JP5851171B2 - 鉄道用レールの連結構造 - Google Patents
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Description
しかし、交換限度まで磨耗していないレールでも、頭部が、新しいレールに比べ磨耗しているため、新しいレールとは、レールの上下方向の寸法(底部下面(以下、「レール底面」と記す)から頭部上面(以下、「レール頭頂面」と記す)までの寸法が異なる。
このようなレールの上下方向の寸法が異なるレールをJIS E 1102のレール用継目板(以下、「普通継目板」と記す)で接続すると、レール頭頂面に段差ができて、車輪から伝わる継目の衝撃が増加する要因となる。
また、上記第1レール1a用の枕木7と第2レール1b用の枕木7の上面高さを変える以外に、第1レール1aと第2レール1bとの継目部の下に継目高さ調整板を敷いてレール高さを揃えるようにレールを下方から支持する方法も提案されている(特許文献1)。
すなわち、上記のように、枕木7の高さ調整や、継目高さ調整板を用いることによって列車が通過する際、継目板200に大きな剪断荷重がかからないようにしているが、従来の異形継目板の場合、レール1a,1bの継目に臨む部分で長手方向に断面形状が変化して
段差が生じるため、普通継目板のような長手方向に段差がなく同一断面形状を有するものに比べ、この段差部分に局部応力の増大が著しく発生する。したがって、異形継目板200の場合、段差部分での疲労破壊が著しく、普通継目板に比べて寿命が短くなるという欠点を有している。
なお、図7,8中、23はボルト挿通孔、4は締結ボルトである。
また、本発明の連結構造に用いられる継目板としては、特に限定されず、新たに製作しても構わないが、例えば、従来の普通継目板を用いても構わないし、普通継目板の一部切削したものあるいは切削後、切削部の耐候性や強度を高めるための表面加工を施したものでも構わない。
また、かかる繊維強化樹脂製の継目板は、例えば、繊維強化熱硬化性樹脂引き抜き成形品を切断するとともに、ボルト挿通孔を穿設する工程を経て得ることができる。
上記スペーサーの材質としては、本発明の目的を達成することができれば、特に限定されず、金属でも樹脂でも構わない。
スペーサーとして使用できる金属としては、鋼鉄や、応力により形状が追従しやすい銅やアルミニウムなどが挙げられる。
スペーサーとして使用できる樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリアミド樹脂(ナイロン)、ABS樹脂、合成ゴムなどが挙げられ、耐久性を向上させるために、これら樹脂にアラミド繊維、カーボン繊維などの補強繊維を配合させたもの或いはこれら繊維単体でも構わない。又、継目板にFRPをハンドレイアップして肉盛りにするような形態を取っても構わない。
しかも、この隙間にスペーサーを設けて継目板を締め付けることで、継目板とスペーサーが一体となるとともに、継目板自身は長手方向での形状変化を有していないため、従来の異形継目板のような、車両通行時での局部応力の発生が起きにくい。
図1〜図3は、本発明の連結構造の第1の実施の形態をあらわしている。
すなわち、第2レール1bの上下方向の寸法H1は、第1レール1aの上下方向の寸法H2より2mm低くなっている。
また、継目板2aは、図4に示すように、上下方向に長軸を有する4つ(図4では2つしかあらわれていない)のボルト挿通孔23が第1レール1a及び第2レール1bと同じピッッチで設けられている。
ボルト挿通孔23の短軸方向(水平方向)の寸法は、締結ボルト4の胴部外径とほぼ同じか少し大きくなっている。
スペーサー本体部33は、継目板2aと、第1レール1aのレール底部14との間で挟み込まれるようになっている。
ボルト挿通孔34aは、継目板2aのボルト挿通孔23とほぼ同じ長孔形状をしている。
スペーサー本体部31は、継目板2aと、第2レール1bのレール頭部11との間で挟み込まれるようになっている。
ボルト挿通孔32aは、継目板2aのボルト挿通孔23とほぼ同じ長孔形状をしている。
2つの継目板2aは、以下のように、第1スペーサー3b及び第2スペーサー3aを、第1レール1aと第2レール1bとの間に介在させた状態になっている。
すなわち、第1スペーサー3bは、スペーサー本体部33が第1レール1aのレール頭部12と継目板2aの下端部との間で挟み込まれ、位置決め部34がそのボルト挿通孔34aを継目板2aのボルト挿通孔23とほぼ一致する位置になるように、第1レール1aのレール腹部13との間に配置されている。
締結ボルト4は、ボルト挿通孔23、ボルト挿通孔32a(または34a)、ボルト挿通孔13a、ボルト挿通孔32a(または34a)、ボルト挿通孔23の順で一方の継目板2aから他方の継目板2aに向かって挿通し、他方の継目板2aから突出したボルト先端部にワッシャ5,5を介してナット6,6を捻じ込まれている。
