JPH09147424A - 光記録媒体の検査方法 - Google Patents

光記録媒体の検査方法

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JPH09147424A
JPH09147424A JP30548195A JP30548195A JPH09147424A JP H09147424 A JPH09147424 A JP H09147424A JP 30548195 A JP30548195 A JP 30548195A JP 30548195 A JP30548195 A JP 30548195A JP H09147424 A JPH09147424 A JP H09147424A
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JP
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magneto
optical
recording medium
optical disk
inspection
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Akira Suzuki
章 鈴木
Yoshihisa Chiba
良久 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄な損失を出すことなく、短時間に検査を
行うことが可能な光記録媒体の検査方法を提供する。 【解決手段】 被検査対象の光記録媒体に対してフォー
カス制御及びトラッキング制御を行いながら再生信号を
検出して、再生信号の検出時間に対する再生信号が欠落
した時間の割合と、フォーカスエラー信号又はトラッキ
ングエラー信号がしきい値を越えた回数とを測定する。
そして、上記割合及び回数に基づいて光記録媒体を検査
する。ここで、再生信号の検出は、複数トラック毎に間
引いて行ってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスクの
ような光記録媒体の検査方法に関する。詳しくは、再生
信号の検出時間に対する再生信号が欠落した時間の割合
と、フォーカスエラー信号又はトラッキングエラー信号
がしきい値を越えた回数とに基づいて検査することによ
り、無駄な損失を出すことなく、短時間に検査を行うこ
とを可能にした光記録媒体の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスクのような光
記録媒体は、光学的又は磁気光学的に情報信号の記録再
生が行われる記録媒体であり、大容量化に適している。
【0003】このような光記録媒体は、傷や異物等が表
面に存在していると、正常に記録再生ができない。そこ
で、通常、光記録媒体は、作製された後に、正常に記録
再生が行えるようになっているか、その品質の検査が行
われる。
【0004】通常、このような光記録媒体の検査は、市
販されているドライブ装置を用いて、実際に、光記録媒
体に記録再生を行うことによって行われる。すなわち、
例えば、書換型光磁気ディスクは、書き込み及び読み取
りが可能なドライブ装置を使って、実際にディスク全面
にわたって任意の信号を書き込み、その後、書き込んだ
信号を再生して、最初に書き込んだ信号と再生された信
号とを照合し、記録再生時にエラーとなるセクターの数
を測定することにより、検査が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な光記録媒体の検査方法では、市販されているドライブ
装置を用いるので、光記録媒体にディスクハブやカート
リッジ等の付属品を取り付けて、製品として完成させた
状態としなければ検査を行うことができない。しかし、
上述のような検査において、検査の対象となっているの
は、光記録媒体だけである。したがって、もし、検査の
結果、当該光記録媒体が不良となった場合には、光記録
媒体に取り付けられたディスクハブやカートリッジ等の
付属品が無駄になってしまうこととなる。
【0006】また、光記録媒体には、5.25インチ径
の光磁気ディスクのように、両面から記録再生が行える
ように2枚のディスク状の光記録媒体が貼り合わされた
両面記録型のものもある。そして、上述したように、従
来の光記録媒体の検査方法では、完成品に対して検査を
行うので、もし、両面記録型の光記録媒体の検査の結
果、一方の光記録媒体に不良があった場合には、他方の
光記録媒体が無駄になってしまうこととなる。
【0007】このように、従来の検査方法では、光記録
