JPH09144423A - 戸当り構造 - Google Patents

戸当り構造

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JPH09144423A
JPH09144423A JP30165395A JP30165395A JPH09144423A JP H09144423 A JPH09144423 A JP H09144423A JP 30165395 A JP30165395 A JP 30165395A JP 30165395 A JP30165395 A JP 30165395A JP H09144423 A JPH09144423 A JP H09144423A
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JP
Japan
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door
opening
fitting
stop member
door stop
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Pending
Application number
JP30165395A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyoshi Endo
利喜 遠藤
Shigemichi Tawara
成道 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Kobunshi KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Gunze Kobunshi KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Gunze Kobunshi KK, Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Gunze Kobunshi KK
Priority to JP30165395A priority Critical patent/JPH09144423A/ja
Publication of JPH09144423A publication Critical patent/JPH09144423A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接着剤を不要として、施工作業性を良好なもの
とすると共に、施工後は、外観品質が良好で、しかも、
脱落等の虞の無い戸当り構造を提供する。 【解決手段】建築物に開閉移動可能に配設される開閉扉
1の移動方向に配設される繊維板11と、この繊維板1
1に形成された配設溝3内に収納されて、繊維板11と
開閉扉1との間に介在することにより、開閉扉1の開閉
時の衝撃を吸収する戸当り部材12とを有する戸当り構
造である。戸当り部材12は、配設溝3の底部15に当
接することにより押圧されて変形する頭頂部16及び、
頭頂部16の変形により、拡開して、配設溝3の両側壁
部6,6に噛合する係合突起部17,17とを有し、硬
質合成樹脂材料によって中空形状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【課題の属する技術分野】この発明は、主に、住宅等の
建物に用いられる開閉扉の先端を、開閉停止状態で当接
させて衝撃を吸収する戸当り部材から構成される戸当り
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の住宅等の建物の戸当り構
造としては、図8に示す実開平3−25783号公報に
記載されているようなものが知られている。
【0003】この様な戸当り構造では、建築物に開閉移
動可能に配設される開閉扉1の移動方向に、建具2が配
設されている。この建具2には、前記開閉扉1の上下方
向に沿って、この開閉扉の略全高(約1800mm〜2
100mm)に渡る配設溝3が、形成されている。
【0004】この配設溝3内には、前記建具2と前記開
閉扉1との間に介在することにより、前記開閉扉1の開
閉時の衝撃を吸収する戸当り部材4が、この配設溝3の
略全長に渡って収納されている。
【0005】この戸当り部材4のうち、前記配設溝3内
に挿入される取付脚部5には、前記配設溝3の両側壁部
6,6に係止する係止突起7,7が、断面略山型形状に
形成されている。
【0006】また、この戸当り部材4のうち、前記取付
脚部5と一体に形成される戸当胴体部8には、前記開閉
扉1の先端部9が当接した際に、衝撃を吸収する戸当緩
