JPH09155425A - 巻戻機または巻取機用電動機の速度制御方法 - Google Patents

巻戻機または巻取機用電動機の速度制御方法

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JPH09155425A
JPH09155425A JP7312839A JP31283995A JPH09155425A JP H09155425 A JPH09155425 A JP H09155425A JP 7312839 A JP7312839 A JP 7312839A JP 31283995 A JP31283995 A JP 31283995A JP H09155425 A JPH09155425 A JP H09155425A
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JP
Japan
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speed
line
maximum
rewinder
coiler
Prior art date
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Pending
Application number
JP7312839A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Yamamoto
和明 山本
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPH09155425A publication Critical patent/JPH09155425A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻戻機または巻取機用電動機の速度制御方法
を提供する。 【解決手段】 巻戻機1または巻取機11での巻き戻しま
たは巻き取り中におけるコイル径の実測値または計算値
と、電動機3または電動機13の最高回転数の値とから当
該ラインの最高速度を求め、その速度でストリップSを
巻き戻しまたは巻き取りすることにより、生産能率を高
めることを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻戻機または巻取
機用電動機の速度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、巻き戻しまたは巻き取りライン
(以下、単にラインという)においては、ラインの基本
仕様として、その制約条件であるラインの最高速度V(r
pm) をあらかじめ決めた後、下記(1) 式を用いて電動機
の最高回転数NI を決定するのが一般的である。
【0003】 NI ={V/(πDI /1000) }・i ………………(1) ここで、DI ;巻戻機または巻取機のリールの最小径、
i;前記リールのギア比である。そして、通常における
ラインの運転においては、最高速度Vがその上限値とさ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来法では、ライン運転に伴い巻き取り側のリールは
コイル径がだんだん巻き太りになり、巻き戻し側リール
はだんだん巻き細りになるという過程において、電動機
最高回転数以下の回転数しか使用されず、電動機の設備
能力を100 %出し切れないという問題がある。そのた
め、設備的にはラインの能率を高めることが可能である
にもかかわらず、その制約によって高めることができな
いのである。
【0005】なお、例えば特公昭57− 41427号公報に
は、電動機の界磁電流を検出することにより電動機の界
磁磁束の変化分を電気信号として出力する装置と、巻き
戻しまたは巻き取りリール上のコイル径の検出信号を受
けてコイル径の変化分を電気信号として出力する装置
と、前記界磁磁束の変化分及び前記コイル径の変化分の
積を電気信号として出力する装置と、これら3つの装置
の出力を加算する加算回路を備え、この加算回路の出力
を速度設定側に負帰還することにより、系のゲインと遅
れを一定に保つようにすることにより、界磁磁束及びコ
イル径が変化してもゲイン及び遅れに変化を生じないよ
うな巻き戻しまたは巻き取り用直流電動機の速度制御装
置が開示されている。しかし、この装置においても電動
機をその許容回転数の限度まで使用させるものではない
のである。
【0006】本発明は、上記のような従来技術の有する
課題を解決した巻戻機または巻取機用電動機の速度制御
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻戻機または
巻取機に用いられる電動機の速度を制御する方法におい
て、前記巻戻機または巻取機での巻き戻しまたは巻き取
り中におけるコイル径の実測値または計算値と、前記電
動機の最高回転数の値とから当該ラインの最高速度を求
め、その速度で当該ラインを運転することを特徴とする
巻戻機または巻取機用電動機の速度制御方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施の形
態について図面を参照して詳しく説明する。図1は本発
明の一実施例の構成を示す概要図である。この図におい
て、1はコイル状のストリップSを巻き戻す巻戻機で、
減速機2を介して電動機3によって駆動される。4は自
動電流制御装置(以下、ACRという)、5は速度制限
制御装置(以下、SLCという)、6は速度検出器、7
は演算子、8はデフレクタロールである。11はストリッ
プSをコイル状に巻き取る巻取機で、減速機12を介して
電動機13によって駆動される。14はACR、15は自動速
度制御装置(以下、ASRという)、16は速度検出器、
17は演算子、18はデフレクタロールである。20は測長ロ
ール、21は測長用パルス発信器、22は速度指令器、23は
電流指令器、30はライン速度演算制御装置である。
【0009】このライン速度演算制御装置30は、図2に
示すように、ストリップ長演算回路31と、巻戻機コイル
径演算回路32、巻戻機最高速度演算回路33、巻取機コイ
ル径演算回路34、巻取機最高速度演算回路35、最高速度
比較回路36、電動機パワーチェック演算回路37、最高速
度設定回路38とで構成される。なお、39は板厚設定器、
40は電動機最高回転数設定器、41は張力設定器である。
【0010】そこで、巻戻機1の減速機2の減速比をi
L 、巻戻機側コイル径をDL (mm)、巻戻機側コイル内径
IL(mm)とし、巻取機11の減速機12の減速比iR 、巻取
機側コイル径をDR (mm)、巻取機側コイル内径DIR(mm)
とする。また、速度指令器22でライン速度V(mpm) を設
定し、張力設定器41で張力値T(kgf) を設定する。ま
た、板厚設定器39で板厚h(mm)を設定し、電動機最高
回転数設定器40で巻戻機側電動機最高回転数をNTL(rp
