JPH09153083A - 自動配線設計システムの斜め線分生成装置及び方法 - Google Patents

自動配線設計システムの斜め線分生成装置及び方法

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JPH09153083A
JPH09153083A JP8159392A JP15939296A JPH09153083A JP H09153083 A JPH09153083 A JP H09153083A JP 8159392 A JP8159392 A JP 8159392A JP 15939296 A JP15939296 A JP 15939296A JP H09153083 A JPH09153083 A JP H09153083A
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Japan
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line segment
vertical
design system
wiring design
automatic wiring
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JP8159392A
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Hideki Mito
秀樹 三渡
Kaoru Kawamura
薫 河村
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】任意の斜め方向の線分発生を縦横方向のみの経
路探索で高速に実現する。 【解決手段】障害物変形処理部10は、経路探索を開始
する前に障害物1A,1B間を斜めに通過可能な領域を
縦横方向の線分で通過可能な形の変形通過領域Faに変
形する。次に経路探索部14が障害物変形処理部10で
得られた変形通過領域Faについて、縦横方向の線分の
みで通過する経路を探索する。最後にパターン整形処理
部16が経路探索部14で得られた縦横方向の線分で構
成される経路を、斜め方向の線分を用いて整形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板の配
線処理を計算機を用いて自動設計する自動配線設計シス
テムの斜め線分生成装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の回路技術の進歩に伴い、プリント
基板上に実装される回路規模の拡大と回路の性能の向
上、及び自動設計速度の向上が要求されている。自動配
線設計は2点間の経路を求める経路探索処理が基本とな
る。この経路探索処理は、自動配線設計において大部分
の処理時間を占める。自動配線設計が確立された当時
は、発生可能な線分が縦方向と横方向に限定されてい
た。しかし、斜め方向の線分の発生が可能になると、9
0°に折れ曲がるところを斜め線に置き換えることによ
り、経路長が短くなる。
【0003】また、斜め方向にしか通過不可能な障害物
間を通過することにより迂回が減り、経路長が短くな
る。経路長が短くなることにより、プリント基板に収容
できる経路数が増大する。また、実現される回路の動作
周波数も向上する。このような斜め方向の線分を発生す
るための従来の自動配線設計では、その経路探索処理に
おいて、縦横方向の経路探索処理に加え、新たに斜め方
向の経路探索処理を加えて斜め方向の線分を発生するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、縦横
方向の探索は整数計算で済むのに対し、従来の斜め線分
の探索処理は、任意の斜め方向に線分を発生することか
ら、その計算処理は浮動小数点を扱わなければならず、
処理に時間がかかる問題がある。そこで、高速に斜め方
向の経路探索を行うために、斜め方向を固定して整数計
算で扱う方法が考えられる。
【0005】しかし、斜め方向を固定すると、障害物の
位置によっては、任意の斜め方向の線分を使用可能な場
合に比べ、通過可能な線分の本数が減少する場合が生
じ、斜め線分の設計性能が低下する。本発明は、このよ
うな従来の問題点に鑑みてなされたもので、任意の斜め
方向の線分発生を縦横方向のみの経路探索で高速に実現
する自動配線設計システムの斜め線分生成装置及び方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。装置構成を例にとって説明すると次のように
なる。本発明は、配線領域に存在する障害物間を斜めに
通過する斜め線分を生成する自動配線設計システムの斜
