JP4199138B2 - トンネル換気制御装置 - Google Patents

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本発明は、道路トンネル内に設置された換気設備を用いてトンネル内の換気状態を制御するトンネル換気制御装置に関する。
道路トンネルにおいては、トンネル利用者の安全性・快適性を確保するために、視環境を確保し、トンネル内の汚染物質を許容値以下に維持することが望まれる。そのため、トンネル内に設置された換気機を用いて換気制御が行われている。トンネルの換気にはさまざまな方式があるが、近年、環境に対する意識の高まりから、集中排気式と呼ばれる方式を採用する場合が増加している(例えば、特許文献1参照)。
従来の一般的な集中排気式のトンネルを図5に示す。このトンネル11は、交通方向が一方向(図の左から右)の一方通行トンネルと呼ばれるタイプである。このようなトンネル11では、内部に縦流方向の換気を行なうジェットファン12を設けるとともに、トンネル11の出口部付近に集中排気設備13を設けている。集中排気設備13は、トンネル11内の縦流方向中間部(図の例では出口近く)に開口する排気口14を有し、この排気口14に通じる排風機15の運転によりトンネル11内から集中排気する。
ここで、集中排気とは、トンネル11の左右両坑口から外部の空気を吸い込み、汚染物質を含んだトンネル内の空気を、坑口以外の図示しない排出口から外部に排出することを言う。外部への排出時には汚染物質の除去を行う場合もある。
このようにして、集中排気式トンネルではトンネル坑口からの汚染物質の流出(以下、吹き抜けと称する)を防止し、坑口周辺の環境に対する影響を極力小さくしている。
このように、集中排気式トンネルでは、トンネル内の汚染物質濃度を許容値以下に維持するのみならず、坑口からの吹き抜けを防止するため、常にトンネル内部の排器口14に向かって風を流す必要がある。この状態を集中排気状態と呼び、集中排気状態を維持するために、集中排気式トンネルでは風速制御を行っている。図5には集中排気時の風の流れを矢印Ur1,Ur2で示している。
この風速制御に当っては、まず集中排気状態を維持するための風速管理値を設定する。集中排気方向を正とすると、風速が負にならなければ良いわけであるが、風速値はかなり変動が激しいことが知られているので実際はマージンをとり、1.5[m/s]〜2.0[m/s]程度の値を設定している場合が多い。
トンネル11内には、図示のように風向風速計16,17が設置され、トンネル11内の風速を計測している。換気機フィードバック制御手段20では、風向風速計16,17による風速計測値と風速管理値とを比較し、トンネル11内の風速が管理値を下回らないように、排風機15に対する風量指令値を演算する。このようにして、集中排気状態を維持し、坑口周辺環境への影響を極力小さくしている。換気機フィードバック制御手段20ではPI制御やファジィ制御等、さまざまな方式が用いられている。
なお、トンネル11内には、風向風速計16,17のほかに煤煙濃度計18や一酸化炭素濃度計19などが設けられており、トンネル名11内の環境状況を測定している。
ところで、建設されるトンネルのタイプには、一方通行の他に対面通行がある。対面通行トンネルには、元々対面通行として建設されるトンネルと、一方通行トンネル建設の途中段階で対面通行として運用されるトンネルとがある。すなわち、上り線・下り線(各々2車線)を、それぞれ一方通行トンネルで構成する場合、一般には、第一段階として上り線・下り線のどちらか一方を開通させ、2車線の片方を上り線、もう片方を下り線とした対面通行トンネルとして運用を開始する。その後、残りの2車線を開通させ、上り線・下り線を本来の2車線による一方通行としている。
特開2000−186498号公報
対面通行トンネルにおいては、これまで様々な換気設備による換気制御が行われてきたが、上述のように、対面通行と一方通行の双方に対応できるようにはなっていないため経済的かつ効果的な換気運用を行うことができなかった。
本発明の目的は、ジェットファンと集中排気設備を有するトンネルにおける経済的かつ効果的な換気を行うことができるトンネル換気制御装置を提供することにある。