衝部10が断面略環状に形成されていて、内部の空気ば
ね室を画成している。
【0007】このように構成された戸当り部材4では、
前記配設溝3に接着剤を塗布した状態で、取付脚部5を
挿入し、ハンマ等で打ち込むと、前記係止突起7,7
が、両側壁部6,6に当接して係止し、この戸当り部材
4の前記配設溝3からの脱落を防止するようにしてい
る。
【0008】なお、他のこの種のものとしては、実開昭
61−206074号公報、実開昭61−73789号
公報、実開昭61−157686号公報等に記載されて
いる様なものが知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の戸当り構造では、戸当り部材4の取付脚部5
に形成された前記係止突起7,7が、単に両側壁部6,
6に当接して係止し、この戸当り部材4を前記配設溝3
から脱落しないようにしているだけでは、前記開閉扉1
の先端部9が強く、前記戸当緩衝部10に当接すると、
この戸当り部材4が、前記配設溝3から脱落してしまう
虞があった。
【0010】このため、前記取付脚部5と、配設溝3間
に、接着剤を塗布して、固定する施工方法が一般に採用
されているが、この施工方法では、接着剤を必要とする
ので、製造コストが、この接着剤分、上昇してしまう。
【0011】また、この接着剤を塗布する際に、接着剤
がはみ出して、外観品質を損ねることが無いように、注
意を払いながら作業しなければならず、施工作業性が良
好であるとは言い難かった。
【0012】そこで、この発明は、接着剤を不要とし
て、施工作業性を良好なものとすると共に、施工後は、
外観品質が良好で、しかも、脱落等の虞の無い戸当り構
造を提供することを課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、建築物に開
閉移動可能に配設される開閉扉の周縁に配設される建具
と、該建具に形成された配設溝内に収納されて、該建具
と前記開閉扉との間に介在することにより、前記開閉扉
の開閉時の衝撃を吸収する戸当り部材とを有する戸当り
構造であって、前記戸当り部材は、前記配設溝の底部に
当接することにより押圧されて変形する頭頂部及び、該
頭頂部の変形により、拡開して、前記配設溝の両側壁部
に噛合する係合突起部とを有し、硬質合成樹脂材料によ
って中空形状に形成されている戸当り構造を特徴として
いる。
【0014】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記戸当り部材を前記配設溝内に収納するように
挿入すると、頭頂部が、配設溝の底部に当接することに
より押圧されて変形する。
【0015】該頭頂部の変形により、前記係合突起部
は、拡開して、前記配設溝の両側壁部に噛合する。
【0016】該係合突起部は、硬質合成樹脂材料によっ
て形成されているので、該戸当り部材を配設溝に強固に
固着させる。
【0017】しかも、該戸当り部材は、中空形状に形成
されているので、前記頭頂部の変形量が、そのまま、前
記係合突起部の拡開方向の変形量となり、挿入力に応じ
て噛み合い量が増して、効率良く固着される。
【0018】このため、接着剤が不要となり、製造コス
トを低減させることが出来る。
【0019】また、挿入するだけで、固定されるので、
施工作業性を良好なものとすると共に、施工後は、接着
剤を用いていないので外観品質が良好である。
【0020】しかも、一旦変形した後は、硬質合成樹脂
材料は、基の形状に戻りにくく、固着状態が維持される
ので、単に係止突起が弾性変形して、戻り力により係止
する従来の戸当り構造に比べて脱落等の虞が減少する。
【0021】また、請求項2に記載されたものでは、前
記建具の配設溝には、前記係合突起部を係止する被係止
凹部を形成した請求項1記載の戸当り構造を特徴として
いる。
【0022】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記建具の配設溝に形成された被係止凹部が、変
形により拡開した前記係合突起部を係止する。
【0023】このため、前記係合突起部が変形により没
入する位置に、該被係止凹部を、形成しておけば、前記
頭頂部が押圧されて変形する際に、反力が減少して、容
易に拡開方向へ変形させることが出来る。
【0024】したがって、噛み合い方向への変形量を充
分に確保して、係止させることにより、更に、固着を確
実に行なうことが出来る。
【0025】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記建具は、前記係合突起部が噛み合う際に、抜け止め
係止する方向に繊維方向を配列した繊維板を有して構成
