JPH09151402A - レール用継ぎ目板 - Google Patents
レール用継ぎ目板Info
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- JPH09151402A JPH09151402A JP30560695A JP30560695A JPH09151402A JP H09151402 A JPH09151402 A JP H09151402A JP 30560695 A JP30560695 A JP 30560695A JP 30560695 A JP30560695 A JP 30560695A JP H09151402 A JPH09151402 A JP H09151402A
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- rail
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Abstract
つ軽量で作業性のよいレール用継ぎ目板を提供する。 【解決手段】 隣接するレールの端部側面間にまたがっ
て配設されるとともに、ボルトによってレールに締め付
け固定される繊維強化熱硬化性樹脂により作製されたレ
ール用継ぎ目板1であって、このレール用継ぎ目板1
は、レールに対向する面2の表側に、上下方向に沿って
直線状の長繊維5を積層したものである。
Description
端部側面間にまたがって配設されるレール用継ぎ目板に
係り、より詳細には、軽量化を図ったレール用継ぎ目板
に関するものである。
は、隣接するレールの端部側面間にまたがって継ぎ目板
と呼ばれる部材が配設されている。
にボルト等の締締具によって連結されている。つまり、
隣接するレールは、この継ぎ目板によって連結された構
造となっている。
に配設されるレールは、その信号機や踏切警報機を含む
ある一定区間において電気回路を形成する必要がある。
そのため、この一定区間のレールを連結する継ぎ目板
は、絶縁性を有する必要がある。このように、電気回路
を形成する一定区間のレールを連結する継ぎ目板は、絶
縁性を必要としないその他の区間のレールを連結する継
ぎ目板と区別すべく、一般に絶縁継ぎ目板と呼ばれてい
る。
は、絶縁継ぎ目板としてそのまま使用することができな
いので、従来は図7に示すように、レール51と継ぎ目
板52との間に絶縁プレート53や絶縁チューブ54を
介在させて、絶縁性を確保していた。
板52は重く、レール51に取り付ける際の作業性の悪
いものであった。また、普通の継ぎ目板52を絶縁継ぎ
目板として使用する場合には、上述の如く絶縁プレート
53や絶縁チューブ54を介在させる必要があるため、
現場での作業工数が多くなり、この点でもレール51に
取り付ける際の作業性の悪いものであった。
るものとして、継ぎ目板全体を繊維強化熱硬化性樹脂で
形成した継ぎ目板が提供されている(例えば、特開昭5
0−47301号公報、特開平7−145601号公報
参照)。
業性が良く、かつ絶縁プレート53や絶縁チューブ54
といった絶縁部材を介在させることなく、絶縁性を確保
することができる。
従来の繊維強化熱硬化性樹脂製の継ぎ目板においては、
補強繊維であるロービングの70%は長手方向(レール
に沿う方向)に配向している。
製の継ぎ目板をレール間に取り付け、ボルトで指定トル
クまで締め込んだ場合、ボルト1本当たりの軸力は16
tonにも達する。
性樹脂製の継ぎ目板のように、長手方向に配向した繊維
のみによる補強では、ボルトの軸力に対する圧縮強度が
不足し、ボルトの締め込みによって継ぎ目板の長手方向
に亀裂が入る場合があるといった問題があった。
案されたもので、その目的は、ボルトの軸力に対して十
分な強度を有し、かつ軽量で作業性のよいレール用継ぎ
目板を提供することにある。
め、本発明の請求項1記載のレール用継ぎ目板は、隣接
するレールの端部側面間にまたがって配設されるととも
に、ボルトによってレールに締め付け固定される繊維強
化熱硬化性樹脂により作製されたレール用継ぎ目板であ
って、前記レールに対向する面の表側に、上下方向に沿
って直線状の長繊維が積層されたものである。
よる圧縮力によってレールに対向する面に働く上下方向
の引っ張り応力に対して、平行な方向に積層されてい
る。これにより、ボルトの軸力による圧縮力に対して十
分な強度を持たせることができる。
て、図面を参照して説明する。
下、単に継ぎ目板と称する)の斜視図、図2は断面図、
図3及び図4は継ぎ目板をレールに取り付けた状態を示
す正面図及び縦断面図である。
形成されており、後述するレール10に対向する面2
は、若干湾曲しているもののほぼ平坦面に形成されてい
る。また、対向面2には、その幅方向に沿って4個の貫
通孔7a,7a,7b,7bが形成されており、左側の
2個の貫通孔7a,7aと、右側の2個の貫通孔7b,
7bとがそれぞれ対になっている。
は、凹凸形状に形成されており、凹部8aは、後述する
ボルト16又はナット17の嵌合溝となっている。
縮を許容可能な一定の隙間pを存して隣接するレール1
0,10の端部側面間にまたがって、図3及び図4に示
すような状態に取り付けられる。
く、図示しない枕木に取り付けられる部分である基部1
1と、図示しない列車の車輪が接触する部分である頭部
13と、基部11及び頭部13よりも幅狭に形成された
柱部12とで形成されている。
ール10の頭部13の下面に沿って当接されるととも
に、下側傾斜面4がレール10の基部11の上面に沿っ
て当接され、対向面2がレール10の柱部12に対して
若干の隙間を存するように配設されるものである。
下側傾斜面4のみを介してレール10と接触する構造と
なっている。
されたボルト挿通孔、符号16は継ぎ目板1の貫通孔7
a(7b)及びレール10のボルト挿通孔15に挿通さ
れたボルト、符号17はナット、符号18は座金であ
る。
8aを設けて他の部分より薄くしているのは、垂直方向
の剛性を小さくして、継ぎ目板1をボルト16でレール
10に緊締するときに、継ぎ目板1をレール10の基部
11と頭部13とに密着させ易くするためである。
は、図1及び図2に示す如く、レール10の対向面2の
表側に、上下方向に沿って直線状の長繊維5を積層した
ものである。長繊維5は、対向面2の表面に積層されて
いてもよく、また表面より多少埋め込まれた状態で積層
されていてもよい。
熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂などが
好適に用いられるが、耐疲労強度、伸び、耐熱性などを
考慮すると、成形性にも優れたビニルエステル樹脂が最
も好適である。
繊維としては、表側部分は炭素繊維のみを用いる。ま