め線分生成装置を対象とするもので、図1(A)のよう
に、障害物変形処理部10、経路探索部14及びパター
ン整形処理部16で構成される。
【0007】障害物変形処理部10は、経路探索を開始
する前に、図1(B)の障害物1A,1B間を斜めに通
過可能な領域を、縦横方向の線分で通過可能な形の変形
通過領域Faに変形する。経路探索部14は、障害物変
形処理部10で得られた変形通過領域Faについて、縦
横方向の線分のみで通過する経路を探索する。最後に、
パターン整形処理部16は、経路探索部14で得られた
縦横方向の線分で構成される経路を、斜め方向の線分を
用いて整形する。
【0008】ここで、障害物変形処理部10は、障害物
1A,1B間を斜め方向に通過可能な経路の数Cdに、
縦横方向の線分のみで通過可能な経路の数Cが一致する
ように障害物の領域2A,2Bを変形して変形通過領域
Faを生成する。またパターン整形処理部16は、経路
探索部14で障害物1A,1B間に探索された縦横方向
の線分に対し、斜め方向のトレースを所定間隔で発生
し、縦横線分のコーナ部でトレースと交わる2つの交点
間に斜め線分を発生させる。
【0009】このように本発明は、経路探索を開始する
前に、障害物間の斜め方向に通過可能な領域を縦横で通
過可能な形に変形して、変形した形を記憶しておき、縦
横方向のみでの全経路探索が終了した後に、変形した領
域内の縦横方向の線分で構成される経路を斜め方向の線
分を用いて整形する。この結果、短い経路長の斜め線分
をもつ経路が高速に求まり、経路長が短くなることによ
り、収容できる経路数が増大し、更に、実現される回路
の動作周波数も向上する。
【0010】更に本発明の斜め線分生成装置にあって
は、配線領域に存在する千鳥状に並んだ複数の端子の中
で、斜めに向かい合う端子の組を求めて障害物変形処理
部10に障害物間の探索領域として通知する千鳥状端子
判定部18を設けたことを特徴とする。これにより千鳥
状端子部品を実装したプリント基板の端子間を通過する
経路を高速に求めることができ、プリント基板の線路長
を短くし、自動設計速度と回路性能の向上が図れる。
【0011】また本発明は、配線領域に存在する障害物
間を斜めに通過する斜め線分を生成する自動配線設計シ
ステムの斜め線分生成方法を提供するものであり、次の
手順をもつ。 経路探索を開始する前に、障害物1A,1B間を斜め
に通過可能な領域を、縦横線分で通過可能な形の変形通
過領域に変形する変形処理過程; 変形処理過程で得られた変形通過領域について、縦横
方向の線分のみで通過する経路を探索する経路探索過
程; 経路探索過程で得られた縦横方向の線分で構成される
経路を、経路を斜め方向の線分を用いて整形する整形処
理過程: この斜め線分生成方法についても、変形処理過程に先立
って、配線領域に存在する千鳥状に並んだ複数の端子の
中で、斜めに向かい合う端子の組を求めて前記変形処理
過程に障害物間の探索領域として通知する千鳥状端子判
定過程を設けることで、千鳥状端子部品を実装したプリ
ント基板の端子間を通過する経路を高速に求めることが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図2は本発明の自動配線システム
における斜め線分生成装置の構成を示したブロック図で
ある。本発明の斜め線分生成装置は、障害物変形処理部
10、パターン整形枠記憶部12、経路探索部14及び
パターン整形処理部16で構成される。
【0013】障害物変形処理部10は、経路探索を開始
する前に障害物間を斜めに通過可能な領域を縦横で通過
可能な形に変形する。この変形された形の通過領域をパ
ターン整形枠という。障害物変形処理部10で作成され
たパターン整形枠はパターン整形枠記憶部12に記憶さ
れ、パターン整形処理部16による整形処理の際に使用
される。
【0014】障害物変形処理部10による処理の詳細
は、図3のフローチャートにおけるステップS1〜S3
の処理となる。即ち障害物変形処理部10は、まずステ
ップS1で、障害物間を斜め方向に通過可能な線分の本
数Cdを求める。次にステップS2で、障害物間を斜め
方向に通過可能な縦横方向の線分の組合せとその通過可
能本数Cを求める。
【0015】続いてステップS3で、斜め方向に通過可
能な通過可能本数Cdが縦横方向での線分の組合せによ
る通過可能本数Cで実現できるように障害物を変形し、
その間のパターン整形の対象領域をパターン整形枠とし
て求めて、パターン整形枠記憶部12に記憶する。再び
図2を参照するに、経路探索部14は、障害物変形処理
部10によるパターン整形枠記憶部12の作成が済んだ
後に、障害物変形処理部10の変形処理で作成された障
害物を使用して、障害物間の斜め方向の経路を縦横方向
