JPH09148917A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

Info

Publication number
JPH09148917A
JPH09148917A JP7301536A JP30153695A JPH09148917A JP H09148917 A JPH09148917 A JP H09148917A JP 7301536 A JP7301536 A JP 7301536A JP 30153695 A JP30153695 A JP 30153695A JP H09148917 A JPH09148917 A JP H09148917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
precharge
clock signal
precharge circuit
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7301536A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3257938B2 (ja
Inventor
Tatsumi Yamauchi
辰美 山内
Fumio Murabayashi
文夫 村林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP30153695A priority Critical patent/JP3257938B2/ja
Priority to US08/753,019 priority patent/US5742550A/en
Publication of JPH09148917A publication Critical patent/JPH09148917A/ja
Priority to US08/979,811 priority patent/US5903503A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3257938B2 publication Critical patent/JP3257938B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/10Input/output [I/O] data interface arrangements, e.g. I/O data control circuits, I/O data buffers
    • G11C7/1051Data output circuits, e.g. read-out amplifiers, data output buffers, data output registers, data output level conversion circuits
    • G11C7/106Data output latches
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/30Arrangements for executing machine instructions, e.g. instruction decode
    • G06F9/38Concurrent instruction execution, e.g. pipeline or look ahead
    • G06F9/3867Concurrent instruction execution, e.g. pipeline or look ahead using instruction pipelines
    • G06F9/3869Implementation aspects, e.g. pipeline latches; pipeline synchronisation and clocking
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/10Input/output [I/O] data interface arrangements, e.g. I/O data control circuits, I/O data buffers
    • G11C7/1051Data output circuits, e.g. read-out amplifiers, data output buffers, data output registers, data output level conversion circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/12Bit line control circuits, e.g. drivers, boosters, pull-up circuits, pull-down circuits, precharging circuits, equalising circuits, for bit lines
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/22Read-write [R-W] timing or clocking circuits; Read-write [R-W] control signal generators or management 
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/02Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components
    • H03K19/08Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices
    • H03K19/094Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using field-effect transistors
    • H03K19/096Synchronous circuits, i.e. using clock signals

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、異相スキューの影響のないプ
リチャージ回路を用いる半導体集積回路装置を提供する
にある。 【解決手段】プリチャージ回路102,103は、クロ
ック信号によって制御され、クロック信号がローレベル
或いはハイレベルの期間に回路内の任意のノードがプリ
チャージされ、クロック信号がハイレベル或いはローレ
ベルの期間にこの回路が動作する。同一の動作機能を有
する第1のプリチャージ回路102と第2のプリチャー
ジ回路103を並列的に備え、第1のプリチャージ回路
102がプリチャージ期間の時、第2のプリチャージ回
路103が動作期間であり、第1のプリチャージ回路1
02が動作期間の時、第2のプリチャージ回路103が
プリチャージ期間となり、第1のプリチャージ回路10
2及び第2のプリチャージ回路103が相補動作を行う
ように、クロック信号CK10,CK20によって、第
1のプリチャージ回路及び第2のプリチャージ回路を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に係り、特に、プリチャージ回路を採用した高速動作
を行わせるに好適な半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体集積回路装置においては、
高速動作を行わせるために、プリチャージ回路が使用さ
れている。プリチャージ回路は、クロック信号によって
プリチャージ期間と動作期間を繰り返し制御されるよう
に構成されている。また、プリチャージ回路の前段に
は、入力信号をラッチするラッチ回路が設けられ、この
ラッチ回路は、一般には、クロック信号によって、入力
信号をスルーするスルー期間と入力信号を保持するホー
ルド期間が繰り返し制御されるレベルトリガタイプのラ
ッチ回路が用いられる。
【0003】ここで、例えば、ラッチ回路を制御するク
ロック信号φ1がハイレベルのときは、ラッチ回路は、
入力信号をスルーさせるスルー期間となるように制御さ
れ、クロック信号φ1がローレベルに変化すると、その
時点でのラッチ回路内のデータを保持するホールド期間
となるように制御される。また、例えば、プリチャージ
回路を制御するクロック信号φ2がローレベルのとき
は、プリチャージ動作を行うプリチャージ期間となるよ
うに制御され、クロック信号φ2がハイレベルに変化す
ると、その時点の入力信号に応じて動作する動作期間と
なるように制御される。
【0004】そして、ラッチ回路とプリチャージ回路が
同期して動作するために、クロック信号φ1とクロック
信号φ2は、同一周期で、逆相のクロックが用いられて
いる。即ち、クロック信号φ1がハイレベルの時、ラッ
チ回路はスルー期間であり、この時クロック信号φ2は
逆相のローレベルであるため、プリチャージ回路はプリ
チャージ期間となっている。また、クロック信号φ1が
ローレベルに変化して、ラッチ回路がホールド期間とな
り、入力信号をホールドすると、クロック信号φ2は逆
相のハイレベルとなるため、プリチャージ回路は動作期
間となり、ラッチ回路によってホールドされた信号に基
づいて動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ラッ
チ回路に用いるクロック信号φ1と、プリチャージ回路
に用いるクロック信号φ2は、同一周期で、逆相の信号
を用いるため、異相スキュー(skew)によるデッド
タイムが発生するという問題がある。
【0006】クロック信号φ1とクロック信号φ2は、
同一周期で、逆相の反転信号であるべきものであり、本
来であれば、クロック信号φ1がハイレベルからローレ
ベルに変化した時、クロック信号φ2は、ローレベルか
らハイレベルに同一のタイミングで変化する必要があ
る。また、逆に、クロック信号φ1がローレベルからハ
イレベルに変化した時、クロック信号φ2は、ハイレベ
ルからローレベルに同一のタイミングで変化する必要が
ある。しかしながら、クロック信号φ1とクロック信号
φ2は、異なるクロック信号であるため、クロック分配
系が異なり、プロセスやデバイスのバラツキの影響で、
クロック信号φ1の立ち下がりとクロック信号φ2の立
ち上がりにタイミングのズレ、即ち、異相スキューが発
生する。
【0007】クロック信号φ1の立ち下がりに対して、
クロック信号φ2の立ち上がりのタイミングが遅れる異
相スキューが発生すると、ラッチ回路がクロック信号φ
1の立ち下がりにより、ラッチ動作を行ったにも拘ら
ず、クロック信号φ2の立ち上がりが遅れたため、プリ
チャージ回路の動作が遅れることになり、このクロック
信号の遅れ分だけ、デッドタイムとなる。
【0008】また、逆に、クロック信号φ1の立ち下が
りに対して、クロック信号φ2の立ち上がりのタイミン
グが早くなるる異相スキューが発生すると、ラッチ回路
がクロック信号φ1の立ち下がりにより、ラッチ動作を
行う前のスルー期間にも拘らず、クロック信号φ2が立
ち上がりるため、プリチャージ回路が動作してしまい、
正確な動作が行えず、このクロック信号の早い分だけ、
デッドタイムとなる。
【0009】さらに、この異相スキューは、クロック信
号φ1の立ち下がりのタイミングでクロック信号φ2の
立ち上がりに発生し、また、クロック信号φ2の立ち下
がりのタイミングでクロック信号φ1の立ち上がりに発
生するので、クロック信号φ1の1サイクルの間に2回
発生するため、さらに、デッドタイムが大きくなるとい
う問題がある。
【0010】半導体集積回路の微細化が進むにつれて、
単体回路は高速化していくが、高集積化に伴いクロック
信号の総負荷容量や総配線長が大きくなるに従い、クロ
ックスキュー、特に、異相スキューは単体回路に比べて
小さくすることが困難である。
【0011】プリチャージ回路を、例えば、論理回路に
用い、この論理回路を1マシンサイクルの中で、複数段
直列接続して高速論理動作を行わせようとする場合、上
述した異相スキューによるデッドタイムの間を避けて論
理動作を行わせ、次のデッドタイムが発生する前に、論
理動作の結果データを記憶するようにラッチ回路を動作
させる必要があるため、直列接続する論理回路の段数を
低減して、1マシンサイクルの中に行わせる論理動作の
回数を低減せざるをえない。従って、高速動作のため
に、プリチャージ回路を採用するにも拘らず、異相スキ
ューによるデッドタイムの影響で、高速動作が制限され
るという問題がある。
【0012】本発明の目的は、異相スキューの影響のな
いプリチャージ回路を用いる半導体集積回路装置を提供
するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、クロック信号によって制御され、クロ
ック信号がローレベル或いはハイレベルの期間に回路内
の任意のノードがプリチャージされ、クロック信号がハ
イレベル或いはローレベルの期間にこの回路が動作する
プリチャージ回路を有する半導体集積回路装置におい
て、同一の動作機能を有する第1のプリチャージ回路と
第2のプリチャージ回路を並列的に備え、上記第1のプ
リチャージ回路がプリチャージ期間の時、上記第2のプ
リチャージ回路が動作期間であり、上記第1のプリチャ
ージ回路が動作期間の時、上記第2のプリチャージ回路
がプリチャージ期間となり、上記第1のプリチャージ回
路及び第2のプリチャージ回路が相補動作を行うよう
に、上記第1のプリチャージ回路及び第2のプリチャー
ジ回路を制御するようにしたものであり、かかる構成と
することにより、異相スキューの影響を受けずに半導体
集積回路装置を得られるものとなる。
【0014】上記半導体集積回路装置において、好まし
くは、さらに、上記第1及び第2のプリチャージ回路の
前段に接続されたラッチ回路と、上記第1及び第2のプ
リチャージ回路の後段に接続され、上記第1及び第2の
プリチャージ回路の出力を選択するセレクタ回路を備
え、このラッチ回路に供給されるクロック信号に対し
て、上記第1及び第2のプリチャージ回路に供給される
クロック信号の周期を整数倍とするようにしたものであ
り、かかる構成とすることにより、1個プリチャージ回
路と同等の高速で動作を行い得るものとなる。
【0015】上記半導体集積回路装置において、好まし
くは、さらに、上記第1及び第2のプリチャージ回路の
後段に、上記第1及び第2のプリチャージ回路を制御す
るクロック信号の2倍の周波数のクロック信号で制御さ
れる第3のプリチャージ回路を備えたものであり、かか
る構成とすることにより、回路面積を削減し得るものと
なる。
【0016】上記半導体集積回路装置において、好まし
くは、さらに、上記第1及び第2のプリチャージ回路の
後段に、スタテイック回路を備えたものであり、かかる
構成とすることにより、回路設計の自由度を増し得るも
のとなる。
【0017】上記半導体集積回路装置において、好まし
くは、さらに、上記第1及び第2のプリチャージ回路の
前段に、上記第1及び第2のプリチャージ回路を制御す
るクロック信号の2倍の周波数のクロック信号で制御さ
れる第4のプリチャージ回路を備えたものである。
【0018】上記半導体集積回路装置において、好まし
くは、上記第1及び第2のプリチャージ回路の近傍に配
置されたクロック信号生成器を備え、このクロック生成
器は、上第1及び第2のプリチャージ回路に供給される
クロック信号を局所的に生成するようにしたものであ
る。
【0019】上記半導体集積回路装置において、好まし
くは、上記ラッチ回路に供給されるクロック信号と、上
記第1及び第2のプリチャージ回路に供給されるクロッ
ク信号は、ともに半導体集積回路装置内に設けられたク
ロック信号生成器によって生成するようにしたものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明
の一実施の形態による半導体集積回路装置のブロック図
であり、図2は、図1に示した本発明の一実施の形態に
よる半導体集積回路装置のタイミングチャートである。
【0021】図1において、ラッチ回路101は、クロ
ック信号CK2によって制御され、クロック信号CK2
がハイレベルの時、入力データINをスルーするスルー
期間となるように制御され、クロック信号CK2がロー
レベルの時、入力データINを保持するホールド期間と
なるように制御される。
【0022】ラッチ回路101の出力は、プリチャージ
回路102及びプリチャージ回路103にそれぞれ入力
する。プリチャージ回路は、プリチャージ期間に回路の
内部ノードを一定電位に設定しておき、プリチャージ期
間の次のタイミングの動作期間に回路が動作し、信号が
伝播される回路であり、その詳細回路例については、図
3及び図4を用いて後述する。プリチャージ回路として
は、シフトレジスタのように、信号の伝播のみを行う回
路や、NAND回路やNOR回路のように論理動作を行
