JPH0915304A - Ic試験装置の波形発生器 - Google Patents

Ic試験装置の波形発生器

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JPH0915304A
JPH0915304A JP7187803A JP18780395A JPH0915304A JP H0915304 A JPH0915304 A JP H0915304A JP 7187803 A JP7187803 A JP 7187803A JP 18780395 A JP18780395 A JP 18780395A JP H0915304 A JPH0915304 A JP H0915304A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スキュー補正用の遅延手段の調整精度を劣化
させることなく、この遅延手段の構成素子となる高速論
理ゲート回路の規模を縮小する。 【構成】 ライズ及びフォール用の試験信号作成データ
は同じサイクル内では双方イネーブルになることはない
ので、選択出力手段によって選択されたデータ保持手段
に保持されている試験信号作成データのライズ用がイネ
ーブルの場合には、選択出力手段に入力したエッジ信号
はライズ用のエッジ信号となり、逆の場合にはフォール
用のエッジ信号となる。従って、判定手段は、データ保
持手段に保持されているライズ用及びフォール用の試験
信号作成データに基づいて選択出力手段に次に入力する
エッジ信号がライズ用なのかフォール用なのかを判定す
る。遅延データ供給手段は、この判定手段の判定結果に
応じてライズ用又はフォール用の遅延データ11,12
を遅延手段17に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IC(集積回路)の電
気的特性を検査するIC試験装置に係り、特にIC試験
装置内でタイミング信号に同期して所望の試験用パター
ンデータを発生する波形発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】性能や品質の保証されたICを最終製品
として出荷するためには、製造部門、検査部門の各工程
でIC製品の全部又は一部を抜き取り、その電気的特性
を検査する必要がある。IC試験装置はこのような電気
的特性を検査する装置である。IC試験装置は、被測定
ICに所定の試験用パターンデータを与え、それによる
被測定ICの出力データを読み取り、被測定ICの基本
的動作及び機能に問題が無いかどうかを被測定ICの出
力データから不良情報を解析し、電気的特性を検査して
いる。
【0003】IC試験装置における試験は直流試験(D
C測定試験)とファンクション試験(FC測定試験)と
に大別される。直流試験は被測定ICの入出力端子にD
C測定手段から所定の電圧又は電流を印加することによ
り、被測定ICの基本的動作に不良が無いかどうかを検
査するものである。一方、ファンクション試験は被測定
ICの入力端子にパターン発生手段から所定の試験用パ
ターンデータを与え、それによる被測定ICの出力デー
タを読み取り、被測定ICの基本的動作及び機能に問題
が無いかどうかを検査するものである。
【0004】図2は従来のIC試験装置の概略構成を示
すブロック図である。IC試験装置は大別してテスタ部
50とIC取付装置70とから成る。テスタ部50は制
御手段51、DC測定手段52、タイミング発生手段5
3、パターン発生手段54、ピン制御手段55、ピンエ
レクトロニクス56、フェイルメモリ57及び入出力切
替手段58から構成される。実際のテスタ部50には、
この他にも種々の構成部品が存在するが本明細書中では
必要な部分のみが示してある。
【0005】テスタ部50とIC取付装置70との間
は、IC取付装置70の全入出力端子数(m個)に対応
する複数本(m本)の同軸ケーブル等から成る信号線に
よって接続され、端子−同軸ケーブル間の接続関係は図
示していないリレーマトリックスによって対応付けられ
ており、各種信号の伝送が所定の端子−同軸ケーブル間
