JPH09158698A - 道路トンネルの換気設備装置および道路トンネルにおける換気制御方法 - Google Patents

道路トンネルの換気設備装置および道路トンネルにおける換気制御方法

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JPH09158698A
JPH09158698A JP34528495A JP34528495A JPH09158698A JP H09158698 A JPH09158698 A JP H09158698A JP 34528495 A JP34528495 A JP 34528495A JP 34528495 A JP34528495 A JP 34528495A JP H09158698 A JPH09158698 A JP H09158698A
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JP
Japan
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amount
soot
road tunnel
ventilation
traffic
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Application number
JP34528495A
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English (en)
Inventor
Shinobu Kake
忍 懸
Kazuhide Isaji
和英 伊左次
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路トンネル内の煤煙濃度を許容値以内に安
定に制御する。 【解決手段】 道路トンネル2内を通過する自動車3か
ら発生する煤煙の発生予測量と煤煙濃度の制御目標値K
と現在の煤煙濃度値K(FB)とから必要換気量を算出
するに際し、煤煙の発生予測量の大きさに依存させて必
要換気量を算出し、このようにして算出した必要換気量
に応じてジェットファン4などの換気装置を制御する換
気制御装置6を動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路トンネルの換
気設備装置、特に縦流式の換気制御方式により換気をす
る道路トンネルの換気技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路トンネル内の空気には、人体に対し
て有害な作用を及ぼす自動車のエンジンからの排出物
質、あるいは自動車が路面より巻き上げる塵埃などが浮
遊しているので、自然換気力,交通換気力による換気で
は不十分となる長大で交通量が多い道路トンネルにおい
ては、安全快適な交通環境が得られるように換気設備を
必要としている。
【0003】特に、ディーゼル車のような大型車の混入
率が高い道路トンネルの場合、通常の視環境を確保する
のに必要な換気量は極めて大きなものとなる。この場
合、換気の対象となる主なものは、ディーゼル車による
煤煙粒子で、この煤煙粒子は、粒径が0.5μ以下の炭
素粒子が主体となり、0.1〜0.25μに個数密度の
ピークがあり、通常は1mg/m3 以下に保持されるよ
うに換気している。また、その濃度を示す吸光係数は、
約0.003m-1(常用体数ベース)以下に維持される
ように制御されている。
【0004】道路トンネルの換気設備装置としては、ト
ンネル断面全体を換気ダクトとして利用する縦流式の換
気方式が主流であり、用いる換気装置としては、道路ト
ンネル内の空気をトンネル外に押し出すジェットファ
ン、道路トンネル内の空気を道路トンネル外の空気と交
換する立抗、道路トンネル内の空気を浄化する電気集塵
機などがあり、これらを単独もしくは複数種類を組み合
わせて使用している。
【0005】また、センサとしては、道路トンネル内を
通過する自動車の交通量と車速を検出する交通量計測装
置、道路トンネル内の空気の汚染濃度を検出する煤煙濃
度計測装置などが用いられている。
【0006】さらに、道路トンネルの換気設備は、大型
となり、また、例えば断面積60m2 ,長さ1kmの道
路トンネル内の空気の重量は約70tonに達するの
で、応答性の遅れが大きく、通行自動車の分布や大気圧
の分布により大きな外乱を受け易く、また原則的には毎
日24時間の連続運転を必要とするなどの特質を備えて
いる。
【0007】従来の道路トンネル装置について、図25
および図26を参照して説明する。なお、図25は、自
動車の通過方向が両方向の対面通行の道路トンネルにお
ける縦流式換気制御方式によるフィードバック制御をす
る換気設備装置の説明図、図26は、同換気設備装置に
おける制御フローチャートである。図25において、1
01は道路トンネルの上り入抗口の手前に設置し、道路
トンネル内を通過する自動車の交通量と車速とを検出す
る交通量計測装置、102は道路トンネルの下り入抗口
の手前に設置し、道路トンネル内を通過する自動車の交
通量と車速とを検出する交通量計測装置、103は道路
トンネル内の空気をトンネル外に押し出すジェットファ
ン、104は道路トンネル内の空気を道路トンネル外の
空気と交換する立抗、105は道路トンネル内の空気を
浄化する電気集塵機、106は道路トンネル内の汚染度
が悪化する場所に設置し、道路トンネル内の空気の汚染
濃度を検出する煤煙濃度計測装置、107は交通量計測
装置101,102と煤煙濃度計測装置106とによる
それぞれの出力信号を入力し、ジェットファン103と
立抗104と電気集塵機105とを制御する換気制御装
置である。
【0008】図26に示すように、換気制御装置107
は、交通量計測装置101,102から現在の交通量を
読み込み、次に、この交通量に、自動車の排ガス量係数
と道路トンネルの構造係数とを乗算して煤煙発生量を算
出し、ついで、この煤煙発生量と煤煙濃度の制御目標値
とから必要換気量Qを算出し、一方、煤煙濃度計測装置
106からの現在の道路トンネル内の空気の汚染濃度を
フィードバック値として読み込み、上記のようにして算
出した必要換気量Qとフィードバック値との偏差値を求
め、この偏差値からPID制御(比例・積分・微分制
御)を演算し、このPID制御の演算結果よりジェット
ファン103と立抗104と電気集塵機105とを制
御、操作している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の道路トンネル換
気設備装置にあっては、現場における緻密なチューニン
グ、すなわちフィードバックゲインの設置が必要とな
り、また、多くの場合、ハンチング運転を余儀なくさ
れ、煤煙濃度がしばしば許容値を超えるという問題点が
あった。
【0010】さらに、煤煙濃度の変動幅が大きいため
に、煤煙濃度を許容値以下に維持しようとすると、余裕
を考慮することにより煤煙濃度の制御目標値を悪くし、
その結果、余剰換気ぎみに換気装置を運転せざるを得な
くなり、必要以上に電力が消費するという問題点もあっ
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明においては、道路トンネルの入抗口の手前
に設置して道路トンネル内を通過する自動車の交通量お
よび車速を検出する交通量計測装置ならびに道路トンネ
ル内の空気が悪化する箇所に設置して道路トンネル内の
空気の汚染濃度を検出する煤煙濃度計測装置よりの出力
信号を、入力信号として換気制御装置に入力し、この換
気制御装置により、道路トンネル内の空気をトンネル外
に押し出すジェットファン、あるいは道路トンネル内の
空気を道路トンネル外の空気と交換する立抗、もしくは
道路トンネル内の空気を浄化する電気集塵機などの換気
装置の少なくとも一つを、必要換気量に応じて制御する
ようにし、この必要換気量を算出するには、交通量計測
装置よりの現在の交通量データおよび過去の交通量デー
タを基に予測演算した交通予測量に、自動車の排ガス量
係数および道路トンネルの構造係数を乗算して算出した
煤煙発生予測量の大きさに依存させて決定するようにし
ている。
【0012】そして、このようにすることにより、道路
トンネル内の煤煙濃度を許容値以下に安定化させた制御
を維持することができ、換気装置により消費される電力
量の省エネルギー化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の道路トンネルの換気設備
装置は、道路トンネルの入抗口の前方に設置した交通量
計測装置と、道路トンネル内に設置したジェットファン
および煤煙濃度計測装置と、このジェットファンによる
換気を制御する換気制御装置とを備え、前記交通量計測
装置による現在交通量データおよび過去交通量データで
予測演算した交通量に、自動車の排ガス量係数ならびに
