JP2000226802A - レール用継ぎ目板 - Google Patents

レール用継ぎ目板

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JP2000226802A
JP2000226802A JP11029006A JP2900699A JP2000226802A JP 2000226802 A JP2000226802 A JP 2000226802A JP 11029006 A JP11029006 A JP 11029006A JP 2900699 A JP2900699 A JP 2900699A JP 2000226802 A JP2000226802 A JP 2000226802A
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JP
Japan
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roving
longitudinal direction
joint plate
rails
bulky
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Pending
Application number
JP11029006A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Nakamura
知広 中村
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】引抜き成形時に長手方向の芯部分に大きなクラ
ックの発生がなく、長手方向及び長手方向に直交する方
向の強度に優れたFRP製のレール用継ぎ目板を提供す
る。 【解決手段】間隙を置いて相対するレールの端部間を、
その両側面部に跨がるようにして接続するレール用継ぎ
目板であって、バルキーロービングを含むロービングに
て長手方向に沿って補強された熱硬化性樹脂にて形成さ
れ、全ロービング中の前記バルキーロービングの含有率
が10〜25重量%であるレール用継ぎ目板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道等の分野にお
いて、隣接するレールとレールとの接続に用いられる、
レール用継ぎ目板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄道用のレールとレールとの接
続箇所には、両レールの端部における側面部と側面部に
跨がって配設された継ぎ目板と呼ばれる部材が、ボルト
により締結される共に、両レールをボルトを介して固定
・接続していた。かかるレール接続箇所はレールの最も
弱い部分であって、列車等の通過により繰り返しの衝撃
・振動等の機械的応力が加わるために、この部分のレー
ルの補強材として用いられる継ぎ目板としては、従来よ
り鋼鉄製のものが常用されていた。
【0003】一方、信号機や踏切警報機に設置箇所に使
用されるレールは、ある区間毎に区切って電気回路を形
成する必要があり、回路相互間の絶縁のため、絶縁材を
部分的に使用した絶縁継ぎ目板が使用されている。絶縁
継ぎ目板としては、鋼鉄製の継ぎ目と絶縁プレートや絶
縁チューブ等の絶縁部材を併用したものが最も多く使用
されている。
【0004】しかし、鋼鉄製の継ぎ目板は重く、レール
に取り付ける際の作業性が悪く、又、絶縁継ぎ目板とし
て使用する場合には、絶縁部材を併用する必要があるの
で、施工の際に現場での工数が多くかかることになり、
作業性が更に悪くなる。
【0005】そこで、継ぎ目板全体を繊維強化熱硬化性
樹脂(FRP)で形成し、軽量で作業性がよく、かつ絶
縁部材を併用することなく絶縁性を確保できる継ぎ目板
が提案されている(特開昭50─47302号公報
等)。
【0006】このようなFRP製の継ぎ目板は、例え
ば、ガラスロービング、ガラスクロス及びガラスマット
で補強された熱硬化性樹脂により形成されているが、そ
の長手方向に沿う芯部分はガラスロービングにより補強
されているだけである。従って、このようなFRP製の
継ぎ目板を引抜き成形法により製造する場合、その大き
な肉厚と、熱硬化性樹脂の硬化収縮に起因する大きなク
ラックが、ガラスロービングのみにより補強されている
長手方向の芯部分に発生し易いという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解消し、引抜き成形時に長手方向の芯
