JPH09146383A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09146383A
JPH09146383A JP7300883A JP30088395A JPH09146383A JP H09146383 A JPH09146383 A JP H09146383A JP 7300883 A JP7300883 A JP 7300883A JP 30088395 A JP30088395 A JP 30088395A JP H09146383 A JPH09146383 A JP H09146383A
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belt
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Toshihiko Numazu
俊彦 沼津
Kazuyoshi Hagiwara
和義 萩原
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】単一搬送路を持ったタンデム型で、フルカラー
と黒一色いずれの場合も画像形成部の用紙の搬入経路と
送出経路が一定で且つ黒トナー担持体への用紙当接姿勢
が一定な画像形成装置を提供する。 【解決手段】ベルト駆動ローラ46、47は位置固定さ
れている。フルカラー印字ではカム63が反時計回りに
90度回動し、可動アーム55が固定支持ローラ56の
支軸59を中心にして上方に揺動し、可動アーム55の
可動支持ローラ57が上方に移動し、搬送ベルト43は
4個の感光体ドラム41a、41b、41c及び42に
当接する。黒のみの印字ではカム63が時計回りに90
度回動し、可動アーム55が下方に揺動し、可動支持ロ
ーラ57が下方に移動して搬送ベルト43から離隔し、
搬送ベルト43は駆動ローラ46と固定支持ローラ56
間で感光体ドラム42と不変の当接状態を維持すると共
に固定支持ローラ56と従動回転ローラ47間で他の感
光体ドラム41a、41b及び41cとの当接から離隔
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単色と多色の二種
類の印字方式を単一の搬送路によって切り換えるタンデ
ム型の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー画像記録装置がある。
このカラー画像記録装置には大別して単一ドラム型と多
段ドラム型(タンデム型)とがある。単一ドラム型は、
用紙の1頁に対して、減法混色の三原色であるY(イエ
ロー:黄色)トナー、M(マゼンタ:赤色染料)トナー
及びC(シアン:緑味のある青色)トナーの各色トナー
と、文字等の印字に専用されるBk(ブラック:黒)ト
ナーの合計4種類のトナーを重ねて転写するために各ト
ナー毎に個別に印字(画像形成)処理を行うから、用紙
1頁に対して印字工程が4回繰り返されることになり、
したがって印字処理に長時間を要する。これに対して、
タンデム型は、1工程で4種類のトナーを用紙に順次重
ねて転写するものと、一旦中間転写体に順次重ねて転写
した後、これを用紙に1度に再転写するものとがある。
いずれも単一ドラム型に比較してほぼ4倍の処理速度を
有している。このため、近年、内部装置が小型化され且
つ組装置化(ユニット化)されて比較的安価になったこ
ととも相俟って、様々のタンデム型構成のカラー画像記
録装置が実用化されている。
【0003】図5(a) に、タンデム型カラー画像記録装
置の一例を外観斜視図で示し、同図(b) に、その側断面
図を示す。このタンデム型カラー画像記録装置は、同図
(a)に示すように、装置本体1の前面(図の右方)に開
閉トレー2を備え、下部に用紙カセット3を着脱自在に
備えている。また、上蓋4には、その上面に排紙トレー
5が形成されており、そこには上部排紙口6から排出さ
れる画像形成済みの用紙が積載される。その上蓋4の前
部側方には電源スイッチ7、液晶表示装置8、複数の入
力キー9等が配設されている。
【0004】画像形成を行う場合は、同図(b) に示すよ
うに、装置本体1内の用紙カセット3に載置収容された
用紙Pを、給紙コロ11が上方に配置されている待機部
へ給送する。或は、サイズや質の異なる一枚乃至数枚の
用紙に画像形成するときなどには、開閉トレー2を図の
矢印Aで示す装置前方へ回動させて開成し、更にその内
側に折り畳まれていた補助トレー2bを図の矢印Bで示
すように装置前方へ回動させて開成して、その上に用紙
を載置し、給紙ローラ12で待機部へ給送するようにす
る。待機部には、待機ロール対13が配設されている。
待機ロール対13は、用紙カセット3又は開閉トレー2
から給送される用紙を一旦停止させた後、現像タイミン
グに合わせて、図の破線で示す搬送路に沿って画像形成
部へと搬送を開始する。
【0005】画像形成部は、用紙を搬送するベルト14
が2個の回転ローラ15a及び15b間に張設され、こ
のベルト搬送面に対向して4個の画像形成ユニット16
(16−1、16−2、16−3、16−4)が配設さ
れて構成される。ベルト14は図の矢印C及びDで示す
反時計回り方向に循環して回転する。画像形成ユニット
16は、帯電器、露光ヘッド、現像ローラ、転写器、ク
リーナ等がユニットフレーム内に組み付けられて構成さ
れ、ベルト14の搬送方向へ直列多段式に並設されてい
る。これら画像形成ユニット組み付けの諸装置は、画像
形成ユニット16が図のように装置本体に装着されたと
き感光体ドラム17を中心に配置されるようになってい
る。この画像形成部の用紙搬送方向下流には、定着器1
