JPH09160646A - 自律走行車両 - Google Patents

自律走行車両

Info

Publication number
JPH09160646A
JPH09160646A JP7321519A JP32151995A JPH09160646A JP H09160646 A JPH09160646 A JP H09160646A JP 7321519 A JP7321519 A JP 7321519A JP 32151995 A JP32151995 A JP 32151995A JP H09160646 A JPH09160646 A JP H09160646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
pattern
straight
obstacle
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7321519A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Tomioka
岡 正 晴 冨
Hideji Saito
藤 秀 治 斎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIZUKOU KK
Seiko Corp
Original Assignee
SHIZUKOU KK
Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIZUKOU KK, Seiko Corp filed Critical SHIZUKOU KK
Priority to JP7321519A priority Critical patent/JPH09160646A/ja
Publication of JPH09160646A publication Critical patent/JPH09160646A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】走行経路に置かれた障害物を回避できる自律走
行車両を提供する。 【解決手段】自律走行車両1は、所定距離だけ直進した
後、時計回り、反時計回りの内のいずれか一の方向に1
80度回動する第1の走行パタ−ンと、所定距離だけ直
進した後、一の方向とは反対の方向に180度回動する
第2の走行パタ−ンとを交互に繰り返すことで櫛形に走
行する自律走行車両1であって、自律走行車両1の前面
に設けられた障害物センサ13と、直進走行中に障害物セ
ンサ13が障害物30を検出した時、自律走行車両1を回動
する回避走行パタ−ンを制御する回避制御手段とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本願発明は、櫛形に走行する自律走行車両
に係り、特に、走行経路に置かれた障害物を回避するこ
とができる自律走行車両に関する。
【0002】
【本願発明の先行技術における問題点】本願発明の先行
技術として、走行しながら床面を清掃する床面清掃車両
のような自律走行車両があり、この自律走行車両におい
ては、予め櫛形の走行パタ−ンが定められており、この
パタ−ンに沿って走行するよう制御される。
【0003】この走行パタ−ンは、予め、オペレ−タが
壁面などに衝突しないように設定している。
【0004】しかしながら、この走行パタ−ンを設定後
に車、荷物、仮設の構造物などの障害物が走行経路上に
放置、又は、設置された場合、車両がその障害物に衝突
してしまうという問題があった。
【0005】そこで、障害物を検知し、衝突する前に停
止し、そのまま、停止状態を保持するようにした自律走
行車両があった。
【0006】停止状態となった場合には、オペレ−タが
障害物を確認し、障害物が軽量の荷物などであれば、そ
の障害物を移動させ、再度自律走行車両の走行を再開さ
せ、一方、仮設の構造物などのような、オペレ−タが移
動不可能な重量物の場合は、自律走行車両そのものを手
動により移動させて障害物を回避させていた。
【0007】このため、オペレ−タは自律走行車両の運
転前にその走行経路に障害物がないか確認しておく、ま
たは走行中常に走行状態を監視するなどの面倒な作業が
必要で、このような確認、監視の必要のない自律走行車
両が求められていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定距離だけ直進した後、時計回り、反時計回りの内の
いずれか一の方向に180度回動する第1の走行パタ−
ンと、所定距離だけ直進した後、前記一の方向と反対の
方向に180度回動する第2の走行パタ−ンとを交互に
繰り返すことで櫛形に走行する自律走行車両であって、
前記自律走行車両の前面に設けられた障害物センサと、
直進走行中に前記障害物センサが障害物を検出した時、
前記自律走行車両を回動する回避走行パタ−ンを制御す
る回避制御手段とを設けた自律走行車両である。
【0009】請求項2記載の発明は、初期位置から最終
位置までの間に、所定距離だけ直進した後、時計回り、
反時計回りの内のいずれか一の方向に180度回動する
第1の走行パタ−ンと、所定距離だけ直進した後、前記
一の方向と反対の方向に180度回動する第2の走行パ
タ−ンとを交互に所定回数だけ繰り返すことで櫛形に走
行する自律走行車両であって、前記自律走行車両の前面
に設けられた障害物センサと、初期位置から前記第1、
前記第2の走行パタ−ンの繰り返し回数をカウントする
繰り返し回数カウント手段と、この繰り返し回数カウン
ト手段のカウント数が第1の所定値以下の直進走行中に
前記障害物センサが障害物を検出した時、走行パタ−ン
に基づき前記第1の走行パタ−ン中であれば前記一の方
向へ、前記第2の走行パタ−ン中であれば前記一の方向
とは反対の方向に回動する回避走行パタ−ンを制御する
回避制御手段とを設けた自律走行車両である。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の自
律走行車両において、繰り返し回数カウント手段のカウ
ント数が第1の所定値より大きい回数の直進走行中に障
害物センサが障害物を検出した時、その時実行中の走行
パタ−ンに基づき第1の走行パタ−ン中であれば一の方
向とは反対の方向へ、第2の走行パタ−ン中であれば前
記一の方向に90度回動する回避走行パタ−ンを制御す
る回避制御手段とを設けた自律走行車両である。
【0011】請求項4記載の発明は、初期位置から最終
位置までの間に、所定距離だけ直進した後、時計回り、
反時計回りの内のいずれか一の方向に180度回動する
第1の走行パタ−ンと、所定距離だけ直進した後、前記
一の方向と反対の方向に180度回動する第2の走行パ
タ−ンとを交互に所定回数だけ繰り返すことで櫛形に走
行する自律走行車両であって、前記自律走行車両の前面
に設けられた障害物センサと、初期位置から前記第1、
前記第2の走行パタ−ンの繰り返し回数をカウントする
繰り返し回数カウント手段と、この繰り返し回数カウン
ト手段のカウント数が第1の所定値より大きい直進走行
中に前記障害物センサが障害物を検出した時、その時実
行中の走行パタ−ンに基づき前記第1の走行パタ−ン中
であれば前記一の方向と反対の方向へ、前記第2の走行
パタ−ン中であれば前記一の方向に90度回動する回避
走行パタ−ンを制御する回避制御手段とを設け自律走行
車両である。
【0012】請求項5記載の発明は、所定距離だけ直進
した後、時計回り、反時計回りの内のいずれか一の方向
に180度回動する第1の走行パタ−ンと、所定距離だ
け直進した後、前記一の方向と反対の方向に180度回
動する第2の走行パタ−ンとを交互に所定回数だけ繰り
返すことで櫛形に走行する自律走行車両であって、前記
自律走行車両の前面に設けられた障害物センサと、直進
走行中に前記障害物センサが障害物を検出した場合、1
80度回動する回避走行パタ−ンを制御する回避制御手
段とを設けた自律走行車両である。
【0013】請求項6記載の発明は、所定距離だけ直進
した後、時計回り、反時計回りの内のいずれか一の方向
に180度回動する第1の走行パタ−ンと、所定距離だ
け直進した後、前記一の方向と反対の方向に180度回
動する第2の走行パタ−ンとを交互に所定回数だけ繰り
返すことで櫛形に走行する自律走行車両であって、前記
自律走行車両の前面に設けられた障害物センサと、直進
走行中に前記障害物センサが障害物を検出した場合、そ
の時実行中の走行パタ−ンに基づき前記第1の走行パタ
−ン中であれば前記一の方向へ、前記第2の走行パタ−
ン中であれば前記一の方向とは反対の方向に180度回
動し、次の走行パタ−ンの直進走行の途中に移行する回
避走行パタ−ンを制御する回避制御手段とを設けた自律
走行車両である。
【0014】請求項7記載の発明は、初期位置から最終
位置までの間に、所定距離だけ直進した後、時計回り、
反時計回りの内のいずれか一の方向に180度回動する
第1の走行パタ−ンと、所定距離だけ直進した後、前記
一の方向と反対の方向に180度回動する第2の走行パ
タ−ンとを交互に所定回数だけ繰り返すことで櫛形に走
行する自律走行車両であって、初期位置から前記第1、
前記第2の走行パタ−ンの繰り返し回数をカウントする
繰り返し回数カウント手段と、前記自律走行車両の前面
に設けられた障害物センサと、前記第1、前記第2の走