媒体に不良があったときに、不良があった光記録媒体だ
けでなく、その付属品までもが損失となってしまい、更
には、両面記録型の場合には正常な光記録媒体までもが
損失となってしまう。このように、従来の検査方法で
は、光記録媒体に不良があったときに、不良媒体以外に
損失となる部材が多いため、製造コストの増大を招いて
しまっていた。
【0008】また、一般に光記録媒体は容量が大きいの
で、全面にわたって記録再生を行うには非常に長い時間
がかかる。したがって、全面にわたって記録再生を行う
必要がある従来の検査方法では、検査に非常に長い時間
がかかっていた。具体的には、例えば、5.25インチ
径の光磁気ディスクの片面を検査するのに、従来の検査
方法では、25分程度の時間がかかってしまう。そこ
で、より短時間で検査を行うことが可能な検査方法が強
く望まれていた。
【0009】そこで本発明は、このような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、無駄な損失を出すことな
く、短時間に検査を行うことが可能な光記録媒体の検査
方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係る光記録媒体の検査方法は、
被検査対象の光記録媒体に対してフォーカス制御及びト
ラッキング制御を行いながら再生信号を検出して、再生
信号の検出時間に対する再生信号が欠落した時間の割合
と、フォーカスエラー信号又はトラッキングエラー信号
がしきい値を越えた回数とを測定し、上記割合及び回数
に基づいて光記録媒体を検査することを特徴とするもの
である。ここで、上記再生信号の検出は、複数トラック
毎に間引いて行ってもよい。
【0011】このような本発明に係る光記録媒体の検査
方法では、被検査対象の光記録媒体から再生信号を検出
するだけなので、簡易なドライブ装置により、付属品が
取り付けられていない状態の光記録媒体に対して検査を
行うことができる。
【0012】また、この光記録媒体の検査方法では、被
検査対象の光記録媒体に信号を書き込む必要がないの
で、短い時間で検査を行うことができる。しかも、再生
信号の検出を複数トラック毎に間引いて行った場合に
は、更に短い時間で検査を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、諸条件を任意に
変更することが可能であることは言うまでもない。
【0014】本実施の形態に係る光記録媒体の検査方法
において被検査対象となるのは、磁気光学的に情報信号
の記録再生が行われる5.25インチ径の光磁気ディス
クである。なお、ここでは光磁気ディスクを例に挙げる
が、本発明は光学的に情報信号の記録再生が行われる光
ディスク等に対しても適用可能である。
【0015】一般に、光磁気ディスクは、図1のフロー
チャートに示すような工程によって作製される。すなわ
ち、先ず、ステップ1に示すように、円盤状のディスク
基板の成形が行われ、次に、ステップ2に示すように、
ステップ1で成形されたディスク基板上に記録層や保護
層等の成膜が行われる。ここで、成膜が完了した段階で
は、記録層の磁化方向がバラバラとなっている。そこ
で、記録層や保護層等を成膜した後に、ステップ3に示
すように、記録層の磁化方向がイレーズ方向に揃うよう
にバルクイレーズ処理が行われる。その後、ステップ4
に示すように、以上の工程によって作製された光磁気デ
ィスクに対して、本発明を適用した検査方法によって検
査が行われる。
【0016】そして、光磁気ディスクの検査が完了した
ら、ステップ5に示すように、検査に合格した2枚の光
磁気ディスクが貼り合わされる。これにより、両面を記
録再生に使用することが可能な両面記録型光磁気ディス
クとなる。最後に、ステップ6に示すように、ステップ
5で作製された両面記録型光磁気ディスクに、ディスク
ハブやカートリッジ等の付属品の取り付けが行われ、市
販のドライブ装置で読み書きが可能な光磁気ディスクが
完成する。
【0017】以上のように作製される光記録媒体の不良
の原因の殆どは、光磁気ディスクの表面に偶発的に生じ
る傷や異物等によるものである。すなわち、光磁気ディ
スクは、表面に生じた傷や異物等により、例えば、セク
ターマークを読み出せなくなったり、予め書き込まれた
アドレス情報等のIDを読み出せなくなったり、予め書
き込まれたアドレス情報等のIDが不良となったり、書
き込まれたデータを読み出せなくなったり、読み出した
データが不良となったり、或いはサーボエラーが発生し
てしまったりする。
【0018】そして、このような傷や異物等の殆どは、
ディスク基板の成形から記録層及び保護層等の成膜が完
