JP3313897B2 - 顔料分散剤 - Google Patents

顔料分散剤

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JP3313897B2
JP3313897B2 JP18033294A JP18033294A JP3313897B2 JP 3313897 B2 JP3313897 B2 JP 3313897B2 JP 18033294 A JP18033294 A JP 18033294A JP 18033294 A JP18033294 A JP 18033294A JP 3313897 B2 JP3313897 B2 JP 3313897B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗料、インキ製造の際に
顔料の分散性を向上させる分散剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塗料、インキの製造において顔料の分散
性を向上させ、塗料等の貯蔵安定性、分散時間の短縮、
色分かれの防止、塗膜の光沢をあげる目的で種々の分散
剤が使用されている。
【0003】このような目的のために使用される分散剤
は、顔料に吸着する部分と塗料あるいはインキ用のビヒ
クルに相溶性のよいポリエステルあるいはアクリル等の
ポリマー鎖を有する場合が一般的である。
【0004】顔料吸着基としては種々の官能基が用いら
れているが、顔料吸着基としてアミノ基を有する分散剤
が多く報告されている。例えば、特開昭48−7917
8には、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン等の低
分子アミノ化合物が、また特開昭61−174939、
特開昭54−37082には、高分子量のアミン化合物
であるポリエチレンイミンを用いた顔料分散剤が報告さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このうち低分子量のア
ミン化合物はその分子内に顔料表面に吸着するアミノ基
の含有率が少なく、吸着性能が不十分で顔料分散剤とし
て使用した際に十分な顔料分散効果を示さない。
【0006】一方、高分子量アミン化合物としてポリエ
チレンイミンを吸着基として含有する顔料分散剤は、低
分子量アミノ化合物を使用した分散剤に比較すると種々
の顔料に比較的良好な吸着性と分散性能を示す。しかし
ながら、ポリエチレンイミンは一般には高度に分岐した
構造を有しており立体的に込み合った構造をしているた
め、顔料に吸着する際、顔料の吸着サイトにイミンの窒
素原子が十分に作用することが出来ず、あらゆる顔料に
十分な吸着作用を示すには至らなかった。したがって、
顔料によっては十分な顔料分散効果を示すには至ってい
なかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者は、顔料分散剤の
吸着基の上記のような問題点に鑑み、鋭意検討を重ねた
結果、高分子量のアミン系顔料吸着基として下記の一般
式(II)の構造で表されるポリアリルアミンを顔料分散剤
の吸着基として使用することにより、広範な範囲の顔料
に対してきわめて良好な分散性能を有する一連の分散剤
を見いだすに至った。
【0008】すなわち、本発明は 「下記一般式(I)
【化3】 で表されるラクトン化合物の開環により生成するユニッ
トを必須成分として含有するカルボキシル基末端ポリエ
ステル化合物[成分1]に 下記一般式(II)
【化4】 で表されるポリアリルアミン[成分2]を反応させて得ら
れる顔料分散剤」である。
【0009】本分散剤は成分1として上記一般式(I)で
表されるラクトン化合物の開環により生成するユニット
を必須成分として含有するカルボキシル基末端ポリエス
テル化合物に上記一般式(II)で表されるポリアリルアミ
ンを反応させることにより得られる。
【0010】本発明は、先ず第一の工程として、一般式
(I)で表されるラクトン化合物を開環重合させて得られ
るラクトン含有カルボキシル基末端ポリエステル化合物
を合成する。本発明で使用されるラクトン化合物を必須
成分として含有するカルボキシル基末端ポリエステル化
合物は様々な方法で合成できるが、ポリエステル鎖の片
末端にのみカルボキシル基が存在することが望ましい。
このようなカルボキシル基末端ポリエステルはモノカル
ボン酸へのラクトン化合物の付加反応または、ヒドロキ
シカルボン酸へのラクトン化合物の付加反応、あるいは
これら3成分を用いた縮合反応で合成することができ
る。
【0011】本反応に於て、モノカルボン酸にラクトン
