JP4038533B2 - 可変断面シールドの覆工構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、円形断面を有する一般部と上記断面を半径方向に拡幅した拡幅部との間に拡幅幅が変化するテーパ部を設けた可変断面シールドの覆工構造に関するもので、特に、テーパ部の覆工構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、円形断面を有する一般部に掘削断面が広がった拡幅部を有するようなトンネルを掘削する場合には、シールドの胴部の一部を拡幅方向に一様に拡幅して掘削を行う、いわゆる平行拡縮式のシールド推進機が用いられている。また、トンネルの拡幅幅が大きい場合には、上記一般部と拡幅部との間に拡幅幅が徐々に変化するテーパ部を設けてトンネルの掘進を行う方法がある。図14は、テーパ部において、上記平行拡縮式のシールド推進機を用い、左,右の胴部が平行な状態で掘削を行った場合の覆工状態を示す図である。ここでは、テーパ部のトンネル形状をできるだけ滑らかにするため、シールド推進機は一つのセグメント11の幅分だけ進む毎にシールド胴部を段階的に拡幅して掘進を行っている。このような可変断面シールドの覆工で用いられるセグメント11としては、断面11zの形状が長方形であるセグメントが用いられている。また、セグメント11と掘削されたトンネルの隙間にはテールシール13が取付けられていて、土砂と水の進入を防ぐようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記セグメント11の断面11zの形状が長方形なので、セグメントの内側及び外側の両方で、リング間の段差が生じてしまい、テールシール13が上記リング間の段差に追従できなくなり、止水対策が難しくなるという問題点があった。
【0004】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、テーパ部を設けた可変断面シールドにおいて、上記テーパ部の形状に追随できるようなセグメントを用いた可変断面シールドの覆工構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の可変断面シールドの覆工構造は、テーパ部を設けた可変断面シールドのテーパ部に用いられるセグメントとして、セグメントの外周側の形状が上記テーパ部と平行になるように形成されたセグメントを用いたことを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に記載の可変断面シールドの覆工構造は、上記セグメントの幅方向の断面形状が平行四辺形であることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わるシールド掘進機20の構成を示す図で、図1(a)は全体断面図、図1(b)は正面図である。図において、1はシールド掘進機20の前面に取付けられ切り羽を掘削するメインカッター、2は上記メインカッター1に取付けられ上記メインカッター1の径方向(シールドの径方向)に伸縮自在な1対の余堀装置、3L,3Rはそれぞれ左,右に移動する断面が円弧状の左,右の拡幅胴、4は上記メインカッター1の後部に配置された円板状の隔壁、5A,5Bは前面に複数のサブカッター5kを備え、シールド掘進機20の軸方向と平行に延長する平板状の水平フレームで、5Aは上部胴を構成する上側の水平フレーム、5Bは下部胴を構成する下側の水平フレームである。なお、上記水平フレーム5A,5Bは、上記左,右の拡幅胴3L,3Rとともにシールド胴部3を構成している。また、6はシールドの中胴部の内部に設けられ上記隔壁4とともに上記水平フレーム5A,5Bを支える支柱、7は上記水平フレーム5A,5Bのシールド内部側に取付けられ上記左,右の拡幅胴3L,3Rをそれぞれ左,右に移動させるためスライドジャッキ、8はメインカッターの1の軸部、9はメインカッター1の駆動装置、10はセグメント11を押してシールド掘進機を前進させるためのシールド推進ジャッキ、12はセグメント11をリング状に組立るためのエレクタ、13は上記セグメント11とシールド掘進機20との間に設置される止水用のテールシールである。なお、上,下の水平フレーム5A,5B内でサブカッター5kの後部には、上記サブカッター5kの駆動装置5mが収納される。また、図を簡明化するため、隔壁4の前方に高圧の泥水を送るための送泥管14と、メインカッター1等で掘削された土砂等と上記泥水とをシールドの後方に送るための排泥管15とを2点鎖線で示した。
【0008】
