JPH09152246A - 瞬冷式飲料供給装置及びその制御方法 - Google Patents
瞬冷式飲料供給装置及びその制御方法Info
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- JPH09152246A JPH09152246A JP7312750A JP31275095A JPH09152246A JP H09152246 A JPH09152246 A JP H09152246A JP 7312750 A JP7312750 A JP 7312750A JP 31275095 A JP31275095 A JP 31275095A JP H09152246 A JPH09152246 A JP H09152246A
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Abstract
装置において、製氷運転を停止した後、冷却面からの熱
の侵入により、冷却面側から氷が融解するのを防止し、
かつ製氷量を所定量に効率良く制御することのできる、
簡単な構成の氷生長制御システムを採用した装置および
その制御方法。 【解決手段】 冷却手段を設けたタンク周壁の内面近傍
および飲料流通経路近傍に、冷媒の凍結および融解を検
知する検知手段を設け、該検知手段からの情報に基づ
き、冷却手段の動作を制御して氷生成範囲を所定範囲に
維持するコントローラを設けた装置。前記2箇所の検知
手段のいずれか一方または双方が冷媒の融解を検知した
とき、冷却手段を強冷却とする制御方法。 【効果】 長時間冷却停止後でも、冷却能力不足による
トラブル発生のおそれが解消される。
Description
急速に冷却し適温にして供することのできる瞬冷式飲料
供給装置およびその制御方法に関するものである。
給装置は、水槽内に冷媒コイルと飲料冷却コイルを配置
し、冷媒コイルにより氷を生成しておき、飲料冷却コイ
ルに飲料を通して冷却するものである。飲料の冷却温度
制御は、飲料冷却コイル近傍にセンサを設け、製氷量を
制御することで行っている。
却素子を配設し、水槽の壁面を冷却面とした瞬冷式飲料
供給装置を開発し、特願平6−328764号等により
出願している。該装置の例を図8に示す。タンク1の面
(図では底面)に電子冷却素子8を、伝熱板31および
伝熱スペーサ32を介して接触させ、該素子8のペルチ
エ効果による吸熱作用により、伝熱スペーサ32および
伝熱板31を介してタンク1内の水11を冷却し、氷1
2を生成し、コイル状の飲料流通経路4内を通る飲料を
冷却する。この装置においても、飲料流通経路4の近傍
にセンサ13を設け、電子冷却素子8の電流を可変し
て、氷12が該経路4に接触しないよう、かつ該経路4
近傍ま生成するように調整することで、飲料の冷却温度
を制御している。
断熱材30を挟んで複数枚配設され、該素子8が吸収し
た熱は、放熱フィン9を経てファン10により外部に放
出される。タンク1は断熱材29および外板28で覆わ
れている。17は水を撹拌するための撹拌器、18はコ
イル状の飲料流通経路4内に臨ませて氷12を生成する
ための伝熱棒である。センサ13としては、この装置お
よび上記冷媒コイルを使用する装置の両装置とも、氷に
なると導通のなくなる電極や、氷の温度を測定する温度
センサ等が使われている。
冷式飲料供給装置において、水槽内に冷媒コイルを配置
して氷を生成する型のものは、冷却を停止しても、冷媒
コイルに接する側から氷が融解することはない。しか
し、水槽の壁面を冷却面として氷を生成する型の装置で
は、飲料冷却コイル近傍のセンサで製氷完了を検知し
て、壁面の冷却を停止すると、外部からの熱の侵入によ
り、飲料冷却コイル側よりも先に、冷却面側で氷の融解
が生じる。
冷式飲料供給装置においては、夜間等の営業時間外等に
長時間冷却を停止すると、営業開始時点で所定量の氷が
確保できていず、飲料の冷却能力が不足するという問題
が生じる。飲料冷却コイル近傍のセンサで氷ありを検知
したまま、冷却面側から融解が進行し、極端な場合に
は、飲料冷却コイル直近まで氷が溶けてしまうことにも
なる。
提案している装置においては、図8に示すように、タン
ク1の底面を冷却面とし、電子冷却素子8の吸熱作用に
より、伝熱スペーサ32および伝熱板31を介してタン
ク1内の水を冷却しているため、この部分には保冷材が
ない。したがって、センサ13で氷ありを検出し、電子
冷却素子8の電流が切れた場合、伝熱板31および伝熱
スペーサ32を通して熱が容易に侵入し、冷却面側から
の融解が進行しやすい。
