JPH09157895A - アノードホルダ - Google Patents

アノードホルダ

Info

Publication number
JPH09157895A
JPH09157895A JP8211132A JP21113296A JPH09157895A JP H09157895 A JPH09157895 A JP H09157895A JP 8211132 A JP8211132 A JP 8211132A JP 21113296 A JP21113296 A JP 21113296A JP H09157895 A JPH09157895 A JP H09157895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode
plated
anode holder
holder according
jaw plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8211132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2958275B2 (ja
Inventor
Raymond Yuen Keung Chin
レイモンド・ユーアン・ケオング・チン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chin Raymond Y K
Original Assignee
Chin Raymond Y K
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chin Raymond Y K filed Critical Chin Raymond Y K
Publication of JPH09157895A publication Critical patent/JPH09157895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2958275B2 publication Critical patent/JP2958275B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D17/00Constructional parts, or assemblies thereof, of cells for electrolytic coating
    • C25D17/10Electrodes, e.g. composition, counter electrode

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面が均一で質の良好な電気メッキを行うこ
とを可能とするアノードホルダを提供する。 【解決手段】 溝形成部材3,3の内側にボタンダイ6
を配置し、往復動のためのガイドとして動作するボタン
ダイ6上を溝形成部材3,3が上下左右に滑動可能とな
っている。溝形成部材3,3に平行してアノード2,2
が配置されており、これら溝形成部材3,3及びアノー
ド2,2の下端部に顎板4が取り付けられている。顎板
4の内側にサドル部分が形成されており、このサドル部
分に沿って非金属製の接触部材12,12,…が複数個
設けられている。クランクピン13は、この接触部材1
2,12,…に接触し、図示しないハンガによって回転
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばクランクシ
ャフトのクランクピンのような部分に電気メッキする場
合に使用するアノードホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気メッキと呼ばれるメッキ法
として、金属イオンを含んだ電解質溶液からなる電気メ
ッキ溶液に電流を通して、上記金属を被メッキ物上に析
出させる方法が知られている。この方法では、電気メッ
キ溶液中にニッケル等からなるアノード電極を配置し、
このアノード電極に電源の陽極を接続する。また、カソ
ード電極、すなわち金属メッキされる被メッキ物に、電
源の陰極を接続する。そして、これらアノード電極と被
メッキ物間に通電する。これにより、アノード電極から
メッキ溶液中に陽イオンが溶出し、被メッキ物に電気メ
ッキがなされる。
【0003】このような電気メッキが施される被メッキ
物の例として、内燃エンジンに用いられるクランクシャ
フトのクランクピンがある。図4(a)にクランク20
を示し、同図(b)にクランク20から構成されるクラ
ンクシャフト15を示す。図4(a)において、17は
回転中心となるジャーナルであり、13は連接棒を取り
付けるためのクランクピンであり、18はクランクピン
13とジャーナル17とを結合するウェブである。図4
(b)に示すように、クランクシャフト15は、上記ク
ランク20が複数個接続されて構成されている。
【0004】上記クランクピンをメッキする場合とし
て、例えば以下のような場合がある。すなわち、クラン
