JPH09144473A - アーティキュレート式トンネル掘進機 - Google Patents

アーティキュレート式トンネル掘進機

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JPH09144473A
JPH09144473A JP32229995A JP32229995A JPH09144473A JP H09144473 A JPH09144473 A JP H09144473A JP 32229995 A JP32229995 A JP 32229995A JP 32229995 A JP32229995 A JP 32229995A JP H09144473 A JPH09144473 A JP H09144473A
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JP
Japan
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segment
tunnel
tunnel excavator
shield
shield jack
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JP32229995A
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Inventor
Yasushige Tomiyama
泰滋 富山
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーティキュレート時においてもシールドジ
ャッキ7をトンネル掘進機1の本体内で移動する必要な
く、シールドジャッキ7の干渉を確実に避けることがで
きるアーティキュレート式トンネル掘進機を提供する。 【解決手段】 トンネル掘進機1の前胴1aと後胴1b
内周に沿い、かつ、前胴1aと後胴1bとに跨がって複
数個装着され、トンネル掘進機1の掘進方向を変更して
曲線トンネルを掘削するためのアーティキュレートジャ
ッキ8を有し、トンネル掘進機1の中心軸線を含む屈曲
面Hに近接する位置を除いて、キーセグメント用シール
ドジャッキ7Bを設置するアーティキュレート式トンネ
ル掘進機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削されたトンネ
ルの内壁に沿ってセグメントを捲き立てる際に、最後に
軸方向からキーセグメントを差し込む方式のアーティキ
ュレート式トンネル掘進機に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル掘進機により掘削されたトンネ
ルの内壁に沿ってセグメントを捲き立てる際に、最後に
軸方向からキーセグメントを差し込む方式のトンネル掘
進機に関する第1の従来技術として、図7に示すよう
に、トンネル掘進機の内周に沿って配設された複数個の
シールドジャッキ全てを、セグメント幅より巻立余裕代
Cだけ長いストロークとする通常のシールドジャッキよ
り、キーセグメントの差込代(A−C)だけ長く形成す
る技術がある。また、トンネル掘進機により掘削された
トンネルの内壁に沿ってセグメントを捲き立てる際に、
シールド掘進機の内周に沿って配設された複数個のシー
ルドジャッキのうち、一部のシールドジャッキを、前記
通常のシールドジャッキより、キーセグメントの差込代
だけ長く形成する従来技術としては、たとえば第2従来
技術として実公平4−19102号や、第3の従来技術
として特開平4−155098号公報がある。
【0003】図7は第1の従来技術を示す図で、キーセ
グメント以外のセグメント部のシールドジャッキ51の
スプレッタ51aと既設セグメント52との間にセグメ
ント53を捲き立て、最後にキーセグメント部のシール
ドジャッキ54により、軸方向よりキーセグメント(図
6参照)をセグメント53間に差し込んで、セグメント
の捲き立てを完了する。次に、セグメント53幅をB、
キーセグメントの差込代を(A−C)とすると、キーセ
グメント以外のセグメント部のシールドジャッキ51お
よび54は(B+C)だけ収縮し、キーセグメント部の
シールドジャッキ54は(A+B)だけ収縮した後、次
のセグメント53の巻立作業に移行している。
【0004】図8は第2の従来技術を示す図で、(A)
はシールド式掘削機60の縦断面図、(B)は(A)の
後面図、(C)は楔形セグメントKの押し込み部の詳細
図である。掘削機テール部で組立てるセグメント69に
楔形セグメントKを用いる形式のシールド式掘削機60
において、楔形セグメントKをセグメントB1 とB2 間
に押し込む範囲のシールドジャッキS1 〜S3 ,S10〜
S12をそれ以外のシールドジャッキS4 〜S9 より前方
に取付けるとともに、前者のシールドジャッキS1〜S3
,S10〜S12のストロークを後者のシールドジャッキ
S4 〜S9 のそれより長くしたシールド式掘削機60よ
りなり、楔形セグメントKを押し込む範囲のシールドジ
ャッキS1 〜S3 ,S10〜S12を他のシールドジャッキ
S4 〜S9 より前方に取付けることにより、楔形セグメ
ントKの組立空間を確保する。下部のシールドジャッキ
S4 〜S9 を上部の楔形セグメント69範囲のシールド
ジャッキS1 〜S3 ,S10〜S12より後方に取付けるこ
とにより、バルクヘッド66下部空間が確保される」こ
とが記載されている。
【0005】図9は第3の従来技術を示す図で、(A)
はシールド式掘削機の縦断面図、(B)は(A)の要部
を示す詳細図である。シールド式掘削機は、シールド本
体を大きく中折れさせる場合には、ジャッキ移動機構7
8,80によりカーブ外側に位置するシールドジャッキ
73をシールド本体内周から遠ざかった位置に移動さ
せ、その位置でジャッキヘッド部のフランジ73aをジ
ャッキ取付座77に締付け固定することにより、中折れ
時にシールドジャッキ73のボトム側端部が前胴71F
のスキンプレートと干渉することを防止できる。このと
き、シールド本体内周から遠ざかった位置に移動させた
シールドジャッキ73のスプレッダ74端面には別に用
意したセグメント押し板83を取付け、この押し板83
を介してジャッキ推力をセグメント82端面に受けさせ
ている。
【0006】シールドジャッキ83が前胴71Fと干渉
する恐れのないときは、シールド本体内周に近寄った位
置にジャッキ73を固定して使用することができる。従
って、スプレッダ74中心とセグメント82図心を合わ
せるためにジャッキロッド先端部球体の偏心量を格別大
きくする必要はなく、シールドジャッキ73をシールド
本体内周から遠ざかった位置に移動させたとき以外は、
ジャッキロッドに大きな偏心荷重が作用しない」ことが
記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す第1の従来技術では、全てのシールドジャッキ5
1,54について、(B+C)のストロークを有する通
常のシールドジャッキより(A−C)だけ長く形成して
いるため、トンネル掘進機のアーティキュレート時に、
トンネル掘進機の中心軸線を含む屈曲面の外側にあるシ
ールドジャッキ51Aは、そのボトム端と前胴とがP部
で干渉し易くなる問題があった。また、トンネル掘進機
の中心軸線を含む屈曲面の内側にあるシールドジャッキ
51Bは、そのボトム端とトンネル掘進機内の装置とが
干渉し易くなる問題があった。前記干渉を避けるために
トンネル掘進機の機長を長くすると、同一のアーティキ
ュレート角であれば余掘り量を増加する必要があるた
め、ボイドが増加して、排土量が多くなり、そのため裏
込め材の量も多くなるために、地山が不安定となり、ト
ンネルの安全施工に問題があった。また、トンネル掘進
機の機長が長くなると、立坑が大きくなるため立坑掘削
の費用が嵩む問題があった。
【0008】図8に示す第2の従来技術では、楔形セグ
メントKを押し込む範囲のシールドジャッキS1 〜S3
,S10〜S12を他のシールドジャッキS4 〜S9 より
前方に取付けることにより、楔形セグメントKの組立空
間を確保している。そのため、このトンネル掘進機60
をアーティキュレート式トンネル掘進機として使用する
と、例えば、シールドジャッキS3 またはS10方向にア
ーティキュレートする場合には、シールドジャッキS1
〜S3 ,S10〜S12のボトム端部が前方に突出している
ため、特に、シールドジャッキS3 ,S10のボトム端部
がシールド本体61と干渉する問題がある。
【0009】また、図9に示す第3の従来技術では、ア
ーティキュレート時には、ジャッキ移動機構78,80
によりカーブ外側に位置するシールドジャッキ73をシ
ールド本体内周から遠ざかった位置に移動させ、その位
置でジャッキヘッド部のフランジ73aをジャッキ取付
座77に締付け固定し、シールドジャッキ73が前胴7
1Fと干渉する恐れのないときは、シールド本体内周に
近寄った位置にジャッキ73を固定して使用しなければ
ならない。また、シールド本体内周から遠ざかった位置
に移動させたシールドジャッキ73のスプレッダ74端
面には別に用意したセグメント押し板83を取付け、こ
の押し板83を介してジャッキ推力をセグメント82端
面に受けさせなければならず、アーティキュレートの都
度、アーティキュレート量に応じてシールドジャッキ7
3の移動操作が極めて面倒となり、そのために作業の能
率を大幅に低下させる問題があった。
【0010】本発明は前記従来の問題点に着目してなさ
れたもので、キーセグメントを軸方向から差し込んでセ
グメントを捲き立てる方式のトンネル掘進機において、
アーティキュレート時においてもシールドジャッキをト
ンネル掘進機の本体内で移動する必要なく、シールドジ
ャッキとトンネル掘進機との干渉を確実に避けることが
できるアーティキュレート式トンネル掘進機を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段、および作用効果】上記目
的を達成するため、第1の発明に係るアーティキュレー
ト式トンネル掘進機は、トンネル掘進機の後胴内周に沿
って円筒状に捲き立てられたセグメントから反力をとっ
てトンネル掘進機を推進させるために、セグメント幅よ
り捲立余裕代だけ長いストロークとする推進用シールド
ジャッキと、前記セグメントのうち、最後に軸方向から
差し込んでセグメントの捲き立てを完了させるために、
軸方向にくさび状に形成されたキーセグメントの略差込
代だけ、前記推進用シールドジャッキより前方に設置さ
れると共に、前記推進用シールドジャッキよりキーセグ
メントの略差込代だけ長いストロークを有し、かつ、キ
ーセグメントの差し込み完了後はキーセグメントから反
力をとって、トンネル掘進機を推進させるキーセグメン
ト用シールドジャッキとよりなるトンネル掘進機におい
て、前記トンネル掘進機の前胴と後胴との内周に沿い、
かつ、前胴と後胴とに跨がって複数個装着され、シール
ド掘進機の掘進方向を変更して曲線トンネルを掘削する
ためのアーティキュレートジャッキを有し、トンネル掘
進機の中心軸線を含む屈曲面に近接する位置を除いて、
前記キーセグメント用シールドジャッキを設置する。
【0012】上記構成によれば次の作用効果が得られ
る。トンネル掘進機の前胴と後胴とに跨がって複数個装
着されたアーティキュレートジャッキにより、トンネル
掘進機の掘進方向を変更して曲線トンネルを掘削すると
きには、トンネル掘進機の中心軸線を含む屈曲面に近接
するシールドジャッキのボトム端部が、前胴またはトン
ネル掘進機の内部設備と最も干渉し易い。しかし、この
位置にはキーセグメント用シールドジャッキよりキーセ
グメントの略差込代だけ短いストロークを有する推進用
シールドジャッキが、キーセグメント用シールドジャッ
キよりキーセグメントの略差込代だけ前方に設置されて
いるため、推進用シールドジャッキのボトム端部と前胴
またはトンネル掘進機の内部設備との干渉を防止でき
る。従って、アーティキュレート角が同一であればトン
ネル掘進機の機長が短くなり、余掘り量を減らすことが
できるため、ボイドが減り、排土量が少なく、かつ裏込
め材の量も少なくなり地山が安定するため、トンネルの
安全施工が可能となる。また、トンネル掘進機の機長を
短く抑えることができるため、立坑掘削の費用を低減す
ることができる。
【0013】第2の発明に係るアーティキュレート式ト
ンネル掘進機は、第1の発明におけるアーティキュレー
ト式トンネル掘進機において、トンネル掘進機の中心軸
線を含む屈曲面に対して、トンネル掘進機の中心軸線を
含む垂直面に近接する位置に、前記キーセグメント用シ
ールドジャッキを設置する。
【0014】上記構成によれば次の作用効果が得られ
る。トンネル掘進機の中心軸線を含む屈曲面に対して、
トンネル掘進機の中心軸線を含む垂直面に近接する位置
は、トンネル掘進機のアーティキュレート時に、シール
ドジャッキのボトム端部と前胴またはトンネル掘進機の
内部設備との接近量の変化が少なく、最も干渉しにくい
位置であるため、キーセグメント用シールドジャッキの
ボトム端部と前胴またはトンネル掘進機の内部設備との
干渉を確実に防止できる。従って、アーティキュレート
角が同一であればトンネル掘進機の機長が短くなり、余
掘り量を減らすことができるため、ボイドが減り、排土
量が少なく、かつ裏込め材の量も少なくできるため、地
山が安定するためトンネルの安全施工が可能となる。ま
た、トンネル掘進機の機長を短く抑えることができるた
め、立坑掘削の費用を低減することができる。
【0015】第3の発明に係るアーティキュレート式ト
ンネル掘進機は、第2の発明におけるアーティキュレー
ト式トンネル掘進機において、トンネル掘進機の中心軸
線を含む屈曲面が略水平面となる場合には、トンネル掘
進機の中心軸線を含む屈曲面に対して、トンネル掘進機
の中心軸線を含む上方の鉛直面に近接する位置に、前記
キーセグメント用シールドジャッキを設置する。
【0016】上記構成によれば次の作用効果が得られ
る。トンネル掘進機の中心軸線を含む水平屈曲面に対し
て、トンネル掘進機の中心軸線を含む上方の鉛直面に近
接する位置は、トンネル掘進機のアーティキュレート時
に、シールドジャッキのボトム端部と前胴またはトンネ
ル掘進機の内部設備との接近量の変化が少なく、最も干
渉しにくい位置であるため、キーセグメント用シールド
ジャッキのボトム端部と前胴またはトンネル掘進機の内
部設備との干渉を確実に防止できる。従って、アーティ
キュレート角を大きくできると共に、アーティキュレー
ト角が同一であればトンネル掘進機の機長が短くなり、
余掘り量を減らすことができるため、ボイドが減り、排
土量が少なく、かつ裏込め材の量も少なくできるため、
地山が安定するためトンネルの安全施工が可能となる。
また、トンネル掘進機の機長を短く抑えることができる
ため、立坑掘削の費用を低減することができる。さら
に、トンネル掘進機の中心軸線を含む上方の鉛直面に近
接する位置に、キーセグメント用シールドジャッキが設
置されているため、キーセグメントの捲立作業が容易に
なり、トンネル施工能率を大幅に向上することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
一実施例について詳述する。図1は本発明の一実施例に
係るアーティキュレート式トンネル掘進機の垂直縦断面
図、図2は図1の前面図、図3は図1のA−A断面図、
図4は図3のB−B断面図、図5は図3のC−C断面
図、図6は図1のV矢視図で、(A)は上面図、(B)
は正面図、(C)はシールドジャッキの寸法関係を示す
図である。
【0018】図1および図2により、アーティキュレー
ト式トンネル掘進機1の概要について説明する。トンネ
ル掘進機1のシールド本体2は、前胴2aと後胴2bと
に分割されており、前胴2aの前端にはカツタヘッド3
が回転自在に取り付けられ、後胴2bに旋回自在に装着
された旋回リング4にはセグメントエレクタ5が取り付
けられ、旋回リング4を旋回させることにより、セグメ
ントエレクタ5に把持されたセグメント6(軸方向にく
さび状に形成されたキーセグメント6Bと、このキーセ
グメント6B以外の通常セグメント6Aとよりなる)
を、掘削したトンネル壁に沿って円筒状に捲き立てるこ
とができる。トンネル掘進機1の後胴2bには、8個の
シールドジャッキ7(後述の推進用シールドジャッキ7
Aとキーセグメント用シールドジャッキ7Bとよりな
る)が装着され、また、前胴2aと後胴2bとに跨がっ
て6個のアーティキュレートジャッキ8が設けられてい
る。前記シールドジャッキ7はセグメント6から反力を
とってトンネル掘進機1を推進させる際に、カツタヘッ
ド3を回転させて前方の地山9を掘削する。
【0019】シールド本体2の内周に沿って配設された
アーティキュレートジャッキ8の操作により、シールド
掘進機1の掘進方向を変更して曲線掘削することができ
る。本発明の実施例では、最も一般的なトンネル掘進機
1が左右方向にアーティキュレートする場合を例にとっ
て説明するが、これに限るものではなく、水平に対して
任意の傾斜を有する場合であっても同様であるため説明
を省略する。前胴2aに設けた隔壁10の背面には、カ
ッタヘッド3を回転させるカッタ駆動モータ11が取り
着けられている。また、隔壁10の前面とカッタヘッド
3との間にはチャンバ12が設けられ、このチャンバ1
2に取り込まれた掘削土砂はスクリュコンベア13によ
り、後方に搬送されて排土ゲート14から下方に排出さ
れ、図示しない運搬手段によりトンネル外に搬送され
る。
【0020】次に図3〜図6により、本発明の実施例に
おけるアーティキュレート式トンネル掘進機1の詳細に
ついて説明する。図3に示すように、トンネル掘進機1
の中心軸線を含む屈曲面となる水平面Hに近接する位置
には、トンネル掘進機1を推進させるための推進用シー
ルドジャッキ7A1 〜7A4 が装着され、それ以外の位
置にはキーセグメント6Bを差し込むときに用いられる
キーセグメント用シールドジャッキ7B1 〜7B4 が装
着される。
【0021】図4および図5に示すように、トンネル掘
進機1の後胴2bに固定されたリングガータ15より、
キーセグメント6Bの差込代(A−C)だけ後方で、後
胴2bとリングガータ15とに固定されたブラケット1
6には、セグメント幅Bより捲立余裕代Cだけ長いスト
ロークを有する推進用シールドジャッキ7A1 〜7A4
が固定されている。また、トンネル掘進機1の後胴2b
に固定されたリングガータ15には、前記推進用シール
ドジャッキ7A1 〜7A4 より、キーセグメント6Bの
差込代(A−C)だけ長いストロークを有し、かつ、キ
ーセグメント6Bの差し込み完了後は、キーセグメント
6Bおよび通常セグメント6Aから反力をとって、トン
ネル掘進機1を推進させるキーセグメント用シールドジ
ャッキ7B1 〜7B4 が固定されている。前記推進用シ
ールドジャッキ7A1 〜7A4 とキーセグメント用シー
ルドジャッキ7B1 〜7B4 とによりシールドジャッキ
7が構成され、トンネル掘進機1の後胴2b内に等角度
間隔に配設されている。また、トンネル掘進機1の前胴
2aと後胴2bとの内周に沿い、かつ、前胴2aと後胴
2bとに跨がって、シールド掘進機1の掘進方向を変更
して曲線トンネルを掘削するために、6個のアーティキ
ュレートジャッキ8が装着されている。
【0022】上記構成による作用について説明する。先
ず、トンネル掘進機1により掘削したトンネル内壁に沿
って、通常セグメント6Aおよびキーセグメント6Bを
捲き立てる方法について説明する。図4および図5にお
いて、既設セグメント6C前端とキーセグメント用シー
ルドジャッキ7B1 〜7B4 のスプレッダ7a間のスペ
ース(A+B)、および既設セグメント6C前端と推進
用シールドジャッキ7A1 〜7A4 のスプレッダ7a間
のスペース(B+C)に、先ず、通常セグメント6Aを
捲き立てる。この通常セグメント6Aの巻立完了後に形
成される軸方向のテーパ状スペース内と、通常セグメン
ト6Aより前方に差込代(A−C)だけずらした位置と
にわたり、図1に示すセグメントエレクタ5に把持した
キーセグメント6Bを図6(A)に示すように配置させ
る。このキーセグメント6Bの位置にあるキーセグメン
ト用シールドジャッキ7B1 〜7B4 により、キーセグ
メント6Bの前端を通常セグメント6A前端まで押し込
むことによりセグメント6の捲立作業が完了する。
【0023】セグメント6の捲立作業完了後は、推進用
シールドジャッキ7A1 〜7A4 とキーセグメント用シ
ールドジャッキ7B1 〜7B4 との各スプレッダ7aに
より、新たに既設セグメント6Cとなった、捲立完了後
のセグメント6から推進反力をとって、Bの長さだけト
ンネル掘進機1を掘進させる。トンネル掘進機1の掘進
完了後は、推進用シールドジャッキ7A1 〜7A4 とキ
ーセグメント用シールドジャッキ7B1 〜7B4 とを図
4および図5に示す位置まで収縮して次のセグメント6
の捲立工程に移行する。前記キーセグメント6Bの差込
用として使用しないキーセグメント用シールドジャッキ
7B1 〜7B4 は、推進用シールドジャッキ7A1 〜7
A4 と同じように通常セグメント6Aから推進反力をと
ってトンネル掘進機1を掘進させる。
【0024】次に、アーティキュレート式トンネル掘進
機1のアーティキュレート時の作用について説明する。
トンネル掘進機1により屈曲トンネルを掘削する場合に
は、トンネル掘進機1の前胴2aと後胴2bの内周に沿
って装着された6個のアーティキュレートジャッキ8を
操作して、目的とする屈曲トンネルの方向となる、左右
方向にトンネル掘進機1をアーティキュレートさせる。
【0025】図6(C)に示されるように、推進用シー
ルドジャッキ7A1 〜7A4 は、キーセグメント6Bの
差込代(A−C)だけ後方に設置されていると共に、キ
ーセグメント用シールドジャッキ7B1 〜7B4 より前
記差込代(A−C)だけストロークが短いため、推進用
シールドジャッキ7A1 〜7A4 のボトム端は、キーセ
グメント用シールドジャッキ7B1 〜B4 より前記差込
代(A−C)の2倍だけ短く形成される。従って、トン
ネル掘進機1を左方向にアーティキュレートさせるとき
には、トンネル掘進機1の中心軸線を含む屈曲面の外側
にある推進用シールドジャッキ7A1 および7A2 は、
そのボトム端とトンネル掘進機の前胴との干渉を防止で
きる。また、トンネル掘進機の中心軸線を含む屈曲面の
内側にある推進用シールドジャッキ7A3 および7A4
は、そのボトム端とトンネル掘進機内設備との干渉を防
止できる。トンネル掘進機1を右方向にアーティキュレ
ートさせるときについても、前記左方向にアーティキュ
レートさせるときと逆に作用するだけであるため説明を
省略する。
【0026】また、キーセグメント用シールドジャッキ
7B1 〜7B4 の設置される位置はそのボトム端と前胴
2aおよびトンネル掘進機内設備との接近量の変化が少
なく、干渉しにくい位置であるため、キーセグメント用
シールドジャッキ7B1 〜7B4 が長くともそのボトム
端と前胴2aおよびトンネル掘進機内設備とが干渉する
ことはない。
【0027】以上のように、アーティキュレート角が同
一であればトンネル掘進機1の機長が短くなり、余掘り
量を減らすことができるため、ボイド17が減り、排土
量が少なく、かつ裏込め材の量も少なくできるため、地
山9が安定するためトンネルの安全施工が可能となる。
また、トンネル掘進機1の機長を短く抑えることができ
るため、立坑掘削の費用を低減することができる。さら
に、トンネル掘進機1の中心軸線を含む上方の鉛直面に
近接する位置に、キーセグメント用シールドジャッキ7
B1 および7B4 が設置されているため、キーセグメン
ト6Bの捲立作業が容易になり、トンネル施工能率を大
幅に向上することができる。
【0028】図6(C)に示すシールドジャッキ寸法関
係図について説明する。推進用シールドジャッキ7A1
〜7A4 のスプレッダ7Aの端面は、キーセグメント用
シールドジャッキ7B1 〜7B4 のスプレッダ7Bの端
面より、(A−C)だけ後方に設置される。キーセグメ
ント用シールドジャッキ7B1 〜7B4 のスプレッダ7
Bの端面からボトム端迄の長さは、ストローク(A+
B)とストローク外長さDとの和となる。 推進用シー
ルドジャッキ7A1 〜7A4 のスプレッダ7Aの端面か
らボトム端迄の長さは、ストローク(B+C)とストロ
ーク外長さDとの和となる。従って、キーセグメント用
シールドジャッキ7B1 〜7B4 のボトム端は、推進用
シールドジャッキ7A1 〜7A4 より、(A−C)の2
倍だけトンネル掘進方向前方に位置することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るアーティキュレート式
トンネル掘進機の垂直縦断面図である。
【図2】図1の前面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】図3のC−C断面図である。
【図6】図1のV矢視図で、(A)は上面図、(B)は
正面図、(C)はシールドジャッキの寸法関係を示す図
である。
【図7】第1の従来技術を示す図である。
【図8】第2の従来技術を示す図で、(A)はシールド
式掘削機60の縦断面図、(B)は(A)の後面図、
(C)は楔形セグメントKの押し込み部の詳細図であ
る。
【図9】第3の従来技術を示す図で、(A)はシールド
式掘削機の縦断面図、(B)は(A)の要部を示す詳細
図である。
【符号の説明】
1 トンネル掘進機 2 シールド本体 2a 前胴 2b 後胴 3 カツタヘッド 4 旋回リング 5 セグメントエレクタ 6 セグメント 6A 通常セグメント 6B キーセグメント 7 シールドジャッキ 7A 推進用シールドジャッキ 7B キーセグメント用シールドジャッキ 7a スプレッダ 8 アーティキュレートジャッキ 9 地山 10 隔壁 11 カッタ駆動モータ 12 チャンバ 13 スクリュコンベア 14 排土ゲート 15 リングガータ 16 ブラケット 17 ボイド B セグメント幅 C 捲立余裕代(差込余裕代と共通) (A−C) キーセグメントの差込代

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル掘進機の後胴内周に沿って円筒
    状に捲き立てられたセグメントから反力をとってトンネ
    ル掘進機を推進させるために、セグメント幅より捲立余
    裕代だけ長いストロークとする推進用シールドジャッキ
    と、前記セグメントのうち、最後に軸方向から差し込ん
    でセグメントの捲き立てを完了させるために、軸方向に
    くさび状に形成されたキーセグメントの略差込代だけ、
    前記推進用シールドジャッキより前方に設置されると共
    に、前記推進用シールドジャッキより略キーセグメント
    の差込代だけ長いストロークを有し、かつ、キーセグメ
    ントの差し込み完了後はキーセグメントから反力をとっ
    て、トンネル掘進機を推進させるキーセグメント用シー
    ルドジャッキとよりなるトンネル掘進機において、前記
    トンネル掘進機の前胴と後胴との内周に沿い、かつ、前
    胴と後胴とに跨がって複数個装着され、シールド掘進機
    の掘進方向を変更して曲線トンネルを掘削するためのア
    ーティキュレートジャッキを有し、トンネル掘進機の中
    心軸線を含む屈曲面に近接する位置を除いて、前記キー
    セグメント用シールドジャッキを設置することを特徴と
    するアーティキュレート式トンネル掘進機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアーティキュレート式ト
    ンネル掘進機において、トンネル掘進機の中心軸線を含
    む屈曲面に対して、トンネル掘進機の中心軸線を含む垂
    直面に近接する位置に、前記キーセグメント用シールド
    ジャッキを設置することを特徴とするアーティキュレー
    ト式トンネル掘進機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のアーティキュレート式ト
    ンネル掘進機において、前記トンネル掘進機の中心軸線
    を含む屈曲面が略水平面となる場合には、トンネル掘進
    機の中心軸線を含む屈曲面に対して、トンネル掘進機の
    中心軸線を含む上方の鉛直面に近接する位置に、前記キ
    ーセグメント用シールドジャッキを設置することを特徴
    とするアーティキュレート式トンネル掘進機。
JP32229995A 1995-11-15 1995-11-15 アーティキュレート式トンネル掘進機 Pending JPH09144473A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102635367A (zh) * 2012-04-01 2012-08-15 唐兆连 隧道围岩切削机构
CN103510960A (zh) * 2013-10-22 2014-01-15 北京交通大学 一种盾构长距离穿越建筑物群的分区段沉降控制方法

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CN102635367B (zh) * 2012-04-01 2015-04-22 刘泽秋 隧道围岩切削机构
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