すなわち、この状態で、第2スペーサー3aのスペーサー本体部31が継目板2aの上端縁とレール頭部11との間で挟み込まれ、第1スペーサー3bのスペーサー本体部33が継目板2aの下端縁とレール底部14との間で挟み込まれ、第1レール1aの頭頂面12aと第2レール1bの頭頂面11aがほぼ同一平面内に収まるように固定されている。
継目板2aのボルト挿通孔23が上下方向に長軸を有する長孔になっているので、レール腹部13のボルト挿通孔13aと容易に一致させることができるとともに、継目板2aの上下方向の取り付け位置の微調整を容易に行うことができる。
また、継目板2a、第1スペーサー3b及び第2スペーサー3aが、樹脂材料で形成されていて、絶縁性を備えているので、第1レール1aと第2レール1bとの間に電気的絶縁が必要な場合においても、絶縁材を第1レール1aと第2レール1bとの間に介在させる必要がない。
図5及び図6に示すように、この連結構造Bは、以下に詳述する部分以外は、上記連結構造Aと同様になっている。したがって、上記連結構造Aと共通する部分は同じ符号を付している。
上記の実施の形態では、新しい第1レールと、同一規格の磨耗した第2レールとを連結するようにしていたが、レールの上下方向の寸法が異なり規格の異なるレール(例えば、50Kレールと37Kレール)を連結することができる。
上記の実施の形態では、継目板を既製の継目板の下端を切削加工するようにしていたが、普通継目板をそのまま用いるようにしても構わない。
1a 第1レール
1b 第2レール
11 第2レール1bのレール頭部
11a 第2レール1bの頭頂面
12 第1レール1aのレール頭部
12a 第1レール1aの頭頂面
13 レール腹部
13a ボルト挿通孔
14 レール底部
2a,2b 継目板
23 継目板のボルト挿通孔
3a 第2スペーサー
3b 第1スペーサー
3c 上部スペーサー
3d 下部スペーサー
31 第2スペーサー3aのスペーサー本体部
32 第2スペーサー3aの位置決め部
32a ボルト挿通孔
33 第1スペーサー3bのスペーサー本体部
34 第1スペーサー3bの位置決め部
34a ボルト挿通孔
4 締結ボルト
6 ナット
H1 第2レール1bの上下方向の寸法
H2 第1レール1aの上下方向の寸法
Claims (7)
- 第1のレールと、レール頭頂部の摩耗によって前記第1のレールより上下方向の寸法の短くなった第2のレールを、両レールの長手方向の端面同士を対面させ、かつ、レールの頭頂面同士がほぼ同一平面内に収まるように、継目板および前記両レールの腹部に設けられたボルト挿通孔を貫通させた締結ボルトと、この締結ボルトに螺合させたナットとによって連結された鉄道用レールの連結構造であって、
前記継目板は、上端縁と下端縁とが長手方向にそれぞれ一直線となる断面形状に形成されているとともに、継目板のすべてのボルト挿通孔が上下方向に長軸を有する長孔となっていて、
前記第1のレール側に配置される第1スペーサーと、前記第2のレール側に配置される第2スペーサーを備え、
前記第1スペーサーが、前記第1のレールの底部と前記継目板との間に介在し、前記継目板が前記第1のレールの頭頂部に直接接触するとともに、
前記第2スペーサーが、前記第2のレールの頭頂部と前記継目板との間に介在し、前記継目板が、前記第2のレールの底部に直接接触して、両レールの頭頂面同士がほぼ同一平面内に収まるように位置決めされていることを特徴とする鉄道用レールの連結構造。
- 継目板が、レールの腹部方向に向かって上下幅が縮小する横断面略楔形状をしている請求項1に記載の鉄道用レールの連結構造。
- スペーサーが、レールの頭部または底部と継目板との間に介在する本体部と、レール腹部に対面するように配置され、締結ボルトのボルト挿通孔を有する位置決め部とを備えている請求項1または請求項2記載の鉄道用レールの連結構造。
- 継目板が、繊維強化熱硬化性樹脂で形成されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の鉄道用レールの連結構造。
- 継目板が、繊維強化熱硬化性樹脂引き抜き成形品を切断するとともに、ボルト挿通孔を穿設する工程を経て得られる請求項4に記載の鉄道用レールの連結構造。
- 継目板が、JIS E 1102のレール用継目板である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の鉄道用レールの連結構造。
- スペーサーが、両レールの段差が0.5mm以下になる厚みである請求項1〜請求項6のいずれかに記載の鉄道用レールの連結構造。
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