JPH09157592A - 顔料分散剤及びその製造方法 - Google Patents

顔料分散剤及びその製造方法

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JPH09157592A
JPH09157592A JP34574995A JP34574995A JPH09157592A JP H09157592 A JPH09157592 A JP H09157592A JP 34574995 A JP34574995 A JP 34574995A JP 34574995 A JP34574995 A JP 34574995A JP H09157592 A JPH09157592 A JP H09157592A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料、印刷インキなど顔料の分散性を向上さ
せる分散剤およびこれを含む組成物を提供する。 【解決手段】 分子鎖中に下記一般式(1)で表される
ラクトン化合物の開環重合により生成するユニットを必
須として含有するカルボキシル基末端ポリエステル化合
物成分(A成分)に、下記一般式(2)で表されるポリ
ビニルアミン成分(B成分)を反応させて得られる反応
生成物からなることを特徴とする顔料分散剤。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料分散剤および
これを含む組成物に関する。さらに詳しくは、塗料、印
刷インキなどを調製する際に、顔料の分散性を向上させ
るために使用される分散剤、およびこれを含む組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗料、印刷インキなどを調製する
際に、これらに含まれる顔料の分散性を向上させ、塗料
などの貯蔵安定性、分散時間の短縮、色分かれの現象の
防止、塗膜の光沢を向上させるなどの目的で、種々の分
散剤が使用されている。たとえば、この目的のために使
用される分散剤は、一般的には、顔料に吸着される部分
と、塗料またはインキ用のビヒクルに相溶性のよい部分
とを有する構造の化合物である。これらの目的で従来か
ら使用されて化合物は、分子鎖中にポリエステル成分お
よび/またはアクリル成分などを有する分散性ポリマー
である。
【0003】顔料に吸着され易い基(以下、「被吸着
基」と称することがある。)としては、種々の官能基が
用いられているが、分子鎖中にアミノ基を有する分散剤
が多数知られている。たとえば、特開昭53−1039
88号公報には、N,N−ジメチルアミノプロピルアミ
ンなどの低分子量アミノ化合物が、また特開昭61−1
74939号公報には、高分子量のアミン化合物である
ポリエチレンイミンを用いた顔料分散剤が記載されてい
る。このうち、低分子量のアミン化合物は、その分子内
に顔料表面に吸着されるアミノ基の含有率が少なく、被
吸着性能が不十分で、顔料分散剤として使用した際に、
良好な顔料分散効果を発揮しなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、高分子量アミン
化合物として、ポリエチレンイミンを被吸着基として含
有する顔料分散剤は、低分子量アミノ化合物を使用した
分散剤にくらべると、種々の顔料に対して、比較的良好
な被吸着性と分散効果を発揮する。しかしながら、ポリ
エチレンイミンは、一般には、高度に分岐した構造を有
しており、立体的に込み入った構造であるため、顔料に
吸着される際、顔料の被吸着サイトにイミンの窒素原子
が十分に作用することができず、あらゆる顔料に十分な
被吸着作用を示すには至らなかった。従って、顔料の種
類によっては、十分な顔料分散効果を発揮しないものが
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる現状
に鑑み、上記の従来技術に存する問題、課題を解消した
顔料分散剤およびこれを含む組成物を提供することを目
的として、鋭意検討を重ねた結果、顔料分散剤にある被
吸着基として、分子鎖中に特定の構造を有するポリエス
テル成分およびポリビニルアミン成分とを反応させて得
られる高分子顔料分散剤が顔料の種類に制約されること
なく、広範な範囲の顔料に対して、きわめて良好な分散
性能を発揮することを見い出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明の第1は、分子鎖中に次