8、排紙コロ19、後部排紙口21が設けられる。
【0006】上記搬送されてくる用紙は、画像形成部で
4個の感光体ドラム17から各色毎にトナー像を順次転
写され、定着部18でトナー像を定着され、排紙コロ1
9によって図の破線矢印Eで示すように後部排紙口21
から機外に排出される。または、不図示の切り換えレバ
ー等により排出路を上方に切り換えられ、排紙ローラ2
2により図の破線矢印Fで示すように、上蓋4上の排紙
トレー5に排出される。
【0007】ところで、印字(画像形成)は常に多色刷
り(フルカラー印字)で行うと決まったものではなく、
一般には黒一色の印字(以下、黒印字という)を行う頻
度は結構高い。このような用法に対処すべく、カラー印
字と黒印字の両方を切り換えて行うことが出来るように
したタンデム型カラー画像記録装置が種々提案されてい
る。これらの中には例えば用紙搬送経路をカラー印字用
と黒印字用とで異なるように分割したものが提案されて
いる。しかし、このように搬送経路を分割するものは、
搬送機構が複雑になって装置が大型化し製品価格の上昇
を招く。また、同一機械内で2つの用紙搬送路を、或る
ときは一方のみを駆動し或るときは同期するように両立
させて駆動するための制御が複雑で、技術的に多大の困
難を伴うばかりでなく、保守作業にも手数がかかるとい
う問題を有している。
【0008】このような問題が生じないと思われるもの
では、上記の図5(b) に示したベルト14と類似構成の
ベルトを、その搬送方向上流側を10度下方に傾けて、
ベルトの用紙搬送面を画像形成ユニットから部分的に離
隔するものが提案されている(特開平7−188590
の第2実施例を参照)。
【0009】図6(a) は、その方式を説明する模式図で
ある。同図(a) に示すように、この方式は、2個の回転
ローラ23及び24間に付勢ローラ25により張設され
て図の矢印E及びFで示す反時計回り方向に循環移動す
る絶縁性の搬送ベルト26を備え、搬送方向上流の回転
ローラ24を上下に移動させることにより、搬送ベルト
26を図の実線で示す位置と二点鎖線で示す位置とに傾
斜移動させるものである。
【0010】フルカラー印字を行うときは、搬送ベルト
26は、4個の画像形成ユニットの各感光体ドラム27
a、27b、27c、及び27dに夫々接する図の実線
で示す位置に維持されて、用紙Pを搬送する。感光体ド
ラム27a、27b、27c、及び27dは、夫々Y
(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及びBk
(ブラック)のトナー像を担持する。用紙Pは、給紙カ
セット等からなる用紙容器28から給紙ローラ29によ
って一枚毎に取り出され、待機ロール対31により現像
タイミングに合わせて画像形成部に給送され、用紙押さ
えローラ32により搬送ベルト26側に吸着され、コロ
ナ帯電器33a、33b、33c及び33dによって感
光体ドラム27a、27b、27c及び27dの各周面
上に形成されているトナー像を紙面に順次転写されて各
色毎のトナー像を重ねられ、定着部34によってトナー
像を紙面に熱定着される構成である。
【0011】一方、黒印字を行うときは、搬送ベルト2
6は、図の二点鎖線で示す位置に傾斜して、Bk(ブラ
ック)のトナー像を担持する感光体ドラム27dにのみ
当接し、残る他の感光体ドラム27a、27b、及び2
7cからは離隔する。これによって、単一の搬送路で黒
一色とフルカラーの2種類の印字を処理することができ
るとするものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、搬送方向上流側の回転ローラ24を、用紙押さ
えローラ32共々下方に移動する方法は、このように画
像形成部の受け入れ口を形成する回転ローラ24及び用
紙押さえローラ32が上下に移動するために、用紙容器
28、給紙ローラ29及び待機ロール対31等で形成さ
れる給紙部から給送される用紙Pの画像形成部への進入
経路が一定しない。このため、この用紙Pの画像形成部
への進入経路を制御する必要が生じる。用紙の搬送姿勢
の制御は、画像記録装置においては常に重要な課題とな
っている。上記のよう画像形成部への用紙搬入経路が一
定しないのは実施上において障害の要因となる虞が多分
にある。
【0013】もっとも、この画像形成部への用紙搬入経
路を一定にすることのみを見れば、他の便法が考えられ
る。同図(b) は、同図(a) の構成から想定される別法を
示している。同図(b) に示すように、搬送方向上流側の
回転ローラ24を回動中心として、下流側の回転ローラ
23を上下に揺動するようにし、これに加えて黒トナー
用の画像形成ユニット(感光体ドラム27d)と最上流
にあったY(イエロー)トナー用の画像形成ユニット
(感光体ドラム27a)の配置を交換すれば、画像形成
部への用紙搬入経路を一定にしたまま黒印字とフルカラ
ー印字を選択的に行うことができる。
【0014】ところが、これでは、画像形成部から定着
部34への搬送経路が一定しなくなるという問題が派生
する。また、回転ローラ23又は24のいずれを上下に
移動させた場合でも、両回転ローラ23及び24間に張
設されている搬送ベルト26は、同図(a),(b) の二点鎖
線に示すように、水平位置から傾斜した状態で黒トナー
担持体である感光体ドラム27aに当接する。即ち、感
光体ドラム27dとのトナー像転写位置が、黒印字のと
きとフルカラー印字のときとでは異なる。また、コロナ
帯電器の作用の向きにも変化が生ずる。つまり、安定し
た画像形成が得られないという問題を有している。
【0015】本発明の課題は、単一の搬送路によって単
色と多色の二種類の印字方式を切り換えるタンデム型の