冷式飲料供給装置において、氷の融解を防止するため常
時冷却運転を行うと、飲料冷却コイルまで氷が生長し、
コイル内の飲料を凍結させることとなる。これを防止す
るために、水槽内の水の温度分布を多数の温度センサで
検出し、精密な温度制御を行う手段を採用すると、装置
のコスト高を招来する。
冷式飲料供給装置において、製氷運転を停止した後、冷
却面からの熱の侵入により、冷却面側から氷が融解する
のを防止し、かつ製氷量を所定量に効率良く制御するこ
とのできる、簡単な構成の氷生長制御システムを採用し
た装置およびその制御方法を提供することを目的とす
る。
の本発明は、タンク内に、冷媒としての水と、飲料が通
過するコイル状の飲料流通経路とを備えるとともに、該
タンクの周壁の一部に冷却手段を設けた瞬冷式飲料供給
装置において、前記冷却手段を設けたタンク周壁の内面
近傍および前記飲料流通経路の近傍に、前記冷媒の凍結
および融解を検知する検知手段を設け、該検知手段から
の情報に基づき、前記冷却手段の動作を制御して氷生成
範囲を所定範囲に維持するコントローラを設けたことを
特徴とする瞬冷式飲料供給装置である。
料が通過するコイル状の飲料流通経路とを備えるととも
に、該タンクの周壁の一部に冷却手段を設けた瞬冷式飲
料供給装置において、前記冷却手段を設けたタンク周壁
の内面近傍および前記飲料流通経路の近傍に、前記冷媒
の状態が変化したこと検知する検知手段を設け、前記冷
媒を前記冷却手段により冷却して所定範囲の冷媒を凍結
した後、前記冷却手段を停止するか、または冷却能力を
これまでの状態より弱めて動作させ、前記2箇所に設け
た検知手段のいずれか一方または双方が冷媒の融解を検
知したとき、前記冷却手段を冷媒が再び凍結する冷却能
力で動作するようにしたことを特徴とする瞬冷式飲料供
給装置の制御方法である。
する。図1は本発明装置例の縦断面図、図2は図1のA
−A矢視上面図である。タンク1内に、冷媒となる水1
1と、飲料が通過するコイル状の飲料流通経路4を備え
るとともに、タンク1の周壁の1面に、冷却手段として
電子冷却素子8を密着させている。電子冷却素子8に
は、冷却素子電源22から直流電流を供給し、ペルチエ
効果により吸熱して、タンク1内の水11を冷却し氷1
2を生成する。吸収した熱は、放熱フィン9およびファ
ン10により外部に放出される。タンク1内に配設され
たコイル状の飲料流通経路4には、ビール等の飲料が、
注入口5から圧送され、水11により冷却されて、注出
コック7を開くことにより注出口6からジョッキ等に注
出される。
壁の一部に冷却手段を設けた瞬冷式飲料供給装置におい
て、前記冷却手段を設けたタンク1周壁の内面近傍およ
び飲料流通経路4の近傍に、冷媒となる水11の凍結お
よび融解を検知する検知手段を設け、該検知手段からの
情報に基づき、前記冷却手段の動作を制御して氷生成範
囲を所定範囲に維持するコントローラ20を設けたこと
を特徴とする。図1および図2の例では、冷媒の凍結お
よび融解の検知手段として、飲料流通経路4の近傍にセ
ンサ13を設け、かつ冷却手段として電子冷却素子8を
設けたタンク1周壁の内面近傍にセンサ14を設けてい
る。
および14からの情報をコントローラ20に入力し、冷
却素子電源22から電子冷却素子8への電流を制御して
氷12の生成範囲を所定範囲に維持する。このとき、フ
ァン駆動電源21からファン10への電流、および撹拌
器駆動電源23から撹拌器17への電流を制御すること
もできる。また、水11の温度を温度計19で測定し、
制御条件を調整することもできる。24は、コントロー
ラ20および各電源21,22,23への主電源であ
る。
の凍結を検知し、電子冷却素子8の電流をコントローラ
20で制御することにより、飲料流通経路4に接触する
ことなく、かつ該経路4に近接した位置までとすること
ができる。そして、電子冷却素子8による冷却を停止し
たとき、該素子8を設けたタンク1周壁の内面近傍のセ
ンサ14で氷12の融解を検知し、該素子8の電流をコ
ントローラ20で制御することにより、融解の進行を防
止することができる。また、飲料流通経路4のコイル内
に配設した撹拌器14の作用で、水11がコイル内外周
に沿って流動するので、センサ13の作用と相俟って、
氷12がコイルに接触するまで生成するのが抑制され
る。センサ13としては、例えば氷12に接すると導通
がなくなる電極や、一般の温度センサを採用することが
できる。撹拌器14は、図示のようなスクリューのほ
か、ポンプで行うこともできる。
の、電子冷却素子8を備えた部位および該部位周辺の内
壁は冷却部2として、金属板15等の熱伝導性の高い材