で行なわれるように構成されている。なお、この信号線
は、物理的にはIC取付装置70の全入出力端子数mと
同じ数だけ存在する。
【0006】IC取付装置70は、複数個の被測定IC
71をソケットに搭載できるように構成されている。被
測定IC71の入出力端子とIC取付装置70の入出力
端子とはそれぞれ1対1に対応付けられて接続されてい
る。例えば、入出力端子数28個の被測定IC71を1
0個搭載可能なIC取付装置70の場合は、全体で28
0個の入出力端子を有することになる。制御手段51は
IC試験装置全体の制御、運用及び管理等を行うもので
あり、マイクロプロセッサ構成になっている。従って、
図示していないが、システムプログラムを格納するRO
Mや各種データ等を格納するRAM等を有している。
【0007】制御手段51は、DC測定手段52、タイ
ミング発生手段53、パターン発生手段54、ピン制御
手段55及びフェイルメモリ57にバス(データバス、
アドレスバス、制御バス)65を介して接続されてい
る。制御手段51は、直流試験用のデータをDC測定手
段52に、ファンクション試験開始用の信号をタイミン
グ発生手段53に、テストパターン発生用のデータ等を
パターン発生手段54に、期待値データ等をピン制御手
段55に、それぞれ出力する。この他にも制御手段51
は各種データをバスを介してそれぞれの構成要素に出力
している。また、制御手段51は、フェイルメモリ57
及びDC測定手段52から試験結果(フェイルデータ及
び直流データ)を読み出して種々のデータ処理等を行
い、試験データを解析し、ICの良否を判定する。
【0008】DC測定手段52は、制御手段51からの
直流試験データを受け取り、これに基づいてIC取付装
置70の被測定IC71に対して直流試験を行う。DC
測定手段52は制御手段51から測定開始信号を入力す
ることによって、直流試験を開始し、その試験結果を示
すデータを内部レジスタへ書込む。DC測定手段52は
試験結果データの書込みを終了するとエンド信号を制御
手段51に出力する。DC測定手段52の内部レジスタ
に書き込まれた試験結果を示すデータはバス65を介し
て制御手段51に読み取られ、そこで解析される。この
ようにして直流試験は行われる。また、DC測定手段5
2は、ピンエレクトロニクス56のドライバ63及びコ
ンパレータ64に対して基準電圧VIH,VIL,VO
H,VOLを出力する。
【0009】タイミング発生手段53は、ピン制御手段
55に所定のクロックを出力し、データセレクタ59、
フォーマッタ60、I/Oフォーマッタ61及びコンパ
レータロジック回路62の動作速度等を制御する。従っ
て、フォーマッタ60からピンエレクトロニクス56に
出力される試験信号P2、及びI/Oフォーマッタ61
から入出力切替手段58に出力される切替信号P6の出
力タイミングもタイミング発生手段53からの高速クロ
ックに応じて制御される。パターン発生手段54は、制
御手段51からのパターンデータを入力し、それに基づ
いたパターンデータをピン制御手段55のデータセレク
タ59に出力する。
【0010】ピン制御手段55はデータセレクタ59、
フォーマッタ60、I/Oフォーマッタ61及びコンパ
レータロジック回路62から構成される。データセレク
タ59は、各種の試験信号作成データ(アドレスデータ
・書込データ)P1、切替信号作成データP5及び期待
値データP4を記憶したメモリで構成されており、パタ
ーン発生手段54からのパターンデータをアドレスとし
て入力し、そのアドレスに応じた試験信号作成データP
1及び切替信号作成データP5をフォーマッタ60及び
I/Oフォーマッタ61に、期待値データP4をコンパ
レータロジック回路62にそれぞれ出力する。
【0011】フォーマッタ60は、フリップフロップ回
路及び論理回路が多段構成されたものであり、データセ
レクタ59からの試験信号作成データ(アドレスデータ
・書込データ)P1を加工して所定の印加波形を作成
し、それを試験信号P2としてタイミング発生手段53
からのタイミング信号(レート信号RATEやエッジ信
号EDGE)に同期してピンエレクトロニクス56のド