の一般式(1)で表されるラクトン化合物の開環重合に
より生成するユニットを必須として含有するカルボキシ
ル基末端ポリエステル化合物成分(A成分)に、次の一
般式(2)で表されるポリビニルアミン成分(B成分)
を反応させて得られる反応生成物からなることを特徴と
する顔料分散剤に関する。
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】また本発明の第2は前記顔料分散剤を分散
剤とした塗料組成物に関する。さらに本発明の第3は、
前記顔料分散剤を分散剤とした印刷インキ組成物に関す
る。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。 (A成分について)A成分は、上記一般式(1)で表さ
れるラクトン化合物を開環重合により生成するユニット
を必須として含有し、かつ、末端にカルボキシル基を有
するポリエステル化合物成分である。カルボキシル基
は、ポリエステル鎖の一方の末端にのみ存在することが
望ましい。
【0011】このようなA成分は、次のような種々な方
法で合成することができる。 (a)モノカルボン酸化合物へラクトン化合物を付加させ
る付加反応、(b)ヒドロキシカルボン酸化合物へラクト
ン化合物を付加させる付加反応、(c)モノカルボン酸化
合物、ヒドロキシカルボン酸化合物およびラクトン化合
物の3成分を縮合させる縮合反応、(d)ジカルボン酸化
合物、ジオール成分に、ラクトン化合物、ヒドロキシカ
ルボン酸化合物、モノカルボン酸化合物などを用いて縮
合させる縮合反応、(e)2価以上の多価カルボン酸また
はその酸無水物化合物、多価アルコール化合物、ラクト
ン化合物、ヒドロキシカルボン酸化合物などを用いて縮
合させる縮合反応、などを挙げることができる。
【0012】上記一般式(1)で表されるラクトン化合
物としては、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクト
ン、β−メチル−δ−バレロラクトン、β−プロピオラ
クトン、γ−ブチロラクトン、2−メチルカプロラクト
ン、4−メチルカプロラクトンなどが挙げられる。これ
らは、単独でも、2種類以上の混合物であってもよい。
【0013】A成分の合成用に使用できるモノカルボン
酸化合物としては、脂肪族、芳香族の各種のカルボン酸
が挙げられる。具体的には、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、吉草酸、トリメチル酢酸、カプロン酸、ラウリル
酸、ステアリン酸、アビエチン酸、フエニル酢酸、メト
キシ酢酸などが挙げられる。これらは単独でも、2種類
以上の混合物であってもよい。
【0014】A成分の合成用に使用できるヒドロキシカ
ルボン酸化合物としては、脂肪族、芳香族、および、不
飽和のヒドロキシカルボン酸が挙げられる。具体的に
は、リシノール酸、12ーヒドロキシステアリン酸、ひ
まし油脂肪酸、水添ひまし油脂肪酸、δ−ヒドロキシ吉
草酸、ε−ヒドロキシカプロン酸、P−ヒドロキシエチ
ルオキシカルボン酸、2ーヒドロキシナフタレン−3−
カルボン酸、2ーヒドロキシナフタレン−6−カルボン
酸、2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメ
チロール吉草酸、2,2−ジメチロールペンタン酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、乳酸、グリコール酸、グルコン酸、ヒ
ドロキシピバリン酸、11−オキシヘキサデカン酸、2
−オキシドデカン酸、サリチル酸などが挙げられる。こ
れらは単独でも、2種類以上の混合物であってもよい。
【0015】2価以上の多価カルボン酸またはその酸無
水物化合物としては、マレイン酸、コハク酸、グルタル
酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸、ドデカン2酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、ヘキサヒドロフタル酸、メチルヘキサヒドロフタ
ル酸、テトラヒドロフタル酸、トリメリット酸、メチル
テトラヒドロフタル酸、またはこれらの無水物などが挙
げられる。これらは単独でも、2種類以上の混合物であ