道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発生予測量を算
出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃度制御目標値な
らびに前記煤煙濃度計測装置による現在煤煙濃度値から
必要換気量を算出し、その算出に際しては、前記煤煙発
生予測量の大きさに依存させるようにし、このようにし
て算出した必要換気量に応じて前記換気制御装置を動作
させるものである。
【0014】また、道路トンネルの入抗口の前方に設置
した交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェ
ットファンおよび煤煙濃度計測装置と、このジェットフ
ァンによる換気を制御する換気制御装置とを備え、前記
交通量計測装置による現在交通量データおよび過去交通
量データから交通量を予測演算する手段と、この交通量
に自動車の排ガス量係数ならびに道路トンネルの構造係
数を乗算して煤煙発生予測量を算出する手段と、この煤
煙発生予測量および煤煙濃度制御目標値ならびに前記煤
煙濃度計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を
算出する手段と、前記煤煙発生予測量の大きさに依存し
て必要換気量を算出する手段とを有するものである。
【0015】また、道路トンネルの入抗口の前方に設置
した交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェ
ットファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の空
気を換気する立抗と、前記ジェットファンおよび立抗に
よる換気を制御する換気制御装置とを備え、前記交通量
計測装置による現在交通量データおよび過去交通量デー
タで予測演算した交通量に、自動車の排ガス量係数なら
びに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発生予測量
を算出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃度制御目標
値ならびに前記煤煙濃度計測装置による現在煤煙濃度値
から必要換気量を算出し、その算出に際しては、前記煤
煙発生予測量の大きさに依存させるようにし、このよう
にして算出した必要換気量に応じて前記換気制御装置を
動作させることもできる。
【0016】また、道路トンネルの入抗口の前方に設置
した交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェ
ットファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の空
気を換気する立抗と、前記ジェットファンおよび立抗を
制御する換気制御装置とを備え、前記交通量計測装置に
よる現在交通量データおよび過去交通量データから交通
量を予測演算する手段と、この交通量に自動車の排ガス
量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙
発生予測量を算出する手段と、この煤煙発生予測量およ
び煤煙濃度制御目標値ならびに前記煤煙濃度計測装置に
よる現在煤煙濃度値から必要換気量を算出する手段と、
前記煤煙発生予測量の大きさに依存して必要換気量を算
出する手段とを有するようにすることもできる。
【0017】また、道路トンネルの入抗口の前方に設置
した交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェ
ットファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の空
気を浄化する電気集塵機と、前記ジェットファンおよび
電気集塵機を制御する換気制御装置とを備え、前記交通
量計測装置による現在交通量データおよび過去交通量デ
ータで予測演算した交通量に、自動車の排ガス量係数な
らびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発生予測
量を算出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃度制御目
標値ならびに前記煤煙濃度計測装置による現在煤煙濃度
値から必要換気量を算出し、その算出に際しては、前記
煤煙発生予測量の大きさに依存させるようにし、このよ
うにして算出した必要換気量に応じて前記換気制御装置
を動作させるようにすることもできる。
【0018】また、道路トンネルの入抗口の前方に設置
した交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェ
ットファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の空
気を浄化する電気集塵機と、前記ジェットファンおよび
電気集塵機を制御する換気制御装置とを備え、前記交通
量計測装置による現在交通量データおよび過去交通量デ
ータから交通量を予測演算する手段と、この交通量に自
動車の排ガス量係数ならびに道路トンネルの構造係数を
乗算して煤煙発生予測量を算出する手段と、この煤煙発
生予測量および煤煙濃度制御目標値ならびに前記煤煙濃
度計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を算出
する手段と、前記煤煙発生予測量の大きさに依存して必
要換気量を算出する手段とを有するようにしてもよい。
【0019】また、道路トンネルの入抗口の前方に設置
した交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェ
ットファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の空
気を換気する立抗と、トンネル内の空気を浄化する電気
集塵機と、前記ジェットファンおよび立抗ならびに電気
集塵機を制御する換気制御装置とを備え、前記交通量計
測装置による現在交通量データおよび過去交通量データ
で予測演算した交通量に、自動車の排ガス量係数ならび
に道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発生予測量を
算出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃度制御目標値
ならびに前記煤煙濃度計測装置による現在煤煙濃度値か
ら必要換気量を算出し、その算出に際しては、前記煤煙
発生予測量の大きさに依存させるようにし、このように
して算出した必要換気量に応じて前記換気制御装置を動
作させてもよい。
【0020】さらに、道路トンネルの入抗口の前方に設
置した交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジ
ェットファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の
空気を換気する立抗と、トンネル内の空気を浄化する電
気集塵機と、前記ジェットファンおよび立抗ならびに電
気集塵機を制御する換気制御装置とを備え、前記交通量
計測装置による現在交通量データおよび過去交通量デー
タから交通量を予測演算する手段と、この交通量に自動
車の排ガス量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗
算して煤煙発生予測量を算出する手段と、この煤煙発生
予測量および煤煙濃度制御目標値ならびに前記煤煙濃度
計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を算出す
る手段と、前記煤煙発生予測量の大きさに依存して必要
換気量を算出する手段とを有するものでもよい。
【0021】なお、本発明の道路トンネルの換気設備装
置は、道路トンネルが、自動車の通過方向が一方向のみ
の通行である場合、および、自動車の通過方向が両方向
の対面通行である場合の何れの場合にも適用できる。
【0022】さらに、本発明の道路トンネルにおける換
気制御方法においては、道路トンネルの入抗口の前方に
設置した交通量計測装置による現在交通量データおよび
過去交通量データで演算した交通予測量に、自動車の排
ガス量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して
煤煙発生予測量を算出し、この煤煙発生予測量および煤
煙濃度制御目標値ならびに道路トンネル内に設置した煤
煙濃度計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を
算出し、この必要換気量に応じて道路トンネル内に設置
