JPH07152814A - 空線分による経路探索方法 - Google Patents

空線分による経路探索方法

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JPH07152814A
JPH07152814A JP5298757A JP29875793A JPH07152814A JP H07152814 A JPH07152814 A JP H07152814A JP 5298757 A JP5298757 A JP 5298757A JP 29875793 A JP29875793 A JP 29875793A JP H07152814 A JPH07152814 A JP H07152814A
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segment
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pointer
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JP5298757A
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Kaoru Kawamura
薫 河村
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、プリント基板や,LSI 等の集積回
路の自動配線における経路探索方法に関し、メモリ量を
削減すると共に、経路探索時間を削減する。 【構成】 既配線パターンが専有していなくて、以後で
の配線に使用できる区間を空線分として表現し、配線ト
レースの両端に長さ"0" のダミー線分を発生させ、同一
トレース上の実線分に線分ポインタを張ることで、上記
空線分の左側にある実線分の右端座標と、その実線分が
線分ポインタで示している実線分の左側座標で、上記空
線分を記憶し、該記憶した空線分を辿ることにより経路
を探索する。更に、連結している空線分同士に空線分ポ
インタを生成し、更に、該空線分をポインタで指す領域
テーブルを設け、連結空線分の最下 (上) の空線分を、
該ポインタで指し示すことで、各空線分の領域のIDを
記憶し、配線したい端子対の周囲の空線分の領域のID
を調べて、同一IDがあると、その空線分を辿って形成
される経路が必ず存在するとして、経路の存在を高速に
判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板や,LSI
等の集積回路の自動配線における経路探索方法に関す
る。
【0002】近年の集積回路の集積度の向上や、集積回
路の大規模化によって、プリント基板や,LSI の配線基
板上に配線パターンを形成する配線設計において、自動
処理時間が急速に増大している。
【0003】この配線設計の自動処理において、処理時
間がもっともかかるのは、経路探索部分であるが、以降
での配線処理において利用できる区間を空線分として残
っていることに着目すると、該区間を空線分として記憶
し、該記憶した空線分を辿る方策により、効果的な経路
探索が期待できる。
【0004】
【従来の技術】図6は、従来の経路探索方法を説明する
図であり、図6(a) は、迷路法の場合を示し、図6(b)
は、線分探索法の場合を示している。
【0005】図6(a) に示した迷路法は、始点(S) か
ら、同心円上の経路に探索の波を拡げ、各経路にラベル
を付与することを、終点(T) に達する迄繰り返し、終点
(T) に達した時点で、該終点(T) から、上記付与されて
いるラベルを順に辿って、始点(S) 迄の経路を探索する
方法である。
【0006】図6(b) に示した線分探索法は、始点(S)
と、終点(T) から、例えば、水平方向に、既配線領域
(斜線で示す), 又は、障害物に達する迄、レベル0の
サーチラインを出した後、今度は、上記レベル0のサー
チラインについて、垂直方向のレベル1のサーチライン
を出すことを、レベル0→レベル1→レベル2→と、交
互に繰り返し、始点(S) 側で発生させた上記サーチライ
ンと、終点(T) 側で発生させた上記サーチラインとが結
合された時点で、上記サーチラインを出す処理を中止す
る。このとき、各サーチラインは、何処のサーチライン
から出されたかを示す情報(円弧の矢印で示す)を持っ
ているので、上記始点(S) 側で発生させた上記サーチラ
インと、終点(T) 側で発生させた上記サーチラインとが
結合されたサーチライン、図示の例では、2重線で示し
たレベル2のサーチラインと直交しているレベル1のサ
ーチラインの内、始点(S) に近い方のレベル1のサーチ
ラインを探索し、その探索したレベル1のサーチライン
と直交しているレベル0のサーチラインを探索して、始
