JPH09159769A - 大面積放射線検出器 - Google Patents

大面積放射線検出器

Info

Publication number
JPH09159769A
JPH09159769A JP32192095A JP32192095A JPH09159769A JP H09159769 A JPH09159769 A JP H09159769A JP 32192095 A JP32192095 A JP 32192095A JP 32192095 A JP32192095 A JP 32192095A JP H09159769 A JPH09159769 A JP H09159769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
scintillator
radiation detector
layer
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32192095A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Ishibashi
三男 石橋
Tatsuo Tone
龍夫 刀禰
Akira Yunoki
彰 柚木
Yorimasa Endo
順政 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP32192095A priority Critical patent/JPH09159769A/ja
Publication of JPH09159769A publication Critical patent/JPH09159769A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】検出面全域で高感度かつ均一な測定を実現で
き、薄型・軽量で扱い容易な大面積放射線検出器を提供
すること。 【解決手段】放射線が通過することにより発生するシン
チレーションの光を電気パルス信号に変換して計数する
大面積放射線検出器であり、板状のシンチレータからな
り検出面に対応した面積を有するシンチレータ層21
と、入射光を波長変換してファイバ軸方向に伝達するフ
ァイバ状の光波長シフタ22′を平面的に複数配列して
なりシンチレータ層21の検出面と反対側の面に密着し
て配置された波長シフタ層22と、この波長シフタ層2
2を形成するファイバ状の光波長シフタ22′の端部に
接続された光電子増倍管23a,23bとを具備して構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所等の
原子力施設において人体、衣服、物品等の放射能汚染の
有無を監視するために装備される体表面モニタ、ランド
リモニタ、物品搬出モニタ等の検出器として使用される
大面積放射線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】人体、衣服、物品等の放射能汚染測定に
は、平面的な広がりを持つ物体表面に対応して放射線検
出面を大型化した放射線検出器(以下、「大面積放射線
検出器」と呼ぶ)が用いられている。大面積放射線検出
器には、ファイバ状のシンチレータを二次元的に並べて
検出面を大面積化したものや、シンチレータを平板状に
して検出面を大面積化したものがある。
【0003】図31は、ファイバ状シンチレータを二次
元的に並べて大面積化した大面積放射線検出器の構成例
を示している。複数のファイバ状シンチレータ1を平面
状に並べると共に、ファイバ状シンチレータ1の両端部
に光電子増倍管2a,2bを接続している。ファイバ状
シンチレータ1に外乱光が入るのを防止するためファイ
バ状シンチレータ1及び光電子増倍管2a,2bは遮光
膜3で覆っている。ファイバ状シンチレータ1を伝播し
た光を検出する光電子増倍管2a,2bの出力を同時計
数回路5を通して計数する。その計数値で示される被検
体表面から放出される放射線量に基づいて放射能汚染の
判定を行うことができる。
【0004】図32は、シンチレータを平板状にして検
出面を大面積化した大面積放射線検出器の構成例を示し
ている。平板シンチレータ6に複数の光電子増倍管7
a,7bを対面配置した状態で検出器ケース8に収納
し、検出面に相当する検出器ケース8の開口面を遮光膜
9で覆うようにしている。光電子増倍管7a,7bの出
力は増幅器10a,10bを介して同時計数回路5に取
り込み、同時計数回路5の出力を計数する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たファイバ状シンチレータを並べて大面積化した大面積
放射線検出器は、ファイバ状シンチレータ自体に光の吸
収効果があるため、放射線の入射により発生した光の伝
達効率を低下させることとなり、測定感度を上げようと
しても限界があった。
【0006】また、平板状シンチレータを用いて大面積
化した大面積放射線検出器は、平板シンチレータ6と光
電子増倍管7a,7bを検出器ケース8に収納する構造
であり、かつ平板シンチレータ6と光電子増倍管7a,
7bとの間隔を十分に確保する必要があることから、装
置が大型化し重量も重くなるといった欠点がある。
【0007】しかも、平板状シンチレータで発光した光
がケース内部で反射してから光電子増倍管7a,7bに
入射するため、平板状シンチレータ,光電子増倍管間の
光伝達率が距離的に近いところでは高く、逆に遠い所で
は低くなる傾向を示す。そのため、シンチレータの発光
場所依存性が大きく、感度のムラが発生していた。一般
的に、検出面の中央部が、光電子増倍管の光電面に近い
ため、感度が高く、周辺部で感度が低くなる傾向にあ
る。感度ムラのある大面積放射線検出器で放射能汚染を
測定すると、同一レベルの汚染であっても、中央部で測
定したときには汚染レベルが高く検出され、周辺部で測
定したときは汚染レベルが低く検出されることになる。
【0008】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、検出面全域で高感度かつ均一な測定を実現
でき、薄型・軽量で扱い容易な大面積放射線検出器を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のような手段を講じた。請求項1に対
応する本発明は、放射線が通過することにより発生する
シンチレーションの光を電気パルス信号に変換してから
計数する大面積放射線検出器において、板状のシンチレ
ータからなり検出面に対応した面積を有するシンチレー
タ層と、入射光を波長変換してファイバ軸方向に伝達す
るファイバ状の光波長シフタを平面的に複数配列してな
り前記シンチレータ層の検出面と反対側の面に密着して
配置された波長シフタ層と、この波長シフタ層を形成す
るファイバ状の光波長シフタの端部に接続された光電子
増倍管とを備える。
【0010】本発明の大面積放射線検出器によれば、シ
ンチレータ層に放射線が入射してシンチレーションを起
こすことにより発生した光が当該発光位置に近い光波長
シフタに入射して波長変換され、当該光波長シフタに接
続されている光電子増倍管に伝達される。したがって、
シンチレータ層で光を伝達することにより生じる光の吸
収効果の影響を排除することができ、高い感度を実現で
きる。また、シンチレータ層と波長シフタ層とが密着し
ていることから、感度ムラがなく、しかも検出器を小形
・軽量化するのが容易である。
【0011】請求項2に対応する本発明は、放射線が通
過することにより発生するシンチレーションの光を電気
パルス信号に変換してから計数する大面積放射線検出器
において、複数のファイバ状のシンチレータを平面的に
複数配列してなり検出面に対応した面積を有するシンチ
レータ層と、入射光を波長変換してファイバ軸方向に伝
達するファイバ状の光波長シフタを平面的に複数配列し
てなり前記シンチレータ層の検出面と反対側の面に密着
して配置された波長シフタ層と、この波長シフタ層を形
成するファイバ状の光波長シフタの端部、及びシンチレ
ータ層を形成するファイバ状のシンチレータの端部に接
続された光電子増倍管とを備える。
【0012】本発明の大面積放射線検出器によれば、シ
ンチレータ層に放射線が入射することによりシンチレー
ションが発生すると、そこに密着配置されている光波長
シフタに伝達して波長変換されて光電子増倍管に伝達さ