う論理回路が用いられる。しかも、プリチャージ回路の
中には、複数段の回路が直列接続されている。
【0023】プリチャージ回路102は、クロック信号
CK10によって制御され、クロック信号CK10がロ
ーレベルの時、内部ノードをプリチャージするプリチャ
ージ期間となるように制御され、クロック信号CK10
がハイレベルになると、ラッチ回路101の出力信号に
従って動作する。ここで、クロック信号CK10は、ク
ロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、クロッ
ク信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ローレベル
からハイレベルに、若しくは、ハイレベルからローレベ
ルに変化する。
【0024】また、プリチャージ回路103は、クロッ
ク信号CK20によって制御され、クロック信号CK2
0がローレベルの時、内部ノードをプリチャージするプ
リチャージ期間となるように制御され、クロック信号C
K20がハイレベルになると、ラッチ回路101の出力
信号に従って動作する。ここで、クロック信号CK20
は、クロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、
クロック信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ハイ
レベルからローレベルに、若しくは、ローレベルからハ
イレベルに変化する。即ち、クロック信号CK20は、
クロック信号CK10と同一周期で、逆相の反転クロッ
ク信号となっている。
【0025】従って、クロック信号CK10がローレベ
ルの時、プリチャージ回路102は、プリチャージ期間
であり、そのとき、クロック信号CK20はハイレベル
であるため、プリチャージ回路103は、動作期間とな
っている。また、逆に、クロック信号CK10がハイレ
ベルの時、プリチャージ回路102は、動作期間であ
り、そのとき、クロック信号CK20はローレベルであ
るため、プリチャージ回路103は、プリチャージ期間
となっている。即ち、プリチャージ回路102とプリチ
ャージ回路103は、相補動作をするように制御されて
いる。
【0026】しかも、プリチャージ回路102とプリチ
ャージ回路103は、同一の入力に対して同一の出力を
出力する同一の機能を有する回路で構成されており、こ
の2つの同一の機能を有する回路が交互に動作する点か
らも相補動作するように構成されている。
【0027】プリチャージ回路102及び103の単独
回路ではクロック信号CK1の2サイクルに1回の割合
でしか結果データを出力できないが、プリチャージ回路
102とプリチャージ回路103が、クロック信号CK
1の1サイクル毎に交互に動作するため、実質上毎サイ
クル結果データを出力することができる。ここで、プリ
チャージ回路102とプリチャージ回路103の回路構
成自体は異なっていてもよく、入力と出力の関係におい
て同一であればよい。
【0028】プリチャージ回路102及びプリチャージ
回路103の出力は、セレクタ104に入力する。セレ
クタ104は、選択信号SELによって制御され、この
選択信号SELによってプリチャージ回路102とプリ
チャージ回路103の出力を交互に選択する。選択信号
SELとしては、クロック信号CK10若しくはクロッ
ク信号CK20と同期している信号を用いることがで
き、より具体的には、クロック信号CK10若しくはク
ロック信号CK20を用いることができる。
【0029】セレクタ104で選択されたプリチャージ
回路102若しくはプリチャージ回路103の出力信号
は、ラッチ回路105に入力する。ラッチ回路105
は、クロック信号CK2によって制御され、クロック信
号CK2がハイレベルの時、プリチャージ回路102,
103からの信号をスルーするスルー期間となるように
制御され、クロック信号CK2がローレベルの時、プリ
チャージ回路102,103からの信号を保持するホー
ルド期間となるように制御され、出力OUTを出力す
る。
【0030】なお、プリチャージ回路102,103に
は、1種類の入力データINが入力するものとして説明
したが、プリチャージ回路102,103が論理回路で
あり、例えば、2入力に対して論理動作を行わせるため
には、図中に破線で示したように、入力データIN’を
保持するラッチ回路101’を備え、このラッチ回路1
01’をクロック信号CK2で制御し、ラッチ回路10
1’に保持された入力データをプリチャージ回路10
2,103に入力すればよい。
【0031】次に、図2に示すタイミングチャートを用
いて、図1に示す装置の動作について説明する。
【0032】図2(1)は、ラッチ回路101及びラッ
チ回路105を制御するクロック信号CK2の波形図で
ある。図2(2)は、プリチャージ回路102を制御す
るクロック信号CK10の波形図であるとともに、セレ
クタ104を制御する選択信号SELの波形図でもあ
る。図2(3)は、プリチャージ回路103を制御する
クロック信号CK20の波形図である。図2(4)は、
ラッチ101への入力データINを表している。図2
(5)は、図1中のA点のラッチ回路101の出力デー
タ及びラッチ回路101の動作を表している。図2
(6)は、図1中のB点のプリチャージ回路102の出
力データ及びプリチャージ回路102の動作を表してい
る。図2(7)は、図1中のC点のプリチャージ回路1
03の出力データ及びプリチャージ回路103の動作を
表している。図2(8)は、図1中のD点のセレクタ1
04の出力データ及びセレクタ104の動作を表してい
る。図2(9)は、ラッチ回路105の出力データOU
T及びラッチ回路105の動作を表している。
【0033】図2(1)及び図2(2)に示すように、
クロック信号CK10は、クロック信号CK2の2倍の
周期の信号であり、クロック信号CK2の立ち下がりの
タイミングで、ローレベルからハイレベルに、若しく
は、ハイレベルからローレベルに変化する。また、図2
(3)に示すように、クロック信号CK20は、クロッ
ク信号CK2の2倍の周期であり、例えば、クロック信
号CK2の立ち下がりのタイミングで、ハイレベルから
ローレベルに、若しくは、ローレベルからハイレベルに
変化する。
【0034】ここで、クロック信号CK2の1サイクル
が1マシンサイクルである。
【0035】図2(4)に示すように、1マシンサイク
ルの入力データIN1,IN2,IN3が、ラッチ回路
101に順次入力してくるものとする。
【0036】ラッチ回路101は、クロック信号CK2
がハイレベルの時、入力データINをスルーするスルー
期間となるように制御され、クロック信号CK2がロー
レベルの時、入力データINを保持するホールド期間と
なるように制御されるので、図2(5)に示すように、
時刻t1から時刻t2が、ホールド期間で、時刻t2か
ら時刻t3までがスルー期間となり、クロック信号CK
2に同期して、以下、ホールド期間とスルー期間を繰り
返す。また、図2(5)に示すように、ラッチ回路10
1の出力には、ラッチ回路101への入力データIN1
が、ラッチ回路101内の時間遅れΔt1を伴って、現
れる。このラッチ回路101の出力の中で、時刻t1か
ら時刻2の間において、ラッチ回路101は、ホールド
期間であるため、入力データIN1を保持している。
【0037】プリチャージ回路102は、クロック信号
CK10がローレベルの時、プリチャージ期間となり、
クロック信号CK10がハイレベルになると、ラッチ回
路101の出力データに従って動作する動作期間となる
ように制御されるので、図2(6)に示すように、時刻
t1から時刻t3までが動作期間で、時刻t3から時刻
t5がプリチャージ期間となり、クロック信号CK10
に同期して、以下、動作期間とプリチャージ期間を繰り
返す。クロック信号CK10の立ち上がりの時刻t1に
おいて、プリチャージ回路102は、動作期間となり、
この時、ラッチ回路101に保持されている入力データ
IN1に基づいて、動作を開始する。プリチャージ回路
102の動作に要する時間をT1とすると、図2(6)
に示すように、時刻t1からT1時間後に、プリチャー
ジ回路102の動作結果のデータP1−1がプリチャー
ジ回路102の出力に現れる。また、時刻t5からT1
時間後に、入力データIN3に対するプリチャージ回路
102の動作結果のデータP1−3がプリチャージ回路
102の出力に現れる。
【0038】また、プリチャージ回路103は、クロッ
ク信号CK20がローレベルの時、プリチャージ期間と
なり、クロック信号CK20がハイレベルになると、ラ
ッチ回路101の出力データに従って動作する動作期間
となるように制御されるので、図2(7)に示すよう
に、時刻t1から時刻t3までが動作期間で、時刻t3
から時刻t5が動作期間となり、クロック信号CK20
に同期して、以下、動作期間とプリチャージ期間を繰り
返す。クロック信号CK20の立ち上がりの時刻t3に
おいて、プリチャージ回路103は、プリチャージ期間
となり、この時、ラッチ回路101に保持されている入
力データIN2に基づいて、動作を開始する。プリチャ
ージ回路103の動作に要する時間をT1とすると、図
2(7)に示すように、時刻t3からT1時間後に、プ
リチャージ回路103の動作結果のデータP2−2がプ
リチャージ回路103の出力に現れる。
【0039】セレクタ104は、選択信号SELによっ
てプリチャージ回路102とプリチャージ回路103の
出力を交互に選択する。選択信号SELとしては、クロ
ック信号CK10を用いており、図2(8)に示すよう
に、クロック信号CK10のハイレベルのときは、プリ
チャージ回路102の出力P1−1,P1−3を選択
し、クロック信号CK10のローレベルのときは、プリ
チャージ回路103の出力P2−2を選択する。
【0040】ラッチ回路105は、クロック信号CK2
がハイレベルの時、入力データをスルーするスルー期間
となるように制御され、クロック信号CK2がローレベ
ルの時、入力データを保持するホールド期間となるよう
に制御されるので、図2(9)に示すように、時刻t1
から時刻t2が、ホールド期間で、時刻t2から時刻t
3までがスルー期間となり、クロック信号CK2に同期
して、以下、ホールド期間とスルー期間を繰り返す。ま
た、図2(8)に示すように、ラッチ回路105の出力
には、ラッチ回路105への入力データが、ラッチ回路
105内の時間遅れΔt2を伴って、現れる。このラッ
チ回路105の出力の中で、時刻t3から時刻4の間に
おいて、ラッチ回路105は、ホールド期間であるた
め、入力データであるプリチャージ回路102の出力デ
ータP1−1を出力データOUT1として保持してい
る。同様にして、時刻t5から時刻6の間において、ラ
ッチ回路105は、ホールド期間であるため、入力デー
タであるプリチャージ回路103の出力データP2−2
を出力データOUT2として保持している。同様にし
て、時刻t7からの時間において、ラッチ回路105
は、ホールド期間であるため、入力データであるプリチ
ャージ回路102の出力データP1−3を出力データO
UT3として保持している。
【0041】即ち、図2(9)に示すように、ラッチ回
路105は、1マシンサイクル毎に、ラッチ回路101
への入力データIN1,IN2,IN3に対するプリチ
ャージ回路102若しくはプリチャージ回路103の動
作出力を出力データOUT1,OUT2,OUT3とし
て出力することになる。
【0042】プリチャージ回路102,103の制御ク
ロック信号CK10,CK20は、基本クロック信号C
K2の2倍の周期の信号を用いながらも、プリチャージ
回路102,103を相補動作させることにより、単一
のプリチャージ回路を動作させた場合と同じ出力を1マ
シンサイクル毎に得ることができる。しかも、プリチャ
ージ回路102,103を基本クロック信号CK2の2
倍の周期の信号を用いて相補動作させることにより、異
相スキューの影響を受けないで動作させることが可能と
なる。なお、同相スキューは発生するが、同相スキュー
は、異相スキューに比べて数分の一以下であり、さほど
影響はないものである。
【0043】ここで、異相スキューの問題が発生しない
理由について説明する。クロック信号CK2とクロック
信号CK10を比べると、例えば、時刻t1におけるク
ロック信号CK10の立ち上がりは、クロック信号CK
2の立ち下がりに同期して生成することにより、両者の
タイミングのズレは発生しない。また、時刻t3におけ
るクロック信号CK10の立ち下がりは、クロック信号
CK2の立ち下がりに同期して生成することにより、両
者のタイミングのズレは発生しない。勿論、クロック信
号CK2,CK10を生成するクロック発生器からラッ
チ回路101までの分配系とプリチャージ回路102ま
での分配系は異なるため、この分配系の相違により、図
2(2)の時刻t3に破線で示すようなスキューは、発
生する可能性があるが、このスキューは同相スキューで
あり、スキュー値は、異相スキューに比べて小さいもの
である。即ち、同相スキューは、クロック分配系を極力
同じ構成にすることで、クロックスキューの発生原因と
なるクロック分配系のプロセス、デバイスバラツキや設
計起因(配線容量、配線抵抗、ファンアウト数)による
クロックスキューを比較的小さく抑えることができる。
これに対して異相スキューは、異なるクロック信号間の
スキューであるため、クロック分配系が異なりプロセ
ス、デバイスバラツキの影響を受けやすい。そのため異
相スキューは、同相スキューに比べスキュー値が大きく
なる。
【0044】また、時刻t1から時刻t3までのクロッ
クCK2の1サイクルが、1マシンサイクルであるが、
従来は、このマシンサイクルの中央、即ち、例えば、時
刻t2の位置で異相スキューが発生していたが、クロッ
ク信号CK10の周期をクロック信号CK2の2倍とす
ることにより、時刻t2におけるスキューがなくなって
いる。従って、時刻t1と時刻t3の近傍において発生
する僅かな同相スキューによるデッドタイムの期間を除
いて、残りの時間をプリチャージ回路の動作に当てるこ
とができるので、論理回路の段数を多くすることがで
き、高速動作を行うことができる。
【0045】本実施の形態によれば、プリチャージ回路
を用いる半導体集積回路装置において、異相スキューの
影響を受けることがなくり、高速動作可能なプリチャー
ジ回路を、クロック信号間の異相スキューによるデッド
タイムを生じることなく、高速動作可能となる。
【0046】次に、図3を用いて、プリチャージ回路の
第1の回路例について説明する。図3は、本発明の一実
施の形態による半導体集積回路装置に用いるプリチャー
ジ回路の第1の回路図である。
【0047】図1に示したプリチャージ回路102及び
プリチャージ回路103は、入力に対して同一の出力を
出力するという点で同一の機能を有するものである。従
って、ここでは、プリチャージ回路102,103は、
同一の回路構成を有するものとして説明する。
【0048】プリチャージ回路102(103)は、複
数個のプリチャージ回路950,…,960から構成さ
れている。プリチャージ回路950,…,960は、そ
れぞれ同一のクロック信号CK10(CK20)によっ
て、プリチャージ期間と動作期間を繰り返すように制御
される。
【0049】プリチャージ回路950は、2入力のNA
ND回路を有するプリチャージ回路であり、プリチャー
ジ回路960は、2入力のNOR回路を有するプリチャ
ージ回路である。プリチャージ回路950とプリチャー
ジ回路960の間には、1マシンサイクルの長さにもよ
るが、例えば、10段程度の他の論理動作を行うプリチ
ャージ回路が接続されている。
【0050】プリチャージ回路950において、プリチ
ャージ制御用のPMOSFET922のソースは、電源
電位921に接続されている。PMOSFET922の
ドレインは、NMOSFET911のドレインに接続さ
れている。NMOSFET911のソースは、NMOS
FET912のドレインに接続されている。NMOSF
ET912のソースは、デイスチャージ制御用のNMO
SFET923のドレインに接続されている。NMOS
FET923のソースは、接地電位924に接続されて
いる。
【0051】直列接続されたNMOSFET911及び
NMOSFET912により、NAND回路910を構
成しており、NMOSFET911のゲート901に第
1の入力データが入力し、NMOSFET912のゲー
ト902に第2の入力データが入力する。PMOSFE
T922のドレイン側であるプリチャージノード926
は、インバータ925に接続されており、インバータ9
25の出力端子から出力データが出力する構成となって
いる。
【0052】プリチャージ回路950の動作について説
明すると、クロック信号CK10がローレベルの時、P
MOSFET922がオンし、NMOSFET923は
オフしている。従って、プリチャージノード926をプ
リチャージする。また、クロック信号CK10がハイレ
ベルになると、PMOSFET922がオフし、NMO