ってもよい。
【0016】多価アルコールとしては、脂肪族の分岐、
直鎖構造、または脂環式、芳香族の各種アルコール類が
挙げられる。具体的には、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,
3−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、1,4−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、3−メチルペンタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロール
プロパン、シクロヘキサンジメタノール、1,4−ジベ
ンジルアルコールなどが挙げられる。
【0017】A成分を合成する上記(a)のモノカルボン
酸化合物へラクトン化合物を付加させる付加反応では、
開始剤とラクトン化合物のモル比から、予測される分子
量より高分子量のカルボン酸変性ポリラクトン化合物、
またはラクトン化合物の高分子量ホモポリマーとモノカ
ルボン酸が残存する場合があるのに対して、上記(b)ヒ
ドロキシカルボン酸化合物へラクトン化合物を付加させ
る付加反応の方が、ヒドロキシカルボン酸が重合開始剤
として機能し、設計通りの分子量を有するポリラクトン
化合物が得られやすく、有利である。
【0018】A成分の合成反応は、通常のエステル化反
応におけるように、反応速度を高め、熱交換能を向上さ
せるために触媒、反応溶媒を使用して行うのが好まし
く、また、製品の着色を抑制するために、窒素ガスなど
の不活性ガス気流下で反応させるのが望ましい。
【0019】使用できるエステル化触媒としてはオクチ
ル酸スズ、ジブチルスズオキシド、ジブチルスズラウレ
ート、モノブチルスズヒドロキシブチルオキシド等の有
機スズ化合物、酸化第一スズ、塩化第一スズ等のスズ化
合物、テトラブチルチタネート、テトラエチルチタネー
ト、テトラプロピルチタネートなどが挙げられる。触媒
の使用量は、0.1〜3,000ppmの範囲で選ぶの
が好ましい。触媒の使用量が1ppm以下であると、ラ
クトン類の開環重合速度がきわめて遅くなり、3,00
0ppm以上となると、A成分への着色が激しくなり、
製品の安定性に悪影響を与えるので、いずれも好ましく
ない。
【0020】A成分を合成する際の温度は、原料の種
類、モル比、触媒の種類、量、溶媒の種類、量などによ
り変わるが、120〜220℃の範囲で選ぶのがよい。
反応温度が120℃以下では反応速度がきわめて遅く、
210℃以上ではラクトン類の付加反応以外の副反応、
たとえばラクトン重合体のラクトンモノマーへの分解、
環状のラクトンダイマーの生成などが起こり易く、目標
の分子量のカルボキシル基末端ポリラクトン類が合成し
難く、また、得られた重合体が着色し易く、いずれも好
ましくない。上記温度範囲で特に好ましいのは、160
〜210℃の範囲である。
【0021】A成分は、脱水管、コンデンサーを装備し
た反応器に、上記の原料を仕込み、窒素ガスなどの不活
性ガス気流下で反応させることにより、合成することが
できる。合成反応系に、溶媒を使用する際には、トルエ
ン、キシレンのような脱水溶媒を使用するのがよい。合
成反応系に使用した溶媒は、反応終了後、蒸留などの操
作により取り除くか、または、そのまま後記するB成分
とA成分とを反応させて、製品の一部として使用するこ
ともできる。
【0022】A成分は、上記の方法で合成でき、ラクト
ン化合物を開環重合により生成するポリラクトンユニッ
トを必須成分として含有し、かつ、末端にカルボキシル
基を有するポリエステル化合物である。ポリエステル成
分は、顔料の周囲に立体的な反撥層を形成する機能を有
する。
【0023】A成分は、そのOH価が0.5〜200の
範囲、酸価が1〜200の範囲のものが好ましい。A成
分のOH価または酸価が0.5未満であると、ポリエス
テルの粘度が著しく高くなるので好ましくなく、また2
00を超えると、ポリエステルの分子量が低すぎ、B成
分の反応後、十分な立体反撥層を形成する分子量の側鎖
が得られず好ましくない。
【0024】なお、後述するB成分との反応により製造
した本発明にかかる分散剤中のポリエステル成分の分子
量は、100〜5,000の範囲であることが好まし
い。分散剤中のポリエステル成分の分子量が100以下
の場合は、顔料の周囲に十分な立体反撥層を形成するこ