化合物を付加させる反応では、開始剤とラクトン化合物
のモル比から予定される分子量より高分子量のカルボン
酸変性ポリラクトン化合物、あるいはラクトン化合物の
高分子量ホモポリマーとモノカルボン酸が残存する場合
があるのに対して、ヒドロキシカルボン酸を開始剤とし
て用いた場合には設計通りの分子量を有するポリラクト
ン化合物が容易である。ここで使用することの出来るモ
ノカルボン酸としては、脂肪族、芳香族の各種カルボン
酸が使用でき、たとえば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
吉草酸、トリメチル酢酸、カプロン酸、ラウリル酸、ス
テアリン酸、アビエチン酸、フエニル酢酸、メトキシ酢
酸等があげられる。これらは、単独であるいは混合して
用いてよい。
【0012】ラクトン化合物としては、4−メチルカプ
ロラクトン、2−メチルカプロラクトン、ε−カプロラ
クトン、δ−バレロラクトン、β−メチル−δ−バレロ
ラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン
等、前記一般式(I)で表されるラクトン類を使用するこ
とができる。
【0013】これらは、単独であるいは混合して用いて
よい。また、使用することの出来るヒドロキシカルボン
酸としては、脂肪族、芳香族、および、不飽和のヒドロ
キシカルボン酸を使用することができ、例としてはリシ
ノレイン酸、リシノール酸、12ーヒドロキシステアリ
ン酸、ひまし油脂肪酸、水添ひまし油脂肪酸、δ−ヒド
ロキシ吉草酸、ε−ヒドロキシカプロン酸、P−ヒドロ
キシエチルオキシカルボン酸、2ーヒドロキシナフタレ
ン−3−カルボン酸、2ーヒドロキシナフタレン−6−
カルボン酸、2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,
2−ジメチロール吉草酸、2,2−ジメチロールペンタ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、グリコール酸、グルコ
ン酸、ヒドロキシピバリン酸、11−オキシヘキサデカ
ン酸、2−オキシドデカン酸、サリチル酸、等が使用で
きる。これらは、単独であるいは混合して用いてよい。
【0014】また、ラクトン化合物を必須成分として含
有するカルボキシル基末端ポリエステル化合物は、通常
のポリエステルの様にジカルボン酸、ジオール成分に、
ラクトン化合物、ヒドロキシカルボン酸化合物、モノカ
ルボン酸化合物等の原料から合成することも可能であ
る。
【0015】本発明に用いられる2価以上のカルボン酸
あるいはその酸無水物としては、マレイン酸、コハク
酸、グルタル酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸、ドデカン2酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、メチルヘキ
サヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、トリメリッ
ト酸、メチルテトラヒドロフタル酸あるいはその無水物
などの既知の成分が利用できる。
【0016】また、多価アルコールとしては、脂肪族の
分岐、直鎖構造、あるいは脂環式、芳香族の各種アルコ
ールを用いることが出来、たとえば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、1,2−プロピレングリコ
ール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、1,4−ブチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、3−メチルペンタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリ
メチロールプロパン、シクロヘキサンジメタノール、
1,4−ジベンジルアルコールなどを用いることが出来
る。
【0017】また、α−オレフィンのモノエポキサイ
ド、カジューラE等のモノエポキサイドも使用すること
が出来る。
【0018】カルボキシル基末端ポリエステルの合成
は、脱水管、コンデンサーの接続した反応器ポリエステ
ルの原料を仕込み、窒素気流下で重合する事により合成
する。反応には、トルエン、キシレンの様な適当な脱水
溶媒を使用することもできる。反応に使用した溶媒は、
反応終了後、蒸留等の操作により取り除くか、あるいは
そのまま製品の一部として使用することもできる。
【0019】カルボキシル基末端ポリエステル化合物の
