JPH09147451A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH09147451A
JPH09147451A JP7302607A JP30260795A JPH09147451A JP H09147451 A JPH09147451 A JP H09147451A JP 7302607 A JP7302607 A JP 7302607A JP 30260795 A JP30260795 A JP 30260795A JP H09147451 A JPH09147451 A JP H09147451A
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JP
Japan
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tension
tape
arm
spring
magnetic
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Application number
JP7302607A
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English (en)
Inventor
Nobuo Masuoka
信夫 益岡
Nobuyuki Kaku
信行 賀来
Yasuo Etatsu
康雄 江龍
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication of JPH09147451A publication Critical patent/JPH09147451A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、正転サーチ時の小さなテープ
テンションから、逆転走行時の大きなテープテンション
までの広範囲のテープテンションが検出可能で、全ての
モードにおいてテンション制御を行うことのできる磁気
記録再生装置を提供するにある。 【解決手段】テンションアーム2のテンションピン1に
は、磁気テープ10が懸架され、この磁気テープ10に
よって発生するテープテンションTに応じてテンション
アーム2が回動する。テンションアーム2の回動量は、
テンション検出器12によって検出され、このテープテ
ンションが所定値となるように、モータートルクが制御
される。テンションアーム2には、磁気テープ10によ
るテープテンションTによるテンションアーム2の回動
方向と逆方向にテンションアーム2を附勢する第1のテ
ンションバネ4と、この第1のテンションバネ4と逆方
向にテンションアーム2を附勢する第2のテンションバ
ネ6とが懸架されており、第1,第2のテンションバネ
4,6のバネ力の差によりテンションアーム2を付勢す
る構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、データレコーダや
VTR等の磁気記録再生装置に係り、特に、テープテン
ションの制御機構を有する磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを回転ドラムに巻き付けて記
録再生する磁気記録再生装置においては、回転ドラムに
搭載されている磁気ヘッドと磁気テープとの接触状態を
良好,かつ,安定にするために、回転ドラムに巻き付い
ている磁気テープのテープテンションを一定にコントロ
ールすることが重要である。
【0003】そこで、このテープテンションを一定に制
御するテープテンション制御機構を有する従来の磁気記
録再生装置としては、例えば、特開平3−46148号
公報に記載のように、磁気テープをテンションアームに
懸架し、このテンションアームを磁気テープの走行によ
って発生するテンション方向と逆方向に引っ張りバネに
より附勢力を与え、磁気テープによって発生するテンシ
ョンによるテンションアームの回動量により、磁気テー
プのテンションを検出し、この検出されたテンションが
一定となるように制御していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】テープテンションの検
出は、磁気テープの走行により発生するテープテンショ
ンと、テンションアームに附勢力を与える引っ張りバネ
のバネ力のバランスにより行われるため、検出できるテ
ンションは、引っ張りバネの最小バネ力以上の大きさと
なっていた。
【0005】近年は、磁気記録再生装置の小型化が要求
されており、したがって、テンションアームの回動角を
大きくとることもできず、また、テンションバネの収納
スペースも大きくとることができない。特に、データレ
コーダーにおいては、その小型化の要求が大きくなって
いる。このため、正転サーチ時の小さなテープテンショ
ンを検出するためには、最小バネ力を小さくする必要が
あり、そのためには、テンションバネのバネ定数を小さ
