JP2007113253A - まくら木の設置構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のまくら木設置構造1は、レール82の継ぎ目部80の真下位置する継ぎ目まくら木81を有しており、継ぎ目まくら木81は長尺方向がレール82方向に延びる様に配置される横材10と固定されている。そして、横材10は継ぎ目まくら木81の両隣の他のまくら木85によって支えられており、あおり現象を低減させることができる。また、本発明は、継ぎ目まくら木81は継ぎ目部80の近傍に配置されているものでも用いることができる。
【選択図】 図1
Description
そして、レール上を列車が通過する場合には、両側の車輪から受ける力をそれぞれのレールを介して同じまくら木が受けている。
また、このあおり現象により、継ぎ目まくら木の摩耗が起こりやすい。
図26に示されるまくら木設置構造101は、支え継ぎと呼ばれる方法であり、レール82の継ぎ目部80の真下に継ぎ目まくら木81を配置している。
また、図27に示されるまくら木設置構造102は、かけ継ぎと呼ばれる方法である。そして、まくら木設置構造102ではレール82の継ぎ目部80の真下ではなく、継ぎ目部80の近傍に、継ぎ目部80を挟むような配置となるように、2本の継ぎ目まくら木81が設置されている。
また、図29に示す2本の継ぎ目まくら木81を連結したまくら木設置構造104や、特許文献1に記載の梯子状のまくら木を用いた場合には、まくら木設置構造102に比べて改善されるが、設置が難しく、設置に手間がかかっていた。
そして、一般に用いられているまくら木は、木製のまくら木、コンクリート製のまくら木(PCまくら木)、ウレタン発泡樹脂などの樹脂製の合成まくら木など、様々なものが用いられおり、これらのいずれのまくら木が敷設されていても、あおり対策が可能なものが求められている。
木製、繊維強化発泡樹脂製、コンクリート製及び鉄製のいずれかであってもよい(請求項7)。
また、他のまくら木85は、コンクリート製のPCまくら木、木まくら木、合成まくら木など、様々なものを用いることができ、既設のものに対応させることができる。本実施形態の他のまくら木85はPCまくら木が用いられている。
また、他のまくら木85の内部には、図示しない鉄筋が配置されている。
そして、横材10の長尺方向は、継ぎ目まくら木81の長尺方向に垂直である。そのため、横材10の長尺方向はレール82の方向に沿うように、レール82に対して平行となるような位置関係となる。また、横材10は継ぎ目まくら木81の両端部付近の2ヵ所に固定され、レール82の軌間の両方の外側に2ヵ所配置されている。
高さ調整材12の材質は、継ぎ目まくら木81と同じ材質のものを用いることができるが、他の材質のものを用いることができ、例えば、硬質プラスチックやFRPなどを用いることができる。また、まくら木設置構造1の設置の際に、高さ調整材12と継ぎ目まくら木81とを接着する方法を採用した場合には、高さ調整材12は継ぎ目まくら木81と接着しやすい材質が望ましい。
横材10の中央付近に上下方向に貫通し、レール82方向に配列する2ヵ所の貫通孔10aが設けられている。また、高さ調整材12の貫通孔12aも2カ所設けられており、貫通孔12aの位置は貫通孔10aの位置に対応している。さらに、継ぎ目まくら木81には、2ヵ所のねじ孔20が設けられており、2本のボルト15を用いて固定する。具体的には、貫通孔10a及び貫通孔12aにボルト15を挿入した状態で、ボルト15とねじ孔20とを螺合する。
また、横材10と継ぎ目まくら木81との固定は、他の構造を用いてもよく、例えば、継ぎ目まくら木81に貫通孔を形成して、この貫通孔、横材10の貫通孔10a及び高さ調整材12の貫通孔12aにボルト15を挿入して、ナットを用いて固定することができる。
このようにして、ボルト15を締めると、横材10と継ぎ目まくら木81との間の高さ調整材12が挟まれ、また、横材10と他のまくら木85との間に緩衝材11が挟まれて密着する。
また、本実施形態のまくら木設置構造1では、他のまくら木85と横材10との間に緩衝材11が挟まれているので、レール82からの振動などを伝達させにくく、バラストの細粒化を防ぐことができる。また、他のまくら木85と横材10との固定が不要であるので、他のまくら木85に穿孔などをする必要が無く、PCまくら木の鉄筋などとの位置が干渉するようなことがない。
この方法では、ボルト15の緩みが発生しているかどうかを、上側からボルト15が緩んでいるかを確認すればよく、管理しやすい。
まくら木設置構造2は、図8に示されており、継ぎ目まくら木81は、上記した第1の実施形態におけるまくら木設置構造1とは異なり、レール82の継ぎ目部80の真下ではなく、継ぎ目部80からずれた位置に、継ぎ目部80を挟むようにして2本設けられているかけ継ぎである。
また、横材10と、2本の各継ぎ目まくら木81とは連結しており、他のまくら木85によって支えられた横材10によって2本の継ぎ目まくら木81の変形や下向きの変位を低減させることができる。
なお、まくら木設置構造2の他の構造については、上記した第1の実施形態におけるまくら木設置構造1と同様な構造である。
このように、高さ調整材22により、横材10の高さを調節しつつ、長尺方向の端部付近を保護することができる。なお、高さ調整材22では、上面板39、木口板35、底面板36、側面板37、38が設けられているが、木口板35、底面板36及び側面板37、38の少なくとも一ヵ所と、上面板39とが設けらればよい。
まくら木設置構造3は、図10に示されており、上記した第1の実施形態におけるまくら木設置構造1と同様に、横材10、高さ調整材12、緩衝材11などが設けられており、さらに、まくら木支持部材30が設けられている。
そして、支持部31は、継ぎ目まくら木81の底面26及び側面27、28の外側に位置するように配置され、底面26に対応する位置には貫通孔31aが形成される。さらに、貫通孔31の下側にはナット31bが溶接により固定されており、横材10、高さ調整材12、継ぎ目まくら木81を貫通するするように挿入されるボルト15とナット31bとが螺合することができる。