行パタ−ンでの走行中に残りの直進走行距離を算出する
残り距離算出手段と、この残り距離算出手段で算出され
た残りの走行距離が所定値以下の時に前記障害物センサ
が障害物を検出した場合、その時実行中の走行パタ−ン
に基づき前記第1の走行パタ−ン中であれば前記一の方
向へ、前記第2の走行パタ−ン中であれば前記一の方向
とは反対の方向に180度回動し、次の走行パタ−ンの
直進走行の途中に移行する第1の回避制御手段と、前記
残り距離算出手段で算出された残りの走行距離が前記所
定値より大で、かつ前記繰り返し回数カウント手段のカ
ウント数が第1の所定値より大きい直進走行中に前記障
害物センサが障害物を検出した場合、その時実行中の走
行パタ−ンに基づき前記第1の走行パタ−ン中であれば
前記一の方向とは反対の方向へ、前記第2の走行パタ−
ン中であれば前記一の方向に90度回動する第2の回避
制御手段と、前記残り距離算出手段で算出された残りの
走行距離が前記所定値より大で、かつ前記繰り返し回数
カウント手段のカウント数が第1の所定値以下の直進走
行中に前記障害物センサが障害物を検出した場合、その
時実行中の走行パタ−ンに基づき前記第1の走行パタ−
ン中であれば前記一の方向へ、前記第2の走行パタ−ン
中であれば前記一の方向と反対の方向に90度回動する
第3の回避制御手段とを設けた自律走行車両である。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1、請求項
2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7の内のい
ずれかに記載の自律走行車両を、床面を走行しながら清
掃する床面清掃車両であって、障害物センサが障害物を
検出し、所定時間警報を発すると共に前記所定時間内に
前記障害物が除去されない時に、回避制御手段を動作さ
せるものである。
【0016】
【作用】請求項1の発明によれば、櫛形の走行経路を直
進走行中に、前面に設けられた障害物センサが障害物を
検出すると自律走行車両は回動して障害物を回避する。
【0017】請求項2記載の発明は、初期位置から最終
位置までの間に、所定距離だけ直進した後、時計回り、
反時計回りの内のいずれか一の方向に180度回動する
第1の走行パタ−ンと、所定距離だけ直進した後、前記
一の方向とは反対の方向に180度回動する第2の走行
パタ−ンとを交互に所定回数だけ繰り返すことで櫛形に
走行する際、初期位置から第1、第2の走行パタ−ンの
繰り返し回数が第1の所定値以下の直進走行中に前方に
障害物が検出された時、走行パタ−ンに基づき第1の走
行パタ−ン中であれば前記一の方向へ、第2の走行パタ
−ン中であれば前記一の方向とは反対の方向に90度回
動して障害物を回避する。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項2記載の自
律走行車両において、第1の所定値より大きい回数の直
進走行中に前方に障害物が検出された時、その時実行中
の走行パタ−ンに基づき第1の走行パタ−ン中であれば
時計回り、反時計回りの内のいずれか一の方向とは反対
の方向へ、第2の走行パタ−ン中であれば前記一の方向
に90度回動して障害物を回避する。
【0019】請求項4記載の発明では、初期位置から最
終位置までの間に、所定距離だけ直進した後、時計回
り、反時計回りの内のいずれか一の方向に180度回動
する第1の走行パタ−ンと、所定距離だけ直進した後、
前記一の方向とは反対の方向に180度回動する第2の
走行パタ−ンとを交互に所定回数だけ繰り返すことで櫛
形に走行する際、初期位置から第1、第2の走行パタ−
ンの繰り返し回数が第1の所定値より大きい回数の直進
走行中に前方に障害物が検出された時、その時実行中の
走行パタ−ンに基づき第1の走行パタ−ン中であれば前
記一の方向とは反対の方向へ、第2の走行パタ−ン中で
あれば前記一の方向に90度回動して障害物を回避す
る。
【0020】請求項5記載の発明は、櫛形の走行経路を
直進走行中に、前面に設けられた障害物センサが障害物
を検出すると時計回り、反時計回りの内のいずれか一の
方向または前記一の方向とは反対の方向に180度回動
して障害物を回避する。
【0021】請求項6記載の発明は、櫛形の走行経路に
おける個々の直進走行中に障害物を検出すると、走行中
のパタ−ンに応じて時計回り、反時計回りの内のいずれ
か一の方向または前記一の方向とは反対の方向に180
度回動し、次の走行パタ−ンの直進走行の途中に移行し
て障害物を回避する。
【0022】請求項7記載の発明は、初期位置から最終
位置までの間に、所定距離だけ直進した後、時計回り、
反時計回りの内のいずれか一の方向に180度回動する
第1の走行パタ−ンと、所定距離だけ直進した後、前記
一の方向とは反対の方向に180度回動する第2の走行
パタ−ンとを交互に所定回数だけ繰り返すことで櫛形に
走行する際、第1、第2の走行パタ−ンにおける個々の
直進走行経路での残りの直進走行距離が所定値より大き
い時に障害物を検出すると、時計回り、反時計回りの内
のいずれか一の方向または前記一の方向とは反対の方向
に180度回動し、次の走行パタ−ンの直進走行の途中
に移行し、残り距離算出手段で算出された残りの走行距
離が所定値より大で、第1、第2の走行パタ−ンの繰り
返し回数が第1の所定値より大きい直進走行中に障害物
センサが障害物を検出した場合、第1の走行パタ−ン中
であれば前記一の方向とは反対の方向へ、第2の走行パ
タ−ン中であれば前記一の方向に90度回動し、残りの
走行距離が所定値より大で、かつ第1、第2の走行パタ
−ンの繰り返し回数が第1の所定値以下の直進走行中に
障害物センサが障害物を検出した場合、第1の走行パタ
−ン中であれば前記一の方向へ、第2の走行パタ−ン中
であれば前記一の方向とは反対の方向に90度回動して
障害物を回避する。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
記載の自律走行車両を、床面を走行しながら清掃する自
律清掃車両に適用し、障害物センサが障害物を検出し、
所定時間警報を発して障害物除去の注意を喚起し、所定
時間内に障害物が除去されない時に、回避制御手段を動
作させて、障害物の回避を効率良く行うことができるも
のである。
【0024】
【実施例】以下、図1乃至図22に基づき、本願発明の
一実施例を説明する。本実施例では自律走行車両とし
て、床面を走行しながら清掃する床面清掃車両1を例に
とって説明する。
【0025】図1及び図2に示すように、床面清掃車両
1は略直方体形状をなし、床面清掃車両1の下部には前
部中央に設けた1つの操舵輪3cと、後部に並設された
2つの駆動輪3a、3bとが設けられている。さらに、
床面清掃車両1の前方下部には、走行中に床面上のゴミ
を吸引する図示しない吸込口が設けられている。
【0026】駆動輪3a、3bは図3に示すように床面
清掃車両1の内部に収納された駆動モ−タ5a、5bに
よりそれぞれ駆動されるようになっている。この駆動モ
−タ5a、5bは各々が正確に正逆転いずれの方向にも
回転速度制御が可能な直流モ−タで構成される。
【0027】一方、操舵輪3cはその車輪が車軸を中心
に自由に回転可能になっていると共に、その車軸が支持
部4により左右方向に回動可能に支持されている。この
支持部4は方向制御モ−タ7の軸に連結され、その結
果、操舵輪3cは方向制御モ−タ7によりその方向が制
御される。
【0028】この方向制御モ−タ7は、例えば、サ−ボ
モ−タで、その回転角θにより操舵輪3cの方向は決定
される。同時に、方向制御モ−タ7の回転角θは外部に
出力できるようになっている。
【0029】この床面清掃車両1は大きく分けて2種類
の方向変更制御を備えている。その1つは、図4に示す
ように左右の駆動輪3a、3bをそれぞれ逆方向に同じ
速度で回転させることによる床面清掃車両1の回転で、
これにより、床面清掃車両1はほとんど移動することな
く、その位置で方向を変更する。
【0030】即ち、駆動輪3aの駆動モ−タ5aを正転
とし、駆動輪3bの駆動モ−タ5bを逆転として同じ速
度で回転させれば床面清掃車両1は駆動輪3a、3bの
車軸の中間点G1を回転中心として時計回り(右回り)
に回転する。
【0031】逆に、駆動輪3aの駆動モ−タ5aを逆転
とし、駆動輪3bの駆動モ−タ5bを正転として同じ速
度で回転させれば床面清掃車両1は中間点G1を回転中
心として反時計回り(左回り)に回転する。
【0032】また、この回転時には、駆動輪3a、3b
の作動前に操舵輪3cは横方向に向きが固定される。こ
れにより床面清掃車両1の回転時には操舵輪3cが車両
回転方向に対し抵抗となることがなく、円滑で正確な回
転動作が可能となる。この回転は後述する床面清掃車両
1の方向を直角(90度)に変更する場合(直角タ−
ン)と、180度方向を変更する場合(スピンタ−ン)
に使用される。なお、図4には直角タ−ンの場合の動作
を示している。
【0033】2つ目の方向変更制御は、図5に示すよう
に床面清掃車両1全体が大きな円を描いて回転走行する
もので、この場合、床面清掃車両1の回転中心G2は床
面清掃車両1の駆動輪3a、3bの車軸外に位置する。
この場合、操舵輪3cを回転方向の斜め所定角度αに固
定し、それぞれの駆動輪3a、3bを回転中心G2から