クピンを、より小さい主軸受に適合させるために研削し
た後に、標準のサイズに戻す必要が生じる場合である。
このような場合に、元のサイズに戻すためにクランクピ
ンに電気メッキを施す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した電
気メッキ法において、アノード電極(以下、単にアノー
ドという)を支持する従来のアノードホルダは、常に固
定されており移動が不可能であった。そのため、上記ク
ランクピンのようなピン部材等に電気メッキを施す場
合、被メッキ物の表面にメッキのむらが発生してしまう
という問題があった。すなわち、従来の方法では、被メ
ッキ物の表面に水素が付着し易かった。そのため、被メ
ッキ物の表面が均一でなく、小孔が発生することとな
り、メッキの質が劣悪になってしまう。
【0006】また、メッキ中に、被メッキ物の表面にス
タッド(凹凸)が形成されるという問題もあった。更
に、長時間メッキを行った後に、アノードが容易に変形
するという問題もあった。このようなことから、作業者
は、しばしばメッキ作業を中断して、修正のためのコス
トのかかる作業を行わなければならなかった。
【0007】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
表面が均一で質の良好な電気メッキを行うことを可能と
するアノードホルダを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
るアノードホルダは、電気メッキ溶液中にて回転中心と
なる軸を中心に被メッキ物を回転させながらメッキする
電気メッキに際し、前記被メッキ物の上部に配置される
アノードホルダであって、前記被メッキ物の上方で、か
つ前記軸が構成する前記回転中心の上部に固定された回
転支持部材によって、上下左右に滑動可能に支持される
滑動部材と、前記滑動部材の下端部に取り付けられ、前
記被メッキ物に接触するように配置される顎板と、前記
顎板に取り付けられ、前記被メッキ物を挟んで配置され
るアノード電極とを具備することを特徴としている。
【0009】請求項1記載の発明によれば、回転中心上
部において支持された滑動部材が上下左右に滑動可能で
あるため、メッキを行う際に軸を中心に被メッキ物を回
転させると、滑動部材が被メッキ物に追従して滑動す
る。そのため、被メッキ物に接触するように配置されて
いる顎板が常に被メッキ物に接触し、顎板に取り付けら
れたアノード電極が常に被メッキ物を挟んだ状態に維持
される。従って、表面にむらのない、均一な電気メッキ
を行うことができる。
【0010】請求項2記載の発明によるアノードホルダ
は、請求項1記載の発明において、前記滑動部材は、間
に溝を形成する平行な2本の溝形成部材からなり、前記
回転支持部材は前記溝に配置されて往復動のためのガイ
ドとして作用し、前記滑動部材は、該回転支持部材上を
滑動することを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明によれば、溝形成部材
は、往復動のためのガイドとして作用する回転支持部材
上を滑動することによって、上下及び左右に移動するこ
とができる。
【0012】請求項3記載の発明によるアノードホルダ
は、請求項1または2記載の発明において、前記顎板
は、下方に開いた略コ字型の部材であって内側が半円形
状に加工されており、前記半円形状に加工された部分が
前記被メッキ物との接触部分であることを特徴としてい
る。
【0013】請求項3記載の発明によれば、略コ字型の
顎板の内側に被メッキ物が位置することとなるため、被
メッキ物が回転する際に、その回転に伴って顎板が移動
することが可能となる。
【0014】請求項4記載の発明によるアノードホルダ
は、請求項1、2、または3記載の発明において、前記
顎板の前記被メッキ物との接触部分に非金属製の接触部
材が設けられたことを特徴としている。
【0015】請求項4記載の発明によれば、接触部材に
より、回転する被メッキ物を同一の場所に保持し、常に
アノード電極に挟まれた状態に保つことができる。ま
た、常に被メッキ物の一部が接触部材に接することによ
り、メッキ中に被メッキ物の表面に発生するスタッドを
取り除くことができる。
【0016】請求項5記載の発明によるアノードホルダ
は、請求項4記載の発明において、前記接触部材は、前
記顎板から前記被メッキ物に向かって突出した複数の部
材であることを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明によれば、接触部材が
複数の突出した部材であるため、更に効果的に被メッキ
物を保持し、表面のスタッドを除去することができる。
【0018】請求項6記載の発明によるアノードホルダ
は、請求項1乃至5のいずれか1項記載の発明におい
て、前記滑動部材に把持するためのハンドルが設けられ
たことを特徴としている。
【0019】請求項6記載の発明によれば、このハンド
ルを把持することにより、滑動部材を上下に移動させる
ことができる。そのため、メッキを始める際に、所定の