画像形成装置において、給紙部から画像形成部への用紙
搬入経路と画像形成部から定着部への用紙送搬経路とが
共に一定で且つ転写位置における黒トナー担持体への用
紙当接姿勢が一定な画像形成装置を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、並設された複
数の像担持体と、該複数の像担持体上に個々に所定の色
トナー像を形成する複数のトナー像形成手段と、外周面
に転写材を吸着して上記複数の像担持体の少なくとも一
つの像担持体に上記転写材を接触させるべく循環移動す
る搬送ベルトと、該搬送ベルトの内側に上記複数の像担
持体と対応させて転写部を構成すべく配設され、像担持
体に接触中の転写材にトナー像を転写する複数の転写手
段と、上記複数の転写部の並設方向両端部の転写部より
も外側に配設され、上記搬送ベルトが掛け渡される第
2、第2の回転ローラとを備えた画像形成装置を前提と
する。
【0017】本発明の画像形成装置は、上記第1回転ロ
ーラに最も近い像担持体に対しては転写材を常時同一姿
勢で接触させるべく上記搬送ベルトを転写可能位置に保
持し、他の像担持体に対しては上記搬送ベルトを転写可
能位置又は転写材を非接触とすべく像担持体から離隔さ
せた転写不能位置とに移動させるベルト移動手段と、該
ベルト移動手段を選択的に移動制御する制御手段とを備
えて構成される。
【0018】上記ベルト移動手段は、例えば請求項2記
載のように、上記第1回転ローラに最も近い転写手段の
上記第2回転ローラ寄り近傍に設けられ、上記第1回転
ローラに最も近い像担持体と上記搬送ベルトを常時接触
させるべく上記搬送ベルトの内周面に当接する位置固定
の支持口一ラと、該支持ローラの軸芯を中心に揺動して
上記他の像担持体に対して上記搬送ベルトを転写可能位
置と転写不能位置とに移動させる揺動部材とを備えて構
成される。
【0019】上記揺動部材は、例えば請求項3記載のよ
うに、その自由端側に設けられ、上記第2回転ローラに
最も近い転写手段と上記第2回転ローラとの間に位置
し、上記搬送ベルトの内周面に当接して上記搬送ベルト
面に交差する方向に該搬送ベルトを移動させる可動支持
ローラを備えて構成される。また、例えば請求項4記載
のように、上記第1回転ローラに最も近い転写手段を除
いた他の転写手段を一体的に備えて構成される。
【0020】そして、更にこの画像形成装置は、例えば
請求項5記載のように、上記第1及び第2の回転ローラ
を装置本体に対して位置固定で支持するローラ支持手段
を備えて構成され、また、例えば請求項6記載のよう
に、上記搬送ベルトの上記複数の像担持体配設側の内周
面と対向する内周面に当接して上記搬送ベルトを外側に
押出すべく上記搬送ベルトを支持するベルトテンション
手段を備えて構成され、また、例えば請求項7記載のよ
うに、上記第1回転ローラに最も近い像担持体に対応す
るトナー像形成手段は、上記像担持体に黒色トナー像を
形成する手段であり、他の像担持体に対応するトナー像
形成手段は有彩色トナー像を形成する手段であるように
構成され、また、例えば請求項8記載のように、上記第
1及び第2の回転ローラは、上記転写材が上記第2回転
ローラ側から上記第1回転ローラ側へ搬送される間に上
記転写材にトナー像が転写されるように上記搬送ベルト
を移動させるべく回転するように構成され、また、例え
ば請求項9記載のように、上記搬送ベルトを介して上記
第2回転ローラを押圧すべく配設され、転写材を上記搬
送ベルトとで挟持搬送するとともに、転写材の上記搬送
ベルトへの吸着を補助する吸着補助ローラを備えて構成
される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a),(b) は、一実施の形
態における記録装置の主要部(画像形成部)の断面図で
ある。同図(a) は、フルカラー印字(記録)を行う場合
の状態を示し、同図(b) は、黒印字を行う場合の状態を
示している。
【0022】図(a),(b) に示すように、画像形成部は、
同図の一点鎖線で示す直列多段式に並設された詳しくは
後述する4個の感光体ドラム(像担持体)41a、41
b、41c及び42を備えている。これらの感光体ドラ
ム41a、41b、41c及び42は、それぞれ個々に
所定の色トナー像を担持する。また、これらの感光体ド
ラム41a、41b、41c及び42に対向して、これ
ら感光体ドラム41a、41b、41c及び42の図の
矢印Hで示す並設方向に循環移動する搬送ベルト43が
配設される。搬送ベルト43は、PET等の絶縁性の材
料で構成され、水平方向に偏平なループ状に配置され、
上循環部の外周面に用紙(転写材)を吸着して上記感光
体ドラム41a、41b、41c及び42の少なくとも
一つの感光体ドラム42又はこの感光体42と他の感光
体ドラム41a、41b及び41cに用紙を接触させる
べく循環移動する。
【0023】この搬送ベルト43の内側に、上記4個の
感光体ドラム41a、41b、41c及び42と対応し
て転写部を形成する転写ブラシ44(44a、44b、
44c、44d)が並設される。転写ブラシ44(転写
手段)は、プラス極性の電荷を搬送ベルト43に付与
し、この電界により、感光体ドラム41(41a、41
b、41c)又は42に接触中の用紙に、その感光体ド
ラム上のトナー像を転写する。転写ブラシ44の近傍下
流には、除電ブラシ45(45a、45b、45c、4
5d)が配設される。除電ブラシ45は、転写部で搬送
ベルト43に付与された電荷を除電する。これにより下
流の転写部又は次の印字モードにおける最初の転写部の
転写電位を安定化させる。
【0024】これら転写部の並設方向両端部のこれら転