くしなければならない。しかし、バネ定数を小さくする
と最大バネ力も小さくなるため、逆転走行時の高いテー
プテンションを検出することは不可能となる。また、逆
に、逆転走行時の高いテープテンションの検出を可能と
するためには、バネ定数を大きくする必要があり、バネ
定数を大きくすると、最小バネ力も大きくなり、正転サ
ーチ時の小さなテープテンションを検出することが不可
能となる。
【0006】従来の磁気記録再生装置においては、正転
サーチ時の小さなテープテンションから、逆転走行時の
大きなテープテンションまでのすべてを検出することは
できなかった。そこで、一般には、バネ定数の大きなテ
ンションバネを用いてテンションアームを付勢し、通常
走行時のテープテンション及び逆転走行時のテープテン
ションについてのみ、テンションアームによって検出
し、テンション制御を行っている。一方、バネ定数が大
きいので、正転サーチ時のテープテンションは検出でき
ないため、テンション制御を行わず、リールモータのト
ルク制御のみを行っていた。その結果、逆転走行時はテ
ンションが変動しても、テンション制御を行えないた
め、回転する磁気ヘッドと磁気テープの接触状態が安定
しないという問題があった。
【0007】回転する磁気ヘッドと磁気テープの接触状
態が安定しないため、磁気テープのダメージが発生し、
特に、データレコーダーにおいては、磁気テープのダメ
ージにより、エラーレートが低下するという問題があっ
た。
【0008】本発明の目的は、正転サーチ時の小さなテ
ープテンションから、逆転走行時の大きなテープテンシ
ョンまでの広範囲のテープテンションが検出可能で、全
てのモードにおいてテンション制御を行うことのできる
磁気記録再生装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、走行中の磁気テープが懸架され、この磁
気テープによって発生するテープテンションに応じて回
動するテンションアームを有し、このテンションアーム
の回動量により上記テープテンションを検出し、検出さ
れたテープテンションが所定値となるように制御するテ
ープテンション制御機構を有する磁気記録再生装置にお
いて、上記磁気テープによる上記テープテンションによ
る上記テンションアームの回動方向と逆方向に上記テン
ションアームを附勢する第1のテンションバネと、この
第1のテンションバネと逆方向に上記テンションアーム
を附勢する第2のテンションバネとを備えるようにした
ものであり、2個のテンションバネのバネ力の差によ
り、テンションアームに一方向の付勢力を付加すること
により、2個のテンションバネで互いに逆方向にテンシ
ョンアームを引っ張るため、バネ自身が持っている初張
力を互いに打ち消し合い、また、バネ定数は2個のテン
ションバネのバネ定数を加えたものとなり、バネ定数が
大きく、初張力が小さなテンションバネと同等のテンシ
ョンアームへの付勢を行い得るものとなる。
【0010】上記磁気記録再生装置において、好ましく
は、上記テンションアームにテープテンションが付加さ
れない状態の時の、上記第1のテンションバネが上記テ
ンションアームを付勢する付勢力S1を、上記第2のテ
ンションバネが上記テンションアームを付勢する付勢力
S2より大きく設定するようにしたものである。
【0011】上記磁気記録再生装置において、好ましく
は、上記磁気テープの走行モードとして、正転方向に通
常の速度で走行する通常走行モードと、正転方向に上記
通常走行モードより早い速度で走行する正転サーチモー
ドと、逆転方向に上記通常走行モードより早い速度で走
行する逆転走行モードを有し、上記テンションアームに
上記磁気テープが懸架された位置におけるテープテンシ
ョンとして、上記通常走行モードにおけるテープテンシ
ョンTaは、上記正転サーチモードにおけるテープテン
ションTbより大きくなるように設定し、上記逆転走行
モードにおけるテープテンションTcは、上記通常走行
モードにおけるテープテンションTaより大きくなるよ
うに設定するようにしたものである。
【0012】上記磁気記録再生装置において、好ましく
は、上記正転サーチモードにおけるテープテンションT
bが上記テンションアームに付加されている時の附勢力
Fbに対して、上記テンションアームにテープテンショ
ンが付加されない状態の時の、上記第1のテンションバ
ネが上記テンションアームを付勢する付勢力S1と、上
記第2のテンションバネが上記テンションアームを付勢
する付勢力S2の差(S1−S2)が小さくなるような、
上記第1及び第2のテンションバネを用いるようにした
ものであり、かかる構成により、正転サーチ時のテープ
テンションを検出可能とし得るものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
るテープテンション制御機構を有する磁気記録再生装置
の構成について、図1乃至図4を用いて説明する。図1
は、本発明の一実施の形態によるテープテンション制御