了するまでの間に生じる。そこで、上述したように、光
磁気ディスクの検査は、ディスク基板上に記録層や保護
層等が形成された後に行う。
【0019】つぎに、このような光磁気ディスクの検査
に使用される検査装置について説明する。
【0020】上記光磁気ディスクの検査に使用される検
査装置の基本的な構成は通常のドライブ装置とほぼ同じ
であるが、この検査装置では被検査対象の光磁気ディス
クから再生信号の検出だけが行われるので、この検査装
置はデータを書き込むための機能を備えている必要はな
い。また、この検査装置では、ディスクハブやカートリ
ッジ等の付属品を取り付ける前の状態の光磁気ディスク
の検査を行うので、付属品を取り付けていない光磁気デ
ィスクから再生信号の検出を行うことが可能となってい
る。
【0021】そして、この検査装置は、図2に示すよう
に、光磁気ディスク10を支持し回転させるためのスピ
ンドル11と、光磁気ディスク10から再生信号を検出
するための光ピックアップ12と、光ピックアップ12
を光磁気ディスク10の径方向に移動させるためのスラ
イドモータ13と、スピンドル11、光ピックアップ1
2及びスライドモータ13の動作等を制御する制御装置
とを備えている。
【0022】上記スピンドル11は、ディスクハブやカ
ートリッジ等の付属品を取り付ける前の状態の光磁気デ
ィスク10を支持し回転させることが可能となってお
り、光磁気ディスク10の検査を行う際に、付属品が取
り付けられていない被検査対象の光磁気ディスク10を
支持し回転させる。ここで、スピンドル11は、制御装
置14に接続されており、制御装置14によって回転が
制御される。なお、スピンドル11には、光磁気ディス
ク10を回転させたときに面揺れ等の有害な振動の発生
が少ないエアスピンドルが好適である。
【0023】そして、光ピックアップ12は、このよう
なスピンドル11によって回転させられる被検査対象の
光磁気ディスク10に対してレーザ光を入射して、フォ
ーカス制御やトラッキング制御を行いながら、被検査対
象の光磁気ディスク10から再生信号を検出する。ここ
で、光ピックアップ12は、制御装置14に接続されて
おり、後述するように、光ピックアップ12から制御装
置14に再生信号、フォーカスエラー信号及びトラッキ
ングエラー信号が供給される。なお、この検査装置で
は、被検査対象の光磁気ディスク10にデータを書き込
む必要がないので、この光ピックアップ12は読み出し
専用の光ピックアップでよい。
【0024】そして、スライドモータ13は、このよう
な光ピックアップ12を光磁気ディスク10の径方向に
移動させるためのものであり、このスライドモータ13
による光ピックアップ12の移動と、上述のスピンドル
11による光磁気ディスク10の回転とにより、再生信
号の検出が光磁気ディスク10の記録領域全体にわたっ
て行われることとなる。ここで、スライドモータ13
は、スピンドル11と同様に、制御装置14に接続され
ており、制御装置14によって動きが制御される。
【0025】そして、制御装置14は、上述のように、
スピンドル11、光ピックアップ12及びスライドモー
タ13の動作を制御するとともに、光ピックアップ12
から再生信号、トラッキングエラー信号及びフォーカス
エラー信号を受け取り、これらの信号から、後述するよ
うに被検査対象の光磁気ディスク10の合否を判定す
る。
【0026】つぎに、以上のような検査装置の光ピック
アップ12について更に詳細に説明する。
【0027】上記光ピックアップ12は、光磁気ディス
ク10に光を入射させるための往路の光学系と、光磁気
ディスク10によって反射されて戻ってくる戻り光を検
出するための復路の光学系とから構成される。
【0028】そして、光ピックアップ12の往路の光学
系は、レーザ光源となるレーザダイオード20と、レー
ザダイオード20と光磁気ディスク10を結ぶ光軸上に
配される第1のレンズ21、第1の偏光ビームスプリッ
タ22及び第2のレンズ23とから構成される。そし
て、光磁気ディスク10から再生信号を検出する際に
は、レーザダイオード20からレーザ光が出射され、こ
のレーザ光が、第1のレンズ21によって平行光にされ
た後、第1の偏光ビームスプリッタ22を透過して第2
のレンズ23に入射し、この第2のレンズ23によって
光磁気ディスク10上に集束される。ここで、レーザダ
イオード20は、制御装置14に接続されており、制御
装置14からの指示によってオン・オフが制御される。
ここで、レーザダイオード20から出射されるレーザ光
のパワーは、通常の光磁気ディスクドライブ装置と同様
に、光磁気ディスク10上のフォーカス面において0.