写部よりも夫々外側において、搬送ベルト43の扁平な
両端を掛け渡されて(内側より保持して)、搬送ベルト
43を駆動するための駆動回転ローラ46(第1の回転
ロール)が搬送方向下流側(図の左側)に配設され、従
動回転ローラ47(第2の回転ロール)が搬送方向上流
側に配設される。従動回転ローラ47は、金属ローラで
構成されている。これら駆動回転ローラ46及び従動回
転ローラ47は、支軸46−1及び47−1(ローラ支
持手段)によって装置本体のフレーム52に対して夫々
位置固定されている。これら駆動回転ローラ46及び従
動回転ローラ47は、夫々図の反時計回り方向に回転す
る。これにより、詳しくは後述するように、用紙P(転
写材)が従動回転ローラ47(第2の回転ロール)側か
ら駆動回転ローラ46(第1の回転ロール)側へ搬送さ
れる間に用紙にトナー像が転写されるように搬送ベルト
43を循環移動させる。
【0025】また、搬送ベルト43の下循環部の内周側
に当接して、テンションローラ48(ベルトテンション
手段)が駆動回転ローラ46寄りに配置される。このテ
ンションローラ48は、鍵型のアーム49の先端に回転
自在に設けられ、アーム49は、その後端を支点51に
よって装置本体のフレーム52に回動自在に支持されて
いる。アーム49の中央部と装置本体のフレーム52間
に引きバネ53が係合しており、引きバネ53は、アー
ム49を図の下方向に付勢している。これによりテンシ
ョンローラ48は搬送ベルト43の下循環部を常時下方
に引き下げるように(外側に押出すべく)付勢して支持
している。これによって、搬送ベルト43の撓みを吸収
し、搬送ベルト43全体を所定の張力で従動回転ローラ
47と駆動回転ローラ46間に張設している。
【0026】そして、搬送ベルト43の上循環部と下循
環部の間に位置し搬送方向に平行に延在して可動アーム
55(揺動部材)が配設される。可動アーム55は、一
方の端部に固定支持ロ一ラ56を備え、他方の端部には
可動支持ローラ57を備えている。
【0027】固定支持ロ一ラ56は、支軸59により装
置本体のフレーム52に回転自在に位置固定されてい
る。この固定支持ロ一ラ56は、駆動回転ローラ46
(第1回転ローラ)に最も近い転写ブラシ44d(転写
手段)の従動回転ローラ47(第2回転ローラ)寄り近
傍に設けられている。この固定支持ロ一ラ56は、駆動
回転ローラ46に最も近い感光体ドラム42(像担持
体)と搬送ベルト43を常時接触させるべく搬送ベルト
43の内周面に当接し、これにより、感光体ドラム42
に対して用紙(転写材)を常時同一姿勢で接触させるべ
く搬送ベルト43を転写可能位置に保持している。
【0028】可動アーム55は、その自由端側に上述の
可動支持ローラ57を備えており、可動支持ローラ57
は、従動回転ローラ47(第2回転ローラ)に最も近い
転写ブラシ44a(転写手段)と従動回転ローラ47と
の間の位置で搬送ベルト43の内周面に当接して搬送ベ
ルト43を支持している。
【0029】可動アーム55は、可動支持ローラ57側
端部が支軸59を中心にして図の両方向矢印Jに示すよ
うに上下方向(搬送ベルト43面に交差する方向)に回
動(揺動)し、可動支持ローラ57を介して搬送ベルト
43を移動させる。これら可動アーム55、固定支持ロ
ーラ56、及び可動支持ローラ57によってベルト移動
手段が構成されている。また、可動アーム55には、上
述した4個の転写ブラシ44のうち転写ブラシ44dを
除いた他の3個の転写ブラシ44a、44b及び44d
が一体的に取り付けられており、可動アーム55の揺動
に伴ない上記移動する搬送ベルト43に対応して同方向
に同距離だけ移動する。
【0030】上記可動アーム55の下部にはカム係合部
61が側方に突設して形成されており、このカム係合部
61に対し、カム63(制御手段)が滑動自在に当接し
ている。カム63は、支点62を中心にして正逆両方向
に90度回動し、可動アーム55を選択的に移動制御し
て可動アーム55の位置決めを行う。
【0031】同図(a) は、カム63が反時計回り方向へ
90度回動した状態を示している。このときカム63の
カム係合部61への当接点は支点62から最も遠い点と
なっており、可動アーム55はカム63に押し上げられ
て上方向に回動し、上位置に定位している。これによっ
て、可動アーム55は、カム63による移動制御によ
り、可動支持ローラ57を介して、常時転写可能位置に
ある感光体ドラム42以外の他の感光体ドラム41に対
して、搬送ベルト43を転写可能位置に移動させる。
【0032】また、同図(b) は、カム63が同図(a) の
位置から時計回り方向へ90度回動した状態を示してい
る。このときカム63のカム係合部61への当接点は支
点62から最も近い点となっており、可動アーム55は
下方に回動して下位置に定位している。これによって、
可動アーム55は、カム63による移動制御により、感
光体ドラム42のみを除き、他の感光体ドラム41に対
して搬送ベルト43を転写不能位置に移動させる。
【0033】尚、上記いずれの移動においても、従動回
転ローラ47の位置は不動である。そして、この従動回
転ローラ47に対向し、従動回転ローラ47を押圧する
押えローラ54(吸着補助ローラ)が配設される。この
押えローラ54は、導電性のゴムローラで形成されてお
り、不図示のバイアス電圧が印加されるようになってい
る。押えローラ54は、搬送ベルト43とで用紙(転写
材)を挟持すると共に、用紙の搬送ベルト43への吸着
を助成しながら用紙を搬送する。この従動回転ローラ4
7及び押えロール54は画像形成部への用紙搬入口を形
成している。
【0034】図2は、このような画像形成部を内部に備
