JPH09144147A - 目地部の接合材および接合材を用いた目地部の接合方法 - Google Patents

目地部の接合材および接合材を用いた目地部の接合方法

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JPH09144147A
JPH09144147A JP7322528A JP32252895A JPH09144147A JP H09144147 A JPH09144147 A JP H09144147A JP 7322528 A JP7322528 A JP 7322528A JP 32252895 A JP32252895 A JP 32252895A JP H09144147 A JPH09144147 A JP H09144147A
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寛司 松田
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Yuji Hatanaka
裕司 畑中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅狭で深い目地部であっても、容易かつ確実
に接合材を目地部の底部に貼着固定できるようにする。 【解決手段】 接合材11を、粘着性を有する非加硫ブ
チルゴム製の帯板状をなす基体13と、基体13の天面
部および両側面部を覆うカバー体14とから構成する。
この接合材11を、芯材15の外周面に、カバー体14
を内側にして巻付ける。芯材15に巻付けられた接合材
11を目地部3内に挿入し、端部を目地部3の底部に貼
着固定する。その後、接合材11を目地部3内で転動さ
せる。すると、芯材15から解放された接合材11が、
順次目地部3の底部に貼着固定されていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の壁面パネル
間や開口枠と壁面パネルとの間等に形成される凹溝状の
目地部に適用される接合材および接合材を用いた目地部
の接合方法に係り、特に施工が容易な目地部の接合材お
よび接合材を用いた目地部の接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ALC版等のコンクリート版を
用いて建物の壁面を構成する場合、隣位する壁面パネル
間には、凹溝状の目地部が形成されることになるが、こ
の目地部には、その底部に開口部が形成されるので、こ
の開口部を密閉して目地部を完全にシールする必要があ
る。
【0003】そこで従来は、図6に示すように、ALC
版製等の一対の壁パネル1,2間に形成される凹溝状の
目地部3内に、コーキング材等のシール材4を充填し、
このシール材4を、目地部3の両側壁および底壁の三点
に接着させて開口部5を密閉する方法が採られている。
【0004】ところが、この種の接合方法の場合には、
シール材4が目地部3に対し三点接着となっているため
自由度が少なく、地震等により両壁パネル1,2が相互
に異なる方向に移動した場合には、シール材4によるシ
ール状態が比較的簡単に破壊されてしまうといった問題
があるとともに、開口部5が大きい場合には、シール材
4のみでは充分なシール効果が得られないおそれがあ
る。
【0005】そこで一部では、図7に示すように、目地
部3の底部に、例えば中空パイプ状のバックアップ材6
を予め圧入しておき、その外面側にシール材4を充填す
る方法が採られている。
【0006】この接合方法の場合、開口部5がバックア
ップ材6で閉止されるため、開口部5が大きくてもシー
ル材4によるシール効果が不充分となるおそれがないと
ともに、バックアップ材6にシー材4との接着を防止す
る機能を付与しておけば、シール材4は目地部3の両側
壁のみの二点接着となるため大きな自由度が得られ、地
震等によってもシール材4によるシール状態が破壊され
るおそれがないという利点がある。
【0007】ところが、目地部3の幅員は必ずしも一定
ではないので、目地部3の幅員が規定値よりも狭い場合
には、バックアップ材6の目地部3内への圧入時の断面
形状が、通常の場合よりも縦長の楕円形状となり、シー
ル材4と目地部3の各側壁との接着寸法L1 が、通常の
場合よりも小さくなるという問題がある。
【0008】すなわち、この接着寸法L1 は、通常は8
〜10mm程度は必要であるとされているが、これが5
mm以下になるおそれもある。そして、接着寸法L1
小さくなると、充分なシール効果を期待することができ
なくなるが、施工後はこれを確認することができないた
め大きな問題となる。
【0009】そこで、本発明者等は先に、特願平7−1
74188号において、目地部3内に貼着固定する方式