SFET923がオンするため、NAND回路910の
論理動作に従って、プリチャージノード926の電位を
そのまま保持するか,接地電位にデイスチャージするか
が決定される。即ち、NAND回路910の入力90
1,902が共に、ハイレベルの時、NMOSFET9
11及びNMOSFET912が共に、オンし、プリチ
ャージノード926の電位が接地電位になるようにデイ
スチャージされ、プリチャージノード926は、ローレ
ベルとなる。NAND回路910の入力901,902
の少なくとも一方がローレベルの時は、プリチャージノ
ード926の電位が保持され、ハイレベルとなる。従っ
て、NAND回路910はNAND論理で動作する。な
お、プリチャージノード926には、インバータ回路9
25が接続されているため、プリチャージ回路950
は、AND回路として動作する。
【0053】プリチャージ回路960において、プリチ
ャージ制御用のPMOSFET922のソースは、電源
電位921に接続されている。PMOSFET922の
ドレインは、NMOSFET931及びNMOSFET
932のドレインに接続されている。NMOSFET9
31及びNMOSFET932のソースは、デイスチャ
ージ制御用のNMOSFET923のドレインに接続さ
れている。NMOSFET923のソースは、接地電位
924に接続されている。
【0054】並列接続されたNMOSFET931及び
NMOSFET932により、NOR回路930を構成
しており、NMOSFET931のゲート903に第1
の入力データが入力し、NMOSFET932のゲート
904に第2の入力データが入力する。第1の入力は、
例えば、前段の論理回路の出力であり、第2の入力は、
例えば、破線で示すように、プリチャージ回路102内
の他の論理回路から入力する。PMOSFET922の
ドレイン側であるプリチャージノード926は、インバ
ータ925に接続されており、インバータ925の出力
端子から出力データ905が出力する構成となってい
る。
【0055】プリチャージ回路960の動作について説
明すると、クロック信号CK10がローレベルの時、P
MOSFET922がオンし、NMOSFET923は
オフしている。従って、プリチャージノード926をプ
リチャージする。また、クロック信号CK10がハイレ
ベルになると、PMOSFET922がオフし、NMO
SFET923がオンするため、NOR回路930の論
理動作に従って、プリチャージノード926の電位をそ
のまま保持するか,接地電位にデイスチャージするかが
決定される。即ち、NOR回路930の入力903,9
04が共に、ローレベルの時、NMOSFET931及
びNMOSFET932が共に、オフし、プリチャージ
ノード926の電位は保持され、ハイレベルとなる。
【0056】NMOSFET931及びNMOSFET
932の少なくとも一方がハイレベルになると、プリチ
ャージノード926の電位は接地電位になるようにデイ
スチャージされ、プリチャージノード926は、ローレ
ベルとなる。従って、NOR回路930はNOR論理で
動作する。なお、プリチャージノード926には、イン
バータ回路925が接続されているため、プリチャージ
回路960は、OR回路として動作する。
【0057】本実施の形態によれば、プリチャージ回路
内の論理をNMOSFETで構成しているため、一般に
PMOSFETで論理を構成するよりも高速に動作す
る。
【0058】次に、図4を用いて、プリチャージ回路の
第2の回路例について説明する。図4は、本発明の一実
施の形態による半導体集積回路装置に用いるプリチャー
ジ回路の第2の回路図である。
【0059】図1に示したプリチャージ回路102及び
プリチャージ回路103は、入力に対して同一の出力を
出力するという点で同一の機能を有するものである。従
って、ここでは、プリチャージ回路102,103は、
同一の回路構成を有するものとして説明する。
【0060】プリチャージ回路102’(103’)
は、複数個のプリチャージ回路1050,…,1060
から構成されている。プリチャージ回路1050,…,
1060は、それぞれ同一のクロック信号CK10(C
K20)によって、プリチャージ期間と動作期間を繰り
返すように制御される。
【0061】プリチャージ回路1050は、2入力のN
AND回路を有するプリチャージ回路であり、プリチャ
ージ回路1060は、2入力のNOR回路を有するプリ
チャージ回路である。プリチャージ回路1050とプリ
チャージ回路1060の間には、1マシンサイクルの長
さにもよるが、例えば、10段程度の他の論理動作を行
うプリチャージ回路が接続されている。
【0062】プリチャージ回路1050において、プリ
チャージ制御用のPMOSFET1022のソースは、
電源電位921に接続されている。PMOSFET10
22のドレインは、PMOSFET1011及びPMO
SFET1012のソースに接続されている。PMOS
FET1011及びPMOSFET1012のドレイン
は、デイスチャージ制御用のNMOSFET1023の
ドレインに接続されている。NMOSFET1023の
ソースは、接地電位924に接続されている。並列接続
されたPMOSFET1011及びPMOSFET10
12により、NAND回路1010を構成しており、P
MOSFET1011のゲート1001に第1の入力デ
ータが入力し、PMOSFET1012のゲート100
2に第2の入力データが入力する。NMOSFET10
23のドレインス側であるプリチャージノード1026
は、インバータ925に接続されており、インバータ9
25の出力端子から出力データが出力する構成となって
いる。
【0063】プリチャージ回路1050の動作について
説明すると、クロック信号CK10がハイレベルの時、
PMOSFET1022がオフし、NMOSFET10
23はオンしている。従って、プリチャージノード10
26を接地電位にプリデイスチャージする。また、クロ
ック信号CK10がローレベルになると、PMOSFE
T1022がオンし、NMOSFET1023がオフす
るため、NAND回路1010の論理動作に従って、プ
リチャージノード1026の電位をそのまま保持する
か,電源電位にプルアップするかが決定される。
【0064】即ち、NAND回路1010の入力100
1,1002が共に、ハイレベルの時、PMOSFET
1011及びPMOSFET1012が共に、オフし、
プリチャージノード1026の電位が保持され、ローレ
ベルとなる。NAND回路1010の入力1001,1
002の少なくとも一方がローレベルの時は、プリチャ
ージノード1026の電位が電源電位にプルアップさ
れ、プリチャージノード1026は、ハイレベルとな
る。従って、NAND回路1010はNAND論理で動
作する。なお、プリチャージノード1026には、イン
バータ回路925が接続されているため、プリチャージ
回路1050は、AND回路として動作する。
【0065】プリチャージ回路1060において、プリ
チャージ制御用のPMOSFET1022のソースは、
電源電位921に接続されている。PMOSFET10
22のドレインは、PMOSFET1031のソースに
接続されている。PMOSFET1031のドレイン
は、PMOSFET1032のソースに接続されてい
る。PMOSFET1032のドレインは、デイスチャ
ージ制御用のNMOSFET1023のドレインに接続
されている。NMOSFET1023のソースは、接地
電位924に接続されている。直列接続されたPMOS
FET1031及びPMOSFET1032により、N
OR回路1030を構成しており、PMOSFET10
31のゲート1003に第1の入力データが入力し、P
MOSFET1032のゲート1004に第2の入力デ
ータが入力する。第1の入力は、例えば、前段の論理回
路の出力であり、第2の入力は、例えば、破線で示すよ
うに、プリチャージ回路102内の他の論理回路から入
力する。NMOSFET1023のドレイン側であるプ
リチャージノード1026は、インバータ925に接続
されており、インバータ925の出力端子から出力デー
タ1005が出力する構成となっている。
【0066】プリチャージ回路1060の動作について
説明すると、クロック信号CK10がハイレベルの時、
PMOSFET1022がオフし、NMOSFET10
23はオンしている。従って、プリチャージノード10
26を接地電位にプリデイスチャージする。また、クロ
ック信号CK10がローレベルになると、PMOSFE
T1022がオンし、NMOSFET1023がオフす
るため、NOR回路1030の論理動作に従って、プリ
チャージノード1026の電位をそのまま保持するか,
電源電位にプルアップするかが決定される。即ち、NO
R回路1030の入力1003,1004が共に、ロー
レベルの時、PMOSFET1031及びPMOSFE
T1032が共に、オンし、プリチャージノード102
6が電源電位にプルアップされ、プリチャージノード1
026は、ハイレベルとなる。PMOSFET1031
及びPMOSFET1032の少なくとも一方が、ハイ
レベルになると、プリチャージノード1026の電位は
保持され、ローレベルとなる。従って、NOR回路10
30はNOR論理で動作する。なお、プリチャージノー
ド1026には、インバータ回路925が接続されてい
るため、プリチャージ回路1060は、OR回路として
動作する。
【0067】本実施の形態によれば、プリチャージ回路
内の論理をPMOSFETで構成しているため、図3に
示した構成のプリチャージ回路に比べて、動作速度は遅
いが、インバータ回路はNMOSFETの方が動作する
ため、後段に接続されるプリチャージ回路の入力信号を
高速に変化させることができる。従って、この入力信号
が重負荷の場合には、前段のプリチャージ回路の構成の
方が高速に動作する場合がある。
【0068】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図5及び図6を用いて説明する。図5は、本発明の
第2の実施の形態による半導体集積回路装置のブロック
図であり、図6は、図5に示した本発明の第2の実施の
形態による半導体集積回路装置のタイミングチャートで
ある。
【0069】図5において、ラッチ回路101は、クロ
ック信号CK2によって制御され、クロック信号CK2
がハイレベルの時、入力データINをスルーするスルー
期間となるように制御され、クロック信号CK2がロー
レベルの時、入力データINを保持するホールド期間と
なるように制御される。
【0070】ラッチ回路101の出力は、プリチャージ
回路202及びプリチャージ回路203にそれぞれ入力
する。プリチャージ回路は、プリチャージ期間に回路の
内部ノードを一定電位に設定しておき、プリチャージ期
間の次のタイミングの動作期間に回路が動作し、信号が
伝播される回路であり、シフトレジスタのように、信号
の伝播のみを行う回路や、NAND回路やNOR回路の
ように論理動作を行う論理回路が用いられる。しかも、
プリチャージ回路の中には、複数段の回路が直列接続さ
れている。
【0071】プリチャージ回路202は、クロック信号
CK10によって制御され、クロック信号CK10がロ
ーレベルの時、内部ノードをプリチャージするプリチャ
ージ期間となるように制御され、クロック信号CK10
がハイレベルになると、ラッチ回路101の出力信号に
従って動作する。ここで、クロック信号CK10は、ク
ロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、クロッ
ク信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ローレベル
からハイレベルに、若しくは、ハイレベルからローレベ
ルに変化する。
【0072】また、プリチャージ回路203は、クロッ
ク信号CK20によって制御され、クロック信号CK2
0がローレベルの時、内部ノードをプリチャージするプ
リチャージ期間となるように制御され、クロック信号C
K20がハイレベルになると、ラッチ回路101の出力
信号に従って動作する。ここで、クロック信号CK20
は、クロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、
クロック信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ハイ
レベルからローレベルに、若しくは、ローレベルからハ
イレベルに変化する。即ち、クロック信号CK20は、
クロック信号CK10と同一周期で、逆相の反転クロッ
ク信号となっている。
【0073】従って、クロック信号CK10がローレベ
ルの時、プリチャージ回路202は、プリチャージ期間
であり、そのとき、クロック信号CK20はハイレベル
であるため、プリチャージ回路203は、動作期間とな
っている。また、逆に、クロック信号CK10がハイレ
ベルの時、プリチャージ回路202は、動作期間であ
り、そのとき、クロック信号CK20はローレベルであ
るため、プリチャージ回路203は、プリチャージ期間
となっている。即ち、プリチャージ回路202とプリチ
ャージ回路203は、相補動作をするように制御されて
いる。
【0074】しかも、プリチャージ回路202とプリチ
ャージ回路203は、同一の入力に対して同一の出力を
出力する同一の機能を有する回路で構成されており、こ
の2つの同一の機能を有する回路が交互に動作する点か
らも相補動作するように構成されている。プリチャージ
回路202及び203の単独回路ではクロック信号CK
1の2サイクルに1回の割合でしか結果データを出力で
きないが、プリチャージ回路202とプリチャージ回路
203が、クロック信号CK1の1サイクル毎に交互に
動作するため、実質上毎サイクル結果データを出力する
ことができる。ここで、プリチャージ回路202とプリ
チャージ回路203の回路構成自体は異なっていてもよ
く、入力と出力の関係において同一であればよい。
【0075】プリチャージ回路202及びプリチャージ
回路203の出力は、セレクタ104に入力する。セレ
クタ104は、選択信号SELによって制御され、この
選択信号SELによってプリチャージ回路202とプリ
チャージ回路203の出力を交互に選択する。選択信号
SELとしては、クロック信号CK10若しくはクロッ
ク信号CK20と同期している信号を用いることがで
き、より具体的には、クロック信号CK10若しくはク
ロック信号CK20を用いることができる。
【0076】セレクタ104で選択されたプリチャージ
回路202若しくはプリチャージ回路203の出力信号
は、プリチャージ回路301に入力する。プリチャージ
回路301は、クロック信号CK2によって制御され、
クロック信号CK2がローレベルの時、内部ノードをプ
リチャージするプリチャージ期間となるように制御さ
れ、クロック信号CK2がハイレベルになると、セレク
タ104の出力信号に従って動作する。ここで、クロッ
ク信号CK2は、プリチャージ回路202,203を制
御するクロック信号CK10,CK20の半分の周期で
あり、ラッチ回路101を制御するクロック信号と同一
である。
【0077】プリチャージ回路301の出力は、ラッチ
回路105に入力する。ラッチ回路105は、クロック
信号CK2によって制御され、クロック信号CK2がハ
イレベルの時、プリチャージ回路301からの信号をス
ルーするスルー期間となるように制御され、クロック信
号CK2がローレベルの時、プリチャージ回路301か
らの信号を保持するホールド期間となるように制御さ
れ、出力OUTを出力する。
【0078】なお、プリチャージ回路202,203に
は、1種類の入力データINが入力するものとして説明
したが、プリチャージ回路202,203が論理回路で
あり、例えば、2入力に対して論理動作を行わせるため
には、図中に破線で示したように、入力データIN’を
保持するラッチ回路101’を備え、このラッチ回路1
01’をクロック信号CK2で制御し、ラッチ回路10
1’に保持された入力データをプリチャージ回路20
2,203に入力すればよい。
【0079】本実施の形態を図1に示した実施の形態と
比較すると、プリチャージ回路301が追加されたもの
ではなく、図1のプリチャージ回路102,103が動
作する論理動作を前段と後段に分割して行わせるように
したものであり、プリチャージ回路202,203が前
段の動作を行い、プリチャージ回路301が後段の動作
を行うものである。即ち、図1に示したプリチャージ回
路102,103が、例えば、10段の論理動作を行う
ものとすると、プリチャージ回路202,203が前段
の6段若しくは7段の論理動作を行い、プリチャージ回
路301が後段の4段若しくは3段の動作を行うもので
ある。特に、プリチャージ回路301の論理段数を半分
以下の4段以下として、プリチャージ回路202,20
3が残りの半分以上の論理段数を備えるようにしたもの
である。これは、プリチャージ回路301は、プリチャ
ージ回路202,203の半分の周期のクロック信号C
