JPH09151469A - 多自然用壁面パネル - Google Patents

多自然用壁面パネル

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JPH09151469A
JPH09151469A JP32816895A JP32816895A JPH09151469A JP H09151469 A JPH09151469 A JP H09151469A JP 32816895 A JP32816895 A JP 32816895A JP 32816895 A JP32816895 A JP 32816895A JP H09151469 A JPH09151469 A JP H09151469A
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panel
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JP32816895A
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Akira Nishimura
明 西村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補強土壁工法による垂直に近い壁を形成す
る壁面パネルを、多自然の生態系と共生する環境機能を
付加した多自然用壁面パネルとして提供することを目的
としている。 【構成】 複数枚の壁面パネルを補強材またはアンカ
ー材と連結し、前記壁面パネル背面部に盛土材を充填し
つつ、垂直に近い壁を構築する補強土壁の平板状をなす
プレキャストコンクリート部材である壁体(1)に、貫
通口(11)を貫設した多自然用壁面パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川土工、道路土工、
宅地造成土工に用いられる垂直に近い壁面を構築する補
強土壁のプレキャストコンクリートの壁面パネルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自然環境を配慮した擁壁工法は、
もたれ式擁壁工法として法面勾配を持ったブロック積の
擁壁を改良し、空洞部に中詰め土を投入し積み上げてい
く緑化型ブロックまたは、魚類の隠れ家を提供するため
ブロック内部に空洞部を設け河川護岸として用いられて
いる魚巣ブロック及び、緑化補強土壁工法としての緑化
用ブロック(例えば、特開平5−33346公報参照)
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記もたれ式擁壁工法
として構築される、緑化型ブロック擁壁及び魚巣ブロッ
ク擁壁は、擁壁自体が自立できない構造であり地山ある
いは裏込め土などによって支えらながら自重により土圧
に抵抗する形式のため、垂直に近い擁壁には適用できな
い問題を有している。
【0004】また、前記緑化用ブロック(特開平5−3
3346公報参照)は、前縁が前方上方に突きだした底
版と、底版から上方に連続する複数の縦壁を持つ形状の
ブロックにアンカー取付具を設け、アンカー材と連結し
鉛直な壁面を形成するものであるが、ブロック形状が前
記もたれ式擁壁工法の緑化型ブロックと同じく箱型の形
状を呈し、縦壁と底版で囲まれ棚状をなす空洞に植え込
み用の土壌を保持するものである。しかし、垂直に近い
壁面を形成する補強土壁の壁面としては構造が複雑であ
り、壁体がブロック形状のためカーブ区間において並連
結されるブロックの接続部にカーブに伴う施工上の間隙
がブロック間で生じるため、現場での施工性に問題を有
している。
【0005】また、通常の補強土壁工法による垂直に近
い壁を形成する壁面パネルは、盛土材の崩落と流出を防
止するため施工継ぎ手などの接続部においても透水防砂
材などを施し、壁背面と壁表面を貫通する開口部を塞ぐ
ようにしている。また、排水処理のため壁面に排水孔を
設ける場合においても、排水孔は排水勾配をとるため壁
背面から壁表面に向けて少し下向きとし、更に壁背面に
土砂流出防止材などを施し壁表面から盛土材を覗くこと
のできないようにしている。
【0006】つまり、垂直に近い壁を形成する既存の補
強土壁の壁体パネルは、壁背面と壁表面をコンクリート
などの壁体により遮断しているため、もっぱら盛土材の
土留めのみの機能しか持たず、擁壁の壁表面から擁壁背
面の盛土材を覗ける構造となっていない。そのため、補
強土壁工法による垂直に近い壁を構築する擁壁において
は、擁壁背面の盛土材に太陽光があたることもなく、植
物の育成に必要となる水分や養分の供給も壁体で遮断し