れると共に、シンチレーションが発生したファイバ状の
シンチレータ内を伝達して同じ光電子増倍管に伝達され
ることになる。したがって、ファイバ状のシンチレータ
から伝達された分だけ感度を改善することができる。
【0013】請求項3に対応する本発明は、放射線が通
過することにより発生するシンチレーションの光を電気
パルス信号に変換してから計数する大面積放射線検出器
において、検出面で囲まれた空洞部が形成されるように
シンチレータ層を対向配置し、入射光を波長変換する複
数のファイバ状の光波長シフタからなる波長シフタ層を
前記シンチレータ層の背面に密着配置し、前記波長シフ
タ層を形成するファイバ状の光波長シフタの端部に光電
子増倍管を接続して構成されている。
【0014】本発明の大面積放射線検出器によれば、検
出面で囲まれた空洞部に被検体を挿入することにより被
検体の複数方向の面に同時に検出面が対向配置されるこ
とから複数面の同時測定が可能になる。また、波長シフ
タ層をファイバ状の光波長シフタで構成しているので、
変形が容易であり被検体の形状に応じた任意形状の空洞
部を簡単に形成することができる。
【0015】請求項4に対応する本発明は、請求項3記
載の大面積放射線検出器において、前記シンチレータ層
を、平面的に配列された複数のファイバ状のシンチレー
タで形成し、各ファイバ状のシンチレータの端部が光電
子増倍管に接続した構成である。
【0016】本発明の大面積放射線検出器によれば、被
検体の複数面を同時測定可能になるとともに、ファイバ
状のシンチレータから光電子増倍管に光パルス信号が入
力するのでその分だけ感度が向上するものとなる。
【0017】請求項5に対応する本発明は、放射線が通
過することにより発生するシンチレーションの光を電気
パルス信号に変換してから計数する大面積放射線検出器
において、検出面で囲まれた空洞部が形成されるように
シンチレータ層を対向配置し、該シンチレータ層を複数
のファイバ状のシンチレータを平面的に配列して形成
し、ファイバ状のシンチレータの端部を光電子増倍管に
接続する構成とした。
【0018】本発明の大面積放射線検出器によれば、フ
ァイバ状のシンチレータでシンチレータ層を形成してい
るので変形が容易で空洞部を簡単に形成することができ
る。また、検出面で囲まれた空洞部が形成されるように
シンチレータ層を対向配置しているので被検体の複数面
を同時に測定できる。
【0019】請求項6に対応する本発明は、放射線がシ
ンチレータ層を通過することにより発生するシンチレー
ションの光を光電子増倍管で電気パルス信号に変換して
出力する大面積放射線検出器であって、前記シンチレー
タ層の厚さを前記光電子増倍管から遠ざかるのに応じて
厚くするように構成した。
【0020】本発明の大面積放射線検出器によれば、光
電子増倍管から離れるのに応じてシンチレータ層での発
光量が大きくなるので、光電子増倍管から離れるのに応
じて小さくなる光伝達係数による感度低下が補償される
ものとなる。
【0021】請求項7に対応する本発明は、放射線が通
過することにより発生するシンチレーションの光を電気
パルス信号に変換して計数する大面積放射線検出器にお
いて、複数のファイバ状のシンチレータを平面的に並べ
て第1の検出領域、及びこの第1の検出領域に隣接した
第2の検出領域をそれぞれ形成し、第1の検出領域と第
2の検出領域との境界部に位置するファイバ状のシンチ
レータの両端部を、第1の検出領域からの光パルス信号
を測定する第1の測定系と第2の検出領域からの光パル
ス信号を測定する第2の測定系のそれぞれに接続した。
【0022】本発明の大面積放射線検出器によれば、第
1の測定系にて光パルスの測定が行なわれる第1の検出
領域と、第2の測定系にて光パルスの測定が行われる第
2の検出領域との境界部に位置するファイバ状のシンチ
レータで発生した光パルス信号を第1の測定系と第2の
測定系で夫々測定する。したがって、第1の検出領域と
第2の検出領域の境界部において放射線の取り合いが無
くなり、境界部の効率の落ち込みを防止することができ
第1の検出領域と第2の検出領域の全面に亙りフラット
な検出効率を保つことができる。
【0023】請求項8に対応する本発明は、放射線が通
過することにより発生するシンチレーションの光を電気
パルス信号に変換して計数する大面積放射線検出器にお
いて、第1の検出領域を形成するシンチレータ層の背面
に複数のファイバ状の光波長シフタを平面状に配列し、
これらファイバ状の光波長シフタの端部を第1の測定系
に接続して前記第1の検出領域からの光パルス信号を測
定し、前記第1の検出領域に隣接形成される第2の検出
領域を形成するシンチレータ層の背面に複数のファイバ
状の光波長シフタを平面状に配列し、これらファイバ状
の光波長シフタの端部を第2の測定系に接続して前記第
2の検出領域からの光パルス信号を測定し、第1の検出
領域と第2の検出領域との境界部に位置するファイバ状
のシンチレータの両端部を前記第1,第2の測定系に夫
々接続した。
【0024】本発明の大面積放射線検出器によれば、第
1の検出領域と第2の検出領域との境界部近傍のシンチ
レータ層に放射線が入射して発光すると、その光が第1
の測定系及び第2の測定系の双方に属するファイバ状の
光波長シフタにて第1の測定系及び第2の測定系にそれ
ぞれ伝達されて計数される。したがって、第1の検出領
域と第2の検出領域との境界部にて起きていた放射線の
取り合いによる効率低下が防止され、第1の検出領域と
第2の検出領域との全面に亙りフラットな特性にするこ
とができる。
【0025】請求項9に対応する本発明は、放射線が通
過することにより発生するシンチレーションの光を電気
パルス信号に変換して計数する大面積放射線検出器にお
いて、複数のファイバ状のシンチレータを平面的に配列
し、これらファイバ状のシンチレータの同一側を途中か
ら分岐し、それぞれのファイバ状のシンチレータの複数
の分岐端を別々の光電子増倍管に接続して同時計数する
ようにした。
【0026】本発明の大面積放射線検出器によれば、放
射線が入射することによりファイバ状のシンチレータで
発光が生じ、その光がファイバ内を伝達すると共に分岐
場所にて別々の光電子増倍管に分配される。ファイバ内
の分岐場所にて光が分岐されるため、光の伝達が乱され
ることがなく効率良く分配される。
【0027】請求項10に対応する本発明は、放射線が
シンチレータ層を通過することにより発生するシンチレ
ーションの光を光電子増倍管で電気パルス信号に変換し
て出力する大面積放射線検出器であって、前記シンチレ
ータ層の実効厚さを0.1mmから1.5mmの範囲に
設定した。
【0028】本発明の大面積放射線検出器によれば、シ
ンチレータ層の実効厚さを0.1mmから1.5mmの
範囲にすることにより、信号として取得するβ線計数値
がバックグラウンド計数値に対して大きな値となり、感
度の高さを示す(BG)1/2/βの値が小さな値とな
り、高感度の検出器を実現できる。
【0029】請求項11に対応する本発明は、放射線が
通過することにより発生するシンチレーションの光を電
気パルス信号に変換して計数する大面積放射線検出器に
おいて、複数のファイバ状のシンチレータからなり実効
厚さを0.1mmから1.5mmの範囲に設定した第1
のシンチレータ層と、この第1のシンチレータ層の背面
側に設置され実効厚さを10mm以上に設定した第2の
シンチレータ層と、第1のシンチレータ層で発光した光
を測定する第1の測定系と、第2のシンチレータ層で発
光した光を測定する第2の測定系とを備える。
【0030】本発明の大面積放射線検出器によれば、
0.1mmから1.5mmの範囲に設定した第1のシン
チレータ層においてβ線が効率良く検出され、第1のシ
ンチレータ層に接続された第1の測定系にて計数され
る。また、厚さを10mm以上に設定した第2のシンチ
レータ層にてγ線が検出され、第2のシンチレータ層に
接続された第2の測定系にて計数される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (第1の実施形態)図1に第1の実施形態に係る大面積
放射線検出器の構成を示す。
【0032】この大面積放射線検出器20は、検出面に
対応した面積を有する板状のシンチレータ層21と、フ
ァイバ状の光波長シフタを複数並べた波長シフタ層22
との2層構造になっている。