K2で制御されるため、クロック信号CK2が立ち上が
る前にセレクタ104の出力信号が決定することによる
デッドタイムの発生を抑止するためになされたものであ
る。
【0080】次に、図6に示すタイミングチャートを用
いて、図5に示す装置の動作について説明する。
【0081】図6(1)は、ラッチ回路101及びラッ
チ回路105を制御するクロック信号CK2の波形図で
ある。図6(2)は、プリチャージ回路202を制御す
るクロック信号CK10の波形図であるとともに、セレ
クタ104を制御する選択信号SELの波形図でもあ
る。図6(3)は、プリチャージ回路203を制御する
クロック信号CK20の波形図である。図6(4)は、
ラッチ101への入力データINを表している。図6
(5)は、図5中のA点のラッチ回路101の出力デー
タ及びラッチ回路101の動作を表している。図6
(6)は、図5中のB点のプリチャージ回路202の出
力データ及びプリチャージ回路202の動作を表してい
る。図6(7)は、図5中のC点のプリチャージ回路2
03の出力データ及びプリチャージ回路203の動作を
表している。図6(8)は、図5中のD点のセレクタ1
04の出力データ及びセレクタ104の動作を表してい
る。図6(9)は、図5中のE点のプリチャージ回路3
01の出力データ及びプリチャージ回路301の動作を
表している。図6(10)は、ラッチ回路105の出力
データOUT及びラッチ回路105の動作を表してい
る。
【0082】図6(1)及び図6(2)に示すように、
クロック信号CK10は、クロック信号CK2の2倍の
周期の信号であり、クロック信号CK2の立ち下がりの
タイミングで、ローレベルからハイレベルに、若しく
は、ハイレベルからローレベルに変化する。また、図6
(3)に示すように、クロック信号CK20は、クロッ
ク信号CK2の2倍の周期であり、例えば、クロック信
号CK2の立ち下がりのタイミングで、ハイレベルから
ローレベルに、若しくは、ローレベルからハイレベルに
変化する。
【0083】ここで、クロック信号CK2の1サイクル
が1マシンサイクルである。
【0084】図6(4)に示すように、1マシンサイク
ルの入力データIN1,IN2,IN3が、ラッチ回路
101に順次入力してくるものとする。
【0085】ラッチ回路101は、クロック信号CK2
がハイレベルの時、入力データINをスルーするスルー
期間となるように制御され、クロック信号CK2がロー
レベルの時、入力データINを保持するホールド期間と
なるように制御されるので、図6(5)に示すように、
時刻t1から時刻t2が、ホールド期間で、時刻t2か
ら時刻t3までがスルー期間となり、クロック信号CK
2に同期して、以下、ホールド期間とスルー期間を繰り
返す。また、図6(5)に示すように、ラッチ回路10
1の出力には、ラッチ回路101への入力データIN1
が、ラッチ回路101内の時間遅れΔt1を伴って、現
れる。このラッチ回路101の出力の中で、時刻t1か
ら時刻2の間において、ラッチ回路101は、ホールド
期間であるため、入力データIN1を保持している。
【0086】プリチャージ回路202は、クロック信号
CK10がローレベルの時、プリチャージ期間となり、
クロック信号CK10がハイレベルになると、ラッチ回
路101の出力データに従って動作する動作期間となる
ように制御されるので、図6(6)に示すように、時刻
t1から時刻t3までが動作期間で、時刻t3から時刻
t5がプリチャージ期間となり、クロック信号CK10
に同期して、以下、動作期間とプリチャージ期間を繰り
返す。クロック信号CK10の立ち上がりの時刻t1に
おいて、プリチャージ回路202は、動作期間となり、
この時、ラッチ回路101に保持されている入力データ
IN1に基づいて、動作を開始する。プリチャージ回路
202の動作に要する時間をT2とすると、図6(6)
に示すように、時刻t1からT2時間後に、プリチャー
ジ回路202の動作結果のデータP1−1’がプリチャ
ージ回路202の出力に現れる。また、時刻t5からT
2時間後に、入力データIN3に対するプリチャージ回
路202の動作結果のデータP1−3’がプリチャージ
回路202の出力に現れる。ここで、動作に要する時間
T2は、図1に示した動作に要する時間T1に比べて短
くなっている。これは、プリチャージ回路202の中に
おける動作段数を図1におけるプリチャージ回路102
の動作段数に比べて小さくしたためである。しかしなが
ら、この時間T2は、1/2マシンサイクルよりも長く
なるように、プリチャージ回路202の動作段数を設定
してある。
【0087】また、プリチャージ回路203は、クロッ
ク信号CK20がローレベルの時、プリチャージ期間と
なり、クロック信号CK20がハイレベルになると、ラ
ッチ回路101の出力データに従って動作する動作期間
となるように制御されるので、図6(7)に示すよう
に、時刻t1から時刻t3までがプリチャージ期間で、
時刻t3から時刻t5が動作期間となり、クロック信号
CK20に同期して、以下、動作期間とプリチャージ期
間を繰り返す。クロック信号CK20の立ち上がりの時
刻t3において、プリチャージ回路203は、動作期間
となり、この時、ラッチ回路101に保持されている入
力データIN2に基づいて、動作を開始する。プリチャ
ージ回路203の動作に要する時間をT2とすると、図
6(7)に示すように、時刻t3からT2時間後に、プ
リチャージ回路203の動作結果のデータP2−2’が
プリチャージ回路203の出力に現れる。ここで、動作
に要する時間T2は、図1に示した動作に要する時間T
1に比べて短くなっている。これは、プリチャージ回路
203の中における動作段数を図1におけるプリチャー
ジ回路103の動作段数に比べて小さくしたためであ
る。しかしながら、この時間T2は、1/2マシンサイ
クルよりも長くなるように、プリチャージ回路203の
動作段数を設定してある。
【0088】セレクタ104は、選択信号SELによっ
てプリチャージ回路202とプリチャージ回路203の
出力を交互に選択する。選択信号SELとしては、クロ
ック信号CK10を用いており、図6(8)に示すよう
に、クロック信号CK10のハイレベルのときは、プリ
チャージ回路202の出力P1−1’,P1−3’を選
択し、クロック信号CK10のローレベルのときは、プ
リチャージ回路203の出力P2−2’を選択する。
【0089】プリチャージ回路301は、クロック信号
CK2がローレベルの時、プリチャージ期間となり、ク
ロック信号CK2がハイレベルになると、セレクタ10
4の出力データに従って動作する動作期間となるように
制御されるので、図6(9)に示すように、時刻t2か
ら時刻t3までが動作期間で、時刻t3から時刻t4が
プリチャージ期間となり、クロック信号CK2に同期し
て、以下、動作期間とプリチャージ期間を繰り返す。ク
ロック信号CK2の立ち上がりの時刻t2において、プ
リチャージ回路301は、動作期間となり、この時、セ
レクタ104に選択されたプリチャージ回路202の出
力データP1−1’に基づいて、動作を開始する。
【0090】プリチャージ回路301の動作に要する時
間をT3とすると、図6(9)に示すように、データP
1−1’の出力からT3時間後に、プリチャージ回路3
01の動作結果のデータP1−1がプリチャージ回路3
01の出力に現れる。ここで、プリチャージ回路301
の動作に要する時間T3と、プリチャージ回路202の
動作に要する時間T2を加えると、理論的に、図1に示
したプリチャージ回路102の動作に要する時間T1に
等しくなる。また、時間T3は、1/2マシンサイクル
よりも短くなるように、プリチャージ回路301の動作
段数を設定してある。また、プリチャージ回路301の
出力データP1−1は、図1におけるプリチャージ回路
102の出力データP1−1と同じものである。
【0091】ラッチ回路105は、クロック信号CK2
がハイレベルの時、入力データをスルーするスルー期間
となるように制御され、クロック信号CK2がローレベ
ルの時、入力データを保持するホールド期間となるよう
に制御されるので、図6(10)に示すように、時刻t
1から時刻t2が、ホールド期間で、時刻t2から時刻
t3までがスルー期間となり、クロック信号CK2に同
期して、以下、ホールド期間とスルー期間を繰り返す。
また、図6(10)に示すように、ラッチ回路105の
出力には、ラッチ回路105への入力データが、ラッチ
回路105内の時間遅れΔt2を伴って、現れる。この
ラッチ回路105の出力の中で、時刻t3から時刻4の
間において、ラッチ回路105は、ホールド期間である
ため、入力データであるプリチャージ回路301の出力
データP1−1を出力データOUT1として保持してい
る。
【0092】即ち、図6(10)に示すように、ラッチ
回路105は、1マシンサイクル毎に、ラッチ回路10
1への入力データIN1,IN2,IN3に対するプリ
チャージ回路202若しくはプリチャージ回路203及
びプリチャージ回路301の動作出力を出力データOU
T1,OUT2,OUT3として出力することになる。
【0093】プリチャージ回路202,203の制御ク
ロック信号CK10,CK20は、基本クロック信号C
K2の2倍の周期の信号を用いながらも、プリチャージ
回路202,203を相補動作させることにより、単一
のプリチャージ回路を動作させた場合と同じ出力を1マ
シンサイクル毎に得ることができる。しかも、プリチャ
ージ回路202,203を基本クロック信号CK2の2
倍の周期の信号を用いて相補動作させることにより、異
相スキューの影響を受けないで動作させることが可能と
なる。なお、同相スキューは発生するが、同相スキュー
は、異相スキューに比べて数分の一以下であり、さほど
影響はないものである。
【0094】本実施の形態によれば、プリチャージ回路
を用いる半導体集積回路装置において、異相スキューの
影響を受けることがなくり、高速動作可能なプリチャー
ジ回路を、クロック信号間の異相スキューによるデッド
タイムを生じることなく、高速動作可能となる。
【0095】また、入力側のラッチ回路と出力側のラッ
チ回路の間の回路の前段分は並列配置した相補形の2つ
のプリチャージ回路で構成し、後段部分は、1つのプリ
チャージ回路(動作段数は複数)で構成することによ
り、全ての動作を並列配置した相補形のプリチャージ回
路で構成する第1の実施の形態に比べ、構成するトラン
ジスタ数を削減できる。従って、フルに2組のプリチャ
ージ回路を設けた場合に比べ、回路の動作速度は同等に
維持できながら、回路面積を削減することができる。
【0096】次に、本発明の第3の実施の形態につい
て、図7を用いて説明する。図7は、本発明の第3の実
施の形態による半導体集積回路装置のブロック図であ
る。
【0097】図7の例が、図5の例と相違する点は、図
5におけるダイナミック回路であるプリチャージ回路3
01に変えて、スタテイック回路を用いた点にある。
【0098】図7において、ラッチ回路101は、クロ
ック信号CK2によって制御され、クロック信号CK2
がハイレベルの時、入力データINをスルーするスルー
期間となるように制御され、クロック信号CK2がロー
レベルの時、入力データINを保持するホールド期間と
なるように制御される。
【0099】ラッチ回路101の出力は、プリチャージ
回路202及びプリチャージ回路203にそれぞれ入力
する。プリチャージ回路は、プリチャージ期間に回路の
内部ノードを一定電位に設定しておき、プリチャージ期
間の次のタイミングの動作期間に回路が動作し、信号が
伝播される回路であり、シフトレジスタのように、信号
の伝播のみを行う回路や、NAND回路やNOR回路の
ように論理動作を行う論理回路が用いられる。しかも、
プリチャージ回路の中には、複数段の回路が直列接続さ
れている。
【0100】プリチャージ回路202は、クロック信号
CK10によって制御され、クロック信号CK10がロ
ーレベルの時、内部ノードをプリチャージするプリチャ
ージ期間となるように制御され、クロック信号CK10
がハイレベルになると、ラッチ回路101の出力信号に
従って動作する。ここで、クロック信号CK10は、ク
ロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、クロッ
ク信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ローレベル
からハイレベルに、若しくは、ハイレベルからローレベ
ルに変化する。
【0101】また、プリチャージ回路203は、クロッ
ク信号CK20によって制御され、クロック信号CK2
0がローレベルの時、内部ノードをプリチャージするプ
リチャージ期間となるように制御され、クロック信号C
K20がハイレベルになると、ラッチ回路101の出力
信号に従って動作する。ここで、クロック信号CK20
は、クロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、
クロック信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ハイ
レベルからローレベルに、若しくは、ローレベルからハ
イレベルに変化する。即ち、クロック信号CK20は、
クロック信号CK10と同一周期で、逆相の反転クロッ
ク信号となっている。
【0102】従って、クロック信号CK10がローレベ
ルの時、プリチャージ回路202は、プリチャージ期間
であり、そのとき、クロック信号CK20はハイレベル
であるため、プリチャージ回路203は、動作期間とな
っている。また、逆に、クロック信号CK10がハイレ
ベルの時、プリチャージ回路202は、動作期間であ
り、そのとき、クロック信号CK20はローレベルであ
るため、プリチャージ回路203は、プリチャージ期間
となっている。即ち、プリチャージ回路202とプリチ
ャージ回路203は、相補動作をするように制御されて
いる。
【0103】しかも、プリチャージ回路202とプリチ
ャージ回路203は、同一の入力に対して同一の出力を
出力する同一の機能を有する回路で構成されており、こ
の2つの同一の機能を有する回路が交互に動作する点か
らも相補動作するように構成されている。プリチャージ
回路202及び203の単独回路ではクロック信号CK
1の2サイクルに1回の割合でしか結果データを出力で
きないが、プリチャージ回路202とプリチャージ回路
203が、クロック信号CK1の1サイクル毎に交互に
動作するため、実質上毎サイクル結果データを出力する
ことができる。ここで、プリチャージ回路202とプリ
チャージ回路203の回路構成自体は異なっていてもよ
く、入力と出力の関係において同一であればよい。
【0104】プリチャージ回路202及びプリチャージ
回路203の出力は、セレクタ104に入力する。セレ
クタ104は、選択信号SELによって制御され、この
選択信号SELによってプリチャージ回路202とプリ
チャージ回路203の出力を交互に選択する。選択信号
SELとしては、クロック信号CK10若しくはクロッ
ク信号CK20と同期している信号を用いることがで
き、より具体的には、クロック信号CK10若しくはク
ロック信号CK20を用いることができる。
【0105】セレクタ104で選択されたプリチャージ
回路202若しくはプリチャージ回路203の出力信号
は、スタテイック回路401に入力する。スタテイック
回路401は、クロック信号とは独立して動作する。
【0106】スタテイック回路401の出力は、ラッチ
回路105に入力する。ラッチ回路105は、クロック
信号CK2によって制御され、クロック信号CK2がハ
イレベルの時、スタテイック回路401からの信号をス
ルーするスルー期間となるように制御され、クロック信
号CK2がローレベルの時、スタテイック回路401か
らの信号を保持するホールド期間となるように制御さ
れ、出力OUTを出力する。
【0107】なお、プリチャージ回路202,203に
は、1種類の入力データINが入力するものとして説明
したが、プリチャージ回路202,203が論理回路で
あり、例えば、2入力に対して論理動作を行わせるため
には、図中に破線で示したように、入力データIN’を
保持するラッチ回路101’を備え、このラッチ回路1
01’をクロック信号CK2で制御し、ラッチ回路10
1’に保持された入力データをプリチャージ回路20
2,203に入力すればよい。
【0108】本実施の形態を図5に示した実施の形態と
比較すると、図5に示した後段側のプリチャージ回路に
代えて、スタテイック回路を採用することにより、タイ
ミングチャートは、図6における図6(9)のタイミン
グが異なることである。即ち、図6(9)では、プリチ
ャージ回路301を用いるため、クロック信号CK2に
応じて、プリチャージ期間と動作期間を繰り返すことに
なるが、スタテイック回路では、入力信号の変化に応じ
て動作することになる。
【0109】また、その動作時間であるが、図6(9)
に示した時間T3がプリチャージ回路の動作時間であ
り、それに対して、スタテイック回路によって同じ動作