被メッキ物の上にアノードホルダを配置させることがで
きる。
【0020】請求項7記載の発明によるアノードホルダ
は、請求項2記載の発明において、前記アノード電極
は、アノードバッグに覆われた2つのアノード電極から
なり、前記2本の溝形成部材に対して平行に取り付けら
れていることを特徴としている。
【0021】請求項7記載の発明によれば、滑動部材が
上下左右に移動する際に、アノード電極が共に移動す
る。また、アノード電極がアノードバッグによって覆わ
れているため、メッキ時にアノード電極から発生する不
純物が電気メッキ溶液中に流れ出すことにより、被メッ
キ物が汚染されるのを防止することができる。
【0022】請求項8記載の発明によるアノードホルダ
は、請求項7記載の発明において、前記2つのアノード
電極の上端部は、導体が横架されることによって固定さ
れ、下端部はアノードシートによって係止されているこ
とことを特徴としている。
【0023】請求項8記載の発明によれば、導体によ
り、2つのアノード電極が電気的に接続される。また、
下端部がアノードシートによって係止されることによ
り、アノード電極が固定される。
【0024】請求項9記載の発明によるアノードホルダ
は、請求項8記載の発明において、前記導体と前記溝形
成部材との接触部分には、非金属製のブッシュが取り付
けられていることを特徴としている。
【0025】請求項9記載の発明によれば、2つのアノ
ード電極に導体が横架されているため、これらアノード
電極に平行にもうけられた溝形成部材に導体が接触する
場合があるが、非金属性のブッシュが取り付けられてい
ることにより、導体を溝形成部材から絶縁させることが
できる。
【0026】請求項10記載の発明によるアノードホル
ダは、請求項9記載の発明において、前記アノードシー
トは、非金属性の物質からなることを特徴としている。
【0027】請求項10記載の発明によれば、アノード
電極から発生する電流がアノード電極の下端部から漏出
することが防止され、効果的にメッキがなされる。
【0028】請求項11記載の発明によるアノードホル
ダは、請求項1乃至10のいずれか1項記載の発明にお
いて、前記アノード電極に電源からの電流を供給するた
めのケーブルが接続されたことを特徴としている。
【0029】請求項11記載の発明によれば、電源から
の電流がケーブルを介してアノード電極に供給される。
【0030】請求項12記載の発明によるアノードホル
ダは、請求項1乃至11のいずれか1項記載の発明にお
いて、前記被メッキ物は、クランクシャフトのクランク
ピンであり、前記回転中心となる軸は前記クランクシャ
フトのジャーナルであることを特徴としている。
【0031】請求項12記載の発明によれば、電気メッ
キを行う際に、電気メッキ溶液中において、ジャーナル
を中心にクランクシャフトを回転させる。このとき、ア
ノードホルダがクランクピン上に配置され、クランクピ
ンにメッキが施される。
【0032】請求項13記載の発明によるアノードホル
ダは、請求項1乃至12のいずれか1項記載の発明にお
いて、金属、ガラス、プラスチックもしくはセラミック
のいずれか1つからなることを特徴としている。
【0033】請求項14記載の発明によるアノードホル
ダは、請求項1乃至12のいずれか1項記載の発明にお
いて、金属、ガラス、プラスチック、もしくはセラミッ
クのうちの少なくとも2つの化合物からなることを特徴
としている。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態を図面を参照して説明する。
【0035】(1)実施の形態の構成 図1は、本実施の形態によるアノードホルダ1の側面を
示し、図2は、その平面を示している。本実施の形態で
は、アノードホルダ1の各部分は、金属、ガラス、プラ
スチック、もしくはセラミック、あるいはこれらの少な
くとも2つの化合物によって製造されている。アノード
ホルダ1は、金属によって製造される場合は、被メッキ
物であるクランクピンが浸されるメッキ溶液と、アノー
ドホルダ1を通過する電流との間に、直接的な相互作用
が発生するのを防止するために、絶縁性の化学的なコー
ティングがなされる。
【0036】図2に示すように、アノードホルダ1に
は、2つの平行な溝形成部材3,3が設けられている。
これら溝形成部材3,3の間には、上部(同図において
右側)が開いた溝が形成されている。これら各溝形成部
材3,3の外側には、それぞれに対して平行にアノード
2,2が設けられている。アノード2,2は、溝形成部
材3,3の長手方向中央部から、下部(同図において左
側)に配置された顎板4の底部まで延びており、それぞ
れアノードシート5,5によって係止され固定されてい
る。このアノードシート5,5は、ガラスもしくはセラ
ミックによって製造されている。
【0037】上記顎板4は、下方に開いた略コ字型の部
材であり、内側が半円形状に加工された形状となってい
る。この半円形状に加工された部分は、後述するように
被メッキ物であるクランクピンが配置されるサドル部分