えた記録装置(タンデム型カラー画像記録装置)の側断
面図である。この記録装置70の外容は、図5(a) に示
したものとほぼ同様であり、装置前面(図の右方)に開
閉トレー72を備え、下部に用紙カセット73を着脱自
在に備えている。また、装置の上蓋74には、その上面
に排紙トレー75が形成されており、そこには上部排紙
口76から排出される画像形成済みの用紙が積載され
る。上蓋74の前部側方には図には示していないが、電
源スイッチ、表示装置、複数の入力キー等が配設されて
いる。
【0035】記録装置の内部は、同図に示すように、略
中央に、上述した画像形成部、すなわち、4個の感光体
ドラム41(41a、41b、41c)及び42、これ
と対向する搬送ベルト43、これを保持して駆動する駆
動回転ローラ46、従動回転ローラ47、搬送ベルト4
3の裏面から感光体ドラム41及び42と対向配置され
た転写ブラシ44、カム63によって前方部が上下に揺
動する可動アーム55等が配設されている。そして、4
個の感光体ドラム41及び42を夫々包み込むようにし
て詳しくは後述する4個の画像形成ユニット77(77
a、77b、77c、77d)内の諸装置が配置され
る。
【0036】画像形成部の用紙搬送方向上流側(図の右
方)には、待機ロール対81、用紙検出センサ82が配
設され、それより上流は横(装置前方)と下に分岐し
て、横方向には給紙ローラ83、捌き部材84、及び上
述の開閉トレー72が配設されている。また、下方には
2枚のガイド板から形成される搬送路85が配設され、
その上流に、上述の用紙カセット73が多枚数の用紙P
を収容してその給紙端を覗かせている。給紙端には上方
に給紙コロ86が配設されている。そして、画像形成部
の用紙搬送方向下流には、定着器87、排紙コロ88、
切り換えレバー89が設けられる。定着器87は、断熱
性の匡体内に組み付けられた圧接ローラ、発熱ローラ、
周面清掃器、オイル塗布ローラ、サーミスタ等から構成
され、用紙上に転写されたトナー像を紙面に熱定着させ
る。切り換えレバー89は、同図に示すように下の位置
にあるときは用紙を上方の排出路91へ案内し、上に回
動しているときは用紙を装置後面に開口する排紙口92
へ案内する。上記の排出路91の下流は排紙ロール対9
3を介して上部排紙口76に連絡する。
【0037】上記の画像形成部と給紙カセット73の間
にクリーナボトル94が着脱自在に配設される。この、
クリーナボトル94の上部にはブレードスクレーパ95
が取り付けれれて、その先端が搬送ベルト43の下循環
部の表面に当接している。ブレードスクレーパ95は、
搬送ベルト43の表面に残留するトナーを掻き取って搬
送ベルト43を清掃し、掻き取った不要のトナーをクリ
ーナボトル94に貯留する。
【0038】図3は、上記画像形成ユニット77(77
a、77b、77c、77d)の拡大図である。画像形
成ユニット77(77a、77b、77c、77d)
は、内部に収容するトナーの色が異なるだけで、いずれ
も同一の構成である。同図には、搬送方向最下流の現像
ユニット77dの全容を示し、そのすぐ上流の画像形成
ユニット77cの一部を示している。以下、その画像形
成ユニット77dを取上げて説明する。
【0039】画像形成ユニット77dは、同図に示すよ
うに、クリーナ101、帯電器102、現像器103か
らなる。現像器103(トナー像形成手段)は容器を形
成しており、その下部開口に現像ローラ104を回転可
能に保持し、内部にはトナー105を収容している。駆
動回転ローラ46(第1の回転ローラ)に最も近い感光
体ドラム42(像担持体)に対応するこの画像形成ユニ
ット77dの現像器103には黒トナーが収容されてい
る。他の画像形成ユニット77a、77b、及び77c
には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)及びC(シア
ン)の色トナーが夫々収容されている。
【0040】現像器103の内部下方にはトナー攪拌部
材106が配設され、このトナー攪拌部材106は、図
の二点鎖線で示すように回転して、トナー105を攪拌
しながら下方の供給ローラ107へトナーを送り込むよ
うになっている。供給ローラ107は、スポンジ部材か
らなり、現像ローラ104に圧接し、攪拌部材106か
ら送られるトナー105を擦り付けるようにして現像ロ
ーラ104周面に供給する。現像ローラ104の回転方
向周面には板バネ状のドクターブレード108が当接し
ており、トナーに摩擦電荷を与えて現像ローラ104へ
の付着性を増強すると共に、付着するトナー層を一定の
厚さに抑制する。
【0041】上述の画像形成ユニット77に組み込まれ
ている諸装置は、夫々不図示のギア又は電極を備えてお
り、装置本体に装着されることにより装置本体の駆動機
構及び電源電極に係合して駆動される。
【0042】上記帯電器102と現像ローラ104との
間には、図2に示した上蓋74に固設された露光ヘッド
109が、上蓋74の閉成に伴って図3の二点鎖線20
1で示すように円弧状の軌跡を描いて降下して画像形成
位置に定位する。上蓋74を開成して露光ヘッド109
を引き上げると、画像形成ユニット77(77a、77
b、77c、77d)を、図の二点鎖線202で示す斜
め右上に傾斜する直線方向に夫々単独に機外へ取り出す
ことができる。このように画像形成ユニット77を取り
出したとき保護蓋203が時計回り方向に回動して感光
体ドラム42を覆ってこれを保護するようになってい
る。
【0043】続いて上記構成の本実施の形態における記
録装置の画像形成処理の動作を、上述した図1乃至図3
を再び参照しながら、さらに図4を加えて説明する。図
