JPH05321202A - レール用継目部材 - Google Patents

レール用継目部材

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JPH05321202A
JPH05321202A JP13231792A JP13231792A JPH05321202A JP H05321202 A JPH05321202 A JP H05321202A JP 13231792 A JP13231792 A JP 13231792A JP 13231792 A JP13231792 A JP 13231792A JP H05321202 A JPH05321202 A JP H05321202A
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fiber
rails
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JP13231792A
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Hajime Naito
一 内藤
Masayasu Shinobu
正廉 信夫
Akihiro Ueda
明弘 上田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充分な強度を有し、軽量でレールに取り付け
る際の作業性が良く、且つ経時による損傷に基づく絶縁
性低下の無い、レール用継目部材を提供する。 【構成】 引抜成形法により、ガラスロービング、ガラ
スクロス及びガラスマットで補強されたビニルエステル
樹脂製継目部材2(繊維体積含有率50%、繊維中に占め
る、継目部材の長手方向に配された直線状長繊維率60
体積%)を得た。この継目部材2、2を、レール1とレ
ール1の端部13、13における側面部と側面部に跨が
った状態(図4、図5)で、レールの柱部11の左右
(図3)よりレールに当てがい、ボルト3にて固定した
ところ、レールへの取り付け作業性が良く、長期的絶縁
性があり、保守点検の工数削減が可能なものであった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄道等の分野におい
て、隣接するレールとレールとの接続に用いられる、レ
ール用継目部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄道用のレールとレールとの接
続個所には、両レールの端部における側面部と側面部に
跨がって配設された「継目板」と呼ばれる部材が、ボル
トにより緊締されると共に、両レールをボルトを介して
固定・接続していた。かかるレール接続個所はレールの
最も弱い部分であって、列車の通過により繰り返しの衝
撃・振動等の機械的応力が加わる為に、この部分のレー
ルの補強材として用いられるレール継目板としては、従
来より鋼鉄製のものが常用されていた。
【0003】しかしながら鋼鉄製継目板は、重い(通
常、1個当たりの重量が20〜30kgである)為に、レ
ールへの取付け作業性に難点があった。
【0004】一方、信号機や踏切警報機の設置個所に使
用されるレールは、ある区間毎に区切って電気回路を形
成する必要があり、従って、レール継目板等にも絶縁特
性が要求される。このように絶縁性を要求される区間に
用いられる継目板は、絶縁性を必要としない普通継目板
と区別されて絶縁継目板と称される。
【0005】この場合、電気良導体である鋼鉄性継目板
を絶縁継目板としてそのままレールに取り付ける事はで
きないので、例えば図6に示す如き絶縁部材を併用し、
このときに用いる鋼鉄性継目板をも絶縁継目板と称して
いた。
【0006】即ち、レール1の側面部に配設された継目
板2’がレール1に接触しないように、両者の間にポリ
アミド樹脂製の絶縁プレート6を介在させ、又、レール
の柱部11に穿設されたボルト挿入孔14に対応する位置に
あけられた、絶縁プレート6及び継目板2’の各々の貫
通孔61、21’に、合成樹脂製絶縁筒7を嵌め込んで、継
目板固定用のボルト3により継目板2’、2’をレール
1に固定すると共に、レールとレールの接続部の間隙に