5〜1.5mW程度であることが望ましい。
【0029】一方、光ピックアップ12の復路の光学系
は、上述のように光磁気ディスク10に入射した後、反
射されて戻ってくる戻り光を検出するための光学系であ
り、第1の偏光ビームスプリッタ22で反射される反射
光の光軸上に配された第2の偏光ビームスプリッタ24
と、第2の偏光ビームスプリッタ24を透過する透過光
の光軸上に配された第3のレンズ25及び第1のフォト
ディテクタ26と、第2の偏光ビームスプリッタ24で
反射される反射光の光軸上に配された1/2波長板27
及び第3の偏向ビームスプリッタ28と、第3の偏光ビ
ームスプリッタ28で反射される反射光の光軸上に配さ
れた第4のレンズ29及び第2のフォトディテクタ30
と、第3の偏光ビームスプリッタ28を透過する透過光
の光軸上に配された第5のレンズ31及び第3のフォト
ディテクタ32とを備えている。
【0030】そして、第1の偏光ビームスプリッタ22
で反射された反射光は、第2の偏光ビームスプリッタ2
4に入射し、この第2の偏光ビームスプリッタ24によ
って反射光と透過光とに分割される。そして、第2の偏
向ビームスプリッタ24を透過した透過光は、第3のレ
ンズ25によって集束された上で、第1のフォトディテ
クタ26に入射し、この第1のフォトディテクタ26に
よって検出される。
【0031】一方、第2の偏向ビームスプリッタ24に
よって反射された反射光は、1/2波長板27によって
偏光面が45度回転させられた後、第3の偏向ビームス
プリッタ28に入射し、この第3の偏向ビームスプリッ
タ28によって反射光と透過光とに分割される。そし
て、第3の偏向ビームスプリッタ28によって反射され
た反射光は、第4のレンズ29によって集束された上
で、第2のフォトディテクタ30に入射し、この第2の
フォトディテクタ30によって検出される。一方、第3
の偏向ビームスプリッタ28を透過した透過光は、第5
のレンズ31によって集束された上で、第3のフォトデ
ィテクタ32に入射し、この第3のフォトディテクタ3
2によって検出される。
【0032】ここで、第1のフォトディテクタ26は、
光磁気ディスク10の再生時にトラッキングエラー信号
及びフォーカスエラー信号を検出するためのものであ
る。そして、この第1のフォトディテクタ26は、制御
装置14に接続されており、第1のフォトディテクタ2
6によって検出されたトラッキングエラー信号及びフォ
ーカスエラー信号は、制御装置14に供給される。
【0033】一方、第2のフォトディテクタ30及び第
3のフォトディテクタ32は、光磁気ディスク10から
の再生信号を検出するためのものであり、第2のフォト
ディテクタ30によって検出された信号と、第3のフォ
トディテクタ32によって検出された信号との差信号や
和信号が再生信号として検出される。そして、これら第
2のフォトディテクタ30及び第3のフォトディテクタ
32は、制御装置14に接続されており、第2のフォト
ディテクタ30及び第3のフォトディテクタ32によっ
て検出された再生信号、すなわち、第2のフォトディテ
クタ30によって検出された信号と、第3のフォトディ
テクタ32によって検出された信号との差信号や和信号
は、制御装置14に供給される。
【0034】つぎに、以上のような検査装置によって行
われる光磁気ディスク10の検査方法について説明す
る。
【0035】光磁気ディスク10を検査する際は、検査
装置のスピンドル11に被検査対象の光磁気ディスク1
0をセットし、光ピックアップ12により、フォーカス
制御及びトラッキング制御を行いながら、光磁気ディス
ク10から再生信号を検出する。そして、このように光
ピックアップ12によって検出された再生信号を、制御
装置14によって所定のしきい値にて2値化し、再生信
号が正常に再生されずに欠落した時間(以下、再生信号
欠落時間と呼ぶ。)を測定する。また、このように再生
信号を検出するのと同時に、光ピックアップ12によっ
て検出されたフォーカスエラー信号が、正常なフォーカ
シングができないようなしきい値を越えた回数、すなわ
ちフォーカスサーボエラーの回数を制御装置14によっ
て測定するとともに、光ピックアップ12によって検出