ライバ63に出力する。I/Oフォーマッタ61もフォ
ーマッタ60と同様にフリップフロップ回路及び論理回
路の多段構成されたものであり、データセレクタ59か
らの切替信号作成データP5を加工して所定の印加波形
を作成し、それを切替信号P6としてタイミング発生手
段53からのタイミング信号に同期して入出力切替手段
58に出力する。
【0012】図3は被測定IC71の1つの入出力端子
に対応する部分のフォーマッタ60の詳細構成を示す図
である。従って、実際は図3のようなものか入出力端子
の数に相当するだけ存在する。2ビットカウンタ(2b
it CTR)1R、2入力4出力デコーダ(2:4D
EC)2R、フリップフロップ3R,4R,5R,6R
は、タイミング発生手段53からのレート信号RATE
に同期してライズ用の試験信号作成データのそれぞれ異
なるタイミングにおける値をレート信号RATEの4サ
イクル分だけ保持するライズ用のデータ保持手段であ
る。2ビットカウンタ1F、2入力4出力デコーダ2
F、フリップフロップ3F,4F,5F,6Fは、タイ
ミング発生手段53からのレート信号RATEに同期し
てフォール用の試験信号作成データのそれぞれ異なるタ
イミングにおける値をレート信号RATEの4サイクル
分だけ保持するフォール用のデータ保持手段である。
【0013】すなわち、2ビットカウンタ1R,1F
は、タイミング発生手段53からのレート信号RATE
をカウントし、それを2ビットデータ(00,01,1
0,11)として次段の2入力4出力デコーダ2R,2
Fに出力する。2入力4出力デコーダ2Rは、2ビット
カウンタ1Rからの2ビットデータをデコードし、次段
のフリップフロップ3R,4R,5R,6Rのいずれか
1つにそのデコード信号を出力する。2入力4出力デコ
ーダ2Fは、2ビットカウンタ1Fからの2ビットデー
タをデコードし、次段のフリップフロップ3F,4F,
5F,6Fのいずれか1つにそのデコード信号を出力す
る。
【0014】フリップフロップ3R,4R,5R,6R
は、パターン発生手段54から出力されるライズ用パタ
ーンデータ(RISE DATA)を入力しており、2
入力4出力デコーダ2Rからのデコード信号の入力タイ
ミングでそのライズ用パターンデータをレート信号RA
TEの4サイクル分だけ保持する。フリップフロップ3
F,4F,5F,6Fは、パターン発生手段54から出
力されるフォール用パターンデータ(FALL DAT
A)を入力しており、2入力4出力デコーダ2Fからの
デコード信号の入力タイミングでそのフォール用パター
ンデータをレート信号RATEの4サイクル分だけ保持
する。
【0015】一方、ライズ用可変遅延器(RISE D
LY)9はタイミング発生手段53からのエッジ信号E
DGEを入力し、それをライズ遅延データレジスタ(R
−DLY DATA)11の設定値に対応した時間だけ
遅延させ、すなわちスキューを補正し、次段のフォール
用可変遅延器(FALL DLY)10、オア回路13
及び4入力1出力マルチプレクサ(4:1MPX)8R
に出力する。フォール用可変遅延器(FALL DL
Y)10はライズ用可変遅延器9によって遅延された信
号を入力し、それをフォール遅延データレジスタ(F−
DLY DATA)12の設定値に対応した時間だけさ
らに遅延させてフォール側のスキューを補正し、それを
次段のオア回路13及び4入力1出力マルチプレクサ
(4:1MPX)8Fに出力する。オア回路13はライ
ズ用可変遅延器9及びフォール用可変遅延器10からの
出力の論理和を取り、それを次段の2ビットカウンタ1
4に出力する。2ビットカウンタ14はオア回路13か
らの出力の立下り時点に同期してカウンタを進め、その
2ビットカウント値(00,01,10,11)を4入
力1出力マルチプレクサ8R及び8Fの出力選択端子に
出力する。
【0016】4入力1出力マルチプレクサ8Rは、2ビ
ットカウンタ14からの2ビットカウント値に応じてフ
リップフロップ3R,4R,5R,6Rのいずれか1つ
の出力を選択する。すなわち、2ビットカウント値が
『00』の場合はフリップフロップ3Rの出力を、『0