図2(a)は、図1(a)のA−A断面図で、サブカッター5kは、水平フレーム5A,5Bのそれぞれの両端側に各3個ずつ設けられており、3個のサブカッターのうち中央のサブカッターは他のサブカッターよりも前面に位置している(図1(b)参照)。また、上側の水平フレーム5Aの前面中央には送泥管14の送泥口14aが、下側の水平フレーム5Bの前面中央には、掘削された土砂等と上記送泥口14aからの泥水とを攪拌するアジテータ16と排泥管15の排泥口15aとが設けられている。なお、同図の排泥口15aの一方は予備の排泥口である。また、左,右の拡幅胴3L,3Rの隔壁4の裏側にあたる部分には、図示しない止水用のシールを挟んで、上記隔壁4に密着するように移動隔壁3p,3qが設けられている。
図2(b)は、図1(a)のB−B断面図で、支柱6は水平フレーム5A,5B間に上記水平フレーム5A,5Bに垂直に建られた平行な2本の棒状の部材から構成されている。また、メインカッター1の駆動装置9はシールド胴部3と同心円状に左,右3個ずつ設けられ、シールド推進ジャッキ10は、シールド胴部3の内側に同心円状に設けられいる。詳細には、上部胴及び下部胴である水平フレーム5A,5Bの内側に配置されたシールド推進ジャッキは、サブカッター5kの駆動装置5mの後部に配置され、他のシールド推進ジャッキは、移動する左,右の拡幅胴3L,3Rの内側に配置されている。なお、図1(b)では、支柱6に取付けられているエレクタ12は省略した。
【0009】
次に、上記構成のシールド掘進機20の動作について説明する。切り羽の掘進は、上側の水平フレーム5Aに設けられた送泥管14の送泥口14aから高圧の泥水を送りながらメインカッター1を回転させ、シールド推進ジャッキ10でリング状に組立られたセグメント11を押して、シールド掘進機20を前進させつつ行う。このとき、上,下の水平フレーム5A,5Bに設けられたサブカッター5kによる上,下の水平方向に延長する長穴の掘削も同時に行う。掘削された土砂等は、メインカッター1,アジテータ16により上記泥水とともに攪拌され、排泥口15aから排泥管14を通ってシールド掘進機20外部の図示しない排泥処理装置に送られる。1つのセグメント幅の掘削が完了すると、シールド掘進機20の後部において、エレクタ12を用いてセグメント11の組立を行う。セグメント11とシールド掘進機20の隙間にはテールシール13が取付けられていて、土砂と水の進入を防ぐようにしている。
【0010】
図3は、シールド前胴部の隔壁4と、シールドの中胴部の内部に直角に建てられた支柱6と、隔壁4と支柱6の上,下にそれぞれ取付けられた上,下の水平フレーム5A,5Bとから構成される補強枠の構成と、左,右の拡幅胴3L,3Rの移動機構であるスライドジャッキ7の配置の詳細を示す斜視図である。スライドジャッキ7は、水平フレーム5A,5Bのシールド内部側に上,下に各4個ずつ取付けられ、右の拡幅胴3Rを移動させるための前,後2本の右胴スライドジャッキ7R,7rと、左の拡幅胴3Lを移動させるための前,後2本の左胴スライドジャッキ7L,7lとから成り、右胴スライドジャッキ7R,7rと左胴スライドジャッキ7L,7lとは前,後方向に交互に配置されている。なお、同図で、符号5Pは、上,下胴部である水平フレーム5A,5Bの隔壁で、隔壁4と一体に構成されている(図1(a)では省略した)。
図4は、上記スライドジャッキ7により、シールドの掘削方向の左,右に移動するシールド胴部(左,右の拡幅胴3L,3R)を示す斜視図で、隔壁4の後部には、メインカッターの1の軸部を避けるための矩形の切り欠き部を有する移動隔壁3p,3qが上記隔壁4と重複するように位置している。また、上記移動隔壁3p,3qのそれぞれの後部で、かつ、左,右の拡幅胴3L,3Rの上,下の部分にはシールドの軸方向に延長された板状の延長部が形成され、この延長部のシールド内側の端面で上記スライドジャッキ7の先端部に対応する位置には、スライドジャッキ7の先端部を受けるジャッキ受け部3xが設けられている。スライドジャッキ7がこのジャッキ受け部3xをそれぞれシールドの左,右方向に押すことにより、左,右の拡幅胴3L,3Rが左,右方向へそれぞれ移動しシールド胴部3は左,右に拡幅される。なお、移動隔壁3p,3qと隔壁4の間等の拡幅時の移動箇所には、図示しない止水用のシールが設けられている。
【0011】
図5(a)は、スライドジャッキ7の一例を示す図で、スライドジャッキ7は、ガイド部材7bに収納されたシリンダ7aによりロッド7pを伸縮させるもので、図5(b)に示すように、シールド掘進機20の前,後方向でスライドジャッキ7R,7L,7r,7lの各ロッド7pの伸縮量を適宜設定し、シールド胴部(左,右の拡幅胴3L,3R)の前,後方向の拡幅量を変化させる。なお、左,右の拡幅胴3L,3Rとが平行でない場合でも、ジャッキ受け部3xが一様に押され、左,右の拡幅胴3L,3Rの移動が滑らかになるように、ロッド7pの先端部7xは曲面で構成されている。また、符号7qは移動隔壁3p,3qの受け部で、通常時には上記ジャッキ受け部3xと接している。
【0012】