部分に大きなクラックの発生がなく、長手方向及び長手
方向に直交する方向の強度に優れたFRP製のレール用
継ぎ目板を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、間隙を置いて
相対するレールの端部間を、その両側面部に跨がるよう
にして接続するレール用継ぎ目板であって、バルキーロ
ービングを含むロービングにて長手方向に沿って補強さ
れた熱硬化性樹脂にて形成され、全ロービング中の前記
バルキーロービングの含有率が10〜25重量%である
レール用継ぎ目板である。
【0009】本発明において、ロービングとは、フィラ
メントを数百本束ねることにより形成されたストランド
を多数本集めたものをいう。ロービングを構成する繊維
としては、例えば、ガラス繊維、アラミド繊維、ビニロ
ン繊維等が挙げられ、特に安価で強度を有する点で、ガ
ラス繊維、あるいはガラス繊維に他の繊維を混入したも
のが好ましい。
【0010】本発明において、図5に示すように、バル
キーロービング1a1 とは、繊維が長手方向に直線状に
引き揃えられた状態にて束ねられただけの、図4に示す
ような直線配向状のロービング1a2 を、空気圧を負荷
すること等により、その一部の繊維をランダムに配向す
るようにかさ高に加工したものである。
【0011】ロービング1A中のバルキーロービング1
1 の含有率が10〜25重量%である必要がある。全
ロービング1A中の含有率が10重量%未満であると、
直線配向状のロービングとの交差が少なくなるので、引
抜き成形時に長手方向の芯部分に直線配向状のロービン
グに沿って大きなクラックが発生してしまい、25重量
%を超えると、直線配向状のロービングが少なくなるの
で、長手方向の強度が不十分となり、レール用継ぎ目板
としての強度不足となる。
【0012】本発明において、熱硬化性樹脂としては、
例えば、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ウ
レタン─フェノール樹脂等が挙げられる。
【0013】本発明のレール用継ぎ目板を形成するロー
ビングと熱硬化性樹脂の含有率は、ロービング72〜7
5重量%、熱硬化性樹脂25〜28重量%が好ましい。
ロービングの含有率が72重量%未満で、熱硬化性樹脂
の含有率が28重量%を超えると、ロービングによる補
強硬化が小さくなり易く、ロービングの含有率が75重
量%を超え、熱硬化性樹脂の含有率が25重量%より少
ないと、熱硬化性樹脂がロービング間を接着するバンダ
ーが少なくなるので、製品の強度が低下し易い。
【0014】ロービングは、その60〜70重量%が長
手方向に沿って配列されているのが好ましい。長手方向
の配向が70重量%を超えると、直線配向状のロービン
グとの交差が少なくなるので、引抜き成形時に長手方向
の芯部分に直線配向状のロービングに沿って大きなクラ
ックが発生し易く、60重量%より少ないと、直線配向
状のロービングが少なくなるので、長手方向の強度が不
十分となり易い。
【0015】
【作用】本発明のレール用継ぎ目板は、バルキーロービ
ングを含むロービングにて長手方向に沿って補強された
熱硬化性樹脂にて形成され、全ロービング中の前記バル
キーロービングの含有率が10〜25重量%であること
により、バルキーロービングのランダム方向に向いた繊
維が、直線配向状のロービング間に入り込み、ロービン
グ同士の交差が発生して、その状態にて熱硬化性樹脂中
に固定されるので、その肉厚が大きくても、熱硬化性樹
脂の硬化収縮に起因する大きなクラックが長手方向の芯
部分に発生することがなく、長手方向の圧縮強度、剪断
強度、曲げ強度、及び長手方向に直交する方向の圧縮強
度、剪断強度等の強度に優れている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明のレール用継ぎ目
板の一例を説明する断面図である。図1に示すように、
レール用継ぎ目板1は、間隙を置いて相対するレールの
端部間を、その両側面部に跨がるようにして接続する一
対ものからなる。レール用継ぎ目板1は、レールに接す
る側の上側11及び下側12がレールの側面部に滑らか
に沿って当接するとともに、中央部はレールに密接しな
いように形成されている。
【0017】レール用継ぎ目板1は、芯部分にバルキー
ロービング1a1 と直線配列状のロービング1a2 を含
むロービング1Aにて長手方向に沿って補強された熱硬
化性樹脂1Bにて形成されている。尚、適宜、表面に表
皮層が形成されているのが好ましい。芯部分を補強する
