JPH08119947A - テトラゾリノン類及びその除草剤としての利用 - Google Patents

テトラゾリノン類及びその除草剤としての利用

Info

Publication number
JPH08119947A
JPH08119947A JP27718994A JP27718994A JPH08119947A JP H08119947 A JPH08119947 A JP H08119947A JP 27718994 A JP27718994 A JP 27718994A JP 27718994 A JP27718994 A JP 27718994A JP H08119947 A JPH08119947 A JP H08119947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
tetrazolinone
butyl
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27718994A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Goshima
敏男 五島
Nariyuki Itou
整志 伊藤
Koki Watanabe
幸喜 渡辺
Shinichi Narabe
晋一 奈良部
Akihiko Yanagi
顯彦 柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer CropScience KK
Original Assignee
Nihon Bayer Agrochem KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Bayer Agrochem KK filed Critical Nihon Bayer Agrochem KK
Priority to JP27718994A priority Critical patent/JPH08119947A/ja
Priority to EP95115675A priority patent/EP0708097A1/en
Priority to KR1019950035393A priority patent/KR960013203A/ko
Priority to CN95116183A priority patent/CN1058491C/zh
Publication of JPH08119947A publication Critical patent/JPH08119947A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】式 【化1】 式中、Xはハロゲンを示し、Yは水素原子、ハロゲン又
はC1-4アルキルを示し、そしてR1はn−プロピル、n
−ブチル又はn−ペンチルを示す、で表わされる新規テ
トラゾリノン類。 【効果】 除草剤として強力な除草作用を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテトラゾリノン類及びそ
の除草剤としての利用に関する。さらに詳しくは、本発
明は、除草剤として特異的に高い活性を示す新規なテト
ラゾリノン類、その製法及び除草剤としての利用に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ある種のテトラゾリノン誘導体が除草活
性を有することはすでに知られている(特開昭62−1
2767号公報、特開昭60−146879号公報、米
国特許4956469号、同第5019152号及び同
第5003075号明細書参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題と手段】本発明者等は高
い除草活性を示す新規なテトラゾリノン誘導体を創製す
べく研究を行なつた結果、今回下記式(I)で表わされ
る一群の新規なテトラゾリノン類を合成することに成功
した。
【0004】式
【0005】
【化2】
【0006】式中、Xはハロゲンを示し、Yは水素原
子、ハロゲン又はC1-4アルキルを示し、そしてR1はn
−プロピル、n−ブチル又はn−ペンチルを示す。
【0007】本発明の式(I)の化合物は、例えば、式
【0008】
【化3】
【0009】式中、X及びYは前記と同義である、で表
わされる化合物を式
【0010】
【化4】
【0011】式中、R1は前記と同義であり、そしてh
alはクロル、ブロム等の脱離基を示す、で表される化
合物と反応させることにより得られる。
【0012】前記式(I)の化合物は強力な除草活性を
示し、除草剤として有用である。
【0013】本明細書において、「ハロゲン」はフルオ
ル、クロル、ブロム及びヨードを包含し、好ましくはフ
ルオル、クロル又はブロムである。
【0014】「C1-4アルキル」はメチル、エチル、n
−又はiso−プロピル、及びn−、iso−、sec
−又はtert−ブチルを包含し、好ましくはメチル又
はエチルである。
【0015】本発明の好適な群の化合物としては、式
(I)においてXがフルオル、クロル又はブロムを示
し、Yが水素原子、フルオル、クロル、ブロム、メチル
又はエチルを示し、そしてR1がn−プロピル、n−ブ
チル又はn−ペンチルを示す化合物をあげることができ
る。
【0016】そして、更に好ましい群の化合物として
は、前記式(I)においてXがクロル又はブロムを示