機構を有する磁気記録再生装置のメカニズム部の平面図
である。
【0014】磁気記録再生装置の所定位置に装着された
テープカセット(図示せず)内の磁気テープ10は、シ
ャーシ22の上に配置された複数のテープローディング
手段17,18によってテープカセット外に引き出さ
れ、回転ドラム16に巻き付けられる。さらに、磁気テ
ープ10は、キャプスタン19とピンチローラ20で挟
持され、キャプスタン19によって、磁気テープ10は
一定速度で駆動される。このとき、図示しない供給リー
ルモータと係合した供給リール8により、磁気テープ1
0にバックテープテンションを付加し、図示しない巻取
りリールモーターと係合した巻取りリール21により磁
気テープ10を巻き取っていく。そして、回転ドラム1
6に搭載した複数の磁気ヘッド(図示せず)により、磁
気テープ10上に信号を記録或いは磁気テープ10上の
信号を再生する。
【0015】次に、テープテンション制御機構について
説明する。テンション制御機構は、走行ガイド9と走行
ガイド11の間に配置されている。テンションアーム2
は、その先端に磁気テープ10が懸架されるテンション
ピン1を備えており、回動支点3を中心に回動可能に、
シャーシ22の上に支持されている。テンションアーム
2を付勢する手段として、本実施の形態では、2個のテ
ンションバネ4,6を用いている。なお、従来は、テン
ションバネは、1個のみを用いている。2個のテンショ
ンバネ4,6は、いずれも、引っ張りコイルバネを用い
ている。第1のテンションバネ4は、テンションアーム
2をテープテンションによる回動方向とは逆方向にテン
ションアーム2を付勢し、第2のテンションバネ6は、
第1のテンションバネ4とは逆方向にテンションアーム
2を付勢している。
【0016】磁気記録再生装置においては、磁気テープ
10は回転ドラム16や走行ガイド9、11、17、1
8に接触しながら走行するため、回転ドラム16,走行
ガイド部において摩擦により、回転ドラム16や走行ガ
イドなどの各ガイド部において、そのガイドに進入する
磁気テープ10のテープテンションより退出後のテープ
テンションが大きくなる。したがって、テープ走行の最
上流(正転走行時では供給リール部)が最もテープテン
ションが小さく、磁気テープ10のテープテンションは
各ガイドを通過するごとに増加していく。通常の磁気記
録再生装置においては、回転ドラム16部でのテープテ
ンションが最適となるようにするため、テンションアー
ムの位置は、回転ドラム16よりも上流側、すなわち回
転ドラム16と供給リール8との間に位置させている。
【0017】したがって、テンションアーム2部でのテ
ープテンションは、正転走行時は回転ドラム16部のテ
ープテンションよりも小さく、逆転走行時は回転ドラム
16部のテープテンションよりも高くなる。また、高速
サーチ等の場合は、テープダメージの防止などから、通
常走行よりも設定テープテンションを小さくしている。
したがって、テンションアーム2の位置におけるテープ
テンションは、通常走行時をTa、正転サーチ時をTb、
逆転走行時をTcとすると、 Tb<Ta<Tc となる。
【0018】次に、図2を用いて、テープテンション制
御機構の詳細について説明する。図2は、本発明の一実
施の形態によるテープテンション制御機構の説明図であ
る。
【0019】供給リール8から供給される磁気テープ1
0は、走行ガイド11及びガイドローラー9によって、
ガイドされる。走行ガイド11とガイドローラー9の間
には、磁気テープ10が懸架されるテンションピン1が
配置されている。テンションピン1は、テンションアー
ム2の先端に固定されており、テンションアーム2は、
回動支点3を中心に回動可能に支持されている。
【0020】磁気テープ10が、矢印R1方向に走行す
る通常走行若しくは正転サーチ時には、供給リール8
は、供給リールモーター23により、矢印R2方向に回
動するように動作され、磁気テープ10にバックテープ
テンションTが発生している。テンションアーム2は、
バックテープテンションTによって、矢印b方向に回動
する。
【0021】一方、テンションアーム2には、2個のテ
ンションバネ4,6によって、矢印a方向の附勢力が与
えられている。テンションバネ4は、シャーシに固定さ
れたピン5と、テンションアーム2に固定されたフック
5’の間に懸架されている。テンションバネ6は、シャ
ーシに固定されたピン7と、テンションアーム2に固定
されたフック7’の間に懸架されている。2個のテンシ
ョンバネ4,6は、いずれも、引っ張りコイルバネを用
いているが、それぞれのテンションバネ4,6が与える
附勢力の方向は、互いに逆方向になっている。第1のテ
ンションバネ4は、矢印F1方向のバネ力F1を与え、
テンションアーム2をテープテンションTによる回動方
向bとは逆方向aにテンションアーム2を付勢し、第2
のテンションバネ6は、矢印F2方向のバネ力F2を与
え、第1のテンションバネ4とは逆方向bにテンション
アーム2を付勢している。