は、レールの横断面と略同一の横断面を有するフエノー
ル樹脂含浸紙製レール形(図示せず)を介在させること
により、絶縁性を確保していた。
【0007】尚、図6において、71は絶縁筒7の頭部に
延設された鍔、4はワッシャ、5はナットである。
【0008】ところが、絶縁プレート6及び絶縁筒7、
特に絶縁プレート6は、列車の通過による繰り返しの衝
撃・振動等や、気温の変化によるレールの熱伸縮に起因
して、経時により摩滅・破損する場合があり、従って絶
縁性が低下する虞れがあった。
【0009】このように従来の継目板、特に絶縁継目板
は、重い上に絶縁プレートや絶縁筒等、多くの部材を必
要とする為、レールに取り付ける際の作業性が悪く、ま
た、長期的絶縁性が不足していた。
【0010】そこで、機械的応力への耐久性という継目
板の基本的特性を保持しつつ、絶縁性の向上及び軽量化
を計るべく、レールの側面部に接触する部分を特殊な形
状に形成した合成樹脂製継目板が提案されている(特公
昭60−9602号公報)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記継目板
は、合成樹脂に鋼材を埋設して強度を保持したものであ
るので、軽量化が不充分で、従ってレールへの取り付け
作業性が充分とは言えないものであった。
【0012】この発明は、上記従来技術の問題点を解消
し、充分な強度を有すると共に軽量でレールに取り付け
る際の作業性が良く、且つ経時による損傷に基づく絶縁
性低下の無い、レール用継目部材を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明のレール用継目
部材は、間隙を置いて連なるレールとレールの、端部の
両側面部に跨がって配設される継目部材であって、継目
部材の長手方向に配された直線状長繊維を含む非導電性
補強繊維により補強された熱硬化性樹脂により形成さ
れ、非導電性補強繊維の体積含有率が20〜70%であ
ることを特徴とする。
【0014】この発明に用いられる非導電性補強繊維と
しては、ガラス繊維、アラミド(全芳香族ポリアミド)
繊維、ビニロン繊維等が挙げられ、特に、安価で且つ強
度を有する点でガラス繊維が好ましい。
【0015】使用される繊維の形態としては、ロービン
グが最も一般的であるが、平織、朱子織等に織り上げた
クロスや、バインダーにより不織布状にした、チョップ
ドストランドマット、サーフェイスマット、コンティニ
ュアスマット(スワールマット)等のマットが挙げら
れ、特に限定されない。但し、後に詳述するように、直
線状長繊維が熱硬化性樹脂中に含有されていることを必
要とする。
【0016】この発明に用いられる熱硬化性樹脂とは、
熱または触媒の作用を受けて硬化反応を起こし、不溶不
融性となる樹脂を指し、その例としては、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、ウレタン樹脂、ウレタン−フェノール樹脂
等が挙げられる。これらの樹脂には特に、繰り返し加わ
る衝撃・振動等に対して耐久性が要求される。この点か
ら、曲げ強度、伸張率、衝撃強度が高く、且つ成形性が
良好なビニルエステル樹脂が好ましく用いられる。
【0017】ビニルエステル樹脂の代表例としては、エ
ポキシ樹脂と重合性不飽和カルボン酸との反応生成物
を、スチレン、ジアリルフタレート等の重合性不飽和単
量体に溶解したものが挙げられる。エポキシ樹脂に反応
させる重合性不飽和カルボン酸として、アクリル酸、メ
タクリル酸等のモノカルボン酸が多用されるが、これら
は単独で反応させてもよく、フマル酸、マレイン酸等の
多塩基酸やカルボン酸無水物と併用して反応させてもよ
い。このとき用いられるエポキシ樹脂の具体例として
は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂等
が挙げられる。
【0018】上記エポキシ樹脂と重合性不飽和カルボン
酸との反応生成物は、エポキシ基の開環反応により生成
した2級水酸基と、末端の(メタ)アクリロイル基と
を、同一分子中に有するオリゴアクリレートであると考
えられる。
【0019】レール用継目部材に要求される特性には種
々のものがあり、使用環境も雑多であるので、強度の下