とができず、また分子量が5,000以上では、分散剤
全体の分子量が大きくなりすぎ、塗料、インキ用ビヒク
ルとの相溶性が低下し、さらに、顔料分散性も低下する
ので好ましくない。なお、ここでポリエステル成分の分
子量は、NMR法によって測定した値を意味する。
【0025】(B成分について)B成分は、前記一般式
(2)で表されるポリビニルアミン成分である。B成分
は、本発明者の実験によれば、その分子量が100〜1
00,000の範囲が好ましいことが分かった。分子量
が100以下では、顔料分散剤全体の分子量が低すぎ
て、被吸着基の数が少なくなり過ぎ、ポリビニルアミン
化合物を使用した効果がなく、また分子量が100,0
00以上では、顔料分散剤全体の分子量が大きくなりす
ぎ、逆に顔料同志の会合を招いたり、分散性の低下をま
ねく恐れがあり、いずれも好ましくない。
【0026】
【発明の実施の形態】
(顔料分散剤の合成法)次に、本発明の第1に係る顔料
分散剤の合成法について説明する。本発明の顔料分散剤
は、A成分とB成分とを反応させて得られる。両者を反
応させる際に、穏和な反応条件下、すなわち低い反応温
度または短い反応時間では、A成分の分子鎖中のカルボ
キシル基とB成分の分子鎖中のアミノ基との反応によ
り、塩が形成される。反応条件を厳しく、すなわち高い
反応温度または長い反応時間では、A成分の末端カルボ
キシル基とポリアリルアミンのアミノ基反応やエステル
・アミドの交換反応によりアミド結合したものが形成さ
れる。この際、A成分は、分子量を下げると共にB成分
にグラフト結合する。グラフト部分の分子量は、アミン
価の測定によりモニターすることができる。なお、本発
明に係る顔料分散剤は、アミノ基とカルボキシル基との
反応により形成された塩と、アミド結合したものとが混
在していてもよい。
【0027】両者を反応させる際のモル比は、A成分と
B成分を1:1から1:99の範囲とするのがよい。両
者を反応させる際には、A成分とB成分とを、脱水管、
コンデンサーを装備した反応器に仕込み、窒素ガスなど
の不活性ガス気流下、さらに要すれば、触媒、トルエ
ン、キシレンのような脱水溶媒を使用し、脱水重合する
方法によればよい。反応に使用した溶媒は、反応終了
後、蒸留などの操作により取り除くか、または、そのま
ま製品の一部として活用することもできる。
【0028】両者を反応させる際の温度は、原料の種
類、モル比、触媒の種類、量、溶媒の種類、量などによ
り変わるが、90〜210℃の範囲で選ばれる。反応温
度が90℃以下では、アミド化反応の速度が極めて遅
く、また210℃以上であると、反応生成物の分解、着
色などが起こり易く、いずれも好ましくない。上記温度
範囲で特に好ましいのは、100〜170℃の範囲であ
る。
【0029】両者を反応させる際に使用できる触媒とし
ては、オクチル酸スズ、ジブチルスズオキシド、ジブチ
ルスズラウレート、モノブチルスズヒドロキシブチルオ
キシド等の有機スズ化合物、酸化第一スズ、塩化第一ス
ズ等のスズ化合物、テトラブチルチタネート、テトラエ
チルチタネート、テトラプロピルチタネート等のチタン
化合物、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等
の有機酸、または硫酸、リン酸などの無機酸が使用でき
る。
【0030】触媒の使用量は、原料の種類、モル比、反
応温度、溶媒の種類、量などにより変わるが、0.1〜
1,000ppmの範囲で選ばれる。触媒量が1,00
0ppm以上となると、通常、反応生成物の着色が激し
くなり、製品の安定性に悪影響を与えるので、好ましく
ない。逆に、触媒量が0.1ppm以下であるとアミド
化の速度がきわめて遅くなるので好ましくない。上記範
囲で特に好ましいのは、1〜100ppmである。ま
た、反応系に空気が存在すると、反応生成物が着色する
傾向があるので、窒素ガスなどの不活性ガス気流下で反
応させるのが望ましい。
【0031】こうして得られた本発明の第1に係る顔料
分散剤は、本発明者の実験によれば、そのアミン価が1
0〜500mgKOH/g、更に好ましくは20〜30
0mgKOH/gの範囲である。アミン価が10以下で
は、顔料に対して吸着作用を示すアミノ基の含有量が少
なすぎ、十分な顔料分散作用がなく、一方、500mg
KOH/g以上では、逆に立体的な反撥層を形成するポ
リエステル部分が少なく、顔料の分散安定性が不十分と
なる。