決まる所定の速度で同一回転方向に制御することで実施
される。
【0034】具体的には、図5に示すように、回転中心
G2から床面清掃車両1の駆動輪3a、3bの中間点G
1までの距離をR、中間点G1から操舵輪3cの車軸中
心までの距離をL、駆動輪3a、3b間の距離をWとす
ると、操舵輪3cの回転方向に対する角度α(<90
度)をarctan(L/R)に設定される。
【0035】一方、駆動輪3a、3bの速度は車軸中心
G1の速度をVとすると、回転中心G2に近い側の駆動
輪、すなわち、時計回りの回転の場合駆動輪3a、反時
計回りの回転の場合駆動輪3bの速度をVs=(R−W
/2)×V、回転中心G2に遠い側の駆動輪3aまたは
3bの速度をVf=(R+W/2)×Vに設定する。
【0036】要するに、この回転走行においては回転中
心から近い側の駆動輪と遠い側の駆動輪との速度をR−
W/2:R+W/2の比率を保って制御すればよい。
【0037】この回転は通常走行における回転動作にお
いて床面清掃車両1の方向を180度変更する場合(U
タ−ン)に使用され、この場合、π/V時間だけ上述の
速度を保持すれば床面清掃車両1は180度回動され
る。
【0038】さらに、図1及び図2に示すように、床面
清掃車両1の側面には左右それぞれに所定間隔、例えば
20cm間隔で複数の側面障害物センサ9が設けられて
いる。
【0039】この側面障害物センサ9は、その検出方向
を床面と平行で床面清掃車両1の真横方向(直進方向に
対し直角方向)に向けられ、Uタ−ン途中における障害
物を検知する。
【0040】また、床面清掃車両1の前面には、側面よ
りも狭い間隔、例えば10cm間隔で前面障害物センサ
13が設けられている。これらの障害物センサ9、13
はいずれも赤外線センサからなり、前面障害物センサ1
3は650mm以内の障害物が検出でき、側面障害物セ
ンサ9は検知範囲が前面障害物センサ13の検知距離よ
り近い距離、例えば600mm以内、にある障害物を検
出するようになっている。
【0041】従って、走行中に床面清掃車両1の前方に
障害物がある場合、その650mm手前から前面障害物
センサ13から出力が出される。一方、側面障害物セン
サ9の場合は障害物から600mm手前で出力が出され
る。
【0042】続いて、図3に基づき床面清掃車両1の制
御回路を説明する。側面障害物センサ9および前面障害
物センサ13は床面清掃車両1の内部に設けられた制御
回路15に接続されている。
【0043】また、走行中、その走行経路に障害物が検
出された時には床面清掃車両1から音声にて警報を出す
ために、床面清掃車両1にはスピ−カ17が設けられ、
このスピ−カ17も制御回路15に接続されている。
【0044】制御回路15は、プログラムが記憶された
メモリ−とこのプログラムに基づき入力された信号を処
理し、所定の出力を行うマイクロプロセッサ及びその入
出力回路から構成されている。また、方向制御モ−タ7
から出力される操舵輪3cの回転角θも制御回路15に
入力されている。制御回路15はこれらの入力信号を処
理し、その結果に基づき駆動モ−タ5a、5b、方向制
御モ−タ7などの動作を制御する。
【0045】この床面清掃車両1の基本走行パタ−ンを
図6に基づき説明する。同図に示す蛇行状の車両の基本
走行パタ−ンは予め制御回路15に記憶されている。こ
の基本走行パタ−ンは、左端から右端まで所定距離Ls
だけ直進走行し、右端においてUタ−ンし、その後、右
端から左端まで再び直進走行する。各直進走行を1走行
パタ−ンとし、これを所定回数Neだけ繰り返すことで
構成されている。
【0046】同図中G1は、駆動輪3a、3b間の中心
点であり、破線はこの中心点G1の走行軌跡を示してい
る。なお、G2は、Uタ−ン時の中心を示す。また、制
御回路15には、この走行パタ−ン中の直進走行距離L
i、直進走行回数Neも予め記憶されている。
【0047】床面清掃車両1が基本走行パタ−ンを走行
中、その走行経路に障害物が検出された時にはまず、床
面清掃車両1の走行を停止し、スピ−カ17から音声に
て「進路を開けて下さい。」等の警報を発する。障害物
が人の場合、この警報によりよけてくれるため、所定時
間停止状態を保持しその間に障害物が検出されなくなれ
ば、予定通りの走行を再開する。
【0048】一方、警報後、所定時間経過しても障害物
が継続して検出されれば、その場合は物品等の障害物で
あると判断し、回避走行を開始する。この回避走行は、
複数の回避走行パタ−ンから障害物の検出位置に応じた
回避走行パタ−ンが選択される。
【0049】この回避走行パタ−ンには4種類のパタ−
ンがあり、各回避パタ−ンの選択条件と、その回避動作
を説明する。
【0050】先ず、Uタ−ン途中に障害物を検出した時
に行われるUタ−ン途中の回避パタ−ンがある。続いて
直進走行途中の回避パタ−ンとして、障害物の検出が最
終直進走行前の直進走行途中(N<Ne)であり、かつ
その時の直進走行の残り距離が7m未満の場合に行われ
るUタ−ン型回避パタ−ン、直進走行回数Nが2回以下
(N≦2)で残りの直進走行距離が7m以上ある場合に
行われる矩形回避パタ−ン1、直進走行回数Nが2回よ
り大きく(2<N)、残りの直進走行距離Laが7m以
上ある場合に行われる矩形回避パタ−ン2がある。
【0051】なお、最終直進走行N=Neで残りの直進
走行距離が7m以下の場合、走行しなければならない残
り距離が短いため、回避は行わずその位置で全停止す
る。
【0052】Uタ−ン型回避パタ−ンでは、そこから先
の直進走行をあきらめ、Uタ−ンし、次の直進走行へと
移行する。矩形回避パタ−ン1では停止位置で次にUタ
−ンする方向に90度回動した後、1.8m直進し、そ
こで直進方向に90度回動して4m直進し、そこの位置
から再び90度回動した後直進して元の直進走行路に戻
る。
【0053】一方、矩形回避パタ−ン2では停止位置で
前回のUタ−ン方向に90度回動した後、1.8m直進
し、そこで直進方向に90度回動して4m直進し、そこ
の位置から再び90度回動した後、直進走行して元の直
進走行経路に戻る。矩形回避パタ−ン1と矩形回避パタ
−ン2はその回避方向が異なり、いずれも櫛形走行範囲
の内側方向に回避するよう設定されている。
【0054】即ち、図6において、残りの直進走行距離
が7m以上の場合、N=1、2では矩形回避パタ−ン1
が選択され、D方向への回避が行われる。一方、2<N
では矩形回避パタ−ン2が選択され、U方向の回避が行
われる。最初に設定された櫛形走行範囲の内側には壁面
等はないと考えらる。一方、櫛形走行範囲の外側は壁面
等の障害物がある可能性が高い。したがって、このよう
に櫛形走行範囲の内側に回避することで回避確率を向上
させることが可能となる。
【0055】なお、N<Neで、直進走行の残り距離が
7m未満の場合には、残り距離が少なく、障害物を回避
できたとしても残りの直進走行距離がわずかであり、逆
に回避不能な位置に入り込んでしまう可能性が高いた
め、それ以降の直進走行をあきらめ、Uタ−ンして次の
直進走行経路に移行するようになっていた。
【0056】以下、この回避走行について、制御回路1
5のフロ−チャ−トとともにその詳細を説明する。
【0057】先ず、図7のフロ−チャ−トにおいて、制
御回路15は、その走行前に走行途中に使用される各種
の制御パラメ−タを初期設定する(ステップST1)。
ここでは、右端から左端への直進走行及び左端から右端
への直進走行をそれぞれ1回にカウントする直進走行回
数カウンタNを1に設定する。
【0058】このカウンタNは、左端及び右端でのUタ
−ンなどによる直進経路移行時に1だけ加算される。更
に、ステップST1では、左端または右端からの右端ま
たは左端までの直進走行の距離を測定する直進走行距離
カウンタLaを0に、回避走行中に使用する走行距離カ
ウンタLb、Lc、回避回数カウンタnをすべて0に設
定し、各直進走行経路(N=1〜Ne)での走行距離を
決定する設定直進距離Lsに初期設定値Liを設定す
る。
【0059】続いて、最初に置かれた位置において、直
進走行距離カウンタLaの積算が開始される(ステップ
ST2)。その後、駆動モ−タ5a、5bを正転方向に
同じ速度で駆動する(ステップST3)。これにより駆
動輪3a、3bは同じ速度で回転し、床面清掃車両1は
直進走行する。この直進走行中は常時床面清掃車両1の
前面に設けられた複数の前面障害物センサ13の出力が
監視され、前方の障害物の有無が検出される(ステップ
ST4)。
【0060】前面障害物センサ13のいずれからも出力
がない場合、ステップST4の判断はNoとなり、積算
されている直進走行距離Laが設定直進距離Lsと比較
される(ステップST5)。直進走行距離Laが設定直
進距離Lsに到達するまで、または障害物が検出される
までは直進走行が続けられる。
【0061】障害物を検出することなく積算直進走行距
離Laが設定直進距離Lsに到達(一致)した場合、直
進走行距離カウンタLaは初期化(リセット)される
(ステップST6)。続いて直進走行回数カウンタNが
最終直進走行経路(N=Ne)を示しているかどうか判
断される。
【0062】N=Neの場合、床面清掃車両1の走行経
路の終点に達したと判断し、床面清掃車両1は走行を終
了し、そこで停止する(ステップST8)。
【0063】一方、N≠Neの場合、ステップST6