のみの線分の組合せを使用して経路探索を行う。この経
路探索部14の処理が図3のステップS4の処理とな
る。
【0016】最後にパターン整形処理部16が、経路探
索部14で得られた縦横方向のみの線分の経路探索結果
にパターン整形枠記憶部12に記憶しているパターン整
形枠を適用して、パターン整形枠の範囲内で縦方向と横
方向のみの線分で構成された探索経路の一部を斜め方向
の線分に置き換えるパターン整形を行う。具体的には、
縦方向と横方向の線分の組合せにおけるコーナ部に対す
る斜め方向のトレースの2つの交点間を斜め線分に置き
換える。このとき障害物変形処理部10で作成されて記
憶されているパターン整形枠を使用することで、パター
ン整形処理の際に斜め線の生成に要求された条件を満た
す解が存在することを保証することができる。このパタ
ーン整形処理部16によるパターン整形処理が図3のス
テップS5の処理となる。
【0017】次に、図2の障害物変形処理部10、経路
探索部14及びパターン整形処理部16のそれぞれの処
理を具体的に説明する。図4は、図2の障害物変形処理
部10による処理の具体例である。いま処理対象領域に
障害物1Aと1Bが存在しており、その間を通る斜め線
分を生成するものとする。この処理対象領域には点線で
示す縦方向及び横方向のトレースが表わされ、プリント
基板では縦方向及び横方向の線分はトレース上にしか発
生できないという制限をつけて、整数計算で処理するこ
とになる。
【0018】障害物変形処理部10による処理にあって
は、次の〜の処理を行う。 障害物1Aを例にとると、縦横の辺と、障害物と線分
間のクリアランスを足した領域を囲むトレースの枠Ft
を求める。 障害物1Aの斜辺と、障害物と線分間のクリアランス
を足した直線Lに対するトレースの枠Ftとの交点Pc
1,Pc2を求める。
【0019】交点Pc1,Pc2のそれぞれに近いト
レースの交点Pt1,Pt2を、障害物1Aの領域の外
に向かって求める。この〜の処理は、反対側の障害
物1Bについても同様にして行う。 向かい合う障害物1A,1B間の交点Pt1,Pt2
を通過するトレースで構成される矩形Faを求める。こ
の矩形Faの縦及び横方向の辺上を通過可能な線分の本
数Ch1,Cv1,Ch2,Cv2を求める。この例で
はCh1=4本,Cv1=5本,Ch2=5本,Cv2
=5本となる。
【0020】向かい合う障害物1A,1B間の交点P
c1,Pc2を結んだ直線Lで構成される斜辺の間の配
線可能本数Cdを求める。この配線可能本数Cdは、例
えば矩形Faに対し左上から入って右下に抜ける配線可
能本数であり、例えばCd=5本となる。この〜ま
での処理が図3のステップS1の処理となる。 障害物1A,1Bにおけるトレース枠Ftを除いた矩
形Faについての水平方向の辺Ch1と垂直方向の辺C
v1、または水平方向の辺Ch2と垂直方向の辺Cv2
との組合せで、矩形Fa内、即ち障害物1A,1B間を
縦方向と横方向の配線で最も多く通過可能な組合せとそ
のときの通過可能本数Cを求める。
【0021】この例ではCh1とCv1については4
本、Ch2とCv2については5本であることから、そ
の中の組合せで最も多く通過可能な通過可能本数Cとし
てC=5本を求める。これが図3のステップS2の処理
である。 縦横方向の線分の組合せで得られた通過可能本数Cを
満たす配線を実現するのに障害となる障害物1Aにおけ
るトレース枠Ftの角を削除するための点Pdを求め
る。
【0022】縦横方向の線分の組合せで通過可能な通
過可能本数Cが前記で求めた斜辺間の配線可能本数C
dより大きいときは、斜辺間の配線可能本数Cd以下と
なるように、障害物のトレース枠Ftを削除するための
点Pc1,Pd,Pc2を障害物間が狭くなるように選
びなおす。この例では、Cd=C=5本であることか
ら、選びなおしは必要ない。
【0023】最終的に矩形Faがパターン整形枠とな
り、このパターン整形枠Faの設定により、障害物1
A,1Bのトレース枠Ftはパターン整形枠Faの重複
部分を、例えばトレース枠Ftについては交点Pc1,
Pd,Pc2の矩形を除いた枠内を、経路探索時に配線
パターン発生禁止領域2A,2Bとして設定する。この
ように図4の障害物変形処理で作成されたパターン整形
枠Faは、図2のパターン整形枠記憶部12に記憶さ
れ、パターン整形処理部16による整形処理の際に使用
される。またパターン整形枠Faにより変形された障害
物1A,1Bのトレース枠Ftは、次の経路探索部14
における経路探索の際に配線パターン発生禁止領域2
A,2Bを設定するために使用される。
【0024】図5は、図4の障害物変形処理に続いて行
われる経路探索部14による探索結果と、続いてパター
ン整形処理部16で整形処理を行う際に設定される斜め
