JPH09143170A - テトラゾリルオキシアセトアミド類及び除草剤 - Google Patents

テトラゾリルオキシアセトアミド類及び除草剤

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JPH09143170A
JPH09143170A JP7326286A JP32628695A JPH09143170A JP H09143170 A JPH09143170 A JP H09143170A JP 7326286 A JP7326286 A JP 7326286A JP 32628695 A JP32628695 A JP 32628695A JP H09143170 A JPH09143170 A JP H09143170A
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phenyl
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JP7326286A
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English (en)
Inventor
Toshio Goshima
敏男 五島
Mauraa Furitsutsu
マウラー フリッツ
Nariyuki Itou
整志 伊藤
Natsuko Minegishi
なつこ 峯岸
Akira Watanabe
亮 渡辺
Tatsuya Yamaoka
達也 山岡
Chieko Ueno
知恵子 上野
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Bayer CropScience KK
Original Assignee
Nihon Bayer Agrochem KK
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/713Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with four or more nitrogen atoms as the only ring hetero atoms

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重要作物に対して選択性に優れ、より高い殺
草力をもつ、除草剤として優れた活性を示す新規化合物
を提供する。 【解決手段】 式: 【化1】 式中、R1 及びR2 は、夫々独立して、C1-4 アルキル
基又はC3-8 シクロアルキル基を示し、又は、R1 とR
2 は、それらが結合している窒素原子と炭素原子から成
る6員又は7員飽和複素環式基を形成し、該基はC1-4
アルキル基によって置換されるか又は2個の炭素原子に
よって架橋されていてもよい、Xは、フッ素原子、臭素
原子、シアノ基又はC1-4 ハロアルコキシ基を示す、n
は、1又は2を示す、で表されるテトラゾリルオキシア
セトアミド類。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1−置換フェニル
−テトラゾリルオキシアセトアミド類、その製法及び除
草剤としての利用に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ある種
のテトラゾリルオキシアセトアミド類が除草活性を有す
ることは、特開昭56−86175に記載されている。
本発明化合物は概念上該公報に記載の発明化合物に包含
されるものであるが、具体的には開示されていない新規
化合物である。本発明者等は、作物に対して選択性に優
れた除草剤を開発するために長年にわたる研鑚を続け、
より高い殺草力と、より広い選択性をもつ化合物を生み
出すべく、多くの化合物についてその除草特性を検討し
てきた。
【0003】
【課題を解決するための手段】その結果、本発明者等は
下記式(I)であらわされるテトラゾリルオキシアセト
アミドを見出した。 式:
【化2】 式中、R1 及びR2 は、夫々独立して、C1-4 アルキル
基又はC3-8 シクロアルキル基を示し、又は、R1 とR
2 は、それらが結合している窒素原子と炭素原子から成
る6員又は7員飽和複素環式基を形成し、該基はC1-4
アルキル基によって置換されるか又は2個の炭素原子に
よって架橋されていてもよい、Xは、フッ素原子、臭素
原子、シアノ基又はC1-4 ハロアルコキシ基を示す、n