点(S) への経路を求め、同様にして、上記レベル2のサ
ーチラインから、終点(T) への経路を求めて、始点(S)
から終点(T) 迄の経路を探索する方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の経路探索
方法では、配線が密になるにつれて、経路探索時間が急
増するという問題があった。
【0008】具体的には、図6(a) で説明した迷路法で
は、探索面積に比例した処理時間を必要とし、図6(b)
で説明した線分探索法では、サーチライン (探索線分)
の数に比例した時間が必要になり、経路探索を高速化す
るために、サーチライン(探索線分)のレベルを、例え
ば、“5”以下に制限するということが行われ、その結
果として、経路が見つからないことが多くなるという問
題があった。
【0009】本発明は上記従来の欠点に鑑み、プリント
基板や,LSI 等の集積回路の自動配線における経路探索
方法において、探索時の情報を記憶するのに必要なメモ
リ量を削減すると共に、経路探索時間を削減することが
できる経路探索方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1,図2は、本発明の
原理説明図であり、図1(a) は実線分のパターン例を
示し、図1(b) は、ダミー線分と線分ポインタ (トレ
ースリンク) の例を示し、図2(c) は空線分と空線分
ポインタ (上下リンク) の例を示し、図2(d) は、領
域テーブルと領域ポインタの例を示している。上記
の問題点は、下記のように構成した空線分による経路探
索方法によって解決される。
【0011】(1) プリント基板や、LSI の自動配線にお
ける経路探索方法であって、既配線パターンが専有して
いなくて、以後での配線に使用できる区間を空線分と
して記憶管理して、該記憶されている空線分を使用して
経路探索を行うように構成する。
【0012】(2) プリント基板や、LSI の自動配線にお
ける経路探索方法であって、トレースの両端に実線長が
“0”のダミー線分を発生させ、同一トレース上の実
線分に線分ポインタを張ることで、上記空線分の左
側にある実線分の右端座標と、その実線分が線分ポ
インタで示している実線分の左端座標で、上記空線分
を記憶し、該記憶した空線分を辿ることにより経路
を探索するように構成する。
【0013】(3) プリント基板や、LSI の自動配線にお
ける経路探索方法であって、連結している上記空線分
同士に空線分ポインタを生成し、該生成されたポイン
タを辿ることにより経路を探索するように構成する。
【0014】(4) 上記(3) 項に記載のプリント基板や、
LSI の自動配線における経路探索方法であって、経路の
始点(S) と終点(T) との両端から、同時に空線分を上
記空線分ポインタを辿って経路を探索するように構成
する。
【0015】(5) 上記(3) 項に記載のプリント基板や、
LSI の自動配線における経路探索方法であって、上記連
結している空線分をポインタで指す領域テーブル
を設け、該領域テーブルから、上記連結空線分の最下
(上),又は、際左 (右) の空線分を、該ポインタで指
し示すことで、各空線分の領域の識別子(ID)を記憶
し、配線したい端子対の周囲の空線分の領域の識別子(I
D)を調べて、同一識別子(ID)があると、そのインデック
スの領域内において、配線できると認識するように構成
する。
【0016】
【作用】即ち、本発明の空線分による経路探索方法は、
以降での配線に使用できる区間を空線分として記憶し、
連結した空線分をポインタでリンクし、該リンクを辿る
ことによって経路を探索する。このとき、トレースの両
端に実線長が“0”のダミー線分を発生させ、同一ト
レース上の実線分に線分ポインタを張ることで、上記
空線分の左側にある実線分の右端座標と、その実線
分が線分ポインタで示している実線分の左端座標
で、上記空線分を記憶し、該空線分を記憶すること
で、空線分用に新たな座標を記憶する必要がなく、メモ
リ量を削減することができる。
【0017】又、上記連結した空線分の群を領域テーブ
ルからポイントして領域として記憶しておくことで、
配線の始点(S) と, 終点(T) に隣接する領域を調べるこ
とにより、配線ができるか否かを、即、認識することが
できる。
【0018】つまり、本発明の空線分探索方法は、未
だ、既配線パターンによって占有されていなトレース区
間を空線分として記憶管理することで、高速に経路探
索を行うものである。更に、該空線分間にポインタ (上
下リンク) を張り、且つ、連結する空線分の集合を領
域として管理することによって、経路探索をしようとし
ている始点(S) と, 終点(T) の端点の対が、同一領域に
あるか否かを判定するたげて、該始点(S) と, 終点(T)
との配線が可能か否かが判断でき、配線の可能性を高速