1』の場合はフリップフロップ4Rの出力を、『10』
の場合はフリップフロップ5Rの出力を、『11』の場
合はフリップフロップ6Rの出力をそれぞれ選択する。
そして、4入力1出力マルチプレクサ8Rは、選択され
ているフリップフロップ3R,4R,5R,6Rの出
力、すなわちライズ用パターンデータがイネーブル(ハ
イレベル“1”)の場合に限り、そのライズ用パターン
データをライズ用可変遅延器9からの出力の立上り時点
に同期して出力する。
【0017】同様に、4入力1出力マルチプレクサ8F
は、2ビットカウンタ14からの2ビットカウント値に
対応したフリップフロップ3F,4F,5F,6Fのい
ずれか1つの出力を選択し、選択されているフリップフ
ロップ3F,4F,5F,6Fのフォール用パターンデ
ータFALL DATAがイネーブル(ハイレベル
“1”)の場合に限り、そのフォール用パターンデータ
をフォール用可変遅延器10からの出力の立上り時点に
同期して出力する。そして、フォーマッタ60は4入力
1出力マルチプレクサ8R及び8Fから出力される信号
に基づいて試験信号P2をピンエレクトロニクス56の
各ドライバ61に出力する。
【0018】コンパレータロジック回路62は、ピンエ
レクトロニクス56のコンパレータ64からの読出デー
タP3と、データセレクタ59からの期待値データP4
とを比較判定し、その判定結果をフェイルデータFDと
してフェイルメモリ57に出力する。ピンエレクトロニ
クス56は、複数のドライバ63及びコンパレータ64
から構成される。ドライバ63及びコンパレータ64は
IC取付装置70のそれぞれの入出力端子に対して1個
ずつ設けられており、入出力切替手段58を介していず
れか一方が接続されるようになっている。入出力切替手
段58は、I/Oフォーマッタ61からの切替信号P5
に応じてドライバ63及びコンパレータ64のいずれか
一方と、IC取付装置70の入出力端子との間の接続状
態を切り替えるものである。すなわち、IC取付装置7
0の入出力端子の数がm個の場合、ドライバ63、コン
パレータ64及び入出力切替手段58はそれぞれm個で
構成される。但し、メモリIC等を測定する場合には、
アドレス端子やチップセレクト端子等に対してはコンパ
レータは必要ないので、コンパレータ及び入出力切替手
段の数が少ない場合もある。
【0019】ドライバ63は、IC取付装置70の入出
力端子、すなわち被測定IC71のアドレス端子、デー
タ入力端子、チップセレクト端子、ライトイネーブル端
子等の信号入力端子に、入出力切替手段58を介して、
ピン制御手段55のフォーマッタ60からの試験信号P
2に応じたハイレベル“1”又はローレベル“0”の信
号を印加し、所望のテストパターンを被測定IC71に
書き込む。コンパレータ64は、被測定IC71のデー
タ出力端子から入出力切替手段58を介して出力される
信号を入力し、それを制御手段51からのストローブ信
号のタイミングで基準電圧VOH,VOLと比較し、そ
の比較結果をハイレベル“1”又はローレベル“0”の
読出データP3としてコンパレータロジック回路62に
出力する。
【0020】フェイルメモリ57は、コンパレータロジ
ック回路62から出力されるフェイルデータFDを記憶
するものであり、被測定IC71と同程度の記憶容量を
有する随時読み書き可能なRAMで構成されている。フ
ェイルメモリ57は、IC取付装置70のデータ出力端
子に固定的に対応するデータ入出力端子を有する。例え
ば、IC取付装置70の全入出力端子数が280個であ
り、その中の160個がデータ出力端子である場合に
は、フェイルメモリ57はこのデータ出力端子数と同じ
か又はそれ以上のデータ入力端子を有するメモリで構成
される。このフェイルメモリ57に記憶されたフェイル
データFDは制御手段51によって読み出され、図示し
ていないデータ処理用のメモリに転送され、解析され
る。このようにしてファンクション試験は行われる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のI
C試験装置の波形発生器(フォーマッタ60)は、図3
