JPH09149766A - レトルト米飯の製造方法 - Google Patents

レトルト米飯の製造方法

Info

Publication number
JPH09149766A
JPH09149766A JP7308894A JP30889495A JPH09149766A JP H09149766 A JPH09149766 A JP H09149766A JP 7308894 A JP7308894 A JP 7308894A JP 30889495 A JP30889495 A JP 30889495A JP H09149766 A JPH09149766 A JP H09149766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
heating
heat
pouch
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7308894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3250953B2 (ja
Inventor
Yoshito Sakurai
義人 櫻井
Chiaki Sato
千秋 佐藤
Fumio Kanda
文雄 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichirei Corp
Original Assignee
Nichirei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17986552&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH09149766(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Nichirei Corp filed Critical Nichirei Corp
Priority to JP30889495A priority Critical patent/JP3250953B2/ja
Publication of JPH09149766A publication Critical patent/JPH09149766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3250953B2 publication Critical patent/JP3250953B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cereal-Derived Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】生米充填法で、炊飯時におけるパウチ内の水分
分布を均一に調整でき、得られる米の形状が崩れてモチ
状になることを防止し、しかも米飯をパウチ内に均一
に、且つ容易に分散させることを可能にした作業性に優
れたレトルト米飯の製造方法を提供すること。 【解決手段】うるち生米、炊飯のための水溶液を含む耐
熱性密封パウチを、加熱殺菌工程に供する所定温度まで
昇温する加熱昇温工程と、所定温度以上で保持する加熱
殺菌工程と、冷却工程とを順次行なってレトルト米飯を
製造する方法であって、加熱昇温工程前の耐熱性密封パ
ウチ内の含気量を、うるち生米及び炊飯のための水溶液
の体積合計量に対して25〜40%とし、且つ少なくと
も加熱昇温工程における品温(冷点)が70〜90℃に
おいて耐熱性密封パウチを1〜2分毎に、回転速度1〜
15rpmで半回転させる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧加熱したパウ
チ詰め食品、いわゆるレトルトパウチ食品の製造方法に
おいて米飯の製造方法に関し、更に詳細には、パウチ内
の水分分布を均一にでき、得られる米の形状が崩れてモ
チ状になることを防止し、米飯をパウチ内に均一に分散
させることを可能にしたレトルト米飯の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、熱湯に浸漬するか、電子レンジで
加温するだけで喫食し得るいわゆるレトルト米飯が市販
されており、それに伴って包装米飯に関する技術が数多
く提案されている。
【0003】レトルト米飯の製造法は、大きく分類する
と、生米をパウチ内に充填し、含気量をパウチ内の生米
と水の合計体積の20%程度として炊き上げる生米充填
法、蒸した米飯をパウチ内に充填する蒸米法、炊飯した
米飯をパウチ内に充填する炊き上げ法の3方法がある。
一般的にこれらの中で蒸米法が最も多く用いられている
ようである。しかし、蒸米法では、粘り気のある飯を計