方向のトレースの発生を示している。まず経路探索部1
4による探索処理にあっては、図4に示すような障害物
1A,1Bの配線パターン発生禁止領域2A,2Bの間
の領域について、縦及び横方向の線分の組合せによって
通過可能な線分本数分Cd=5本分の経路を図5の太線
に示すように探索して探索結果を得る。
【0025】次に図5の経路探索結果に対し、パターン
整形処理部16による斜め線分の発生による整形処理を
行う。まずパターン整形処理部16は、図5のように、
パターン整形枠Faをパターン整形枠記憶部12から読
み出して設定し、このパターン整形枠Fa内に斜め線の
発生位置を示す斜め方向のトレースを破線のように発生
させ、斜め方向のトレースを処理する順番を決める。
【0026】例えば図6のように、障害物1Bから1A
方向に向けて斜め方向のトレースを処理する。この斜め
方向のトレースの処理にあっては、障害物1B側から斜
め方向のトレースを順番に操作し、パターン整形枠Fa
内に存在し且つ斜め方向のトレースに交差する探索線分
のコーナに対する2つの交点の組をもっており、この2
つの交点間の経路を削除した後に2つの交点間に斜め線
分を発生させる処理を行う。
【0027】このような斜め方向のトレース処理を障害
物1B側から障害物1A側に向けてパターン整形枠Fa
内で行うと、図6に示す整形パターンを得ることができ
る。次に図7のように、障害物1A側から障害物1Bに
逆に戻る方向に斜め方向のトレースの処理を行う。この
とき図6の方向の処理にあっては、障害物1A側から見
て2本目の経路の左上側のコーナ部分3について斜め線
分の発生処理ができていない。
【0028】ここで、図7のように逆方向から斜め方向
のトレースの処理を行うと、このコーナ部分3に、同一
のアルゴリズムによってコーナ部分とトレースの交点の
間の線分を除去し、交点の間に斜め線を発生することに
より、連続した1つの斜め線に整形できる。尚、図4〜
図7の具体例では、斜め線分を発生する斜め方向のトレ
ースを45°方向としているが、このトレースの方向は
整数計算可能な適宜の角度を使用すればよい。また斜め
方向のトレース間隔は、線分生成に要求されている線分
間の最低クリアランスを満足する規定の間隔とすればよ
い。
【0029】図8は本発明の自動配線システムにおける
斜め線分生成装置の他の実施形態であり、端子を千鳥状
に配置したメモリ素子等の部品実装に使用されるプリン
ト基板を対象に、千鳥状端子を自動的に判定して斜め線
分生成を行うようにしたことを特徴とする。図8におい
て、障害物変形処理部10、パターン整形枠記憶部1
2、経路探索部14、及びパターン整形処理部16は図
2の実施形態と同じであり、これに加え千鳥状端子判定
部18を新たに設けている。千鳥状端子判定部18は、
配線領域に存在する千鳥状に並んだ複数の端子の中で、
斜めに向かい合う端子の組を求めて障害物変形処理部1
0に障害物間の探索領域として通知する。
【0030】図9は、図8の障害物変形処理部10によ
る千鳥状端子の判定処理のフローチャートである。この
千鳥状端子判定処理を図10の具体例を参照して説明す
ると次のようになる。図10は、千鳥状端子部品を実装
するための端子パターンの一例であり、この場合、10
個の端子T1〜T10が千鳥状に配置されている。また
端子T1〜T10は、座標(x,y)をもっており、例
えば端子T1の座標(x,y)=(100,400)となってい
る。
【0031】図9の判定処理にあっては、まずステップ
S1で端子Ti(但しi=1〜10)をx座標をキーに
ソートし、ステップS2でソートした端子Tiにx座標
上での番号nxを付与する。この場合、端子T1,T
2,T5は同じx=100に位置することから番号nx
=1が付与される。同様にして端子T3,T6にはnx
=2、端子T4,T7,T9にはnx=3、端子T8,
T10にはnx=4が付与される。
【0032】続いてステップS3で端子Tiをy座標を
キーにソートし、ステップS4でソートした端子Tiに
y座標上での番号nyを付与する。この場合、端子T
5,T9は同じy=200に位置することから番号ny
=1が付与される。同様にして端子T6,T10にはn
y=2、端子T2,T7にはny=3、端子T3,T8
にはny=4、端子T1,T4にはny=5が付与され
る。
【0033】次にステップS5で斜め方向の番号r,s
を次式に従って付与する。 r=nx−ny (1) s=nx+ny (2) 例えば端子T1について番号r,sを算出すると r=1−1=0 s=1+1=2 となる。その結果、破線で示す斜め方向の並びにつき、
r=−4,−2,0,2とs=2,4,6,8が付与さ
れる。
【0034】続いてステップS6で、端子Tiを番号r