図6(a),(b)は、拡幅部の施工を行う場合のシールド掘進機20の正面図及びA−A断面図(図1参照)で、左,右の拡幅胴3L,3Rを上述したスライドジャッキ7によりそれぞれ左,右に移動させ、メインカッター1に備えられた余掘り装置2を駆動して左,右方向の拡幅掘削を行う。余掘り装置2は、図6(a)に示すように、伸縮する腕部2aの先端に余掘り用カッター2bを取付けたもので、メインカッター1の対称な位置にそれぞれ1個ずつ取付けられており、拡幅掘削時には、予め設定された左,右の拡幅胴3L,3Rの拡幅幅相当の余掘りを行うように、メインカッター1の回転に同期して上記腕部2aの長さが制御される。このとき、移動隔壁3p,3qは隔壁4と重畳した状態で左,右に拡幅する。シールド掘進機20は、上述した補強枠により補強されているので、シールド掘進機20全体の剛性が高く、したがって、拡幅掘削時に左,右の拡幅胴3L,3Rの受ける反力を十分受け取ることができる。
【0013】
また、図6(c)は、上述したシールド掘進機20のB−B断面図(図1参照)の拡幅施工時の状態を示す図で、最後部(図では手前)の左胴スライドジャッキ7lが左の拡幅胴3Lを、右の拡幅胴スライドジャッキ7rが右の拡幅胴3Rをそれぞれ左,右に押し、このとき、左,右の拡幅胴3L,3Rの内側に配置されたそれぞれの推進ジャッキ10は、拡幅胴3L,3Rと一体となってそれぞれ左,右に移動する。1つのセグメント幅の掘削が完了すると、シールド掘進機20の後部において、図示しないエレクタ12によりセグメント11を組立てる。
図7(a)は、シールド掘進機20による一般部の掘削形状を示す図で、図7(b)は、拡幅部の掘削形状を示す図である。同図において、サブカッター5kによる掘削で生じるテールボイド17v(同図の斜線部)には、セメントや水ガラス等の混合物からなる裏込め材を注入し充填する。また、一般部及び拡幅部に使用されるセグメント11は、後述するように、トンネルの掘削形状にあわせたものを用いる。
【0014】
図8は、本実施の形態のシールド掘進機20を用いて、掘進方向にテーパ部が設けられたトンネル18を掘削する様子を模式的に示したもので、シールド胴部3の左,右方向への拡幅量をシールド掘進機20の前,後方向で可変することができるため、シールド掘進機20全体をトンネル形状に沿って移動させることができる。したがって、余掘量を少なくでき、掘進の結果、シールド掘進機と地山との間のクリアランスを小さくできる。
【0015】
図9(a)は、円形断面の一般部にセグメント11を組上げた状態を示す図で、図9(b)は、テーパ部または拡幅部にセグメント11を組上げた状態を示す図である。一般部では、図10(a)に示すように、セグメント形状が一定の円弧状のセグメント11A,11B,11Kが用いられ、テーパ部または拡幅部では、上記セグメント11A,11Kの他に、図10(b)に示すような、2つの円弧部11xの間に水平部11yを有するセグメント11M,11Nが用いられる。
【0016】
また、セグメントがテーパ部で用いられるセグメントである場合には、セグメント幅方向(掘進方向)をテーパ状に形成する。例えば、円弧状のセグメント11Aでは、図11(a)に示すように、セグメント11Aの両側面11z,11zにおいてセグメント幅方向の外周側をテーパ状に形成し、セグメント外面でのリング間に段差が生じないようにする。あるいは、図11(b)に示すように、セグメント幅方向の断面を平行四辺形に形成し、セグメントの内,外面ともに段差が生じないようにする。但し、Kセグメントであるセグメント11Kにはテーパを形成せず、セグメントKに隣接するセグメント11B,11M,11Nの各セグメントのセグメントK側の側面にはテーパを形成しない。
図12は、上記平行四辺形のセグメント断面を有するセグメントを用いて拡幅部にセグメントを組上げた図で、セグメント11Aの外面がテーパ状に形成されているため、テールシール13のテールシールプレート13aをセグメントの外周に追従して設定することができる。また、セグメント外周と地山の隙間がほぼ一定なので、シールブラシ13bを長足化したり増毛したりすることなくテールシール13を取り付けることができ、容易に止水性を向上させることができる。
【0017】
このように、本実施の形態によれば、左,右の拡幅胴3L,3Rの左,右方向への拡幅量を掘進方向の前,後方向で可変できるようなシールド掘進機20を用いて掘削を行い、拡幅部及びテーパ部に用いるセグメントとして、セグメント幅方向の外周側をテーパ状に形成したセグメント、あるいは、幅方向の断面形状が平行四辺形であるセグメントを用いて可変断面シールドの覆工を行ったので、セグメント11の内外周ともにリング間の段差がなく、したがって、テールシール13の追従性を向上させることができ、止水性の高い覆工を行うことができる。
【0018】
