JPH09146648A - 基準電圧発生回路 - Google Patents

基準電圧発生回路

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JPH09146648A
JPH09146648A JP7323570A JP32357095A JPH09146648A JP H09146648 A JPH09146648 A JP H09146648A JP 7323570 A JP7323570 A JP 7323570A JP 32357095 A JP32357095 A JP 32357095A JP H09146648 A JPH09146648 A JP H09146648A
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emitter
mirror circuit
current mirror
collector
transistor
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JP7323570A
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Morifumi Hamada
森文 浜田
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New Japan Radio Co Ltd
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New Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1V程度の電源電圧で動作する、バンドギャッ
プ電圧を利用した温度依存性のない、0.1V程度の任意の
低電圧の基準電圧を発生することのできる基準電圧発生
回路を提供する。 【解決手段】 カレントミラー接続された2対のPNP
・NPNトランジスタを電源・接地間に対向して接続
し、接地側の1つのトランジスタのエミッタ面積を他の
N倍にし、そのトランジスタのエミッタ・接地間に抵抗
を挿入し、エミッタ・ベース間電圧を抵抗R1、R2に
より分割し基準電圧を得る。N、R1、R2の値を選択
することにより、温度補償された任意の低電圧基準電圧
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準電圧発生回
路、特に、半導体チップ上に構成される、温度補償され
た基準電圧発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体回路の基準電圧源として、バンド
ギャップ電圧を利用したバンドギャップ回路が広く用い
られている。
【0003】図2に従来のバンドギャップ回路の代表例
を示す。Q3、Q4はエミッタ面積を同じくする1対の
PNPトランジスタで、両エミッタが正の電源Vccに接
続され、Q4を基準入力側とする第1のカレントミラー
回路を構成している。Q1、Q2は、エミッタ面積比を
1:NとするNPNトランジスタで、第2のカレントミ
ラー回路を構成し、基準入力側のトランジスタQ1のコ
レクタが第1のカレントミラー回路の出力側トランジス
タQ3のコレクタに、また出力側トランジスタQ2のコ
レクタが第1のカレントミラー回路の基準入力側Q4の
コレクタに接続されている。トランジスタQ1のエミッ
タは抵抗R5を介して接地され、トランジスタQ2のエ
ミッタは抵抗R4及びR5を介して接地されている。基
準電圧VREF は第2のカレントミラー回路の互いに接続
されたベース端子から取りだされる。
【0004】この回路はトランジスタQ1のベース・エ
ミッタ間のバンドギャップ電圧VBE10を利用して基準電
圧を得るものである。このバンドギャップ電圧VBE10は
負の温度係数を有し、シリコントランジスタでは絶対0
度でVBE10 = 1.205V の値を持つ。一方ベース・エミッ
タ間電圧は、エミッタの電流密度の自然対数と絶対温度
に比例する正の温度係数項を有する。この回路は、抵抗
R5に生ずる、Q1、Q2のエミッタ電流密度差に起因
する正の温度係数を有する電圧によって、負の温度係数
を有するQ1のバンドギャップ電圧を補償することによ
り温度依存性をなくした基準電圧VREF = 1.205V(シリ
コンの場合)を得るものである。
【0005】第1のカレントミラー回路では、トランジ
スタQ3、Q4は、それぞれのエミッタ面積及びベース
・エミッタ間電圧VBE3 、VBE4 を同じくし、従ってそ
れぞれのコレクタ電流値を同じくする。トランジスタQ
4のコレクタ電流は第2のカレントミラー回路のトラン
ジスタQ2のコレクタ電流であり、また、基準電圧出力