の接合装置を提案した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この接合装置は、従来
のバックアップ材6と異なり、目地部3内に圧入する方
式ではないので、目地部3の幅員が変化しても、シール
材4の目地部3に対する接着寸法L1 が変化するおそれ
がなく、また万一シール材4のシール性能が劣化して
も、接合装置自体が目地部3内に貼着固定されているた
め、接合装置だけでも充分なシール効果が期待できる
等、多くの利点を有している。
【0011】ところが、この接合装置は帯板状をなして
いて粘着性を有しているため、目地部3の幅員が狭く深
さが深い場合には、接合装置が目地部の側壁に貼着され
てしまって底部に貼着固定できない等、施工が容易でな
いとともに、接合装置を目地部3の底部まで押込む際
に、押込み棒等の工具を必要とするという問題がある。
【0012】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、施工が容易で安定した接合状態を得ることができる
目地部の接合材および接合材を用いた目地部の接合方法
を提供することを目的とする。
【0013】本発明の他の目的は、接合材をシール材と
して用いる場合にも、また接合材の外面側に配されるシ
ール材のバックアップ材として用いる場合にも適用する
ことができるようにすることにある。
【0014】本発明のさらに他の目的は、接合材の外面
側にシール材を配設する場合に、このシール材との接着
を防止してシール材の二面接着状態を確保することがで
きるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、隣位する部材間に形成された凹溝状の目地部
内の挿入配置され、目地部の底部近傍位置に形成されて
いる開口部を閉止する目地部の接合材において、帯板状
をなす基体と、基体の少なくとも底面部に設けられた粘
着層と、基体の少なくとも天面部に設けられ前記粘着層
に対する剥離機能を有するカバー体とを備え、前記粘着
層を外側,カバー体を内側にした状態で、逆巻きの粘着
テープ状に巻回して接合材を構成するようにしたことを
特徴とする。そしてこれにより、接合材端部の粘着層が
目地部の底部に接触するように接合材を目地部内に挿入
し、その状態のまま、接合材を目地部内で転動させるだ
けで、接合材を目地部の底部に正確かつ確実に貼着固定
することが可能となる。
【0016】本発明はまた、基体を非加硫ブチルゴムで
形成するようにしたことを特徴とする。ところで、非加
硫ブチルゴムは充分な柔軟性を有しているので、目地部
の底部が平坦でなくても充分な密着性が得られ、またそ
のカルボキシル基がセメント中のCaO成分と反応して
イオン結合するので、目地部がコンクリート製の場合に
は、基体が目地部に化学的に強固に接着一体化され、接
合材自体をシール材として機能させることが可能とな
る。
【0017】本発明はまた、基体を、合成樹脂またはゴ
ムの独立気泡発砲体で形成するようにしたことを特徴と
する。そしてこの場合には、基体が目地部に化学的に接
着一体化されることはないが、基体が目地部に貼着固定
されるので、従来のバックアップ材のような圧入方式の
ものに比較して、より優れたシール性能を有するバック
アップ材を得ることが可能となる。
【0018】本発明はまた、カバー体に、その外面側に
配設されるシール材との接着を防止する機能を付与する
ようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、接合
材をシール材の二次シール材として用いる場合でも、ま
たシール材のバックアップ材として用いる場合でも、シ
ール材とカバー体との接着が防止され、目地部に対する
シール材の二面接着状態を確保してシール性能の向上を
図ることが可能となる。
【0019】本発明はまた、隣位する部材間に形成され
た凹溝状の目地部内に接合材を挿入配置し、目地部の底
部近傍位置に形成されている開口部を、前記接合材で閉
止する接合材を用いた目地部の接合方法において、前記
接合材として、帯板状をなす基体と、基体の少なくとも
底面部に設けられた粘着層と、基体の少なくとも天面部
に設けられ前記粘着層に対する剥離機能を有するカバー
体とを備え、かつ前記粘着層を外側,カバー体を内側に
した状態で、逆巻きの粘着テープ状に巻回されているも
のを用い、この接合材を、巻回状態のままで目地部内に
挿入してその外端部を目地部内に貼着固定するととも
に、巻回状態の接合材を目地部内で転動させ、端部を順
次解放させながら前記開口部を閉止するようにしたこと
を特徴とする。そしてこれにより、幅員が狭く深さが深
い目地部であっても、その底部に接合材を正確かつ確実
に貼着固定することが可能となり、また押込み棒等の工
具を用いなくても、接合材を目地部の底部に押付けなが