を行わせようとすると、より時間がかかることになる。
従って、同じ長さのマシンサイクルの中では、プリチャ
ージ回路に比べて配置できる動作回路の段数は小さくな
る。
【0110】しかしながら、スタテイック回路は、クロ
ック信号による制御が行われないため、プリチャージ回
路202,203とスタテイック回路401の分割の比
重を自由に選択できる。
【0111】また、スタテイック回路を採用することに
より、図5に示した実施の形態に比べて、クロック信号
によるタイミングの設計が容易となる。
【0112】また、スタテイック回路は、プリチャージ
回路に比べて回路面積を小さくできる場合もある。
【0113】相補形のプリチャージ回路とスタテイック
回路の分割割合については、高速動作に重点をおく場合
には、スタテイック回路の比重を小さくし、回路面積を
小さくすることに重点をおく場合には、スタテイック回
路の比重を大きくすればよい。
【0114】本実施の形態によれば、プリチャージ回路
を用いる半導体集積回路装置において、異相スキューの
影響を受けることがなくり、高速動作可能なプリチャー
ジ回路を、クロック信号間の異相スキューによるデッド
タイムを生じることなく、高速動作可能となる。
【0115】また、スタテイック回路は、クロック信号
による制御が行われないため、設計の自由度が大きくな
る。
【0116】また、相補形プリチャージ回路とスタテイ
ック回路の分割比を任意に選択することによって、高速
重視の回路設計も行え、また、小面積重視の回路設計を
も行える。
【0117】次に、本発明の第4の実施の形態につい
て、図8及び図9を用いて説明する。図8は、本発明の
第4の実施の形態による半導体集積回路装置のブロック
図であり、図9は、図8に示した本発明の第3の実施の
形態による半導体集積回路装置のタイミングチャートで
ある。
【0118】図8において、ラッチ回路101は、クロ
ック信号CK2によって制御され、クロック信号CK2
がハイレベルの時、入力データINをスルーするスルー
期間となるように制御され、クロック信号CK2がロー
レベルの時、入力データINを保持するホールド期間と
なるように制御される。
【0119】ラッチ回路101の出力は、プリチャージ
回路501に入力する。プリチャージ回路は、プリチャ
ージ期間に回路の内部ノードを一定電位に設定してお
き、プリチャージ期間の次のタイミングの動作期間に回
路が動作し、信号が伝播される回路であり、シフトレジ
スタのように、信号の伝播のみを行う回路や、NAND
回路やNOR回路のように論理動作を行う論理回路が用
いられる。しかも、プリチャージ回路の中には、複数段
の回路が直列接続されている。
【0120】プリチャージ回路501は、クロック信号
CK1によって制御され、クロック信号CK1がローレ
ベルの時、内部ノードをプリチャージするプリチャージ
期間となるように制御され、クロック信号CK1がハイ
レベルになると、ラッチ回路101の出力信号に従って
動作する。ここで、クロック信号CK1は、クロック信
号CK2と同一の周期で、しかも、逆相の反転信号であ
る。
【0121】プリチャージ回路501の出力は、ラッチ
回路502に入力する。ラッチ回路502は、クロック
信号CK1によって制御され、クロック信号CK1がハ
イレベルの時、プリチャージ回路501の出力データを
スルーするスルー期間となるように制御され、クロック
信号CK1がローレベルの時、出力データを保持するホ
ールド期間となるように制御される。
【0122】ラッチ回路502の出力は、プリチャージ
回路302及びプリチャージ回路303にそれぞれ入力
する。リチャージ回路の中には、複数段の回路が直列接
続されている。
【0123】プリチャージ回路302は、クロック信号
CK10によって制御され、クロック信号CK10がロ
ーレベルの時、内部ノードをプリチャージするプリチャ
ージ期間となるように制御され、クロック信号CK10
がハイレベルになると、ラッチ回路502の出力信号に
従って動作する。ここで、クロック信号CK10は、ク
ロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、クロッ
ク信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ローレベル
からハイレベルに、若しくは、ハイレベルからローレベ
ルに変化する。
【0124】また、プリチャージ回路303は、クロッ
ク信号CK20によって制御され、クロック信号CK2
0がローレベルの時、内部ノードをプリチャージするプ
リチャージ期間となるように制御され、クロック信号C
K20がハイレベルになると、ラッチ回路502の出力
信号に従って動作する。ここで、クロック信号CK20
は、クロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、
クロック信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ハイ
レベルからローレベルに、若しくは、ローレベルからハ
イレベルに変化する。即ち、クロック信号CK20は、
クロック信号CK10と同一周期で、逆相の反転クロッ
ク信号となっている。
【0125】従って、クロック信号CK10がローレベ
ルの時、プリチャージ回路302は、プリチャージ期間
であり、そのとき、クロック信号CK20はハイレベル
であるため、プリチャージ回路303は、動作期間とな
っている。また、逆に、クロック信号CK10がハイレ
ベルの時、プリチャージ回路302は、動作期間であ
り、そのとき、クロック信号CK20はローレベルであ
るため、プリチャージ回路303は、プリチャージ期間
となっている。即ち、プリチャージ回路302とプリチ
ャージ回路303は、相補動作をするように制御されて
いる。
【0126】しかも、プリチャージ回路302とプリチ
ャージ回路303は、同一の入力に対して同一の出力を
出力する同一の機能を有する回路で構成されており、こ
の2つの同一の機能を有する回路が交互に動作する点か
らも相補動作するように構成されている。プリチャージ
回路302及び303の単独回路ではクロック信号CK
1の2サイクルに1回の割合でしか結果データを出力で
きないが、プリチャージ回路302とプリチャージ回路
303が、クロック信号CK1の1サイクル毎に交互に
動作するため、実質上毎サイクル結果データを出力する
ことができる。ここで、プリチャージ回路302とプリ
チャージ回路303の回路構成自体は異なっていてもよ
く、入力と出力の関係において同一であればよい。
【0127】プリチャージ回路302及びプリチャージ
回路303の出力は、セレクタ104に入力する。セレ
クタ104は、選択信号SELによって制御され、この
選択信号SELによってプリチャージ回路302とプリ
チャージ回路303の出力を交互に選択する。選択信号
SELとしては、クロック信号CK10若しくはクロッ
ク信号CK20と同期している信号を用いることがで
き、より具体的には、クロック信号CK10若しくはク
ロック信号CK20を用いることができる。
【0128】セレクタ104で選択されたプリチャージ
回路302若しくはプリチャージ回路303の出力信号
は、ラッチ回路105に入力する。ラッチ回路105
は、クロック信号CK2によって制御され、クロック信
号CK2がハイレベルの時、プリチャージ回路301か
らの信号をスルーするスルー期間となるように制御さ
れ、クロック信号CK2がローレベルの時、プリチャー
ジ回路301からの信号を保持するホールド期間となる
ように制御され、出力OUTを出力する。
【0129】なお、プリチャージ回路501には、1種
類の入力データINが入力するものとして説明したが、
プリチャージ回路501が論理回路であり、例えば、2
入力に対して論理動作を行わせるためには、図中に破線
で示したように、入力データIN’を保持するラッチ回
路101’を備え、このラッチ回路101’をクロック
信号CK2で制御し、ラッチ回路101’に保持された
入力データをプリチャージ回路501に入力すればよ
い。
【0130】本実施の形態を図5に示した実施の形態と
比較すると、1マシンサイクルの中の前段側に1個のプ
リチャージ回路を配置し、後段側に2個の相補形のプリ
チャージ回路を配置するようにしたものである。全体で
10段の論理動作を行うものとすると、プリチャージ回
路501が前段の3段若しくは4段の論理動作を行い、
プリチャージ回路302,303が後段の7段若しくは
6段の動作を行うものである。特に、プリチャージ回路
501の論理段数を半分以下の4段以下として、プリチ
ャージ回路302,303が残りの半分以上の論理段数
を備えるようにしたものである。これは、プリチャージ
回路501は、プリチャージ回路302,303の半分
の周期のクロック信号CK1で制御されるため、クロッ
ク信号CK1が立ち下がる前にラッチ回路502の出力
信号を決定させなければならないためである。従って、
プリチャージ回路501の遅延時間とラッチ回路502
のセットアップ時間の合計が、クロック信号CK1のハ
イレベルの期間以内に収まるように設計される。
【0131】次に、図9に示すタイミングチャートを用
いて、図8に示す装置の動作について説明する。
【0132】図9(1)は、プリチャージ回路501及
びラッチ回路502を制御するクロック信号CK1の波
形図である。図9(2)は、ラッチ回路101及びラッ
チ回路105を制御するクロック信号CK2の波形図で
ある。図9(3)は、プリチャージ回路302を制御す
るクロック信号CK10の波形図であるとともに、セレ
クタ104を制御する選択信号SELの波形図でもあ
る。図9(4)は、プリチャージ回路303を制御する
クロック信号CK20の波形図である。図9(5)は、
ラッチ101への入力データINを表している。
【0133】図9(6)は、図8中のA点のラッチ回路
101の出力データ及びラッチ回路101の動作を表し
ている。図9(7)は、図8中のAB点のプリチャージ
回路501の出力データ及びプリチャージ回路501の
動作を表している。図9(8)は、図8中のAC点のラ
ッチ回路502の出力データ及びラッチ回路502の動
作を表している。図9(9)は、図8中のB点のプリチ
ャージ回路302の出力データ及びプリチャージ回路3
02の動作を表している。図9(10)は、図8中のC
点のプリチャージ回路303の出力データ及びプリチャ
ージ回路303の動作を表している。図9(11)は、
図8中のD点のセレクタ104の出力データ及びセレク
タ104の動作を表している。図9(12)は、ラッチ
回路105の出力データOUT及びラッチ回路105の
動作を表している。
【0134】図9(1)及び図9(2)に示すように、
クロック信号CK1,CK2は、同一周期で、位相が反
転した信号である。図9(3)に示すように、クロック
信号CK10は、クロック信号CK2の2倍の周期の信
号であり、クロック信号CK2の立ち下がりのタイミン
グで、ローレベルからハイレベルに、若しくは、ハイレ
ベルからローレベルに変化する。また、図9(4)に示
すように、クロック信号CK20は、クロック信号CK
2の2倍の周期であり、例えば、クロック信号CK2の
立ち下がりのタイミングで、ハイレベルからローレベル
に、若しくは、ローレベルからハイレベルに変化する。
【0135】ここで、クロック信号CK2の1サイクル
が1マシンサイクルである。
【0136】図9(5)に示すように、1マシンサイク
ルの入力データIN1,IN2,IN3が、ラッチ回路
101に順次入力してくるものとする。
【0137】ラッチ回路101は、クロック信号CK2
がハイレベルの時、入力データINをスルーするスルー
期間となるように制御され、クロック信号CK2がロー
レベルの時、入力データINを保持するホールド期間と
なるように制御されるので、図9(6)に示すように、
時刻t1から時刻t2が、ホールド期間で、時刻t2か
ら時刻t3までがスルー期間となり、クロック信号CK
2に同期して、以下、ホールド期間とスルー期間を繰り
返す。また、図9(6)に示すように、ラッチ回路10
1の出力には、ラッチ回路101への入力データIN1
が、ラッチ回路101内の時間遅れΔt1を伴って現れ
る。このラッチ回路101の出力の中で、時刻t1から
時刻2の間において、ラッチ回路101は、ホールド期
間であるため、入力データIN1を保持している。
【0138】プリチャージ回路501は、クロック信号
CK1がローレベルの時、プリチャージ期間となり、ク
ロック信号CK1がハイレベルになると、ラッチ回路1
01の出力データに従って動作する動作期間となるよう
に制御されるので、図9(7)に示すように、時刻t1
から時刻t2までが動作期間で、時刻t2から時刻t3
がプリチャージ期間となり、クロック信号CK1に同期
して、以下、動作期間とプリチャージ期間を繰り返す。
クロック信号CK1の立ち上がりの時刻t1において、
プリチャージ回路501は、動作期間となり、この時、
ラッチ回路101の出力データIN1に基づいて、動作
を開始する。プリチャージ回路501の動作に要する時
間をT4とすると、図9(7)に示すように、データI
N1の出力からT4時間後に、プリチャージ回路501
の動作結果のデータP−1がプリチャージ回路501の
出力に現れる。
【0139】ラッチ回路502は、クロック信号CK1
がハイレベルの時、入力データをスルーするスルー期間
となるように制御され、クロック信号CK1がローレベ
ルの時、入力データを保持するホールド期間となるよう
に制御されるので、図9(8)に示すように、時刻t2
から時刻t3が、ホールド期間で、時刻t3から時刻t
4までがスルー期間となり、クロック信号CK1に同期
して、以下、ホールド期間とスルー期間を繰り返す。こ
のラッチ回路502の出力の中で、時刻t2から時刻t
3の間において、ラッチ回路502は、ホールド期間で
あるため、入力データであるプリチャージ回路501の
出力データP−1を保持している。
【0140】プリチャージ回路302は、クロック信号
CK10がローレベルの時、プリチャージ期間となり、
クロック信号CK10がハイレベルになると、ラッチ回
路502の出力データに従って動作する動作期間となる
ように制御されるので、図9(9)に示すように、時刻
t1から時刻t3までが動作期間で、時刻t3から時刻
t5がプリチャージ期間となり、クロック信号CK10
に同期して、以下、動作期間とプリチャージ期間を繰り
返す。クロック信号CK10の立ち上がりの時刻t1に
おいて、プリチャージ回路302は、動作期間となり、
この時、ラッチ回路502に保持されている出力データ
P−1に基づいて、動作を開始する。プリチャージ回路
302の動作に要する時間をT5とすると、図9(9)
に示すように、T5時間後に、プリチャージ回路302
の動作結果のデータP1−1がプリチャージ回路302
の出力に現れる。また、入力データIN3に対するプリ
チャージ回路302の動作結果のデータP1−3がプリ
チャージ回路302の出力に現れる。ここで、動作に要
する時間T5は、図1に示した動作に要する時間T1に
比べて短くなっている。これは、プリチャージ回路30
2の中における動作段数を図1におけるプリチャージ回
路102の動作段数に比べて小さくしたためである。し
かしながら、この時間T2は、1/2マシンサイクルよ
りも長くなるように、プリチャージ回路302の動作段
数を設定してある。
【0141】また、プリチャージ回路303は、クロッ
ク信号CK20がローレベルの時、プリチャージ期間と
なり、クロック信号CK20がハイレベルになると、ラ
ッチ回路502の出力データに従って動作する動作期間
となるように制御されるので、図9(10)に示すよう
に、時刻t1から時刻t3までがプリチャージ期間で、
時刻t3から時刻t5が動作期間となり、クロック信号
CK20に同期して、以下、動作期間とプリチャージ期
間を繰り返す。クロック信号CK20の立ち上がりの時
刻t3において、プリチャージ回路303は、動作期間
となり、この時、ラッチ回路502に保持されている出
力データP−2に基づいて、動作を開始する。従って、
図9(10)に示すように、プリチャージ回路303の
動作結果のデータP2−2がプリチャージ回路303の
出力に現れる。ここで、プリチャージ回路303の中に
おける動作段数を図1におけるプリチャージ回路103
の動作段数に比べて小さくしてあり、その動作時間は、
1/2マシンサイクルよりも長くなるように、プリチャ
ージ回路303の動作段数を設定してある。
【0142】セレクタ104は、選択信号SELによっ
てプリチャージ回路302とプリチャージ回路303の
出力を交互に選択する。選択信号SELとしては、クロ
ック信号CK10を用いており、図9(11)に示すよ
うに、クロック信号CK10のハイレベルのときは、プ
リチャージ回路302の出力P1−1,P1−3を選択
し、クロック信号CK10のローレベルのときは、プリ
チャージ回路303の出力P2−2を選択する。
【0143】ラッチ回路105は、クロック信号CK2
