JPH09157985A - カーペット用ポリエステル繊維糸の製造方法 - Google Patents

カーペット用ポリエステル繊維糸の製造方法

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JPH09157985A
JPH09157985A JP34718995A JP34718995A JPH09157985A JP H09157985 A JPH09157985 A JP H09157985A JP 34718995 A JP34718995 A JP 34718995A JP 34718995 A JP34718995 A JP 34718995A JP H09157985 A JPH09157985 A JP H09157985A
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cross
yarn
carpet
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JP34718995A
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Tamotsu Enohara
保 榎原
Hideo Sekiya
英夫 関谷
Toshio Matsushima
利男 松嶌
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーペット用ポリエステル繊維糸として異な
る各断面のもつ長所を生かし、バランス良好で製造工程
も簡略な複合糸を提供する。 【解決手段】 紡糸時に異なる断面形状をもつフィラメ
ントを同時に紡糸し、それら各断面のフィラメントを組
み合わせることにより両断面の長所を生かしたカーペッ
ト用異形断面フィラメント同時紡糸複合糸を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカーペット用ポリエ
ステル繊維糸の製造方法に係り、更に詳しくは2種以上
の異なる断面のフィラメントを組み合わせることにより
両断面の長所を生かすことができる、異形断面糸同時紡
糸複合によるカーペット用ポリエステル繊維糸の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カーペット用繊維糸は一般に夫々
単独で同じ断面のフィラメントを紡糸することによって
作られており、もし異なる断面のフィラメントを組み合
わせる場合には、夫々単独で紡糸、延伸、捲縮加工した
後、エアーインターミングル機を用いて混繊をしたり、
あるいは撚糸時に合撚するなどの手段がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如く紡
糸後、フィラメントを混繊する場合は混繊に先立ち、2
種以上の糸を各別に紡糸、延伸、捲縮加工を行わなけれ
ばならず、コストアップの要因となってしまう。また、
いずれの方法も均一にフィラメントを混繊することは、
エアーインターミングルでは交絡部の固さと混繊のバラ
ンスより、また撚糸では杢糸状になってしまうことから
困難であった。
【0004】本発明は、上述の如き実状に対処し、特に
異形断面糸同時紡糸による複合に着目して各断面のもつ
長所を生かし、バランス良好で製造工程も簡略なカーペ
ット用ポリエステル繊維糸を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明はカーペット用繊維糸の製造において、紡糸時
に2種以上の断面のフィラメントを同時に紡糸し、混繊
せしめた異形断面フィラメント同時紡糸複合糸の製造で
ある。
【0006】ここで、異なる断面の主だった各断面の特
徴を述べると、以下のようになる。三角形は、嵩高性が
あるものの風合はやや固い傾向である。Y断面は、三角
形に比べ嵩高性には優れているが風合は硬い傾向であ
る。異形中空断面は、嵩高性には非常に優れているが、
風合も非常に硬い。偏平断面は、ソフト性/パイル滑り
性には非常に優れているが嵩高性は殆どない。更に他の
断面として四山偏平は、ソフト性/パイル滑り性は優れ
ているが、嵩高性には劣っている傾向である。丸断面
は、ソフト性/パイル滑り性にはやや優れているが、嵩
高性に劣っている傾向である。四角中空は、嵩高性/ソ
イルハイド性には優れているが、風合は硬い傾向であ
る。従って、これらの組合せは多種多様に得られるが、
特に、次の組み合わせは、両者の長所を生かすことがで
き有効である。
【0007】三角形/異形中空/Y断面/四角中空と偏
平断面/四山偏平/丸断面の組み合わせは、三角形/異
形中空/Y断面/四角中空は嵩高性に、偏平断面/四山
偏平/丸断面はソフト性に優れているため、この前者と
