JPH09144685A - 給排水設備の運転制御装置 - Google Patents

給排水設備の運転制御装置

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JPH09144685A
JPH09144685A JP32501395A JP32501395A JPH09144685A JP H09144685 A JPH09144685 A JP H09144685A JP 32501395 A JP32501395 A JP 32501395A JP 32501395 A JP32501395 A JP 32501395A JP H09144685 A JPH09144685 A JP H09144685A
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輝雄 山口
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辰夫 大田
Tomoaki Numakura
智昭 沼倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より少ない水位検出器を用いて、受水槽の水
位制御を行うことができる給排水設備の運転制御装置を
提供する。 【解決手段】 ポンプ2の吸込側に設けた受水槽1に
は、その水位を検知する、各々検知水位の異なる4個の
水位検知器L1,L2,L3,L4を具備し、水位が、
一番上位の第1の水位検知器L1以上で異常増水位状態
と判断し、水位が上位から三番目の第3の水位検知器L
3未満で前記受水槽に水を流入させる電磁弁の開信号を
出力し、かつ減水位状態と判断し、また水位が、上位か
ら二番目の第2の水位検知器L2以上に復帰したら電磁
弁の閉信号を出力し、水位が上位から四番目の第4の水
位検知器L4未満で渇水位状態と判断し、同時にポンプ
空運転防止用強制停止信号を出力し、また水位が、第3
の水位検知器L3以上に復帰したら非渇水位状態と判断
し、同時にポンプ空運転防止用強制停止信号を解除す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ポンプの吸込側に設けた受水
槽に貯留された水を、ポンプで給排水する給排水設備に
係り、特に受水槽に設置した水位検知器による運転制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、給水設備の運転制御装置の概
略を示す。受水槽1には、ポンプ2が備えられ、受水槽
1に貯えられた水を給排水する。受水槽1には、その水
位を検出するための電極棒3が設けられており、この電
極棒間が水の存在により導通することで、水位を検出
し、ポンプ2の運転を制御し、各種警報を発令し、又流
入電磁弁4、水位調整弁5を開閉制御して受水槽1への
市水の流入を調整する。
【0003】従来、ポンプ2吸込側の受水槽1に設置さ
れた、例えば電極棒のような水位検知器3は、異常増水
警報と、渇水警報によるポンプの空運転防止を行う場
合、図9のように電極棒4本で構成されている。また、
図9に加えるに、渇水位でポンプが停止する前の事前警
報として減水位警報を取る場合、図10のように電極棒
5本で構成されている。また、図9に市水流入電磁弁制
御を付加すると、図11のように電極棒6本で構成され
ている。
【0004】ここでいう市水流入電磁弁とは、図13の
ように水位調整弁の子弁として使用され、受水槽1の水
位がある一定値まで低下したら受水槽流入口の電磁弁4
を開くことにより水位調整弁5が開き、受水槽に水を補
給してやるための弁である。水位が再び上昇してある一
定値まで達したら、電磁弁4を閉じることにより水位調
整弁5が閉じ、受水槽1への水の補給を停止するもので
ある。
【0005】さらに図9の装置に減水警報と市水流入電
磁弁制御を付加すると、図12のように電極棒7本で構
成される。いずれも一番長い電磁棒はその他の電極棒の
共通アースである。以上のように、例えば図12の制御
を行う場合、電極棒が7本必要となり電極用配線も7本