バルキーロービング1a1 の全ロービング1A中の含有
率は10〜25重量%とされている。
【0018】このレール用継ぎ目板1は、引抜き成形法
により製造される。即ち、特に図示しないが、バルキー
ロービングを芯部分に含有するロービングに熱硬化性樹
脂液を含浸させたものを、製品断面形状に対応する断面
内形を有する引抜き成形内を引き抜くよう通過させるよ
うにして製造される。
【0019】この際、バルキーロービングのランダム方
向に向いた繊維が、直線配向状のロービング間に入り込
み、ロービング同士の交差が発生して、その状態にて熱
硬化性樹脂中に固定されるので、その肉厚が大きくて
も、熱硬化性樹脂の硬化収縮に起因する大きなクラック
が長手方向の芯部分に発生することがない。図1に示す
ように、レール用継ぎ目板1には、長手方向に直列する
ようにボルト挿通用の複数の貫通孔13が設けられてい
る。
【0020】次に、図1に示すレール用継ぎ目板1の使
用態様について、図2及び図3を参照して説明する。間
隙21を置いて連なるレール2とレール2の端部23,
23における側面部と側面部に跨がった状態で、レール
のボルト挿通孔13の位置が重なるようにして、レール
2の柱部21の左右よりレールに当てがい、ボルト挿通
孔24及び貫通孔13にボルト3を挿入し、ワッシャ
4,4を介してナット5を螺着して固定する。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施例 直線配向状のロービングとして、ガラスロービング〔旭
ファイバーグラス社製「#4450」(重量4.45g
/m、フィラメント径13μm)を用いた。バルキーロ
ービングとして、バルキーガラスロービング(エフ・ア
ール・ピーサービス社製「ファーモロークヤーン」)を
用いた。熱硬化性樹脂液としては、ビニルエステル樹脂
(日本ユピカ社製8250H)を用いた。
【0022】バルキーガラスロービングを芯部分に含有
するガラスロービングにビニルエステル樹脂液を含浸さ
せたもの(全ガラスロービングの含有率73重量%、全
ガラスロービング中のバルキーガラスロービングの含有
率20重量%)を、製品断面形状に対応する断面長方形
の引抜き成形内を引き抜くよう通過させるようにして図
1に示すようなレール用継ぎ目板を製造した。
【0023】その結果、長手方向の芯部分には長さ5m
m以上の大きなクラックの発生がないレール用継ぎ目板
を得た。このレール用継ぎ目板について、長手方向の圧
縮強度、剪断強度、曲げ強度、長手方向に直交する方向
の圧縮強度、剪断強度を測定したところ、バルキーガラ
スロービングを用いることなく、全量を直線配列状のガ
ラスロービングとしたこと以外は、実施例と同様にして
製造したレール用継ぎ目板よりも、10%前後向上して
いた。
【0024】
【発明の効果】本発明のレール用継ぎ目板は、上記のと
おりとされているので、引抜き成形時に長手方向の芯部
分に大きなクラックの発生がなく、長手方向及び長手方
向に直交する方向の強度に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレール用継ぎ目板の一例を示す一部切
欠き斜視図である。
【図2】図1に示すレール用継ぎ目板の使用態様を説明
する断面図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】直線配向状のロービングを示す正面図である。
【図5】本発明に使用されるバルキーロービングの一例
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 レール用継ぎ目板 2 レール 1A ロービング 1a1 バルキーロービング 1a2 直線配向状のロービング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隙を置いて相対するレールの端部間
    を、その両側面部に跨がるようにして接続するレール用
    継ぎ目板であって、バルキーロービングを含むロービン
    グにて長手方向に沿って補強された熱硬化性樹脂にて形
    成され、全ロービング中の前記バルキーロービングの含
    有率が10〜25重量%であることを特徴とするレール
    用継ぎ目板。
JP11029006A 1999-02-05 1999-02-05 レール用継ぎ目板 Pending JP2000226802A (ja)

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