がハイレベルの時、入力データをスルーするスルー期間
となるように制御され、クロック信号CK2がローレベ
ルの時、入力データを保持するホールド期間となるよう
に制御されるので、図9(12)に示すように、時刻t
1から時刻t2が、ホールド期間で、時刻t2から時刻
t3までがスルー期間となり、クロック信号CK2に同
期して、以下、ホールド期間とスルー期間を繰り返す。
また、図9(12)に示すように、ラッチ回路105の
出力には、ラッチ回路105への入力データが、ラッチ
回路105内の時間遅れΔt2を伴って、現れる。この
ラッチ回路105の出力の中で、時刻t3から時刻4の
間において、ラッチ回路105は、ホールド期間である
ため、入力データであるプリチャージ回路302の出力
データP1−1を出力データOUT1として保持してい
る。
【0144】即ち、図9(12)に示すように、ラッチ
回路105は、1マシンサイクル毎に、ラッチ回路10
1への入力データIN1,IN2,IN3に対するプリ
チャージ回路501及びプリチャージ回路302若しく
はプリチャージ回路303の動作出力を出力データOU
T1,OUT2,OUT3として出力することになる。
【0145】プリチャージ回路302,303の制御ク
ロック信号CK10,CK20は、基本クロック信号C
K2の2倍の周期の信号を用いながらも、プリチャージ
回路302,303を相補動作させることにより、単一
のプリチャージ回路を動作させた場合と同じ出力を1マ
シンサイクル毎に得ることができる。しかも、プリチャ
ージ回路302,303を基本クロック信号CK2の2
倍の周期の信号を用いて相補動作させることにより、異
相スキューの影響を受けないで動作させることが可能と
なる。なお、同相スキューは発生するが、同相スキュー
は、異相スキューに比べて数分の一以下であり、さほど
影響はないものである。
【0146】本実施の形態によれば、プリチャージ回路
を用いる半導体集積回路装置において、異相スキューの
影響を受けることがなくり、高速動作可能なプリチャー
ジ回路を、クロック信号間の異相スキューによるデッド
タイムを生じることなく、高速動作可能となる。
【0147】また、入力側のラッチ回路と出力側のラッ
チ回路の間の回路の前段分は1つのプリチャージ回路
(動作段数は複数)で構成し、後段部分は、並列配置し
た相補形の2つのプリチャージ回路で構成することによ
り、全ての動作を並列配置した相補形のプリチャージ回
路で構成する第1の実施の形態に比べ、構成するトラン
ジスタ数を削減できる。従って、フルに2組のプリチャ
ージ回路を設けた場合に比べ、回路の動作速度は同等に
維持できながら、回路面積を削減することができる。
【0148】次に、本発明の第5の実施の形態につい
て、図10を用いて説明する。図10は、本発明の第5
の実施の形態による半導体集積回路装置のブロック図で
ある。
【0149】図10において、ラッチ回路101は、ク
ロック信号CK2によって制御され、クロック信号CK
2がハイレベルの時、入力データINをスルーするスル
ー期間となるように制御され、クロック信号CK2がロ
ーレベルの時、入力データINを保持するホールド期間
となるように制御される。
【0150】ラッチ回路101の出力は、プリチャージ
回路601に入力する。プリチャージ回路は、プリチャ
ージ期間に回路の内部ノードを一定電位に設定してお
き、プリチャージ期間の次のタイミングの動作期間に回
路が動作し、信号が伝播される回路であり、シフトレジ
スタのように、信号の伝播のみを行う回路や、NAND
回路やNOR回路のように論理動作を行う論理回路が用
いられる。しかも、プリチャージ回路の中には、複数段
の回路が直列接続されている。
【0151】プリチャージ回路601は、クロック信号
CK1によって制御され、クロック信号CK1がローレ
ベルの時、内部ノードをプリチャージするプリチャージ
期間となるように制御され、クロック信号CK1がハイ
レベルになると、ラッチ回路101の出力信号に従って
動作する。ここで、クロック信号CK1は、クロック信
号CK2と同一の周期で、しかも、逆相の反転信号であ
る。
【0152】プリチャージ回路601の出力は、ラッチ
回路602に入力する。ラッチ回路602は、クロック
信号CK1によって制御され、クロック信号CK1がハ
イレベルの時、プリチャージ回路601の出力データを
スルーするスルー期間となるように制御され、クロック
信号CK1がローレベルの時、出力データを保持するホ
ールド期間となるように制御される。
【0153】ラッチ回路602の出力は、プリチャージ
回路402及びプリチャージ回路403にそれぞれ入力
する。プリチャージ回路の中には、複数段の回路が直列
接続されている。
【0154】プリチャージ回路402は、クロック信号
CK10によって制御され、クロック信号CK10がロ
ーレベルの時、内部ノードをプリチャージするプリチャ
ージ期間となるように制御され、クロック信号CK10
がハイレベルになると、ラッチ回路602の出力信号に
従って動作する。ここで、クロック信号CK10は、ク
ロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、クロッ
ク信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ローレベル
からハイレベルに、若しくは、ハイレベルからローレベ
ルに変化する。
【0155】また、プリチャージ回路403は、クロッ
ク信号CK20によって制御され、クロック信号CK2
0がローレベルの時、内部ノードをプリチャージするプ
リチャージ期間となるように制御され、クロック信号C
K20がハイレベルになると、ラッチ回路602の出力
信号に従って動作する。ここで、クロック信号CK20
は、クロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、
クロック信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ハイ
レベルからローレベルに、若しくは、ローレベルからハ
イレベルに変化する。即ち、クロック信号CK20は、
クロック信号CK10と同一周期で、逆相の反転クロッ
ク信号となっている。
【0156】従って、クロック信号CK10がローレベ
ルの時、プリチャージ回路402は、プリチャージ期間
であり、そのとき、クロック信号CK20はハイレベル
であるため、プリチャージ回路403は、動作期間とな
っている。また、逆に、クロック信号CK10がハイレ
ベルの時、プリチャージ回路402は、動作期間であ
り、そのとき、クロック信号CK20はローレベルであ
るため、プリチャージ回路403は、プリチャージ期間
となっている。即ち、プリチャージ回路402とプリチ
ャージ回路403は、相補動作をするように制御されて
いる。
【0157】しかも、プリチャージ回路402とプリチ
ャージ回路403は、同一の入力に対して同一の出力を
出力する同一の機能を有する回路で構成されており、こ
の2つの同一の機能を有する回路が交互に動作する点か
らも相補動作するように構成されている。プリチャージ
回路402及び403の単独回路ではクロック信号CK
1の2サイクルに1回の割合でしか結果データを出力で
きないが、プリチャージ回路402とプリチャージ回路
403が、クロック信号CK1の1サイクル毎に交互に
動作するため、実質上毎サイクル結果データを出力する
ことができる。ここで、プリチャージ回路402とプリ
チャージ回路403の回路構成自体は異なっていてもよ
く、入力と出力の関係において同一であればよい。
【0158】プリチャージ回路402及びプリチャージ
回路403の出力は、セレクタ104に入力する。セレ
クタ104は、選択信号SELによって制御され、この
選択信号SELによってプリチャージ回路402とプリ
チャージ回路403の出力を交互に選択する。選択信号
SELとしては、クロック信号CK10若しくはクロッ
ク信号CK20と同期している信号を用いることがで
き、より具体的には、クロック信号CK10若しくはク
ロック信号CK20を用いることができる。
【0159】セレクタ104で選択されたプリチャージ
回路402若しくはプリチャージ回路403の出力信号
は、プリチャージ回路701に入力する。プリチャージ
回路701は、クロック信号CK2によって制御され、
クロック信号CK2がローレベルの時、内部ノードをプ
リチャージするプリチャージ期間となるように制御さ
れ、クロック信号CK2がハイレベルになると、セレク
タ104の出力信号に従って動作する。ここで、クロッ
ク信号CK2は、プリチャージ回路402,403を制
御するクロック信号CK10,CK20の半分の周期で
あり、ラッチ回路101を制御するクロック信号と同一
である。
【0160】プリチャージ回路701の出力データは、
ラッチ回路105に入力する。ラッチ回路105は、ク
ロック信号CK2によって制御され、クロック信号CK
2がハイレベルの時、プリチャージ回路701からの信
号をスルーするスルー期間となるように制御され、クロ
ック信号CK2がローレベルの時、プリチャージ回路7
01からの信号を保持するホールド期間となるように制
御され、出力OUTを出力する。
【0161】なお、プリチャージ回路601には、1種
類の入力データINが入力するものとして説明したが、
プリチャージ回路101が論理回路であり、例えば、2
入力に対して論理動作を行わせるためには、図中に破線
で示したように、入力データIN’を保持するラッチ回
路101’を備え、このラッチ回路101’をクロック
信号CK2で制御し、ラッチ回路101’に保持された
入力データをプリチャージ回路601に入力すればよ
い。
【0162】本実施の形態は、図5の実施の形態と図8
の実施の形態とを兼ねた構成となっているものであり、
プリチャージ回路601の動作時間とラッチ回路602
のセットアップ時間の合計が、クロック信号CK1のハ
イレベルの期間以内に収まるように設計される。
【0163】また、プリチャージ回路701の動作時間
がクロック信号CK2のハイレベルの期間内に収まるよ
うに設計される。そして、クロック信号CK1がハイレ
ベルからローレベルに変化するタイミングと、クロック
信号CK2がローレベルからハイレベルに変化するタイ
ミングでは、プリチャージ回路402,403から構成
される相補形のプリチャージ回路をクロック信号CK
1,CK2より長い周期のクロック信号CK10,CK
20により動作させるように設計される。
【0164】本実施の形態によれば、プリチャージ回路
を用いる半導体集積回路装置において、異相スキューの
影響を受けることがなくり、高速動作可能なプリチャー
ジ回路を、クロック信号間の異相スキューによるデッド
タイムを生じることなく、高速動作可能となる。
【0165】また、全ての動作を並列配置した相補形の
プリチャージ回路で構成する第1の実施の形態に比べ、
構成するトランジスタ数を削減できる。従って、フルに
2組のプリチャージ回路を設けた場合に比べ、回路の動
作速度は同等に維持できながら、回路面積を削減するこ
とができる。
【0166】次に、本発明の第6の実施の形態につい
て、図11を用いて説明する。図11は、本発明の第6
の実施の形態による半導体集積回路装置のブロック図で
ある。
【0167】図11において、ラッチ回路101は、ク
ロック信号CK2によって制御され、クロック信号CK
2がハイレベルの時、入力データINをスルーするスル
ー期間となるように制御され、クロック信号CK2がロ
ーレベルの時、入力データINを保持するホールド期間
となるように制御される。
【0168】ラッチ回路101の出力は、プリチャージ
回路601に入力する。プリチャージ回路は、プリチャ
ージ期間に回路の内部ノードを一定電位に設定してお
き、プリチャージ期間の次のタイミングの動作期間に回
路が動作し、信号が伝播される回路であり、シフトレジ
スタのように、信号の伝播のみを行う回路や、NAND
回路やNOR回路のように論理動作を行う論理回路が用
いられる。しかも、プリチャージ回路の中には、複数段
の回路が直列接続されている。
【0169】プリチャージ回路601は、クロック信号
CK1によって制御され、クロック信号CK1がローレ
ベルの時、内部ノードをプリチャージするプリチャージ
期間となるように制御され、クロック信号CK1がハイ
レベルになると、ラッチ回路101の出力信号に従って
動作する。ここで、クロック信号CK1は、クロック信
号CK2と同一の周期で、しかも、逆相の反転信号であ
る。
【0170】プリチャージ回路601の出力は、ラッチ
回路602に入力する。ラッチ回路602は、クロック
信号CK1によって制御され、クロック信号CK1がハ
イレベルの時、プリチャージ回路601の出力データを
スルーするスルー期間となるように制御され、クロック
信号CK1がローレベルの時、出力データを保持するホ
ールド期間となるように制御される。
【0171】ラッチ回路602の出力は、プリチャージ
回路402及びプリチャージ回路403にそれぞれ入力
する。プリチャージ回路の中には、複数段の回路が直列
接続されている。
【0172】プリチャージ回路402は、クロック信号
CK10によって制御され、クロック信号CK10がロ
ーレベルの時、内部ノードをプリチャージするプリチャ
ージ期間となるように制御され、クロック信号CK10
がハイレベルになると、ラッチ回路602の出力信号に
従って動作する。ここで、クロック信号CK10は、ク
ロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、クロッ
ク信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ローレベル
からハイレベルに、若しくは、ハイレベルからローレベ
ルに変化する。
【0173】また、プリチャージ回路403は、クロッ
ク信号CK20によって制御され、クロック信号CK2
0がローレベルの時、内部ノードをプリチャージするプ
リチャージ期間となるように制御され、クロック信号C
K20がハイレベルになると、ラッチ回路602の出力
信号に従って動作する。ここで、クロック信号CK20
は、クロック信号CK2の2倍の周期であり、例えば、
クロック信号CK2の立ち下がりのタイミングで、ハイ
レベルからローレベルに、若しくは、ローレベルからハ
イレベルに変化する。即ち、クロック信号CK20は、
クロック信号CK10と同一周期で、逆相の反転クロッ
ク信号となっている。
【0174】従って、クロック信号CK10がローレベ
ルの時、プリチャージ回路402は、プリチャージ期間
であり、そのとき、クロック信号CK20はハイレベル
であるため、プリチャージ回路403は、動作期間とな
っている。また、逆に、クロック信号CK10がハイレ
ベルの時、プリチャージ回路402は、動作期間であ
り、そのとき、クロック信号CK20はローレベルであ
るため、プリチャージ回路403は、プリチャージ期間
となっている。即ち、プリチャージ回路402とプリチ
ャージ回路403は、相補動作をするように制御されて
いる。しかも、プリチャージ回路402とプリチャージ
回路403は、同一の入力に対して同一の出力を出力す
る同一の機能を有する回路で構成されており、この2つ
の同一の機能を有する回路が交互に動作する点からも相
補動作するように構成されている。プリチャージ回路4
02及び403の単独回路ではクロック信号CK1の2
サイクルに1回の割合でしか結果データを出力できない
が、プリチャージ回路402とプリチャージ回路403
が、クロック信号CK1の1サイクル毎に交互に動作す
るため、実質上毎サイクル結果データを出力することが
できる。ここで、プリチャージ回路402とプリチャー
ジ回路403の回路構成自体は異なっていてもよく、入
力と出力の関係において同一であればよい。
【0175】プリチャージ回路402及びプリチャージ
回路403の出力は、セレクタ104に入力する。セレ
クタ104は、選択信号SELによって制御され、この
選択信号SELによってプリチャージ回路402とプリ
チャージ回路403の出力を交互に選択する。選択信号
SELとしては、クロック信号CK10若しくはクロッ
ク信号CK20と同期している信号を用いることがで
き、より具体的には、クロック信号CK10若しくはク
ロック信号CK20を用いることができる。
【0176】セレクタ104で選択されたプリチャージ
回路402若しくはプリチャージ回路403の出力信号
は、スタテイック回路801に入力する。スタテイック
回路801は、クロック信号とは独立して動作する。
【0177】スタテイック回路801の出力は、ラッチ
回路105に入力する。ラッチ回路105は、クロック
信号CK2によって制御され、クロック信号CK2がハ
イレベルの時、スタテイック回路401からの信号をス
ルーするスルー期間となるように制御され、クロック信
号CK2がローレベルの時、スタテイック回路401か
らの信号を保持するホールド期間となるように制御さ
れ、出力OUTを出力する。