限値等は一概に決められないが、例えば、長手方向の曲
げ強度は20kg/mm2以上であることが一応の目安である
と推察される。
【0020】また、この発明の継目部材は、上記熱硬化
性樹脂の発泡体が繊維で補強された構成材料を部分的に
有していても良いが、この場合は、所定の強度を維持す
るために、繊維で補強された熱硬化性樹脂発泡体からな
る芯材の表面が、繊維で補強された熱硬化性樹脂製表皮
層で被覆された構造でなくてはならない。この場合、芯
材の厚さは特に限定されないが、表皮層の厚さは2〜1
0mmが好ましく、この構造体中の表皮層の割合は一般
に14〜60体積%とされる。
【0021】この発明の継目部材に含有される非導電性
補強繊維の体積含有率は、20〜70%、好ましくは4
5〜60%とされる。その理由は、20%未満では要求
される強度を発現することが困難であり、70%を超え
ると繊維同士を結着固定する熱硬化性樹脂が相対的に少
なくなり、やはり要求される強度の発現が不充分となる
からである。
【0022】継目部材の形状は例えば図1〜び図3にお
ける2の如く、一般に、レール1に接する側の上部21
及び下部22がレールの側面部に滑らかに沿って当接す
ると共に、中央部はレールに密接しないように形成され
るが、かかる形状に限定されるものではない。また、継
目部材2の寸法は例えば、図1における長さLが約40
0〜1000mm、高さHが約100mm、厚さTが約40
mmとされるが、このような平型に限定されるものではな
い。23は、継目部材2をボルト3でレール1に固定す
るための貫通孔であり、孔径、間隔、孔数はレール設計
によるが、孔数は4〜6個が一般的である。
【0023】継目部材2のレール1への取付け固定は、
ボルトを用いることを基本としているが、確実に固定さ
れるならば他の方法により固定しても構わない。レール
1へ取付ける場合、図3〜図5に示す如く、従来の絶縁
プレートや絶縁筒は必ずしも用いる必要はない。
【0024】即ち、継目部材2、2を、間隙12を置い
て連なるレール1とレール1の端部13、13における
側面部と側面部に跨がった状態(図4、図5参照)で、
レールのボルト挿入孔14と継目部材の貫通孔23の位
置が重なるようにして、レールの柱部11の左右(図3
参照)よりレールに当てがい、ボルト挿入孔14及び貫
通孔23にボルト3を挿入し、ワッシャ4、4を介して
ナット5を螺着して固定するのである。
【0025】絶縁性を要求される場合(従来の絶縁継目
板としての用途)は、レールとレールとの間隙12に、
従来から使用されている断面がレールと略同一の、例え
ばフエノール樹脂含浸紙等の絶縁性レール形8を介在さ
せ、隣接するレール同士の直接的導通を防ぐのがよい。
【0026】この発明の継目部材は、列車の通過によ
る、図3における矢印方向への繰り返し荷重が加わる
為、かかる状況に対応した高い曲げ強度等を必要とす
る。この継目部材はこの為に「継目部材の長手方向に配
された直線状長繊維」が必須材料として用いられるので
あり、直線状とは、例えば、ガラスロービングやガラス
クロスの程度の直線性を備えていればよく、スワールマ
ットの如く渦巻き状・曲線状に形成された繊維はこの発
明における直線状繊維には該当しない。
【0027】また、長繊維とは一般に、繊維強化樹脂に
多用される長さ30mm以上の繊維を言うが、この発明に
おいては特に、200mm以上(図1の長さLの略2分の
1以上)の繊維が好ましく、更に好ましくは、継目部材
の略端から端まで連続した繊維、即ち図1の長さLに略
相当した長さの繊維が用いられる。
【0028】これら直線状長繊維は、その強度を発現さ
せる関係上、通常、継目部材の長手方向に沿って配列・
分散されて用いられ、継目部材の長手方向に配された直
線状長繊維が全補強繊維中に占める割合は50〜85体
積%であるのが好ましい。また、繊維の配された方向を
問わない場合、直線状長繊維が全補強繊維中に占める割
合は一般に30〜90体積%、好ましくは50〜90体
積%とされる。
【0029】クロスは一般に、継目部材の長手方向に沿
う部分と短手方向に沿う部分とを有するが、このような
材料構成により、ボルト貫通孔への応力集中を分散させ
たりボルト・ナットによる面圧への耐久性を発現したり
する。マットは、この様な機能を有すると共に、繊維が