VREF の負荷インピーダンスが十分に高いとき、トラン
ジスタQ3のコレクタ電流はトランジスタQ1のコレク
タ電流に等しい。従って、これらコレクタ電流の値I0
は、トランジスタQ1、Q2のベース・エミッタ間電圧
の差VBE1 - VBE2 及びエミッタ面積比Nによりユニー
クに定まる。
【0006】このとき、次式の関係が成り立つ。 VBE1 - VBE2 = R4・I0 (1) また、 VBE1 - VBE2 = (kT/q )・ln(J1 ) - (kT/q )・ln(J2 ) = (kT/q )・ln(J1 /J2 ) (2) ここで、k はボルツマン定数、T は絶対温度、q は電子
の電荷である。またJ1 、J2 はトランジスタQ1 、Q
2 のそれぞれのエミッタ電流密度、ln(x )は xの自然
対数である。
【0007】トランジスタQ1、Q2はコレクタ電流を
等しくし(I0 )、1:Nのエミッタ面積比を持つた
め、J1 /J2 = Nとなり、またR5には2I0 の電流
が流れる。よって、 VREF = VBE1 + 2 I0 R5 = VBE1 + 2 (R5/R4)(kT/q )・ln(N) となる。前述のようにVBE1 は負の温度係数(バンドギ
ャップ電圧に起因する負の温度係数項と、これに比べて
小さなエミッタ電流密度に依存する正の温度係数項)を
有するので、例えばこれを -2.5mV /K °とするとき、 2 (R5/R4)(kT/q )・ln(N) = +2.5T(mV) すなわち 2 (R5/R4)・ln(N) = 29.4 (3) に設定することにより、温度依存性のない基準電圧VRE
F = 1.205V(シリコンの場合)が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のバンドギャップ回路で得られる基準電圧は、半導体
の素材によって定まる絶対温度0度におけるバンドギャ
ップ電圧に等しく1V以上の値となるため、例えば、数10
mV程度の微小電圧の検出を行う場合などの基準電圧を得
ようとする場合、抵抗分割を行っても抵抗の温度係数の
影響を受け十分安定した基準電圧が得られないという問
題点があった。
【0009】また、図2の回路構成例でいえば、トラン
ジスタQ3のコレクタ・エミッタ間電圧VCE3 を約0.2V
とすると、 Vcc >VREF + VCE3 = 1.405V の電源電圧を必要とし、1V程度の低電圧電源で動作する
回路には使用できないという問題点もあった。
【0010】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、1V程度の電源電圧で動作し、0.1V程
度の任意の値の基準電圧を発生することのできる基準電
圧発生回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基準電圧発
生回路は、エミッタ面積を同じくし、それぞれのエミッ
タが正の電源に接続された1対のPNPトランジスタか
らなる第1のカレントミラー回路と、エミッタが接地さ
れコレクタがこの第1のカレントミラー回路の出力側コ
レクタに接続されたNPNトランジスタを基準入力側ト
ランジスタとし、エミッタが第1の抵抗を介して接地さ
れコレクタが前記第1のカレントミラー回路の基準入力
側コレクタに接続され前記基準入力側トランジスタより
大きいエミッタ面積を持つNPNトランジスタを出力側
トランジスタとする第2のカレントミラー回路と、この
第2のカレントミラー回路の出力側トランジスタのベー
ス・エミッタ間に接続される、直列接続された第2、第
3の抵抗と、この第2、第3の抵抗の接続点に接続され
る基準電圧出力端子とを備え、この第2、第3の抵抗の
抵抗比を、その接続点に発生する基準電圧値の、前記第
2のカレントミラー回路の出力側トランジスタのバンド
ギャップ電圧に起因する負の温度係数項と、エミッタ電
流密度に依存するする正の温度係数項とが互いに相殺す
るよう設定したことを特徴とする。
【0012】また、エミッタ面積を同じくし、それぞれ
のエミッタが負の電源に接続された1対のNPNトラン
ジスタからなる第1のカレントミラー回路と、エミッタ
が接地されコレクタがこの第1のカレントミラー回路の
出力側コレクタに接続されたPNPトランジスタを基準
入力側トランジスタとし、エミッタが第1の抵抗を介し
て接地されコレクタが前記第1のカレントミラー回路の
基準入力側コレクタに接続され前記基準入力側トランジ
スタより大きいエミッタ面積を持つPNPトランジスタ
を出力側トランジスタとする第2のカレントミラー回路
と、この第2のカレントミラー回路の出力側トランジス
タのベース・エミッタ間に接続される、直列接続された
第2、第3の抵抗と、この第2、第3の抵抗の接続点に