を第1キー、番号sを第2キーとしてソートする。即
ち、番号rをr=−4,−2,0,2と変化させる毎に
番号sをs=2,4,6,8と変化させ、この順番に端
子Tiを並べる。この場合の端子Tiのソート結果は、
(T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8,
T9,T10)となる。即ち、斜め右上りとなる破線方
向の並びをソートしたものである。
【0035】このソート結果につき次のステップS7で
ソート順に隣合う端子Ti,Ti+1の番号rを比較
し、番号rが同じとき、斜めに向かい合う1組端子とし
て障害物処理部10に通知する。即ち、最初の端子の組
(T1,T2)にあっては、番号rは(−4,−2)と
異なることから、斜めに向かい合う1組端子ではなく、
次の端子の組(T2,T3)に進む。
【0036】この端子の組(T2,T3)の番号rは
(−2,−2)と同じであることから、斜めに向かい会
う1組端子として障害物処理部10に通知する。同様な
処理を繰り返すことにより、斜めに向かい合う1組端子
として更に(T3,T4)(T5,T6)(T6,T
7)(T7,T8)(T9,T10)の組が障害物処理
部10に通知される。
【0037】次にステップS8で、ステップS6とは逆
に端子Tiを番号sを第1キー、番号rを第2キーとし
てソートする。即ち、番号sをs=2,4,6,8と変
化させる毎に番号rをr=−4,−2,0,2と変化さ
せ、この順番に端子Tiを並べる。この場合の端子Ti
のソート結果は、(T5,T2,T6,T9,T1,T
3,T7,T10,T4,T8)となる。即ち、斜め右
下がりとなる破線方向の並びをソートしたものである。
【0038】このソート結果につき次のステップS9で
ソート順に隣合う端子Tj,Tj+1の番号sを比較
し、番号sが同じとき、斜めに向かい合う1組端子とし
て障害物処理部10に通知する。即ち、最初の端子の組
(T5,T2)にあっては、番号sは(2,4)と異な
ることから、斜めに向かい合う1組端子ではなく次の端
子の組(T2,T6)に進む。
【0039】この端子の組(T2,T6)の番号sは
(4,4)と同じであることから、斜めに向かい合う1
組端子として障害物処理部10に通知する。同様な処理
を繰り返すことにより、斜めに向かい合う1組端子とし
て更に(T6,T9)(T1,T3)(T3,T7)
(T7,T10)(T4,T8)の組が障害物処理部1
0に通知される。
【0040】このような千鳥状端子の判定処理によって
斜めに向かい合う端子の組の通知を受けた図10の障害
物変形処理部10は、図2の実施形態と同様、図4のよ
うに、通知された1組の端子を障害物1A,1Bとして
障害物変形処理を実行し、更に経路探索部14に処理を
引き渡して図5のような経路探索を行い、最後にパター
ン整形処理部16で図6,図7のようなパターン整形処
理を行うことになる。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、任意の斜め方向の経路探索を縦横方向のみの経路探
索で実現することができ、従来、任意の斜め方向の経路
探索に浮動小数点を使用することで時間のかかっていた
処理が、縦横方向のみの経路探索であることから、整数
計算により高速に、より短い線路長の経路を求めること
ができる。
【0042】このように斜め線の発生で線路長を短くで
きることで、使用できる線路数が増加し、また実現され
る回路の動作周波数も向上し、その結果、プリント基板
上に実装される回路機能の増大と回路性能の向上、更に
自動設計速度の向上を図ることができる。更に本発明に
あっては、配線領域に存在する千鳥状に並んだ複数の端
子の中で、斜めに向かい合う端子の組を求めて障害物間
の探索領域として斜め方向の経路探索を行うことで、千
鳥状端子部品を実装したプリント基板の端子間を通過す
る経路を高速に求めることができ、プリント基板の線路
長を短くし、自動設計速度と回路性能の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の装置構成のブロック図
【図3】本発明の処理のフローチャート
【図4】本発明の障害物変形処理部の処理説明図
【図5】本発明の線路探索部の処理の説明図
【図6】本発明パターン整形処理部での1回目の処理説
明図
【図7】本発明パターン整形処理部での2回目の処理説
明図
【図8】千鳥状端子を判定する機能を備えた本発明の他
の実施形態のブロック図
【図9】図8の千鳥状端子判定部の処理動作のフローチ
ャート
【図10】図9による千鳥態端子判定処理の具体例の説
明図
【符号の説明】
1A,1B:障害物 2A,2B:配線パターン発生禁止領域(変形障害物領