【0032】こうして得られた本発明の第1に係る顔料
分散剤において、ポリエステル成分の一方の末端がカル
ボキシル基で、他方の末端がヒドロキシル基である場合
には、塗料化後の焼き付け工程で、メラミン樹脂または
イソシアネートと反応し易く、この反応によって、顔料
分散剤は、塗膜の一部として強固に組み込まれる。この
ため、塗膜中の顔料分散剤は、ブリードや結晶化がまっ
たく起こらず、またこの顔料分散剤によって補足される
顔料は、ブリードや顔料の再凝集が起こり難い。
【0033】(顔料分散剤の使用方法)本発明の第1に
係る顔料分散剤は、顔料、あるいは磁性材料その他の添
加物などと混合し、周知の方法によって分散させ、塗料
組成物、印刷インキ組成物として、使用することができ
る。すなわち、顔料、本分散剤、塗料用樹脂、適切な溶
媒を分散機により分散後、塗料またはインク用樹脂と配
合することにより、塗料組成物、印刷インキ組成物を得
ることができる。本発明の第1に係る顔料分散剤は、こ
れら用途に使用した時に、顔料などに吸着され易い被吸
着基を有するので、被吸着性能が十分で、従って顔料の
分散性、ミルベース流動性、顔料分散液の貯蔵安定性、
などを向上させる機能を果たす。
【0034】本発明の第1に係る顔料分散剤と組み合わ
せて使用できる顔料としては、無機顔料、有機顔料など
が挙げられる。無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜
鉛、硫化カドミウム、黄色酸化鉄、ベンガラ、黄鉛、カ
ーボンブラックなどが挙げられ、有機顔料としては、フ
タロシアニン類、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮
合多環系顔料(スレン系、インジゴ系、ペリレン系、ペ
リノン系、フタロン系、ジオキサジン系、キナクリドン
系、イソインドリノン系、ジケトピロロピロール系顔
料)などの各種顔料が挙げられる。
【0035】本分散剤と組み合わせて使用することので
きる塗料用樹脂としては、一般の塗料用樹脂が好適に使
用し得るが、アルキッド樹脂、オイルフリーアルキッド
樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が好適である。ま
た、その他の添加剤として、レベリング剤、消泡剤等を
用いることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を合成例、実施例、応用例に基
づいて詳細に説明するが、本発明はその趣旨を超えない
限り、これらの記載例に限定されるものではない。な
お、以下の記載例において、「部」、「%」はいずれも
「重量基準」を意味する。
【0037】なお、以下の中間体ポリエステル化合物
(A成分)の合成例、および実施例の記載において、O
H価、酸価、アミン価、分散剤の分子量などは、以下に
記載の方法によって測定したものである。 (1)OH価:JIS K−1557に準拠した。 (2)酸価:JIS K−1557に準拠した。 (3)アミン価:塩酸による滴定法により求めた。 (4)分散剤中のポリエステル鎖の分子量:日本電子JN
M−EX−270を使用し、NMR法により、室温に
て、CDCl3溶剤でプロトンNMRを測定した。 (5)ポリビニルアミンの分子量:GPC法およびアミン
価による計算分子量を併用した。
【0038】[合成例1:中間体1の合成]コンデンサ
ー、窒素ガス導入管、攪拌機、温度計を装備した用量3
リットルの反応器に、カプロラクトンモノマー198
4.8部、グリコール酸15.2部、テトラブチルチタ
ネート0.1部を、それぞれ仕込んだ。反応器の内容物
を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を170℃に昇温
し、この温度で反応系に残存するカプロラクトンモノマ
ーがガスクロマトグラフィー法にて1%以下になるまで
反応させた。得られた中間体ポリエステル化合物は、O
H価が6.0mgKOH/g、酸価が6.2mgKOH
/gであった。以下、この中間体ポリエステル化合物を
「中間体1」と称する。
【0039】[合成例2:中間体2の合成]「中間体
1」の合成で使用したと同じ反応器に、カプロラクトン
モノマー1964部、乳酸36部、テトラブチルチタネ
ート0.1部を、それぞれ仕込んだ。反応器の内容物を
攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を170℃に昇温
し、この温度で反応系に残存するカプロラクトンモノマ
ーが1%以下になるまで反応させた。得られた中間体ポ
リエステル化合物は、OH価が11.2mgKOH/
g、酸価が10.8mgKOH/gであった。以下、こ
の中間体ポリエステル化合物を「中間体2」と称する。
【0040】[合成例3:中間体3の合成]「中間体
1」の合成で使用したと同じ反応器に、カプロラクトン
モノマー1961.3部、カプロン酸38.7部、テト
ラブチルチタネート0.1部を、それぞれ仕込んだ。反
応器の内容物を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を1
70℃に昇温し、この温度で反応系に残存するカプロラ
クトンモノマーが1%以下になるまで反応させた後、内
温を210℃に昇温して、反応させ中間体ポリエステル
化合物を得た。生成物の酸価は9.5mgKOH/gで
あった。以下、この中間体ポリエステル化合物を「中間
体3」と称する。
【0041】[合成例4:中間体4の合成]「中間体
1」の合成で使用したと同じ反応器に、カプロラクトン
モノマー926.3部、カプロン酸29部、12−ヒド
ロキシステアリン酸1044.7部、テトラブチルチタ
ネート0.1部を、それぞれ仕込んだ。反応器の内容物
を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を170℃に昇温
し、この温度で反応系に残存するカプロラクトンモノマ
ーが1%以下になるまで反応させた後、内温を210℃
に昇温し、生成物の酸価が7.2mgKOH/gになる
まで加熱し、反応させ、中間体ポリエステル化合物を得
た。以下、この中間体ポリエステル化合物を「中間体
4」と称する。
【0042】[合成例5:中間体5の合成]「中間体
1」の合成で使用したと同じ反応器に、カプロラクトン
モノマー976.8部、カプロン酸46.4部、α−オ
レフィンモノエポキサイドAOE X−24(ダイセル
化学工業製)571.6部、アジピン酸405.2部、
テトラブチルチタネート0.1部を、それぞれ仕込ん
だ。反応器の内容物を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内
温を170℃に昇温し、この温度で反応系に残存するカ
プロラクトンモノマーが1%以下になるまで反応させた
後、内温を210℃に昇温し、生成物の酸価が11.2
mgKOH/gになるまで加熱し、反応させ、中間体ポ
リエステル化合物を得た。以下、この中間体ポリエステ
ル化合物を「中間体5」と称する。
【0043】[合成例6:中間体6の合成]「中間体
1」の合成で使用したと同じ反応器に、カプロラクトン
モノマー1130.5部、カプロン酸23.2部、4−
メチルカプロラクトン846.3部、テトラブチルチタ
ネート0.1部を、それぞれ仕込んだ。反応器の内容物
を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を170℃に昇温
し、この温度で反応系に残存するカプロラクトンモノマ
ーが1%以下になるまで反応させた後、内温を210℃
に昇温し、生成物の酸価が5.8mgKOH/gになる
まで加熱し、反応させ、中間体ポリエステル化合物を得
た。以下、この中間体ポリエステル化合物を「中間体
6」と称する。
【0044】[合成例7:中間体7の合成]「中間体
1」の合成で使用したと同じ反応器に、カプロラクトン
モノマー1845.3部、カプロン酸154.7部、テ
トラブチルチタネート0.1部を、それぞれ仕込んだ。
反応器の内容物を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を
170℃に昇温し、この温度で反応系に残存するカプロ
ラクトンモノマーが1%以下になるまで反応させた後、
内温を210℃に昇温し、生成物の酸価が37.4mg
KOH/gになるまで加熱し、反応させ、中間体ポリエ
ステル化合物を得た。以下、この中間体ポリエステル化
合物を「中間体7」と称する。
【0045】[実施例1:分散剤1の合成]「中間体
1」の合成で使用したと同じ反応器に、まず「中間体
1」を1,000部仕込み、ついでポリビニルアミン
(分子量10,000)を140部仕込んだ。反応器内
容物を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を100℃に
昇温し、この温度で5時間反応させた。生成物のアミン
価は77mgKOH/gであった。また、生成物につい
てNMRで測定したポリカプロラクトンを主成分とする
ポリエステル成分の平均分子量は、約1,000であっ
た。以下、この分散剤を「分散剤1」と称する。
【0046】[実施例2:分散剤2の合成]「中間体
1」の合成で使用したと同じ反応器に、まず「中間体
2」を1,000部仕込み、ついでポリビニルアミン
(分子量10,000)を95部仕込んだ。反応器内容
物を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を100℃に昇
温し、この温度で5時間反応させた。生成物のアミン価
は40mgKOH/gであった。また、生成物のポリエ
ステル成分についてNMRで測定した平均分子量は、約
1,000であった。以下、この分散剤を「分散剤2」
と称する。
【0047】[実施例3:分散剤3の合成]「中間体
1」の合成で使用したと同じ反応器に、まず「中間体
2」を1,000部仕込み、ついでポリビニルアミン
(分子量10,000)を90部仕込んだ。反応器内容
物を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を100℃に昇
温し、この温度で5時間反応させた。生成物のアミン価
は38mgKOH/gであった。また、生成物のポリエ
ステル成分についてNMRで測定した平均分子量は、約
1,000であった。以下、この分散剤を「分散剤3」
と称する。
【0048】[実施例4:分散剤4の合成]「中間体
1」の合成で使用したと同じ反応器に、まず「中間体
3」を1,000部仕込み、ついでポリビニルアミン
(分子量10,000)を90部仕込んだ。反応器内容
物を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を100℃に昇
温し、この温度で4時間反応させた。生成物のアミン価
は38mgKOH/gであった。また、生成物のポリエ
ステル成分についてNMRで測定した平均分子量は、約
1,000であった。以下、この分散剤を「分散剤4」
と称する。
【0049】[実施例5:分散剤5の合成]「中間体
1」の合成で使用したと同じ反応器に、まず「中間体
4」を1,000部仕込み、ついでポリビニルアミン
(分子量10,000)を93部仕込んだ。反応器内容
物を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を100℃に昇
温し、この温度で5時間反応させた。生成物のアミン価
は41mgKOH/gであった。また、生成物のポリエ
ステル成分についてNMRで測定した平均分子量は、約
1,000であった。以下、この分散剤を「分散剤5」
と称する。
【0050】[実施例6]「中間体1」の合成で使用し
た同じ反応器に、まず「中間体4」を1,000部仕込
み、ついでポリビニルアミン(分子量10,000)を
70部仕込んだ。反応器内容物を攪拌しつつ、窒素ガス
気流下、内温を100℃に昇温し、この温度で5時間反
応させた。生成物のアミン価は、40mgKOH/gで
あった。また、生成物のポリエステル成分についてNM
R法で測定した平均分子量は、約1500であった。以
下、この生成物を「分散剤6」と称する。
【0051】[実施例7]「中間体1」の合成で使用し
た同じ反応器に、まず「中間体4」を1,000部仕込
み、ついでポリビニルアミン(分子量10,000)を
118部仕込んだ。反応器内容物を攪拌しつつ、窒素ガ
ス気流下、内温を100℃に昇温し、この温度で3時間
反応させた。生成物のアミン価は、81mgKOH/g
であった。また、生成物のポリエステル成分についてN
MR法で測定した平均分子量は、約1,000であっ
た。以下、この生成物を「分散剤7」と称する。
【0052】[実施例8]「中間体1」の合成で使用し
た同じ反応器に、まず「中間体5」を1,000部仕込
み、ついでポリビニルアミン(分子量10,000)を
115部仕込んだ。反応器内容物を攪拌しつつ、窒素ガ
ス気流下、内温を100℃に昇温し、この温度で4時間
反応させた。生成物のアミン価は、79mgKOH/g
であった。また、生成物のポリエステル成分についてN
MR法で測定した平均分子量は、約1500であった。
以下、この生成物を「分散剤8」と称する。
【0053】[実施例9]「中間体1」の合成で使用し
た同じ反応器に、まず「中間体6」を1,000部仕込
み、ついでポリビニルアミン(分子量10,000)を
90部仕込んだ。反応器内容物を攪拌しつつ、窒素ガス
気流下、内温を100℃に昇温し、この温度で5時間反
応させた。生成物のアミン価は、40mgKOH/gで
あった。また、生成物のポリエステル成分についてNM
R法で測定した平均分子量は、約1,100であった。
以下、この生成物を「分散剤9」と称する。
【0054】[実施例10]「中間体1」の合成で使用
した同じ反応器に、まず「中間体6」を1,000部仕
込み、ついでポリビニルアミン(分子量10,000)
を100部仕込んだ。反応器内容物を攪拌しつつ、窒素
ガス気流下、内温を100℃に昇温し、この温度で4時
間反応させた。生成物のアミン価は、79mgKOH/
gであった。また、生成物のポリエステル成分について
NMR法で測定した平均分子量は、約1,150であっ
た。以下、この生成物を「分散剤10」と称する。
【0055】[実施例11〜20,比較例1 顔料分散
剤による顔料組成物の調製例]実施例で得た分散剤に、
ペイント用の樹脂(ポリエステル、およびアクリル樹
脂)、顔料、溶剤などを配合し、さらにガラスビーズを
加え、分散機(レッドデビル社製)で2時間分散させ
て、顔料が顔料分散剤によって分散された顔料組成物を
得た。得られた顔料組成物につき、以下に記載の方法
で、ミルベース流動性を評価した。評価結果を、表−
1、表−2および表−3に示した。
【0056】(1)ミルベース流動性A 顔料組成物を調製した直後に組成物を目視観察し、流動
性の良好なものを、「良好」、分散しないものを「分散
せず」と表示した。 (2)ミルベース流動性B 顔料組成物を調製した後、室温で24時間放置し、上と
同様に組成物を目視観察したもの。表示は、上と同様と
した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】表−1ないし表−3から、次のことが明ら
かである。 1.本発明の第1に係る顔料分散剤を使用して調製した
顔料の分散液組成物は、ミルベース流動性に優れ、か
つ、分散液組成物の貯蔵安定性にも優れている(実施例
11〜20参照)。 2.これに対して、本発明の第1に係る顔料分散剤を使
用しないで調製した顔料の分散液組成物は、分散性が悪
い(比較例1〜5参照)。
【0061】
【発明の効果】本発明は、次のような特別に有利な効果
を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 1.本発明の第1に係る顔料分散剤は、多数の各種顔料
に対して吸着能を発揮する被吸着基を有するので、多数
の各種顔料の分散性を向上させる機能を有している。 2.本発明の第1に係る顔料分散剤によって分散させた
顔料の分散液組成物は、優れたミルベース流動性を発揮
する。 3.本発明の第1に係る顔料分散剤によって分散させた
顔料の分散液組成物は、優れた貯蔵安定性を発揮する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子鎖中に次の一般式(1)で表される
    ラクトン化合物の開環重合により生成するユニットを必
    須として含有するカルボキシル基末端ポリエステル化合
    物成分(A成分)に、次の一般式(2)で表されるポリ
    ビニルアミン成分(B成分)を反応させて得られる反応
    生成物からなることを特徴とする顔料分散剤。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 A成分の分子量が、100〜5,000
    の範囲内にある請求項1に記載の顔料分散剤。
  3. 【請求項3】 B成分の分子量が、100〜100,0
    00の範囲内にある請求項1に記載の顔料分散剤。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の顔料分散剤を分散剤と
    したことを特徴とする塗料組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の顔料分散剤を分散剤と
    したことを特徴とする印刷インキ組成物。
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