接続される基準電圧出力端子とを備え、この第2、第3
の抵抗の抵抗比を、その接続点に発生する基準電圧値
の、前記第2のカレントミラー回路の出力側トランジス
タのバンドギャップ電圧に起因する負の温度係数項と、
エミッタ電流密度に依存するする正の温度係数項とが互
いに相殺するよう設定したことを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る基準電圧電源回路は、
エミッタ面積を同じくし、それぞれのエミッタが正の電
源に接続された1対のPNPトランジスタからなる第1
のカレントミラー回路と、エミッタが接地されコレクタ
がこの第1のカレントミラー回路の出力側コレクタに接
続されたNPNトランジスタを基準入力側トランジスタ
とし、エミッタが第1の抵抗を介して接地されコレクタ
が前記第1のカレントミラー回路の基準入力側コレクタ
に接続され前記基準入力側トランジスタより大きいエミ
ッタ面積を持つNPNトランジスタを出力側トランジス
タとする第2のカレントミラー回路と、この第2のカレ
ントミラー回路の出力側トランジスタのベース・エミッ
タ間に接続される、直列接続された第2、第3の抵抗
と、エミッタ面積を同じくし、それぞれのエミッタが正
の電源に接続された1対のPNPトランジスタからなる
第3のカレントミラー回路と、コレクタが接地されエミ
ッタがこの第3のカレントミラー回路の出力側コレクタ
に接続されベースが前記第2、第3の抵抗の接続点に接
続されたPNPトランジスタと、ベースが前記第2、第
3の抵抗の接続点に接続されたPNPトランジスタとエ
ミッタ面積を同じくし、コレクタが前記第3のカレント
ミラー回路の基準入力側コレクタに接続され、ベースが
前記第3のカレントミラー回路の出力側コレクタに接続
され、エミッタが基準電圧出力端子に接続されるととも
に第4の抵抗を介して接地されたNPNトランジスタと
を備え、前記第2、第3の抵抗の抵抗比を、その接続点
に発生する基準電圧値の、前記第2のカレントミラー回
路の出力側トランジスタのバンドギャップ電圧に起因す
る負の温度係数項と、エミッタ電流密度に依存するする
正の温度係数項とが互いに相殺するよう設定し、この基
準電圧値と同電位の基準電圧を前記基準電圧出力端子か
ら出力することを特徴とする。
【0014】また、エミッタ面積を同じくし、それぞれ
のエミッタが負の電源に接続された1対のNPNトラン
ジスタからなる第1のカレントミラー回路と、エミッタ
が接地されコレクタがこの第1のカレントミラー回路の
出力側コレクタに接続されたPNPトランジスタを基準
入力側トランジスタとし、エミッタが第1の抵抗を介し
て接地されコレクタが前記第1のカレントミラー回路の
基準入力側コレクタに接続され前記基準入力側トランジ
スタより大きいエミッタ面積を持つPNPトランジスタ
を出力側トランジスタとする第2のカレントミラー回路
と、この第2のカレントミラー回路の出力側トランジス
タのベース・エミッタ間に接続される、直列接続された
第2、第3の抵抗と、エミッタ面積を同じくし、それぞ
れのエミッタが負の電源に接続された1対のNPNトラ
ンジスタからなる第3のカレントミラー回路と、コレク
タが接地されエミッタがこの第3のカレントミラー回路
の出力側コレクタに接続されベースが前記第2、第3の
抵抗の接続点に接続されたNPNトランジスタと、ベー
スが前記第2、第3の抵抗の接続点に接続されたNPN
トランジスタとエミッタ面積を同じくし、コレクタが前
記第3のカレントミラー回路の基準入力側コレクタに接
続され、ベースが前記第3のカレントミラー回路の出力
側コレクタに接続され、エミッタが基準電圧出力端子に
接続されるとともに第4の抵抗を介して接地されたPN
Pトランジスタとを備え、前記第2、第3の抵抗の抵抗
比を、その接続点に発生する基準電圧値の、前記第2の
カレントミラー回路の出力側トランジスタのバンドギャ
ップ電圧に起因する負の温度係数項と、エミッタ電流密
度に依存するする正の温度係数項とが互いに相殺するよ
う設定し、この基準電圧値と同電位の基準電圧を前記基
準電圧電源出力端子から出力することを特徴とする。
【0015】さらに、本発明に係る基準電圧発生回路は
上記第3のカレントミラー回路を備えた基準電圧発生回
路を多段カスケード接続した回路を備えたことを特徴と
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形
態を示す回路図であり、図2と同一符号は同一又は相当
部分を示す。図2と同様、Q3、Q4はエミッタ面積を
同じくする一対のPNPトランジスタで、両エミッタが
正の電源Vccに接続され、Q3を基準入力側とする第1
のカレントミラー回路を構成している。Q1、Q2は、