に示すようにライズ用とフォール用に2つの可変遅延器
9及び10を有していた。この可変遅延器9及び10
は、被測定IC71の各入出力端子に印加されるパター
ンデータ相互の位相ずれ(スキュー)を微調整するもの
なので、ECL(Emitter Coupled L
ogic)などの高速論理ゲート回路を多数用いて構成
しなければならず、しかもこのような高速論理ゲート回
路を被測定IC71の入出力端子に対応した数だけ設け
なければならず、IC試験装置全体が高額になるという
問題があった。
【0022】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、スキュー補正用の遅延手段の調整精度を劣化させ
ることなく、この遅延手段の構成素子となる高速論理ゲ
ート回路の規模を縮小することのできるIC試験装置の
波形発生器を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、ライズ用及び
フォール用の2系列の試験信号作成データをレート信号
及びエッジ信号からなるタイミング信号に基づいて加工
し、所定の試験用パターンデータを生成するIC試験装
置の波形発生器において、前記レート信号に同期して前
記ライズ用及びフォール用の試験信号作成データのそれ
ぞれ異なるタイミングにおける値を前記レート信号の所
定サイクル数だけ保持する複数のライズ用及びフォール
用のデータ保持手段と、前記エッジ信号の入力に同期し
て前記ライズ用及びフォール用のデータ保持手段に保持
されている試験信号作成データを順次選択し、選択され
ているライズ用及びフォール用の試験信号作成データの
エッジ信号入力時点における値に応じて前記ライズ用又
はフォール用のデータをそのエッジ信号の入力時点に同
期して選択的に出力する選択出力手段と、ライズ用又は
フォール用の遅延データに基づいて前記選択出力手段に
入力する前記エッジ信号のスキューを補正する遅延手段
と、前記データ保持手段に保持されている前記ライズ用
及びフォール用の試験信号作成データに基づいて前記選
択出力手段に次に入力する前記エッジ信号がライズ用な
のかフォール用なのかを判定する判定手段と、この判定
手段の判定結果に応じて前記ライズ用又はフォール用の
遅延データを前記遅延手段に供給する遅延データ供給手
段とからなるものである。
【0024】
【作用】データ保持手段はライズ用及びフォール用の試
験信号作成データを所定サイクル数だけ保持しているの
で、選択出力手段はどのデータ保持手段に保持されてい
る試験信号作成データを用いるかを予め選択しており、
そして、保持中の任意のサイクル内にエッジ信号が入力
すると、選択出力手段は選択されているライズ用及びフ
ォール用の試験信号作成データのエッジ信号入力時点に
おける値に応じてライズ用又はフォール用のデータをそ
のエッジ信号の入力時点に同期して選択的に出力する。
すなわち、ライズ用とフォール用の試験信号作成データ
は同じサイクル内では双方イネーブル(ハイレベル
“1”)となることはないという禁止事項があるので、
選択出力手段によって選択されたデータ保持手段に保持
されている試験信号作成データのライズ用がイネーブル
でフォール用がディセーブルの場合には、選択出力手段
に入力したエッジ信号はライズ用のエッジ信号となり、
逆に、試験信号作成データのライズ用がディセーブルで
フォール用がイネーブルの場合には、選択出力手段に入
力したエッジ信号はフォール用のエッジ信号となる。従
って、判定手段は、データ保持手段に保持されているラ
イズ用及びフォール用の試験信号作成データに基づいて
選択出力手段に次に入力するエッジ信号がライズ用なの
かフォール用なのかを判定することができる。遅延デー
タ供給手段は、この判定手段の判定結果に応じてライズ
用又はフォール用の遅延データを遅延手段に供給するこ
とによって、遅延手段はライズ用又はフォール用の遅延
データに基づいて選択出力手段に入力するエッジ信号の
スキューを補正することができるようになる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って詳