ている。また、鳥類及び魚類などの動物に対しても壁体
で遮断しているため、隠れ家及び繁殖を促す巣としての
機能は備えていない。
【0007】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、補強土壁工法による垂直に近い壁を形成する壁
面パネルに多自然の生態系と共生する環境機能を付加
し、多自然用壁面パネルとして提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明に係る多自然用壁面パネルは、複数のアン
カー補強材取付具を有する略四角形状で平板状をなすプ
レキャストコンクリート部材である壁面パネルの壁体
に、盛土材の崩落及び流失を防止するため壁面パネル背
面の盛土材の粒径または盛土材が安定する安息角を考慮
し、壁背面から壁表面に向けて少なくとも水平または上
向きに貫通する貫通口を設けるものとする。
【0009】上記の貫通口は、動植物の種類及び景観を
考慮し、目的に応じて壁面パネル一枚に一カ所から必要
に応じ多数の貫通口を方々に貫設するものとする。ま
た、貫通口の形状は、壁背面から壁表面に向けて円形、
三角形、矩形、蜂の巣模様のハニカム形、ブラインド形
状など動植物の種類及び景観を考慮し、任意の形状を用
いるものとする。
【0010】また、植生壁面として多自然用壁面パネル
を用いる場合には、上記貫通口に肥料を含む植生土と、
植物の種子または植物を包み込んだ植生ポットを挿着す
ることにより植生を早期に繁殖させる事ができる。
【0011】また、河川護岸として多自然用壁面パネル
を用いる場合には、貫通口より大きい粒径の割石などを
壁面パネル背面の盛土材として用いることにより、壁面
パネル背面の盛土部の空隙を魚巣として利用することも
できる。
【0012】
【作用】本発明に係る多自然用壁面パネルは、前記のよ
うに構成されているため、プレキャスト製品として製造
し、擁壁の施工現場で通常の壁面パネルと同様に施工で
きる。そのため高所部の危険な作業を伴わないで、多自
然を配慮した環境擁壁の構築ができる。
【0013】また、貫通口を任意に設けることができる
ため、鳥類及び魚類など動物の巣として壁面パネルを利
用することができる。
【0014】また、貫通口が壁体を貫通しているため、
擁壁背面の盛土材から壁面に植生する植物に育苗床とし
て水分や養分を供給することが可能となり、地山に生育
する自然植生と同等の植生条件を垂直に近い壁を構築す
る補強土壁の壁面に付加することができる。
【0015】また、貫通口に植生ポットを挿着した多自
然用壁面パネルは、植物の種類を任意に選定し植生を早
期に育成することができる。
【0016】
【実施例】
実施例1 図1に示される実施例では、複数枚の壁面パネルPを前
記壁面パネルの背面に盛土材5を充填しつつ、壁面パネ
ルに複数取り付けられているアンカー補強材取付具7と
アンカー補強材4を連結し垂直に近い壁を構築する補強
土壁の、複数のアンカー補強材取付具7を有する略四角
形状で平板状をなすプレキャストコンクリート部材であ
る壁面パネルPの壁体1に、壁背面2から壁表面3に向
けて上向きに貫通する矩形の貫通口11を一カ所貫設し
た多自然用壁面パネルを用いた補強土壁の斜視図を示
し、図2にその断面図を示す。
【0017】実施例2 図3に示される実施例では、複数のアンカー補強材取付
具7を有する略四角形状で平板状をなすプレキャストコ
ンクリート部材である壁面パネルPの壁体1に壁背面2
から壁表面3に向けて上向きに貫通する円形の貫通口2
1を一カ所貫設した多自然用壁面パネルを示し、図4に
その断面図を示す。
【0018】実施例3 図5に示される実施例では、複数のアンカー補強材取付
具7を有する略略四角形状で平板状をなすプレキャスト
コンクリート部材である壁面パネルPの壁体1に壁背面
2から壁表面3に向けて上向きに貫通する円形の貫通口
31を方々に多数カ所貫設し、さらに肥料を配合した植
生土と植物の種子を包み込んだ植生ポット6を一部の貫
通口31に挿着した多自然用壁面パネルを示し、図6に
その断面図を示す。
【0019】実施例4 図7に示される実施例では、複数のアンカー補強材取付
具7を有する略略四角形状で平板状をなすプレキャスト
コンクリート部材である壁面パネルPの壁体1に壁背面
2から壁表面3に向けて上向きに貫通するハニカム形の
貫通口41を方々に多数カ所貫設し、さらに肥料を配合
した植生土と植物を包み込んだ植生ポット66を一部の
貫通口41に挿着した多自然用壁面パネルを示し、図8
にその断面図を示す。
【0020】実施例5 図9に示される実施例では、複数のアンカー補強材取付