必要となり、図11の制御を行う場合、電極棒が6本必
要となり電極用配線も6本必要となる。
【0006】また、一般に電極棒を固定する電極保持器
は、1個で最大5本まで電極棒を取り付けることができ
るため6本以上の電極を使う場合、電極保持器が2個必
要となる。したがって、各種水位制御を行う場合、使用
する電極の本数や配線数および電極保持器の数が増え、
また電極保持器を2個以上使用しなければならないため
受水槽に電極保持器取り付け穴を2個以上開けなければ
ならなかった。また、従来の制御装置では、電極棒を5
本以内とすると、異常増水や減水、渇水の警報または流
入電磁弁の開閉等のいずれかの制御ができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の事情に
鑑みなされたもので、より少ない水位検出器を用いて、
受水槽の水位制御を行うことができる給排水設備の運転
制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の給排水設備の運
転制御装置は、ポンプの吸込側に設けた受水槽には、そ
の水位を検知する各々検知水位の異なる4個の水位検知
器を具備し、水位が、一番上位の第1の水位検知器以上
で異常増水位状態と判断し、水位が、第1の水位検知器
未満で非異常増水位状態と判断し、水位が上位から三番
目の第3の水位検知器未満で前記受水槽に水を流入させ
る電磁弁の開信号を出力し、かつ減水位状態と判断し、
水位が、第3の水位検知器以上で非減水位状態と判断
し、また水位が、上位から二番目の第2の水位検知器以
上に復帰したら前記電磁弁の閉信号を出力し、水位が上
位から四番目の第4の水位検知器未満で渇水位状態と判
断し、同時にポンプ空運転防止用強制停止信号を出力
し、また水位が、第3の水位検知器以上に復帰したら非
渇水位状態と判断し、同時にポンプ空運転防止用強制停
止信号を解除することを特徴とする。
【0009】又、水位が、第3の水位検知器未満でその
状態が予め設定された時限タイマの設定時間以上継続し
た場合、減水位状態と判断することを特徴とする。
【0010】又、ポンプの吸込側に設けた受水槽には、
その水位を検知する各々検知水位の異なる3個の水位検
知器を具備し、水位が、一番上位の第1の水位検知器以
上で異常増水位状態と判断し、水位が、第1の水位検知
器未満で非異常増水位状態と判断し、水位が上位から三
番目の第3の水位検知器未満で前記受水槽に水を流入さ
せる電磁弁の開信号を出力し、また水位が、上位から二
番目の第2の水位検知器以上に復帰したら前記電磁弁の
閉信号を出力し、かつ水位が、第3の水位検知器未満で
その状態が予め設定された時限タイマの設定時間以上継
続した場合、渇水位状態と判断し、同時にポンプ空運転
防止用強制停止信号を出力し、また水位が、第2の水位
検知器以上に復帰したら非渇水位状態と判断し、同時に
ポンプ空運転防止用強制停止信号を解除することを特徴
とする。
【0011】
【発明の実施の態様】本発明は図1に示すように、ポン
プの吸込側に設けた受水槽の水位を検知する水位検知器
として、各々検知水位の異なる4個の水位検知器L1,
L2,L3,L4を具備し、水位が、一番上位の第1の水
位検知器L1以上で異常増水位状態と判断し、水位が、
第1の水位検知器L1未満で非異常増水位状態と判断す
る。水位が上位から三番目の第3の水位検知器L3未満
で流入電磁弁の開信号を出力し、かつ減水位状態と判断
し、水位が、第3の水位検知器L3以上で非減水位状態
と判断する。また水位が、上位から二番目の第2の水位
検知器L2以上に復帰したら流入電磁弁の閉信号を出力
して市水の流入を停止する。水位が上位から四番目の第
4の水位検知器L4未満で渇水位状態と判断し、同時に
ポンプ空運転防止用強制停止信号を出力し、また水位
が、第3の水位検知器L3以上に復帰したら非渇水位状
態と判断し、同時にポンプ空運転防止用強制停止信号を
解除している。
【0012】図4及び図5は、この運転制御装置の第1
実施態様の制御フローを示す。まず図4(A)のフロー