また、継ぎ目まくら木81の下向きに働く力を、ボルト15だけでなく、まくら木支持部材30によっても支えることができるので、継ぎ目まくら木81をより確実に支持することができる。
さらに、まくら木支持部材30では、「コ」字状の支持部が、継ぎ目まくら木81の底面26側、側面27、28側の外側に位置し、これらを覆うことができるので、継ぎ目まくら木81の摩耗を防止することができる。
また、図15に示されるように、継ぎ目まくら木81の下向きに働く力を、ボルト15だけでなく、まくら木支持部材53によっても支えることができるので、継ぎ目まくら木81をより確実に支持することができる。
具体的には、垂直部55の貫通孔55aと、横材10に設けられた貫通孔10bと、貫通孔55aとにボルト15bを挿入して、図示しないナットと螺合して、横材10とまくら木支持部材53とを連結する。また、垂直部55の貫通孔55bと、まくら木押さえ部材60の貫通孔60bとにボルト15bを挿入して、図示しないナットと螺合して、まくら木押さえ部材60とまくら木支持部材57とを連結する。
この場合には、横材10と、まくら木押さえ部材60と、まくら木支持部材57とをボルト15bによって固定される。
なお、他の構造は、まくら木設置構造6と同様の構造である。
また、まくら木設置構造3、4、5、6、7、8では、ナット31b、32b、54bが固定されているので、ボルト15の緩みが発生しているかどうかを、上側からボルト15が緩んでいるかを確認すればよく、管理しやすい。
なお、まくら木設置構造66、67、68、69、70の継ぎ目まくら木81及び他のまくら木85はPCまくら木であるが、他の材質ものを用いても良い。
まくら木支持部材71は、「コ」字状に曲げた板状である本体部71aと、本体部71aの内側に配置される緩衝材72と、本体部71aに取り付けられた雄ねじ部73とが設けられている。そして、雄ねじ部73を横材10の貫通孔10aに挿入して、ナット24で固定し、まくら木支持部材71と横材10とが連結される。また、継ぎ目まくら木81の上面29には、他のまくら木85と同様に、緩衝材11aが接着されて貼り付けられている。
なお、緩衝材11a、72は、上記した緩衝材11と同じ材質のものを用いることができる。
なお、まくら木支持部材71の製作は、羽子板ボルトを「コ」字状に曲げて行うことができる。
まくら木支持部材74は、凹部75を有する平板状である本体部74aと、凹部75に配置される緩衝材72とが設けられている。そして、本体部74aには、貫通孔74bが形成され、貫通孔74bの下側にナット74cが固定されている。
まくら木支持部材76は、第9の実施形態のまくら木設置構造66のまくら木支持部材71に平板77を取り付けたものである。そして、平板77には貫通孔77aが形成されており、貫通孔77aの位置は横材10の貫通孔10bに合わせられている。なお、まくら木支持部材76の他の構造は、まくら木支持部材71と同様の構造である。
まくら木支持部材78は、3種類のL字状のアングル材を溶接などにより固定して形成される本体部78aと、緩衝材72により構成される。2本の第1アングル78aは、それぞれ縦向きに配置され、横向きに配置された第2アングル78bによって連結される。また、第3アングル78cは、各第1アングル78aに取り付けられている。
なお、緩衝材72が設けられているので、継ぎ目まくら木81を傷付きにくくすることができる。
そして、まくら木支持部材90は、第12の実施形態におけるまくら木設置構造69に用いられるまくら木支持部材78の第2アングル78bの代わりに平板90aを用いて第1アングル78a同士を固定しているものである。
10 横材
11 緩衝材
12、22 高さ調整材
30、34、46、47、49、53、57、61 まくら木支持部材
71、74、76、78、90 まくら木支持部材
66、67、68、69、70 まくら木設置構造
80 継ぎ目部
81 継ぎ目まくら木
85 他のまくら木
Claims (7)
- レールの継ぎ目部分に設置されるまくら木の設置構造において、レールの継ぎ目の真下、又は、レールの継ぎ目の近傍に位置する継ぎ目まくら木を有し、前記継ぎ目まくら木は長尺方向がレール方向に延びる様に配置される横材と固定されており、横材は継ぎ目まくら木の両隣のまくら木によって支えられていることを特徴とするまくら木の設置構造。
- 横材と、横材を支える両隣のまくら木との間には、緩衝材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木の設置構造。
- 緩衝材は横材を支えるまくら木に接着されていることを特徴とする請求項2に記載のまくら木の設置構造。
- 横材と継ぎ目まくら木との間には高さ調整材が配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のまくら木の設置構造。
- 高さ調整材は、継ぎ目まくら木の上面側に位置して横材と継ぎ目まくら木との間に挟まれる部分と、継ぎ目まくら木の木口面側、底面側及び側面側に位置する少なくともいずれか一ヵ所の部分とを有する部材であることを特徴とする請求項4に記載のまくら木の設置構造。
- 横材に固定されたまくら木支持部材が設けられており、前記まくら木支持部材に継ぎ目まくら木が載せられて支持されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のまくら木の設置構造。
- 継ぎ目まくら木は、木製、繊維強化発泡樹脂製、コンクリート製及び鉄製のいずれかであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のまくら木の設置構造。
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2005
- 2005-10-19 JP JP2005304945A patent/JP4769058B2/ja active Active
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