バインダーによって結着されて形成されているので、熱
硬化性樹脂を供給して硬化させた場合に表面平滑性を確
保しやすい。
【0030】この継目部材の製造方法としては、引抜成
形法、プレス成形法、繊維強化樹脂反応射出成形法(R
−RIM成形法)、フイラメントワインディング(F
W)成形法の様な、従来公知の繊維補強プラスチックの
成形方法が採用され得る。この内でも生産性・積層性に
優れた、引抜成形法が最も好ましい。この方法は長さ方
向の強度が高い長尺体の製造に好適に採用されるもの
で、例えば、熱硬化性樹脂を含浸させた補強繊維を引き
揃えて、継目部材の断面形状に適合した内面形状を有す
る金型の中に連続的に移送しつつ加熱硬化させながら引
き抜いて、所定寸法に切断した後、必要によりボルト貫
通孔を穿設する方法である。この発明のレール用継目部
材は、従来の絶縁継目板の用途に好適に用いられるが、
勿論、普通継目板として用いることも可能である。
【0031】
【作用】この発明のレール用継目部材は、非導電性補強
繊維により補強された熱硬化性樹脂からなるので、従来
の鋼鉄製継目板に比して格段に軽量になされている為、
レールへの取付け作業性が非常に良好であり、また、材
料自体が電気絶縁体からなるものであるので、絶縁継目
板の用途に好適に用いる事が出来、しかも絶縁プレート
等を併用しなければならなかった従来の鋼鉄製継目板に
比して、経時による損傷に基づく絶縁性低下が無い。ま
た、非導電性補強繊維の体積含有率が20〜70%であ
り、且つ継目部材の長手方向に配された直線状長繊維を
含んでいるので、レール用継目部材として充分な強度を
有している。
【0032】
【実施例】実施例1 以下に示す原材料を用い、図1に示すような、高さHが
100mm、厚さTが40mm、長さLが560mmの形状の
レール用継目部材2を引抜成形法にて製造し、長手方向
の4個所にボルト用貫通孔23(径22mm)を設けた
(比重は1.85であった)。即ち、硬化剤が混合された液
状熱硬化性樹脂に非導電性補強繊維(ガラスロービン
グ、ガラスクロス及びガラスマット)を浸漬し、この補
強繊維を、図1の継目部材2(を左に90°反転させ横
に寝かせた状態)の断面形状に適合した内面形状を備え
た図示しない金型(長さ1m)に導きつつ加熱し(金型
温度160℃)、成形速度20cm/分で金型の長手方向
に引抜いて硬化させた。
【0033】用いた原材料の詳細は以下の通りである。 補強繊維:旭ファイバーグラス社製ガラスロービング#4450 (重量4.45g/m、フイラメント径13μm) 旭ファイバーグラス社製ガラスクロス#600 (重量600 g/m2 、フイラメント径13μm) 旭ファイバーグラス社製コンティニュアスストランドマット#450 (重量450 g/m2 、フイラメント径13μm) 樹 脂 :ビニルエステル樹脂(日本ユピカ社製8250H)……100重量部 硬化剤 :過酸化物(t-ブチルパーオキシベンゾエート)………… 1.3 重量部 増量剤 :炭酸カルシウム ………… 10重量部 離型剤 :燐酸系離型剤 ………… 1重量部
【0034】尚補強繊維は、マット、クロス、ロービン
グを、多数この順に積み重ねる如く配設しつつ、上記の
樹脂を供給して加熱硬化させたが、最上層及び最下層は
マットとなるように補強繊維を配設した。この構成は、
継目部材全体に対して、全繊維体積含有率が50%であ
り、繊維中の直線状長繊維率が75体積%(ロービング
45体積%及びクロス30体積%)、繊維中に占める、
継目部材の長手方向に配された直線状長繊維率は60体
積%となるものであった。
【0035】この継目部材の重量、電気伝導性、曲げ強
度等を測定したところ、その結果は表1に示す通りであ
った 曲げ強度はJISK7055に準拠して測定した。電気
伝導性は、JISK6911に準拠して体積固有抵抗を
測定して、判断した。これらを上記繊維の割合と共に表
1に示した。尚、表1には、繊維中に占める、継目部材
の長手方向に配された直線状長繊維率を、単に長手方向
長繊維率と記載した。
【0036】実施例2 図2に示すように、長繊維で補強した発泡ポリウレタン
製芯材24(積水化学工業社製、ネオランバ−FFU、
長手方向に配された直線状長繊維により補強)と、繊維