後者をそれぞれ1つ、計2つを組み合わせることによ
り、ソフトで嵩高なフィラメントを得ることができると
共に、ソフトさ及び嵩高糸のレベルは、組み合わせる断
面により自由に調節することができる。これらも本発明
の特徴である。
【0008】また、本発明は上記カーペット用ポリエス
テル繊維糸を製造する方法として、溶融させたポリエス
テルポリマーを異なる断面の吐出孔を組み合わせた実質
的に1つの紡糸ノズルより同時に紡出し、冷却して未延
伸フィラメントとした後、所定の延伸倍率で延伸し、次
いで前記異なる断面のフィラメントを捲縮加工機に通し
捲縮を施すと同時に混繊せしめる方法も他のもう1つの
特徴とする。
【0009】ここで、実質的に1つのノズルとは、1つ
の位置より同時に紡出されることを意味し、1つの紡糸
ノズルに直接、異なる断面の吐出孔を混合配設せしめて
もよく、また異なる断面の吐出孔を有する紡糸ノズルを
紡糸1ポジション当たり2枚以上、好ましくは偶数枚、
組み合わせて使用してもよいことを意味する。勿論、こ
の場合、各断面の単糸デニールは延伸点を合わせる必要
から同じノズルホール数/デニールにすることが望まし
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、更に本発明の具体的な実施
形態を説明する。
【0011】図1(イ)〜(ト)は本発明におけるカー
ペット用繊維糸を構成するポリエステルフィラメントの
各断面形状例を示し、(イ)は三角形状、(ロ)は偏平
形状、(ハ)は異形中空形状、(ニ)はY断面形状、
(ホ)は四山偏平形状、(ヘ)は四角中空形状、(ト)
は通常の円形(丸)断面形状である。勿論、フィラメン
トの各断面はこれらに限定されるものでなく、更に別の
種々の断面も考えられるが、それらも上記各形状に準じ
て随時適用可能である。
【0012】しかして、本発明における上記カーペット
用ポリエステル繊維糸は何れも紡糸時に2種以上の異な
る上記各断面のフィラメントを組み合わせることにより
両断面の長所を生かすことができるように形成した同時
紡糸による複合糸である。
【0013】例えばポリエステル長繊維の断面形状が
(イ)及び(ロ)に示す三角形と偏平断面を組み合わせ
同時に紡糸した糸、同じく(ロ)及び(ハ)に示す偏平
断面と異形中空断面を組み合わせ同時に紡糸した糸、
(ロ)及び(ヘ)に示す偏平断面と四角中空断面を組み
合わせ同時に紡糸した糸、(イ)及び(ホ)に示す異形
中空断面と四山偏平断面を組み合わせ同時に紡糸した
糸、(ニ)及び(ホ)に示すY断面と四山偏平断面を組
み合わせ同時に紡糸した糸、(ホ)及び(ヘ)に示す四
山偏平断面と四角中空断面を組み合わせ同時に紡糸した
糸、(イ)及び(ト)に示す三角形及び丸断面のポリエ
ステル長繊維を組み合わせ同時に紡糸した糸、ポリエス
テル長繊維断面形状が(ハ)及び(ト)に示す異形中空
と丸断面である同時紡糸の複合糸、同じく(ニ)及び
(ト)に示すY断面と丸断面である同時紡糸の複合糸な
らびに(ヘ)及び(ト)に示す四角中空断面と丸断面の
同時紡糸複合糸などが挙げられる。
【0014】特に上記紡糸時、2種以上の異なる断面を
組み合わせた各複合糸は一般的には捲縮加工を施し、嵩
高糸とすることが通常であり、捲縮をかけるのと同時に
異断面糸の混繊が行われる。捲縮加工に使用する加工機
としては仮撚式なども可能であるが、押し込み式捲縮加
工機が連続加工の面より好ましい。なお、本発明による
複合糸は前記具体的説明では2種類の異形断面を組み合
わせることを述べたが、2種類に限定されることなく3
種類または4種類など、多種多様でも勿論可能である。
【0015】次に上記同時紡糸による複合カーペット用
ポリエステル繊維糸の製造方法について述べる。製造に
は、特に限定はないが、通常、一般的に使用されている
溶融紡糸装置が用いられ、これに捲縮加工を施すべく捲
縮加工機を連続させたポリエステル連続捲縮加工糸製造
装置が使用される。
【0016】1例を説明すれば、まず、溶融紡糸機を用
い、ポリエステルレジンをエクストゥルーダー内で、約
300℃にて溶融させる。この時に、必要に応じて、原
料着色用顔料及び/又は染料、機能性加工薬剤を同時に
入れてもよい。つぎに、溶融させたポリエステルポリマ
ーをギヤポンプを用いて、所定の断面及びフィラメント
数の紡糸ノズルより所定のデニールになるように吐出さ
せた後、冷却風により冷却、フィラメントとし、未延伸
糸を得る。その後、該未延伸糸に紡糸油剤を一定量付与
した後、熱延伸を所定の延伸倍率にて行い、所定の延伸
倍率の延伸糸を得て、該延伸糸を押し込み捲縮加工機に
通し、連続捲縮加工を用いて捲縮をかけるのと同時に、
異断面糸の混繊を行った後、ワインダーにて巻取り、ポ
リエステルカーペット用フィラメント糸を得る。本工程
は、原則として各段階を連続して行うものである。ただ
し、同時に異なる断面のフィラメントを紡糸することか
ら少なくとも断面形状の異なる2種類のノズルを使用し
なければならない。従って、紡糸1ポジション当たり2
枚以上のノズルを使用する設備である必要がある。更
に、両断面糸のバランスを1:1にすることが、断面混
合のバランスより望ましいため、1ポジションに付き偶
数枚のノズルを用いることが望ましい。勿論、1枚のノ
ズルに2種類の断面の吐出孔を穿設することもできる。
【0017】しかし、仮に1ポジション1枚のノズルで
は、ノズル設計の制約がある。また、各断面の単糸デニ
ールは、延伸点を合わせる必要から、同じノズルホール
数/デニールにすることが、望ましい。なお、上記方法
は紡糸と延伸を一応別工程として説明しているが、紡糸
延伸を連続せしめた延伸紡糸方式であっても差支えな
い。
【0018】かくて上記の本紡糸工程で製造されたカー
ペット用繊維糸は、無撚で使用する用途、特にカットベ
ロア及びループパイル用途が望ましい。それ以外の用途
では、撚糸工程が入るため、本工程のメリットが十分生
かされない可能性がある。ただし、撚糸を行う場合では
単糸使いの用途であれば、メリットを生かすことができ
る。
【0019】以下、更に実施例、比較例を具体的に挙
げ、本発明を更に詳しく説明する。
【0020】(実施例1)断面形状が三角の96ホール
のノズル及び、偏平の96ホールのノズルを各1枚ずつ
組み合わせ、前記溶融紡糸、冷却、延伸、捲縮加工を順
次行い、トータル1300デニール/192フィラメン
トのポリエステル連続嵩高糸を製造した。次に該嵩高糸
を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸し、タフト機を用
いてカットパイルカーペット(ベロアタイプカーペッ
ト、1/8ゲージ、目付;1000g/m2 、パイル
高;10mm)を作成した。
【0021】(実施例2)断面形状が異形中空の96ホ
ールのノズル及び、偏平の96ホールのノズルを各1枚
ずつ組み合わせ、実施例1と同様にトータル1300デ
ニール/192フィラメントのポリエステル連続嵩高糸
を製造した。次に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/
mに撚糸し、タフト機を用いてカットパイルカーペット
(ベロアタイプカーペット、1/8ゲージ、目付;10
00g/m2 ;パイル高;10mm)を作成した。
【0022】(実施例3)断面形状がY断面の96ホー
ルのノズル及び、偏平の96ホールのノズルを各1枚ず
つ組み合わせ、同様にトータル1300デニール/19
2フィラメントのポリエステル連続嵩高糸を製造した。
次に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸し、
タフト機を用いてカットパイルカーペット(ベロアタイ
プカーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/
2 、パイル高;10mm)を作成した。
【0023】(実施例4)断面形状が四角中空の96ホ
ールのノズル及び、偏平の96ホールのノズルを各1枚
ずつ組み合わせ、同様にトータル1300デニール/フ
ィラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造した。次
に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸し、タ
フト機を用いてカットパイルカーペット(ベロアタイプ
カーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/m2
パイル高;10mm)を作成した。
【0024】(実施例5)断面形状が三角の96ホール
のノズル及び、四山偏平の96ホールのノズルを各1枚
ずつ組み合わせ、同様にトータル1300デニール/フ
ィラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造した。次
に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸し、タ
フト機を用いてカットパイルカーペット(ベロアタイプ
カーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/m2
パイル高;10mm)を作成した。
【0025】(実施例6)断面形状が異形中空の96ホ
ールのノズル及び、四山偏平の96ホールのノズルを各
1枚ずつ組み合わせ、同様にトータル1300デニール
/フィラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造し
た。次に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸
し、タフト機を用いてカットパイルカーペット(ベロア
タイプカーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/
2 、パイル高;10mm)を作成した。
【0026】(実施例7)断面形状がY断面の96ホー
ルのノズル及び、四山偏平の96ホールのノズルを各1
枚ずつ組み合わせ、同様にトータル1300デニール/
フィラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造した。
次に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸し、
タフト機を用いてカットパイルカーペット(ベロアタイ
プカーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/
2 、パイル高;10mm)を作成した。
【0027】(実施例8)断面形状が四角中空の96ホ
ールのノズル及び、四山偏平の96ホールのノズルを各
1枚ずつ組み合わせ、同様にトータル1300デニール
/フィラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造し
た。次に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸
し、タフト機を用いてカットパイルカーペット(ベロア
タイプカーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/
2 、パイル高;10mm)を作成した。
【0028】(実施例9)断面形状が三角の96ホール
のノズル及び、四山偏平の96ホールのノズルを各1枚
ずつ組み合わせ、同様にトータル1300デニール/フ
ィラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造した。次
に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸し、タ
フト機を用いてカットパイルカーペット(ベロアタイプ
カーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/m2
パイル高;10mm)を作成した。
【0029】(実施例10)断面形状が異形中空の96
ホールのノズル及び、丸断面の96ホールのノズルを各
1枚ずつ組み合わせ、同様にトータル1300デニール
/フィラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造し
た。次に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸
し、タフト機を用いてカットパイルカーペット(ベロア
タイプカーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/
2 、パイル高;10mm)を作成した。
【0030】(実施例11)断面形状がY断面の96ホ
ールのノズル及び、丸断面の96ホールのノズルを各1
枚ずつ組み合わせ、前記紡糸、捲縮工程を経てトータル
1300デニール/フィラメント数のポリエステル連続
嵩高糸を製造した。次に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ5
0T/mに撚糸し、タフト機を用いてカットパイルカー
ペット(ベロアタイプカーペット、1/8ゲージ、目
付;1000g/m2 、パイル高;10mm)を作成し
た。
【0031】(実施例12)断面形状が四角中空の96
ホールのノズル及び、丸断面の96ホールのノズルを各
1枚ずつ組み合わせ、トータル1300デニール/フィ
ラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造した。次に
該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸し、タフ
ト機を用いてカットパイルカーペット(ベロアタイプカ
ーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/m2 、パ
イル高;10mm)を作成した。
【0032】(比較例1)断面形状が三角の96ホール
のノズルを2枚用い、前記実施例と同様に紡糸、捲縮工
程を経てトータル1300デニール/フィラメント数の
ポリエステル連続嵩高糸を製造した。次に該嵩高糸を撚
糸機を用いてZ50T/mに撚糸し、タフト機を用いて
カットパイルカーペット(ベロアタイプカーペット、1
/8ゲージ、目付;1000g/m2 、パイル高;10
mm)を作成した。
【0033】(比較例2)断面形状がY断面の96ホー
ルのノズルを2枚用い、同様にトータル1300デニー
ル/フィラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造し
た。次に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸
し、タフト機を用いてカットパイルカーペット(ベロア
タイプカーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/
2 、パイル高;10mm)を作成した。
【0034】(比較例3)断面形状が異形中空の96ホ
ールのノズルを2枚用い、同様にトータル1300デニ
ール/フィラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造
した。次に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚
糸し、タフト機を用いてカットパイルカーペット(ベロ
アタイプカーペット、1/8ゲージ、目付;1000g
/m2 、パイル高;10mm)を作成した。
【0035】(比較例4)断面形状が四角中空の96ホ
ールのノズルを2枚用い、同様の紡糸、捲縮工程を経て
トータル1300デニール/フィラメント数のポリエス
テル連続嵩高糸を製造した。次に該嵩高糸を撚糸機を用
いてZ50T/mに撚糸し、タフト機を用いてカットパ
イルカーペット(ベロアタイプカーペット、1/8ゲー
ジ、目付;1000g/m2 、パイル高;10mm)を
作成した。
【0036】(比較例5)断面形状が偏平の96ホール
のノズルを2枚用い、同様にトータル1300デニール
/フィラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造し
た。次に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚糸
し、タフト機を用いてカットパイルカーペット(ベロア
タイプカーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/
2 、パイル高;10mm)を作成した。
【0037】(比較例6)断面形状が四山偏平の96ホ
ールのノズルを2枚用い、同様にトータル1300デニ
ール/フィラメント数のポリエステル連続嵩高糸を製造
した。次に該嵩高糸を撚糸機を用いてZ50T/mに撚
糸し、タフト機を用いてカットパイルカーペット(ベロ
アタイプカーペット、1/8ゲージ、目付;1000g
/m2 、パイル高;10mm)を作成した。
【0038】(比較例7)断面形状が丸断面(7)の9
6ホールのノズルを2枚用い、トータル1300デニー
ル/192フィラメントのポリエステル連続嵩高糸を製
造した。次に該フィラメントを撚糸機を用いてZ50T
/mに撚糸し、タフト機を用いてカットパイルカーペッ
ト(ベロアタイプカーペット、1/8ゲージ、目付;1
000g/m2 、パイル高;10mm)を作成した。
【0039】(比較例8)断面形状が三角(1)の48
ホールのノズルを2枚用い650デニール/96フィラ
メント及び断面形状が偏平(2)の48ホールのノズル
を2枚用い650デニール/96フィラメントのポリエ
ステル連続嵩高糸を別々に製造した後、インターミング
ル機を用いトータル1300デニール/192フィラメ
ントの混繊糸を得た。次に該フィラメントを撚糸機を用
いてZ50T/mに撚糸し、タフト機を用いてカットパ
イルカーペット(ベロアタイプカーペット、1/8ゲー
ジ、目付;1000g/m2 、パイル高;10mm)を
作成した。
【0040】(比較例9)断面形状が三角(1)の48
ホールのノズルを2枚用い650デニール/96フィラ
メント及び断面形状が偏平(2)の48ホールのノズル
を2枚用い650デニール/96フィラメントのポリエ
ステル連続嵩高糸を別々に製造した後、撚糸機を用いて
650デニール/2P Z50T/mに撚糸し、トータ
ル1300デニール/192フィラメントの撚糸とした
後、タフト機を用いてカットパイルカーペット(ベロア
タイプカーペット、1/8ゲージ、目付;1000g/
2、パイル高;10mm)を作成した。
【0041】かくして、以上、作成した各カーペットに
ついてその性状を比較した結果を以下の表1にまとめて
示す。
【0042】
【表1】
【0043】カーペット規格(共通);1/8ゲー
ジ、パイル高10mm、目付1000g/m2 弾発性;カーペットのカットパイル面に0.5kg/
2 を乗せそのときの表面凹みを測定した。 嵩高性;カットパイル1つあたりの断面積にて評価し
た。(大きいほど嵩高性大) 嵩高性とソフト性のバランスの良い範囲(ベロアカー
ペット用途) 弾発性:3.5〜4.0mm 嵩高性:9.0〜11.0mm2 均一性;カーペットのカットパイル面を顕微鏡(10
0倍)にて拡大し、フィラメントの分散状態を目視にて
評価した;n=5 表中、○は均一なもの、△は稍偏在するものである。
【0044】また総合評価として上記各範囲に入るもの
を○、そのうち特に良好なものを2重丸、何れか一方が
範囲を外れるものを△とした。
【0045】上記表1の結果より本発明実施例のカーペ
ット糸によるカーペットは、各比較例に比し両断面の長
所を生かすことができ嵩高性とソフト性に均衡のとれた
カーペットであることが分かる。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上のように2種類の異なる断
面のフィラメントを同時紡糸により混繊したカーペット
用ポリエステル糸であり、紡糸された異なる断面のフィ
ラメントを後混繊したものに比し、繊維の分散性が良好
で、均一な混繊状態を呈すると共に、その組み合わされ
た各断面により夫々、その特徴を含んで各断面の長所を
生かし、ソフトさ及び嵩高性にすぐれカーペット用糸と
して頗る好適な糸である。
【0047】また、その製造は従来の装置が使用可能で
あると共に、各別に紡糸するなどの煩雑さもなく、極め
て実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において組み合わされるフィラメントの
断面形状を示す図であり、(イ)〜(ト)はその各断面
例を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/62 303 D01F 6/62 303K D02G 1/12 D02G 1/12 3/04 3/04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の断面のフィラメントを紡糸時
    に同時に紡糸し、次いで複合混繊せしめてなることを特
    徴とするカーペット用ポリエステル繊維糸の製造方法。
  2. 【請求項2】 断面形状が、三角形及び偏平断面である
    請求項1記載のカーペット用ポリエステル繊維糸の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 ポリエステル長繊維の異なる断面形状
    が、異形中空及び偏平断面である請求項1記載のカーペ
    ット用ポリエステル繊維糸の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリエステル長繊維の異なる断面形状
    が、Y断面及び偏平断面である請求項1記載のカーペッ
    ト用ポリエステル繊維糸の製造方法。
  5. 【請求項5】 溶融させたポリエステルポリマーを異な
    る断面の吐出孔を組み合わせた、実質的に1つの紡糸ノ
    ズルより同時に紡出し、冷却して未延伸フィラメントと
    した後、所定の倍率で延伸し、次いで前記異なる断面の
    フィラメントを捲縮加工機に通し、捲縮すると同時に混
    繊せしめることを特徴とするカーペット用ポリエステル
    繊維糸の製造方法。
  6. 【請求項6】 捲縮加工機として押し込み式捲縮加工機
    を使用し、異なる断面からなるフィラメントに押し込み
    捲縮を施す請求項5記載のカーペット用ポリエステル繊
    維糸の製造方法。
JP34718995A 1995-12-13 1995-12-13 カーペット用ポリエステル繊維糸の製造方法 Pending JPH09157985A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100404732C (zh) * 2005-09-19 2008-07-23 上海联吉合纤有限公司 涤纶细旦高中空短纤维及其生产方法
CN103276457A (zh) * 2013-05-06 2013-09-04 东华大学 Poy/poy混纤丝的一步法制备方法及其装置
WO2015068774A1 (ja) * 2013-11-08 2015-05-14 三菱レイヨン株式会社 高収縮性アクリル繊維と同繊維を含む紡績糸と同紡績糸を用いた段差パイル布帛
US9315939B2 (en) 2002-12-31 2016-04-19 Albany International Corp. Shaped monofilaments with grooves and the fabrics made thereof

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