に判定することができる効果がある。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を図面によって詳述す
る。前述の図1, 図2は、本発明の原理説明図であり、
図3〜図5は、本発明の一実施例を示した図であって、
図3は、線分テーブルの構成例を示し、図4は、トレ
ーステーブルa,bの構成例を示し、図5は、本発
明による経路探索処理の動作フローを示している。
【0020】本発明においては、プリント基板や、LSI
の自動配線における経路探索方法であって、既配線パタ
ーンが専有していなくて、以後での配線に使用できる区
間を空線分として記憶管理して、該記憶されている空
線分を使用して経路探索を行う手段、トレースの両端に
実線長が“0”のダミー線分を発生させ、同一トレー
ス上の実線分に線分ポインタ(トレースリンク)を張
ることで、上記空線分の左側にある実線分の右端座
標と、その実線分が線分ポインタで示している実線分
の左側座標で、上記空線分を記憶し、該記憶した空
線分を辿ることにより経路を探索する手段、連結して
いる上記空線分同士に空線分ポインタを生成し、該
生成されたポインタを辿ることにより経路を探索する
手段、上記連結している空線分をポインタで指す領
域テーブルを設け、該領域テーブルから、上記連結
空線分の最下 (上),又は、最左 (右) の空線分を、該
ポインタで指し示すことで、各空線分の領域の識別
子(ID)を記憶し、配線したい端子対の周囲の空線分の領
域の識別子(ID)を調べて、同一識別子(ID)があると、そ
の識別子(ID)の領域内において、配線できると認識する
手段が、本発明を実施するのに必要な手段である。尚、
全図を通して同じ符号は同じ対象物を示している。
【0021】以下、図1, 図2, 及び、図3〜図5によ
って、本発明の空線分による経路探索方法を説明する。
先ず、図1(a) は、既に、配線されたパターンの例を示
している。このとき、図2(c) に示した、未だ、配線さ
れていなくて、以降の配線に使用できる区間があるの
で、この空区間を、空線分として記憶管理する。
【0022】この場合、本発明においては、先ず、配線
領域内の各トレースの両端に、長さが“0”のダミー線
分を発生する。すると、該空線分は、必ず、実線分
の間に存在することになる。そこで、図1(a) で示した
実線分に対して、図1(b)に示したように、同一のト
レース上の実線分に対して線分ポインタ(トレースリン
ク)を張ると、該空線分は、空線分の左側にある実
線分の右端座標と、その実線分が線分ポインタで示
している実線分の左端座標で、上記空線分の座標を
記憶することができる。
【0023】図3は、上記図1(a),(b) に示したダミー
線分と、実線分の個々に、線分IDを付与して生成
した線分テーブルの構成例である。該線分テーブル
は、図3に示されているように、線分IDと,両端点の
座標(x,y) と、トレースリンクと、本発明の後述する空
線分用の上下リンク, 領域IDとから構成されてい
る。 図1(b) を例にして、具体的に説明する。図1
(b) に示した例では、一番上のトレースでは、両端に、
上記ダミー線分のみが存在し、その間のトレースには
空線分{図2(c) 参照}が存在する。
【0024】この場合、線分テーブルには、上記ダミ
ー線分が線分ID(1) {(0,10)→(0,10)}と、線分I
D(2) {(11,10) →(11,10) }が登録され、トレースリ
ンクは、線分ID(1) には、線分ID(2) のID"2" が
設定され、線分ID(2) には、次のトレースリンクはな
いので、"NULL"が設定される。
【0025】このトレース上に存在する空線分は、上
記ダミー線分ID(1) の右端の座標(0,10)と、該ダミ
ー線分ID(1) がポイントしているダミ線分ID(2) の
左端の座標(11,10) で決定されるので、該空線分用
に、新たに座標を記憶する必要が無くなる。
【0026】このようにして、配線領域上の全ての実線
分を、上記線分テーブルに登録することにより、各
トレース上の空線分の座標も登録することができる。
図2(c) は、このようにして記憶した空線分に対し
て、連結している、即ち、隣接したトレース上に存在す
る空線分同士を、上下ポインタ(上下リンク)で張っ
た例を示している。
【0027】この上下ポインタは、図3に示した線分テ
ーブル上においては、前述の上下リンクとして設定
することで、該実線分の線分テーブルで、空線分の
上下リンクを記憶することができる。
【0028】図2(c) の例で説明すると、一番上のトレ
ース上の空線分aに対して連結している空線分は、
図示されているように、その下の3つのトレース上に存
在しているので、図3に示されている線分テーブルで
は、線分ID(1) で記憶している各ダミー線分と、次
の実線分に、順番に、図1(b) に示されているよう