料で構成し、飲料流通経路4周辺の内壁は制御冷却部3
として、プラスチック板16等の熱伝導性の低い材料で
構成している。このため、氷12は冷却部2に接して生
成され、制御冷却部3からは製氷が抑えられる。したが
って、図示のように、センサ13を飲料流通経路4のコ
イル外周に接近させた位置に設けることで、氷12の生
成領域の形を、該経路4に接触することなく近接させ、
理想的な形に近付けて制御することができる。本例で
は、制御冷却部3は、金属板15製のタンク1内の一部
に、プラスチック板16を嵌込んで形成している。
しては、アルミニウム、銅、鉄、チタン、ステンレス鋼
等、制御冷却部3を構成する熱伝導性の低い材料として
は、ポリウレタンゴム、シリコン樹脂、ベークライト、
塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、木材等
を採用することができる。また、タンク1の周囲は、図
示しないスポンジゴムやウレタン等の断熱材で覆い断熱
する。冷却手段としては、電子冷却素子8のほか、従来
の冷媒を用いるものでもよく、熱伝導性の良好な素材か
らなる冷却部2の壁内に、冷媒の流通経路を埋め込むよ
うにする等の各種公知手段を採用することができる。本
発明装置は、図1および図2の例のほか、図3に示すよ
うに、センサ14を下段の電子冷却素子8近傍に設けた
もの、さらに、後述の実施例で説明する図4〜図7の各
例その他とすることもできる。
る。図1および図2の例に示すように、冷媒の状態が水
から氷へ、あるいは氷から水へと変化したことを検知す
る検知手段として、センサ13を飲料流通経路4の近傍
に、またセンサ14を電子冷却素子8を設けたタンク1
周壁の内面近傍に、それぞれ設け、図示のような所定範
囲に氷を生成した後、素子8の電流を切または小にし
て、冷却を停止または弱冷却とする。なお、上記弱冷却
の動作状態は、本供給装置がほとんど使用されていない
状態あるいは一定以下の使用状況で氷の量が維持される
冷却能力を意味すると考えてよい。また、より効率的に
は、周囲温度、冷却前の飲料温度、使用頻度等の条件を
加味して、氷の量を維持できる冷却能力に設定すること
が望ましい。
か一方または双方が氷の融解を検知したとき、素子8の
電流を大にして冷却を強冷却に切替える。なお、強冷却
の動作状態は、融解した水が再び凍結する能力で動作す
る状態とする。センサ13および14の検知結果は、コ
ントローラ20に入力し、あらかじめ設定したロジック
により、冷却素子電源22から電子冷却素子8に供給す
る電流を制御することで、このような切替えを行う。そ
の際、ファン駆動電源21からファン10への電流、お
よび撹拌器駆動電源23から撹拌器17への電流を制御
することもできる。また、水11の温度を温度計19で
測定し、制御条件を調整することもできる。
より、タンク内の所定範囲に氷が生成した後、冷却を停
止あるいは弱冷却にして、それ以上の氷の生長を停止さ
せた場合、冷却面側からの熱の侵入によって氷が融解し
ても、冷却面近傍に設けたセンサ14によりそれを検知
し、直ちに冷却運転を行うことで、融解の進行を阻止す
ることができる。なお、熱の移動を考えた場合、冷却時
には冷却面の温度が最低で、氷は必ず冷却面から生長す
るので、運転停止時に冷却面側の氷が溶けて運転をスタ
ートした場合でも飲料流通経路4近傍のセンサ13を超
えて氷が生長することはない。
下に説明する。図4は、直方体状タンク1の上面図であ
る。この例は、冷却手段としての電子冷却素子8が、タ
ンク1の側壁2面に設けてあり、該2面と他の2面の一
部にわたって冷却部2が、飲料流通経路4の両側に形成
されている。そして、両冷却面近傍おのおのにセンサ1
4が、飲料流通経路4近傍の両冷却面側おのおのにセン
サ13が設けられている。また、冷却部2を構成する金
属板15と制御冷却部3を構成するプラスチック板16
が、ボルトナット25で接合されている。この装置で
は、飲料流通経路4の両側に氷が生成されるので、飲料
の冷却能力が高く、大容量の飲料を供給できる。なお、
飲料流通経路4のコイルを2重にして、2種類の飲料を
冷却して供することもできる。
る。この例は、冷却手段としての電子冷却素子8が、タ
ンク1の底面に設けてあり、該底面と側面の一部にわた
って冷却部2が形成されている。そして、飲料流通経路
4近傍にセンサ13、冷却面近傍にセンサ14が設けら
れている。センサ14の位置は、左側の電子冷却素子8
近傍としてもよい。また、この例では、底面の冷却部か
ら、飲料流通経路4のコイル内に臨ませて伝熱棒18を
設けている。伝熱棒18としては、冷却部2を構成する