したジェットファンを制御するものである。
【0023】また、道路トンネルの入抗口の前方に設置
した交通量計測装置による現在交通量データおよび過去
交通量データで演算した交通予測量に、自動車の排ガス
量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙
発生予測量を算出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃
度制御目標値ならびに道路トンネル内に設置した煤煙濃
度計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を算出
し、この必要換気量に応じて道路トンネル内に設置した
ジェットファンおよびトンネル内の空気を換気する立抗
を制御することもできる。
【0024】また、道路トンネルの入抗口の前方に設置
した交通量計測装置による現在交通量データおよび過去
交通量データで演算した交通予測量に、自動車の排ガス
量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙
発生予測量を算出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃
度制御目標値ならびに道路トンネル内に設置した煤煙濃
度計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を算出
し、この必要換気量に応じて道路トンネル内に設置した
ジェットファンおよびトンネル内の空気を換気する立抗
ならびにトンネル内の空気を浄化する電気集塵機を制御
してもよい。
【0025】なお、本発明の道路トンネルの換気制御方
法は、道路トンネルが、自動車の通過方向が一方向のみ
の通行である場合、および、自動車の通過方向が両方向
の対面通行である場合の何れの場合にも適用できる。
【0026】本発明の道路トンネルの換気設備装置およ
び道路トンネルにおける換気制御方法においては、上記
のように構成され、道路トンネル内に発生する煤煙の予
測量は、道路トンネル内の風速および制御時間の乗算値
と道路トンネルの長さとの大小関係に依存し、換気のた
めに排出するに必要な煤煙の量は、発生する煤煙の量
に、現在の煤煙の量と煤煙を制御する目標の量との差を
加えた量となることから、煤煙発生予測量および煤煙濃
度制御目標値ならびに道路トンネル内に設置した煤煙濃
度計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を算出
し、この必要換気量を算出する際には、煤煙の予測量の
大きさを考慮し、このようにして算出した必要換気量に
応じてジェットファン,立抗,電気集塵機などの換気装
置を制御しており、許容値以内に安定させた制御を維持
することができる。
【0027】つぎに、その実施例を縦流式換気制御方式
の場合について、具体的に以下説明する。
【0028】
【実施例】その実施例を、縦流式換気制御方式を採用し
た道路トンネルの場合について、図1ないし図24を参
照して詳述する。
【0029】(実施例1)自動車の通過方向が一方向の
道路トンネルに、換気装置としてジェットファンを設置
した場合について、図1,図2および図3を参照して説
明する。図1は道路トンネルの概略説明図、図2は道路
トンネル内の換気制御を示すフローチャート、図3は必
要換気量に応じた煤煙量の分布図をそれぞれ示してい
る。
【0030】図1において、1は道路トンネル2の入抗
口の手前に設置し、道路トンネル2内を通過する自動車
3の交通量および車速を検出する交通量計測装置、4は
道路トンネル2内の換気効果が一番良好な場所に設置
し、道路トンネル2内の空気を道路トンネル2外に押し
出すジェットファン、5は道路トンネル2内の汚染度が
悪化する場所に設置し、道路トンネル2内の空気の汚染
濃度を検出する煤煙濃度計測装置、6は交通量計測装置
1と煤煙濃度計測装置5よりの出力信号を入力信号とし
てジェットファン4を運転制御する換気制御装置であ
る。
【0031】図2において、換気制御装置6は、交通量
計測装置1からの現在の交通量データならびに過去の交
通量データに基づいて交通予測量を演算する(ステップ
1)。つぎに、この交通予測量に、自動車の排ガス量係
数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発生
予測量を算出する(ステップ2)。ついで、煤煙濃度の
制御目標値Kと煤煙発生予測量と煤煙濃度計測装置5よ
りの現在における煤煙濃度値K(FB)とから必要換気
量を算出し(ステップ3)、この必要換気量に応じてジ
ェットファン4を運転制御する。
【0032】必要換気量は、以下に説明するような算出
式(式1)により算出され、その算出は煤煙発生予測量
の大きさに依存している。
【0033】(式1) μA1=μC1+μD1 なお、μA1は、ジェットファン4によって道路トンネ
ル2の外に排出される排出煤煙量、μC1は、道路トン
ネル2の内部を通過する自動車3から発生する発生煤煙
量、μD1は、現在の煤煙量を示す現在煤煙濃度値K
(FB)と制御目標の煤煙量を示す制御目標値Kとの差
を示す増減煤煙量である。
【0034】道路トンネル2内の風速Urと制御時間T
aとの乗算値が道路トンネル2の長さLと同じかそれよ
りも大きい場合は、煤煙発生予測量が多くなる(図3
(a)参照)。
【0035】すなわち、発生煤煙量μC1は、風速Ur
と制御時間Taとの乗算値および制御目標値Kにより決
定される領域C1、ならびに道路トンネルの長さLおよ
び制御目標値Kにより決定される領域C2よりなる領域
となる(図3(a)(1)参照)。また、増減煤煙量μ
D1は、道路トンネルの長さLおよび現在煤煙濃度値K
(FB)により決定される領域と、道路トンネルの長さ
Lおよび制御目標値Kにより決定される領域D1との差
の領域D2となる(図3(a)(2)参照)。
【0036】したがって、排出煤煙量μA1としては、
領域C1,D1,D2よりなる領域に相当した大きさと
なる(図3(a)(3)参照)。排出煤煙量μA1が大
きくなることは、煤煙発生予測量が多いことになるの
で、それに応じた必要換気量が要求される。
【0037】道路トンネル2内の風速Urと制御時間T
aとの乗算値が道路トンネル2の長さLより小さい場合
は、煤煙発生予測量が少なくなる(図3(b)参照)。
【0038】すなわち、発生煤煙量μC1は、風速Ur
と制御時間Taとの乗算値により決定される領域C3、
ならびに道路トンネルの長さLにより決定される領域C
4、C5よりなる領域となる(図3(b)(1)参
照)。また、増減煤煙量μD1は、道路トンネルの長さ
L、風速Urと制御時間Taとの乗算値、現在煤煙濃度
値K(FB)および制御目標値Kにより決定される領域
A1となる(図3(b)(2)参照)。
【0039】したがって、排出煤煙量μA1は、風速U
rと制御時間Taとの乗算値、現在煤煙濃度値K(F
B)および制御目標値Kにより決定される領域となり、
前記の場合よりも小さくなる(図3(b)(3)参
照)。排出煤煙量μA1が小さくなることは、煤煙発生
予測量が少ないことであるので、それに応じた必要換気
量が要求される。
【0040】(実施例2)自動車の通過方向が両方向の
対面通行である道路トンネルに、換気装置としてジェッ
トファンを設置した場合について、図4,図5および図
6を参照して説明する。図4は道路トンネルの概略説明
図、図5は道路トンネル内の換気制御を示すフローチャ
ート、図6は必要換気量に応じた煤煙量の分布図をそれ
ぞれ示している。
【0041】図4において、7は道路トンネル8の下り
側入抗口の手前に設置し、道路トンネル8内を通過する
下り方向の自動車9の交通量および車速を検出する下り
側の交通量計測装置、10は道路トンネル8の上り側入
抗口の手前に設置し、道路トンネル8内を通過する上り
方向の自動車11の交通量および車速を検出する上り側
の交通量計測装置、12は道路トンネル8内の換気効果
が一番良好な場所に設置し、道路トンネル8内の空気を
道路トンネル8外に押し出すジェットファン、13は道
路トンネル8内の汚染度が悪化する場所に設置し、道路
トンネル8内の空気の汚染濃度を検出する煤煙濃度計測
装置、14は交通量計測装置7,10と煤煙濃度計測装
置13よりの出力信号を入力信号としてジェットファン
12を運転制御する換気制御装置である。
【0042】図5において、換気制御装置14は、交通
量計測装置7,10からの現在の交通量データならびに
過去の交通量データに基づいて交通予測量を演算する
(ステップ1)。つぎに、この交通予測量に、自動車の
排ガス量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算し
て煤煙発生予測量を算出する(ステップ2)。ついで、
煤煙濃度の制御目標値Kと煤煙発生予測量と煤煙濃度計