【0033】シンチレータ層21は、従来形の大面積放
射線検出器に使用していた板状シンチレータで構成す
る。波長シフタ層22は、図2に示すように複数のファ
イバ状の光波長シフタ22′をシンチレータ層21の幅
方向の距離に対応した所定本数分だけ平面状に並べて構
成している。ファイバ状の光波長シフタ22′は光が入
射すると蛍光を発生し、その波長変換した光をファイバ
軸方向に伝達する。また、シンチレータに比べて光の伝
達効率が高い材料を選択している。
【0034】シンチレータ層21の背面(検出面と反対
側の面)に波長シフタ層22を密着させて配置し、波長
シフタ層22を構成しているファイバ状の光波長シフタ
22′の両端部を光電子増倍管23a,23bに接続し
ている。この大面積放射線検出器20の外面を検出面を
除いて遮光層24で覆い、検出面に薄膜からなる遮光膜
25を被せている。なお、検出面以外の部分も薄膜から
なる遮光膜25を被せて外部からの光が入射しないよう
にしてもよい。
【0035】次に、以上のように構成された大面積放射
線検出器20の作用について図3及び図4を参照して説
明する。被検体から放出した放射線が検出面から入射し
てシンチレータ層21で補足されることにより相互作用
による発光作用(シンチレーション)で光が放出され
る。波長シフタ層22はシンチレータ層21に密着して
いるので、シンチレータ層21の発光箇所近傍に配置さ
れているファイバ状の光波長シフタ22′がシンチレー
タ層21からの光を受けて蛍光を発する。蛍光が生じた
ファイバ状の光波長シフタ22′内では光が等方的に放
出されるので、蛍光による光がファイバの光伝達作用で
波長シフタ層22を通り光電子増倍管23a,23bに
到達する。光電子増倍管23a,23bでは光パルス信
号を電気パルス信号に変換して出力する。
【0036】すなわち、シンチレータ層21で発生した
光を、最大限に波長シフト層22に伝えて蛍光を発生
し、蛍光による光に変換(波長シフト)してファイバの
光伝達作用で光電子増倍管23a,23bへ伝達して光
電変換を行う。光電子増倍管23a,23bから出力さ
れる電気パルス信号を計数回路に入力してパルス計数率
を求め、そのパルス計数率の大小で放射能汚染の有無を
判断することができる。
【0037】このように本実施形態によれば、板状のシ
ンチレータ層21と、このシンチレータ層21に密着さ
れファイバ状の光波長シフタからなる波長シフタ層22
との2層構造にして、シンチレータ層21で放射線との
相互作用により発生した光を波長シフタ層22に最大限
伝達して蛍光を発生させ、波長シフタ層22内を伝達し
て光電子増倍管23a,23bに到達させるようにした
ので、シンチレータ層21で発生した光を最大限に波長
シフタ層22に伝達することができ、波長シフタ層22
で発生した蛍光による光をファイバ状のシンチレータ内
を伝達させる場合に比べて高い伝達効率で光電子増倍管
23a,23bへ伝達できる。
【0038】したがって、シンチレータ層21で発生し
た光を検出位置に依存すること無く、効率良く光電子増
倍管23a,23bへ伝達することができ、放射線とシ
ンチレータの相互作用の小さい信号まで検出でき、検出
面全域で高感度かつ均一測定ができる。また、検出器の
構造も単純化され、薄型・軽量で扱い容易な検出器を実
現できる。
【0039】なお、上記した第1の実施形態では、波長
シフタ層22の両側に光電子増倍管23a,23bを接
続しているが、図5に示すように波長シフタ層22の片
側にだけ光電子増倍管23aを接続するようにしてもよ
い。
【0040】(第2の実施形態)図6に第2の実施形態
に係る大面積放射線検出器の構成を示す。この大面積放
射線検出器30は、ファイバ状のシンチレータ21′を
複数並べたシンチレータ層31と、ファイバ状の光波長
シフタ32′を複数並べた波長シフタ層32との2層構
造になっている。すなわち、第1の実施形態で板状のシ
ンチレータ層21を用いたのに対して、本実施形態では
ファイバ状のシンチレータ21′を複数並べてなるシン
チレータ層31を用いている。
【0041】シンチレータ層31は、図7に示すように
ファイバ状のシンチレータ31′を所定面積の検出面を
形成可能な本数分並べて構成され、個々のファイバ状の
シンチレータ31′の両端部を光電子増倍管33a,3
3bに接続している。波長シフタ層32は、第1の実施
形態で説明したものと同じ構造のものを使用し、個々の
ファイバ状の光波長シフタ32′の両端部を光電子増倍
管33a,33bに接続している。したがって、光電子
増倍管33a,33bはシンチレータ層31を構成する
ファイバ状のシンチレータ31′と、波長シフタ層32
を構成するファイバー状の光波長シフタ32′との双方
向からそれぞれ入力する光パルス信号を電気パルス信号
に変換するようにする。
【0042】シンチレータ層31の背面に波長シフタ層
32を密着させて配置している。この大面積放射線検出
器30の外面を検出面を除いて遮光層34で覆い、検出
面に薄膜からなる遮光膜35を被せている。なお、検出
面以外の部分も薄膜からなる遮光膜25を被せて外部か
らの光が入射しないようにしてもよい。
【0043】次に、以上のように構成された大面積放射
線検出器30での動作について図8及び図9を参照して
説明する。被検体から放出した放射線が検出面から入射
してシンチレータ層31で補足されることにより相互作
用による発光作用で光が放出される。シンチレータ層3
1で発生した光は当該発光位置のファイバ状のシンチレ
ータ31′を伝搬して光電子増倍管33a,33bへ入
力する。ここで、シンチレータ層31で発生した光は、
さらに波長シフタ層32に入射するので波長シフタ層3
2で蛍光が発生することになる。この蛍光により生じた
光はファイバー状の光波長シフタ32′を伝搬して光電
子増倍管33a,33bへ入力する。したがって、光電
子増倍管33a,33bでは、シンチレータ層31で発
生した光がシンチレータ層31を経由して直接入力して
くると共に、シンチレータ層31から波長シフタ層32
へ伝搬して波長変換した光が波長シフタ層32を経由し
て入力してくる。光電子増倍管33a,33bでは、入
力する光パルス信号を電気パルス信号に変換して出力す
る。
【0044】このように本実施形態によれば、ファイバ
状のシンチレータ31′を複数並べたシンチレータ層3
1と、ファイバ状の光波長シフタ32′を複数並べた波
長シフタ層32との2層構造にして、シンチレータ層3
1及び波長シフタ層32の双方の両端部を光電子増倍管
33a,33bに接続するようにしたので、上記第1の
実施形態に比べてシンチレータ層31から直接光電子増
倍管に入力する光パルスの分だけ感度を向上することが
できる。
【0045】なお、上記した第2の実施形態では、波長
シフタ層32の両側に光電子増倍管33a,33bを接
続しているが、用途によっては図10に示すように波長
シフタ層32の片側にだけ光電子増倍管33aを接続す
るようにしてもよい。
【0046】(第3の実施形態)図11に、第3の実施
形態に係る大面積放射線検出器の外観および内部構成を
示す。
【0047】この大面積放射線検出器40は、被検体の
表面及び裏面を同時に測定するため夫々の検出面が被検
体の各測定面と対面可能な一対の検出部41,42を備
えている。一対の検出部41,42は、互いの検出面4
1a,42aが対面するように配置され、検出面間に空
洞部43を形成するように検出部41が被検体挿入方向
に直交する方向に膨出している。検出部41,42の両
端部は両者が一体化するように互いに結合している。空
洞部43の大きさは被検体の寸法に応じて適宜決定す
る。
【0048】検出部41は、検出面41aに対応した面
積の板状シンチレータ44が設置されている。板状シン
チレータ44の背面に密着するようにして複数のファイ
バ状の光波長シフタ45′を並べた波長シフタ層45が
設けられている。波長シフタ層45を構成しているファ
イバ状の光波長シフタ45′の両端部は、大面積放射線
検出器40の両端部に設けられた光電子増倍管48a,
48bに接続されている。
【0049】検出部42は、検出面42aに対応して板
状シンチレータ46が設置され、板状シンチレータ46
の背面に密着するようにして複数のファイバ状の光波長
シフタ47′を並べた波長シフタ層47が設けられてい
る。波長シフタ層47を構成するファイバ状の光波長シ
フタ47′の両端部を光電子増倍管48a,48bに接