なお、本実施の形態においては、セグメント幅方向の外周側をテーパ状に形成するか、あるいは、セグメント幅方向の断面11zを平行四辺形に形成したが、図13(a)に示すように、セグメント11の外面の端部付近のみをテーパ状に形成しても、セグメントの外側でのリング間の段差を解消することができ、止水性を向上させることができる。図13(b)は、上記セグメント11の断面11zを拡大したもので、セグメント11の断面11zのトンネルの傾斜が拡大する側の端部に、上記傾斜よりも大きな傾斜をもつテーパ部を形成し、隣接するセグメントの外側の段差をなくすようにしている。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、テーパ部を設けた可変断面シールドのテーパ部に用いられるセグメントとして、セグメントの外周側の形状が上記テーパ部と平行になるように形成されたセグメントを用いたので、セグメントの外側でのリング間の段差を解消することができ、テールシールの追従性を向上させることができ、止水性の高い覆工を行うことができる。
【0020】
また、請求項2に記載の発明によれば、セグメントの幅方向の断面形状が平行四辺形であるセグメントを用いて可変断面シールドのテーパ部の覆工を行ったので、セグメントの内外周ともにリング間の段差がなく、止水性を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるシールド掘進機の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるシールド掘進機の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるシールド掘進機の枠構造を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わるシールド掘進機の拡幅胴を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる拡幅胴の移動機構を説明するための図である。
【図6】拡幅時のシールド掘進機の正面図とシールド胴部の断面を示す図である。
【図7】実施の形態のシールド掘進機による掘削形状を示す図である。
【図8】実施の形態のシールド掘進機のテーパ部における掘進状態を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係わるセグメントの組上げ状態を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係わるセグメント形状の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係わるテーパを有するセグメントの一例である。
【図12】本発明の実施の形態に係わる平行四辺形の断面を有するセグメントを用いたテーパ部のトンネル断面を示す図である。
【図13】端部付近にテーパを有する断面のセグメントを用いた場合のトンネル断面を示す図である。
【図14】従来の平行拡縮式のシールド推進機による可変断面シールドのテーパ部の覆工方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 メインカッター
2 余堀装置
3 シールド胴部
3L 左の拡幅胴
3R 右の拡幅胴
4 隔壁
5A,5B 水平フレーム
6 支柱
7 スライドジャッキ
8 (メインカッターの)軸部
9 (メインカッターの)駆動装置
10 シールド推進ジャッキ
11 セグメント
12 エレクタ
13 テールシール
14 送泥管
15 排泥管
16 アジテータ
20 シールド掘進機
Claims (2)
- 円形断面を有する一般部と上記断面を半径方向に拡幅した拡幅部との間に拡幅幅が変化するテーパ部を設けた可変断面シールドのテーパ部に用いられるセグメントとして、セグメントの外周側の形状が上記テーパ部と平行になるように形成されたセグメントを用いたことを特徴とする可変断面シールドの覆工構造。
- セグメントの幅方向の断面形状が平行四辺形であることを特徴とする請求項1記載の可変断面シールドの覆工構造。
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JP09915498A JP4038533B2 (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 可変断面シールドの覆工構造 |
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JP09915498A JP4038533B2 (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 可変断面シールドの覆工構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11294092A JPH11294092A (ja) | 1999-10-26 |
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