細に説明する。図1は、本発明に係る波形発生器すなわ
ちフォーマッタ60の詳細構成を示す図である。図では
図3と同様に被測定IC71の1つの入出力端子に対応
する部分のみが示されている。
【0026】2ビットカウンタ(2bit CTR)1
R、2入力4出力デコーダ(2:4DEC)2R、フリ
ップフロップ3R,4R,5R,6Rは、タイミング発
生手段53からのレート信号RATEに同期してライズ
用の試験信号作成データのそれぞれ異なるタイミングに
おける値をレート信号RATEの4サイクル分だけ保持
するライズ用のデータ保持手段である。2ビットカウン
タ1F、2入力4出力デコーダ2F、フリップフロップ
3F,4F,5F,6Fは、タイミング発生手段53か
らのレート信号RATEに同期してフォール用の試験信
号作成データのそれぞれ異なるタイミングにおける値を
レート信号RATEの4サイクル分だけ保持するフォー
ル用のデータ保持手段である。
【0027】すなわち、2ビットカウンタ1R,1F
は、タイミング発生手段53からのレート信号RATE
をカウントし、それを2ビットデータ(00,01,1
0,11)として次段の2入力4出力デコーダ2R,2
Fに出力する。2入力4出力デコーダ2Rは、2ビット
カウンタ1Rからの2ビットデータをデコードし、次段
のフリップフロップ3R,4R,5R,6Rのいずれか
1つにそのデコード信号を出力する。2入力4出力デコ
ーダ2Fは、2ビットカウンタ1Fからの2ビットデー
タをデコードし、次段のフリップフロップ3F,4F,
5F,6Fのいずれか1つにそのデコード信号を出力す
る。例えば、2ビットデータが『00』の場合はフリッ
プフロップ3R,3Fに、『01』の場合はフリップフ
ロップ4R,4Fに、『10』の場合はフリップフロッ
プ5R,5Fに、『11』の場合はフリップフロップ6
R,6Fに、2入力4出力デコーダ2R,2Fはデコー
ド信号を出力する。
【0028】フリップフロップ3R,4R,5R,6R
は、パターン発生手段54から出力されるライズ用パタ
ーンデータ(RISE DATA)を入力しており、2
入力4出力デコーダ2Rからのデコード信号の入力タイ
ミングでそのライズ用パターンデータをレート信号RA
TEの4サイクル分だけ保持する。フリップフロップ3
F,4F,5F,6Fは、パターン発生手段54から出
力されるフォール用パターンデータ(FALL DAT
A)を入力しており、2入力4出力デコーダ2Fからの
デコード信号の入力タイミングでそのフォール用パター
ンデータをレート信号RATEの4サイクル分だけ保持
する。
【0029】RSフリップフロップ7Aは、フリップフ
ロップ3Rの出力をセット端子(S)に、フリップフロ
ップ3Fの出力をリセット端子(R)に入力し、その出
力Qを4入力1出力マルチプレクサ(4:1MPX)1
5の第1の入力端子に出力する。RSフリップフロップ
7B〜7Dも同様にフリップフロップ4R〜6Rの出力
をセット端子(S)に、フリップフロップ4F〜6Fの
出力をリセット端子(R)に入力し、その出力Qを4入
力1出力マルチプレクサ15の第2〜第4の入力端子に
出力する。
【0030】このパターン発生手段54から出力される
ライズ用パターンデータとフォール用パターンデータは
同じサイクル内では双方イネーブル(ハイレベル
“1”)となることはないという禁止事項がある。従っ
て、RSフリップフロップ7A〜7Dに保持されている
データを参照することによって、タイミング発生手段5
3から出力される次のエッジ信号EDGEがライズ用な
のかフォール用なのかを事前に知ることができる。そこ
で、この実施例では、従来2つ存在していた可変遅延器
をライズ用とフォール用とで兼用させ、1つのライズ/
フォール用可変遅延器(RISE/FALL DLY)
17で構成し、このライズ/フォール用可変遅延器17
に設定されるべきライズ遅延データ及びフォール遅延デ
ータを2入力1出力マルチプレクサ(2:1MPX)1
6及び4入力1出力マルチプレクサ(4:1MPX)1
5で時分割的に切り換えるようにした。
【0031】一方、2ビットカウンタ14はライズ/フ