量しパウチ内に充填しなければならず、作業が煩雑化す
るという問題がある。これは炊き上げ法においても同様
である。
【0004】一方、生米充填法の場合にはこのような問
題はない。しかし、生米充填法において炊飯、殺菌を行
なう場合、通常の静置で行なうとパウチ内上下で水分の
バラツキができ炊きむらが生じる。そこで、パウチを回
転させながら炊飯及び殺菌を行なう方法が考えられる
が、この場合、パウチ内で飯が片寄るという問題が生じ
る。この飯の片寄りは、パウチの厚さを異ならせ、殺菌
価にバラツキを生じさせて変敗の原因となり、安全で品
質のよい製品が得られ難い。従って、作業効率の問題は
あるが、一般的には蒸米法が最も多く用いられているの
が現状のようである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生米
充填法を採用し、炊飯時におけるパウチ内の水分分布を
均一に調整でき、得られる米の形状が崩れてモチ状にな
ることを防止し、しかも米飯をパウチ内に均一に、且つ
容易に分散させることを可能にした作業性に優れたレト
ルト米飯の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、うるち
生米及び炊飯のための水溶液を含む耐熱性密封パウチ
を、加熱殺菌工程に供する所定温度まで昇温する加熱昇
温工程と、前記所定温度以上で保持する加熱殺菌工程
と、冷却工程とを順次行なってレトルト米飯を製造する
方法であって、前記加熱昇温工程前の耐熱性密封パウチ
内の含気量を、うるち生米及び炊飯のための水溶液の体
積合計量に対して25〜40%とし、且つ少なくとも前
記加熱昇温工程における品温(冷点)が70〜90℃に
おいて耐熱性密封パウチを1〜2分毎に、回転速度1〜
15rpmで半回転させることを特徴とするレトルト米
飯の製造方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法では、まず、耐
熱性パウチにうるち生米及び炊飯のための水溶液を含有
させる。耐熱性パウチとしては、レトルト加熱処理に耐
え得るものであれば良く、例えば、ナイロンとポリプロ
ピレンとの2層ラミネート構造のもの等を挙げることが
できる。うるち生米は、外米、内米のいずれも使用で
き、通常、予め洗浄後、水や炊飯のための水溶液に30
分〜2時間程度浸漬させたうるち生米を使用することが
できる。炊飯のための水溶液は、通常水又は40〜70
℃程度の湯を使用するが、味付けのための調味料や各種
添加剤を溶解した水溶液であっても良い。
【0008】前記うるち生米及び炊飯のための水溶液の
含有割合は、重量比でうるち生米:炊飯のための水溶液
が0.68〜1.5:1となるように含有させるのが好
ましい。うるち生米及び炊飯のための水溶液の他に、本
発明の目的を達成しうる範囲においては他の食用固形物
を含有させることもできる。
【0009】本発明の製造方法においては、耐熱性パウ
チ内の含気量を調整する必要がある。含気量を調整する
ガスとしては、米飯の品質に悪影響を与えない空気、窒
素等を挙げることができる。含気量は、得られる米の形
状が崩れてモチ状になることを防止し、米飯をパウチ内
に均一に分散させるために、含有させるうるち生米及び
炊飯のための水溶液の体積合計量に対して25〜40
%、好ましくは30〜37%に調整する必要がある。こ
の際うるち生米及び炊飯のための水溶液の体積合計量に
おいて、うるち生米の体積量は、含有させるうるち生米
を水や炊飯のための水溶液に30分〜2時間程度浸漬さ
せて、生米に対して120〜130%の歩留まりとなっ
た浸漬米の重量(g)から以下の式により換算すること
ができる。 浸漬米の体積(ml)=浸漬米の重量(g)×0.81
8 本発明の製造方法において、加熱昇温工程を行なう前
に、耐熱性パウチは公知の方法等により密封状態とし、
耐熱性密封パウチとする必要がある。密封状態としない
と、後述する加熱昇温工程及び加熱殺菌工程において前
記含気量を調整した効果が得られない。
【0010】次に本発明の製造方法においては、前記耐
熱性密封パウチを、後述する加熱殺菌工程に供する所定
温度まで昇温する加熱昇温工程に供する。この際加熱殺
菌工程に供する所定温度とは、通常、レトルト米飯製造
にあたって耐熱性パウチを加熱昇温する最高温度であっ
て、その所定温度で保持した場合に目的とする殺菌を行
なうことができる温度である。この所定温度の決定は、
通常加熱殺菌のための温度と、該加熱殺菌のための温度
に保持する時間との関係により適宜決定することができ
る。例えば、食品衛生法で定められる「pHが5.5を
超え、且つ水分活性が0.94を超える容器包装詰め加
圧加熱殺菌食品にあっては、製品中心部温度が120℃