は、1又は2を示す、で表される化合物。
【0004】本発明式(I)の化合物は、例えば、下記
の方法、 製法(a):式
【化3】 式中、X及びnは前記と同じ、R3 は塩素原子、臭素原
子又はメタンスルフォニル等の脱離基を示す、で表され
る化合物と、式
【化4】 式中、R1 及びR2 は前記と同じ、で表される化合物と
を反応させることにより得られる。
【0005】本発明式(I)の化合物、並びに製造中間
体の各式に於て、アルキル基は、直鎖状又は分岐状のア
ルキル基を示し、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル及びn-(iso- 、sec-、tert-)ブチルを示
す。ハロアルコキシ基は、ハロゲンによって置換された
アルコキシ基を示し、例えば、トリフルオロメトキシ、
2-クロロエトキシ、2,2,2-トルフルオロエトキシ等を示
す。シクロアルキル基は、例えば、シクロプロピル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチル等を示す。窒素原子と炭素原子から成る飽和
複素環式基は、例えば、ピペリジノ及びパーヒドロアゼ
ピン−1−イル等を示す。該基は、メチル、エチル、プ
ロピルによって置換されていてもよく、又は、2個の炭
素原子によって架橋された2環式基(2−アザビシクロ
[2,2,2]オクト−2−イル)を形成してもよい。
【0006】本発明式(I)において、その好ましい例
は、R1 及びR2 は、夫々独立して、C1-4 アルキル基
又はシクロヘキシル基を示し、又は、R1 とR2 は、そ
れらが結合している窒素原子と炭素原子から成る6員の
飽和複素環式基を形成し、該基はメチル又はエチルによ
って置換されるか又は2個の炭素原子によって架橋され
ていてもよい、Xは、フッ素原子、臭素原子、シアノ基
又はトリフルオロメトキシ基を示す、nは、1又は2を
示す、化合物をあげることかできる。本発明式(I)の
化合物として、後記実施例にあげた化合物に加え、次の
第1表の化合物をあげることができる。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】
【表3】
【0010】上記製法(a)に於て、原料として、例え
ば、5−クロル−1−(4−トリフルオロメトキシ)フ
ェニル−(1H)−テトラゾールとヒドロキシ酢酸ジエ
チルアミドとを用いると下記反応式で表わされる。
【化5】
【0011】上記製法(a)に於て、原料の式(II)の化
合物は、前記X、n及びR3 の定義に基づいたものを示
し、好ましくは、前記X及びnの好ましい定義にもとづ
いたものを示す。R3 は、好ましくは、塩素原子を示
す。式(II)の化合物は、R3 が、塩素原子又臭素原子を
示す場合は、特開昭56−86175に記載されている
方法により合成することができる。R3 が、アルキルス
ルホニルを示す場合は、例えば、Berichte.28巻、7
4−76頁、1895年に記載されている方法に従い、
N−(置換フェニル)ジチオカルバミン酸メチルとアジ
化ナトリウム1当量づつを塩基の存在下で反応させ1−
(置換フェニル)−5−メルカプトテトラゾールを得
る。次いで、常法により、1−(置換フェニル)−5−
メルカプトテトラゾールとヨウ化アルキル(臭化アルキ
ル又は塩化アルキルでもよい)を反応させ、1−(置換
フェニル)−5−アルキルメルカプトテトラゾールを合
成し、それを酸化剤によりスルホニル化することにより
1−(置換フェニル)−5−アルキルスルホニルテトラ
ゾールを得ることができる。
【0012】式(II)で表わされる化合物の例として、
5−クロル−1−(4−トリフルオロメトキシ)フェニ
ル−(1H)−テトラゾール、5−クロル−1−(2−
フルオロ)フェニル−(1H)−テトラゾール、5−ク
ロル−1−(3−シアノ)フェニル−(1H)−テトラ
ゾール、5−クロル−1−(2, 4−ジフルオロ)フェ
ニル−(1H)−テトラゾール及び1−(3−フルオロ
フェニル)−5−メタンスルホニルテトラゾールをあげ
ることができる。上記製法(a)に於て、原料の式(II
I) の化合物は、前記R1 およびR2 の定義に基づいた
ものを示し、好ましくは、前記R1 およびR2 のそれぞ
れ好ましい定義にもとづいたものを示す。式(III) の化
合物は、特開昭56−86175に記載された化合物
で、その例として、下記の化合物をあげることができ
る。ヒドロキシ酢酸ジエチルアミド、ヒドロキシ酢酸2