ォール用可変遅延器17を通過したエッジ信号EDGE
の立下り時点に同期してカウンタを進め、その2ビット
カウント値(00,01,10,11)を4入力1出力
マルチプレクサ8R、8F及び15に出力する。4入力
1出力マルチプレクサ8Rは、2ビットカウンタ14か
らの2ビットカウント値に応じてフリップフロップ3
R,4R,5R,6Rのいずれか1つの出力を選択す
る。すなわち、2ビットカウント値が『00』の場合は
フリップフロップ3Rの出力を、『01』の場合はフリ
ップフロップ4Rの出力を、『10』の場合はフリップ
フロップ5Rの出力を、『11』の場合はフリップフロ
ップ6Rの出力をそれぞれ選択する。そして、4入力1
出力マルチプレクサ8Rは、選択されているフリップフ
ロップ3R,4R,5R,6Rの出力、すなわちライズ
用パターンデータがイネーブル(ハイレベル“1”)の
場合に限り、そのライズ用パターンデータをライズ/フ
ォール用可変遅延器17を通過したエッジ信号EDGE
の立上り時点に同期して出力する。同様に、4入力1出
力マルチプレクサ8Fは、2ビットカウンタ14からの
2ビットカウント値に対応したフリップフロップ3F,
4F,5F,6Fのいずれか1つの出力を選択し、選択
されているフリップフロップ3F,4F,5F,6Fの
フォール用パターンデータFALL DATAがイネー
ブル(ハイレベル“1”)の場合に限り、そのフォール
用パターンデータをライズ/フォール用可変遅延器17
を通過したエッジ信号EDGEの立上り時点に同期して
出力する。
【0032】そして、フォーマッタ60は4入力1出力
マルチプレクサ8R及び8Fから出力される信号に基づ
いて試験信号P2をピンエレクトロニクス56の各ドラ
イバ61に出力する。このとき、4入力1出力マルチプ
レクサ15は、2ビットカウンタ14からの2ビットカ
ウント値に対応したRSフリップフロップ7A,7B,
7C,7Dの出力Q、すなわちタイミング発生手段53
から次に出力されるであろうエッジ信号EDGEがライ
ズ用なのかフォール用なのかを2入力1出力マルチプレ
クサ16に出力する。
【0033】2入力1出力マルチプレクサ16は、タイ
ミイング発生手段53から次に出力されるであろうエッ
ジ信号EDGEがライズ用の場合にはライズ遅延データ
レジスタ(R−DLY DATA)11のライズ遅延デ
ータをライズ/フォール用可変遅延器17にセットし、
逆にタイミイング発生手段53から次に出力されるエッ
ジ信号EDGEがフォール用の場合にはフォール遅延デ
ータレジスタ(F−DLY DATA)12のフォール
遅延データをライズ/フォール用可変遅延器17にセッ
トする。
【0034】従って、ライズ遅延データのセットされた
ライズ/フォール用可変遅延器17はタイミング発生手
段53からのライズ用パターンデータのエッジ信号ED
GEを入力し、それをライズ遅延データに対応しただけ
遅延させてライズ側のスキューを補正し、それを2ビッ
トカウンタ14及び4入力1出力マルチプレクサ8R及
び8Fに出力する。一方、フォール遅延データのセット
されたライズ/フォール用可変遅延器17はタイミング
発生手段53からのフォール用パターンデータのエッジ
信号EDGEを入力し、それをフォール遅延データに対
応しただけ遅延させてフォール側のスキューを補正し、
それを2ビットカウンタ14及び4入力1出力マルチプ
レクサ8R及び8Fに出力する。
【0035】このように、本実施例によれば、図3に示
すようにライズ用とフォール用に2つの可変遅延器9及
び10を設けてなくても、被測定IC71の各入出力端
子に印加されるパターンデータ相互のライズ側及びフォ
ール側の位相ずれ(スキュー)を容易に調整することが
できると共に、ECL(Emitter Couple
d Logic)などの高速論理ゲート回路の規模を半
減することができる。
【0036】なお、上述の実施例では、RSフリップフ
ロップ7A〜7Dのセット端子にライズ用パターンデー
タを、リセット端子にフォール用パターンデータを入力
する場合について説明したが、これに限らず、フリップ