し、Yが水素原子、クロル、ブロム又はメチルを示し、
そしてR1がn−プロピル、n−ブチル又はn−ペンチ
ルを示す化合物をあげることができる。
【0017】上記の製法において、原料として、例え
ば、1−(2−クロロフエニル)−5(4H)−テトラ
ゾリノンとN−n−ブチル−N−シクロプロピルカルバ
モイルクロライドとを用いると、上記製法は下記反応式
で表される。
【0018】
【化5】
【0019】上記の製法において、原料の式(II)の
化合物は、The Journal of OrganicChemistry(ザ・ジ
ヤーナル・オブ・オーガニツク・ケミストリー)Vo
l.45,No.21,1980年,5130−513
6頁又は The Journal of American Chemical Society
(ザ・ジヤーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサ
イエテイー)Vol.81,1959年,3076−3
079頁に記載されている方法に準じて合成することが
できる。式(II)の化合物の代表例として、下記の化
合物をあげることができる。
【0020】1−(2−クロロフエニル)−5(4H)
−テトラゾリノン、1−(2−クロロ−6−メチルフエ
ニル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(2,6−
ジクロロフエニル)−5(4H)−テトラゾリノンな
ど。
【0021】上記の製法において、原料の式(III)
の化合物は、有機化学の分野ではよく知られている化合
物であり、その例として下記の化合物をあげることがで
きる。
【0022】N−シクロプロピル−N−n−プロピルカ
ルバモイルクロライド、N−シクロプロピル−N−n−
ブチルカルバモイルクロライド、N−シクロプロピル−
N−n−ペンチルカルバモイルクロライドなど。
【0023】上記の製法は、式(II)の化合物を式
(III)の化合物と、通常、反応に不活性な有機溶媒
中で反応させることにより行なうことができる。該反応
に使用しうる不活性有機溶媒の例としては、脂肪族、環
脂肪族および芳香族炭化水素類(これらは場合によつて
は塩素化されてもよい)例えば、ペンタン、ヘキサン、
シクロヘキサン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロルベン
ゼン、ジクロロベンゼン;エーテル類例えば、ジエチル
エーテル、メチルエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、ジブチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル(DGM);ニトリル
類例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル;酸アミ
ド類例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチ
ルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ヘキサメチ
ルフオスフオリツクトリアミド(HMPA);スルホ
ン、スルホキシド類例えば、ジメチルスルホキシド(D
MSO)、スルホラン;塩基例えば、ピリジン等をあげ
ることができる。
【0024】上記反応は酸結合剤の存在下で行うことが
でき、用いうる酸結合剤には、無機塩基として、アルカ
リ金属の炭酸塩及び重炭酸塩、例えば、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等;そして有機塩基として、第3級アミン類、ジアル
キルアミノアニリン類及びピリジン類、例えば、トリエ
チルアミン、1,1,4,4−テトラメチルエチレンジア
ミン(TMEDA)、N,N−ジメチルアニリン、N,N
−ジエチルアニリン、ピリジン、4−ジメチルアミノピ
リジン(DMAP)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,
2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデク−7−エン(DBU)等を挙げる
ことができる。
【0025】更に、選択的に、目的化合物を合成するた
めに、4−ジメチルアミノピリジンを触媒及び/又は酸
結合剤として用いることができる。
【0026】上記反応は広い温度範囲内において実施す
ることができるが、一般には、約−30〜約200℃、
特に約−20〜約130℃の範囲内の温度で実施するの
が好適である。また、該反応は常圧下で行うことが望ま
しいが、場合によつては加圧または減圧下で操作するこ
ともできる。
【0027】しかして、本発明の式(I)の化合物は、
例えば、式(II)の化合物1モルに対し1モル乃至
1.2モルの式(III)の化合物を、1モル乃至1.2
モルの酸結合剤及び4−ジメチルアミノピリジンの存在
下で反応させることによつて得ることができる。
【0028】得られる式(I)の化合物は、例えば、結
晶化、クロマトグラフイー、等の手段により単離、精製
することができる。
【0029】本発明の式(I)の化合物は、後記試験例
に示すとおり、優れた除草活性を有しており、雑草を防
除するための除草剤として使用することができる。ここ
で「雑草」とは望ましくない場所に生育するすべての植
物を意味する。
