JP3325530B2 - レール用継ぎ目板 - Google Patents

レール用継ぎ目板

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JP3325530B2
JP3325530B2 JP02900599A JP2900599A JP3325530B2 JP 3325530 B2 JP3325530 B2 JP 3325530B2 JP 02900599 A JP02900599 A JP 02900599A JP 2900599 A JP2900599 A JP 2900599A JP 3325530 B2 JP3325530 B2 JP 3325530B2
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JP
Japan
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roving
rail
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thermosetting resin
plate
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知広 中村
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道等の分野にお
いて、隣接するレールとレールとの接続に用いられる、
レール用継ぎ目板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄道用のレールとレールとの接
続箇所には、両レールの端部における側面部と側面部に
跨がって配設された継ぎ目板と呼ばれる部材が、ボルト
により締結される共に、両レールをボルトを介して固定
・接続していた。かかるレール接続箇所はレールの最も
弱い部分であって、列車等の通過により繰り返しの衝撃
・振動等の機械的応力が加わるために、この部分のレー
ルの補強材として用いられる継ぎ目板としては、従来よ
り鋼鉄製のものが常用されていた。
【0003】一方、信号機や踏切警報機に設置箇所に使
用されるレールは、ある区間毎に区切って電気回路を形
成する必要があり、回路相互間の絶縁のため、絶縁材を
部分的に使用した絶縁継ぎ目板が使用されている。絶縁
継ぎ目板としては、鋼鉄製の継ぎ目板と絶縁プレートや
絶縁チューブ等の絶縁部材を併用したものが最も多く使
用されている。
【0004】しかし、鋼鉄製の継ぎ目板は重く、レール
に取り付ける際の作業性が悪く、又、絶縁継ぎ目板とし
て使用する場合には、絶縁部材を併用する必要があるの
で、施工の際に現場での工数が多くかかることになり、
作業性が更に悪くなる。
【0005】そこで、継ぎ目板全体を繊維強化熱硬化性
樹脂(FRP)で形成し、軽量で作業性がよく、かつ絶
縁部材を併用することなく絶縁性を確保できる継ぎ目板
が提案されている(特開昭50─47302号公報
等)。
【0006】このようなFRP製の継ぎ目板は、例え
ば、ガラスロービングで補強された熱硬化性樹脂により
形成された内層の表面に表皮層が積層されている。表皮
層を形成する基材としては、例えば、コンティニアスス
トランドマットの下にロービングクロスを積層して用い
ていた。コンティニアスストランドマットとは、連続し
たガラスストランドを渦状に積み重ね、熱硬化性樹脂に
よる結合剤によりマット状にしたものである。ロービン
グクロスとは、ガラスロービングを、平織り、綾織り等
の織り方でマット状に製織した基材である。
【0007】しかしながら、FRP製の継ぎ目板を引抜
き成形法にて製造する際に、表皮層の基材に大きな摩擦
力が作用する。図5に示すように、例えば、平織りのガ
ラスロービングクロスaは、引抜き方向のロービングが
大きく蛇行しているため、図6に示すように、引抜き方
向の摩擦力(図中矢印Fにて示す)により伸びが発生す
る。平織りのガラスロービングクロス以外の基材に場合
にも同様の伸びが発生する。
【0008】又、この伸びは、成形型の入口全周にわた
って均一ではなく、部分的に大小があるため、基材は部
分的に伸びることになる。このため、引抜き成形による
長時間連続生産時には、成形型入口手前の位置で基材に
部分的に弛みが発生し、この弛みのために表皮層の積層
位置が安定しないという問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点を解消し、引抜き成形時により製造するこ
とができ、外観、寸法精度及び物性に優れた表皮層を有
するFRP製の継ぎ目板を提供することを目的としてな
されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、間隙を置いて
相対するレールの端部間を、その両側面部に跨がるよう
にして接続するレール用継ぎ目板であって、繊維強化熱
硬化性樹脂製板状体の表面に、ニットロービング基材に
て補強された熱硬化性樹脂からなる表皮層が、そのロー
ビングが長手方向に沿って配列するように積層されてい
るレール用継ぎ目板である。
【0011】本発明において、内層としての繊維強化熱
硬化性樹脂製板状体を形成する強化繊維としては、ロー
ビングが好適に使用される。ロービングとは、フィラメ
ントを数百本束ねることにより形成されたストランドを
多数本集めたものをいう。ロービングを構成する繊維と
しては、例えば、ガラス繊維、アラミド繊維、ビニロン
繊維等が挙げられ、特に安価で強度を有する点で、ガラ
ス繊維、あるいはガラス繊維に他の繊維を混入したもの
が好ましい。本発明において、熱硬化性樹脂としては、
例えば、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ウ
レタン─フェノール樹脂等が挙げられる。
【0012】本発明において、表皮層を形成する基材と
しては、ニットロービング基材が使用される。図4は、
本発明に使用されるニットロービング基材の一例を示す
説明図である。図4に示すように、ニットロービング基
材151とは、縦ロービング151aと、横ロービング
151bを重ね合わせて、その縦ロービング151aと