−メチルピペリジン、ヒドロキシ酢酸4−エチルピペリ
ジン及びヒドロキシ酢酸2, 4, 6−トリメチルピペリ
ジン。
【0013】上記製法(a)の実施に際しては、 特開昭
56−86175に記載されているテトラゾリノン類の
製造方法に準じて行うことができる。上記製法(a)の
実施に際しては、 適当な希釈剤として、 すべての不活性
な有機溶媒を挙げることができる。 斯かる希釈剤の例としては、 脂肪族、 環脂肪族および芳
香族炭化水素類( 場合によっては塩素化されてもよい)
例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エ
ーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジク
ロロエタン、クロルベンゼン、ジクロロベンゼン;その
他、エーテル類例えば、ジエチルエーテル、メチルエチ
ルエーテル、ジ-iso- プロピルエーテル、ジブチルエー
テル、ジオキサン、ジメトキシエタン(DME) 、テトラヒ
ドロフラン(THF) 、ジエチレングリコールジメチルエー
テル(DGM) ;その他、ニトリル類例えば、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル;その他、酸アミド類例えば、ジ
メチルホルムアミド(DMF) 、ジメチルアセトアミド(DM
A) 、N-メチルピロリドン、1,3-ジメチル-2- イミダゾ
リジノン、ヘキサメチルフォスフォリックトリアミド(H
MPA);その他、スルホン、スルホキシド類、例えば、ジ
メチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン;その他、およ
び塩基例えば、ピリジン等をあげることができる。
【0014】製法(a)は、酸結合剤の存在下で行うこ
とができ、斯かる酸結合剤としては、無機塩基としてア
ルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、
重炭酸塩およびアルコラート等例えば、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、ナトリウムメトキシド、カリウ
ムメトキシド、カリウムtert- ブトキシド、カリウムte
rt- ブチラート、を例示することができる。無機アルカ
リ金属アミド類、例えば、リチウムアミド、ナトリウム
アミド、カリウムアミド等を挙げる事ができる。有機塩
基として第3級アミン類、ジアルキルアミノアニリン類
及びピリジン類、例えば、トリエチルアミン、トリエチ
ルアミン、1,1,4,4-テトラメチルエチレンジアミン(TME
DA) 、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、
ピリジン、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,4-ジア
ザビシクロ[2,2,2] オクタン(DABCO) 及び1,8-ジアザビ
シクロ[5,4,0] ウンデク-7- エン(DBU) 等を挙げること
ができる。有機リチウム化合物、例えば、メチルリチウ
ム、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert- ブ
チルリチウム、フェニルリチウム、ジメチルカッパーリ
チウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムシク
ロヘキシルイソプロピルアミド、リチウムジシクロヘキ
シルアミド、n-ブチルリチウム・DABCO 、n-ブチルリチ
ウム・DBU 、n-ブチルリチウム・TMEDA 等を挙げること
ができる。
【0015】製法(a)は、実質的に広い温度範囲内に
おいて実施することができる。一般には、約−50〜約
150℃、好ましくは、約−20〜約100℃で実施で
きる。また、該反応は常圧の下で行うことが望ましい
が、加圧または減圧下で操作することもできる。製法
(a)を実施するにあたっては、例えば、式(II)の化合
物1モルに対し、希釈剤例えばテトラヒドロフラン中、
1モル量乃至1.5 モル量の式(III) の化合物を、1モル
量乃至1.5 モル量の酸結合剤の存在下で反応させること
によって目的化合物を得ることができる。本発明の活性
化合物の式(I)は、除草剤として使用することができ
る。雑草とは広義には、望ましくない場所に生育するす
べての植物を意味する。本発明化合物の式(I)は、使
用濃度によって非選択性または選択性除草剤として作用
する。
【0016】本発明の活性化合物の式(I)は、例えば
下記の植物との間で使用できる。 双子葉雑草の属:カラシ(Sinapis)、 マメグンバイナズ
ナ(Lepidium)、ヤエムグラキヌタソウ(Galium)、ハコベ
(Stellaria)、 アカザ・アリタソウ(Chenopodium)、 イ
ラクサ(Urtica)、 ハンゴンソウ・ノボロギク・キオン
(Senecio)、 ヒユ・ハゲイトウ(Amaranthus)、スベリヒ
ユ・マツバボタン(Portulaca)、 オナモミ(Xanthium)、
アサガオ(Ipomoea)、ミチヤナギ(Polygonum)、 ブタクサ
(Ambrosia)、ノアザミ・フジアザミ(Cirsium)、 ノゲシ
(Sonchus)、 ナス・ジャガイモ(Solanum)、 イヌガラシ
(Rorippa)、 オドリコソウ(Lamium)、クワガタソウ・イ
ヌノフグリ(Veronica)、チョウセンアサガオ(Datura)、
スミレパンジー(Viola)、 チシマオドロ(Galeopsis)、
ケシ(Papaver)、 ヤグルマギク(Centaurea)、 ハキダメ
ギク(Galinsoga)、 キカシグサ(Rotala)、アゼナ(Linde
rnia) 等々。 双子葉栽培植物の属:ワタ(Gossypium)、 ダイズ(Glyc
ine)、 フダンソウ・サトウダイコン(Beta)、ニンジン(D
aucus)、 インゲンマメ・アオイマダ(Phaseolus)、 エン
ドウ(Pisum)、ナス・ジャガイモ(Solanum)、 アマ(Linu
m)、 サツマイモ・アサガオ(Ipomoea)、 ソラマメ・ナン
テンハギ(Vicia)、 タバコ(Nicotiana)、 トマト(Lyco
persicon)、ナンキンマメ(Arachis)、 アブラナ・ハクサ
イ・カブラ・キャベツ(Brassica)、アキノノゲシ(Lact
uca)、 キュウリ・メロン(Cucumis)、 カボチャ(Cucurb
ita)等々。
【0017】単子葉雑草の属:ヒエ(Echinochloa)、 エ
ノコロ・アワ(Setaria)、 キビ(Panicum)、 メヒシバ
(Digitaria)、 アワガエリ・チモシー(Phleum)、イチゴ
ツナギ・スズメノカタビラ(Poa)、 ウシノケグザ・トボ
シガラ(Festuca)、 オヒシバ・シコクビエ(Eleusine)、
ドクムギ(Lolium)、キツネガヤ・イヌムギ(Bromus)、カ
ラスムギ・オートムギ(エンバク)(Avena)、 カヤツリグ
サ・パピルス・シチトウイ・ハマスゲ(Cyperus)、 モロ
コシ(Sorghum)、カモジグザ(Agropyron)、 コナギ(Mono
choria)、テンツキ(Fimbristylis)、オモダカ・クワイ
(Sagittaria)、ハリイ・クログワイ(Eleocharis)、ホタ
ルイ・ウキヤグラ・フトイ(Scirpus)、 スズメノヒエ
(Paspalum)、カモノハシ(Ischaemum)、 ヌカボ(Agrost
is)、スズメノテッポウ(Alopecurus)、ギョウギシバ(Cy
nodon)等々。 単子葉栽培植物の属:イネ(Oryza)、 トウモロコシ・ホ
ップコーン(Zea)、 コムギ(Triticum)、 オオムギ(Hord
eum)、 カラスムギ・オートムギ(エンバク)(Avena)、 ラ
イムギ(Secale)、モロコシ(Sorghum)、 キビ(Panicu
m)、 サトウキビ・ワセオバナ(Saccharum)、 パイナップ
ル(Ananas)、アスパラガス(Asparagus)、ネギ・ニラ(A
llium) 等々。
【0018】本発明化合物の式(I)の使用は、上記の
植物に限定されることはなく、他の植物に対しても同様
に適用され得る。また、使用濃度によって、活性化合物
は、雑草を非選択的に防除でき、例えば、工場等の産業
用地、鉄道軌道、道路そして植林地並びに非植林地等に
於いて使用できる。更に、本発明化合物の式(I)は、
多年性植物栽培において、雑草防除に使用でき、例え
ば、植林、観賞用植林、果樹園、ブドウ園、カンキツ果
樹園、ナッツ果樹園、バナナ栽培場、コーヒー栽培場、
茶栽培場、ゴム栽培場、ギネアアブラヤシ栽培場、ココ
ア栽培場、小果樹園及びホップ栽培地に適用でき、また
一年性植物栽培に於いて、選択的雑草防除のために、適
用できる。
【0019】本発明の活性化合物式(I)は通常の製剤
形態にすることができる。そして斯る形態としては、液
剤、水和剤、エマルジョン、懸濁剤、粉剤、泡沫剤、ペ
ースト、粒剤、錠剤( ジャンボ剤) 、活性化合物浸潤−
天然及び合成物、マイクロカプセル、そしてULV[コ
ールドミスト(coldmist)、ウオームミスト (warmmi
st) ]を挙げることができる。これらの製剤は、公知の
方法で製造することができる。斯る方法は、例えば、活
性化合物を、展開剤、即ち、液体希釈剤;固体希釈剤又
は担体、場合によっては界面活性剤、即ち、乳化剤及び
/又は分散剤及び/又は泡沫形成剤を用いて、混合する
ことによって行われる。展開剤として水を用いる場合に
は、例えば、有機溶媒はまた補助溶媒として使用される
ことができる。
【0020】液体希釈剤又は担体としては、概して、芳
香族炭化水素類(例えば、キシレン、トルエン、アルキ
ルナフタレン等)、クロル化芳香族又はクロル化脂肪族
炭化水素類(例えば、クロロベンゼン類、塩化エチレン
類、塩化メチレン等)、脂肪族炭化水素類[例えば、シ
クロヘキサン等、パラフィン類(例えば鉱油留分
等)]、アルコール類(例えば、ブタノール、グリコー
ル及びそれらのエーテル、エステル等)、ケトン類(例
えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン又はシクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例え
ば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等)
そして水も挙げることができる。固体希釈剤としては、
土壌天然鉱物(例えば、カオリン、クレー、タルク、チ
ョーク、石英、アタパルガイド、モンモリロナイト又は
珪藻土等)、土壌合成鉱物(例えば、高分散ケイ酸、ア
ルミナ、ケイ酸塩等)を挙げることができる。粒剤のた
めの固体担体としては、粉砕且つ分別された岩石(例え
ば、方解石、大理石、軽石、海泡石、白雲石等)、無機
及び有機物粉の合成粒、そして有機物質(例えば、おが
くず、ココやしの実のから、とうもろこしの穂軸そして
タバコの茎等)の細粒体を挙げることができる。
【0021】乳化剤及び/又は泡沫剤としては、非イオ
ン及び陰イオン乳化剤[例えば、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエ
ーテル(例えば、アルキルアリールポリグリコールエー
テル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アリー
ルスルホン酸塩等)]、アルブミン加水分解生成物を挙
げることができる。分散剤としては、例えば、リグニン
サルファイト廃液、そしてメチルセルロースを包含す
る。固着剤も、製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用するこ
とができ、斯る固着剤としては、カルボキシメチルセル
ロースそして天然及び合成ポリマー(例えば、アラビア
ゴム、ポリビニルアルコールそしてポリビニルアセテー
ト等)を挙げることができる。着色剤を使用することも
でき、斯る着色剤としては、無機顔料(例えば酸化鉄、
酸化チタンそしてプルシアンブルー)、そしてアリザリ
ン染料、アゾ染料又は金属フタロシアニン染料のような
有機染料そして更に、鉄、マンガン、ボロン、銅、コバ
ルト、モリブデン、亜鉛のそれらの塩のような微量要素
を挙げることができる。該製剤は、一般には、前記活性
成分を0. 1〜95重量% 、好ましくは0. 5〜90重
量% 含有することができる。
【0022】本発明の活性化合物式(I)はそれ自体
で、又はそれらの製剤形態で、雑草防除のために、使用
でき、また公知除草剤との混合剤としても、使用でき、
斯る混合剤は、最終的製剤形態又はタンクミックスの双
方を可能にしている。混合剤としての可能な組み合わせ
としては、例えば、下記の公知除草剤を例示できる。禾
穀類栽培に於ける雑草防除に対して、4-アミノ-6-(1,1-
ジメチルエチル)-3-エチルチオ-1,2,4- トリアジン-5(4
H)- オン、1-アミノ-6- エチルチオ-3-(2,2-ジメチルプ
ロピル)-1,3,5-トリアジン-2,4(1H,3H)-ジオン、又はN
-(2-ベンゾチアゾリル)-N, N'-ジメチルウレア等々;
さとうきび栽培に於ける雑草防除に対して、4-アミノ-3
- メチル-6- フェニル-1,2,4- トリアジン-5(4H)- オン
等々;大豆栽培に於ける雑草防除に対して、4-アミノ-6
-(1,1-ジメチルエチル)-3-メチルチオ-1,2,4- トリアジ
ン-5(4H)- オン等々。驚くべきことに、本発明化合物の
いくつかの混合剤はまた、相乗効果を現す。
【0023】本発明の活性化合物式(I)を使用する場
合、そのまま直接使用するか、又は散布用調製液、乳
剤、懸濁剤、粉剤、ペーストそして粒剤のような製剤形
態で使用するか、又は更に希釈して調製された使用形態
で使用することができる。活性化合物式(I)は、液剤
散布(watering)、噴霧(spraying atomising)、散粒等で
使用することができる。本発明の活性化合物式(I)
は、植物の発芽前及び発芽後のいずれにも、使用するこ
とができる。また、それらは播種前に、土壌中に取り込
まれることもできる。活性化合物の式(I)の濃度は、
実質範囲内でかえることができる。それは、望むべき効
果の性質によって、基本的に異なる。除草剤として使用
する場合、使用濃度としては、例えば、1ヘクタール当
り、活性化合物として、約0.001〜約10kg、 好ま
しくは約0.01〜約5kgを例示できる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明化合物式(I)の製造
及び用途を下記の実施例により、具体的に示すが、本発
明はこれのみに限定されるべきものではない。
【0025】
【実施例】
合成例 1
【化6】 ヒドロキシ酢酸ジエチルアミド(0.66g)と5−ク
ロル−1−(4−トリフルオロメトキシ)フェニル−
(1H)−テトラゾール(1.32g)とを、テトラヒ
ドロフラン(130ml)のカリウム−tert. −ブチラ
ート(0.62g)の溶液に加えた。混合物を25℃に
て約18時間撹拌し、次いでジエチルエーテル及び水で
希釈した。有機層を分離し水洗後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し濾過した。得られた濾液を減圧下で留去した。
残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテ
ル:サクサンエチル = 2:3)に付して、白色結晶
である1−(4−トリフルオロメトキシ)フェニル−5
−テトラゾリルオキシ酢酸ジエチルアミド(0.5g)
を得た。融点60−61℃
【0026】合成例2
【化7】 ヒドロキシ酢酸2−メチルピペリジン(1.3g)と1
−(3−フルオロフェニル)−5−メタンスルホニルテ
トラゾール(2.0g)とを、tert. −ブタノール(1
5ml)中の溶液に加えた。混合物を30℃にて15時
間撹拌し、次いでトルエン及び水で希釈した。有機層を
分離し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を減圧下に、留去後、シリカゲルカラムクロマトグタフ
ィーに付し、クロロホルム流出区分より、1−(3−フ
ルオロフェニル)−5−テトラゾリルオキシ酢酸2−メ
チルピペリジン(0.9g)を得た。n D 20=1.54
31
【0027】上記合成例1及び合成例2と同様にして下
記第2表の化合物を得た。合成例1及び合成例2の化合
物も第2表に示す。
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】中間体の合成 合成例 3
【化8】 15%メチルメルカプト ナトリウム水溶液(30m
l)にイソチオシアン酸3−フルオルフェニル(10
g)を滴下した。これにエタノール(5ml)を加え1
時間撹拌した。均一となった反応液をジエチルエーテル
にて洗浄後、希塩酸で、酸性とし、析出した結晶を濾
取、風乾しN−(3−フルオロフェニル)ジチオカルバ
ミン酸メチル(11.6g)を得た。N−(3−フルオ
ロフェニル)ジチオカルバミン酸メチル(11.6g)
の水性懸濁液(110ml)にアジ化ナトリウム(4.
5g)と水酸化ナトリウム(0.1g)とを加え、90
℃にて加熱撹拌した。メタンチオールの発生が止み、反
応液が均一となるまで加熱撹拌を続けた。反応終了後、
濾液を塩酸で酸性とし析出した結晶を濾取、風乾し1−
(3−フルオロフェニル)−5−メルカプトテトラゾー
ル(10.1g)を得た。 融点 143〜145.5℃
【0031】合成例4
【化9】 水酸化ナトリウム(2.6g)の水溶液(100ml)
に1−(3−フルオロフェニル)−5−メルカプトテト
ラゾール(10.1g)を溶解し、ヨウ化メチル(8.
1g)を滴下し、室温下で10時間撹拌した。析出した
結晶を濾取、風乾し、1−(3−フルオロフェニル)−
5−メチルメルカプトテトラゾール(10.4g)を得
た。 融点 96〜97.5℃
【0032】合成例5
【化10】 1−(3−フルオロフェニル)−5−メチルメルカプト
テトラゾール(9.0g)とモリブデン酸アンモニウム
(50mg)との蟻酸(9ml)溶液に、30%過酸化
水素水(15g)を加え、80℃にて6時間加熱撹拌し
た。放冷後水(250ml)を加え、析出する結晶を濾
取、風乾し、1−(3−フルオロフェニル)−5−メタ
ンスルホニルテトラゾール(9.1g)を得た。 融点 68〜69℃
【0033】生物試験例 試験例1 畑地雑草に対する発芽前土壌処理試験 活性物質の調製 担体: アセトン5重量部 乳化剤: ベンジルオキシポリグリコールエーテル1重
量部 活性物質の調合剤を1重量部の活性化合物と、上述の分
量の担体および乳化剤とを混合し、乳剤として得た。そ
の調合剤の所定薬量を水で希釈して調整した。 試験方法 温室内において、畑土壌を詰めた120cm2 ポットの
表層に、ヒエ及びイヌビユの各種子を播種覆土し、上記
方法により調製した所定薬量を各試験ポットの土壌表層
に均一に散布した。散布4週間後に除草効果を調査し
た。 試験例2 畑地雑草に対する発芽後茎葉処理試験 試験方法 温室内において、畑土壌を詰めた120cm2 ポットに
ヒエ及びイヌビユの種子を播き覆土した。播種覆土10
日後、(雑草は平均2葉期)に上記試験例1と同様にし
て調製した所定量の薬量を各試験ポットの供試植物の茎
葉部に均一に散布した。散布3週間後に除草効果を調査
した。 試験結果 試験例1及び2に於て、上記化合物番号3、4、8、1
4及17の本発明化合物は、薬量2.0kg/haでヒ
エ及びイヌビユに対し100%の除草率を示した。
【0034】製剤例1(粒剤) 本発明化合物No. 3(10部)、ベントナイト(モンモ
リトナイト)(30部)、タルク(滑石)(58部)、
リグニンスルホン酸塩(2部)の混合物に、水(25
部)を加え、良く捏化し、押し出し式造粒機により、1
0〜40メッシュの粒状として、40〜50℃で乾燥し
て粒剤とした。 製剤例2(粒剤) 0.2〜2mmに粒度分布を有する粘土鉱物粒(95
部)を回転混合機に入れ、回転下、液体希釈剤とともに
本発明化合物No.1(5部)を噴霧し均等に湿らせた
後、40〜50℃で乾燥し粒剤とした。 製剤例3(乳剤) 本発明化合物No.17(30部)、キシレン(5
部)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
(8部)、アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム(7
部)を混合攪拌して乳剤とした。 製剤例4(水和剤) 本発明化合物No.5(15部)、ホワイトカーボン
(含水無結晶酸化ケイ素微粉末)と粉末クレーとの混合
物(1:5)(80部)、アルキルベンゼンスルホン酸
ナトリウム(2部)、アルキルナフタレンスルホン酸ナ
トリウムホルマリン重合物(3部)を粉末混合し、水和
剤とした。
【0035】
【発明の効果】本発明の新規なテトラゾリルオキシアセ
トアミドは、実施例で示された通り、一般的製法により
合成することができるとともに、除草剤として有効な作
用を現す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 211:16 257:04) (72)発明者 渡辺 亮 栃木県小山市間々田250−3 (72)発明者 山岡 達也 栃木県小山市大字神鳥谷934ー7 (72)発明者 上野 知恵子 栃木県小山市稲葉郷258−1

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 【化1】 式中、 R1 及びR2 は、夫々独立して、C1-4 アルキル基又は
    3-8 シクロアルキル基を示し、 又は、 R1 とR2 は、それらが結合している窒素原子と炭素原
    子から成る6員又は7員飽和複素環式基を形成し、該基
    はC1-4 アルキル基によって置換されるか又は2個の炭
    素原子によって架橋されていてもよい、 Xは、フッ素原子、臭素原子、シアノ基又はC1-4 ハロ
    アルコキシ基を示す、 nは、1又は2を示す、で表されるテトラゾリルオキシ
    アセトアミド類。
  2. 【請求項2】R1 及びR2 が、夫々独立して、C1-4
    ルキル基又はシクロヘキシル基を示し、又は、R1 とR
    2 は、それらが結合している窒素原子と炭素原子から成
    る6員の飽和複素環式基を形成し、該基はメチル又はエ
    チルによって置換されるか又は2個の炭素原子によって
    架橋されていてもよい、Xが、フッ素原子、臭素原子、
    シアノ基又はトリフルオロメトキシ基を示す、nが、1
    又は2を示す、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の化合物を有効成分
    として含有する除草剤。
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