【0030】本発明の化合物は、使用濃度によつて非選
択性または選択性除草剤として作用する。
【0031】本発明の化合物は、例えば、以下に示す雑
草と栽培植物との間で選択性除草剤として使用すること
ができる。
【0032】双子葉雑草:カラシ(Sinapis)、マメグ
ンバイナズナ(Lepidium)、ヤエムグラキヌタソウ(Ga
lium)、ハコベ(Stellaria)、アカザ・アリタソウ(C
henopodium)、イラクサ(Urtica)、ハンゴンソウ・ノ
ボロギク・キオン(Senecio)、ヒユ・ハゲイトウ(Ama
ranthus)、スベリヒユ・マツバボタン(Portulaca)、
オナモミ(Xanthium)、アサガオ(Ipomoea)、ミチヤ
ナギ(Polygonum)、ブタクサ(Ambrosia)、ノアザミ
・フジアザミ(Cirsium)、ノゲシ(Sonchus)、ナス・
ジヤガイモ(Solanum)、イヌガラシ(Rorippa)、オド
リコソウ(Lamium)、クワガタソウ・イヌノフグリ(Ve
ronica)、チヨウセンアサガオ(Datura)、スミレパン
ジー(Viola)、チシマオドロ(Galeopsis)、ケシ(Pa
paver)、ヤグルマギク(Centaurea)、ハキダメギク
(Galinsoga)、キカシグサ(Rotala)、アゼナ(Linde
rnia)等。
【0033】双子葉栽培植物:ワタ(Gossypium)、ダ
イズ(Glycine)、フダンソウ・サトウダイコン(Bet
a)、ニンジン(Daucus)、インゲンマメ・アオイマダ
(Phaseolus)、エンドウ(Pisum)、ナス・ジヤガイモ
(Solanum)、アマ(Linum)、サツマイモ・アサガオ
(Ipomoea)、ソラマメ・ナンテンハギ(Vicia)、タバ
コ(Nicotiana)、トマト(Lycopersicon)、ナンキン
マメ(Arachis)、アブラナ・ハクサイ・カブラ・キヤ
ベツ(Brassica)、アキノノゲシ(Lactuca)、キユウ
リ・メロン(Cucumis)、カボチヤ(Cucurbita)等。
【0034】単子葉雑草:ヒエ(Echinochloa)、エノ
コロ・アワ(Setaria)、キビ(Panicum)、メヒシバ
(Digitaria)、アワガエリ・チモシー(Phleum)、イ
チゴツナギ・スズメノカタビラ(Poa)、ウシノケグザ
・トボシガラ(Festuca)、オヒシバ・シコクビエ(Ele
usine)、ドクムギ(Lolium)、キツネガヤ・イヌムギ
(Bromus)、カラスムギ・オートムギ(エンバク)(Av
ena)、カヤツリグサ・パピルス・シチトウイ・ハマス
ゲ(Cyperus)、モロコシ(Sorghum)、カモジグザ(Ag
ropyron)、コナギ(Monochoria)、テンツキ(Fimbris
tylis)、オモダカ・クワイ(Sagittaria)、ハリイ・
クログワイ(Eleocharis)、ホタルイ・ウキヤグラ・フ
トイ(Scirpus)、スズメノヒエ(Paspalum)、カモノ
ハシ(Ischaemum)、ヌカボ(Agrostis)、スズメノテ
ツポウ(Alopecurus)、ギヨウギシバ(Cynodon)等。
【0035】単子葉栽培植物:イネ(Oryza)、トウモ
ロコシ・ホツプコーン(Zea)、コムギ(Triticum)、
オオムギ(Hordeum)、カラスムギ・オートムギ(エン
バク)(Avena)、ライムギ(Secale)、モロコシ(Sor
ghum)、キビ(Panicum)、サトウキビ・ワセオバナ(S
accharum)、パイナツプル(Ananas)、アスパラガス
(Asparagus)、ネギ・ニラ(Allium)等。
【0036】本発明の化合物の使用は、上記の植物に限
定されることはなく、他の植物に対しても同様に適用さ
れ得る。また、使用濃度によつて、本発明の化合物は、
雑草を非選択的に防除することができ、例えば、工場等
の産業用地、鉄道軌道、道路、植林地、非植林地等にお
いて使用することができる。
【0037】更に、本発明の化合物は、多年性植物の栽
培における雑草防除のために使用することができ、例え
ば、植林、観賞用植林、果樹園、ブドウ園、カンキツ果
樹園、ナツツ果樹園、バナナ栽培場、コーヒー栽培場、
茶栽培場、ゴム栽培場、ギネアアブラヤシ栽培場、ココ
ア栽培場、小果樹園、ホツプ栽培地等に適用することが
でき、また、一年性植物栽培において、選択的雑草防除
のためにも適用することができる。
【0038】本発明の活性化合物は使用に際して通常の
製剤形態にすることができる。かかる製剤の形態として
は、例えば、液剤、エマルジヨン、水和剤、懸濁剤、粉
剤、可溶性粉剤、粉剤、錠剤、懸濁エマルジヨン濃厚
物、重合体物質中のマイクロカプセル、ジヤンボ剤等を
挙げることができる。
【0039】これらの製剤はそれ自体既知の方法で製造
することができ、例えば、活性化合物を、拡展剤、即
ち、液体希釈剤及び/又は固体希釈剤、及び必要な場合
には、界面活性剤、即ち、乳化剤及び/又は分散剤及び
/又は泡沫形成剤などと混合することによつて製造する
ことができる。
【0040】拡展剤として水を用いる場合には、有機溶
媒を補助溶媒として使用することができる。液体希釈剤
としては、例えば、芳香族炭化水素類(例えば、キシレ
ン、トルエン、アルキルナフタレン等)、クロル化芳香
族又はクロル化脂肪族炭化水素類(例えば、クロロベン
ゼン類、塩化エチレン類、塩化メチレン等)、脂肪族炭