【0022】例えば、テンションアーム2が実線で示す
位置から、テープテンションTが増加すると、テンショ
ンアーム2は、矢印b方向に回動し、点線で示す位置に
移動する。その結果は、テンションアーム2は、位置P
1から位置P2まで回動することになる。なお、ストッ
パー15は、矢印a方向へのテンションアーム2の移動
を阻止するために、シャーシの上に固定されている。テ
ンションアーム2が回動すると、この変位量は、テンシ
ョン検出器12によって検出される。テンション検出器
12としては、接触方式の可変抵抗器を用いるものや、
非接触方式のホール素子を用いるものが知られており、
テンションアーム2の変位量を検出できるものであれ
ば、いづれの形式のものであってもよい。
【0023】テンション検出器12によって検出された
テンションアーム2の回動量として検出されたテープテ
ンションは、テンション制御器13に与えられる。テン
ション制御器13は、テープテンションが所定値となる
ようにするための制御信号を出力する。テープテンショ
ンは、走行モードによって異なっており、通常走行時と
正転サーチ時と逆転走行時では、制御すべき基準値は異
なっているが、その詳細については、後述する。
【0024】テンション制御器13から出力された制御
信号は、モータトルク制御器14に供給される。モータ
トルク制御器14は、この制御信号に基づいて、供給リ
ール8を駆動する供給リールモータ23のモータトルク
を制御する。供給リールモータ23のモータトルクが制
御されることによって、テープテンションが所定値に制
御される。
【0025】次に、2個のテンションバネ4,6の作用
について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の一
実施の形態にによるテープテンション制御機構に用いる
2個のテンションバネの特性を説明する図である。
【0026】ここで、通常走行時のテープテンションを
Taとし、正転サーチ時のテープテンションをTbとし、
逆転走行時のテープテンションをTcとすると、これら
は、以下に示す関係がある。 Tb<Ta<Tc 通常走行時のテープテンションTaの時のテンションア
ーム2の位置は、図2に実線で示した位置(Pa)であ
る。これに対して、逆転走行時のテープテンションTc
の時は、テープテンションが大きくなるため、テンショ
ンアーム2は矢印b方向に回動し、破線の位置(Pc)
となる。正転サーチ時のテープテンションTbの時は、
通常走行時のテープテンションTaの時の位置に対し、
図示していないが矢印a方向に回動した位置となる。
【0027】ここで、2個のテンションバネ4,6の特
性について考えるに、k1,k2はそれぞれ第1,第2の
テンションバネ4,6のバネ定数とし、O1,O2は第
1,第2のテンションバネ4,6の初張力とし、X1,
X2をそれぞれ第1,第2のテンションバネ4,6の伸
びとすると、第1,第2のテンションバネ4,6のバネ
力F1,F2は、 F1=k1・X1+O1 …… (1) F2=k2・X2+O2 …… (2) となる。
【0028】テンションアーム2がストッパ15と接触
している状態の第1,第2のテンションバネ4,6の伸
びをそれぞれδ1,δ2とし、この状態からの第1,第2
のテンションバネ4,6の変位をXとすると、第1,第
2のテンションバネ4,6のバネ力F1,F2は、第5図
に示すように、 F1=k1(δ1+X)+O1 …… (3) F2=k2(δ2−X)+O2 …… (4) となる。
【0029】テンションアーム2がストッパ15と接触
している状態(X=0)の第1,第2のテンションバネ
4,6のバネ力をそれぞれS1,S2とすると、 S1=k1・δ1+O1 …… (5) S2=k2・δ2+O2 …… (6) であり、式(3)、式(4)は、 F1= k1・X+S1 …… (7) F2=−k2・X+S2 …… (8) と書き直せる。
【0030】第1,第2のテンションバネ4,6が、テ
ンションアーム2を矢印a方向に付勢する付勢力をFと
すると、Fは F=F1−F2 …… (9) であり、式(7)、式(8)より、式(9)は、 F=(k1+k2)X+(S1−S2) …… (10) となる。
【0031】テンションアーム2を常時a方向に付勢す
るためには、 S1>S2 …… (11) となるような2個のバネを用いればよい。
【0032】また、第1,第2のテンションバネ4,6
を組み合わせた場合、バネ定数が(k1+k2)の1個
のテンションバネの場合と同等となる。
【0033】バネ力Fの最小値Fminは、X=0のとき
であり、Fminは、 Fmin=S1−S2 …… (12) となる。したがって、正転サーチ時のテープテンション
Tbが、テンションアーム2に付加されているときの付
勢力をFbとすると、 Fmin≦Fb …… (13) を満たすような第1,第2のテンションバネ4,6を用
いることにより、正転サーチ時のテープテンションTb
を検出することが可能となる。