強化ビニルエステル樹脂製表皮層25からなり、断面形
状寸法が実施例1と同じ構造体を得た。実施例1と同じ
金型(図示せず)の断面中央部に、芯材を連続的に移送
する一方、実施例1と同じマット、クロス、ロービング
に実施例1と同種の熱硬化性樹脂を含浸した補強繊維
を、芯材が金型に入る前からその外周面に導き、そのま
ま引抜成形型に送り込んで加熱硬化し、引取機により引
き取って上記構造体を得た。表皮層25の厚みは7mmで
あり、芯材24と表皮層25の体積比は、前者56に対
し後者は44程度であった。
【0037】ここで、表皮層25は、繊維体積含有率が
50%となるように調整した。継目部材中の全繊維含有
率は39体積%、繊維中の直線状長繊維率は86体積%
と算出された。更に繊維中の直線状長繊維率の内訳は、
ロービング66体積%及びクロス20体積%であり、繊
維中に占める、継目部材の長手方向に配された直線状長
繊維率は76体積%であった。また、重量、電気伝導性
は表1に示す通りであった。比較例 実施例1と同形状で材質が鋼材(構造用炭素鋼,S35
C)のものについて、電気伝導性や曲げ強度を測定し
た。その結果は表1に示す通りであった。
【表1】
【0038】以上のように、実施例1、2のレール用継
目部材は比較例の鋼材製継目板と比較して、強度面にお
いて同等以上であり、尚且つ格段に軽量であることが明
らかである。これらについて実際にレールへの取付け作
業を行ったところ、比較例のものは3人必要であったが
実施例1、2のものは同時間内で2人で施工ができた。
更に、軽量で部品点数が少なくて済む(従来のプレート
や筒を必要としない)為、従来は困難であったか、もし
くは二夜必要とした夜間作業が一夜で可能となった。
【0039】
【発明の効果】この発明のレール用継目部材は、従来の
鋼材製継目板と比較して、充分な強度を保持する一方格
段に軽量であるので、レールに取り付ける際の作業性が
良く、所謂、普通継目板として好適に用いられる。更
に、絶縁継目板として用いる場合には、従来の鋼材製継
目板と比較して、充分な強度を保持する一方格段に軽量
であり、しかも材料自体が電気絶縁体からなるものであ
るので、従来の絶縁プレート等を併用する必要がない
為、レールに取り付ける際の作業性が非常に良く、ま
た、経時による損傷に基づく絶縁性低下が無いので長期
的絶縁性があり、保守点検の工数が削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の継目部材の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】この発明の他の実施例を示す断面斜視図であ
る。
【図3】図1の継目部材をレールに取り付けた状態を示
す縦断面図である。
【図4】図1の継目部材をレールに取り付けた状態を示
す側面図である。
【図5】図1の継目部材をレールに取り付けた状態を示
す横断面図である。
【図6】従来の継目板をレールに取り付けた状態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 レール 11 レールの柱部 12 間隙 13 端部 14 ボルト挿入孔 2 継目部材 21 継目部材のレールに面する側の上部 22 継目部材のレールに面する側の下部 23 貫通孔 24 芯材 25 表皮層 2’ 継目板 21’貫通孔 3 ボルト 4 ワッシャ 5 ナット 6 絶縁プレート 63 貫通孔 7 絶縁筒 71 鍔 8 レール形

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間隙を置いて連なるレールとレールの、端
    部の両側面部に跨がって配設される継目部材であって、
    継目部材の長手方向に配された直線状長繊維を含む非導
    電性補強繊維により補強された熱硬化性樹脂により形成
    され、非導電性補強繊維の体積含有率が20〜70%で
    あることを特徴とするレール用継目部材。
JP13231792A 1992-05-25 1992-05-25 レール用継目部材 Pending JPH05321202A (ja)

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