を形成している。この顎板4は2枚重ねられており、こ
の顎板4,4の間に溝形成部材3,3及びアノード2,
2の下端部が挟まれている。
【0038】また、顎板4のサドル部分には、アノード
シート5,5に近接して非金属製の接触部材12,1
2,…が複数個設けられている。接触部材12,12,
…は、アノードシート5,5,…と同様にガラスもしく
はセラミックから製造されており、顎板4のサドル部分
の半円に沿って設置されている。各接触部材12,1
2,…は、図1に示すように、一方の顎板4から他方の
顎板4にかけて形成されており、図2に示すように、顎
板3の内側に突出している。
【0039】また、アノード2,2は、他の部分と接触
しないようにそれぞれアノードバッグ11,11によっ
て覆われている。このアノードバッグ11は、特に鉄メ
ッキの場合、アノード2から発生する不純物が電気メッ
キ溶液に流れ出して、被メッキ物を汚染するのを防止す
るために設けられている。すなわち、アノードバッグ1
1はフィルタとして機能するため、被メッキ物の質の劣
化が防止される。
【0040】アノードホルダ1の長手方向中央部には、
電流を流すための銅製の導体8が設けられている。この
導体8は、アノードホルダ1の短手方向に伸びて、アノ
ード2,2に接続されている。また、導体8には非金属
製のブッシュ9,9が設けられており、これによって導
体8が溝形成部材3,3から絶縁されている。導体8に
はケーブル10が接続されており、電流が図示しない母
線からこのケーブル10を通って、アノード2へ流れる
ようになっている。
【0041】また、溝形成部材3,3の一方には、ハン
ドル7が設けられている。ハンドル7は、溝形成部材3
の上部後方において、右側に楔止めされている。
【0042】図3は、上記アノードホルダ1を用いてク
ランクシャフト15のクランクピン13に電気メッキす
る様子を示している。同図において、クランクピン13
を含むクランクシャフト15は、電気メッキ溶液16内
において、回転するハンガ(図示しない)に固定されて
おり、ジャーナル17を中心に矢印A方向に回転するよ
うになっている。すなわち、図5に示すように、クラン
クシャフト15が矢印A方向に回転する。このクランク
シャフト15は、図3において手前から奥に向かって延
びており、複数のクランクピン13,13,…が設けら
れている。すなわち、クランクシャフト15の回転に伴
い、クランクピン13,13,…もまた矢印A方向に回
転する。更に、クランクシャフト15には、図示しない
接続手段によって、電源の陰極が接続されている。
【0043】また、上記ハンガは、図示しないホイスト
によって電気メッキ溶液16の中に吊り下げられるよう
になっている。更に、上記ハンガには、上述した母線が
取り付けられている。この母線から、上述したように、
図2に示すケーブル10及び導体8を介してアノード2
へ電流が流れるようになっている。
【0044】上述したアノードホルダ1,1,…は、ク
ランクシャフト15の電気メッキされるクランクピン1
3,13,…上に配置される。すなわち、図5に示すク
ランクシャフト15の各クランクピン13,13,…上
に配置される。また、アノードホルダ1の溝形成部材
3,3の間には、例えば円柱状のボタンダイ6が配置さ
れる。このボタンダイ6は、溝形成部材3の内側におい
て往復動のためのガイドとして動作する。このボタンダ
イ6,6,…は、金属棒14に沿って複数個、ネジによ
って取り付けられている。金属棒14は、図3において
手前から奥に向かって延びている。ボタンダイ6,6,
…は、上述したクランクピン13,13,…の上方にそ
れぞれ配置される。
【0045】また、アノードホルダ1の顎板4に近接し
て設けられている接触部材12,12,…は、クランク
ピン13上に配置される。接触部材12,12,…は、
クランクピン13に接触して、クランクピン13がアノ
ード2,2の中心に位置するように設けられている。ま
た、この接触部材12,12,…により、電気メッキ工
程の間にクランクピン13上に形成されるスタッドが取
り除かれるようになっている。
【0046】(2)実施の形態の作用効果 次に、以上のような構成を有するアノードホルダ1の作
用について、図3を参照して説明する。クランクピン1
3に電気メッキを行う準備ができると、アノードホルダ
1,1,…がクランクピン13,13,…上に配置され
る。このとき、操作者は、ハンドル7を把持して溝形成
部材3,3を持ち上げることができる。これによって、
溝形成部材3,3が、固定された各ボタンダイ6,6,
…上を滑動する。すなわち、顎板4が持ち上げられ、顎
板4のサドル部分がクランクピン13上に配置される。
更に、ケーブル10が母線に接続される。そして、図示
しないホイストによってクランクシャフト15のハンガ
が電気メッキ溶液16の中に吊り下げられる。
【0047】そして、図示しない回転装置が作動し、図
3に示すように、クランクシャフト15がジャーナル1
7を中心に矢印A方向に回転する。これに伴い、クラン
クピン13もまた矢印A方向に回転する。そして、アノ