【0034】以上のように、2個のテンションバネ4,
6を用いてテンションアーム2を付勢することにより、
バネ定数は大きく、かつ最小バネ力が小さな1個のテン
ションバネと同等となり、正転サーチ時の小さなテープ
テンションTbから、逆転走行時の大きなテープテンシ
ョンTcを検出することができるため、全てのモードに
おいてテンション制御を行うことができる。
【0035】なお、上記した説明においては、テンショ
ンピン1を磁気テープ10の内側から接触させている
が、テンションピン1を外側から接触させる構成として
も、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0036】また、テンションバネ4,6の懸架する位
置は、フック5’,7’のように相異なる位置でなく、
同一のフックに掛けるようにしてもよい。
【0037】次に、2個のテンションバネ4,6の特性
の一例について、図4を用いて説明する。図4は、本発
明の一実施の形態にによるテープテンション制御機構に
用いる2個のテンションバネの特性の一例について説明
する図である。
【0038】ここで、通常走行時のテープテンションを
Taとし、正転サーチ時のテープテンションをTbとし、
逆転走行時のテープテンションをTcとすると、これら
の具体的一例としては、 Ta=5gf Tb=3.5gf Tc=10gf である。これは、テンションピン1の位置におけるテー
プテンションである。テープへのダメージを考えるとき
には、磁気テープ10は、回転ドラム16との接触面積
が一番大であり、回転ドラム16の位置におけるテンシ
ョンが重要である。テンションピン1の位置におけるテ
ープテンションTa,Tb,Tcと、それぞれに対応する
回転ドラム16の位置におけるテープテンションTA,
TB,TCは、回転ドラム16に対するテンションピン1
の位置関係によって異なるが、一例を上げると、上述し
たテンションピン1の位置におけるテープテンションT
a,Tb,Tcに対して、それぞれ、 TA=10gf TB=7gf TC=5gf である。正転時には、巻き取りリール21側がテンショ
ンが最大となるので、回転ドラム16の位置におけるテ
ープテンションTA,TBは、テンションピン1の位置に
おけるテープテンションTa,Tbよりも大きくなる。ま
た、逆転時には、その反対に小さくなる。
【0039】また、テンションピン1から回動支点3ま
での距離をX1とし、テンションバネ4,6を係止する
フック5’,7’から回動支点3までの距離をX2と
し、X1:X2を3:1とすると、テンションピン1の
位置におけるテープテンションTa,Tb,Tcに対応す
るバネ力Fa,Fb,Fcは、それぞれ、 Fa=15gf Fb=10.5gf Fc=30gf を発生するようにすればよい。
【0040】図4において、合成されたテンションバネ
の特性を、実線Fで示す特性となるようにすれば、1
0.5gfから30gfまでのバネ力を発生できる。
【0041】図4において、縦軸は、バネ力(gf)を
表し、横軸は、変位量X(mm)を表している。
【0042】合成されたテンションバネの特性を、実線
Fで示す特性となるようにするために用いるテンション
バネ4の特性をF1とし、テンションバネ6の特性をF
2とすると、テンションバネ4の特性F1は、 バネ定数k1=15gf/mm 初張力O1=10gf ストッパと接触している状態での伸びδ1=0.5mm ストッパと接触している状態でのバネ力S1=17.5
gf である。
【0043】このような特性のバネを1個用いると、検
出可能な最低のバネ力は、17.5gfであり、逆転サ
ーチ時の検出用のバネ力Fb=10.5gfは達成でき
ない。
【0044】また、テンションバネ6の特性F2は、 バネ定数k2=2.5gf/mm 初張力O2=4gf ストッパと接触している状態での伸びδ1=3mm ストッパと接触している状態でのバネ力S1=11.5
gf である。
【0045】2個のテンションバネ4,6を合成する
と、その特性Fは、 バネ定数k=17.5gf/mm ストッパと接触している状態でのバネ力S=6gf となり、常時テンションアーム2は矢印a方向に付勢さ
れるようにしている。
【0046】従って、テンションピン1の位置における
テープテンションTa,Tb,Tcに対応するバネ力Fa,
Fb,Fcとして Fa=15gf Fb=10.5gf Fc=30gf を発生することができ、それぞれに対する変位Pa,P
b,Pcを得ることができるようになる。
【0047】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、バネ自身が持っている初張力を互いに打ち消し合い
うため、小さなテープテンションが検出でき、また、バ
ネ定数は、2個のテンションバネのバネ定数を足したも
のとなるため、大きなテープテンションも検出できるこ
とから、正転サーチ時の小さなテープテンションTbか
ら、逆転走行時の大きなテープテンションTcを検出す