続している。
【0050】波長シフタ層45及び47は第1の実施形
態と同様の材料で構成されている。大面積放射線検出器
40の外面は、検出面41a,42aを除いて遮光層4
9で覆われている。検出面41a,42aには薄膜が被
せられている。
【0051】以上のように構成された大面積放射線検出
器40では、被検体を空洞部43に挿入することによ
り、被検体から放出された放射線が夫々対面している検
出面41a,42aで検出される。検出面41a又は4
2aに入射した放射線と板状シンチレータ44又は46
との相互作用により発光が生じると、第1の実施形態と
同じ原理でシンチレータ層の光が波長シフタ層45及び
47を経由して効率良く光電子増倍管48a,48bに
伝達され、電気パルス信号に変換されて出力される。
【0052】このように本実施形態によれば、一対の検
出部41,42により検出面により空洞部43を形成す
るようにしたので、空洞部43に被検体を挿入すること
により被検体の両面を同時に測定することができる。
【0053】本実施形態によれば、検出部41,42の
内部に板状シンチレータ44,46と波長シフタ層4
5,47による2層構造としたので、第1の実施形態と
同様にシンチレータ層21で発光した光を検出位置に依
存すること無く、効率良く光電子増倍管23a,23b
へ伝達することができ、放射線とシンチレータの相互作
用の小さい信号まで検出でき、検出面全域で高感度かつ
均一測定ができる。
【0054】(第4の実施形態)図12に、第4の実施
形態に係る大面積放射線検出器の外観および内部構成を
示す。
【0055】この大面積放射線検出器50は、上述した
第3の実施形態に係る検出器と同様の外形形状を有して
いて、被検体の表面及び裏面を同時に測定するため夫々
の検出面が被検体の各測定面と対面可能な一対の検出部
51,52で空洞部53を形成している。検出部51,
52は、ファイバ状のシンチレータ54′,55′を複
数並べてシンチレータ層54,55を形成している。シ
ンチレータ層54,55の背面にファイバ状の光波長シ
フタ45′,46′を並べた波長シフタ層45,46が
設けられている。シンチレータ層54,55および波長
シフタ層45,46を構成する各ファイバの両端部を光
電子増倍管48a,48bに接続している。
【0056】このように構成された本実施形態によって
も、空洞部53を形成している検出部51,52の検出
面51a,52aから入射した放射線がシンチレータ層
54,55で補足され、シンチレータ層54,55での
発光による光が前述した第2の実施形態と同様の原理に
てシンチレータ層及び波長シフタ層を通って光電子増倍
管48a,48bに効率良く伝達される。したがって、
検出面全域で高感度かつ均一測定ができ、空洞部53に
被検体を挿入することにより被検体の両面を同時に測定
することができる。
【0057】なお、図13に示すように構成することに
よっても空洞部に挿入された被検体の両面を同時に測定
することができる。すなわち、検出器40,50と同様
の外形にすると共に、検出部56,57にファイバ状の
シンチレータ54′,55′によるシンチレータ層5
4,55を設け、検出部56,57の両端部を閉じて空
洞部58を形成する。
【0058】(第5の実施形態)図14(a)(b)
に、第5の実施形態に係る大面積放射線検出器の外観お
よび内部構成を示す。
【0059】本実施形態となる大面積放射線検出器60
は、大面積の検出面を有する検出部61と同面積の検出
面を有する検出部62との互いの一端部を一体化させる
と共に他端部を開放させて、一方向に開放した空洞部6
3を形成している。検出部61の内部には検出面に対応
した面積の板状シンチレータ64が設置されている。板
状シンチレータ64の背面に密着するようにして複数の
ファイバ状の光波長シフタ65′を並べた波長シフタ層
65が設けられている。波長シフタ層65を構成してい
るファイバ状の光波長シフタ65′の一端部は、検出部
61,62の結合部近傍に設けた光電子増倍管68に接
続されている。検出部62も検出部61と同様に構成さ
れており、板状シンチレータ66が設置され、その背面
に密着するようにして複数のファイバ状の光波長シフタ
67′を並べた波長シフタ層67が設けられている。そ
して、ファイバ状の光波長シフタ67′の一端部を光電
子増倍管68に接続している。なお、検出器全体の外面
は検出面を除いて遮光膜で覆われている。
【0060】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、空洞部63の一方向が開放しているので、例えば上
面と下面を測定する被検体であれば検出器測定位置に容
易に配置することができる。
【0061】図14(b)に示す例は、検出器全体の外
形は同図(a)に示すものと同一形状とし、検出部内の
構造をファイバ状のシンチレータ71′,72′を並べ
たシンチレータ層71,72と、ファイバ状の光波長シ
フタ65′,67′を並べた波長シフタ層65,67と
の2層構造となっている。シンチレータ層71,72及
び波長シフタ層65,67の各ファイバを光電子増倍管
68に接続している。
【0062】図14(c)に示す例は、検出器全体の外
形は同図(a)に示すものと同一形状とし、検出部内の
構造をファイバ状のシンチレータ71′,72′を並べ
たシンチレータ層71,72の1層構造となっている。
シンチレータ層71,72の各ファイバを光電子増倍管
68に接続している。
【0063】(第6の実施形態)図15及び図16に第
6の実施形態に係る体表面モニタの構成を示す。この体
表面モニタ70は、モニタ本体への入側及び出側にゲー
ト扉71,72がそれぞれ設けられている。ゲート扉7
1からモニタ本体へ入った被測定者の前面に相対する位
置に前面汚染検知用の検出器(不図示)が設置されると
共に、被測定者のひじの高さ近傍で被測定者が手を差し
入れる手汚染検知用の検出器73が左右一対設置され
る。また、被測定者の背面に相対する位置に背面汚染検
知用の検出器74が設置され、被測定者の側面に相対す
る位置に側面汚染検知用の検出器75a,75bが設置
される。
【0064】各検出器の光電子増倍管から出力される電
気パルス信号は計数回路で計数され、その計数値に基づ
いて各部の汚染の有無を判定して、判定結果を被測定者
に知らせるように構成されている。
【0065】体表面モニタ70では、手汚染検知用の検
出器73に第4の実施形態または第5の実施形態で示し
た空洞部を有する検出器を用いる。また、背面汚染検知
用の検出器74、側面汚染検知用の検出器75a,75
b等に第1の実施形態〜第3の実施形態で示した検出器
を用いている。
【0066】以上のように構成された実施形態によれ
ば、手汚染検知用の検出器73に第4の実施形態または
第5の実施形態で示した空洞部を有する検出器を用いた
ので、被測定者の手平と手甲との汚染を同時に測定する
ことができる。
【0067】前面検出部幅に限界がある状況の下で、従
来の厚い検出器を手平と手甲のそれぞれについて装備す
ると、手汚染検知用の検出器における手挿入部寸法が狭
いものに抑えられてしまう。そのため、被測定者が腕に
している腕時計が手挿入部と干渉すると入った不具合が
生じる可能性がある。本実施形態によれば手汚染検知用
の検出器73を薄形化できるので、空洞部に相当する手
挿入部の寸法を大きくすることができ、上記干渉等の不
具合を解消することができる。
【0068】また、背面汚染検知用の検出器74、側面
汚染検知用の検出器75a,75b等に第1の実施形態
〜第3の実施形態で示した検出器を用いたことにより、
モニタの小形化を図ることができると共に、検出面全域
で高感度かつ均一測定ができ、信頼性を改善することが
できる。
【0069】(第7の実施形態)図17(a)に、第7
の実施形態に係る大面積放射線検出器の構成を示す。こ
の大面積放射線検出器80は、検出面に対応した面積を
有するシンチレータ層81と、このシンチレータ層81
の背面に密着して設けられ複数のファイバ状の光波長シ
フタ82′を並べた波長シフタ層82との2層構造を有
している。波長シフタ層82を構成する各ファイバの両
端部は検出器の両端部に設置された光電子増倍管83
a,83bに接続されている。
【0070】シンチレータ層81は、検出面の各位置に
よって異なる厚さとなるように設定されている。具体的