は、Noとなり、この場合、直進走行が終点に達した状
態と判断し、図20、図21に示すUタ−ン処理が行わ
れる。
【0064】一方、直進走行途中に前面障害物センサ1
3の少なくとも1つから出力が出された場合、ステップ
ST4がYesとなり、ステップST9へと進む。ステ
ップST9では、駆動モ−タ5a、5bの回転速度が同
期状態を保ちながら低下させられる。これにより床面清
掃車両1は減速される。減速された後、250mm直進
走行して、駆動モ−タ5a,5bは制御回路15により
停止される(ステップST10)。上述のように前面障
害物センサ13は、前方650mmの位置にある障害物
を検出できるように設定されているため、床面清掃車両
1は障害物の手前400mmで停止する。
【0065】ここで、障害物に対する警報を出力した
後、障害物が取り除かれるのを待つためのタイマt1が
スタ−トされる(ステップST11)。ついで、スピ−
カ17から音声にて「進路を開けて下さい。」の警報が
発せられる(ステップST12)。続いて依然として前
方の障害物が検出されているかどうかを判断する(ステ
ップST13)。ここで、障害物が人である場合、警報
によりよけてくれるため、所定時間停止状態を保持し、
その間に障害物が検出されなくなれば、ステップST3
へと戻り、予定の直進走行を再開する。
【0066】一方、警報後も障害物が継続して検出され
ていれば、タイマt1が7秒経過したかどうかが判断さ
れる(ステップST14)。警報を出力してから7秒間
継続して障害物が検出され続けている場合、放置された
障害物であると判断し、タイマt1をリセットし(ステ
ップST15)、回避パタ−ンの選択を開始する。
【0067】回避パタ−ンの選択は、まず、直進走行回
数カウンタNに基づき3種類に区分することから始まる
(ステップST16)。カウンタNが2以下の場合、つ
いでそれまでの直進走行距離Laが設定直進走行距離L
s−7000mmより大きいか否か、すなわち残りの直
進走行距離が7m以上あるか否かが判断される(ステッ
プST17)。
【0068】残りの直進走行距離が7m以上ある場合、
矩形回避パタ−ン1が選択される。一方、7m未満の場
合、Uタ−ン型回避パタ−ンが選択される。ステップS
T16で2<N<Neの場合も、残りの直進走行距離が
7m以上あるか否かが判断される(ステップST1
8)。残りの直進走行距離が7m以上ある場合、矩形回
避パタ−ン2が選択され、7m未満の場合はN≦2の場
合と同様に、Uタ−ン型回避パタ−ンが選択される。
【0069】最後に、障害物を検出したのが最終直進走
行中(N=Ne)であった場合も、残りの直進走行距離
が7m以上あるか否かが判断される(ステップST1
9)。残りの直進走行距離が7m以上の場合、矩形回避
パタ−ン2が選択され、未満の場合は待機状態となり、
オペレ−タの指示待ちとなる。
【0070】ここで、各種の回避走行の詳細を説明する
前に、繰り返し使用される床面清掃車両1の左右の直角
タ−ン及び180度回動(スピンタ−ン)を、各種の回
避走行の説明前にそれぞれ図9、図10を用いて説明す
る。まず、図9は左右の直角タ−ンのプログラムであ
り、方向制御モ−タ7を制御して操舵輪3cの方向を床
面清掃車両1の直進方向に対し直角をなす横方向に変更
することから始まる(ステップST200)。
【0071】続いて、時計回り(右回転)の回動の場
合、床面清掃車両1が90度右方向になるまで駆動モ−
タ5aを逆転方向に、駆動モ−タ5bを正転方向に同じ
速度で駆動し、反時計回り(左回転)の回動の場合、床
面清掃車両1が90度左方向になるまで駆動モ−タ5a
を正転方向に、駆動モ−タ5bを逆転方向に同じ速度で
駆動する(ステップST201)。
【0072】ここで、床面清掃車両1が90度回動した
ことは、時間や駆動輪3a、3bの走行距離などに基づ
き判別または決定可能である。続いて方向制御モ−タ7
をオンし、操舵輪3cの方向を床面清掃車両1の直進方
向に戻して直角タ−ン動作を終了する(ステップST2
02)。
【0073】一方、床面清掃車両1の180度タ−ン
は、直角タ−ンとほぼ同じ方法により実行される。この
場合も、まず方向制御モ−タ7は操舵輪3cの方向が横
方向になるまでオンされる(ステップST210)。
【0074】続いて、床面清掃車両1が180度回動す
るまで駆動モ−タ5aを逆転方向に、駆動モ−タ5bを
正転方向に同じ速度で駆動する(ステップST21
1)。そして床面清掃車両1が180度回動したところ
で両駆動モ−タ5a、5bを停止した後、方向制御モ−
タ7をオンし、操舵輪3cの方向を床面清掃車両1の直
進方向に戻して直角回転動作を終了する(ステップST
212)。
【0075】続いて、各種回避パタ−ンにおいて、まず
Uタ−ン型回避パタ−ンについて制御回路15の制御動
作を図11を参照して説明する。この回避パタ−ンは障
害物検出時に残りの直進走行距離が7mを切った場合に
用いられる。
【0076】最初に、直進走行距離Laの積算が停止さ
れる(ステップST20)。続いて現在の直進走行が終
了した場合に行われる予定のUタ−ンの方向が右タ−ン
(時計回りタ−ン)かどうかが判断される(ステップS
T21)。例えば、図6に示す櫛形走行パタ−ンの場
合、直進走行回数Nが奇数の直進走行中では右Uタ−ン
(時計回りUタ−ン)、偶数では左Uタ−ン(反時計回
りUタ−ン)である。
【0077】そして、次のUタ−ンが右Uタ−ンの場
合、その場所で右Uタ−ンが開始される。まず、操舵輪
3cが角度αとなるまで方向制御モ−タ7が駆動する
(ステップST22)。同時に床面清掃車両1の回転角
を180度に設定するためのタイマT1をスタ−トさせ
(ステップST23)、続いて駆動モ−タ5aを(R−
W/2)×V、駆動モ−タ5bを(R+W/2)×Vの
速度で駆動する(ステップST24)。
【0078】一方、次のUタ−ンが左Uタ−ンの場合、
左Uタ−ン実施のために方向制御モ−タ7を操舵輪3c
が角度−αとなるまで駆動し、停止させる(ステップS
T30)。同時にタイマT1をスタ−トさせ(ステップ
ST31)、続いて駆動モ−タ5aを(R+W/2)×
V、駆動モ−タ5bを(R−W/2)×Vの速度で駆動
する(ステップST32)。
【0079】ついで、丁度180度で床面清掃車両1の
回動を停止させるためタイマT1がπ/Vに達したかど
うかが判断される(ステップST35)。タイマT1が
π/Vに達するまで駆動モ−タ5a、5bの回転は継続
し、タイマT1がπ/Vに達すると、両駆動モ−タ5
a、5bが停止され(ステップST36)、次の直進走
行に備え、方向制御モ−タ7を操舵輪3cが直進方向に
なるまで駆動する(ステップST37)。
【0080】そして、直進走行回数カウンタNに1を加
算し、次の直進走行距離設定Lsをそれまでの直進走行
距離Laに設定した後、積算された直進走行距離Laと
タイマT1をリセットする(ステップST40−4
3)。これにより次の直進走行経路での直進走行の準備
を終了し、ステップST2へと戻り、次の直進走行を開
始する。
【0081】この回避走行の動作例を図12、図13を
参照して説明する。図12は、最初の直進走行経路(N
=1)で障害物30を検出した場合で、この直進走行経
路では次のUタ−ンが右Uタ−ン[時計回りUタ−ン
(経路a1)]であるため、障害物検出後の停止位置
(点a2)で右Uタ−ン(経路a3)し、次の直進走行
経路(N=2)に移行する(点a4)。
【0082】図13には、N=9<Neの直進走行経路
でかつ、残りの直進走行距離L1が7m未満の場合が示
されており、この直進走行経路では次のUタ−ンが左U
タ−ン[反時計回りUタ−ン(経路a5)]のため、障
害物検出位置で左Uタ−ン(経路a6)し、次の直進走
行経路(N=10)に移行する。なお、Uタ−ンの際、
次の直進走行経路での直進走行距離設定LsはUタ−ン
するまでの直進走行距離Laが設定されているため、次
の直進走行経路では障害物が検出されなければ初期設定
のUタ−ン位置(点a7)を越えて直進することなく、
予定の位置でUタ−ンが行われる。
【0083】次に、矩形回避パタ−ン1を図14、図1
5のフロ−チャ−ト及び床面清掃車両1の動作例を示す
図16、図17、図18に基づき説明する。矩形回避パ
タ−ン1は直進走行回数Nが2回以下で残りの距離La
が7m以上ある場合に実行される。
【0084】この場合、残りの直進走行距離は長いが、
基本走行パタ−ンの櫛形走行の初期部分であり、次のU
タ−ン方向と逆方向に回避すると、櫛形走行範囲の外部
に出てしまい、壁面等により走行が阻止される可能性が
高い。このためUタ−ン方向と同一方向に走行すること
で櫛形走行範囲の内側に向かって障害物を回避する。
【0085】この回避走行では、まず、ステップST8
0において直進走行距離Laの積算が停止され、次のU
タ−ンの方向が右Uタ−ンかどうか判断される(ステッ
プST81)。右Uタ−ンの場合、右直角タ−ンが実施
される(ステップST82)。
【0086】この動作は図16中、点b1で示されてい
る。続いて1800mmの直進走行(経路b2)が実施
される(ステップST83)。その後、左直角タ−ン
(点b3)が実施される(ステップST84)。
【0087】次のUタ−ンが左Uタ−ンの場合、最初に
左直角タ−ンが行われ、続いて1800mmの直進走行
の後、右直角タ−ンが実施される(ステップST85〜