ることができるため、全てのモードにおいてテンション
制御を行うことが可能となる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、磁気記録再生装置にお
いて、正転サーチ時の小さなテープテンションから、逆
転走行時の大きなテープテンションまでの広範囲のテー
プテンションが検出可能で、全てのモードにおいてテン
ション制御を行うことが可能となる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるテープテンション
制御機構を有する磁気記録再生装置のメカニズム部の平
面図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるテープテンション
制御機構の説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態にによるテープテンショ
ン制御機構に用いる2個のテンションバネの特性を説明
する図である。
【図4】本発明の一実施の形態にによるテープテンショ
ン制御機構に用いる2個のテンションバネの特性の一例
について説明する図である。
【符号の説明】
1…テンションピン 2…テンションアーム 3…回動支点 4…第1のテンションバネ 5,7…ピン 5’,7’…フック 6…第2のテンションバネ 8…供給リール 9…ガイドローラー 10…磁気テープ 11…走行ガイド 12…テンション検出器 13…テンション制御器 14…モータトルク制御器 15…ストッパー 16…回転ドラム 17,18…テープローデイング手段 19…キャプスタン 20…ピンチローラー 21…巻取りリール 22…シャーシ 23…供給リールモーター
フロントページの続き (72)発明者 江龍 康雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行中の磁気テープが懸架され、この磁
    気テープによって発生するテープテンションに応じて回
    動するテンションアームを有し、このテンションアーム
    の回動量により上記テープテンションを検出し、検出さ
    れたテープテンションが所定値となるように制御するテ
    ープテンション制御機構を有する磁気記録再生装置にお
    いて、 上記磁気テープによる上記テープテンションによる上記
    テンションアームの回動方向と逆方向に上記テンション
    アームを附勢する第1のテンションバネと、 この第1のテンションバネと逆方向に上記テンションア
    ームを附勢する第2のテンションバネとを備えたことを
    特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気記録再生装置におい
    て、 上記テンションアームにテープテンションが付加されな
    い状態の時の、上記第1のテンションバネが上記テンシ
    ョンアームを付勢する付勢力S1を、上記第2のテンシ
    ョンバネが上記テンションアームを付勢する付勢力S2
    より大きく設定したことを特徴とする磁気記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気記録再生装置におい
    て、 上記磁気テープの走行モードとして、正転方向に通常の
    速度で走行する通常走行モードと、正転方向に上記通常
    走行モードより早い速度で走行する正転サーチモード
    と、逆転方向に上記通常走行モードより早い速度で走行
    する逆転走行モードを有し、 上記テンションアームに上記磁気テープが懸架された位
    置におけるテープテンションとして、上記通常走行モー
    ドにおけるテープテンションTaは、上記正転サーチモ
    ードにおけるテープテンションTbより大きくなるよう
    に設定し、上記逆転走行モードにおけるテープテンショ
    ンTcは、上記通常走行モードにおけるテープテンショ
    ンTaより大きくなるように設定したことを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の磁気記録再生装置におい
    て、 上記正転サーチモードにおけるテープテンションTbが
    上記テンションアームに付加されている時の附勢力Fb
    に対して、上記テンションアームにテープテンションが
    付加されない状態の時の、上記第1のテンションバネが
    上記テンションアームを付勢する付勢力S1と、上記第
    2のテンションバネが上記テンションアームを付勢する
    付勢力S2の差(S1−S2)が小さくなるような、上記
    第1及び第2のテンションバネを用いたことを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
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