ードホルダ1が、クランクピン13の回転運動に従って
上下に移動する。
【0048】まず、図3(b)に示すように、クランク
ピン13が図3(a)に示す位置からジャーナル17の
後方(図3における右側)に移動した場合、アノードホ
ルダ1の顎板4がそれに伴って上部後方に移動する。す
なわち、溝形成部材3,3の上端部が、ボタンダイ6上
を滑動して上部前方に移動する。
【0049】次に、図3(c)に示すように、クランク
ピン13がジャーナル17の上方に移動した場合、顎板
4もまた上方に移動する。すなわち、溝形成部材3,3
がボタンダイ6上を滑動して上方に移動することによ
り、アノードホルダ1全体が上方に移動する。
【0050】更に、図3(d)に示すように、クランク
ピン13がジャーナル17の前方に移動した場合、顎板
4がそれに伴って下部前方に移動する。このとき、溝形
成部材3,3がボタンダイ6上を滑動して下部後方に移
動する。
【0051】このように、アノードホルダ1がクランク
ピン13の回転に追従して移動している間、図示しない
母線からケーブル10及び導体8を介して、アノード
2,2に電流が流れる。これにより、アノード2,2か
ら電気メッキ溶液16に陽イオンが溶出し、クランクピ
ン13に電気メッキされる。
【0052】以上のように、アノードホルダ1を上下動
させて電気メッキを行うため、平坦で滑らかであり、か
つ厚いメッキのコーティングが形成され得る。
【0053】(3)他の実施の形態 なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでは
なく、実施態様の変更は自由であるから、他の実施の形
態をも含有するものである。例えば、顎板4の形状は上
述した形状に限らず、サドル部分を有する形状であれ
ば、アーチ型の部材とその部材の上部中央から上方に延
びる部材とからなる形状等でもよい。また、接触部材1
2は複数の部材に限らず、突起を有する板状の部材等で
もよい。
【0054】また、上述した各実施の形態では、被メッ
キ物としてクランクピンの場合について説明したが、こ
れに限らず、回転させながら電気メッキを施す被メッキ
物であれば他の部材でもよい。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、被メッ
キ物の回転に追従してアノードホルダが上下左右に滑動
するため、表面が均一で良好な電気メッキを行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるアノードホルダ1
の構成を示す側面図
【図2】同実施の形態によるアノードホルダ1の構成を
示す平面図
【図3】同実施の形態によるアノードホルダ1を用いて
電気メッキする状態を示す図
【図4】一般的なクランク20の構成を示す斜視図
【図5】一般的なクランクシャフト15の構成を示す斜
視図
【符号の説明】
1…アノードホルダ 2…アノード 3…溝形成部材 4…顎板 5…アノードシート 6…ボタンダイ 7…ハンドル 8…導体 9…ブッシュ 10…ケーブル 11…アノードバッグ 12…接触部材 13…クランクピン 14…金属棒 15…クランクシャフト 16…電気メッキ溶液 17…ジャーナル 18…ウェブ 20…クランク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596117740 40 Tremain Street Ti ngalpa Queensland 4173 AUSTRALIA

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気メッキ溶液中にて回転中心となる軸
    を中心に被メッキ物を回転させながらメッキする電気メ
    ッキに際し、前記被メッキ物の上部に配置されるアノー
    ドホルダであって、 前記被メッキ物の上方で、かつ前記軸が構成する前記回
    転中心の上部に固定された回転支持部材によって、上下
    左右に滑動可能に支持される滑動部材と、 前記滑動部材の下端部に取り付けられ、前記被メッキ物
    に接触するように配置される顎板と、 前記顎板に取り付けられ、前記被メッキ物を挟んで配置
    されるアノード電極とを具備することを特徴とするアノ
    ードホルダ。
  2. 【請求項2】 前記滑動部材は、間に溝を形成する平行
    な2本の溝形成部材からなり、前記回転支持部材は前記
    溝に配置されてシャトルとして作用し、前記滑動部材
    は、該回転支持部材上を滑動することを特徴とする請求
    項1記載のアノードホルダ。
  3. 【請求項3】 前記顎板は、下方に開いた略コ字型の部
    材であって内側が半円形状に加工されており、前記半円
    形状に加工された部分が前記被メッキ物との接触部分で
    あることを特徴とする請求項1または2記載のアノード
    ホルダ。
  4. 【請求項4】 前記顎板の前記被メッキ物との接触部分
    に非金属製の接触部材が設けられたことを特徴とする請
    求項1、2または3記載のアノードホルダ。