されている各請求項1又は2記載の戸当り構造を特徴と
している。
【0026】ここで、前記抜け止め係止する方向とは、
例えば、前記戸当り部材が、前記配設溝に挿入される方
向と直交する方向に沿って、繊維延設方向を向けて配設
することをいう。
【0027】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記建具が、前記係合突起部が噛み合う際に、抜
け止め係止する方向に繊維方向を配列した繊維板を有し
て構成されているので、前記係合突起部が、拡開による
変形後、繊維板の繊維に係止されて、離脱方向への移動
を規制される。
【0028】このため、更に、戸当り部材が、確実に前
記建具に固着される。
【0029】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、前記
従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付し
て説明する。
【0030】図1乃至図4は、この発明の実施の形態1
の戸当り構造を示すものである。
【0031】まず構成を説明すると、この実施の形態1
では、建築物に開閉移動可能に配設される開閉扉1の移
動方向に、建具としての繊維板11が配設されている。
【0032】この繊維板11(MDF;ミディアムデン
シティファイバーボード、すなわち、木材などの植物繊
維で成形され、0.35g/cm3以上0.80g/c
3未満の密度を有するもの)は、ドア開口部周縁近傍
に配設され、前記開閉扉1と略同一高さを有して構成さ
れている。
【0033】この繊維板11には、前記開閉扉1の上下
方向に沿って、この開閉扉の略全高(約1800mm〜
2100mm)に渡る配設溝3が、形成されている。
【0034】この配設溝3内には、前記繊維板11と前
記開閉扉1との間に介在することにより、前記開閉扉1
の開閉時の衝撃を吸収する戸当り部材12が、この配設
溝3の略全長に渡って収納されている。
【0035】この戸当り部材12は、主に、前記配設溝
3内に挿入される取付脚部13及びこの取付脚部13と
一体に形成される戸当胴体部14が、硬質合成樹脂材料
によって中空形状に形成されて構成されている。
【0036】このうち、取付脚部13には、前記配設溝
3の底部15に当接することにより押圧されて変形する
頭頂部16及び、この頭頂部16の変形により、拡開し
て、前記配設溝3の両側壁部6,6に噛合する係合突起
部17とが設けられている。これらの頭頂部16及び、
係合突起部17は、略同一厚みを有して構成されてい
る。
【0037】この頭頂部16は、断面略山型形状を呈
し、挿入方向と直交する幅方向で、略中央位置を最も高
い突出した部分としている。この最も高い部分は、挿入
による当接の押圧力で、略平板状に変形するように構成
されている。
【0038】また、前記係合突起部17は、この頭頂部
16を挟んで、対称位置となるように、各々形成された
第1〜第4係合突起18〜21を一対有して、主に構成
されている。
【0039】これらの第1〜第4係合突起18〜21
は、各々断面略山型形状となるように形成されている。
【0040】また、この戸当り部材12のうち、戸当胴
体部14には、前記開閉扉1の先端部9が当接した際
に、衝撃を吸収する戸当緩衝部材22が、略円弧形状に
各々形成される複数の緩衝片23…を有して形成され、
固着されている。
【0041】この戸当胴体部14の戸当緩衝部材22配
設位置反対側には、膨出部24が形成されて、前記開閉
扉1の先端部9が当接した際の荷重を前記繊維板11に
逃がすように構成されている。
【0042】そして、この戸当胴体部14の周囲には、
装飾用シート部材25が貼設されていて、配設時の外観
品質を良好なものとしている。
【0043】更に、この実施の形態1では、前記繊維板
11は、前記係合突起部17の第1〜4係合突起18〜
21が噛み合う際に、抜け止め係止する方向に繊維方向
が配列されるように構成されている。
【0044】ここで、前記抜け止め係止する方向とは、
図3に示す様に、前記戸当り部材12が、前記配設溝3
に挿入される方向Yと直交する方向Xに沿って、繊維延
設方向を向けて揃えて配設されることをいう。
【0045】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0046】この実施の形態1では、前記戸当り部材1
2を前記配設溝3内に収納するように挿入すると、頭頂
部16が、図2に示す様に配設溝3の底部15に当接す
ることにより押圧されて、略平板形状に変形する。
【0047】この頭頂部16の変形により、前記係合突
起部17,17は、X方向に各々拡開して、前記配設溝
3の両側壁部6,6に噛合する。
