JPH09146166A - フィルムカートリッジ及びカメラシステム - Google Patents

フィルムカートリッジ及びカメラシステム

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Publication number
JPH09146166A
JPH09146166A JP30773195A JP30773195A JPH09146166A JP H09146166 A JPH09146166 A JP H09146166A JP 30773195 A JP30773195 A JP 30773195A JP 30773195 A JP30773195 A JP 30773195A JP H09146166 A JPH09146166 A JP H09146166A
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JP
Japan
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film
cartridge
case
camera
films
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Withdrawn
Application number
JP30773195A
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English (en)
Inventor
Takeshi Musashi
剛 八道
Minoru Matsuzaki
稔 松崎
Tamotsu Koiwai
保 小岩井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルム撮影途中でのフィルム交換や撮影済み
フィルムの現像処理が可能なフィルムカートリッジを提
供すること。 【解決手段】シート状フィルム8...が、フィルム送
出移動ローラ7に形成されている溝部で挟持されるよう
に1枚ずつ配置されている。送出移動ローラ7の上方に
はこの送出移動ローラ7と同様なフィルム収納移動ロー
ラ5が設けられている。フィルム8は、送出移動ローラ
7の動作で送出口側端部に送られ、フィルムケース1の
外側に送出する際にはフィルム送出ローラ9を駆動させ
ることによって、フィルム8がフィルム1枚が通る幅に
設定された送出口2を通ってフィルムケース1の外側に
送り出される。一方、フィルムケース1の外側へ送り出
されたフィルム8を収納する際には、フィルム収納ロー
ラ6を駆動させることによって、フィルム8が収納口3
を通ってフィルムケース1内に収納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状フィルム
を収納するフィルムカートリッジと、このフィルムカー
トリッジを装填して使用するカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラに装填されて使用され
るフィルムとして35mm幅のロールフィルムが広く使
用されている。上記フィルムは、金属製のフィルム容器
に、透明樹脂をベースとし、その表面に感光材を塗布し
たロール状のフィルムであり、その一端をスプール軸に
固定し、巻回して収納されたものである。
【0003】上記フィルム容器の側面には、DXコード
と呼ばれる、フィルムの感度等の情報を持つ電極が形成
されており、カメラに上記フィルム容器を装填した際、
カメラ側で電気的に感度等の情報を読み取れるようにな
っている。
【0004】上記フィルムは、カメラに装填されるとそ
の先端部がカメラの給送機構によって巻き取られ、フィ
ルム容器内から引き出される。そして、所定駒数の撮影
が終了すると、上記スプール軸をモータで巻き取り方向
に回転させ、引き出された上記フィルムを巻き戻して、
フィルム容器内に再び収納される。
【0005】一方、近年においては、上述の感光材を塗
布したロール状のフィルムとは異なり、フィルム面側に
磁気コート部を設け、この磁気コート部に撮影時の情報
や現像処理の情報などを磁気的に記憶可能なフィルムカ
ートリッジの提案がなされている。
【0006】上記フィルムを用いることにより、撮影時
の状況やプリント時の条件等を磁気コート部から読み取
ることができるので、より良いプリント処理が可能とな
り、高品質のプリントが手軽に得られるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カメラ
で広く使用されている上述のフィルムでは、構造が簡単
で、且つ高画質の画像を記憶できる反面、画像情報を光
学的に感光させて記憶するため、例えば、音声、映像を
磁気記憶する録音テープ、ビデオテープ等のように、録
音後または撮影後すぐに音声や画像を再生したり、記憶
途中に他の媒体に交換する等の柔軟な使用が不可能であ
る。
【0008】即ち、例えば36枚撮りフィルムの撮影途
中に、すでに撮った分だけを先に現像処理をしたいよう
なときやカラーネガで撮影中にポジフィルムや白黒フィ
ルムで撮影したくなったとき、あるいは暗くなったので
高感度のフィルムに交換したくなったときなど、使用者
は、撮影途中でフィルムを巻き戻して対応するか、カメ
ラを複数台用意して、それぞれのカメラに異なったフィ
ルムを予めセットしておく等の方法で対応するしかな
く、使い勝手の良いものではなかった。
【0009】一方、上記フィルムに記憶された画質とビ
デオカメラで記憶された画質とを比較した場合、画質に
ついてはフィルムの方が高画質を得られる。しかし、ロ
ールフィルムでは撮影状態において、厳密に言えばフィ
ルムがカールしているので、高画質を得るためには撮影
時にフィルムの平面性を保持することが画質向上の1つ
の課題になっていた。
【0010】また、撮影情報については、フィルム面側
の磁気コート部に各情報が記憶されているので、フィル
ムの使用状況を知りたいときには、一度フィルムをフィ
ルムケースから全部引き出して各駒の情報を調べなけれ
ばならないため、フィルムの使用状況の把握が難く、取
り扱い難い状況が生じることが考えられる。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、フィルム撮影途中でのフィルム交換や撮影済み
フィルムの現像処理が可能で、且つ高画質の画像が得ら
れる、使い勝手の良いフィルムカートリッジ及びカメラ
システムを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるフィルムカ
ートリッジは、シート状のフィルムを複数枚、収納可能
なフィルムケースと、上記フィルムケースの内部に設け
られ、上記シート状のフィルムを上記フィルムケースの
外部に送り出す送出手段と、上記送出手段によって送り
出された上記シート状のフィルムを上記フィルムケース
に収納する収納手段とを具備している。そして、上記フ
ィルムカートリッジには、上記フィルムカートリッジに
関する情報を記憶するための情報記憶手段と、この情報
記憶手段に記憶された上記情報を、上記フィルムカート
リッジを装填して使用するカメラに通信するための通信
手段とを有している。
【0013】一方、本発明のカメラシステムは、硬質の
シート状フィルムを複数枚、格納可能なフィルムカート
リッジと、このフィルムカートリッジを装填して使用す
るカメラとからなるカメラシステムであって、上記フィ
ルムカートリッジは、上記カメラに装填時に上記格納さ
れたシート状フィルムを上記フィルムカートリッジ内か
ら送り出す送出手段と、露光後に露光済みの上記シート
状フィルムを上記フィルムカートリッジ内に収納する収
納手段とを有している。
【0014】この構成によれば、撮影時、硬質のシート
状フィルムが一枚ずつフィルムケースから送り出される
一方、撮影終了、または、現像終了後等には、送り出さ
れていたフィルムがフィルムケースに収納される。ま
た、撮影しないときには、全フィルムがフィルムケース
内に収納されているので、使用途中のフィルムカートリ
ッジを別のフィルムカートリッジに交換することが可能
である。さらに、情報を記憶する手段と情報を通信する
手段とによって、フィルムカートリッジを途中交換した
ときやフィルムカートリッジを現像処理に出したとき等
に、フィルムの使用状況やフィルム種類が瞬時に判別可
能である。また、硬質のシート状フィルムによって平面
性のよい状態での撮影が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図12は本発明の一実
施形態に係り、図1はフィルムカートリッジの外観を示
す斜視図、図2はフィルムカートリッジ内の概略構成を
示す説明図、図3はフィルムカートリッジをカメラに装
填する状態を示す説明図、図4ないし図8はフィルムカ
ートリッジ内のフィルム動作を示す説明図であり、図4
はフィルムを送出口側端部へ移動させるときの動作を示
す説明図、図5は1枚のフィルムをフィルムケースの外
側に送り出す動作を示す説明図、図6はフィルムケース
から送り出されたフィルムの露出可能状態を示す図、図
7はフィルムケースから送り出されたフィルムを収納口
側端部へ移動させるときの動作を示す説明図、図8は露
出済みのフィルムをフィルムケース内に収納するときの
動作を示す説明図、図9はメモリの概略構成を示す説明
図、図10はフィルムカートリッジを用いた撮影時のカ
メラの動作を説明するフローチャート、図11はフィル
ムカートリッジ内の撮影済みのフィルムを現像するとき
の動作を説明するフローチャート、図12はフィルムカ
ートリッジ内の撮影済みのフィルムの現像処理後、フィ
ルムカートリッジに収納されたフィルムを再生するとき
の動作を説明するフローチャートである。
【0016】図1はフィルムカートリッジ(以下カート
リッジと略記する)の外観を示すものであり、このカー
トリッジの外装部を形成するフィルムケース1にはケー
ス内に設けられる情報記憶手段である情報記憶用のIC
メモリ9と外部機器とを接続するための通信手段を構成
する接続端子4、後述するフィルムのフィルム送出口
(以下送出口と略記する)2及びフィルム収納口(以下
収納口と略記する)3などが設けられている。なお、フ
ィルムケース1の図示されていない面には後述するフィ
ルム駆動部材の機械的接続部が設けられている。
【0017】上記フィルムケース1の内部には図2に示
すようにガラス系の樹脂材料、または、温度あるいは湿
度に対して安定な樹脂材料等、硬質樹脂をベースとした
シート状フィルム(以下フィルムと略記する)8,
8,...が、第1搬送手段である対設するフィルム送
出移動ローラ(以下送出移動ローラと略記する)7に形
成されている溝部で挟持されるように1枚ずつ配置され
ている。上記送出移動ローラ7の上方にはこの送出移動
ローラ7と同様な第2搬送手段である一対のフィルム収
納移動ローラ(以下収納移動ローラと略記する)5が設
けられている。
【0018】上記フィルム8は、上記送出移動ローラ7
の動作で移動されて送出口側端部に送られ、フィルムケ
ース1の外側に送出する際には送出手段であるフィルム
送出ローラ9を駆動させることによって、上記フィルム
8が1枚だけ通る幅に設定された送出口2を通ってフィ
ルムケース1の外側に送り出される。
【0019】一方、上記フィルムケース1の外側へ送り
出されたフィルム8を収納する際には、このフィルム8
を上記収納移動ローラ5の動作で収納口側端部に送り、
収納手段であるフィルム収納ローラ6を駆動させること
によって、上記フィルム8が収納口3を通ってフィルム
ケース1内に収納される。
【0020】上記フィルム8が通過する収納口3の開口
部は、上記フィルム8が収納口3をスムーズに通ってフ
ィルムケース1内に収納されるように外側に向かって広
がるテーパー形状に加工されている。また、上記送出口
2の開口部も上記収納口3の開口部同様、外側に向かっ
て広がるテーパー形状に加工されている。これは、一度
フィルムケース1の外側へ送り出したフィルム8を、こ
の送出口2を介して再びフィルムケース1内へ収納する
事態が発生したときに対処するためである。
【0021】なお、上記フィルムケース1の送出口2及
び収納口3のそれぞれの開口部は、カートリッジがカメ
ラから取り出されている状態のときに遮光され、カメラ
内に装填されているときに開口するように構成されてい
る。
【0022】図3に示すようにカートリッジは、カメラ
11に設けられているフィルム装着部12に横方向から
装填が行われるようになっており、上記カートリッジの
カメラ11への装填が完了すると、カメラ11に設けら
れているカメラ端子14とフィルムケース1の接続端子
4とが電気的に接続されて通信可能状態になる。このこ
とによって、カートリッジのICメモリ9内の情報がカ
メラ側に読み出せるようになっている。
【0023】なお、撮影時には、上記フィルムケース1
から送り出された1枚のフィルム8が撮影レンズ15の
後方に設置され、この後、露出動作を行なうことによっ
てこのフィルム8上に被写体像が露光される。
【0024】上述のように構成したカートリッジ内のフ
ィルム8の動作を図4ないし図8を参照して説明する。
まず、図4に示すようにフィルム8aを送出口2の位置
まで移動させるため、上記フィルムケース1の外部に設
けられている駆動機構(不図示)に連結された駆動部を
駆動させて、対設する送出移動ローラー7を図中矢印a
の方向に回転移動させてフィルム8a,8,8...を
順次、図中矢印b方向に移動させていく。
【0025】次に、上記送出移動ローラ7によって、送
出口2に対応する位置までフィルム8aが送られてくる
と、このフィルム8aが上記フィルム送出ローラ9に当
接する。すると、図5に示すようにフィルム送出ローラ
9が駆動されて図中矢印c方向に回転し、上記フィルム
8aを図中矢印d方向に移動させて、送出口2の開口部
を通して、フィルムケース1の外側に送り出していく。
【0026】そして、図6に示すように上記フィルムケ
ース1から送り出されたフィルム8aは、対峙する収納
移動ローラ5に挟持される位置で露出可能状態になる。
このとき、カメラ11側に設けたフィルム保持機構(不
図示)で上記フィルム8aはカメラ姿勢に関係なく保持
されるようになっており、露光時には矢印e方向からの
被写体光をシャッタが開いている間に受光してフィルム
面が露光される。
【0027】なお、上記フィルム8aがフィルムケース
1から送り出された状態で露出動作を中止する場合、例
えばこの状態から他のカートリッジに交換したり、ある
いは、カートリッジを一度カメラ11から取り出してそ
れまでに撮影した分だけを現像処理するときなどには、
図の状態で収納移動ローラ5を少しだけ回転移動させて
フィルム8aを上記フィルム送出ローラ9に当接させ、
このフィルム送出ローラ9を図5のときと反対方向に回
転させることによって、上記フィルム8が送出口2の開
口部を通って再びフィルムケース1内に収納される。し
たがって、この収納動作完了後に、カートリッジの取り
出しを許可することにより、たとえ使用途中の状態であ
ってもカートリッジの交換を行なえる。
【0028】露出終了後の上記フィルム8aは、図7に
示すように対峙する上記収納移動ローラ5を図中矢印f
方向に回転させて、図中矢印gに示す収納口3側へ移動
されて、上記フィルム8aがフィルム収納ローラ6に当
接する。なお、図6の露出中または図7の移動動作中
に、上記送出移動ローラ7を回転させてフィルムケース
1内のフィルムを移動させ、上記露出後のフィルム8a
を収納するためのスペースが予め作られるようになって
いる。
【0029】上記フィルム8aがフィルム収納ローラ6
に当接したことによって、フィルム収納ローラ6が図中
矢印h方向に回転して、上記フィルム8aが図中矢印i
方向に移動し、上記送出移動ローラ7の溝部を通過する
と共に、収納口3の開口部を通ってフィルムケース1内
の所定の位置に露出済みのフィルム8aが収納される。
【0030】なお、上述の動作を繰り返し行なうこと
で、カートリッジ内のフィルムが順次、撮影位置に配置
され、露光され、再びフィルムカートリッジ内に収納さ
れる。
【0031】図9を参照してフィルムカートリッジのI
Cメモリ9の構成を説明する。◎。
【0032】図に示すように上記カメラ11とフィルム
ケース1のICメモリ9とはIO部21からの接続端子
で電気的に接続されている。各端子は、入力専用端子C
E,CMD,SCLKおよびADR、入力端子DAT、
電源VDD、GNDの計7本の接点で接続されている。
【0033】上記IO部21は、入出力制御を行なうブ
ロックであり、カメラ11との接続端子4を介して通信
されるカメラ11からの要求信号をデコードするデコー
ド部、入出力切り換え部およびデータアドレスラッチ部
とで構成されている。また、カートリッジをカメラに装
填した際に機械的に接続されるフィルム使用スイッチ
(USED)の状態を電気的に検出して判断する手段
と、後述するメモリ部24内にデータを書き込む、ある
いはデータを書き換える動作を禁止するためのライトプ
ロテクトスイッチ(W.PROTECT)の状態を電気
的に検出して判断する手段とを備えている。
【0034】メモリアドレス選択部22は、上記IO部
21から送られるアドレスに応じてメモリ内のアドレス
を選択するための機能を有する。
【0035】また、データ通信部23は、データをメモ
リ内の所定のアドレスへ書き込む機能と、メモリ内の所
定のアドレスからデータを読み出して上記IO部21へ
送る機能とを備えている。
【0036】さらに、メモリ部24は、メモリを記憶内
容毎に予め5つのブロックに分割しており、それぞれの
ブロックは記憶内容に応じた容量に設定されている。ま
た、各ブロックはフィルムの撮影駒に対応する大きさに
分割されている。
【0037】上記5つに分割した各ブロックの名称と機
能は、それぞれ、ID1:撮影フィルムの使用をあらか
じめ記憶(書換不能),ID2:撮影フィルムの最新使
用状況を記憶(書換不能),DAT1:撮影情報記憶
(1駒毎に記憶),DAT2:再生情報記憶(1駒毎に
記憶),DAT3:現像情報記憶(1駒毎に記憶),R
ESV:書き換え時退避用予備メモリ(1駒分の容量)
である。
【0038】このうち、上記書換用予備メモリ(RES
V)は1駒分のデータ容量だけ用意されており、約17
kバイトである。それ以外のブロックの記憶容量は各々
数バイト〜10数バイト/駒程度になっている。
【0039】なお、上記各ブロックの情報内容は以下の
通りである。上記ID1にはインデックス、ISO値
(ISO感度情報)、撮影枚数、ネガ/ポジ/赤外等フ
ィルム種類及びメモり容量が記憶される。上記ID2に
はソフトプロテクトの有無、最終撮影コマ、撮影開始日
及び最終撮影日が記憶される。上記DAT1には日付、
測光モード、シャッタ速度、絞り値、露出補正値、スト
ロボモード、発光/未発光、AFモード、撮影距離、ド
ライブモード、撮影レンズ焦点距離が記憶される。上記
DAT2には再生情報が記憶される。上記DAT3には
映像条件、書き換え条件が記憶される。RESVには書
き換え退避用情報が記憶される。
【0040】ここで、図10を参照して上記カートリッ
ジを用いた撮影時のカメラの動作を説明する。まず、ス
テップ1で、カメラ側がフィルムカートリッジの装填を
検知すると、ステップS2で通信手段を通してフィルム
データの読み出しが行われる。このとき読み出されるデ
ータは、ISO感度情報やフィルムの使用状況等であ
り、ステップS3ではこれらのデータの中からフィルム
が使用可能か否かのデータが調べられる。
【0041】そして、ステップS3で例えば、全フィル
ムが露光済みなどで使用不可能と判断されたときには、
ステップS4に移行して使用不可の表示を行なう。この
表示は、図示していないが、露光済み、未露光、あるい
は現像済みなど各フィルム毎に別々に表示される。そし
て、この後、ステップS5に移行し、PCVで発報し、
撮影不可能状態であることを使用者に知らせその後、撮
影動作を終了する。
【0042】一方、上記ステップS3でフィルムの使用
が可能な状態であれば、ステップS6に移行して撮影可
能なフィルムを送出口側に移動させるコマ送り動作を行
なう。この動作は、上記図4から図8の一連の動作を繰
り返すことで行なわれる。なお、通常使用状態では未使
用のフィルムがフィルムケースの送出口側に位置してい
る。
【0043】そして、上記図4に示すように使用可能な
フィルムを送出口側端部まで送ったところでステップS
7に移行してフィルムコマ数を表示する。このフィルム
コマ数表示がされたなら、使用者は撮影動作開始信号
を、カメラのシャッタボタンを半押しすることによって
送信する。このため、ステップS8では使用者によって
シャッタボタンが半押しされてスイッチ1Rがオンされ
るか否かの選択が行われる。
【0044】上記スイッチ1Rのオンが選択されると、
ステップS9に移行して上記図5に示したように1枚の
フィルムを撮影位置に送り出して露出状態にすると同時
に、ステップS10に移行して露出動作を指示する信号
を発信するスイッチ2Rがオンされるか否かの選択が行
われる。このステップS10でスイッチ2Rのオンが選
択されたならステップS11に移行して露出動作を行な
う。
【0045】露出終了後、ステップS12に移行して上
記図7及び図8の動作を行なって露光済みのフィルムを
収納口を通してフィルムケース内へ収納する。フィルム
収納後、ステップS13に移行して撮影時の情報、即
ち、上記図9のDAT1のデータに相当する情報をフィ
ルムケースのICメモリへ書き込む。ここで、ステップ
14に移行して、カートリッジの交換を行うか否かが選
択される。
【0046】そして、カートリッジの交換が選択され
て、カートリッジ交換の信号を受けたときにはステップ
S1に戻り、カートリッジの交換が選択されなかったと
きにはステップS15に移行して使用中のフィルムケー
ス内の撮影可能なフィルムが残っているか否かを調べ
る。ここで、使用可能なフィルムが残っているときには
再びステップS7へ戻って次の撮影準備に入る。また、
ステップ15で撮影可能なフィルムが終了していること
が判ったときには動作を終了する。
【0047】次に、図11を参照して上記カートリッジ
内の撮影済みのフィルムを現像するときの動作を説明す
る。本動作では、カートリッジ内のフィルムが全て露光
済みでないときの動作例である。
【0048】まず、ステップS21で現像機にフィルム
カートリッジが装填されたか否かが判断される。このス
テップS21でフィルムカートリッジが現像機に装填さ
れたと判断されると、ステップS22に移行してフィル
ム内のデータが読み出されていく。そして、ステップS
23で露光済みで且つ未現像のフィルムがあるかどうか
が調べられる。このとき、全てのフィルムが現像処理済
みであるときにはステップS24に移行して現像不要表
示を行なう一方、ステップS25に移行し、PCV発報
によって、使用者に警告した後、現像処理を終了する。
【0049】一方、上記ステップS23で、露光済みで
かつ未現像フィルムがある場合には、ステップS26に
移行して現像の対象になるフィルムを送出口側端部まで
移動させるコマ送り動作を行い、対象となるフィルムの
フィルムケースからの送り出し動作を行なう。
【0050】対象となるフィルムをフィルムケースの外
に送り出した後、ステップS27で、現像するか否かが
選択される。このステップS27で現像処理を行わない
と選択したときにステップS28に移行して上記フィル
ムを再びフィルムカートリッジ内に収納する。
【0051】上記ステップS27で現像処理を行なうと
選択したときにはステップS29に移行して、現像の対
象になるフィルムを現像機側へ送り出して、一枚単位で
現像処理が行われる。
【0052】そして、ステップS30ではフィルムケー
ス内の現像対象となるフィルムが残っているか否かを調
べ、現像すべきフィルムが残っているときにはステップ
S26に戻る。また、上記ステップS30で現像するフ
ィルムが残っていないときにはステップS31に移行し
て、現像機に送り出したフィルムの現像がすべて完了し
たか否かを判断し、完了していたときにはステップS3
2に移行して現像したフィルムをフィルムケース内へ収
納する。その後、ステップS33に移行して現像時の条
件等の情報をフィルムケース内のメモリへ書き込んで、
動作を終了する。
【0053】次いで、図12を参照して上記カートリッ
ジ内の撮影済みのフィルムの現像処理後、カートリッジ
に収納されたフィルムを再生するときの動作を説明す
る。まず、ステップS41で再生機にカートリッジが装
填されている否かを確認する。このとき、カートリッジ
が再生機に装填されていたならステップS42に移行し
てデータの読み出しを行なう。そして、ステップS43
でこの読み取ったデータに基づいて再生対象となるフィ
ルムを送出口側端部まで送ったのちフィルムケースから
送り出す。
【0054】このフィルムケースから送り出されたフィ
ルムは、再生機内に取り込まれ、画像として再生され
る。そして、この画像再生時にカラーバランス、明る
さ、トリミング条件等の設定を行なう一方、ステップS
44に移行してこのときの設定条件を記憶するか否かの
選択をまつ。
【0055】このステップS44で上述の設定条件を記
憶することが選択されたときにはステップS45に移行
してフィルムケース内のメモリへの書き込みを行ない、
ステップS46に移行してこのフィルムを再びフィルム
ケース内に収納する。ここで、ステップS47に移行し
て再生を続行するか否かが選択される。このとき、再生
続行を選択すると、ステップS43に戻って、次の再生
対象となるフィルムの送り出しが行なわれる。上記ステ
ップS47で再生終了が選択されると動作を終了する。
【0056】なお、上記再生機はスライドビュワーなど
の光学的投影を行なう機器であっても、スキャナを通し
て電気的に表示するものであってもよい。
【0057】このように、複数の硬質のシート状フィル
ムを送出機構及び収納機構を備えたフィルムカートリッ
ジに収納することにより、フィルムカートリッジ内のフ
ィルムを1枚ずつ送出または収納することができるの
で、撮影途中であっも撮影した分だけ先に現像処理する
ことや撮影途中で他のフィルムカートリッジに交換する
ことが容易に行える。
【0058】また、フィルムカートリッジに情報の記憶
手段及び通信手段を設けたことにより、フィルムケース
内の情報が瞬時に外部装置に送ることができる。
【0059】さらに、フィルムカートリッジ内に収納さ
れているフィルムが硬質のシート状フィルムであるた
め、撮影時のフィルムの平面性が保持されて、高画質の
記録を行なうことができる。
【0060】[付記] (1) 遮光されたフィルムケースと、このフィルムケ
ースに収納され、透明硬質部材をベースとした複数の独
立したフィルムと、上記フィルムケースに設けられ、上
記フィルムをフィルムケース外に送出するフィルム送出
手段と、上記フィルムケースに設けられ、上記フィルム
ケース外のフィルムをフィルムケース内に収納するフィ
ルム収納手段と、からなるフィルムカートリッジ。
【0061】(2) さらに、上記フィルムケースに設
けられ、フィルム外部の機器と情報を通信するための情
報通信手段と、上記フィルムケースに設けられ、上記フ
ィルムに関する情報を記憶するための情報記憶手段と、
を有する付記1に記載のフィルムカートリッジ。
【0062】(3) 上記情報記憶手段は、ICメモリ
である付記2に記載のフィルムカートリッジ。
【0063】(4) 上記情報記憶手段に記憶される記
憶内容は、フィルム情報(ISO感度、フィルム枚数、
ネガ/ポジ識別等)、撮影情報(撮影枚数、露出条件、
補正、露光/未露光識別等)、現像情報(現像済み、現
像条件等)のいずれかである付記2または付記3に記載
のフィルムカートリッジ。
【0064】(5) 上記透明硬質部材は、ガラス系の
材料、または、温度あるいは湿度に対して安定な樹脂で
ある付記1に記載のフィルムカートリッジ。
【0065】(6) シート状のフィルムを複数枚、収
納可能なフィルムケースと、上記フィルムケースの内部
に設けられ、上記シート状のフィルムを上記フィルムケ
ースの外部に送り出す送出手段と、上記送出手段によっ
て送り出された上記シート状のフィルムを上記フィルム
ケースに収納する収納手段と、を具備したフィルムカー
トリッジ。
【0066】(7) 上記送出手段は、上記シート状の
フィルムを挟持しながら搬送可能な第1搬送手段を有す
る付記6に記載のフィルムカートリッジ。
【0067】(8) 上記送出手段は、上記第1搬送手
段にて搬送された上記シート状フィルムを上記フィルム
ケースの一方の端部にて、上記フィルムケースの外部に
送り出す付記7に記載のフィルムカートリッジ。
【0068】(9) 上記収納手段は、上記シート状の
フィルムを挟持しながら他方の端部に向けて搬送する第
2搬送手段を有する付記6に記載のフィルムカートリッ
ジ。
【0069】(10) 上記収納手段は、上記第2搬送
手段にて搬送された上記シート状フィルムを上記他方の
端部にて、上記フィルムケースの外部から内部に収納す
る付記9に記載のフィルムカートリッジ。
【0070】(11) 付記6に記載のフィルムカート
リッジを使用するカメラ。
【0071】(12) 硬質のシート状フィルムを複数
枚、格納可能なフィルムカートリッジと、このフィルム
カートリッジを装填して使用するカメラからなるカメラ
システムにおいて、上記フィルムカートリッジは、上記
カメラに装填時に上記格納されたシート状フィルムを上
記カートリッジ内から送り出す送出手段と、露光後に上
記シート状フィルムを上記カートリッジ内に収納する収
納手段とを有するカメラシステム。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、フィ
ルム撮影途中でのフィルム交換や撮影済みフィルムの現
像処理が可能で、且つ高画質の画像が得られる、使い勝
手の良いフィルムカートリッジ及びカメラシステムを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図12は本発明の一実施形態に係
り、図1はフィルムカートリッジの外観を示す斜視図
【図2】フィルムカートリッジ内の概略構成を示す説明
【図3】フィルムカートリッジをカメラに装填する状態
を示す説明図
【図4】図4ないし図8はフィルムカートリッジ内のフ
ィルム動作を示す説明図であり、図4はフィルムを送出
口側端部へ移動させるときの動作を示す説明図
【図5】1枚のフィルムをフィルムケースの外側に送り
出す動作を示す説明図
【図6】フィルムケースから送り出されたフィルムの露
出可能状態を示す図
【図7】フィルムケースから送り出されたフィルムを収
納口側端部へ移動させるときの動作を示す説明図
【図8】露出済みのフィルムをフィルムケース内に収納
するときの動作を示す説明図
【図9】フィルムカートリッジのメモリの概略構成を示
す説明図
【図10】フィルムカートリッジを用いた撮影時のカメ
ラの動作を説明するフローチャート
【図11】フィルムカートリッジ内の撮影済みのフィル
ムを現像するときの動作を説明するフローチャート
【図12】フィルムカートリッジ内の撮影済みのフィル
ムの現像処理後、フィルムカートリッジに収納されたフ
ィルムを再生するときの動作を説明するフローチャート
【符号の説明】
5…フィルム収納移動ローラ 6…フィルム収納ローラ 7…フィルム送出移動ローラ 8…シート状フィルム 9…フィルム送出ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状のフィルムを複数枚、収納可
    能なフィルムケースと、 上記フィルムケースの内部に設けられ、上記シート状の
    フィルムを上記フィルムケースの外部に送り出す送出手
    段と、 上記送出手段によって送り出された上記シート状のフィ
    ルムを上記フィルムケースに収納する収納手段と、 を具備したことを特徴とするフィルムカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記フィルムカートリッジには、 上記フィルムカートリッジに関する情報を記憶するため
    の情報記憶手段と、 この情報記憶手段に記憶された上記情報を、上記フィル
    ムカートリッジを装填して使用するカメラに通信するた
    めの通信手段と、 を有している請求項1に記載のフィルムカートリッジ。
  3. 【請求項3】 硬質のシート状フィルムを複数枚、格
    納可能なフィルムカートリッジと、このフィルムカート
    リッジを装填して使用するカメラとからなるカメラシス
    テムにおいて、 上記フィルムカートリッジは、上記カメラに装填時に上
    記格納されたシート状フィルムを上記フィルムカートリ
    ッジ内から送り出す送出手段と、 露光後に露光済みの上記シート状フィルムを上記フィル
    ムカートリッジ内に収納する収納手段と、 を有することを特徴とするカメラシステム。
JP30773195A 1995-11-27 1995-11-27 フィルムカートリッジ及びカメラシステム Withdrawn JPH09146166A (ja)

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