  5. 【請求項5】 前記接触部材は、前記顎板から前記被メ
    ッキ物に向かって突出した複数の部材であることを特徴
    とする請求項4記載のアノードホルダ。
  6. 【請求項6】 前記滑動部材に把持するためのハンドル
    が設けられたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か1項記載のアノードホルダ。
  7. 【請求項7】 前記アノード電極は、アノードバッグに
    覆われた2つのアノード電極からなり、前記2本の溝形
    成部材に対して平行に取り付けられていることを特徴と
    する請求項2記載のアノードホルダ。
  8. 【請求項8】 前記2つのアノード電極の上端部は、導
    体が横架されることによって固定され、下端部はアノー
    ドシートによって係止されていることを特徴とする請求
    項7記載のアノードホルダ。
  9. 【請求項9】 前記導体と前記溝形成部材との接触部分
    には、非金属製のブッシュが取り付けられていることを
    特徴とする請求項8記載のアノードホルダ。
  10. 【請求項10】 前記アノードシートは、非金属性の物
    質からなることを特徴とする請求項9記載のアノードホ
    ルダ。
  11. 【請求項11】 前記アノード電極に電源からの電流を
    供給するためのケーブルが接続されたことを特徴とする
    請求項1乃至10のいずれか1項記載のアノードホル
    ダ。
  12. 【請求項12】 前記被メッキ物は、クランクシャフト
    のクランクピンであり、前記回転中心となる軸は前記ク
    ランクシャフトのジャーナルであることを特徴とする請
    求項1乃至11のいずれか1項記載のアノードホルダ。
  13. 【請求項13】 金属、ガラス、プラスチックもしくは
    セラミックのいずれか1つからなることを特徴とする請
    求項1乃至12のいずれか1項記載のアノードホルダ。
  14. 【請求項14】 金属、ガラス、プラスチック、もしく
    はセラミックのうちの少なくとも2つの化合物からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項記載
    のアノードホルダ。
JP8211132A 1995-08-11 1996-08-09 アノードホルダ Expired - Fee Related JP2958275B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9516479A GB2304116B (en) 1995-08-11 1995-08-11 Anode holder
GB9516479.4 1995-08-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09157895A true JPH09157895A (ja) 1997-06-17
JP2958275B2 JP2958275B2 (ja) 1999-10-06

Family

ID=10779097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8211132A Expired - Fee Related JP2958275B2 (ja) 1995-08-11 1996-08-09 アノードホルダ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5738769A (ja)
JP (1) JP2958275B2 (ja)
CN (1) CN1054894C (ja)
AU (1) AU700448B2 (ja)
DE (1) DE19620469A1 (ja)
GB (1) GB2304116B (ja)
SG (1) SG44790A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6922886B2 (en) * 2002-07-06 2005-08-02 John L. Costley, Jr. APT-1 (anode placement tool-model 1)
CN104600542B (zh) * 2015-01-15 2017-02-22 沈阳兴华航空电器有限责任公司 一种接触体局部镀金夹具

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3417007A (en) * 1966-02-24 1968-12-17 Storm Vulcan Inc Means for electro-plating crankshafts
US4026785A (en) * 1975-12-22 1977-05-31 Olin Corporation Adjustable electrode