87)。
【0088】なお、本実施例では各直進走行経路間の距
離は900mmに設定されているため、この回避動作に
より2つ後の直進走行経路(N=N+2)上に移行する
ことになる。ここで、回避回数nが1だけ加算される
(ステップST90)。
【0089】そして、一旦それまでの直進走行距離La
が、La1として一時的に記憶(ステップST91)し
た後、直進走行距離Laの積算が再開される(ステップ
ST92)とともに直進走行が開始される(ステップS
T93)(経路b4)。
【0090】この回避中の直進走行途中で残りの距離が
7000mm以下になると回避不可能として床面清掃車
両1は前進を中止し、全停止となり、走行不能として表
示及び音声でその旨を報知する(ステップST94、9
7、98)。
【0091】また、ステップST93での直進走行時に
前方に障害物が検出されるとステップST95でYes
となり、その位置(図17中、点c1)で走行を停止し
(ステップST96)、再びステップST80へと戻り
再度直進走行方向と直角方向に1800mmの回避走行
(図17中、経路c2)が行われる。
【0092】ステップST93での直進走行中障害物が
検出されることなく4000mm進めば、ステップST
99でYesとなり、直進走行が停止され(図16中、
点b5および図17中、点c3)、Laの積算も停止さ
れる(ステップST100、101)。
【0093】ついで、図15に示す元の直進走行経路に
復帰するためのプログラムが実行される。まず、次のU
タ−ンが右Uタ−ンかどうかが判断され(ステップST
129)、右Uタ−ンであれば左直角タ−ン(ステップ
ST130)、左Uタ−ンであれば右直角タ−ン(ステ
ップST131)が行われる。この経路復帰途中に障害
物があった場合、再度回避中の走行経路に戻るために復
帰走行距離Lbの積算が開始される(ステップST13
2)。その後、直進走行が開始される(ステップST1
33)。この直進走行中には前面障害物の有無が検知さ
れる(ステップST134)。
【0094】障害物が検出されない場合、ステップST
135で、復帰走行距離Lbがn×1800mmに達し
たか否かが判断される。障害物が検出されず、復帰走行
距離Lbがn×1800mmに達すれば、回避前の直進
走行経路上に戻ったとしてその位置(図16中、点b6
および図17中、点c4)で直進走行は停止される(ス
テップST136)。
【0095】そして、次のUタ−ンが右Uタ−ンかどう
かが判断され(ステップST137)、右Uタ−ンであ
れば右直角タ−ン(ステップST138)、左Uタ−ン
であれば左直角タ−ン(ステップST139)が行われ
る。この結果、床面清掃車両1は元の直進走行経路に戻
り、所期の直進走行制御に戻る前に、回避復帰のために
使用した制御デ−タLbをリセットし(ステップST1
40)し、ステップST2の直進走行経路の制御に戻
る。
【0096】一方、ステップST134にて回避走行経
路から元の直進走行経路に復帰のための直進走行中に前
方障害物センサ13から障害物検知の信号が出力された
場合、そこで直進走行を中止する(図18中、点d2)
とともに走行復帰距離Lbの積算を停止する(ステップ
ST141、142)。続いて再度回避走行経路に戻る
ために図9のフロ−チャ−トに示す180度タ−ンが実
施され(ステップST143)、続いて再回避距離Lc
の積算を開始するとともに、直進走行が開始される(ス
テップST144、145)。この直進走行は復帰走行
距離Lbと再回避距離Lcとが一致するまで続けられ、
一致した時、ステップST146はYesとなり回避走
行経路上に復帰(図18中、点d1)したとして走行が
停止される(ステップST147)。
【0097】その後、回避復帰のために使用した制御デ
−タLb、Lcをリセットする(ステップST14
8)。リセット後、次のUタ−ンが右Uタ−ンかどうか
判断し(ステップST149)、右Uタ−ンの場合、左
直角タ−ンが実施され(ステップST150)、左Uタ
−ンの場合、右直角タ−ンが行なわれる(ステップST
151)。
【0098】この直角タ−ンにより床面清掃車両1は、
車両の進行方向も含め回避走行経路に復帰する。したが
って、再びステップST91(図14)の回避走行経路
上の制御に戻る。図18の例では1回目の回避復帰途
中、障害物が検出されたため回避走行経路に戻り、2回
目の回避復帰により元の直進走行経路に復帰できた場合
を示している。
【0099】次に、障害物を検出したのが2<Nでかつ
残りの直進走行距離が7m以上ある場合に選択される矩
形回避パタ−ン2を説明する。この回避パタ−ンは上述
の矩形回避パタ−ン1と類似し、その一部のみが相違す
るため、フロ−チャ−トは省略し、矩形回避パタ−ン1
のフロ−チャ−トとの相違点及び動作例だけを説明す
る。
【0100】この矩形回避パタ−ン2では矩形回避パタ
−ン1とは逆に進行方向とは反対方向(図6中のU方
向)の直進走行経路に回避する。この点以外に相違はな
く、この場合のフロ−チャ−トは、矩形回避パタ−ン1
のフロ−チャ−ト図14、図15中のステップST8
1、129、137、149の判断内容「次は右タ−
ン」を「次は左タ−ン」に変更したものである。
【0101】図19は、最終直進走行経路上に障害物3
0が置かれていた場合を示しており、床面清掃車両1
は、障害物30を検出し、右直角タ−ンを行い(点e
1)、1800mm直進走行した(経路e2)後、左直
角タ−ンし(点e3)、2つ前の直進走行経路(N=N
e−2)を4000mm直進(経路e4)する。その
後、右直角タ−ンし(点e5)、1800mm直進走行
(経路e6)して元の直進走行経路上に復帰し、その位
置(点e7)で左直角タ−ンする。その後、所定の直進
走行経路上を直進(経路e8)し、最終位置Eに到達す
る。
【0102】続いて、各直進走行経路の最終点到達後の
Uタ−ン動作及びUタ−ン中の障害物回避走行につい
て、図20、図21のフロ−チャ−ト及びUタ−ン動作
中の回避動作を示す図16を用いて説明する。
【0103】直進走行経路の終点(La=Ls)に至っ
た(図7のステップST5)後、予定のUタ−ンが右U
タ−ンか否かが判断される(ステップST155)。右
Uタ−ンの場合、右Uタ−ン実施のため方向制御モ−タ
7を操舵輪3cが角度αとなるまで駆動する(ステップ
ST156)。
【0104】一方、左Uタ−ンの場合、左Uタ−ン実施
のため方向制御モ−タ7を操舵輪3cが角度−αとなる
まで駆動する(ステップST157)。そして、いずれ
の場合も、180度で回転を停止させるためのタイマT
1をスタ−トさせる(ステップST158)。
【0105】同時に右Uタ−ンの場合は駆動モ−タ5a
を(R−W/2)×V、駆動モ−タ5bを(R+W/
2)×Vの速度で駆動する(ステップST159、16
0)。左Uタ−ンの場合は、駆動モ−タ5aを(R+W
/2)×V、駆動モ−タ5bを(R−W/2)×Vの速
度で駆動する(ステップST159、161)。
【0106】続いて左、右のいずれのUタ−ンでも側面
障害物センサ9が障害物を検出したか否かが判別される
(ステップST162)。障害物が検出されなかった場
合、タイマT1がπ/Vに達したか否かが判別される
(ステップST163)。タイマT1がπ/Vに達した
場合、180度のUタ−ンが終了したとして、両駆動モ
−タ5a、5bが停止される(ステップST164)。
【0107】続いて、次の直進走行に備え、方向制御モ
−タ7を操舵輪3cが直進方向になるまで駆動した(ス
テップST165)後、直進走行回数カウンタnに1を
加算し、直進走行距離設定Lsを初期値のLiに設定
し、タイマT1をリセットする(ステップST16
6)。これにより次の直進走行経路での直進走行の準備
を終了し、ステップST2へと戻る。
【0108】一方、タイマT1がπ/Vに達する前に、
すなわち、180度のUタ−ン途中に側面障害物センサ
9により障害物30が検出された場合、ステップST1
62からステップST167へ移行し、ここで、両駆動
モ−タ5a、5bが停止される(図22中、点f1)。
同時にタイマT1も停止される(ステップST16
8)。ここで直進走行途中の前方障害物検出時と同様に
警報を発し、障害物の除去待ち制御を行う。
【0109】即ち、タイマt1がスタ−トされ、スピ−
カ17から音声にて「進路を開けて下さい。」の警報が
発せられる(ステップST169、170)。続いてタ
イマt1が7秒経過したかどうかが判断され(ステップ
ST171)、7秒経過するまで依然として側方の障害
物が検出されているかどうかが検知される(ステップS
T172)。
【0110】ここで、警報出力から7秒以内に障害物が
検出されなくなれば、その時点でステップST172か
らステップST173へと移り、タイマt1をリセット
し、タイマT1の積算を再開し(ステップST17
4)、ステップST159へと戻り、予定のUタ−ン動
作を再開する。
【0111】一方、警報を出力してから7秒間継続して
側方に障害物が検出され続けている場合、タイマt1を
リセットし(ステップST175)、Uタ−ン途中にお
ける障害物回避パタ−ンの動作を開始する。
【0112】この回避パタ−ンは、側面に障害物を検出
して停止した位置から、そのままの状態でUタ−ン開始
位置まで逆走し、さらに元の直進走行経路も所定距離だ
け逆走する。そして、所定距離逆走した位置で直角タ−
ンにより次の直進走行経路に移行してUタ−ンの障害と
なった障害物を回避する。
【0113】図21に示すように、制御プログラムでは
まず、Uタ−ン途中の停止位置から元の直進走行経路に
一旦復帰するために、タイマT2が動作開始され(ステ
ップST176)、実行中であったUタ−ンが右Uタ−
ンであったかどうかが判別される(ステップST17
7)。
【0114】右Uタ−ンの場合、駆動モ−タ5aを(R
−W/2)×V、駆動モ−タ5bを(R+W/2)×V
の速度で逆転駆動する(ステップST178)。
【0115】一方、左タ−ンであった場合、駆動モ−タ
5aを(R+W/2)×V、駆動モ−タ5bを(R−W
/2)×Vの速度で逆転駆動する(ステップST17
9)。ステップST178または179は、タイマT2
がタイマT1に一致するまで維持される(ステップST
180)。タイマT1はUタ−ン開始から側方の障害物
検出までの時間を示すため、このT1と同じ時間だけ、
同じ速度で逆走した時点で車両1は、Uタ−ン開始点、
すなわち、走行してきた直進走行経路の終点(図22
中、点f2)の位置まで戻っていることになる。
【0116】従って、ステップST180がYesとな
った時に、駆動モ−タ5a、5bは共に停止され、続い
て方向制御モ−タ7が操舵輪3cが直進方向になるまで
駆動される(ステップST181、182)。その後、
駆動モ−タ5a、5bが等速で逆回転され、2000m
mだけ床面清掃車両1を後進させる(ステップST18
3、184)。
【0117】この結果、床面清掃車両1は元の直進走行
経路上の点f3の位置で停止する。ここで、次の直進走
行経路へ移行するために実行途中であったUタ−ンが右
Uタ−ンであったかどうかが判断される(ステップST
185)。
【0118】右Uタ−ンであった場合、右直角タ−ンが
行われた後、900mmの直進走行が行われ、次の直進
走行経路上に乗った所(図22中、点f4)で、再度右
直角タ−ンが実施される(ステップST188)。
【0119】一方、実行途中のUタ−ンが左Uタ−ンの
場合、左直角タ−ン後、900mm直進走行し、再度左
直角タ−ンする(ステップST189〜191)。
【0120】従って、いずれの方向のUタ−ン途中にお
いてもステップST188、191終了時には床面清掃
車両1は次の直進走行経路(N=N+1)上で予定の進
行方向に向いて停止している。
【0121】そのため、両ステップの後は次の直進走行
を開始する前の初期設定をステップST192にて行
う。この初期設定は、まず、直進走行回数カウンタNに
1加算すると共に、回避走行により2m分(図22中f
2,f3間)だけ直進走行距離を減らしたことによる直
進走行距離設定の補正、LsにLi−2000mmを設
定、回避制御に使用したタイマT1、T2をリセットす
る。そして、ステップST192の初期設定後、ステッ
プST2の次の直進走行経路の走行制御に戻る。
【0122】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、所定距離
だけ直進した後、時計回り、反時計回りの内のいずれか
一の方向[本実施例では、時計回り(右方向)とした
が、場所によっては、反時計回り(左方向)としても良
い。]に180度回動する第1の走行パタ−ンと、所定
距離だけ直進した後、前記一の方向と反対の方向[本実
施例では、反時計回り(左方向)としたが、第1の走行
パタ−ンにおいて、時計回り(右方向)としたのであれ
ば、一の方向と反対の方向とは、反時計回り(左方向)
であり、第1の走行パタ−ンにおいて、反時計回り(左
方向)としたのであれば、一の方向と反対の方向とは、
時計回り(右方向)である。]に180度回動する第2
の走行パタ−ンとを交互に繰り返す櫛形走行経路の直進
走行中に障害物を検出した時、左右いずれかの方向に回
動して側方へ走行することで障害物を回避することがで
きる。
【0123】また、請求項2記載の発明によれば、直進
走行後に時計回り、反時計回りの内のいずれか一の方向
[本実施例では、時計回り(右方向)としたが、場所に
よっては、反時計回り(左方向)としても良い。]に1
80度回動する第1の走行パタ−ンと直進走行後に前記
一の方向と反対の方向[本実施例では、反時計回り(左
方向)としたが、第1の走行パタ−ンにおいて、時計回
り(右方向)としたのであれば、一の方向と反対の方向
とは、反時計回り(左方向)であり、第1の走行パタ−
ンにおいて、反時計回り(左方向)としたのであれば、
一の方向と反対の方向とは、時計回り(右方向)であ
る。]に180度回動する第2の走行パタ−ンとを繰り
返して櫛形走行する途中に障害物を検出した場合、第
1、第2の走行パタ−ンの繰り返し回数が第1の所定値
以下の場合、第1の走行パタ−ン中であれば一の方向
へ、第2の走行パタ−ン中であれば、一の方向と反対の
方向に90度回動することにより走行開始の初期段階に
おいて予め定められた櫛形の走行範囲の内側に走行して
障害物を回避する。このため、櫛形走行範囲外に回避す
るよりも壁面等の障害物に再度走行を邪魔される可能性
が低く、回避確率の高い走行が可能となる。
【0124】また、請求項3記載の発明では請求項2の
発明に加え、障害物の検出時点で第1、第2の走行パタ
−ンの繰り返し回数が第1の所定値より大きい場合、第
1の走行パタ−ン中であれば一の方向と反対の方向[本
実施例では、反時計回り(左方向)とした。]へ、第2
の走行パタ−ン中であれば、一の方向[本実施例では、
時計回り(右方向)とした。]に90度回動することに
より走行開始の初期段階および後半のいずれにおいても
予め定められた櫛形の走行範囲の内側に走行して障害物
を回避する。このため、櫛形走行範囲外に回避するより
も壁面等の障害物に再度走行を邪魔される可能性が低
く、回避確率の高い走行が可能となる。
【0125】また、請求項4記載の発明によれば、直進
走行後に時計回り、反時計回りの内のいずれか一の方向
[本実施例では、時計回り(右方向)としたが、場所に
よっては、反時計回り(左方向)としても良い。]に1
80度回動する第1の走行パタ−ンと直進走行後に前記
一の方向と反対の方向[本実施例では、反時計回り(左
方向)としたが、第1の走行パタ−ンにおいて、時計回
り(右方向)としたのであれば、一の方向と反対の方向
とは、反時計回り(左方向)であり、第1の走行パタ−
ンにおいて、反時計回り(左方向)としたのであれば、
一の方向と反対の方向とは、時計回り(右方向)であ
る。]に180度回動する第2の走行パタ−ンとを繰り
返して櫛形走行する途中に障害物を検出した場合、第
1、第2の走行パタ−ンの繰り返し回数が第1の所定値
以上の場合、第1の走行パタ−ン中であれば一の方向
[本実施例では、時計回り(右方向)とした。]へ、第
2の走行パタ−ン中であれば、一の方向と反対の方向
[本実施例では、反時計回り(左方向)とした。]に9
0度回動することにより櫛形走行の後半部分において予
め定められた櫛形の走行範囲の内側に走行して障害物を
回避する。このため、櫛形走行範囲外に回避するよりも
壁面等の障害物に走行を邪魔される可能性が低く、回避
確率の高い走行が可能となる。
【0126】また、請求項5記載の発明によれば、直進
走行中に障害物を検出した時、時計回り、反時計回りの
いずれかの方向に180度回動することで障害物を回避
することができる。
【0127】また、請求項6記載の発明によれば、直進
走行後に時計回り、反時計回りの内のいずれか一の方向
[本実施例では、時計回り(右方向)としたが、場所に
よっては、反時計回り(左方向)としても良い。]に1
80度回動する第1の走行パタ−ンと直進走行後に前記
一の方向と反対の方向[本実施例では、反時計回り(左
方向)としたが、第1の走行パタ−ンにおいて、時計回
り(右方向)としたのであれば、一の方向と反対の方向
とは、反時計回り(左方向)であり、第1の走行パタ−
ンにおいて、反時計回り(左方向)としたのであれば、
一の方向と反対の方向とは、時計回り(右方向)であ
る。]に180度回動する第2の走行パタ−ンとを繰り
返して櫛形走行する直進走行途中に障害物を検出した場
合、第1の走行パタ−ン中であれば一の方向[本実施例
では、時計回り(右方向)とした。]へ、第2の走行パ
タ−ン中であれば、一の方向と反対の方向[本実施例で
は、反時計回り(左方向)とした。]に180度回動し
て次の直進走行経路に移行することで、障害物を回避す
るとともに次の走行経路の走行を継続することができ
る。
【0128】また、請求項7記載の発明によれば、直進
走行後に時計回り、反時計回りの内のいずれか一の方向
[本実施例では、時計回り(右方向)としたが、場所に
よっては、反時計回り(左方向)としても良い。]に1
80度回転する第1の走行パタ−ンと直進走行後に前記
一の方向と反対の方向[本実施例では、反時計回り(左
方向)としたが、第1の走行パタ−ンにおいて、時計回
り(右方向)としたのであれば、一の方向と反対の方向
とは、反時計回り(左方向)であり、第1の走行パタ−
ンにおいて、反時計回り(左方向)としたのであれば、
一の方向と反対の方向とは、時計回り(右方向)であ
る。]に180度回動する第2の走行パタ−ンとを繰り
返して櫛形走行する直進走行途中に障害物を検出した場
合、その際の残りの直進走行距離が所定値以下の場合、
第1の走行パタ−ン中であれば一の方向[本実施例で
は、時計回り(右方向)とした。]へ、第2の走行パタ
−ン中であれば、一の方向と反対の方向[本実施例で
は、反時計回り(左方向)とした。]に180度回動し
て次の直進走行経路に移行することで第1、第2の走行
パタ−ンにおいて、残りの走行距離が短ければ、それ以
上その走行パタ−ン上を走行するのを止めて次の走行パ
タ−ンへと移行することで、回避不能状態へと陥ること
を避ける。また、残りの直進走行距離が所定値より大
で、第1、第2の走行パタ−ンの繰り返し回数が第1の
所定値より大きい場合、第1の走行パタ−ン中であれば
一の方向と反対の方向[本実施例では、反時計回り(左
方向)とした。]へ、第2の走行パタ−ン中であれば、
一の方向[本実施例では、時計回り(右方向)とし
た。]に90度回動し、残りの直進走行距離が所定値よ
り大で、第1、第2の走行パタ−ンの繰り返し回数が第
1の所定値以下の場合、第1の走行パタ−ン中であれば
一の方向[本実施例では、時計回り(右方向)とし
た。]へ、第2の走行パタ−ン中であれば、一の方向と
反対の方向[本実施例では、反時計回り(左方向)とし
た。]に90度回動することで、回避時は櫛形の走行経
路範囲の内側に走行する。このため、櫛形走行範囲外に
回避するよりも壁面等の障害物に走行を邪魔される可能
性が低く、回避確率の高い走行が可能となる。
【0129】請求項8記載の発明は、自律走行車両を、
床面を走行しながら清掃する自律清掃車両に適用し、障
害物センサが障害物を検出し、所定時間警報を発して注
意を喚起して障害物を積極的に除去するようにし、所定
時間内に障害物が除去されない時に、回避制御手段を動
作させて、障害物の回避を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る床面清掃車両
の概略的正面図である。
【図2】図2は、図1の床面清掃車両の概略的側面図で
ある。
【図3】図3は、図1の床面清掃車両の制御ブロック図
である。
【図4】図4は、図1の床面清掃車両の時計回りの直角
タ−ン状態を示す概略的な図である。
【図5】図5は、図1の床面清掃車両のUタ−ン状態を
示す概略的な図である。
【図6】図6は、図1の床面清掃車両の基本走行パタ−
ン(櫛形走行)を示す概略的な図である。
【図7】図7は、図1の床面清掃車両のメイン制御フロ
−チャ−トである。
【図8】図8は、図1の床面清掃車両のメイン制御フロ
−チャ−トである。
【図9】図9は、図1の床面清掃車両の直角タ−ンの制
御フロ−チャ−トである。
【図10】図10は、図1の床面清掃車両の180度タ
−ンの制御フロ−チャ−トである。
【図11】図11は、図1の床面清掃車両の障害物回避
走行パタ−ンの1つであるUタ−ン型回避パタ−ンの制
御フロ−チャ−トである。
【図12】図12は、図1の床面清掃車両のUタ−ン型
回避パタ−ンによる障害物回避走行の一例を示す図であ
る。
【図13】図13は、図1の床面清掃車両のUタ−ン型
回避パタ−ンによる障害物回避走行の他の例を示す図で
ある。
【図14】図14は、図1の床面清掃車両の障害物回避
走行パタ−ンの1つである矩形回避パタ−ン1の制御フ
ロ−チャ−トである。
【図15】図15は、図14に示す矩形回避パタ−ン1
の制御フロ−チャ−トの続く制御フロ−チャ−トであ
る。
【図16】図16は、図1の床面清掃車両の矩形回避パ
タ−ン1による障害物回避走行の一例を示す図である。
【図17】図17は、図1の床面清掃車両の矩形回避パ
タ−ン1による障害物回避走行の他の例を示す図であ
る。
【図18】図18は、図1の床面清掃車両の矩形回避パ
タ−ン1による障害物回避走行のさらに他の例を示す図
である。
【図19】図19は、図1の床面清掃車両の障害物回避
走行パタ−ンの1つである矩形回避パタ−ン2による障
害物回避走行の一例を示す図である。
【図20】図20は、図1の床面清掃車両のUタ−ン時
の制御フロ−チャ−トである。
【図21】図21は、図20に示すUタ−ン時の制御フ
ロ−チャ−トに続く制御フロ−チャ−トである。
【図22】図22は、図1の床面清掃車両のUタ−ン時
の障害物回避走行の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・自律走行車両(床面清掃車両) 3a、3b・・・・・・駆動輪 3c・・・・・・・・・操舵輪 5a、5b・・・・・・駆動モ−タ 5c・・・・・・・・・方向制御モ−タ 9・・・・・・・・・・側面障害物センサ 15・・・・・・・・・制御回路 13・・・・・・・・・前面障害物センサ 17・・・・・・・・・スピ−カ 30・・・・・・・・・障害物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定距離だけ直進した後、時計回り、反
    時計回りの内のいずれか一の方向に180度回動する第
    1の走行パタ−ンと、所定距離だけ直進した後、前記一
    の方向と反対の方向に180度回動する第2の走行パタ
    −ンとを交互に繰り返すことで櫛形に走行する自律走行
    車両であって、前記自律走行車両の前面に設けられた障
    害物センサと、直進走行中に前記障害物センサが障害物
    を検出した時、前記自律走行車両を回動する回避走行パ
    タ−ンを制御する回避制御手段とを設けたことを特徴と
    する自律走行車両。
  2. 【請求項2】 初期位置から最終位置までの間に、所定
    距離だけ直進した後、時計回り、反時計回りの内のいず
    れか一の方向に180度回動する第1の走行パタ−ン
    と、所定距離だけ直進した後、前記一の方向と反対の方
    向に180度回動する第2の走行パタ−ンとを交互に所
    定回数だけ繰り返すことで櫛形に走行する自律走行車両
    であって、前記自律走行車両の前面に設けられた障害物
    センサと、初期位置から前記第1、前記第2の走行パタ
    −ンの繰り返し回数をカウントする繰り返し回数カウン
    ト手段と、この繰り返し回数カウント手段のカウント数
    が第1の所定値以下の直進走行中に前記障害物センサが
    障害物を検出した時、走行パタ−ンに基づき前記第1の
    走行パタ−ン中であれば前記一の方向へ、前記第2の走
    行パタ−ン中であれば前記一の方向とは反対の方向に回
    動する回避走行パタ−ンを制御する回避制御手段とを設
    けたことを特徴とする自律走行車両。
  3. 【請求項3】 繰り返し回数カウント手段のカウント数
    が第1の所定値より大きい回数の直進走行中に障害物セ
    ンサが障害物を検出した時、その時実行中の走行パタ−
    ンに基づき第1の走行パタ−ン中であれば一の方向とは
    反対の方向へ、第2の走行パタ−ン中であれば前記一の
    方向に90度回動する回避走行パタ−ンを制御する回避
    制御手段とを設けた請求項2記載の自律走行車両。
  4. 【請求項4】 初期位置から最終位置までの間に、所定
    距離だけ直進した後、時計回り、反時計回りの内のいず
    れか一の方向に180度回動する第1の走行パタ−ン
    と、所定距離だけ直進した後、前記一の方向と反対の方
    向に180度回動する第2の走行パタ−ンとを交互に所
    定回数だけ繰り返すことで櫛形に走行する自律走行車両
    であって、前記自律走行車両の前面に設けられた障害物
    センサと、初期位置から前記第1、前記第2の走行パタ
    −ンの繰り返し回数をカウントする繰り返し回数カウン
    ト手段と、この繰り返し回数カウント手段のカウント数
    が第1の所定値より大きい直進走行中に前記障害物セン
    サが障害物を検出した時、その時実行中の走行パタ−ン
    に基づき前記第1の走行パタ−ン中であれば前記一の方
    向と反対の方向へ、前記第2の走行パタ−ン中であれば
    前記一の方向に90度回動する回避走行パタ−ンを制御
    する回避制御手段とを設けたことを特徴とする自律走行
    車両。
  5. 【請求項5】 所定距離だけ直進した後、時計回り、反
    時計回りの内のいずれか一の方向に180度回動する第
    1の走行パタ−ンと、所定距離だけ直進した後、前記一
    の方向と反対の方向に180度回動する第2の走行パタ
    −ンとを交互に所定回数だけ繰り返すことで櫛形に走行
    する自律走行車両であって、前記自律走行車両の前面に
    設けられた障害物センサと、直進走行中に前記障害物セ
    ンサが障害物を検出した場合、180度回動する回避走
    行パタ−ンを制御する回避制御手段とを設けたことを特
    徴とする自律走行車両。
  6. 【請求項6】 所定距離だけ直進した後、時計回り、反
    時計回りの内のいずれか一の方向に180度回動する第
    1の走行パタ−ンと、所定距離だけ直進した後、前記一
    の方向と反対の方向に180度回動する第2の走行パタ
    −ンとを交互に所定回数だけ繰り返すことで櫛形に走行
    する自律走行車両であって、前記自律走行車両の前面に
    設けられた障害物センサと、直進走行中に前記障害物セ
    ンサが障害物を検出した場合、その時実行中の走行パタ
    −ンに基づき前記第1の走行パタ−ン中であれば前記一
    の方向へ、前記第2の走行パタ−ン中であれば前記一の
    方向とは反対の方向に180度回動し、次の走行パタ−
    ンの直進走行の途中に移行する回避走行パタ−ンを制御
    する回避制御手段とを設けたことを特徴とする自律走行
    車両。
  7. 【請求項7】 初期位置から最終位置までの間に、所定
    距離だけ直進した後、時計回り、反時計回りの内のいず
    れか一の方向に180度回動する第1の走行パタ−ン
    と、所定距離だけ直進した後、前記一の方向と反対の方
    向に180度回動する第2の走行パタ−ンとを交互に所
    定回数だけ繰り返すことで櫛形に走行する自律走行車両
    であって、初期位置から前記第1、前記第2の走行パタ
    −ンの繰り返し回数をカウントする繰り返し回数カウン
    ト手段と、前記自律走行車両の前面に設けられた障害物
    センサと、前記第1、前記第2の走行パタ−ンでの走行
    中に残りの直進走行距離を算出する残り距離算出手段
    と、この残り距離算出手段で算出された残りの走行距離
    が所定値以下の時に前記障害物センサが障害物を検出し
    た場合、その時実行中の走行パタ−ンに基づき前記第1
    の走行パタ−ン中であれば前記一の方向へ、前記第2の
    走行パタ−ン中であれば前記一の方向とは反対の方向に
    180度回動し、次の走行パタ−ンの直進走行の途中に
    移行する第1の回避制御手段と、前記残り距離算出手段
    で算出された残りの走行距離が前記所定値より大で、か
    つ前記繰り返し回数カウント手段のカウント数が第1の
    所定値より大きい直進走行中に前記障害物センサが障害
    物を検出した場合、その時実行中の走行パタ−ンに基づ
    き前記第1の走行パタ−ン中であれば前記一の方向とは
    反対の方向へ、前記第2の走行パタ−ン中であれば前記
    一の方向に90度回動する第2の回避制御手段と、前記
    残り距離算出手段で算出された残りの走行距離が前記所
    定値より大で、かつ前記繰り返し回数カウント手段のカ
    ウント数が第1の所定値以下の直進走行中に前記障害物
    センサが障害物を検出した場合、その時実行中の走行パ
    タ−ンに基づき前記第1の走行パタ−ン中であれば前記
    一の方向へ、前記第2の走行パタ−ン中であれば前記一
    の方向と反対の方向に90度回動する第3の回避制御手
    段とを設けたことを特徴とする自律走行車両。
  8. 【請求項8】 自律走行車両は、床面を走行しながら清
    掃する床面清掃車両であって、障害物センサが障害物を
    検出し、所定時間警報を発すると共に前記所定時間内に
    前記障害物が除去されない時に、回避制御手段を動作さ
    せる請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項
    6、請求項7の内のいずれかに記載の自律走行車両。
JP7321519A 1995-12-11 1995-12-11 自律走行車両 Pending JPH09160646A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7321519A JPH09160646A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 自律走行車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7321519A JPH09160646A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 自律走行車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09160646A true JPH09160646A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18133482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7321519A Pending JPH09160646A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 自律走行車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09160646A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006155349A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Sony Corp 追尾方法、追尾装置、追尾システム及び追尾プログラム
JP2015009109A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 佐古 曜一郎 自走式電気掃除装置
JP2015152944A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 シャープ株式会社 自走式電子機器
JP2016012257A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 日本信号株式会社 ロボット装置
CN110462540A (zh) * 2017-02-02 2019-11-15 云海智行股份有限公司 用于辅助机器人设备的系统和方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006155349A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Sony Corp 追尾方法、追尾装置、追尾システム及び追尾プログラム
JP2015009109A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 佐古 曜一郎 自走式電気掃除装置
JP2015152944A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 シャープ株式会社 自走式電子機器
JP2016012257A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 日本信号株式会社 ロボット装置
CN110462540A (zh) * 2017-02-02 2019-11-15 云海智行股份有限公司 用于辅助机器人设备的系统和方法
JP2020507164A (ja) * 2017-02-02 2020-03-05 ブレーン コーポレーションBrain Corporation ロボット装置を支援するためのシステムおよび方法
US11691286B2 (en) 2017-02-02 2023-07-04 Brain Corporation Systems and methods for assisting a robotic apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6138063A (en) Autonomous vehicle always facing target direction at end of run and control method thereof
JP4783427B2 (ja) 駐車指示を出力する方法および装置
JP3721973B2 (ja) 車両の操舵装置
CN101405174B (zh) 回避操作计算装置、回避控制装置、具备各装置的车辆、回避操作计算方法及回避控制方法
JPH04333902A (ja) 清掃機の自動走行清掃方式
JPH09206258A (ja) 清掃ロボットの制御方法
JPH10214114A (ja) ロボットの自律走行方法および自律走行ロボットの制御装置
JP2010018074A (ja) 駐車支援装置および駐車支援方法
JPS62154008A (ja) 自走ロボツトの走行制御方法
JP5304143B2 (ja) 自律走行制御装置、自律走行制御方法、及び自走車両
JPH09160646A (ja) 自律走行車両
JPH0884696A (ja) 清掃ロボットの制御方法及びその装置
JPH075922A (ja) 無人作業車の操舵制御方法
JPH04356277A (ja) 四輪操舵車の車庫出し制御装置
JP2940300B2 (ja) 自律走行方式の無人搬送車における方向指示方式
JP2608260B2 (ja) 作業車両における運行制御装置
JP2003200754A (ja) 車両の追従走行装置
JP2608509B2 (ja) 移動体の障害物回避方法
JP2711837B2 (ja) 自動走行する車両の走行制御装置
JPH0833770B2 (ja) 自走車の操向位置検出装置
JPH06149364A (ja) 無人走行車の制御装置
JPH07295643A (ja) 走行経路制御装置
JP2609890B2 (ja) 自走式作業車
JPH08215116A (ja) 自走式掃除機
JPH09114523A (ja) 自律走行車両及び自律走行車両の運転方法