には、一般に検出感度の高くなる検出面中央部のシンチ
レータ81cの厚さを最も薄くし、検出面中央部から検
出面周辺部に至る中間部のシンチレータ81bの厚さを
やや厚くし、検出面周辺部のシンチレータ81cの厚さ
を最も厚くしている。
【0071】図18を参照して、シンチレータの厚さと
発光量、光波長シフタ(ファイバ)の長さと光伝達係数
の関係について説明する。厚いシンチレータ81aと薄
いシンチレータ81bとでは、厚いシンチレータ81a
にβ線が入射した時に発生する発光量Qに対して薄いシ
ンチレータ81bにβ線が入射した時に発生する発光量
Q′のほうが小さな値となる。また、ファイバ状の光波
長シフタの光伝達効率は、光伝達距離が長い光波長シフ
タ82aの伝達係数εに対して光伝達距離の短い光波長
シフタ82bの伝達係数ε′のほうが大きな値となる。
【0072】したがって、本実施形態では検出面全体に
亙って均一な感度にするため、検出面のいずれの位置に
おいても発光量と光電子増倍管までの光伝達効率との乗
算値とが一定となるようにシンチレータの厚さを設定し
ている。なお、各光電子増倍管83a,83bから見た
場合、シンチレータ層81の厚さは図17(b)に示す
ような状態となる。
【0073】以上のように構成された実施形態では、検
出面周辺部であって一方の光電子増倍管83aに近いシ
ンチレータ81aに放射線が入射したとすれば、もう一
方の光電子増倍管83bまでの光伝達距離が検出面中央
部に比べて長くなるが、検出面中央部に比べて大きな発
光量となるため光伝達距離が長いことによる伝達係数の
低下分を補うことができる。すなわち、検出面の中央
部、中間部、又は周辺部のいずれの位置に放射線が入射
しても発光量と伝達係数とを掛け合わせた値がほぼ一定
となり検出面全体に亙って均一な感度となる。
【0074】このように本実施形態によれば、光電子増
倍管から見たシンチレータ層81の各検出位置からの光
伝達率の違いをシンチレータ層81の厚さを変えること
により補償するようにしたので、検出面の全体に亙って
感度の均一性を確保することができる。
【0075】(第8の実施形態)図19(a)に第8の
実施形態に係る大面積放射線検出器の構成を示す。本実
施形態の大面積放射線検出器90は、第1の検出領域9
1を形成する如く平面状に並べられた複数のファイバ状
のシンチレータ91′と、第2の検出領域92を形成す
る如く平面状に並べられた複数のファイバ状のシンチレ
ータ92′と、第1の検出領域91を形成するファイバ
状のシンチレータ91′の一端部が接続された光電子増
倍管93aと、第2の検出領域92を形成するファイバ
状のシンチレータ92′の一端部が接続された光電子増
倍管93bとを備えている。
【0076】第1の検出領域91と第2の検出領域92
との境界領域が互いに重さなるようにファイバが設置さ
れている。当該重複領域を形成するファイバ状のシンチ
レータを2つの検出領域で共用するようにその両端部が
それぞれ光電子増倍管93a,93bに接続されてい
る。
【0077】以上のように構成された大面積放射線検出
器90では、第1の検出領域91と第2の検出領域92
との境界領域に放射線が入射すると、当該発光位置にあ
るシンチレータは双方の検出領域の光電子増倍管93
a,93bに接続されていることから、双方の検出領域
の光電子増倍管93a,93bに光パルス信号が入力す
る。したがって、本来であれば検出領域91,92の境
界は放射線入射確率が1/2になることから検出効率が
低下するが、本実施形態では境界に入射した放射線との
相互作用により生じた光を双方向の領域の光電子増倍管
93a,93bに光パルス信号として入力するので、第
1の検出領域91と第2の検出領域92とを合せた検出
面全体では、図19(b)に示すように中心部(境界領
域)においても検出効率が低下しないフラットな検出効
率となる。
【0078】図20に第8の実施形態に対する比較例を
示している。従来は、複数のファイバ状のシンチレータ
で第1の検出領域91を形成する91′を形成すると共
に、第1の検出領域91に隣接させて複数のファイバ状
のシンチレータで第2の検出領域92を形成している。
【0079】この従来型の放射線検出器では、第1の検
出領域91と第2の検出領域92との境界部に入射した
放射線は、必ずいずれかの検出領域に属するファイバ状
のシンチレータで発光して当該検出領域の光電子増倍管
でのみ検出されるので、第8の実施形態と本比較例では
同数の放射線が境界領域に入射したとすれば、一つの検
出領域で検出可能な放射線数が比較例では第8の実施形
態に比べて半数になることになる。したがって、図20
(b)に示すように境界領域の効率が低下した分布とな
る。
【0080】このように本実施形態によれば、第1の検
出領域91と第2の検出領域92との境界領域が互いに
重さなるようにファイバを設置し、当該重複領域を形成
するファイバ状のシンチレータをそれぞれの検出領域の
光電子増倍管93a,93bに接続するようにしたの
で、第1の検出領域91と第2の検出領域92との境界
領域においても検出効率が下がらない全体に亙って均一
な効率特性を実現することができる。
【0081】(第9の実施形態)図21及び図22に第
9の実施形態に係る大面積放射線検出器の構成を示す。
この実施形態は、第1の検出領域91を形成する如く平
面状に並べられた複数のファイバ状のシンチレータ9
1′と、第2の検出領域92を形成する如く平面状に並
べられた複数のファイバ状のシンチレータ92′と、第
1の検出領域91を形成するファイバ状のシンチレータ
91′の両端部に接続された光電子増倍管96a,96
bと、第2の検出領域92を形成するファイバ状のシン
チレータ92′の両端部に接続された光電子増倍管96
a′,96b′とから大面積放射線検出器を構成してい
る。
【0082】第1の検出領域91と第2の検出領域92
との境界領域が互いに重さなるように当該重複領域を形
成するファイバ状のシンチレータを2つの検出領域で共
用するようにその両端部がそれぞれ光電子増倍管に接続
されている。
【0083】図22に示すように、光電子増倍管96
a,96b,96a′,96b′の出力を増幅器94
a,94b,94a′,94b′を介して同時計数回路
に入力する。具体的には、第1の検出領域91の両端部
に設けた光電子増倍管96a,96bの出力を同時計数
回路95aに入力し、第2の検出領域92の両端部に設
けた光電子増倍管96a′,96b′の出力を同時計数
回路95bに入力する。また、第1の検出領域91の一
端部に設けた光電子増倍管96aの出力と第2の検出領
域91の他端部に設けられた光電子増倍管96b′の出
力とを同時係数回路97に入力する。第1の検出領域9
1の検出信号を同時計数した同時計数回路95aの出力
に、境界領域の検出信号を同時計数した同時計数回路9
7の出力を加算して出力aとしている。また、第2の検
出領域92の検出信号を同時計数した同時計数回路95
bの出力に、境界領域の検出信号を同時計数した同時計
数回路97の出力を加算して出力bとしている。
【0084】図23は、各同時計数回路95a,95
b,97の出力と検出領域との関係を示している図であ
る。同図に示すように、境界領域では第8の実施形態と
同様に効率の低下が無く、全体としてフラットな特性と
なっている。
【0085】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、互いに隣接する検出領域91,92の境界部に入射
した放射線の検出信号を双方の検出領域91,92の光
電子増倍管に出力するようにしたので、検出領域の全体
に亙って高い効率でフラットな特性を得ることができ
る。
【0086】なお、上記した第8の実施形態及び第9の
実施形態では、ファイバ状のシンチレータを単独で使用
しているが、上記した第2の実施形態に示すように複数
のファイバ状のシンチレータによるシンチレータ層と複
数のファイバ状の光波長シフタによる波長シフタ層との
2層構造にすれば高い感度を実現することができる。
【0087】また、用途によってはファイバ状のシンチ
レータに代えてファイバ状の光波長シフタを用いるよう
にしても良い。 (第10の実施形態)図24に第10の実施形態に係る
大面積放射線検出器の構成を示す。
【0088】この実施形態の大面積放射線検出器100
は、複数のファイバ状のシンチレータ101a〜101