フロップ3R〜6R,3F〜6Fのデータを保持できる
ものであればどのようなものを用いてもよい。また、実
施例では、ライズ及びフォール用のパターンデータを4
サイクル分保持する場合について説明したが、これ以上
であってもこれ以下であってもよいことはいうまでもな
い。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、スキュー補正用の遅延
種だの調整精度を劣化させることなく、遅延手段の構成
素子となる高速論理ゲート回路の規模を縮小することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のIC試験装置の波形発生器の一実施
例の詳細構成を示す図である。
【図2】 従来のIC試験装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 図2の波形発生器(フォーマッタ)の1つの
入出力端子に対応した部分の詳細構成を示す図である。
【符号の説明】
1R,1F,14…2ビットカウンタ、2R,2F…2
入力4出力デコーダ、3R,4R,5R,6R,3F,
4F,5F,6F…フリップフロップ、7A,7B,
7,7D…RSフリップフロップ、8R,8F,15…
4入力1出力マルチプレクサ、11…ライズ遅延データ
レジスタ、12…フォール遅延データレジスタ、17…
ライズ/フォール用可変遅延器、50…テスタ部、51
…制御手段、52…DC測定手段、53…タイミング発
生手段、54…パターン発生手段、55…ピン制御手
段、56…ピンエレクトロニクス、57…フェイルメモ
リ、58…入出力切替手段、59…データセレクタ、6
0…フォーマッタ、61…I/Oフォーマッタ、62…
コンパレータロジック回路、63…ドライバ、64…コ
ンパレータ、65…バス、70…IC取付装置、71…
被測定IC

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライズ用及びフォール用の2系列の試験
    信号作成データをレート信号及びエッジ信号からなるタ
    イミング信号に基づいて加工し、所定の試験用パターン
    データを生成するIC試験装置の波形発生器において、 前記レート信号に同期して前記ライズ用及びフォール用
    の試験信号作成データのそれぞれ異なるタイミングにお
    ける値を前記レート信号の所定サイクル数だけ保持する
    複数のライズ用及びフォール用のデータ保持手段と、 前記エッジ信号の入力に同期して前記ライズ用及びフォ
    ール用のデータ保持手段に保持されている試験信号作成
    データを順次選択し、選択されているライズ用及びフォ
    ール用の試験信号作成データのエッジ信号入力時点にお
    ける値に応じて前記ライズ用又はフォール用のデータを
    そのエッジ信号の入力時点に同期して選択的に出力する
    選択出力手段と、 ライズ用又はフォール用の遅延データに基づいて前記選
    択出力手段に入力する前記エッジ信号のスキューを補正
    する遅延手段と、 前記データ保持手段に保持されている前記ライズ用及び
    フォール用の試験信号作成データに基づいて前記選択出
    力手段に次に入力する前記エッジ信号がライズ用なのか
    フォール用なのかを判定する判定手段と、 この判定手段の判定結果に応じて前記ライズ用又はフォ
    ール用の遅延データを前記遅延手段に供給する遅延デー
    タ供給手段とからなることを特徴とするIC試験装置の
    波形発生器。
  2. 【請求項2】 前記遅延データ供給手段は、ライズ用の
    遅延データを記憶した第1メモリと、フォール用の遅延
    データを記憶した第2メモリと、前記判定手段の判定結
    果に応じて前記第1及び第2メモリに記憶されている遅
    延データのいずれか一方を前記遅延手段に供給する選択
    手段とから構成されることを特徴とする請求項1に記載
    のIC試験装置の波形発生器。
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