エミッタ面積比を1:NとするNPNトランジスタで、
第2のカレントミラー回路を構成し、基準入力側のトラ
ンジスタQ1のコレクタが第1のカレントミラー回路の
出力側トランジスタQ3のコレクタに、また出力側トラ
ンジスタQ2のコレクタが第1のカレントミラー回路の
基準入力側Q4のコレクタに接続されている。本実施形
態では、トランジスタQ1のエミッタは直接接地され、
トランジスタQ2のエミッタは抵抗R3を介して接地さ
れている。基準電圧VREF はトランジスタQ2のコレク
タ・エミッタ間に接続された抵抗R1とR2の接続点か
ら取りだされる。
【0017】図2と同様に、第1のカレントミラー回路
では、トランジスタQ3、Q4は、それぞれのエミッタ
面積及びベース・エミッタ間電圧VBE3 、VBE4 を同じ
くし、従ってそれぞれのコレクタ電流値を同じくする。
トランジスタQ4のコレクタ電流は第2のカレントミラ
ー回路のトランジスタQ2のコレクタ電流であり、ま
た、R1+R2の抵抗値がR3に比べて十分に高いと
き、トランジスタQ3のコレクタ電流はトランジスタQ
1のコレクタ電流に等しい。従って、これらコレクタ電
流の値I0 は、トランジスタQ1、Q2のベース・エミ
ッタ間電圧の差VBE1 - VBE2 及びエミッタ面積比Nに
よりユニークに定まる。
【0018】このとき、(1)式、(2)式と同様に、
次式の関係が成り立つ。 VBE1 - VBE2 = R3・I0 (4) VBE1 - VBE2 = (kT/q )・ln(N) (5) ただし、k はボルツマン定数、T は絶対温度、q は電子
の電荷、またln(x )はx の自然対数である。また、V
REF の負荷インピーダンスが十分高いとき、R1、R2
の接続点電圧であるVREF は、次式で与えられる。 VREF = R3・I0 + (R2/(R1+R2))VBE2 (6)
【0019】(4)、(5)及び(6)式から VREF={R2/(R1+R2)}[VBE1 +(R1/R2)(kT/ q)・ln (N)] (7) が得られる。
【0020】ここで(3)式の代わりに、例えば VBE
1 の温度係数が-2.5mV/K °の場合、 (R1/R2)・ln(N) = 29.4 に設定することにより、(7)式右辺[]内の正負の温
度依存項を相殺することができ、 VREF = (R2/(R1+R2))・Vg0 (8) (ただし、Vg0 は絶対0度におけるバンドギャップ電
圧)を得ることができる。すなわち、Nを適当に設定す
ることにより、0.1V以下程度の任意の、温度依存性のな
い低電圧の基準電圧を得ることができる。例えば、N =
20 とすると、ln(N)≒3 、R1≒10R2となり、 VREF ≒ 1/11・Vg0≒0.1V が得られ、N = 4では、 VREF ≒0.03V が得られる。
【0021】また、図2の従来のバンドギャップ回路で
はトランジスタQ1のエミッタは温度補償抵抗R4を介
して接地されていたが、本発明の実施形態では直接接地
されるため、トランジスタQ2のコレクタ電位は通常の
ベース・エミッタ間電圧(0.7V)となり、電源電圧Vcc
は Vcc =VBE3 +VCE3 ≒0.9V で良く、1V程度の低電圧電源で動作する回路に組み込む
ことができる。
【0022】以上、基準電圧の負荷インピーダンスが十
分高いものとして実施形態を説明したが、図3に示すよ
うに例えば第1図に示す回路に、さらに、エミッタ面積
を同じくし両エミッタが正の電源Vccに接続された一対
のPNPトランジスタQ7、Q8からなる第3のカレン
トミラー回路と、エミッタ面積を同じくする一対のPN
PトランジスタQ5とNPNトランジスタQ6を備え、
PNPトランジスタQ5のベースをR1とR2の接続点
に接続し、そのコレクタを接地し、そのエミッタを第3
のカレントミラー回路の出力側トランジスタQ7のコレ
クタ及びNPNトランジスタQ6のベースに接続し、こ
のNPNトランジスタQ6のコレクタを第3のカレント
ミラー回路の基準入力側トランジスタQ8のコレクタに
接続し、エミッタを抵抗R6を介して接地することによ
り、NPNトランジスタQ6のエミッタから、R1とR
2の接続点と同電位の、温度依存性のない、出力インピ
ーダンスの十分に低い低電圧基準電圧を得ることができ
る。
【0023】さらに、図3に示す本発明の基準電圧発生
回路を図4の様に、多段カスケード接続することによ
り、あるいはこれを従来のバンドギャップ回路と組み合
わせることにより、任意の電圧において、温度依存性の
ない基準電圧を得ることができる基準電圧発生回路が得
られる。
【0024】なおここでは、バンドギャップ電圧を発生
するトランジスタQ1、Q2に、NPNトランジスタを
用いた、本発明の各種実施形態について説明したが、第