に、線分ID(1) 〜(10)〜(23)のように付与されている
ものとすると、該実線分ID(1) 〜の座標で記憶される
空線分に対する上下リンクは、下記のようにして張
られる。
【0029】即ち、図2(c) の一番上の空線分a{図
2(c),(d) では、単に、a,b,〜で示してある}は、
実線分(1),(2) の座標で記憶されており、その下のトレ
ース上に存在する空線分bは、実線分(3),(4) の座標
で記憶されており、その下のトレース上に存在する空線
分cは、実線分(7),(8) の座標で記憶されており、そ
の下のトレース上に存在する空線分dは、実線分(1
0),(11) で記憶されていて、その下のトレース上には最
早、連結している空線分は存在していない。
【0030】従って、この場合、図3で示されている線
分テーブル上での、該空線分a〜dに対する上下
リンクは、各線分ID(1),(3),(7),(10)に対応する欄
で記憶される。例えば、線分ID(1) で記憶されている
空線分aの上側のリンクはなく、下側の空線分b
とポイントされているので、該線分ID(1) の上下リン
クの欄には、上側の欄に「NULL」を、下側の欄に「3」
を設定することで、図1(c) の空線分aとbとの間
の上下リンク、実際には、下リンクのみが張られるこ
とになる。同様にして、空線分bに対しては、線分I
D(3) の上下リンクの欄において、上側の欄に「1」
を、下側の欄に「7」を設定することで、図1(c) の空
線分bとcとの間の上下リンクが張られることに
なる。以下省略するが、要すれば、隣接しているトレー
ス上の各空線分の間に、共通区間があると、その2つ
の空線分間に上下リンクを張るようにする。
【0031】このようにして、生成された上下空線分ポ
インタ(上下リンク)を張られた空線分の集合、上
記の例では、空線分a〜dに対して、図2(d) に示
した、該空線分a〜dの集合を指す領域テーブル
を設けて、上記連結空線分の最下 (上) の空線分をポイ
ントするようにして、それぞれのポインタに対して、領
域IDを付与しておく。
【0032】図2(d) の例では、空線分a〜dに対
して、領域ID(1) が付与され、空線分eに対して、
領域ID(2) が付与され、その他の空線分(f) 〜(k) に
対して、領域ID(3) が付与されるいる。
【0033】このようにしておくと、配線したい始点
(s) と、終点(T) 対の周囲の空線分の領域の識別子(I
D)、即ち、上記領域IDを調べ、同一識別子(ID)がある
と、その領域の空線分を、例えば、上記上下リンク
を辿って経路を見つけることができ、若し、同一の識別
子(ID)がなければ、その始点(s) と、終点(T) 対に対し
ては、配線経路が存在しないことを、高速に判断するこ
とができる。
【0034】以下、上記配線したい始点(S) と、終点
(T) 対の周囲の空線分の領域の識別子(ID)を調べる方法
を、図1〜図4を使用して、具体的に説明する。該始点
(S) と、終点(T) とが、図2(d) に示されているよう
に、例えば、始点(S) は、座標(7,15)にあり、終点(T)
は座標(11,12) にあるものとし、該始点(S) の周囲の領
域IDを調べる方法を例にして説明する。
【0035】通常、各配線領域は、多層配線板の場合、
各層毎に、水平方向,又は、垂直方向の配線が行われ
る。従って、図2(d) は、ある層の配線領域の空線分
が示されている。従って、この層の配線領域には、水平
方向の配線パターンが存在しているので、図4(b) に示
したY方向のトレーステーブルbが存在し、他の層
の、例えば、垂直方向の配線パターンに対しては、X方
向のトレーステーブルaが存在することになる。
【0036】該トレーステーブルbには、図4(b) に
示されているように、Y方向の各座標に対応して、X方
向の実線分の、例えば、一番左側にあるダミー線分
,又は、実線分の線分IDが格納されている。
【0037】ここで、上記始点(S) の場合、その座標
(7,15)のY座標「15」を見て、図4(b) に示したトレー
ステーブルbのY座標「15」の欄に格納されている線
分ID「17」を抽出する。
【0038】該抽出された線分ID「17」を基に、図3
の線分テーブルを検索し、該線分ID「17」の右端座
標が指示している空線分eの左端座標(0,15)は、上記
始点座標(7,15)と一致しないので、該欄のトレースリン
クを辿って、線分ID「18」を得て、該線分ID「18」
の右端座標(7,15)が指示している空線分hに、該始点
(S) が含まれると認識する。このようにして、該空線分
hの領域ID「3」を得る。同じようにして、該始点
(S) の上下のY座標「14」「16」を基に、該始点(S) の
周囲の空線分g,iが同じ領域ID「3」を持って
おり、その他の空線分は存在しないことを認識するこ