前記熱伝導性の高い材料を採用することができる。制御
冷却部3を構成するプラスチック板16は、金属板15
製タンク1の側壁内面に、図示のように嵌込んである。
この例では、飲料流通経路4のコイル下方、およびコイ
ル下部の内面側に氷12が生成されるので、飲料の冷却
能力が高く、大容量の飲料を供給できる。
ンサ13の位置は、飲料流通経路4から約10mm程離
れ、飲料流通経路4のタンク内の高さのほぼ中央部とす
るのがよい。また、センサ14の位置は、冷却面から約
5mm程度離れた、電子冷却素子8が取付けられている位
置とするのがよい。該位置は、冷却素子8が冷却作用を
行っているときは、最も冷却され、該位置からはずれた
位置では氷が生成されない場合もある。しかし、冷却素
子8が取付けられていない位置で氷が生成されてなくて
も、飲料を冷却するのに十分な製氷量があるので、冷却
素子8が取付けられている位置で凍結および融解を検知
すればよい。
御冷却部を有しない構造のタンク1を採用した例の縦端
面図、図7は同横断面図である。このような例では、飲
料流通経路4近傍のセンサ13を1箇所に設けただけの
場合、タンク1の底面近傍では氷12が該経路4のコイ
ル内にまで生長するおそれがあるので、センサ13を複
数箇所に設ける。この例では、タンク1の底面近傍で、
図7のように両側面近傍(センサ26および27)と、
ほぼ中央部(センサ13)の3箇所に設けている。これ
によって、氷の生長は、実質的に図示のごとく制御さ
れ、図1〜図5の例と同様の効果を得ることができる。
例と同様、コントローラ20により、センサ13および
14の検知結果に基づき、冷却手段を制御して、冷却面
側から氷の融解が進行するのを阻止することができた。
なお、図4〜図7の例においても、図1〜図3の例と同
様、タンク周囲は断熱材で覆い、冷却手段としては、前
記各種のものを採用することができる。
制御方法によれば、飲料流通経路の近傍および冷却面の
近傍にそれぞれセンサを設け、冷媒の凍結および融解を
検知して、コントローラにより冷却手段を制御するの
で、夜間等の営業停止時間帯等において、冷却を停止ま
たは弱冷却とした場合でも、冷却面側からの熱の侵入に
よる氷融解の進行を、簡単な装置構成により阻止するこ
とができる。そして、営業開始時に冷却能力不足による
トラブル発生のおそれが解消される。また、冷却能力の
制御については、周囲温度、飲料の温度、使用頻度等を
制御の条件として加えることにより、冷却能力を連続的
もしくはステップ的に制御することにより、より効率的
かつ省エネルギー動作制御が可能となる。
る。
ある。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 タンク内に、冷媒としての水と、飲料が
通過するコイル状の飲料流通経路とを備えるとともに、
該タンクの周壁の一部に冷却手段を設けた瞬冷式飲料供
給装置において、前記冷却手段を設けたタンク周壁の内
面近傍および前記飲料流通経路の近傍に、前記冷媒の凍
結および融解を検知する検知手段を設け、該検知手段か
らの情報に基づき、前記冷却手段の動作を制御して氷生
成範囲を所定範囲に維持するコントローラを設けたこと
を特徴とする瞬冷式飲料供給装置。 - 【請求項2】 タンク内に、冷媒としての水と、飲料が
通過するコイル状の飲料流通経路とを備えるとともに、
該タンクの周壁の一部に冷却手段を設けた瞬冷式飲料供
給装置において、前記冷却手段を設けたタンク周壁の内
面近傍および前記飲料流通経路の近傍に、前記冷媒の状
態が変化したこと検知する検知手段を設け、前記冷媒を
前記冷却手段により冷却して所定範囲の冷媒を凍結した
後、前記冷却手段を停止するか、または冷却能力をこれ
までの状態より弱めて動作させ、前記2箇所に設けた検
知手段のいずれか一方または双方が冷媒の融解を検知し
たとき、前記冷却手段を冷媒が再び凍結する冷却能力で
動作するようにしたことを特徴とする瞬冷式飲料供給装
置の制御方法。
Priority Applications (4)
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Family
ID=18032977
Family Applications (1)
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US (1) | US6119464A (ja) |
EP (1) | EP0777090B1 (ja) |
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