横ロービング151bを細いポリエステル糸151c等
で編んで基布となしたものである。
【0013】
【作用】本発明のレール用継ぎ目板は、繊維強化熱硬化
性樹脂製板状体の表面に、ニットロービング基材にて補
強された熱硬化性樹脂からなる表皮層が、そのロービン
グが長手方向に沿って配列するように積層されているこ
とにより、引抜き成形時に、基材が成形型の入口で部分
的に伸びて弛みが発生することがないので、表皮層の積
層位置が安定していて、得られる製品の表面の外観や寸
法精度が優れており、又、ニットロービング基材に対す
る熱硬化製樹脂液の含浸速度が速いので、表面部分の硬
度、引張強度、曲げ強度及び剪断強度が優れている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明のレール用継ぎ目
板の一例を説明する断面図である。図1に示すように、
レール用継ぎ目板1は、間隙を置いて相対するレールの
端部間を、その両側面部に跨がるようにして接続する一
対ものからなる。レール用継ぎ目板1は、レールに接す
る側の上側11及び下側12がレールの側面部に滑らか
に沿って当接するとともに、中央部はレールに密接しな
いように形成されている。
【0015】レール用継ぎ目板1は、ロービングにて長
手方向に沿って補強された熱硬化性樹脂から形成された
繊維強化熱硬化性樹脂製板状体14を内層として有して
いる。繊維強化熱硬化性樹脂製板状体14の表面には表
皮層15が積層されている。表皮層15は、図4に示す
ニットロービング基材151にて補強された熱硬化性樹
脂から形成され、その縦ロービング151aが長手方向
に沿って配列するように積層されている。
【0016】このレール用継ぎ目板1は、引抜き成形法
により製造される。即ち、特に図示しないが、ロービン
グに熱硬化性樹脂液を含浸させたもの内層形成材料の周
囲に、ニットロービング基材に熱硬化製樹脂液を含浸さ
せつつ、製品断面形状に対応する断面内形を有する引抜
き成形内を引き抜くよう通過させるようにして、図1に
示すような、繊維強化熱硬化性樹脂製板状体14の表面
に表皮層15が積層されたレール用継ぎ目板1を得る。
【0017】この際、図4に示すように、ニットロービ
ング基材151の縦ロービング151aが引抜き方向に
向いているので、基材が成形型の入口で部分的に伸びて
弛みが発生することがない。尚、図1に示すように、レ
ール用継ぎ目板1には、長手方向に直列するようにボル
ト挿通用の複数の貫通孔13が設けられている。
【0018】次に、図1に示すレール用継ぎ目板1の使
用態様について、図2及び図3を参照して説明する。間
隙21を置いて連なるレール2とレール2の端部23,
23における側面部と側面部に跨がった状態で、レール
のボルト挿通孔13の位置が重なるようにして、レール
2の柱部21の左右よりレールに当てがい、ボルト挿通
孔24及び貫通孔13にボルト3を挿入し、ワッシャ
4,4を介してナット5を螺着して固定する。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施例 内層形成用のロービングとして、ガラスロービング〔旭
ファイバーグラス社製「#4450」(重量4.45g
/m、フィラメント径13μm)を用いた。表皮層形成
用の基材として、ニットロービング基材(エフ・アール
・ピーサービス社製)を用いた。熱硬化性樹脂液として
は、ビニルエステル樹脂(日本ユピカ社製8250H)
を用いた。
【0020】ガラスロービングにビニルエステル樹脂液
を含浸させたもの(ガラスロービングの含有率73重量
%)からなる内層形成材料の周囲に、ニットロービング
基材にビニルエステル樹脂液を含浸させたもの(ニット
ロービング基材の含有率73重量%)からなる表皮層形
成材料を重ねたものを、製品断面形状に対応する断面長
方形の引抜き成形内を引き抜くよう通過させるようにし
て図1に示すようなレール用継ぎ目板を製造した。
【0021】その結果、一日8時間の連続生産を3日行
ったが、表皮層の基材の弛みの発生はなく、表皮層の積
層位置の乱れも認められなかった。そして、得られたレ
ール用継ぎ目板は、外観や寸法精度が優れ、表面部分の
硬度、引張強度、曲げ強度及び剪断強度が優れていた。
【0022】
【発明の効果】本発明のレール用継ぎ目板は、上記のと
おりとされているので、引抜き成形時により製造するこ
とができ、外観、寸法精度及び物性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレール用継ぎ目板の一例を示す一部切
欠き斜視図である。
【図2】図1に示すレール用継ぎ目板の使用態様を説明
する断面図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】本発明に使用するニットロービング基材の一例
を示す平面図である。
【図5】平織りのガラスロービングクロスの一例を示す
説明図であり、(a)はその平面図、(b)はその側面
図である。
【図6】図5に示すガラスロービングクロスに摩擦力が
作用したときの状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 レール用継ぎ目板 2 レール 14 内層 15 表皮層 151 ニットロービング基材 151a 縦ロービング 151b 横ロービング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隙を置いて相対するレールの端部間
    を、その両側面部に跨がるようにして接続するレール用
    継ぎ目板であって、繊維強化熱硬化性樹脂製板状体の表
    面に、ニットロービング基材にて補強された熱硬化性樹
    脂からなる表皮層が、そのロービングが長手方向に沿っ
    て配列するように積層されていることを特徴とするレー
    ル用継ぎ目板。
JP02900599A 1999-02-05 1999-02-05 レール用継ぎ目板 Expired - Lifetime JP3325530B2 (ja)

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