【0048】該係合突起部17,17は、硬質合成樹脂
材料によって形成されているので、第1〜4係合突起1
8〜21から順次、繊維配列方向Xに沿って、比較的容
易に食い込んで、抜け止めされ、戸当り部材12を配設
溝3に強固に固着させる。
【0049】しかも、戸当り部材12は、中空形状に形
成されているので、前記頭頂部16の変形量が、そのま
ま、前記係合突起部17,17の拡開方向の変形量とな
り、挿入力に応じて噛み合い量が増して、効率良く固着
される。
【0050】このため、接着剤が不要となり、製造コス
トを低減させることが出来る。
【0051】また、挿入するだけで、変形し固定され
る。このため、施工作業性を良好なものとすると共に、
施工後は、接着剤を用いていないので、従来のように、
塗布時に、接着剤がはみ出して外観を損ねる虞がなく、
外観品質が良好である。
【0052】しかも、一旦変形した後は、この戸当り部
材12を構成する硬質合成樹脂材料は、基の形状に戻り
にくく、固着状態が維持されて抜け止めされるので、単
に係止突起が、挿入時の押圧により弾性変形して、弾性
反力により係止する従来の戸当り構造等に比べて脱落等
の虞が減少する。
【0053】そして、この実施の形態1では、前記繊維
板11が、前記係合突起部17,17が噛み合う際に、
抜け止め係止する方向Xに沿って繊維方向を配列して構
成されているので、前記係合突起部17,17が、拡開
による変形後、図3に示す様に繊維板11の両側壁部
6,6の繊維に係止されて、離脱方向Yへの移動が規制
される。
【0054】このため、更に、戸当り部材12が、確実
に前記繊維板11に固着される。
【0055】しかも、この実施の形態1では、図3に示
すように、前記頭頂部16の変形により、第1,2係合
突起18,19が主に、側壁部6に食い込み、抜け止め
されると共に、第3,4係合突起20,21と、前記側
壁部6との間には、間隙を生じるように構成されてい
る。
【0056】このため、この間隙が、前記開閉扉1が当
接した際の第2の緩衝となって作用して、前記戸当緩衝
部材22の各緩衝片23…において緩衝しきれなかった
衝撃が、この間隙の存在により、前記膨出部24を前記
繊維板11に押し付ける方向に、この戸当り部材12全
体を、揺動させることにより、吸収される。
【0057】従って、更に、衝撃吸収性能が良好であ
る。
【0058】
【実施例1】 取付脚部13及び戸当胴体部14の材質…硬質塩化ビニ
ル 戸当緩衝部材22の材質…軟質塩化ビニル(硬度60
°) 装飾用シート部材25の材質…塩化ビニルシート(0.
2t)
【0059】
【実施の形態2】図5乃至図6は、この発明の実施の形
態2を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一
乃至均等な部分については、同一符号を付して説明す
る。
【0060】この実施の形態2の繊維板26には、前記
開閉扉1の上下方向に沿って、この開閉扉の略全高(約
1800mm〜2100mm)に渡る配設溝27が、形
成されている。
【0061】この配設溝27は、前記底部15,側壁部
6,6及び、この両側壁部6,6の底部15近傍に形成
されて、変形により拡開した係合突起部17,17のう
ち、底部15に隣接される前記第1係合突起18,18
を係止する被係止凹部28,28とから主に構成されて
いる。
【0062】この被係止凹部28,28は、前記第1係
合突起18,18が変形により没入する位置に、所定の
深さを有して形成されている。
【0063】そして、この配設溝27内には、前記繊維
板11と前記開閉扉1との間に介在することにより、前
記開閉扉1の開閉時の衝撃を吸収する前記戸当り部材1
2が、この配設溝27の略全長に渡って収納されてい
る。
【0064】次にこの実施の形態2の作用について説明
する。この様に構成された実施の形態2では、前記実施
の形態1の作用に加えて、更に、前記繊維板26の配設
溝27に形成された被係止凹部28,28が、変形によ
り拡開した前記第1係合突起18,18を係止する。
【0065】このように、前記第1係合突起18,18
が変形により没入する位置に、該被係止凹部28,28
を所定の深さを設けて形成しておけば、前記頭頂部16
が押圧されて変形する際に、前記第1係合突起18,1
8が、直ちに側壁部6,6に当接することがない。この
ため、反力が減少して、容易に拡開方向へ変形させるこ
とが出来る。
【0066】したがって、噛み合い方向への前記第1係
合突起18,18の変形量を充分に確保して、前記被係
止凹部28,28に係止させることにより、更に、固着
を確実に行なうことが出来る。
【0067】また、前記第2〜4係合突起19〜21