た、中心部分は、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊
維、アクリル繊維、ビニロン繊維などが好適に用いら
れ、これらを単独で又は任意に組み合わせて使用する。
繊維の形態としてはロービング、チョップドストランド
マット、コンティニアスマット、ロービングクロスなど
が用いられ、これらを単独で又は任意に組み合わせて使
用する。
グクロス、すだれ状ロービングなどが好適に用いられる
が、繊維に蛇行がないすだれ状ロービングが望ましい。
また、上下方向に積層される直線状長繊維5の量は、全
ガラス繊維量の2〜5%が望ましい。
しては、引抜成形法、プレス成形法、反応射出成形法な
どの従来公知の繊維強化合成樹脂成形方法が採用できる
が、このなかでも生産性、積層性などの点で引抜成形法
が最も有利である。
補強繊維を引き揃えた後、継ぎ目板1の横断面形状に適
合した内面形状を有する金型の中に連続的に移送しつつ
加熱硬化させ、引き抜いた後に所定寸法に切断して、最
後にボルト挿通孔を開設するものである。
軽量であるため片手で運搬が可能であり、1セットを運
搬し施工するのに1人の作業者で行える。また、絶縁継
ぎ目板として用いれば、表面は絶縁体であるガラス繊維
強化熱硬化性樹脂で覆われているので、絶縁性能は高
く、高い絶縁信頼性が期待できる。
て説明する。
mm、高さH=105mm、厚さT≒55mmであり、
現在用いられている鋼製の50kgN型レール用継ぎ目
板とほぼ同形状に成形する。
化性樹脂に、下記の補強繊維を浸漬し、この補強繊維を
継ぎ目板の断面形状に適合した内面形状を備えた金型に
導入しつつ加熱し、金型の長手方向に引き抜いて硬化さ
せ、定尺に切断するものである。ボルト挿通孔は、定尺
切断後にホールドカッターにより規定の位置に開設す
る。
向面2の表側に、図5に示すすだれ状ロービング(直線
状長繊維)5を上下方向に沿って2枚積層したものであ
る。すだれ状ロービング5は、本実施例では、所定長さ
に切断されたロービング5a,5a・・・が、横方向に
配された3本の糸5b,5b,5bによって結合された
ものである。
である。
ー社製 ♯4450)、コンティニアスストランドマッ
ト(旭ファイバー社製 ♯450)、ガラスクロス(日
本板硝子社製 ♯580)。熱硬化性樹脂:ビニルエス
テル樹脂。硬化剤:有機過酸化物(t−ブチルパーオキ
シベンゾエート)。
すだれ状ロービングの使用量を0、2、3、5%として
4種類の継ぎ目板1を作製し、ボルト締め込みに対する
強度比較を行った。その比較結果を図6に一覧表として
示す。
継ぎ目板の枚数、分子はそのうちボルト締め込みによっ
て破壊された枚数である。
の表側にすだれ状ロービングを積層することにより、ボ
ルト軸力に対する強度が大きく向上していることがわか
る。
対向する面の表側に、上下方向に沿って直線状の長繊維
を積層した構造としたので、ボルトの軸力による圧縮力
によってレールに対向する面に働く上下方向の引っ張り
応力に対して十分な強度を持たせることができ、継ぎ目
板としての信頼性が向上するものである。
図である。
面図である。
す表である。
す縦断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 隣接するレールの端部側面間にまたがっ
て配設されるとともに、ボルトによって前記レールに締
め付け固定される繊維強化熱硬化性樹脂により作製され
たレール用継ぎ目板であって、このレール用継ぎ目板
は、前記レールに対向する面の表側に、上下方向に沿っ
て直線状の長繊維が積層されたことを特徴とするレール
用継ぎ目板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7305606A JP3034455B2 (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | レール用継ぎ目板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7305606A JP3034455B2 (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | レール用継ぎ目板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09151402A true JPH09151402A (ja) | 1997-06-10 |
JP3034455B2 JP3034455B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=17947175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7305606A Expired - Fee Related JP3034455B2 (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | レール用継ぎ目板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3034455B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008303637A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Nhk Spring Co Ltd | レール用補強部材およびその取付工法 |
JP2015028249A (ja) * | 2013-07-30 | 2015-02-12 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 継ぎ目部材及び補強部材 |
-
1995
- 1995-11-24 JP JP7305606A patent/JP3034455B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008303637A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Nhk Spring Co Ltd | レール用補強部材およびその取付工法 |
JP2015028249A (ja) * | 2013-07-30 | 2015-02-12 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 継ぎ目部材及び補強部材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3034455B2 (ja) | 2000-04-17 |
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