で4分間加熱する方法又はこれと同等以上の効力を有す
る方法であること」が規定されており、略これに準ずる
条件を適宜選択することにより決定することができる。
従って、温度は通常100℃以上、好ましくは105℃
以上で行なうことができ、加熱殺菌に供する時間を温度
に応じて適宜決定すれば良い。所定温度の上限は、その
目的が達成しうれば特に限定されない。
【0011】耐熱性密封パウチを加熱昇温工程に供する
には、例えば通常レトルト食品の加熱に使用する回転機
構を備え、且つパウチをスペーサー内に入れ、スペーサ
ー間隔を加熱時の所望のパウチ厚さになるように調整し
うる装置、具体的には(株)日阪製作所製の商品名「R
CS−40RTGN」等を用いて行なうことができる。
この加熱昇温時の圧力は、後述する加熱殺菌工程も含め
て加圧状態として行なうこともできる。
【0012】本発明の製造方法においては、例えば前記
装置のスペーサー間隔を調整することにより、前記耐熱
性密封パウチの厚さを調整し、より確実に所望のレトル
ト米飯を製造することができる。耐熱性密封パウチの厚
さは、耐熱性パウチの縦をL(cm)、横をW(cm)
(但しW<L<2W)、充填されたうるち生米、炊飯の
ための水溶液及び含気量の合計容積をV(ml)とした
際に、加熱殺菌工程における、即ち最大膨張した際の耐
熱性密封パウチの厚さx1(cm)を、下記式(1)に
おけるx(cm)の値の±15%以内、特に10%以内
に調整するのが好ましい。
【0013】
【数式2】
【0014】前記加熱昇温工程における加熱は、炊飯の
ための水溶液の温度、並びに炊飯に供する時間等に応じ
て適宜選択することができるが、後述する半回転工程を
考慮して、少なくとも品温(冷点)が70℃に到達した
後の加熱は、3℃/分以下、好ましくは1〜3℃/分の
昇温速度で加熱するのが好ましい。この際、品温(冷
点)とは、パウチ内のもっとも熱の伝わりにくい部分を
いう。
【0015】本発明の製造方法では、少なくともこの加
熱昇温工程において、品温が70〜90℃、好ましくは
その下限は50℃、その上限は100℃の温度範囲にあ
る場合に、耐熱性密封パウチを、1〜2分毎に、回転速
度1〜15rpm、好ましくは1.5〜5rpmで半回
転させる必要がある。この条件以外では、所望のレトル
ト米飯を得ることができない。このような半回転は、前
記特定の加熱昇温工程に加えて、品温(冷点)70℃に
到達する以前の加熱昇温工程、加熱殺菌工程、更には冷
却工程においても行なっても良い。特に好ましくは、加
熱殺菌工程においても行なうことによって、殺菌を均一
に実施することができ殺菌に要する時間を短縮すること
ができる。また、炊飯のための水溶液として、70℃を
超える温度の水溶液を使用する場合には、品温(冷点)
が直ちに70℃に到達する場合があるので、加熱昇温工
程開始時から前記半回転を行なうのが好ましい。この半
回転工程において、半回転の回数は、5回以上、特に5
〜30回程度行なうのが好ましい。半回転の回数は、前
記昇温速度等によって決定するので、前述の好ましい昇
温速度で行なうことによってこのような半回転回数を確
保することができる。
【0016】本発明の製造方法では、次いで耐熱性密封
パウチを加熱殺菌工程に供する。この加熱殺菌工程は、
前述の加熱昇温工程における所定温度に到達した後に、
その温度以上で保持する工程であって、前述の食品衛生
法で規定されている条件と同程度以上となるように適宜
選択して行なうことができる。加熱殺菌条件は、品質的
にはFo値が低くなるように設定するのが良いが、安全
性を考慮した場合、Fo値が5.0〜10.0程度とな
るように条件を設定するのが望ましい。この際加熱殺菌
工程は通常の加圧下で行なうのが好ましい。
【0017】本発明の製造方法では、次に耐熱性密封パ
ウチを冷却工程に供する。この冷却工程は、加熱殺菌工
程後の自然冷却等により行なうことができ、通常室温程
度まで冷却することにより行なうことができる。
【0018】本発明の製造法では、前記加熱昇温工程、
加熱殺菌工程及び冷却工程に、耐熱性密封パウチを供す
ることにより行なうことができる。
【0019】
【発明の効果】本発明の米飯の製造方法では、加熱昇温
前の耐熱性パウチ内の含気量を所定量に調整し、特定の
半回転動作を少なくとも所定の加熱昇温工程において実
施するので、炊飯時及び殺菌時におけるパウチ内の水分
分布を均一に調整でき、得られる米の形状が崩れてモチ
状になることを防止し、しかも米飯をパウチ内に均一
に、且つ容易に分散させることができる。従って、従来
の蒸米法や炊き上げ法における作業の煩雑さを解消し、
同等若しくはそれ以上の形状、風味及び食感等を有する
レトルト米飯を容易に提供することができる。
【0020】