測装置13よりの現在における煤煙濃度値K(FB)と
から必要換気量を算出し(ステップ3)、この必要換気
量に応じてジェットファン12を運転制御する。
【0043】必要換気量は、以下に説明するような算出
式(式2)により算出され、その算出は煤煙発生予測量
の大きさに依存している。
【0044】(式2) μA2=μC2+μD2 なお、μA2は、ジェットファン12によって道路トン
ネル8の外に排出される排出煤煙量、μC2は、道路ト
ンネル8の内部を通過する自動車9,11から発生する
発生煤煙量、μD2は、現在の煤煙量を示す現在煤煙濃
度値K(FB)と制御目標の煤煙量を示す制御目標値K
との差を示す増減煤煙量である。
【0045】道路トンネル8内の風速Urと制御時間T
aとの乗算値が道路トンネル8の長さLと同じかそれよ
りも大きい場合は、煤煙発生予測量が多くなる(図6
(a)参照)。
【0046】すなわち、発生煤煙量μC2は、風速Ur
と制御時間Taとの乗算値および制御目標値Kにより決
定される領域C1、ならびに道路トンネルの長さLおよ
び制御目標値Kにより決定される領域C2よりなる領域
となる(図6(a)(1)参照)。また、増減煤煙量μ
D2は、道路トンネルの長さLおよび現在煤煙濃度値K
(FB)により決定される領域と、道路トンネルの長さ
Lおよび制御目標値Kにより決定される領域D1との差
の領域D2となる(図6(a)(2)参照)。
【0047】したがって、排出煤煙量μA2としては、
領域C1,D1,D2よりなる領域に相当した大きさと
なる(図6(a)(3)参照)。排出煤煙量μA2が大
きくなることは、煤煙発生予測量が多いことになるの
で、それに応じた必要換気量が要求される。
【0048】道路トンネル8内の風速Urと制御時間T
aとの乗算値が道路トンネル8の長さLより小さい場合
は、煤煙発生予測量が少なくなる(図6(b)参照)。
【0049】すなわち、発生煤煙量μC2は、風速Ur
と制御時間Taとの乗算値により決定される領域C3、
ならびに道路トンネルの長さLにより決定される領域C
4,C5よりなる領域となる(図6(b)(1)参
照)。また、増減煤煙量μD2は、道路トンネルの長さ
L、風速Urと制御時間Taとの乗算値、現在煤煙濃度
値K(FB)および制御目標値Kにより決定される領域
A1となる(図6(b)(2)参照)。
【0050】したがって、排出煤煙量μA2は、風速U
rと制御時間Taとの乗算値、現在煤煙濃度値K(F
B)および制御目標値Kにより決定される領域となり、
前記の場合よりも小さくなる(図6(b)(3)参
照)。排出煤煙量μA2が小さくなることは、煤煙発生
予測量が少ないことであるので、それに応じた必要換気
量が要求される。
【0051】(実施例3)自動車の通過方向が一方向の
道路トンネルに、換気装置としてジェットファンおよび
立抗を設置した場合について、図7,図8および図9を
参照して説明する。図7は道路トンネルの概略説明図、
図8は道路トンネル内の換気制御を示すフローチャー
ト、図9は必要換気量に応じた煤煙量の分布図をそれぞ
れ示している。
【0052】図7において、15は道路トンネル2内の
空気を外部の空気と交換する立抗、16は、道路トンネ
ル2内において、立抗15より風上側で換気効果が一番
良好な場所に設置し、道路トンネル2内の空気を道路ト
ンネル2外に押し出すジェットファン、17は、道路ト
ンネル2内において、立抗15より風下側で換気効果が
一番良好な場所に設置し、道路トンネル2内の空気を道
路トンネル2外に押し出すジェットファン、18は道路
トンネル2内において、立抗15より風上側で汚染度が
悪化する場所に設置し、道路トンネル2内の空気の汚染
濃度を検出する煤煙濃度計測装置、19は道路トンネル
2内において、立抗15より風下側で汚染度が悪化する
場所に設置し、道路トンネル2内の空気の汚染濃度を検
出する煤煙濃度計測装置、20は交通量計測装置1と煤
煙濃度計測装置18,19よりの出力信号を入力信号と
して立抗15およびジェットファン16,17を運転制
御する換気制御装置である。
【0053】図8において、換気制御装置20は、交通
量計測装置1からの現在の交通量データならびに過去の
交通量データに基づいて交通予測量を演算する(ステッ
プ1)。つぎに、この交通予測量に、自動車の排ガス量
係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発
生予測量を算出する(ステップ2)。ついで、煤煙濃度
の制御目標値Kと煤煙発生予測量と煤煙濃度計測装置1
8,19よりの現在における煤煙濃度値K(FB)とか
ら必要換気量を算出し(ステップ3)、この必要換気量
に応じて立抗15およびジェットファン16,17を運
転制御する。
【0054】必要換気量は、以下に説明するように、立
抗15より風上側(道路トンネルの長さはL1)では算
出式(式3)により、また、立抗15より風下側(道路
トンネルの長さはL2)では算出式(式4)によりそれ
ぞれ算出され、その算出は煤煙発生予測量の大きさに依
存している。
【0055】(式3) μA3=μC3+μD3 (式4) μA4=μC4+μD4 なお、μA3は、ジェットファン16によって道路トン
ネル2の外に排出される排出煤煙量、μA4は、ジェッ
トファン17によって道路トンネル2の外に排出される
排出煤煙量、μC3は、立抗15より風上側の道路トン
ネル2の内部を通過する自動車3から発生する発生煤煙
量、μC4は、立抗15より風下側の道路トンネル2の
内部を通過する自動車3から発生する発生煤煙量、μD
3およびμD4は、それぞれの区域での現在の煤煙量を
示す現在煤煙濃度値K(FB)と制御目標の煤煙量を示
す制御目標値Kとの差を示す増減煤煙量である。
【0056】道路トンネル2内の風速Urと制御時間T
aとの乗算値が道路トンネルの長さL1またはL2と同
じかそれよりも大きい場合は、煤煙発生予測量が多くな
り(図9(a)参照)、発生煤煙量μC3は図9(a)
(1)に、増減煤煙量μD3は図9(a)(2)に、排
出煤煙量μA3は図9(a)(3)に、また発生煤煙量
μC4は図9(a)(4)に、増減煤煙量μD4は図9
(a)(5)に、排出煤煙量μA4は図9(a)(6)
にそれぞれ示したようになり、排出煤煙量μA3または
μA4に相当する煤煙発生予測量に応じた必要換気量が
必要となる。
【0057】つぎに、道路トンネル8内の風速Urと制
御時間Taとの乗算値が道路トンネルの長さL1または
L2より小さい場合は、煤煙発生予測量が少なくなり
(図9(b)参照)、発生煤煙量μC3は図9(b)
(1)に、増減煤煙量μD3は図9(b)(2)に、排
出煤煙量μA3は図9(b)(3)に、また発生煤煙量
μC4は図9(b)(4)に、増減煤煙量μD4は図9
(b)(5)に、排出煤煙量μA4は図9(b)(6)
にそれぞれ示したようになり、排出煤煙量μA3または
μA4に相当する煤煙発生予測量に応じた必要換気量が
必要となる。
【0058】(実施例4)自動車の通過方向が両方向の
対面通行である道路トンネルに、換気装置としてジェッ
トファンおよび立抗を設置した場合について、図10,
図11および図12を参照して説明する。図10は道路
トンネルの概略説明図、図11は道路トンネル内の換気
制御を示すフローチャート、図12は必要換気量に応じ
た煤煙量の分布図をそれぞれ示している。
【0059】図10において、21は交通量計測装置
7,10と煤煙濃度計測装置18,19よりの出力信号
を入力信号として立抗15およびジェットファン16,
17を運転制御する換気制御装置である。
【0060】図11において、換気制御装置21は、交
通量計測装置7,10からの現在の交通量データならび
に過去の交通量データに基づいて交通予測量を演算する
(ステップ1)。つぎに、この交通予測量に、自動車の
排ガス量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算し
て煤煙発生予測量を算出する(ステップ2)。ついで、
煤煙濃度の制御目標値Kと煤煙発生予測量と煤煙濃度計
測装置18,19よりの現在における煤煙濃度値K(F
B)とから必要換気量を算出し(ステップ3)、この必
要換気量に応じて立抗15およびジェットファン16,
17を運転制御する。
【0061】必要換気量は、以下に説明するように、立
抗15より風上側(道路トンネルの長さはL1)では算
出式(式5)により、また、立抗15より風下側(道路
トンネルの長さはL2)では算出式(式6)によりそれ
ぞれ算出され、その算出は煤煙発生予測量の大きさに依
存している。
【0062】(式5) μA5=μC5+μD5 (式6) μA6=μC6+μD6 なお、μA5は、ジェットファン16によって道路トン
ネル8の外に排出される排出煤煙量、μA6は、ジェッ
トファン17によって道路トンネル8の外に排出される
排出煤煙量、μC5は、立抗15より風上側の道路トン