ら転動させるだけで、貼着固定状態を安定させることが
可能となる。また、接合材は長尺材であるので、目地部
の途中で接合材を継ぎ足さなければならないといった不
具合がなく、安定したシール性能を得ることが可能とな
る。
【0020】本発明はまた、基体を非加硫ブチルゴムで
形成するようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、接合材をシール材として機能させることが可能とな
る。
【0021】本発明はまた、基体を合成樹脂またはゴム
の独立気泡発砲体で形成するようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、接合材をその外面側に配される
シール材のバックアップ材として用いた場合でも、通常
のバックアップ材よりも優れたシール性能を得ることが
可能となる。
【0022】本発明はさらに、目地部内に、接合材を挿
入配置した後にシール材を配設し、カバー体に、このシ
ール材との接着を防止する機能を持たせるようにしたこ
とを特徴とする。そしてこれにより、シール材と接合材
との接着を防止することができ、目地部に対するシール
材の二面接着状態を確保することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の態様】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1および図2は、本発明の第1の実施の態様
に係る目地部の接合材を示すもので、この接合材11
は、ALC版製等の一対の壁パネル1,2間に形成され
る凹溝状の目地部3内に挿入配置され、目地部3の底部
に形成されている開口部5を閉止するようになってお
り、目地部3内には、この接合材11を挿入配置した
後、その外面側にコーキング材等のシール材12が配設
されるようになっている。
【0024】前記接合材11は、図1に示すように、帯
板状をなす基体13を備えており、この基体13は、例
えば粘着性を有する柔軟性に富んだ非加硫ブチルゴムで
形成され、前記目地部3の幅員の規定値よりも稍小寸法
の横幅寸法を有する横長長方形の断面形状に形成されて
いる。そして、この基体13の天面部および両側面部は
カバー体14によって覆われており、これにより基体1
3の底面部のみに粘着層が形成された状態となってい
る。
【0025】前記カバー体14は、例えば外面にシリコ
ンを塗布した紙で形成されており、その内面を基体13
の天面部および両側面部に重ね合わせることにより、基
体13が有する粘着力により基体13に固着されるよう
になっている。そして、シリコンを塗布することで、前
記粘着層に対する剥離機能が得られるようになっている
とともに、前記シール材12との接着を防止する機能が
得られるようになっている。
【0026】以上の構成を有する接合材11は、図1お
よび図2に示すように、厚肉の円筒状をなす芯材15の
外面に、カバー体14の外面を内側にした状態で逆巻き
の粘着テープ状に巻回されており、その最外周部の粘着
層は、剥離紙16により覆われ、この剥離紙16は、使
用直前に撤去されるようになっている。
【0027】前記芯材15の中心部には、図1および図
2に示すように、巻回状態の接合材11を目地部3の底
部に押付けながら転動させる際に把持する作業棒17が
挿入されており、この芯材15の肉厚寸法L2 は、目地
部3の深さL3 よりも大寸法に設定されている。そして
これにより、接合材11を目地部3内に挿入してその端
部を目地部3の底部に貼着固定する際に、作業棒17が
壁パネル1,2の外面に接触することがないようになっ
ている。なお、これについて後に詳述する。
【0028】次に、本実施の態様の作用について説明す
る。目地部3の接合に際しては、まず逆巻きの粘着テー
プ状に巻回されている接合材11の剥離紙16を撤去
し、最外周部の粘着層を露出させる。そしてこの状態
で、図2に示すように、接合材11の外端部が目地部3
の底部にくるようにして、接合材11を目地部3内に挿
入し、接合材11の外端部を目地部3の底部に押付け
る。すると、接合材11の外端部が目地部3の底部に貼
着固定される。この接合材11の外端部の目地部3底部
への押付けは、作業棒17の両端を把持して行なわれ
る。
【0029】接合材11の外端部が目地部3の底部に貼
着固定されたならば、接合材11を目地部3の底部に押
付けたままで、接合材11を目地部3内で転動させる。
すると、接合材11はその端部から順次解放され、図1
に示す開口部5が接合材11により長手方向に順次シー
ルされる。
【0030】このようにして、目地部3の開口部5を接
合材11によってシールしたならば、図1に示すよう
に、接合材11の外面側にコーキング材等のシール材1
2を充填する。この際、接合材11のカバー体14は、
シール材12との接着を防止する機能を有しているの
で、シール材12は目地部3に対し完全な二面接着状態
となり、安定したシール状態を確保することができる。
【0031】しかして、巻回状態の接合材11を目地部
3内に挿入し、そのまま目地部3内を転動させるだけで
接合材11を目地部3内に貼着固定できるので、目地部
3の幅員が狭く深さが深い場合であっても、接合材11
を極めて容易に貼着固定することができ、施工が容易で
ある。また、接合材11は長尺材であるので、目地部3
の途中で接合材11を継ぎ足す必要が全くなく、継ぎ足
し部分でシール性が低下するといった不具合もない。
【0032】また、接合材11を目地部3内で転動させ
る際に、巻回状態の接合材11の両側面が転動時のガイ
ドとなるので、目地部3の延在方向と接合材11の貼着
固定方向とを完全に一致させることができ、接合材11
が目地部3内で蛇行状態で貼着固定されて貼着状態が不
安定になるといった不具合がない。また、芯材15の肉
厚寸法L2 は、目地部3の深さL3 よりも大寸法に設定
されているので、接合材11の芯材15への巻数が少な
くなった場合でも、作業棒17が壁パネル1,2の外面
に接触することがなく、接合材11を最後まで目地部3
の底部に押付けながら貼着固定することができる。
【0033】また、接合材11の基体13は非加硫ブチ
ルゴムで形成され、この非加硫ブチルゴムは、そのカル
ボキシル基がセメント中のCaO成分と反応してイオン
結合するので、壁パネル1,2がコンクリート製である
場合には、接合材11が目地部3内に化学的に強固に接
着一体化され、単なる貼着固定よりも大きな止水効果が
得られる。このため、接合材11をシール材12の二次
シール材として機能させて充分なシール効果を得ること
ができる。また、非加硫ブチルゴムは充分な柔軟性を有
しているので、目地部3の底部が平坦でなくても充分な
密着性が得られ、この点からも充分なシール効果を期待
することができる。また、必要に応じシール材12を省
略することもできる。
【0034】なお、前記第1の実施の態様においては、
基体13の両側面部をカバー体14で完全に覆う場合に
ついて説明したが、図3(a)〜(f)に示すような形
態でもよい。
【0035】すなわち、図3(a)に示すものは、基体
13の天面部および一側面部のみをカバー体14で覆う
ようにしたものであり、また図3(b)に示すものは、
カバー体14における基体13の露出する側面部側の端
部を突片14aとして外方に突出させるようにしたもの
であり、また図3(c)に示すものは、この突片14a
を基体13の露出側面部にそって折曲げて貼着固定する
ようにしたものである。
【0036】また、図3(d)に示すものは、カバー体
14の両端部を、突片14a,14bとして基体13の
両側面部から外方に突出させるようにしたものであり、
また図3(e)に示すものは、突片14bのみを基体1
3の露出側面部にそって折曲げて貼着固定するようにし
たものであり、さらに図3(f)に示すものは、両突片
14a,14bを基体13の露出側面部にそって折曲げ
て貼着固定するようにしたものである。
【0037】図3(a)〜(f)に示す接合材11は、
いずれも基体13の少なくとも一側面部が粘着層として
露出しているので、例えば図4に示すように、建物の開
口枠21と壁パネル22との間に形成される目地部23
に適用する場合等に特に有効である。すなわち、この種
の目地部23は、開口部25が目地部23の底部ではな
く、底部と一側壁部とのコーナ部に存在するが、基体1
3の一側面部を壁パネル22に貼着固定することで、開
口部25を完全にシールすることができる。
【0038】なお、図3(a)〜(f)に示す接合材1
1の場合には、逆巻きの粘着テープ状に巻回した場合、
その一側面部あるいは両側面部が粘着層として露出する
ことになるので、図1に示す巻回状態の接合材11の一
側面部あるいは両側面部に、ドーナツ円板状の剥離紙を
配置し、この剥離紙で粘着層を覆うようにすることが好
ましい。
【0039】図6は、本発明の第2の実施の態様を示す
もので、前記第1の実施の態様における接合材11に代
え、接合材31を用いるようにしたものである。
【0040】すなわち、この接合材31は、合成樹脂あ
るいはゴムの独立気泡発泡体で形成された基体33と、
この基体33の天面部にシリコンを塗布して形成される
カバー体34と、基体33の底面部に粘着剤を塗布して
形成される粘着層35とから構成されており、前記カバ
ー体34は、粘着層35に対する剥離機能を有している
とともに、シール材12(図1参照)との接着を防止す
る機能を有している。なお、その他の点については、前
記実施の態様と同一構成となっており、作用も同一であ
る。
【0041】しかして、この接合材31は、目地部3内
に単に貼着固定されるだけで、化学的に強固に接着一体
化されることはないので、シール材12のバックアップ
材として用いられることになるが、従来の圧入方式のバ
ックアップ材6(図7参照)と異なり、目地部3内に貼
着固定されるので、従来のバックアップ材6に比較すれ
ば、極めて良好なシール効果を得ることができる。
【0042】なお、この接合材31の場合にも、カバー
体34あるいは粘着層35の形成範囲を変更することに
より、図3(a),(c),(f)に示すものとほぼ同
様の形態の接合材31とすることができる。また、カバ
ー体34と同一の機能を有する材料を、合成樹脂あるい
はゴムに予め添加して基体33を形成することもでき、
これにより別工程でカバー体34を形成することなく、
基体33の表面自体をカバー体34として機能させるこ
とができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、帯板状を
なす基体と、基体の少なくとも底面部に設けられた粘着
層と、基体の少なくとも天面部に設けられ前記粘着層に
対する剥離機能を有するカバー体とを備え、前記粘着層
を外側,カバー体を内側にした状態で、逆巻きの粘着テ
ープ状に巻回して接合材を構成するようにしているの
で、接合材端部の粘着層が目地部の底部に接触するよう
に接合材を目地部内に挿入し、その状態のまま、接合材
を目地部内で転動させるだけで、接合材を目地部の底部
に正確かつ確実に貼着固定でき、施工が極めて容易であ
る。また、接合材は長尺状をなしているので、目地部の
途中で接合材を継ぎ足さなければならないといった不具
合もない。
【0044】本発明はまた、基体を非加硫ブチルゴムで
形成するようにしているので、非加硫ブチルゴムが有す
る柔軟性により、目地部の底部が平坦でなくても接合材
を充分に密着させることができ、またそのカルボキシル
基がセメント中のCaO成分と反応してイオン結合する
ので、目地部がコンクリート製の場合には、基体が目地
部に化学的に強固に接着一体化され、接合材自体を目地
部のシール材として機能させることができる。
【0045】本発明はまた、基体を合成樹脂またはゴム
の独立気泡発泡体で形成するようにしているので、非加
硫ブチルゴムを用いた場合と異なり、接合材をシール材
として機能させることはできず、バックアップ材として
用いられることになるが、従来の圧入方式のバックアッ
プ材と異なり、目地部内に貼着固定されるので、従来の
ものに比較すれば極めて良好なシール性能を得ることが
できる。
【0046】本発明はまた、カバー体に、その外面側に
配設されるシール材との接着を防止する機能を付与する
ようにしているので、接合材をシール材の二次シール材
として用いる場合でも、またシール材のバックアップ材
として用いる場合でも、シール材とカバー体との接着が
防止され、目地部に対するシール材の二面接着状態が確
保されてシール性能の向上を図ることができる。
【0047】本発明はまた、接合材として、帯板状をな
す基体と、基体の少なくとも底面部に設けられた粘着層
と、基体の少なくとも天面部に設けられ前記粘着層に対
する剥離機能を有するカバー体とを備え、かつ前記粘着
層を外側,カバー体を内側にした状態で、逆巻きの粘着
テープ状に巻回されているものを用い、この接合材を、
巻回状態のままで目地部内に挿入してその外端部を目地
部内に貼着固定するとともに、巻回状態の接合材を目地
部内で転動させ、端部を順次解放させながら目地部の開
口部を閉止するようにしているので、幅員が狭く深さが
深い目地部であっても、その底部に接合材を正確かつ確
実に貼着固定することができる。また、押込み棒等の工
具を用いなくても、接合材を目地部の底部に押付けなが
ら転動させるだけで、安定した貼着固定状態を得ること
ができ、施工が極めて容易である。また、接合材は長尺
材であるので、目地部の途中で接合材を継ぎ足さなけれ
ばならないといった不具合がなく、安定したシール性能
を得ることができる。
【0048】本発明はまた、基体を非加硫ブチルゴムで
形成するようにしているので、接合材をシール材として
機能させることができる。
【0049】本発明はまた、基体を合成樹脂またはゴム
の独立気泡発泡体で形成するようにしているので、接合
材をその外面側に配されるシール材のバックアップ材と
して機能させることができ、しかも圧入方式の従来のバ
ックアップ材よりも優れたシール性能を得ることができ
る。
【0050】本発明はさらに、目地部内に、接合材を挿
入配置した後にシール材を配設し、カバー体に、このシ
ール材との接着を防止する機能を持たせるようにしてい
るので、シール材と接合材との接着を防止することがで
き、目地部に対するシール材の二面接着状態を確保して
安定なシール効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の態様に係る目地部の接合
材を示す構成図である。
【図2】図1の接合材を用いた目地部の接合方法を示す
説明図である。
【図3】(a)〜(f)は図1の接合材の変形例をそれ
ぞれ示す説明図である。
【図4】図3の接合材を用いた目地部の接合方法の一例
を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の態様に係る目地部の接合
材を示す構成図である。
【図6】従来の目地部の接合方法を示す説明図である。
【図7】圧入方式のバックアップ材を用いた従来の目地
部の接合方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2,22 壁パネル 3,23 目地部 5,25 開口部 11,31 接合材 12 シール材 13,33 基体 14,34 カバー体 14a,14b 突片 15 芯材 16 剥離紙 17 作業棒 21 開口枠 35 粘着層 L1 接着寸法 L2 肉厚寸法 L3 深さ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣位する部材間に形成された凹溝状の目
    地部内に挿入配置され、目地部の底部近傍位置に形成さ
    れている開口部を閉止する目地部の接合材において、帯
    板状をなす基体と、基体の少なくとも底面部に設けられ
    た粘着層と、基体の少なくとも天面部に設けられ前記粘
    着層に対する剥離機能を有するカバー体とを備え、前記
    粘着層を外側,カバー体を内側にした状態で、逆巻きの
    粘着テープ状に巻回されていることを特徴とする目地部
    の接合材。
  2. 【請求項2】 基体は、非加硫ブチルゴムで形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の目地部の接合材。
  3. 【請求項3】 基体は、合成樹脂またはゴムの独立気泡
    発泡体で形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の目地部の接合材。
  4. 【請求項4】 カバー体は、その外面側に配設されるシ
    ール材との接着を防止する機能を有していることを特徴
    とする請求項1,2または3記載の目地部の接合材。
  5. 【請求項5】 隣位する部材間に形成された凹溝状の目
    地部内に接合材を挿入配置し、目地部の底部近傍位置に
    形成されている開口部を、前記接合材で閉止する接合材
    を用いた目地部の接合方法において、前記接合材とし
    て、帯板状をなす基体と、基体の少なくとも底面部に設
    けられた粘着層と、基体の少なくとも天面部に設けられ
    前記粘着層に対する剥離機能を有するカバー体とを備
    え、かつ前記粘着層を外側,カバー体を内側にした状態
    で、逆巻きの粘着テープ状に巻回されているものを用
    い、この接合材を、巻回状態のままで目地部内に挿入し
    てその外端部を目地部内に貼着固定するとともに、巻回
    状態の接合材を目地部内で転勤させ、端部を順次開放さ
    せながら前記開口部を閉止することを特徴とする接合材
    を用いた目地部の接合方法。
  6. 【請求項6】 基体は、非加硫ブチルゴムで形成されて
    いることを特徴とする請求項5記載の接合材を用いた目
    地部の接合方法。
  7. 【請求項7】 基体は、合成樹脂またはゴムの独立気泡
    発泡体で形成されていることを特徴とする請求項5記載
    の接合材を用いた目地部の接合方法。
  8. 【請求項8】 目地部内には、接合材を挿入配置後にシ
    ール材が配設され、カバー体は、このシール材との接着
    を防止する機能を有していることを特徴とする請求項
    5,6または7記載の接合材を用いた目地部の接合方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006316478A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニットの基礎への接合構造
JP2018151019A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 未来工業株式会社 壁貫通孔周縁部の止水構造、壁貫通部配管装置、及び管継手
JP2019094768A (ja) * 2017-11-20 2019-06-20 積水ホームテクノ株式会社 シール部材、浴室用シール構造、シール部材セット、およびシール部材セットの製造方法。

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