されたトラッキングエラー信号が、正常なトラッキング
ができないようなしきい値を越えた回数、すなわちトラ
ッキングサーボエラーの回数を制御装置14によって測
定する。
【0036】そして、以上の測定が光磁気ディスク10
の記録領域全体に対して完了したら、すなわち、以上の
測定が光磁気ディスク10のスタートトラックから最終
トラックに至るまで完了したら、再生信号の検出時間
(以下、測定総時間と呼ぶ。)に対する再生信号欠落時
間の割合を、エラーレートとして算出する。すなわち、
この検査において、エラーレートは下記式(1)によっ
て定義される。
【0037】 エラーレート=再生信号欠落時間/測定総時間 ・・・(1) ここで、上記式(1)で定義されるエラーレートは、市
販のドライブ装置で検査した際に得られるバイトエラー
レート(B.E.R.)と良く相関がとれた値となる。
【0038】そして、以上のように測定されたエラーレ
ートと、フォーカスサーボエラーの回数と、トラッキン
グサーボエラーの回数とを、それぞれ所定の判定レベル
と比較し、被検査対象の光磁気ディスク10の合否を判
定する。ここで、通常、光磁気ディスクは、フォーカス
サーボエラーやトラッキングサーボエラーが1回でもあ
ると、市販のドライブ装置で記録再生を正常に行うこと
ができなくなる。したがって、通常は、フォーカスサー
ボエラーやトラッキングサーボエラーが1回でもある場
合には、当該光磁気ディスク10を不良と判定する。
【0039】以上のような検査方法では、被検査対象の
光磁気ディスクから再生信号を検出するだけなので、デ
ータを書き込むための機能を備えていない図2に示した
ような簡易な検査装置により、光磁気ディスクの検査を
行うことができる。しかも、この検査方法では、再生信
号を検出するだけなので、データの書き込みを要する従
来の検査方法に比べて、大幅に検査時間を短縮すること
ができる。
【0040】また、この検査方法では、付属品が取り付
けらていない状態の光磁気ディスクに対して検査が行わ
れるので、もし、被検査対象の光磁気ディスクが不良で
あったとしても、ディスクハブやカートリッジ等の付属
品が無駄になることがない。さらに、この検査方法で
は、2枚の光磁気ディスクを貼り付ける前に、単板の光
磁気ディスクに対して検査が行われるので、もし、被検
査対象の光磁気ディスクが不良であったとしても、正常
な光磁気ディスクが無駄になるようなことがない。
【0041】また、この検査方法は、光磁気ディスクの
製造工程の早い段階において行われるので、もし、ディ
スク基板の成形工程や、記録層や保護層等の成膜工程に
異常があった場合に、早い段階で異常を検知することが
できる。したがって、この検査方法によれば、ディスク
基板の成形工程や、記録層や保護層等の成膜工程におけ
る異常を早期に検知して対応を打つことが可能であり、
不良な光磁気ディスクの発生を減らすことができる。
【0042】ところで、光磁気ディスクに許容されるエ
ラーサイズは、エラー訂正能力等の兼ね合いから、通
常、50〜100μm程度である。したがって、光磁気
ディスクの検査では、通常、50〜100μm程度以上
の大きさの傷や異物等を検出すればよい。そして、ディ
スク基板の成形工程や、記録層や保護層等の成膜工程に
おいて、偶発的に生じる傷や異物等は、通常、一定の方
向にだけ長いというようなことはなく、ほぼ2次元的に
広がりを持った円状の欠陥になっている見なすことがで
きる。したがって、上述の検査は、光磁気ディスクの全
トラックに行う必要はなく、数トラック毎に間引いて行
ってもよい。具体的には、被検査対象の光磁気ディスク
のトラックピッチが1.6μmであれば、例えば、10
トラック毎に再生信号の検出を行って検査を行っても、
16μmの分解能を持つこととなり、検出すべき傷や異
物等の大きさに十分対応できることとなる。
【0043】そして、このように、再生信号の検出を複
数トラック毎に間引いて行った場合には、より短い時間
で検査を行うことが可能となり、光磁気ディスクの生産
性を更に向上することができる。具体的には、トラック
ピッチが1.6μm、総トラック数が20000の光磁
気ディスクを、スピンドルの回転数を1800rpmと