ネル8の内部を通過する自動車9,11から発生する発
生煤煙量、μC6は、立抗15より風下側の道路トンネ
ル8の内部を通過する自動車9,11から発生する発生
煤煙量、μD5およびμD6は、それぞれの区域での現
在の煤煙量を示す現在煤煙濃度値K(FB)と制御目標
の煤煙量を示す制御目標値Kとの差を示す増減煤煙量で
ある。
【0063】道路トンネル8内の風速Urと制御時間T
aとの乗算値が道路トンネルの長さL1またはL2と同
じかそれよりも大きい場合は、煤煙発生予測量が多くな
り(図12(a)参照)、発生煤煙量μC5は図12
(a)(1)に、増減煤煙量μD5は図12(a)
(2)に、排出煤煙量μA5は図12(a)(3)に、
また発生煤煙量μC6は図12(a)(4)に、増減煤
煙量μD6は図12(a)(5)に、排出煤煙量μA6
は図12(a)(6)にそれぞれ示したようになり、排
出煤煙量μA5またはμA6に相当する煤煙発生予測量
に応じた必要換気量が必要となる。
【0064】つぎに、道路トンネル8内の風速Urと制
御時間Taとの乗算値が道路トンネルの長さL1または
L2より小さい場合は、煤煙発生予測量が少なくなり
(図12(b)参照)、発生煤煙量μC5は図12
(b)(1)に、増減煤煙量μD5は図12(b)
(2)に、排出煤煙量μA5は図12(b)(3)に、
また発生煤煙量μC6は図12(b)(4)に、増減煤
煙量μD6は図12(b)(5)に、排出煤煙量μA6
は図12(b)(6)にそれぞれ示したようになり、排
出煤煙量μA5またはμA6に相当する煤煙発生予測量
に応じた必要換気量が必要となる。
【0065】(実施例5)自動車の通過方向が一方向の
道路トンネルに、換気装置としてジェットファンおよび
電気集塵機を設置した場合について、図13,図14お
よび図15を参照して説明する。図13は道路トンネル
の概略説明図、図14は道路トンネル内の換気制御を示
すフローチャート、図15は必要換気量に応じた煤煙量
の分布図をそれぞれ示している。
【0066】図13において、22は道路トンネル2内
の空気中の塵埃を捕捉し、外部の空気と換気して浄化す
る電気集塵機、23は、道路トンネル2内において、電
気集塵機22より風上側で換気効果が一番良好な場所に
設置し、道路トンネル2内の空気を道路トンネル2外に
押し出すジェットファン、24は、道路トンネル2内に
おいて、電気集塵機22より風下側で換気効果が一番良
好な場所に設置し、道路トンネル2内の空気を道路トン
ネル2外に押し出すジェットファン、25は道路トンネ
ル2内において、電気集塵機22より風上側で汚染度が
悪化する場所に設置し、道路トンネル2内の空気の汚染
濃度を検出する煤煙濃度計測装置、26は道路トンネル
2内において、電気集塵機22より風下側で汚染度が悪
化する場所に設置し、道路トンネル2内の空気の汚染濃
度を検出する煤煙濃度計測装置、27は交通量計測装置
1と煤煙濃度計測装置25,26よりの出力信号を入力
信号として電気集塵機22およびジェットファン23,
24を運転制御する換気制御装置である。
【0067】図14において、換気制御装置27は、交
通量計測装置1からの現在の交通量データならびに過去
の交通量データに基づいて交通予測量を演算する(ステ
ップ1)。つぎに、この交通予測量に、自動車の排ガス
量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙
発生予測量を算出する(ステップ2)。ついで、煤煙濃
度の制御目標値Kと煤煙発生予測量と煤煙濃度計測装置
25,26よりの現在における煤煙濃度値K(FB)と
から必要換気量を算出し(ステップ3)、この必要換気
量に応じて電気集塵機22およびジェットファン23,
24を運転制御する。
【0068】必要換気量は、以下に説明するように、電
気集塵機22より風上側(道路トンネルの長さはL1)
では算出式(式7)により、また、電気集塵機22より
風下側(道路トンネルの長さはL2)では算出式(式
8)によりそれぞれ算出され、その算出は煤煙発生予測
量の大きさに依存している。
【0069】(式7) μA7=μC7+μD7 (式8) μA8=μC8+μD8 なお、μA7は、ジェットファン23によって道路トン
ネル2の外に排出される排出煤煙量、μA8は、ジェッ
トファン24によって道路トンネル2の外に排出される
排出煤煙量、μC7は、電気集塵機22より風上側の道
路トンネル2の内部を通過する自動車3から発生する発
生煤煙量、μC8は、電気集塵機22より風下側の道路
トンネル2の内部を通過する自動車3から発生する発生
煤煙量、μD7およびμD8は、それぞれの区域での現
在の煤煙量を示す現在煤煙濃度値K(FB)と制御目標
の煤煙量を示す制御目標値Kとの差を示す増減煤煙量で
ある。
【0070】道路トンネル2内の風速Urと制御時間T
aとの乗算値が道路トンネルの長さL1またはL2と同
じかそれよりも大きい場合は、煤煙発生予測量が多くな
り(図15(a)参照)、発生煤煙量μC7は図15
(a)(1)に、増減煤煙量μD7は図15(a)
(2)に、排出煤煙量μA7は図15(a)(3)に、
また発生煤煙量μC8は図15(a)(4)に、増減煤
煙量μD8は図15(a)(5)に、排出煤煙量μA8
は図15(a)(6)にそれぞれ示したようになり、排
出煤煙量μA7またはμA8に相当する煤煙発生予測量
に応じた必要換気量が必要とる。
【0071】つぎに、道路トンネル2内の風速Urと制
御時間Taとの乗算値が道路トンネルの長さL1または
L2より小さい場合は、煤煙発生予測量が少なくなり
(図15(b)参照)、発生煤煙量μC7は図15
(b)(1)に、増減煤煙量μD7は図15(b)
(2)に、排出煤煙量μA7は図15(b)(3)に、
また発生煤煙量μC8は図15(b)(4)に、増減煤
煙量μD8は図15(b)(5)に、排出煤煙量μA8
は図15(b)(6)にそれぞれ示したようになり、排
出煤煙量μA7またはμA8に相当する煤煙発生予測量
に応じた必要換気量が必要となる。
【0072】(実施例6)自動車の通過方向が両方向の
対面通行である道路トンネルに、換気装置としてジェッ
トファンおよび電気集塵機を設置した場合について、図
16,図17および図18を参照して説明する。図16
は道路トンネルの概略説明図、図17は道路トンネル内
の換気制御を示すフローチャート、図18は必要換気量
に応じた煤煙量の分布図をそれぞれ示している。
【0073】図16において、28は交通量計測装置
7,10と煤煙濃度計測装置25,26よりの出力信号
を入力信号として電気集塵機22およびジェットファン
23,24を運転制御する換気制御装置である。
【0074】図17において、換気制御装置28は、交
通量計測装置7,10からの現在の交通量データならび
に過去の交通量データに基づいて交通予測量を演算する
(ステップ1)。つぎに、この交通予測量に、自動車の
排ガス量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算し
て煤煙発生予測量を算出する(ステップ2)。ついで、
煤煙濃度の制御目標値Kと煤煙発生予測量と煤煙濃度計
測装置25,26よりの現在における煤煙濃度値K(F
B)とから必要換気量を算出し(ステップ3)、この必
要換気量に応じて電気集塵機22およびジェットファン
23,24を運転制御する。
【0075】必要換気量は、以下に説明するように、電
気集塵機22より風上側(道路トンネルの長さはL1)
では算出式(式9)により、また、電気集塵機22より
風下側(道路トンネルの長さはL2)では算出式(式1
0)によりそれぞれ算出され、その算出は煤煙発生予測
量の大きさに依存している。
【0076】(式9) μA9=μC9+μD9 (式10) μA10=μC10+μD10 なお、μA9は、ジェットファン23によって道路トン
ネル8の外に排出される排出煤煙量、μA10は、ジェ
ットファン24によって道路トンネル8の外に排出され
る排出煤煙量、μC9は、電気集塵機22より風上側の
道路トンネル8の内部を通過する自動車9,11から発
生する発生煤煙量、μC10は、電気集塵機22より風
下側の道路トンネル8の内部を通過する自動車9,11
から発生する発生煤煙量、μD9およびμD10は、そ
れぞれの区域での現在の煤煙量を示す現在煤煙濃度値K
(FB)と制御目標の煤煙量を示す制御目標値Kとの差
を示す増減煤煙量である。
【0077】道路トンネル8内の風速Urと制御時間T
aとの乗算値が道路トンネルの長さL1またはL2と同
じかそれよりも大きい場合は、煤煙発生予測量が多くな
り(図18(a)参照)、発生煤煙量μC9は図18
(a)(1)に、増減煤煙量μD9は図18(a)
(2)に、排出煤煙量μA9は図18(a)(3)に、
また発生煤煙量μC10は図18(a)(4)に、増減
煤煙量μD10は図18(a)(5)に、排出煤煙量μ
A10は図18(a)(6)にそれぞれ示したようにな
り、排出煤煙量μA9またはμA10に相当する煤煙発
生予測量に応じた必要換気量が必要となる。
【0078】つぎに、道路トンネル8内の風速Urと制
御時間Taとの乗算値が道路トンネルの長さL1または
L2より小さい場合は、煤煙発生予測量が少なくなり
(図18(b)参照)、発生煤煙量μC9は図18
(b)(1)に、増減煤煙量μD9は図18(b)
(2)に、排出煤煙量μA9は図18(b)(3)に、
また発生煤煙量μC10は図18(b)(4)に、増減
煤煙量μD10は図18(b)(5)に、排出煤煙量μ
A10は図18(b)(6)にそれぞれ示したようにな
り、排出煤煙量μA9またはμA10に相当する煤煙発
生予測量に応じた必要換気量が必要となる。
【0079】(実施例7)自動車の通過方向が一方向の
道路トンネルに、換気装置としてジェットファンおよび
立抗ならびに電気集塵機を設置した場合について、図1
9,図20および図21を参照して説明する。図19は
道路トンネルの概略説明図、図20は道路トンネル内の
換気制御を示すフローチャート、図21は必要換気量に
応じた煤煙量の分布図をそれぞれ示している。
【0080】図19において、29は道路トンネル2内
の空気中の塵埃を捕捉し、外部の空気と換気して浄化す
る電気集塵機、30は道路トンネル2内の空気を外部の
空気と交換する立抗で、電気集塵機29よりも風下側に
位置している。31は、道路トンネル2内において、電
気集塵機29より風上側で換気効果が一番良好な場所に
設置し、道路トンネル2内の空気を道路トンネル2外に
押し出すジェットファン、32は、道路トンネル2内に
おいて、電気集塵機29より風下側、立抗30より風上
側で換気効果が一番良好な場所に設置し、道路トンネル
2内の空気を道路トンネル2外に押し出すジェットファ
ン、33は、道路トンネル2内において、立抗30より
風下側で換気効果が一番良好な場所に設置し、道路トン
ネル2内の空気を道路トンネル2外に押し出すジェット
ファン、34は道路トンネル2内において、電気集塵機
29より風上側で汚染度が悪化する場所に設置し、道路
トンネル2内の空気の汚染濃度を検出する煤煙濃度計測
装置、35は道路トンネル2内において、電気集塵機2
9より風下側、立抗30より風上側で汚染度が悪化する
場所に設置し、道路トンネル2内の空気の汚染濃度を検
出する煤煙濃度計測装置、36は道路トンネル2内にお
いて、立抗30より風下側で汚染度が悪化する場所に設
置し、道路トンネル2内の空気の汚染濃度を検出する煤
煙濃度計測装置、37は交通量計測装置1と煤煙濃度計
測装置34,35,36よりの出力信号を入力信号とし
て電気集塵機29および立抗30ならびにジェットファ
ン31,32,33を運転制御する換気制御装置であ
る。
【0081】図20において、換気制御装置37は、交
通量計測装置1からの現在の交通量データならびに過去
の交通量データに基づいて交通予測量を演算する(ステ
ップ1)。つぎに、この交通予測量に、自動車の排ガス
量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙
発生予測量を算出する(ステップ2)。ついで、煤煙濃
度の制御目標値Kと煤煙発生予測量と煤煙濃度計測装置
34,35,36よりの現在における煤煙濃度値K(F
B)とから必要換気量を算出し(ステップ3)、この必
要換気量に応じて電気集塵機29および立抗30ならび
にジェットファン31,32,33を運転制御する。
【0082】必要換気量は、以下に説明するように、電
気集塵機29より風上側(道路トンネルの長さはL1)
では算出式(式11)により、また、電気集塵機29よ
り風下側で立抗30より風上側(道路トンネルの長さは
L2)では算出式(式12)により、さらに、立抗30
より風下側(道路トンネルの長さはL3)では算出式
(式13)によりそれぞれ算出され、その算出は煤煙発
生予測量の大きさに依存している。
【0083】(式11) μA11=μC11+μD11 (式12) μA12=μC12+μD12 (式13) μA13=μC13+μD13 なお、μA11は、ジェットファン31によって道路ト
ンネル2の外に排出される排出煤煙量、μA12は、ジ
ェットファン32によって道路トンネル2の外に排出さ
れる排出煤煙量、μA13は、ジェットファン33によ
って道路トンネル2の外に排出される排出煤煙量、μC
11は、電気集塵機29より風上側の道路トンネル2の
内部を通過する自動車3から発生する発生煤煙量、μC
12は、電気集塵機29より風下側で立抗30より風上
側の道路トンネル2の内部を通過する自動車3から発生
する発生煤煙量、μC13は、立抗30より風下側の道
路トンネル2の内部を通過する自動車3から発生する発
生煤煙量、μD11およびμD12ならびにμD13
は、それぞれの区域での現在の煤煙量を示す現在煤煙濃
度値K(FB)と制御目標の煤煙量を示す制御目標値K
との差を示す増減煤煙量である。
【0084】道路トンネル2内の風速Urと制御時間T
aとの乗算値が道路トンネルの長さL1またはL2ある
いはL3と同じかそれよりも大きい場合は、煤煙発生予
測量が多くなり(図21(a)参照)、発生煤煙量μC
11は図21(a)(1)に、増減煤煙量μD11は図
21(a)(2)に、排出煤煙量μA11は図21
(a)(3)に、また発生煤煙量μC12は図21
(a)(4)に、増減煤煙量μD12は図21(a)
(5)に、排出煤煙量μA12は図21(a)(6)
に、また発生煤煙量μC13は図21(a)(7)に、
増減煤煙量μD13は図21(a)(8)に、排出煤煙
量μA13は図21(a)(9)にそれぞれ示したよう
になり、排出煤煙量μA11またはμA12あるいはμ
A13に相当する煤煙発生予測量に応じた必要換気量が
必要となる。
【0085】つぎに、道路トンネル2内の風速Urと制
御時間Taとの乗算値が道路トンネルの長さL1または
L2あるいはL3より小さい場合は、煤煙発生予測量が
少なくなり(図21(b)参照)、発生煤煙量μC11
は図21(b)(1)に、増減煤煙量μD11は図21
(b)(2)に、排出煤煙量μA11は図21(b)
(3)に、また発生煤煙量μC12は図21(b)
(4)に、増減煤煙量μD12は図21(b)(5)
に、排出煤煙量μA12は図21(b)(6)に、また
発生煤煙量μC13は図21(b)(7)に、増減煤煙
量μD13は図21(b)(8)に、排出煤煙量μA1
3は図21(b)(9)にそれぞれ示したようになり、
排出煤煙量μA11またはμA12あるいはμA13に
相当する煤煙発生予測量に応じた必要換気量が必要とな
る。
【0086】(実施例8)自動車の通過方向が両方向の
対面通行である道路トンネルに、換気装置としてジェッ
トファンおよび電気集塵機を設置した場合について、図
22,図23および図24を参照して説明する。図22
は道路トンネルの概略説明図、図23は道路トンネル内
の換気制御を示すフローチャート、図24は必要換気量
に応じた煤煙量の分布図をそれぞれ示している。
【0087】図22において、38は交通量計測装置
7,10と煤煙濃度計測装置34,35,36よりの出
力信号を入力信号として電気集塵機29および立抗30
ならびにジェットファン31,32,33を運転制御す
る換気制御装置である。
【0088】図23において、換気制御装置38は、交
通量計測装置7,10からの現在の交通量データならび
に過去の交通量データに基づいて交通予測量を演算する
(ステップ1)。つぎに、この交通予測量に、自動車の
排ガス量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算し
て煤煙発生予測量を算出する(ステップ2)。ついで、
煤煙濃度の制御目標値Kと煤煙発生予測量と煤煙濃度計
測装置34,35,36よりの現在における煤煙濃度値
K(FB)とから必要換気量を算出し(ステップ3)、
この必要換気量に応じて電気集塵機29および立抗30
ならびにジェットファン31,32,33を運転制御す
る。
【0089】必要換気量は、以下に説明するように、電
気集塵機29より風上側(道路トンネルの長さはL1)
では算出式(式14)により、また、電気集塵機29よ
り風下側で立抗30より風上側(道路トンネルの長さL
2)では算出式(式15)により、さらに、立抗30よ
り風下側(道路トンネルの長さL3)では算出式(式1
6)によりそれぞれ算出され、その算出は煤煙発生予測
量の大きさに依存している。
【0090】(式14) μA14=μC14+μD14 (式15) μA15=μC15+μD15 (式16) μA16=μC16+μD16 なお、μA14は、ジェットファン31によって道路ト
ンネル8の外に排出される排出煤煙量、μA15は、ジ
ェットファン32によって道路トンネル8の外に排出さ