dを平面的に並べ、各シンチレータ101a〜101d
の同一側端部を途中から分岐して、ファイバ部を2台の
光電子増倍管102a,102bにそれぞれ接続してい
る。光電子増倍管102a,102bの出力は増幅器1
02a,102bを介して同時計数回路104に入力し
ている。
【0089】この大面積放射線検出器100では、ファ
イバ状のシンチレータ101a〜101dに入射した放
射線との相互作用による発光で生じた光が、ファイバ分
岐部で分配されて2台の光電子増倍管102a,102
bに入射する。ファイバ状のシンチレータを伝達する光
がファイバの分岐部で分配されるので、光の伝達が乱さ
れることがなくて効率良く分配される。光電子増倍管1
02a,102bに入射した光は電気パルス信号に変換
され、それぞれ増幅器102a,102bを介して同時
計数回路104に同時に入力して計数される。
【0090】このような実施形態によれば、ファイバ分
岐部での光の損失が小さいため、同一側端に配置した2
台の光電子増倍管102a,102bに対して1本のシ
ンチレータで発生した光を効率良く伝達することができ
る。
【0091】なお、ファイバ状の光波長シフタを複数並
べた波長シフタ層を、ファイバ状のシンチレータ101
a〜101dで形成するシンチレータ層の背面に密着配
置し、各ファイバ状の光波長シフタの端部をシンチレー
タ層と同じ光電子増倍管102a,102bに接続して
検出器を構成することができる。
【0092】又は、波長シフタ層を構成するファイバ状
の光波長シフタを途中から分岐して2台の光電子増倍管
102a,102bに対して接続するようにしても良
い。 (第11の実施形態)第11の実施形態は、シンチレー
タ層の実効厚さを0.1〜1.5mmに設定して大面積
放射線検出器を構成した例である。シンチレータ層は複
数のファイバ状のシンチレータを平面的に並べて構成さ
れており、各ファイバの一端又は両端に光電子増倍管を
接続している。
【0093】図25に示すように、検出対象としている
β線とバックグラウンドによるγ線とでは補足率が相違
している。したがって、全体の計数値からγ線による影
響を排除するためβ線計数率とバックグラウンド計数率
のシンチレータ厚さ依存性の異なることを利用する。
【0094】図26に示すように、β線計数率及びバッ
クグラウンド計数率ともにシンチレータ層が厚くなるの
に従って計数率が上昇するが、β線計数率の特性曲線は
厚さ1.5〜2.0mmで飽和するのに対して、バック
グラウンド計数率は直線的に上昇する特性となる。
【0095】このような両者の特性に基づいてシンチレ
ータ厚さを検出感度パラメータで評価したところ、厚さ
0.1〜1.5mmで高感度が得られることが判った。
尚、検出感度パラメータとして(バックグラウンド計数
率)1/2 /(β線計数率)の値を使用し、この値が小さ
くなるシンチレータ厚さをサーベイした。図27に検出
感度パラメータによるシンチレータ厚さの評価結果を示
している。
【0096】このように、感度を示す次の値、(バック
グラウンド計数率)1/2 /(β線計数率)の値が小さく
なる範囲にシンチレータ層の実効厚さを設定しているの
で、高感度な放射線検出器を実現することができる。
【0097】なお、上記厚さに設定したシンチレータ層
の背面にファイバ状の光波長シフタからなる波長シフタ
層を形成して2層構造にしても良い。 (第12の実施形態)図28及び図29に第12の実施
形態となる大面積放射線検出器の構成を示している。こ
の大面積放射線検出器は、ファイバ状のシンチレータを
複数並べて形成したシンチレータ層111の厚さを第1
1の実施形態と同様に0.1〜1.5mmの範囲内に設
定し、シンチレータ層111を構成するファイバの両端
部を光電子増倍管112a,112bに接続する。シン
チレータ層111の背面に厚さ10mm以上の厚型シン
チレータ層113を設置し、厚型シンチレータ層113
に対して複数の光電子増倍管114a,114bを対向
配置している。厚型シンチレータ層113の横に光電子
増倍管112a,112bを配置している。厚型シンチ
レータ層113の表面を覆うように形成した遮光層11
5で厚型シンチレータ層113での発光による光が光電
子増倍管112a,112bに入射するのを防いでい
る。検出器の外面全体が検出面を除いて遮光層116で
覆い外乱光が入射しないようにしている。
【0098】図29に示すように、シンチレータ層11
1に接続された光電子増倍管112a,112bの出力
は増幅器を介して同時計数回路117に入力され、厚型
シンチレータ層113に接続された光電子増倍管114
a,114bの出力は増幅器を介して同時計数回路11
8に入力される。そして、同時計数回路117の出力が
β線測定値として出力され、もう一方の同時計数回路1
18の出力がγ線測定値として出力される。
【0099】以上のように構成された実施形態では、一
層目のシンチレータ層111にてβ線が検出され、その
検出信号が光電子増倍管112a,112bに入力して
同時計数回路117で計数される。また、二層目の厚型
シンチレータ層113でγ線が検出され、その検出信号
が光電子増倍管114a,114bに入力して同時計数
回路118で計数される。したがって、β線とγ線とが
分離測定される。
【0100】本実施形態によれば、ファイバ状のシンチ
レータを平面的に並べてなる一層目のシンチレータ層を
上記厚さに設定したので、β線を高感度で測定すること
ができる。また、一層目のシンチレータ層111をファ
イバ状のシンチレータで構成してシンチレータ層111
で発生した光をファイバにて直接光電子増倍管112
a,112bに入力するので、β線とγ線とを分離測定
するために二層構造化した場合であっても一層目のシン
チレータ層111と二層目の厚型シンチレータ層113
との間隔を近接させることができ、検出器の厚さを薄く
することができる。
【0101】図29は、β線とγ線とを分離測定するた
めにシンチレータ層を二層構造化した従来の検出器の構
成を示している。同図に示すように、一層目のシンチレ
ータ層での発光を光電子増倍管112a,112bで検
出するためには一層目のシンチレータ層111と二層目
の厚型シンチレータ層113との間隔を40〜50mm
確保する必要があった。本発明は上記実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で
種々変形実施可能である。
【0102】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、検
出面全域で高感度かつ均一な測定を実現でき、薄型・軽
量で扱い容易な大面積放射線検出器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る大面積放射線検
出器の構成図である。
【図2】図1に示す大面積放射線検出器のA−A′線の
矢示断面図である。
【図3】第1の実施形態における測定原理である。
【図4】第1の実施形態における動作ステップを示す図
である。
【図5】第1の実施形態の変形例の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る大面積放射線検
出器の構成図である。
【図7】図6に示す大面積放射線検出器のA−A′線の
矢示断面図である。
【図8】第1の実施形態における測定原理である。
【図9】第2の実施形態における動作ステップを示す図
である。
【図10】第2の実施形態における検出位置までの光電
子増倍管とシンチレータ厚さとの関係を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る大面積放射線
検出器の外観図である。
【図12】図11に示す大面積放射線検出器のA−A′
線断面及びB−B′線断面を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態に係る大面積放射線
検出器の縦横断面図である。
【図14】本発明の第5の実施形態に係る大面積放射線
検出器の外観図及びその断面図である。
【図15】本発明の第6の実施形態に係る体表面モニタ
の上面図である。
【図16】第6の実施形態に係る体表面モニタの正面図
である。
【図17】本発明の第7の実施形態に係る大面積放射線
検出器の断面図である。
【図18】シンチレータ厚さと発光量の関係、及びファ
イバ長と光伝達係数の関係を示す図である。