【0178】本実施の形態は、図10に示した実施の形
態と比較すると、図10に示した後段側のプリチャージ
回路に代えて、スタテイック回路を採用したものであ
り、同じ長さのマシンサイクルの中では、プリチャージ
回路に比べて配置できる動作回路の段数は小さくなる。
【0179】しかしながら、スタテイック回路は、クロ
ック信号による制御が行われないため、スタテイック回
路の他のプリチャージ回路に対する分割の比重を自由に
選択できる。
【0180】また、スタテイック回路を採用することに
より、図10に示した実施の形態に比べて、クロック信
号によるタイミングの設計が容易となる。
【0181】また、スタテイック回路は、プリチャージ
回路に比べて回路面積を小さくできる場合もある。
【0182】プリチャージ回路とスタテイック回路の分
割割合については、高速動作に重点をおく場合には、ス
タテイック回路の比重を小さくし、回路面積を小さくす
ることに重点をおく場合には、スタテイック回路の比重
を大きくすればよい。
【0183】本実施の形態は、図7の実施の形態と図8
の実施の形態とを兼ねた構成となっているものであり、
プリチャージ回路601の動作時間とラッチ回路602
のセットアップ時間の合計が、クロック信号CK1のハ
イレベルの期間以内に収まるように設計される。
【0184】また、クロック信号CK1がハイレベルか
らローレベルに変化するタイミングと、クロック信号C
K2がローレベルからハイレベルに変化するタイミング
では、プリチャージ回路402,403から構成される
相補形のプリチャージ回路をクロック信号CK1,CK
2より長い周期のクロック信号CK10,CK20によ
り動作させるように設計される。
【0185】本実施の形態によれば、プリチャージ回路
を用いる半導体集積回路装置において、異相スキューの
影響を受けることがなくり、高速動作可能なプリチャー
ジ回路を、クロック信号間の異相スキューによるデッド
タイムを生じることなく、高速動作可能となる。
【0186】また、全ての動作を並列配置した相補形の
プリチャージ回路で構成する第1の実施の形態に比べ、
構成するトランジスタ数を削減できる。従って、フルに
2組のプリチャージ回路を設けた場合に比べ、回路の動
作速度は同等に維持できながら、回路面積を削減するこ
とができる。
【0187】また、スタテイック回路は、クロック信号
による制御が行われないため、設計の自由度が大きくな
る。
【0188】また、相補形プリチャージ回路とスタテイ
ック回路の分割比を任意に選択することによって、高速
重視の回路設計も行え、また、小面積重視の回路設計を
も行える。
【0189】次に、図12を用いて、上述した各実施の
形態について整理して説明する。図12は、本発明の各
実施の形態の動作時間の割当の概念を説明する図であ
る。
【0190】図12(1)は、クロック信号CK1を表
している。クロック信号CK1は、例えば、時刻t1に
ハイレベルに立ち上がり、時刻t2にローレベルに立ち
下がり、時刻t3にハイレベルに立ち上がるクロック信
号である。図12(2)は、クロック信号CK2を表し
ており、クロック信号CK1の反転信号である。
【0191】図12(3)は、図1に示した第1の実施
の形態の動作時間の割当を表している。図において、
「Dual Precharege」は、図1の相補形
のプリチャージ回路102,103を示しており、この
動作時間は、T1である。なお、時刻tから時刻t3
が、1マシンサイクルを表しており、動作時間T1は、
1マシンサイクル内に収まるように設計されている。相
補形のプリチャージ回路102,103は、クロック信
号CK2の2倍の周期のクロック信号CK10,CK2
0によって制御されるため、時刻t1からt3までの長
さで、プリチャージ期間と動作期間が繰り返されるた
め、T1の動作時間を確保できる。
【0192】また、「セレクタ」は、セレクタ回路10
4を表しており、その動作時間は、Tsである。「ラッ
チ」は、ラッチ回路105を表しており、そのセットア
ップ時間は、TLである。
【0193】従って、「Dual Prechareg
e」の動作時間T1と、「セレクタ」の動作時間Ts
と、「ラッチ」のセットアップ時間TLの合計が、1マ
シンサイクルの中に収まるように設計される。
【0194】ここで、従来のプリチャージ回路を1個使
用する方式では、ラッチ回路をクロック信号CK1で制
御する時には、プリチャージ回路をクロック信号CK2
で制御していた。従って、クロック信号CK2が、例え
ば、図12(2)の時刻taに破線で示すように、クロ
ック信号CK1の時刻t2の立ち下がりより早いタイミ
ングで立ち上がる異相スキューが発生したり、時刻tb
に破線で示すように、クロック信号CK1の時刻t2の
立ち下がりより遅いタイミングで立ち上がる異相スキュ
ーが発生すると、時刻taからtbの間には、プリチャ
ージ回路を動作させないように、回路設計する必要があ
り、この期間がデッドタイムとなっていた。
【0195】しかしながら、相補形のプリチャージ回路
を採用し、この制御クロック信号として、クロック信号
CK2の2倍の周期のクロック信号CK10,CK20
を採用することにより、異相スキューの問題が発生せず
に、動作時間T1を確保できるものである。
【0196】図12(4)は、図5に示した第2の実施
の形態の動作時間の割当を表している。図において、
「Dual Precharege」は、図5の相補形
のプリチャージ回路202,203を示しており、この
動作時間は、T2である。
【0197】また、「Single Precharg
e」は、プリチャージ回路301を表しており、その動
作時間は、T3である。
【0198】「セレクタ」は、セレクタ回路104の動
作時間Ts、「ラッチ」は、ラッチ回路105のセット
アップ時間TLである。
【0199】プリチャージ回路301は、クロック信号
CK2で制御されるため、その動作時間T3は、1/2
マシンサイクルより短くなるように設計されている。
【0200】従って、「Dual Prechareg
e」の動作時間T2と、「セレクタ」の動作時間Ts
と、「Single Precharege」の動作時
間T3と、「ラッチ」のセットアップ時間TLの合計
が、1マシンサイクルの中に収まるように設計される。
【0201】相補形のプリチャージ回路を採用し、この
制御クロック信号として、クロック信号CK2の2倍の
周期のクロック信号CK10,CK20を採用すること
により、異相スキューの問題が発生せず、しかも、1/
2マシンサイクルより短い動作時間の1組のプリチャー
ジ回路301を採用することにより、回路面積を削減で
きるものである。
【0202】図12(5)は、図7に示した第3の実施
の形態の動作時間の割当を表している。図において、
「Dual Precharege」は、図7の相補形
のプリチャージ回路202,203を示しており、この
動作時間は、T2である。
【0203】また、「Static」は、スタテイック
回路401を表しており、その動作時間は、T3であ
る。「セレクタ」は、セレクタ回路104の動作時間T
s、「ラッチ」は、ラッチ回路105のセットアップ時
間TLである。
【0204】従って、「Dual Prechareg
e」の動作時間T2と、「セレクタ」の動作時間Ts
と、「Static」の動作時間T3と、「ラッチ」の
セットアップ時間TLの合計が、1マシンサイクルの中
に収まるように設計される。
【0205】相補形のプリチャージ回路を採用し、この
制御クロック信号として、クロック信号CK2の2倍の
周期のクロック信号CK10,CK20を採用すること
により、異相スキューの問題が発生せず、しかも、スタ
テイック回路をを採用することにより、回路面積を削減
できるものである。
【0206】図12(4)と比較すると、スタテイック
回路を使用するため、動作時間がプリチャージ回路に比
べて遅くなり、動作段数は低減せざるをえないが、クロ
ック信号を用いないため、設計の自由度が増加する。
【0207】図12(6)は、図8に示した第4の実施
の形態の動作時間の割当を表している。
【0208】図において、「Single Prech
arge」は、プリチャージ回路501を表しており、
その動作時間は、T4である。「Dual Prech
arege」は、図8の相補形のプリチャージ回路30
2,303を示しており、この動作時間は、T5であ
る。「セレクタ」は、セレクタ回路104の動作時間T
s、「ラッチ」は、ラッチ回路502,105のセット
アップ時間TLである。
【0209】プリチャージ回路501は、クロック信号
CK1で制御されるため、その動作時間T4は、1/2
マシンサイクルより短くなるように設計されている。
【0210】従って、「Single Prechar
ege」の動作時間T4と、「Dual Precha
rege」の動作時間T5と、「セレクタ」の動作時間
Tsと、2個の「ラッチ」のセットアップ時間2・TLの
合計が、1マシンサイクルの中に収まるように設計され
る。
【0211】相補形のプリチャージ回路を採用し、この
制御クロック信号として、クロック信号CK2の2倍の
周期のクロック信号CK10,CK20を採用すること
により、異相スキューの問題が発生せず、しかも、1/
2マシンサイクルより短い動作時間の1組のプリチャー
ジ回路501を採用することにより、回路面積を削減で
きるものである。
【0212】図12(7)は、図10に示した第5の実
施の形態の動作時間の割当を表している。
【0213】図において、「Single Prech
arge」は、プリチャージ回路601、701を表し
ており、その動作時間は、T6,T8である。「Dua
lPrecharege」は、図10の相補形のプリチ
ャージ回路402,403を示しており、この動作時間
は、T7である。「セレクタ」は、セレクタ回路104
の動作時間Ts、「ラッチ」は、ラッチ回路602,1
05のセットアップ時間TLである。
【0214】プリチャージ回路601,701は、クロ
ック信号CK1,CK2で制御されるため、その動作時
間T6,T8は、1/2マシンサイクルより短くなるよ
うに設計されている。
【0215】従って、「Single Prechar
ege」の動作時間T6,T8と、「Dual Pre
charege」の動作時間T7と、「セレクタ」の動
作時間Tsと、2個の「ラッチ」のセットアップ時間2
・TLの合計が、1マシンサイクルの中に収まるように
設計される。
【0216】相補形のプリチャージ回路を採用し、この
制御クロック信号として、クロック信号CK2の2倍の
周期のクロック信号CK10,CK20を採用すること
により、異相スキューの問題が発生せず、しかも、1/
2マシンサイクルより短い動作時間のプリチャージ回路
601,701を採用することにより、回路面積を削減
できるものである。
【0217】図12(8)は、図11に示した第6の実
施の形態の動作時間の割当を表している。
【0218】図において、「Single Prech
arge」は、プリチャージ回路601を表しており、
その動作時間は、T6である。「Dual Prech
arege」は、図11の相補形のプリチャージ回路4
02,403を示しており、この動作時間は、T7であ
る。「Static」は、スタテイック回路801を表
しており、その動作時間は、T8である。「セレクタ」
は、セレクタ回路104の動作時間Ts、「ラッチ」
は、ラッチ回路602,105のセットアップ時間TL
である。
【0219】プリチャージ回路601は、クロック信号
CK1で制御されるため、その動作時間T6は、1/2
マシンサイクルより短くなるように設計されている。
【0220】従って、「Single Prechar
ege」の動作時間T6と、「Dual Precha
rege」の動作時間T7と、「Static」の動作
時間T8と、「セレクタ」の動作時間Tsと、2個の
「ラッチ」のセットアップ時間2・TLの合計が、1マ
シンサイクルの中に収まるように設計される。
【0221】相補形のプリチャージ回路を採用し、この
制御クロック信号として、クロック信号CK2の2倍の
周期のクロック信号CK10,CK20を採用すること
により、異相スキューの問題が発生せず、しかも、1/
2マシンサイクルより短い動作時間のプリチャージ回路
601を採用することにより、回路面積を削減できるも
のである。また、スタテイック回路を採用することによ
り、回路設計の自由度が増加する。
【0222】図12(3)乃至図12(8)に共通する
点としては、相補型のプリチャージ回路である「Dua
l Precharge」を、クロック信号CK1,C
K2に対して異相スキューが発生する領域である時刻t
aからtbにおいて動作するように、1マシンサイクル
の中で配置する点にある。このように、基本クロック信
号の2倍のクロック信号で制御され、基本クロック信号
の異相スキューの影響のない回路を、時刻taからtb
の領域で動作するように配置することで、異相スキュー
の影響を受けなくすることができる。
【0223】以上説明した各実施の形態では、2組のプ
リチャージ回路を相補形で用い、その制御クロック信号
として、基本クロック信号CK2の2倍のものを用いて
いたが、本発明においては、相補形のプリチャージ回路
の制御クロック信号としては、基本クロック信号の整数
倍のもの、例えば、3倍、4倍のものを用いることがで
きる。この時、1組の基本クロック信号で制御されるプ
リチャージ回路と同等の動作を行わせるには、基本クロ
ック信号の3倍の周期のクロック信号を用いるときに
は、3組のプリチャージ回路を並列配置して、互いに、
120度づつ位相のずれたクロック信号を用いて、相補
形で動作構成する必要がある。また、4倍の周期のクロ
ック信号を用いるときには、4組のプリチャージ回路を
並列配置して、互いに、相補形で構成する必要がある。
【0224】図13は、本発明をマイクロプロセッサな
どの論理LSIに適用した場合のブロック図である。
【0225】LSIチップ1101の上には、RAM1
110,第1の演算器1111、第2の演算器1113
が形成されている。そして、例えば、第1の演算器11
11の一部の回路1112には、図1に示した本発明の
一実施の形態による回路装置が形成されている。
【0226】即ち、ラッチ回路101は、クロック信号
CK2によって制御され、クロック信号CK2がローレ
ベルの時、入力データINを保持するホールド期間とな
るように制御される。
【0227】ラッチ回路101の出力は、プリチャージ
回路102及びプリチャージ回路103にそれぞれ入力
する。プリチャージ回路102は、クロック信号CK1
0によって制御され、クロック信号CK10がハイレベ
ルになると、ラッチ回路101の出力信号に従って動作
する。
【0228】また、プリチャージ回路103は、クロッ
ク信号CK20によって制御され、クロック信号CK2
0がハイレベルになると、ラッチ回路101の出力信号
に従って動作する。ここで、クロック信号CK20は、
クロック信号CK10と同一周期で、逆相の反転クロッ
ク信号となっている。従って、プリチャージ回路102
とプリチャージ回路103は、相補動作をするように制
御されている。
【0229】プリチャージ回路102及びプリチャージ
回路103の出力は、セレクタ104に入力する。セレ
クタ104は、選択信号SELによって制御され、この
選択信号SELによってプリチャージ回路102とプリ
チャージ回路103の出力を交互に選択する。
【0230】セレクタ104で選択されたプリチャージ
回路102若しくはプリチャージ回路103の出力信号
は、ラッチ回路105に入力する。ラッチ回路105
は、クロック信号CK2によって制御され、クロック信
号CK2がローレベルの時、プリチャージ回路102,
103からの信号を保持するホールド期間となるように
制御され、出力OUTを出力する。
【0231】また、LSIチップ1101の上には、R
AM1110,第1の演算器1111、第2の演算器1
113の制御用のクロック信号を発生するマスタークロ
ック信号生成器1102が形成されている。マスターク
ロック信号生成器1102は、例えば、PLL(Pha
se Locked Loop)からなり、クロック信
号CK0,CK00を出力する。なお、マスタークロッ
ク信号は、LSIチップ1101外から供給することも
ある。クロック信号CK0はチップ内の全面に供給さ
れ、クロック信号CK00は、クロック信号CK0の2
倍の周期で動作する。
【0232】RAM1110の近傍には、サブクロック
信号生成器1103が形成されている。サブクロック信
号生成器1103は、クロック信号CK0を受け、上述
した実施の形態で述べたクロック信号CK1,CK2の
クロック信号を生成する第1の副クロック信号生成器で
ある。また、第1の演算器1111の近傍にも、サブク
ロック信号生成器1105が形成されており、クロック
信号CK0を受け、上述した実施の形態で述べたクロッ
ク信号CK1,CK2のクロック信号を生成する。
【0233】また、第1の演算器1111の近傍には、