本発明によるトンネル換気制御装置は、換気設備として縦流方向に換気するジェットファンと、縦流方向中間部に開口する排気口から集中排気する集中排気設備とを有する縦流式トンネルのトンネル換気制御装置であって、排気口は縦流方向に沿う複数箇所に設けられており、これらの排気口から集中排気を行う排気口を選択する排気口選択手段と、トンネル内の交通量を計測する交通量計測手段と、この交通量計測手段により計測された上り線と下り線の交通量の比率から前記排気口選択手段により選択する排気口を決定する排気口決定手段とを備えたことを特徴とする。
このように構成すると、上り線と下り線の交通量の比率に応じた最適位置にある排気口を選択するので、効果的な換気を行うことができ、消費電力も低減し経済性を高めることができる。
この場合も、交通量計測手段によって計測された交通量に基づき所定期間先の交通量を予測する交通量予測手段と、この交通量予測手段により求められた交通量予測値が設定値以下の場合はジェットファンによる換気方式を選択し、交通量予測値が設定値を超える場合は集中排気設備を用いた換気方式を選択する換気方式選択手段とを備えた構成としてもよい。
このようにすれば、交通量予測値が少ない場合、電気代の高い集中排気を行わないので、経済性が向上する。
本発明によれば、ジェットファンと集中排気設備を有するトンネルにおいて、経済性に優れ、一方通行や対面通行に適した効果的な換気を行うことができる。
以下、本発明によるトンネル換気制御装置の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
まず、図1に示す実施の形態を説明する。この実施の形態では、トンネル21の換気設備としてジェットファン22と、集中排気設備23を構成する複数の排気口24とを備えている。複数の排気口24は、トンネル21の縦流方向に沿う複数箇所に配置されており、トンネル21の長さ方向に沿って配設された排気ダクト31にそれぞれ連通している。この排気ダクト31の図示左右端には、それぞれ排風機25R,25Lが設けられている。
また、複数の排気口24は、図示しないダンパー機構などによりそれぞれ個別に開閉できるように構成されており、いずれか一つの排気口24がトンネル21内に開放する。そして、排気ダクト31の両側に設けられた排風機25R,25Lの運転により、トンネル21内の汚染空気を、排気ダクト31を介してトンネル21の坑口から離れた、例えば山の上などに排出させる。
このような構成であるため、排気ダクト31は、開放した排気口24を中心に、図示右側の系統と図示左側の系統との2系統を構成する。
なお、トンネル21は、一方通行方式或いは対面通行方式のいずれでもよい。
この実施の形態は、換気機の運転計画を行う際に、換気機運転の電気代を抑えた方式を選択する選択方法に関する。ここで、換気機の運転計画とは、予測した将来の交通量に相応しい換気機の運用方法を計画することであり、一般的に30分周期あるいは60分周期で行われる。
この運用計画を策定するための構成を説明する。33は交通量計測手段で、トンネル21内に設けられたセンサー33sにより、トンネル21内を走行する車両の台数(交通量)を計測する。34は交通量予測手段で、交通量計測手段33による交通量計測値に基づき、所定期間先の大型車交通量・小型車交通量を予測する。
予測方法については、様々な手法が適用可能である。例えば、公知の予測方法である過去の実績データに基づいて予測を行う手法を用いる。この手法は、交通量計測手段33で測定し、記憶部35に蓄積した過去1ヶ月間のデータを基に、1日(24時間)の大型車交通量・小型車交通量の時系列的な推移を平日、休日前、休日、休日明けなどに分類して平均処理し、各予測項目の基本パターンを作成する。これは、交通特性が平日、休日前、休日、休日明けなどの分類に応じて特有の傾向を示すことが多いからである。
例えば、平日の午後0時に今後1時間後の予測を行う場合には、平日用の基本パターンを参照し、該当する時間帯のデータを予測値として用いる。その際に、当日の午後0時までの計測値と基本パターンとのずれを予測に用いることにより、予測精度を向上することができる。その際の方法としては、例えばカルマンフィルタを適用し自己回帰モデルを用いる方法などが挙げられる。