4(a),(b) は、図1(a),(b) に示した搬送ベルト43の
移動状態を分り易すくするために、その移動に係わり合
う部分のみを取り出して示したものである。以下、搬送
ベルト43の移動の動作については図1(a),(b) と共に
図4(a),(b)を参照するものとする。
【0044】先ず、フルカラーの画像形成処理について
説明する。記録装置70(以下、図1及び図2参照)に
電源が投入され、用紙枚数、その他の指定がキー入力さ
れ、さらにフルカラーの印字(画像形成)が指定される
と、不図示の駆動機構によりカム63が駆動されて反時
計回り方向に90度回動し、これにより可動アーム55
が上方に回動し、これにより可動支持ローラ57が上方
に移動して、搬送ベルト43を、4個全ての感光体ドラ
ム41(41a、41b、41c)及び42に当接させ
る(図4(a) 参照)。
【0045】続いて、給紙コロ86が用紙カセット73
に載置収容されている用紙Pを搬送路85を介して待機
ロール対81へ給送する。又は、給紙ローラ83が開閉
トレー72に載置された用紙を待機ロール対81へ給送
する。この給送されてくる用紙Pを用紙検出センサ82
が検知する。待機ロール対81は回転を停止し、用紙P
の先端を挟持部に当接させて待機させる。
【0046】駆動回転ローラ46が反時計回り方向に回
転を開始し、従動回転ローラ47が従動して同じく反時
計回り方向に回転を開始する。これにより搬送ベルト4
3は、上循環部が、4個の感光体ドラム42及び41に
当接して、図1、図3及び図4(a) の矢印Hで示す右か
ら左方向へ移動する方向へ、全体が循環移動する。
【0047】これと共に、画像形成ユニット77a、7
7b、77c及び77dが、印字タイミングに合わせて
順次駆動され、その駆動に応じて感光体ドラム41a、
41b、41c及び42が、順次時計回り方向に回転駆
動される。そして、夫々の画像形成ユニット77(図3
参照)に対応する露光ヘッド109が順次駆動される。
この駆動により、帯電ブラシ102は感光体ドラム41
及び42の周面に一様な電荷を付与し、露光ヘッド10
9は、その感光体ドラム周面に画像信号に応じて露光を
行って感光体ドラム周面上に静電潜像を形成する。現像
ローラ104は、静電潜像の低電位部にトナー105を
転移させて感光体ドラム周面上にトナー像を形成(現
像)する。
【0048】最上流の感光体ドラム41a周面上のトナ
ー像の先端が、搬送ベルト43との対向点に回転搬送さ
れてくるタイミングで、その対向点に用紙Pの印字開始
位置が一致するように、待機ロール対81が回転を開始
して用紙Pを画像形成部の用紙搬入口へ給送する。従動
回転ローラ47と押えロール54は、給送された用紙P
を搬送ベルト43と共に挟持して用紙Pを搬送する。用
紙Pは、従動回転ローラ47と押えロール54による挟
持が解除された後も、搬送ベルト43に吸着してそのま
ま搬送される。そして、用紙Pは、そのように搬送され
ながら、感光体ドラム41a、41b、41c及び42
のトナー像を、各感光体ドラムと各転写ブラシ44a、
44b、44c及び44d間に形成される電界によって
紙面上に順次転写される。
【0049】4色のトナー像を転写された用紙Pは、分
離爪205(図1参照)によって搬送ベルト43から分
離され、定着器87に搬入される。用紙Pは、定着器8
7で上記トナー像を熱定着された後、排紙コロ88によ
って、後部排紙口92からトナー像を上にして、又は上
部排紙口76からトナー像を下にして機外に排出され
る。
【0050】次に、黒印字(黒一色の画像形成処理)に
ついて説明する。例えば上記フルカラー印字の後、黒印
字が指定されると、カム63が時計回り方向に90度回
動し、これにより可動アーム55が下方に回動し、これ
により可動支持ローラ57が下方に移動して搬送ベルト
43から離隔する。これにより、搬送ベルト43は、一
方では駆動ローラ46と固定支持ローラ56間でフルカ
ラー印字の場合と全く同じ状態で感光体ドラム42との
当接状態を維持し、他方では固定支持ローラ56と従動
回転ローラ47間で、残る他の感光体ドラム41(41
a、41b、41c)との当接から離隔する。
【0051】続く給紙コロ86又は給紙ローラ83によ
る用紙Pの給送、用紙検出センサ82による用紙の検
知、待機ロール対81による用紙Pの待機、及び駆動回
転ローラ46と従動回転ローラ47による搬送ベルト4
3の循環移動は、上述したフルカラー印字の場合と同様
である。
【0052】そして、これと共に、画像形成ユニット7
7dが駆動され、他の画像形成ユニット77a、77b
及び77cは休止する。画像形成ユニット77dに対応
する感光体ドラム42の回転駆動、帯電ブラシ102に
よる感光体ドラム42への電荷付与、露光ヘッド109
による感光体ドラム周面への静電潜像の形成、及び現像
ローラ104による静電潜像のトナー像化は、上述した
フルカラー印字の場合と同様である。
【0053】感光体ドラム42周面上の黒トナー像の先
端が、搬送ベルト43との対向点に回転搬送されてくる
タイミングで、その対向点に用紙Pの印字開始位置が一
致するように、待機ロール対81が回転を開始して用紙
Pを画像形成部の用紙搬入口へ給送する。従動回転ロー
ラ47と押えロール54及び搬送ベルト43による用紙
Pの搬送、転写ブラシ44dによる黒トナー像の紙面上
への転写、その後の分離爪205による用紙Pの搬送ベ
ルト43からの分離、定着器87によるトナー像の熱定
着、排紙コロ88による後部排紙口92又は上部排紙口
76からの用紙Pの排出は、上述したフルカラー印字の
場合と同様である。
【0054】上記搬送ベルト43による用紙Pの搬送に
おいて、可動支持ローラ57が搬送ベルト43から離隔
していることにより、搬送ベルト43は、上記固定支持
ローラ56と従動回転ローラ47間で屈曲の無い平面を
形成する。これにより、用紙Pは、従動回転ローラ47
から固定支持ローラ56までの比較的長い距離を浮き上
がることなく搬送ベルト43上に安定して保持されて搬
送される。また、固定支持ローラ56による支持部で搬
送ベルト43に形成される屈曲は極めて僅かであり、こ
の屈曲によって用紙Pの先端が搬送ベルト43との吸着
から離れるようなことはない。
【0055】また、上述のごとく、フルカラー印字の場
合も黒印字の場合も、搬送ベルト43の固定支持ローラ
56と従動回転ローラ47間の部分が上下に揺動するの
みであり、黒印字を行う転写部に対する搬送ベルト43
の姿勢は、駆動ローラ46と固定支持ローラ56の位置
が不動であるため一定である。また、画像形成部への用
紙搬入口は、従動回転ローラ47と押えローラ54の位
置が不動であるため一定である。そして、画像形成部か
ら排出されて定着器87に搬入される用紙Pの姿勢は、
感光体ドラム42、駆動回転ローラ46及び固定支持ロ
ーラ56の位置が不動であるため一定である。
【0056】このように、黒印字を行う転写部に対する
搬送ベルト43の姿勢が常に一定であるため、フルカラ
ー印字の場合も黒印字の場合も、黒トナーを印字する転
写部における転写タイミング、転写ブラシ44dの電圧
制御等を変更する必要がなく、いずれの場合も同一の制
御方法で処理を行うことができる。また、用紙カセット
や待機ロール対等の用紙給送部に対する画像形成部の用
紙搬入口が常に一定であるため、フルカラー印字の場合
も黒印字の場合も、用紙カセットの位置や待機ロール対
の位置を上下に変動する用紙搬入口の位置に対応して変
動させる等の必要がなく、全体として簡単な機構で構成
できる。また、画像形成部から排出される用紙Pの姿勢
が常に一定であるため、フルカラー印字の場合も黒印字
の場合も、定着器へ搬送する案内路を用紙の排出姿勢に
対応して変化させる等の必要がなく、これによっても全
体として簡単な機構で構成できる。
【0057】尚、上記実施の形態では、黒トナーの画像
形成ユニット77d、即ち黒トナー像を担持する感光体
ドラム42を、画像形成部の搬送路の最下流側に配置し
ているが、配置はこれに限ることなく、感光体ドラム4
2を搬送路の最上流側に配置し、これに応じて、固定支
持ローラ56を搬送路上流側に、可動支持ローラ57を
搬送路下流側に配置し、可動アーム55もこれらに応じ
て配置し、この可動アームを上述の実施の形態とは逆に
図の右側を固定支軸として左側を上下に揺動させるよう
に構成してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フルカラー印字又は黒のみの印字のいずれの場合も黒印
字を行う転写部に対する搬送ベルの姿勢が常に一定であ
るので、黒印字の転写部における転写タイミングや転写
器の電圧等の制御をフルカラー印字の場合と黒印字の場
合に分けて変更する必要がなくいずれの場合も同一の制
御で処理でき、したがって、構成及び制御機構の設計が
容易になって製品価格の低廉化に貢献できる。また、フ
ルカラー印字又は黒のみの印字のいずれの場合も用紙給
送部から画像形成部への用紙進入経路が一定であるの
で、用紙カセットや待機ロール対あるいは搬送路の位置
をフルカラー印字の場合と黒印字の場合に分けて変更す
る必要がなく、したがって、構成が簡単になって装置の
小型化が可能になる。また、フルカラー印字又は黒のみ
の印字のいずれの場合も画像形成部から排出される用紙
の姿勢が常に一定であるので、画像形成部から定着器へ
の搬送経路をフルカラー印字の場合と黒印字の場合に分
けて変更する必要がなく、したがって、構成が簡単にな
って装置の小型化及び価格の低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における記録装置の主要部(画像
形成部)の断面図であり、(a)はフルカラー印字(記
録)を行う場合の設定状態図、(b) は黒一色印字を行う
場合の設定状態図である。
【図2】図1の画像形成部を内部に備えた記録装置(タ
ンデム型カラー画像記録装置)の側断面図である。
【図3】画像形成ユニットの拡大図である。
【図4】搬送ベルトの動作を示す図である。
【図5】(a) は従来のタンデム型カラー画像記録装置の
一例を示す外観斜視図、(b) はその側断面図である。
【図6】(a) は先行技術を説明する模式図、(b) はそれ
から推定可能な別法を示す図である。
【符号の説明】
1 タンデム型カラー画像記録装置 2 開閉トレー 2b 補助トレー 3 用紙カセット 4 上蓋 5 排紙トレー 6 上部排紙口 7 電源スイッチ 8 液晶表示装置 9 入力キー P 用紙 11 給紙コロ 12 給紙ローラ 13 待機ロール対 14 搬送ベルト 15a、15b 回転ローラ 16(16−1、16−2、16−3、16−4) 現
像ユニット 17 感光体ドラム 18 定着器 19 排紙コロ 21 後部排紙口 22 排紙ローラ 23、24 回転ローラ 25 付勢ローラ 26 搬送ベルト 27a、27b、27c、27d 感光体ドラム 28 容器 29 給紙ローラ 31 待機ロール対 32 用紙押さえローラ 33a、33b、33c、33d コロナ帯電器 34 定着部 41a、41b、41c、42 感光体ドラム(像担持
体) 43 搬送ベルト 44(44a、44b、44c、44d) 転写ブラシ 45(45a、45b、45c、45d) 除電ブラシ 46 駆動回転ローラ(第1の回転ローラ) 47 従動回転ローラ(第2の回転ローラ) 48 テンションローラ 49 鍵型のアーム 51 支点 52 本体装置のフレーム 53 引きバネ 54 押えローラ 55 可動アーム(揺動部材) 56 固定支持ローラ 57 可動支持ローラ 59 支軸 61 カム係合部 62 支点 63 カム 70 記録装置 72 開閉トレー 73 用紙カセット 74 上蓋 75 排紙トレー 76 上部排紙口 77(77a、77b、77c、77d) 画像形成ユ
ニット 81 待機ロール対 82 用紙検出センサ 83 給紙ローラ 84 捌き部材 85 搬送路 86 給紙コロ 87 定着器 88 排紙コロ 89 切り換えレバー 91 排出路 92 後部排紙口 93 排紙ロール対 94 クリーナボトル 95 ブレードスクレーパ 101 クリーナ 102 帯電器 103 現像器 103 現像器 104 現像ローラ 105 トナー 106 トナー攪拌部材 107 供給ローラ 108 ドクターブレード 109 露光ヘッド 203 保護蓋 205 分離爪

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設された複数の像担持体と、該複数の
    像担持体上に個々に所定の色トナー像を形成する複数の
    トナー像形成手段と、外周面に転写材を吸着して前記複
    数の像担持体の少なくとも一つの像担持体に前記転写材
    を接触させるべく循環移動する搬送ベルトと、該搬送ベ
    ルトの内側に前記複数の像担持体と対応させて転写部を
    構成すべく配設され、前記像担持体に接触中の前記転写
    材にトナー像を転写する複数の転写手段と、前記複数の
    転写部の並設方向両端部の転写部よりも外側に配設さ
    れ、前記搬送ベルトが掛け渡される第1、第2の回転ロ
    ーラとを備えた画像形成装置において、 前記第1回転ローラに最も近い像担持体に対しては転写
    材を常時同一姿勢で接触させるべく前記搬送ベルトを転
    写可能位置に保持し、他の像担持体に対しては前記搬送
    ベルトを転写可能位置又は転写材を非接触とすべく像担
    持体から離隔させた転写不能位置とに移動させるベルト
    移動手段と、 該ベルト移動手段を選択的に移動制御する制御手段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルト移動手段は、前記第1回転ロ
    ーラに最も近い転写手段の前記第2回転ローラ寄り近傍
    に設けられ、前記第1回転ローラに最も近い像担持体と
    前記搬送ベルトを常時接触させるべく前記搬送ベルトの
    内周面に当接する位置固定の支持口一ラと、該支持ロー
    ラの軸心を中心に揺動して前記他の像担持体に対して前
    記搬送ベルトを転写可能位置と転写不能位置とに移動さ
    せる揺動部材とを備えることを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記揺動部材は、その自由端側に設けら
    れ、前記第2回転ローラに最も近い転写手段と前記第2
    回転ローラとの間に位置し、前記搬送ベルトの内周面に
    当接して前記搬送ベルト面に交差する方向に該搬送ベル
    トを移動させる可動支持ローラを備えることを特徴とす
    る請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記揺動部材は、前記第1回転ローラに
    最も近い転写手段を除いた他の転写手段を一体的に備え
    ることを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の回転ローラを装置本
    体に対して位置固定で支持するローラ支持手段を備える
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送ベルトの前記複数の像担持体配
    設側の内周面と対向する内周面に当接して前記搬送ベル
    トを外側に押出すべく前記搬送ベルトを支持するベルト
    テンション手段を備えることを特徴とする請求項1、
    2、3、4又は5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1回転ローラに最も近い像担持体
    に対応するトナー像形成手段は、前記像担持体に黒色ト
    ナー像を形成する手段であり、他の像担持体に対応する
    トナー像形成手段は有彩色トナー像を形成する手段であ
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記
    載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の回転ローラは、前記
    転写材が前記第2回転ローラ側から前記第1回転ローラ
    側へ搬送される間に前記転写材にトナー像が転写される
    ように前記搬送ベルトを移動させるべく回転する請求項
    1、2、3、4、5、6又は7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記搬送ベルトを介して前記第2回転ロ
    ーラを押圧すべく配設され、転写材を前記搬送ベルトと
    で挟持搬送するとともに、転写材の前記搬送ベルトへの
    吸着を補助する吸着補助ローラを備えることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の画像
    形成装置。
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