【実施例】以下実施例及び比較例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】
【実施例1】洗浄後のうるち生米を、常温下約2時間水
に浸漬した後ザルにあけて20分間放置して水きりし
た。水きり後の吸水したうるち生米は127%に増量し
ていた。次いで、ナイロン及びポリプロピレンの2層ラ
ミネートよりなる横13cm、縦21cmのパウチに、
前記吸水させたうるち生米80g及び水80gを充填
し、含気量が48mlになるように密封した。この際含
気量は、うるち生米及び水の合計体積量の33.0%で
あった。また内容物の全体積は193.4ml(含気量
を含む)であった。
【0022】上記パウチをレトルト加熱装置(日阪製作
所製、商品名「RCS−40RTGN」)のスペーサー
間隙に、パウチの厚さが0.9cmを維持するようにセ
ットした。この厚さは前記式(1)中のxの+12.5
%に相当する。次にこのパウチを圧力1.5kg/cm
2Gで、121℃まで1.7℃/分で加熱昇温した。こ
の加熱昇温時にパウチを回転速度4rpmで2分毎に半
回転させた。次いで、達温121℃でパウチの回転を停
止し、Fo値が10になるように加圧加熱殺菌処理し
た。続いて加熱を停止して自然冷却しレトルト米飯を調
製した。得られたレトルト米飯のパウチを開封したとこ
ろ、米の水分は均一に分布し、また米の一粒一粒の形が
しっかり残り、型崩れしてモチ状に接着しておらず、パ
ウチの中で白飯が均一に分散する良好な性状を示してい
た。
【0023】
【実施例2】洗浄後のうるち生米を、常温下約2時間水
に浸漬した後ザルにあけて20分間放置して水きりし
た。水きり後の吸水したうるち生米は127%に増量し
ていた。次いで、ナイロン及びポリプロピレンの2層ラ
ミネートよりなる横13cm、縦21cmのパウチに、
前記吸水させたうるち生米130g及び70℃の湯10
5gを充填し、含気量が53mlになるように密封し
た。この際含気量は、うるち生米及び水の合計体積量の
25.1%であった。また内容物の全体積は264.3
4ml(含気量を含む)であった。
【0024】上記パウチをレトルト加熱装置(日阪製作
所製、商品名「RCS−40RTGN」)のスペーサー
間隙に、パウチの厚さが1.6cmを維持するようにセ
ットした。この厚さは前記式(1)中のxの−11.1
%に相当する。次にこのパウチを圧力1.5kg/cm
2Gで、121℃まで1.7℃/分で加熱昇温した。こ
の加熱昇温時にパウチを回転速度15rpmで1分毎に
半回転させた。次いで、達温100℃でパウチの回転を
停止し、Fo値が10になるように加圧加熱殺菌処理し
た。続いて加熱を停止して自然冷却しレトルト米飯を調
製した。得られたレトルト米飯のパウチを開封したとこ
ろ、米の水分は均一に分布し、また米の一粒一粒の形が
しっかり残り、型崩れしてモチ状に接着しておらず、パ
ウチの中で白飯が均一に分散する良好な性状を示してい
た。
【0025】
【比較例1】パウチ内の含気量を100ml(うるち生
米及び水の合計体積量の68.8%)とし、パウチの厚
さを1.1cm(式(1)中のxの+10%に相当)と
した以外は、実施例1と同様に処理してレトルト米飯を
製造した。得られた米飯は、白飯がパウチ中央部で厚く
固まり、端部で薄くなったり、米粒間の空隙が目立ち、
良好な外観を呈していなかった。また水分ムラが見ら
れ、パウチ周辺部の米粒はふやけ、中央部は生米状であ
った。食感も部位によって硬さに明瞭な差が見られた。
更にパウチ内の内容物の厚さに大きな差が見られること
より、殺菌不足の部位が生じている危険性も認められ
た。
【0026】
【比較例2】パウチ内の含気量を30ml(うるち生米
及び水の合計体積量の20.6%)とし、パウチの厚さ
を0.8cm(式(1)中のxの14.3%に相当)と
した以外は、実施例1と同様に処理してレトルト米飯を
製造した。得られた米飯は、飯粒間の空隙が充分でな
く、飯粒が潰れ互いに接着して良好な外観を呈していな
かった。また食感もモチのように粘性が強いものであっ
た。
【0027】
【比較例3】加熱昇温時のパウチの半回転を行なわず、
達温121℃での加圧加熱殺菌時から冷却終了時までの
間回転数4rpmで2分毎にパウチを半回転させた以外
は実施例1と同様にレトルト米飯を調製した。得られた
米飯は、水分が均一に分布しておらず、ほとんど吸水し
ていない米粒や、吸水、膨潤が進みすぎて粥状になった
米粒も見られた。このように良好な外観を呈しておら
ず、食感も部位によって硬さに明瞭な差が見られた。
【0028】
【比較例4】回転速度を0.3rpmとした以外は実施
例1と同様にレトルト米飯を調製した。得られた米飯
は、水分が均一に分布しておらず、ほとんど吸水してい
ない米粒や、吸水、膨潤が進みすぎて粥状になった米粒
も見られた。このように良好な外観を呈しておらず、食