1のカレントミラー回路をNPNトランジスタで構成し
第2のカレントミラー回路をPNPトランジスタで構成
すると共に電源の正負を逆に接続することにより、まっ
たく同様に -1V程度の低電圧電源で動作する、温度依存
性のない低電圧の基準電圧を得ることができる。また、
更に第3のカレントミラー回路をNPNトランジスタで
構成し、Q5にNPNトランジスタ、Q6にPNPトラ
ンジスタを用いることにより、まったく同様に出力イン
ピーダンスの十分に低い低電圧基準電圧を得ることがで
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、回路構成
を複雑化することなく、1V程度の電源電圧で動作可能
な、温度依存性のない、また任意の電圧値の低電圧基準
電圧を得ることのできる、基準電圧発生回路を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す回路図である。
【図2】従来の技術の一例を示す回路図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す回路図である。
【図4】図3の回路を多段カスケード接続した本発明の
第三の実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8 ト
ランジスタ R1、R2、R3、R4、R5、R6 抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタ面積を同じくし、それぞれのエ
    ミッタが正の電源に接続された1対のPNPトランジス
    タからなる第1のカレントミラー回路と、 エミッタが接地されコレクタがこの第1のカレントミラ
    ー回路の出力側コレクタに接続されたNPNトランジス
    タを基準入力側トランジスタとし、エミッタが第1の抵
    抗を介して接地されコレクタが前記第1のカレントミラ
    ー回路の基準入力側コレクタに接続され前記基準入力側
    トランジスタより大きいエミッタ面積を持つNPNトラ
    ンジスタを出力側トランジスタとする第2のカレントミ
    ラー回路と、 この第2のカレントミラー回路の出力側トランジスタの
    ベース・エミッタ間に接続される、直列接続された第
    2、第3の抵抗と、 この第2、第3の抵抗の接続点に接続される基準電圧出
    力端子とを備え、 この第2、第3の抵抗の抵抗比を、その接続点に発生す
    る基準電圧値の、前記第2のカレントミラー回路の出力
    側トランジスタのバンドギャップ電圧に起因する負の温
    度係数項と、エミッタ電流密度に依存するする正の温度
    係数項とが互いに相殺するよう設定したことを特徴とす
    る基準電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 エミッタ面積を同じくし、それぞれのエ
    ミッタが負の電源に接続された1対のNPNトランジス
    タからなる第1のカレントミラー回路と、 エミッタが接地されコレクタがこの第1のカレントミラ
    ー回路の出力側コレクタに接続されたPNPトランジス
    タを基準入力側トランジスタとし、エミッタが第1の抵
    抗を介して接地されコレクタが前記第1のカレントミラ
    ー回路の基準入力側コレクタに接続され前記基準入力側
    トランジスタより大きいエミッタ面積を持つPNPトラ
    ンジスタを出力側トランジスタとする第2のカレントミ
    ラー回路と、 この第2のカレントミラー回路の出力側トランジスタの
    ベース・エミッタ間に接続される、直列接続された第
    2、第3の抵抗と、 この第2、第3の抵抗の接続点に接続される基準電圧出
    力端子とを備え、 この第2、第3の抵抗の抵抗比を、その接続点に発生す
    る基準電圧値の、前記第2のカレントミラー回路の出力
    側トランジスタのバンドギャップ電圧に起因する負の温
    度係数項と、エミッタ電流密度に依存するする正の温度
    係数項とが互いに相殺するよう設定したことを特徴とす
    る基準電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 エミッタ面積を同じくし、それぞれのエ
    ミッタが正の電源に接続された1対のPNPトランジス
    タからなる第1のカレントミラー回路と、 エミッタが接地されコレクタがこの第1のカレントミラ
    ー回路の出力側コレクタに接続されたNPNトランジス
    タを基準入力側トランジスタとし、エミッタが第1の抵
    抗を介して接地されコレクタが前記第1のカレントミラ
    ー回路の基準入力側コレクタに接続され前記基準入力側