合成温度は120℃から220℃、好ましくは、160℃〜210℃
の範囲で行う。反応温度が120℃以下では反応速度がき
わめて遅く、210℃以上ではラクトン類の付加反応以外
の副反応、たとえばラクトン重合体のラクトンモノマー
への分解、環状のラクトンダイマーの生成等が起こりや
すく、目標の分子量のカルボキシル基末端ポリラクトン
類が合成しにくい。また、製造した共重合体の着色が起
こり易い。
【0020】使用することが出来るエステル化触媒とし
てはオクチル酸スズ、ジブチルスズオキシド、ジブチル
スズラウレート、モノブチルスズヒドロキシブチルオキ
シド等の有機スズ化合物、酸化第一スズ、塩化第一スズ
等のスズ化合物、テトラブチルチタネート、テトラエチ
ルチタネート、テトラプロピルチタネート等が使用でき
る。触媒の使用量は 0.1PPM〜3000PPM、
好ましくは1PPM〜100PPMである。触媒量が3
000PPM以上となると、樹脂の着色が激しくなり、
製品の安定性に悪影響を与える。
【0021】逆に、触媒の使用量が1PPM以下になる
とラクトン類のの開環重合速度がきわめて遅くなるので
好ましくない。また、空気存在化で反応すると着色する
傾向があるので、窒素気流下等の不活性雰囲気下で反応
させる事が望ましい。
【0022】次に、第2工程としてポリアリルアミン化
合物を反応させて顔料分散剤を合成する。本発明に使用
されるポリアリルアミンは、その分子量が100から1
00000が望ましい。分子量が100以下では顔料の
吸着部分の分子量が低すぎて、ポリアリルアミン化合物
を使用した効果がなく、また分子量が100000以上
では、顔料分散剤全体の分子量が大きくなりすぎ、逆に
顔料同志の会合を招いたり、分散性の低下をまねく可能
性がある。
【0023】また、使用するポリアリルアミンは、α−
オレフィンのモノエポキサイド、カジューラE等のモノ
エポキサイドとの付加反応生成物や、各種アクリルモノ
マー、たとえば n−ブチル(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシルモノ (メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、等とのマイケル
付加物も用いることが出来る。
【0024】また、ポリアリルアミン化合物として、塗
料用樹脂との相溶性の改善や、溶剤溶解性の改良のた
め、α−オレフィンのモノエポキサイド、カジューラE
等のモノエポキサイドとポリアリルアミンとの反応物
や、メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレートなどのアクリルモノ
マーで変性したポリアリルアミンを用いることも可能で
ある。
【0025】カルボキシル基末端ポリエステル共重合体
とポリアリルアミンの反応比率はカルボキシル基とアミ
ノ基のモル比が1:1から1:99の範囲が望ましく、
さらに好ましくは2:3から1:65の範囲が望まし
い。
【0026】反応はポリアリルアミンとカルボキシル基
末端ポリラクトン類を脱水管、コンデンサーの接続した
反応器に仕込み、窒素気流化あるいはトルエン、キシレ
ンのような適当な脱水溶媒を使用し、脱水重合すること
により合成するか、あるいは酸末端のポリエステルをポ
リアリルアミンと加熱し、ポリエステルとアミン間のエ
ステル・アミド交換反応を利用して所定の分子量のポリ
エステルをポリアリルアミンにグラフトすることが可能
である。
【0027】反応に使用した溶媒は、反応終了後、蒸留
等の操作により取り除くか、あるいはそのまま製品の一
部として使用することもできる。
【0028】アミド化反応のの温度は90℃から210
℃、好ましくは、100℃〜170℃の範囲で行う。9
0℃以下の温度では、アミド化反応の速度がきわめて遅
く、また210℃以上では、反応物の分解や着色が起こ
り易い。
【0029】穏和な反応条件下、すなわち、低い反応温
度あるいは短い反応時間では、アミノ基とカルボキシル
基との塩が形成され、反応条件を厳しく、すなわち、高
い反応温度あるいは長い反応時間ではアミド結合が形成
される。合成される分散剤はアミド結合とアミノ基とカ
ルボキシル基との塩が混在してもよい。
【0030】アミド化触媒としてはオクチル酸スズ、ジ
ブチルスズオキシド、ジブチルスズラウレート、モノブ
チルスズヒドロキシブチルオキシド等の有機スズ化合
物、酸化第一スズ、塩化第一スズ等のスズ化合物、テト
ラブチルチタネート、テトラエチルチタネート、テトラ
プロピルチタネート等のチタン化合物、P−トルエンス
ルホン酸、メタンスルホン酸等の有機酸、あるいは硫
酸、燐酸等の無機酸が使用できる。触媒の使用量は0.