m) 、巻取機側電動機最高回転数をNTR(rpm) にそれぞ
れ設定する。
【0011】このライン速度演算制御装置30での具体的
な処理手順について、以下に説明する。 いま、ストリップ長演算回路31で演算されたストリ
ップ長をL(m) として、巻戻機コイル径DL および巻取
機コイル径DR を、それぞれ巻戻機コイル径演算回路3
2、巻取機コイル径演算回路34において、下記(2) ,(3)
式を用いて演算する。
【0012】 DL =√(DIL 2 +4h・L/1000π) ………………(2) DR =√(DIR 2 −4h・L/1000π) ………………(3) ついで、巻戻機最高速度VL (mpm) および巻取機最
高速度VR (mpm) を、それぞれ巻戻機最高速度演算回路
33および巻取機最高速度演算回路35において、下記(4)
,(5) 式で求める。
【0013】 VL =πDL ・NTL/iL ………………(4) VR =πDR ・NTR/iR ………………(5) これら巻戻機最高速度VL および巻取機最高速度V
R を最高速度比較回路36において比較演算する。そし
て、ライン速度の上限値をVM とすると、下記(6),(7)
の条件を満たすものとする。
【0014】 VL <VR のとき、VM <VL ………………(6) VL >VR のとき、VM <VR ………………(7) このとき、得られたライン速度上限値VM でライン
を運転するのに必要な電動機パワーPM (kW)を、電動機
パワーチェック演算回路37によってその定格パワーP0
(kW)の制約より下記(8) を満足することが必要である。
【0015】 PM =VM ・T/6120η≦P0 ………………(8) ここで、ηは効率である。したがって、PM ≦P0 の場
合、ライン速度上限値VM を下記(9) 式によって決定す
る。 VM ≦6120η・P0 /T ………………(9) このライン速度上限値VM を最高速度設定回路38に
設定し、この最高速度設定値に基づいて速度指令器22に
出力する。
【0016】なお、コイル径の演算方式としては上記し
た(2) ,(3) 式以外に、リールのターン数と板厚によっ
て求める方法や、リール1回転当たりの払出し長(また
は巻き取り長)の実測によって求める方法などが一般的
に知られているが、どの方法の場合も本発明に用いられ
ることはいうまでもない。また、上記の例では巻戻機1
と巻取機11のみのリワインドラインの例を示したが、本
発明はこれに限るものではなく、例えば中間に圧延機な
どのプロセスがあっても、同様に適用し得ることが可能
である。
【0017】
【実施例】減速機2と減速機12の減速比iL ,iR がと
もに1/3.8 なる巻戻機1および巻取機11を用いてライン
速度仕様Vが800mpmのリワインドラインで、板厚hが0.
5mmのストリップSを張力値T=3500kgf でリワインド
した。なお、巻戻機側電動機最高回転数NTLおよび巻取
機側電動機最高回転数NTRはいずれも721rpmで、巻取機
側コイル径DR および巻取機側コイル内径DIRはいずれ
も508 mm、また巻戻機側コイル径DL および巻戻機側コ
イル内径DILは2000mmであった。
【0018】このときの前出(4) , (5) 式で計算された
巻戻機最高速度VL および巻取機最高速度VR は図3の
ように推移して、前出(9) 式で得られたライン速度上限
値V M の範囲は斜線で示す領域になる。この図から明ら
かなように、従来のライン速度仕様であるV=800mpmに
対して大幅な速度アップを図ることができることがわか
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、巻
戻機と巻取機のコイル径に応じて電動機最高回転数まで
使用したライン最高速度を設定することが可能であるか
ら、ラインの生産能率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す概要図である。
【図2】本発明に用いられるライン速度演算制御装置30
の構成を示す流れ図である。
【図3】巻取機のコイル径とライン速度との関係を示す
特性図である。
【符号の説明】
1 巻戻機 2,12 減速機 3,13 電動機 4,14 自動電流制御装置(ACR) 5 速度制限制御装置(SLC) 6,16 速度検出器 7,17 演算子 8,18 デフレクタロール 11 巻取機 15 自動速度制御装置(ASR) 20 測長ロール 21 測長用パルス発信器 22 速度指令器 23 電流指令器 30 ライン速度演算制御装置 31 ストリップ長演算回路 32 巻戻機コイル径演算回路 33 巻戻機最高速度演算回路 34 巻取機コイル径演算回路 35 巻取機最高速度演算回路 36 最高速度比較回路 37 電動機パワーチェック演算回路 38 最高速度設定回路 39 板厚設定器 40 電動機最高回転数設定器 41 張力設定器 S ストリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 7/00 B21B 37/00 BBL

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻戻機または巻取機に用いられる電動機
    の速度を制御する方法において、 前記巻戻機または巻取機での巻き戻しまたは巻き取り中
    におけるコイル径の実測値または計算値と、前記電動機
    の最高回転数の値とから当該ラインの最高速度を求め、
    その速度で当該ラインを運転することを特徴とする巻戻
    機または巻取機用電動機の速度制御方法。
JP7312839A 1995-11-30 1995-11-30 巻戻機または巻取機用電動機の速度制御方法 Pending JPH09155425A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007146509A1 (en) 2006-06-13 2007-12-21 3M Innovative Properties Company Fluoro(meth)acrylate polymer composition suitable for low index layer of antireflective film
WO2010126215A1 (ko) * 2009-04-27 2010-11-04 (주)엠에스테크노코리아 케이블 권취기의 제어방법
JP2013220884A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Seiko Epson Corp 印刷装置及び印刷方法
CN114178317A (zh) * 2021-11-16 2022-03-15 首钢智新迁安电磁材料有限公司 一种卷取控制方法、装置、介质及计算机设备

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