化水素類[例えば、シクロヘキサン等又はパラフイン類
(例えば鉱油留分、鉱物及び植物油等)]、アルコール
類(例えば、ブタノール、グリコール及びそれらのエー
テル及びエステル等)、ケトン類(例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等)、強極性溶媒(例えば、ジメチルホルム
アミド及びジメチルスルホキシド等)、水などを挙げる
ことができる。
【0041】固体希釈剤としては、例えば、アンモニウ
ム塩、土壌天然鉱物(例えば、カオリン、クレー、タル
ク、チヨーク、石英、アタパルガイト、モンモリロナイ
ト、珪藻土等)、土壌合成鉱物(例えば、高分散ケイ
酸、アルミナ、ケイ酸塩等)などを挙げることができ
る。粒剤のための固体担体としては、例えば、粉砕且つ
分別された岩石(例えば、方解石、大理石、軽石、海泡
石、白雲石等)、無機及び有機物粉の合成粒、有機物質
細粒体(例えば、おがくず、ココやしの実のから、とう
もろこしの穂軸そしてタバコの茎等)などを挙げること
ができる。
【0042】乳化剤及び/又は泡沫剤としては、非イオ
ン及び陰イオン乳化剤[例えば、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエ
ーテル類(例えば、アルキルアリールポリグリコールエ
ーテル類、アルキルスルホン酸塩類、アルキル硫酸塩
類、アリールスルホン酸塩類等)]、アルブミン加水分
解生成物などを挙げることができる。
【0043】分散剤としては、例えば、リグニンサルフ
アイト廃液、メチルセルロースなどが適当である。
【0044】固着剤も必要に応じて製剤(粉剤、粒剤、
ジヤンボ剤、乳剤)に使用することができ、かかる固着
剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、天
然及び合成ポリマー(例えば、アラビアゴム、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルアセテート類等)、天然燐脂
質類(例えば、セフアリン類及びレシチン類)、合成燐
脂質類などを挙げることができる。更に添加剤として、
鉱物及び植物油類を使用することもできる。
【0045】着色剤を添加することもでき、該着色剤と
しては、例えば、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブル
ー等の無機顔料類;アリザリン染料、アゾ染料又は金属
フタロシアニン染料のような有機染料類;鉄、マンガ
ン、ボロン、銅、コバルト、モリブデン、亜鉛などの金
属の塩のような微量要素を挙げることができる。
【0046】該製剤は、一般に、前記活性成分を0.1
〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%の範囲内
で含有することができる。
【0047】本発明の活性化合物はそのままで又はそれ
らの製剤形態で、雑草防除のために使用することがで
き、また、公知の除草剤との混合剤としても使用するこ
とができ、該混合剤は、予め最終的製剤形態に調製した
ものであつてもよく、或いは使用に際してタンクミツク
スしたものであつてもよい。
【0048】また、本発明の活性化合物は、薬害軽減剤
との混合も可能であり、この混合により、選択性除草剤
としての適用をより広くすることができる。
【0049】薬害軽減剤としては、1−(α,α−ジメ
チルベンジル)−3−p−トリルウレアを例示すること
ができる。
【0050】本発明の活性化合物は、そのまま、あるい
は前記製剤の形態で、通常の方法、例えば、液剤散布
(watering)、噴霧(spraying, atomizing)、散粉又
は散粒等の方法で施用することができる。
【0051】本発明の活性化合物は、植物の発芽前及び
発芽後のいずれの段階においても施用することができ
る。また、それらは播種前に、土壌中に取り込ませるこ
ともできる。
【0052】活性化合物の施用量は、厳密に制限される
ものではなく、望むべき効果の性質、対象とする植物、
施用場所、施用時期等に応じて広い範囲にわたり変える
ことができるが、一応の目安としては、1ヘクタール当
り、活性化合物として、約0.001kg〜約10k
g、好ましくは約0.01kg〜約5kgの範囲を例示
することができる。
【0053】次に、本発明の化合物の製造及び用途を下
記の実施例により、さらに具体的に説明するが、本発明
はこれのみに限定されるべきものではない。なお、
「部」は特にことわらない限り「重量部」を意味する。
【0054】
【実施例】合成例1
【0055】
【化6】
【0056】1−(2−クロロフエニル)−5(4H)
−テトラゾリノン(0.98g)とN−n−ブチル−N
−シクロプロピルカルバモイルクロライド(1.05
g)のアセトニトリル(30ml)溶液に4−ジメチル
アミノピリジン(0.79g)を加え、50〜55℃で
5時間反応を行なう。
【0057】減圧下に溶媒を留去後、残渣に酢酸エチル
(40ml)を加え、10%塩酸(10ml)、次いで
水(10ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
する。減圧下に溶媒を留去し、ヘキサンで結晶化し、目
的の1−(2−クロロフエニル)−4−(N−n−ブチ
ル−N−シクロプロピルカルバモイル)−5(4H)−
テトラゾリノン(1.13g)を得る。mp.93.5〜
95.5℃ 上記合成例1と同様の方法により得られる化合物を、上
記合成例1で得られた化合物と共に第1表に示す。
【0058】第 1 表
【0059】
【化7】
【0060】 化合物 No. X Y R1 物性 mp.℃ 1 Cl H C2H5 2 Cl H C3H7-n 3 Cl H C4H9-n 93.5〜95.5 4 Br H C2H5 5 Br H C3H7-n 6 Br H C4H9-n 7 I H C2H5 8 I H C3H7-n 9 I H C4H9-n 10 F H C2H5 11 F H C3H7-n 12 F H C4H9-n 13 Cl Cl C3H7-n 14 Cl Cl C4H9-n 15 Cl CH3 C3H7-n 16 Cl CH3 C4H9-n 17 Br Br C3H7-n 18 Br Br C4H9-n 19 F F C3H7-n 20 F F C4H9-n 21 Cl C2H5 C3H7-n 22 Cl C2H5 C4H9-n 試験例1 畑地雑草に対する発芽前土壌処理試験調製法: 担 体:アセトン 5部 乳化剤:ベンジルオキシポリグリコールエーテル 1部 1部の活性化合物と、上述の分量の担体および乳化剤と
を混合し、乳剤を得る。この乳剤の所定薬量を水で希釈
して下記の試験に供する。
【0061】試験方法:室温内において、畑土壌を詰め
た120cm2ポツトの表層に、ヒエ、エノコログサ、
タデ及びイヌビユの各種子を播種覆土し、上記供試薬剤
の所定薬量を各試験ポツトの土壌表層に均一に散布し
た。散布4週間後に除草効果を調査した。なお、除草効
果は、完全枯死した場合を100%とし、無処理区と同
等の場合に0%として評価した。
【0062】結果:化合物 No.3は、有効成分量1kg
/haの施用で、ヒエ及びエノコログサに対し100%
の除草効果を示し、また2kg/haの施用で、タデ及
びイヌビユに対し80%以上の除草効果を示した。
【0063】製剤例1(粒剤) 化合物 No.3 10部、ベントナイト(モンモリロナイ
ト)30部、タルク(滑石)58部及びリグニンスルホ
ン酸塩2部の混合物に、水25部を加え、よく捏化し、
押し出し式造粒機により10〜40メツシユの粒状と
し、40〜50℃で乾燥して粒剤とする。
【0064】製剤例2(粒剤) 0.2〜2mmに粒径分布を有する粘土鉱物粒95部を
回転混合機に入れ、回転下、液体希釈剤とともに化合物
No.3 5部を噴霧し均等にしめらせた後、40〜50
℃で乾燥して粒剤とする。
【0065】製剤例3(乳剤) 化合物 No.3 30部、キシレン55部、ポリオキシエ
チレンアルキルフエニルエーテル8部及びアルキルベン
ゼンスルホン酸カルシウム7部を混合撹拌して乳剤とす
る。
【0066】製剤例4(水和剤) 化合物 No.3 15部、ホワイトカーボン(含水無晶形
酸化ケイ素微粉末)と粉末クレーとの混合物(1:5)
80部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部及
びアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン
縮合物3部を粉砕混合し、水和剤とする。
【0067】製剤例5(水和顆粒) 化合物 No.3 20部、リグニンスルホン酸ナトリウム
塩30部、ベントナイト15部及び焼成ケイソウ土粉末
35部を充分に混合し、水を加え、0.3mmのスクリ
ーンで押し出し乾燥して、水和顆粒とする。
【0068】
【発明の効果】本発明の新規な除草性テトラゾリノン誘
導体は、実施例に示したとおり、一般的製法により容易
に合成することができ、除草剤として有効な作用を発現
する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 式中、Xはハロゲンを示し、Yは水素原子、ハロゲン又
    はC1-4アルキルを示し、そしてR1はn−プロピル、n
    −ブチル又はn−ペンチルを示す、で表わされる新規テ
    トラゾリノン類。
  2. 【請求項2】Xがフルオル、クロル又はブロムを示し、
    Yが水素原子、フルオル、クロル、ブロム、メチル又は
    エチルを示し、そしてR1がn−プロピル、n−ブチル
    又はn−ペンチルを示す請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】Xがクロル又はブロムを示し、Yが水素原
    子、クロル、ブロム又はメチルを示し、そしてR1がn
    −プロピル、n−ブチル又はn−ペンチルを示す請求項
    1の化合物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかのテトラゾリノン
    類を有効成分として含有することを特徴とする除草剤。
JP27718994A 1994-10-18 1994-10-18 テトラゾリノン類及びその除草剤としての利用 Pending JPH08119947A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27718994A JPH08119947A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 テトラゾリノン類及びその除草剤としての利用
EP95115675A EP0708097A1 (en) 1994-10-18 1995-10-05 Herbicidally active tetrazolinones
KR1019950035393A KR960013203A (ko) 1994-10-18 1995-10-13 제초 활성 테트라졸리논
CN95116183A CN1058491C (zh) 1994-10-18 1995-10-18 具有除草活性的四唑啉酮类化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27718994A JPH08119947A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 テトラゾリノン類及びその除草剤としての利用

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08119947A true JPH08119947A (ja) 1996-05-14

Family

ID=17580053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27718994A Pending JPH08119947A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 テトラゾリノン類及びその除草剤としての利用

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08119947A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015146552A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 住友化学株式会社 テトラゾリノン化合物の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9822085B2 (en) 2014-03-20 2017-11-21 Sumitomo Chemical Company, Limited Method for producing tetrazolinone compound
WO2015146552A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 住友化学株式会社 テトラゾリノン化合物の製造方法
JPWO2015146552A1 (ja) * 2014-03-28 2017-04-13 住友化学株式会社 テトラゾリノン化合物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3102953B2 (ja) 1−(3,4−ジ置換フェニル)テトラゾリノン誘導体、その製造法および除草剤としての用途
JP3102954B2 (ja) 除草性1−(3−ハロ−4−置換フェニル)テトラゾリノン誘導体
JP2005015390A (ja) アゾリジン誘導体及び除草剤
JP3102952B2 (ja) 除草性1−(3−ハロ−4−トリフルオロメチルフェニル)テトラゾリノン誘導体
US4854964A (en) Triazolo-pyrimidine-2-sulphonamides having herbicidal utility
JP2641518B2 (ja) ハロゲン化チアジアゾリル−オキシ酢酸アミド、その製造方法及び新規中間体並びに除草剤としてのその使用
JP2003506443A (ja) 除草性テトラゾリノン誘導体
JPH08134046A (ja) テトラゾリノン誘導体および除草剤
EP0708097A1 (en) Herbicidally active tetrazolinones
JPH09100272A (ja) 除草性チオカルバモイルテトラゾリノン類
JPH08259547A (ja) 除草性1−アルケニルテトラゾリノン類
EP0712850B1 (en) Herbicidal novel 1-cyclopropyl tetrazolinones
JPH10330359A (ja) フエニルアセチレン誘導体及び除草剤
EP0728750B1 (en) 1-Cycloalkenyltetrazolinones
JPH08119947A (ja) テトラゾリノン類及びその除草剤としての利用
JPH08119949A (ja) テトラゾリノン類及びその除草剤としての利用
US6262275B1 (en) Herbicidal 1-substituted methyl-tetrazolinones
JPH08119951A (ja) テトラゾリノン類及びその除草剤としての利用
JPH08119948A (ja) テトラゾリノン類及びその除草剤としての利用
JP2001151612A (ja) 除草性1,3,5−トリアジン類
JP2000327668A (ja) テトラゾリノン誘導体
JPH08119950A (ja) テトラゾリノン類及びその除草剤としての利用
JP4846085B2 (ja) テトラゾリノン誘導体及び除草剤
JPH1081675A (ja) 除草性1−置換メチルテトラゾリノン類
JP2000159754A (ja) 除草性1,3,5−トリアジン類

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050830

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02