36は換気方式選択手段で、交通量予測手段34による交通量予測値を基に換気方式を選択する。すなわち、ジェットファン22のみによる換気方式か、ジェットファン22と集中換気設備23とを併用した集中換気方式を用いるかを選択する。
上記構成において、30分周期あるいは60分周期で換気機の運転計画を決める場合、予測した将来の交通量に相応しい換気機の運用方法を計画する。この場合、交通量予測手段34は、交通量計測手段33で計測された現時点の交通量と、記憶部35に蓄積された過去の実績値とに基づき、所定期間先の交通量を予測する。
ここで、道路管理者の換気機運用方法によっては、トンネル内汚染濃度がある許容値以下であれば汚染物質を坑口からトンネル外に排出してもよい場合がある。一般に、交通量予測値が少ない場合はトンネル内の汚染濃度は低くなることが予想される。このような場合、換気設備にジェットファン22と排気口(集中排気として機能)24を採用したトンネル(各々の換気設備の数は問わない)21では、必然的にトンネル外へ汚染物質を排出するジェットファン22のみによる換気方式を選択する。
すなわち、交通量予測値が設定値以下であれば、トンネル21内の汚染濃度も充分低いと予想され、トンネル21内の空気を坑口から排出しても問題ないと判断し、ジェットファン22のみによる換気方式を選択する。ジェットファン22のみによる換気方式は、集中排気設備23を用いた集中換気方式に比べ全体の電力消費が少なく、電気代を低く抑えることができる。
これに対し、交通量予測値が多く、設定値を超える場合は、トンネル21内の汚染濃度が高くなることが予想されるので、トンネル坑口からの汚染物質の排出防止に効果が高い集中換気方式を採用する。
このように、換気設備にジェットファン22と排気口(集中排気として機能)24を採用したトンネル21では、換気運用計画を行う際に交通量予測値に応じて換気方式(ジェットファン換気方式、集中換気方式)を切替えることで電気代を抑えた経済的な運用が可能となる。
次に、図2及び図3で示す実施の形態を説明する。トンネル自体の構成は図1で示したトンネル21と基本的に同じ構成であるが、対面通行方式であるものとする。すなわち、換気設備としてジェットファン22と、集中排気設備23を構成する複数の排気口24と備えている。複数の排気口24は、トンネル21の縦流方向に沿う複数箇所に配置されており、トンネル11の長さ方向に沿って配設された排気ダクト31にそれぞれ連通している。この排気ダクト31の図示左右端には、それぞれ排風機25R,25Lが設けられている。
また、複数の排気口24は、図示しないダンパー機構などによりそれぞれ個別に開閉できるように構成されており、いずれか一つの排気口24がトンネル21内に開放する。そして、排気ダクト31の両側に設けられた排風機25R,25Lの運転により、トンネル21内の汚染空気を、排気ダクト31を介してトンネル21の坑口から離れた、例えば山の上などに排出させる。
この実施の形態は、複数の排気口24の中から換気機運転の電気代を抑えた運用となる排気口を選択する方法、選択後の当該換気機の運転風量の決定方法に関するものである。
この実施の形態は図2で示すように、交通量計測手段33A、排気口決定手段37及び排気口選択手段38から構成されている。
交通量計測手段33Aは、トンネル21内に設けられたセンサー33Asにより、トンネル21内を走行する車両の台数を計測するが、対面通行方式であるため、上り線及び下り線のそれぞれについて交通量を計測する。
排気口決定手段37は、交通量計測手段33Aにより計測された上り線の交通量と下り線の交通量との比率に基づき、複数存在する排気口24の中から、経済性を含め最適な運用となる排気口24を決定する。排気口選択手段38は、排気口決定手段37により決定された排気口14を開放し、トンネル21内と排気ダクト31との間を連通する。すなわち、排気口24は前述のように、トンネル21内の縦流方向に沿う複数箇所に設けられており、これらの中から、前記排気口決定手段37で決定された排気口24を、集中排気を行うための排気口として選択する。
上記構成において、交通量計測手段33Aによる計測の結果、例えば、上り線交通量と下り線交通量の比率が9:1であった場合、上り方向の交通換気力(車両が前方に進む際に空気を運ぶ力)が下り方向の交通換気力よりも大きくなり、全体として上り方向に交通換気力が作用する。このためトンネル21内の汚染状態は上り方向の出側(図示右端近く)が最も悪化する地点となる。
そこで、排気口決定手段37は、上り線交通量と下り線交通量の比率が9:1であることから、上り方向の出側に設置された排気口24を集中排気用の排気口と決定し、排気口選択手段38により、図2で示すように右端の排気口24を開放させ、集中排気口として選択する。
また、上り線交通量と下り線交通量の比率が5:5であった場合には、図3で示すように、上り方向の交通換気力と下り方向の交通換気力が相殺され、車両全体の交通換気力がゼロとなる。この場合、上り線交通量と下り線交通量の比率が9:1であった場合と同様に上り方向の最も出側寄りの排気口を集中排気口として選択すると、上り方向の出側が過剰換気となり非経済的な運用となってしまう。したがって、この場合は図示のように、トンネル21の縦流方向中央の排気口を集中排気口として選択する。
このように、上り線交通量と下り線交通量との比率に応じて集中排風口を選択することで効率的な換気運転が可能となり、換気機運転の電気代を抑えた運用が可能となる。
次に、図4で示す実施の形態を説明する。この実施の形態でも、トンネル自体の構成は図1及び図2で示したトンネル21と基本的に同じ構成である。ただし、通行方式は一方通行或いは対面通行のいずれでもかまわない。
換気設備としては、ジェットファン22と、集中排気設備23を構成する複数の排気口24と備えている。複数の排気口24は、トンネル21の長さ方向に沿う排気ダクト31にそれぞれ連通している。この排気ダクト31の図示左右端には、それぞれ排風機25R,25Lが設けられている。
この実施の形態では、トンネル21内にさらにトンネル内風速計26のセンサー26s、トンネル内煤煙濃度計28のセンサー28s、トンネル内一酸化炭素計29のセンサー29sをそれぞれ設けている。また、排気ダクト31の両端に設けられた排風機25L,25Rの前面側に、ダクト内風速計26L,26Rのセンサー26Ls,26Rsをそれぞれ設けている。
さらに、制御手段として、排風機風量変更量決定手段39、排風機運転風量決定手段40、排風機翼角変更終了タイミング決定手段41を設けている。
上記構成において、トンネル内風速計26は、トンネル21内の風速を計測し、トンネル内煤煙濃度計27は、トンネル21内の煤煙濃度を計測し、トンネル内一酸化炭素計28は、トンネル21内の一酸化炭素濃度を計測しており、これらの計測値は排風機風量変更量決定手段39に入力される。排風機風量変更量決定手段39は、入力されたトンネル内風速値、トンネル内煤煙濃度値、トンネル内一酸化炭素濃度値に基づき、排風機の風量変更量ΔQを公知の手法により決定する。
排風機25の風量変更量ΔQ決定後、これを排風機の省エネを考慮した一定の比率で右側排風機25R、左側排風機25Lに割振ることで、右側排風機風量変更量ΔQR、左側排風機風量変更量ΔQLを決定する。
排風機運転風量決定手段40では、現状の右側排風機運転風量QER、排風機風量変更量決定手段39で求めた右側排風機風量変更量ΔQR、現状の左側排風機運転風量QEL、排風機風量変更量決定手段39で求めた左側排風機風量変更量ΔQLに基づき、右側排風機運転風量QRと左側排風機運転風量QLとを決定する。この右(左)側排風機運転風量QR(QL)は、下式のように、現状の右(左)側排風機運転風量QER(QEL)に、右(左)側排風機風量変更量ΔQR(ΔQL)を足し合せることにより決定する。
QR(QL)=QER(QEL)+ΔQR(ΔQL)
ダクト内右(左)側風速計26R(26L)は、排気ダクト31内の右(左)側排風機直前の風速AVR,(AVL)を計測する。排風機翼角変更終了タイミング決定手段41は、排風機運転風量決定手段40による右側排風機運転風量QR、ダクト31内の右側排風機直前の風速値AVR、排風機運転風量決定手段40による左側排風機運転風量QL、ダクト31内の左側排風機直前の風速値AVLに基づき、排風機25R,25Lの翼角変更終了タイミングを決定する。
ここで、排風機には翼角固定タイプと、この実施の形態で用いた翼角可変タイプとがある。前者は出力できる風量がパターン化されているため、風量の細かい調整はできないが、後者は前者のようにパターン化された一定の風量に到達した後、翼角を変更することにより風量の微調整を行うことができる。この実施の形態では、上述のように、翼角可変タイプの排風機を取扱っている。
翼角変更に当っては、まず排風量の実測値を求める。すなわち、排気ダクト31の断面積をA(一定)とすると、排気ダクト31内の右側排風機直前の風速値AVRに上記ダクト断面積Aを掛け合せて排風量の実測値を求める。この排風量の実測値が右側排風機運転風量QRに一致した時点で、右側排風機25Rの翼角の変更を終了する。同様に排気ダクト31内の左側排風機直前の風速値AVLにダクト断面積Aを掛け合せた値が左側排風機運転風量QLに一致した時点で、左側排風機25Lの翼角の変更を終了する。すなわち、下式の関係が成立した時点で翼角の変更を終了する。
AVR(AVL)×A=QR(QL)
このように、翼角可変タイプの排風機25R,25Lを用い、その翼角を変化させるので、排風量を微調整して、排風機25R,25Lによる実際の排風量を、制御目標となる運転風量に正確に合わせることができ、制御の高精度化が可能となる。また、排気系統が排気ダクト31により左右2系統に分かれていても、上述のように右側排風機運転風量QRとダクト内の右側排風機直前の風速値AVRとの関係、左側排風機運転風量QLとダクト内の左側排風機直前の風速値AVLの関係に注目することで、それぞれ翼角の変更タイミングを的確に決定することが可能となり、高精度な排風量制御が可能となる。
これらの結果、図1の実施の形態では、交通量予測値に応じた換気方式の選択による換気機運転の電気代を抑制できる。また、図2及び図3の実施の形態では、交通比率に応じた排気口の選択による換気効率のよい換気機運転ができ電気代も抑制できる。さらに、図4の実施の形態では、排風機の翼角を適切に変更することにより、高精度な換気制御が可能となる。
本発明によるトンネル換気制御装置における、換気運転方式を選択する実施の形態を示す図である。 本発明によるトンネル換気制御装置における、集中排気口を選択する実施の形態を示す図である。 同上実施の形態において、別の排気口を選択した場合の説明図である。 本発明によるトンネル換気制御装置における、排風機の翼角を変更する実施の形態を説明する図である。 従来装置の説明図である。
符号の説明
21 トンネル
22 ジェットファン
23 集中排気設備
24 複数の排気口
25R,25L 排風機
26 風速計
27 煤煙濃度計
28 一酸化炭素濃度計
31 排気ダクト
33 交通量計測手段
34 交通量予測手段
35 過去データの記憶部
36 換気方式選択手段
37 排気口決定手段
38 排気口選択手段
40 排風機運転風量決定手段
41 排風機翼角タイミング決定手段変更終了

Claims (2)

  1. 換気設備として縦流方向に換気するジェットファンと、縦流方向中間部に開口する排気口から集中排気する集中排気設備とを有する縦流式トンネルのトンネル換気制御装置であって、
    前記排気口は縦流方向に沿う複数箇所に設けられており、これらの排気口から集中排気を行う排気口を選択する排気口選択手段と、トンネル内の交通量を計測する交通量計測手段と、この交通量計測手段により計測された上り線と下り線の交通量の比率から前記排気口選択手段により選択する排気口を決定する排気口決定手段とを備えたことを特徴とするトンネル換気制御装置。
  2. 交通量計測手段によって計測された交通量に基づき所定期間先の交通量を予測する交通量予測手段と、この交通量予測手段により求められた交通量予測値が設定値以下の場合はジェットファンによる換気方式を選択し、交通量予測値が設定値を超える場合は集中排気設備を用いた換気方式を選択する換気方式選択手段とを備えたことを特徴とする請求項に記載のトンネル換気制御装置。
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