とができる。
【0039】同様にして、終点(T) の座標(11,12) 空線
分の領域IDも、同じ「3」であることが認識できる
ので、当該始点(S) と, 終点(T) とを結ぶ経路は、上記
領域ID「3」に含まれる空線分の、例えば、上下リン
クを辿ることにより、始点(S) と終点(T) との経路
を、所定の手順で探索することができる。
【0040】該経路探索によって、得られた区間を空線
分から実線分に変更して、前述の線分テーブル{図3
参照}と、領域テーブル{図1(d) 参照}を更新す
る。上記の一連の空線分による経路探索方法を、図5の
空線分探索処理のフローにより説明する。
【0041】先ず、該空線分による経路探索の前処理と
して、ダミー線分,配線対象の端点を、長さ“0”の
実線分に置き換えて、図3に示した線分テーブルに登
録する。{図5の処理ステップ 100参照} 次に、配線対象のネット群の中から、1つのネットを選
択し、その始点(S) と、終点(T) の座標を経路探索の端
点として、図示されていないレジスタ等に設定し、該始
点(S) と、終点(T) の周囲に存在する空線分の領域I
Dを、上記のように、図4のトレーステーブルa,
bと、図3の線分テーブルを参照して、上記始点(S)
と、終点(T) の周囲に存在する空線分の領域IDが同
じかどうかを調べる。{図5の処理ステップ 102,103,1
04参照} 上記始点(S) と、終点(T) の周囲に存在する空線分の
領域IDの調査において、始点(S) と、終点(T) の周囲
に存在する空線分の領域IDが同じでなければ、該始
点(S) と終点(T) との間の経路は、空線分を使用して
探索することはできないとして、処理ステップ 101に戻
り、他のネットを選択して同じ処理を繰り返す。
【0042】該始点(S) と、終点(T) の周囲に存在する
空線分の領域IDの調査において、始点(S) と、終点
(T) の周囲に存在する空線分の領域IDが同じである
ことが認識されたとき、図3の線分テーブルを参照し
て、同じ領域内の空線分の、例えば、上下リンクを
辿りながら、始点(S) から終点(T),又は、終点(T) から
始点(S) の経路を探索し、得た経路を、上記図3に示し
た線分テーブルに登録する。{図5の処理ステップ 1
05,106参照} 上記経路の登録が終了すると、上記空線分領域の各空線
分の一部が実線分に変更されたことになるので、残
りの空線分に対応して、図3の線分テーブルの上下
リンク, 領域IDを修正すると共に、図1(d) の領域
テーブルを更新する。{図5の処理ステップ 107参
照} 上記処理ステップ 101〜108 の処理を、全てのネットに
ついて行い、全てのネットに対する経路探索が終了する
と、本発明の空線分による経路探索を終了する。{図5
の処理ステップ 108参照} 尚、上記の実施例においては、既配線パターンが占有し
ていない区間を空線分として記憶し、空線分間に上
下ポインタ (前述の上下リンク参照) を張り、該ポイ
ンタを辿ることによって、経路を探索する方法で説明し
たが、該記憶されている空線分のみに、従来の迷路法
を用いてラベルを伝播させるか, 或いは、線分探索法を
用いて、所定のレベル迄、サーチラインをして経路探索
を行うようにしてもよいことは言う迄もないことであ
る。
【0043】又、この場合、該空線分を記憶する方法
は、実線分の座標で記憶することなく、別途、空線分
用の座標を記憶するものであっても良いことも明らか
である。
【0044】又、上記のように、空線分の集合を領域
IDを付与した領域テーブルで管理するものでなく、
単に、線分テーブル上での上下リンクを辿ることで
経路探索をしても良く、更に、上下リンクがなくて
も、経路探索のときに、図3の線分テーブルを参照し
て直接的に隣接区間に、共通区間を有する空線分があ
るか否かを調べながら経路探索を行うようにしても良い
ことも明らかである。
【0045】このように、本発明は、プリント基板や,
LSI 等の集積回路の自動配線における経路探索方法にお
いて、既配線パターンが専有していなくて、以後での配
線に使用できる区間を空線分として表現し、配線トレ
ースの両端に長さ"0" のダミー線分を発生させ、同一
トレース上の実線分に線分ポインタ(トレースリン
ク)を張ることで、上記空線分の左側にある実線分
の右端座標と、その実線分が線分ポインタで示してい
る実線分の左端座標で、上記空線分を記憶し、該記
憶した空線分を辿ることにより経路を探索する。更
に、連結している空線分同士に空線分ポインタ(上下リ
ンク)を生成し、更に、該空線分をポインタで指
す領域テーブルを設け、連結空線分の最下 (上) ,又
は、最左(右)の空線分を、該ポインタで指し示す
ことで、各空線分の領域の識別子(ID)を記憶し、配線
したい端子対の周囲の空線分の領域の識別子(ID)を調べ