して、10トラック毎に再生信号の検出を行って上述の
ような検査を行った場合、検査は3分程度の非常に短い
時間で終了する。ここで、スピンドルの回転を速くした
り、或いは、検査に用いる光ピックアップを複数にして
再生信号の検出を各光ピックアップで分担させたりする
ことにより、検査時間を更に飛躍的に短縮することも可
能である。
【0044】なお、このように再生信号を検出するトラ
ックを間引いて検査を行う場合には、トラックを間引く
数が多い方が、より短い時間で検査を行うことが可能と
なる。ただし、このように複数トラック毎に間引いて行
ったときに検出されるエラーレートは、当然の事なが
ら、トラックを間引く数が少ない方が、市販のドライブ
装置で検査した際に得られるバイトエラーレートに対す
る相関が良くなる。
【0045】ところで、上述の光磁気ディスクの検査方
法では、エラーレートとして再生信号欠落時間を測定総
時間で割った値を測定したが、更に、光磁気ディスクの
記録領域を複数のブロックに分割して、各ブロックにお
けるエラーレート(以下、ブロック別エラーレートと呼
ぶ。)も測定するようにしてもよい。
【0046】すなわち、例えば、図3に示すように、光
磁気ディスク10の記録領域を同心円状の複数のブロッ
ク10aに細分化して、各ブロック10a毎にブロック
別エラーレートを算出するようにしてもよい。ここで、
ブロック別エラーレートは、各ブロック10aにおける
測定時間に対する、各ブロック10aにおける再生信号
欠落時間の割合として定義される。
【0047】そして、このようなブロック別エラーレー
トを測定すれば、全体の平均としてのエラーレートだけ
でなく、細分化されたブロック毎にエラーの発生状況を
検出することができる。すなわち、ブロック別エラーレ
ートを測定することにより、局部的な傷や異物等を検出
することが可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光記録媒体の検査時間を大幅に短縮すること
ができるので、光記録媒体の検査効率を大幅に向上する
ことができる。また、本発明の光記録媒体の検査方法で
は、光記録媒体に不良があっても、ディスクハブやカー
トリッジ等のような光記録媒体の付属品や、正常な光記
録媒体等を無駄な損失としてしまうようなことがない。
【0049】したがって、本発明によれば、光記録媒体
の製造コストを下げて、光記録媒体の生産性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光磁気ディスクの製造工程の一例を示すフロー
チャートである。
【図2】光磁気ディスクの検査装置の一構成例を示す模
式図である。
【図3】光磁気ディスクの記録領域を細分化した様子を
示す模式図である。
【符号の説明】
10 光磁気ディスク 11 スピンドル 12 光ピックアップ 13 スライドモータ 14 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 574 9558−5D G11B 20/18 574J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検査対象の光記録媒体に対してフォーカ
    ス制御及びトラッキング制御を行いながら再生信号を検
    出して、再生信号の検出時間に対する再生信号が欠落し
    た時間の割合と、フォーカスエラー信号又はトラッキン
    グエラー信号がしきい値を越えた回数とを測定し、 上記割合及び回数に基づいて光記録媒体を検査すること
    を特徴とする光記録媒体の検査方法。
  2. 【請求項2】 上記再生信号の検出を複数トラック毎に
    間引いて行うことを特徴とする請求項1記載の光記録媒
    体の検査方法。
JP30548195A 1995-11-24 1995-11-24 光記録媒体の検査方法 Withdrawn JPH09147424A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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