域) 10:障害物変形処理部 12:パターン整形枠記憶部 14:経路探索部 16:パターン整形処理部 18:千鳥状端子判定部 Fa:パターン整形枠 T1〜T10:端子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配線領域に存在する障害物間を斜めに通過
    する斜め線分を生成する自動配線設計システムの斜め線
    分生成装置に於いて、 経路探索を開始する前に、前記障害物間を斜めに通過可
    能な領域を、縦横方向の線分で通過可能な形の変形通過
    領域に変形する障害物変形処理部と、 前記障害物変形処理部で得られた変形通過領域につい
    て、縦横方向の線分のみで通過する経路を探索する経路
    探索部と、 前記経路探索部で得られた縦横方向の線分で構成される
    経路を、斜め方向の線分を用いて整形するパターン整形
    処理部と、を備えたことを特徴とする自動配線設計シス
    テムの斜め線分生成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動配線設計システムの斜
    め線分生成装置に於いて、前記障害物変形処理部は、障
    害物間を斜め方向に通過可能な経路の数Cdに、縦横方
    向の線分のみで通過可能な経路の数Cが一致するように
    障害物の領域を変形して前記変形通過領域を生成するこ
    とを特徴とする自動配線設計システムの斜め線分生成装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自動配線設計システムの斜
    め線分生成装置に於いて、前記パターン整形処理部は、
    前記経路探索部で障害物間に探索された縦横方向の線分
    に対し、斜め方向のトレースを所定間隔で発生し、前記
    縦横線分のコーナ部でトレースと交わる2つの交点間に
    斜め線分を発生させることを特徴とする自動配線設計シ
    ステムの斜め線分生成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の自動配線設計システムの斜
    め線分生成装置に於いて、更に、 配線領域に存在する千鳥状に並んだ複数の端子の中で、
    斜めに向かい合う端子の組を求めて前記障害物変形処理
    部に障害物間の探索領域として通知する千鳥状端子判定
    部を設けたことを特徴とする自動配線設計システムの斜
    め線分生成装置。
  5. 【請求項5】配線領域に存在する障害物間を斜めに通過
    する斜め線分を生成する自動配線設計システムの斜め線
    分生成方法に於いて、 経路探索を開始する前に、前記障害物間を斜めに通過可
    能な領域を、縦横線分で通過可能な形の変形通過領域に
    変形する変形処理過程と、 前記変形処理過程で得られた変形通過領域について、縦
    横方向の線分のみで通過する経路を探索する経路探索過
    程と、 前記経路探索過程で得られた縦横方向の線分で構成され
    る経路を、経路を斜め方向の線分を用いて整形する整形
    処理過程と、 を備えたことを特徴とする自動配線設計システムの斜め
    線分生成方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の自動配線設計システムの斜
    め線分生成方法に於いて、前記変形処理過程は、障害物
    間を斜め方向に通過可能な経路の数Cdに、縦横方向の
    線分のみで通過可能な経路の数Cが一致するように障害
    物の領域を変形して前記変形通過領域を生成することを
    特徴とする自動配線設計システムの斜め線分生成方法。
  7. 【請求項7】請求項5記載の自動配線設計システムの斜
    め線分生成方法に於いて、前記整形処理過程は、前記経
    路探索過程で障害物間に探索された縦横方向の線分に対
    し、斜め方向のトレースを所定間隔で発生し、前記縦横
    線分のコーナ部でトレースと交わる2つの交点間に斜め
    線分を発生させることを特徴とする自動配線設計システ
    ムの斜め線分生成方法。
  8. 【請求項8】請求項5記載の自動配線設計システムの斜
    め線分生成装置に於いて、前記変形処理過程に先立っ
    て、配線領域に存在する千鳥状に並んだ複数の端子の中
    で、斜めに向かい合う端子の組を求めて前記変形処理過
    程に障害物間の探索領域として通知する千鳥状端子判定
    過程を設けたことを特徴とする自動配線設計システムの
    斜め線分生成方法。
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