で、受水槽水位が第1の水位検知器L1以上であるか否
かが判断される。“YES”である場合は、異常増水位
状態と判断され、異常増水位を知らせるランプが点灯す
る。“NO”である場合は、異常増水位状態ではないと
判断される。図4(B)のフローでは、受水槽水位が第
3の水位検知器L3未満であるか否かが判断される。
“YES”である場合は、減水状態であると判断され、
減水位を知らせるランプが点灯する。“NO”である場
合は、検知された水位が第3の水位以上であると判断さ
れる。
【0013】図5(A)は、市水流入電磁弁の開閉フロ
ーを示す。受水槽水位が第2の水位検知器L2以上であ
るか否かが判断される。そして、”YES”である場合
は電磁弁が閉じられ、“NO”である場合は、受水槽水
位が第3の水位検知器L3未満であるか否かが判断され
る。“YES”である場合は電磁弁が開かれ、”NO”
である場合は、第2の水位検知器L2以上の水位から
下降してきた場合は電磁弁が閉じられる。そして、第
3の水位L3未満から上昇してきた場合は電磁弁が開か
れる。
【0014】図5(B)は、渇水位状態の制御フローを
示す。これは、受水槽水位が第4の水位検知器L4未満
に達したときに、渇水位と判断してポンプの空運転防止
のため、ポンプを停止すると共に渇水警報を出力する動
作である。まず、受水槽水位が第3の水位検知器L3以
上であるか否かが判断され、次に受水槽水位が第4の水
位検知器L4未満であるか否かが判断される。そして、
第3の水位検知器L3以上の水位から第4の水位検知器
L4未満に下降してきたときに、ポンプの運転が停止さ
れ、同時に渇水警報が出される。そして、第4の水位検
知器L4未満の水位から第3の水位検知器L3以上の水位
に上昇してきたときに、ポンプが自動復帰し、その運転
が可能となると共に渇水警報が解除される。
【0015】上記のようにポンプの吸込側に設けた受水
槽の水位検出器L1,L2,L3,L4によって、第1の水
位検知器L1を異常増水位検知用とし、第2の水位検知
器L2を流入電磁弁閉信号出力用とする。第3の水位検
知器L3を流入電磁弁開信号出力用および減水位検知用
および渇水位によるポンプ空運転防止復帰出力用とし、
第4の水位検知器L4を渇水位によるポンプ空運転防止
出力用とする。これにより従来6個の水位検知器を必要
とした水位制御を、4個の水位検知器で行うことができ
る。
【0016】図2は、本発明の第2の実施態様を示す。
水位が、第3の水位検知器未満でその状態が予め設定さ
れた時限タイマの設定時間以上継続した場合、減水位状
態と判断して減水位警報を出力するようにしている。図
4(C)は、この制御フローを示す。
【0017】図4(C)のフローでは、受水槽水位が第
3の水位検知器L3未満であることを検知した場合に、
時限タイマがスタートする動作を示している。尚、電磁
弁は図5(A)のフローによりすぐに開く。まず、受水
槽水位が第3の水位検知器L3未満であるか否かが判断
される。“YES”である場合には、時限タイマがスタ
ートし、そして時限タイマがタイムアップしたか否かが
判断される。時限タイマがタイムアップしていない場合
は、受水槽水位が第3の水位検知器L3以上であるか否
かが再び判断され、“YES”である場合は、時限タイ
マがリセットされる。即ち、水位がL3以上に回復した
場合には、減水位状態ではないと判断され、減水警報は
出力されない。“NO”である場合は、時限タイマのカ
ウントが継続され、タイムアップ時に水位がL3未満で
ある場合は、減水位状態であると判断され、減水警報が
出力される。
【0018】水位が第3の水位検知器L3未満で流入電
磁弁が開き、徐々に水位が上昇していく場合は、正常動
作のため一般的に流入電磁弁が開いた瞬間に同時に減水
警報を出力する必要がない。また第3の水位検知器付近
における水面の波立ち等で、水位が一定しない場合の減
水警報のチャタリング防止ということもある。このた
め、水位が第3の水位検知器以下となり予め設定された
時限タイマの設定時間内に水位が第3の水位以上に上昇
した場合は減水警報を出力せず、なんらかの原因で時限
タイマの設定時間以上連続して水位が第3の水位検知器
L3未満の場合に、初めて減水警報を出力することにし
ている。これにより、正常に水位が上昇した場合に不要
な減水警報の出力をさせないことができる。
【0019】図3は、本発明の第3の実施態様を示す。
ポンプの吸込側に設けた受水槽の水位を検知する水位検
知器として、各々検知水位の異なる3個の水位検知器S
1、S2,S3を具備する。水位が、一番上位の第1の
水位検知器S1以上で異常増水位状態と判断し、水位
が、第1の水位検知器S1未満で非異常増水位状態と判
断する。水位が上位から三番目の第3の水位検知器S3
未満で流入電磁弁の開信号を出力し、また水位が、上位
から二番目の第2の水位検知器S2以上に復帰したら流
入電磁弁の閉信号を出力し、かつ水位が、第3の水位検
知器S3未満でその状態が予め設定された時限タイマの
設定時間以上継続した場合、渇水位状態と判断し警報を
出力すると共に、同時にポンプ空運転防止用強制停止信
号を出力する。また水位が、第2の水位検知器S2以上
に復帰したら非渇水位状態と判断し警報を解除すると共
に、同時にポンプ空運転防止用強制停止信号を解除して
いる。
【0020】図6は、第3の実施態様を示すフローチャ
ートである。図6(A)に示すように、受水槽水位が第
1の水位以上である場合には、異常増水位と判断し、異
常増水位であることを示すランプを点灯する。
【0021】図6(B)は、市水流入電磁弁の開閉フロ
ーを示す。受水槽水位が第2の水位検知器S2以上であ
るか否かが判断される。そして、“NO”である場合
は、受水槽水位が第3の水位検知器S3未満であるか否
かが判断される。“NO”である場合は、第2の水位
検知器S2以上の水位から下降してきた場合は電磁弁が
閉じられる。そして、第3の水位S3未満から上昇し
てきた場合は電磁弁が開かれる。
【0022】図6(C)は、渇水位状態の制御フローを
示す。これは、受水槽水位が第3の水位検知器S3未満
に達したときに、渇水位と判断してポンプの空運転防止
のため、ポンプを停止すると共に警報を出力する動作で
ある。まず、受水槽水位が第2の水位検知器S2以上で
あるか否かが判断され、次に受水槽水位が第3の水位検
知器S3未満であるか否かが判断される。そして、第2
の水位検知器S2以上の水位から第3の水位検知器S3未
満に下降してきたときに、ポンプの運転が停止され、同
時に渇水警報が出される。そして、第3の水位検知器S
3未満の水位から第2の水位検知器S2以上の水位に上昇
してきたときに、ポンプが自動復帰してその運転が可能
となると共に警報が解除される。
【0023】この制御フローにおいても、第3の水位検
知器S3未満に達したか否かは、時限タイマにより一定
時間内に水位が回復したか否かを確認して行うようにな
っている。即ち、時限タイマのカウント中に受水槽水位
がS3以上に回復したら、渇水警報の出力及びポンプ停
止は行なわれない。時限タイマがカウントアップして、
尚、受水槽水位がS3未満である場合にのみ、渇水警報
の出力及びポンプ停止が行なわれる。
【0024】このように、第1の水位検知器S1を異常
増水検知用とし、第2の水位検知器S2を流入電磁弁閉
信号出力用および渇水位によるポンプ空運転防止復帰出
力用とする。第3の水位検知器S3を流入電磁弁開信号
出力用および渇水位によるポンプ空運転防止(停止信
号)出力用とする。水位が第3の水位検知器S3未満で
流入電磁弁が開き、徐々に水位が上昇していく場合は、
正常動作のため一般的に流入電磁弁が開いた瞬間に同時
に渇水警報およびポンプ空運転防止用強制停止信号を出
力する必要がない。このため、水位が第3の水位検知器
S3以下となり予め設定された時限タイマの設定時間内
に水位が第3の水位以上に上昇した場合は渇水警報およ
びポンプ空運転防止用強制停止信号を出力せず、なんら
かの原因で時限タイマの設定時間以上連続して水位が第
3の水位未満の場合、初めて渇水警報およびポンプ空運
転防止用強制停止信号を出力する。これにより、正常に
水位が上昇した場合に不要な渇水警報およびポンプ空運
転防止用強制停止信号を出力せず、従来5個の水位検知
器を必要とした水位制御を3個の水位検知器S1,S
2,S3で行うことができる。
【0025】
【実施例】次に、図7乃至図8を参照して、本発明の実
施例を説明する。
【0026】図7は、本発明の第1実施例を示す。符号
33Wは液面リレーで、33W内のリレーx1〜x4
は、各々電極E1〜E5間、E2〜E5間、E3〜E5
間、E4〜E5間が水を介しての導通がある場合、各々
a接点が閉となり、b接点が開となる。一方、水がなく
非導通の場合、各々a接点が開となり、b接点が閉とな
る。
【0027】符号SWはポンプの運転スイッチ、52は
動力回路の電磁接触器、Mは電動機、Pはポンプ、AV
は水位調整弁、SVは水位調整弁AVの子弁である通電
時開、非通電時閉となる市水流入電磁弁、LA1〜LA
3はランプ、Y1〜Y2は補助リレー、Tは時限タイマ
を示す。
【0028】受水槽の水位が第1水位L1以上になる
とE1〜E5間のリレーx1のa接点が閉となり、異常
増水ランプLA1が通電され点灯する。水位がE1未満
になるとリレーx1のa接点が開となり、異常増水ラン
プLA1が消灯する。
【0029】受水槽の水位が第3水位LS未満になる
と、E3〜E5間のリレーx3のb接点が閉となり、時
限タイマTが作動する。時限タイマTの設定時間内に水
位がE3以上になると時限タイマTのa接点が閉じる前
にリレーx3のb接点が開となり、減水ランプLA2は
点灯しない。一方、時限タイマTの設定時間内に水位が
L3以上にならない場合、リレーx3のb接点が閉じ、
かつ時限タイマTのa接点が閉じて減水ランプLA2が
通電され点灯する。その後水位が第3水位L3以上にな
るとリレーx3のb接点が開となり、時限タイマの動作
が中止すると共に減水ランプLA2が消灯する。
【0030】受水槽の水位がL3未満になるとE3〜
E5間のリレーx3のb接点が閉となり、さらに水位が
L4未満になるとE4〜E5間のリレーx4のb接点が
閉となり、渇水ランプLA3が導通し点灯するとともに
補助リレーY1のコイルが励磁され、補助リレーY1の
a接点がリレーx4のb接点と並列接続され自己保持回
路を作る。同時に電磁接触器52のコイルと直列に接続
された補助リレーY1のb接点が開となり、電磁接触器
52のコイルは非励磁となって動力回路の電磁接触器5
2の接点が開となるためポンプモータは停止し空運転防
止動作を行う。
【0031】一方、水位が上昇して第4水位L4以上に
なるとリレーx4のb接点は開となるが並列接続された
補助リレーY1の自己保持a接点により補助リレーY1
およびランプLA3は励磁および点灯を継続する。さら
に水位が上昇して第3水位L3以上になるとリレーx3
のb接点が開となり、補助リレーY1が非励磁およびラ
ンプLA3が消灯し、同時に電磁接触器52のコイルと
直列に接続された補助リレーY1のb接点が閉となり、
電磁接触器52のコイルが励磁され、動力回路の電磁接
触器52の接点が閉となり自動復帰となってポンプモー
タが運転再開される。
【0032】また、受水槽の水位が第2水位L2未満
になるとE2〜E5間のリレーx2のb接点が閉とな
り、さらに水位が第3水位L3未満になるとE3〜E5
間のリレーx3のb接点が閉となり、市水流入電磁弁S
Vが通電されて電磁弁開となるとともに補助リレーY2
のコイルが励磁され補助リレーY2のa接点がリレーx
3のb接点と並列接続され自己保持回路を作る。市水流
入電磁弁SVが開いて水位調整弁AVから受水槽に水が
補給され水位が上昇して第3水位L3以上になるとリレ
ーx3のb接点が開となるが並列接続された補助リレー
Y2の自己保持a接点により補助リレーY2および市水
流入電磁弁SVは励磁および通電による開状態を継続す
る。さらに水位が上昇してE2以上になるとリレーx2
のb接点が開となり、補助リレーY2が非励磁および市
水流入電磁弁SVが無通電により閉となり、水位調整弁
AVが閉となる。
【0033】図8は、本発明の第2実施例を示す。符号
33Wは液面リレーで、33W内のリレーx1〜x3
は、各々電極E1〜E4間、E2〜E4間、E3〜E4
間が水を介しての導通がある場合、各々a接点が閉とな
り、b接点が開となる。一方、水がなく非導通の場合、
各々a接点が開となり、b接点が閉となる。
【0034】符号SWはポンプの運転スイッチ、52は
動力回路の電磁接触器、Mは電動機、Pはポンプ、AV
は水位調整弁、SVは水位調整弁AVの子弁である通電
時開、非通電時閉となる市水流入電磁弁、LA1〜LA
2はランプ、Y1は補助リレー、Tは時限タイマを示
す。
【0035】受水槽の水位が第1水位S1以上になる
とE1〜E4間のリレーx1のa接点が閉となり、異常
増水ランプLA1が通電され点灯する。水位がS1未満
になるとリレーx1のa接点が開となり、異常増水ラン
プLA1が消灯する。
【0036】受水槽の水位が第3水位(ポンプ停止水
位)未満になるとE3〜E4間のリレーx3のb接点が
閉となり、時限タイマTが作動する。時限タイマTの設
定時間内に水位が第3水位以上になると時限タイマTの
a接点T2が閉じる前にリレーx3のb接点が開とな
り、渇水ランプLA2は点灯しない。一方、時限タイマ
Tの設定時間内に水位が第3水位以上にならない場合、
リレーx2およびx3のb接点が閉じ、かつ時限タイマ
Tのa接点T2が閉じて渇水ランプLA2が通電され点
灯するとともに、タイマTのもう一方のa接点T1がリ
レーx3のb接点と並列接続され自己保持回路を作る。
【0037】同時に電磁接触器52のコイルと直列に接
続されたタイマTのb接点が開となり電磁接触器52の
コイルは非励磁となって動力回路の電磁接触器52の接
点が開となるためポンプモータは停止し空運転防止動作
を行う。一方、水位が上昇して第3水位以上になるとリ
レーx3のb接点は開となるが並列接続されたタイマT
の自己保持a接点T1によりタイマTは励磁を、またも
う一方のタイマTのa接点T2によりランプLA2は点
灯を継続する。さらに水位が上昇して第2水位以上にな
るとリレーx2のb接点が開となり、タイマTが非励磁
およびランプLA2が消灯し、同時に電磁接触器52の
コイルと直列に接続されたタイマTのb接点が閉とな
り、電磁接触器52のコイルが励磁され動力回路の電磁
接触器52の接点が閉となり自動復帰となってポンプモ
ータが運転再開される。
【0038】受水槽の水位が第2水位S2未満になる
とE2〜E4間のリレーx2のb接点が閉となり、さら
に水位が第3水位S3未満になるとE3〜E4間のリレ
ーx3のb接点が閉となり、市水流入電磁弁SVが通電
されて電磁弁開となるとともに補助リレーY1のコイル
が励磁され補助リレーY1のa接点がリレーx3のb接
点と並列接続され自己保持回路を作る。市水流入電磁弁
SVが開いて水位調整弁AVから受水槽に水が補給され
る。水位が上昇して第3水位以上になるとリレーx3の
b接点は開となるが並列接続された補助リレーY1の自
己保持a接点により補助リレーY1および市水流入電磁
弁SVは励磁および通電による開状態を継続する。
【0039】さらに水位が上昇して第2水位S2以上に
なるとリレーx2のb接点が開となり、補助リレーY1
が非励磁および市水流入電磁弁SVが無通電により閉と
なり、水位調整弁AVが閉となり、市水の流入が停止す
る。
【0040】尚、上記実施例では水位検知器を電極棒と
して説明したが、水位検出器は電極棒に限られるもので
はなく、フロートスイッチ等の水位検知器でも同一の効
果が得られることは言う迄もない。又、電極棒或いはフ
ロートスイッチのように、検出する水位に対応した複数
の装置を用いるのでなく、1個の例えば水圧計等を用
い、そのアナログ的な出力から、第1、第2、第3等の
水位を検出するようにしてもよい。又、本実施例では受
水槽の水を加圧送水する例について説明したが、受水槽
に貯えられた水を排水する場合にも、本発明の趣旨を同
様に適用できるのは勿論のことである。さらに又、受水
槽に流入する水を電磁弁の開閉と水位調整弁の開閉を用
いた例を説明したが、電磁弁の開閉でこれを行っても勿
論よく、又他の開閉手段を用いても勿論よい。
【0041】また、上記液面リレー33W内のリレーx
1〜x4等の接点動作および市水流入電磁弁の通電時開
等の動作は、本実施例の動作のものに限られるものでは
なく、他の動作特性のものにおいても相当の回路構成に
すれば同一の制御が行えること、並びにそれ以外の回路
についても本実施例の回路構成に限られるものではない
ことは勿論のことである。このように本発明の趣旨を逸
脱することなく、種々の変形実施例が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、下記のような優れた効果がある。ポンプの吸込側に
設けた受水槽の水位検知器として、第1の水位検知器を
異常増水位検知用とし、第2の水位検知器を流入電磁弁
閉信号出力用とし、第3の水位検知器を流入電磁弁開信
号検知用および減水位検知用および渇水位によるポンプ
空運転防止復帰用とする。第4の水位検知器を渇水位に
よるポンプ空運転防止出力用とする。このことにより従
来6個の水位検知器を必要とした水位制御を4個の水位
検知器で行うことができる。
【0043】また、上述した水位が第3の水位検知器未
満で市水の流入電磁弁が開き、徐々に水位が上昇してい
く場合は、正常動作のため一般的に流入電磁弁が開いた
瞬間に同時に減水警報を出力する必要がない。第3の水
位検知器付近における水面の波立ち等で水位が一定しな
い場合の減水警報のチャタリング防止ということもあ
り、水位が第3の水位検知器以下となり予め設定された
時限タイマの設定時間内に水位が第3の水位検知器以上
に上昇した場合には、減水警報を出力しない。なんらか
の原因で時限タイマの設定時間以上連続して水位が第3
の水位検知器未満の場合、初めて減水警報を出力するこ
とにより、正常に水位が上昇した場合に不要な減水警報
を出力させないことができる。
【0044】また、第1の水位検知器を異常増水位検知
用とし、第2の水位検知器を流入電磁弁閉信号出力用お
よび渇水位によるポンプ空運転防止復帰出力用とする。
第3の水位検知器を流入電磁弁開信号出力用および渇水
位によるポンプ空運転防止出力知用とする。渇水位によ
るポンプ空運転防止出力用は水位が第3の水位検知器未
満で流入電磁弁が開き、徐々に水位が上昇していく場合
は、正常動作のため一般的に流入電磁弁が開いた瞬間に
同時に渇水警報およびポンプ空運転防止用強制停止信号
を出力する必要がない。水位が第3の水位検知器以下と
なり、なんらかの原因で時限タイマの設定時間以上連続
して水位が第3の水位検知器未満の場合、初めて渇水警
報およびポンプ空運転防止用強制停止信号を出力する。
このことにより、正常に水位が上昇した場合に不要な渇
水警報およびポンプ空運転防止用強制停止信号を出力し
ない。そして、従来5個の水位検知器を必要とした水位
制御を3個の水位検知器で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様の運転制御装置の説明
図。
【図2】本発明の第2実施態様の運転制御装置の説明
図。
【図3】本発明の第3実施態様の運転制御装置の説明
図。
【図4】本発明の第1実施態様の運転制御装置の制御フ
ロー図。
【図5】本発明の第2実施態様の運転制御装置の制御フ
ロー図。
【図6】本発明の第3実施態様の運転制御装置の制御フ
ロー図。
【図7】本発明の第1実施例の運転制御装置の回路図。
【図8】本発明の第2実施例の運転制御装置の回路図。
【図9】従来の運転制御装置の説明図であり、電極棒を
4本用いた例を示す。
【図10】従来の運転制御装置の説明図であり、電極棒
を5本用いた例を示す。
【図11】従来の運転制御装置の説明図であり、電極棒
を6本用いた例を示す。
【図12】従来の運転制御装置の説明図であり、電極棒
を7本用いた例を示す。
【図13】給排水設備の概略を示す説明図。
【符号の説明】
1 受水槽 2 ポンプ 3 電極棒 4 流入電磁弁 5 水位調整弁 L1,L2,L3,L4 水位(検知器) S1,S2,S3,S4 水位(検知器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大田 辰夫 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目1番1号 株 式会社荏原電産内 (72)発明者 沼倉 智昭 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目1番1号 株 式会社荏原電産内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプの吸込側に設けた受水槽には、そ
    の水位を検知する、 各々検知水位の異なる4個の水位検知器を具備し、 水位が、一番上位の第1の水位検知器以上で異常増水位
    状態と判断し、 水位が、第1の水位検知器未満で非異常増水位状態と判
    断し、 水位が上位から三番目の第3の水位検知器未満で前記受
    水槽に水を流入させる電磁弁の開信号を出力し、 かつ減水位状態と判断し、 水位が、第3の水位検知器以上で非減水位状態と判断
    し、 また水位が、上位から二番目の第2の水位検知器以上に
    復帰したら前記電磁弁の閉信号を出力し、 水位が上位から四番目の第4の水位検知器未満で渇水位
    状態と判断し、 同時にポンプ空運転防止用強制停止信号を出力し、 また水位が、第3の水位検知器以上に復帰したら非渇水
    位状態と判断し、 同時にポンプ空運転防止用強制停止信号を解除すること
    を特徴とする給排水設備の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 水位が、第3の水位検知器未満でその状
    態が予め設定された時限タイマの設定時間以上継続した
    場合、減水位状態と判断することを特徴とする請求項1
    記載の給排水設備の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 ポンプの吸込側に設けた受水槽には、そ
    の水位を検知する、 各々検知水位の異なる3個の水位検知器を具備し、 水位が、一番上位の第1の水位検知器以上で異常増水位
    状態と判断し、 水位が、第1の水位検知器未満で非異常増水位状態と判
    断し、 水位が上位から三番目の第3の水位検知器未満で前記受
    水槽に水を流入させる電磁弁の開信号を出力し、 また水位が、上位から二番目の第2の水位検知器以上に
    復帰したら前記電磁弁の閉信号を出力し、 かつ水位が、第3の水位検知器未満でその状態が予め設
    定された時限タイマの設定時間以上継続した場合に、渇
    水位状態と判断し、 同時にポンプ空運転防止用強制停止信号を出力し、 また水位が、第2の水位検知器以上に復帰したら非渇水
    位状態と判断し、 同時にポンプ空運転防止用強制停止信号を解除すること
    を特徴とする給排水設備の運転制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161791A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Ebara Corp 給排水槽の水位制御装置
JP2008224672A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Chemflow Systems Inc 一定速度での液体の提供及び厳密に再現可能な容積の液体供給方法並びに装置
JP2009125637A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Miura Co Ltd 水処理システム
JP2011033245A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Sanyo Electric Co Ltd 散水装置
CN108757419A (zh) * 2018-05-31 2018-11-06 河南森源电气股份有限公司 一种水泵控制电路及水泵

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