感も部位によって硬さに明瞭な差が見られた。
【0029】
【比較例5】回転速度を50rpmとした以外は実施例
1と同様にレトルト米飯を調製した。得られた米飯は、
飯粒が潰れてパウチの片側に寄り、良好な外観を呈して
いなかった。食感もモチのように粘性が強かった。
【0030】
【比較例6】半回転の条件を、回転速度2rpmで5分
毎とした以外は実施例1と同様にレトルト米飯を調製し
た。得られた米飯は、水分が均一に分布しておらず、ほ
とんど吸水していない米粒や、吸水、膨潤が進みすぎて
粥状になった米粒も見られた。このように良好な外観を
呈しておらず、食感も部位によって硬さに明瞭な差が見
られた。
【0031】
【比較例7】半回転の条件を、回転速度2rpmで20
秒毎とした以外は実施例1と同様にレトルト米飯を調製
した。得られた米飯は、飯粒が潰れて団子状になり、良
好な外観を呈していなかった。食感もモチのように粘性
が強かった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 うるち生米及び炊飯のための水溶液を含
    む耐熱性密封パウチを、加熱殺菌工程に供する所定温度
    まで昇温する加熱昇温工程と、前記所定温度以上で保持
    する加熱殺菌工程と、冷却工程とを順次行なってレトル
    ト米飯を製造する方法であって、 前記加熱昇温工程前の耐熱性密封パウチ内の含気量を、
    うるち生米及び炊飯のための水溶液の体積合計量に対し
    て25〜40%とし、且つ少なくとも前記加熱昇温工程
    における品温(冷点)が70〜90℃において耐熱性密
    封パウチを1〜2分毎に、回転速度1〜15rpmで半
    回転させることを特徴とするレトルト米飯の製造方法。
  2. 【請求項2】 耐熱性パウチの縦をL、横をW(但しW
    <L<2W)、充填されたうるち生米、炊飯のための水
    溶液及び含気量の合計容積をVとした際に、加熱殺菌工
    程における耐熱性密封パウチの厚さx1を、下記式
    (1)におけるxの値の±15%以内に調整することを
    特徴とする請求項1記載の製造方法。 【数式1】
  3. 【請求項3】 うるち生米及び炊飯のための水溶液の耐
    熱性密封パウチ内における含有割合を、重量比でうるち
    生米:炊飯のための水溶液が0.68〜1.5:1とす
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱殺菌工程に供する所定温度が1
    05℃以上であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記半回転を更に加熱殺菌工程において
    も行なうことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記加熱昇温工程における少なくとも品
    温(冷点)が70℃に到達した後の加熱を、1〜3℃/
    分の昇温速度で行なうことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記半回転を5回以上行なうことを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか1項記載の製造方法。
JP30889495A 1995-11-28 1995-11-28 レトルト米飯の製造方法 Expired - Lifetime JP3250953B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30889495A JP3250953B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 レトルト米飯の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30889495A JP3250953B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 レトルト米飯の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09149766A true JPH09149766A (ja) 1997-06-10
JP3250953B2 JP3250953B2 (ja) 2002-01-28

Family

ID=17986552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30889495A Expired - Lifetime JP3250953B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 レトルト米飯の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3250953B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1525805A1 (en) * 2003-10-23 2005-04-27 Kagome Kabushiki Kaisha Sterilised cooked rice packaged in containers and method of producing same
JP2011239753A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 House Foods Corp 容器入り米飯の製造方法
JP5384762B1 (ja) * 2013-05-28 2014-01-08 日本フードマテリアル株式会社 容器入り米飯の製造方法
JP2014226099A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 東洋製罐株式会社 パウチ詰めレトルト米飯
US20140370174A1 (en) * 2010-10-05 2014-12-18 Mariko Kanemoto Method for manufacturing retort rice, and retort rice

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1525805A1 (en) * 2003-10-23 2005-04-27 Kagome Kabushiki Kaisha Sterilised cooked rice packaged in containers and method of producing same
JP2011239753A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 House Foods Corp 容器入り米飯の製造方法
US20140370174A1 (en) * 2010-10-05 2014-12-18 Mariko Kanemoto Method for manufacturing retort rice, and retort rice
JP2014226099A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 東洋製罐株式会社 パウチ詰めレトルト米飯
JP5384762B1 (ja) * 2013-05-28 2014-01-08 日本フードマテリアル株式会社 容器入り米飯の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3250953B2 (ja) 2002-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09149766A (ja) レトルト米飯の製造方法
JP5043875B2 (ja) 容器入り即食リゾットの製造方法
CA2050384A1 (en) Process for retorting rice or pasta
JPH0947239A (ja) レトルト米飯食品及びお粥
JP3839155B2 (ja) 吸水米の製造方法及び吸水米
JPS6251959A (ja) レトルト米飯の製造方法
JP4319598B2 (ja) レトルト米飯の製造方法
JPS625574B2 (ja)
JP2851238B2 (ja) 包装食品の加圧加熱殺菌方法
JP3119791B2 (ja) 薄切り牛肉または豚肉入りレトルト食品の製造法
JPH07246066A (ja) 加工米、レトルト米及びこれらによる米飯の製造方法
JP3967030B2 (ja) 容器入り貝類含有ソース類の製造方法
JP2719164B2 (ja) 電子レンジ用容器入り和風又は中華麺の製法
JP2827303B2 (ja) 米飯の製造方法
JPS58179446A (ja) 米飯レトルト食品の製造法
JPS61268143A (ja) 粥及び雑炊の製造方法
JP2937771B2 (ja) 包装麺の製造方法
JP3297157B2 (ja) ぜんざいの製造方法
JPH03247249A (ja) 袋入りレトルト麺の製造方法
JPH10313800A (ja) 米飯食品及びその製造方法
JPH05316972A (ja) 粥の製法
JPH02186955A (ja) 包装麺の製造方法
JPH07107930A (ja) レトルト粥の製造方法
JP2873993B2 (ja) 吸水米の製造方法
JP2860033B2 (ja) 加圧加熱殺菌処理麺の製造方法