具7を有する略略四角形状で平板状をなすプレキャスト
コンクリート部材である壁面パネルPの壁体1に壁背面
2から壁表面3に向けて上向きに貫通する矩形の貫通口
51を方々に格子状に複数カ所貫設した多自然用壁面パ
ネルを示し、図10にその断面図を示す。
【0021】実施例6 図11に示される実施例では、複数のアンカー補強材取
付具7を有する略略四角形状で平板状をなすプレキャス
トコンクリート部材である壁面パネルPの壁体1に壁背
面2から壁表面3に向けて上向きに貫通する矩形の貫通
口61をブラインド状に複数カ所貫設した多自然用壁面
パネルを示し、図12にその断面図を示す。
【0022】実施例7 図13に示される実施例は、複数枚の壁面パネルPを壁
面パネルの背面部に壁体1に設けられている貫通口より
やや大きめの粒径を持つ盛土材55を充填しつつ、壁面
パネルに複数取り付けられているアンカー補強材取付具
7とアンカー補強材材4を連結し、垂直に近い壁を構築
する補強土壁の、複数のアンカー補強材取付具7を有す
る略四角形状で平板状をなすプレキャストコンクリート
部材である壁面パネルPの壁体1に、壁背面2から壁表
面3に向けて上向きに貫通する矩形の貫通口61をブラ
インド状に複数カ所貫設した多自然用壁面パネルを河川
用の魚巣護岸として用いた例を示すものである。
【0023】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。本発明に
係る多自然用壁面パネルは、河川土工、道路土工、宅地
造成土工に用いられる垂直に近い壁面を構築する補強土
壁の壁面に、多自然の生態系と共生する環境機能を付加
する。そのため、多自然用壁面パネルを用いた補強土壁
工法によるプレキャストコンクリート製の壁面を持つ擁
壁は、自然にやさしく潤いのある環境の創造に貢献す
る。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す斜視図である。
【図2】実施例1を示す断面図である。
【図3】実施例2を示す斜視図である。
【図4】実施例2を示す断面図である。
【図5】実施例3を示す斜視図である。
【図6】実施例3を示す断面図である。
【図7】実施例4を示す斜視図である。
【図8】実施例4を示す断面図である。
【図9】実施例5を示す斜視図である。
【図10】実施例5を示す断面図である。
【図11】実施例6を示す斜視図である。
【図12】実施例6を示す断面図である。
【図13】実施例7を示す斜視図である。
【符号の説明】
P 壁面パネル 1 壁体 2 壁背面 3 壁表面 4 アンカー補強材 5、55 盛土材 6、66 植生ポット 7 アンカー補強材取付具 11、21、31、41、51、61 貫通口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンカー補強材取付具(7)を有
    する略四角形状で平板状をなすプレキャストコンクリー
    ト部材である壁面パネル(P)の壁体(1)に、壁背面
    (2)から壁表面(3)に向けて上向きに貫通する貫通
    口(11、21、31、41、51、61)を貫設した
    多自然用壁面パネル。
  2. 【請求項2】 貫通口(11、21、31、41、5
    1、61)に植生ポット(6、66)を挿着した請求項
    1記載の多自然用壁面パネル
JP32816895A 1995-11-22 1995-11-22 多自然用壁面パネル Pending JPH09151469A (ja)

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JP32816895A JPH09151469A (ja) 1995-11-22 1995-11-22 多自然用壁面パネル

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100716277B1 (ko) * 2005-06-21 2007-05-09 레이코엔지니어링 주식회사 식생옹벽 및 이에 사용되는 표면부재
JP2007277875A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Takiron Co Ltd 小動物が棲息可能な盛土構造
JP2012184590A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Takenaka Doboku Co Ltd 緑化擁壁の施工方法

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