1PPM〜1000PPM、好ましくは1PPM〜10
0PPMである。触媒量が1000PPM以上となる
と、樹脂の着色が激しくなり、製品の安定性に悪影響を
与える。
【0031】逆に、触媒の使用量が1PPM以下になる
とアミド化の速度がきわめて遅く成るので好ましくな
い。また、空気存在化で反応すると着色する傾向がある
ので、窒素気流下等の不活性雰囲気下で反応させること
が望ましい。
【0032】このようにして合成される分散剤に含有さ
れるポリエステル部分のの平均分子量は100〜500
0である事が望ましい。ポリエステルの分子量が100
以下では、顔料の回りに十分な立体反発層を形成するこ
とができず、また、分子量が5000以上では分散剤全
体の分子量が大きくなりすぎ、塗料、インキ用ビヒクル
との相溶性が低下し、また顔料分散性も低下する。
【0033】このようにして合成された顔料分散剤にお
いて、ポリエステルのカルボキシル基末端と反対側の末
端がヒドロキシル基で終了している場合には、塗料化後
の焼付け工程に於て、メラミン樹脂、あるいはイソシア
ネートと反応することにより、本顔料分散剤は、塗膜の
一部として強固に組み込まれる。このため、塗膜中の顔
料分散剤のブリードあるいは結晶化が起こらず、またこ
の顔料分散剤によって補足される顔料は、ブリードある
いは、顔料の再凝集が起こりにくい。
【0034】また、適当な分子量のラクトン化合物含有
ポリエステルを反応中間体として使用することにより、
アルコール、セロソルブ類のような比較的極性の高い溶
剤を使用した顔料分散にも適用することが可能である。
【0035】また、ポリアリルアミンは主骨格が、塗料
用樹脂として多用される各種のアクリル樹脂と類似して
いるため、これらアクリル樹脂を用いた塗料系に対して
相溶性がよく、ブリードにより塗膜の密着性を損なうこ
とが少ない。
【0036】以上の顔料分散剤は、酸化チタン、酸化亜
鉛、硫化カドミウム、黄色酸化鉄、べんがら、黄鉛、カ
ーボンブラック、等の無機顔料、フタロシアニン類、不
溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合多環系顔料(スレ
ン系、インジゴ系、ペリレン系、ペリノン系、フタロン
系、ジオキサジン系、キナクリドン系、イソインドリノ
ン系、ジケトピロロピロール系顔料)等について優れた
顔料分散性を有し、また製造したミルベースは流動性、
保存安定性が良好である。
【0037】
【発明の効果】以下に本発明の顔料分散剤を実施例によ
って説明するが、これらによって本発明は限定されるも
のではない。なお、例中の部表示はいずれも重量部を示
す。
【0038】《中間体ポリエステル化合物の合成》 <中間体1>コンデンサー、窒素導入管、かくはん機、
温度計を備えた2リットル反応器にカプロラクトンモノ
マー1984.8部、グリコール酸15.2部、テトラ
ブチルチタネートを0.1部を仕込み、窒素気流下、1
70度で残存するカプロラクトンモノマーが1%以下に
なるまで反応させた。得られた中間体のポリカプロラク
トンのOH価は6.0KOHmg/g 、酸価は6.2KOHmg/g
であった。
【0039】<中間体2>コンデンサー、窒素導入管、
かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器にカプロ
ラクトンモノマー1964部、乳酸36部、テトラブチ
ルチタネートを0.1部を仕込み、窒素気流下、170
度で残存するカプロラクトンモノマーが1%以下になる
まで反応させた。得られた中間体のポリカプロラクトン
のOH価は11.2KOHmg/g 、酸価は10.8KOHmg/g
であった。
【0040】<中間体3>コンデンサー、窒素導入管、
かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器にカプロ
ラクトンモノマー1961.3部、カプロン酸38.7
部、テトラブチルチタネートを0.1部を仕込み、窒素
気流下、170度で残存するカプロラクトンモノマーが
1%以下になった後、210℃で所定の酸価になるまで
加熱し共重合ポリエステルを合成した。得られた中間体
のポリカプロラクトンの酸価は9.5KOHmg/g であっ
た。
【0041】<中間体4>コンデンサー、窒素導入管、
かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器にカプロ
ラクトンモノマー926.3部、カプロン酸29部、1
2−ヒドロキシステアリン酸1044.7部、テトラブ
チルチタネートを0.1部を仕込み、窒素気流下、17
0度で残存するカプロラクトンモノマーが1%以下にな
った後、210℃で所定の酸価になるまで加熱し共重合
ポリエステルを合成した。得られた中間体のポリカプロ
ラクトンの酸価は7.2KOHmg/g であった。
【0042】<中間体5>コンデンサー、窒素導入管、
かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器にカプロ
ラクトンモノマー976.8部、カプロン酸46.4
部、α−オレフィンモノエポキサイドAOE X−24
(ダイセル化学工業製)571.6部、アジピン酸40
5.2部、テトラブチルチタネートを0.1部を仕込
み、窒素気流下、170度で残存するカプロラクトンモ
ノマーが1%以下になった後、210℃で所定の酸価に
なるまで加熱し共重合ポリエステルを合成した。得られ
た中間体のポリカプロラクトンの酸価は11.2KOHmg/
g であった。
【0043】<中間体6>コンデンサー、窒素導入管、
かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器にカプロ
ラクトンモノマー1130.5部、カプロン酸23.2
部、4−メチルカプロラクトン846.3部テトラブチ
ルチタネートを0.1部を仕込み、窒素気流下、170
度で残存するカプロラクトンモノマーが1%以下になっ
た後、210℃で所定の酸価になるまで加熱し共重合ポ
リエステルを合成した。得られた中間体のポリカプロラ
クトンの酸価は5.8KOHmg/g であった。
【0044】<中間体7>コンデンサー、窒素導入管、
かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器にカプロ
ラクトンモノマー1845.3部、カプロン酸154.
7部、テトラブチルチタネートを0.1部を仕込み、窒
素気流下、170度で残存するカプロラクトンモノマー
が1%以下になった後、210℃で所定の酸価になるま
で加熱し共重合ポリエステルを合成した。得られた中間
体のポリカプロラクトンの酸価は37.4KOHmg/g であ
った。
【0045】《分散剤の合成》以下の分散剤の合成で
は、日東紡績(株)製のポリアリルアミン PAA−1
0C、およびPAA−10L−10Cを濃縮して使用し
た。
【0046】<分散剤1>コンデンサー、脱水管、窒素
導入管、かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器
に中間体1を1000部仕込み、ついでポリアリルアミ
ン(PAA−10C、分子量10000)を160部仕
込み、120℃で反応させた。生成物のアミン価は、8
0mgKOH/g であった。また、NMRで求めたポリカプロ
ラクトンを主成分とするポリエステルの平均分子量は約
1000であった。
【0047】<分散剤2>コンデンサー、脱水管、窒素
導入管、かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器
に中間体1を1000部仕込み、ついでポリアリルアミ
ン(PAA−10C、分子量10000)を110部仕
込み、120℃で反応させた。生成物のアミン価は、4
3mgKOH/g であった。また、NMRで求めたポリカプロ
ラクトンを主成分とするポリエステルの平均分子量は約
1000であった。
【0048】<分散剤3>コンデンサー、脱水管、窒素
導入管、かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器
に中間体2を1000部仕込み、ついでポリアリルアミ
ン(PAA−10C、分子量10000)を100部仕
込み、120℃で反応させた。生成物のアミン価は、4
1mgKOH/g であった。また、NMRで求めたポリカプロ
ラクトンを主成分とするポリエステルの平均分子量は約
1000であった。
【0049】<分散剤4>コンデンサー、脱水管、窒素
導入管、かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器
に中間体3を1000部仕込み、ついでポリアリルアミ
ン(PAA−10C、分子量10000)を105部仕
込み、120℃で反応させた。生成物のアミン価は、4
3mgKOH/g であった。また、NMRで求めたポリカプロ
ラクトンを主成分とするポリエステルの平均分子量は約
1000であった。
【0050】<分散剤5>コンデンサー、脱水管、窒素
導入管、かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器
に中間体4を1000部仕込み、ついでポリアリルアミ
ン(PAA−10C、分子量10000)を110部仕
込み、120℃で反応させた。生成物のアミン価は、4
5mgKOH/g であった。また、NMRで求めたポリカプロ
ラクトンを主成分とするポリエステルの平均分子量は約
1000であった。
【0051】<分散剤6>コンデンサー、脱水管、窒素
導入管、かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器
に中間体4を1000部仕込み、ついでポリアリルアミ
ン(PAA−10C、分子量10000)を105部仕
込み、120℃で反応させた。生成物のアミン価は、4
4mgKOH/g であった。また、NMRで求めたポリカプロ
ラクトンを主成分とするポリエステルの平均分子量は約
1500であった。
【0052】<分散剤7>コンデンサー、脱水管、窒素
導入管、かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器
に中間体4を1000部仕込み、ついでポリアリルアミ
ン(PAA−10C、分子量10000)を160部仕
込み、120℃で反応させた。生成物のアミン価は、8
1mgKOH/g であった。また、NMRで求めたポリカプロ
ラクトンを主成分とするポリエステルの平均分子量は約
1000であった。
【0053】<分散剤8>コンデンサー、脱水管、窒素
導入管、かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器
に中間体5を1000部仕込み、ついでポリアリルアミ
ン(PAA−10C、分子量10000)を100部仕
込み、120℃で反応させた。生成物のアミン価は、4
6mgKOH/g であった。また、NMRで求めたポリカプロ
ラクトンを主成分とするポリエステルの平均分子量は約
1500であった。
【0054】<分散剤9>コンデンサー、脱水管、窒素
導入管、かくはん機、温度計を備えた2リットル反応器
に中間体6を1000部仕込み、ついでポリアリルアミ
ン(PAA−10C、分子量10000)を110部仕
込み、120℃で反応させた。生成物のアミン価は、4
5mgKOH/g であった。また、NMRで求めたポリカプロ
ラクトンを主成分とするポリエステルの平均分子量は約
1200であった。
【0055】<分散剤10>コンデンサー、脱水管、窒
素導入管、かくはん機、温度計を備えた2リットル反応
器に中間体7を1000部仕込み、ついでポリアリルア
ミン(PAA−10L−10C、分子量100000)
を110部仕込み、120℃で反応させた。生成物のア
ミン価は、79mgKOH/g であった。また、NMRで求め
たポリカプロラクトンを主成分とするポリエステルの平
均分子量は約1200であった。
【0056】《応用例:顔料の分散》合成した分散剤、
ペイント用の樹脂(ポリエステル、およびアクリル樹
脂)、顔料、溶剤を配合しガラスビーズを加え、分散機
(レッドデビル社製)で2時間分散させ、分散後ミルベ
ースの流動性を検討した結果を表1、2に示した。