も、図6に示すように、側壁部6,6に食い込んで噛み
合う。この際、最も前記頭頂部16の変形による変形量
の多い前記第1係合突起18,18が、前記被係止溝2
8,28内に没入して係止されるので、前記第2〜4係
合突起19〜21は、略均等に、しかも充分な噛み合い
量を得ることが出来る。
【0068】従って、更に、戸当り部材12を配設溝2
7に強固に固着させることが出来る。
【0069】他の構成及び作用については、前記実施の
形態1と略同様であるので、記載を省略する。
【0070】
【実施の形態3】図7は、この発明の実施の形態3を示
すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等
な部分については、同一符号を付して説明する。
【0071】この実施の形態3の戸当り部材30では、
前記配設溝3の底部15に当接することにより押圧され
て変形する頭頂部31が、断面略円弧形状に形成されて
いる。
【0072】また、戸当胴体部14には、前記開閉扉1
の先端部9が当接した際に、衝撃を吸収する戸当緩衝部
材32が、前記実施の形態1の緩衝片23…と逆方向に
略円弧形状となるように各々形成される複数の緩衝片3
3…を有して形成され、固着されている。
【0073】このように構成された実施の形態3の戸当
り構造では、この戸当り部材30を前記配設溝3内に収
納するように挿入すると、頭頂部31が、配設溝3の底
部15に当接することにより押圧されて、断面形状が略
平板形状となるように変形する。
【0074】この頭頂部31の変形により、前記係合突
起部17,17は、図7中左右方向へ拡開して、前記配
設溝3の両側壁部6,6に噛合する。
【0075】他の構成及び作用については、前記実施の
形態1と略同様であるので、記載を省略する。
【0076】以上、この発明の実施の形態1〜3を図面
により詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形
態1〜3に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0077】例えば、前記実施の形態1では、頭頂部1
6が断面略山型形状に、また、実施の形態2では、頭頂
部31が断面略円弧形状となるように構成されている
が、特に、これに限らず、例えば、更に、先端を鋭角的
となるように構成した断面略山型形状等、前記戸当り部
材12,30を前記配設溝3,27内に収納するように
挿入すると、配設溝3,27の底部15に当接すること
により押圧されて変形するものであるならば、どのよう
な形状に構成されていてもよい。
【0078】また、前記実施の形態1〜3では、前記戸
当胴体部14には、前記開閉扉1の先端部9が当接した
際に、衝撃を吸収する軟質塩化ビニル製の戸当緩衝部材
22,32が、略円弧形状に各々形成される複数の各緩
衝片23,33…を有して形成され、固着されている
が、特にこれに限らず、例えば、断面略環状に形成され
ていて、内部の空気ばね室を画成するもの或は、ゴム等
の他の材質によって構成されるもの等、どの様な形状及
び材質の戸当緩衝部材であってもよい。
【0079】そして、前記実施の形態1〜3では、係合
突起部17,17として、断面略山型形状の第1〜4係
合突起18〜21を、前記頭頂部16又は31の両側に
一対づつ設けているが、特にこれに限らず、例えば、一
対の第1係合突起18,18によって、係合突起部17
を構成したり、或は、二対,三対等、他の複数個の係合
突起18〜,によって、係合突起部17を構成する等、
拡開して、前記配設溝3,27の両側壁部6,6に噛合
するものであるならば、前記係合突起の数量及び形状を
どのように構成してもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、前記戸当り部材を前記配設
溝内に収納するように挿入すると、頭頂部が、配設溝の
底部に当接することにより押圧されて変形する。
【0081】該頭頂部の変形により、前記係合突起部
は、拡開して、前記配設溝の両側壁部に噛合する。
【0082】該係合突起部は、硬質合成樹脂材料によっ
て形成されているので、両側壁部に食い込み、該戸当り
部材を配設溝に強固に固着させる。
【0083】しかも、該戸当り部材は、中空形状に形成
されているので、前記頭頂部の変形量が、そのまま、前
記係合突起部の拡開方向の変形量となり、挿入力に応じ
て噛み合い量が増して、効率良く固着される。
【0084】このため、接着剤が不要となり、製造コス
トを低減させることが出来る。
【0085】また、挿入するだけで、固定されるので、
施工作業性を良好なものとすると共に、施工後は、接着
剤を用いていないので、塗布時にはみ出して外観を損ね
る虞がなく、外観品質が良好である。
【0086】しかも、一旦変形した後は、硬質合成樹脂
材料は、基の形状に戻りにくく、固着状態が維持される
ので、単に係止突起が弾性変形して、戻り力により係止
する従来の戸当り構造に比べて脱落等の虞が減少する。
【0087】また、請求項2に記載されたものでは、前
記建具の配設溝に形成された被係止凹部が、変形により
拡開した前記係合突起部を係止する。
【0088】このため、前記係合突起部が変形により没
入する位置に、該被係止凹部を、形成しておけば、前記
頭頂部が押圧されて変形する際に、反力が減少して、容
易に拡開方向へ変形させることが出来る。
【0089】したがって、噛み合い方向への変形量を充
分に確保して、係止させることにより、更に、固着を確
実に行なうことが出来る。
【0090】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記建具が、前記係合突起部が噛み合う際に、抜け止め
係止する方向に繊維方向を配列した繊維板を有して構成
されているので、前記係合突起部が、拡開による変形
後、繊維板の繊維に係止されて、離脱方向への移動を規
制される。
【0091】このため、更に、戸当り部材が、確実に前
記建具に固着される、という実用上有益な効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の戸当り構造で、戸当り
部材挿入前の要部の断面図である。
【図2】実施の形態1の戸当り構造で、戸当り部材挿入
後の要部の断面図である。
【図3】実施の形態1の戸当り構造で、戸当り部材挿入
後の要部の拡大断面図である。
【図4】実施の形態1の戸当り構造で、戸当り部材の構
成を説明する断面図である。
【図5】実施の形態2の戸当り構造で、戸当り部材挿入
前の要部の断面図である。
【図6】実施の形態2の戸当り構造で、戸当り部材挿入
後の要部の拡大断面図である。
【図7】実施の形態2の戸当り構造で、戸当り部材の構
成を説明する断面図である。
【図8】従来例の戸当り構造を説明する要部の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 開閉扉 3,27 配設溝 6,6 側壁部 11,26 繊維板(建具) 12,30 戸当り部材 15 底部 16,31 頭頂部 17 係合突起部 18〜21 第1〜4係合突起 28 被係止凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物に開閉移動可能に配設される開閉扉
    の周縁に配設される建具と、該建具に形成された配設溝
    内に収納されて、該建具と前記開閉扉との間に介在する
    ことにより、前記開閉扉の開閉時の衝撃を吸収する戸当
    り部材とを有する戸当り構造であって、 前記戸当り部材は、前記配設溝の底部に当接することに
    より押圧されて変形する頭頂部及び、該頭頂部の変形に
    より、拡開して、前記配設溝の両側壁部に噛合する係合
    突起部とを有し、硬質合成樹脂材料によって中空形状に
    形成されていることを特徴とする戸当り構造。
  2. 【請求項2】前記建具の配設溝には、前記係合突起部を
    係止する被係止凹部を形成したことを特徴とする請求項
    1記載の戸当り構造。
  3. 【請求項3】前記建具は、前記係合突起部が噛み合う際
    に、抜け止め係止する方向に繊維方向を配列した繊維板
    を有して構成されていることを特徴とする各請求項1又
    は2記載の戸当り構造。
JP30165395A 1995-11-20 1995-11-20 戸当り構造 Pending JPH09144423A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008174935A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Ykk Ap株式会社 戸当り材および建具
JP2011127400A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Panasonic Electric Works Co Ltd 戸当たり部材
JP2016169505A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 株式会社 佐々木合成 戸当り部材
JP2019203246A (ja) * 2018-05-21 2019-11-28 Ykk Ap株式会社 緩衝材

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