れる排出煤煙量、μA16は、ジェットファン33によ
って道路トンネル8の外に排出される排出煤煙量、μC
14は、電気集塵機29より風上側の道路トンネル8の
内部を通過する自動車9,11から発生する発生煤煙
量、μC15は、電気集塵機29より風下側で立抗30
より風上側の道路トンネル8の内部を通過する自動車
9,11から発生する発生煤煙量、μC16は、立抗3
0より風下側の道路トンネル8の内部を通過する自動車
9,11から発生する発生煤煙量、μD14およびμD
15ならびにμD16は、それぞれの区域での現在の煤
煙量を示す現在煤煙濃度値K(FB)と制御目標の煤煙
量を示す制御目標値Kとの差を示す増減煤煙量である。
【0091】道路トンネル8内の風速Urと制御時間T
aとの乗算値が道路トンネルの長さL1またはL2ある
いはL3と同じかそれよりも大きい場合は、煤煙発生予
測量が多くなり(図24(a)参照)、発生煤煙量μC
14は図24(a)(1)に、増減煤煙量μD14は図
24(a)(2)に、排出煤煙量μA14は図24
(a)(3)に、また発生煤煙量μC15は図24
(a)(4)に、増減煤煙量μD15は図24(a)
(5)に、排出煤煙量μA15は図24(a)(6)
に、また発生煤煙量μC16は図24(a)(7)に、
増減煤煙量μD16は図24(a)(8)に、排出煤煙
量μA16は図24(a)(9)にそれぞれ示したよう
になり、排出煤煙量μA14またはμA15あるいはμ
A16に相当する煤煙発生予測量に応じた必要換気量が
必要となる。
【0092】つぎに、道路トンネル8内の風速Urと制
御時間Taとの乗算値が道路トンネルの長さL1または
L2あるいはL3より小さい場合は、煤煙発生予測量が
少なくなり(図24(b)参照)、発生煤煙量μC14
は図24(b)(1)に、増減煤煙量μD14は図24
(b)(2)に、排出煤煙量μA14は図24(b)
(3)に、また発生煤煙量μC15は図24(b)
(4)に、増減煤煙量μD15は図24(b)(5)
に、排出煤煙量μA15は図24(b)(6)に、また
発生煤煙量μC16は図24(b)(7)に、増減煤煙
量μD16は図24(b)(8)に、排出煤煙量μA1
6は図24(b)(9)にそれぞれ示したようになり、
排出煤煙量μA14またはμA15あるいはμA16に
相当する煤煙発生予測量に応じた必要換気量が必要とな
る。
【0093】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、道路トンネル内の煤煙濃度を許容値以下に安定
して制御することができ、消費される電力の省エネルギ
ー化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の換気設備装置を備えた道路
トンネルの概略説明図
【図2】同実施例における道路トンネル内の換気制御を
示すフローチャート
【図3】同実施例における煤煙量の分布図
【図4】本発明の実施例2の換気設備装置を備えた道路
トンネルの概略説明図
【図5】同実施例における道路トンネル内の換気制御を
示すフローチャート
【図6】同実施例における煤煙量の分布図
【図7】本発明の実施例3の換気設備装置を備えた道路
トンネルの概略説明図
【図8】同実施例における道路トンネル内の換気制御を
示すフローチャート
【図9】同実施例における煤煙量の分布図
【図10】本発明の実施例4の換気設備装置を備えた道
路トンネルの概略説明図
【図11】同実施例における道路トンネル内の換気制御
を示すフローチャート
【図12】同実施例における煤煙量の分布図
【図13】本発明の実施例5の換気設備装置を備えた道
路トンネルの概略説明図
【図14】同実施例における道路トンネル内の換気制御
を示すフローチャート
【図15】同実施例における煤煙量の分布図
【図16】本発明の実施例6の換気設備装置を備えた道
路トンネルの概略説明図
【図17】同実施例における道路トンネル内の換気制御
を示すフローチャート
【図18】同実施例における煤煙量の分布図
【図19】本発明の実施例7の換気設備装置を備えた道
路トンネルの概略説明図
【図20】同実施例における道路トンネル内の換気制御
を示すフローチャート
【図21】同実施例における煤煙量の分布図
【図22】本発明の実施例8の換気設備装置を備えた道
路トンネルの概略説明図
【図23】同実施例における道路トンネル内の換気制御
を示すフローチャート
【図24】同実施例における煤煙量の分布図
【図25】従来における換気設備装置の説明図
【図26】同装置の制御フローチャート
【符号の説明】
1,7,10 交通量計測装置 2,8 道路トンネル 3,9,11 自動車 4,12,16,17,23,24,31,32,33
ジェットファン 5,13,18,19,25,26,34,35,36
煤煙濃度計測装置 6,14,20,21,27,28,37,38 換気
制御装置 15,30 立抗 22,29 電気集塵機

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路トンネルの入抗口の前方に設置した
    交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェット
    ファンおよび煤煙濃度計測装置と、このジェットファン
    による換気を制御する換気制御装置とを備え、前記交通
    量計測装置による現在交通量データおよび過去交通量デ
    ータで演算した交通予測量に、自動車の排ガス量係数な
    らびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発生予測
    量を算出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃度制御目
    標値ならびに前記煤煙濃度計測装置による現在煤煙濃度
    値から必要換気量を算出し、この必要換気量に応じて前
    記換気制御装置を動作させる道路トンネルの換気設備装
    置。
  2. 【請求項2】 道路トンネルの入抗口の前方に設置した
    交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェット
    ファンおよび煤煙濃度計測装置と、このジェットファン
    による換気を制御する換気制御装置とを備え、前記交通
    量計測装置による現在交通量データおよび過去交通量デ
    ータから交通予測量を演算する手段と、この交通予測量
    に自動車の排ガス量係数ならびに道路トンネルの構造係
    数を乗算して煤煙発生予測量を算出する手段と、この煤
    煙発生予測量および煤煙濃度制御目標値ならびに前記煤
    煙濃度計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を
    算出する手段と、前記煤煙発生予測量の大きさに依存さ
    せて必要換気量を算出する手段とを有する道路トンネル
    の換気設備装置。
  3. 【請求項3】 道路トンネルの入抗口の前方に設置した
    交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェット
    ファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の空気を
    換気する立抗と、前記ジェットファンおよび立抗による
    換気を制御する換気制御装置とを備え、前記交通量計測
    装置による現在交通量データおよび過去交通量データで
    演算した交通予測量に、自動車の排ガス量係数ならびに
    道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発生予測量を算
    出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃度制御目標値な
    らびに前記煤煙濃度計測装置による現在煤煙濃度値から
    必要換気量を算出し、この必要換気量に応じて前記換気
    制御装置を動作させる道路トンネルの換気設備装置。
  4. 【請求項4】 道路トンネルの入抗口の前方に設置した
    交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェット
    ファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の空気を
    換気する立抗と、前記ジェットファンおよび立抗を制御
    する換気制御装置とを備え、前記交通量計測装置による
    現在交通量データおよび過去交通量データから交通予測
    量を演算する手段と、この交通予測量に自動車の排ガス
    量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙
    発生予測量を算出する手段と、この煤煙発生予測量およ
    び煤煙濃度制御目標値ならびに前記煤煙濃度計測装置に
    よる現在煤煙濃度値から必要換気量を算出する手段と、
    前記煤煙発生予測量の大きさに依存して必要換気量を算
    出する手段とを有する道路トンネルの換気設備装置。
  5. 【請求項5】 道路トンネルの入抗口の前方に設置した
    交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェット
    ファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の空気を
    浄化する電気集塵機と、前記ジェットファンおよび電気
    集塵機を制御する換気制御装置とを備え、前記交通量計
    測装置による現在交通量データおよび過去交通量データ
    で演算した交通予測量に、自動車の排ガス量係数ならび
    に道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発生予測量を
    算出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃度制御目標値
    ならびに前記煤煙濃度計測装置による現在煤煙濃度値か
    ら必要換気量を算出し、この必要換気量に応じて前記換
    気制御装置を動作させる道路トンネルの換気設備装置。
  6. 【請求項6】 道路トンネルの入抗口の前方に設置した
    交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェット
    ファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の空気を
    浄化する電気集塵機と、前記ジェットファンおよび電気
    集塵機を制御する換気制御装置とを備え、前記交通量計
    測装置による現在交通量データおよび過去交通量データ
    から交通予測量を演算する手段と、この交通予測量に自
    動車の排ガス量係数ならびに道路トンネルの構造係数を
    乗算して煤煙発生予測量を算出する手段と、この煤煙発
    生予測量および煤煙濃度制御目標値ならびに前記煤煙濃
    度計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を算出
    する手段と、前記煤煙発生予測量の大きさに依存して必
    要換気量を算出する手段とを有する道路トンネルの換気
    設備装置。
  7. 【請求項7】 道路トンネルの入抗口の前方に設置した
    交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェット
    ファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の空気を
    換気する立抗と、トンネル内の空気を浄化する電気集塵
    機と、前記ジェットファンおよび立抗ならびに電気集塵
    機を制御する換気制御装置とを備え、前記交通量計測装
    置による現在交通量データおよび過去交通量データで演
    算した交通予測量に、自動車の排ガス量係数ならびに道
    路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発生予測量を算出
    し、この煤煙発生予測量および煤煙濃度制御目標値なら
    びに前記煤煙濃度計測装置による現在煤煙濃度値から必
    要換気量を算出し、この必要換気量に応じて前記換気制
    御装置を動作させる道路トンネルの換気設備装置。
  8. 【請求項8】 道路トンネルの入抗口の前方に設置した
    交通量計測装置と、道路トンネル内に設置したジェット
    ファンおよび煤煙濃度計測装置と、トンネル内の空気を
    換気する立抗と、トンネル内の空気を浄化する電気集塵
    機と、前記ジェットファンおよび立抗ならびに電気集塵
    機を制御する換気制御装置とを備え、前記交通量計測装
    置による現在交通量データおよび過去交通量データから
    交通予測量を演算する手段と、この交通予測量に自動車
    の排ガス量係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算
    して煤煙発生予測量を算出する手段と、この煤煙発生予
    測量および煤煙濃度制御目標値ならびに前記煤煙濃度計
    測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を算出する
    手段と、前記煤煙発生予測量の大きさに依存して必要換
    気量を算出する手段とを有する道路トンネルの換気設備
    装置。
  9. 【請求項9】 道路トンネルが、自動車の通行方向が一
    方向のみの通行である請求項1ないし8のいずれかに記
    載の道路トンネルの換気設備装置。
  10. 【請求項10】 道路トンネルが、自動車の通行方向が
    両方向の対面通行である請求項1ないし8のいずれかに
    記載の道路トンネルの換気設備装置。
  11. 【請求項11】 道路トンネルの入抗口の前方に設置し
    た交通量計測装置による現在交通量データおよび過去交
    通量データで演算した交通予測量に、自動車の排ガス量
    係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発
    生予測量を算出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃度
    制御目標値ならびに道路トンネル内に設置した煤煙濃度
    計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を算出
    し、この必要換気量に応じて道路トンネル内に設置した
    ジェットファンを制御する道路トンネルの換気制御方
    法。
  12. 【請求項12】 道路トンネルの入抗口の前方に設置し
    た交通量計測装置による現在交通量データおよび過去交
    通量データで演算した交通予測量に、自動車の排ガス量
    係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発
    生予測量を算出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃度
    制御目標値ならびに道路トンネル内に設置した煤煙濃度
    計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を算出
    し、この必要換気量に応じて道路トンネル内に設置した
    ジェットファンおよびトンネル内の空気を換気する立抗
    を制御する道路トンネルの換気制御方法。
  13. 【請求項13】 道路トンネルの入抗口の前方に設置し
    た交通量計測装置による現在交通量データおよび過去交
    通量データで演算した交通予測量に、自動車の排ガス量
    係数ならびに道路トンネルの構造係数を乗算して煤煙発
    生予測量を算出し、この煤煙発生予測量および煤煙濃度
    制御目標値ならびに道路トンネル内に設置した煤煙濃度
    計測装置による現在煤煙濃度値から必要換気量を算出
    し、この必要換気量に応じて道路トンネル内に設置した
    ジェットファンおよびトンネル内の空気を換気する立抗
    ならびにトンネル内の空気を浄化する電気集塵機を制御
    する道路トンネルの換気制御方法。
  14. 【請求項14】 道路トンネルが、自動車の通行方向が
    一方向のみの通行である請求項11ないし13のいずれ
    かに記載の道路トンネルの換気制御方法。
  15. 【請求項15】 道路トンネルが、自動車の通行方向が
    両方向の対面通行である請求項11ないし13のいずれ
    かに記載の道路トンネルの換気制御方法。
JP34528495A 1995-12-06 1995-12-06 道路トンネルの換気設備装置および道路トンネルにおける換気制御方法 Pending JPH09158698A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102518463A (zh) * 2011-11-11 2012-06-27 上海市隧道工程轨道交通设计研究院 一种循环使用型隧道防烟方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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