【0057】 表1 実験NO. 1 2 3 4 5 分散剤NO. 1 2 3 4 5 添加量(部) 1 6 3 6 5 タイペークCR95 80 (石原産業) キナクリドン1) 40 顔 (大日精化) フタロシアニングリーン2) 30 (大日精化) 料 カーボンブラック3) 15 (デッグサ) ジケトピロロピロール 4) 45 (チバガイギー) EZ−3530−805) 4.8 13.5 16.8 19.8 12.5 (大日本インキ) キシレン 14.3 10.5 50.2 59.2 37.5 ガラスビーズ 105 105 105 105 105 ミルベース流動性 良好 良好 良好 良好 良好 (分散直後、目視観察) ミルベース流動性 良好 良好 良好 良好 良好 (1週間後、目視観察) (以下余白) 表2 実験NO. 6 7 8 9 10 分散剤NO. 6 7 8 9 10 添加量(部) 1.5 6 4 10 6 タイペークCR95 80 (石原産業) キナクリドン 1) 30 顔 (大日精化) フタロシアニングリーン 2) 25 (大日精化) 料 カーボンブラック 3) 15 (デッグサ) ジケトピロロピロール 4) 40 (チバガイギー) A−8016) 7.4 25.6 28.4 30.0 21.6 (大日本インキ) キシレン 11.1 38.4 42.6 45.0 32.4 ガラスビーズ 105 105 105 105 105 ミルベース流動性 良好 良好 良好 良好 良好 (分散直後、目視観察) ミルベース流動性 良好 良好 良好 良好 良好 (1週間後、目視観察) 1)クロモファインレッド6820 C.I Pig V−19 2)シアニングリーン5310 C.I Pig G−7 3)カラーブラックFW200 C.I.Pig B−6 4)IRGAZIN DPP Red BO C.I Pig R−254 5)EZ−3530−80 短油アルキッド樹脂 キシレン溶液 NV80%6 )A−801 アクリル樹脂 トルエン/酢ブチ溶液 NV50%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 77/00 C08L 77/00 C09D 11/02 C09D 11/02 17/00 17/00 177/12 177/12 179/00 179/00 // C08G 63/91 C08G 63/91 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01F 17/16 B01F 17/52 C08G 69/44 C08G 73/00 C08L 67/00 C08L 77/00 C09D 11/02 C09D 17/00 C09D 177/12 C09D 179/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 で表されるラクトン化合物の開環により生成するユニッ
    トを必須成分として含有するカルボキシル基末端ポリエ
    ステル化合物[成分1]に 下記一般式(II) 【化2】 で表されるポリアリルアミン[成分2]を反応させて得ら
    れる顔料分散剤。
  2. 【請求項2】合成された分散剤のアミン価が、10mg
    KOH/gから200mgKOH/gの範囲である請求
    項1記載の顔料分散剤。
  3. 【請求項3】分散剤に含有される、ラクトン化合物を必
    須成分としてポリエステル化合物の平均分子量が100
    〜5000である請求項1記載の顔料分散剤。
  4. 【請求項4】ポリアリルアミン化合物化合物の分子量が
    100から100000である請求項1記載の顔料分散
    剤。
  5. 【請求項5】遊離のアミノ基を4級アンモニウム塩化し
    た請求項1記載の顔料分散剤。
  6. 【請求項6】ラクトン化合物を必須成分として含有する
    カルボキシル基末端ポリエステル化合物とポリアルキレ
    ンポリアミン化合物の反応物が反応条件により、塩また
    はアミド、あるいはその混合物である請求項1記載の顔
    料分散剤。
  7. 【請求項7】ラクトン化合物がε−カプロラクトンであ
    る請求項1記載の顔料分散剤。
  8. 【請求項8】ラクトン化合物がメチルカプロラクトンあ
    るいはメチルカプロラクトンおよびε−カプロラクトン
    である請求項1記載の顔料分散剤。
  9. 【請求項9】微細な固体を分散させた有機溶剤系分散液
    の分散剤として、請求項2記載の分散剤を使用した分散
    液。
  10. 【請求項10】請求項8に記載の分散液からなる塗料組
    成物。
  11. 【請求項11】請求項8に記載の分散液からなる印刷イ
    ンキ組成物。
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