SU749943A1 (ru) * 1978-01-24 1980-07-23 Белгородский Филиал Всероссийского Проектно-Конструкторского И Технологического Института "Россельхозтехпроект" Устройство дл нанесени электролитических покрытий
US4269686A (en) * 1980-01-08 1981-05-26 Newman Aubrey W Apparatus for plating journals of crankshafts
US4405433A (en) * 1981-04-06 1983-09-20 Kaiser Aluminum & Chemical Corporation Aluminum reduction cell electrode
SU1121325A2 (ru) * 1983-11-18 1984-10-30 Белгородский Филиал Всероссийского Проектно-Конструкторского И Технологического Института "Россельхозтехпроект" Устройство дл нанесени электролитических покрытий
SU1730205A1 (ru) * 1988-12-05 1992-04-30 Могилевский технологический институт Установка дл нанесени гальванических покрытий электронатиранием
RU2011695C1 (ru) * 1991-04-02 1994-04-30 Шайдулин Владислав Михайлович Установка для нанесения электрохимических покрытий на шейки коленчатого вала
CN2206793Y (zh) * 1994-10-17 1995-09-06 庄福亮 阳极处理用的钛铝组合挂具

Also Published As

Publication number Publication date
SG44790A1 (en) 1997-12-19
GB2304116B (en) 1999-04-14
GB9516479D0 (en) 1995-10-11
CN1054894C (zh) 2000-07-26
AU4578296A (en) 1997-02-13
DE19620469A1 (de) 1997-02-13
CN1143122A (zh) 1997-02-19
GB2304116A (en) 1997-03-12
JP2958275B2 (ja) 1999-10-06
US5738769A (en) 1998-04-14
AU700448B2 (en) 1999-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107604426B (zh) 电镀装置及电镀方法
TWI677598B (zh) 基板支架接收裝置
CN101372754A (zh) 与阳极夹一起使用的导电带以及阳极夹
JPH083155B2 (ja) ストリップの電解被覆装置及びその方法
JPH09157895A (ja) アノードホルダ
US3878062A (en) Electroplating apparatus and method
CN211057260U (zh) 晶圆电镀机
JP3154267U (ja) めっき処理物保持具
TW200923141A (en) Power supply method in electroplating apparatus and power supply apparatus thereof
CN216919466U (zh) 一种电镀夹及电镀挂具
JP6695264B2 (ja) めっき装置、めっき方法およびめっき製品の製造方法
JP7316908B2 (ja) アノード組立体
JP2016160508A (ja) ロッドめっき装置の給電装置
JP3261575B2 (ja) ロールめっき装置及びロールめっき方法
JP2001303299A (ja) 分割電極部分を有する給電ローラを用いた連続めっき方法並びに装置
KR20100131279A (ko) 저전류부 도금두께 균일화를 위한 랙
TWI846975B (zh) 陽極組合體
JPS6256592A (ja) ロ−ルブラシメツキ方法及びその装置
JP2001316895A5 (ja)
CN215163264U (zh) 一种电镀夹及电镀挂具
JPH073000B2 (ja) 電気めっき装置
JPS6393892A (ja) 電気メツキライン通電ロ−ルの研摩装置
KR101286254B1 (ko) 반도체 전기 도금용 웨이퍼 홀더 보조 장치
JPS5881990A (ja) 電気めつき処理方法
JP3178164B2 (ja) 電解めっき装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees