一方の
保持部材に孔部が形成され、他方の保持部材に開口部が
形成されていることから、保持部材を閉状態としても、
孔部は開口状態となり、孔部を通過した光が開口部を通
過し保持部材で遮断されることはない。つまり、ここで
の開口部は孔部を通過した光を通過させる光透過部とし
て機能する。孔部にはシール部材が貼着されており、こ
のシール部材により、孔部の光透過率が0%以外の所定
の比率に制限される。この孔部の光透過率を検出するこ
とで、その孔部の光透過率で表わされる識別性を識別情
報として読み取ることができる。このため、一つの孔を
穿孔するだけで、複数の識別情報について識別が可能と
なり、しかも、孔部に装着されるシール部材を、光透過
率が0%以外の所定の比率に制限されるような濃度に順
次変えていくことにより、その情報量を無数に増大させ
ることが可能となる。
【0012】従って、一つの丸孔と孔部閉塞部材との組
により無数の識別情報を表わすことができる。このた
め、識別情報の付与部分に汎用性を持たせることができ
る。しかも、穿孔する孔は一つの孔でよいことから、製
造工程を簡素化してコスト低減を図ることができる。
【0013】上記構成の原稿保持装置において、前記1
対の保持部材の外形を略正方形の平面形状とし、前記孔
部とシール部材との組を、90度の整数倍で回転対称に
複数有する構成としてもよい。
【0014】この構成によれば、保持部材の外形が略正
方形の平面形状であることから、画像読取装置への収納
方向を2以上とすることが可能である。しかも、孔部と
シール部材との組を、90度の整数倍で回転対称に複数
設けたことにより、画像読取装置への収納方向を違えた
場合にも、孔部の光透過率を一つの検出部で検出するこ
とが可能となる。このため、画像読取装置における構成
の簡略化を図ることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、以上説明したこの発明の実
施の形態を実施例に基づき説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例の原稿保持装置
(以下、原稿ホルダと呼ぶ)10の開放状態を示す外観
斜視図、図2は、閉止状態にある原稿ホルダ10の平
面、正面、側面の外観図である。両図に示すように、原
稿ホルダ10は、開閉自在の下部枠12と上部枠14と
から構成され、両方の枠12,14の内側には開口部1
2W,14Wが形成されている。この原稿ホルダ10
は、下部枠12と上部枠14との間に原稿Pの周辺部を
挟み込むようにして、開口部12W,14Wから原稿P
を外に開放した状態で、原稿Pを保持する。ここで、下
部枠12および上部枠14は、アクリル樹脂から形成さ
れている。
【0017】図2の平面の外観図に示すように、閉止状
態にある原稿ホルダ10は、略正方形の平面形状をして
いる。そして、原稿ホルダ10の下部枠12の裏側に
は、図3に示すように、2本のガイド溝16,18が形
成されている。2本のガイド溝16,18は、下部枠1
2の互いに直交する2つの辺に形成されており、平面走
査型スキャナ(画像読取装置)への挿入方向を2つの方
向に制限する働きをもつ。即ち、平面走査型スキャナの
挿入口には、突出部が設けられており、この挿入口に原
稿ホルダ10を挿入する際に、その突出部がガイド溝1
6,18と合致してその2つの方向からの挿入を許可す
ることにより、これら方向からしか挿入できないように
している。なお、この突出部を含めた平面走査型スキャ
ナの詳しい内部構成については、後ほど説明する。
【0018】また、上部枠14の表面には、原稿ホルダ
10の挿入可能な2つの方向をそれぞれ示す矢印20,
22(図2)が刻印されている。さらに、下部枠12に
は、その挿入可能な2つの方向等を識別するための識別
孔24,26が設けられている。
【0019】識別孔24と識別孔26とは、挿入方向に
対して相対的に同一となる位置に設けられており、それ
ぞれは2つの孔領域Sa,Sb(図1)に分けられる。
第1の孔領域Saは、原稿ホルダ10の挿入方向を示
し、一つの孔体が開けられている場合には、挿入方向が
矢印22で示される方向であることを、その孔体が塞が
れている場合には、挿入方向が矢印20で示される方向
であることを示す。第2の孔領域Sbは、原稿Pの種類
を示し、一つの孔体が開けられている場合には、4″×
5″のフィルム原稿であることを、その孔体が塞がれて
いる場合には、35mm×6枚のフィルム原稿であるこ
とを示す。なお、各図において、識別孔24は、第1の
孔領域Saの孔体を塞ぎ、第2の孔領域Sbの孔体を開
けた状態であり、識別孔26は、第1および第2の孔領
域Sa,Sbの双方の孔体を開けた状態である。
【0020】さらに、下部枠12には、丸孔31,33
が設けられている。丸孔31,33は、下部枠12を貫
通する孔で、シール部材40(図4)が貼着されること
で、ホルダの個別番号を表わすものであり、丸孔31と
丸孔33とは、識別孔24,26と同様に、挿入方向に
対して相対的に同一となる位置に設けられている。具体
的には、識別孔24が設けられた下部枠12の一辺に丸
孔31が設けられ、識別孔26が設けられた下部枠12
の一辺に丸孔33が設けられている。
【0021】図4は、丸孔31(33)へ貼着されるシ
ール部材40を示す説明図である。図4に示すように、
シール部材40は塩化ビニル製のもので、青色に塗りつ
ぶされており、その青色の濃度の相違するものが3種類
用意されている。これら3種類のシール部材40a、4
0b、40cの青色の濃度は、10[%]、50
[%]、90[%]である。シール部材40a、40
b、40cの内の一つが選択されて、図5に示すよう
に、丸孔31(33)にはシール部材40(ここでは4
0b)が貼着される。
【0022】上記シール部材40a、40b、40cの
青色の濃度の違いにより、貼着されるホルダの個別番号
が示される。濃度が10[%]、50[%]、90
[%]のものに、例えば、「01」,[02],「0
3」といったホルダの個別番号が対応づけられる。
【0023】なお、上部枠14と下部枠12とを閉じた
ときに、識別孔24と丸孔31および識別孔26と丸孔
33を光学的に読み込み可能なように、上部枠14に
は、透明窓51、53(図1、図2)が設けられてい
る。
【0024】こうして構成された原稿ホルダ10には、
詳しくは、次のようにして原稿Pが装着される。原稿ホ
ルダ10の上部枠14を開けて、下部枠12の開口部1
2Wの段に合わせて、原稿Pを置く。このとき、原稿P
の方向は、原稿Pの天地の天側が前記2箇所の識別孔2
4,26のどちらかに来るようにセットする。その後、
上部枠14を閉じる。
【0025】次に、原稿ホルダ10が使用される平面走
査型スキャナ100の構成について説明する。図6は、
平面走査型スキャナ100の内部概略構成の側面を示す
図であり、図7は、平面走査型スキャナ100の内部概
略構成の平面を示す図である。これらの図に示すよう
に、この平面走査型スキャナ100は、挿入口102か
ら挿入された原稿ホルダ10を移動テーブル105によ
り矢印方向に水平移動する。こうして所定位置にセット
された原稿ホルダ10の下方には、蛍光灯からなる光源
106が設けられており、この光源106から照射され
た光は、原稿ホルダ10に保持された原稿Pを透過し、
折り返しミラー108およびレンズ110を介して、R
GB各色のフィルタ付きのライン型CCD(charge-cou
pled devices)112に入射して、電気信号に変換され
る。この結果、原稿ホルダ10に保持された原稿の画像
が多階調の電気信号として取り込まれる。
【0026】また、ライン型CCD112は、上記のよ
うに原稿の画像を取り込む以外にも、原稿ホルダ10の
識別孔24(または26)の孔体の配列と丸孔31(ま
たは33)に貼着されたシール部材40の濃度を光学的
に読み取っている。図8は、ライン型CCD112によ
るそれら情報の読み取りの際の光学系を表わす説明図で
ある。この図からわかるように、識別孔24(または2
6)と丸孔31(または33)に貼着されたシール部材
40とが、ライン型CCD112によりライン状に読み
取られる。その結果、ライン型CCD112からは、図
9に示すような出力信号が得られる。
【0027】図9に示す出力信号は、R,G,Bのうち
の青色の光の強度についての出力信号であり、x1から
x2までの主走査位置で識別孔24(26)の情報を、
x3からx4までの主走査位置で丸孔31(33)につ
いての情報を示す。図9からわかるように、識別孔24
に2つの孔体が開けられているときには、x1からx2
までの主走査位置に、電圧値V1の矩形信号が2つ検出
される。また、丸孔31に貼着されるシール部材40の
青色が中間濃度(この実施例では、50[%])であれ
ば、x3からx4までの主走査位置に、その濃度に応じ
た(即ち、光透過率に応じた)電圧値V2の矩形信号が
1つ検出される。即ち、x1からx2までの主走査位置
に、識別孔24の数に応じた数の矩形信号が検出され、
x3からx4までの主走査位置には、シール部材40の
青色濃度に応じた電圧値の矩形信号が検出される。
【0028】なお、図9中、x3からx4までの主走査
位置における2点鎖線で示す電圧レベルは、シール部材
40の色が低濃度(この実施例では、10[%])であ
る場合のもので、x3からx4までの主走査位置におけ
る破線で示す電圧レベルは、シール部材40の色が高濃
度(この実施例では、90[%])である場合のもので
ある。
【0029】図6および図7に戻る。さらに、この平面
走査型スキャナ100の挿入口102には、突出部12
0が設けられており、この突出部120が原稿ホルダ1
0のガイド溝16,18と合致して原稿ホルダ10の挿
入方向を定めている。なお、突出部120の詳しい位置
は、図7に示すように、挿入口102の右隅(原稿ホル
ダ10の挿入方向からみて左)となっている。
【0030】こうした内部構成の平面走査型スキャナ1
00に、前述した原稿ホルダ10(原稿Pのセットされ
たもの)は次のようにして挿入される。図10の(A)
に示すように、原稿ホルダ10に刻印された矢印20の
方向に従って挿入されるか、または、図10の(B)に
示すように、原稿ホルダ10に刻印された矢印22の方
向に従って挿入される。図10の(A)の際には、平面
走査型スキャナ100の突出部120がガイド溝16に
合致して原稿ホルダ10は挿入され、また、図10の
(B)の際には、平面走査型スキャナ100の突出部1
20がガイド溝18に合致して原稿ホルダ10は挿入さ
れる。なお、図10の(A)で示した原稿ホルダ10の
挿入方向を0度の挿入方向、また、図10の(B)で示
した原稿ホルダ10の挿入方向を90度の挿入方向と呼
ぶことにする。
【0031】平面走査型スキャナ100の電気的な構成
について、次に説明する。図11は、平面走査型スキャ
ナ100の電気的な構成を示すブロック図である。図1
1に示すように、平面走査型スキャナ100は、CPU
151とバスライン153とを備えており、また、バス
ライン153を介して以下の構成要素がCPU151に
接続されている。
【0032】メインメモリ155:処理プログラムおよ
び作業用データを記憶する。 補助メモリ157:読み取った原稿の画像データや、そ
の他の処理に使用するデータ(後述する原稿サイズテー
ブルおよび原稿読取条件テーブル等)を記憶する。 CRTディスプレイ159:画像データに基づく画像を
表示する。 インタフェイス161:キーボード163およびマウス
165をCPU151と接続する。
【0033】シェーディング処理部171:ライン型C
CD112の各素子間のバラツキを求めて、各素子の出
力が均一になるように補正する。 A/D変換部175:ライン型CCD112からの信号
をA/D変換してシェーディング処理部171へ与え
る。 識別孔/丸孔読取処理部177:識別孔/丸孔を読み取
った信号から原稿ホルダ10の識別孔24,26の孔体
の配列および丸孔31,33に貼着されたシール部材4
0の濃度を読み取る。
【0034】読取領域制御部178:原稿ホルダ10に
セットした原稿Pの読み取り領域を制御する。 副走査制御部179:移動テーブル105により副走査
方向に移動する原稿ホルダ10が原点位置に達したこと
を検出する原点スイッチ181から検出信号を受けると
ともに、その移動テーブル105を移動する駆動モータ
183に制御信号を出力する。
【0035】こうした構成の平面走査型スキャナ100
のCPU151で実行される原稿画像入力処理につい
て、次に詳述する。図12および図13は、この原稿画
像入力処理を示すフローチャートである。
【0036】図12に示すように、原稿ホルダ10を挿
入口102へ挿入して、処理が開始されると、まず、C
PU151は、挿入された原稿ホルダ10を移動テーブ
ル105にて保持する処理を行なう(ステップS21
0)。次いで、副走査制御部179から駆動モータ18
3に制御信号を出力することにより、移動テーブル10
5を副走査方向(図6の矢印の方向)に移動する(ステ
ップS220)。そして、原点スイッチ181がオン状
態となったか否かから、原稿ホルダ10が予め定めた原
点位置(図7中、2点鎖線で示す位置)に達した否かを
判定し(ステップS230)、原点位置に達するまで原
稿ホルダ10を副走査方向に移動する処理を継続する。
【0037】ステップS230で、原点スイッチ181
がオン状態となり、原稿ホルダ10が原点位置に達した
と判定されると、原稿ホルダ10を一旦停止し(ステッ
プS240)、その後、原稿ホルダ10を副走査方向に
予め定めた速度で移動する処理を行なう(ステップS2
50)。
【0038】その後、シェーディング処理部171を動
作させて、ライン型CCD112の各素子間の出力を均
一にする処理を行なう(ステップS260)。この処理
は、白黒基準板を用いて予め求めた各素子間のバラツキ
に基づいて各素子の出力を均一にするものである。
【0039】その後、CPU151は、原稿ホルダ10
の識別孔24(もしくは26)の孔体の配列および丸孔
31(もしくは33)に貼着されたシール部材40の濃
度を読み取る(ステップS270)。
【0040】続いて、図13に進み、ステップS270
で読み取った識別孔24,26の孔体の配列(より詳細
には、識別孔24,26の第1の孔領域Saの孔体の有
無)から、原稿ホルダ10の挿入方向が90度の挿入方
向か、0度の挿入方向かを判別する(ステップS28
0)。
【0041】ステップS280で第1の孔領域Saに孔
体が無い、即ち、0度の挿入方向であると判別される
と、処理をステップS290に進める。ステップS29
0では、ステップS270で読み取った識別孔24(0
度の挿入方向では、識別孔26ではなく識別孔24が該
当する)の孔体の配列(より詳細には、第2の孔領域S
bの孔体の有無)から、原稿ホルダ10の読取領域のサ
イズを定め、そのサイズに合った読取領域を、図14の
(A)に示すように、副走査方向の幅Dsよりも主走査
方向の幅Dmが大きい横長に設定する。なお、第2の孔
領域Sbの孔体の有無から読取領域のサイズを定めるこ
とができるのは、第2の孔領域Sbの孔体の有無に対応
させて原稿Pのサイズを記述した原稿サイズテーブル
が、予め補助メモリ157に格納してあるためで、この
原稿サイズテーブルの内容を検索することで、第2の孔
領域Sbの孔体の有無から読取領域のサイズを求めるこ
とができる。
【0042】続いて、ステップS270で読み取った丸
孔31(0度の挿入方向では、丸孔33ではなく丸孔3
1が該当する)に貼着されたシール部材40の濃度から
原稿ホルダ10の個別番号を特定して、その個別番号か
ら原稿の読取条件である色分解条件を求める処理を行な
う(ステップS295)。なお、シール部材40の濃度
から原稿ホルダ10の個別番号を特定できるのは、シー
ル部材40の光透過量を測定するCCD112の出力電
圧値に対応させて原稿ホルダ10の個別番号を記述した
ホルダ番号テーブルが、予め補助メモリ157に格納し
てあるためで、このホルダ番号テーブルの内容を検索す
ることで、CCD112の出力信号から原稿ホルダ10
の個別番号を求めることができる。さらに、補助メモリ
157には、原稿ホルダ10の個別番号と原稿Pの色分
解条件とを対応づけて記述した原稿読取条件テーブルが
予め格納されており、ステップS295では、ステップ
S270で読み取った丸孔31の光透過量から特定され
る個別番号を検索キーとして、上記原稿読取条件テーブ
ルを検索することで、原稿Pの色分解条件を求める。
【0043】その後、ステップS290で求めた設定領
域の画像をライン型CCD112により読み取る(ステ
ップS300)。このときの読取りは、ステップS29
5で求めた色分解条件に基づいて行なう。その後、こう
して読み取った画像のデータを補助メモリ157に格納
する(ステップS310)。
【0044】一方、ステップS280で第1の孔領域S
aに孔体が有る、即ち、90度の挿入方向であると判別
されると、処理をステップS320に進める。ステップ
S320では、ステップS270で読み取った識別孔2
6(90度の挿入方向では、識別孔24ではなく識別孔
26が該当する)から、原稿ホルダ10の読取領域のサ
イズを定め、そのサイズにあった読取領域を、原稿ホル
ダ10の読取領域を、図14の(B)に示すように、主
走査方向の幅Dmよりも副走査方向の幅Dsが大きい縦
長に設定する。
【0045】次いで、ステップS295と同様に、ステ
ップS270で読み取った丸孔33(90度の挿入方向
では、丸孔31ではなく丸孔33が該当する)に貼着さ
れたシール部材40の濃度から原稿ホルダ10の個別番
号を特定して、その個別番号から原稿の読取条件である
色分解条件を求める(ステップS325)。その後、ス
テップS320で求めた設定領域の画像をライン型CC
D112により読み取る(ステップS330)。このと
きの読取りは、ステップS325で求めた色分解条件に
基づいて行なう。その後、こうして読み取った画像のデ
ータを補助メモリ157に格納する(ステップS34
0)。
【0046】ステップS310またはS340で画像デ
ータが補助メモリ157に格納されると、その後、その
画像データに基づく画像をCRTディスプレイ159に
表示する(ステップS350)。CRTディスプレイ1
59への表示がなされると、その後、「エンド」に抜け
て、この処理を終了する。
【0047】従って、こうした構成の原稿画像入力処理
によれば、図10の(A)に示すように、角度0度の方
向から原稿ホルダ10が挿入されたときには、図14の
(A)に示すように、横長の画像が正立像の状態でCR
Tディスプレイ159に表示される。一方、図10の
(B)に示すように、角度90度の方向から原稿ホルダ
10が挿入されたときには、図14の(B)に示すよう
に、縦長の画像が正立像の状態でCRTディスプレイ1
59に表示される。
【0048】以上詳述したように、この実施例の原稿ホ
ルダ10によれば、平面走査型スキャナ100に0度と
90度といった2方向から挿入することができる。この
ため、原稿Pが天地が90度ずれた横長のものであって
も縦長のものであっても、適切な方向から原稿ホルダ1
0を挿入するだけで、常に正立した画像を得ることがで
きる。
【0049】また、この実施例の原稿ホルダ10では、
原稿ホルダ10の挿入方向とその原稿ホルダ10に保持
される原稿Pの種類とを表わす識別孔24,26を備え
ていることから、平面走査型スキャナ100において
は、その識別孔24,26を光学的に読み取ることによ
り、原稿ホルダ10の挿入方向を自動的に判別し、しか
もその挿入方向に応じて原稿Pの形状を把握し、その形
状に応じて画像の読取領域を自動的に設定することがで
きる。このため、原稿ホルダ10の挿入方向や原稿Pの
種類といった情報を外部から設定入力する必要がないこ
とから、平面走査型スキャナ100における操作性が向
上する。
【0050】さらに、この実施例の原稿ホルダ10で
は、原稿ホルダ10の個別番号に対応した青色濃度のシ
ール部材40を貼着した丸孔31,33を備えているこ
とから、平面走査型スキャナ100においては、丸孔3
1,33の光透過状態をライン型CCD112で読み取
ることで、原稿ホルダ10の個別番号を自動的に検知す
ることができる。このため、平面走査型スキャナ100
においては、原稿ホルダ10の個別番号から、原稿ホル
ダ10に保持される原稿Pに関する色分解条件を得るこ
とが可能となる。従って、平面走査型スキャナ100で
は、原稿Pの読み取りに最適な色分解条件を自動判別し
て、操作性の向上をより一層図ることができる。
【0051】この実施例では、丸孔31,33に貼着さ
れるシール部材40は、濃度の低いもの、高いもの、そ
の中間のものと3種類用意したが、これは必ずしも3種
類に限る必要はなく、光を全く透過しない光透過率が0
%以外のものであればさらに多種類の濃度の相違するシ
ール部材を用意する構成とすることができる。この場
合、ライン型CCD112により判別可能な限り、幾つ
でも濃度の相違するシール部材を用意することができ、
識別できる情報量の点で優れている。
【0052】前記実施例では、シール部材40は青色の
ものとして、R,G,Bのうちの青色の濃度により識別
性を持たせていたが、これに換えて、赤色の濃度、ある
いは緑色の濃度により識別性を持たせた構成としてもよ
い。さらには、単色の濃度でなく、赤色,緑色,青色の
うちの複数の色の濃度の組合せにより識別性を持たす構
成としてもよく、かかる構成により識別できる情報量を
無限に増大することが可能である。
【0053】さらに、この実施例の原稿ホルダ10で
は、原稿ホルダ10の個別番号を、丸孔31,33とこ
れらに貼着されるシール部材40とから表わしている。
このため、この原稿ホルダ10では、一つの丸孔に識別
性を持たせることができることから、多量の原稿ホルダ
を作成する際にも常に一つの同じ丸孔を穿孔するだけで
よく、汎用性に優れている。また、穿孔するのは一つの
小さな孔でよいことから、製造工程を簡素化してコスト
低減を図ることができ、さらには、従来のように情報量
を多くするために多量の孔を穿孔する必要がないことか
ら、原稿ホルダ10の強度を低下させることもない。
【0054】また、従来の技術として、原稿ホルダにバ
ーコードを印刷したシールを貼る構成のものが知られて
いるが、この構成のものは一つのバーコードでかなりの
情報量を記すことができるが、バーコード自体の面積が
比較的大きく、複数のバーコードを設けることは難しか
った。これに対して、この発明の構成では前述したよう
に一つの小さい孔で済むことから、複数の孔を容易に設
けることができる。このため、図16に示すように、原
稿ホルダ10に複数、例えば3つの丸孔31a、31
b、31cを設け、それぞれの丸孔31a、31b、3
1cに貼着されるシール部材540a,540b,54
0cにより、原稿ホルダ10の個別番号、日付情報、依
頼会社コードといった複数種類の情報を記すことができ
る。従って、より多種多様の情報を扱うことができる。
【0055】なお、前記実施例では、識別孔24,26
と丸孔31,33の情報の読み取りを、原稿Pの画像を
読み取るライン型CCD112で行なっていたが、これ
は必ずしも、この構成に限る必要もなく、例えば、丸孔
31、33に貼着するシール部材40が単色の濃度差に
より識別性を持たせているような場合には、その単色の
光透過状態を検出するフォトセンサを設け、これにり丸
孔31,33の情報を検出する構成としてもよい、
【0056】前記実施例では、原稿ホルダ10に2本の
ガイド溝16,18を設けていたが、これに換えて、原
稿ホルダ10の各辺に沿って合計4本のガイド溝を設け
た構成としてもよい。こうした構成により、前述した0
度の方向、90度の方向に加えて、さらに回転させた1
80度,270度の方向で原稿ホルダ10を平面走査型
スキャナ100に挿入することができる。従って、より
高い自由度でもって、所望の方向の画像を得ることがで
きる。なお、この場合にも、丸孔とシール部材との組
を、90度の整数倍で回転対称に4箇所に設けた構成と
することで、既存のライン型CCD112により4つの
丸孔の光透過状態を検出することができる。
【0057】前記実施例では、識別孔24(もしくは2
6)により、挿入方向と原稿Pの種類とを表わし、丸孔
31,33とシール部材40との組により、原稿ホルダ
10の個別番号を表わしているが、これに換えて、識別
孔24(もしくは26)により、挿入方向を表わし、丸
孔31,33とシール部材40との組により、原稿Pの
種類と原稿ホルダ10の個別番号を表わす構成としても
よい。この場合、シール部材40に多量の情報の識別性
を持たすことができることから、丸孔31,33とシー
ル部材40との組だけで原稿Pの種類と原稿ホルダ10
の個別番号とを表わすことが可能である。さらに、識別
孔24,26を無くして、丸孔31,33とシール部材
40との組により、挿入方向、原稿Pの種類および原稿
ホルダ10の個別番号を表わす構成とすることも可能で
ある。
【0058】さらに、前記実施例は、丸孔31,33を
下部枠12に設け、上部枠14にはその丸孔31,33
を開口する開口部として透明窓51,53を設けた構成
であるが、これに換えて、上部枠14にもその丸孔3
1,33と連通する丸孔を設けた構成としてもよい。要
は、下部枠12に設けられる丸孔31,33を開口する
役目をするものであれば透明窓51,53に限る必要は
なく、どのような構成でもよい。なお、上部枠14に丸
孔を設けた構成の場合、その上部枠の丸孔にシール部材
を貼着する構成とすることもできる。
【0059】以上、本発明の一実施例を詳述してきた
が、本発明は、こうした実施例に何等限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様にて実施することができるのは勿論のことであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の原稿ホルダ10の開放状態
を示す外観斜視図である。
【図2】閉止状態にある原稿ホルダ10の平面、正面、
側面の外観図である。
【図3】原稿ホルダ10の下部枠12の裏面図である。
【図4】丸孔31(33)へ貼着されるシール部材40
を示す説明図である。
【図5】シール部材40の丸孔31(33)への貼着状
態を示す説明図である。
【図6】平面走査型スキャナ100の内部概略構成の側
面を示す図である。
【図7】平面走査型スキャナ100の内部概略構成の平
面を示す図である。
【図8】ライン型CCD112による識別孔24(また
は26)と丸孔31(または33)の情報の読み取りの
際の光学系を表わす説明図である。
【図9】その読み取りの際のライン型CCD112から
の出力信号を示すグラフである。
【図10】平面走査型スキャナ100への原稿ホルダ1
0の挿入方向を示す説明図である。
【図11】平面走査型スキャナ100の電気的な構成を
示すブロック図である。
【図12】平面走査型スキャナ100のCPU151で
実行される原稿画像入力処理の前半部分を示すフローチ
ャートである。
【図13】その原稿画像入力処理の後半部分を示すフロ
ーチャートである。
【図14】原稿ホルダ10の挿入方向により相違する原
稿読取領域を示す説明図である。
【図15】原稿ホルダ10を平面走査型スキャナ100
に用いたときの表示画像を示す説明図である。
【図16】本発明の他の態様を示す説明図である。
【符号の説明】
10…原稿ホルダ(原稿保持装置) 12…下部枠(保持部材) 14…上部枠(保持部材) 16,18…ガイド溝 20,22…矢印 24,26…識別孔 31,33…丸孔(孔部) 31a,31b,31c…丸孔 40…シール部材 40a,40b,40c…シール部材 51,53…透明窓(開口部) 100…平面走査型スキャナ(画像読取装置) 102…挿入口 112…ライン型CCD 120…突出部 122…フォトセンサ 540a,540b,540c…シール部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を読み取る画像読取装置の読取
    対象となる原稿を保持する原稿保持装置であって、 閉状態で前記原稿を挟持する一対の保持部材と、 前記一対の保持部材の内の一方に形成され、該保持部材
    の一方の面から他方の面に貫通する孔部と、 前記一対の保持部材の内の他方に形成され、前記閉状態
    で前記孔部を開口する開口部と、 前記孔部に装着されて、該孔部の光透過率を0%以外の
    所定の比率に制限することにより、前記孔部の光透過率
    に識別性を持たせるシール部材とを備える原稿保持装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の原稿保持装置であって、 前記1対の保持部材の外形を略正方形の平面形状とし、 前記孔部とシール部材との組を、90度の整数倍で回転
    対称に複数有する原稿保持装置。
JP7346460A 1995-12-11 1995-12-11 原稿保持装置 Pending JPH09163075A (ja)

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JP7346460A JPH09163075A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 原稿保持装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017032984A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 株式会社リコー 画像測定基準手段、画像形成装置、画像補正方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017032984A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 株式会社リコー 画像測定基準手段、画像形成装置、画像補正方法

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