て、同一識別子(ID)があると、その空線分を辿って形
成される経路が必ず存在するとして、経路の存在を高速
に判断するようにしたところに特徴がある。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
空線分による経路探索方法によれば、空線分と、該空
線分の集合を管理する領域IDにより、高速な経路探
索ができる。又、該経路探索は、連結する空線分同士
に張られたポインタ (上下リンク) を辿るだけで済む
ので、従来の線分探索法で行われていた探索レベルの制
限が不要となり、経路が存在すれば、空線分の集合の
領域IDの判定で、該経路の有無を検出できる上、該経
路の存在の有無の判定を高速に行うことができる。又、
該経路が、既に、失われている場合にも、上記空線分
の集合の領域IDの判定で、即、判定することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図(その1)
【図2】本発明の原理説明図(その2)
【図3】本発明の一実施例を示した図(その1)
【図4】本発明の一実施例を示した図(その2)
【図5】本発明の一実施例を示した図(その3)
【図6】従来の経路探索方法を説明する図
【符号の説明】 ,a〜k 空線分 ダミー線
分 実線分 空線分間の上下ポインタ, 上下リンク 領域テーブルからのポインタ 線分テーブル 領域テー
ブル a,b トレーステーブル 100 〜108 処理ステップ S 始点 T 終点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント基板や、LSI の自動配線における
    経路探索方法であって、既配線パターンが専有していな
    くて、以後での配線に使用できる区間を空線分()と
    して記憶管理して、該記憶されている空線分を使用して
    経路探索を行うことを特徴する空線分による経路探索方
    法。
  2. 【請求項2】プリント基板や、LSI の自動配線における
    経路探索方法であって、トレースの両端に実線長が
    “0”のダミー線分()を発生させ、同一トレース上
    の実線分()に線分ポインタを張ることで、上記空線
    分()の左側にある実線分()の右端座標と、その
    実線分()が線分ポインタで示している実線分()
    の左端座標で、上記空線分()を記憶し、該記憶した
    空線分()を辿ることにより経路を探索することを特
    徴とする空線分による経路探索方法。
  3. 【請求項3】プリント基板や、LSI の自動配線における
    経路探索方法であって、連結している上記空線分()
    同士に空線分ポインタ()を生成し、該生成されたポ
    インタ()を辿ることにより経路を探索することを特
    徴とする空線分による経路探索方法。
  4. 【請求項4】上記請求項3に記載のプリント基板や、LS
    I の自動配線における経路探索方法であって、 経路の始点(S) と終点(T) との両端から、同時に空線分
    ()を上記ポインタ()を辿って経路を探索するこ
    とを特徴とする空線分による経路探索方法。
  5. 【請求項5】上記請求項3に記載のプリント基板や、LS
    I の自動配線における経路探索方法であって、 上記連結している空線分()をポインタ()で指す
    領域テーブル()を設け、該領域テーブル()か
    ら、上記連結空線分の最下 (上) ,又は、最左(右)の
    空線分()を、該ポインタで指し示すことで、各空線
    分()の領域のインデックスを記憶し、配線したい端
    子対の周囲の空線分の領域の識別子(ID)を調べて、同一
    識別子(ID)があると、その識別子(ID)の領域内におい
    て、配線できると認識することを特徴する空線分による
    経路探索方法。
  6. 【請求項6】上記請求項1,2,及び、3を用いて、経
    路探索を行うことを特徴とする空線分による経路探索方
    法。
JP5298757A 1993-11-30 1993-11-30 空線分による経路探索方法 Withdrawn JPH07152814A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040027226A (ko) * 2002-09-27 2004-04-01 김현기 그래프 감소기법을 이용한 Shape Based 방식에 의한 PCB자동배치 시스템
JP2006331017A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Shinko Electric Ind Co Ltd 配線自動決定方法

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