    トランジスタより大きいエミッタ面積を持つNPNトラ
    ンジスタを出力側トランジスタとする第2のカレントミ
    ラー回路と、 この第2のカレントミラー回路の出力側トランジスタの
    ベース・エミッタ間に接続される、直列接続された第
    2、第3の抵抗と、 エミッタ面積を同じくし、それぞれのエミッタが正の電
    源に接続された1対のPNPトランジスタからなる第3
    のカレントミラー回路と、 コレクタが接地されエミッタがこの第3のカレントミラ
    ー回路の出力側コレクタに接続されベースが前記第2、
    第3の抵抗の接続点に接続されたPNPトランジスタ
    と、 ベースが前記第2、第3の抵抗の接続点に接続されたP
    NPトランジスタとエミッタ面積を同じくし、コレクタ
    が前記第3のカレントミラー回路の基準入力側コレクタ
    に接続され、ベースが前記第3のカレントミラー回路の
    出力側コレクタに接続され、エミッタが基準電圧出力端
    子に接続されるとともに第4の抵抗を介して接地された
    NPNトランジスタとを備え、 前記第2、第3の抵抗の抵抗比を、その接続点に発生す
    る基準電圧値の、前記第2のカレントミラー回路の出力
    側トランジスタのバンドギャップ電圧に起因する負の温
    度係数項と、エミッタ電流密度に依存するする正の温度
    係数項とが互いに相殺するよう設定し、この基準電圧値
    と同電位の基準電圧を前記基準電圧出力端子から出力す
    ることを特徴とする基準電圧発生回路。
  4. 【請求項4】 エミッタ面積を同じくし、それぞれのエ
    ミッタが負の電源に接続された1対のNPNトランジス
    タからなる第1のカレントミラー回路と、 エミッタが接地されコレクタがこの第1のカレントミラ
    ー回路の出力側コレクタに接続されたPNPトランジス
    タを基準入力側トランジスタとし、エミッタが第1の抵
    抗を介して接地されコレクタが前記第1のカレントミラ
    ー回路の基準入力側コレクタに接続され前記基準入力側
    トランジスタより大きいエミッタ面積を持つPNPトラ
    ンジスタを出力側トランジスタとする第2のカレントミ
    ラー回路と、 この第2のカレントミラー回路の出力側トランジスタの
    ベース・エミッタ間に接続される、直列接続された第
    2、第3の抵抗と、 エミッタ面積を同じくし、それぞれのエミッタが負の電
    源に接続された1対のNPNトランジスタからなる第3
    のカレントミラー回路と、 コレクタが接地されエミッタがこの第3のカレントミラ
    ー回路の出力側コレクタに接続されベースが前記第2、
    第3の抵抗の接続点に接続されたNPNトランジスタ
    と、 ベースが前記第2、第3の抵抗の接続点に接続されたN
    PNトランジスタとエミッタ面積を同じくし、コレクタ
    が前記第3のカレントミラー回路の基準入力側コレクタ
    に接続され、ベースが前記第3のカレントミラー回路の
    出力側コレクタに接続され、エミッタが基準電圧出力端
    子に接続されるとともに第4の抵抗を介して接地された
    PNPトランジスタとを備え、 前記第2、第3の抵抗の抵抗比を、その接続点に発生す
    る基準電圧値の、前記第2のカレントミラー回路の出力
    側トランジスタのバンドギャップ電圧に起因する負の温
    度係数項と、エミッタ電流密度に依存するする正の温度
    係数項とが互いに相殺するよう設定し、この基準電圧値
    と同電位の基準電圧を前記基準電圧出力端子から出力す
    ることを特徴とする基準電圧発生回路。
  5. 【請求項5】多段カスケード接続された請求項3又は請
    求項4に記載する基準電圧発生回路を備えたことを特徴
    とする基準電圧発生回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100480589B1 (ko) * 1998-07-20 2005-06-08 삼성전자주식회사 밴드 갭 전압발생장치
US8638162B2 (en) 2010-09-27 2014-01-28 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Reference current generating circuit, reference voltage generating circuit, and temperature detection circuit

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