【図19】本発明の第8の実施形態に係る大面積放射線
検出器の構成図及び検出効率分布を示す図である。
【図20】従来の大面積放射線検出器の構成図及び検出
効率分布を示す図である。
【図21】本発明の第9の実施形態に係る大面積放射線
検出器の構成図である。
【図22】第9の実施形態に係る大面積放射線検出器の
光電子増倍管以降の処理回路を示す図である。
【図23】第9の実施形態における大面積放射線検出器
の検出効率分布を示す図である。
【図24】本発明の第10の実施形態に係る大面積放射
線検出器の構成図である。
【図25】本発明の第10の実施形態の測定原理を説明
するための図である。
【図26】β線計数率及びバックグラウンド計数率の計
数率特性を示す図である。
【図27】検出感度パラメータとシンチレータ厚さとの
関係を示す図である。
【図28】本発明の第11の実施形態に係る大面積放射
線検出器の構成図である。
【図29】第11の実施形態における処理回路の構成図
である。
【図30】分離測定可能な従来の大面積放射線検出器の
構成図である。
【図31】従来のファイバを使用した大面積放射線検出
器の構成図である。
【図32】従来の板状シンチレータを使用した大面積放
射線検出器の構成図である。
【符号の説明】
20…大面積放射線検出器、21…板状のシンチレータ
層、22…ファイバ状の波長シフタ層、23a,23b
…光電子増倍管、24…遮光層、25…遮光膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 順政 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線が通過することにより発生するシ
    ンチレーションの光を電気パルス信号に変換して計数す
    る大面積放射線検出器において、 板状のシンチレータからなり検出面に対応した面積を有
    するシンチレータ層と、入射光を波長変換してファイバ
    軸方向に伝達するファイバ状の光波長シフタを平面的に
    複数配列してなり前記シンチレータ層の検出面と反対側
    の面に密着して配置された波長シフタ層と、この波長シ
    フタ層を形成するファイバ状の光波長シフタの端部に接
    続された光電子増倍管とを具備したとことを特徴とする
    大面積放射線検出器。
  2. 【請求項2】 放射線が通過することにより発生するシ
    ンチレーションの光を電気パルス信号に変換して計数す
    る大面積放射線検出器において、 複数のファイバ状のシンチレータを平面的に複数配列し
    てなり検出面に対応した面積を有するシンチレータ層
    と、入射光を波長変換してファイバ軸方向に伝達するフ
    ァイバ状の光波長シフタを平面的に複数配列してなり前
    記シンチレータ層の検出面と反対側の面に密着して配置
    された波長シフタ層と、この波長シフタ層を形成するフ
    ァイバ状の光波長シフタの端部、及びシンチレータ層を
    形成するファイバ状のシンチレータの端部に接続された
    光電子増倍管とを具備したことを特徴とする大面積放射
    線検出器。
  3. 【請求項3】 放射線が通過することにより発生するシ
    ンチレーションの光を電気パルス信号に変換して計数す
    る大面積放射線検出器において、 検出面で囲まれた空洞部が形成されるようにシンチレー
    タ層を対向配置し、入射光を波長変換する複数のファイ
    バ状の光波長シフタからなる波長シフタ層を前記シンチ
    レータ層の背面に密着配置し、前記波長シフタ層を形成
    するファイバ状の光波長シフタの端部に光電子増倍管を
    接続したことを特徴とする大面積放射線検出器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の大面積放射線検出器にお
    いて、 前記シンチレータ層は、平面的に配列された複数のファ
    イバ状のシンチレータで形成され、各ファイバ状のシン
    チレータの端部が光電子増倍管に接続されたことを特徴
    とする大面積放射線検出器。
  5. 【請求項5】 放射線が通過することにより発生するシ
    ンチレーションの光を電気パルス信号に変換して計数す
    る大面積放射線検出器において、 検出面で囲まれた空洞部が形成されるようにシンチレー
    タ層を対向配置し、当該シンチレータ層を複数のファイ
    バ状のシンチレータを平面的に配列して形成し、各ファ
    イバ状のシンチレータの端部を光電子増倍管に接続した
    ことを特徴とする大面積放射線検出器。
  6. 【請求項6】 放射線がシンチレータ層を通過すること
    により発生するシンチレーションの光を光電子増倍管で
    電気パルス信号に変換して出力する大面積放射線検出器
    であって、前記シンチレータ層の厚さを前記光電子増倍
    管から遠ざかるのに応じて厚くしたことを特徴とする大
    面積放射線検出器。
  7. 【請求項7】 放射線が通過することにより発生するシ
    ンチレーションの光を電気パルス信号に変換して計数す
    る大面積放射線検出器において、 複数のファイバ状のシンチレータを平面的に並べて第1
    の検出領域、及びこの第1の検出領域に隣接した第2の
    検出領域をそれぞれ形成し、第1の検出領域と第2の検
    出領域との境界部に位置するファイバ状のシンチレータ
    の両端部を、第1の検出領域からの光パルス信号を測定
    する第1の測定系と第2の検出領域からの光パルス信号
    を測定する第2の測定系のそれぞれに接続したことを特
    徴とする大面積放射線検出器。
  8. 【請求項8】 放射線が通過することにより発生するシ
    ンチレーションの光を電気パルス信号に変換して計数す
    る大面積放射線検出器において、 第1の検出領域を形成するシンチレータ層の背面に複数
    のファイバ状の光波長シフタを平面状に配列し、これら
    ファイバ状の光波長シフタの端部を第1の測定系に接続
    して前記第1の検出領域からの光パルス信号を測定し、
    前記第1の検出領域に隣接形成される第2の検出領域を
    形成するシンチレータ層の背面に複数のファイバ状の光
    波長シフタを平面状に配列し、これらファイバ状の光波
    長シフタの端部を第2の測定系に接続して前記第2の検
    出領域からの光パルス信号を測定し、第1の検出領域と
    第2の検出領域との境界部に位置するファイバ状のシン
    チレータの両端部を前記第1,第2の測定系に夫々接続
    したことを特徴とする大面積放射線検出器。
  9. 【請求項9】 放射線が通過することにより発生するシ
    ンチレーションの光を電気パルス信号に変換して計数す
    る大面積放射線検出器において、 複数のファイバ状のシンチレータを平面的に配列し、こ
    れらファイバ状のシンチレータの同一側を途中から分岐
    し、それぞれのファイバ状のシンチレータの複数の分岐
    端を別々の光電子増倍管に接続して同時計数するように
    したことを特徴とする大面積放射線検出器。
  10. 【請求項10】 放射線がシンチレータ層を通過するこ
    とにより発生するシンチレーションの光を光電子増倍管
    で電気パルス信号に変換して出力する大面積放射線検出
    器であって、前記シンチレータ層の実効厚さを0.1m
    mから1.5mmの範囲に設定したことを特徴とする大
    面積放射線検出器。
  11. 【請求項11】 放射線が通過することにより発生する
    シンチレーションの光を電気パルス信号に変換して計数
    する大面積放射線検出器において、 複数のファイバ状のシンチレータからなり実効厚さを
    0.1mmから1.5mmの範囲に設定した第1のシン
    チレータ層と、この第1のシンチレータ層の背面側に設
    置され実効厚さを10mm以上に設定した第2のシンチ
    レータ層と、第1のシンチレータ層で発光した光を測定
    する第1の測定系と、第2のシンチレータ層で発光した
    光を測定する第2の測定系とを具備したことを特徴とす
    る大面積放射線検出器。
JP32192095A 1995-12-11 1995-12-11 大面積放射線検出器 Pending JPH09159769A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32192095A JPH09159769A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 大面積放射線検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32192095A JPH09159769A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 大面積放射線検出器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09159769A true JPH09159769A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18137894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32192095A Pending JPH09159769A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 大面積放射線検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09159769A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1144768A (ja) * 1997-07-25 1999-02-16 Toshiba Corp 放射線検出器及びそれを用いた放射線モニタ
JP2001311777A (ja) * 2000-05-01 2001-11-09 Japan Nuclear Cycle Development Inst States Of Projects 薄型放射線表面汚染検出器
JP2002341036A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Toshiba Corp 放射線検出装置
JP2004037281A (ja) * 2002-07-04 2004-02-05 Toshiba Corp 汚染検査装置
JP2005241447A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Japan Nuclear Cycle Development Inst States Of Projects 光ファイバを用いた放射能測定装置
JP2010175568A (ja) * 2010-05-17 2010-08-12 Japan Atomic Energy Agency 2次元放射線および中性子イメージ検出器
WO2018110536A1 (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 株式会社クラレ プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1144768A (ja) * 1997-07-25 1999-02-16 Toshiba Corp 放射線検出器及びそれを用いた放射線モニタ
JP2001311777A (ja) * 2000-05-01 2001-11-09 Japan Nuclear Cycle Development Inst States Of Projects 薄型放射線表面汚染検出器
JP2002341036A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Toshiba Corp 放射線検出装置
JP4607372B2 (ja) * 2001-05-15 2011-01-05 株式会社東芝 放射線検出装置
JP2004037281A (ja) * 2002-07-04 2004-02-05 Toshiba Corp 汚染検査装置
JP2005241447A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Japan Nuclear Cycle Development Inst States Of Projects 光ファイバを用いた放射能測定装置
US7141795B2 (en) 2004-02-26 2006-11-28 Japan Nuclear Cycle Development Institute Radioactivity measuring apparatus using optical fiber
JP2010175568A (ja) * 2010-05-17 2010-08-12 Japan Atomic Energy Agency 2次元放射線および中性子イメージ検出器
JP4691731B2 (ja) * 2010-05-17 2011-06-01 独立行政法人 日本原子力研究開発機構 2次元放射線および中性子イメージ検出器
WO2018110536A1 (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 株式会社クラレ プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2955487B2 (ja) 放射線検出器および放射線検出方法
JP4313895B2 (ja) 放射線検出装置
US7655912B2 (en) Direction finding radiation detector, and radiation monitoring method and apparatus
WO2018223917A1 (zh) 检测器和具有该检测器的发射成像设备
US7141795B2 (en) Radioactivity measuring apparatus using optical fiber
US20180164444A1 (en) Radioactive contamination inspection apparatus
JP2001013250A (ja) 汚染検査装置
JP2009133759A (ja) 放射線測定装置
JPH10288671A (ja) 位置検出型放射線検出装置
JPH09159769A (ja) 大面積放射線検出器
JP4091148B2 (ja) 放射線検出器及びそれを用いた放射線モニタ
JP2000147125A (ja) 放射線検出装置およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US5591976A (en) Gamma camera system for imaging contamination
JPH0513279B2 (ja)
JPH09243752A (ja) 光ファイバ型大面積放射線モニタ
JPH06258446A (ja) 光導波型シンチレータとシンチレーション検出器
JPH0424582A (ja) 放射線測定装置
JP3242756B2 (ja) 放射性表面汚染検出器
JP2006329905A (ja) ラインセンサ、ラインセンサユニット及び放射線非破壊検査システム
JPH07311270A (ja) 放射線検出器
JPH03108687A (ja) 放射線計測装置の放射線検出部
JP5060410B2 (ja) 放射線検出装置
JP3463018B2 (ja) 薄型放射線表面汚染検出器
KR20200009344A (ko) 다분할 플라스틱 섬광체 기반의 방사성 핵종 검출기 및 이를 이용한 방사선 검출방법
JPS62124443A (ja) 光により物体内部の情報を得る装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040203

A521 Written amendment

Effective date: 20040312

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040921

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050208

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02