サブクロック信号生成器1104が形成されている。サ
ブクロック信号生成器1104は、クロック信号CK0
0を受け、上述した実施の形態で述べたクロック信号C
K10,CK20のクロック信号を生成する第2の副ク
ロック信号生成器である。
【0234】また、別の形態としては、第2の演算器1
113の近傍に、サブクロック信号生成器1107を形
成し、クロック信号CK0を受け、上述した実施の形態
で述べたクロック信号CK1,CK2のクロック信号を
生成する。また、第2の演算器1113の近傍に、第2
のサブクロック信号生成器1106を形成し、クロック
信号CK0を受け、これを1/2分周して、上述した実
施の形態で述べたクロック信号CK10’,CK20’
のクロック信号を生成する。これは、2倍の周期で動作
するマスタークロック信号CK00を生成できない場合
に用いられる。
【0235】本実施の形態によれば、マイクロプロセッ
サに代表される論理LSI等のクリティカルパスに本発
明を適用することで、高速動作可能な論理LSIを実現
することができる。
【0236】本発明はさらに、メモリLSI等の読み出
し回路などに適用することで、メモリLSIのアクセス
時間を高速化することが可能である。
【0237】
【発明の効果】本発明によれば、半導体集積回路装置に
おいて、異相スキューの影響のないプリチャージ回路を
用いることが可能となる。
【0238】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による半導体集積回路装
置のブロック図である。
【図2】図1に示した本発明の一実施の形態による半導
体集積回路装置のタイミングチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態による半導体集積回路装
置に用いるプリチャージ回路の第1の回路図である。
【図4】本発明の一実施の形態による半導体集積回路装
置に用いるプリチャージ回路の第2の回路図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による半導体集積回
路装置のブロック図である。
【図6】図5に示した本発明の第2の実施の形態による
半導体集積回路装置のタイミングチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態による半導体集積回
路装置のブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態による半導体集積回
路装置のブロック図である。
【図9】図8に示した本発明の第4の実施の形態による
半導体集積回路装置のタイミングチャートである。
【図10】本発明の第5の実施の形態による半導体集積
回路装置のブロック図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態による半導体集積
回路装置のブロック図である。
【図12】本発明の各実施の形態の動作時間の割当の概
念の説明図である。
【図13】本発明をマイクロプロセッサ等の論理回路に
適用した場合のブロック図である。
【符号の説明】
CK1,CK2…クロック信号 CK10,CK20…CK1,CK2の2倍の周期のク
ロック信号 101,105,502,602…ラッチ回路 102,103,202,203,301,302,3
03,402,403,501,601,70195
0,960,1050,1060…プリチャージ回路 104…セレクタ回路 SEL…セレクト信号 401,801…スタティック回路 910,1010…NAND回路 911,912,923,931,932,1023…
NMOSFET 921…電源電位 922,1011,1012,1022,1031,1
032…PMOSFET 924…接地電位 925…インバーター回路 930,1030…NOR回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号によって制御され、クロッ
    ク信号がローレベル或いはハイレベルの期間に回路内の
    任意のノードがプリチャージされ、クロック信号がハイ
    レベル或いはローレベルの期間にこの回路が動作するプ
    リチャージ回路を有する半導体集積回路装置において、 同一の動作機能を有する第1のプリチャージ回路と第2
    のプリチャージ回路を並列的に備え、 上記第1のプリチャージ回路がプリチャージ期間の時、
    上記第2のプリチャージ回路が動作期間であり、上記第
    1のプリチャージ回路が動作期間の時、上記第2のプリ
    チャージ回路がプリチャージ期間となり、上記第1のプ
    リチャージ回路及び第2のプリチャージ回路が相補動作
    を行うように、上記第1のプリチャージ回路及び第2の
    プリチャージ回路を制御することを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、さらに、 上記第1及び第2のプリチャージ回路の前段に接続され
    たラッチ回路と、 上記第1及び第2のプリチャージ回路の後段に接続さ
    れ、上記第1及び第2のプリチャージ回路の出力を選択
    するセレクタ回路を備え、 このラッチ回路に供給されるクロック信号に対して、上
    記第1及び第2のプリチャージ回路に供給されるクロッ
    ク信号の周期を整数倍にしたことを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、さらに、 上記第1及び第2のプリチャージ回路の後段に、上記第
    1及び第2のプリチャージ回路を制御するクロック信号
    の2倍の周波数のクロック信号で制御される第3のプリ
    チャージ回路を備えたことを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、さらに、 上記第1及び第2のプリチャージ回路の後段に、スタテ
    イック回路を備えたことを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1若しくは請求項3若しくは請求
    項4のいづれかに記載の半導体集積回路装置において、
    さらに、 上記第1及び第2のプリチャージ回路の前段に、上記第
    1及び第2のプリチャージ回路を制御するクロック信号
    の2倍の周波数のクロック信号で制御される第4のプリ
    チャージ回路を備えたことを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 上記第1及び第2のプリチャージ回路の近傍に配置され
    たクロック信号生成器を備え、 このクロック生成器は、上第1及び第2のプリチャージ
    回路に供給されるクロック信号を局所的に生成すること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 上記ラッチ回路に供給されるクロック信号と、上記第1
    及び第2のプリチャージ回路に供給されるクロック信号
    は、ともに半導体集積回路装置内に設けられたクロック
    信号生成器によって生成されることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
JP30153695A 1995-11-20 1995-11-20 半導体集積回路装置 Expired - Fee Related JP3257938B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30153695A JP3257938B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 半導体集積回路装置
US08/753,019 US5742550A (en) 1995-11-20 1996-11-19 Semiconductor integrated circuit device
US08/979,811 US5903503A (en) 1995-11-20 1997-11-25 Semiconductor integrated circuit device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30153695A JP3257938B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 半導体集積回路装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09148917A true JPH09148917A (ja) 1997-06-06
JP3257938B2 JP3257938B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=17898123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30153695A Expired - Fee Related JP3257938B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 半導体集積回路装置

Country Status (2)

Country Link
US (2) US5742550A (ja)
JP (1) JP3257938B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6075733A (en) * 1998-11-23 2000-06-13 Lsi Logic Corporation Technique for reducing peak current in memory operation
US6928575B2 (en) * 2000-10-12 2005-08-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Apparatus for controlling and supplying in phase clock signals to components of an integrated circuit with a multiprocessor architecture
US6928026B2 (en) * 2002-03-19 2005-08-09 Broadcom Corporation Synchronous global controller for enhanced pipelining
US6738301B2 (en) * 2002-08-29 2004-05-18 Micron Technology, Inc. Method and system for accelerating coupling of digital signals
JP3696194B2 (ja) * 2002-10-10 2005-09-14 株式会社東芝 半導体集積回路
FR2884003A1 (fr) 2005-04-05 2006-10-06 St Microelectronics Sa Circuit memoire comportant une chaine d'etages et procede d'ecriture/lecture d'un tel circuit
JP2015216513A (ja) 2014-05-12 2015-12-03 マイクロン テクノロジー, インク. 半導体装置及びこれを備える半導体システム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2876830B2 (ja) * 1991-06-27 1999-03-31 日本電気株式会社 半導体記憶装置
JP3131248B2 (ja) * 1991-08-02 2001-01-31 本田技研工業株式会社 電気自動車の走行性能制御装置
KR950005095Y1 (ko) * 1992-03-18 1995-06-22 문정환 양방향성 그로벌 비트 라인을 갖는 dram
US5369622A (en) * 1993-04-20 1994-11-29 Micron Semiconductor, Inc. Memory with isolated digit lines
US5592426A (en) * 1993-10-29 1997-01-07 International Business Machines Corporation Extended segmented precharge architecture
US5506511A (en) * 1994-09-09 1996-04-09 Electric Power Research Institute Inc. Method of electrically detecting on-site partial discharges in the insulating medium of an electrical power transformer and apparatus therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JP3257938B2 (ja) 2002-02-18
US5742550A (en) 1998-04-21
US5903503A (en) 1999-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6150866A (en) Clock supplying circuit and integrated circuit device using it
JP4562300B2 (ja) クロック制御方法及び回路
US5914996A (en) Multiple clock frequency divider with fifty percent duty cycle output
KR100256310B1 (ko) 위상비교회로및반도체집적회로
US5990715A (en) Semiconductor integrated circuit using a synchronized control signal
CA2338114C (en) Single rail domino logic for four-phase clocking scheme
JP2002025259A (ja) リング遅延とカウンタを利用したレジスタ制御遅延固定ループ
KR100416208B1 (ko) 코어 주파수의 기분수를 포함하는 주파수에서의 소스 동기전송을 위한 방법 및 장치
US5511181A (en) Polycyclic timing system and apparatus for pipelined computer operation
US6064244A (en) Phase-locked loop circuit permitting reduction of circuit size
JP3808670B2 (ja) 半導体集積回路
KR20040103494A (ko) 지연고정 시간을 줄인 레지스터 제어 지연고정루프
KR100299357B1 (ko) 위상비교회로,dll회로및반도체집적회로
JP2006314134A (ja) 高速カウントを生成するための方法および回路
US8001410B2 (en) Efficient clocking scheme for ultra high-speed systems
JP2579237B2 (ja) フロースルーラッチ回路を有する状態素子回路、該状態素子回路を有するvlsi回路、及びラッチをマスタースレーブフリップフロップの機能的代替物として作動する方法
JP3257938B2 (ja) 半導体集積回路装置
CA2223119A1 (en) Address counter cell
JPH09148907A (ja) 同期式半導体論理装置
US6608514B1 (en) Clock signal generator circuit and semiconductor integrated circuit with the same circuit
US10924097B2 (en) Shifter circuits having registers arranged in a folded topology
CN110383380B (zh) 实施精确占空比控制的双数据速率电路和数据生成方法
JPH0420016A (ja) クロックジェネレータ及び半導体集積回路
US6731149B2 (en) Synchronizing circuit for generating a signal synchronizing with a clock signal
JP2776925B2 (ja) クロック信号供給装置及び電子計算機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees